JP2005264895A - 内燃機関の2次空気供給制御装置 - Google Patents

内燃機関の2次空気供給制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関において、気筒毎に独立して接続されたそれぞれの排気通路内に供給される2次空気量が同量となるように設定することでエミッションの悪化を抑止すること。
【解決手段】 V型4サイクル2気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関1に対応して、酸素センサ27による出力電圧に応じて、1つの2次空気制御弁42が調整され、三元触媒13,13′の上流側で、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に、2次空気制御弁42から分岐され、配管径が互いに異なる2次空気通路41,41′を通って供給される2次空気量が同量となるように設定される。これにより、それぞれの排気通路12,12′内の排気ガスが2次空気の供給によって効率良く浄化され、エミッションの悪化を抑止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の排気通路内の触媒に2次空気を供給し活性化する内燃機関の2次空気供給制御装置に関するものである。
従来、内燃機関の2次空気供給制御装置に関連する先行技術文献としては、特開2003−336521号公報にて開示されたものが知られている。このものでは、排気通路や2次空気通路の構成上の相違が複合して各排気通路内に設置された触媒による排気ガスの浄化特性に差が生じたり、暖機特性に差が生じる際に、片側の排気通路に2次空気を多く供給する等により2次空気の供給状態を差別化し、触媒による排気ガスの浄化特性や触媒の暖機特性の差を少なくする技術が示されている。
つまり、排気通路や2次空気通路に触媒位置の相違や圧力損失の相違等の構成上の相違が存在し、その相違に起因して各排気通路における排気ガスの浄化特性に差が発生することが潜在的に見込まれる場合であっても、それらの相違を補正するように各排気通路へ導入される2次空気量が差別化され、または内燃機関の運転状態に影響するパラメータが各排気通路に対応したシリンダ間で差別化され、その結果として、各触媒を通過して排出される排気ガスの浄化度のばらつきが改善され、従来よりも排気ガスの浄化度が良好に維持されると述べられている。
特開2003−336521号公報(第2頁〜第7頁)
ところで、複数気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関にあっては、内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路内に供給される2次空気量が変わる。特に、1つの2次空気制御弁にて複数の排気通路に2次空気を供給すると、排気行程が短い間隔となるときの後側になる排気通路内には2次空気が入り難い傾向がある。
また、内燃機関の気筒毎に独立して2次空気制御弁が設置されているものにあっても、内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路の長さや連通方法により、それぞれの排気通路に供給される2次空気量が異なることがある。そして、内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路にそれぞれ触媒が設置されており、排気通路が連通されていないときには、それぞれの排気通路内に供給される2次空気量が異なるとエミッションが悪化するという不具合があった。
そこで、この発明はかかる不具合を解決するためになされたもので、複数気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関において、気筒毎に独立して接続されたそれぞれの排気通路内に供給される2次空気量が同量となるように設定することでエミッションの悪化を抑止可能な内燃機関の2次空気供給制御装置の提供を課題としている。
請求項1の内燃機関の2次空気供給制御装置によれば、複数気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関において、2次空気供給手段にて複数気筒に対して設置された1つの2次空気制御弁が調整され、内燃機関から排出される排気ガスを気筒毎に浄化する触媒の上流側で、内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路内に、2次空気制御弁から分岐され、2次空気通路を通って供給される2次空気量が同量となるように設定される。これにより、それぞれの排気通路内の排気ガスが2次空気の供給によって効率良く浄化され、エミッションの悪化が抑止されるという効果が得られる。
請求項2の内燃機関の2次空気供給制御装置によれば、複数気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関において、2次空気供給手段にて酸素濃度検出手段による検出値に応じて、複数気筒に対して設置された1つの2次空気制御弁が調整され、内燃機関から排出される排気ガスを気筒毎に浄化する触媒の上流側で、内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路内に、2次空気制御弁から分岐され、2次空気通路を通って供給される2次空気量が同量となるように設定される。これにより、それぞれの排気通路内の排気ガスが2次空気の供給によって効率良く浄化され、エミッションの悪化が抑止されるという効果が得られる。
請求項3の内燃機関の2次空気供給制御装置における2次空気供給手段では、片側の2次空気通路の配管径の少なくとも一部が変更、またはその2次空気通路における圧損が変えられることで、内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路内に2次空気制御弁から分岐され、2次空気通路を通って供給される2次空気量が同量に設定されるという効果が得られる。
請求項4の内燃機関の2次空気供給制御装置における2次空気供給手段では、片側の2次空気通路途中にその配管径より大きな所定容量からなる容積室が設置されていることで、内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路内に2次空気制御弁から分岐され、2次空気通路を通って供給される2次空気量が同量に設定されるという効果が得られる。
請求項5の内燃機関の2次空気供給制御装置における2次空気供給手段では、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の2次空気通路の配管径が大きく、またはその2次空気通路の圧損が小さくなるように設定されていることで、内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路内に2次空気制御弁から分岐され、2次空気通路を通って供給される2次空気量が同量に設定されるという効果が得られる。
請求項6の内燃機関の2次空気供給制御装置における2次空気供給手段では、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の2次空気通路途中にその配管径より大きな所定容量からなる容積室が設置されていることで、内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路内に2次空気制御弁から分岐され、2次空気通路を通って供給される2次空気量が同量に設定されるという効果が得られる。
請求項7の内燃機関の2次空気供給制御装置における2次空気供給手段では、1つの2次空気制御弁をオープンループ制御または酸素濃度検出手段による検出値に応じて調整する際、排気通路内に供給される2次空気量に基づくアイドル時の空燃比偏差が0.5以下となるように設定されることで、内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路内に2次空気制御弁から分岐され、2次空気通路を通って排気通路内にそれぞれ供給される2次空気量が同量となるように設定されるという効果が得られる。
請求項8の内燃機関の2次空気供給制御装置における2次空気供給手段では、排気通路のうち2次空気が入り難い側に配設された酸素濃度検出手段による検出値が用いられて2次空気フィードバック制御が実行されることで、排気通路内を両方共にリーン側に設定でき、排気ガスが2次空気の供給によって効率良く浄化され、エミッションの悪化が抑止されるという効果が得られる。
請求項9の内燃機関の2次空気供給制御装置では、内燃機関が2気筒からなり、気筒毎に独立して排気通路が接続されていても、1つの2次空気制御弁によってそれぞれの排気通路内に供給される2次空気量が同量となるよう良好に設定されるという効果が得られる。
請求項10の内燃機関の2次空気供給制御装置によれば、2気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関において、2次空気供給手段にて気筒毎に独立して設置された2つの2次空気制御弁が調整され、内燃機関から排出される排気ガスを気筒毎に浄化する触媒の上流側で、内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路内に、それぞれの2次空気制御弁から2次空気通路を通って供給される2次空気量が同量となるように設定される。これにより、それぞれの排気通路内の排気ガスが2次空気の供給によって効率良く浄化され、エミッションの悪化が抑止されるという効果が得られる。
請求項11の内燃機関の2次空気供給制御装置によれば、2気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関において、2次空気供給手段にて酸素濃度検出手段による検出値に応じて、気筒毎に独立して設置された2つの2次空気制御弁が調整され、内燃機関から排出される排気ガスを気筒毎に浄化する触媒の上流側で、内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路内に、それぞれの2次空気制御弁から2次空気通路を通って供給される2次空気量が同量となるように設定される。これにより、それぞれの排気通路内の排気ガスが2次空気の供給によって効率良く浄化され、エミッションの悪化が抑止されるという効果が得られる。
請求項12の内燃機関の2次空気供給制御装置における2次空気供給手段では、片側の2次空気通路の配管径の少なくとも一部が変更、またはその2次空気通路における圧損が変えられることで、内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路内に、気筒毎に独立して設置された2つの2次空気制御弁から2次空気通路を通って供給される2次空気量が同量に設定されるという効果が得られる。
請求項13の内燃機関の2次空気供給制御装置における2次空気供給手段では、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の2次空気通路の配管径が大きく、またはその2次空気通路の圧損が小さくなるように設定されていることで、内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路内に、気筒毎に独立して設置された2つの2次空気制御弁から2次空気通路を通って供給される2次空気量が同量に設定されるという効果が得られる。
請求項14の内燃機関の2次空気供給制御装置における2次空気供給手段では、2つの2次空気制御弁をオープンループ制御または酸素濃度検出手段による検出値に応じて調整する際、排気通路内に供給される2次空気量に基づくアイドル時の空燃比偏差が0.5以下となるように設定されることで、内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路内に、気筒毎に独立して設置された2つの2次空気制御弁から2次空気通路を通って供給される2次空気量が同量に設定されるという効果が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例1にかかる内燃機関の2次空気供給制御装置が適用された二輪車におけるV型4サイクル2気筒からなる内燃機関のうち排気通路の距離が短い気筒及びその周辺機器を示す概略構成図である。
図1において、内燃機関1はV型4サイクル2気筒の火花点火式として構成され、その吸入空気は上流側からエアクリーナ2、吸気通路3、スロットルバルブ4を通過して吸気通路3内でインジェクタ(燃料噴射弁)5から噴射された燃料と混合され、所定空燃比の混合気として吸気ポート6から各気筒内に分配供給される。また、内燃機関1のシリンダヘッドには気筒毎に点火プラグ7が配設され、点火タイミング毎に点火コイル/イグナイタ8から高電圧が各気筒の点火プラグ7に印加され、各気筒内の混合気に点火される。そして、内燃機関1の各気筒で燃焼された排気ガスは排気ポート11から排気通路12の下流側に配設された三元触媒13を通過して大気中に排出される。
エアクリーナ2内には吸気温センサ21が配設され、吸気温センサ21によってエアクリーナ2内に流入される吸気温THA〔℃〕が検出される。また、吸気通路3には吸気圧センサ22が配設され、吸気圧センサ22によってスロットルバルブ4の下流側の吸気圧PM〔kPa:キロパスカル〕が検出される。そして、スロットルバルブ4にはスロットル開度センサ23が配設され、スロットル開度センサ23によってスロットルバルブ4のスロットル開度TA〔°〕が検出される。また、内燃機関1のシリンダブロックには水温センサ24が配設され、水温センサ24によって内燃機関1内の冷却水温THW〔℃〕が検出される。そして、内燃機関1のクランクシャフト(図示略)にはクランク角センサ25が配設され、クランク角センサ25によってクランクシャフトの回転に伴い単位時間当たりに発生されるパルス数からなるクランク角信号に基づく機関回転速度NE〔rpm〕が検出される。更に、内燃機関1のカムシャフト(図示略)にはカム角センサ26が配設され、カム角センサ26によってカムシャフト回転角θ2 〔°CA(Crank Angle:クランク角)〕が検出される。
また、排気通路12内の三元触媒13の上流側には酸素(O2 )センサ(第1の酸素センサ)27が配設され、酸素センサ27によって排気通路12の三元触媒13の上流側の酸素濃度に対応する出力電圧VOX〔V:ボルト〕が検出される。この酸素センサ27に替えて空燃比(A/F)センサを配設し、内燃機関1から排出される排気ガスにおける空燃比をリニアに検出してもよい。この他、車載バッテリ(図示略)には電源電圧センサ29が配設され、電源電圧センサ29によって電源電圧VB 〔V〕が検出される。
一方、燃料タンク31内から燃料ポンプ32で汲上げられた燃料は、燃料配管33、燃料フィルタ34、燃料配管35、デリバリパイプ36の順に圧送され、各気筒のインジェクタ5に分配供給される。デリバリパイプ36内の余剰燃料は、プレッシャレギュレータ37、リターン配管38の経路にて燃料タンク31内に戻される。このプレッシャレギュレータ37によってデリバリパイプ36内の燃圧(燃料圧力)と吸気圧との差圧が一定になるようにデリバリパイプ36内の燃圧が調整される。
更に、エアクリーナ2と内燃機関1の排気ポート11直後の排気通路12とが2次空気通路41にて接続され、その2次空気通路41途中にはエアクリーナ2からの空気を2次空気として、排気通路12内に適宜、導入するための2次空気制御弁(第1の2次空気制御弁)42が配設されている。また、2次空気通路41と排気通路12との接続部位には、排気通路12中の排気ガスが2次空気通路41側に流込まないようリード弁43が配設されている。
なお、本実施例において、V型4サイクル2気筒からなる内燃機関1のうち排気通路の距離が長い気筒に対応するものについては、必要に応じて排気通路12′、三元触媒13′、酸素センサ(第2の酸素センサ)27′及びその出力電圧VOX1〔V〕、2次空気通路41′、2次空気制御弁(第2の2次空気制御弁)42′、リード弁43′等として区別するものとする。
内燃機関1の運転状態を制御するECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)50は、周知の各種演算処理を実行する中央処理装置としてのCPU51、制御プログラムや制御マップ等を格納したROM52、各種データを格納するRAM53、B/U(バックアップ)RAM54等を中心に論理演算回路として構成され、上述の各種センサからの検出信号を入力する入力ポート55及び各種アクチュエータとしてのインジェクタ5に燃料噴射時間(燃料噴射量に相当)TAU、点火コイル/イグナイタ8に制御信号Ig、燃料ポンプ32に制御信号Ipや2次空気制御弁42に制御信号Iaを出力する出力ポート56に対しバス57を介して接続されている。
次に、V型4サイクル2気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関1において、その内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に、1つの2次空気制御弁42から分岐され2次空気通路41,41′、リード弁43,43′を通って供給される2次空気量を同量に設定するための具体的な構成について、図2を参照して説明する。
ここで、図2は本発明の実施例1にかかる内燃機関の2次空気供給制御装置が適用された二輪車の要部構成を示す概略図であり、図中の14,14′はマフラ、二点鎖線にて前後輪のタイヤ外径を示す。なお、図2の内燃機関1の上部に搭載されている吸気系及び燃料供給系については、図1にて説明されているため省略する。
図2では、V型4サイクル2気筒からなる内燃機関1において、2気筒のうち後輪側の気筒の排気行程を、その排気行程が短い間隔となるときの後側とする場合が想定されている。そこで、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に供給される2次空気量を同量に設定するため、1つの2次空気制御弁42から分岐された2次空気通路41,41′のうち、後輪側の気筒の排気通路12に接続された2次空気通路41の配管径が前輪側の気筒の排気通路12′に接続された2次空気通路41′の配管径よりも大きくされている。
次に、本発明の実施例1にかかる内燃機関の2次空気供給制御装置で使用されているECU50内のCPU51における2次空気供給制御の処理手順を示す図3のフローチャートに基づいて説明する。なお、この2次空気供給制御ルーチンは所定時間毎にCPU51にて繰返し実行される。また、本実施例で用いられる各マップはROM52内に予め記憶されている。
図3において、まず、ステップS101では、減速時であるかが判定される。ステップS101の判定条件が成立せず、即ち、クランク角センサ25にて検出されたクランク角信号に基づく機関回転速度NE、スロットル開度センサ23にて検出されたスロットル開度TA、吸気圧センサ22にて検出された吸気圧PM等の変化量が予め設定された所定量以下であり、減速時でないと判定されるときにはステップS102に移行する。
ステップS102では、機関回転速度NE、スロットル開度TA、吸気圧PMをパラメータとしてマップ(図示略)に基づき2次空気制御弁42の基本制御量が算出される。次にステップS103に移行して、機関回転速度NE、スロットル開度TA、吸気圧PMにより2次空気フィードバック制御を実行すべき領域であるかが判定される。ステップS103の判定条件が成立、即ち、2次空気フィードバック制御を実行すべき領域であるときにはステップS104に移行する。
ステップS104では、酸素センサ27からの出力電圧VOXが読込まれ、排気通路12,12′内の空燃比のリッチ/リーン判定が実行される。次にステップS105に移行して、ステップS104によるリッチ/リーン判定に基づき開閉駆動される2次空気制御弁42による2次空気フィードバック制御処理が実行され、本ルーチンを終了する。なお、この2次空気フィードバック制御処理で排気通路12,12′内に供給される2次空気量は、リッチ判定のとき増加、リーン判定のとき減少される。
ここで、ステップS104において、酸素センサ27が排気通路12,12′のうち2次空気が入り難い側に配設された酸素センサであるならば、排気通路12,12′内を両方共にリーン側に設定でき、結果として、排気ガス中のCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)を2次空気の供給によって効率良く浄化させ、エミッションの悪化を抑止することができる。
一方、ステップS103の判定条件が成立せず、即ち、2次空気フィードバック制御を実行すべき領域でないときには、ステップS102で算出された2次空気制御弁42の基本制御量に応じた2次空気量が排気通路12,12′に供給され、本ルーチンを終了する。一方、ステップS101の判定条件が成立、即ち、減速時であると判定されるときにはステップS106に移行する。ステップS106では、2次空気制御弁42が閉じられ、排気通路12,12′内への2次空気供給が遮断され、本ルーチンを終了する。
このように、本実施例の内燃機関の2次空気供給制御装置は、V型4サイクル2気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関1であって、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′と、排気通路12,12′中にそれぞれ設置され、内燃機関1から排出される排気ガスを気筒毎に浄化する三元触媒13,13′と、三元触媒13,13′の上流側の排気通路12,12′中に配設され、内燃機関1から排出される排気ガスの酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段としての酸素センサ27,27′と、2気筒に対して設置された1つの2次空気制御弁42を酸素センサ27(酸素センサ27′)による検出値である出力電圧VOX(VOX1)に応じて調整する際、2次空気制御弁42から分岐され、排気ポート11,11′近傍の排気通路12,12′に接続された2次空気通路41,41′を通って三元触媒13,13′の上流側の排気通路12,12′内にそれぞれ供給される2次空気量が同量となるように設定する1つの2次空気制御弁42、2次空気通路41,41′、リード弁43,43′等からなる2次空気供給系及びECU50等にて達成される2次空気供給手段とを具備するものである。
つまり、V型4サイクル2気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関1に対応して、酸素センサ27による出力電圧VOXに応じて、この2気筒に対して設置された1つの2次空気制御弁42が調整され、内燃機関1から排出される排気ガスを気筒毎に浄化する三元触媒13,13′の上流側で、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に、2次空気制御弁42から分岐され、2次空気通路41,41′を通って供給される2次空気量が同量となるように設定される。これにより、それぞれの排気通路12,12′内の排気ガスが2次空気の供給によって効率良く浄化され、エミッションの悪化を抑止することができる。
なお、上記実施例では、酸素センサ27(酸素センサ27′)を用い、その検出値に応じて調整するとしているが、酸素センサ27(酸素センサ27′)を用いることなく、オープンループ制御としてもよい。
このような内燃機関の2次空気供給制御装置は、V型4サイクル2気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関1であって、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′と、排気通路12,12′中にそれぞれ設置され、内燃機関1から排出される排気ガスを気筒毎に浄化する三元触媒13,13′と、2気筒に対して設置された1つの2次空気制御弁42から分岐され、排気ポート11,11′近傍の排気通路12,12′に接続された2次空気通路41,41′を通って三元触媒13,13′の上流側の排気通路12,12′内にそれぞれ供給される2次空気量が同量となるように設定する1つの2次空気制御弁42、2次空気通路41,41′、リード弁43,43′等からなる2次空気供給系及びECU50等にて達成される2次空気供給手段とを具備するものであり、上述の実施例と同様の作用・効果が期待できる。
また、本実施例の内燃機関の2次空気供給制御装置の1つの2次空気制御弁42、2次空気通路41,41′、リード弁43,43′等からなる2次空気供給系及びECU50等にて達成される2次空気供給手段は、片側の2次空気通路41の配管径の少なくとも一部を変更するよう具体的には、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の2次空気通路41の配管径を大きく、または片側の2次空気通路41における圧損を変えるよう具体的には、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の2次空気通路41における圧損を小さく設定するものである。
つまり、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の2次空気通路41では、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの前側の配管径が細い2次空気通路41′よりも配管径が大きく、その圧損が小さくなるように設定されていることとなる。これにより、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に1つの2次空気制御弁42から2次空気通路41,41′、リード弁43,43′を通って供給される2次空気量が同量に設定されることとなる。
そして、本実施例の内燃機関の2次空気供給制御装置の1つの2次空気制御弁42、2次空気通路41,41′、リード弁43,43′等からなる2次空気供給系及びECU50等にて達成される2次空気供給手段は、排気通路12,12′内に供給される2次空気量に基づくアイドル時の空燃比偏差が0.5以下となるように設定するものである。
これにより、2気筒に対して設置された1つの2次空気制御弁42を酸素センサ27による検出値である出力電圧VOXに応じて調整する際、排気通路12,12′内のアイドル時の空燃比偏差が0.5以下となるように設定されることで、2次空気制御弁42から分岐され、排気ポート11,11′近傍の排気通路12,12′に接続された2次空気通路41,41′を通って排気通路12,12′内にそれぞれ供給される2次空気量が同量となるように設定される。
更に、本実施例の内燃機関の2次空気供給制御装置の1つの2次空気制御弁42、2次空気通路41,41′、リード弁43,43′等からなる2次空気供給系及びECU50等にて達成される2次空気供給手段は、排気通路12,12′のうち2次空気が入り難い側に配設された酸素センサ27による検出値である出力電圧VOXを用いて2次空気フィードバック制御を実行するものである。
このように、図3のステップS104で述べたように、排気通路12,12′のうち2次空気が入り難い側に配設された酸素センサからの出力電圧が読込まれるようにすれば、排気通路12,12′内を両方共にリーン側に設定でき、結果として、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)を効率良く浄化させることができる。
次に、V型4サイクル2気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関1において、その内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に、1つの2次空気制御弁42から2次空気通路41,41′、リード弁43,43′を通って供給される2次空気量を同量に設定するための具体的な構成としての図2の変形例について、図4、図5及び図6を参照して説明する。
ここで、図2と同様、図4、図5及び図6はV型4サイクル2気筒からなる内燃機関1を搭載した二輪車の要部構成を示す概略図であり、図中の14,14′はマフラ、二点鎖線にて前後輪のタイヤ外径を示す。なお、図2と同様、図4、図5及び図6の内燃機関1の上部に搭載されている吸気系及び燃料供給系については、図1にて説明されているため省略する。
図4では、V型4サイクル2気筒からなる内燃機関1において、2気筒のうち後輪側の気筒の排気行程を、その排気行程が短い間隔となるときの後側とする場合が想定されている。そこで、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に供給される2次空気量を同量に設定するため、1つの2次空気制御弁42から分岐された2次空気通路41,41′の配管径は同じであるが、後輪側の気筒の排気通路12に接続された2次空気通路41途中にその配管径より大きな所定容量からなる容積室44が設置されている。
このような内燃機関の2次空気供給制御装置は、1つの2次空気制御弁42、2次空気通路41,41′、リード弁43,43′等からなる2次空気供給系及びECU50等にて達成される2次空気供給手段が、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の2次空気通路41途中にその配管径より大きな所定容量からなる容積室44を設置するものである。
したがって、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の2次空気通路41では、容積室44に貯留されている所定容量の2次空気によって、排気通路12内に供給される2次空気量が確保されることとなる。これにより、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に1つの2次空気制御弁42から2次空気通路41,41′、リード弁43,43′を通って供給される2次空気量が同量に設定されることとなる。
図5では、V型4サイクル2気筒からなる内燃機関1において、2気筒のうち後輪側の気筒の排気行程を、その排気行程が短い間隔となるときの後側とする場合が想定されており、システム簡素化のため、排気通路12,12′が三元触媒13,13′の上流側で連通され、その部位に排気通路12,12′中の酸素濃度を検出する1つの酸素センサ27が配設されている。そこで、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に供給される2次空気量を同量に設定するため、1つの2次空気制御弁42から分岐された2次空気通路41,41′の配管径は同じであるが、前輪側の気筒の排気通路12′に接続された2次空気通路41′の配管径の一部を小さくするための絞り部45′が形成されている。
このような内燃機関の2次空気供給制御装置は、1つの2次空気制御弁42、2次空気通路41,41′、リード弁43,43′等からなる2次空気供給系及びECU50等にて達成される2次空気供給手段が、片側の2次空気通路41′の配管径の少なくとも一部を変更、またはその2次空気通路41′における圧損を変えるよう絞り部45′を形成するものである。
つまり、図5に示すように、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの前側の2次空気通路41′内に絞り部45′が形成されていることで、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の2次空気通路41よりも配管径が一部で小さくされ、その圧損が大きくなるように設定されていることとなる。これにより、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に1つの2次空気制御弁42から2次空気通路41,41′、リード弁43,43′を通って供給される2次空気量が同量に設定されることとなる。
図6では、V型4サイクル2気筒からなる内燃機関1において、2気筒のうち前輪側の気筒の排気行程を、その排気行程が短い間隔となるときの後側とする場合が想定されている。そこで、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に供給される2次空気量を同量に設定するため、1つの2次空気制御弁42から分岐された2次空気通路41,41′の配管径は同じであるが、後輪側の気筒の排気通路12に接続された2次空気通路41の配管径の一部を小さくするための絞り部45が形成されている。更に、2次空気通路41の配管長を長くし、鋭角状に屈折させ形成されている。
このような内燃機関の2次空気供給制御装置は、1つの2次空気制御弁42、2次空気通路41,41′、リード弁43,43′等からなる2次空気供給系及びECU50等にて達成される2次空気供給手段が、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の2次空気通路41′の配管径を大きく、またはその2次空気通路41′における圧損を小さく設定するものである。
ここで、図6に示すように、2次空気通路41は、その途中に絞り部45が形成され、その配管長が長くされ、その途中で鋭角状に屈折され形成されている。したがって、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の2次空気通路41′では、相対的に配管径が大きく、その圧損が小さくなるように設定されていることとなる。これにより、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に1つの2次空気制御弁42から2次空気通路41,41′、リード弁43,43′を通って供給される2次空気量が同量に設定されることとなる。
図7は本発明の実施例2にかかる内燃機関の2次空気供給制御装置が適用された二輪車の要部構成を示す概略図であり、図中の14,14′はマフラ、二点鎖線にて前後輪のタイヤ外径を示す。なお、本発明の実施例2にかかる内燃機関の2次空気供給制御装置が適用された二輪車におけるV型4サイクル2気筒からなる内燃機関及びその周辺機器、また、内燃機関1の上部に搭載されている吸気系及び燃料供給系については、上述の実施例1の概略構成図を示す図1と同様であり、その詳細な説明を省略する。また、図中、上述の実施例1と同様の構成または相当部分からなるものについては同一符号及び同一記号を付し、その詳細な説明を省略する。
V型4サイクル2気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関1において、その内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に、気筒毎に独立して設置された2つの第1の2次空気制御弁42及び第2の2次空気制御弁42′からそれぞれ2次空気通路41,41′、リード弁43,43′を通って2次空気がそれぞれ供給される。
図7では、V型4サイクル2気筒からなる内燃機関1において、2気筒のうち後輪側の気筒の排気行程を、その排気行程が短い間隔となるときの後側とする場合が想定されている。そこで、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に供給される2次空気量を同量に設定するため、気筒毎に独立して設置された2つの第1の2次空気制御弁42及び第2の2次空気制御弁42′からそれぞれ2次空気通路41,41′のうち、後輪側の気筒の排気通路12に接続された2次空気通路41の配管径が前輪側の気筒の排気通路12′に接続された2次空気通路41′の配管径よりも大きくされている。
次に、本発明の実施例2にかかる内燃機関の2次空気供給制御装置で使用されているECU50内のCPU51における2次空気供給制御の処理手順のを示す図8のフローチャートに基づいて説明する。なお、この2次空気供給制御ルーチンは所定時間毎にCPU51にて繰返し実行される。また、本実施例で用いられる各マップはROM52内に予め記憶されている。
図8において、まず、ステップS201では、減速時であるかが判定される。ステップS201の判定条件が成立せず、即ち、クランク角センサ25にて検出されたクランク角信号に基づく機関回転速度NE、スロットル開度センサ23にて検出されたスロットル開度TA、吸気圧センサ22にて検出された吸気圧PM等の変化量が予め設定された所定量以下であり、減速時でないと判定されるときにはステップS202に移行する。
ステップS202では、機関回転速度NE、スロットル開度TA、吸気圧PMをパラメータとしてマップ(図示略)に基づき第1の2次空気制御弁42の基本制御量及び第2の2次空気制御弁42′の基本制御量がそれぞれ算出される。次にステップS203に移行して、機関回転速度NE、スロットル開度TA、吸気圧PMにより2次空気フィードバック制御を実行すべき領域であるかが判定される。ステップS203の判定条件が成立、即ち、2次空気フィードバック制御を実行すべき領域であるときにはステップS204に移行する。
ステップS204では、第1の酸素センサ27からの出力電圧VOXが読込まれ、排気通路12内の空燃比のリッチ/リーン判定が実行される。次にステップS205に移行して、ステップS204によるリッチ/リーン判定に基づき開閉駆動される第1の2次空気制御弁42による2次空気フィードバック制御処理が実行される。なお、この2次空気フィードバック制御処理で排気通路12内に供給される2次空気量は、リッチ判定のとき増加、リーン判定のとき減少される。
次にステップS206に移行して、第2の酸素センサ27′からの出力電圧VOX1が読込まれ、排気通路12′内の空燃比のリッチ/リーン判定が実行される。次にステップS207に移行して、ステップS206によるリッチ/リーン判定に基づき開閉駆動される第2の2次空気制御弁42′による2次空気フィードバック制御処理が実行され、本ルーチンを終了する。なお、この2次空気フィードバック制御処理で排気通路12′内に供給される2次空気量は、リッチ判定のとき増加、リーン判定のとき減少される。
一方、ステップS203の判定条件が成立せず、即ち、2次空気フィードバック制御を実行すべき領域でないときには、ステップS202で算出された第1の2次空気制御弁42の基本制御量及び第2の2次空気制御弁42′の基本制御量に応じた2次空気量がそれぞれ排気通路12,12′に供給され、本ルーチンを終了する。一方、ステップS201の判定条件が成立、即ち、減速時であると判定されるときにはステップS208に移行する。ステップS208では、第1の2次空気制御弁42及び第2の2次空気制御弁42′が共に閉じられ、排気通路12,12′内への2次空気供給が遮断され、本ルーチンを終了する。
このように、本実施例の内燃機関の2次空気供給制御装置の2つの2次空気制御弁42,42′、2次空気通路41,41′、リード弁43,43′等からなる2次空気供給系及びECU50等にて達成される2次空気供給手段は、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の2次空気通路41の配管径を大きく、またはその2次空気通路41における圧損を小さく設定するものである。
つまり、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の2次空気通路41では、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの前側の配管径が細い2次空気通路41′よりも配管径が大きく、その圧損が小さくなるように設定されていることとなる。これにより、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に、気筒毎に独立して設置された2つの2次空気制御弁42,42′からそれぞれ2次空気通路41,41′、リード弁43,43′を通って供給される2次空気量が同量に設定されることとなる。
次に、V型4サイクル2気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関1において、その内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に、2つの2次空気制御弁42,42′から2次空気通路41,41′、リード弁43,43′を通って供給される2次空気量を同量に設定するための具体的な構成としての図7の変形例について、図9を参照して説明する。
ここで、図7と同様、図9はV型4サイクル2気筒からなる内燃機関1を搭載した二輪車の要部構成を示す概略図であり、図中の14,14′はマフラ、二点鎖線にて前後輪のタイヤ外径を示す。なお、図9の内燃機関1の上部に搭載されている吸気系及び燃料供給系については、図1にて説明されているため省略する。
図9では、V型4サイクル2気筒からなる内燃機関1において、2気筒のうち後輪側の気筒の排気行程を、その排気行程が短い間隔となるときの後側とする場合が想定されている。そこで、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に供給される2次空気量を同量に設定するため、気筒毎に独立して設置された2つの第1の2次空気制御弁42及び第2の2次空気制御弁42′に接続されたそれぞれの2次空気通路41,41′の配管径は同じであるが、前輪側の気筒の排気通路12′に接続された2次空気通路41′の配管径の一部を小さくするための絞り部45′が形成されている。なお、図9では、絞り部45′が2次空気制御弁42′の上流側に形成されているが、2次空気制御弁42′の下流側に形成されていてもよい。
また、図9に示すように、排気通路12,12′がそれぞれの酸素センサ27,27′と三元触媒13,13′との間で細い配管にて連通されている。これにより、排気通路12,12′内における排気ガスの相互の流動はないが、排気通路12,12′内の圧力変動が相互に緩和され、内燃機関1の各気筒の充填効率が向上されることとなる。
このように、本実施例の内燃機関の2次空気供給制御装置の2つの2次空気制御弁42,42′、2次空気通路41,41′、リード弁43,43′等からなる2次空気供給系及びECU50等にて達成される2次空気供給手段は、片側の2次空気通路41′の配管径の少なくとも一部を変更、またはその2次空気通路41′における圧損を変えるよう絞り部45′を形成するものである。
つまり、図9に示すように、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの前側の2次空気通路41′内に絞り部45′が形成されていることで、排気行程が短い間隔となるときの後側の2次空気通路41よりも配管径が一部で小さくされ、その圧損が大きくなるように設定されていることとなる。これにより、内燃機関1の気筒毎に独立して接続された排気通路12,12′内に、気筒毎に独立して設置された2つの2次空気制御弁42,42′からそれぞれ2次空気通路41,41′、リード弁43,43′を通って供給される2次空気量が同量に設定されることとなる。
ところで、上記実施例及び変形例では、V型4サイクル2気筒からなる内燃機関1を想定した2次空気供給について述べたが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、複数気筒または2気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関に適用することで、同様の作用・効果が期待できる。
図1は本発明の実施例1及び実施例2にかかる内燃機関の2次空気供給制御装置が適用された二輪車におけるV型4サイクル2気筒からなる内燃機関のうちの1気筒及びその周辺機器を示す概略構成図である。 図2は本発明の実施例1にかかる内燃機関の2次空気供給制御装置が適用された二輪車の要部構成を示す概略図である。 図3は本発明の実施例1にかかる内燃機関の2次空気供給制御装置で使用されているECU内のCPUにおける2次空気供給制御の処理手順を示すフローチャートである。 図4は図2の変形例を示す概略図である。 図5は図2の他の変形例を示す概略図である。 図6は図2のその他の変形例を示す概略図である。 図7は本発明の実施例2にかかる内燃機関の2次空気供給制御装置が適用された二輪車の要部構成を示す概略図である。 図8は本発明の実施例2にかかる内燃機関の2次空気供給制御装置で使用されているECU内のCPUにおける2次空気供給制御の処理手順を示すフローチャートである。 図9は図7の変形例を示す概略図である。
符号の説明
1 内燃機関
11 排気ポート
12 排気通路
13 三元触媒
27 酸素(O2 )センサ
41 2次空気通路
42 2次空気制御弁
50 ECU(電子制御ユニット)

Claims (14)

  1. 複数気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関において、
    前記内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路と、
    前記排気通路中にそれぞれ設置され、前記内燃機関から排出される排気ガスを前記気筒毎に浄化する触媒と、
    前記複数気筒に対して設置された1つの2次空気制御弁から分岐され、排気ポート近傍の前記排気通路に接続された2次空気通路を通って前記触媒の上流側の前記排気通路内にそれぞれ供給される2次空気量が同量となるように設定する2次空気供給手段と
    を具備することを特徴とする内燃機関の2次空気供給制御装置。
  2. 複数気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関において、
    前記内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路と、
    前記排気通路中にそれぞれ設置され、前記内燃機関から排出される排気ガスを前記気筒毎に浄化する触媒と、
    前記触媒の上流側の前記排気通路中に配設され、前記内燃機関から排出される排気ガスの酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段と、
    前記複数気筒に対して設置された1つの2次空気制御弁を前記酸素濃度検出手段による検出値に応じて調整する際、前記2次空気制御弁から分岐され、排気ポート近傍の前記排気通路に接続された2次空気通路を通って前記触媒の上流側の前記排気通路内にそれぞれ供給される2次空気量が同量となるように設定する2次空気供給手段と
    を具備することを特徴とする内燃機関の2次空気供給制御装置。
  3. 前記2次空気供給手段は、片側の前記2次空気通路の配管径の少なくとも一部を変更、またはその2次空気通路における圧損を変えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の2次空気供給制御装置。
  4. 前記2次空気供給手段は、片側の前記2次空気通路途中にその配管径より大きな所定容量からなる容積室を設置することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の内燃機関の2次空気供給制御装置。
  5. 前記2次空気供給手段は、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の前記2次空気通路の配管径を大きく、またはその2次空気通路における圧損を小さく設定することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の内燃機関の2次空気供給制御装置。
  6. 前記2次空気供給手段は、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の前記2次空気通路途中にその配管径より大きな所定容量からなる容積室を設置することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の内燃機関の2次空気供給制御装置。
  7. 前記2次空気供給手段は、前記排気通路内に供給される2次空気量に基づくアイドル時の空燃比偏差が0.5以下となるように設定することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の内燃機関の2次空気供給制御装置。
  8. 前記2次空気供給手段は、前記排気通路のうち2次空気が入り難い側に配設された前記酸素濃度検出手段による検出値を用いて2次空気フィードバック制御を実行することを特徴とする請求項2乃至請求項7の何れか1つに記載の内燃機関の2次空気供給制御装置。
  9. 前記内燃機関は、2気筒からなることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載の内燃機関の2次空気供給制御装置。
  10. 2気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関において、
    前記内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路と、
    前記排気通路中にそれぞれ設置され、前記内燃機関から排出される排気ガスを前記気筒毎に浄化する触媒と、
    前記気筒毎に独立して設置された2つの2次空気制御弁から排気ポート近傍の前記排気通路に接続された2次空気通路を通って前記触媒の上流側の前記排気通路内にそれぞれ供給される2次空気量が同量となるように設定する2次空気供給手段と
    を具備することを特徴とする内燃機関の2次空気供給制御装置。
  11. 2気筒からなり各気筒の燃焼行程が不等間隔に発生する内燃機関において、
    前記内燃機関の気筒毎に独立して接続された排気通路と、
    前記排気通路中にそれぞれ設置され、前記内燃機関から排出される排気ガスを前記気筒毎に浄化する触媒と、
    前記触媒の上流側の前記排気通路中に配設され、前記内燃機関から排出される排気ガスの酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段と、
    前記気筒毎に独立して設置された2つの2次空気制御弁を前記酸素濃度検出手段による検出値に応じて調整する際、前記2次空気制御弁から排気ポート近傍の前記排気通路に接続された2次空気通路を通って前記触媒の上流側の前記排気通路内にそれぞれ供給される2次空気量が同量となるように設定する2次空気供給手段と
    を具備することを特徴とする内燃機関の2次空気供給制御装置。
  12. 前記2次空気供給手段は、片側の前記2次空気通路の配管径の少なくとも一部を変更、またはその2次空気通路における圧損を変えることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の内燃機関の2次空気供給制御装置。
  13. 前記2次空気供給手段は、各気筒のうち排気行程が短い間隔となるときの後側の前記2次空気通路の配管径を大きく、またはその2次空気通路における圧損を小さく設定することを特徴とする請求項10乃至請求項12に記載の内燃機関の2次空気供給制御装置。
  14. 前記2次空気供給手段は、前記排気通路内に供給される2次空気量に基づくアイドル時の空燃比偏差が0.5以下となるように設定することを特徴とする請求項10乃至請求項13に記載の内燃機関の2次空気供給制御装置。

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