JP2005265425A - レーザー光を使用した定規 - Google Patents

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勝 五ノ井
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Abstract

【課題】
従来のレーザー墨出し器は、その構成が複雑で装置が大型である高価であり、また、使用にあたっては設定調整をする必要があるので、操作が複雑で墨の位置調整自体が面倒であるため、専門の知識を持った者でないとこれを使いこなすことが困難である等の問題があった。
【解決手段】 本発明は、長方形の定規筐体に複数のレーザー光源と、レーザー光源を選択的に動作させるためのスイッチとを設け、レーザー光源を選択的に駆動することにより、任意の二点間の直線位置や互いに直交する直線の表示をレーザー光の照射により行うようにした定規を実現することにより従来の問題点を解決したものである。
【選択図】 図1

Description

本発明のレーザー光を使用した定規は、任意の二点間の直線位置や直線に対す直角の表示をレーザー光の照射により行うようにしたもので、建築現場などにおいて、水糸の代わりに使用して、壁や床にタイルを貼る場合等の位置決めを行うものである。
建築現場などにおいてレーザー光を使用した位置決め用の各種の墨出し器が実用化されている。これらの墨出し器は、構築物の垂直度、水平度を出し、さらにその位置出し等のを行なうため、レーザー光による鉛直線あるいは水平線を基準に墨の表示を行っており、多様な機能を持っているが、装置が大型であり、操作が複雑なために位置調整や設定自体が面倒である。
特開2000−171253号公報, 特開2001−98762号公報, 特開2002−296007号公報, 特開2003−177020号公報
従来のレーザー墨出し器においては、建築現場などで要求される各種の墨出しを行えるようにしているために、その構成が複雑で装置が大型になっているため高価であり、個人の建築職人等が簡単に購入することは困難である。
また、従来のレーザー墨出し器は、使用にあたって設定調整をする必要があり、操作が複雑で墨の位置調整自体が面倒であるため、専門の知識を持った者でないとこれを使いこなすことが困難であるという問題もある。
これら理由により従来のレーザー墨出し器は、個人の建築職人等にまで広く普及している状態にはない。
このため、小型で安価な、使い勝手の良いレーザー墨出し器の実現が求められている。
本発明は以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、レーザー墨出し器としての最小必要な機能を持ちながら、低コストで、建築現場等で広く使用されている鉦などの定規の感覚で使用できる操作が簡単なレーザー光を使用した定規を提供することを目的とする。
本発明は、長方形の定規筐体、該定規筐体に平行なレーザー光を出射するように定規筐体の両端部に設置された第一、第二のレーザー光源、前記定規筐体に直角なレーザー光を出射するように定規筐体に設置された第三のレーザー光源、前記定規筐体内に設置された第一、第二、第三のレーザー光源を駆動するための電池、前記定規筐体の表面に設置された第一、第二、第三のレーザー光源を動作させるための第一、第二、第三のスイッチ、とを具備し、上記第一、第二、第三のレーザー光源を選択的に駆動することにより、上記複数の光源ユニットから出射されるレーザーライン光によって任意の二点間の直線位置や互いに直交する直線の表示をレーザー光の照射により行うようにしたレーザー光を使用した定規を実現することにより従来の問題点を解決したものである。
本発明によれば、互いに直線又は直交する方向のレーザーラインを照射するための複数の光源ユニットを利用して地墨を照射するようになっているため、低コストで地墨表示可能なレーザー墨出し機能を持った定規を実現することができる。
本発明のレーザー光を使用した定規は、
1.小型で軽量であるため使用場所の制約がなく、鉦などの定規の感覚で押し当てるだけで直線、直角、水平を測ることができる。
2.測定範囲内で、水糸のような距離の制約がないので、無制限に直線、直角、水平を測ることができる。
3.建築現場等の、タイル、レンガ等の作業、体育館等のコートの白線の位置出し、道路の点字や誘導表示の位置決め等従来のレーザー墨出し器が使用できなかった広い用途に使用が可能である。
以下、図面を参照しながら本発明のレーザー光を使用した定規の実施の形態について説明する。
図1は、本発明のレーザー光を使用した定規の一実施例の構成例を示す外観図、図2は、図1に示したレーザー光を使用した定規の断面図を示したものである。
図1乃至図2において、10はレーザー光を使用した定規の筐体である。
定規の筐体10は、側板11,12、上下板13,14、端板15,16とにより構成された棒状の長方形に形成されている。側板11には、電池カバー17が設けられている。
定規の筐体10の側板11にはレーザー光の射出穴24が設けられ、又、端板15,16には、レーザー光の射出穴25,266が設けられている。
21,22,23は、夫々レーザー光源ユニットである。
各レーザー光源ユニット21,22,23は、レーザー光源とレンズを有していて、レーザー光源からレンズに向けてレーザー光を出射することにより、このレーザー光をレンズで一方向にのみ放射するようになっている。
レーザー光源ユニット21は、定規の筐体10の内部の端板15の内側に、レーザー光の射出穴25よりレーザー光源ユニット21のレーザー光が射出できる状態に設置され、又、レーザー光源ユニット22は、定規の筐体10の内部の端板16の内側に、レーザー光の射出穴26よりレーザー光源ユニット22のレーザー光が射出できる状態に設置されている。
レーザー光源ユニット23は、定規の筐体10の内部の側板11の内側に、レーザー光の射出穴24よりレーザー光源ユニット23のレーザー光が射出できる状態に設置されている。
レーザー光源ユニット21と22は、定規の筐体10の端板のレーザー光の射出穴25,26より射出されるレーザー光が、お互いに一直線上にあるようにその位置関係が設定され、又、レーザー光源ユニット23は、レーザー光射出口に反射鏡を備えレーザー光を90度反射させ、定規の筐体10の側板のレーザー光の射出穴24より射出されるレーザー光が、レーザー光源ユニット21と22の一直線上の光線と直角になるようにその位置関係が設定されている。
31,32,33は、電池40の電力を、夫々レーザー光源ユニット21,22,23
に選択的に供給して駆動するためのスイッチである。
スイッチ31,32,33は定規の筐体10の上板11に設置されている。
40はレーザー光源ユニット21,22,23を駆動する電源で、定規の筐体10の内部の中央部に設置されている。
このように構成された本発明のレーザー光を使用した定規の動作と使用方法を図3を使用して以下に説明する。
図3において、A,Bは建築現場などにおいて、通常は水糸を使用して直線位置の設定を行う任意の二点である。10は本発明のレーザー光を使用した定規の筐体である。
直線位置の設定を行う二点A,Bの間に直線の設定を行う場合には、図3に示すように、二点A,Bの間にレーザー光を使用した定規の筐体10を置き、そのスイッチ31,32をONにして、レーザー光源ユニット21,22を動作させて、定規の筐体10の両端部よりレーザー光を点A,Bに向けて照射すし、両レーザー光の光点が点A,Bに合致するように定規の筐体10の位置を調整する。
レーザー光源ユニット21,22のレーザー光の光軸は一直線上あるように調整されているので、定規の筐体10から射出されたレーザー光の光点が、点A,Bに合致したときの定規の筐体10は、点A,B間に引かれた直線の上に位置している。
このようにして、本発明のレーザー光を使用した定規により建築現場などにおいて通常は水糸を使用して行う任意の二点間の直線位置の設定を簡単に行うことが出来る。
特に、直線位置の設定を行う任意の二点間の距離が長い場合には、水糸の設定に手間がかかるだけでなく、設定した水糸の弛みなどにより精度の高い直線位置の設定を行うことが困難であったが、本発明のレーザー光を使用した定規を使用することにより常に正確な直線位置の設定を簡単に行うことが出来る。
次に、二点A,Bの間の直線に直角な点Cに直線の設定を行う場合の動作を説明する。直線に直角な直線の設定を行う場合には、先ず、図3に示すように、二点A,Bの間にレーザー光を使用した定規の筐体10を置き、そのスイッチ31,32をONにして、レーザー光源ユニット21,22を動作させて、両レーザー光の光点が点A,Bに合致するように定規の筐体10の位置を調整する。
次に両レーザー光の光点が点A,Bに合致した状態を保ちながら、スイッチ33をONにして、レーザー光源ユニット23を動作させて、定規の筐体10を直角な直線の設定を行う直線上の点Cの位置に合わせるように移動する。
レーザー光源ユニット23のレーザー光の光軸は、レーザー光源ユニット21,22のレーザー光の光軸と直角になるように調整されているので、定規の筐体10のレーザー光源ユニット23から射出されたレーザー光の光点Cが、点A,B間の直線に直角な直線の位置を示している。
このようにして、本発明のレーザー光を使用した定規により建築現場などにおいて通常は水糸を使用して直線位置の設定を行う任意の二点間の直線直線や、この直線に直角な直線の設定を簡単に行うことが出来る。
特に、直線位置の設定を行う場合と同様に、この直線と直角な直線の距離が長い場合には、水糸の直角設定に手間がかかるだけでなく、設定した水糸の弛みなどにより精度の高い直角位置の設定を行うことが困難であったが、本発明のレーザー光を使用した定規を使用することにより常に正確な直角位置の設定を簡単に行うことが出来る。
このため、本発明のレーザー光を使用した定規を使用することにより建築現場などにおいて、水糸の代わりに使用して、壁や床にタイルを貼る場合等の位置出しの作業が容易になり作業の効率の向上が出来る。
尚,上記の実施例では、三個のレーザー光源ユニット21,22,23を使用して二点間の直線と、直線に直角な直線の設定が行える定規について説明したが、直線機能だれを使用し、直線に直角な直線の設が不要な用途に使用する場合にはレーザー光源ユニット23を省略してその構成を簡略化することが出来る。
図4は本発明のレーザー光を使用した定規の他の実施例を示す外観図である。
図4において、図1乃至2と同一の部分には同一の符号を付けてその説明を省略する。
図4の実施例は、図1乃至2に示した本発明のレーザー光を使用した定規に、定規の水平を示す水準器を付加したものである。
図4において、50は定規の水平を示す水準器である。
水準器50は、水の注入されたU字型の透明ガラス管を使用したものを使用した例を示してあるが、必ずしもこの形状の水準器を使用する必要はなく、任意の適切な水準器を使用することが可能である。
水準器50は、定規の筐体10の上板11の中央部に設置され、定規の筐体10を水平状態に保持する設定のを行う。
本発明のレーザー光を使用した定規により二点間の位置の水準を決める作業を行う場合には、水準器50は、定規の筐体10を水平状態に調整保持した状態で、定規の筐体10のスイッチ31,322をONにして、レーザー光源ユニット21,22を動作させて、レーザー光を照射する。定規の筐体10が水平状態に保たれ、レーザー光源ユニット21,22の光軸は一直線上に保持されているので、このときのレーザー光源ユニット21,22の光点が二点間の位置の水準を示している。
レーザー光源ユニット21,22の光点が二点間の位置の水準を設定した状態で、レーザー光源ユニット23の光点により垂直を表示することも可能である。
60は定規10のレベルを調整するレベル調整機構である。レベル調整機構60は水準器50により定規10の水準を調整する時に、定規10のレベルを調整するために使用されるものである。
従来、建築や建設の現場においては、二点間の位置の水準を決める作業が頻繁に行われており、簡単な方法としては水盛りの作業が古くから行われ、又長距離の水準を正確に出すためには光学水準器が使用されている。これらの従来の二点間の位置の水準を決める作業は、専用の器具を使用して煩雑な作業をしなければならなかった。
上記のように、本発明のレーザー光を使用した定規を使用することにより、きわめて簡単化操作により二点間の位置の水準を決める作業を行うことが可能になる。
以上の説明から明らかなように、レーザー光を使用した定規は、互いに直線又は直交する方向のレーザーラインを照射するための複数の光源ユニットを利用して地墨を照射する簡単な構成であるため、低コストのレーザー墨出し機能を持った定規を実現することができるので、使用場所の制約がなく、鉦などの定規の感覚で押し当てるだけで直線、直角、水平を測ることができる。又、測定範囲内で、水糸のような距離の制約がなく無制限で直線、直角、水平を測ることができので、建築現場等の、タイル、レンガ等の作業、体育館等のコートの白線の位置出し、道路の点字や誘導表示の位置決め等従来のレーザー墨出し器が使用できなかった広い用途に使用可能である。
本発明は建築産業や土木産業の各種の作業現場で利用可能である。
本発明のレーザー光を使用した定規の一実施例の構成例を示す外観図である。 図1に示したレーザー光を使用した定規の断面図を示したものである。 。 本発明のレーザー光を使用した定規の動作と使用方法をに説明するずである。 図4は本発明のレーザー光を使用した定規の他の実施例を示す外観図である。
符号の説明
10・・・定規の筐体,
11,12・・・側板,
13,14・・・上下板,
15,16・・・端板,
17・・・電池カバー,
21,22,23・・・レーザー光源ユニット,
24,25,26・・・レーザー光の射出穴,
31,32,33・・・スイッチ,
40・・・電池,
50・・・水準器,
60・・・定規10のレベルを調整するレベル調整機構,

Claims (4)

  1. 長方形の定規筐体、
    該定規筐体に平行なレーザー光を出射するように定規筐体の両端部に設置された第一、第二のレーザー光源、
    前記定規筐体内に設置された第一、第二のレーザー光源を駆動するための電池、
    前記電池の電力を、前記第一、第二のレーザー光源に選択的に供給して駆動するために前記定規筐体の表面に設置された第一、第二のスイッチ、
    とを具備し、前記第一、第二のレーザー光源を選択的に駆動することにより、
    上記複数の光源ユニットから出射されるレーザーライン光によって任意の二点間の直線位置の表示をレーザー光の照射により行うようにしたことを特徴とするレーザー光を使用した定規。
  2. 長方形の定規筐体、
    該定規筐体に平行なレーザー光を出射するように定規筐体の両端部に設置された第一、第二のレーザー光源、
    前記定規筐体に直角なレーザー光を出射するように定規筐体に設置された第三のレーザー光源、
    前記定規筐体内に設置された
    前記電池の電力を、前記第一、第二、第三のレーザー光源に選択的供給して駆動するために前記定規筐体の表面に設置された第一、第二、第三のスイッチ、
    とを具備し、上記第一、第二、第三のレーザー光源を選択的に駆動することにより、
    上記複数の光源ユニットから出射されるレーザーライン光によって任意の二点間の直線位置や互いに直交する直線の表示をレーザー光の照射により行うようにしたことを特徴とするレーザー光を使用した定規。
  3. 請求項1乃至請求項2において、定規筐体に水準器を設けたことを特徴とするレーザー光を使用した定規。
  4. 請求項1乃至請求項2において、定規筐体に水準器とレベル調整機構を設けたことを特徴とするレーザー光を使用した定規。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007093794A1 (en) * 2006-02-15 2007-08-23 Brikmat Holdings Limited A bricklaying aid
JP2019503496A (ja) * 2016-02-06 2019-02-07 常州▲華▼▲達▼科捷光▲電▼▲儀▼器有限公司 レーザーレベルルーラー
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