JP2005272349A - 天然化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】天然由来化粧料の美白作用を向上させ、あわせて皮膚の荒れ予防あるいは改善効果をもたらす。
【解決手段】ドクダミの葉、茎、根の全草を刻み水洗して、700mlのアルコール濃度20%米焼酎に、常温、暗所で1ヶ月間漬けおく。1ヶ月、固形分を濾別してドクダミのアルコール抽出液を得る。乾燥桑白皮100gを無水エタノール300mlと精製水100mlの割合で調製したアルコール水溶液400mlに漬けて、常温、暗所で1週間静置し、固形分を濾別し、桑白皮のアルコール抽出液を得る。本発明では、得られたドクダミのアルコール抽出液100mlに対して桑白皮のアルコール抽出液桑白皮抽出液1.4mlを加えて美白化粧水を得る。この化粧水は、ドクダミ、桑白皮各々の美白作用の約1.5〜2倍の効果があり、かつ皮膚荒れ防止、改善効果がある。
【選択図】なし。
【解決手段】ドクダミの葉、茎、根の全草を刻み水洗して、700mlのアルコール濃度20%米焼酎に、常温、暗所で1ヶ月間漬けおく。1ヶ月、固形分を濾別してドクダミのアルコール抽出液を得る。乾燥桑白皮100gを無水エタノール300mlと精製水100mlの割合で調製したアルコール水溶液400mlに漬けて、常温、暗所で1週間静置し、固形分を濾別し、桑白皮のアルコール抽出液を得る。本発明では、得られたドクダミのアルコール抽出液100mlに対して桑白皮のアルコール抽出液桑白皮抽出液1.4mlを加えて美白化粧水を得る。この化粧水は、ドクダミ、桑白皮各々の美白作用の約1.5〜2倍の効果があり、かつ皮膚荒れ防止、改善効果がある。
【選択図】なし。
Description
本発明は、化粧料、特にドクダミ及び桑白皮の抽出液または汁を有効成分とする美白化粧料に関するものである。
従来、美白化粧料として、ドクダミまたは桑白皮を種々の美白化学品薬剤あるいは植物汁、抽出液と混用することは広く知られている。例えば、ドクダミジュースを有効成分とする美白効果のある皮膚化粧料は特許文献1に、ツルドクダミのアルコール抽出物を有効成分のひとつとする皮膚外用剤がメラニン生成抑制作用を示すことは特許文献2に、またチロシナーゼ活性阻害効果を有し、美白作用を示すことは特許文献3により知られている。一方、桑白皮含有化学物質がチロシナーゼ活性阻害剤として美白作用を有することは特許文献4により知られている。またドクダミと桑を共用する美白化粧料も特許文献5により知られている。
特開昭60−172916号公報
特開平7−258063号公報
特開2000−128728号公報
特開平5−023185号公報
特開2003−246722号公報
植物由来の美白作用を有する汁、抽出液は、一般に安全で長期にわたる連用を許容する反面、美白効果が低く、化学薬品と共用するのが一般的である。また植物由来成分のみで構成する場合には、それらの組み合わせが極めて重要な役割を示す。
本発明者は、長年にわたり漢方生薬あるいは漢方製剤を研究の結果、ドクダミと桑白皮の抽出液または汁を組み合わせると、各々の美白作用をこえた顕著な美白作用があり、加えて皮膚のくすみ、しみ、にきび等の皮膚の荒れを予防あるいは改善する効果があることを見出し本発明にいたった。
本発明は、かかる知見に基づくもので、優れた美白作用と皮膚の荒れ予防あるいは改善効果のある天然由来の化粧料を提供することを目的としている。
前記目的を達成した本発明の天然化粧料は、ドクダミ(Houttuynia cordata)と桑白皮の汁または抽出液とを主剤として含むことを特徴としている。
この場合、ドクダミと桑白皮がアルコール抽出液で、かつ抽出液の混合割合が容量比で、50:1〜10:1の範囲内であることが、美白作用の観点から望ましい。
またドクダミと桑白皮からなる主剤に対し、通常化粧用に用いられる補助的栄養副剤として、ビタミン類、アミノ酸類、動植物油を適宜添加することができる。
本発明によれば、ドクダミと桑白皮の主としてアルコール抽出液を混用することにより、各々単独の美白作用に比して、1.5〜2倍の効果がある。また皮膚のくすみ、しみ、にきび等の荒れに対する顕著な予防、改善効果とともに、保湿効果がある。またドクダミの抗菌性に基づくアトピー性皮膚炎や床擦れ等の治癒効果も期待できる。加えて、天然由来の原料であることから、安全で長期の連用による障害はない。
本発明に使用するドクダミ(Houttuynia cordata)は、ドクダミ科ドクダミ属に属する多年草で、漢方では十薬として知られる薬草である。わが国では、本州から沖縄までの平地の日陰に広く自生する。高さ15〜30cmで、葉はハート型で柔らかい。6〜7月、花弁のように見える4枚の白い総苞片の中心に雄芯と雌芯の穂をつける。穂は薄い黄色である。
一方、本発明に使用する桑白皮は、桑科に属する桑のコルク層を除去した根皮であり、漢方的には単なる桑の葉、味、幹、枝とは別異のものである。
ドクダミのアルコール抽出では、ドクダミの葉、茎、根の全草を刻み水洗して乾燥させ、700mlのアルコール濃度20%米焼酎に、常温、暗所で約1ヶ月間漬けおきする。次いで、固形分を濾別してドクダミのアルコール抽出液を得る。特に葉が望ましい。抽出溶媒は、アルコールあるいは水(温水)でもよい。搾汁の使用も可能であるが、いったん絞ったあとでアルコール抽出することもできる。
一方、桑白皮のアルコール抽出では、例えば無水エタノール300mlと精製水100ml(3:1)の割合で、あらかじめ調製する。このアルコール水溶液400mlに桑白皮約100gを漬けて、常温、暗所で約1週間静置する。次いで、固形分を濾別し、桑白皮のアルコール抽出液を得る。ドクダミ同様、温水抽出も可能である。
本発明では、得られたドクダミのアルコール抽出液と桑白皮のアルコール抽出液を、使用目的に応じて適宜混合して化粧料とする。たとえば、顔や肌に使用する場合は、皮膚刺激性の観点から、ドクダミ抽出液100mlに対して桑白皮抽出液1.5〜5ml程度が好適である。
本発明では、前述のごとく調製された原液主剤に対して、通常化粧用に用いられる補助的栄養副剤として、ビタミン類、アミノ酸類、動植物油を適宜添加することができる。例えば、ビタミン類としては、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB6(ピリドキシン)、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ビタミンC(L−アスコルビン酸)、ビタミンD類、ビタミンE(トコフェロール)、パントテン酸ナトリウム、パントテン酸カリウム、ビタミンH(ビオチン)等がある。アミノ酸には、ドーパ(β−3−4−ジヒドロキシフェニルアラニン)、動植物油として、馬油、卵油、オリーブ油、ツバキ油、菜種油、ゴマ油、胚芽油等を用いることができる。上記物質以外であっても、通常皮膚外用剤や化粧料に添加される補助的添加剤も適宜使用することができる。またローション、乳液、クリーム、パック、軟膏、化粧水、浴用剤など使用目的あるいは剤形に応じて、一般的に使われている材料は任意に用いてもよい。
ドクダミの葉、茎、根の全草を刻み水洗して、乾量換算で50〜100gを700mlのアルコール濃度20%米焼酎に、常温、暗所で1ヶ月間漬けおきした。1ヶ月、固形分を濾別してドクダミのアルコール抽出液を得た。乾燥桑白皮100gを無水エタノール300mlと精製水100mlの割合で調製したアルコール水溶液400mlに漬けて、常温、暗所で1週間静置した。次いで、固形分を濾別し、桑白皮のアルコール抽出液を得た。得られたドクダミのアルコール抽出液100mlに対して、桑白皮のアルコール抽出液2〜3mlを加えて美白化粧水を得た。この化粧水を女性10人に使用してもらった結果、その中の7、8人に2、3ヶ月後美白効果が出た。
本発明の天然化粧料は、美白化粧料、美願料、肌荒れ抑止料等の原液として広く使用できる。特に美白化粧水として有用である。
Claims (3)
- ドクダミ(Houttuynia cordata)と桑白皮の汁または抽出液を主剤として含むことを特徴とする化粧料。
- ドクダミと桑白皮がアルコール抽出液で、かつ抽出液の混合割合が容量比で、50:1〜10:1の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の化粧料。
- さらに、副剤として、ビタミン類、アミノ酸類、動植物油を含むことを特徴とする請求項1記載の化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004087856A JP2005272349A (ja) | 2004-03-24 | 2004-03-24 | 天然化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004087856A JP2005272349A (ja) | 2004-03-24 | 2004-03-24 | 天然化粧料 |
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JP2005272349A true JP2005272349A (ja) | 2005-10-06 |
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ID=35172392
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JP2004087856A Pending JP2005272349A (ja) | 2004-03-24 | 2004-03-24 | 天然化粧料 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008247783A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Naris Cosmetics Co Ltd | 外用剤組成物 |
JP2010013409A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Yurika Horinouchi | 化粧料 |
DE102009023559A1 (de) * | 2009-06-02 | 2010-12-09 | Cheon, Dai Suk, Suwon | Zusammensetzung zur Behandlung von Hauterkrankungen und Verfahren zur Herstellung derselbigen |
-
2004
- 2004-03-24 JP JP2004087856A patent/JP2005272349A/ja active Pending
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