JP2005269553A - 時分割式直流電力線通信方法および装置 - Google Patents

時分割式直流電力線通信方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コストおよび面積を抑え、ノイズによる誤動作を防止することができ、子局を多数接続して高速に通信を行うことができるようにする。
【解決手段】電力供給およびデータ送受信を時分割で別々に行い、電力供給時にはスイッチB,C,F,Gが全てオンとなり蓄電器202に電力が充電され(第1のモード)、送信時にはスイッチB,C,F,Gが全てオフとなり、親局1から複数の子局2へ伝送線3、4を介してアドレス付きデータが送信され(第2のモード)、受信時には当該アドレスに一致した子局2が応答データを親局1に返信し(第3のモード)、親局1が受信完了後、再びスイッチB,C,F,Gが全てオンとなり、電力供給状態(第1のモード)となる。以後、この処理手順を繰り返す。これにより、異なった時間に電力供給と通信が行われるため、高周波が電力供給時に重畳することがない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2本の伝送線を用いて電力供給および通信を行う時分割式直流電力線通信方法および装置に関する。
従来の直流電力線通信方法は、直流電力線に情報信号を重畳させる方法で電力供給および通信を行っている(例えば、特許文献1参照)。また、親局の送信信号を子局側で整流する方法で電力供給および通信を行っているものもある(例えば、特許文献2参照)。
図4は、特許文献1に記載された従来の方法(以下、「第1の従来方法」という)を適用した空気調和機の制御装置を示すブロック図である。図において、501は室内機であり、室内機501で取り込まれた商用交流電圧は、交流電力線517を介して室外機502に送られる。室外機502では、この商用交流電圧がAC−DCコンバータ508で直流電圧に変換される。この直流電圧は、室外ファンモータ駆動部509やインバータ511の電源電圧となり、室外ファンモータ510や圧縮機512を駆動するとともに、DC−DCコンバータ513で1/n(但し、n>1)倍に降圧され、直流電力線516を介して室内機501に電源電圧として供給される。室内機501では、直流電力線516を介して供給された直流電圧が室内ファンモータ駆動部504に電源電圧として供給され室内ファンモータ503を駆動し、また、制御電源505に供給されて室内マイコン(マイクロコンピュータ)506の電源電圧が形成される。
室外機502から室内機501に情報信号を送信する場合には、室外マイコン515から情報信号が出力され、DC−DCコンバータ513から供給される直流電圧に、室外インターフェース部514で重畳されて、直流電力線516を介して室内機501へ送られる。
また、室内機501から室外機502に情報信号を送信する場合には、室内マイコン506から情報信号が出力され、DC−DCコンバータ513から供給される直流電圧に、室内インターフェース部507で重畳されて、直流電力線516を介して室外機502へ送られる。
図5は、特許文献2に記載された従来の方法(以下、「第2の従来方法」という)を適用した送受電通信装置を示すブロック図である。図において、親局6は、直流電力(電圧値)Vccを出力する電源(図示省略)と、この直流電力Vccと伝送線8,9との導通を規制するスイッチB1’,B2’,C1’,C2’と、これらスイッチの開閉制御を行う電力制御回路602と、子局7の識別データおよび該子局7宛の指示データを含む送信データを生成するとともに所要のデータ処理を行うデータ処理部603と、子局7からの応答データをデータ処理部603に導く受信バッファ604を少なくとも備えてなる。なお、スイッチB1’,B2’,C1’,C2’と電力制御回路602とで送電側電力制御手段を構成している。
また、子局7は、伝送線8,9から受電した電力を直流電力に変換するブリッジ整流器701と、整流された電圧が予め定めた電圧値Vdd(<Vcc)以上か否かを判定する電圧比較回路702と、整流された電圧がVdd以上のときに蓄電する蓄電器703と、伝送線8,9上の電力のレベル情報を論理1および論理0の組み合わせからなる論理情報に変換する受信バッファ709と、自局の識別データおよび親局1宛の応答データを含む送信データを生成するとともに所要のデータ処理を行うデータ処理部704とを有している。
そのような接続状態のもとで、親局6におけるデータ処理は次のような手順となる。まず、パワーオンリセットを契機に送電開始処理およびシステムの初期化を行い、電力制御回路602にデータ送信を行う。電力制御回路602は電力制御信号601により、スイッチB1’,B2’,C1’,C2’のオン、オフを制御し、パルス信号を発生させてデータ送信を行う。データ送信後は、伝送線8,9をハイインピーダンスにして応答を待つ。ハイインピーダンス制御は、具体的にはスイッチB1’,B2’,C1’,C2’を全開にして直流電力(電圧値Vcc)の電力供給を断にすることにより行う。この状態の時に受信バッファ604から子局7からの応答データを受信し、受信終了後は再び送電を開始する。以後、この処理を繰り返す。
一方、子局7におけるデータ処理は次のような手順となる。まず、受電を開始し、パワーオンリセットする。その後親局6からの電力供給とそれに伴うデータの受信を行う。蓄電器703への充電は、親局6からのパルス信号をブリッジ整流器701で整流して行う。受電停止を検出した時は蓄電器703に蓄えられた電力によりデータ送信を行う。データ送信後は親局6からの受電を再開し、以後この処理を繰り返す。
図6は、第2の従来方法における各部の動作波形説明図である。この図を用いて各部の動作について説明する。なお、図6において、A’〜F’は図5における該当各部のデータあるいは電力レベルを示す。
まず、親局6のデータ処理部603が、電力制御回路602に対して図のように送信データを送る(A’点)。電力制御回路602は、送信データに応じてスイッチB1’,B2’,C1’,C2’の開閉を制御して伝送線8,9にパルス信号を発生させる。このとき、短絡防止のため、図のようにスイッチB1’,B2’をオフにした後にtだけ遅延させてC1’,C2’をオンにし、スイッチC1’,C2’をオフにした後にtだけ遅延させてB1’,B2’をオンにするように制御し、全てのスイッチがオフとなる時間tを確保する。この時、D’点,E’点の波形は図のような電圧レベルVccのパルス信号となる。また、図中F’点の波形は、ブリッジ整流器701の出力を示している。図のように、親局送信中にパルス信号が全波整流されるので、パルス信号の切り替わりの瞬間以外は、常時電圧レベルVccで蓄電器703へ充電される。データ処理部603からの1サイクルのデータ送信が終了すると、電力制御回路602はスイッチB1’,B2’,C1’,C2’を一時的に全開してハイインピーダンス状態を形成し、子局7からの応答を待つ。
一方、子局7はデータ処理部704が親局6からのデリミタ(データ送信終了符号)を検出した時、あるいは電圧比較回路702で伝送線8,9の電力低下を検出した時に、電圧比較回路702のスイッチをオフにして蓄電器703をブリッジ整流器701から切り離し、データ処理部704にて送信データ707を生成し、送信バッファ706にこれを導く。同時に送信イネーブル信号708をHレベルにして送信バッファ706をアクティブにし、伝送線8,9に対して、図示のような電圧レベルVddのパルス信号を発生させる。
特開平7−332746号公報(第1−9頁、図1) 特開平7−283765号公報(第1−8頁、図1,図6)
ところが、第1の従来方法に係る直流電力線通信方法では、直流電力線に情報信号を重畳させているので、DC−DCコンバータ513からのノイズが情報信号に悪影響を与えるとともに、情報信号の高周波がノイズとしてDC−DCコンバータ513に回り、電源が不安定となり、室外マイコン515等に悪影響を与えるという問題があり、誤動作の原因となっていた。更に、情報信号の重畳および抽出の際に特性の良いフィルタが必要となるため、室内インターフェース部507および室外インターフェース部514が複雑な回路構成となり、コストおよび面積の面で不利であった。
また、第2の従来方法に係る直流電力線通信方法では、親局の送信信号を子局側で整流する方法で電力供給および通信を行っていたため、子局の接続数が増える毎に、消費電流が増加し、波形の歪みや減衰の原因となり、子局を多数接続することができなかった。更に、スイッチ切換時の短絡を防止するために全てのスイッチがオフとなる時間tを確保しなければならず、高速通信には適さなかった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、電力供給、送信、受信の動作を時分割で別々に行うことで、フィルタを必要としない簡単な回路構成で、ノイズに強く、子局を多数接続でき、且つ高速通信が可能な時分割式直流電力線通信方法および装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の構成は、2本の伝送線を用いて電力供給および通信を行う直流電力線通信方法において、親局に前記伝送線を介して複数の子局がバス型に接続され、前記親局から前記複数の子局へ電力供給を行う第1のモードと、前記親局が任意の子局へデータ送信を行う第2のモードと、前記親局からデータを受信した前記子局が前記親局へデータを返信する第3のモードとを有し、前記第1のモードでは、親局は一方の伝送線を直流電源へ、他方の伝送線をグランドへ接続して電力供給を行い、前記複数の子局はそれぞれに付加された蓄電器を2本の伝送線へ接続して受電し、前記第2のモードでは、前記親局のデータ処理部から送信バッファを介して任意の子局を指定するアドレス付きデータフレームを送信し、前記子局は受信バッファを介して受信したアドレス付きデータフレーム内のアドレスと自アドレスを自局のデータ処理部にて比較し、一致すれば自局のデータ処理部にデータを格納し、前記第3のモードでは前記子局のデータ処理部から送信バッファを介して前記親局へデータを返信し、前記親局は受信バッファを介して前記親局のデータ処理部にデータを格納した後、再び前記第1のモードに戻るという手順で電力供給およびデータ送受信を時分割で行うようにしたものである。
この第1の構成においては、第1のモードでは電力の供給を行うとともに子局の蓄電器に蓄電し、次いで第2のモードで親局からのデータを指定した子局に送信し、第3のモードで前記子局からのデータを親局に返信することを繰り返して電力供給と通信を時分割で行う。これにより、異なった時間に電力供給と通信が行われるため、高周波が電力供給時に重畳することがなく、また第2のモードの際に指定する子局を切り替えることで、多数の子局を接続することが可能となる。
本発明の第2の構成は、前記第1のモードでは、前記親局の送信バッファおよび前記子局の送信バッファを、それぞれの前記データ処理部より出力された送信イネーブル信号によりハイインピーダンス状態とすることで、前記伝送線から通信経路を切断し、電力供給のみを行うようにしたものである。第1のモード、すなわち電力供給時においては、親局の送信バッファおよび子局の送信バッファをハイインピーダンス状態とすることで、スイッチを用いることなく、伝送路からの通信経路が遮断される。
本発明の第3の構成は、前記第2および第3のモードでは、前記親局は前記直流電源と前記グランドを、前記子局は前記蓄電器を、それぞれの前記データ処理部より出力された制御信号によりスイッチをオフにすることで、前記伝送線から電力供給経路を切断し、データ送受信のみを行うようにしたものである。第2および第3のモード、すなわちデータ通信時においては、電力供給経路のスイッチをオフにすることで、データ送受信のみが行われる。
本発明の第4の構成は、2本の伝送線を用いて電力供給および通信を行う直流電力線通信装置において、前記伝送線にバス型に接続された親局および複数の子局を備え、前記親局から前記複数の子局へ電力供給を行う第1のモードと、前記親局が任意の子局へデータ送信を行う第2のモードと、前記親局からデータを受信した前記子局が前記親局へデータを返信する第3のモードの各モードで3つのモードを持ち、前記第1のモードでは、親局は一方の伝送線を直流電源へ、他方の伝送線をグランドへ接続して電力供給を行い、前記複数の子局はそれぞれに付加された蓄電器を2本の伝送線へ接続して受電し、前記第2のモードでは、前記親局のデータ処理部から送信バッファを介して任意の子局を指定するアドレス付きデータフレームを送信し、前記子局は受信バッファを介して受信したアドレス付きデータフレーム内のアドレスと自アドレスを自局のデータ処理部にて比較し、一致すれば自局のデータ処理部にデータを格納し、前記第3のモードでは前記子局のデータ処理部から送信バッファを介して前記親局へデータを返信し、前記親局は受信バッファを介して前記親局のデータ処理部にデータを格納した後、再び前記第1のモードに戻るという手順で電力供給およびデータ送受信を時分割で行う手段を設けたものである。
この第4の構成においては、第1のモードでは電力の供給を行うとともに子局の蓄電器に蓄電し、次いで第2のモードで親局からのデータを指定した子局に送信し、第3のモードで前記子局からのデータを親局に返信することを繰り返して電力供給と通信を時分割で行う。これにより、異なった時間に電力供給と通信が行われるため、高周波が電力供給時に重畳することがなく、また第2のモードの際に指定する子局を切り替えることで、多数の子局を接続することが可能となる。
本発明の第5の構成は、前記第1のモードでは、前記親局の送信バッファおよび前記子局の送信バッファを、それぞれの前記データ処理部より出力された送信イネーブル信号によりハイインピーダンス状態とすることで、前記伝送線から通信経路を切断し、電力供給のみを行う手段を設けたものである。第1のモード、すなわち電力供給時においては、親局の送信バッファおよび子局の送信バッファをハイインピーダンス状態とすることで、スイッチを用いることなく、伝送路からの通信経路が遮断される。
本発明の第6の構成は、前記第2および第3のモードでは、前記親局は前記直流電源と前記グランドを、前記子局は前記蓄電器を、それぞれの前記データ処理部より出力された制御信号によりスイッチをオフにすることで、前記伝送線から電力供給経路を切断し、データ送受信のみを行う手段を設けたものである。第2および第3のモード、すなわちデータ通信時においては、電力供給経路のスイッチをオフにすることで、データ送受信のみが行われる。
本発明によれば、下記の効果を奏する。
(1)第1のモードでは電力の供給を行うとともに子局の蓄電器に蓄電し、次いで第2のモードで親局からのデータを指定した子局に送信し、第3のモードで前記子局からのデータを親局に返信することを繰り返して電力供給と通信を時分割で行うことにより、第1のモードでは伝送線から通信経路が切断されるので、通信信号の高周波ノイズによる電源への干渉がなく、誤動作を防止することができる。
また、情報信号の重畳および抽出の際にフィルタを必要としないので、コストおよびフィルタの設置スペースを抑えることができる。さらに、電力供給のみを行う各子局において、情報信号から電力を取り出すことにより発生する波形の歪みや減衰を無くすことができる。また時分割で各モードを切り替えることで、子局を多数接続することができる。
(2)第1のモード、すなわち電力供給時と、第2および第3のモード、すなわち通信時とでは、親局の送信バッファおよび子局の送信バッファを、ハイインピーダンス状態およびローインピーダンスに切り替えるようにし、スイッチを用いないので、スイッチ切り換え時の短絡を気にする必要がなく、高速に通信を行うことができる。
(3)第2および第3のモードでは、親局は直流電源とグランドを、子局は蓄電器を、それぞれのデータ処理部より出力された制御信号によりスイッチをオフにすることで、伝送線から電力供給経路を切断し、データ送受信のみを行うようにしたことにより、通信信号の高周波ノイズによる電源への干渉がなく、誤動作を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図3に基づいて説明する。
図1は、本実施の形態の時分割式直流電力線通信装置に係るブロック図である。図において、直流電力線通信装置は、親局1と、複数の子局2が、2本の伝送線3、4を介してバス接続されたシステム構成となっている。
親局1は、スイッチB,Cと、データ処理部102と、送信バッファ103と、受信バッファ106を有している。スイッチB,Cは、データ処理部102から出力された電力制御信号101によりオンもしくはオフに制御される。送信バッファ103は、データ処理部102から送信データ104と送信イネーブル信号105を受け、伝送線3、4を介して複数の子局2へデータ送信する。受信バッファ106は、子局2からの応答信号を伝送線3、4を介して受信し、受信データ107をデータ処理部102へ出力する。
子局2は、スイッチF,Gと、蓄電器202と、データ処理部203と、送信バッファ204と、受信バッファ207を有している。スイッチF,Gは、データ処理部203から出力された受電制御信号201によりオンもしくはオフに制御される。蓄電器202は、スイッチF,Gがオンの時に充電される。また、蓄電器202に充電された電力はデータ処理部203等へ供給される。送信バッファ204は、データ処理部203から送信データ205と送信イネーブル信号206を受け、伝送線3、4を介して親局1へデータ送信する。受信バッファ207は、親局1の送信データを伝送線3、4を介して受信し、受信データ208をデータ処理部203へ出力する。
図2は上記構成における処理手順を示すフローチャートである。この図を用いて本実施の形態の動作を、順を追って説明する。
はじめにパワーオンリセット(ステップS1)されるとシステムは初期化され、その後すぐに電力供給開始(ステップS2)され、親局1は電力供給状態、子局2は受電状態となる。次に、データ処理部102は電力制御信号101によりスイッチB,Cをオフにして電力供給を停止する(ステップS3)。これらのステップS2とS3が第1のモードである。次に、送信先アドレス付加等の所要のデータ処理を施した後に、送信イネーブル信号105をHレベルにするとともに送信データ104を送信バッファ103へ送信し、送信バッファ103は伝送線3、4を介して複数の子局2へデータ送信する(ステップS4)。データ送信が終了すると、送信イネーブル信号105をLレベルにし、送信バッファ103はハイインピーダンスとなる。子局2は受信データの立下りをデータ処理部203で検知し、受電制御信号201によりスイッチF,Gをオフにして受電状態を終了する。また、同時に子局2は親局1からの送信信号を伝送線3、4を介して受信し(ステップS5)、受信データ208をデータ処理部203へ出力する。これらのステップS4とS5が第2のモードである。次に、受信データ208に付加されているアドレスに一致した子局2は、その応答信号としてデータ処理部203で親局1のアドレス付加等の所要のデータ処理を施した後に、送信イネーブル信号206をHレベルにするとともに送信データ205を送信バッファ204へ送信し、送信バッファ204は伝送線3、4を介して親局1へデータ送信する(ステップS6)。データ送信が終了すると、送信イネーブル信号206をLレベルにし、送信バッファ205はハイインピーダンスとなる。また、同時に受電制御信号201によりスイッチB,Cをオンにして受電状態となる。親局1は子局2からの送信信号を伝送線3、4を介して受信し(ステップS7)、受信データ107をデータ処理部102へ出力する。これらのステップS6とS7が第3のモードである。親局1は受信が完了すると、データ処理部102は電力制御信号101によりスイッチB,Cをオンにして、再び電力供給開始(ステップS2)に移行し、親局1は電力供給状態となる。以後この処理手順S2〜S7を繰り返す。
図3は本発明における各部の動作波形説明図である。この図を用いて各部の動作について説明する。なお、図3において、A〜H2は図1における該当各部のデータあるいは電力レベルを示す。
まず、パワーオンリセット後、スイッチB,C,F,Gは図のようにオンの状態であり、D点の電圧レベルはVcc、E点の電圧レベルは0Vとなり、親局1から複数の子局2の蓄電器202へ電力が供給される第1のモードとなる。この時、A2点およびH2点はLレベルであり、親局1および子局2の送信バッファ103,204は共にハイインピーダンス状態にある。
次に、第2のモードでは、まず図のようにスイッチB,Cがオフとなり電力供給が終了し、親局送信のためにA2点がHレベルになると共に、A1点の波形に示されるような送信データが送信バッファ103を介して伝送線3、4へ送られる。この時のD,E点の波形は、図のような差動信号となる。また、子局2側では最初のデータ変化のエッジをデータ処理部203で検出して、受電制御信号によりスイッチF,Gをオフにし、受信したデータは受信バッファ207を介してデータ処理部203に送られる。
次に、第3のモードでは、子局送信のためにH2点がHレベルになると共に、H1点の波形に示されるような送信データが送信バッファ204を介して伝送線3、4へ送られる。この時のD,E点の波形は、図のような差動信号となる。また、親局1側では受信したデータは受信バッファ106を介してデータ処理部102に送られる。受信が終了すると、再び第1のモードとなる。
このようにして、第1のモードによる電力供給、第2および第3のモードによるデータ通信が、時分割で行われる。第2のモードの際に指定する子局を切り替えることで、異なった子局に対するデータ通信が行われることになる。
本発明は、電力供給およびデータ送受信を時分割で別々に行うという手順をとるため、コストおよび面積を抑え、ノイズによる誤動作を防止することができ、子局を多数接続して高速に通信を行うことができるので、多軸制御をするあらゆる産業機械の制御装置に適用できる。
本発明の時分割式直流電力線通信装置に係るブロック図である。 本発明の時分割式直流電力線通信装置の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の時分割式直流電力線通信装置における各部の動作波形説明図である。 従来の第1の方法を適用した空気調和機の制御装置を示すブロック図である。 従来の第2の方法を適用した送受電通信装置を示すブロック図である。 従来の第2の方法を適用した送受電通信装置における各部の動作波形説明図である。
符号の説明
1 親局
101 電力制御信号
102 データ処理部
103 送信バッファ
104 送信データ
105 送信イネーブル信号
106 受信バッファ
107 受信データ
2 子局
201 受電制御信号
202 蓄電器
203 データ処理部
204 送信バッファ
205 送信データ
206 送信イネーブル信号
207 受信バッファ
208 受信データ
3,4 伝送線

Claims (6)

  1. 2本の伝送線を用いて電力供給および通信を行う直流電力線通信方法において、
    親局に前記伝送線を介して複数の子局がバス型に接続され、
    前記親局から前記複数の子局へ電力供給を行う第1のモードと、
    前記親局が任意の子局へデータ送信を行う第2のモードと、
    前記親局からデータを受信した前記子局が前記親局へデータを返信する第3のモードとを有し、
    前記第1のモードでは、親局は一方の伝送線を直流電源へ、他方の伝送線をグランドへ接続して電力供給を行い、前記複数の子局はそれぞれに付加された蓄電器を2本の伝送線へ接続して受電し、
    前記第2のモードでは、前記親局のデータ処理部から送信バッファを介して任意の子局を指定するアドレス付きデータフレームを送信し、前記子局は受信バッファを介して受信したアドレス付きデータフレーム内のアドレスと自アドレスを自局のデータ処理部にて比較し、一致すれば自局のデータ処理部にデータを格納し、
    前記第3のモードでは前記子局のデータ処理部から送信バッファを介して前記親局へデータを返信し、前記親局は受信バッファを介して前記親局のデータ処理部にデータを格納した後、再び前記第1のモードに戻る
    という手順で電力供給およびデータ送受信を時分割で行うことを特徴とする時分割式直流電力線通信方法。
  2. 前記第1のモードでは、前記親局の送信バッファおよび前記子局の送信バッファを、それぞれの前記データ処理部より出力された送信イネーブル信号によりハイインピーダンス状態とすることで、前記伝送線から通信経路を切断し、電力供給のみを行うことを特徴とする請求項1記載の時分割式直流電力線通信方法。
  3. 前記第2および第3のモードでは、前記親局は前記直流電源と前記グランドを、前記子局は前記蓄電器を、それぞれの前記データ処理部より出力された制御信号によりスイッチをオフにすることで、前記伝送線から電力供給経路を切断し、データ送受信のみを行うことを特徴とする請求項1記載の時分割式直流電力線通信方法。
  4. 2本の伝送線を用いて電力供給および通信を行う直流電力線通信装置において、
    前記伝送線にバス型に接続された親局および複数の子局を備え、
    前記親局から前記複数の子局へ電力供給を行う第1のモードと、前記親局が任意の子局へデータ送信を行う第2のモードと、前記親局からデータを受信した前記子局が前記親局へデータを返信する第3のモードの各モードで3つのモードを持ち、
    前記第1のモードでは、親局は一方の伝送線を直流電源へ、他方の伝送線をグランドへ接続して電力供給を行い、前記複数の子局はそれぞれに付加された蓄電器を2本の伝送線へ接続して受電し、
    前記第2のモードでは、前記親局のデータ処理部から送信バッファを介して任意の子局を指定するアドレス付きデータフレームを送信し、前記子局は受信バッファを介して受信したアドレス付きデータフレーム内のアドレスと自アドレスを自局のデータ処理部にて比較し、一致すれば自局のデータ処理部にデータを格納し、
    前記第3のモードでは前記子局のデータ処理部から送信バッファを介して前記親局へデータを返信し、前記親局は受信バッファを介して前記親局のデータ処理部にデータを格納した後、再び前記第1のモードに戻る
    という手順で電力供給およびデータ送受信を時分割で行う手段を設けたことを特徴とする時分割式直流電力線通信装置。
  5. 前記第1のモードでは、前記親局の送信バッファおよび前記子局の送信バッファを、それぞれの前記データ処理部より出力された送信イネーブル信号によりハイインピーダンス状態とすることで、前記伝送線から通信経路を切断し、電力供給のみを行う手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の時分割式直流電力線通信装置。
  6. 前記第2および第3のモードでは、前記親局は前記直流電源と前記グランドを、前記子局は前記蓄電器を、それぞれの前記データ処理部より出力された制御信号によりスイッチをオフにすることで、前記伝送線から電力供給経路を切断し、データ送受信のみを行う手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の時分割式直流電力線通信装置。
JP2004082942A 2004-03-22 2004-03-22 時分割式直流電力線通信方法および装置 Pending JP2005269553A (ja)

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