JP2005264754A - ポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンピングの初期状態から調整操作することなしに正常に機能させることができ、かつ構造を簡素化して製造を容易化したポンプ装置を提供すること。
【解決手段】流体送出先に送られた流体の一部が還流流路12を介してシリンダ2内の一端側のポンピング駆動室2aへ還流されるポンプ装置において、ポンピング駆動室2aに対する還流流体の流入・排出の切換を行う切換え弁30を備える。切換え弁30は、リンク機構部40によってピストンロッド4と連結され、ポンピング駆動力によって機械的に切換え動作する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプ装置に関し、さらに詳しくは低駆動圧で高吐出圧を得ることが可能なポンプ装置であり、海水や汚れた水を半透過膜、例えば逆浸透膜に通して飲料水をつくる等の用途に際して使用されるポンプ装置に関する。
従来この種のポンプ装置としては、図8と図9に示すように、シリンダ101及びプランジャ102を備えたポンプ本体100と、プランジャ102をシリンダ101内で往復動させる図示しない手動レバーと、フィルタ(逆浸透膜)130と、ポンプ本体100のポンピングチャンバー100a内に外部から液体(海水や汚れた水)を吸入する吸入流路103と、ポンピングチャンバー100a内の液体をフィルタへ送出する送出流路104と、フィルタ130を透過して浄化された水を外部に流出する供給流路131と、フィルタ130を透過しない濃縮水をポンプ本体100の駆動チャンバー100b内に還流させる還流流路105と、駆動チャンバー100b内から濃縮水を外部に排出する排出流路106と、駆動チャンバー100bとの連通状態を還流流路105側又は排水流路106側に切り換える切換バルブ(三方弁)110とを備え、ポンピング時に生じる濃縮水の液圧を利用して手動レバーの揺動操作を僅かな力で行えるようにしたものが公知である(例えば、特許文献1)。なお、図8と図9において、点線矢印は流体の流れの方向を表し、矢印Aはプランジャ102の復動方向を表し、矢印Bはプランジャ102の往動方向を表している。
上記切換バルブ110は、ポンプ本体100の外側を覆う図示しないマニホルドに形成された筒穴111と、この筒穴111に収納された外周面に一対の第1凹周溝112a・第2凹周溝112bを有するシャトル112と、筒穴111の端部開口を液封するプラグ113を貫通してシャトル112の一端に連結された棒軸114及び棒軸114の一端に付設されたボタン115とを備えている。また、ポンプ本体100とマニホルドとの間には、ポンピングチャンバー100a内の液体の一部を筒穴111内の奥部側の第1室111aに流入させる第1流入流路116と、駆動チャンバー100b内の濃縮水の一部を筒穴111内の棒軸114側の第2室111bに流入させる第2流入流路117と、シャトル112の往復動作により一対の凹周溝112a、112bの一方を介して還流流路105又は排出流路106と連通状態に切り換わる連通流路118とが形成されている。還流流路105の流出孔105aはシャトル112の第1凹周溝112aに連通し、排出流路106はもう一方の第2凹周溝112bに連通している。なお、121は取入れバルブ、122は排出バルブ、123はリリーフバルブである。
この従来(特許文献1)のポンプ装置による液体送出時の基本動作を簡単に説明すると、手動レバーを揺動してポンプ本体100のプランジャ102が図8の状態から図9に示すように一端側へ往動(矢印B方向)することにより、外部から液体が吸入流路103を通ってポンピングチャンバー100a内に流入する。一方、図9の状態から図8に示すようにプランジャ102の復動(矢印A方向)によりポンピングチャンバー100a内から液体が送出流路104を通ってフィルタ130へ送られ、フィルタ130を透過した流体の一部は浄化された飲料水として供給流路131を通って外部に流出する。この際、ポンピングチャンバー100a内の一部の液体が第1流入流路116を介して切換バルブ110の第2室111aに流入してシャトル112を押圧し移動させて、第1凹周溝112aと連通流路118とを連通状態に切り換えると共に、フィルタ130を透過しない液体の残部である濃縮水が還流流路105、切換バルブ110の第1凹周溝112a及び連通流路118を通過して駆動チャンバー100b内に還流し、この還流した濃縮水の液圧が、手動レバーに加わる力と共働してプランジャ102を復動させている。つまり、ポンプ系の中にすでに存在している圧力は均衡しているので僅かな力を手動レバーに付加するだけでポンピングできる。その後、再びプランジャを往動(矢印B方向)させると、駆動チャンバー100b内の濃縮水が第2流入流路117を通って切換弁112の第2室111b内に流入し、液圧でシャトル112が移動して第2凹周溝112bを介して第2流入流路117と排出流路106とが連通状態に切り換り、駆動チャンバー100b内の濃縮水が外部へ排出される。
しかしながら、このポンプ装置の場合、ポンピング開始時に駆動チャンバー100b内の空気を排出しポンピングチャンバー100a内に液体をスムーズに吸い込むために、以下のような操作を行う必要があった。つまり、ボタン115を指にて(約1.06kg/cm2(15psi)の圧力で)押さえてシャトル112を筒穴111の奥端まで強制的に移動させて還流流路105の流出孔105aを閉鎖し、かつ排出流路106を開け(図9参照)、駆動チャンバー100b内の空気を連通流路118、切換バルブ110の第2凹周溝112bを介して排出流路106に抜けさせて外部に排出しなければならなかった。このボタン押圧操作は、ポンプ装置を正常に機能させるまでの調整操作であり、排出流路106から液体が流出してポンプ系内の空気がある程度抜けきるまで(約5.62kg/cm2(80psi)の圧力が発生するまで)続ける必要がある。すなわち、ポンプ系内が液体で満たされている状態ならば、プランジャ102の往復動作で生じる液圧によってシャトル112が筒穴111内を適正なタイミングで往復動して(切換バルブ110の切り換えが正常に働いて)濃縮水の駆動チャンバー100bに対する流入・排出が正常に行われるが、ポンピングの初期状態ではポンプ系内に空気が存在するため駆動チャンバー100bが内圧(液圧)不足であることや、乾いた状態でのシャトル112と筒穴111との摩擦抵抗などが原因となってシャトル112が筒穴111の奥端側に移動し難く、切換バルブ110の切換が適正なタイミングで働かないので空気を排出できないためである。また、駆動チャンバー100bに対して流体を流入・排出させるための流路が1本の連通流路118であるため、切換バルブ110の流入・排出の切換え直後は連通流路118の流体の流れが逆方向となって流れ難いという構造上の原因もある。
特公平3−21208号公報
そこで、本発明は、ポンピングの初期状態から調整操作することなしに正常に機能させることができ、かつ構造を簡素化して製造を容易化したポンプ装置を提供することにより、上記問題を解決する。
かくして、本発明によれば、シリンダと、このシリンダ内に往復動可能に設けられたピストンと、このピストンに一端が連結されて他端が前記シリンダの一端側から外部に突出するピストンロッドを有するポンプ本体を備え、前記ピストンの一端側への往動により前記シリンダ内のポンピング室に吸入流路を介して外部から流体を吸入し、かつ、ポンピング駆動室内の流体を排出流路を介して外部に排出し、一方、ピストンの他端側への復動によりポンピング室内の流体を送出流路を介して外部の流体送出先へ送出し、かつ、流体送出先に送られた流体の一部を還流流路を介してシリンダ内の一端側のポンピング駆動室へ還流するポンプ装置であって、前記還流流路に介設された切換え弁と、該切換え弁と前記ピストンロッドを駆動するリンク機構部を備え、前記切換え弁は、ポンプ本体のシリンダと平行なサブシリンダと、このサブシリンダ内に往復動可能に設けられたプランジャと、前記プランジャの往復動作によってポンピング駆動室と連通又は遮断される外部排出流路とを有し、前記リンク機構部は、切換え弁のサブシリンダの一端側から外部に突出する連結ロッドと、ポンプ本体のピストンロッド及び前記連結ロッドを第1枢支軸及び第2枢支軸を介して連結し、ピストンロッド及び連結ロッドに力を加えて往復動させる連結バーとを有するポンプ装置が提供される。
本発明によれば、低駆動圧で高圧を得ることができるポンプ装置であって、ポンプ本体部のポンピング駆動室に対する還流流体の流入・排出の流路及び各流路を開閉切換する切換え弁を設け、この切換え弁のプランジャはリンク機構部によってピストンロッドの往復動作に連動して往復動作するので、以下のような効果を奏する。
(a)本発明は、流路切換のためのプランジャを動作させるためには機械的なリンク機構を用いているので、ポンピング初期状態、特にポンピング駆動室内に空気が存在し液圧不足である状態であっても、プランジャが瞬時に反応して適正なタイミングで往復動作すると共に、従来方式(特公平3−21208号公報)のような調整操作することなしに正常にかつスムーズにポンピングを開始することができる。
(b)プランジャを動作させるためのリンク機構により、従来方式のようなプランジャ動作用の圧力配管が不要であり、構造の簡素化、小型化が可能である。また、圧力配管のシール部も少なくすることができる。
(c)従来方式ではプランジャ動作力を大きくするためにはプランジャの動作時の受圧面積を大きくする方法しかなく、小型化の障害となっていた。これに対し、本発明はプランジャを動かすために機械的なリンク機構を用いているので、プランジャの動作力に連結バーを動かす力を利用することができ、プランジャの小型化が可能である。
(d)本発明では流路の切換に圧力差を利用するのではなく、リンク機構で行うため、連結バーの上げ始め、下げ始めに確実に流路の切換が行われ、連結バーの操作をスムーズに行うことができる。また、リンク機構を工夫することでプランジャの動作タイミングを自在に変えることが可能である。
(e)本発明ではプランジャがリンク機構と接続されているため、仮に塩分等でプランジャが固着しても通常どおり連結バーを動作させることでプランジャの動作の復帰が可能であり、復帰の為の分解や特殊な操作が不要である。特に圧縮液が塩分、糖分その他の成分により動作部に固着を生じやすい場合に有効である。
(f)本発明は連結バーの動作に連動してプランジャが動作する構造であるため、連結バーが動作しなければプランジャは動作しない。したがって、本装置に接続された流体送出先の膜の保存液等を充填しておく場合などには連結バーをベルト等で動かないように固定しておけば、プランジャも同時に固定され、振動、衝撃その他の外的要因によってプランジャが動作し、保存液が漏れるといった事故を未然に防ぐことが可能である。
本発明の実施の形態のポンプ装置は、シリンダと、このシリンダ内に往復動可能に設けられたピストンと、このピストンに一端が連結されて他端が前記シリンダの一端側から外部に突出するピストンロッドを有するポンプ本体を備え、前記ピストンの一端側への往動により前記シリンダ内のポンピング室に吸入流路を介して外部から流体を吸入し、かつ、ポンピング駆動室内の流体を排出流路を介して外部に排出し、一方、ピストンの他端側への復動によりポンピング室内の流体を送出流路を介して外部の流体送出先へ送出し、かつ、流体送出先に送られた流体の一部を還流流路を介してシリンダ内の一端側のポンピング駆動室へ還流するポンプ装置であって、前記還流流路に介設された切換え弁と、該切換え弁と前記ピストンロッドを駆動するリンク機構部を備え、前記切換え弁は、ポンプ本体のシリンダと平行なサブシリンダと、このサブシリンダ内に往復動可能に設けられたプランジャと、前記プランジャの往復動作によってポンピング駆動室と連通又は遮断される外部排出流路とを有し、前記リンク機構部は、切換え弁のサブシリンダの一端側から外部に突出する連結ロッドと、ポンプ本体のピストンロッド及び前記連結ロッドを第1枢支軸及び第2枢支軸を介して連結し、ピストンロッド及び連結ロッドに力を加えて往復動させる連結バーとを有する。
具体的なリンク機構部の構成としては、ピストンが他端側死点に位置するときに、プランジャ(弁体)が一端側死点に位置した状態、又は、ピストンが一端側死点に位置するときに、プランジャが他端側死点に位置した状態で、連結バーがピストンロッド及び連結ロッドを第1枢支軸及び第2枢支軸を介して連結し、さらに、ピストンの往復動可能なストロークが、プランジャの往復動可能なストロークよりも長く設定された構成とすることができる。
このように構成すれば、ピストン及びプランジャが以下の(1)、(2)のような基本動作をすることができる。
(1)流体吸い込み方向に連結バーを揺動させていくと、第1枢支軸が支点となり、第2枢支軸が作用点となって、先ずプランジャが他端側死点へ移動する。その後、第2枢支軸が支点となり、第1枢支軸が作用点となって、ピストンが一端側死点へ移動していき、ポンピング室内に流体が吸い込まれ、一方、ポンピング駆動室内の流体は切換え弁を通って外部排出流路から外部に排出される。
(2)流体吐出方向に連結バーを揺動させていくと、第1枢支軸が支点となり、第2枢支軸が作用点となって、先ずプランジャが一端側死点へ移動する。その後、第2枢支軸が支点となり、第1枢支軸が作用点となって、ピストンが他端側死点へ移動していき、ポンピング室内の流体が送出流路を通って流体送出先へ送り込まれ、流体送出先から流体の一部が外部に吐出され、一方、流体送出先から高圧の流体の残部が還流流路及び切換え弁を通ってポンピング駆動室へ送り込まれる。
切換え弁の具体構成としては、以下の(A)、(B)のようにすることができる。
(A)サブシリンダが、その内周面に複数の環状シール部、具体的には軸方向所定間隔で4つのOリングを有し、プランジャが、その外周面に少なくとも1つの凹部、具体的には軸方向中間位置に複数の球面状凹部を有し、プランジャが一端側又は他端側の死点位置に移動したときに、内側の1つのOリングの位置と球面状凹部の位置が一致して隙間を形成し、ポンピング駆動室が排出流路又は還流流路と連通状態に切換わる構成。
(B)サブシリンダが、その内周面に複数の凹部、具体的には軸方向に所定間隔離れた位置に複数の球面状凹部を有し、プランジャが、その外周面に複数の環状シール部、具体的には軸方向所定間隔で4つのOリングを有し、プランジャが一端側又は他端側の死点位置に移動したときに、内側の1つのOリングの位置と球面状凹部の位置が一致して隙間を形成し、ポンピング駆動室が排出流路又は還流流路と連通状態に切換わる構成。
なお、構成(B)のようにプランジャ(可動部)にOリングを設けるのではなく、構成 (A)のようにサブシリンダ(弁箱)の方にOリングを設け、かつプランジャに凹部を設けた方が、Oリングの磨耗や傷を抑制できる観点から有利である。さらに、Oリングの断面形状としては特に限定されず、円形、楕円形、正方形、長方形、U字形等を用いることができる。また、凹部としては球面状に限定されず、断面形状が半円形、半楕円形、三角形、正方形、長方形等の凹部又は溝、あるいは各種断面形状の凹周溝であってもよい。 要は、環状シール部と凹部の位置が一致した際に流体を通す隙間が形成されればよい。 しかしながら、プランジャにかかる高い圧力によってOリングが変形したり、Oリングが凹部に引っかかってスムーズな動作に支障をきたすことを防ぐためには、プランジャの外周面全周に溝を設けるのではなく、必要な流路面積を確保した上で最小限の数量の凹部を設けることが望ましい。例えば、Oリングは断面が直径1.5〜3.5mmの円形であり、凹部は曲率半径は1.5〜4mmの球面状であって、周方向に1〜6個設けられているのが好ましい。また、プランジャのストローク量は例えば3〜10mmに設定でき、かつピストンのストローク量は例えば10〜30mmに設定できるが、実用的で操作に違和感がないという範囲を考えるとプランジャのストローク量は5〜7mm、ピストンのストローク量は15〜25mmが適当である。
上記構成(A)の場合、さらに具体的には、流体送出先に連通する還流流路の途中端がサブシリンダ内の一端側の2つのOリングの間に開口し、ポンピング駆動室に連通する還流流路の途中端がサブシリンダ内の内側の2つのOリングの間に開口し、排出流路がサブシリンダ内の他端側の2つのOリングの間に開口している構成とすることができる。
本発明において、連結バーが手動式連結バーであるのもよく、このように構成すれば、動力が確保できないような場所、例えば船内活動や野外活動等に携帯し手動にてポンプ装置を使用することができて便利である。なお、手動式でなくとも、小型モータ、小型エンジンなど駆動装置を利用し、これらの回転力を往復動力に変換できる機構を連結バーに取り付けるようにすることも可能である。
本発明において、ポンプ本体が、送出流路を介して半透過膜を備えた濾過部に接続され、この濾過部の濃縮側が還流流路に、透過側が透過液提供先にそれぞれ接続されたポンプ装置、具体的には、半透過膜が、逆浸透膜であるポンプ装置としてもよい。このように構成すれば、例えば海水を飲料水に変えるポンプ装置が得られる。
ここで、本発明において、流体とは、海水、水道水、汚水、オイル等の液体や、空気や窒素などの気体を含むものと定義する。
以下、図面に基づいて本発明のポンプ装置の実施の形態を説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。
本発明のポンプ装置は、シリンダ2、このシリンダ2内に往復動可能に設けられたピストン3及びこのピストン3に連結されシリンダ2の上壁を貫通して外部に突出するピストンロッド4を有するポンプ本体1を備え、さらに、このポンプ本体1から流体が送り込まれる流体送出先である逆浸透膜部20と、この逆浸透膜部20とシリンダ2のポンピング駆動室2aとを連通又は遮断する切換え弁30と、ピストンロッド4と切換え弁30の後述するプランジャ32に連結されたリンク機構部40を具備している。
このポンプ装置は、ポンプ本体1内に海水や浄化されていない水等の液体を濾過部としての逆浸透膜部20に送出流路11を介して圧送し、その液体の一部を逆浸透膜部20の透過側に透過させて浄化された飲料水を作る際に使用されるものであって、逆浸透膜部20を透過しない液体の残部(不純物を含む濃縮水)を濃縮側から還流流路12を介して還流させてその液圧をポンピングに利用できるように構成されている。
ポンプ本体1は、シリンダ2内のピストンロッド4側がポンピング駆動室2a、他端側がポンピング室2bである。ピストン3は、シリンダ2の上壁に当接した状態において僅かにポンピング駆動室2aが残るよう、角部に円周方向の切欠きを有している。また、ピストン3にはポンピング駆動室2aとポンピング室2bとの密閉を保つOリングが設けられており、その他にもポンプ装置内での密閉を保つシール部材が適正箇所に設けられている。このポンプ本体1において、シリンダ2の内径は30mmであり、シリンダ2内でのピストン3のストローク量は17mmである。
また、ポンプ本体1は、外部から流体をポンピング室2b内に取り入れるための吸入流路13と、上述したようにポンピングの際にポンピング室2bから逆浸透膜部20に向けて液体を高圧で送出するための上記送出流路11と、高圧で逆浸透膜部20に送出した液体の一部をポンピング駆動室2a内に還流するための上記還流流路12と、逆浸透膜部20内の逆浸透膜を透過した液体を外部に吐出するための吐出流路14と、筒型の逆浸透膜部20を収納する収納室を備え、逆浸透膜部20が収納された収納室の外周空間は還流流路12の一部を構成している。なお、吸入流路13のポンピング室2b側には取入弁(逆止弁)13aが、送出流路11のポンピング室2b側には送出弁(逆止弁)11aがそれぞれ設けられている。
切換え弁30は、ポンプ本体1のシリンダ2の側部に一体状に設けられており、シリンダ2と平行なサブシリンダ31と、このサブシリンダ31内に往復動可能に設けられたプランジャ32と、プランジャ32の往復動作によってポンピング駆動室2aと連通又は遮断される外部排出流路33を有している。
図7に示すように、プランジャ32は、略円柱形の本体部32aと、本体部32aの上端面に連設された中径部32bと、中径部32bの上端面に連設された小径部32cからなる。また、本体部32aは、その外周面の軸方向中間位置に球面状凹部132aが周方向に90°の間隔で4個形成されており、中径部32bは、その外周面に180°の対向位置に廻止め用の一対の平面部132bが形成されている。なお、本実施の形態におけるプランジャ32の各部寸法は例えば以下の通りである。
本体部32aの直径Φ1:17.8mm
本体部32aの長さL1:41.0mm
球面状凹部132aの直径D:4.0mm
球面状凹部132aの曲率半径R:2.5mm
中径部32bの直径Φ2:12.0mm
中径部32bの長さL2:10.0mm
小径部32cの長さL3:8.0mm
なお、プランジャ32の中径部32b及び小径部32cは、後述するリンク機構部40の一部を構成するものであり、本実施の形態では本体部32aと中径部32bと小径部32cから1個の部品としてプランジャ32が構成されているが、中径部32b及び小径部32cを本体部32aとは別部品として作製し、ネジ式に連結するようにしてもよい。
切換え弁30において、図3に示すように、サブシリンダ31は、内周面の軸方向の4箇所に凹周溝が形成されており、各凹周溝にOリング34が取り付けられていると共に、上壁にはプランジャ32の小径部32c及び中径部32bを貫通させる孔部が形成されている。Oリング34としては断面が直径2.4mmの円形のものが使用される。また、サブシリンダ31の室内の軸方向長さは、プランジャ32のストローク量が6mmとなる長さに設定されている。
このようなサブシリンダ32内に形成される上記4つの凹周溝は、内側2つの凹周溝の間の中間位置とサブシリンダ31の内周面の軸方向中間位置とが一致する位置であって、プランジャ32が上死点又は下死点に位置するときの凹部132aに内側2つの凹周溝が重なる位置に形成されている。そして、逆浸透膜部20に連通する還流流路12の途中端は、サブシリンダ32内の上側の2個のOリング34、34の間に開口し、ポンピング駆動室2aに連通する還流流路12の途中端が内側2個のOリング34、34の間に開口し、外部排出流路33が下側2個のOリング34、34の間に開口している。
リンク機構部40は、切換え弁30のサブシリンダ31の上端から外部に突出する連結ロッド41と、ポンプ本体1のピストンロッド4及び連結ロッド41を第1枢支軸42及び第2枢支軸43を介して連結し、ピストンロッド4及び連結ロッド41に力を加えて往復動させるストレート状のハンドル44とを有する。なお、連結ロッド41は、第2枢支軸43を介してハンドル44に取り付けられた取付部材41a(図3参照)と、この取付部材41aに連結された上記プランジャ32の中径部32b及び小径部32cから構成されている。
さらにリンク機構部40を説明すると、ピストン3が下死点に位置するときに、プランジャ32が上死点に位置した状態(図1(a)の状態)、又は、ピストン3が上死点に位置するときに、プランジャ32が下死点に位置した状態で(図1(d)の状態)、ハンドル44がピストンロッド4及び連結ロッド41を第1枢支軸42及び第2枢支軸43を介して連結している。さらに言えば、ピストン3の往復動可能なストローク量が、プランジャ32の往復動可能なストローク量よりも長く設定されており、かつ、図1(a)の状態のときには、連結ロッド41の端部がピストンロッド4の端部よりも上方に位置し、図1(d)の状態のときには、連結ロッド41の端部がピストンロッド4の端部よりも下方に位置するように、各ロッド4、41の長さが設定されている。
次に、このように構成された本発明のポンプ装置の動作・作用等について図1〜図6を参照しながら説明する。なお、流体として海水や汚水などの液体を用いた場合を説明する。
[吸込み動作]
先ず、図1(a)に示すように、ポンピングの初期状態において、ピストン3は下死点(他端側死点)に、プランジャ32は上死点(一端側死点)にそれぞれ位置している。このとき、プランジャ32の凹部132aは上から2個目のOリング34の位置にあるため(図6参照)、凹部132aとOリング34の間に流体を通す隙間が形成されており、これにより逆浸透膜部20とポンピング駆動室2aとが連通しているが、排出流路33は閉じている。
この状態から、リンク機構部40のハンドル44を上方へ揺動することにより第1枢支軸42が支点となり、第2枢支軸43が作用点となり、ハンドル44からの押圧力が機械的にプランジャ32に伝達され、図1(b)に示すようにプランジャ32が下死点へ移動する。このとき、取付部材41aがサブシリンダ31に当接することにより、プランジャ32の移動が規制される。プランジャ32が下死点へ移動した結果、プランジャ32の凹部132aは上から3個目のOリング34の位置に移動するため(図3参照)、このOリング34と凹部132aの間に流体を通す隙間が形成され、これにより排出流路33が開いてポンピング駆動室2aと連通するが、還流流路12は閉じる。
その後、さらにハンドル44を上方へ揺動すると、第1枢支軸42が作用点となり、第2枢支軸43が支点となり、図2(c)及び図3に示すように、ピストン3が引き上げられ、それによりポンピング駆動室2aの空気が圧縮されるので切換え弁30内の上から2個目と4個目のOリング34、34の間の隙間を通って排出流路33から外部に排出する。一方、ポンピング室2bの容積が増加することにより負圧となり、外部から海水が吸入流路13を通ってポンピング室2b内に流入する。
さらにハンドル44を上方へ揺動すると、図2(d)に示すように、ピストン3が上死点まで移動し、ハンドル44の揺動が規制され、海水のポンピング室2b内への流入が止まる。なお、この状態は図4(a)でも表されている。
[吐出動作]
次に、上述の図2(d)、すなわち図4(a)の状態のハンドル44を下げていくと、図4(b)に示すように、第1枢支軸42が支点となり、第2枢支軸43が作用点となり、ハンドル44からの引上力が機械的にプランジャ32に伝達され、プランジャ32が上死点に移動する。このとき、プランジャ32の本体部32aがシリンダ31の内端面に当接することにより、プランジャ32の移動が規制される。プランジャ32が上死点へ移動した結果、プランジャ32の凹部132aは上から2個目のOリング34の位置に移動するため(図6参照)、このOリング34と凹部132aの間に流体を通す隙間が形成され、これにより還流流路12が開いて逆浸透膜部20とポンピング駆動室2aが連通し、一方排出流路33は閉じる。
その後、さらにハンドル44を下方へ揺動すると、第1枢支軸42が作用点となり、第2枢支軸43が支点となり、図5(c)及び図6に示すように、ピストン3が押し下げられ、それによりポンピング室2b内の海水が圧縮されるので、高圧の海水が送出流路11を通って逆浸透膜部20に送られ、図示しない逆浸透膜を透過した飲料水は吐出流路14を通って外部に吐出される。一方、逆浸透膜を透過しない高圧の濃縮水は、還流流路12を通って切換え弁20のサブシリンダ31内に流入し、上から1個目と3個目のOリング34、34の間の隙間を通り還流流路12の終端部からポンピング駆動室2a内に流入し、濃縮水の圧力がピストン3の押圧を補助する。
さらにハンドル44を上方へ揺動すると、図5(d)に示すように、ピストン3が下死点まで移動し、ハンドル44の揺動が規制され、海水のポンピング駆動室2a内への流入が止まる。なお、この状態は図1(a)でも表されている。
以後、連結レバー44を往復揺動することにより、吸込動作ではポンピング駆動室2a内の濃縮水がサブシリンダ31内を通って排出流路33から排出し、吐出動作では上述のように吐出流路14から飲料水が吐出する。
このように本発明のポンプ装置は、ポンプ系内に空気が存在するポンピング初期状態であっても、ハンドル44の揺動操作のみのポンピングで切換え弁30が適正なタイミングで切換わり、ポンプ系内の空気を排出しながら液体を吸い込み、正常にポンプ機能を作動開始させることができる。
また、ポンプ系内から概ね全ての空気が外部に排出されて液体が満たされ、シリンダ2内のポンピング室2bとポンピング駆動室2a内の液圧が均衡した状態となれば、僅かな力(5kgf程度の力)でハンドル44を揺動するのみで高圧(50kg/cm2程度の圧力)の液体を逆浸透膜部20に送り、液圧が浸透圧力を超えた時点で液体の一部(通常海水の場合約10〜40%)が逆浸透膜を透過して浄化された飲料水が吐出流路14を介して外部に供給され、一方逆浸透膜を透過しない不純物を含む濃縮水は還流流路12から切換え弁30を通過してポンピング駆動室2aに還流し、排出流路33が開いたときに外部に排出される。
なお、上記実施の形態ではポンプ装置が逆浸透膜部を備えた構成した場合を例示したが、逆浸透膜装置をポンプ装置と外部で接続するようにしてもよい。また、逆浸透膜部に異常な圧力がかからないようにするリリーフバルブを還流流路の切換え弁との間に設けてもよい。また、切換え弁において、Oリング及び球面状凹部を設ける位置を逆としてもよい。つまり、サブシリンダの内周面において、ポンピング駆動室と連通する環状流路の途中端を挟む位置にそれぞれ凹部を1個以上設け、プランジャの外周面に4つのOリングを軸方向に所定間隔で設ける。
本発明は、流体を吸入してその一部を流体送出先に供給し、残部の圧力を利用して低駆動圧で高圧を得ることができるポンプとして好適に使用できる。流体が海水、水道水、汚水等の場合、ポンプ装置から流体が送出される流体送出先としては、例えば、半透過膜を備え、その濃縮側を還流流路に、透過側を透過液提供先にそれぞれ接続してなる濾過部(フィルタ手段)や、耐圧テスト用の被テスト管を挙げることができる。濾過部では、具体的に半透過膜として逆浸透膜、精密濾過膜、限外濾過膜等を挙げることができ、特に本発明では逆浸透膜を備えた逆浸透膜装置(RO装置)、淡水化装置、海水脱塩装置など、海水を供給して飲料水を作るために低駆動圧で高圧を得ることができるポンプとして好適に使用できる。また、流体送出先としての被テスト管は、水道管、ガス管、可撓性高圧ホース等を挙げることができ、本発明ではこのような被テスト管に高圧水や高圧オイルや高圧ガスを低駆動圧で供給できるポンプとしても好適に使用することができる。
本発明のポンプ装置の実施の形態を示めす正面断面図であって、(a)は流体吸い込み操作前の状態を表し、(b)は第1の流体吸い込み状態を表す。 図1の続きの図であって、(c)は第2の流体吸い込み状態を表し、(d)は第3の流体吸い込み状態を表す。 図2(c)の要部拡大図である。 本発明のポンプ装置の実施の形態を示めす正面断面図であって、(a)は流体吐出操作前の状態を表し、(b)は第1の流体吐出状態を表す。 図4の続きの図であって、(c)は第2の流体吐出状態を表し、(d)は第3の流体吐出状態を表す。 図5(c)の要部拡大図である。 プランジャを示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は正面図である。 従来のポンプ装置の概略構成図であって、メインピストンの復動状態を表す。 従来のポンプ装置の概略構成図であって、メインピストンの往動状態を表す。
符号の説明
1 ポンプ本体
2 シリンダ
2a ポンピング駆動室
2b ポンピング室
3 ピストン
4 ピストンロッド
11 送出流路
12 還流流路
13 吸入流路
14 吐出流路
20 逆浸透膜部
30 切換え弁
31 サブシリンダ
32 プランジャ
33 排出流路
34 Oリング
40 リンク機構部
41 連結ロッド
42 第1枢支軸
43 第2枢支軸
44 ハンドル
132a 凹部

Claims (8)

  1. シリンダと、このシリンダ内に往復動可能に設けられたピストンと、このピストンに一端が連結されて他端が前記シリンダの一端側から外部に突出するピストンロッドを有するポンプ本体を備え、前記ピストンの一端側への往動により前記シリンダ内のポンピング室に吸入流路を介して外部から流体を吸入し、かつ、ポンピング駆動室内の流体を排出流路を介して外部に排出し、一方、ピストンの他端側への復動によりポンピング室内の流体を送出流路を介して外部の流体送出先へ送出し、かつ、流体送出先に送られた流体の一部を還流流路を介してシリンダ内の一端側のポンピング駆動室へ還流するポンプ装置であって、
    前記還流流路に介設された切換え弁と、該切換え弁と前記ピストンロッドを駆動するリンク機構部を備え、
    前記切換え弁は、ポンプ本体のシリンダと平行なサブシリンダと、このサブシリンダ内に往復動可能に設けられたプランジャと、前記プランジャの往復動作によってポンピング駆動室と連通又は遮断される外部排出流路とを有し、
    前記リンク機構部は、切換え弁のサブシリンダの一端側から外部に突出する連結ロッドと、ポンプ本体のピストンロッド及び前記連結ロッドを第1枢支軸及び第2枢支軸を介して連結し、ピストンロッド及び連結ロッドに力を加えて往復動させる連結バーとを有することを特徴とするポンプ装置。
  2. リンク機構部は、ピストンが他端側死点に位置するときに、プランジャが一端側死点に位置した状態、又は、ピストンが一端側死点に位置するときに、プランジャが他端側死点に位置した状態で、連結バーがピストンロッド及び連結ロッドを第1枢支軸及び第2枢支軸を介して連結し、
    さらに、ピストンの往復動可能なストローク量が、プランジャの往復動可能なストローク量よりも長く設定されている請求項1に記載のポンプ装置。
  3. サブシリンダは、その内周面に複数の環状シール部又は凹部を有し、
    プランジャは、その外周面に少なくとも1つの凹部又は複数の環状シール部を有し、
    プランジャが一端側又は他端側の死点位置に移動したときに、前記環状シール部の位置と凹部の位置が一致して隙間を形成し、ポンピング駆動室が外部排出流路と連通状態又はポンピング駆動室が還流流路と連通状態に切換わるように構成された請求項2に記載のポンプ装置。
  4. 環状シール部がサブシリンダの内周面に軸方向所定間隔で4つ設けられ、
    凹部がプランジャの外周面の軸方向中間位置に複数個設けられ、
    流体送出先に連通する還流流路の途中端がサブシリンダ内の一端側の2つの環状シール部の間に開口し、
    ポンピング駆動室に連通する還流流路の途中端がサブシリンダ内の内側の2つの環状シール部の間に開口し、
    外部排出流路がサブシリンダ内の他端側の2つの環状シール部の間に開口している請求項3に記載のポンプ装置。
  5. 環状シール部はOリングであって断面が直径1.5〜3.5mmの円形であり、凹部は曲率半径1.5〜4mmの球面状であって、周方向に1〜6個設けられている請求項3又は4に記載のポンプ装置。
  6. 連結バーが手動式ハンドルである請求項1〜5の何れか1つに記載のポンプ装置。
  7. ポンプ本体が、送出流路を介して半透過膜を備えた濾過部に接続され、この濾過部の濃縮側が還流流路に、透過側が透過液提供先にそれぞれ接続された請求項1〜6の何れか1つに記載のポンプ装置。
  8. 半透過膜が、逆浸透膜である請求項7に記載のポンプ装置。
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