JP2005271852A - 熱線式デフォッガー - Google Patents
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Abstract
【課題】 無駄な電力消費を防止する。
【解決手段】 窓ガラスに設けられた熱線5と一定の電圧を発生する電源7との間にスイッチ6を設け、熱線5への通電と停止を行う熱線式デフォッガーにおいて、熱線5への通電を停止する通電終了電流値をメモリ4bに記憶するとともに、熱線5への通電電流を検出し、検出される通電電流がメモリ4bに記憶されている通電終了電流値以下になったときにスイッチ6により熱線5への通電を停止する。
【選択図】 図1
【解決手段】 窓ガラスに設けられた熱線5と一定の電圧を発生する電源7との間にスイッチ6を設け、熱線5への通電と停止を行う熱線式デフォッガーにおいて、熱線5への通電を停止する通電終了電流値をメモリ4bに記憶するとともに、熱線5への通電電流を検出し、検出される通電電流がメモリ4bに記憶されている通電終了電流値以下になったときにスイッチ6により熱線5への通電を停止する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、窓や鏡に設けられた熱線に通電して結露、着霜、凍結による曇りを除去する熱線式デフォッガーに関する。
イグニッションスイッチがオンした時点から所定時間前までの期間における最低気温が低いほど、熱線式デフォッガーへの通電時間を長くし、窓の視界を確実に確保しながら乗員の快適性低下を抑制するようにした熱線式デフォッガーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2003−260923号公報
しかしながら、上述した従来の装置では、窓に曇りがない状態でイグニッションスイッチをオフし、短時間後にふたたびイグニッションスイッチをオンした場合には、イグニッションスイッチをオンした時点から所定時間前までの期間における最低気温に応じて通電時間を決定し、熱線式デフォッガーへ通電を行うので、窓に曇りがないのにデフォッガーへの通電が行われ、無駄に電力が消費されるという問題がある。
窓ガラスに設けられた熱線と一定の電圧を発生する電源との間にスイッチを設け、熱線への通電と停止を行う熱線式デフォッガーにおいて、熱線への通電を停止する通電終了電流値をメモリに記憶するとともに、熱線への通電電流を検出し、検出される通電電流がメモリに記憶されている通電終了電流値以下になったときにスイッチにより熱線への通電を停止する。
本発明によれば、曇りが除去されて視界が確保された後は速やかに熱線への通電を停止することができ、無駄な電力消費を防止することができる。
本願発明の熱線式デフォッガーをエンジン(内燃機関)を走行駆動源とする車両に適用し、リヤウインドウの曇りを除去する一実施の形態を説明する。
《発明の第1の実施の形態》
図1は第1の実施の形態の構成を示す。イグニッションスイッチ1はイグニッションキーがオン位置に設定されるとオン(閉路)するスイッチである。熱線スイッチ2は熱線式デフォッガーへ通電して曇りを除去させるための操作部材である。外気温センサー3は車外の温度Taを検出する。コントローラー4はCPU4aとメモリ4bなどの周辺部品を備え、後述する通電制御プログラムを実行して熱線5への通電を制御する。熱線5は車両のリヤウインドウに設けられ、結露、霜、凍結などによるリヤウインドウの曇りを除去する。リレー6はバッテリー7の電力の熱線5への通電と遮断を行う。電圧センサー8はバッテリー7の両端電圧VBを検出する。また、電流センサー9はバッテリー7からリレー接点6aを介して熱線5へ流れる電流IDを検出する。
図1は第1の実施の形態の構成を示す。イグニッションスイッチ1はイグニッションキーがオン位置に設定されるとオン(閉路)するスイッチである。熱線スイッチ2は熱線式デフォッガーへ通電して曇りを除去させるための操作部材である。外気温センサー3は車外の温度Taを検出する。コントローラー4はCPU4aとメモリ4bなどの周辺部品を備え、後述する通電制御プログラムを実行して熱線5への通電を制御する。熱線5は車両のリヤウインドウに設けられ、結露、霜、凍結などによるリヤウインドウの曇りを除去する。リレー6はバッテリー7の電力の熱線5への通電と遮断を行う。電圧センサー8はバッテリー7の両端電圧VBを検出する。また、電流センサー9はバッテリー7からリレー接点6aを介して熱線5へ流れる電流IDを検出する。
図2は第1の実施の形態の通電制御プログラムを示すフローチャートである。コントローラー4のCPU4aはイグニッションスイッチ1がオンするとこの通電制御の実行を開始する。ステップ1において熱線スイッチ2がオンしているか否かを確認し、熱線スイッチ2がオフしているときは処理を終了する。一方、熱線スイッチ2がオンしているときはステップ2へ進み、バッテリー電圧VBが予め設定した電圧Voよりも高いか否かを判定する。
ここで、設定電圧Voは熱線5に通電可能な最少のバッテリー容量に相当する電圧である。バッテリー電圧VBがこの設定電圧Vo以下の場合は、バッテリー7の現在の容量が熱線5に通電可能な容量を下回っており、熱線5への通電を行うとバッテリー上がりが発生する可能性がある。
バッテリー電圧VBが予め設定した電圧Vo以下の場合は、バッテリー7の容量が熱線5へ通電可能な最少容量を下回っていると判断し、熱線5への通電処理を終了する。一方、バッテリー電圧VBが設定電圧Voより高い場合はステップ3へ進み、リレーコイル6bに通電してリレー接点6aを閉路し、バッテリー7の電力を熱線5へ通電してリヤウインドウの曇り取りを開始する。熱線5への通電開始後のステップ4において、外気温Taに応じて通電終了電流値Ioを決定する。
ここで、ある外気温Taの下で熱線5への通電を開始してから通電時間に対する通電電流IDの変化について説明する。図3は、外気温Ta=−30℃の場合の、熱線5への通電時間に対する通電電流IDの変化を示す。ここでは200Wの熱線5を用いた例を示す。条件1はリヤウインドウに最も厳しい凍結状態を発生させる条件であり、リヤウインドウ表面に霧吹きで所定量、例えば500mlの水分を付着させ、外気温−30℃の環境下に10時間放置した後に通電を行った場合の特性である。条件2はリヤウインドウ表面に霧吹きで所定量の水分を付着させ、外気温−30℃の環境下に30分間放置した後に通電を開始した場合の特性である。条件3はリヤウインドウ表面に霧吹きで所定量の水分を付着させ、外気温Ta=−30℃の環境下に1分間放置した後に通電を開始した場合の特性である。条件4はリヤウインドウ表面に霧吹きで所定量の水分を付着させ、外気温−30℃の環境下に10時間放置した後、温水をリヤウインドウ表面にかけて凍結を完全に除去した直後の特性である。なお、いずれの特性においても黒丸印は視界を確保できた時間と電流値を示す。
条件1において、バッテリー7の一定電圧を熱線5に印加したときに16Aの通電電流IDが流れ、熱線5が発熱する。この発熱により熱線5の抵抗体の温度が上昇し、その抵抗値が大きくなる。熱線5の抵抗値が大きくなると、熱線5に印加されているバッテリー電圧は一定であるから通電電流IDが減少する。この動作の繰り返しによって、熱線5の抵抗値が徐々に大きくなり、これにともなって通電電流IDが減少する。そして、通電開始から500秒後の通電電流IDが15Aになったときに、視界が確保できるまで窓曇りが除去される。他の条件2〜4においても同様である。なお、条件1より条件2の方が、条件2より条件3の方が、条件3より条件4の方が、凍結、着霜、結露の程度が弱いので熱線5が発熱し易く、熱線5の抵抗値が上がり易いために通電電流IDが早く減少する。
−30℃の同一外気温環境下でも条件1から4で通電電流と通電時間の特性に差があるのは、通電による熱線自身の温度上昇の時間変化、つまり熱線抵抗値の時間変化が凍結、着霜および結露の窓曇りを発生させる環境条件によって異なるためである。凍結、着霜および結露の窓曇りを発生させる最も厳しい環境条件である条件1では、熱線5への通電電流IDが15Aになったときに視界が確保できる。一方、条件1に比べて窓曇りを発生させる環境条件が緩やかな条件2〜4でも、熱線5への通電電流IDが15A以下では視界が確保できる。
このことから、−30℃の外気温環境下においては、少なくとも熱線5への通電電流IDが15Aになるまでの合計熱量Qを加えれば、凍結、着霜および結露の窓曇りを発生させるどのような環境条件においても窓曇りを除去して視界を確保できる。ここで、合計熱量Qは次式により求められる。
Q=Σ(ID2×RD)dt ・・・ (1)
(1)式において、RDは熱線の抵抗値、Σは通電電流IDが15Aになるまでの時間積分を表す。
Q=Σ(ID2×RD)dt ・・・ (1)
(1)式において、RDは熱線の抵抗値、Σは通電電流IDが15Aになるまでの時間積分を表す。
さらに、−30℃と異なる外気温Taの環境下で、熱線5への通電時間に対する通電電流IDの変化を測定し、窓曇りを除去して視界を確保できる通電時間と通電電流IDを求める実験を行った結果、どの外気温環境下においても上記合計熱量Qを加えれば、窓曇りを発生させるどのような環境条件においても窓曇りを除去して視界を確保できることが解った。
そこで、この第1の実施の形態では、通電電流IDが15A以下になったらすべての窓曇りを発生させる環境条件1〜4において視界が確保できるのであるから、窓曇りを発生させる最も厳しい環境条件である条件1において視界を確保できる電流15Aを外気温Ta=−30℃における通電終了電流値Ioに決定する。また、異なる外気温Taの下で熱線5への通電時間に対する通電電流IDの関係を測定し、表1に示すような通電終了電流値Ioのテーブルを作成してメモリ4bに記憶しておく。
表1から明らかなように、外気温Taが低いほど通電終了電流値Ioが高くなっている。これは、上述した実験結果によりどのような外気温環境下でも一定の熱量を加えれば、窓曇りを発生させるどのような環境条件においても窓曇りを除去して視界を確保できるので、外気温Taが低くても一定の熱量を加えた後の通電電流IDが高い状態で窓曇りの除去が終了するからである。
ここで、熱線5への通電を時間により管理する場合と、第1の実施の形態のように通電電流IDにより管理する場合とを比較する。図3に示す−30℃の外気温環境下における通電時間に対する通電電流IDの関係では、窓曇りを発生させる最も厳しい環境条件1では通電時間500秒で視界が確保される。また、条件2では通電時間200秒で、条件3では通電時間100秒で、条件4では通電時間約10秒でそれぞれ視界が確保される。したがって、−30℃の外気温環境下において熱線5への通電を時間により管理する場合には、窓曇りを発生させる最も厳しい環境条件1の場合の通電時間500秒を共通の通電終了時間にしなければならない。そのため、窓曇りを発せさせる環境条件が条件2の場合には、200秒で視界が確保された後も、300秒間無駄な通電を続けることになる。条件3,条件4の場合にはさらに多くの時間、無駄に通電を行うことになる。
これに対し第1の実施の形態では熱線5への通電を電流IDにより管理するので、窓曇りを発生させる環境条件2では200秒後に視界が確保された後、通電電流IDが15Aまで低下する250秒後には通電が停止される。また、条件3では100秒後に視界が確保された後、通電電流IDが15Aまで低下する175秒後には通電が停止され、条件4では約10秒後に視界が確保された後、通電電流IDが15Aまで低下する100秒後には通電が停止される。したがって、第1の実施の形態の熱線5への通電を電流IDにより管理する場合には、熱線5への通電を時間により管理する場合に比べて無駄な電力消費を節約できる。
ステップ4ではメモリ4bに記憶されている通電終了電流値テーブルから外気温Taに応じた電流値を読み出し、通電終了電流Ioに決定する。ステップ5において通電電流IDが通電終了電流値Io以下になったか否かを判定し、ID≦Ioの場合はステップ7へ進み、ID>Ioの場合はステップ6へ進む。通電電流IDが通電終了電流値Io以下の場合は、ステップ7でリレーコイル6bへの通電を停止してリレー接点6aを開路し、熱線5への通電を停止してリヤウインドウの曇り取りを終了する。一方、通電電流IDが通電終了電流値Ioより大きい場合は、ステップ6で熱線スイッチ2がオフされたか否かを確認し、熱線スイッチ2がオフされた場合はステップ7へ進んで熱線5への通電を停止し、熱線スイッチ2がオフされていない場合はステップ4へ戻り、上述した処理を繰り返す。
このように第1の実施の形態によれば、リヤウインドウに貼り付けられた熱線5と一定の電圧を発生するバッテリー7との間にリレー6を設け、熱線5への通電と停止を行う熱線式デフォッガーにおいて、熱線5への通電を停止する通電終了電流値Ioをメモリ4bに記憶するとともに、熱線5への通電電流IDを検出し、検出される通電電流IDがメモリ4bに記憶されている通電終了電流値以下Ioになったときにリレー6により熱線への通電を停止するようにしたので、曇りが除去されて視界が確保された後は速やかに熱線への通電を停止することができ、無駄な電力消費を防止することができる。
また、第1の実施の形態によれば、外気温Taに応じた通電終了電流値Ioをメモリ4bに記憶するとともに、外気温Taを検出し、検出された外気温Taに応じた通電終了電流値Ioをメモリ4bから読み出し、検出される通電電流IDが通電終了電流値Io以下になったときにリレー6により熱線5への通電を停止するようにしたので、どのような外気温環境下においても、曇りが除去されて視界が確保された後は速やかに熱線への通電を停止することができ、無駄な電力消費を防止することができる。
さらに、第1の実施の形態によれば、外気温Taが低いほど高い通電終了電流値Ioをメモリ4bに記憶するようにしたので、どのような外気温環境下でも曇りが除去されて視界が確保された後は速やかに熱線への通電を停止することができ、無駄な電力消費を防止することができる。
さらにまた、第1の実施の形態によれば、種々の窓曇りを発生させる環境条件において外気温Taごとに通電時間に対する通電電流IDの変化を測定し、窓曇りを発生させる最も厳しい環境条件においてリヤウインドウの視界が確保できる通電電流IDを通電終了電流値Ioとするようにしたので、凍結、着霜および結露の窓曇りを発生させるあらゆる環境条件下においても窓曇りを除去して視界を確保できる。
第1の実施の形態によれば、バッテリー電源の残容量を検出し、検出された残容量が熱線5への通電可能な容量以下の場合は熱線5への通電を行わないようにしたので、熱線5への通電によるバッテリー上がりを防止することができる。
《発明の第2の実施の形態》
上述した第1の実施の形態では乗員による熱線スイッチ2の操作を優先して通電を制御する例を示したが、熱線スイッチ2の操作によらず通電を自動制御するようにした第2の実施の形態を説明する。なお、この第2の実施の形態の構成は、図1に示す第1の実施の形態の構成から熱線スイッチ2を除いた構成であり、図示と説明を省略する。
上述した第1の実施の形態では乗員による熱線スイッチ2の操作を優先して通電を制御する例を示したが、熱線スイッチ2の操作によらず通電を自動制御するようにした第2の実施の形態を説明する。なお、この第2の実施の形態の構成は、図1に示す第1の実施の形態の構成から熱線スイッチ2を除いた構成であり、図示と説明を省略する。
図4は第2の実施の形態の通電制御を示すフローチャートである。なお、図2に示す処理と同様な処理を行うステップに対しては同一の符号を付して説明する。コントローラー4のCPU4aはイグニッションスイッチ1がオンするとこの通電制御を開始する。ステップ2においてバッテリー電圧VBが上述した設定電圧Voよりも高いか否かを判定し、VB≦Voの場合は熱線5への通電を行うとバッテリー上がりが発生する可能性があるので処理を終了する。一方、VB>Voの場合はステップ3へ進み、リレーコイル6bに通電してリレー接点6aを閉路し、バッテリー7の電力を熱線5へ通電してリヤウインドウの曇り取りを開始する。
熱線5への通電開始後のステップ4において、上述したように外気温Taと通電電流IDとに基づいて通電終了電流値Ioを決定する。続くステップ5では通電電流IDが通電終了電流値Io以下になったか否かを判定し、通電電流IDが通電終了電流値Ioより大きい場合はステップ4へ戻り、上述した処理を繰り返す。一方。通電電流IDが通電終了電流値Io以下の場合はステップ7へ進み、リレーコイル6bへの通電を停止してリレー接点6aを開路し、熱線5への通電を停止してリヤウインドウの曇り取りを終了する。
このように、熱線5への通電を電流IDにより管理することによって、熱線5への通電を完全に自動化することができ、乗員の煩わしい手動操作をなくすことができる。
《発明の第3の実施の形態》
上述した第1および第2の実施の形態のリレー6と電流センサー9に代えてインテリジェントパワースイッチ(以下、IPSという)を用いた第3の実施の形態を説明する。図5は第3の実施の形態の構成を示す。なお、図1に示す機器と同様な機器に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。
上述した第1および第2の実施の形態のリレー6と電流センサー9に代えてインテリジェントパワースイッチ(以下、IPSという)を用いた第3の実施の形態を説明する。図5は第3の実施の形態の構成を示す。なお、図1に示す機器と同様な機器に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。
IPS10は半導体スイッチ10aと電流検出回路10bを備えており、図1に示すリレー6と電流センサー9に比べて小形であり、機械的接点がないので装置の信頼性を向上させることができる。IPS10の半導体スイッチ10aはコントローラー4によりオン(閉路)、オフ(開路)され、熱線5へのバッテリー電力の通電と遮断を行う。電流検出回路10bはバッテリー7からIPS10を介して熱線5へ流れる電流IDを検出する。
なお、この第3の実施の形態の通電制御は、図2に示す通電制御のステップ3においてリレー6をオンして熱線5への通電を開始する代わりに、IPS10の半導体スイッチ10aをオンして熱線5への通電を開始し、またステップ7においてリレー6をオフして熱線5への通電を停止する代わりに、IPS10の半導体スイッチ10aをオフして熱線5への通電を停止する。また、図2に示す通電制御のステップ5ではIPS10の電流検出回路10bにより検出した通電電流IDを通電終了電流値Ioと比較する。その他の処理は図2に示す処理と同様であり、図示を省略する。
また、このIPS10を用いた場合でも、第2の実施の形態のように、熱線スイッチの操作によらず熱線2への通電を自動制御することができる。この場合の構成は図5に示す構成から熱線スイッチ2を除いた構成であり、図示を省略する。また、この場合の通電制御は、図4に示す通電制御のステップ3においてリレー6をオンして熱線5への通電を開始する代わりに、IPS10の半導体スイッチ10aをオンして熱線5への通電を開始し、またステップ7においてリレー6をオフして熱線5への通電を停止する代わりに、IPS10の半導体スイッチ10aをオフして熱線5への通電を停止する。また、図4に示す通電制御のステップ5ではIPS10の電流検出回路10bにより検出した通電電流IDを通電終了電流値Ioと比較する。その他の処理は図4に示す処理と同様であり、図示を省略する。
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、バッテリー7が電源を、リレー6およびインテリジェントパワースイッチ10がスイッチを、電流センサー9および電流検出回路10bが電流検出器を、コントローラー4が制御回路をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
なお、上述した一実施の形態では本願発明の熱線式デフォッガーをエンジン(内燃機関)を走行駆動源とする車両に適用した例を示したが、本願発明は、モーター(電動機)を走行駆動源とする電気自動車やエンジンとモーターとにより走行するハイブリッド車両にも適用することができる。また、本願発明は車両用に限定されるものではなく、車両以外の窓にも適用することができる。
また、この一実施の形態では、バッテリー電圧VBを検出して予め設定した熱線5へ通電可能な最少容量に相当する電圧Voと比較し、バッテリー容量が充分か否かを判定する例を示したが、バッテリーの充電状態(SOC;State Of Charge)を検出し、予め設定した熱線5への通電可能な最少のSOCと比較し、バッテリー容量が充分か否かを判定してもよい。
さらに、上述した一実施の形態ではリヤウインドウに熱線式デフォッガーを適用した例を示したが、リヤウインドウに限らず他のウインドウに適用してもよいし、バックミラーやワイパーデアイサーに適用してもよい。
1 イグニッションスイッチ
2 熱線スイッチ
3 外気温センサー
4 コントローラー
4a CPU
4b メモリ
5 熱線
6 リレー
6a リレー接点
6b リレーコイル
7 バッテリー
8 電圧センサー
9 電流センサー
10 インテリジェントパワースイッチ(IPS)
2 熱線スイッチ
3 外気温センサー
4 コントローラー
4a CPU
4b メモリ
5 熱線
6 リレー
6a リレー接点
6b リレーコイル
7 バッテリー
8 電圧センサー
9 電流センサー
10 インテリジェントパワースイッチ(IPS)
Claims (5)
- 窓ガラスに設けられた熱線と、
一定の電圧を発生する電源と、
前記電源と前記熱線との間に設けられ、前記熱線への通電と停止を行うスイッチと、
前記熱線への通電電流を検出する電流検出器と、
前記熱線への通電を停止する通電終了電流値を記憶するメモリと、
前記電流検出器で検出される通電電流が前記メモリに記憶されている通電終了電流値以下になったときに前記スイッチにより前記熱線への通電を停止する制御回路とを備えることを特徴とする熱線式デフォッガー。 - 請求項1に記載の熱線式デフォッガーにおいて、
外気温を検出する外気温検出器を備え、
前記メモリは外気温に応じた通電終了電流値を記憶しており、
前記制御回路は、前記メモリから前記外気温検出器により検出された外気温に応じた通電終了電流値を読み出し、前記電流検出器で検出される通電電流が通電終了電流値以下になったときに前記スイッチにより前記熱線への通電を停止することを特徴とする熱線式デフォッガー。 - 請求項2に記載の熱線式デフォッガーにおいて、
前記メモリは、外気温が低いほど高い通電終了電流値を記憶していることを特徴とする熱線式デフォッガー。 - 請求項2または請求項3に記載の熱線式デフォッガーにおいて、
種々の窓曇りを発生させる環境条件において外気温ごとに通電時間に対する通電電流の変化を測定し、窓曇りを発生させる最も厳しい環境条件において窓ガラスの視界が確保できる通電電流を前記通電終了電流値とすることを特徴とする熱線式デフォッガー。 - 請求項1〜4のいずれかの項に記載の熱線式デフォッガーにおいて、
前記電源はバッテリー電源であり、
前記バッテリーの残容量を検出する残容量検出器を備え、
前記制御回路は、前記残容量検出器により検出された残容量が前記熱線への通電可能な容量以下の場合は前記熱線への通電を行わないことを特徴とする熱線式デフォッガー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004091748A JP2005271852A (ja) | 2004-03-26 | 2004-03-26 | 熱線式デフォッガー |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2005271852A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010162953A (ja) * | 2009-01-13 | 2010-07-29 | Autonetworks Technologies Ltd | ヒータの制御装置 |
JP2013159195A (ja) * | 2012-02-03 | 2013-08-19 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | デフォッガ制御装置 |
JP2015067236A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 株式会社東海理化電機製作所 | ミラーヒータ制御装置 |
JP2021114434A (ja) * | 2020-01-21 | 2021-08-05 | 株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント | 散光式警光灯のヒータ制御装置 |
-
2004
- 2004-03-26 JP JP2004091748A patent/JP2005271852A/ja active Pending
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