JP2005268984A - 情報処理装置及びソフトウェア - Google Patents
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Abstract
【課題】電話帳機能の起動後も、ユーザは画面表示内容より所望の発信先を探さなければならないことから生じる、使い勝手の悪さを解消する。
【解決手段】電話番号とその電話番号に関連したキーワードとを対応させて記憶している電話帳データベースと、文字と数字を割り当てられているキーを有するキー入力部を備え、キーが押し下げられた場合、そのキーに割り当てられている文字を始まりとするキーワード又は読み仮名の1番目とするキーワードを前記電話帳データベースから読み出して表示すると共に、そのキーに割り当てられている数字をも表示し、いずれかを発信する旨の選択がされたとき、その電話番号へ発信し、キー入力部のキーの押し下げを繰り返すことにより、表示した数字に続けてキーに割り当てられた数字をさらに並べて表示し、並べた数字を電話番号として発信可能とするよう制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】電話番号とその電話番号に関連したキーワードとを対応させて記憶している電話帳データベースと、文字と数字を割り当てられているキーを有するキー入力部を備え、キーが押し下げられた場合、そのキーに割り当てられている文字を始まりとするキーワード又は読み仮名の1番目とするキーワードを前記電話帳データベースから読み出して表示すると共に、そのキーに割り当てられている数字をも表示し、いずれかを発信する旨の選択がされたとき、その電話番号へ発信し、キー入力部のキーの押し下げを繰り返すことにより、表示した数字に続けてキーに割り当てられた数字をさらに並べて表示し、並べた数字を電話番号として発信可能とするよう制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電話番号に発信を行う情報処理装置及びソフトウェアに関する。
従来、「ユーザが手間取らずに簡単な操作で電話帳の検索を行える電話機の提供を目的」とし、「所定時間以上のキー押下が受け付けられたとき、そのキーに割り当てられている文字を含む名称を前記記憶部18より検索し、検索された名称を表示部20に表示する」ことを記載した特許文献がある(特許文献1の要約)。
しかしながら、上記特許文献1では、待受け画面より電話帳の検索を行うためには、所定時間以上キー押し下げを行う必要がある。また、電話帳の検索を行っている場合、電話番号を入力することによる電話発信を行うことができない。また、電話番号の入力による発信を行っている場合には電話帳の検索ができない。
そこで、本願発明の目的は、上記問題を解決し、使い勝手を向上した情報処理装置及びソフトウェアを提供することである。
上記目的を達成するため、本願発明の情報処理装置及びソフトウェアは、電話番号とその電話番号に関連したキーワードとを対応させて記憶している電話帳データベースと、それぞれ、文字と数字を割り当てられているキーを有するキー入力部と、キーが押し下げられた場合、そのキーに割り当てられている文字を始まりとするキーワード又は読み仮名の1番目とするキーワードを前記電話帳データベースから読み出して表示すると共に、そのキーに割り当てられている数字をも表示し、表示したキーワードの中からいずれかを発信する旨の選択がされたとき、そのキーワードに対応した電話番号へ発信し、キー入力部のキーの押し下げを繰り返すことにより、表示した数字に続けてキーに割り当てられた数字をさらに並べて表示し、その並べた数字が電話番号に該当するときには、発信する旨の選択がされたとき、発信可能とするよう制御する。
このようにすることにより、電話番号の入力による発信と電話帳を用いた発信を区別なく行うことができる。
なお、キーワードは、名前、略称、愛称、ネックネームなどである。
本発明によれば、電話番号への発信を容易にし、使い勝手を向上した情報処理装置及びソフトウェアを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図面において同一の構成部には同一の符号を用いる。
図1は、携帯端末の第1の実施例を示すブロック図である。システムプロセッサ101は、CPU、プログラムを格納しているROM、プログラムを実行する際に必要なデータを格納するRAMを有し、後述する各機能手段の実現や各装置の実現や各装置の制御を行う。通信部102は基地局と通信を行う。入力部103はユーザからの指示を入力するものであり、キーボード、カーソルキー、その他各種ボタンなどで構成されている。表示部104は各機能手段の実行結果や各種設定画面の表示を行う。記憶部105は電話帳データベース106などユーザデータを記憶しており、電話帳データベース106は電話番号とその電話番号の所有者の名前を対応付けているデータベースである。
接頭番号リスト107、電話番号有効桁数リスト108及び特殊番号リスト109も図示しているが、この実施例では必須の構成ではないため、説明を省略する。
図1の破線部内は、システムプロセッサ内に存在する各手段を表している。番号発信手段110はユーザが入力した数字を記憶しておき、ユーザの発信指示を受けた時点でこれまで記憶しておいた数字列を電話番号とし、それに対する発信を、通信部102によって行う手段である。
キーワード発信手段111はユーザが入力した文字を記憶しておき、現在記憶している文字列を先頭に持つ名前を電話帳データベース106より検索した結果を候補として保持している。ユーザがこれら候補のうち所望の名前を選択し発信指示を行うと、選択された名前をキーに電話番号を電話帳データベース106より検索し、その電話番号に対して通信部102を用いて発信する。
入力文字選択手段112は入力部103より入力されたキー情報より、適切な数字及び文字を選び番号発信手段110、及びキーワード発信手段111に対して文字コードの入力を行う。詳細は具体例と共に後述する。
発信候補表示手段113は番号発信手段110に保持している数字列情報の表示、及びキーワード発信手段111に保持している発信先候補の表示を表示部104により行う。これも詳細は具体例と共に後述する。
次に、本実施例における全体的な処理フローを、具体例を用いて述べる。
図2は本実施例において、入力部103として装備しているキーボードである。スクロール操作のためのカーソルキー、通話の開始、通話の終了のための機能キー(Talk, End)、数字や文字を入力するための数字文字キー及び特殊キー(#,*)などが配置されている。図2における各数字文字キーには、数字と文字が表示されているが、これは表示されている数字と、文字として表記されているひらがなの「行」の文字がすべて割り当てられていることを表している。例えば数字「1」が割り当てられているキーには、文字として「あ、い、う、え、お」が割り当てられている。また数字「2」が割り当てられているキーには、文字として、「か、き、く、け、こ」及び濁音の「が、ぎ、ぐ、げ、ご」が割り当てられている。
濁音及び半濁音の扱いは上記の限りではなく、特定のキー、例えば「*」が割り当てられているキーを、濁音及び半濁音の指示キーをして考え、数字キーの後にこのキーが押下された場合、入力文字は数字キーに割り当てられている文字の濁音及び半濁音とする構成もとることができる。この場合、一度に表示しなければならないキーワードを減らすことができ、表示画面の小さい携帯端末に好適である。
図3は本実施例にて説明の便宜を図るために使用する、電話帳データベース106の内容を示している。それぞれ電話番号に氏名と読み仮名がキーワードとして登録されている。図4は本実施例における、ユーザ入力に応じた発信候補表示遷移の画面例を表している。
一般的な携帯電話は、電源立ち上げ時及び一定時間入力が無かった場合に表示する、初期画面を有しており、これは一般的に待ち受け画面と称されている。S401はその一例である。本発明における入力文字選択手段112は本初期状態画面が表示されることと同期して、入力部103からの入力の待機を開始する。
ここでユーザが入力部103より、数字「6」が割り当てられているキーを入力したとする。入力文字選択手段112は入力指示を受け、番号発信手段110には「6」を、キーワード発信手段111には「6、は、ひ、ふ、へ、ほ、ば、び、ぶ、べ、ぼ、ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ」を入力する。
番号発信手段110は入力文字選択手段112からの入力を受け、発信候補表示手段113に数字列「6」の表示を指示すると共に、発信候補としてこの数字列を保持しておく。
また、キーワード発信手段111は入力文字選択手段112からの入力を受け、電話帳データベース106内で読みが「6、は、ひ、ふ、へ、ほ、ば、び、ぶ、べ、ぼ、ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ」から開始されるものを検索し、該当する候補を発信候補として、発信候補表示手段113に表示指示を行うと共に、発信候補を保持しておく。S402は発信候補表示手段113による表示部104への表示結果である。キーワード発信手段111による候補である「畠山二郎、畑常雄、日立太朗、古川三郎」と番号発信手段110の候補である「6」が同時に表示されている。
S403は引き続きこれに、数字「4」が割り当てられているキーを入力したときの発信候補表示手段113による表示部104への表示結果である。このとき入力文字選択手段112は、番号発信手段110には「4」を、キーワード発信手段111には「4、た、ち、つ、て、と、だ、ぢ、づ、で、ど」を入力する。
番号発信手段110は発信候補表示手段113に保持してあった数字列に今回入力された数字を加えた数字列「64」を表示指示すると共に、これを発信候補として保持しておく。
また、キーワード発信手段111は保持してある発信候補うち読み仮名の2文字目が「4、た、ち、つ、て、と、だ、ぢ、づ、で、ど」のものを検索し該当する「畠山二郎、畑常雄、日立太朗」を候補として表示指示すると同時に、これを保持する。
S404はこれに、数字「4」が割り当てられているキーが入力された場合において、各手段が同様に処理を行った表示結果である。番号発信手段110によるこれまで入力された数字列表示と、キーワード発信手段111が前回までの選択候補のなかから3文字目が、タ行あるいはダ行である候補を検索した結果を表示している。
S405はさらに数字「4」が割り当てられているキーが入力され、キーワード発信手段111による候補が、4文字目がタ行あるいはダ行である「日立太朗」に絞り込まれ、番号発信手段110による候補である「6444」と同時に表示されている状態である。
S406は、キーワード発信手段111による候補が一つに絞り込まれたため、ユーザによるカーソルキーによる発信候補選択が行われた状態である。ユーザは、カーソルキーにより反転表示を移動させて発信先を選択し、入力部103の機能キー(Talk)を入力することで所望の発信先への発信操作が行われる。このS406にて示される、ユーザによる選択手段は、この状態に限らず、候補が複数存在する状態で、ユーザからのカーソルキー入力が行われた場合においても動作する。
S406は、キーワード発信手段111による候補が一つに絞り込まれたため、ユーザによるカーソルキーによる発信候補選択が行われた状態である。ユーザは、カーソルキーにより反転表示を移動させて発信先を選択し、入力部103の機能キー(Talk)を入力することで所望の発信先への発信操作が行われる。このS406にて示される、ユーザによる選択手段は、この状態に限らず、候補が複数存在する状態で、ユーザからのカーソルキー入力が行われた場合においても動作する。
しかし、上記実施例1はキー入力によりキーワード発信手段111による候補が一つにまで絞り込まれたとしても、番号発信手段110による候補が存在するため、最後の段階で、ユーザによるカーソルキーでの選択が必要となる場合が多く、入力操作の一貫性の面で若干難がある。そこでこれを解決するための実施例を以下3例述べる。
最初に、接頭番号リストを、装置にさらに搭載することにより解決を図る例を第2の実施例として述べる。
第2の実施例では、第1の実施例に対し、図1における記憶部105内に接頭番号リスト107を加えた構成となる。また、この実施例においても電話番号有効桁数リスト108及び特殊番号リスト109は必須の構成ではないため、説明を省略する。
図6は接頭番号リストの例である。これは電話番号として一桁目として先頭に付与されるべき番号をすべて格納している。例えば日本国内での電話番号は一桁目が必ず0で始まることとなっており、これに通信事業者が各種サービスに使用するために用意する番号の一桁目を統一することにより接頭番号リスト107を規定することが出来る。本例では接頭番号リストに0と1とが存在している例を述べる。
図7は、前記実施例1と同一の入力部103と電話帳データベース106の内容を有した装置に対し、前記実施例1と同一の入力をユーザが行った場合の発信先候補表示手段113による表示の流れである。S701は待ち受け画面、S702は待ち受け画面よりユーザが数字の「6」が割り当てられているキーを押下した場合の、発信先候補表示手段113の内容であるが、前記実施例1でのS402に対し、番号発信手段110による候補が表示されていない点で異なっている。これは実施例1と同様に入力文字選択手段112より入力「6」を一桁目の入力として受け取った番号発信手段110が、候補として数字を登録する前にまず、入力された数字が接頭番号リスト107に存在しているかの確認を行う。本例では「6」は接頭番号リスト107に存在していないため、番号発信手段110からの候補としての数字列の出力を行わない。なお、ここでは、候補としての数字列の出力を行っていないだけで、表示画面上に数字列を表示するようにしているが、表示すらしないよう制御しても良い。携帯電話のように小さい画面の場合、表示すべきものを減らすことができ有効である。
以上の手段を具備することにより、以下各手段は実施例1における動作と同様の動作を行うことで、最終的に発信先候補表示手段113にて表示される候補は、キーワード発信手段111による候補「日立太郎」だけになり(S705)、ユーザの発信指示により所望の発信先に発信することができる。
しかし実施例2でも、最終的に使用者によるカーソルキーでの選択が必要となってしまう場合が存在する。その場合の発信先候補表示手段113による候補出力の流れを図8に示す。
本例において仮にユーザが「池田二郎」というキーワードを持つ発信先に発信しようとしているとする。ユーザは所望の発信先を選択するために、「1」「2」「4」「3」と入力してキーワード発信手段による候補を一つに絞り込んだとしても(S805)、番号発信手段110に対する一桁目の入力「1」が接頭番号リスト107に存在しているため、最終的にユーザによるカーソルキー選択が必要な結果となってしまう。
そこで更なる解決策として、装置に電話番号有効桁数リストをさらに搭載する例を第3の実施例として述べる。
第3の実施例では、第1の実施例に対し、図1における記憶部105内に接頭番号リスト107及び電話番号有効桁数リスト108を加えた構成となる。また、この実施例において特殊番号リスト109は必須の構成ではないため、説明を省略する。
図10は電話番号有効桁数リスト108の例である。一般的に電話番号に使用される桁数はその発信先に応じて数種類に統一されている。例えば日本国内では通常の固定電話の電話番号は9桁あるいは10桁に限定され、携帯電話の電話番号は11桁に限定されている。これに非常用電話の3桁を加え、さらに通信事業者のサービス用に使用する番号の桁数を固定することで、電話番号有効桁数リスト108を構成することが可能となる。本例では図10に示すように3、9、10、11桁が電話番号有効桁数リスト108に存在するとする。
図11は図8にて示した例に対して、本発明を適用した例である。本例において、番号発信手段110以外の各手段は実施例1および2と同様の動作を行う。本例における番号発信手段110は、入力文字選択手段112からの入力があると、入力結果による発信候補の桁数が電話番号有効桁数リスト108内に存在するかをチェックする。ここで存在しない場合、発信候補表示手段113への表示指示を行わない。図11における、S1102、S1103はそれぞれ桁数が、1桁、2桁である為、発信候補として表示されないが、入力桁数が3桁となるS1104では番号「124」が発信候補として表示される。しかし、さらに「3」が入力されると(S1105)入力は4桁となり、電話番号有効桁数リストに該当しなくなり、S1105におけるキーワード発信手段111による候補がひとつに絞り込まれた時点で、ユーザが発信指示を行うことにより、所望の発信先に発信することができる。
なお、接頭番号リスト107を有さず、電話番号有効桁数リスト108を有するような構成であっても良い。この場合、構成を簡易にでき、システムの負荷を軽減でき記憶部の記憶容量も軽減できる。
しかし、前期実施例3でも最終的にユーザにカーソルキーによる選択入力が必要となってしまう場合がある。前期実施例3の構成にて、使用者が「明石太郎」に発信を試みた場合の例を図12に示す。
本例においてユーザは所望の発信先を選択すべく、キー「1」「2」「3」と入力しているが、これら入力終了後、候補としてS1204のようにキーワード発信手段111による候補「明石太郎」とともに、番号発信手段110による候補「123」が存在している。これは番号発信手段110による電話番号有効桁数リスト108の確認の結果、現在の入力桁数3桁が有効桁数であると判定された結果である。
ここで、本問題に対する更なる改善策として、特殊番号リスト109をさらに搭載した装置を第4の実施例として述べる。
実施例3に対し、記憶部105内にさらに特殊番号リスト109を加えた構成となる。
図14に特殊番号リスト109の例を示す。特殊番号リスト109には緊急用に使用する電話番号(日本でいう「110番」および「119番」)および通信事業者がユーザへのサービス用の番号として少ない桁数の番号で提供する番号を一覧として有する。
これを、前記図12の例に適用する場合、まず電話番号有効桁数リスト108より本例における特殊番号の桁数である、「3桁」を削除しておく。これにより本例での電話番号有効桁数は9、10、11桁となっている。
図15は前記図12の例において、本発明を適用した場合における発信候補表示の流れである。本例における番号発信手段110は入力文字選択手段112からの番号入力の度、最初に電話番号有効桁数リスト108を参照し、現在の桁数が電話番号として有効であるかチェックする。ここでリストに存在する場合、さらに、現在内部に保持してある番号が特殊番号リスト109に存在しているかを確認し、存在している場合は発信候補表示手段113に発信先候補として渡し、存在していない場合は発信候補としない。これにより、S1504のようにキーワード発信手段111による候補「明石太郎」のみに絞り込むことができる。
また、上記の例では番号発信手段110が特殊番号リスト109を検索する頻度が多くなってしまうことが懸念される。処理の簡略化のため、特殊番号リスト109の内部あるいは別に特殊番号として登録されている番号の桁数を保持し、特殊番号リスト109を確認する前に、まず桁数による確認を最初に行うことにより、処理ステップを低減することを図る構成をとることもできる。
また、特殊番号リスト109内には緊急用電話番号が含まれている。緊急用電話番号はその用途上、最小ステップでの番号入力のみで発信できるようにする必要があるため、発信先候補表示手段113による候補の表示は番号発信手段110による候補を最上部に表示し、表示初期状態において、あらかじめ選択状態にしておくのがよい。
携帯端末はその製品特性上、表示部104に表示可能な行数が限られてしまう。このような装置に対し本発明を適用した場合、電話帳データベース106の内容によっては、キーワード発信手段111による発信候補をすべて表示した場合、表示可能な行数を上回ってしまい、発信候補全体をユーザが見る為には、カーソルキー入力による画面スクロールが必要となってしまう。
このとき図16のごとく、発信候補表示手段113が表示部104にキーワード発信手段111による発信候補を表示する際、候補の数が一画面で表示できる桁数を超えているかどうかを判定し、超えている場合は候補の件数を表示するようにする。キー入力による検索を行っている場合、検索結果が多いうちは候補の絞込み状況をユーザに一目で認識させることが可能となり、ユーザの使い勝手向上を図ることができる。
このとき図16のごとく、発信候補表示手段113が表示部104にキーワード発信手段111による発信候補を表示する際、候補の数が一画面で表示できる桁数を超えているかどうかを判定し、超えている場合は候補の件数を表示するようにする。キー入力による検索を行っている場合、検索結果が多いうちは候補の絞込み状況をユーザに一目で認識させることが可能となり、ユーザの使い勝手向上を図ることができる。
なお、接頭番号リスト107や電話番号有効桁数リスト108を有さず、特殊番号リスト109を有するような構成であっても良い。この場合、構成を簡易にでき、システムの負荷を軽減でき記憶部の記憶容量も軽減できる。
次に、入力部103として、図17の構成を持つキーボードを有している装置に対し、本発明を適用した例を、第5の実施例として述べる。図17のキーボードは、文字入力での操作性向上を目指し、アルファベットがすべて配置できる数のキーを有しているが、省スペースを目指すため、文字キーと同一キーに数字キーを割り当てている(図内破線枠部キー)構成をとる。また、本例では電話帳データベース106内に図18の内容が格納されていることとする。
本実施例での装置構成は図1と同一の構成を持つ。但し、入力文字選択手段112にはこれまでに加え、入力部から入力されたキーに数字が割り当てられなかった場合、以降の番号発信手段110に対する入力を行わない機能を新たに有する。
以下、本実施例における動作の流れについて、図19を用いて説明する。本例ではユーザがキーワード「Julian」を持つ電話番号に対して発信を試みることとする。
最初にユーザが入力部103より、文字「J」が割り当てられているキーを入力したとする。入力文字選択手段112は入力指示を受け、番号発信手段110にはそのキーに割り当てられている数字である「5」を、キーワード発信手段111には「5、j」を入力する。
番号発信手段110は入力を受け、発信候補表示手段113に数字列「5」の表示を指示すると共に、発信候補としてこの数字列を保持しておく。
また、キーワード発信手段111は入力文字選択手段112からの入力を受け、電話帳データベース106内で、「6、j」から開始されるキーワードを検索し、該当する候補を発信候補として、発信候補表示手段113に表示指示を行うと共に、発信候補を保持しておく。S1902は発信候補表示手段113による表示部104への表示結果である。番号発信手段110の候補である「5」とキーワード発信手段111による候補である、「James, Jeff, Jim, Jimmy, Julian, Justin」が同時に表示されている。
S1903は引き続きこれに、文字「U」が割り当てられているキーを入力した場合の候補の変化を示す。
番号発信手段110は入力文字選択手段112からの入力「2」を加えた数列「52」を候補として表示している。また同時にキーワード発信手段111からの候補「Justin, Julian」を表示している。
S1904はさらに、文字「L」が割り当てられているキーを入力した場合である。
ここで、文字「L」が割り当てられているキーには数字割り当てが存在しない為、入力文字選択手段112は番号発信手段110に対し、これまで保持していた候補の破棄を指示する。一方キーワード発信手段111にはこれまでと同様に文字「L」を入力した結果、発信候補表示手段113に対し表示指示が行われるのはキーワード発信手段111による候補「Julian」のみとなり、ユーザが所望の発信先へ発信することが可能となる。
最後に、装置にアルファベット形式番号発信手段を持たせることにより、さらなる入力効率の向上を図る例を述べる。
図20は本発明による携帯端末の第6の実施例を示すブロック図である。これは実施例1にて述べた装置に新たにアルファベット形式番号発信手段114を追加した構成となる。
アルファベット形式番号発信手段114は、米国では一般的に用いられている電話番号のアルファベット表示に対応した手段である。これは企業などが顧客用に公開する電話番号をユーザが記憶しやすくする為などの理由で、一般的な電話機の番号キーに刻印されているアルファベットにより表示を行い、ユーザは当該アルファベットが刻印されているキーを押すことにより所望の電話番号に発信することができるものである。
しかし、図17に示す構成を持つキーボードの場合、アルファベットの刻印場所が一般的な電話機(図5)と異なるため、使用者はアルファベットを自ら数字に変換してからダイアルするといった煩雑な作業が発生してしまう。アルファベット形式番号発信手段114は、このアルファベットから数字に変換する作業を変わって行うことにより、ユーザの利便性向上を図る。
図13は本発明を適用した装置を用いて、ユーザが電話番号「1800−HITACHI」に発信する場合の画面の遷移を示した図である。
まずユーザは図17に示すキーボードから「1800」を入力する為に入力部103より、キー「Y」「N」「,」「,」の順で入力する。(S2101〜S2104)この間の装置内各手段はこれまで述べた内容と同様の動作を行う。次にユーザからハイフン(−)を入力するため「F」キーが押されると、入力文字選択手段112はこれをきっかけに、アルファベット形式番号発信手段114を起動する。アルファベット形式番号発信手段114は起動するとまず、番号発信手段110内に格納されている発信候補「1800」を取得し、その数列に「−(ハイフン)」を付加したものを発信候補として発信候補表示手段113に対し表示指示を行い、それと同時に内部に保持する(S2105)。
次にユーザによって文字「H」が割り当てられているキーが入力されると、入力文字選択手段112はアルファベット形式番号発信手段114に対し文字「H」を入力する。これを受信したアルファベット形式番号発信手段は図9に示す変換テーブルを参照することで、アルファベットを数字に変換し、発信候補として内部に保持する。また、発信候補表示手段113に対しては、これまで表示していた候補の末尾に入力文字を加えたものを発信候補として表示指示する。S2106での結果としては発信候補として「18004」を内部に保持し、文字列「1800−H」を表示指示する。
以降、ユーザ入力に応じて同様の動作をS2107からS2112まで行うことで、最終的にアルファベット形式番号発信手段114は発信候補として「1800−HITACHI」を表示し、ユーザからの発信指示によりこれを電話番号に変換した結果である「18004482244」に対して発信を行うことになる。
以上の実施例では、情報処理装置の一例として携帯端末である携帯電話をあげたが、パーソナルコンピュータであっても良い。ただし、携帯端末の方が、より多くの文字を1つのキーに割り当てなければいけないので、実施例の効果は大きい。
また、文字の種類が異なっていても、モードを変えることなく、検索を行うことができるので、使い勝手が向上する。
また、ソフトウェアを情報処理装置に入力することにより、実施例を適用できるようにしても良い。新たに情報処理装置を購入する必要がなく費用の削減となる。
また、発信可能な領域の表示順として、実施例では、数字例である電話番号を最初に表示しているがこれに限らない。通常、電話番号を発信するためには、電話番号が8桁〜10桁であり、その分キー操作により入力が必要となってしまう。従って、7桁までは電話番号として発信することは通常ないため、キーワードを先に表示し、発信可能領域の最後に数字列である電話電話番号を表示する。このようにすることで、少しでも早く希望の発信先へ発信が可能となる。ただし、少ない桁数でも110などの緊急連絡が必要なものについては、最初に表示し、緊急の連絡をできるようにした方が好適である。
101:システムプロセッサ
102:通信部
103:入力部
104:表示部
105:記憶部
106:電話帳データベース
107:接頭番号リスト
108:電話番号有効桁数リスト
109:特殊番号リスト
110:番号発信手段
111:キーワード発信手段
112:入力文字選択手段
113:発信候補表示手段
114:アルファベット形式番号発信手段
102:通信部
103:入力部
104:表示部
105:記憶部
106:電話帳データベース
107:接頭番号リスト
108:電話番号有効桁数リスト
109:特殊番号リスト
110:番号発信手段
111:キーワード発信手段
112:入力文字選択手段
113:発信候補表示手段
114:アルファベット形式番号発信手段
Claims (9)
- 電話番号とその電話番号に関連したキーワードとを対応させて記憶している電話帳データベースと、
それぞれ、文字と数字を割り当てられているキーを有するキー入力部と、
前記キーが押し下げられた場合、前記キーに割り当てられている文字を始まりとするキーワード又は読み仮名の1番目とするキーワードを前記電話帳データベースから読み出して表示すると共に、前記キーに割り当てられている数字をも表示し、
前記表示したキーワードの中からいずれかを発信する旨の選択がされたとき、そのキーワードに対応した電話番号へ発信し、
前記キー入力部のキーの押し下げを繰り返すことにより、前記表示した数字に続けて前記キーに割り当てられた数字をさらに並べて表示し、その並べた数字が電話番号に該当するときには、発信する旨の選択がされたとき、発信可能とするよう制御することを特徴とする情報処理装置。 - 前記キー入力部のキーには、それぞれ、数字と複数の文字が割り当てられており、
前記制御部は、前記キーが押し下げられた場合、前記キーに割り当てられている文字を始まりとするキーワード又は読み仮名の1番目とするキーワードを前記電話帳データベースから読み出して表示すると共に、前記キーに割り当てられている数字をも表示し、
さらに、前記キー入力部のキーが押し下げられた場合、前記キーワードの中から、前記キーに割り当てられている複数の文字のいずれかを2番目とするキーワード又は読み仮名の2番目とするキーワードに絞り込んで表示すると共に、前記表示した数字と前記キーに割り当てられた数字を並べて表示するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置は、携帯端末であることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 電話番号の先頭につくべき数字を格納する接頭番号リストを備え、
前記制御部は、前記並べた数字の先頭が前記接頭番号リストに格納された数字と一致しない場合、発信候補として表示しないことを特長とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置。 - 電話番号の有効桁数を格納する有効桁数リストを備え、
前記制御部は、前記並べた数字の桁数が前記有効桁数リストに格納された有効桁数と一致しない場合、発信候補として表示しないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置。 - 電話番号の先頭につくべき数字を格納する接頭番号リストと、
電話番号の有効桁数を格納する有効桁数リストと、
前記接頭番号リストに格納された数字を先頭にせず、かつ、前記有効桁数リストに格納された有効桁数ではなくとも、発信可能な特殊な電話番号を格納する特殊番号リストを備え、
前記制御部は、前記並べた数字が前記特殊番号リストに格納された電話番号と一致する場合、発信候補として表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記キー入力部は、数字を割り当てられておらず、文字を割り当てられている文字キーを有し、
前記制御部は、前記文字キーが押し下げられた場合、前記並べた数字を発信候補として表示しないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置。 - 電話番号とその電話番号に関連したキーワードとを対応させて記憶している電話帳データベースと、
数字とアルファベットが表面に示されているキーを有するキー入力部と、
前記キー入力部のキーに示された数字とは関係なく、示されているアルファベットに応じた数字を電話番号の一部とするよう変換するアルファベット形式番号変換キーと、
前記キー入力部のキーが押し下げられた場合、前記キーに示されているアルファベットを始まりとするキーワード又は読み仮名の1番目とするキーワードを前記電話帳データベースから読み出して表示すると共に、前記キーに示されている数字をも表示し、
前記キー入力部のキーの押し下げを繰り返すことにより、前記表示した数字に続けて前記キーに示された数字をさらに並べて表示し、
前記アルファベット形式番号変換キーが押し下げられた場合、前記キー入力部のキーが押されたとき、前記キーに示されたアルファベットに応じた数字を電話番号の一部とするよう制御する制御部と、を有することを特徴とする情報処理装置。 - 制御部と、電話番号とその電話番号に関連したキーワードとを対応させて記憶している電話帳データベースと、それぞれ文字と数字を割り当てられているキーを有するキー入力部と、表示部と、を備える情報処理装置に、
前記制御部が、
前記キーが押し下げられた場合、前記キーに割り当てられている文字を1番目とするキーワード又は読み仮名の1番目とするキーワードを前記電話帳データベースから読み出して表示すると共に、前記キーに割り当てられている数字をも、前記表示部に表示する手順と、
前記表示したキーワードの中からいずれかを発信する旨の選択がされたとき、そのキーワードに対応した電話番号に発信する手順と、
前記キー入力部のキーの押し下げを繰り返すことにより、前記表示した数字に続けて前記キーに割り当てられた数字をさらに並べて前記表示部に表示し、その並べた数字が電話番号に該当するときには、発信する旨の選択がされたとき、発信可能とする手順と、
を実行させることを特徴とするソフトウェア。
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