JP2005262885A - 印刷制御装置および印刷制御方法ならびに印刷制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

印刷制御装置および印刷制御方法ならびに印刷制御プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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人 志 五十嵐
Masanori Yoshida
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Abstract

【課題】想定できない負荷が制御対象に付加されるときにも目標位置に移動させ停止させることを可能にする。
【解決手段】位置検出部81の出力および制御パラメータに基づいて、制御対象の速度が目標速度となるように決定された電流値でモータを制御する第1の制御部85と、位置検出部および速度検出部82の各々の出力と制御パラメータとに基づいて、制御対象の速度が目標速度となるように決定された電流値でモータを制御する第2の制御部86と、位置検出部の出力および制御パラメータに基づいて制御対象が所定範囲内に停止するように決定された電流値でモータを制御する第3の制御部89と、所定のタイミングで動作し、位置検出部の出力に基づいて制御対象が目標範囲内に位置しているか否かを判定し、位置しているときは、第3の制御部を選択し、位置していないときは、第1または第2の制御部を選択し、制御動作させる制御選択部84とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷制御装置および印刷制御方法ならびに印刷制御プログラムを記録した記録媒体に関するものであって、特に想定できない負荷に対してキャリッジを目標位置まで移動させて停止させる制御(負荷位置決め制御)に関する。
一般に、インクジェットプリンタ等のシリアルプリンタにおいては、印刷紙上を記録ヘッドが走査して印字を行う、この記録ヘッドはキャリッジに固定されて、キャリッジとともに移動する。そしてこのキャリッジは、DCモータによって駆動される。このキャリッジを停止位置から目標位置まで移動させる制御は、目標位置とキャリッジの検出位置との位置偏差に応じた目標速度を求め、この目標速度と検出速度との速度偏差に基づいたPID制御によって行っていた。
印刷装置においては、キャリッジの移動中や、目標位置でのインクメンテナンス中等に想定できない負荷がキャリッジに加わる場合がある。この場合、キャリッジが途中で停止したり、目標位置からずれた位置に停止してしまう。このようなときには、従来の制御においては、PID制御等によってDCモータを動かし、キャリッジを目標位置に移動させていた。
しかし、停止位置から目標位置まで移動させる従来のPID制御においては、大きな負荷がキャリッジ(制御対象)に加わることは考慮されておらず、キャリッジが目標位置まで移動させることができない場合があった。
また仮に目標位置までキャリッジを移動させることができても目標位置に継続して停止させることは難しかった。
本発明は上記事情を考慮してなされたものであって、想定できない負荷が制御対象に加わった場合でも、制御対象を目標位置に移動させて停止させることのできる印刷制御装置および印刷制御方法ならびに印刷制御プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
本発明による印刷制御装置は、モータによって駆動される制御対象の位置および進行方向を検出する位置検出部と、前記制御対象の速度に対応する物理量を検出する速度検出部と、前記位置検出部の出力および制御パラメータに基づいて、前記制御対象の速度が目標速度となるように前記モータに付加する電流値を決定し、この決定された電流値に基づいて前記モータを制御する第1の制御部と、前記位置検出部および前記速度検出部の各々の出力と前記制御パラメータとに基づいて、前記制御対象の速度が目標速度となるように前記モータに付加する電流値を決定し、この決定された電流値に基づいて前記モータを制御する第2の制御部と、前記位置検出部の出力および前記制御パラメータに基づいて前記制御対象が所定範囲内に停止するように前記モータの電流値を決定し、この決定された電流値に基づいて前記モータを制御する第3の制御部と、前記目標速度に応じて前記制御パラメータを選択して設定するとともに所定のタイミングで動作し、前記位置検出部の出力に基づいて前記制御対象が目標範囲内に位置しているか否かを判定し、位置しているときは、前記第3の制御部を選択し、前記制御対象が前記目標範囲内に位置していないときは前記速度に対応する物理量に基づいて第1または第2の制御部を選択し、制御動作させる制御選択部と、を備えたことを特徴とする。
なお、前記第1または第2の制御部が選択されているときに動作し、前記制御対象の速度を前記速度検出部の出力に基づいて演算して各動作時における前記制御対象の速度と基準速度との速度偏差を求め、今回の動作時における速度偏差と前回の動作時における速度偏差との差に比例した電流値を演算し、この電流値と、前記選択された制御部の出力との和に基づいて前記モータを制御する微分速度制御部を更に備えるように構成しても良い。
なお、前記制御対象はキャリッジであり、前記モータは前記キャッリッジを駆動するキャリッジモータであり、前記位置検出部は、前記キャリッジモータの回転に応じて出力パルスを発生するエンコーダの出力パルスの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを検出してこの検出されたエッジを、前記キャリッジモータが正転しているときはカウントアップし、逆転しているときにカウントダウンするように計数するカウンタを有するとともに前記立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジに同期してパルスを出力するように構成することが好ましい。
なお、前記制御選択部は、前記キャリッジの目標速度に応じた設定値を有してカウント値が前記設定値に達したときおよび前記位置検出部からパルスを受けたときにカウント値がリセットされるタイマカウンタを備えており、前記キャリッジが前記目標範囲内に位置していない場合に、前記タイマカウンタのカウント値が前記設定値に達しても前記位置検出部からのパルスを受信しないとき前記第1の制御部を選択し前記タイマカウンタのカウント値が前記設定値に達する前に前記位置検出部からのパルスを受信したとき前記第2の制御部を選択するように構成することが好ましい。
なお、前記第1の制御部は、前記制御選択部によって選択されたときに、前記キャリッジの位置が前記目標位置を超えていない場合には、前記キャリッジモータに現在付加されている電流値に、前記目標速度に応じて前記制御パラメータの中から選択した加減電流値を加算し、この加算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御し、前記キャリッジの位置が前記目標位置を超えて前記目標範囲も超えた場合は、前記キャリッジモータに現在付加されている電流値から前記加減電流値を減算し、この減算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御し、前記キャリッジの位置が前記目標範囲内に入っている場合は、前記キャリッジモータに付加されている電流値から前記制御パラメータの1つである摩擦負荷相当分の電流値を前記キャリッジの進行方向の電流値と逆方向に減算し、この減算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御するように構成することが好ましい。
なお、前記第2の制御部は、前記制御選択部によって選択されたときに、前記キャリッジの位置が前記目標位置を超えていない場合および前記キャリッジの位置が前記目標位置を超えて前記目標範囲も超えた場合には、前記速度検出部の出力と、前記制御パラメータ内のしきい値とを比較し、この比較結果に基づいて前記制御パラメータの中から加減電流値を選択し、この選択した加減電流値と前記キャリッジモータに現在付加されている電流値とに基づいて前記キャリッジの速度が目標速度となるような、前記キャリッジモータに付加すべき電流値を演算し、この演算された電流値に基づいて前記キャリッジモータを制御し、前記キャリッジの位置が前記目標範囲内に入っている場合には、前記キャリッジモータに付加されている電流値から摩擦負荷相当分の電流値を前記キャリッジの進行方向の電流値と逆方向に減算し、この減算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御するように構成することが好ましい。
なお、前記速度検出部は、前記エンコーダの出力パルスの立ち上がりエッジおよび立ち下りエッジを検出し、エッジ間の時間を測定する時間測定手段を有しこの測定結果を出力するように構成しても良い。
なお、前記第1または第2の制御部が選択されているときに動作し、前記キャリッジの速度を前記速度検出部の出力に基づいて演算して各動作時における前記キャリッジの速度と基準速度との速度偏差を求め、今回の動作時における速度偏差と前回の動作時における速度偏差との差に比例した電流値を演算し、この演算した電流値と、前記選択された制御部の出力との和に基づいて前記キャリッジモータを制御する微分速度制御部を更に備えるように構成しても良い。
なお、前記第3の制御部は、前記制御選択部によって選択されたときに、前記キャリッジの位置が前記目標範囲を含む所定の許容範囲内に入っているか否かを判定し、前記許容範囲内に入っている場合は、前記キャリッジモータに付加すべき電流値を零として前記キャリッジモータを制御し、前記許容範囲内に入っていないときは前記制御選択部を介して前記第1の制御部または第2の制御部を動作させるように構成しても良い。
なお、前記キャリッジモータに付加すべき電流値の絶対値が許容値を超える場合には前記キャリッジを停止させ、前記キャリッジモータをショートブレーキ運転することが好ましい。
なお、前記制御選択部は、前記位置検出部の出力に基づいて、前記目標範囲外の位置であってかつ前記目標範囲の端部から所定距離にある所定位置に前記キャリッジが前記目標範囲に向かって近づいている場合には前記キャリッジの目標速度が第1の値となるように前記制御パラメータを選択して設定し、前記所定位置を過ぎた場合には前記目標速度が前記第1の値より小さい第2の値となるように前記制御パラメータを選択して設定するように構成しても良い。
また、本発明による印刷制御方法は、
前記キャリッジモータによって駆動される前記キャリッジと一体となって移動するエンコーダの出力パルスの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを検出してこの検出されたエッジを、前記キャリッジモータが正転しているときはカウントアップし、逆転しているときにカウントダウンするように計数するカウンタを有するとともに前記立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジに同期してパルスを出力する位置カウンタと、前記エンコーダの出力パルスの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを検出し、エッジ間の時間を測定する周期カウンタと、前記キャリッジの目標速度に応じた設定値を有してカウント値が前記設定値に達したときおよび前記位置検出部からパルスを受けたときにカウント値がリセットされるタイマカウンタと、を備えている印刷装置において、
前記キャリッジモータに初期電流値を付加するステップと、前記位置カウンタからパルスを受信したときおよび前記タイマカウンタのカウント値が前記設定値に達したときに前記位置カウンタのカウント値と前記キャリッジの目標位置とを比較するステップと、前記キャリッジの位置が前記目標位置を含む目標範囲内に入っている場合は、前記位置カウンタの出力および制御パラメータに基づいて前記キャリッジが前記目標範囲を含む許容範囲内に停止するようにホールド制御を行うステップと、前記キャリッジの位置が前記目標範囲内に位置していない場合に、前記タイマカウンタのカウント値が設定値に達しても前記位置カウンタからのパルスを受信しないときに前記位置カウンタの出力および前記制御パラメータに基づいて前記キャリッジが目標速度となるようにタイマ割込制御を行うステップと、前記キャリッジが前記目標範囲内に位置していない場合に、前記タイマカウンタのカウント値が前記設定値に達するまでに前記位置カウンタからのパルスを受信したときに前記位置カウンタの出力および前記周期カウンタの出力ならびに前記制御パラメータに基づいて前記キャリッジの速度が前記目標速度となるよううにエンコーダ割込制御を行うステップと、を備えたことを特徴とする。
なお、前記タイマ割込制御を行うステップは、前記キャリッジの位置が前記目標位置を超えていない場合には、前記キャリッジモータに現在付加されている電流値に、前記目標速度に応じて前記制御パラメータの中から選択した加減電流値を加算し、この加算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御し、 前記キャ リッジの位置が前記目標位置を超えて前記目標範囲も超えた場合は、前記キャリッジモータに現在付加されている電流値から前記加減電流値を減算し、この減算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御するステップと、 前記キャリッジ の位置が前記目標範囲内に入っている場合は、前記キャリッジモータに付加されている電流値から前記制御パラメータの1つである摩擦負荷相当分の電流値を前記キャリッジの進行方向の電流値と逆方向に減算し、この減算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御するするステップと、を備えていることが好ましい。
なお、前記エンコーダ割込制御を行うステップは、前記キャリッジの位置が前記目標位置を超えていない場合および前記キャリッジの位置が前記目標位置を超えて前記目標範囲も超えた場合には、前記周期カウンタの出力と、前記制御パラメータ内のしきい値とを比較し、この比較結果に基づいて前記制御パラメータの中から加減電流値を選択し、この選択した加減電流値と前記キャリッジモータに現在付加されている電流値とに基づいて前記キャリッジの速度が目標速度となるような、前記キャリッジモータに付加すべき電流値を演算し、この演算された電流値に基づいて前記キャリッジモータを制御するステップと、前記キャリッジの位置が前記目標範囲内に入っている場合には、前記キャリッジモータに付加されている電流値から摩擦負荷相当分の電流値を前記キャリッジの進行方向の電流値と逆方向に減算し、この減算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御するステップと、を備えていることが好ましい。
なお、前記ホールド制御を行うステップは、前記キャリッジの位置が前記目標範囲を含む所定の許容範囲内に入っているか否かを判定し、前記許容範囲内に入っている場合は、前記キャリッジモータに付加すべき電流値を零として前記キャリッジモータを制御し、前記許容範囲内に入っていないときは前記タイマ割込制御またはエンコーダ割込制御を動作させるステップを備えていることが好ましい。
また、本発明による印刷制御プログラムを記録した記録媒体は、キャリッジを駆動するキャリッジモータに初期電流値を付加する手順と、位置カウンタからパルスを受信したときおよびタイマカウンタのカウント値が設定値に達したときに前記位置カウンタのカウント値と前記キャリッジの目標位置とを比較する手順と、前記キャリッジの位置が前記目標位置を含む目標範囲内に入っている場合は、前記位置カウンタの出力および制御パラメータに基づいて前記キャリッジが前記目標範囲を含む許容範囲内に停止するようにホールド制御を行う手順と、前記キャリッジの位置が前記目標範囲内に位置していない場合に、前記タイマカウンタのカウント値が設定値に達しても前記位置カウンタからのパルスを受信しないときに前記位置カウンタの出力および前記制御パラメータに基づいて前記キャリッジが目標速度となるようにタイマ割込制御を行う手順と、前記キャリッジが前記目標範囲内に位置していない場合に、前記タイマカウンタのカウント値が前記設定値に達するまでに前記位置カウンタからのパルスを受信したときに前記位置カウンタの出力および前記周期カウンタの出力ならびに前記制御パラメータに基づいて前記キャリッジの速度が前記目標速度となるようにエンコーダ割込制御を行う手順と、を少なくとも備えるものである。
本発明によれば、想定できない負荷が制御対象に付加されても目標位置まで移動させて停止させることができる。
本発明の実施の形態を以下、図面を参照して説明する。
まず、本発明が用いられるシリアルプリンタの1つであるインクジェットプリンタの概略の構成について説明する。このインクジェットプリンタの概略の構成を図11に示す。
このインクジェットプリンタは、紙送りを行う紙送りモータ(以下、PFモータともいう)1と、この紙送りモータ1を駆動する紙送りモータドライバ2と、キャリッジ3と、このキャリッジ3を駆動するキャリッジモータ(以下、CRモータともいう)4と、このキャリッジモータ4を駆動するCRモータドライバ5と、DCユニット6と、目詰まり防止のためインクの吸い出しを制御するポンプモータ7と、このポンプモータ7を駆動するポンプモータドライバ8と、キャリッジ3に固定されて印刷紙50にインクを吐出するヘッド9と、このヘッド9を駆動制御するヘッドドライバ10と、キャリッジ3に固定されたリニア式エンコーダ11と、所定の間隔にスリットが形成された符号板12と、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ13と、印刷処理されている紙の終端位置を検出する紙検出センサ15と、プリンタ全体の制御を行うCPU16と、CPU16に対して周期的に割込み信号を発生するタイマIC17と、ホストコンピュータ18との間でデータの送受信を行うインタフェース部(以下IFともいう)19と、ホストコンピュータ18からIF19を介して送られてくる印字情報に基づいて印字解像度やヘッド9の駆動波形等を制御するASIC20と、ASIC20およびCPU16の作業領域やプログラム格納領域として用いられるPROM21,RAM22およびEEPROM23と、印刷中の紙50を支持するプラテン25と、PFモータ1によって駆動されて印刷紙50を搬送する搬送ローラ27と、CRモータ4の回転軸に取付けられたプーリ30と、このプーリ30によって駆動されるタイミングベルト31と、を備えている。
なお、DCユニット6は、CPU16から送られてくる制御指令およびエンコーダ11,13の出力に基づいて紙送りモータドライバ2およびCRモータドライバ5を駆動制御する。また、紙送りモータ1およびCRモータ4はいずれもDCモータで構成されている。
このインクジェットプリンタのキャリッジ3の周辺の構成を図12に示す。
キャリッジ3は、タイミングベルト31によりプーリ30を介してキャリッジモータ4に接続され、ガイド部材32に案内されてプラテン25に平行に移動するように駆動される。キャリッジ3の印刷紙に対向する面には、ブラックインクを吐出するノズル列およびカラーインクを吐出するノズル列からなる記録ヘッド9が設けられ、各ノズルはインクカートリッジ34からインクの供給を受けて印刷紙にインク滴を吐出して文字や画像を印字する。
またキャリッジ3の非印字領域には、非印字時に記録ヘッド9のノズル開口を封止するためのキャッピング装置35と、図11に示すポンプモータ7を有するポンプユニット36とが設けられている。キャリッジ3が印字領域から非印字領域に移動すると、図示しないレバーに当接してキャッピング装置35は上方に移動し、記録ヘッド9を封止する。
記録ヘッド9のノズル開口列に目詰まりが生じた場合や、カートリッジ34の交換等を行って記録ヘッド9から強制的にインクを吐出する場合は、記録ヘッド9を封止した状態でポンプユニット36を作動させ、ポンプユニット36からの負圧により、ノズル開口列からインクを吸い出す。これにより、ノズル開口列の近傍に付着している塵埃や紙粉が洗浄され、さらには記録ヘッド9の気泡がインクとともにキャップ37に排出される。
次に、キャリッジ3に取付けられたリニア式エンコーダ11の構成を図13に示す。このエンコーダ11は発光ダイオード11aと、コリメータレンズ11bと、検出処理部11cとを備えている。この検出処理部11cは複数(4個)のフォトダイオード11dと、信号処理回路11eと、2個のコンパレータ11f ,11f と、を有している。
発光ダイオード11aの両端に抵抗を介して電圧Vccが印加されると、発光ダイオード11aから光が発せられる。この光はコリメータレンズ11bによって平行にされて符号板12を通過する。符号板12には所定の間隔(例えば1/180インチ(=1/180×2.54cm))毎にスリットが設けられた構成となっている。
この符号板12を通過した平行光は、図示しない固定スリットを通って各フォトダイオード11dに入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード11dから出力される電気信号が信号処理回路11eにおいて信号処理される。この信号処理回路11eから出力される信号がコンパレータ11f ,11f において比較され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレータ11f ,11f から出力されるパルスENC−A,ENC−Bがエンコーダ11の出力となる。
パルスENC−AとパルスENC−Bは位相が90度だけ異なっている。CRモータ4が正転すなわちキャリッジ3が主走査方向に移動しているときは図14(a)に示すようにパルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が進み、CRモータ4が逆転しているときは図14(b)に示すようにパルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れるようにエンコーダ4は構成されている。そして、上記パルスの1周期Tは符号板12のスリット間隔(例えば1/180インチ(=1/180×2.54cm))に対応し、キャリッジ3が上記スリット間隔を移動 する時間に等しい。
一方、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ13は符号板がPFモータ1の回転に応じて回転する回転円板である以外は、リニア式エンコーダ11と同様の構成となっている。なおインクジェットプリンタにおいては、PFモータ1用のエンコーダ13の符号板に設けられている複数のスリットのスリット間隔は、1/180インチ(=1/180×2.54cm)であり、PFモータ1が上記1スリット間隔だけ回転すると、1/1440インチ(1/1440×2.54cm)だけ紙送りされるような構成となっている。
次に図11において示した紙検出センサ15の位置について図15を参照して説明する。図15において、プリンタ60の給紙挿入口61に挿入された紙50は、給紙モータ63によって駆動される給紙ローラ64によってプリンタ60内に送り込まれる。プリンタ60内に送り込まれた紙50の先端が例えば光学式の紙検出センサ15によって検出される。この紙検出センサ15によって先端が検出された紙50はPFモータ1によって駆動される紙送りローラ65および従動ローラ66によって紙送りが行われる。
続いてキャリッジガイド部材32に沿って移動するキャリッジ3に固定された記録ヘッド(図示せず)からインクが滴下されることにより印字が行われる。そして所定の位置まで紙送りが行われると、現在、印字されている紙50の終端が紙検出センサ15によって検出される。そしてPFモータ1によって駆動される歯車67aにより,歯車67bを介して歯車67cが駆動され、これにより、排紙ローラ68および従動ローラ69が回転駆動されて、印字が終了した紙50が排紙口62から外部に排出される。
次に、キャリッジ3に加わる負荷の例として、ワイピングおよびラビングについて説明する。
ワイピングはゴム板等からなるブレードによりノズルプレート上の拭き取りを行う処理である。ラビングはインク吸収性に富んだ微細な繊維を編み固めた布材のブレードによりワイピングよりも強い拭き取りを行う処理である。イメージ的には、木材板を粗めのサンドペーパで擦るのがラビングで、細目のサンドペーパで仕上げるのがワイピングであり、どちらも木材板を擦っているものの、ラビングでは、大きな凹凸(ほとんど異物)を強く擦り落としていることになる。
図21を参照してワイピングおよびラビングの動作を説明する。本発明の印刷制御装置が用いられるインクジェットプリンタでは、ワイピングとラビングを行うブレードを一体に接着し、ワイパーと呼ぶ。図21においては、ワイパー200の左側にラビング材のブレード201が、右側にワイピング材のブレード202が接着されている(図21(a)参照)。
ワイピングあるいはラビング動作時には、インクジェット式記録ヘッド9の走査方向に対して緩衝するようにワイパー200が突出するように構成されている(図21(b)、(d)参照)。
記録ヘッド9が走査方向に移動すると、これによりノズルプレート9aはワイパー200によって拭き取りが行われる(図21(c)、(e))。このとき、ワイパー200の拭き取り方向により、ワイピングかラビングかが決定される。図21(c)ではワイピング材202がノズルプレート9a上を拭き取っていることからワイピングが行われ、図21(e)ではラビング材201がノズルプレート9a上を拭き取っていることからラビングが行われる。
(第1の実施の形態)
次に本発明による印刷制御装置の第1の実施の形態の構成を図1に示す。
この実施の形態の印刷制御装置80は、図11に示したDCユニット6に含まれ、位置カウンタ81と、周期カウンタ82と、制御パラメータ記憶部83と、制御選択部84と、タイマ割込制御部85と、エンコーダ割込制御部86と、選択部87と、微分速度制御部88と、ホールド制御部89と、選択部91と、D/Aコンバータ92とを備えている。そしてこの印刷制御装置80は想定できない負荷がキャリッジに付加された場合でも目標位置まで移動させ停止させる制御(以下、負荷位置決め制御ともいう)に使用される。
位置カウンタ81はエンコーダ11の出力パルスENC−A,ENC−Bの各々の立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジを検出し、検出されたエッジの個数を計数するとともに上記立ち上がりエッジ、立ち下りエッジに同期してパルスを出力する。この計数はCRモータ4が正転しているときは1個のエッジが検出されると「+1」を加算し、逆転しているときは、1個のエッジが検出されると「−1」を加算する。パルスENC−AおよびENC−Bの各々の周期は符号板12のスリット間隔に等しく、かつパルスENC−AとパルスENC−Bは位相が90度だけ異なっている。このため、上記計数のカウント値「1」は符号板12のスリット間隔の1/4に対応する。これにより上記計数値にスリット間隔の1/4を乗算すれば、キャリッジ3の、計数値が「0」に対応する位置からの移動量を求めることができる。この計算値が「0」の位置を、ホーム位置とすればホーム位置を基準としたキャリッジ3の位置を得ることができる。このときエンコーダ11の解像度は符号板12のスリットの間隔の1/4となる。上記スリットの間隔を1/180インチ(1/180×2.54cm)とすれば解像度は1/720インチ(1/720×2.54cm)となる。
周期カウンタ82は、エンコーダ11の出力パルスENC−A,ENC−Bの各々の立ち上がりエッジ、立ち下りエッジを検出し、符号板12のスリット間隔の1/4をキャリッジ3が移動する時間(周期)を例えばタイマカウントによってカウントし、このカウント値T_curを出力する。符号板12のスリット間隔をλとすれば、キャリッジの速度はλ/(4×T_cur)として求められる。
制御パラメータ記憶部83は、負荷位置決め制御に必要な制御パラメータを記憶する。この制御パラメータは例えば図9に示すように、負荷位置決め制御の起動指令によって動かされるキャリッジ3の目標速度、タイマの設定時間Timer、周期(すなわち速度)のしきい値T_limitL,T_limit,T_limitD、CRモータ4に付加する電流の加減値I_step1,I_step2,I_step3、キャリッジ3をホールドするためにCRモータ4に付加する、摩擦負荷に相当する電流値Ihold 、キャリッジ3を始動させるためにCRモータ4に付加される初期電流値I_start、およびCRモータ4に付加される電流の上限値I_max等から構成されている。
図9においては、目標速度は例えば、微速、中速、高速の3種類に分けられる。微速のときの目標速度はav1(cps(character per second))であり、中速のときの目標速度はav2(cps)であり、高速のときの目標速度はav3(cps)である。ここでav1<av2<av3である。
また、各目標速度avi(i=1,2,3)毎にTimerの値bTmi 、T_limitLの値bTLi 、T_limitの値bTi、T_limitDの値bTDi 、I_step1の値c1i、I_step2の値c2i、I_step3の値c3i、I_hold の値cfi、I_startの値csi、I_maxの値cmiが与えられる。ここで、各目標速度avi(i=1,2,3)に対して図10に示すようにbTmi >bTLi >bTi>bTDi である。またbTmi (i=1,2,3)に対してbTm1 >bTm2 >bTm3 であり、bTLi (i=1,2,3)に対してbTL1 >bTL2 >bTL3 であり、bTi(i=1,2,3)対してbT1>bT2>bT3であり、bTDi (i=1,2,3)に対してbTD1 >bTD2 >bTD3 である。
制御選択部84はタイマカウンタ84aを有し、このタイマカウンタ84aの設定値Timerを、図11に示すCPU16から位置決め制御の起動指令とともに送られてくる目標速度に基づいて制御パラメータ記憶部83から選択し、設定する。例えば図9に示すように目標速度が中速でその値がav2のときには、タイマカウンタ84aの設定値Timerは値bTm2 が設定される。なお、このとき初期電流値I_startも上記目標速度に応じて選択され、CRモータ4に付加すべき電流I_curがI_cur=I_startに初期設定され、この電流値I_curがCRモータに付加される。
そして、タイマカウンタ84aは設定値が設定されると、カウントを開始し、カウント値が上記設定値に達するまでカウントを行い、上記設定値に達したときおよび位置カウンタ81からの出力パルスを受けたときは、リセットされ再び零からカウントを開始する。
また制御選択部84は、位置カウンタ81からの出力パルスを受けたときに図3に示すように目標位置を含む目標範囲内にキャリッジ3が位置している場合は、ホールド制御部89を選択する。そして上記目標範囲外に位置している場合は、位置カウンタ81からの出力パルスをタイマカウンタ84aが受信したときのカウント値Tに基づいてタイマ割込制御部85かまたはエンコーダ割込制御部84を選択する。上記カウント値Tが設定値Timerに達しても位置カウンタ81から出力パルスを受信しない場合(この場合、T>Timerと見なす)、すなわちキャリッジ3が停止しているかまたは目標速度よりもかなりゆっくりと動いている場合はタイマ割込制御部85を選択し、上記カウント値Tが設定値Timerの値以下の場合はエンコーダ割込制御部86を選択する。したがって制御選択部84は位置カウンタ81から出力パルスを受信する毎、すなわちキャリッジ3が符号板12のスリット間隔λの1/4を移動する毎か、またはタイマカウンタ84aのカウント値が設定値Timerに達したときに、上記3つの制御部のうちの1つの制御部を選択する動作を行う。
タイマ割込制御部85は、制御選択部84によって選択されたときには、位置カウンタ81の出力から得られるキャリッジ3の位置および進行方向に基づいてCRモータ4に付加する電流I_curを決定し、選択部87に送出する。
エンコーダ割込制御部86は、制御選択部84によって選択されたときには、位置カウンタ81の出力から得られるキャリッジ3の位置および進行方向と、周期カウンタ82の出力から得られた周期T_curとに基づいて、CRモータ4に付加する電流I_curを決定し、選択部87に送出する。
選択部87は、タイマ割込制御部85が選択されているときにはタイマ割込制御部85の出力を選択し、エンコーダ割込制御部86が選択されているときにはエンコーダ割込制御部86の出力を選択して微分速度制御部88に送出する。
微分速度制御部88は、周期カウンタ82の出力を受信する毎に動作し、この出力から得られる周期T_curに基づいて、キャリッジ3の現在の速度と基準速度との速度偏差を演算し、この速度偏差と一つ前の割込時、すなわち一つ前の動作時の速度偏差との差に応じた増減電流値I_crtD を決定し、この増減電流値I_crtD と選択部87の出力I_curとの和を演算して、この和をCRモータ4に付加する電流I_curとして出力する。
ホールド制御部89は、位置カウンタ81の出力から得られる、キャリッジ3の位置および進行方向に基づいて、キャリッジ3が図3に示すホールド時の許容範囲内に位置しているときは、上記範囲内にキャリッジ3の位置が保持されるようにCRモータ4に付加する電流I_curを決定し、キャリッジ3が上記許容範囲外に位置しているときには、制御選択部84を介して、タイマ割込制御部85またはエンコーダ割込制御部86を動作させる。
選択部91はホールド制御部89が選択されているときには、ホールド制御部89の出力を選択し、ホールド制御部89が選択されていないときには微分速度制御部88の出力を選択し、この選択された、CRモータ4に付加する電流値I_curをD/Aに送出する。この電流値I_curはD/Aコンバータ92によってアナログ電流に変換され、このアナログ電流に基づいてドライバ5によってCRモータ4が駆動される。
ドライバ5は、例えば4個のトランジスタを備えており、D/Aコンバータ92の出力に基づいて上記トランジスタを各々ONまたはOFFさせることにより (a)CRモータ4を正転または逆転させる運転モード
(b)回生ブレーキ運転モード(ショートブレーキ運転モード、すなわちCRモータ4の停止を維持するモード)
(c)CRモータ4を停止させようとするモード
を行わせることが可能な構成となっている。
次に本実施の形態の印刷制御装置80の動作を図2を参照して説明する。負荷位置決め制御の起動指令を受信する直前のキャリッジ3の位置を図3に示すようにP1とし、この位置P1から目標位置Lを1つの端部とする目標範囲にキャリッジ3を移動させて停止させるものとする。なお、キャリッジ3が目標範囲を超えて移動された場合、すなわちキャリッジ3が目標範囲のもう一方の端部となる位置Rの右側に移動されたときには、目標位置は位置Lではなく位置Rとなる。すなわち、キャリッジ3が目標範囲外に位置しているときの目標位置は、キャリッジ3の位置に最も近い目標範囲の端部が目標位置となる。
まず、CPU16から負荷位置決め制御の起動指令とともに目標位置、目標速度、および初期電流値I_startを含む制御パラメータが印刷制御装置80に送られてくる。すると、制御パラメータは制御パラメータ記憶部に記憶されるとともに上記目標速度に応じた設定値Timerがタイマカウンタ84aにおいて設定されて、このタイマカウンタ84aがカウントを開始する。また、このときCRモータ4に付加すべき電流値I_curがI_cur=I_startに設定され、この電流値がCRモータに付加される(図2のステップF1参照)。
タイマカウンタ84aがカウントを開始してからカウント値Tが設定値Timerに達するまでに位置カウンタ81からパルスを受信しないとき(T>Timerと見なされるとき)、制御選択部84によってタイマ割込制御部85が選択され(ステップF2,F3参照)タイマ割込制御が行われる。カウント値Tが設定値Timer以下のときは、制御選択部84によってエンコーダ割込制御部86が選択されエンコーダ割込制御が行われる(ステップF2,F4参照)。
そして選択された制御部によってCRモータ4に付加すべき電流値I_curが決定され、選択部87を介して微分速度制御部88に送られる。この微分速度制御部88において決定された増減電流値I_crtDと上記電流値I_curの和がCRモータ4に付加すべき電流値I_curとして選択部91を介してD/Aコンバータ92に送られる。すると、この電流値I_curはD/Aコンバータ92によってアナログ電流に変換されて、ドライバ5に送られる。そしてCRモータ4に供給される電流値が電流値I_curとなるようにドライバ5によってCRモータ4が駆動される。
次に位置カウンタ81からパルスを受信したときかまたはタイマカウンタ84aのカウント値Tが設定値Timerに達したときに位置カウンタ81の出力に基づいてキャリッジ3が目標位置すなわち目標範囲内に到達したか否かが制御選択部84によって判定され(ステップF5参照)、到達していないときはステップF2に戻り、上述のことが繰返される。到達したときはホールド制御部89が制御選択部84によって選択されてホールド制御が行われる(ステップF6参照)。すなわちホールド制御部89によって決定された、CRモータ4に付加すべき電流値I_curに基づいてD/Aコンバータ92、ドライバ5を介してCRモータ4が制御される。
次にタイマ割込制御部85によって行われるタイマ割込制御の一具体例を図4を参照して説明する。この具体例はキャリッジ3が80桁側から1桁側、すなわち図3において左から右に移動する場合を示している。
まず、制御選択部84によってタイマ割込制御部85が選択されると、位置カウンタ81の出力に基づいてキャリッジ3の位置P1およびキャリッジ3の進行方向D1がタイマ割込制御部85によって確認される(ステップ11,F12参照)。なお、位置カウンタ81のカウント値はキャリッジ3が1桁側から80桁側に移動するにしたがって増加する。
続いてキャリッジ3の現在の位置と目標範囲の左端の点の位置Lとがタイマ割込制御部85において比較され(ステップF13参照)、キャリッジ3の位置P1が位置Lの左側(図3参照)にある場合すなわち位置カウンタ81による位置P1のカウント値が位置Lのそれよりも大きい場合は、制御パラメータ記憶部83に記憶されている電流値I_step1が、現在の電流値I_curに加えられ、この和(=I_cur+I_step1)がCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる(ステップF14参照)。なお、ここでI_step1は目標速度に応じた値となっていることは云うまでもない。
ステップF13において、キャリッジ3の位置P1が位置Lの左側に無い場合は、ステップF15に進み位置P1と目標範囲の右端部の位置Rとが比較され、位置P1が位置Rの右側(図3参照)にある場合、すなわち位置カウンタ81による位置P1のカウント値が位置Rのそれよりも小さい場合は、キャリッジ3が目標範囲内に位置するように現在の電流値I_curから電流値I_step1が減算され、この減算結果(=I_cur−I_step1)がCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる(ステップF16参照)。
ステップF15において、位置P1が位置Rの右側に無い場合、すなわち、位置P1が目標範囲内にある場合は、ステップF17に進む。そしてキャリッジ3の進行方向が80桁側から1桁側である場合、すなわち図3においてキャリッジ3が左から右に進行している場合は、現在の電流値I_curから制御パラメータ記憶部83に記憶されている摩擦負荷に相当する電流値I_hold が減算され、この減算結果(=I_cur−I_hold )がCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる(ステップF18参照)。
ステップF17において、キャリッジ3の進行方向が1桁側から80桁側である場合には、ステップF19に進み現在の電流値I_curに電流値I_hold が加算され、この加算結果(=I_cur+I_hold )がCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる。
このようにして求められた電流値I_curはタイマ割込制御部85において、制御パラメータ記憶部83に記憶されている、電流の上限値I_maxと比較され(ステップF20参照)、電流値I_curが上限値I_maxを超えている場合はキャリッジエラーとなって、メッセージを外部に出力するとともにキャリッジ3は停止され、CRモータ4はショートブレーキ運転される。電流値I_curが上限値I_max以下の場合には、ステップF22に進み、微分速度制御部88によって微分速度制御が行われる。この微分速度制御の具体例については後で詳述する。
次にエンコーダ割込制御部86によって行われるエンコーダ割込制御の一具体例を図5および図6を参照して説明する。
まず制御選択部84によってエンコーダ割込制御部86が選択されると、位置カウンタ81の出力に基づいてキャリッジ3の位置P1および進行方向D1がエンコーダ割込制御部86によって確認される(ステップF31,F32参照)。またこのとき、周期カウンタ82の出力から得られる現在の周期T_curがエンコーダ割込制御部86によって確認される(ステップF33参照)。
続いてキャリッジ3の現在位置P1と目標範囲の左端の点の位置Lとがエンコーダ割込制御部86において比較され(ステップF34参照)、位置P1が位置Lの右側にある場合、すなわち位置カウンタ81による位置P1のカウント値が位置Lのそれよりも小さいかまたは等しいときは図6に示すステップF50に進む。図6に示す手順は後で詳述する。
キャリッジ3の位置P1が位置Lの左側にある場合は、ステップF35に進み、キャリッジ3の進行方向D1が80桁側から1桁側であるか否かがエンコーダ割込制御部86によって判定される。キャリッジ3の進行方向D1が1桁側から80桁側である場合には、ステップF36に進み、制御パラメータ記憶部83に記憶されている加減電流値I_step1が現在の電流値I_curに加算され、この加算結果(=I_cur+I_step1)がCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる。
ステップF35において、キャリッジ3の進行方向D1が80桁側から1桁側である場合には、ステップF38に進み、現在の周期T_curと、制御パラメータ記憶部83に記憶されているしきい値T_limitDとが比較される。そしてT_cur≦T_limitDの場合には、ステップF39に進み、現在の電流値I_curから電流値I_step1が減算され、この減算結果(=I_cur −I_step1 )がCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる。
ステップF38において、T_cur≦T_limitDでない場合は、ステップF41に進み、現在の周期T_curと、制御パラメータ記憶部83に記憶されているしきい値Tlimitとが比較される。そしてT_cur≦T_limitの場合は、ステップF42に進み、現在の電流値I_curから電流値Istpe2 が減算され、この減算結果(=I_cur−I_step2)がCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる。
ステップF41において、T_cur≦T_limitでない場合は、ステップF44に進み、現在の周期Tcurと、しきい値T_limitLとが比較される。そしてT_cur≦T_limitLの場合は、現在の電流値がCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる(ステップF45参照)。T_cur≦T_limitLでない場合は現在の電流値I_curに電流値I_step2が加算され、この加算結果(=I_cur+I_step2)がCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる。このように、目標位置Lに向かうときのキャリッジ3の速度(1/T_curに比例)が第1の所定速度(1/T_limitに比例)以上のときには、キャリッジ3がオーバーシュートしないようにCRモータ4に付加すべき電流値を減少させ(ステップF38乃至F42参照)、キャリッジ3の速度が第2の所定速度(1/T_limitLに比例)より小さいときには、キャリッジ3が停止しないようにCRモータ4に付加すべき電流値を増加させる(ステップF44,F46参照)。なお、キャリッジ3の速度が第1の所定速度より小さくかつ第2の所定速度以上のときには、CRモータ4に付加する電流値は、変化させない(ステップF45参照)。
次にステップF34に戻り、キャリッジ3の位置P1が位置Lの左側にない場合について図6を参照して説明する。この場合はステップF50に進み、キャリッジ3の位置P1が位置Rの右側にあるか否かが判定される。位置Rの右側にない場合、すなわち、キャリッジ3が目標範囲内にある場合は、ステップF51に進み、キャリッジ3の進行方向D1が80桁側から1桁側に向かっているか否かが判定される。そして80桁側から1桁側である場合には、ステップF52に進み現在の電流値I_curから摩擦負荷に相当する電流値I_hold を減算し、この減算結果(=I_cur−I_hold )がCRモータ4に新たに付加される電流値I_curとなる。これに対して、キャリッジ3の進行方向が1桁側から80桁側に向かっている場合は、ステップF53に進み、現在の電流値I_curに電流値I_hold が加算され、この加算結果(=I_cur +I_hold )がCRモータ4に新たに付加される 電流値となる。その後、ステップF53aに進み、キャリッジ3の現在位置が予め設定された負荷領域に位置しているか否かが判定される。そして、キャリッジ3が負荷領域に位置していない場合のみ、CRモータ4に付加すべき電流値I_curを零にする(ステップF53b参照)。
ステップF50において、キャリッジ3の位置P1が位置Rの右側にある場合は、ステップF54に進み、キャリッジ3の進行方向D1が80桁側から1桁側に向かっているか否かが判定される。そして80桁側から1桁側に向かっている場合は、ステップF55に進み、現在の電流値Icurから加減電流値I_step1が減算され、この減算結果(=I_cur−I_step1)がCRモータ4に新たに付加される電流値I_curとなる。
これに対して、キャリッジ3の進行方向が1桁側から80桁側に向かっている場合は、ステップF56に進み、現在の周期T_curと、しきい値T_limitとが比較される。そしてT_cur≧T_limitの場合は現在の電流値I_curがCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる(ステップF57参照)。T_cur≦T_limitでない場合はステップF58に進み、現在の周期T_curがしきい値T_limitの半分以下か否かが判定される。半分以下の場合は現在の電流値I_curに電流値I_step2をα倍したものが加算され、この加算結果(=I_cur+α・I_step2)がCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる。なお、αは定数で例えば実験等から決定しても良い。現在の周期T_curがしきい値T_limitの半分以下でない場合は、ステップF60に進み、現在の電流値I_curに電流値I_step2が加算され、この加算結果(=I_cur+I_step2)がCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる。
なお、上述のステップF56乃至F60は、図16に示すステップF101乃至F107に置き換えても良い。すなわち、ステップF101において、現在の周期T_curと、制御パラメータ記憶部83に記憶されているしきい値T_limitDとが比較される。そしてT_cur≦T_limitDの場合には、ステップF102に進み、現在の電流値I_curに電流値I_step1が加算され、この加算結果(=I_cur +I_step1 )がCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる。
ステップF101において、T_cur≦T_limitDでない場合は、ステップF103に進み、現在の周期T_curと、制御パラメータ記憶部83に記憶されているしきい値Tlimitとが比較される。そしてT_cur≦T_limitの場合は、ステップF104に進み、現在の電流値I_curに電流値Istpe2 が加算され、この加算結果(=I_cur+I_step2)がCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる。
ステップF103において、T_cur≦T_limitでない場合は、ステップF105に進み、現在の周期Tcurと、しきい値T_limitLとが比較される。そしてT_cur≦T_limitLの場合は、現在の電流値がCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる(ステップF106参照)。T_cur≦T_limitLでない場合は現在の電流値I_curから電流値I_step2が減算され、この減算結果(=I_cur−I_step2)がCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curとなる。
再び図5に戻る。このようにしてCRモータ4に新たに付加すべき電流値I_curが決定されると、ステップF47に進み、上記電流値I_curと上限値I_maxが比較される。そしてI_cur≦I_maxでない場合はステップF49に進み、キャリッジエラーとなって外部にメッセージが出力されるとともにキャリッジ3は停止され、CRモータ4はショートブレーキ運転される。I_cur≦I_maxの場合はステップF48に進み、微分速度制御部88によって微分速度制御が行われる。
次に微分速度制御部88によって行われる微分速度制御の一具体例を図7を参照して説明する。この具体例はキャリッジ3が80桁側から1桁側に移動する場合を示している。
まず、現在の周期T_curと、しきい値T_limitDとが比較される(ステップF71,F72参照)。T_cur>T_limitDでない場合、すなわちキャリッジ3の速度が、しきい値T_limitDに対応する速度よりも速い場合は、現在の周期T_curはT_limitDに置換えられ(ステップF73参照)、ステップF74に進む。
T_cur>T_limitDの場合はステップF74に進み、しきい値T_limitに対応する速度k/T_limitと現在の周期T_curに対応する速度k/T_curとの速度差V_rad2 が微分速度制御部88において演算される。ここでkは周期から速度を求めるための定数である。
次に、前の動作時に求めた上記速度偏差V_rad1 と、今回の動作で求めた速度偏差Vrad2 との差に比例した電流値I_crtD を、
I_crtD =I_step3×(V_rad2 −V_rad1 )
として求める(ステップF75参照)。ここでI_step3は制御パラメータ記憶部83に記憶されている。
次に、この電流値I_crtD は、タイマ割込制御部85またはエンコーダ割込制御部86によって決定された電流値I_curに加算され(ステップF76参照)、この加算結果(=I_cur+I_crtD )が、CRモータ4に新たに付加される電流値I_curとなり、選択部91を介してD/Aコンバータ92に送られる。これにより、D/Aコンバータ92の出力に基づいてドライバ5によってCRモータ4が制御される。
次に上記電流値I_curの確認が行われる(ステップF77参照)。すなわち、上記電流値I_curの絶対値が上限値I_maxか否かがステップF78において判定され、上限値I_maxを超えている場合は、キャリッジエラーとされ(ステップF79参照)、外部にメッセージが出力されるとともに、キャリッジ3が停止され、CRモータ4がショートブレーキ運転される。
ステップF78において、I_cur≦I_maxの場合は、ステップF80に進み、電流値I_curが負であるか否かが判定される。負である場合は、キャリッジ3が1桁側から80桁側に向かって移動する電流値であり(ステップF81参照)、正または零である場合は、キャリッジ3が80桁側から1桁側に向かって移動する電流値となる(ステップF82参照)。
そして、ステップF83において、V_rad1 の値がV_rad2 の値に置換えられ、微分制御が終了する。
なお、上述のタイマ割込制御、エンコーダ割込制御、および微分速度制御ならびに後述のホールド制御においては、制御パラメータ、例えばTimer,T_limitL,T_limit,T_limitD,I_step1,I_step2,I_step3,I_hold ,I_start,I_maxは、一般に目標速度に基づいて図9に従って選択される。また、キャリッジ3の目標速度が中速または高速である場合に、キャリッジ3が目標位置(例えば位置L)から所定距離の範囲内に入ったときには、目標速度を微速に切換えることが好ましい。このとき、上述の各制御においては、電流値I_curは変更されずに制御パラメータのみが「微速」に対応したものとなる。
次に、ホールド制御部89によって行われるホールド制御の一具体例を図8を参照して説明する。この具体例はキャリッジ3が80桁側から1桁側に移動する場合を示している。
まず、制御選択部84によってホールド制御部89が選択されると、位置カウンタ81の出力に基づいて、キャリッジ3の位置P1および進行方向D1の確認がホールド制御部89によって行われる(ステップF91,F92参照)。
続いてキャリッジ3の現在位置P1と、ホールド時の許容範囲の左端の点の位置LL(図3参照)とが、ホールド制御部89によって比較される(ステップF93参照)。そして位置P1が位置LLの左側にない場合はステップF94に進み、左側にある場合はステップF96に進む。
ステップF94においては、キャリッジ3の現在位置P1と、ホールド時の許容範囲の右端の点の位置RR(図3参照)とが比較される。そして位置P1が位置RRの右側にない場合、すなわちキャリッジ3がホールド時の許容範囲内にあるときは、キャリッジ3をホールドするためにCRモータ4に付加すべき電流値I_cur変えないか(I_cur=I_cur)または零(I_cur=0)とし(ステップF95参照)、この電流値I_curを選択部91を介してD/Aコンバータ92に送る。すると、このD/Aコンバータ92の出力に基づいてドライバ5によってCRモータ4が制御され、キャリッジ3が停止した状態となる。
ステップF94において、位置P1が位置RRの左側にある場合、すなわちキャリッジ3が許容範囲を外れた場合にはステップF96に進む。
ステップF96において、制御選択部を介してタイマ割込制御またはエンコーダ割込制御を動作させる。
なお、ホールド制御における許容範囲(すなわちホールド時の許容範囲)を 目標範囲よりも広く取ってあるのは(図3参照)、ホールド時における不必要な動作(ハンチング等)を防止するためである。
以上説明したように本実施の形態の印刷制御装置によれば、想定できない負荷がキャリッジに付加された場合でも、キャリッジを目標位置まで移動させて、停止させることができる。
なお、上記実施の形態においては周期カウンタ82によってカウントされる、キャリッジ3が符号板12のスリット間隔λの1/4だけ移動する時間(周期)、すなわちキャリッジの速度に対応する物理量を用いて制御を行ったが、この周期の逆数に比例するキャリッジ3の速度を用いて制御を行っても良い。この場合、制御パラメータのうち、しきい値T_limitL,T_limit,T_limitDは時間ではなく、速度となる。なお、キャリッジの速度に対応する物理量は、キャリッジの速度をも含んでいるものとする。
なお上記実施の形態においては、エンコーダ11の出力バルスENC−A,ENC−Bの全てのエッジを用いて制御を行ったが、上記の2つの出力パルスのうちの一方の出力パルス(例えば出力パルスENC−A)の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの一方のエッジのみを用いて制御を行っても良いし、上記2つの出力パルスのうちの一方の出力パルスの全てのエッジを用いて制御を行っても良い。
また、上記実施の形態においては、制御パラメータは、制御パラメータ記憶部83に記憶させたが、必要なときにCPU16から送出するようにしても良い。
なお、上記第1の実施の形態においては、負荷位置決め制御の起動から終了まで目標速度の変更は、行っていない。このため、目標速度が微速であって、かつ起動時のキャリッジ3の位置が目標位置から離れている場合には、キャリッジ3の速度が微速であるので負荷位置決め制御が終了するまでにかなりの時間を要する。また、目標速度が中速または高速の場合には、目標範囲を超えて停止することがあり、この場合には再度CRモータに電流を付加してキャリッジ3を目標位置範囲まで動かすように制御する必要があり、負荷位置決め制御が終了するまでにかなりの時間を要する。負荷位置決め制御に要する時間を短くするためには、キャリッジ3が目標位置から離れているときには目標速度を高速または中速とし、目標位置に近づいたときには目標速度を微速に変更するように制御を行うことが考えられる。これを第2の実施の形態として説明する。
(第2の実施の形態)
次に、本発明による印刷制御装置の第2の実施の形態を図17および図18を参照して説明する。図17は本実施の形態の印刷制御装置の構成を示すブロック図であり、図18は本実施の形態の動作を示すフローチャートである。
この実施の形態の印刷制御装置80Aは、図1に示す第1の実施の形態の印刷制御装置80に微速切換判定部100を新たに設けた構成となっている。この微速切換判定部100は、位置カウンタ81の出力に基づいてキャリッジ3が目標位置前の所定位置に到達したか否かを判定し、到達した場合に制御選択部84に指令信号を送る。制御選択部84は微速切換判定部100から指令信号を受信すると、キャリッジ3の目標速度を高速または中速から微速に切換る。なお、本実施の形態においては、CPU16から負荷位置決め制御の起動指令を制御選択部84が受信した場合の目標速度は高速または中速である。
次に、本実施の形態の動作を図18を参照して説明する。まず、第1の実施の形態の場合と同様にCPU16から負荷位置決め制御の起動指令および制御パラメータを制御選択部84が受信すると、上記目標速度に応じた設定値Timerが制御選択部84内のタイマ84aに設定されるとともに、CRモータ4に付加すべき電流値I_curがI_cur=I_startに設定されてこの電流値がCRモータ4に付加される(図18のステップF111参照)。
タイマカウンタ84aがカウントを開始してからカウント値Tが設定値Timerに達するまでに位置カウンタ81からパルスを受信しないとき(T>Timerと見なされるとき)、制御選択部84によってタイマ割込制御部85が選択され(ステップF112,F113参照)タイマ割込制御が行われる。カウント値Tが設定値Timer以下のときは、制御選択部84によってエンコーダ割込制御部86が選択されエンコーダ割込制御が行われる(ステップF112,F114参照)。なお、タイマ割込制御およびエンコーダ割込制御は第1の実施の形態で説明したと同様にして行う。
そして、所定のタイミングで微速切換判定部100が位置カウンタ81の出力に基づいて、キャリッジ3が目標位置前の所定位置に到達したか否かを判定し(図18のステップF115参照)、到達しない場合にはステップF112に戻り上述のことを繰り返す。キャリッジ3が目標位置前の所定位置に到達した場合には、制御選択部84に指令信号を送る。すると、制御選択部84はキャリッジ3の目標速度を高速または中速から微速に切換える。そして、上記目標速度に応じた設定値Timerが制御選択部84内のタイマ84aに設定される。なお、このときCRモータ4に付加される電流値は変化させない。
設定値Timerが制御選択部84内のタイマ84aに設定されると、タイマ84aがカウントを開始する。そして、タイマカウンタ84aがカウントを開始してからカウント値Tが設定値Timerに達するまでに位置カウンタ81からパルスを受信しないとき(T>Timerと見なされるとき)、制御選択部84によってタイマ割込制御部85が選択され(ステップF116,F117参照)タイマ割込制御が行われる。カウント値Tが設定値Timer以下のときは、制御選択部84によってエンコーダ割込制御部86が選択されエンコーダ割込制御が行われる(ステップF116,F118参照)。なお、このときタイマ割込制御およびエンコーダ割込制御に用いられる制御パラメータは、目標速度が微速であるときの制御パラメータであり、上述の制御は第1の実施の形態で説明したと同様にして行う。
そして、位置カウンタ81からパルスを受信したときかまたはタイマカウンタ84aのカウント値Tが設定値Timerに達したときに位置カウンタ81の出力に基づいてキャリッジ3が目標位置すなわち目標範囲内に到達したか否かが制御選択部84によって判定され(ステップF119参照)、到達していないときはステップF116に戻り、上述のことが繰返される。到達したときはホールド制御部89が制御選択部84によって選択されてホールド制御が行われる(ステップF120参照)。すなわちホールド制御部89によって決定された、CRモータ4に付加すべき電流値I_curに基づいてD/Aコンバータ92、ドライバ5を介してCRモータ4が制御される。
以上説明したように本実施の形態の印刷制御装置によれば、想定できない負荷がキャリッジに付加された場合でも、キャリッジを目標位置まで移動させて、停止させることができる。また、負荷位置決め制御に要する時間を短くすることができる。
なお、上記第1および第2の実施の形態においては、制御対象をキャリッジとしたが、PFモータによって駆動される紙またはASF(Auto sheet feed)モータによって、供 給される紙を制御対象としても同様の効果を得ることができる。
また上記第1および第2の実施の形態ではDCモータについて説明したがDCモータ以外のモータを使用している印刷装置にも本発明を適用できることはいうまでもない。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を図19および図20を参照して説明する。この実施の形態は、印刷制御装置の制御プログラムを記録した記録媒体である。図19および図20は、本実施の形態の制御プログラムを記録した記録媒体が用いられるコンピュータシステム130の一例を示す斜視図およびブロック図である。
図19において、コンピュータシステム130は、CPUを含むコンピュータ本体131と、例えばCRT等の表示装置132と、キーボードやマウス等の入力装置133と、印刷を実行するプリンタ134と、を備えている。
コンピュータ本体131は、図20に示すように、RAMより構成される内部メモリ135と、内蔵または外付け可能なメモリユニット136と、を備えており、メモリユニット136としてはフレキシブルまたはフロッピディスク(FD)ドライブ137,CD−ROMドライブ138,ハードディスクドライブ(HD)ユニット139が搭載されている。図19に示すように、これらのメモリユニット136に用いられる記録媒体140としては、FDドライブ137のスロットに挿入されて使用されるフレキシブルディスクまたはフロッピディスク(FD)141と、CD−ROMドライブ138に用いられるCD−ROM142等が用いられる。
図19および図20に示すように、一般的なコンピュータシステムに用いられる記録媒体140としては、FD141やCD−ROM142が考えられるが、本実施の形態は特にプリンタ134の制御プログラムに関するものであるので、例えばプリンタ134に内蔵させる不揮発性メモリとしてのROMチップ143に本発明の制御プログラムを記録させるようにしても良い。
また、記録媒体としては、FD、CD−ROM、MO(Magneto−Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disk )、その他の光学的記録ディスク、カードメモリ、磁気テープ等であっても良いことは云うまでもない。
本実施の形態の記録媒体140は、図2示す制御手順ステップF1〜F6、図4に示す制御手順ステップF11〜F21、図5に示す制御手順ステップF31〜F48、図6に示す制御手順ステップF50〜F60、図7に示す制御手順ステップF71〜F83、図8に示す制御手順ステップF91〜F96、図16に示す制御手順ステップF101〜F107、および図18に示す制御手順ステップF111〜F120を備えるように構成したものである。即ち本実施の形態の記録媒体140は、キャリッジを駆動するキャリッジモータに初期電流値を付加する手順と、位置カウンタからパルスを受信したときおよびタイマカウンタのカウント値が設定値に達したときに前記位置カウンタのカウント値と前記キャリッジの目標位置とを比較する手順と、前記キャリッジの位置が前記目標位置を含む目標範囲内に入っている場合は、前記位置カウンタの出力および制御パラメータに基づいて前記キャリッジが前記目標範囲を含む許容範囲内に停止するようにホールド制御を行う手順と、前記キャリッジの位置が前記目標範囲内に位置していない場合に、前記タイマカウンタのカウント値が設定値に達しても前記位置カウンタからのパルスを受信しないときに前記位置カウンタの出力および前記制御パラメータに基づいて前記キャリッジが目標速度となるようにタイマ割込制御を行う手順と、前記キャリッジが前記目標範囲内に位置していない場合に、前記タイマカウンタのカウント値が前記設定値に達するまでに前記位置カウンタからのパルスを受信したときに前記位置カウンタの出力および前記周期カウンタの出力ならびに前記制御パラメータに基づいて前記キャリッジの速度が前記目標速度となるようにエンコーダ割込制御を行う手順と、を少なくとも備えるように構成しても良い。
本発明による印刷制御装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図。 本発明による印刷制御装置の動作を説明するフローチャート。 キャリッジの現在位置と目標位置との関係を模式的に示した図。 本発明にかかるタイマ割込制御の動作を説明するフローチャート。 本発明にかかるエンコーダ割込制御の動作を説明するフローチャート。 本発明にかかるエンコーダ割込制御の動作を説明するフローチャート。 本発明にかかる微分速度制御動作を説明するフローチャート。 本発明にかかるホールド制御の動作を説明するフローチャート。 本発明に用いられる制御パラメータを示す図。 制御パラメータ間の関係を模式的に示す図。 本発明の印刷制御装置が用いられるインクジェットプリンタの構成を示すブロック図。 キャリッジ周辺の構成を示す斜視図。 リニア式エンコーダの構成を示す模式図。 エンコーダの出力パルスの波形図。 紙検出センサの位置を説明するプリンタの概略の斜視図。 図6に示す本発明にかかるエンコーダ割込制御の動作の変形例を示すフローチャート。 本発明による印刷制御装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図。 第2の実施の形態の動作を説明するフローチャート。 本発明による印刷制御装置の制御プログラムを記録した記録媒体が用いられるコンピュータシステムの一例を示す斜視図。 本発明による印刷制御装置の制御プログラムを記録した記録媒体が用いられるコンピュータシステムの一例を示すブロック図。 キャリッジに付加される負荷の例であるワイピングおよびラビングを説明する図。
符号の説明
1 紙送りモータ(PFモータ)
2 紙送りモータドライバ
3 キャリッジ
4 キャリッジモータ(CRモータ)
5 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ)
6 DCユニット
7 ポンプモータ
8 ポンプモータドライバ
9 記録ヘッド
10 ヘッドドライバ
11 リニア式エンコーダ
12 符号板
13 エンコーダ(ロータリ式エンコーダ)
15 紙検出センサ
16 CPU
17 タイマIC
18 ホストコンピュータ
19 インタフェース部
20 ASIC
21 PROM
22 RAM
23 EEPROM
25 プラテン
31 タイミングベルト
32 キャリッジモータのガイド部材
34 インクカートリッジ
35 キャッピング装置
36 ポンプユニット
37 キャップ
50 記録紙
80 印刷制御装置
81 位置カウンタ
82 周期カウンタ
83 制御パラメータ記憶部
84 制御選択部
84a タイマカウンタ
85 タイマ割込制御部
86 エンコーダ割込制御部
87,91 選択部
88 微分速度制御部
89 ホールド制御部
92 D/Aコンバータ
100 微速切換判定部

Claims (16)

  1. モータによって駆動される制御対象の位置および進行方向を検出する位置検出部と、
    前記制御対象の速度に対応する物理量を検出する速度検出部と、
    前記位置検出部の出力および制御パラメータに基づいて、前記制御対象の速度が目標速度となるように前記モータに付加する電流値を決定し、この決定された電流値に基づいて前記モータを制御する第1の制御部と、
    前記位置検出部および前記速度検出部の各々の出力と前記制御パラメータとに基づいて、前記制御対象の速度が目標速度となるように前記モータに付加する電流値を決定し、この決定された電流値に基づいて前記モータを制御する第2の制御部と、
    前記位置検出部の出力および前記制御パラメータに基づいて前記制御対象が所定範囲内に停止するように前記モータの電流値を決定し、この決定された電流値に基づいて前記モータを制御する第3の制御部と、
    前記目標速度に応じて前記制御パラメータを選択して設定するとともに所定のタイミングで動作し、前記位置検出部の出力に基づいて前記制御対象が目標範囲内に位置しているか否かを判定し、位置しているときは、前記第3の制御部を選択し、前記制御対象が前記目標範囲内に位置していないときは前記速度に対応する物理量に基づいて第1または第2の制御部を選択し、制御動作させる制御選択部と、
    を備えたことを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記第1または第2の制御部が選択されているときに動作し、前記制御対象の速度を前記速度検出部の出力に基づいて演算して各動作時における前記制御対象の速度と基準速度との速度偏差を求め、今回の動作時における速度偏差と前回の動作時における速度偏差との差に比例した電流値を演算し、この電流値と、前記選択された制御部の出力との和に基づいて前記モータを制御する微分速度制御部を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
  3. 前記制御対象はキャリッジであり、前記モータは前記キャッリッジを駆動するキャリッジモータであり、前記位置検出部は、前記キャリッジモータの回転に応じて出力パルスを発生するエンコーダの出力パルスの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを検出してこの検出されたエッジを、前記キャリッジモータが正転しているときはカウントアップし、逆転しているときにカウントダウンするように計数するカウンタを有するとともに前記立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジに同期してパルスを出力することを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
  4. 前記制御選択部は、前記キャリッジの目標速度に応じた設定値を有してカウント値が前記設定値に達したときおよび前記位置検出部からパルスを受けたときにカウント値がリセットされるタイマカウンタを備えており、前記キャリッジが前記目標範囲内に位置していない場合に、前記タイマカウンタのカウント値が前記設定値に達しても前記位置検出部からのパルスを受信しないとき前記第1の制御部を選択し前記タイマカウンタのカウント値が前記設定値に達する前に前記位置検出部からのパルスを受信したとき前記第2の制御部を選択することを特徴とする請求項3記載の印刷制御装置。
  5. 前記第1の制御部は、前記制御選択部によって選択されたときに、
    前記キャリッジの位置が前記目標位置を超えていない場合には、前記キャリッジモータに現在、付加されている電流値に、前記目標速度に応じて前記制御パラメータの中から選択した加減電流値を加算し、この加算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御し、
    前記キャリッジの位置が前記目標位置を超えて前記目標範囲も超えた場合は、前記キャリッジモータに現在、付加されている電流値から前記加減電流値を減算し、この減算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御し、
    前記キャリッジの位置が前記目標範囲内に入っている場合は、前記キャリッジモータに付加されている電流値から前記制御パラメータの1つである摩擦負荷相当分の電流値を前記キャリッジの進行方向の電流値と逆方向に減算し、この減算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御することを特徴とする請求項4記載の印刷制御装置。
  6. 前記第2の制御部は、前記制御選択部によって選択されたときに、
    前記キャリッジの位置が前記目標位置を超えていない場合および前記キャリッジの位置が前記目標位置を超えて前記目標範囲も超えた場合には、前記速度検出部の出力と、前記制御パラメータ内のしきい値とを比較し、この比較結果に基づいて前記制御パラメータの中から加減電流値を選択し、この選択した加減電流値と前記キャリッジモータに現在付加されている電流値とに基づいて前記キャリッジの速度が目標速度となるような、前記キャリッジモータに付加すべき電流値を演算し、この演算された電流値に基づいて前記キャリッジモータを制御し、
    前記キャリッジの位置が前記目標範囲内に入っている場合には、前記キャリッジモータに付加されている電流値から摩擦負荷相当分の電流値を前記キャリッジの進行方向の電流値と逆方向に減算し、この減算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御することを特徴とする請求項4乃至5のいずれかに記載の印刷制御装置。
  7. 前記速度検出部は、前記エンコーダの出力パルスの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを検出し、エッジ間の時間を測定する時間測定手段を有しこの測定結果を出力することを特徴とする請求項6記載の印刷制御装置。
  8. 前記第1または第2の制御部が選択されているときに動作し、前記キャリッジの速度を前記速度検出部の出力に基づいて演算して各動作時における前記キャリッジの速度と基準速度との速度偏差を求め、今回の動作時における速度偏差と前回の動作時における速度偏差との差に比例した電流値を演算し、この演算した電流値と、前記選択された制御部の出力との和に基づいて前記キャリッジモータを制御する微分速度制御部を更に備えたことを特徴とする請求項7記載の印刷制御装置。
  9. 前記第3の制御部は、前記制御選択部によって選択されたときに、前記キャリッジの位置が前記目標範囲を含む所定の許容範囲内に入っているか否かを判定し、前記許容範囲内に入っている場合は、前記キャリッジモータに付加すべき電流値を零として前記キャリッジモータを制御し、前記許容範囲内に入っていないときは前記制御選択部を介して前記第1の制御部または第2の制御部を動作させることを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載の印刷制御装置。
  10. 前記キャリッジモータに付加すべき電流値の絶対値が許容値を超える場合には前記キャリッジを停止させ、前記キャリッジモータをショートブレーキ運転することを特徴とする請求項3乃至9のいずれかに記載の印刷制御装置。
  11. 前記制御選択部は、前記位置検出部の出力に基づいて、前記目標範囲外の位置であってかつ前記目標範囲の端部から所定距離にある所定位置に前記キャリッジが前記目標範囲に向かって近づいている場合には前記キャリッジの目標速度が第1の値となるように前記制御パラメータを選択して設定し、前記所定位置を過ぎた場合には前記目標速度が前記第1の値より小さい第2の値となるように前記制御パラメータを選択して設定することを特徴とする請求項3乃至10のいずれかに記載の印刷制御装置。
  12. 前記キャリッジモータによって駆動される前記キャリッジと一体となって移動するエンコーダの出力パルスの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを検出してこの検出されたエッジを、前記キャリッジモータが正転しているときはカウントアップし、逆転しているときにカウントダウンするように計数するカウンタを有するとともに前記立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジに同期してパルスを出力する位置カウンタと、
    前記エンコーダの出力パルスの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを検出し、エッジ間の時間を測定する周期カウンタと、
    前記キャリッジの目標速度に応じた設定値を有してカウント値が前記設定値に達したときおよび前記位置検出部からパルスを受けたときにカウント値がリセットされるタイマカウンタと、
    を備えている印刷装置において、
    前記キャリッジモータに初期電流値を付加するステップと、
    前記位置カウンタからパルスを受信したときおよび前記タイマカウンタのカウント値が前記設定値に達したときに前記位置カウンタのカウント値と前記キャリッジの目標位置とを比較するステップと、
    前記キャリッジの位置が前記目標位置を含む目標範囲内に入っている場合は、前記位置カウンタの出力および制御パラメータに基づいて前記キャリッジが前記目標範囲を含む許容範囲内に停止するようにホールド制御を行うステップと、
    前記キャリッジの位置が前記目標範囲内に位置していない場合に、前記タイマカウンタのカウント値が設定値に達しても前記位置カウンタからのパルスを受信しないときに前記位置カウンタの出力および前記制御パラメータに基づいて前記キャリッジが目標速度となるようにタイマ割込制御を行うステップと、
    前記キャリッジが前記目標範囲内に位置していない場合に、前記タイマカウンタのカウント値が前記設定値に達するまでに前記位置カウンタからのパルスを受信したときに前記位置カウンタの出力および前記周期カウンタの出力ならびに前記制御パラメータに基づいて前記キャリッジの速度が前記目標速度となるようにエンコーダ割込制御を行うステップと、
    を備えたことを特徴とする印刷制御方法。
  13. 前記タイマ割込制御を行うステップは、
    前記キャリッジの位置が前記目標位置を超えていない場合には、前記キャリッジモータに現在、付加されている電流値に、前記目標速度に応じて前記制御パラメータの中から選択した加減電流値を加算し、この加算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御し、
    前記キャリッジの位置が前記目標位置を超えて前記目標範囲も超えた場合は 、前記キャリッジモータに現在付加されている電流値から前記加減電流値を減算し、この減算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御するステップと、
    前記キャリッジの位置が前記目標範囲内に入っている場合は、前記キャリッ ジモータに付加されている電流値から前記制御パラメータの1つである摩擦負荷相当分の電流値を前記キャリッジの進行方向の電流値と逆方向に減算し、この減算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御するするステップと、
    を備えていることを特徴とする請求項12記載の印刷制御方法。
  14. 前記エンコーダ割込制御を行うステップは、
    前記キャリッジの位置が前記目標位置を超えていない場合および前記キャリッジの位置が前記目標位置を超えて前記目標範囲も超えた場合には、前記周期カウンタの出力と、前記制御パラメータ内のしきい値とを比較し、この比較結果に基づいて前記制御パラメータの中から加減電流値を選択し、この選択した加減電流値と前記キャリッジモータに現在付加されている電流値とに基づいて前記キャリッジの速度が目標速度となるような、前記キャリッジモータに付加すべき電流値を演算し、この演算された電流値に基づいて前記キャリッジモータを制御するステップと、
    前記キャリッジの位置が前記目標範囲内に入っている場合には、前記キャリッジモータに付加されている電流値から摩擦負荷相当分の電流値を前記キャリッジの進行方向の電流値と逆方向に減算し、この減算結果に基づいて前記キャリッジモータを制御するステップと、
    を備えていることを特徴とする請求項12乃至13のいずれかに記載の印刷制御方法。
  15. 前記ホールド制御を行うステップは、
    前記キャリッジの位置が前記目標範囲を含む所定の許容範囲内に入っているか否かを判定し、前記許容範囲内に入っている場合は、前記キャリッジモータに付加すべき電流値を零として前記キャリッジモータを制御し、前記許容範囲内に入っていないときは前記タイマ割込制御またはエンコーダ割込制御を動作させるステップを備えていることを特徴とする請求項12乃至14のいずれかに記載の印刷制御方法。
  16. キャリッジを駆動するキャリッジモータに初期電流値を付加する手順と、
    位置カウンタからパルスを受信したときおよびタイマカウンタのカウント値が設定値に達したときに前記位置カウンタのカウント値と前記キャリッジの目標位置とを比較する手順と、
    前記キャリッジの位置が前記目標位置を含む目標範囲内に入っている場合は、前記位置カウンタの出力および制御パラメータに基づいて前記キャリッジが前記目標範囲を含む許容範囲内に停止するようにホールド制御を行う手順と、
    前記キャリッジの位置が前記目標範囲内に位置していない場合に、前記タイマカウンタのカウント値が設定値に達しても前記位置カウンタからのパルスを受信しないときに前記位置カウンタの出力および前記制御パラメータに基づいて前記キャリッジが目標速度となるようにタイマ割込制御を行う手順と、
    前記キャリッジが前記目標範囲内に位置していない場合に、前記タイマカウンタのカウント値が前記設定値に達するまでに前記位置カウンタからのパルスを受信したときに前記位置カウンタの出力および前記周期カウンタの出力ならびに前記制御パラメータに基づいて前記キャリッジの速度が前記目標速度となるようにエンコーダ割込制御を行う手順と、
    を備えたことを特徴とするコンピュータによって印刷制御するための印刷制御プログラムを記録した記録媒体。
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