JP2005271559A - 繊維補強ゴム成形体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高剛性コードを使用した場合であっても、製品中のコードの強度が設計値よりも強度が低下する場合や製品の剛性や強度に部分的なばらつきが発生することのない繊維補強層を有するゴム成形体並びにその製造方法を提供する。
【解決手段】モノコード16にて形成された繊維補強層を有し、前記モノコードは、硬度の異なる内層18(23)と外層20(24)の2層のゴム被覆層を有する多層被覆モノコード10(22)である繊維補強ゴム成形体とする。
【選択図】図3
【解決手段】モノコード16にて形成された繊維補強層を有し、前記モノコードは、硬度の異なる内層18(23)と外層20(24)の2層のゴム被覆層を有する多層被覆モノコード10(22)である繊維補強ゴム成形体とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、繊維補強層を備えたゴム成形体並びにその製造方法に関するものである。
繊維補強層を有するゴム成形体における繊維補強層は、一般的に、すだれ状のコードにカレンダーロールを使用して未加硫ゴム組成物を被覆(トッピング)した後にバイアスカットをして補強コードが長手方向軸に対して40〜60°傾斜するようにバイアスカットしたシート状トッピングコードを作製し、このシート状トッピングコードを互いに相対する2方向に2層あるいは4層以上に積層することによるバイアスコード層として形成されている。
係るバイアスカットしたシート状トッピングコードは、裁断ロスが発生するという問題や、異径部を有するホースに巻回・積層する場合に、大径部ではすだれのコードを広げて貼合するためコードの角度や間隔の均一性が十分でないという問題、またダイアフラムのような形状の成形体においては、強度の方向性が生じる等の問題を有していた。
一般的なバイアスカットをしたシート状トッピングコードにて形成される繊維補強層の有する上記の問題を解決する技術として、モノコードを使用する技術が公知である(特許文献1、2)。
特許文献1には、モノコードが中心より放射状に配設された円盤状のダイアフラムが開示されており、特許文献2には、モノコードがらせん状に巻回された円筒状の成形体が開示されている。
特開2003−205552号公報
特開2003−166675号公報
上記特許文献1、2に開示された繊維補強層を有するゴム成形体において、高剛性コード、具体的にはスチールコードやアラミドコード等を使用すると、製品中のコードの強度が設計値よりも強度が低下する場合や製品の剛性や強度に部分的なばらつきが発生する場合があることが分かった。
本発明は、高剛性コードを使用した場合であっても、製品中のコードの強度が設計値よりも強度が低下する場合や製品の剛性や強度に部分的なばらつきが発生することのない繊維補強層を有するゴム成形体並びにその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の繊維補強ゴム成形体は、モノコードにて形成された繊維補強層を有し、前記モノコードは、硬度の異なる内層と外層の2層のゴム被覆層を有する多層被覆モノコードであることを特徴とする。
係る繊維補強ゴム成形体は、高剛性コードを使用した場合であっても、製品中のコードの強度が設計値よりも強度が低下する場合や製品の剛性や強度に部分的なばらつきが発生することのないものである。
本発明の構成のモノコードを使用すると、上記の効果が得られる理由は明らかではないが、以下の作用によるものと推測される。従来技術では、すだれ状コードにおいても、モノコードにおいても、トッピングに使用する未加硫ゴム組成物は、ゴム成形体構成ゴム材料と同じ加硫後の硬度が50〜80となるものが使用されていた。係る未加硫ゴム組成物を使用して、押出機によりモノコードをトッピングすると、可塑化された未加硫ゴム組成物がコードに2MPa以上の圧力にて被覆されるために、モノコードを構成するモノフィラメント間内部に入り込み、モノフィラメントが未加硫ゴム組成物によって伸長された状態となって加硫される。その結果、加硫後のゴム成形体が変形を受けた場合にモノコードを構成するフィラメントの一部が限界を超える伸長変形ないし曲げ変形を受けて破断するものと推測される。また、押出機によるトッピングにおいて未加硫ゴム組成物に負荷される圧力が変動する場合があり、係る場合にはモノコードを構成するモノフィラメント間内部に未加硫ゴム組成物が入り込んだり、入り込まなかったりするものと考えられる。その様な場合には、モノフィラメント間の内部に入り込んだ部分においては、剛性が高くなると共に強度が低下し、ゴム成形体として剛性や強度にばらつきが発生するものと推測される。
これに対して本発明の多層被覆モノコードを使用すると、加硫後の硬度が低い未加硫ゴム組成物は、可塑化加工時の粘度が低いので、モノコードの内部まで入り込みやすく、加硫後の硬度が低い未加硫ゴム組成物は、可塑化加工時の粘度が高いので、モノコードの内部まで入り込みにくい。その結果、加硫後の硬度が低い未加硫ゴム組成物を内層構成ゴムとして使用した場合には、モノコードの内部まで入り込むが、低硬度であるためにモノコードの強度低下を引き起こさないものと考えられる。またいずれの場合においても、押出機によりモノコードに被覆するときの未加硫ゴム組成物に負荷される圧力が変動しても、モノコード内部に入り込む未加硫ゴム組成物にばらつきが生じず、その結果、ゴム成形体として剛性や強度にばらつきが発生しないものと推測される。
上記の繊維補強ゴム成形体においては、前記内層構成ゴムの硬度がショアA硬度にて35〜50であり、前記外層構成ゴムの硬度がショアAにて50〜80であることが好ましい。
係る構成によれば、可塑化された未加硫ゴム組成物の粘度が低いのでモノコードの内部まで入り込みやすく、高剛性コードを使用した場合であっても、製品中のコードの強度が設計値よりも強度が低下するという問題や製品の剛性や強度に部分的なばらつきが発生するという問題が確実に防止されたゴム成形体となる。この場合、内層は、外層よりも低硬度のゴム材料にて構成する。この構成は、モノコードとしてアラミドコードやカーボンファイバーコードを使用する場合に有効である。
上記の繊維補強ゴム成形体においては、前記内層構成ゴムの硬度がショアA硬度にて70〜90であり、前記外層構成ゴムの硬度がショアAにて50〜80であることが好ましい。
係る構成によれば、可塑化された未加硫ゴム組成物の粘度が高いのでモノコードの内部まで入り込みにくく、高剛性コードを使用した場合であっても、製品の剛性や強度に部分的なばらつきが発生するという問題が確実に防止されたゴム成形体となる。内層は、外層よりも高硬度のゴム材料にて構成する。係る構成は、モノコードとしてスチールコードを使用する場合にとりわけ有効である。
別の本発明は、モノコードにて形成された繊維補強層を有する繊維補強ゴム成形体の製造方法であって、
前記繊維補強層を形成する補強層形成工程は、加硫後の硬度が異なる内層と外層からなる2層の未加硫ゴム組成物層にてモノコードを被覆した多層被覆モノコードを供給するトッピングモノコード供給工程を有することを特徴とする。
前記繊維補強層を形成する補強層形成工程は、加硫後の硬度が異なる内層と外層からなる2層の未加硫ゴム組成物層にてモノコードを被覆した多層被覆モノコードを供給するトッピングモノコード供給工程を有することを特徴とする。
係る製造方法によれば、高剛性コードを使用した場合であっても、製品中のコードの強度が設計値よりも強度が低下する場合や製品の剛性や強度に部分的なばらつきが発生することのない繊維補強ゴム成形体を製造することができる。またモノコードを使用するので、コード配置が自在に行えるので、強度や剛性の方向性がない繊維補強層を有するゴム成形体を製造することができる。
上述の繊維補強ゴム成形体の製造方法においては、前記多層被覆モノコードは、前記内層を構成する未加硫ゴム組成物の加硫後の硬度がショアA硬度にて35〜50であり、前記外層を構成する未加硫ゴム組成物の加硫後の硬度がショアAにて50〜80であることが好ましい。
上述の繊維補強ゴム成形体の製造方法においては、前記多層被覆モノコードは、前記内層を構成する未加硫ゴム組成物の加硫後の硬度がショアA硬度にて70〜90であり、前記外層を構成する未加硫ゴム組成物の加硫後の硬度がショアAにて50〜80であることが好ましい。
本発明の繊維補強ゴム成形体において使用するモノコードとしては、ゴム成形体において使用される公知のコードが限定なく使用可能である。具体的には、PETコード等のポリエステルコード、ナイロン6,6等のポリアミドコード、アラミドコード、スチールコード、カーボンファイバーコード等が例示される。これらの繊維は、必要に応じてゴム材料との接着性を高めるRFL処理等を行って使用してもよい。これらの中で、高剛性コードとは、アラミドコード、スチールコード、カーボンファイバーコードである。モノコードは、連続したコードであるが、途中に継ぎ目があってもよい。
トッピングコード層に使用するゴム材料は、公知のゴム材料から目的に応じて適宜選択して使用する。ゴム材料には、カーボンブラック、シリカ等の補強剤、加工助剤、プロセスオイル又は可塑剤、充填剤、加硫剤、加硫促進剤等の公知の添加剤を必要に応じて添加する。トッピングに使用する未加硫ゴム組成物は、ゴム材料と添加剤とを公知の方法により加工して製造する。例えば、反応性を有する加硫剤、加硫促進剤を除く添加剤とゴム材料とをバンバリーミキサーで混練してマスターバッチとし、該マスターバッチを冷却した後にニーダーを使用して加硫剤と加硫促進剤とを添加して混練し、加熱により反応架橋する未加硫ゴム組成物とする方法が例示される。
図1は、本発明の繊維補強層を有するゴム成形体の製造において、モノコードに2層の未加硫ゴム組成物を被覆する多層被覆モノコード供給装置を例示した模式的な上面図である。多層被覆モノコード供給装置は、第1押出機31と第2押出機33とクロスヘッド35とからなる。必要に応じてディッピング処理等の接着処理を行ったモノコード39は、コードリール37から巻き戻してガイド41を通じてクロスヘッド35に供給され、第1押出機から押し出される内層を形成する未加硫ゴム組成物とその外側に外層を形成する未加硫ゴム組成物とが積層被覆されて多層被覆モノコード36が排出され、ゴム成形体の成形の繊維補強層形成工程に供給される。
図1においては、クロスヘッドを使用した例を示したが、クロスヘッドに代えてダイスを使用してもよい。また、図1においては2台の押出機を使用した例を示したが、1台の押出機を使用し、一旦内層を形成するダイスと未加硫ゴム組成物を使用して内層を構成する未加硫ゴム組成物をトッピングし、リールに巻き取った後に、同じ押出機を使用してダイスと未加硫ゴム組成物を変更し、内層を構成する未加硫ゴム組成物をトッピングしたモノコードに外層を構成する未加硫ゴム組成物をトッピングしてトッピング多層被覆モノコードとして成形体の成形工程に供給する構成としてもよい。
図2は、図1のクロスヘッドの断面図である。クロスヘッド35には、第1の押出機31のシリンダー32の先端と、第2の押出機33のシリンダー34の先端とが連結されている。クロスヘッド35には、内層を形成する未加硫ゴム組成物R1をシリンダー32から受け入れてモノコード39の周囲に被覆(トッピング)する流路47及び未加硫ゴム組成物R1をモノコード39の周囲に拡散する流路47bとトッピングの厚さを規定するダイス部43とが、矢印方向に移動するモノコード39の上流位置に形成されており、外層を形成する未加硫ゴム組成物R2をシリンダー34から受け入れて内層が被覆されたモノコード39の周囲に被覆(トッピング)する流路49及び未加硫ゴム組成物R2をモノコード39の周囲に拡散する流路49bとトッピングの厚さを規定するダイス部45がモノコード39の移動方向の下流位置に形成されている。モノコード39は、モノコード39の上流位置でトッピングされた内層18(23)と下流位置でトッピングされる外層20(24)の2層で被覆されて、トッピングされた多層被覆モノコード36となる。
図3は、本発明の多層被覆モノコードの断面を例示した想定図である。図3(a)の多層被覆モノコード36aは、モノフィラメント12、14を寄り合わせて形成されたモノコード39の内層に加硫後の硬度が低い、好ましくはショアA硬度が35〜50の未加硫ゴム組成物18を、その外側に加硫後の硬度が好ましくは50〜80の外層を形成する未加硫ゴム組成物20を、それぞれトッピングした例である。加硫後の硬度が低い未加硫ゴム組成物18は可塑化加工時の粘度が低いので、モノコードを構成するモノフィラメント間内部まで入り込んでいる。
図3(b)に示した多層被覆モノコード36bは、モノフィラメント12、14を寄り合わせて形成されたモノコード39の内層に加硫後の硬度が高い、好ましくはショアA硬度が70〜90の未加硫ゴム組成物23を、その外側に加硫後の硬度が好ましくは50〜80の外層を形成する未加硫ゴム組成物24を、それぞれトッピングした例である。加硫後の硬度が高い未加硫ゴム組成物23は可塑化加工時の粘度が高いので、モノコードの内部まで入り込んでいない。
図3(a)又は(b)の状態が安定して実現されると、高剛性コードを使用した場合であっても、製品中のコードの強度にばらつきが発生することがなくて設計値よりも強度が低下することがなく、また製品の剛性に部分的なばらつきが発生することがない繊維補強層を有するゴム成形体となる。未加硫ゴム組成物を複層トッピングした多層被覆モノコードは、ゴム成形体中においては、加硫によって加硫ゴムの多層被覆モノコードとなる。
本発明によれば、内層をモノコードの外径に近い状態、即ち図3(a)又は図3(b)に示したような状態に被覆できる。一旦内層が安定して形成される結果、外層形成時にコードが偏芯や変形を起しにくくなり、図3(a),(b)に示したように、ゴム層の中心にコードが存在するトッピングコードとすることができる。そのため、係るトッピング多層被覆モノコードを使用すると、コード間隔の均一性が高いゴム成形体が得られる。
トッピングモノコードの外層を構成する未加硫ゴム層の断面形状は、図3では円形であるが、これに限定されるものでなく、正方形、長方形、台形、平行四辺形など、目的に応じて適宜設定される。外層を構成する未加硫ゴム層の厚さは特に限定されるものではなく、成形するものに応じて適宜設定されるが、一般的には0.1〜1.5mm、好ましくは0.1〜1.0mmである。
トッピングモノコードの外層を構成する未加硫ゴム層の断面形状は、最終製品であるゴム成形体においては、通常加熱加硫時に流動して変形した形状となる。またトッピングモノコードの外層を構成する未加硫ゴム組成物が、ゴム成形体の内側ゴム層や外側ゴム層を構成する未加硫ゴム組成物と同じ組成の場合には、加硫後のゴム成形体においては、モノコードの外層を構成するゴムは該ゴム成形体の内側ゴム層や外側ゴム層構成ゴムと一体化して区別できないものとなる。
図4(a)は、本発明の多層被覆モノコードを使用した繊維補強層を有するゴム成形体である円板状ゴム成形体の繊維補強層を多層被覆モノコードにて形成する工程を例示したものである。円板状ゴム成形体は、内側ゴム層と繊維補強層と外側ゴム層とを有していて、この例においては、内側ゴム層を形成する未加硫ゴム組成物層の表面に多層被覆モノコードが折り畳み状に連続して、内側ゴム層の略中心箇所から半径方向に向けて略表面全面にわたり形成され配置・積層される。この場合、円板状の未加硫ゴム組成物層51を回転台(図示略)上に配置し、所定の回転角度ピッチだけ回転させ、トッピングされた多層被覆モノコード36を未加硫ゴム層51の半径方向に往復移動させつつ未加硫ゴム層51上に送給する。つまり、多層被覆モノコード36を未加硫ゴム層51の中心箇所から半径方向に送給し(往路)、終端(円周端近傍)まで移動させた所で停止し、未加硫ゴム層51を所定角度回転させる。次いで、未加硫ゴム層51の回転を停止し、トッピングモノコード16を未加硫ゴム層51上、逆方向に移動させつつ送給し(復路)、終端(中心箇所)に達すると停止して、未加硫ゴム層51を所定角度だけ回転させる。このような動作を繰り返すことにより、図4(b)に示すように、円盤状の未加硫ゴム層51の略全面にわたり、均一かつ均質な多層被覆モノコードによる繊維補強層を形成することができる。繊維補強層の上には、さらに外側ゴム層を形成する未加硫ゴム組成物層を積層し、所定形状に圧縮して加熱することにより繊維補強層を有する円板状ゴム成形体が成形される。この円板状ゴム成形体は、ダイアフラムやアキュムレーター等に使用可能である。
図5は、ゴム成形体として繊維補強ゴム可とう管の1種である繊維補強層を有する円筒状ゴム成形体の例を示したものである。このような可とう管においては、トッピングコードは内側ゴム層の周囲にらせん状に、即ち管の軸芯に対して直交方向であるラジアル方向に配置される。
上記円筒状繊維補強ゴム成形体において、トッピングされた多層被覆モノコード36はマンドレル55上に形成された内側ゴム層となる未加硫ゴム組成物層57上に、らせん状に巻き付けられる。多層被覆モノコード36の巻き付けは、例えば、図1に示した押出装置から送り出される多層被覆モノコード36をマンドレル55に供給し、かつマンドレル55を所定の回転速度にて回転させつつ、軸芯に平行に所定速度にて移動することにより行うことができる。
この方法により、補強層にはジョイント部がなくなり、コード間隔の均一性を高めることができる。図5に示した円筒状繊維補強ゴム成形体においては、らせん状に巻き付けられたモノコード層の上に、さらに図示したモノコードと逆らせん方向に第2層目のコードを巻き付けて2層構造の繊維補強層を形成してバイアス構造の繊維補強層としてもよい。一般的には、繊維補強層上に、さらに外側ゴム層を被覆し、加硫処理することによってゴム成形体が得られる。
上記の円筒状のゴム成形体においては、繊維補強層の外側に、必要に応じてさらに鋼鉄製リング、コイル状補強金具などの公知の補強部材を使用してもよく、最外層には磨耗防止のための補強用織布層を設けてもよい。可とう継手などの管状成形体においては、必要に応じてフランジ等の接続部を設けることもできる。
(実施例1)
内側コードが0.20mm3本、外側に0.36mm6本のコードが配設されたスチールコードをモノコードとして使用し、内層として天然ゴムを使用した加硫後の硬度がショアAにて40の未加硫ゴム組成物を、押出機を使用して100℃にてトッピングした後にリールに巻き取った。次いで同じ押出機を使用してダイスと未加硫ゴム組成物を変更し、加硫後の硬度がショアAにて65の未加硫ゴム組成物を、上記の内層をトッピングしたモノコードにトッピングして2層の合計厚さが0.6mmの未加硫ゴム層を有する多層被覆モノコードを作製した。このモノコードの断面は、図3(a)のように、内部まで低硬度のゴムが充填されていた。
内側コードが0.20mm3本、外側に0.36mm6本のコードが配設されたスチールコードをモノコードとして使用し、内層として天然ゴムを使用した加硫後の硬度がショアAにて40の未加硫ゴム組成物を、押出機を使用して100℃にてトッピングした後にリールに巻き取った。次いで同じ押出機を使用してダイスと未加硫ゴム組成物を変更し、加硫後の硬度がショアAにて65の未加硫ゴム組成物を、上記の内層をトッピングしたモノコードにトッピングして2層の合計厚さが0.6mmの未加硫ゴム層を有する多層被覆モノコードを作製した。このモノコードの断面は、図3(a)のように、内部まで低硬度のゴムが充填されていた。
(実施例2)
内層を構成するゴム材料として加硫後の硬度がショアAにて80℃のゴムを使用し、80℃にてトッピングした以外は実施例1と同様にして多層被覆モノコードを作製した。このモノコードの断面は、図3(b)のように、内部には高硬度のゴムは入り込むことはなかった。
内層を構成するゴム材料として加硫後の硬度がショアAにて80℃のゴムを使用し、80℃にてトッピングした以外は実施例1と同様にして多層被覆モノコードを作製した。このモノコードの断面は、図3(b)のように、内部には高硬度のゴムは入り込むことはなかった。
10(22) 多層被覆モノコード
16 モノコード
18(23) 内層
20(24) 外層
16 モノコード
18(23) 内層
20(24) 外層
Claims (6)
- モノコードにて形成された繊維補強層を有し、前記モノコードは、硬度の異なる内層と外層の2層のゴム被覆層を有する多層被覆モノコードであることを特徴とする繊維補強ゴム成形体。
- 前記内層構成ゴムの硬度がショアA硬度にて35〜50であり、前記外層構成ゴムの硬度がショアAにて50〜80である請求項1に記載の繊維補強ゴム成形体。
- 前記内層構成ゴムの硬度がショアA硬度にて70〜90であり、前記外層構成ゴムの硬度がショアAにて50〜80である請求項1に記載の繊維補強ゴム成形体。
- モノコードにて形成された繊維補強層を有する繊維補強ゴム成形体の製造方法であって、
前記繊維補強層を形成する補強層形成工程は、加硫後の硬度が異なる内層と外層からなる2層の未加硫ゴム組成物層にてモノコードを被覆した多層被覆モノコードを供給するトッピングモノコード供給工程を有することを特徴とする繊維補強ゴム成形体の製造方法。 - 前記多層被覆モノコードは、前記内層を構成する未加硫ゴム組成物の加硫後の硬度がショアA硬度にて35〜50であり、前記外層を構成する未加硫ゴム組成物の加硫後の硬度がショアAにて50〜80である請求項4に記載の繊維補強ゴム成形体の製造方法。
- 前記多層被覆モノコードは、前記内層を構成する未加硫ゴム組成物の加硫後の硬度がショアA硬度にて70〜90であり、前記外層を構成する未加硫ゴム組成物の加硫後の硬度がショアAにて50〜80である請求項4に記載の繊維補強ゴム成形体の製造方法。
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Cited By (1)
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JP2015123656A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 信越ポリマー株式会社 | 形状保持シート及び形状保持シートの製造方法 |
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2004
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