JP2005269372A - リモコン信号変換装置及びリモコン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 同じ種類の家電機器が複数設置され各々メーカが異なっている場合でも、各家電機器を容易に操作することができる装置を提供する。
【解決手段】 リモコン信号変換装置1を、任意のメーカの家電機器3における受光部に取り付けて、受信するリモコンコードのメーカと、送信するリモコンコードのメーカと、をメモリ13に記憶させておくことで、同じ種類の家電機器のリモコン装置2であればメーカや機種が異なっていても、そのリモコン信号4を受信して、リモコン信号変換装置1をセットした家電機器を操作するリモコン信号5を出力する。また、リモコン装置6は、送信するリモコンコードのメーカ名を予め設定しておくことで、操作部が操作されると予め設定されたメーカのリモコンコードを設定順に出力するので、1台のリモコン装置で複数のメーカの家電機器を操作することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、同じ種類の家電機器が複数設置され、各々メーカが異なっている場合でも、各家電機器の遠隔操作を容易に行える装置に関する。
近時、テレビ・DVDレコーダ・エアコン・扇風機など様々な家電機器が、リモコン
(リモート・コントローラ)装置で操作できる構成となっている。これらの家電機器に付属しているリモコン装置は、通常、付属している家電機器のみを操作できるようになっており、同じ種類の家電機器であってもメーカが異なれば全く操作することができない。これは、周知のように、テレビなどの家電機器では、メーカ毎に異なるリモコンコードが設定されているからである。そのため、例えば、家の各部屋に同じ種類の家電機器がそれぞれ設置され、各々メーカが異なる場合、その家には複数のリモコン装置が存在することになり、リモコン装置は形状やボタン配置がよく似ているので、取り違えるとその家電機器を操作できず、付属のリモコン装置を探さなければならなかった。
そこで、一つの専用トランスミッタでメーカの異なる複数の機器を操作できるとともに、専用トランスミッタの場所的な使用範囲を拡げ、また操作される複数の機器を一か所に集めておく必要がないマルチリモコンシステムの発明が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−56484号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたマルチリモコンシステムでは、トランスミッタの操作キーを操作して動作命令を出力する際に、メーカの指定キーを操作しなければならない。そのため、通常のリモコン装置に比べて操作手順が1つ増えるとともに、操作対象の家電機器のメーカをユーザが記憶しておかなければ操作対象の家電機器を操作できないという問題があった。また、特許文献1に記載のマルチリモコンシステムでは、トランスミッタ(リモコン装置)が任意独立したものではなくリモコン信号変換部とペアーにしたものであった。そのため、このマルチリモコンシステムには、家電機器に付属のリモコンを使用できないという問題があった。
そこで、本発明は、同じ種類の家電機器が複数設置され各々メーカが異なっている場合でも、各家電機器を容易に操作することができる装置を提供することを目的とする。具体的には、操作手順が増えたりユーザが操作対象の家電機器のメーカを覚える必要がなく、また、家電機器に付属のリモコン装置を使用することができるリモコン信号変換装置を提供することを目的とする。また、本発明は、同じ種類の家電機器であれば、メーカや機種が異なっていても容易に操作できるリモコン装置を提供することを目的とする。
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
(1)メーカ毎に異なるリモコンコードで操作される同じ機能を有する機器に付属するリモコン装置から送信されたリモコンコードを受信して、前記機器にリモコンコードを送信するリモコン信号変換装置であって、
リモコン装置から出力されたリモコンコードを受信するリモコン信号受信部と、
リモコンコードを送信するリモコン信号送信部と、
複数メーカのリモコンコードを、同一の制御内容を表すコード同士を対応づけて記憶するコード記憶部と、
リモコンコードを受信すべき複数のメーカと、リモコンコードを送信すべき1つのメーカと、が設定されるメーカ設定部と、
前記リモコン信号受信部で受信したリモコンコードを前記コード記憶部から検索し、このリモコンコードのメーカが前記受信すべき複数のメーカのいずれかと一致したら、このリモコンコードに対応する前記1つのメーカのリモコンコードを前記コード記憶部から読み出して、前記リモコン信号送信部に送信させる制御部と、
を備えたことを特徴とする。
この構成においては、リモコン信号変換装置は、メーカ毎に異なるリモコンコードで操作される同じ機能を有する機器に付属するリモコン装置から送信されたリモコンコードをリモコン信号受信部で受信し、このリモコンコードをコード記憶部が記憶しているか否かを確認する。続いて、このリモコンコードをコード記憶部が記憶していた場合には、このリモコンコードのメーカが、メーカ設定部に設定された受信すべきメーカと一致するか否かを確認する。そして、一致していた場合には、送信すべきメーカのリモコンコードの中から、受信したリモコンコードに対応するリモコンコードをコード記憶部から読み出して、リモコン信号送信部から送信する。したがって、ユーザは、受信すべきリモコンコードのメーカと、送信すべきリモコンコードのメーカと、をメーカ設定部に予め設定しておくことで、あるメーカの機器(例えばテレビ)に付属するリモコン装置で、別のメーカの機器を操作することができる。また、受信すべきリモコンコードのメーカとして複数のメーカをメーカ設定部に設定させることができるので、複数のメーカの機器に付属するリモコン装置で、あるメーカの機器を操作することができる。
なお、リモコンコードのメーカとは、リモコンコードを送信するリモコン装置が付属する機器を製造するメーカのことである。また、同じ機能を有する機器とは、テレビやエアコンのような単機能を有する機器、及びテレビデオやDVDテレビのような複合機能を有する機器のことである。
(2)メーカ毎に異なるリモコンコードで操作される同じ機能を有する機器にリモコンコードを送信するリモコン装置であって、
ユーザの操作を受け付ける操作部と、
複数メーカのリモコンコードを、同一の制御内容を表すコード同士を対応づけて記憶するコード記憶部と、
リモコンコードを送信するリモコン信号送信部と、
前記リモコン信号送信部から送信すべきリモコンコードのメーカが設定されるメーカ設定部と、
前記操作部が操作を受け付けると、前記メーカ設定部に設定された全メーカを読み出すとともに、この操作が指示する制御内容のリモコンコードを前記全メーカについて前記コード記憶部から読み出して、前記リモコン信号送信部に送信させる制御部と、
を備えたことを特徴とする。
この構成においては、リモコン装置は、操作を受け付けると、メーカ設定部に予め設定された複数のメーカ全てについて、この操作が指示する制御内容のリモコンコードをコード記憶部から読み出して、リモコン信号送信部から出力する。したがって、ユーザは、1つのリモコン装置で複数のメーカの家電機器を操作することができる。なお、同じ機能を有する機器とは、テレビやエアコンのような単機能を有する機器、及びテレビデオやDVDテレビのような複合機能を有する機器のことである。
(3)前記メーカ毎に異なるリモコンコードで操作される同じ機能を有する機器はテレビであり、
前記操作部が受け付けた最新のチャンネル切り換え情報を記憶する設定記憶部を備え、
前記制御部は、前記操作部が電源スイッチの操作を受け付けると、前記設定記憶部から最新のチャンネル切り換え情報を読み出すとともに、テレビの電源スイッチを切り換えるリモコンコードと、前記最新のチャンネル切り換え情報に基づいてテレビのチャンネルを設定する制御内容のリモコンコードと、を、前記メーカの設定順に前記コード記憶部から読み出して、前記リモコン信号送信部に送信させることを特徴とする。
この構成においては、リモコン装置はテレビ用であり、操作部で受け付けたテレビチャンネルの設定情報について最新の内容を操作記憶部で記憶しており、リモコン装置は、テレビの電源操作を受け付けると、テレビの電源を切り換えるリモコンコードとチャンネルを最新の設定チャンネルに切り換えるためのリモコンコードとを、メーカ設定部に予め設定さた複数のメーカ全てについて前記コード記憶部から読み出して、リモコン信号送信部から送信する。したがって、ある部屋でチャンネルを操作して今まで見ていたテレビを消して別の部屋にそのままリモコン装置を持っていき、その部屋のテレビの電源オン操作を行うと、チャンネルの切り換え操作を行わなくても前の部屋で見ていたチャンネルを表示させることができる。
本発明のリモコン信号変換装置は、複数のメーカのリモコン装置に対応しており、予め受信設定されたリモコン装置から出力されたリモコンコードを受信して、あるメーカの特定の家電機器を操作するためのリモコンコードを出力する。これにより、特定の家電機器が複数設置されている場合でも、各家電機器に本発明のリモコン信号変換装置を取り付けておくことで、各家電機器に付属のリモコン装置で、同じ種類のメーカが異なる家電機器を操作することができる。
また、本発明のリモコン装置は、リモコンコードを出力するメーカを予め設定しておくことで、同じ種類の家電機器であれば異なるメーカであっても、1台で各家電機器を操作することができる。したがって、例えば、家の各部屋に異なるメーカのテレビを設置している場合、このリモコン装置を使用することで、各部屋のテレビを操作することができ、リモコン装置を取り違えることがない。
さらに、本発明のリモコン装置は、テレビ用であり、最新のチャンネル設定を記憶しているので、テレビの電源のオフ操作後にテレビの電源のオン操作を行うと、電源をオンにするリモコンコードと最新のチャンネル設定にチャンネルを変更するリモコンコードと、を予め設定されたメーカ順に出力する。これにより、例えば、2つの部屋に異なるメーカのテレビを設置している場合、このリモコン装置を使用することで、リモコン装置でチャンネルを変更してから見ていた一方の部屋のテレビを消して、このリモコン装置を持って他方の部屋に移動し、このリモコン装置で他方の部屋のテレビをつけた場合、他方の部屋のテレビに対してチャンネルの変更操作を行うことなく、一方の部屋で見ていたテレビのチャンネルに設定することができる。
[第1実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係るリモコン信号変換装置の概略構成を示すブロック図である。以下の説明では、リモコンコードを送信するために、リモコン信号として赤外線を出力するテレビ用のリモコン装置と、このリモコン装置から送信されたリモコンコードを受信するテレビ(テレビジョン)を使用する場合を例に挙げて説明する。なお、以下の説明では、リモコン信号は赤外光であるが、リモコン信号を受信するという。
リモコン信号変換装置1は、複数のメーカのテレビに付属するリモコン装置やユニバーサルリモコンから送信されたリモコン信号を受信可能である。また、以下の説明では、A社製のテレビに付属するリモコン装置2aから送信されるリモコン信号4a、B社製のテレビに付属するリモコン装置2bから送信されるリモコン信号4b、及びC社製のテレビに付属するリモコン装置2cから送信されるリモコン信号4cを受信するように設定し、D社製のテレビに付属するリモコン装置2dから送信されるリモコン信号4dは受信しないようにするために、設定を行わなかった場合について説明する。また、A・B・C社製のリモコン装置をリモコン装置2と総称し、これらのリモコン装置2から送信されるリモコン信号をリモコン信号4と総称する。図1に示すように、リモコン信号変換装置1は、リモコン装置2から送信されたリモコン信号4を受信し、B社製のテレビ3に対してリモコン信号5を送信する。
リモコン信号変換装置1は、リモコン信号受信部11、コード記憶部であるROM12、メーカ記憶部であるメモリ13、CPU14、リモコン信号送信部15、操作部16、及び表示部17を備えている。リモコン信号受信部11は、リモコン装置2から送信されたリモコン信号(赤外光)を受信すると、電気信号に変換してCPU14に送る。
ROM12は、テレビメーカ各社のリモコン装置で使用するリモコンコードを容易に検索できるように、メーカ毎にリモコンコードが分類されたテーブルであるリモコンコード表を記憶している。このリモコンコード表には、電源のオン・オフ用のリモコンコード、音量のアップ・ダウン用のリモコンコード、チャンネル番号を指定するリモコンコード、画像調整用のリモコンコードなどを含んでいる。
メモリ13は、リモコン信号変換装置1の初期設定の際に設定されたリモコン装置2から送信されたリモコン信号を受信するメーカと、リモコン信号変換装置1から送信するリモコン信号を受信するテレビのメーカと、を記憶している。また、メモリ13は、不揮発性メモリから成り、記憶内容を更新可能である。
CPU14は、リモコン信号変換装置1の各部を制御する。
リモコン信号送信部15は、CPU14から送られてきた電気信号を赤外光のリモコン信号5に変換して送信する。
操作部16は、リモコン信号変換装置1の初期設定を行うためのスイッチを備えている。
表示部17は、CPU14から送信された制御信号に基づいて、ユーザに伝達する内容を表示する。
リモコン信号変換装置1は、リモコン信号送信部15がテレビ3のリモコン信号受信部に当接するように設置すると良い。例えば、B社製のテレビ3をB社製のテレビ用リモコン装置2bで操作する場合、リモコン信号変換装置1とテレビ3とが所定の距離を開けて設置されていると、テレビ3のリモコン信号受信部がリモコン信号変換装置1から送信されたリモコン信号と、リモコン装置2bから送信されたリモコン信号と、の双方を受信して誤動作するおそれがある。しかし、上記のように、テレビ3に対して当接してリモコン信号変換装置1を設置することで、誤動作を防止することができる。
次に、リモコン信号変換装置1の動作を説明する。ユーザは、リモコン信号変換装置1を使用する際には、初期設定として、リモコン信号変換装置1で受信可能なリモコン信号を送信するテレビ用リモコンが付属していたテレビのメーカと、リモコン信号変換装置1を使用するテレビ3のメーカとを登録する必要がある。リモコン信号変換装置1のCPU14は、操作部16の図外の初期設定用スイッチが操作されたことを検出すると、表示部17に初期設定を開始する内容を表示させる。そして、CPU14は、ユーザが表示部17の表示に従って登録操作を行い、リモコン信号を受信可能なリモコン装置2が付属するテレビのメーカと、リモコン信号変換装置1を取り付けるテレビのメーカと、をメーカリストとしてメモリ13に記憶させる。
例えば、ある部屋にB社製とD社製のテレビが設置され、別の部屋にA社製とC社製のテレビがあり、B社製のテレビにリモコン信号変換装置1を取り付ける場合には、A・B・Cの3社のテレビ用リモコンから送信されたリモコン信号4を受信でき、B社製のテレビ用のリモコン信号を送信するように設定すると良い。これにより、D社製のテレビを操作するために付属のリモコン装置2dを使用しても、同じ部屋にあるB社製のテレビが誤動作することがなく、また、B社製のテレビを操作するためにA・B・Cの3社のテレビ用リモコン装置2a,2b,2cを使用しても、同じ部屋にあるD社製のテレビが誤動作することがない。
次に、リモコン信号変換装置1における初期設定後のリモコン信号の変換動作についてフローチャートに基づいて説明する。図2は、リモコン信号変換装置のリモコン信号変換動作を説明するためのフローチャートである。
ユーザは、B社製のテレビ3で番組を見るために、例えばA社製のテレビ用リモコン装置2aで電源オンの操作を行う。これにより、リモコン装置2aからは、A社製のテレビの電源をオンにするリモコンコードを含むリモコン信号4aが送信される。
リモコン信号変換装置1のCPU14は、リモコン信号を受信するまで待機しており、リモコン信号受信部11でリモコン信号4aを受信すると(s1)、このリモコン信号4aとして送信されてきた電源オンを指示するリモコンコードを、ROM12が記憶するリモコンコード表から検索して(s2)、その有無を確認する(s3)。CPU14は、もし、リモコンコード表に未登録の新しいメーカのテレビ用リモコン装置から送信されたリモコン信号を受信したために、このリモコンコードがリモコンコード表にない場合は、表示部17にエラー表示をさせて(s4)、処理を終了する。
一方、CPU14は、ステップs3において、該当するリモコンコードがリモコン信号コード表にあった場合には、そのリモコンコードを使用するリモコン装置2のメーカを、メモリ13が記憶している受信可能なリモコン信号を送信するテレビ用リモコンが付属していたテレビメーカのメーカリスト中に含まれているか否かを確認する(s5)。CPU14は、もし、メーカリストに登録されていない例えばD社製のテレビ用リモコン装置から送信されたリモコン信号を受信したために、メーカリスト中に該当するものがない場合には、表示部17にエラー表示をさせて(s4)、処理を終了する。
一方、CPU14は、ステップs5において、受信したリモコンコードを使用するリモコン装置2のメーカがメーカリスト中に含まれている場合には、メモリ13からこのメーカ名(A社)とテレビ3のメーカ名(B社)とを読み出す(s6)。そして、CPU14は、ROM12が記憶しているリモコンコード表から、受信したA社のリモコンコードに該当するB社のリモコンコード(電源オンを指示するリモコンコード)を読み出す(s7)。続いて、CPU14は、このリモコンコードをリモコン信号送信部15へ送信して、リモコン信号送信部15に、このリモコンコードを含むリモコン信号を送信させる(s8)。これにより、テレビ3の電源がオンする。
CPU14は、次にステップs1の処理を行う。すなわち、リモコン信号受信部11で次のリモコン信号を受信するまで待機する。
なお、図2において、リモコン信号変換装置1は、B社製テレビ用のリモコンやC社製テレビ用のリモコンを使用した場合も、A社製テレビ用のリモコンの場合と同様に動作する。
また、リモコン信号変換装置1は、メモリ13の受信メーカリスト中に無いメーカのリモコンコードを受信した場合には、ユーザに対して、このメーカのリモコンコードを使用できるようにするかを問い合わせる内容を表示部17に表示するように設定できる。この場合には、ユーザは、メーカリストに未登録のメーカ製テレビ用のリモコンを、複雑な設定無しですぐに使用できる。
また、リモコン信号変換装置1は、テレビ3に内蔵する構成であっても良い。この場合、リモコン信号変換装置1のリモコン信号送信部15と、テレビ3のリモコン信号受信部と、を接続すべき箇所を直接接続することで、これらを設ける必要がなくなる。
このように、本発明の実施形態に係るリモコン信号変換装置を、任意のメーカの家電機器における受信(受光)部に取り付けることで、同じ種類の家電機器のリモコン装置であればメーカや機種が異なっていても、そのリモコン信号を受信して、リモコン信号変換装置をセットした家電機器を操作するリモコン信号を出力する。
[第2実施形態]
次に、本発明の実施形態に係るリモコン装置について説明する。図3は、本発明の実施形態に係るリモコン装置の概略構成を示すブロック図である。
リモコン装置6は、複数のメーカのテレビ用リモコン装置が送信するリモコン信号を送信可能である。以下の説明では、リモコン装置6に対して、A社製テレビ用のリモコン信号7a、B社製テレビ用のリモコン信号7b、C社製テレビ用のリモコン信号7cを送信するように設定した場合について説明する。
図3に示すように、リモコン装置6は、操作部41、コード記憶部であるROM42、メーカ記憶部であるメモリ43、RAM44、CPU45、リモコン信号送信部46、及び表示部47を備えている。
操作部41は、リモコン装置6の初期設定やテレビの操作を行うための複数のスイッチを備えている。これらのスイッチが操作されると、CPU45へ信号が出力される。
ROM42は、テレビメーカ各社のリモコンで使用するリモコンコードを容易に検索できるように、メーカ毎にリモコンコードが分類されたテーブルであるリモコンコード表を記憶している。このリモコンコード表には、電源のオン・オフ用のリモコンコード、音量のアップ・ダウン用のリモコンコード、チャンネル番号を指定するリモコンコードなどを含んでいる。
メモリ43は、リモコン装置6の使用開始時などに設定された、リモコン信号変換装置1から送信するリモコン信号を受信するテレビのメーカのリストを記憶している。また、メモリ43は、不揮発性メモリから成り、記憶内容を更新可能である。
RAM44は、操作部41で行われた設定操作を記憶し、操作が行われる度にその内容が更新されるので、最新の設定操作内容を記憶している。
CPU45は、リモコン装置6の各部を制御する。
リモコン信号送信部46は、CPU45から送られてきた電気信号を赤外光のリモコン信号7に変換して送信する。
表示部47は、CPU45から送信された制御信号に基づいて、ユーザに伝達する内容を表示する。
次に、リモコン装置6の動作を説明する。図4は、リモコン装置が出力するリモコン信号の概念図である。ユーザは、リモコン装置6を使用する際には、初期設定として、リモコン装置6で操作を行うテレビのメーカを登録する必要がある。リモコン装置6のCPU45は、操作部41の図外の初期設定用スイッチが操作されたことを検出すると、表示部47に初期設定を開始する内容を表示する。ユーザは、表示部47の表示内容に従って登録操作を行い、リモコン装置6で操作するテレビのメーカをメモリ43に記憶させる。
リモコン装置6のCPU45は、ユーザによって操作部41が操作されたことを検出すると、メモリ43からメーカリストを読み出して、ROM42のリモコンコード表からこのリストに設定された順番に、操作部の操作に該当するリモコンコードを読み出してリモコン信号送信部46から送信する。各リモコンコードは、図4に示すように、テレビがリモコン信号を受信した際に、識別可能な間隔で送信される。
例えば、ある部屋にB社製とD社製のテレビが設置され、別の部屋にA社製とC社製のテレビがある場合には、A・B・Cの3社のテレビ用のリモコン信号7a・7b・7cを送信するように設定すると良い。これにより、B社製のテレビを操作するためにリモコン装置6を使用しても、同じ部屋にあるD社製のテレビが誤動作することがない。
次に、リモコン装置6の動作についてフローチャートに基づいて説明する。図5は、リモコン装置の動作を説明するためのフローチャートである。図6は、サブルーチンである信号送信処理を説明するためのフローチャートである。ここで、リモコン装置6のメモリ43に格納されたメーカリストには、A・B・Cの3社のメーカ名がこの順に設定されている。
ユーザはB社製のテレビ3で番組を見るために、リモコン装置6の操作部41のスイッチを操作する。リモコン装置6のCPU45は、操作部41が操作されたことを検出するまで待機しており、例えば操作部41の電源スイッチが操作されたことを検出すると(s11)、電源スイッチのオン操作でなく(s12)、チャンネルスイッチの切り換え操作であれば(s13)、このチャンネルの切り換え操作内容をRAM44に記憶(上書き)させる(s14)。そして、CPU45は、信号送信処理を行う(s15)。
また、ステップs13において、操作部41の操作がチャンネルスイッチ以外の操作であれば、直ちに信号送信処理を行う(s15)。
すなわち、図6に示すように、CPU45は、メモリ43からメーカリストを読み出すとともに、このメーカリストの全メーカ数mを確認する(s21)。続いて、初期設定ではn=1であり(s22)、CPU45は、RAM44から最新のチャンネル切り換え情報を直前に読み出していないので(s23)、メーカリストに設定された最初(n=1)のメーカ(A社)について、操作部41の操作されたスイッチに割り当てられた操作指示内容に該当するリモコンコードをROM42が記憶しているリモコンコード表から検索して、この操作指示内容に該当するA社のリモコンコードを読み出す(s24)。そして、このリモコンコードをリモコン信号送信部46へ送信して、リモコン信号送信部46にこのリモコンコードを含むリモコン信号を送信させる(s26)。続いて、CPU14は、nに1加算して(s27)、nがメーカリストのメーカ総数よりも大きいか否かを判定する(s28)。つまり、各メーカについて処理を行ったか否かを確認する。CPU14は、nがメーカリストのメーカ総数と等しいかまたは小さければ、つまり、未処理のメーカがあれば、メーカリストの2番目以降のメーカについてもs23〜s28の処理を繰り返し行う。そして、メーカリストのすべてのメーカについてs23〜s28の処理を行うと(n>mになると)、信号送信処理を終了して、ステップs11において、操作部41における次の操作を検出するまで待機する。
また、操作部41の操作が電源スイッチの切り換え操作であれば(s11,s12)、ステップs16の信号送信処理において、各メーカの電源スイッチの切り換え操作を行うためのリモコンコードを読み出してリモコン信号を出力する。これにより、例えば、テレビ3の電源スイッチは、オンであったのがオフに切り換わる。
続いて、CPU45は、RAM44から最新のチャンネル切り換え情報を読み出す(s17)。そして、信号送信処理を行う(s18)。すなわち、図6に示すように、CPU45は、メモリ43からメーカリストを読み出すとともに、このメーカリストの全メーカ数mを確認する(s21)。続いて、初期設定ではn=1であり(s22)、CPU45は、RAM44から最新のチャンネル切り換え情報を直前に読み出したので(s23)、メーカリストに設定された最初(n=1)のメーカ(A社)について、最新のチャンネル切り換え情報に対応するリモコンコードをROM42が記憶しているリモコンコード表から検索して読み出す(s25)。そして、このリモコンコードをリモコン信号送信部46へ送信して、リモコン信号送信部46にこのリモコンコードを含むリモコン信号を送信させる(s26)。続いて、CPU14は、nに1加算して(s27)、nがメーカリストのメーカ総数よりも大きいか否かを判定する(s28)。つまり、各メーカについて処理を行ったか否かを確認する。CPU14は、nがメーカリストのメーカ総数と等しいかまたは小さければ、つまり、未処理のメーカがあれば、メーカリストの2番目以降のメーカについてもs23〜s28の処理を繰り返し行う。そして、メーカリストのすべてのメーカについてs23〜s28の処理を行うと(n>mになると)、信号送信処理を終了して、ステップs11において、操作部41における次の操作を検出するまで待機する。
ここで、リモコン装置6の操作部41の電源スイッチは押しボタンスイッチであり、テレビ3の電源のオン・オフにかかわらず同じリモコンコードが出力される。そのため、リモコン装置6は、電源スイッチが操作されると、テレビ3の電源をオフするとき場合も、オンする場合も同じ動作を行う。
ユーザが別の部屋に移動して、その部屋のテレビの電源をオンするためにリモコン装置6の操作部の電源スイッチを操作する。CPU45は、操作部41の電源スイッチが操作されたことを検出すると(s11,s12)、ステップs16の信号送信処理において、メーカリストに設定された各メーカの電源スイッチの切り換え操作を行うためのリモコンコードを読み出して、リモコン信号を出力する。これにより、例えば、テレビ3の電源スイッチは、オフであったのがオンに切り換わる。
続いて、CPU45は、RAM44から最新のチャンネル切り換え情報を読み出す(s17)。そして、信号送信処理を行う(s18)。すなわち、図6に示すように、CPU45は、メモリ43からメーカリストを読み出すとともに、このメーカリストの全メーカ数mを確認する(s21)。続いて、初期設定ではn=1であり(s22)、CPU45は、RAM44から最新のチャンネル切り換え情報を直前に読み出したので(s23)、メーカリストに設定された最初(n=1)のメーカ(A社)について、最新のチャンネル切り換え情報に対応するリモコンコードをROM42が記憶しているリモコンコード表から検索して読み出す(s25)。そして、このリモコンコードをリモコン信号送信部46へ送信して、リモコン信号送信部46にこのリモコンコードを含むリモコン信号を送信させる(s26)。続いて、CPU14は、nに1加算して(s27)、nがメーカリストのメーカ総数よりも大きいか否かを判定する(s28)。つまり、各メーカについて処理を行ったか否かを確認する。CPU14は、nがメーカリストのメーカ総数と等しいかまたは小さければ、つまり、未処理のメーカがあれば、メーカリストの2番目以降のメーカについてもs23〜s28の処理を繰り返し行う。そして、メーカリストのすべてのメーカについてs23〜s28の処理を行うと(n>mになると)、信号送信処理を終了して、ステップs11において、操作部41における次の操作を検出するまで待機する。
このように、本発明の実施形態に係るリモコン装置は、送信するリモコン装置のメーカ名を予め設定しておくことで、操作部が操作されると予め設定されたメーカのリモコンコードを設定順に出力するので、1台のリモコン装置で複数のメーカの家電機器を操作することができる。また、電源スイッチのオン操作など所定の操作として予め設定された操作が行われると、最新の操作内容を読み出して、それらのリモコンコードを出力するので、例えば、本発明のリモコン装置がテレビ用の場合、ある部屋でチャンネルを操作して見ていたテレビを消して、別の部屋にそのままリモコン装置を持っていき、その部屋のテレビの電源オン操作を行うと、チャンネルの切り換え操作を行わなくても前の部屋で見ていたチャンネルに自動的に設定することができる。
なお、図5,6に基づいた説明では、メモリ43に格納されたメーカリストの設定順にメーカ名を読み出してリモコンコードを送信するようにしたが、本発明はこれに限るものではなく、メーカリストの全メーカについてメーカ名を読み出すのであれば、任意の順に読み出すように設定しても良い。例えば、ランダムに読み出しても良いし、設定の逆順に読み出しても良い。
また、以上の説明では、テレビ用のリモコン信号変換装置及びリモコン装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、ビデオレコーダ・DVDレコーダ・エアコン・扇風機などリモコン装置で操作できる様々な家電機器に適用可能である。また、リモコンコードが機器毎に異なる場合には、メーカに代えて機器毎にリモコンコードを設定すると良い。
本発明の実施形態に係るリモコン信号変換装置の概略構成を示すブロック図である。 リモコン信号変換装置のリモコン信号変換動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係るリモコン装置の概略構成を示すブロック図である。 リモコン装置が出力するリモコン信号の概念図である。 リモコン装置の動作を説明するためのフローチャートである。 サブルーチンである信号送信処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1−リモコン信号変換装置 2−リモコン装置
2a−A社製テレビ用リモコン装置 2b−B社製テレビ用リモコン装置
2c−C社製テレビ用リモコン装置 2d−D社製テレビ用リモコン装置
3−テレビ(テレビジョン)
4,4a,4b,4c,4d,5−リモコン信号 6−リモコン装置
7,7a,7b,7c−リモコン信号 11−リモコン信号受信部
12,42−ROM 13,43−メモリ 14,44−CPU
15,46−リモコン信号送信部 16,41−操作部 17,47−表示部

Claims (3)

  1. メーカ毎に異なるリモコンコードで操作される同じ機能を有する機器に付属するリモコン装置から送信されたリモコンコードを受信して、前記機器にリモコンコードを送信するリモコン信号変換装置であって、
    リモコン装置から出力されたリモコンコードを受信するリモコン信号受信部と、
    リモコンコードを送信するリモコン信号送信部と、
    複数メーカのリモコンコードを、同一の制御内容を表すコード同士を対応づけて記憶するコード記憶部と、
    リモコンコードを受信すべき複数のメーカと、リモコンコードを送信すべき1つのメーカと、が設定されるメーカ設定部と、
    前記リモコン信号受信部で受信したリモコンコードを前記コード記憶部から検索し、このリモコンコードのメーカが前記受信すべき複数のメーカのいずれかと一致したら、このリモコンコードに対応する前記1つのメーカのリモコンコードを前記コード記憶部から読み出して、前記リモコン信号送信部に送信させる制御部と、
    を備えたリモコン信号変換装置。
  2. メーカ毎に異なるリモコンコードで操作される同じ機能を有する機器にリモコンコードを送信するリモコン装置であって、
    ユーザの操作を受け付ける操作部と、
    複数メーカのリモコンコードを、同一の制御内容を表すコード同士を対応づけて記憶するコード記憶部と、
    リモコンコードを送信するリモコン信号送信部と、
    前記リモコン信号送信部から送信すべきリモコンコードのメーカが設定されるメーカ設定部と、
    前記操作部が操作を受け付けると、前記メーカ設定部に設定された全メーカを読み出すとともに、この操作が指示する制御内容のリモコンコードを前記全メーカについて前記コード記憶部から読み出して、前記リモコン信号送信部に送信させる制御部と、
    を備えたリモコン装置。
  3. 前記メーカ毎に異なるリモコンコードで操作される同じ機能を有する機器はテレビであり、
    前記操作部が受け付けた最新のチャンネル切り換え情報を記憶する設定記憶部を備え、
    前記制御部は、前記操作部が電源スイッチの操作を受け付けると、前記設定記憶部から最新のチャンネル切り換え情報を読み出すとともに、テレビの電源スイッチを切り換えるリモコンコードと、前記最新のチャンネル切り換え情報に基づいてテレビのチャンネルを設定する制御内容のリモコンコードと、を、前記メーカの設定順に前記コード記憶部から読み出して、前記リモコン信号送信部に送信させる請求項2に記載のリモコン装置。
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