JP2005269350A - フィードフォワード増幅器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 入力信号の周波数帯域が広帯域である場合や、主増幅器で非対称な歪信号が発生する場合でも、高い精度で歪補償を行えるフィードフォワード増幅器を提供する。
【解決手段】 第1および第2のパイロット信号生成器22、23は、それぞれ、異なる信号レベルに設定された第1および第2のパイロット信号P11、P12を生成する。2つのパイロット信号は、主増幅器7の入力部に供給される。パイロット信号検波器20は、電力合成器4より出力される信号に含まれる第1および第2のパイロット信号の残留信号レベルを検出する。ベクトル調整器12は、検出された残留信号レベルに応じて、電力合成器10から出力された信号の振幅および位相を調整する。信号レベルが高い方の歪信号に、信号レベルが相対的に高いパイロット信号が割り当てられているので、高い精度で歪信号を抑圧できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 第1および第2のパイロット信号生成器22、23は、それぞれ、異なる信号レベルに設定された第1および第2のパイロット信号P11、P12を生成する。2つのパイロット信号は、主増幅器7の入力部に供給される。パイロット信号検波器20は、電力合成器4より出力される信号に含まれる第1および第2のパイロット信号の残留信号レベルを検出する。ベクトル調整器12は、検出された残留信号レベルに応じて、電力合成器10から出力された信号の振幅および位相を調整する。信号レベルが高い方の歪信号に、信号レベルが相対的に高いパイロット信号が割り当てられているので、高い精度で歪信号を抑圧できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、フィードフォワード増幅器に関し、より特定的には、移動体通信機器の基地局に設けられる送信電力増幅器などに用いられるフィードフォワード増幅器に関する。
近年、移動体通信機器の基地局に設けられる送信電力増幅器として、フィードフォワード方式による歪補償を行う高出力線形電力増幅器が用いられている。また、近年、帯域幅の広いCDMA(Code Division Multiple Access)方式が携帯電話の変調方式として採用されるなど、広帯域にわたる歪補償が必要とされる場合が増加している。
図6は、移動体通信機器の基地局の一例を示すブロック図である。図6において、送受信アンテナ601は、電波の送信および受信を行うアンテナである。送受信共用器602は、送信電力増幅器FFAMPから出力されたRF送信信号を送受信アンテナ601へ供給する機能と、送受信アンテナ601から入力されたRF受信信号を受信増幅器603へ供給する機能とを有する。受信増幅器603はRF受信信号を増幅し、送信電力増幅器FFAMPはRF送信信号を増幅する。無線回路部604は、受信増幅器603から出力された信号を準同期検波し、A/D変換してベースバンド信号処理部605へ伝送する機能と、ベースバンド信号処理部605から拡散された信号をD/A変換し、直交変調によりRF信号に変換する機能とを有する。ベースバンド信号処理部605は、送信データの拡散および受信信号の逆拡散などの処理を行う。有線インターフェース部606は、外部に設けられた機器(例えば、交換機)との間で有線通信を行うためインターフェースを提供する。送信電力増幅器FFAMPには、従来から、フィードフォワード増幅器が用いられる。
図7は、従来のフィードフォワード増幅器の一例を示すブロック図である。図7に示すフィードフォワード増幅器は、信号の増幅機能に加えて、増幅によって発生する歪信号の抑圧機能を有している。これにより、送信信号の広帯域化が実現されている。
図7に示すフィードフォワード増幅器は、概ね以下のように動作する。入力端子1からは、複数のキャリア信号を含んだ入力信号が入力され、この入力信号は主増幅器7で増幅される。主増幅器7で信号を増幅すると、増幅された信号には、複数のキャリア信号を含むことに起因する相互変調歪が発生する。この歪信号は、歪信号検出ブロック14で検出され、歪信号除去ブロック15で除去される。
歪信号検出ブロック14は、電力分配器3、ベクトル調整器5、電力合成器6、主増幅器7、遅延回路8、電力分配器9および電力合成器10を含んでいる。電力分配器3および9によって、入力信号の一部と増幅された信号の一部とが抽出され、これら2つの信号は、電力合成器10で合成される。また、ベクトル調整器5および遅延回路8は、これら2つの信号に含まれるキャリア信号成分を同振幅かつ逆位相になるように設定される。これにより、電力合成器10では、これら2つの信号に含まれるキャリア信号成分同士が相殺される。したがって、電力分配器9のポートeからは、主増幅器7で増幅された信号が出力され、電力合成器10のポートiからは、主増幅器7で発生した歪信号成分のみが出力される。
歪信号除去ブロック15は、電力合成器4、電力分配器9、電力合成器10、遅延回路11、ベクトル調整器12および補助増幅器13を含んでいる。遅延回路11およびベクトル調整器12は、主増幅器7で増幅された信号に含まれる歪信号成分と歪信号検出ブロック14で検出された歪信号とが同振幅かつ逆位相になるように設定される。また、電力合成器4では、遅延回路11から出力された信号と補助増幅器13から出力された信号とが合成される。このようにして、歪信号除去ブロック15では、主増幅器7で増幅された信号と歪信号検出ブロック14で検出された歪信号とを合成することにより、主増幅器7で増幅された信号から主増幅器7で発生した歪信号成分が除去される。
温度変化や経年変化に対して、歪信号除去ブロック15を最適状態に制御するために、図7に示すフィードフォワード増幅器には、第1のパイロット信号生成器16、第2のパイロット信号生成器17、電力分配器19およびパイロット信号検波器20を含む制御ブロック21が設けられている。制御ブロック21では、第1および第2のパイロット信号生成器16、17により、周波数が異なり、信号レベルが等しい2つのパイロット信号が生成される。生成された2つのパイロット信号は、電力合成器18で合成され、合成されたパイロット信号は、電力合成器6を経由して主増幅器7の入力部に供給される。また、電力分配器19およびパイロット信号検波器20により、増幅された信号に残留している第1および第2のパイロット信号の信号レベル(以下、残留信号レベルという)が検出され、検出された残留信号レベルに応じて、ベクトル調整器12を制御する制御信号が出力される。
ベクトル調整器12は、制御信号に基づき、第1および第2のパイロット信号成分の残留信号レベルが同時に最小になるように、電力合成器10から出力された信号の振幅および位相を調整する。第1および第2のパイロット信号成分が十分抑圧されていれば、第1および第2のパイロット信号成分に近い周波数で発生する歪信号成分も十分抑圧されているとみなされる。
上述したように、従来のフィードフォワード増幅器では、第1および第2のパイロット信号として、周波数が異なり、信号レベルが等しい2つのパイロット信号が使用される。第1のパイロット信号P71は、入力信号の周波数帯域より低い周波数fp1を有する信号であり、第2のパイロット信号P72は、入力信号の周波数帯域より高い周波数fp2を有する信号である。典型的には、周波数fp1には、入力信号の周波数帯域より低い周波数で発生する最大レベルの歪信号(以下、低周波側最大歪信号という)の近傍の周波数が選択され、周波数fp2には、入力信号の周波数帯域より高い周波数で発生する最大レベルの歪信号(以下、高周波側最大歪信号という)の近傍の周波数が選択される。例えば、入力信号に2つのキャリア信号が含まれている場合には、3次相互変調歪IM3が低周波側最大歪信号および高周波側最大歪信号となる。したがって、この場合、3次相互変調歪IM3の近傍の周波数が、周波数fp1およびfp2として選択される。
図8は、第1および第2のパイロット信号成分が同時に最小になるように、ベクトル調整器12が制御された場合の信号抑圧量の周波数特性の一例を示す図である。図8に示されるように、第1のパイロット信号の周波数(fp1)の近傍と、第2のパイロット信号の周波数の近傍(fp2)とでは、信号抑圧量は同程度になる。
近年、基地局に設けられる送信電力増幅器の動作効率を上げるために、フィードフォワード増幅器の主増幅器としてAB級増幅器を使用する場合が多くなっている。図9は、入力信号が2つのキャリア信号を含み、主増幅器がAB級動作するフィードフォワード増幅器において、主増幅器で発生する3次相互変調歪の特性の一例を示す図である。図9に示されるように、主増幅器がAB級動作する場合、2つのキャリア信号の周波数帯域より低い周波数に発生する3次相互変調歪(IM3Lower)の信号レベルと、2つのキャリア信号の周波数帯域より高い周波数に発生する3次相互変調歪(IM3Upper)の信号レベルとが異なる場合が多い。以下、このように、キャリア信号の周波数帯域より低い周波数と高い周波数とで信号レベルが異なる歪信号を「非対称な歪信号」と呼ぶ。
主増幅器で非対称な歪信号が発生する場合に、フィードフォワード増幅器における歪補償を行う方法の一つとして、特許文献1に記載されている方法が知られている。この方法では、ただ1つのパイロット信号が使用され、主増幅器で発生する歪信号成分の周波数分布に基づき、歪信号成分の信号レベルがより大きい周波数側にパイロット信号の周波数を変化させることにより歪補償が行われる。
特開2001−358538号公報
しかしながら、入力信号の周波数が広帯域である場合、あるいは、主増幅器で非対称な歪信号が発生する場合には、特許文献1に記載された方法では、パイロット信号が入力信号の周波数帯域より低い側または高い側のどちらか一方にだけ挿入されるため、パイロット信号が挿入された側の周波数で発生する歪信号は抑圧されるが、パイロット信号が挿入されない側の周波数に発生する歪信号は十分に抑圧されず、スプリアスとして外部に出力されるという問題がある。これに加えて、特許文献1に記載された方法には、パイロット信号の周波数を変化させる手段が必要であるという問題がある。
また、図7に示す従来のフィードフォワード増幅器では、同じ信号レベルを有する2つのパイロット信号が使用されるため、第1および第2のパイロット信号の近傍の周波数では、信号抑圧量は等しくなる(図8を参照)。このため、主増幅器で非対称な歪信号が発生する場合には、歪信号の信号レベルが大きい側の周波数(例えば、図9では、IM3Lower)では、歪信号は十分に抑圧されず、抑圧できなかった歪信号は、スプリアスとして外部に出力される。
図10(a)〜(e)に、図7に示すフィードフォワード増幅器の各ポートにおける信号の周波数スペクトルの一例を示す。図10(a)〜(e)は、入力信号が2つのキャリア信号を含み、主増幅器7で非対称な歪信号が発生する場合について、ポートa、n、d、iおよびmにおける信号の周波数スペクトルを描いたものである。図10では、ポートaから入力される信号(図10(a))には、2つのキャリア信号、すなわち、キャリア信号1001(周波数fc1)およびキャリア信号1002(周波数fc2)が含まれているとする。電力合成器6で第1および第2のパイロット信号を合成することにより、ポートnから出力される信号(図10(b))には、同じ信号レベルを有する第1のパイロット信号P101と第2のパイロット信号P102とが含まれる。この信号を主増幅器7で増幅することにより、ポートdに入力される信号(図10(c))には、歪信号として、低周波側3次相互変調歪DL10を含む低周波側歪信号成分1003と、高周波側3次相互変調歪DU10を含む高周波側歪信号成分1004とが発生する。主増幅器7で非対称な歪信号が発生するために、低周波側歪信号成分1003の信号レベルと高周波側歪信号成分1004の信号レベルとは異なっている。
歪信号検出ブロック14ではキャリア信号成分が相殺されるので、ポートiから出力される信号(図10(d))には、歪信号成分と第1および第2のパイロット信号成分とが含まれる。歪信号除去ブロック15では、第1および第2のパイロット信号の残留信号レベルに基づき歪信号成分を除去するが、主増幅器7で非対称な歪信号が発生し、かつ、第1および第2のパイロット信号の残留信号レベルが同時に最小となるように制御されるので、信号レベルが高い側の歪信号成分は十分に抑圧されない。このため、ポートmから出力される信号(図10(e))には、スプリアス1005が含まれる。このように、従来のフィードフォワード増幅器では、主増幅器で非対称な歪信号が発生する場合には、抑圧できなかった歪信号がスプリアスとして出力されることがある。
それ故に、本発明は、入力信号が広帯域である場合、あるいは、主増幅器で非対称な歪信号が発生する場合においても、高い精度で歪補償を行えるフィードフォワード増幅器を提供することを目的とする。
本発明のフィードフォワード増幅器は、入力信号を増幅する増幅手段と、入力信号の一部と増幅手段において増幅された信号の一部とを合成することにより、増幅手段において発生する歪信号を検出する歪信号検出手段と、歪信号検出手段において検出された歪信号と増幅手段において増幅された信号とを合成することにより、増幅手段において増幅された信号から増幅手段において発生する歪信号を除去する歪信号除去手段と、異なる信号レベルを有する第1および第2のパイロット信号を生成し、増幅手段の入力部または出力部に供給するパイロット信号生成手段と、歪信号除去手段から出力された信号に含まれる第1および第2のパイロット信号の残留信号レベルを検出する残留パイロット信号検出手段と、残留パイロット信号検出手段において検出された残留信号レベルに応じて、歪信号検出手段から出力された信号の振幅および位相を調整する調整手段とを備える。
この場合、調整手段は、残留パイロット信号検出手段において検出された残留信号レベルが最小となるように、歪信号検出手段から出力された信号の振幅および位相を調整することが好ましい。
また、第1のパイロット信号の周波数は入力信号の周波数より低く、第2のパイロット信号の周波数は入力信号の周波数より高く設定されることが好ましい。
さらに、増幅手段において発生する歪信号のうち、入力信号の周波数より低い側に発生する歪信号の信号レベルが、入力信号の周波数より高い側に発生する歪信号の信号レベルより高い場合には、第1のパイロット信号の信号レベルは、第2のパイロット信号の信号レベルよりも高く設定されることが好ましい。歪信号の信号レベルの大小関係が逆である場合には、パイロット信号の信号レベルの大小関係を逆にすることが好ましい。
また、第1のパイロット信号の信号レベルは、増幅手段において発生する歪信号のうち、入力信号の周波数より低い側に発生する歪信号の最大信号レベル以上であり、かつ、第2のパイロット信号の信号レベルは、増幅手段において発生する歪信号のうち、入力信号の周波数より高い側に発生する歪信号の最大信号レベル以上であることが好ましい。
あるいは、入力信号が複数のキャリア周波数帯域を含む全周波数帯域から選択された一つのキャリア周波数帯域に含まれる複数のキャリア信号を含む場合には、第1のパイロット信号の周波数は全周波数帯域より低い周波数に固定され、第2のパイロット信号の周波数は全周波数帯域より高い周波数に固定されることが好ましい。
特に、増幅手段において発生する歪信号のうち、全周波数帯域より低い周波数に発生する歪信号の信号レベルが、全周波数帯域より高い周波数に発生する歪信号の信号レベルより高い場合には、第1のパイロット信号の信号レベルは、第2のパイロット信号の信号レベルよりも高く設定されることが好ましい。歪信号の信号レベルの大小関係が逆である場合には、パイロット信号の信号レベルの大小関係を逆にすることが好ましい。
本発明のフィードフォワード増幅器によれば、歪信号の信号レベルが高い側に、信号レベルが相対的に高いパイロット信号が割り当てられているので、入力信号の周波数帯域が広帯域である場合や、主増幅器で非対称な歪信号が発生する場合でも、高い精度でフィードフォワード増幅を行うことができる。
また、第1および第2のパイロット信号の周波数を固定することにより、パイロット信号の周波数を変化させる必要がなくなるので、フィードフォワード増幅器の構成が容易となる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフィードフォワード増幅器の構成を示すブロック図である。図1に示すフィードフォワード増幅器は、入力端子1、出力端子2、電力分配器3、9、19、電力合成器4、6、10、18、ベクトル調整器5、12、主増幅器7、遅延回路8、11、補助増幅器13、第1のパイロット信号生成器22、第2のパイロット信号生成器23およびパイロット信号検波器20を備えている。このうち、電力分配器3、ベクトル調整器5、電力合成器6、主増幅器7、遅延回路8、電力分配器9および電力合成器10は、歪信号検出ブロック14を構成する。また、電力合成器4、電力分配器9、電力合成器10、遅延回路11、ベクトル調整器12および補助増幅器13は、歪信号除去ブロック15を構成する。さらに、第1のパイロット信号生成器22、第2のパイロット信号生成器23、電力合成器18、電力分配器19およびパイロット信号検波器20は、制御ブロック24を構成する。電力分配器3、9および電力合成器4、6、10に付された記号a〜k、mおよびnは、入力ポートまたは出力ポートを表す。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフィードフォワード増幅器の構成を示すブロック図である。図1に示すフィードフォワード増幅器は、入力端子1、出力端子2、電力分配器3、9、19、電力合成器4、6、10、18、ベクトル調整器5、12、主増幅器7、遅延回路8、11、補助増幅器13、第1のパイロット信号生成器22、第2のパイロット信号生成器23およびパイロット信号検波器20を備えている。このうち、電力分配器3、ベクトル調整器5、電力合成器6、主増幅器7、遅延回路8、電力分配器9および電力合成器10は、歪信号検出ブロック14を構成する。また、電力合成器4、電力分配器9、電力合成器10、遅延回路11、ベクトル調整器12および補助増幅器13は、歪信号除去ブロック15を構成する。さらに、第1のパイロット信号生成器22、第2のパイロット信号生成器23、電力合成器18、電力分配器19およびパイロット信号検波器20は、制御ブロック24を構成する。電力分配器3、9および電力合成器4、6、10に付された記号a〜k、mおよびnは、入力ポートまたは出力ポートを表す。
入力端子1には、複数のキャリア信号を含んだ入力信号が入力される。電力分配器3は、ポートaに入力された信号を2つに分配し、入力信号の一部をポートcから、残りの信号をポートbから出力する。ベクトル調整器5は、ポートbから出力された信号の位相および振幅を調整し、電力合成器6に出力する。第1のパイロット信号生成器22は、第1のパイロット信号P11(周波数fp1)を生成し、第2のパイロット信号生成器23は、第2のパイロット信号P12(周波数fp2)を生成する。電力合成器18は、第1および第2のパイロット信号P11、P12を合成し、合成後の信号を電力合成器6に出力する。電力合成器6は、ベクトル調整器5から出力された信号に、第1および第2のパイロット信号P11、P12の合成結果をさらに合成し、合成後の信号をポートnから出力する。主増幅器7は、ポートnから出力された信号を増幅し、増幅後の信号を電力分配器9に出力する。電力分配器9は、主増幅器7で増幅された信号を分配し、増幅された信号の一部をポートfから、残りの信号をポートeから出力する。遅延回路8は、ポートa、b、d、fおよびhを通る信号経路における遅延時間と、ポートa、cおよびgを通る信号経路における遅延時間とが等しくなるように、電力分配器3から出力された信号を遅延させる。
電力分配器9のポートfから出力された信号は、電力合成器10のポートhに入力され、遅延回路8から出力された信号は、電力合成器10のポートgに入力される。電力合成器10は、ポートhとポートgに入力された信号を合成し、合成後の信号をポートiから出力する。ベクトル調整器12は、パイロット信号検波器20で検出された残留信号レベルに基づき、ポートiから出力された信号の振幅および位相を調整する。補助増幅器13は、ベクトル調整器12から出力された信号を増幅する。遅延回路11は、ポートd、f、h、iおよびkを通る信号経路における遅延時間と、ポートd、eおよびjを通る信号経路における遅延時間とが等しくなるように、電力分配器9から出力された信号を遅延させる。
遅延回路11から出力された信号は、電力合成器4のポートjに入力され、補助増幅器13から出力された信号は、電力合成器4のポートkに入力される。電力合成器4は、ポートjとポートkに入力された信号を合成し、合成後の信号をポートmから出力する。電力分配器19は、ポートmから出力された信号の一部をパイロット信号検波器20に出力し、残りの信号を出力端子2経由で外部に出力する。パイロット信号検波器20は、電力分配器19から出力された信号に含まれる第1および第2のパイロット信号の残留信号レベルを検出する。ベクトル調整器12は、これら2つの信号の残留信号レベルが同時に最小になるように、電力合成器10から出力された信号の振幅および位相を調整する。
本実施形態に係るフィードフォワード増幅器では、従来のフィードフォワード増幅器(図7)と同様、2つのパイロット信号が使用される。第1のパイロット信号P11は、入力信号の周波数帯域より低い周波数fp1を有する信号であり、第2のパイロット信号P12は、入力信号より高い周波数fp2を有する信号である。また、典型的には、周波数fp1には、低周波側最大歪信号(入力信号の周波数帯域より低い周波数で発生する最大レベルの歪信号)の近傍の周波数が選択され、周波数fp2には、高周波側最大歪信号(入力信号の周波数帯域より高い周波数で発生する最大レベルの歪信号)の近傍の周波数が選択される。
一方、本実施形態に係るフィードフォワード増幅器では、従来のフィードフォワード増幅器とは異なり、第1のパイロット信号P11の信号レベルと、第2のパイロット信号P12の信号レベルとは、異なっている。ここでは、図1に示されるように、第1のパイロット信号P11の信号レベルは、第2のパイロット信号の信号レベルよりΔL1だけ大きいとする。
以下、本実施形態に係るフィードフォワード増幅器の動作を詳細に説明する。入力端子1には、複数のキャリア信号を含んだ入力信号が入力される。この入力信号は、電力分配器3において2つの信号に分配され、分配された信号は、電力分配器3のポートbおよびポートcからそれぞれ出力される。
電力分配器3のポートbから出力された信号は、ベクトル調整器5を通過し、電力合成器6において、異なる信号レベルに設定された第1および第2のパイロット信号P11、P12と合成される。合成後の信号は、主増幅器7において増幅され、電力分配器9のポートdに入力される。主増幅器7において信号が増幅されると、増幅された信号には、複数のキャリア信号を含むことに起因する相互変調歪が発生する。電力分配器9のポートdに入力された信号は、2つの信号に分配され、分配された信号は、電力分配器9のポートfおよびポートeからそれぞれ出力される。
一方、電力分配器3のポートcから出力された信号は、遅延回路8を通過し、電力合成器10のポートgに入力される。また、電力分配器9のポートfから出力された信号は、電力合成器10のポートhに入力される。電力合成器10は、ポートgに入力された信号とポートhに入力された信号とを合成し、合成後の信号をポートiから出力する。ここで、ベクトル調整器5は、ポートgおよびポートhに入力される信号のキャリア信号成分が同振幅かつ逆位相になるように、電力分配器3から出力される信号の振幅および位相を調整する。また、遅延回路8は、ポートa、b、d、fおよびhを通る信号経路における遅延時間と、ポートa、cおよびgを通る信号経路における遅延時間とが等しくなるように、電力分配器3から出力された信号を遅延させる。これらベクトル調整器5および遅延回路8の作用によりキャリア信号成分が相殺されるので、電力合成器10のポートiからは、歪信号成分と第1および第2のパイロット信号成分とを含む信号が出力される。
このように、歪信号検出ブロック14は、ポートa、b、d、fおよびhを通る信号と、ポートa、cおよびgを通る信号とを合成することにより、歪信号成分と第1および第2のパイロット信号成分とを含む信号を出力する。
電力分配器9のポートeから出力された信号は、遅延回路11を通過し、電力合成器4のポートjに入力される。また、電力合成器10のポートiから出力された信号は、ベクトル調整器12を通過し、補助増幅器13で増幅され、電力合成器4のポートkに入力される。ベクトル調整器12は、電力合成器4のポートjに入力される信号に含まれる歪信号成分と、電力合成器4のポートkに入力される信号とが同振幅かつ逆位相になるように、電力合成器10から出力された信号の振幅および位相を調整する。また、遅延回路11は、ポートd、f、h、iおよびkを通る信号経路における遅延時間と、ポートd、eおよびjを通る信号経路における遅延時間とが等しくなるように、電力分配器9から出力される信号を遅延させる。これらベクトル調整器12および遅延回路11の作用により、歪信号成分並びに第1および第2のパイロット信号成分が相殺されるので、電力合成器4のポートmからはキャリア信号のみが出力される。
このように、歪信号除去ブロック15は、ポートd、f、h、iおよびkを通る信号と、ポートd、eおよびjを通る信号とを合成することにより、歪信号成分並びに第1および第2のパイロット信号成分を除去して、キャリア信号のみを出力する。
歪信号除去ブロック15において、電力合成器4のポートjに入力される信号に含まれる歪信号成分と、ポートkに入力される信号に含まれる歪信号成分とが同振幅かつ逆位相でなくなると、歪信号成分は完全に相殺されなくなり、相殺されなかった歪信号成分はスプリアスとして外部に出力される。この点は、第1および第2のパイロット信号成分も同じである。そこで、電力分配器19は、電力合成器4のポートmから出力される信号の一部を抽出し、パイロット信号検波器20は、電力分配器19から出力された信号に含まれる第1および第2のパイロット信号成分の残留信号レベルを検出する。ベクトル調整器12は、検出された残留信号レベルに応じて、2つのパイロット信号成分が同時に最小になるように、電力合成器10から出力された信号の振幅および位相を調整する。第1および第2のパイロット信号成分が十分抑圧されていれば、第1および第2のパイロット信号成分に近い周波数で発生する歪信号成分も十分抑圧されているとみなされる。
本実施形態に係るフィードフォワード増幅器では、異なる信号レベルを有する第1および第2のパイロット信号P11、P12が使用されるので、入力レベルが高い方のパイロット信号に近い周波数の信号が、より大きく抑圧される(後述する図2を参照)。また、第1および第2のパイロット信号P11、P12の周波数は、それぞれ、低周波側最大歪信号および高周波側最大歪信号の周波数の近傍に設定されている。したがって、入力レベルが高い方のパイロット信号に近い周波数の歪信号は、入力レベルが低い方のパイロット信号に近い周波数の歪信号よりも大きく抑圧される。よって、信号レベルが高い方の歪信号には、信号レベルが相対的に高いパイロット信号を割り当て、信号レベルが低い方の歪信号には、信号レベルが相対的に低いパイロット信号を割り当てることにより、従来のフィードフォワード増幅器よりも高い精度で歪補償を行うことができる。
図2は、第1および第2のパイロット信号成分が同時に最小になるように、ベクトル調整器12が制御された場合の信号抑圧量の周波数特性の一例を示す図である。図2に示されるように、本実施形態に係るフィードフォワード増幅器では、第1のパイロット信号の周波数(fp1)の近傍と、第2のパイロット信号の周波数(fp2)の近傍とでは、前者のほうが信号抑圧量は大きくなる。
以下、例として、主増幅器7で発生する歪信号のうち、低周波側3次相互変調歪(IM3Lower)の信号レベルが、高周波側3次相互変調歪(IM3Upper)の信号レベルより高い場合について説明する。主増幅器7が上記特性を有する場合、第1のパイロット信号P11の信号レベルは、第2のパイロット信号P12の信号レベルよりも高く設定される。これに加えて、第1のパイロット信号P11の信号レベルは、低周波側最大歪信号である低周波側3次相互変調歪(IM3Lower)の信号レベル以上に設定され、第2のパイロット信号の信号レベルは、高周波側最大歪信号である高周波側3次相互変調歪(IM3Upper)の信号レベル以上に設定される。
図3(a)〜(e)に、本実施形態に係るフィードフォワード増幅器の各ポートにおける信号の周波数スペクトルの一例を示す。図3(a)〜(e)は、入力信号が2つのキャリア信号を含み、主増幅器7で非対称な歪信号が発生する場合について、ポートa、n、d、iおよびmにおける信号の周波数スペクトルを描いたものである。図3では、ポートaから入力される信号(図3(a))には、2つのキャリア信号、すなわち、キャリア信号301(周波数fc1)およびキャリア信号302(周波数fc2)が含まれているとする。
上述したように、本実施形態に係るフィードフォワード増幅器では、信号レベルの異なる第1および第2のパイロット信号P11、P12が使用される。このため、ポートnから出力される信号(図3(b))には、第1のパイロット信号P11と、これよりもΔL1だけ信号レベルが低い第2のパイロット信号P12とが含まれる。この信号を主増幅器7で増幅することにより、ポートdに入力される信号(図3(c))には、歪信号として、低周波側3次相互変調歪DL3を含む低周波側歪信号成分303と、高周波側3次相互変調歪DU3を含む高周波側歪信号成分304とが発生する。主増幅器7で非対称な歪信号が発生するために、低周波側歪信号成分303の信号レベルと高周波側歪信号成分304の信号レベルとは異なっている。
歪信号検出ブロック14ではキャリア信号成分が相殺されるので、ポートiから出力される信号(図3(d))には、歪信号成分並びに第1および第2のパイロット信号成分のみが含まれる。歪信号除去ブロック15では、第1および第2のパイロット信号の残留信号レベルに基づき歪信号成分を除去する。この際、信号レベルが高い方の歪信号成分には信号レベルが相対的に高いパイロット信号が割り当てられ、信号レベルが低い方の歪信号成分には信号レベルが相対的に低いパイロット信号が割り当てられているので、主増幅器7で非対称な歪信号が発生する場合でも、信号レベルが高い方の歪信号成分も十分に抑圧することができる。このため、ポートmから出力される信号(図3(e))は、スプリアスを含まず、増幅されたキャリア信号305および306だけを含む信号となる。
なお、低周波側3次相互変調歪(IM3Lower)の信号レベルが、高周波側3次相互変調歪(IM3Upper)の信号レベルより高い場合については、以上のとおりであるが、低周波側3次相互変調歪(IM3Lower)の信号レベルが、高周波側3次相互変調歪(IM3Upper)の信号レベルよりも低い場合には、第1のパイロット信号の信号レベルを第2のパイロット信号の信号レベルより低くすることにより、同様の歪補償を行うことができる。
また、図1に示すフィードフォワード増幅器では、2つのパイロット信号を合成した信号を主増幅器7の入力部に供給することとしたが、2つのパイロット信号を合成した信号を主増幅器7の出力部に供給しても、同様の歪補償を行うことができる。
以上に示すように、本実施形態に係るフィードフォワード増幅器によれば、主増幅器で非対称な歪信号が発生する場合でも、スプリアスを含まない、増幅された信号を出力することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るフィードフォワード増幅器の構成は、第1の実施形態と同じであるので、ここでは説明を省略する(図1を参照)。本実施形態では、複数の周波数帯域(以下、キャリア周波数帯域という)が予め定められており、入力信号が、複数のキャリア周波数帯域から選択された一つのキャリア周波数帯域に含まれる複数のキャリア信号を含む場合について説明する。以下、キャリア周波数帯域の全体を、全周波数帯域と呼ぶ。
本発明の第2の実施形態に係るフィードフォワード増幅器の構成は、第1の実施形態と同じであるので、ここでは説明を省略する(図1を参照)。本実施形態では、複数の周波数帯域(以下、キャリア周波数帯域という)が予め定められており、入力信号が、複数のキャリア周波数帯域から選択された一つのキャリア周波数帯域に含まれる複数のキャリア信号を含む場合について説明する。以下、キャリア周波数帯域の全体を、全周波数帯域と呼ぶ。
図4は、本実施形態に係るフィードフォワード増幅器における全周波数帯域とパイロット信号との関係の一例を示す図である。図4に示す全周波数帯域には、3つのキャリア周波数帯域が含まれており、このうち第1のキャリア周波数帯域には、4つのキャリア信号401が含まれている。フィードフォワード増幅器を第1のキャリア周波数帯域で使用する場合、入力信号には、4つのキャリア信号401のうちから選択された1以上のキャリア信号が含まれる。
本実施形態では、図4に示すように、第1のパイロット信号P41は、全周波数帯域より低い周波数fp1に固定された信号であり、第2のパイロット信号P42は、全周波数帯域より高い周波数fp2に固定された信号である。このように2つのパイロット信号の周波数を固定することにより、パイロット信号検波器20で検波されるパイロット信号の周波数が固定されるので、パイロット信号検波器20の構成が容易となる。
フィードフォワード増幅器に入力される入力信号が、第1のキャリア周波数帯域から選択された2つのキャリア信号を含む場合には、図5に示されるように、全周波数帯域より低い周波数に発生する歪信号の信号レベルは、全周波数帯域より高い周波数に発生する歪信号の信号レベルよりも大きくなる。このため、第1のパイロット信号P41の信号レベルは、第2のパイロット信号P42の信号レベルよりも高く設定される。歪補償は、第1の実施形態で述べた方法で行われる。
一方、フィードフォワード増幅器に入力される入力信号が、第3のキャリア周波数帯域から選択された2つのキャリア信号を含む場合には、全周波数帯域より低い周波数に発生する歪信号の信号レベルは、全周波数帯域より高い周波数に発生する歪信号の信号レベルよりも低くなる。このため、第1のパイロット信号P41の信号レベルは、第2のパイロット信号P42の信号レベルよりも低く設定される。この場合も、歪補償は、第1の実施形態で述べた方法で行われる。
以上の説明を一般的に言うと、主増幅器7で発生する発生する歪信号のうち、全周波数帯域より低い周波数に発生する歪信号の信号レベルが、全周波数帯域より高い周波数に発生する歪信号の信号レベルより高い場合には、第1のパイロット信号の信号レベルは、第2のパイロット信号の信号レベルより高く設定される。これとは逆に、全周波数帯域より低い周波数に発生する歪信号の信号レベルが、全周波数帯域より高い周波数に発生する歪信号の信号レベルより低い場合には、第1のパイロット信号の信号レベルは、第2のパイロット信号の信号レベルより低く設定される。歪補償は、どちらの場合も、第1の実施形態で述べた方法で行われる。
以上に示すように、本実施形態に係るフィードフォワード増幅器によれば、パイロット信号の周波数を変化させることなく、広帯域にわたって歪補償を行うことができる。
以上に述べたように、本発明のフィードフォワード増幅器は、入力信号が広帯域である場合や、主増幅器で非対称な歪信号が発生する場合でも、高い精度で歪補償を行えるので、移動体通信機器の基地局に設けられる送信電力増幅器に利用することができる。
1 入力端子
2 出力端子
3、9、19 電力分配器
4、6、10、18 電力合成器
5、12 ベクトル調整器
7 主増幅器
8、11 遅延回路
13 補助増幅器
14 歪信号検出ブロック
15 歪信号除去ブロック
16、22 第1のパイロット信号生成器
17、23 第2のパイロット信号生成器
20 パイロット信号検波器
21、24 制御ブロック
2 出力端子
3、9、19 電力分配器
4、6、10、18 電力合成器
5、12 ベクトル調整器
7 主増幅器
8、11 遅延回路
13 補助増幅器
14 歪信号検出ブロック
15 歪信号除去ブロック
16、22 第1のパイロット信号生成器
17、23 第2のパイロット信号生成器
20 パイロット信号検波器
21、24 制御ブロック
Claims (9)
- 入力信号を増幅するフィードフォワード増幅器であって、
前記入力信号を増幅する増幅手段と、
前記入力信号の一部と前記増幅手段において増幅された信号の一部とを合成することにより、前記増幅手段において発生する歪信号を検出する歪信号検出手段と、
前記歪信号検出手段において検出された歪信号と前記増幅手段において増幅された信号とを合成することにより、前記増幅手段において増幅された信号から前記増幅手段において発生する歪信号を除去する歪信号除去手段と、
異なる信号レベルを有する第1および第2のパイロット信号を生成し、前記増幅手段の入力部または出力部に供給するパイロット信号生成手段と、
前記歪信号除去手段から出力された信号に含まれる前記第1および第2のパイロット信号の残留信号レベルを検出する残留パイロット信号検出手段と、
前記残留パイロット信号検出手段において検出された残留信号レベルに応じて、前記歪信号検出手段から出力された信号の振幅および位相を調整する調整手段とを備える、フィードフォワード増幅器。 - 前記調整手段は、前記残留パイロット信号検出手段において検出された残留信号レベルが最小となるように、前記歪信号検出手段から出力された信号の振幅および位相を調整することを特徴とする、請求項1に記載のフィードフォワード増幅器。
- 前記第1のパイロット信号の周波数は前記入力信号の周波数より低く、前記第2のパイロット信号の周波数は前記入力信号の周波数より高いことを特徴とする、請求項2に記載のフィードフォワード増幅器。
- 前記増幅手段において発生する歪信号のうち、前記入力信号の周波数より低い側に発生する歪信号の信号レベルが、前記入力信号の周波数より高い側に発生する歪信号の信号レベルより高く、かつ、前記第1のパイロット信号の信号レベルが前記第2のパイロット信号の信号レベルよりも高いことを特徴とする、請求項3に記載のフィードフォワード増幅器。
- 前記増幅手段において発生する歪信号のうち、前記入力信号の周波数より低い側に発生する歪信号の信号レベルが、前記入力信号の周波数より高い側に発生する歪信号の信号レベルより低く、かつ、前記第1のパイロット信号の信号レベルが前記第2のパイロット信号の信号レベルよりも低いことを特徴とする、請求項3に記載のフィードフォワード増幅器。
- 前記第1のパイロット信号の信号レベルが、前記増幅手段において発生する歪信号のうち、前記入力信号の周波数より低い側に発生する歪信号の最大信号レベル以上であり、かつ、前記第2のパイロット信号の信号レベルが、前記増幅手段において発生する歪信号のうち、前記入力信号の周波数より高い側に発生する歪信号の最大信号レベル以上であることを特徴とする、請求項3に記載のフィードフォワード増幅器。
- 前記入力信号が、複数のキャリア周波数帯域を含む全周波数帯域から選択された一つのキャリア周波数帯域に含まれる複数のキャリア信号を含み、前記第1のパイロット信号が前記全周波数帯域より低い周波数に固定された信号であり、かつ、前記第2のパイロット信号が前記全周波数帯域より高い周波数に固定された信号であることを特徴とする、請求項1に記載のフィードフォワード増幅器。
- 前記増幅手段において発生する歪信号のうち、前記全周波数帯域より低い周波数に発生する歪信号の信号レベルが、当該全周波数帯域より高い周波数に発生する歪信号の信号レベルより高く、かつ、前記第1のパイロット信号の信号レベルが前記第2のパイロット信号の信号レベルよりも高いことを特徴とする、請求項7に記載のフィードフォワード増幅器。
- 前記増幅手段において発生する歪信号のうち、前記全周波数帯域より低い周波数に発生する歪信号の信号レベルが、当該全周波数帯域より高い周波数に発生する歪信号の信号レベルより低く、かつ、前記第1のパイロット信号の信号レベルが前記第2のパイロット信号の信号レベルよりも低いことを特徴とする、請求項7に記載のフィードフォワード増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004080389A JP2005269350A (ja) | 2004-03-19 | 2004-03-19 | フィードフォワード増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004080389A JP2005269350A (ja) | 2004-03-19 | 2004-03-19 | フィードフォワード増幅器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005269350A true JP2005269350A (ja) | 2005-09-29 |
Family
ID=35093396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004080389A Pending JP2005269350A (ja) | 2004-03-19 | 2004-03-19 | フィードフォワード増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005269350A (ja) |
-
2004
- 2004-03-19 JP JP2004080389A patent/JP2005269350A/ja active Pending
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