JP2005267371A - ロットディスパッチ方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

ロットディスパッチ方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 特定の装置異常で発生する製品不良の拡大を抑制して製品の歩留まり向上を図ることができる技術を提供するまた、製品不良が発生した際、異常を起した装置を特定するための時間を短縮して製品の歩留まり向上を図ることができる技術を提供する。
【解決手段】 同じ装置群を繰り返し使用する工程A〜工程Eにおいて、まず、工程Aでは、まず均等な負荷となるように、あるロットを処理する装置を選択する。次に、工程Bでは、工程Aで処理した装置を優先的に選択してロットの処理を行い、工程Cでは、工程A、工程Bで処理した装置を優先的に選択する。続いて、工程Dでは、工程A、工程B、工程Cで処理した装置を優先的に選択し、工程Eでは、工程A、工程B、工程C、工程Dで処理した装置を優先的に選択する。このようにして、工程A〜工程Eを通じて、あるロットの処理に使用する装置台数を減らす方向に偏らせる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ロットの割り付け方法すなわちロットディスパッチ方法および半導体装置の製造方法に関し、特に、半導体装置の製造工程におけるロットの着工方法に適用して有効な技術に関するものである。
近年、半導体装置の製造工程においては、顧客の要求に合わせて製品を早く供給することが求められており、この要求に答えるために、製品を短いTAT(Turn Around Time)で製造する必要が高まっている。このため、例えば、半導体装置を製造する工場では、同一種類の半導体製造装置を複数台、並列的に稼動させることで、大量のロットを効率良く処理している(例えば、特許文献1参照)。
同一種類の複数の半導体製造装置を並列的に稼働させる場合においては、通常、製品のTATを短縮するために着工負荷の少ない半導体製造装置に優先的にロットを割り当てることが行われている。ここで言う同一種類の複数の半導体製造装置を並列的に稼働させる場合とは、機種や型式が異なる複数の半導体製造装置において処理条件を合わせ込むことで同様の加工を行う場合も含む。
特開2002−116812号公報
半導体装置の製造工程では、例えば半導体ウェハに配線を製造する工程のように繰り返し同じ装置群(同一種類の複数の半導体製造装置)を使用する工程が存在する。このように繰り返し同じ装置群を使用する場合、上記したように着工負荷の少ない半導体製造装置に優先的にロットを割り当てると以下に示すような問題点が発生する。
すなわち、装置群の中に異常を示す半導体製造装置が発生した場合、異常を示す半導体製造装置を通過するロットの数を極力減らした方が被害を小さくすることができる。ところが、繰り返し使用される装置群において、着工負荷の少ない半導体製造装置に優先的にロットを割り当てる場合、着工負荷が日々刻々と変化するため、製品は着工可能な装置群の全ての装置で着工される可能性を持ち、結果として、異常を示す半導体製造装置を通過するロット数が多くなる。特に、装置群を繰り返し使用する頻度が多くなればなるほど、異常を示す半導体製造装置を通過するロット数が増加する。
したがって、従来のロットの割り当て方法(ロットディスパッチ方法)では、特定の装置異常で発生する製品不良の拡大を抑制することが困難となる。また、繰り返し使用される装置群において、上記した割り当て方法を使用すると、一つのロットは装置群内にある比較的多くの半導体製造装置で処理されることになる。すなわち、一つのロットは工程毎に異なる半導体製造装置で処理される割合が高くなる。このため、製品不良が発生した場合、複数のロットの処理履歴を集計することを実施しても異常を起した半導体製造装置を特定することが困難となる。
本発明の目的は、特定の装置異常で発生する製品不良の拡大を抑制して製品の歩留まり向上を図ることができる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、製品不良が発生した際、異常を起した装置を特定するための時間を短縮して製品の歩留まり向上を図ることができる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明によるロットディスパッチ方法は、(a)ロットを処理するため並列的に使用される同一種類の複数の装置から、いずれか一つの装置を選択する工程と、(b)前記(a)工程で選択した装置で前記ロットを処理する工程と、(c)前記(b)工程後、前記ロットをさらに処理するため並列的に繰り返して使用される前記複数の装置から、いずれか一つの装置を選択する工程と、(d)前記(c)工程で選択した装置で前記ロットを処理する工程とを備えるロットディスパッチ方法であって、前記複数の装置のうち、前記(a)工程および前記(c)工程を通じて前記ロットが使用する装置の台数が、前記(a)工程および前記(c)工程を通じて前記ロットを前記複数の装置のうちいずれか一つの装置にその時々の着工負荷のみに応じて割り当てる場合の台数に比べて少なくなるように、前記(c)工程で前記ロットの処理に使用する装置を前記複数の装置の中から選択するものである。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、(a)ロットを処理するため並列的に使用される同一種類の複数の半導体製造装置から、いずれか一つの半導体製造装置を選択する工程と、(b)前記(a)工程で選択した半導体製造装置で前記ロットを処理する工程と、(c)前記(b)工程後、前記ロットをさらに処理するため並列的に繰り返して使用される前記複数の半導体製造装置のうち、いずれか一つの半導体製造装置を選択する工程と、(d)前記(c)工程で選択した半導体製造装置で前記ロットを処理する工程とを備える半導体装置の製造方法であって、前記複数の半導体製造装置のうち、前記(a)工程および前記(c)工程を通じて前記ロットが使用する半導体製造装置の台数が、前記(a)工程および前記(c)工程を通じて前記ロットを前記複数の半導体製造装置のうち、いずれか一つの半導体製造装置にその時々の着工負荷のみに応じて割り当てる場合の台数に比べて少なくなるように、前記(c)工程で前記ロットの処理に使用する半導体製造装置を前記複数の半導体製造装置の中から選択するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
特定の装置異常で発生する製品不良の拡大を抑制して製品の歩留まり向上を図ることができる。また、製品不良が発生した際、異常を起した装置を特定するための時間を短縮して製品の歩留まり向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態1におけるロットディスパッチ方法(ロット割り当て方法)を実現する生産システムの構成を図1に示す。
図1において、本実施の形態1における生産システムは、装置1〜装置3、装置選択部5および搬送システム6を有している。
装置1〜装置3は、同一種類の装置から構成されており、一つの装置群4を形成している。装置1〜装置3は、半導体装置の製造工程においては、半導体製造装置であり、例えば、スパッタリング装置、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置、露光装置、エッチング装置などである。この装置1〜装置3は、製造ラインにおいて、並列的に使用される。すなわち、ある一工程での処理を同時に複数の装置(装置1〜装置3)で行うことができるようになっている。
装置選択部5は、ロットを処理する装置を装置1〜装置3の中から選択することができるように構成されており、この装置選択部5による選択情報は、搬送システム6に出力される。搬送システム6は、装置選択部5による選択情報に基づいて、ロットを選択した装置へ移動させることができるようになっている。例えば、装置選択部5によって「装置2」が選択されると、この選択情報が搬送システム6に出力され、搬送システム6は、処理すべきロットを装置2へ移動させる。ここで、選択情報とは、あるロットを処理する装置を特定するための情報をいう。ロットとは、半導体装置の製造工程においては、半導体ウェハを所定枚数集めたものをいう。ロットの処理をするという場合には、1ロット分の半導体ウェハを一度に処理する場合や1ロット分の半導体ウェハを一枚づつ処理する場合(枚葉式)を含むものである。
次に、本実施の形態1における生産システムでのロットの処理の流れを図2に示す。図1に示す生産システムにおいて、装置1〜装置3よりなる装置群4は、例えば工程A、工程B、工程Cで繰り返して使用されるとする。
まず、図2に示すように、工程Aで、あるロットの処理に使用する装置を装置群4の中から装置選択部5によりいずれか一つ選択する(S101)。この装置選択部5での選択情報は搬送システム6に出力される。そして、選択情報を入力した搬送システム6は、選択情報で特定される装置にロットを移動させる。続いて、装置選択部5で選択された装置を使用して工程Aでのロットの着工が行われる(S102)。
次に、工程Aでのロットの処理が終了すると、ロットは、装置群4とは異なる装置群へ搬送され、搬送された装置群でこのロットの処理が行われる。そして例えば数工程を経た後、ロットは、工程Bでの処理を行うとする。工程Bは、上述したように工程Aでの処理に使用した装置群4を繰り返し用いる。したがって、装置選択部5は、装置群4の中からロットの処理に使用する装置をいずれか一つ選択する(S103)。続いて、装置選択部5で選択された装置を使用して工程Bでのロットの着工が行われる(S104)。
そして、工程Bでのロットの処理が終了すると、ロットは、装置群4とは異なる装置群へ搬送され、搬送された装置群で、このロットの処理が行われる。そして例えば数工程を経た後、ロットは、工程Cでの処理を行うとする。工程Cは、上述したように工程Aおよび工程Bでの処理に使用した装置群4を繰り返し用いる。したがって、装置選択部5は、装置群4の中からロットの処理に使用する装置をいずれか一つ選択する(S105)。続いて、装置選択部5で選択された装置を使用して工程Cでのロットの着工が行われる(S106)。
このようにして、本実施の形態1における生産システムにおいてロットが処理される。次に、装置選択部5においてロットを処理する装置を選択する方法、すなわち本実施の形態1の一つの特徴であるロットディスパッチ方法について述べる。
従来、ロットを処理する装置を選択する方法として、装置群4内の装置1〜装置3に均等な着工負荷を与えるように選択していた。しかし、装置群4の中から日々変化するその時々の着工負荷に応じてロットを着工する装置を一つ選択すると、工程A〜工程Cのように繰り返し装置群4を使用する場合に、個々のロットが使用する装置の台数が多くなる。例えば、あるロットを処理するため、工程Aでは装置群4内の装置1が使用され、工程Bでは装置2が使用され、工程Cでは装置3が使用される場合を考えると、あるロットが使用する装置の台数は3台となる。また、例えば、あるロットを処理するため、工程Aでは装置群4内の装置1が使用され、工程Bでは装置2が使用され、工程Cでは再び装置1が使用される場合を考えると、あるロットが使用する装置の台数は2台となる。
選択方法が着工負荷に応じてランダムであると、上記したように工程毎に異なる装置を選択する割合が高くなる。このため、あるロットが使用する台数は多くなる。逆に言えば、特定の装置で処理されるロットの数が多くなる。
したがって、例えば、装置群4内の装置1〜装置3のいずれか一つに異常を示す装置がある場合、この異常を示す装置で処理されるロットの数が多くなり、不良の拡大が生じてしまう。また、あるロットを処理に使用した装置の台数が多くなることから、ロットの着工履歴からどの装置で異常が発生したかを特定することが困難になってしまう。
そこで、本実施の形態1では、以下に示すようなロットディスパッチ方法を採用している。すなわち、工程A〜工程Cのように繰り返し装置群4を使用する場合に、個々のロットが使用する装置の台数が、ロットを処理する装置を着工負荷のみに応じて選択する場合の装置台数に比べて、少なくなるように装置選択部5で選択するようにしている。つまり、複数の装置からなる装置群4を図2に示す工程A〜工程Cのような複数の工程で繰り返し使用する場合に、あるロットの処理に使用する装置台数を減らす方向に偏らせるものである。
このように、あるロットの処理に使用する装置台数を減らす方向に偏らせることによって、例えば、装置群4内に異常を示す装置があったとしても、この異常を示す装置で処理されるロットの数を減少させることができ、不良品の発生を抑制することができる。つまり、製品の歩留まり向上を図ることができる。また、あるロットの処理に使用した装置の台数を少なくすることができるので、ロットの着工履歴からどの装置で異常が発生したかを特定することが容易になる。
本実施の形態1におけるロットディスパッチ方法では、図1に示す複数の装置からなる装置群4を図2に示す工程A〜工程Cのような複数の工程で繰り返し使用する場合に、あるロットの処理に使用する装置台数を減らす方向に偏らせるように装置を選択するものである。すなわち、あるロットの処理に使用する装置台数を減らすように、あるロットを処理する装置の優先度を決定する。しかし、ロットディスパッチ方法では、装置の着工負荷やロットの払い出し日程の優先度(ロットの払い出し優先度)なども考慮して、ロットを処理する装置を決定している。したがって、装置台数を減らすための装置の優先度の他に、装置着工の負荷およびロットの払い出し優先度などを考慮する必要がある。つまり、本実施の形態1におけるロットディスパッチ方法は、ロットを処理するため並列的に使用される同一種類の複数の装置から、いずれか一つの装置を選択する工程を複数備えるロットディスパッチ方法であって、(a)前記複数の装置の中からロットが着工される装置台数を減らすように装置選択を行う工程と、(b)前記(a)工程で選択した装置と前記複数の装置内にある他の装置との間の着工負荷の差を算出する工程と、(c)ロットの払出し日程の優先度を入力する工程と、(d)前記(a)工程、前記(b)工程および前記(c)工程の結果に基づいて、ロットを着工する装置を最終的に選択する工程とを備えることを特徴とするものである。例えば、(d)工程は、製品の種類、必要出荷数量、TAT、歩留り、払い出し日程の重要度を考慮することにより、工場の生産状況に応じた適正な重み付けを前記(a)工程〜前記(c)工程での結果に施してロットを着工する装置を最終的に選択するものである。
図3は、装置台数を減らすための装置の優先度の他に、装置の着工負荷およびロットの払い出し優先度を考慮してロットを着工する装置を最終的に選択する場合を説明するフローチャートである。この図3は、例えば、図2中の「工程Bで使用する装置を選択する工程」(S103)をさらに詳細に説明した図である。以下に、図3について説明する。
まず、図2に示すように、ロットを処理するため並列的に使用される同一種類の複数の装置(装置群4)から、いずれか一つの装置を選択する(S101)。例えば、図1に示す装置群4の中の装置1が選択されたものとする。このときの選択は装置着工の負荷の最も低い装置1が選択される。続いて、図2に示すように、選択された装置1でロットの処理が行われる(S102)。
次に、S102で処理されたロットは、装置群4とは異なる装置群へ搬送され、搬送された装置群でこのロットの処理が行われる。そして、例えば数工程を経た後、ロットは、再び装置群4で処理される。すなわち、ロットをさらに処理するため並列的に使用される同一種類の複数の装置から、いずれか一つの装置が選択される。具体的には、図3に示すように、ロットを処理するために並列的に使用される同一種類の複数の装置から、あるロットを着工する装置台数を減らすように装置選択部5で装置の優先度を算出する(S1031)。すなわち、装置台数を減らす方向に偏らせることができる装置を選択する。例えば、S101では装置群4の中から装置1を選択しているので、S1031においても装置1を選択すれば、あるロットを着工する装置台数を減らすように偏らせることができる。ここで、装置の優先度は、処理するロット毎に決定される。つまり、各ロットによって、S101で選択した装置が異なるため、S1031で優先的に選択される装置も異なる。したがって、装置台数を減らす方向に偏らせるための装置の優先度はロットごとに決められる。
続いて、S1031で選択した装置(今の場合、例えば装置1)と装置群4にある他の装置との間の着工負荷の差を装置選択部5で算出する(S1032)。その後、処理するロットの払い出し優先度を装置選択部5に入力する(S1033)。
そして、装置台数を減らす方向に偏らせるための装置の優先度、着工負荷の差およびロットの払い出し優先度の各要素に基づいて、最終的にロットを処理する装置を選択する(S1034)。
次に、S1034で最終的に装置を選択する一例を図4に示す。つまり、工場の生産状況に応じて適正な重みづけを各要素に施した一例を図4に示す。図4において、装置台数を減らす方向に偏らせるための装置の優先度は既に算出されており、この装置の優先度に基づき優先される装置が選択されている。次に、ロットの払い出し優先度は、処理を非常に急ぐ超特急ロット、処理を急ぐ特急ロットおよび通常の処理を行う通常ロットに分類されている。また、着工負荷の差も算出されているとする。
この状況下において、S1034では、対象となるロットが超特急ロットである場合、
装置台数を減らす方向に偏らせるための装置の優先度は考慮せずに、着工負荷の差より算出した最も着工負荷の低い装置へロットを割り当てる。これは、超特急ロットは早急に処理する必要があるためであり、装置台数を減らす方向に偏らせるための装置の優先度を考慮すると、処理の遅れを生じる可能性があるからである。
次に、対象となるロットが特急ロットで、着工負荷の差が1ロット以上ある場合、装置台数を減らす方向に偏らせるように選択された装置では、待ち時間が長くなるため、この装置の優先度は考慮せず、着工負荷の差より算出した最も着工負荷の低い装置へ割り当てる。一方、着工負荷の差が1ロット未満である場合、待ち時間はそれ程ないため、装置台数を減らす方向に偏らせるように選択された装置(例えば、前の処理で選択した装置と同じ装置)にロットを割り当てる。
対象となるロットが通常ロットで、着工負荷の差が2ロット以上ある場合、装置台数を減らす方向に偏らせるように選択された装置では、待ち時間が長くなるため、この装置の優先度は考慮せず、着工負荷の差より算出した最も着工負荷の低い装置へ割り当てる。一方、着工負荷の差が2ロット未満である場合は、装置台数を減らす方向に偏らせるように選択された装置にロットを割り当てる。
なお、超特急ロットの場合にも、待機状態(着工負荷がゼロ)の装置が複数台存在するときには、装置台数を極力減らす方向に偏らせる装置(例えば、前の工程で使用した装置)を優先的に割り当てるようにしてもよい。
このように、本実施の形態1では、ロットの払い出し優先度および前記複数の半導体製造装置の着工負荷の差ごとに予め設定した条件内において、装置台数を減らす方向に偏らせる装置を優先的に選択するようにしている。すなわち、ロットの払い出し優先度を考慮するとともに、着工負荷の差に上限値を設け、その上限値以下の範囲内で装置台数を極力減らすように装置選択を行っている。このため、何の障害もない場合は、装置台数を減らす方向に偏らせる装置でロットの処理を行うが、複数の前工程で選択した装置の仕掛かり量が多い場合や早急に処理する必要がある場合には、優先的に選択される装置以外の装置を選択するように柔軟性を有しているので、不良品の発生を抑制することができる一方で生産能力を低下させることはない。
次に、装置群4を複数の工程で繰り返し使用する場合に、あるロットの処理に使用する装置台数を減らす方向に偏らせる具体例について図5を参照しながら説明する。図5において、工程A〜工程Eは同じ装置群4で処理される工程を示している。図5を見てわかるように、まず、工程Aにおいて、装置選択部5は、装置群4内の装置が均等な着工負荷となるように装置を選択する。このように選択する例としては、ロットが仕掛かった時の着工負荷に応じて装置を選択する場合が該当する。続いて、工程Bにおいて、装置選択部5は、工程Aで処理した装置を優先的に選択する。すなわち、工程Aでの着工履歴に基づいて工程Bで使用する装置を選択する。例えば、工程Aにおいて装置1が選択されていた場合、工程Bにおいても他の装置2や装置3に優先して装置1が選択される。このように装置1を選択することによって、あるロットを処理する装置の台数を工程Aおよび工程Bを通じて「1」台に減少させることができる。すなわち、工程Bにおいても着工負荷に応じて装置を選択する場合には、装置1とは異なる装置を選択する可能性が高く、この場合、あるロットを処理する装置の台数は、工程Aおよび工程Bを通じて「2」台となる。しかし、本実施の形態1のように工程Aで選択した装置を工程Bで優先的に選択することにより、あるロットの処理に使用する装置の台数を減らすことが可能となる。図5の具体例においても、図4に記載したように、装置台数を減らす方向に偏らせるための優先度、装置の着工負荷の差、払い出し優先度に応じて工程A〜工程Eの着工装置を決定するものである。例えば、工程Bにおいて選択する装置は、前工程である工程Aにおいて選択された装置を絶対的に選択するものではなく、優先的に選択するものであるから、装置の仕掛かり状況によっては、工程Aにおいて選択された装置以外の装置が選択される場合もありうる。しかし、本実施の形態1では工程Aにおいて選択された装置を工程Bでも選択するように優先度をつけているので、たとえ一部のロットで、工程Aにおいて選択された装置以外の装置が選択される場合であっても、複数のロットを考えた場合、着工負荷に応じて装置を選択する場合に比べて装置台数を減らす方向に偏らせることができる。
続いて、工程Cにおいて、装置選択部5は、工程Aおよび工程Bで処理した装置を優先的に選択し、工程Dにおいては、工程A、工程B、工程Cで処理した装置を優先的に選択するようにしている。そして、工程Eにおいて、装置選択部5は、工程A、工程B、工程C、工程Dで処理した装置を優先的に選択する。このように工程C〜工程Eにおいても、前工程で選択された装置を優先的に選択するようにしているため、工程A〜工程Eを通じて、あるロットの処理に使用する装置台数を減らす方向に偏らせることができる。図5のアルゴリズムの長所は、装置台数を減らす方向に偏らせるための優先度を決める工程が過去の処理来歴というロットに紐付けられたシンプルなデータで判断できる点であり、ディスパッチシステム全体の処理の負荷を軽くすることができる。
次に、図6は、図5とは異なるロットディスパッチ方法を示したものである。図6において、工程A〜工程Eは同じ装置群4で処理される工程を示している。図6を見てわかるように、まず、工程Aにおいて、装置選択部5は、装置群4内の装置が均等な着工負荷となるように装置を選択する。このように選択する例としては、着工負荷に応じて装置を選択する場合が該当する。続いて、工程Bにおいて、装置選択部5は、工程Aで処理した装置を優先的に選択する。そして、工程Cにおいて、装置選択部5は、工程Aおよび工程Bで処理した装置を優先的に選択する。ここまでは、図5と同様である。次に、工程Dにおいては、工程A、工程B、工程Cの中から処理した回数の多い装置を優先的に選択するようにしている。そして、工程Eにおいて、装置選択部5は、工程A、工程B、工程C、工程Dの中から処理した回数の多い装置を優先的に選択する。このように工程Dでは、工程A〜工程Cにおいて同じ装置が選択されない場合に、工程A〜工程Cの中で最も処理した回数の多い装置を選択するようにしている。同様に、工程Eでは、工程A〜工程Dにおいて同じ装置が選択されない場合に、工程A〜工程Dの中で最も処理した回数の多い装置を選択するようにしている。この場合も、工程A〜工程Eを通じて、あるロットの処理に使用する装置台数を減らす方向に偏らせることができる。図6の具体例においても図5と同様に、装置台数を減らす方向に偏らせるための優先度、装置の着工負荷の差、払い出し優先度に応じて工程A〜工程Eの着工装置を決定するものである。図6のアルゴリズムの長所は、図5のケースよりも更に着工を行う装置台数を絞り込める点にある。
次に、図7は、図5とは異なるロットディスパッチ方法を示したものである。図7において、工程A〜工程Eは同じ装置群4で処理される工程を示している。図7を見てわかるように、まず、このロットディスパッチ方法では、ロット毎に処理を優先する装置を予め設定優先度として設定してある。すなわち、装置台数を減らす方向に偏らせるための優先度の一例として、ロット毎に処理を優先する装置を予め設定した設定優先度を使用している。具体的に、図7の場合は、設定優先度が一番高い装置として装置1が設定され、その次に設定優先度が高い装置として装置3が設定されている。
このとき、まず工程Aでは、設定優先度が一番高い装置1を選択する。次に、工程Bでも設定優先度が一番高い装置1を選択しようとするが、装置1の仕掛かり量が多いため、次に設定優先度の高い装置3を選択する。続いて、工程Cでも設定優先度が一番高い装置1を選択しようとするが、装置1の仕掛かり量が多いため、次に設定優先度の高い装置3を選択する。そして、工程Dでは、装置1および装置3で仕掛かり量が多いため、設定優先度の低い装置2を選択し、工程Eでは、設定優先度の一番高い装置1を選択する。このように、あるロットを処理する装置に設定優先度を設けることによっても、工程A〜工程Eを通じて、あるロットの処理に使用する装置台数を減らす方向に偏らせることができる。図7の具体例においても図5と同様に、装置台数を減らす方向に偏らせるための優先度、装置の着工負荷の差、払い出し優先度に応じて工程A〜工程Eの着工装置を決定するものである。図7のアルゴリズムの長所は、予め製品種類やロットIDによって、装置台数を減らす方向に偏らせるための設定優先度を決めておくことで、生産進行の責任者、装置の管理責任者、ロットの管理責任者など生産に関わる人達が、着工の優先度について共通認識を持てる点にある。
次に、図8は、図5とは異なるロットディスパッチ方法を示したものである。図8において、工程A〜工程Eは同じ装置群4で処理される工程を示している。図8を見てわかるように、工程A、工程Bおよび工程Eでは特に制約を設けていない。一方、工程Cおよび工程Dでは、工程A、Bでの処理に使用した装置を優先的に選択する。このように、一部の工程だけ前の工程で使用した装置を優先的に選択するようにしても、工程A〜工程Eを通じて、あるロットの処理に使用する装置台数を減らす方向に偏らせることができる。図8の具体例においても図5と同様に、装置台数を減らす方向に偏らせるための優先度、装置の着工負荷の差、払い出し優先度に応じて工程C、工程Dの着工装置を決定するものである。図8は、工程A、工程B、工程Eで、従来のサイクルタイム重視のロット割り付けとなるため、ボトルネック工程で能力がタイトである状況に適する。
次に、図9は、図5とは異なるロットディスパッチ方法を示したものである。図8において、工程A〜工程Eは同じ装置群4で処理される工程を示している。図8を見てわかるように、まず、このロットディスパッチ方法では、予め処理しない装置をロット毎に設定している。具体的に、図9の場合は、処理しない装置として装置3を予め登録している。ここで、工程A〜工程Eにおいては、処理しない装置3を除外して装置を選択するようにしている。このように予め処理しない装置を決めることによっても、工程A〜工程Eを通じて、あるロットの処理に使用する装置台数を減らす方向に偏らせることができる。図9具体例においても図5と同様に、装置台数を減らす方向に偏らせるための優先度、装置の着工負荷の差、払い出し優先度に応じて工程A〜工程Eの着工装置を決定するものである。図9のアルゴリズムの長所は、装置異常が発生した際にそこを通過しないロットが確実に存在することになり、その装置異常の早期発見に有利となる。
次に、複数の工程で繰り返し同じ装置群を使用する際、この装置群の中から着工負荷に応じてランダムに装置を選択する場合と本実施の形態1のように前工程で選択した装置を優先的に選択する場合での、1ロットを処理するのに使用される装置の台数を比較した例を図10および図11に示す。
同じ装置群を使用する工程は5工程とし、また、この装置群に5台の装置が含まれている条件で、140のロットを処理した場合を図10は示している。図10に示すように、装置群の中から着工負荷に応じてランダムに装置を選択する場合、1ロットを処理するのに使用される装置の台数は、140ロットのうち、10ロットが2台、70ロットが3台、55ロットが4台、5ロットが5台となった。
一方、本実施の形態1のように前工程で選択した装置を優先的に選択する場合(前装置優先)、1ロットを処理するのに使用される装置の台数は、140ロットのうち、29ロットが1台、55ロットが2台、45ロットが3台、10ロットが4台、1ロットが5台となった。
したがって、本実施の形態1のように前工程で選択した装置を優先的に選択するロットディスパッチ方法の方が着工負荷に応じてランダムに装置を選択するロットディスパッチ方法に比べて、1ロットの処理に使用される装置の台数を少なくすることができることがわかる。
図10に示した比較をよりわかりやすくしたものを図11に示す。図11は図10のデータをグラフに示したものである。図11において、縦軸は、ロット数を示しており、横軸は5工程で着工された1ロット当たりの装置台数を示したものである。図11に示すように、ランダムにロットを割り当てる装置を選択する場合は、1ロット当たりの装置台数が3台となるロット数が一番多くなることがわかる。そして、次に、ロット数が多くなるのは、装置台数が4台となる場合であり、装置台数が1台や2台となるロット数は少ないことがわかる。これに対し、前工程で選択した装置を優先的に選択する場合は、1ロット当たりの装置台数が2台となるロット数が一番多く、その次に、装置台数が3台となるロット数が多くなる。また、装置台数が1台となるロット数も29ロットあり、装置台数が1台となるロット数がゼロであった着工負荷に応じてランダムに装置を選択する場合に比べて大幅に増加していることがわかる。一方、装置台数が4台や5台となるロット数は激減していることがわかる。この結果から、前工程で選択した装置を優先的に選択するロットディスパッチ方法の方が着工負荷に応じてランダムに装置を選択するロットディスパッチ方法に比べて装置台数を減らす方向に偏らせることができることがわかる。
次に、同じ装置群4(装置1〜装置3)を並列的に繰り返して使用する工程A〜工程Eで不良品を作りこんだ場合に、複数の前工程で選択した装置を優先的に選択するロットディスパッチ方法を使用した方が着工負荷に応じてランダムに装置を選択するロットディスパッチ方法よりも不良品の拡大を抑制することができるとともに不良品を製造する原因となった装置を特定することが容易となることについて説明する。
まず、ランダムに装置を選択するロットディスパッチ方法を使用して工程A〜工程Eの処理を行う場合について説明する。なお、処理するロットはロットL1、ロットL2およびロットL3の3つ用意する。
初めに、ロットL1を処理する場合について図12を使用して説明する。図12に示すようにロットL1は、工程Aにおいては、装置2を使用して処理される。このとき装置2の散発的に起こる異常によってロットL1は不良品となる。すなわち、ロットL1の歩留まりは0%となる。続いて、工程Bでは装置3を使用して正常に処理され、工程Cでは装置2を使用して正常に処理される。工程Cでも装置2が使用されるが、異常は散発的に発生するため、工程Cにおいては、異常が発生せず正常に処理されている。次に、工程Dでは装置1を使用して処理され、工程Eでは装置3を使用して処理される。このように着工負荷に応じてランダムに装置を選択するロットディスパッチ方法では、装置1〜装置3が工程A〜工程Eを通じてまんべんなく選択される。したがって、工程A〜工程Eのいずれかの工程で異常を示す装置2が選択される確率が高くなる。
次に、ロットL2を処理する場合について図13を使用して説明する、図13に示すようにロットL2は、工程Aで装置3を使用して正常に処理され、工程Bで装置1を使用して正常に処理される。続いて、ロットL2は、工程Cにおいて装置3を使用して正常に処理され、工程Dで装置2を使用して処理される。このとき、装置2の散発的に起こる異常によってロットL2は不良品となる。そして、ロットL2は、工程Eで装置1を使用して正常に処理される。このようにランダムに装置を選択するロットディスパッチ方法では、ロットL2も不良品となってしまい、ロットL2の歩留まりは0%となる。
同様に、ロットL3を処理する場合について図14を使用して説明する。図14に示すようにロットL3は、工程Aで装置1を使用して正常に処理され、工程Bで装置2を使用して正常に処理される。続いて、ロットL3は、工程Cで装置1を使用して正常に処理され、工程Dで装置3を使用して正常に処理される。その後、ロットL3は、工程Eで装置2を使用して処理される。このとき、装置2の散発的に起こる異常によってロットL3は不良品となる。すなわち、ロットL3の歩留まりも0%になる。このように、ランダムに装置を選択するロットディスパッチ方法では、各ロットL1〜L3が工程A〜工程Eを通じて使用する装置の台数が多くなることから、装置2の異常によって不良品となってしまう。このため、装置2の異常によって被害を受けるロットが拡大することになる。
ここで、不良品となったロットL1〜L3を使用して機差解析を行うことにより異常を起した装置を特定してみる。図15に機差解析を行った結果を示す。図15は、図12〜図14を使用して解析を行ったものである。すなわち、図15において、まず、工程Aで装置1を使用した場合を考えてみると、図14に示すように不良品であるロットL3が工程Aで装置1を使用している。したがって、工程Aで装置1を使用した場合は不良となり、製品の歩留まりが0%になることがわかる。同様に、工程Aで装置2を使用した場合を考えてみると、図12に示すように不良品であるロットL1が工程Aで装置2を使用している。このため、工程Aで装置2を使用した場合は不良となり、製品の歩留まりが0%になる。続いて、工程Aで装置3を使用した場合を考えてみると、図13に示すように不良品であるロットL2が工程Aで装置3を使用している。このため、工程Aで装置3を使用した場合は、不良となり製品の歩留まりが0%になる。以下、同様にして、工程B〜工程Eについて調べてみると図15に示すようにすべての場合で歩留まりが0%になる。したがって、装置1〜装置3において機差は検出することができず、異常を起した装置を特定することが困難であることがわかる。
次に、複数の前工程で選択した装置を優先的に選択するロットディスパッチ方法を使用して工程A〜工程Eの処理を行う場合について説明する。なお、処理するロットはロットL1、ロットL2およびロットL3の3つ用意する。
まず、ロットL1を処理する場合について図16を使用して説明する。図16に示すように、ロットL1は、工程Aで装置2を使用して処理される。このとき装置2の散発的な異常によりロットL1は不良品となる。すなわち、ロットL1の歩留まりは0%になる。続いて、ロットL1は、工程Bでも装置2を使用して処理される。これは、前工程(工程A)で選択した装置を優先的に工程Bでも選択するようにしているからである。このとき、装置2は異常を起さず、ロットL1は工程Bで正常に処理される。その後、ロットL1は、工程Cで装置2を使用して処理されるが、このとき装置2が異常を起したため、ロットL1は異常に処理される。次に、ロットL1は、工程Dで装置1を使用して処理される。前工程で選択した装置を優先的に工程Dでも選択するようにしているため、工程Dにおいて装置2が選択される可能性が高いが、ここでは、例えば、装置2の仕掛かり量が増加したため処理を行うことができない場合などを想定し、装置1を使用してロットL1の処理をすることにしている。次に、ロットL1は、工程Eで装置2を使用して正常に処理される。工程Eにおいては、工程Dで選択した装置1を選択するのではないかと考えられるが、複数の前工程(工程A〜工程D)で選択した装置のうち最も数が多いのは装置2であるため、工程Eにおいて装置2が選択される。このように、複数の前工程で選択した装置を優先的に選択するロットディスパッチ方法を使用したため、ロットL1は、主に装置2で処理される。
次に、ロットL2を処理する場合について図17を使用して説明する。図17に示すように、ロットL2は、工程A、工程B、工程D、工程Eにおいて装置3を使用して正常に処理される。これは、複数の前工程で選択した装置を優先的に選択しているためである。また、ロットL2は、工程Cでは装置1を使用して正常に処理される。このようにロットL2は主に装置3を使用して処理されるとともに異常を示す装置2を使用しないため、製品としては正常であり、ロットL2の歩留まりは100%である。
同様に、ロットL3を処理する場合について図18を使用して説明する。図18に示すように、ロットL3は、工程A、工程B、工程C、工程Eにおいて装置1を使用して正常に処理される。また、ロットL3は、工程Dでは装置3を使用して正常に処理される。このように、ロットL3は主に装置1を使用して処理されるとともに異常を示す装置2を使用しないため、製品としては正常であり、ロットL3の歩留まりは100%である。
本実施の形態1のように複数の前工程で選択した装置を優先的に選択する場合は、生産負荷などに応じてランダムに装置を選択する場合に比べて、ロットの歩留まりを向上させることができる。具体的に、ランダムに装置を選択する場合は、ロットL1〜ロットL3のすべてのロットが不良品となり、ロットL1〜ロットL3の平均歩留まりが0%となったのに対して、複数の前工程で選択した装置を優先的に選択する場合は、ロットL1だけが不良品となり、ロットL1〜ロットL3の平均歩留まりが約67%となった。つまり、本実施の形態1におけるロットディスパッチ方法では、特定の装置に異常が起こった場合に、ロットの不良が拡散することを抑制することができる。
ここで、例えばロットL1を処理する装置を装置1に固定してしまうことによってロットの不良拡散をさらに防止することができるが、例えば、装置1の仕掛かり量が多い場合にはロットL1の処理が遅れてしまい現実的ではない。また、装置1が停止してしまったときにはロットL1の処理ができなくなり、著しく生産能力が低下してしまうことになり現実的でない。これに対し、本実施の形態1では、複数の前工程で選択した装置を「優先的に」選択するようにしているので、生産能力を低下させるようなことはない。すなわち、何の障害もない場合は、複数の前工程で選択した装置を選択してロットの処理を行うが、複数の前工程で選択した装置の仕掛かり量が多い場合や停止してしまっている場合など何らかの障害がある場合には、優先的に選択される装置以外の装置を選択するように柔軟性を有しているので、生産能力を低下させることはない。
次に、本実施の形態1において、ロットL1〜L3を使用して機差解析を行うことにより異常を起した装置を特定してみる。図19に機差解析を行った結果を示す。図19は、図16〜図18を使用して解析を行ったものである。すなわち、図19において、工程Aで装置1を使用した場合を考えてみると、図18に示すように良品であるロットL3が工程Aで装置1を使用している。したがって、工程Aで装置1を使用した場合は良品となり、製品の歩留まりが100%になることがわかる。同様に、工程Aで装置2を使用した場合を考えてみると、図16に示すように不良品であるロットL1が工程Aで装置2を使用している。このため、工程Aで装置2を使用した場合は不良となり、製品の歩留まりが0%になる。続いて、工程Aで装置3を使用した場合を考えてみると、図17に示すように良品であるロットL2が工程Aで装置3を使用している。このため、工程Aで装置3を使用した場合は良品となり製品の歩留まりが100%になる。以下、同様にして工程B〜工程Eについて調べると図19に示すようになる。図19を見てわかるように装置1および装置3は、工程A〜工程Eのほぼ全部で歩留まりが100%になっているのに対し、装置2は、工程A〜工程Eのほぼ全部で歩留まりが0%になっている。したがって、装置1〜装置3において機差が生じていることがわかる。このため、歩留まりが0%の装置2が異常を示した装置であると特定することができる。このように本実施の形態1によれば、不良品を製造する原因となった装置を特定することが容易となる効果が得られる。
インライン検査において不良が見つかりにくく、最終検査で不良が発見される半導体装置の製造工程に代表されるケースでは、最終検査での不良発見から異常を示す装置を特定するまでの時間を短縮することが重要である。ここで、異常を示す装置を特定するには、上記したような機差解析が行われるが、この機差解析において、ランダムに装置を選択するロットディスパッチ方法を使用した場合に比べて、本実施の形態1のように前工程で選択した装置を優先的に選択するロットディスパッチ方法を使用した場合の方が異常を示す装置を特定することが容易となる。したがって、本実施の形態1によれば、複数の装置からなる装置群4を工程A〜工程Eのような複数の工程で繰り返し使用する場合に、あるロットの処理に使用する装置台数を減らす方向に偏らせることで、機差解析の検出感度を飛躍的に向上することができ、この結果、異常を示す装置の特定に要する時間を短縮することができる。
次に、本実施の形態1におけるロットディスパッチ方法を具体的な半導体装置の製造工程に適用した場合について説明する。ここで、図1に示した生産システムを半導体装置の製造に使用するが、この場合、装置1〜装置3は、例えばアルミニウム膜を半導体ウェハ上に成膜するスパッタリング装置とし、具体的な工程は繰り返しスパッタリング装置を使用する多層配線工程を例にとって説明する。
まず、図20に示すように、n型MIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタQ1およびp型MISトランジスタQ2が形成され、このn型MISトランジスタQ1およびp型MISトランジスタQ2上に絶縁膜27が形成され、この絶縁膜27上にチタン/窒化チタン膜31aが形成された半導体ウェハ10をロット単位で用意する。
まず、上記した構造を有する半導体ウェハ10を製造する工程について簡単に説明する。半導体ウェハ10は、例えばp型の単結晶シリコンよりなり、その主面には、素子分離領域11が形成されている。素子分離領域11は、酸化シリコンよりなり、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法やLOCOS(Local Oxidization Of Silicon)などによって形成される。
次に、半導体ウェハ10にp型ウェル12およびn型ウェル13を形成する。p型ウェル12は、例えばイオン注入法により、ボロン(B)やフッ化ボロン(BF2)を導入することによって形成される。同様に、n型ウェル13は、リン(P)や砒素(As)などを導入することによって形成される。
続いて、半導体ウェハ10上に、ゲート絶縁膜14を形成する。ゲート絶縁膜14は、例えば薄い酸化シリコン膜からなり、例えば熱酸化法を使用して形成することができる。
そして、ゲート絶縁膜14上に、ポリシリコン膜15よりなるゲート電極16a、16bを形成する。
次に、ゲート電極16aの両側の領域に低濃度n型不純物拡散領域17、18を形成する。低濃度n型不純物拡散領域17、18は、例えばイオン注入法を使用してリンなどのn型不純物をp型ウェル12内に導入することによって形成される。同様にして、ゲート電極16bの両側の領域に低濃度p型不純物拡散領域19、20を形成する。低濃度p型不純物拡散領域19、20は、例えばイオン注入法を使用してボロンなどのp型不純物をn型ウェル13内に導入することによって形成される。
続いて、ゲート電極16a、16bの側壁にサイドウォール21を形成する。サイドウォール21は、半導体ウェハ10上に例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法を使用して酸化シリコン膜を堆積し、堆積した酸化シリコン膜を異方性エッチングすることにより形成することができる。
サイドウォール21を形成後、ゲート電極16aの両側の領域に高濃度n型不純物拡散領域22、23を形成する。高濃度n型不純物拡散領域22、23は、例えばイオン注入法を使用して、リンなどのn型不純物を導入することによって形成される。同様に、ゲート電極16bの両側の領域に高濃度p型不純物拡散領域24、25を形成する。高濃度p型不純物拡散領域24、25は、例えばイオン注入法を使用して、ボロンなどのp型不純物を導入することによって形成される。
次に、半導体ウェハ10上に例えばCVD法を使用してコバルト(Co)膜を堆積させる。そして、熱処理を施すことによって、コバルトシリサイド膜26を形成する。これにより、ポリシリコン膜15とコバルトシリサイド膜26よりなるゲート電極16a、16bを形成することができる。また、高濃度n型不純物拡散領域22、23および高濃度p型不純物拡散領域24、25にコバルトシリサイド膜26を形成することができる。その後、未反応のコバルト膜は除去される。
このようにして、半導体ウェハ10にn型MISトランジスタQ1およびp型MISトランジスタQ2を形成することができる。
続いて、配線工程について説明する。半導体ウェハ10上に、例えばCVD法を使用して層間絶縁膜となる絶縁膜27を堆積する。その後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、絶縁膜27を貫通するコンタクトホール28を形成する。
次に、コンタクトホール28内にチタン/窒化チタン膜29aおよびタングステン膜29bを埋め込んだプラグ30を形成する。プラグ30は、例えば以下のようにして形成することができる。まず、コンタクトホール28内を含む絶縁膜27上に、例えばスパッタリング法を使用して、チタン/窒化チタン膜29aを形成した後、例えばCVD法を使用してタングステン膜29bをコンタクトホール28内に埋め込むように形成する。そして、絶縁膜27上に形成された不要なチタン/窒化チタン膜29aおよびタングステン膜29bをCMP法やエッチバック法を使用して除去することにより、プラグ30が形成される。
続いて、プラグ30を形成した絶縁膜27上に例えばスパッタリング法を使用してチタン/窒化チタン膜31aを形成する。このようにして図20に示す構造を形成した半導体ウェハ10を得ることができる。
続いて、図20に示す半導体ウェハ10を含むロットを、図1に示す装置群4の中からいずれか一つの装置に割り当てる。すなわち、このロットを処理するためのスパッタリング装置を装置1〜装置3の中から選択する。例えば、このロットの処理に使用する装置として装置1を選択する。その後、選択された装置1において、図21に示すように、このロットに含まれる半導体ウェハ10上にアルミニウム膜31bが形成される(工程A)。
次に、1ロット分の半導体ウェハ10の成膜処理が終了すると、装置1であるスパッタリング装置から取り出され、次工程に進む。すなわち、次工程では装置群4とは異なる装置群で処理される。具体的には、アルミニウム膜31b上にチタン/窒化チタン膜31cをスパッタリング装置で形成した後、露光装置を使用したフォトリソグラフィ技術およびエッチング装置を使用したエッチング技術により、チタン/窒化チタン膜31a、31cおよびアルミニウム膜31bをパターニングして図22に示すような第1層配線32を形成する。
続いて、図23に示すように、第1層配線32上に例えばCVD装置を使用して絶縁膜33を形成した後、この絶縁膜33にプラグ34を形成する。そして、プラグ34を形成した絶縁膜33上にチタン/窒化チタン膜35aを形成する。
次に、チタン/窒化チタン膜35a上にアルミニウム膜35bを形成するため、先程使用した装置群4にロット単位で半導体ウェハ10が導入される。ここで、工程Aで使用したスパッタリング装置は装置1であるため、この工程においても装置群4の中から装置1が優先的に選択される。その後、選択された装置1において、図24に示すように、このロットに含まれる半導体ウェハ10上にアルミニウム膜35bが形成される(工程B)。
次に、1ロット分の半導体ウェハ10の成膜処理が終了すると、装置1であるスパッタリング装置から取り出され、次工程に進む。すなわち、次工程では装置群4とは異なる装置群で処理される。具体的には、アルミニウム膜35b上にチタン/窒化チタン膜35cをスパッタリング装置で形成した後、露光装置を使用したフォトリソグラフィ技術およびエッチング装置を使用したエッチング技術により、チタン/窒化チタン膜35a、35cおよびアルミニウム膜35bをパターニングして図25に示すような第2層配線36を形成する。以下の工程は、同様にして多層配線が形成される。
上記した半導体装置の製造工程において、前工程(工程A)で選択した装置を優先的に工程Bで選択するようにしているため、着工負荷に応じてランダムに装置を選択する場合に比べて装置台数を減らす方向に偏らせることができることがわかる。したがって、特定の装置(例えば装置群4の中の装置2)が異常を起して不良を作り込むような場合であっても、その異常装置での着工を行うロット数が減り、被害を被るロットを低減することができる。すなわち、ロットの不良が拡散することを抑制することができる。
装置の異常は大抵、半導体ウェハ10の特定の場所に発生することが多い。本実施の形態1のように前工程(工程A)で選択した装置を優先的に工程Bで選択するようにしていると、繰り返し同じ装置を使用することになるが、この装置が異常であると異常装置を繰り返し使用することになる。このため、半導体ウェハ10の同じ部分が不良となるが、不良となる領域の面積増加は抑制される。つまり、着工負荷に応じてランダムに装置を選択する場合は、あるロットの処理に使用される装置の台数が多くなるため、ある特定の異常装置を繰り返し使用することはないが、複数の装置に異常がある場合、複数の異常装置で処理される可能性が高くなる。このとき、個々の異常装置では半導体ウェハの異なる部分が不良となる。したがって、工程全体でみたとき、歩留まりは低下する。これに対し、本実施の形態1のように前工程(工程A)で選択した装置を優先的に工程Bで選択するようにしている場合は、不良となる領域の面積増加は抑制されるため、工程全体でみたとき歩留まりはランダムに装置を選択する場合に比べて向上する。
なお、本実施の形態1では、前工程で選択した装置を優先的に後工程で選択することだけを考慮していた。すなわち、前工程で選択した装置を示す着工履歴だけを考慮し、ロットの払い出し優先度を考慮しなかった。しかし、実際には、他のロットよりも処理を急ぐ特急ロットがあり、ロットの優先度を考慮する必要がある場合がある。この特急ロットの場合は、前工程で選択した装置を優先的に後工程で選択することにこだわらずに、空いている装置に優先的に割り当てるようにしてもよい。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、前工程で選択した装置を優先的に後工程でも選択することについて説明し、装置の着工負荷の差およびロットの払い出し優先度との関連についても説明した。図4においては、着工負荷を装置の仕掛かり量で判断する例を用いて説明したが、装置の着工負荷を時間の要素で判断する一例についても具体的に説明する。
図26は、実施の形態2におけるロットディスパッチ方法を使用してロットを処理する流れを示したフローチャートである。図1に示す生産システムにおいて、装置1〜装置3よりなる装置群4は、例えば工程A、工程Bで繰り返して使用されるとする。
図26に示すように、まず、工程Aでのロットの着工を行う(S201)。このとき、図1に示す装置1〜装置3の中からロットを処理する装置が選択される。次に、工程Aでのロットの処理が終了すると、ロットは、装置群4とは異なる装置群へ搬送され、搬送された装置群でこのロットの処理が行われる。そして例えば数工程を経た後、ロットは、工程Bでの処理を行うとする。工程Bは、上述したように工程Aでの処理に使用した装置群4を繰り返し用いる。したがって、装置選択部5は、工程Bで優先的に使用する装置を装置群4の中から一時的に選択する(S202)。このときの選択は、あるロットの処理に使用する装置台数を減らす方向に偏らせることができるように行われる。続いて、装置選択部5は、優先的に一時選択した装置だけでなく選択しなかった他の装置についても仕掛かり状況をチェックする。すなわち、ロットの着工可能な装置の仕掛かり状況をチェックして、着工可能な装置の処理開始予定時刻を算出する(S203)。
次に、一時的に選択した装置の処理開始予定時刻(第1処理開始予定時刻)が選択しなかった装置の処理開始予定時刻(第2処理開始予定時刻)よりも一定時間遅れているかチェックする。ここで、選択しなかった装置が複数ある場合には、その中で最も早い処理開始予定時刻と一時的に選択した装置の処理開始予定時刻とが比較される(S204)。
一時的に選択した装置の処理開始予定時刻が選択しなかった装置の処理開始予定時刻よりも一定時間遅れている場合には、一時的に選択しなかった装置を最終的に装置選択部5は選択し(S205)、その後、工程Bでのロットの着工を行う(S207)。一方、一時的に選択した装置の処理開始予定時刻が選択しなかった装置の処理開始予定時刻よりも一定時間遅れていない場合には、一時的に選択した装置を最終的に装置選択部5で選択し(S206)、その後、工程Bでのロットの着工を行う(S207)。
このようにして、あるロットの処理に使用する装置台数を減らす方向に偏らせることができる一方で、所定の場合には生産効率を優先するという柔軟性に富んだロットディスパッチ方法を提供することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
前記実施の形態1では半導体装置の製造工程を例にとって、ロットディスパッチ方法を説明したがこれに限らず、例えば、同一種類の装置からなる装置群を複数の工程で繰り返し使用する生産ラインや、工程内検査でロットの不良の発見が困難であって最終工程で不具合が確認される状況にある生産ラインや、異常装置でロットを着工した場合に不良が同じ部位に発生するような生産ラインにおいては、前記実施の形態1、2のロットディスパッチ方法は有効である。具体的には、例えば液晶装置の製造工程に使用することもできる。
本発明は、例えばロットを割り当てる生産システムを使用する製造業に幅広く利用することができる。
本発明の実施の形態1である生産システムの構成を示した図である。 実施の形態1である生産システムにおけるロットを処理する流れを示したフローチャートである。 装置台数を減らすための装置の優先度の他に、装置の着工負荷およびロットの払い出し優先度を考慮してロットを着工する装置を最終的に選択する場合を説明するフローチャートである。 装置台数を減らすための装置の優先度の他に、装置の着工負荷およびロットの払い出し優先度を考慮してロットを着工する装置を最終的に選択する場合の一例を示した図である。 実施の形態1であるロットディスパッチ方法の一例を示した図である。 実施の形態1であるロットディスパッチ方法の一例を示した図である。 実施の形態1であるロットディスパッチ方法の一例を示した図である。 実施の形態1であるロットディスパッチ方法の一例を示した図である。 実施の形態1であるロットディスパッチ方法の一例を示した図である。 装置群の中から着工負荷に応じてランダムに装置を選択する場合と前工程で選択した装置を優先的に選択する場合での1ロットを処理するのに使用される装置の台数を比較した図である。 装置群の中から着工負荷に応じてランダムに装置を選択する場合と前工程で選択した装置を優先的に選択する場合での1ロットを処理するのに使用される装置の台数を比較したグラフである。 着工負荷に応じてランダムに装置を選択する場合の例を示した図である。 着工負荷に応じてランダムに装置を選択する場合の例を示した図である。 着工負荷に応じてランダムに装置を選択する場合の例を示した図である。 着工負荷に応じてランダムに装置を選択する場合の機差解析をした図である。 前工程で選択した装置を後工程で選択する場合の例を示した図である。 前工程で選択した装置を後工程で選択する場合の例を示した図である。 前工程で選択した装置を後工程で選択する場合の例を示した図である。 前工程で選択した装置を後工程で選択する場合の機差解析をした図である。 半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図20に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図21に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図22に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図23に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図24に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 実施の形態2である生産システムにおけるロットを処理する流れを示したフローチャートである。
符号の説明
1 装置
2 装置
3 装置
4 装置群
5 装置選択部
6 搬送システム
10 半導体ウェハ
11 素子分離領域
12 p型ウェル
13 n型ウェル
14 ゲート絶縁膜
15 ポリシリコン膜
16a ゲート電極
16b ゲート電極
17 低濃度n型不純物拡散領域
18 低濃度n型不純物拡散領域
19 低濃度p型不純物拡散領域
20 低濃度p型不純物拡散領域
21 サイドウォール
22 高濃度n型不純物拡散領域
23 高濃度n型不純物拡散領域
24 高濃度p型不純物拡散領域
25 高濃度p型不純物拡散領域
26 コバルトシリサイド膜
27 絶縁膜
28 コンタクトホール
29a チタン/窒化チタン膜
29b タングステン膜
30 プラグ
31a チタン/窒化チタン膜
31b アルミニウム膜
31c チタン/窒化チタン膜
32 第1層配線
33 絶縁膜
34 プラグ
35a チタン/窒化チタン膜
35b アルミニウム膜
35c チタン/窒化チタン膜
36 第2層配線

Claims (8)

  1. (a)ロットを処理するため並列的に使用される同一種類の複数の装置から、いずれか一つの装置を選択する工程と、
    (b)前記(a)工程で選択した装置で前記ロットを処理する工程と、
    (c)前記(b)工程後、前記ロットをさらに処理するため並列的に繰り返して使用される前記複数の装置から、いずれか一つの装置を選択する工程と、
    (d)前記(c)工程で選択した装置で前記ロットを処理する工程とを備えるロットディスパッチ方法であって、
    前記複数の装置のうち、前記(a)工程および前記(c)工程を通じて前記ロットが使用する装置の台数が、前記(a)工程および前記(c)工程を通じて前記ロットを前記複数の装置のうちいずれか一つの装置にその時々の着工負荷のみに応じて割り当てる場合の台数に比べて少なくなるように、前記(c)工程で前記ロットの処理に使用する装置を前記複数の装置の中から選択するロットディスパッチ方法。
  2. (a)ロットを処理するため並列的に使用される同一種類の複数の装置から、いずれか一つの装置を選択する工程と、
    (b)前記(a)工程で選択した装置で前記ロットを処理する工程と、
    (c)前記(b)工程後、前記ロットをさらに処理するため並列的に繰り返して使用される前記複数の装置から、いずれか一つの装置を選択する工程と、
    (d)前記(c)工程で選択した装置で前記ロットを処理する工程とを備えるロットディスパッチ方法であって、
    前記(c)工程は、前記(a)工程で選択した装置を、前記ロットを処理する装置として前記複数の装置から優先的に選択するロットディスパッチ方法。
  3. (a)ロットを処理するため並列的に使用される同一種類の複数の装置から、いずれか一つの装置を選択する工程と、
    (b)前記(a)工程で選択した装置で前記ロットを処理する工程と、
    (c)前記(b)工程後、前記ロットをさらに処理するため並列的に繰り返して使用される前記複数の装置から、いずれか一つの装置を選択する工程と、
    (d)前記(c)工程で選択した装置で前記ロットを処理する工程とを備えるロットディスパッチ方法であって、
    前記(a)工程および前記(c)工程においては、前記複数の装置に対してロット毎に設定された設定優先度に従って前記複数の装置から、いずれか一つの装置を優先的に選択するロットディスパッチ方法。
  4. (a)ロットを処理するため並列的に使用される同一種類の複数の装置から、いずれか一つの装置を選択する工程と、
    (b)前記(a)工程で選択した装置で前記ロットを処理する工程と、
    (c)前記(b)工程後、前記ロットをさらに処理するため並列的に繰り返して使用される前記複数の装置から、いずれか一つの装置を選択する工程と、
    (d)前記(c)工程で選択した装置で前記ロットを処理する工程とを備えるロットディスパッチ方法であって、
    前記(c)工程は、前記(a)工程で選択した装置を優先的に選択するか、または前記複数の装置に対してロット毎に設定された設定優先度に従って前記複数の装置から、いずれか一つの装置を優先的に選択するロットディスパッチ方法。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のロットディスパッチ方法であって、
    前記複数の装置から、いずれか一つの装置を優先的に選択するとは、前記ロットの払い出し優先度および前記複数の装置の着工負荷の差ごとに予め設定した条件内において優先的に一つの装置を選択することであるロットディスパッチ方法。
  6. (a)ロットを処理するため並列的に使用される同一種類の複数の装置から、いずれか一つの装置を選択する工程と、
    (b)前記(a)工程で選択した装置で前記ロットを処理する工程と、
    (c)前記(b)工程後、前記ロットをさらに処理するため並列的に繰り返して使用される前記複数の装置から、いずれか一つの装置を選択する工程と、
    (d)前記(c)工程で選択した装置で前記ロットを処理する工程とを備えるロットディスパッチ方法であって、
    前記複数の装置のうち使用しない特定の装置を予め前記ロット毎に設定しておき、前記(c)工程で前記複数の装置のうちいずれか一つの装置に前記ロットを割り当てる際に、予め設定しておいた特定の装置を除外するロットディスパッチ方法。
  7. (a)ロットを処理するため並列的に使用される同一種類の複数の半導体製造装置から、いずれか一つの半導体製造装置を選択する工程と、
    (b)前記(a)工程で選択した半導体製造装置で前記ロットを処理する工程と、
    (c)前記(b)工程後、前記ロットをさらに処理するため並列的に繰り返して使用される前記複数の半導体製造装置のうち、いずれか一つの半導体製造装置を選択する工程と、
    (d)前記(c)工程で選択した半導体製造装置で前記ロットを処理する工程とを備える半導体装置の製造方法であって、
    前記複数の半導体製造装置のうち、前記(a)工程および前記(c)工程を通じて前記ロットが使用する半導体製造装置の台数が、前記(a)工程および前記(c)工程を通じて前記ロットを前記複数の半導体製造装置のうち、いずれか一つの半導体製造装置にその時々の着工負荷のみに応じて割り当てる場合の台数に比べて少なくなるように、前記(c)工程で前記ロットの処理に使用する半導体製造装置を前記複数の半導体製造装置の中から選択する半導体装置の製造方法。
  8. (a)ロットを処理するため並列的に使用される同一種類の複数の半導体製造装置から、いずれか一つの半導体製造装置を選択する工程と、
    (b)前記(a)工程で選択した半導体製造装置で前記ロットを処理する工程と、
    (c)前記(b)工程後、前記ロットをさらに処理するため並列的に繰り返して使用される前記複数の半導体製造装置から、いずれか一つの半導体製造装置を選択する工程と、
    (d)前記(c)工程で選択した半導体製造装置で前記ロットを処理する工程とを備える半導体装置の製造方法であって、
    前記(c)工程は、前記(a)工程で選択した半導体製造装置を、または前記複数の半導体製造装置に対してロット毎に設定された設定優先度に従って前記複数の半導体製造装置からいずれか一つの半導体製造装置を、前記ロットの払い出し優先度および前記複数の半導体製造装置の着工負荷の差ごとに予め設定した条件内において、優先的に選択する半導体装置の製造方法。
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