JP2005266139A - 状況通知装置、電子機器および状況通知方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 メッセージ再生処理部1は、複写機の動作状況やエラー状況を表すステータス(状況)情報をバス等のデータ通信路から受け取り、メッセージ再生規則格納部2で定義されたBGMファイルおよびメッセージファイルに基づき、指定された音声データをBGMDB3およびメッセージDB4から読み出して、音声メッセージとしてD/A変換器5に送る。タイマ7はメッセージの繰り返し再生を行うための計時手段で、メッセージの再生時間間隔等を調整するためのものである。
【選択図】 図1
Description
しかし、利用者は必要になった時にその機器を使用するため、その時点で発生中の状況を速やかに、かつ的確に伝えるためには、四六時中音声メッセージを繰り返し再生する必要がある。また、機器の使用中に機器の状況が変化して、その旨を伝えるためのメッセージが繰り返し再生されると、利用者にとっては非常に煩わしく不快である。このような問題を解決するために、言葉による音声メッセージの代わりに、耳触りの良いBGMを再生し、このBGMの違いで状況を通知する方法も考えられている(例えば、特許文献2)。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたものであって、用意してあるBGMの数が少なくても、電子機器に関しての多くの状況を容易にかつ確実に利用者に伝達できる電子機器を提供することを目的とする。
また、請求項2は、請求項1記載の状況通知装置において、前記メッセージ再生処理手段は、前記BGM音に重ね合わせて状況を通知するメッセージ音声を所定の時間間隔で繰り返し出力することを特徴とする。
こうすることにより、利用者が状況を判断する際の主たる手掛かりはBGMの違いであるが、BGMに重ねて適度な時間間隔で繰り返し出力される音声メーセージを補助的に利用できるため、未熟練者でも確実に意味を理解することができ、また、使用を重ねる間に自然とそのBGMの意味を理解できるという学習効果も期待できる。
また、請求項3は、請求項1または2記載の状況通知装置において、前記メッセージ再生処理手段は、前記事象について音声で状況を通知する際に、他のメッセージ音声と同時に出力する必要が生じた場合、BGM音に重ね合わせて状況を通知するメッセージ音声の出力を遅延させることを特徴とする。
また、請求項4は、請求項3記載の状況通知装置において、前記メッセージ再生処理手段は、前記事象について音声で状況を通知する際のメッセージ音声と、他のメッセージ音声とをそれぞれ異なる音質の音声を用いて出力することを特徴とする。
また、請求項6の電子機器は、請求項1から5のいずれか1項に記載の状況通知装置を備えたことを特徴とする。
また、請求項7は、本体で発生した所定の事象について音声で状況を通知する状況通知方法において、本体で発生した所定の事象をステータス情報として受領し、該ステータス情報に対応して出力すべき音声情報を特定し、該音声情報を格納する音声データ格納手段からBGM音とメッセージ音声とを読み出し、それぞれを重ね合わせて状況を通知するメッセージ音声を出力することを特徴とする。
また、請求項8は、請求項7記載の状況通知方法において、前記BGM音に重ね合わせて状況を通知するメッセージ音声を所定の時間間隔で繰り返し出力することを特徴とする。
また、請求項9は、請求項7または8記載の状況通知方法において、前記事象について音声で状況を通知する際に、他のメッセージ音声と同時に出力する必要が生じた場合、BGM音に重ね合わせて状況を通知するメッセージ音声の出力を遅延させることを特徴とする。
また、請求項10は、請求項9記載の状況通知方法において、前記事象について音声で状況を通知する際のメッセージ音声と、他のメッセージ音声とをそれぞれ異なる音質の音声を用いて出力することを特徴とする。
また、請求項11は、請求項9または10記載の状況通知方法において、前記他のメッセージ音声は、本体に対して行った操作を説明するメッセージ音声であることを特徴とする。
また、BGMに重ね合わせるメッセージ音声を一定の時間間隔で繰り返し出力するため、不意に利用した利用者にも確実にそのメッセージを聞かせることができる。
また、機器の操作に対する音声フィードバックと機器の状況を伝えるメッセージ音声とが重ならないように発声のタイミングが調整されるため、操作中に機器の状況が変化した場合であっても、その旨を的確に伝達することができる。
さらに、機器の操作に対する音声フィードバックと機器の状況を伝えるメッセージ音声とを異なる声質にしてあるため、操作中に機器の状況が変化した場合でも、その旨を的確に伝達することができる。
本発明では、メッセージ音声はあくまでも補助的なものであるため、メッセージ音声の繰り返し時間間隔は、メッセージ音声のみで伝達を行う場合に比べて長めに設定できるため、利用者に与える不快感を大幅に削減することができる。
さらに、機器操作のフィードバックとして再生される音声と機器の状況を表す音声との間で、再生タイミングを調節したり両者の声質を変えたりすることで、機器操作中に何らかの状況変化が生じた場合でも、その旨を速やかに、かつ的確に伝達することができる。
図1は、本発明を適用した複写機の音声による状況通知機能に係る機能構成図である。本機能は、ヘッドフォン6を除いて複写機等の電子機器本体に組み込んでも、あるいは本体とは独立の筐体装置として実現してもよい。また、本機能は、CPUを含むマイクロプロセッサ、メモリIC、ハードディスク等のハードウェアで構成し、CPUがメモリICに格納されたプログラムを実行することにより、それぞれの機能を実現するようになっている。
同図において、メッセージ再生処理部1は、複写機の動作状況やエラー状況を表すステータス(状況)情報を図示しないバス等のデータ通信路から受け取り、メッセージ再生規則格納部2のメッセージ再生規則で定義されたBGMファイルおよびメッセージファイルに基づき、指定された音声データをBGMDB(データベース)3およびメッセージDB(データベース)4から読み出して、音声メッセージとしてD/A変換器5に送る。
メッセージ再生規則格納部2は、複写機のステータス毎に、そのステータスを受け取った際に再生すべきBGMファイルとメッセージファイルとを定義しているデータの格納部であり、フラッシュメモリ等の書き換え可能なROMで実現することができる。BGMDB3はBGMとして使用されるデータのファイルを、メッセージDB4はメッセージとして使用されるデータのファイルを格納しているデータベースで、ともに磁気ディスク(ハードディスク)あるいはフラッシュメモリ等の記憶媒体で実現することができる。
なお、メッセージ再生処理部1は、上記状況を知らせる音声メッセージのほかに複写機本体のキー操作に伴って、どのキーを押したか、あるいは何の機能を選択したか等を利用者に音声でフィードバックする機能を備えていてもよい。その場合も上記と同様に、複写機本体からステータス情報が出されるので、メッセージ再生処理部1は、受け取ったステータスに対応したメッセージファイルをメッセージ再生規則を参照してメッセージDB4から読み出してD/A変換器5を通して音声化する。ステータス情報は当然ながら、状況を表すものと操作のフィードバックのものとはコードが異なっており重複しないようになっている。
一方、機器操作のフィードバックなど、別のメッセージを再生中である場合には、(b)の「操作フィードバックとの重複時」に示すように、フィードバック音声の再生が完了するまで、本メッセージ音声の再生を遅延し、2種類のメッセージが重ならないようにタイミングを調整する。なお、本実施例でBGMとは楽曲に限定されるものではなく、波の音や鳥の鳴き声のように、明確に言葉の意味が聞き取れないような音なら何でもよい。
メッセージファイルは、実際にマイクロフォンを用いて人の声を録音したデジタルデータでも音声合成技術を用いて作成したデジタルデータでもよいが、状況を知らせるメッセージと、操作フィードバック用のメッセージとは女声、男声のように音の質を変えて収録しておく。BGMデータファイルもメッセージファイルと同形式のデジタル音声を収録したファイルであるが、音楽や一定のリズムパターンなどが収録してある。
なお、状況通知用のメッセージを所定の時間間隔で再生するには、タイマ7に時間(例えば5秒)をセットして、タイマの時刻が0になったら割り込みがかかるようにしておけばよい、割り込みがかかった時点でメッセージ再生規則に指定されたメッセージファイルのデータをD/A変換器5へ送れば任意の時間間隔でメッセージを再生できる。
例えば複写機において、両面コピーの設定を行っている最中に、何らかの原因でフロントカバーが開いてしまったものとする。
両面コピーの選択を行った時点で、そのフィードバック音声「両面コピーが設定されました」(例えば男性音声)の再生が行われる。しかし、そのメッセージの再生中にフロントカバーが開いてしまったため、メッセージ再生処理部1はエラーステータス情報「COVER_OPEN」を受け取る。メッセージ再生処理部1は、直ちにCOVER_OPENに対応するBGMを再生するためのデータをD/A変換器5へ送り、BGMの再生を開始する。しかし、エラー状況を伝えるためのメッセージ「フロントカバーが開いています」(例えば女性音声)は、両面コピーの設定を知らせるフィードバック音声が再生中であるため、その再生の開始を保留される。
しばらくして、フィードバック音声の再生が完了した時点で、保留されていたフロントカバーが開いている旨のメッセージ音声の再生が開始される。そして、所定の時間間隔後に、メッセージ「フロントカバーが開いています」を繰り返し、フロントカバーが閉められた時点で、BGMおよびメッセージの再生を中止する。
フィードバックメッセージが再生中(ステップ403があり)なら終了を待って、メッセージの再生を行う(ステップ404)。そして、次の繰り返し再生までの時間をタイマにセットして(ステップ405)処理を終了する。
ステップ405でセットした時間が経過した場合、ステップ403から処理を開始すれば、メッセージは所定の時間間隔で繰り返し再生できる。また、これとは非同期に、操作のフィードバックメッセージも同様にメッセージファイル名を特定して再生すればよい。このとき、メッセージの再生開始前にフラグをセットして、終了時にリセットすれば、状況通知のメッセージと重複して再生されることが回避できる。
2 メッセージ再生規則格納部
3 BGMDB(データベース)
4 メッセージDB(データベース)
5 D/A変換器
6 ヘッドフォン
7 タイマ
Claims (11)
- 本体で発生した所定の事象について音声で状況を通知する状況通知装置において、前記事象に対応して出力すべき音声情報を規定するメッセージ再生規則を格納するメッセージ再生規則格納部と、前記音声情報を格納する音声データ記憶手段と、本体で発生した所定の事象をステータス情報として受領し、前記メッセージ再生規則を参照して前記音声データ記憶手段からBGM音とメッセージ音声とを読み出し重ね合わせて状況を通知するメッセージ音声を出力するメッセージ再生処理手段と、を備えたことを特徴とする状況通知装置。
- 前記メッセージ再生処理手段は、前記BGM音に重ね合わせて状況を通知するメッセージ音声を所定の時間間隔で繰り返し出力することを特徴とする請求項1記載の状況通知装置。
- 前記メッセージ再生処理手段は、前記事象について音声で状況を通知する際に、他のメッセージ音声と同時に出力する必要が生じた場合、BGM音に重ね合わせて状況を通知するメッセージ音声の出力を遅延させることを特徴とする請求項1または2記載の状況通知装置。
- 前記メッセージ再生処理手段は、前記事象について音声で状況を通知する際のメッセージ音声と、他のメッセージ音声とをそれぞれ異なる音質の音声を用いて出力することを特徴とする請求項3記載の状況通知装置。
- 前記他のメッセージ音声は、本体に対して行った操作を説明するメッセージ音声であることを特徴とする請求項3または4記載の状況通知装置。
- 請求項1から5のいずれか1項に記載の状況通知装置を備えたことを特徴とする電子機器。
- 本体で発生した所定の事象について音声で状況を通知する状況通知方法において、本体で発生した所定の事象をステータス情報として受領し、該ステータス情報に対応して出力すべき音声情報を特定し、該音声情報を格納する音声データ格納手段からBGM音とメッセージ音声とを読み出し、それぞれを重ね合わせて状況を通知するメッセージ音声を出力することを特徴とする状況通知方法。
- 前記BGM音に重ね合わせて状況を通知するメッセージ音声を所定の時間間隔で繰り返し出力することを特徴とする請求項7記載の状況通知方法。
- 前記事象について音声で状況を通知する際に、他のメッセージ音声と同時に出力する必要が生じた場合、BGM音に重ね合わせて状況を通知するメッセージ音声の出力を遅延させることを特徴とする請求項7または8記載の状況通知方法。
- 前記事象について音声で状況を通知する際のメッセージ音声と、他のメッセージ音声とをそれぞれ異なる音質の音声を用いて出力することを特徴とする請求項9記載の状況通知方法。
- 前記他のメッセージ音声は、本体に対して行った操作を説明するメッセージ音声であることを特徴とする請求項9または10記載の状況通知方法。
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