JP2005261571A - 封入球式遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 封入球式遊技機において、デジタル表示される持球数が残り少ないことを遊技者が気づかずに遊技を行うのを防止する。
【解決手段】 封入球式遊技機100は、仮想的に遊技球の増減を示す仮想遊技球表示器154を備えている。仮想遊技球表示器154は、封入球式でない通常のパチンコ遊技機等の遊技機における上皿上の遊技球の移動を仮想的に再現するものである。そして、仮想遊技球表示器154においては、持球数が所定数以下となった場合に、持球数と同じ数の遊技球を仮想的に表示する。また、所定数以下の持球数の減少に対応して、仮想的に表示された遊技球を減少させる。これにより、遊技者に持球数が少ないことを知らせるとともに、残り少ない持球数の数をデジタル表示だけではなく、仮想表示された遊技球の数で遊技者に認識させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技機本体内に所定数封入した遊技球を、発射位置から遊技領域に発射して遊技を行う一方、遊技を終えた遊技球を回収して発射位置に導いて遊技球を循環使用する封入球式遊技機に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機内に所定数の遊技球(遊技媒体)を封入し、発射位置から遊技領域に遊技球を発射し、遊技領域を流下した遊技球を回収して再び発射位置に導いて遊技球を循環使用する封入球式遊技機が知られている。
このような封入球式遊技機においては、封入された所定数の遊技球が循環使用されるので、通常の遊技機のように遊技者の持球としての遊技球が増減することはなく、情報としての持球数(遊技媒体数)を示す数値が遊技球の発射に対応して減少するとともに、遊技球の入賞に対応して増加する。なお、ここで、持球数とは、遊技者が保有する仮想の遊技媒体数を示すものであり、遊技者が遊技領域に遊技球を発射可能な回数を示す。従って、封入球式遊技機においては、情報としての持球数が0となると、遊技球の発射ができない状態となる。
また、遊技者は、遊技を行うに当って、遊技球を借りる代わりに、情報としての遊技媒体数(貸球数)を購入することになるが、この場合に、例えば、各封入球式遊技機に隣設するサンド装置等の遊技媒体数を付与する貸球装置に現金を投入することになる。また、高額紙幣を使用可能とし、かつ釣り銭の払い出しをサンド装置等で行わなくても済むようにすること等を考慮した場合、投入された金額に対応して直接遊技媒体数(貸球数)を発生せずに、一旦投入された金額に対応して遊技価値情報(例えば、金額情報)を発生させ、封入球式遊技機において遊技者の操作により遊技価値情報の一部(全部も可)を遊技媒体数に変換し、これを遊技媒体数情報の持球数に加算する。
従って、封入球式遊技機においては、従来のパチンコ遊技機の上皿や下皿等に溜まる遊技球に代えて、遊技者に現在の持球数を知らせるために、持球数(遊技媒体数)を表示する表示器が備えられている。
しかし、遊技の進行に伴って変化する遊技者の持球数データが表示器に数字としてデジタル表示されるのみで、外部から遊技球を流入させる通常の遊技機のように上皿の球の動きがないので、遊技球の発射や賞球の発生に伴って持球数が変化したことの実感がわかないという問題があった。
そこで、遊技球の発射に対応して持球数が変化していることを実感させるために、透明部材により形成した前面板の裏面に、遊技機内に封入された遊技球が発射を待機する遊技球待機通路と、遊技球待機通路に待機した遊技球を発射位置に送る球送り部材と、前記発射位置となるとともに発射された遊技球が通過する発射レールと、発射された遊技球の回収部とを設け、かつ、これらを上述のように前面板を透明として遊技者が目視可能となるようにした封入球式パチンコ遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)
特許文献1に記載された封入球式パチンコ遊技機では、回収から発射までの遊技球の循環状況を遊技者が目視できるようになることから、持球数の減少が遊技球の発射に基づいていることを遊技者が確認可能となる。
特開平11−104295号公報(4−5頁、図1)
ところで、特許文献1に記載の封入球式パチンコ遊技機では、遊技球待機通路に待機する遊技球の数が、持球数と関係なく、遊技領域に滞留する遊技球の数の増減や、遊技球の発射の停止等に基づいて変化するが、通常、遊技球を所定間隔で発射している遊技中に遊技球待機通路に待機する遊技球の数があまり変化しない。
従って、前記封入球式パチンコ遊技機においては、遊技者の持球数が残り僅かとなっても、視認可能な待機流路に待機する遊技球数はほとんど変化せず、遊技球の循環状況を目視している遊技者は、未だ持球数が多くあると勘違いしてしまうことがある。そのような場合には、遊技者が突然遊技球が発射できなくなって初めて持球数が無くなったことに気づき、せっかく遊技に集中していたのに水を差されてしまうという問題があった。
特に、所謂大当りが発生した際に、持球数が少なくなり、それに気付かないまま遊技者が遊技を行っていると、大当り発生に伴って開いた大入賞口の特定領域を遊技球が通過する前に、持球数が0となって遊技球の発射が停止され、所謂パンクとなってしまい遊技者が不利益を蒙ってしまうという問題があった。また、パンクしないまでも、遊技者は大当りが発生した直後に遊技球が発射できなくなったことで、あわてて、現金を遊技価値情報に変換したり、遊技価値情報を持球数に変換したりすることになり、大当りの発生に対する興趣がそがれてしまう。
すなわち、特許文献1記載の封入球式パチンコ遊技機は、通常隠されている遊技領域以外での遊技球の発射を含む遊技球の循環を視認可能としているが、これでは、遊技球の発射に伴って持球数の値が減少することを確認させることはできても、遊技球が循環しているので視認可能となった遊技球の個数が持球数の減少に伴って減少することがなく、持球数の減少を実感させることはできなかった。
本発明の課題は、封入球式遊技機において、持球数の増減を持球数のデジタル表示だけで遊技者に認識させるのではなく、仮想的に遊技球の移動を表現することで遊技者に認識させ、特に、持球数が残り少なくなったことを直感的に遊技者に認識させることを可能とすることである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、遊技機本体内に所定数封入した遊技球を、発射位置から遊技領域に発射して遊技を行う一方、遊技を終えた遊技球を回収して発射位置に導いて遊技球を循環使用する循環経路を備え、
前記循環経路には、
前記発射位置へ遊技球を一個宛送球する球送り装置と、
前記球送り装置により発射位置に送られる遊技球を待機させる待機流路と、
を備え、
遊技者の保有する持球数により遊技可能になり、前記発射により持球数から減算処理し、遊技球の入賞により持球数に加算処理する封入球式遊技機において、
前記発射位置への送球に関連して、遊技者に遊技球が移動したように仮想的に見せる仮想遊技球表示手段を設け、
前記仮想遊技球表示手段は、径が遊技球とほぼ同じ大きさのレンズを有する発光手段を複数個左右方向一列に並設したことを特徴としている。
ここで、封入球式遊技機は、例えば、パチンコ遊技機等の弾球遊技機で遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。
また、レンズを有する発光手段は、例えば、各種ランプや、LEDであり、レンズは、基本的にフィラメントやLED素子等の光源の周囲を囲むランプ球であるが、ランプ球の周囲にさらに配置される透光部材であっても良い。また、この発明においてレンズは、基本的に発光手段を遊技球とほぼ同様の形状に見せるための機能を有するものであるが、レンズは、光源の光を拡散して光源をレンズを通して視認できないように隠してレンズが発光しているように見せたり、光源の光が効率的に遊技者の視点に向かうように光の方向を制御したりしても良い。
また、レンズは、発光手段を仮想遊技球として遊技球のように見せる必要があるが、球状である必要はなく、半球状、有蓋円筒状、円錐台状、釣り鐘状等のように、少なくとも1つの方向から見た際(特に遊技者の視点から見た際)に、直感的に遊技球と見なせるように円形に見えるものであれば良い。また、レンズの径は、レンズが円形と見える方向から見た場合のレンズの最大径であり、上述のような形状のレンズにおいて、基本的に底面の径である。すなわち、レンズは、遊技球とほぼ同様の大きさに丸く見える透光部材であれば良い。
また、前記発射位置への送球に関連して遊技者に遊技球が移動したように仮想的に見せるとは、遊技球が発射位置に送られる前後の期間内のタイミングに合わせて、仮想の遊技球として遊技球に見立てた球や光を移動させることである。従って、前記タイミングは、待機流路の最も下流側の1個の球が待機流路から発射位置に到達するまでの期間内だけではなく、1つの前の遊技球が発射された後から対象となる遊技球が発射されるまでの期間や、さらに、発射された遊技球が遊技領域にいたるまでの期間を含んでいても良い。すなわち、1つ前の遊技球が発射された後から対象となる遊技球が発射されて遊技領域にいたるまでの期間内のいずれかのタイミングで仮想の遊技球が移動開始するようになっていれば良い。なお、制御上、仮想的遊技球が移動したのにも係わらず、遊技球が発射されないことがないように、前記タイミングは、遊技球が発射されることが確定してから遊技球が発射されて遊技領域に至るまでの期間内であることが好ましい。
請求項1に記載の発明によれば、仮想的に遊技球が移動しているように見せる仮想遊技球表示手段として、仮想的に遊技球と見なせるレンズを備えた複数の発光手段を左右方向に一列に並び設けたので、発光手段の点灯状態により、遊技球の左右方向への移動を仮想的に発光で表現することができる。例えば、発光手段を全部消灯した状態から並び順で順次点灯させたり、発光手段を並び順で順次点滅させたり、発光手段を全点灯した状態から並び順で順次消灯させたりすることで、仮想の遊技球としての光を移動しているように見せることができる。
ここで、発光手段のレンズが遊技球とほぼ同様の大きさの円形(丸)に見えることから、遊技者は、仮想遊技表示手段が遊技球の移動を表現していることを直感的に認識することができる。
なお、仮想遊技球表示手段には、例えば、発光手段の点灯消灯を駆動制御する制御手段を備える必要があるが、制御手段は、仮想遊技球表示手段の外部にあって、仮想遊技球表示手段と接続されていても良い。また、制御手段は、持球数の情報、すなわち、持球数の値、持球数の値の変化の情報に基づいて、発光手段の点灯と消灯とを制御するようになっていることが好ましい。また、持球数の情報は、遊技球の発射もしくは遊技球の発射位置への移動により1個ずつ減少し、遊技球の入賞に基づく賞球や、遊技価値情報の遊技媒体数への変換により増加するので、制御手段は、遊技球の発射位置への移動や、この移動に関連する遊技球の発射や、遊技価値情報の持球数への変換や、遊技球の入賞(賞球の発生)等に基づいて、発光手段を制御するようになっていることが好ましい。
そして、発光手段を並び順に順次点滅させることで、遊技球が移動している状態を仮想的に表現することができる。従って、遊技球の発射タイミングに対応して発光手段の光が移動するように発光手段の点灯及び消灯を制御することで、遊技球が発射毎に移動している状態を仮想的に表現することができる。また、消灯状態から並び順に発光手段を順次点灯した場合には、持球数の増加に対応して遊技球が増加している状態を仮想的に表現することができる。
また、点灯状態から並び順に発光手段を順次消灯した場合には、遊技球が減少している状態を仮想的に表現することができる。すなわち、上皿に数個残った遊技球が1個ずつ発射位置に送られる毎に、上皿上の遊技球がなくなる状態を仮想的に表現することができる。ここで、持球数が減少し、発光手段の数と等しくなった際に、発光手段を全て点灯し、待機流路の遊技球が送り部材により発射位置に送られることに関連して持球数が1個減少する度に、発光手段を1個ずつ並び順に消灯することで、残り僅かな持球数が減少し、持球数がなくなりそうなことと、残りの持球数の値とを遊技者に直感的に認識させることが可能となる。
なお、発光手段として、例えば、複数色のLED素子を用いた三色LED等を用いることにより発光色を変化させるものとしても良く、例えば、持球数が所定数以下(例えば、10以下)となった場合などに、発光手段としてのLEDの色を変化させるものとしても良い。また、上述のような光の移動を発光手段の点灯及び消灯で表現するのではなく、点灯した発光手段としてのLEDの発光色の変動で表現するものとしても良く、例えば、点灯と消灯に代えて、緑と赤もしくは青と黄等のように発光色を変化させても良い。
請求項2に記載の発明は、遊技機本体内に所定数封入した遊技球を発射位置から遊技領域に発射して遊技を行う一方、遊技を終えた遊技球を回収して発射位置に導いて遊技球を循環使用する循環経路を備え、
前記循環経路には、
前記発射位置へ遊技球を一個宛送球する球送り装置と、
前記球送り装置により発射位置に送られる遊技球を待機させる待機流路と、
を備え、
遊技者の保有する持球数により遊技可能になり、前記発射により持球数から減算処理し、遊技球の入賞により持球数に加算処理する封入球式遊技機において、
前記発射位置への送球に関連して、遊技者に遊技球が移動したように仮想的に見せる仮想遊技球表示手段を設け、
前記仮想遊技球表示手段は、前記循環経路とは別に球を封入して循環させる仮想遊技球循環路からなり、
前記仮想遊技球循環路が臨み、球の移動を視認可能な窓部を当該遊技機前面側に設けたことを特徴としている。
ここで、仮想遊技球循環路は、内部を循環する球が見えるように、透明となっている必要があるが、全体が透明である必要はなく、循環する球が窓部から視認可能となるように一部だけが透明なっていても良い。
また、窓部は、例えば、封入球式遊技機のガラス枠より下側、すなわち、遊技領域より下側の前面を構成する部材に形成された開口部(レンズ等の透明な部材で閉塞されてていも良い)であり、前面を構成する部材の裏側に配置された仮想遊技球循環路を有する仮想遊技球表示手段の少なくとも一部を視認可能とするものである。
請求項2に記載の発明によれば、遊技球が移動しているように仮想的に見せる仮想遊技球表示手段として、前記循環経路とは別に球が内部を循環する仮想遊技球循環路を有し、仮想遊技球循環路内の球の移動を視認可能な窓部を当該遊技機前面側に設けたので、仮想遊技球循環路内に球を循環させることで遊技球の移動を仮想的に表現することができる。
また、仮想遊技球循環路内の一部だけを遊技者に視認可能とし、仮想遊技球循環路内の遊技者に視認可能な部分に存在する球の数を増減できるようにすることも可能である。
従って、請求項1に記載の発明の発光手段の光の移動により遊技球の移動及び増減を仮想的に表現した場合と同様の作用効果を得ることができるとともに、仮想遊技球となる球を実際に移動及び増減させることで、よりリアルで遊技者に実感させやすいように遊技球の移動及び増減を仮想的に表現することができる。なお、球は、遊技球と略同じ大きさとなっていることが好ましい。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の封入球式遊技機において、前記仮想遊技球循環路は、
透明または半透明の球を複数封入した略楕円状で、前記窓部に臨み一側に下り傾斜した上側流路と、前記上側流路を流下した球を下方に搬送する下搬送路と、前記下搬送路に連通して前記上側流路の下方に位置し、前記上側流路の傾斜方向とは反対方向に下り傾斜した下側流路と、前記下側流路に流下した球を前記上側流路の上流側に搬送する上搬送路と、からなり、
前記下搬送路において球を搬送する第1搬送手段を駆動する第1駆動源と、
前記上搬送路において球を搬送する第2搬送手段を駆動する第2駆動源と、
前記上側流路の流下面に沿って複数設けられた発光源と、
を備え、
前記上側流路に整列した所定数の球の移動を視認可能なようにして、前記発光源の光が球により拡散されるようにしたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、仮想遊技球循環路において、球は、上側流路の傾斜上側から傾斜にしたがって流下して上側流路の傾斜下側で下搬送路により下側流路の傾斜上側に搬送される。そして、下側流路の傾斜上側に搬送された球は、下側流路の傾斜に従って下側流路の傾斜下側の上搬送路に至り、上搬送路で上側流路に送られる。これにより、仮想遊技球循環路内を球が周回するように循環可能となっている。
また、前記窓部に臨み遊技者に視認可能な上側流路の流下面(底面側)に複数の発光源を設け、球を透明もしくは半透明とし、発光源の光が球により拡散されるようにしたので、仮想的な遊技球となる球を照明するとともに発光したように見せることができる。これにより、上側流路内の遊技球の遊技者に対する視認性を向上するとともに、仮想遊技球表示手段を目立たせて、仮想遊技球表示手段に遊技者の注意を向けさせることができる。さらに、球が光を拡散しながら移動することで、仮想遊技球表示手段を封入球式遊技機の装飾部材として活用することができる。従って、封入球式遊技機の意匠性を向上し、遊技する遊技機を選択している遊技者に対して仮想遊技球表示手段を有する封入球式遊技機に注意を向けさせて、遊技者に選択される可能性を高めることができる。なお、発光源として、例えば、LEDを利用することができ、また、上述の三色LED等にように色の変化が可能な発光源を利用しても良い。
また、仮想遊技球循環路が、前記下搬送路において球を搬送する第1搬送手段を駆動する第1駆動源と、前記上搬送路において球を搬送する第2搬送手段を駆動する第2駆動源とを備えているので、第1搬送手段と、第2搬送手段とを互いに独立して別個に動作させることができる。
ここで、下搬送路の第1搬送手段を駆動する第1駆動手段を停止した状態で、上搬送路の第2搬送手段を駆動する第2駆動手段を作動させると、下側流路にある球が上搬送路において第2搬送手段により上側流路に移動するが、上側流路上の球は、第1搬送手段が停止しているので、下搬送路から下側流路に至ることなく、上側流路に留まった状態となる。従って、遊技者に窓部を介して視認される上側流路において、第2搬送手段が球を搬送するたびに仮想遊技球となる球が増加することになり、上皿上の遊技球の増加を仮想的に表現することができる。
また、上搬送路の第2搬送手段を駆動する第2駆動手段を停止した状態で、下搬送路の第1搬送手段を駆動する第1駆動手段を作動させると、上側流路にある球が下搬送路において第1搬送手段により下側流路に移動するが、下側流路上の球は、第2搬送手段が停止しているので、上搬送路から上側流路に至ることなく、下側流路に留まった状態となる。従って、遊技者に窓部を介して視認される上側流路において、第1搬送手段が球を搬送するたびに仮想遊技球となる球が減少することになり、遊技球の減少を仮想的に表現することができる。
すなわち、上側流路の球を下側流路に搬送する第1搬送手段と、下側流路の球を上側流路に搬送する第2搬送手段とが別々に駆動源を有することにより、複数の球を仮想遊技球循環路で循環させるだけではなく、上側流路上に滞留する視認可能な球の数を増減させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の封入球式遊技機において、
前記循環経路は、前記発射位置に送球される遊技球を検出する球送り検出手段を備え、
前記仮想遊技球循環路は、
前記下搬送路から下側流路に流入する球を検出する第1球検出手段と、
前記上搬送路から上側流路に流入する球を検出する第2球検出手段と、
を備え、
前記球送り検出手段が遊技球を検出すると、前記第1駆動源を前記第1検出手段が球を検出するまで駆動させ、かつ、前記第2駆動源を前記第2球検出手段が球を検出するまで駆動させ、前記上側流路に連なって整列された複数の球を球一個分下流側に移動させるようにしたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、球送り検出手段が遊技球を検出するタイミング、すなわち、球送り装置が発射位置に遊技球を送ることに関連して、第1球検出手段により下搬送路から下側流路に流入する球が検出されるまで第1駆動源を駆動させて第1搬送手段により球を搬送させることで、上側流路の下搬送路側(下流側)の球が1個下側流路側に搬送される。
また、第2球検出手段により上搬送路から上側流路に流入する球が検出されるまで第2駆動源を駆動させて第2搬送手段により球を搬送させることで、上側流路の上搬送路側(上流側)に下側流路側から球が1個搬送される。従って、上述のように球が仮想遊技球循環路を循環することから、上側流路においては、球送り装置が発射位置に遊技球を送るたびに下流側に球が1個分の距離だけ移動するとともに下流側の球が1個下側流路に搬送され、かつ、上流側に球が1個補給される。
このような上側流路での球の移動は、上皿の遊技球が発射位置に送られる側の端部において、遊技球が一列になるように集束され、ほぼ一列となった遊技球が遊技球の発射に対応して1個ずつ発射位置に送られて移動する様を仮想的に再現している。
従って、遊技者は、仮想遊技球表示手段を見ることにより、直感的に遊技球の発射による持球数の減少を実感することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の封入球式遊技機において、
前記循環経路は、前記発射位置に送球される遊技球を検出する球送り検出手段を備え、
前記仮想遊技球循環路は、
前記下搬送路から下側流路に流入する球を検出する第1球検出手段と、
前記上搬送路から上側流路に流入する球を検出する第2球検出手段と、
を備え、
遊技者の持球数が、前記上側流路の上面から視認可能な球の所定数以下となった場合に、前記球送り検出手段が遊技球を検出すると、前記第2駆動源を停止した状態に保持し、前記第1駆動源を前記第1検出手段が球を検出するまで駆動させ、前記上側流路に連なって整列された球を球1個分下流側に移動することにより球1個分減少させるようにしたことを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、球送り検出手段が遊技球を検出するタイミング、すなわち、球送り装置が発射位置に遊技球を送ることに関連して、第1球検出手段により下搬送路から下側流路に流入する球が検出されるまで第1駆動源を駆動させて第1搬送手段により球を搬送させることで、上側流路の下搬送路側の球が1個下側流路側に搬送される。
この際に、第2駆動源は駆動せず、第2搬送手段が停止した状態となっているので、上側流路においては、その傾斜下側の下搬送路において、球が1個下側流路に送られて、上側流路においては、球が1個減少するとともに、下側流路に搬送された球の傾斜上側に有った複数もしくは1個の球が球一個分だけ下に移動する。また、第2搬送手段(第2駆動源)が停止しているので、上搬送路において、上側流路の傾斜上側(上流側)に球が搬送されて補給されることなく、上述のように上側流路の球は減少した状態となる。また、上側流路に球が1つとなった状態で、第1搬送手段に球が搬送されると、遊技者に視認可能な上側流路から球がなくなった状態となる。
すなわち、上側流路においては、球送り装置が発射位置に遊技球を送るたびに、下流側の球が1個下側流路側に搬送されて球が1個減少するとともに、残りの球が下流側に1個分の距離だけ移動する。
このような上側流路での球の移動と減少は、上皿の遊技球が発射位置に送られる側の端部において、残り僅かな遊技球がほぼ一列となった状態で、遊技球の発射に対応して遊技球が1個ずつ発射位置に送られて、残り僅かな遊技球がさらに減少していく様を仮想的に再現している。
従って、遊技者は、仮想遊技球表示手段を見ることにより、直感的に遊技球の発射による持球数の減少を実感することができる。
また、持球数の値が、上側流路に配置される所定の球の数(例えば、遊技者から視認可能な上側流路に配置可能な最大の玉数)と等しくなった状態で、上述のように上側流路上の球を遊技球が発射位置に送られるタイミングで減少させるようにすれば、同じく遊技球が発射位置に送られるタイミングで減少する持球数と上側流路上の球の数とが一致することになる。このように制御して球の搬送を行うことにより、遊技者は、視認可能な上側流路の球の数により、持球数を認識することができる。すなわち、数字による表示よりも実際の球の数として持球数を表示することにより、より実感しやすい状態で持球数を遊技者に知らせることができる。なお、遊技価値情報の持球数への変換や賞球により持球数が増加した場合は、上側流路で減少した球の個数に対応する個数の球が第2球検出手段で検出されるまで、第2駆動源を作動させて上搬送路の第2搬送手段により、下側流路側から上側流路側に球を戻す必要がある。なお、上側流路の球の数を1回0にしてから、上側流路上の球が所定数となるように上側流路に球を戻しても良い。
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5の何れか1項に記載の封入球式遊技機において、
遊技者の持球数が所定数以下になった場合に、前記発光源を点滅させるようにしたことを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、持球数が所定数より多い場合には、発光源を点灯した状態に保ち、持球数が所定数となった以降、持球数が増えて所定数より多くなるまで、発光源を点滅させるようにすることができる。このようにすれば、発光源が点滅することにより、持球数が少なくなったことを遊技者に認識させることができる。
また、発光源を点滅させることで遊技者の注意を仮想遊技球表示手段に向けさせた後に、上述のように持球数に対応して上側流路上の球の数を減少させるようにすれば、さらに効果的に遊技者に持球数が残り少ないことを認識させることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の封入球式遊技機において、
遊技者が保有する遊技価値情報を持球数に変換する操作を行う変換操作手段を備え、変換操作手段により遊技価値情報が持球数に変換された場合には、前記第1駆動源を前記第1球検出手段が所定数の球を検出するまで駆動し、その後、前記第2駆動源を前記第2球検出手段が所定数の球を検出するまで駆動するようにしたことを特徴としている。
ここで、所定数の球とは、例えば、通常時、上側流路に滞留する球の数であってもよいし、上側流路に配置可能な球の最大数であっても良いし、最大数以下の所定数であっても良いが、少なくとも2以上で、4,5個以上であることが好ましい。
請求項7に記載の発明によれば、例えば、現金を投入すること等により発生した遊技価値情報を持球数に変換すること、すなわち、変換される遊技価値情報に対応する遊技媒体数を持球数に加算することにより、持球数が短時間で大きく増加した場合に、仮想遊技表示手段で以下のことが行われる。
すなわち、前記第1駆動源を前記第1球検出手段が所定数の球を検出するまで駆動することにより、上側流路にある球が所定数だけ下側流路側に送られて上側流路上の球が所定数だけ減少する。ここで、例えば、所定数が上側流路上の球の数に等しければ、上側流路上の球が全て下側流路に搬送され、上側流路上から球がなくなる。
次ぎに、前記第2駆動源を前記第2球検出手段が所定数の球を検出するまで駆動することにより、下側流路から所定数の球が上側流路に搬送され、上側流路において、所定数の球が減少した後に所定数の球が補充された状態となる。
これは、通常の遊技機における上皿の遊技球が残り少なくなった後に、現金もしくはカード等の記憶媒体に記憶された遊技価値情報に基づいて遊技球を借りた際に、遊技球が払い出されて上皿の遊技球数が増加したことを仮想的に再現している。このような仮想遊技球表示手段による表示により、遊技価値情報を遊技球に変換したことにより、持球数が増加したことを遊技者に実感させることができる。
この発明に係る封入球式遊技機によれば、仮想遊技球表示手段により、仮想的に遊技球の移動や増減等を表示することにより、通常の遊技機のように上皿等において実際の遊技球が増減することのない封入球式遊技機において、遊技者に持球数の増減を実感させることができる。すなわち、持球数のデジタル表示だけでは、実感できない遊技球の増減をより実感しやすい状態で表示することができる。
また、仮想遊技球表示手段で仮想的に表示される遊技球は、その数を増減可能なので、持球数が残り少なくなった際に、仮想的に表示される遊技球の数を減らすことで、持球数が残り少ないことを遊技者に直感的に認識させることができる。すなわち、デジタル表示された持球数の表示よりもより認識しやすい状態で、持球数が残り少ないことを表示することができる。従って、遊技者が持球数が残り僅かであることを気付かないといった事態を防止することができる。
以下、この発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
第1実施形態の封入球式遊技機は、本発明をパチンコ遊技機に応用したものであり、例えば、遊技内容等は、従来のパチンコ遊技機と同様とすることが可能となっているとともに、外形等のサイズも同様となっており、パチンコ遊技店の現状の島設備に設置可能となっているが、島設備の球供給機構や球排出機構を用いることがないものとなっている。すなわち、封入球式遊技機は、予め封入された遊技球を用いる。また、封入球式遊技機は、例えば、貸玉機等への現金の投入等により発生する遊技価値情報(例えば、金額情報)を入力され、遊技価値情報を遊技に使用可能な遊技球数(遊技媒体数)である持球数のデータに変換し、このデータに対応して封入された遊技球を遊技領域に発射可能とし、遊技球を発射すると発射された遊技球数に対応して持球数のデータを減算するようになっている。また、発射された遊技球が各種入賞口や変動入賞装置等の入賞具に入賞して賞球(遊技球)が発生した場合は、実際の遊技球を払い出すことなく、前記持球数のデータに賞球数が加算されるようになっている。また、持球数のデータが0となると、遊技球の発射ができない状態となる。この状態で遊技価値情報としての金額情報や貯球された遊技媒体数の情報等を遊技媒体数のデータに変換すると、持球数のデータに変換された遊技媒体数のデータが加算され、再び遊技球の発射が可能となる。
すなわち、封入球式遊技機110は、遊技者の保有する持球数により遊技可能になり、前記発射により持球数から減算処理し、遊技球の入賞により持球数に加算処理するものである。
また、発射された遊技球は、遊技領域に至って一部は、入賞して遊技盤の裏面側に導かれてセーフ球として回収されるとともに、残りの入賞しなかった遊技球はアウト球として回収され、これら回収された遊技球が循環経路を通って再び発射可能な状態となるようになっており、遊技球は封入球式遊技機内で循環するようになっている。また、ファールとなった遊技球も循環経路に回収されるとともに、ファールとなった遊技球は遊技に係わることなく(入賞の機会を得ることなく)、回収されて再び発射可能とされるので、ファール球の発生に基づき、遊技価値情報の持球数のデータにファール球数が加算される。
図1〜図3に示すように、本実施形態の封入球式遊技機100は、矩形枠状に構成された機枠110と、該機枠110内に嵌め込まれるとともに、該機枠110に対し回動可能に矩形状の前面枠120が軸支されている。すなわち、前面枠120は、機枠110に対してドア状に開閉可能とされている。また、後述する遊技盤1等の各種部材が取り付けられた前面枠120の本体である前面枠本体130には、その中央部から上端部に至る略方形の開口部121(図3に図示)が設けられ、該開口部121に前面側が遊技領域1aとされた遊技盤1が嵌め込込まれている。また、前面枠本体130の開口部121に遊技盤1が嵌め込まれた状態で、遊技盤1の前面は、前面枠本体130の開口部121から露出された状態となっている。
また、前面枠本体130には、該前面枠本体130に取り付けられた遊技盤1の遊技領域1aを視認可能な開口窓部144(図1に図示)を有し、この開口窓部144を覆う透明部材としての二重のガラス板141を保持する透明部材保持枠としてのガラス枠140が設けられている。
前面枠本体130は、前面枠120の各部材の取付ベースとなるものであって、上述のように、矩形枠状の機枠110内にちょうど収まるように、概略矩形板状に構成されるとともに、その中央から上端部に渡る部分に遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部121が形成されている。また、前面枠本体130の遊技盤1が嵌め込まれた開口部121、すなわち、前面枠本体130の中央より少し下側から上端部に渡る部分を覆って前記ガラス枠140が配置されており、遊技盤1の前面と前記ガラス枠140に嵌め込まれた後側のガラス板141裏面との間で、遊技盤1の前面に設けられたガイドレール2に囲まれた部分が遊技球が発射されて流下する遊技領域1aとされている。
また、ガラス枠140の一方の側部(左側部)は、前面枠本体130の一方の側部(左側部)に回動可能に軸支されて、扉状に開閉自在とされ、ガラス枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの前側を開放可能となっている。
また、前面枠本体130及びガラス枠140はそれぞれ周知のパチンコ遊技機等の弾球遊技機と同様に鍵穴159にキーを差して回転させることで閉じた状態にロック可能となっている。また、ガラス枠140が開放されるとガラス枠開放検出センサ142(図12に図示)に検出されるようになっている。
また、ガラス枠140の前面側には、遊技領域1aの視認を妨げない位置に、複数の外部アピール装飾ランプ11,…、サイドランプ12,12、スピーカ13,13、エラー表示器14,14(装飾ランプを兼ねる)等が設けられている。外部アピール装飾ランプ11,…は、ガラス枠140の上部に、主に獲得遊技球数が大量となった場合に、これを周囲に報知するためのものである。例えば、入球数(遊技者が遊技機に打ち込んだ球数)と出球数(遊技球の入賞により出てきた賞球数)との差である差球数や差球数に対応する持球数に基づき、例えば、持球数(差球数)が高くなった場合に、持球数に対応する数の外部アピール装飾ランプ11,…が点灯するようになっている。
なお、上述のように封入球式遊技機100では、賞球の払い出しは行われず、上述の出球数、入球数、差球数、持球数等は、実際の遊技球の個数ではなく、データ上の数値となる。すなわち、実際に使用される遊技球は、循環使用される限られた所定数(例えば、25個)しかなく、例えば、遊技領域1aに発射される遊技球を検知してカウントした発射球数、発射されたが戻ってしまった遊技球を検知してカウントしたファール球数、遊技領域1aに発射されて回収された遊技球を検知してカウントした回収球数、入賞した場合の賞球数、遊技店から借りた貸球数等の数値から上述の入球数、出球数、差球数、持球数が得られる。
なお、ガラス枠140を開放して遊技球が外に出てしまう等のトラブルがない限り、発射球数=ファール球数+回収球数(回収球数がファール球数を含まない場合)となる。そして、入球数=回収球数=発射球数−ファール球数となり、出球数=賞球数=入球数−貸球数(再プレイ球数)+持球数となり、持球数=貸球数(もしくは再プレイ球数)+出球数−入球数、出球数−入球数=差球数、持球数=貸球数(もしくは再プレイ球数)+差球数となる。以上のように封入球式遊技機100による遊技は、完全にデータ上の数値として行われることになり、遊技球をこぼしたり、遊技球を下皿や上皿に残したりすることによる誤差が生じることがなく、整数単位で確実に管理可能となる。しかし、多数の遊技球を得て、これを遊技球箱に溜めることとそれを周囲の人に見られることとにより遊技者が得られる満足感や優越感といったものが、持球数という数値の増加では得難い。そこで、外部アピール装飾ランプ11,…は、点灯や発光色の変更により、遊技機の周囲に対して持球数が多いことをアピールすることで遊技者が満足感や優越感を得られるように用いられる。
なお、封入球式遊技機100においては、後述するように持球数が数値としてデジタル表示されるが、持球数が多くなった場合に持球数のデジタル表示に加えて外部アピール装飾ランプ11が上述のように持球数に対応して点灯したり、発光色を変更したりすることで、持球数が多いことを遊技者やその周囲の人に報知することができ、持球数が少なくなった場合に持球数のデジタル表示に加えて後述する仮想遊技表示手段となる仮想遊技球表示器154により持球数が少ないことを遊技者に報知することができる。
また、サイドランプ12,12及びエラー表示器14,14は、遊技状態に対応して点灯、点滅、発光色の変更等の演出を行う。また、エラー表示器14,14は、エラー発生時に通常と異なる発光を行うことによりエラー発生を報知する。
前面枠本体130の遊技盤1が取り付けられる開口部の下側となる前面枠本体130の下部は、その前面側に後述の前面操作ユニット150が取り付けられるとともに、図3に示すように、その裏面側に後述の発射ユニット60等が取り付けられる取付盤131となっている。
取付盤131の前面側に取り付けられる前面操作ユニット150は、遊技者が遊技を行うために操作する操作手段となるものであり、遊技球の発射操作に係わる後述のタッチセンサ152及び発射スライドボリューム153を備えた操作装置16を有するとともに、操作装置16に取り付けられて、所定の後述する遊技情報を表示するとともに、遊技者が遊技価値情報を含む遊技情報に係わる操作を行うことが可能なタッチパネル表示ユニット151を有する。
また、タッチパネル表示ユニット151は、遊技者の持球となる遊技球を仮想的に表示する仮想遊技球表示器154を有する。なお、本発明に係る想遊技球表示器154を備えた前面操作ユニット150の詳細は後に説明する。
前面枠本体130下部の取付盤131の裏面側には、図3に示すように、前記発射ユニット60が設けられるとともに、遊技領域1aを流下した遊技球を回収して発射位置に導く封入球循環装置としての封入球循環ユニット200と、発射制御装置63a(図12に図示)としての発射制御基板63(ボックス631内に配置)と、電源供給装置72(図12に図示)としての電源基板71(ボックス71a内に配置)と、枠制御装置83(図12に図示)としての第1枠制御基板81(ボックス81a内に配置)及び第2枠制御基板82(ボックス82a内に配置)とが設けられている。
また、遊技内容に係わる制御を統括的に行う遊技制御装置21(図12に図示)としての遊技制御基板20(ボックス22内に配置)及びその制御下で遊技の演出に係わる制御を行う演出制御装置51(図12に図示)としての演出制御基板50(ボックス52内に配置)は、遊技盤1の裏面側に設けられている。従って、遊技内容の制御に関する制御装置は遊技盤1に設けられており、遊技盤1を交換することにより、遊技内容に係わらない装置をそのまま流用して遊技内容だけを変更することが可能である。なお、封入球式遊技機100の各種制御装置については後に説明する。
発射ユニット60は、取付盤131に取り付けられる取付プレート64と、取付プレート64に取り付けられる発射レール62と、発射レール62上の遊技球を打撃して遊技球を発射させる発射杵66等を備えた発射装置61とを備える。
発射装置61は、図示しないモータ(ステッピングモータ)と、このモータに接続されて回転駆動されることにより、遊技球を打撃して遊技球を発射する発射杵66と、発射杵66の回転角度を規制するストッパ部材67と、発射レール62上に後述するように封入球循環ユニット200から供給された遊技球を、発射レール62の下端部上の発射杵66により打撃可能な所定位置に停止させる球位置決め部材(図示略)とを備える。
そして、発射レール62の後端部(傾斜下端部)上の球位置決め部材により遊技球が保持される位置が遊技球を遊技領域1aに発射する発射位置となる。
また、図1に示すように、ガラス枠140の後方側のガラス板141の裏面と、遊技盤1の前面との間の遊技領域1aの下部を閉塞する底壁部134が形成され、前面枠本体130の底壁部134に遊技領域1aの下側から発射された遊技球が通過する発射球通過口135が設けられている。なお、発射球通過口135を通過した遊技球は、遊技盤1の内外二重にガイドレール2,2が配置された誘導路から遊技領域1aに至る。
また、誘導路から遊技領域1aに至らずに戻ったファール球も発射球通過口135を通過するようになっている。なお、発射レール62の先端面は、発射球通過口135の直下より手前に配置され、発射球通過口135に戻るファール球は、発射レール62上に戻らずに、発射レール62の前に流下し、後述する封入球循環ユニット200のファール球回収部257上に至るようになっている。
前記封入球循環ユニット200は、図4から図7に示すように、遊技領域1aに発射された遊技球(アウト球、セーフ球を含み、ファール球を除く)を回収する回収口211を有する回収部材210と、回収口211から発射装置61の遊技球の発射位置まで遊技球を導いて遊技球を循環使用する循環経路220と、この循環経路220の上流側の一部として、回収口211から後述の待機流路221まで遊技球を流下させる回収球流路280と、この回収球流路280を流下する遊技球を検出する回収球検出手段としての回収球センサ212と、循環経路220の下流側の一部分であり、発射位置に送られる前の遊技球を待機させる待機流路221と、待機流路221に待機する遊技球の不足状態を検出する球不足状態検出手段としての球不足検出センサ264と、待機流路221の下流側の端部に設けられ、発射装置61の発射レール62の下端部(遊技球の発射位置)に球供給口247を介して遊技球の発射のタイミングに応じて順次遊技球を一個宛送球する球送り装置240とを備える。
従って、封入球式遊技機100は、遊技機本体内に所定数封入した遊技球を、発射位置から遊技領域1aに発射して遊技を行う一方、遊技を終えた遊技球を回収して発射位置に導いて遊技球を循環使用する循環経路220を備え、前記循環経路220には、前記発射位置へ遊技球を一個宛送球する球送り装置240と、前記球送り装置240により発射位置に送られる遊技球を待機させる待機流路221とを備えたものである。
また、封入球循環ユニット200は、ファール球回収手段250として、発射装置61により上述の内側のガイドレール2及び外側のガイドレール2との間に発射されたにも係わらず、再び発射装置61側に向かって戻ってしまったファール球(ガイドレール2同士の間に至らなかった発射球も含む)を回収するファール球回収口251と、回収されたファール球を検知するファール球センサ253と、ファール球回収口251から回収されたファール球(遊技球)を待機流路221(循環経路220)に流下させるファール球流路252とを備える。
また、封入球循環ユニット200は、待機流路221を遊技球の発射毎に移動する遊技球の付着物を除去する付着物除去手段400と、循環経路220内の球を抜く球抜き装置230とを備える。
また、封入球循環ユニット200は、封入球循環ユニット200内に通常循環使用される遊技球以外に補給用の遊技球を貯留し、遊技中に循環する遊技球が減少した場合に補給する球補充装置260と、遊技球の入れ替え用の所定数の遊技球(例えば、30球で上述の補給用の遊技球を含む)が収納された球交換カセット(図示略)を取り付けるとともに、球交換カセット内の遊技球を封入球循環ユニット200内に供給するための球交換カセット取付部270とを備える。
また、封入球循環ユニット200の主要部は、図7等に示すように、主要部の前面側を構成する前壁部材310と、主要部の裏面側を構成する後壁部材320とから概略箱状に形成され、主要部の内部に上述の循環経路220(回収球流路280、待機流路221を含む)、ファール球流路252とが形成されている。なお、基本的に前壁部材310側に上述の遊技球の経路を構成する部材が形成されるとともに、センサ、ソレノイド等を取り付ける部材が形成され、後壁部材320には、各部材の取付を補助する部材や、封入球循環ユニット200の外周を囲う外周壁326を有する。また、前壁部材310及び後壁部材320は、それぞれ透明な合成樹脂により一体成型されており、封入球循環ユニット200内の遊技球や、封入球循環ユニット200の前側の遊技球や発射ユニット60等を透視可能となっており、封入球式遊技機100の裏面側から遊技球の詰まり等を目視で確認可能となっている。また、前壁部材310と後壁部材320とは、着脱自在に接合されている。
また、封入球循環ユニット200は、その下端部に前面枠本体130の取付盤131の発射レールの取付位置より下方となる所定部位に設けられた左右の取付部132,132(図3に図示)に、着脱可能かつ回動可能に接続する左右の接続部材201,201を備えており、封入球式遊技機100の左右方向に設定された回転軸回りに回転可能となっている。そして、封入球循環ユニット200は、封入球式遊技機100の裏面(取付盤131の裏面)に沿った垂直な状態(使用状態)から前記接続部材201,201を中心に上端が後方側に倒れるように回動して略水平な状態(メンテナンス状態)に回動可能となっている。
また、封入球循環ユニット200の接続部材201,201は、取付盤131の取付部132,132の軸となる突起が回動可能に挿入される筒状の形状を有するとともに、筒状部分にはスリットが形成され、スリット201a,201aから軸を出入可能とされることにより、接続部材201,201が取付部132,132から着脱自在とされ、封入球循環ユニット200を前面枠本体130の取付盤131から取り外し可能(着脱自在)となっている。
後壁部材320の左右両端部には、後壁部材320の前側に前壁部材310を取り付けた状態で、後壁部材320を着脱自在に取付盤131に着脱可能に取り付ける取付部材203,203が設けられている。この取付部材203,203を取付盤131から取り外すことで封入球循環ユニット200を後側に倒すように回動自在となる。
また、封入球循環ユニット200は、封入球式遊技機100の裏面側となる前面枠本体130の裏面側に取り付けられる。なお、前面枠本体130の下部となる取付盤131は、その主要部となるほぼ垂直な平板部分が、前面枠本体130に固定された遊技盤1より前となるように構成されており、取付盤131の裏面に取り付けられる上述の発射装置61等を有する発射ユニット60が遊技盤1より前面側の遊技領域1aの略真下に配置されるようになっている。
そして、封入球循環ユニット200は、取付盤131に取り付けられた発射ユニット60と前後に重なるように、発射ユニット60の後側に配置されて取付盤131に取り付けられる。そして、封入球循環ユニット200は、取付盤131に取り付けられた状態で前面枠本体130に取り付けられた遊技盤1の略真下に配置されるようになっている。
前記回収部材210は、封入球循環ユニット200の上の部分となる上端部(上部)に形成される。そして、回収部材210は、その前部が、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの下から入賞することなく流下した遊技球であるアウト球を回収可能となるように、遊技盤1の下から遊技盤1の前面側の遊技領域1aの下側のガイドレール2の上述の切欠部の下側に延設されている。また、回収部材210は、その後部が、遊技盤1の裏面側を流下して遊技盤1の下側に排出される入賞した遊技球であるセーフ球を回収可能となるように、遊技盤1の下から遊技盤1の裏面側のセーフ球の排出経路(図示略)の下まで延設されている。
また、回収部材210は、平面視して封入球式遊技機100の左右方向に沿って長尺な矩形状であり、その周囲が略垂直な囲い壁214となっている。また、回収部材210の(囲い壁214内部の)前後の中央部には、右端部を除いて左右に延在し、回収部材210内に回収された遊技球を封入球循環ユニット200内の回収球センサ212(封入球循環ユニット200内部)に導く導入傾斜部213を底部として有する回収球流路280となっている。
そして、回収部材210の囲い壁214に囲まれて上方に開放された状態となった部分がアウト球とセーフ球を回収する回収口211となっている。また、回収口211の遊技盤1前面側の下となる前部がアウト球を回収するアウト球回収口215とされ、遊技盤1の裏面側の下となる後部がセーフ球を回収するセーフ球回収口216となっている。
回収球センサ212は、前壁部材310のセンサ取付部330に固定され、例えば、周知のパチンコ球通過センサスイッチであり、遊技球が通過する孔212aを備え、この孔212aをパチンコ球が通過した際にHIGHもしくはLOWの信号を出力するものである。
そして、回収球センサ212は、その孔212aが導入傾斜部213の傾斜下側の端部から遊技球が流下する位置に配置されており、導入傾斜部213の傾斜下側の端部から、待機流路221の上流側端部であるとともに、ファール球流路252の底部となるファール球傾斜部255の下流側端部である後述の合流部254上に向かって、回収球流路280を流下する遊技球を検出するようになっている。
待機流路221は、その底部として、上下三段に前壁部材310から後方側に板状に延出された以下の部材を有する。すなわち、循環経路220は、その底部となる部材として、上述のファール球流路252の下流側端部となり、ファール球流路252を流下するファール球、球補充装置260から循環経路220に補充される遊技球である補充球、上述のように回収球流路280から回収球センサ212を通過して流下する回収球の三種類の遊技球が合流する合流部254と、封入球式遊技機100の裏面側から見て右から左に下り傾斜する合流部254(ファール球流路252)の下側で、裏面側から見て左から右に下り傾斜する流下傾斜部222と、流下傾斜部222の下側で、裏面側から見て右から左に下り傾斜して球送り装置240に至る待機傾斜部223とを有する。
また、待機流路221の流下傾斜部222の下流側部分の上、すなわち、前壁部材310のファール球傾斜部255の上流部分の下には、球補充装置260の作動を制御する際に用いられる球不足検出センサ264を取り付けるための近接センサ取付部319が設けられて、これに球不足検出センサ264が取り付けられている。球不足検出センサ264は、周知の近接センサスイッチで、金属である遊技球が近接している状態で、遊技球が存在していることを示す信号を出力する。従って、遊技球が正常に回収されていれば、球不足検出センサ264により、少なくとも所定期間内に回収された遊技球が検出される。
また、待機流路221の流下傾斜部222上には、上端部がファール球傾斜部255の合流部254と一体に接合され、下端部が待機傾斜部223と一体に接合された流下天井部224が形成されている。また、循環経路220の待機傾斜部223上には、上端部が流下傾斜部222に一体に接合された待機天井部225が形成されている。
前記ファール球回収手段250においては、前記ファール球流路252の上端部の上に前記ファール球回収口251が備えられ、ファール球回収口251の下側でかつ、ファール球流路252の上端部の上側にファール球センサ253が配置されている。
ファール球回収口251は、封入球循環ユニット200の前面を構成する前壁部材310の裏面側から見て右上端部に形成された開口で、回収されたファール球を封入球循環ユニット200外部から内部に導入するようになっている。また、前壁部材310の前面側のファール球回収口251の下側縁に対応する位置には、前壁部材310前面から前方に延出するファール球回収部257が備えられている。ファール球回収部257は、上面が後方のファール球回収口251に向かって下り傾斜した板状に形成されるとともに、ファール球回収口251につながる後側縁を除く周囲を囲んで上に突出した突条258を備えたもので、封入球循環ユニット200を取付盤131にほぼ垂直な状態に取り付けた際に、ファール球回収部257は、発射レール62の上端部(発射方向端部)の隣で、発射球通過口135の真下に配置され、発射球通過口135を通過して流下するファール球を受けるようになっている。
従って、ファール球回収手段250においては、遊技盤1の前面側から発射球通過口135を通過して遊技盤1の下側に流下したファール球がファール球回収部257で受けられる。そして、ファール球回収部257の上面に至ったファール球は、上面の傾斜に沿って後方のファール球回収口251から封入球循環ユニット200内のファール球流路252に入り、ファール球回収口251の下側のファール球センサ253を通過し、ファール球流路252の底部となるファール球傾斜部255上に至る。そして、ファール球傾斜部255上の遊技球は、傾斜に沿って合流部254に至り、回収球流路280を流下した遊技球と合流するように上述の待機流路221に至り、この待機流路221を流下することになる。
なお、ファール球センサ253は、回収球センサ212と同様に周知のパチンコ球通過センサスイッチであり、センサ取付部330の回収球センサ212の下側に、回収球センサ212と逆向きに取り付けられ、ファール球センサ253の遊技球が通過する孔253aがファール球流路252の上端部に配置されるようになっている。そして、回収球センサ212と同様にファール球を検出して信号を出力する。
遊技球を封入球循環ユニットから抜き出す球抜き装置230は、循環流路220の下流側部分となる待機流路221の下流側端部に隣接する球送り装置240の後面側に設けられている。
この球抜き装置230は、球抜き開口部231と、これを開閉する板状の蓋部材232と、蓋部材232を支持、案内するリブ234、235、236とからなる。
球抜き開口部231は、後壁部材320の移送供給部材243がある位置に設けられており、その大きさは、遊技球1個が通過できる程度の大きさである。
また、後壁部材320に設けられた球抜き開口部231の外面には、球抜き開口部231を開閉するための板状の蓋部材232が、左右にスライド自在に設けられており、その球抜き開口部231の側方には、球抜き開口部231の開放時にこの蓋部材232を格納する蓋部材格納部237が設けられている。
この蓋部材232の背面には、開閉操作をするための取っ手232aが突設されている。
この蓋部材格納部237は蓋部材232の横幅以上の幅を持ち、球抜き開口部231の開放時に、蓋部材232を球抜き開口部231から完全に退避できるようになっている。さらに、後壁部材320の外面には、球抜き開口部231とこれに隣接する蓋部材格納部237の外周に外周リブ234が突設されており、蓋部材232はこの外周リブ234の内側に形成されたスライド部233に支持される。
このスライド部233の球抜き開口部231の位置と、蓋部材格納部237の位置には、その上下に蓋部材232を案内するそれぞれ一対のリブ235、236が突設されていて、蓋部材232はこのリブ235、236の内側(前側)をスライドするようになっている。
二対のリブ235、236のうち、球抜き開口部231側のリブ235は、蓋部材格納部237側のリブ236に比べて、蓋部材232を案内する面の前後位置が移送供給部材243(前)寄りになっている。
また、蓋部材格納部237の前壁239は、球抜き開口部231にかけて前側に傾斜している。
これによって、蓋部材232は、球抜き開口部231を開放する位置である蓋部材格納部237にある位置から、球抜き開口部231を閉じる位置に移動する際に、リブ235および蓋部材格納部237の前壁239によって移送供給部材243(前)側に案内されて斜めに移動する。
そして、球抜き開口部231を閉じる位置では、蓋部材232の内面が後壁部材320の内面とほぼ同じ前後位置になる。
これにより、蓋部材232閉鎖時に段差が生じることが無く、球抜き開口部231付近での遊技球の流れを妨げない。
また、球抜き開口部231側の下側のリブ235は、その上面に球抜き開口部231から外側に向かって下る傾斜を有しており、球抜き時に球抜き開口部231から流出する遊技球を案内して、滑らかに流下させる役割も有する。
下側のスライド部233の、球抜き開口部231と蓋部材格納部237の境界付近には突起部238があって、球抜き時に蓋部材格納部237に格納された蓋部材232がこの突起部238の上に乗り上げるようになっている。
これによって、蓋部材232が押し上げられて上側のスライド部233に圧接するので、球抜き時の振動によって蓋部材232が動くことを防止でき、開放状態を維持することができる。
移送供給部材243は後述する球送り装置240を構成する部材であって、左右と後方側が開放したコ字状(チャネル状)の部材である。
この移送供給部材243の遊技球を載置(保持)する底面板部材243aは、遊技球を1個分載置可能であって、封入球循環ユニット200の背面側から見て右から左に下るように傾斜(待機流路221と同じ傾斜)している。
また、底面板部材243aの一部あるいは全部は、その厚さが封入球循環ユニット200の背面側から見て、奥側から手前側にかけて薄くなっており、上面が手前側(後側)に下るように傾斜している。
つまり、底面板部材243aの上面は、封入球循環ユニット200の背面側から見て、右奥(右前)から左手前(左後)に下るように傾斜している。
これによって、球抜き開口部231を開放したときに、遊技球が封入球循環ユニット200内から自然に流出する。
以上のように構成される球抜き装置230は、封入球式遊技機100内に封入された遊技球を係員等の外部操作により取り出すためのもので、封入球式遊技機100のメンテナンス、遊技球の交換などのために、封入球式遊技機100から遊技球を取り出すために用いられる。
遊技球の交換時には、蓋部材232をスライドさせて蓋部材格納部237に格納し、球抜き開口部231を開放して、移送供給部材243の底面板部材243aに形成された傾斜に沿って遊技球を流出させて、封入球式遊技機100(封入球循環ユニット200)から外部に取り出すようになっている。
球送り装置240は、待機流路221の下流側に設けられ、待機流路221の傾斜により待機流路221上に一列に並んで待機する遊技球の荷重による遊技球の傾斜下側への移動を規制する規制壁241を備え、上述のように並んだ遊技球の最も傾斜下側の遊技球を一個だけ受ける球受け部242と、球受け部242で保持された遊技球を規制壁241の上部にあって、供給流路245の入口である供給導入口249に移送する移送供給部材243と、移送供給部材243を昇降駆動する球送りソレノイド244とを備える。
また、球送り装置240は、規制壁241の球受け部242の反対側に形成され、規制壁241を乗り越え、供給導入口249から流入した遊技球を発射装置61(発射レール62上)に導出するための供給流路245と、球送り検出手段として供給流路245を通過して発射位置に送られる遊技球を検知する球送りセンサ246(供給球センサ)と、供給流路245(封入球循環ユニット200)の遊技球の発射装置61への導出口となる供給導出口247とを備える。
規制壁241は、傾斜した待機流路221上に並んだ遊技球の最も傾斜下側の遊技球を止めるもので、例えば、遊技球の直径より僅かに低い高さ(最も下に位置する移送供給部材243の後述の底面板部材243aの上面からの高さ)を有する板状に形成されている。また、球受け部242は、規制壁241と直角に接合された状態の保持部底壁248を備え、規制壁241と保持部底壁248とがL字状となっている。
移送供給部材243は、球受け部242の保持部底壁248上に配置されて、球受け部242に流入した遊技球を載置(保持)する保持部として機能する底面板部材243aと前面側壁243bと天板部分とを備えて、左右と後方側が開放したコ字状(チャネル状)に形成され、遊技球を右から左に通過させられるようになっている。なお、底面板部材243aは、コ字状の移送供給部材243の底部となる部分である。そして、移送供給部材243は、その天板部分に球送りソレノイド244のプランジャーが接続されている。そして、球送りソレノイド244により、底面板部材243aの遊技球が載る上面が待機傾斜部223の最も傾斜下側の上面より下となる位置と、底面板部材243aの上面が規制壁241の上端より上となる位置との間を昇降自在とされている。
そして、移送供給部材243が上方にあるときは、底面板部材243aが供給導入口249に隣設するようになっている。また、底面板部材243aの上面は、上述のように、封入球循環ユニット200の背面側から見て右から左に下るように傾斜(待機流路221と同じ傾斜)していると共に、手前側(後側)に下るように傾斜している。
そして、待機流路221の待機傾斜部223上から球受け部242に配置された移送供給部材243の底面板部材243a上に流入した遊技球は、底面板部材243a上でその傾斜により規制壁241と蓋部材232が隣接する部分に寄って、規制壁241と蓋部材232に接触した状態となるようになっている。そして、移送供給部材243が球送りソレノイド244により上昇させられ、底面板部材243aの上面が規制壁241の上端より高くなった際に、底面板部材243a上の遊技球が底面板部材243aの傾斜によって規制壁241を越えて供給導入口249から供給流路245側に流下するようになっている。なお、底面板部材243aの一側端(待機流路221に臨む端部)は、上昇した場合に、待機流路221上で次ぎに移送供給部材243に送られる遊技球が移送供給部材243の下に入り込むことがないように、待機流路221の最下流部で待機する遊技球の直径より高く上がらないようになっている。
球送りソレノイド244は、そのプランジャーを略垂直に下方に向けた状態で、前壁部材310に設けられた球送りソレノイド取付部311に取り付けられており、プランジャーの先端に移送供給部材243を接続した状態で、プランジャーを上下に駆動するようになっている。また、球送りソレノイド244は、発射制御基板63により発射装置61と同期して制御され、発射装置61が遊技球を発射した直後に、昇降して、遊技球を発射位置に送るとともに、遊技球が発射位置に送られると発射装置61が遊技球を発射するようになっている。
供給流路245は、規制壁241に関して移送供給部材243の反対側に形成され、規制壁241に沿って遊技球をほぼ真下に流下させた後に、前方に案内して、前方の供給導出口247から遊技球を封入球循環ユニット200の前側の発射装置61側に導出するようになっている。なお、供給流路245は、前壁部材310から後方に延出する供給流路壁部245aにより形成されている。また、供給流路245の底部となる位置には、封入球式遊技機100の前後方向に沿って垂直に立設された流路リブ245bが形成され、流路リブ245b上が後から前に向かって下るように傾斜した状態となっており、流路リブ245b上に流下した遊技球が流路リブ245b上を後から前に転動して供給導出口247から導出されるようになっている。
球送りセンサ246は、回収球センサ212と同様に周知のパチンコ球通過センサスイッチであり、供給流路245に関して球送り装置240の反対側となる前壁部材310の位置に設けられた供給センサ取付部312に後端部が取り付けられ、前端部が規制壁241に当接もしくは近接して配置され、規制壁241を乗り越えて供給導入口249から流入して供給流路245を真下に流下する遊技球が通過する孔246aが形成され、供給流路245を流下して孔246aを通過する遊技球を検出するようになっている。
なお、球送りセンサ246も回収球センサ212と同様に遊技球を検出して信号を出力する。球送りセンサ246に検出された遊技球は、検出直後に発射装置61に供給されて発射されるので、球送りセンサ246は、発射装置61の前側であるが、遊技球の発射を検出する発射球センサも兼ねるものとなっている。
球補充装置260は、循環流路220の上側に設けられた左右に長尺で、傾斜角を変更可能に回転移動自在とされた球貯留板261を備えた補充球貯留部262と、球貯留板261の傾斜角を変更して補充球貯留部262を遊技球を貯留する状態と、遊技球を補充する状態とに切り替える補充ソレノイド263と、球貯留板261の裏面側から見て左側(ファール球流路252の反対)に設けられ、球貯留板261上の遊技球の落下を規制するとともに、球交換カセット取付部270から流入する遊技球を球貯留板261上に導く、球抑え部材265とを備える。
球貯留板261は、その中央部より前側の位置を前壁部材310に設けられた回転ピン313に回動自在に軸支されている。そして、球貯留板261は、通常時は、球を貯留する状態となっており、球貯留板261の一方の端部である球抑え部材265側の後端部が下になるように僅かに傾斜した状態で、球貯留板261上に遊技球を一列に複数個(例えば5個)載せるようになっている。この際に、球貯留板261上の遊技球のうちの最も一方の端部側に載った遊技球が球抑え部材265に抑えられた状態となり、球貯留板261の傾斜に沿って遊技球が流下しないようになっている。
また、球貯留板261の他方の端部である前端部は、ファール球傾斜部255(ファール球流路252)の傾斜下側の合流部254上に位置しており、球貯留板261がファール球流路252側の他方の端部が下になるように傾斜した場合に、球貯留板261上の遊技球を合流部254上に流下させるようになっている。すなわち、補充球となる遊技球を補充する状態では、球貯留板261は、ファール球流路252側の他方の端部を下にするように傾斜する。
また、球貯留板261の一方の端部には、その下側に補充ソレノイド263のプランジャーに接続された掛止板263aに掛止される係止部261aが設けられ、補充ソレノイド263のプランジャーの上下動により、球貯留板261の傾斜角を変更できるようになっており、プランジャーを下げた状態では、球貯留板261の一方の端部が下となる
ように傾斜して球貯留状態となり、プランジャーを上げた状態では、球貯留板261の他方の端部が下となるように傾斜して球補充状態となる。
さらに、球貯留板261の一方の端部には、係止部261aから球貯留板261の延長線に沿って延出して球交換カセット取付部270に至る係合部材261bが形成されている。係合部材261bは、球交換カセット取付部270の後述する作動リンク部材273に係合し、球交換カセット取付部270に球交換カセットをセットした場合に上に持ち上げられ、球貯留板261の一方の端部が他方の端部に対して高くなるように傾斜させ、球貯留板261を球補充状態にするようになっている。
補充ソレノイド263は、前壁部材310に形成された補充ソレノイド取付部314にプランジャーを上に向けて取り付けられ、枠制御装置83の制御により、球不足検出センサ264により、循環流路220の球不足検出センサ264の位置で所定時間以内に遊技球が検出されない場合に、プランジャーを上げるように制御されている。これにより、循環流路220において、遊技球が不足した場合に、補充ソレノイド263により球貯留板261が球補充状態となるように傾斜角が変更され、球貯留板261上の遊技球を循環流路220の上流側端部となる合流部254に供給するようになっている。
なお、球不足は、例えば、遊技領域1aにおいて、遊技球の詰まり等が発生し、遊技領域1a内に通常より多くの遊技球が存在することにより、封入球循環ユニット200に回収される遊技球の数が減った場合や、ガラス枠140を開放した際に、遊技球が外部に流出した場合等に発生する。
球交換カセット取付部270は、後壁部材320に形成されたカセット挿入部271と、前壁部材310に形成されたカセット受け部272と、球交換カセット取付部270に挿入された球交換カセットを掛止するカセット掛止部279と、球交換カセットの取付時に上述の球貯留板261の傾斜角を変更する作動リンク部材273と、カセット蓋開放係止部材274とを有する。
カセット挿入部271は、後壁部材320に形成され、球交換カセットを挿入する挿入開口部276と、後壁部材320の挿入開口部276の周囲に後方に延出するように設けられ、挿入される球交換カセットを案内するとともに、挿入された球交換カセットを支持するカセットガイド部材277とを有する。なお、球交換カセット取付部270においては、球交換カセットをセットした際に、球交換カセットの球出口がある側(球補充装置260側)の一方の端部が他方の端部より低くなるように傾斜し、球交換カセット取付部270にセットされた際に、球交換カセット内の遊技球が球交換カセットの傾斜により球出口に向かって流下するようになっている。
前壁部材310に形成されたカセット受け部272は、球交換カセットの挿入方向の前端部に対応する形状を有した凹部であり、挿入された球交換カセットの前端部が凹部であるカセット受け部272に挿入されることで、球交換カセットの前端部を位置決めした状態に支持するようになっている。また、カセット受け部272の球補充装置260側となる左右の一方の端部(裏面から見て右側端部)に、後述するように回動移動する作動リンク部材273の移動を妨げないように作動リンク部材開口部(図示略)が形成されている。
カセット掛止部279は、前壁部材310に形成されるともに、前壁部材310から後方に延出して後壁部材320の挿入開口部276の周縁部の下部からカセットガイド部材277に沿って配置され、その後端部に上面に係合突起278を有する。また、係合突起278は、球交換カセットを球交換カセット取付部270に挿入される際の球交換カセットの通過経路内に突出しているが、球交換カセットを挿入する際に、球交換カセットに係合突起278が接触すると、カセット掛止部279が弾性変形し、球交換カセットを挿入開口部276に挿入可能とするとともに、挿入後に球交換カセット下面に掛止して、球交換カセットを保持する。
カセット蓋開放係止部材274は、後壁部材320のカセット挿入部271の近傍で、かつ、球補充装置260側となる部分で、後方に延出して形成されるとともに、カセット挿入部271に向かって突出する蓋係合突起274aを備える。蓋係合突起274aは、球交換カセット取付部270に球交換カセットをセットする際に、球交換カセットの球出口を覆うとともに、前後方向にスライド移動して球出口を開閉自在とするカセット蓋と係合し、球交換カセットを前方に移動して球交換カセット取付部270に挿入する際に、前方に移動する球交換カセットに対してカセット蓋を固定し、カセット蓋を球交換カセット本体に対して相対的に後方に移動させて、カセット蓋が球交換カセットの球出口を開放した状態とするものである。
これにより、球交換カセットを球交換カセット取付部270にセットすることで、球交換カセットの球出口が開放状態となり、球交換カセットをセットした時点で、球交換カセットの球出口から遊技球が球補充装置260を経て循環流路220側に流下を開始することになる。
作動リンク部材273は、前壁部材310の球交換カセット取付部270の球補充装置260側端部に配置されるものである。また、球交換カセット取付部270と球補充装置260との間は、球交換時等における球交換カセット取付部270から球補充装置260への遊技球の導入経路となっており、作動リンク部材273は、遊技球の導入経路を開閉する開閉部材として機能する。また、遊技球交換時等の外部からの遊技球の補給に際し、球交換カセット取付部270から循環流路220に遊技球を送る際に、遊技球が球補充装置260を通過するようになっている。そして、作動リンク部材273は、外部からの遊技球の補給時に、球補充装置260の球貯留板261を上述の貯留状態の傾斜角から補充状態の傾斜角に変換するようになっている。
作動リンク部材273は、その下端部を除く主要部が前記導入経路を開閉する開閉扉部273aとされ、導入経路を遊技球の通過が不可となるように閉塞する前後幅及び上下幅を有するとともに、後述するようにセットされる球交換カセットに押圧される際に確実に押圧可能な厚み(左右幅)を有する。また、作動リンク部材273は、その主要部となる開閉扉部273aの下となる下端部に、下端部の前部から後方に延出した板状のリンク片273bを有する。また、リンク片273bは、上述の球交換カセット取付部270側に延出する球貯留板261の係合部材261bの下側の近傍(接しても良い)に配置されている。
また、作動リンク部材273は、開閉扉部273aとリンク片273bとの接合部分が前壁部材310に形成された軸(図示略)に回転自在に軸支されている。
そして、作動リンク部材273は、外部から力のかかっていない通常時は、開閉扉部273aが上述の遊技球の導入経路を閉じる状態となっている。この場合に、球交換カセット取付部270への球交換カセットの挿入時に、開閉扉部273aが球交換カセットの通過経路となる部分の左右の端部のうちの一方の球補充装置260側端部に配置され、球交換カセット取付部270の挿入開口部276に球交換カセットを挿入した場合に、開閉扉部273aが後方に押されることで、開閉扉部273aが後方に移動して前記導入経路が開放状態となるとともに、リンク片273bが斜め上前方に移動するように作動リンク部材273が回転移動する。
また、リンク片273bは、上述のように球貯留板261の係合部材261bの下側の近傍に配置されており、上述のように球交換カセットを挿入することで、リンク片273bが斜め上に上がると、係合部材261bを押し上げ、球貯留板261が、球交換カセット取付部270側に向かって下り傾斜して遊技球を貯留する状態から、ファール球回収手段250に向かって下り傾斜して遊技球を合流部254に流下させて遊技球を補充する状態となる。そして、球交換カセットの球出口から球補充装置260装置側に流下した遊技球は、球貯留板261上を流下して循環流路220に流入する。なお、リンク片273bは、球貯留板261の係合部材261bの下側に配置されているので、補充ソレノイド263が、球貯留板261の係合部材261b側の端部を上昇させて、補充球を補充する状態となっても、リンク片273bは動かず、開閉扉部273aは、球交換カセット取付部270と球補充装置260との間を閉塞した状態を維持するようになっている。
以上のように球交換カセットを球交換カセット取付部270にセットすると、球交換カセット取付部270と球補充装置260との間で、作動リンク部材273の開閉扉部273aが遊技球の導入経路を開放することで、上述のように球交換カセットの球出口から流出した遊技球は、球補充装置260の球交換カセット取付部270側に端部に形成された球抑え部材265上を通過して、球貯留板261上に流下するが、この際に、球貯留板261は、作動リンク部材273により補充状態とされ、ファール球回収手段250側に向かって下り傾斜しているので、補給される遊技球は、球貯留板261上をファール球回収手段250側に流下して、球貯留板261の端部から落下し、循環流路220の上流側端部となる合流部254上に流下して、循環流路220内に流入することになる。
付着物除去手段400は、前記流下経路となる循環流路220の待機流路221内に遊技球と接触可能に設けられてアースされた金属プレート410と、流下経路となる循環流路220の待機流路221内に対して吹き出しもしくは吸い込みにより人口風を形成する風形成手段となる送風ファン420とを備えている。
前記金属プレート410は、待機流路221の底部(遊技球流下底部)を構成するとともに、前壁部材310の裏面から後方に延出する板状の待機傾斜部223に取り付けられている。そして、金属プレート410は、待機傾斜部223の待機流路221の底面となる上面に、待機傾斜部223の前後幅(遊技球の流下方向と直交する方向の幅)のほぼ全幅に渡って配置され、かつ、金属製の発射レール62を含む発射ユニット60に対してアースされた状態となっている。従って、遊技球が待機流路221の金属プレート410上を通過すると静電気が除去される。
前記送風ファン420は、電気製品の電源、基板等の排熱(冷却)用の周知の送風ファンであって、例えば、正面視して略正方形のケーシング内のファンとファンを回転するモータとを備えたものであり、前壁部材310の前面側で、待機流路221の金属プレート410が取り付けられた位置の前に設けられた送風ファン取付部310aに取り付けられている。また、送風ファン420の送風方向は、この例において、封入球式遊技機100の前後方向の前から後となっている。
また、前壁部材310の送風ファン420の取付位置で、かつ、待機流路221の金属プレート410が配置された位置の上部と下部とには、通気口318,…が形成されている。
また、後壁部材320の裏面の送風ファン420の取付位置に対応する部分には、フィルタ開口部322を有するフィルタ(図示略)を取り付けるためのフィルタ取付部321が設けられている。
上述のように静電気が除去された遊技球に付着した埃等の付着物は送風ファン420の送風により吹き飛ばされ、フィルタに回収される。
なお、送風ファン420は、表示装置としてのタッチパネル表示ユニット151の裏面側であってタッチパネル表示ユニット151を配設するためのベース枠体である前面枠本体130の取付盤131に形成されて送風ファン420に連通するファン開口部(図示略)から、タッチパネル表示ユニット151から放出される熱を吸い込むように、封入球式遊技機100の前後方向の前側から後側に送風し、タッチパネル表示ユニットを冷却するようになっている。
そして、以上のような封入球式遊技機100において、前面枠本体130の開口部121に嵌め込まれた遊技盤1の前面側の遊技領域1aにおいて遊技が行われることになる。
すなわち、封入球式遊技機100は、図1に示す、遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域1a内に遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うものであり、該遊技領域1aには、図1に示すように、普図始動ゲート6,6、この普図始動ゲート6,6を遊技球が通過して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器(図示略)、普通図柄(普図)の変動表示ゲームを表示する普図変動表示器(図示略)、普通変動入賞装置9、この普通変動入賞装置9に遊技球が入賞して特図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を点灯表示する特図始動記憶表示器(図示略)、特別図柄(特図、識別情報)の変動表示ゲームの表示等を行う変動表示装置4、特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…、風車と呼ばれる打球方向変換部材(図示略)、多数の障害釘(図示省略)などが設けられている。
なお、本発明の封入球式遊技機100の遊技盤1においては、遊技領域1aをその下端部まで流下しても入賞しなかった遊技球としてのアウト球を遊技領域1aの下端部において遊技盤1の裏面側に導くアウト穴が設けられておらず、その代わりに遊技盤1の前面で遊技領域1aを囲むガイドレール2が、遊技領域1aの下端部で設けられていない構成、すなわち、ガイドレール2の遊技領域1aの下側を囲む部分に、切欠部が設けられる構成となっており、入賞しなかった遊技球は、遊技盤1の下端部の中央部分で、遊技盤1の前面側の遊技領域1aからそのまま遊技領域1aの外側(下側)の前記回収口211に流下する構成となっている。
前記普通変動入賞装置9は左右一対の開閉部材とこの開閉部材を動作させる普電ソレノイド9a(図12に図示:普電SOL)とを具備し、この開閉部材は、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示器の普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様(例えば、「7」)となった場合には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置9に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。
この普通変動入賞装置9は、特図の始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置9の内部(入賞領域)に備えられた始動口センサ9b(図12に図示)により遊技球を検出することに基づき始動条件が成立し、特図の変動表示ゲームが開始されるようになっている。
また、普図始動ゲート6,6内には、該普図始動ゲート6,6を通過した遊技球を検出するためのゲートセンサ6a(図12に図示:普図始動センサ)が設けられている。
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート6,6内を通過すると、普図変動表示器において普図の変動表示ゲームが行われる。
ここで、普図変動表示器は、例えば、LEDなどによって構成され、普通図柄(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)の変動表示ゲームは、普図変動表示器の点灯状態を所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようになっている。
この普図の変動表示ゲームの結果、普図変動表示器における停止表示が特別の結果態様となれば、普図の当たりとなって、普通変動入賞装置9の開閉部材が所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放される。これにより、普通変動入賞装置9に遊技球が入
賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
また、特図の変動表示装置4(特別図柄表示装置)は、例えば、液晶ディスプレイ41を備え、表示内容が変化可能な表示画面42を有している。この表示画面42における表示内容は、表示制御手段としての機能を有する演出制御装置51(図12に図示)により制御されるようになっている。
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が特図の始動口を兼ねる普通変動入賞装置9へ進入して始動条件が成立することに基づき、表示画面42にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特別図柄の変動表示ゲームを実行可能となっている。なお、特図の変動表示ゲームは、表示画面42において、複数種類の識別情報を所定時間変動表示させることにより行う。
そして、この特図の変動表示ゲームの結果として、表示画面42の表示態様が特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。
ここで、特別変動入賞装置5は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカー形式の開閉扉によって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせるサイクル遊技が、所定回数(所定ラウンド数)を限度に行われる。なお、開閉扉は、大入賞口ソレノイド5a(図12に図示:大入賞口SOL)により駆動される。
また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するためのカウントセンサ5b(図12に図示)と、大入賞口に入った遊技球のうち継続入賞領域(V入賞領域)に流入した遊技球を検出するためのV入賞センサ5c(図12に図示)が配設されている。
なお、各一般入賞口8,…の内部(入賞領域)には、該入賞口8,…に入った遊技球を検出するための入賞口センサ8a(図12に図示)が配設されている。
ここで、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口8、普通変動入賞装置9、特別変動入賞装置5の大入賞口等の入賞口(入賞具)の何れかに流入して入賞が発生すると、該入賞した遊技球が各入賞口のセンサにより検出され、該検出に基づき、各入賞口に対応して設定された所定の賞球数が、上述の持球数のデータに加算される。
従って、特別遊技状態中に上記のサイクル遊技を行うことにより、遊技者は高い遊技球数(特定の遊技価値)の獲得機会を得る。
すなわち、封入球式遊技機100はパチンコ遊技機として、特図変動表示ゲームの結果、予め定められた特別結果態様となった場合に(大当りとなった場合に)、遊技者に特定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能に構成されている。
以下に、前面操作ユニット150を詳細に説明する。
図1,図2に示すように、前面操作ユニット150は、情報表示装置であるタッチパネル表示ユニット151と、操作装置16とからなる。
操作装置16は、遊技球の発射を操作するためのタッチセンサ152,152及び発射スライドボリューム153を備えるとともに、スピーカ155を備える。
操作装置16は、図9に示すように、前面枠本体130の下部に備わった取付盤131の前面を前方から覆った取付部材163と、取付部材163の前面に取り付けられた前面構成部材161とを備える。上述したようにガラス枠140は前面枠本体130のうち上下方向中央より少し下側から上端部に渡る部分を前方から覆っているが、取付部材163は前面枠本体130のうち残りの下側の部分(取付盤131)を前方から覆っている。
前面構成部材161は、封入球式遊技機100の前面側下方に設けられており、仮想遊技球表示器154を有するタッチパネル表示ユニット151、スピーカ155及び発射スライドボリューム153を配設するために前方側に膨出している。すなわち、前面構成部材161は取付部材163の前面全体を覆うように取付部材163の前面に取り付けられており、前面構成部材161がガラス枠140よりも前方へ膨出した状態に形成されている。前面構成部材161が前方に膨出した状態に設けられているので、前面構成部材161と取付部材163との間にスペースが形成され、仮想遊技球表示器154を有するタッチパネル表示ユニット151及び発射スライドボリューム153を傾斜させた状態で配設できるようになっている。また、前記スペースの中央部がタッチパネル表示ユニット151を取り付けるための情報表示装置取付空間16aとなり、タッチパネル表示ユニット151は、その下部を情報表示装置取付空間16a内に収容した状態で、情報表示装置取付空間16aの上部開口を閉塞するように操作装置16に取り付けられる。
また、前面構成部材161の後述するスピーカ取付凹部166は、前側に膨出する前面構成部材161の内側となる空間の左右の中央部の下部に前から後に向かって延出した状態となっている。従って、スピーカ取付凹部166は操作装置16内部となる情報表示装置取付空間16aの下側に配置され、スピーカ取付凹部166の上面が、情報表示装置取付空間16aに臨んでいる。そして、スピーカ取付凹部166の上面には、その左右にそれぞれ、前後方向に延在し、上端面が略水平となった載置リブ167,167が形成されている。
そして、タッチパネル表示ユニット151を操作装置16に取り付けた場合に、タッチパネル表示ユニット151の情報表示装置取付部材151bの表示器取付部18の底壁183が情報表示装置取付空間16a内で載置リブ167,167上に載置された状態となる。
前面構成部材161は、その左右両側部に、側方に向いて開口した空間部16cを形成可能な空間形成部165,165を備える。空間形成部165,165は、前面構成部材161の側部から延設されている。すなわち、封入球式遊技機100を正面側から見た場合に、空間形成部165,165がタッチパネル表示ユニット151及びスピーカ取付凹部166の左右それぞれの側部から側方に向かって延出するように設けられ、空間形成部165,165のそれぞれの後方にポケット状の空間部16c,16cが形成され、左側の空間部16cは左方に向いて開口し、右側の空間部16cは右方に向いて開口している。
これら空間部16c,16cの内面のうち、主に遊技機の前方側で後方を向いた部分にタッチセンサを形成したものがタッチセンサ152,152となっている。また、ポケット状の空間部16c,16cの底面部分は、遊技者の手をおけるように凹部内より外側に延出した状態となっており、凹部に手を入れてタッチセンサに触れた状態で楽に手を凹部の底面におけるようになっている。すなわち、凹部の底面は、ハンドレスト158aとして機能する。
この封入球式遊技機100は、従来のパチンコ遊技機に設けられた遊技球の発射を操作するための回転操作式の操作ハンドルに代えて、上述のタッチセンサ152,152及び発射スライドボリューム153を有する。
また、タッチセンサ152は、金属板で構成され、従来の操作ハンドルに設けられていたタッチセンサと同様の構成を有するものであり、遊技者の手のタッチセンサ152への接触によって信号を発射制御装置63aに出力し、発射制御装置63aの制御の元に発射装置61を作動させて遊技球を発射させるものである。
また、従来、発射勢の調整は、操作ハンドルを回転することにより行われていたが、この封入球式遊技機100では、発射スライドボリューム153の操作レバー156の上下動させることにより行われる。
タッチパネル表示ユニット151は、図8に示すように、タッチパネル表示器151aと、該タッチパネル表示器151aが取り付けられるとともにタッチパネル表示ユニット151を操作装置16に取り付けるための情報表示装置取付部材151bと、遊技者の持球となる遊技球を仮想的に表示する仮想遊技球表示器154と、情報表示装置取付部材151bにおいて遊技者に対するタッチパネル表示器151aの角度を調整するための角度調整部材17とを備えるものである。
前記タッチパネル表示器151aは、図9に示すように、ポインティングデバイス(デジタイザ、タブレット)の一種として、指等により座標入力が可能なタッチパネル15aと、LCDパネル15bと、タッチパネル15a及びLCDパネル15bの駆動回路及び制御回路を備えたタッチパネルディスプレイ制御部15cと、タッチパネルディスプレイ制御部15cを、枠制御装置83としての第2枠制御基板82に接続するための接続端子15dと、タッチパネル15a及びLCDパネル15bとの周囲を囲むケーシング15eとを備えている。
タッチパネル表示器151aにおいては、透明なタッチパネル15aと、LCDパネル15bとが重ねて配置されており、LCDパネル15bに情報を表示するとともに、LCDパネル15bに表示された情報に基づいて、タッチパネル15aで座標位置を入力することにより、情報の表示と情報の入力操作が可能となっている。
そして、タッチパネル表示器151aのLCDパネル15bには、遊技者の現在の持球数の情報、遊技者が投入して未だ持球数(遊技媒体数)に変換されていない金額(残高)の情報(遊技価値情報)が表示される。
また、遊技店が会員等に貯球による再プレイを許可している場合には、貯球数の情報(遊技価値情報)が表示される。
また、タッチパネル表示器151aのLCDパネル15bには、例えば、遊技者の遊技に関する情報として、変動表示ゲームの大当り回数や確率変動を伴う大当り回数、前回の大当りからの変動表示ゲームのスタート回数等が表示される。
また、LCDパネル15bには、タッチパネル15aによる操作用の表示として、上述の遊技価値情報としての金額の情報から予め設定された単位金額(100円、500円、1000円等)を持球数に変換する貸球ボタンが表示され、タッチパネル15aにより貸球ボタンの座標位置に対応する座標位置が入力されると、遊技価値情報としての金額から単位金額が差し引かれて、貸球数(遊技媒体数)に変換され、さらに変換された貸球数が持球数に加算される制御が上述の枠制御装置で行われる。
また、同様に、LCDパネル15bには、上述の遊技価値情報としての貯球数の情報から予め設定された単位遊技球数(25個、125個、250個等)を遊技媒体数に変換する再プレイボタンが表示され、タッチパネル15aにより再プレイボタンの座標位置が入力されると、貯球数から単位遊技球数が差し引かれて、遊技媒体数に変換されて、さらに持球数に加算される制御が枠制御装置で行われる。
従って、タッチパネル表示器151aは、遊技者が保有する遊技価値情報を持球数に変換する操作を行う変換操作手段として機能する。
また、タッチパネル表示器151aにおいては、係員の呼出、休憩、遊技終了等を指示する操作を行うための各種ボタンが表示され、それらを指示する操作が可能となっている。なお、係員の呼出ボタンの座標位置が入力された際には、外部アピール装飾ランプ11,…が赤く点灯するとともに、枠制御装置から外部の管理装置を介して、例えば、遊技機情報の呼出ランプや等のランプの点灯等が行われ、休憩ボタンの座標位置が入力された際には、LCDパネル15bに休憩を示す表示を行うとともに、パスワード等の入力で遊技をできない状態とする制御が枠制御装置で行われ、遊技終了ボタンの座標位置が入力された際には、枠制御装置83の制御によりカード等の記憶媒体の排出や遊技価値情報や遊技媒体数情報等の外部への出力の処理によりこれらの情報の管理装置での管理等の処理が行われる。
その他に、タッチパネル表示器151aには、遊技者が遊技する封入球式遊技機100に関する情報として、変動表示ゲームの大当り回数等の履歴情報を表示させるためのボタンや、遊技者が変更可能な封入球式遊技機の設定を操作するためのボタン等が表示されるものとしても良い。これらのボタンの座標位置を入力した場合には、サブメニューの表示等により表示画面の切替等の処理が枠制御装置で行われる。
前記タッチパネルディスプレイ制御部15cは、タッチパネル表示器151aの裏面側に配置されており、ケーシング15eの後方に突出した部分に収納された状態となっている。
また、接続端子15dは、タッチパネルディスプレイ制御部15cに接続され、ケーシング15eの裏面側で露出した状態となっている。
また、前面操作ユニット150の上面に前側に向かって下り傾斜するように斜めに配置されるタッチパネル表示器151aの下端側(前側)となるケーシング15eの下端面の左右には、この下端面に対して直角となるように斜め下方に延出する回動突起15hが設けられている。また、回動突起15hの先端部は、軸方向が左右方向に設定された円柱状に形成されている。そして、回動突起15hは、情報表示装置取付部材151bの後述する回動支持受部18aの先端凹部に係合される。そして、回動支持受部18aに係合された状態で回動突起15hは、円柱状の先端部を中心に回動自在に支持されるようになっている。従って、タッチパネル表示器151aは、その下端部を中心に、その上端部が上下動するように回動自在となり、前面が前側に下り傾斜するように傾いたタッチパネル表示器151aの角度(仰角)を変更可能となっている。なお、タッチパネル表示器151aの上部は、後述するように角度調整部材17に上下動可能に支持されるようになっている。
また、ケーシング15eの上端面には、前側が低く、後側が高くされた段差部15oが形成され、情報表示装置取付部材151bの後述する上表面壁182の表示器取付開口部181の上側の内側縁部の下側に係合して、ケーシング15eの上端の上限位置を規制するようになっている。
すなわち、タッチパネル表示器151aの上部は、後述するように角度調整部材17に下側から押されることにより、上方に向かって移動して、タッチパネル表示器151aの角度が調整されることになるが、ケーシング15eの段差部15oが情報表示装置取付部材151bの上表面壁182の表示器取付開口部181の上側となる内側縁部下側に係合することで、タッチパネル表示器151aの上端が情報表示装置取付部材151bから外れるのを防止している。
また、ケーシング15eの下端部が情報表示装置取付部材151bに回動自在に係合した状態で、段差部15oがタッチパネル表示器151aの上端が情報表示装置取付部材151bから外れるのを防止していることから、情報表示装置取付部材151bの表示器取付開口部181の上側に向かって、タッチパネル表示器151aを取り外すことができないようになっている。
情報表示装置取付部材151bは、前面側が前方に下り傾斜し、前記タッチパネル表示器151aが取り付けられる表示器取付部18と、表示器取付部18の上部にガラス枠140の下面に沿って左右方向に延在し、前記下面と対向する後述の対向面192aを有する上構成部19とからなる。
前記表示器取付部18は、前方に向かって下り傾斜するように斜めに形成されるとともに、タッチパネル表示器151aが取り付けられる矩形状の表示器取付開口部181を有する上表面壁182と、上表面壁182と間隔を開けて上表面壁182の下側にほぼ水平に配置される底壁183と、底壁183の前縁部と上表面壁182の表示器取付開口部181の下側となる内側縁部との間に設けられる前壁184と、底壁183の左右の側縁と上表面壁182の表示器取付開口部181の左右となる内側縁との間に設けられる左右の側壁185,185とを備える。
前記上表面壁182は、その外形が、操作装置16の後述する情報表示装置取付空間16aの上部開口に沿った形状となっており、上表面壁182が上部開口を閉塞するように配置されて、操作装置16に取り付けられるようになっている。
また、上表面壁182には、タッチパネル表示器151aの外形とほぼ同形の表示器取付開口部181を有し、この表示器取付開口部181にタッチパネル表示器151aが取り付けられるようになっている。
また、上表面壁182の表示器取付開口部181の右側上部(後部)には、仮想遊技球表示器154の後述のカバー部材154aのレンズ154cが突出した状態に露出する仮想遊技球開口部18bが左右に長い形状に形成されている。また、上表面壁182の裏面の仮想遊技球開口部18bの下側には、図10に示すように、前記カバー部材154aの下端部が係合して支持される支持係合部18cが設けられている。
また、上表面壁182の表示器取付開口部181の左側には、角度調整部材17の後述する角度調整ダイヤル17aが突出した状態に露出するダイヤル開口部18dが形成されている。
前壁184は、その下側縁部が底壁183の前縁部と接合され、上側縁部が上表面壁182の裏面の表示器取付開口部181の下側の内側縁より下側に接合され、左右側縁部が側壁185,185に接続されている。
前壁184の内面の上端部の左右には、表示器取付部18に取り付けられるタッチパネル表示器151aの下端部左右の回動突起15hに対応する位置に上述の回動支持受部18aが形成されている。回動支持受部18aは、先端部に回動突起15hの円柱状の先端部と嵌合する凹部が形成されている。
また、図9に示すように、前壁184の斜め下を向いた前面の上端部には、段差状の下係合部187が形成され、下係合部187の段差面が操作装置16の上部開口の下側となる内側縁部に下側(内側)から係合するようになっている。
この係合により、情報表示装置取付部材151b(タッチパネル表示ユニット151)の下端部(前端部)の上方への移動が規制されるようになっている。
前記側壁185,185は、下側縁部が底壁183の左右の側縁部の何れかに接合され、斜めとなる上側縁部が上表面壁182の表示器取付開口部181の左右何れかの内側縁部に接合され、前側縁部が前壁184の左右の側縁部の何れかに接合されている。
また、側壁185,185の後側縁部は、他の部材に接合されずに開放された状態となっている。そして、図10に示すように、左右の側壁185,185の後側縁部の上部には、それぞれ、角度調整部材17の後述する回転軸17bが回動自在に係合する軸受凹部18e,18eが形成されている。また、後から見て左側の側壁185の軸受凹部18e左側に隣設して側壁185と一体にボス18fが形成されている。このボス18fに、図7に示すようにビス18iを螺合することにより、軸受凹部18eからの回転軸17b端部の脱落を防止することができる。
また、後から見て右側の側壁185の右側には、上述のダイヤル開口部18dが形成されるとともに、ダイヤル開口部18dの右側には、側壁185と平行に軸受壁186が形成されている。なお、軸受壁186の下端部は、後から見て右側の側壁185に向かって屈曲し、側壁185に接合されている。また、軸受壁186の前縁部は、上表面壁182の裏面に接合されている。そして、軸受壁186の後側縁部には、側壁185,185の軸受凹部18e,18eと一直線上に並ぶ位置に軸受凹部18gが形成されている。
従って、角度調整部材17の回転軸17bは、側壁185,185の2つの軸受凹部18e,18eと、軸受壁186の軸受凹部18gとに回動自在に嵌合する。
また、軸受壁186の軸受凹部18gに隣設して軸受壁186と一体にボス18hが形成され、このボス18hに、図7に示すようにビス18iを螺合することにより、軸受凹部18gからの回転軸17bの端部の脱落を防止することができる。
上構成部19は、表示器取付部18の上側縁に沿って左右に延在して配置されるとともに、表示器取付部18の上面(前面)が斜めとなっていたのに対して、前面が垂直とされ、上面が水平とされている。すなわち、上構成部19は、垂直な前面壁191と、垂直な前面壁191の上縁部から下方に水平に延出する上面壁192とを備えるとともに、表示器取付部18の上表面壁182に一体に接続される前面壁191の上表面壁182との境界部分から後方に水平に延出する水平リブ193とを備え、これら前面壁191、上面壁192と水平リブ193とから断面コ字状に形成されている。
また、上構成部19は、上述のように閉状態のガラス枠140の下面に沿って配置されており、上面壁192の上面がガラス枠140の下面と対向する対向面192aとなる。また、上構成部19の上面となる対向面192aの前部は、ガラス枠140のガラス板141より前となりガラス枠140の前面側の装飾部材が配置された部分の真下となり、対向面192aの後部がガラス枠140の前面側の装飾部材が配置された部分の下辺(下壁142、図1に図示)より後となる。
なお、下壁142は、ガラス枠140の前面側の装飾部材となる前面部の下端部から後方に延出したもので、その下側がガラス枠140の下面となり上構成部19の対向面192aの前部と対向する。また、下壁142の後端部は、上構成部19の対向面19の後端部よりは前となっている。
そして、タッチパネル表示ユニット151の上構成部19が閉じた状態のガラス枠140(透明部材保持枠)の真下に配置されることから、ガラス枠140を開状態にすると情報表示装置であるタッチパネル表示ユニット151の上下方向の移動が可能になり、ガラス枠140を閉状態にするとタッチパネル表示ユニット151の上下方向の移動が規制される。
また、上構成部19の上面壁192上には、左右に延在して逆L字状の挿入防止部材194が形成され、ガラス枠140と前面構成部材161との間からセル、ピアノ線等の不正部材の挿入を防止するとともに、挿入防止部材194が前記下壁142と係合することで、ガラス枠140を閉めた状態でタッチパネル表示ユニット151を前側に引抜くような力がかかった際に、タッチパネル表示ユニット151が前側に向かって外れるのを防止している。
角度調整部材17は、表示器取付部18に下端部が回動自在に係合したタッチパネル表示器151aの上部を支持するとともに、タッチパネル表示器151aの上部を上下動させることで、タッチパネル表示器151aの角度(仰角)を調整(チルト調整)するもので、表示器取付部18のタッチパネル表示器151aの上部の下側となる位置に左右方向に沿って配置され、表示器取付部18に回動自在に支持される回転軸17bと、回転軸17bの一方の端部に配置され、該回転軸17bに固定されて回転軸17bと一体に回転する角度調整ダイヤル17aと、回転軸17bのタッチパネル表示器151aと上下に重なる位置の左右に固定され、回転軸17bと一体に回転するカム17cとを有する。
回転軸17bは、上述のように表示器取付部18の側壁185,185及び軸受壁186に形成された軸受凹部18e,18gに回動自在に係合するとともに、ビス18iにより軸受凹部18e,18gから脱落しないように支持されている。
前記角度調整ダイヤル17aは、円板状のダイヤルでその中心に回転軸17bが固定され、回転軸17bと一体に回転可能とされるとともに、その一部が表示器取付部18の上表面壁182のダイヤル開口部18dから上表面壁182の前面側に遊技者が操作可能に露出している。
従って、情報表示装置であるタッチパネル表示ユニット151の表面を構成する上表面壁182の前面に一部が露出する角度調整ダイヤル17aを操作することにより、回転軸17bを回転可能となっている。
カム17c,17cは、図9に示すように、その中心に開けられた貫通孔に回転軸17bが回転不可に挿通され、2つのカム17c,17cの回転位相が合わせられるようになっている。
そして、カム17c,17cの外周の形状は、例えば、回転中心からの外周までの距離が最も短くなる角度を0とした場合に、回転中心から外周までの距離が角度が大きくなるほと遠くなる形状となっている。そして、角度が0に戻る直前となる角度でカム17c,17cの外周から回転中心までの距離が最大となり、角度0の部分で半径方向に沿った段差が形成されて上記距離が最低となるようになっている。そして、カム17c,17cの外周がタッチパネル表示器151aの上部の裏面に当接することで、上述のように角度調整部材17により情報表示器の上部が支持されている。
そして、角度調整ダイヤル17aを操作することにより回転軸17bを回転させることでカム17c,17cを回転させることができる。また、カム17c,17cの角度0となる段差がタッチパネル表示器151aの裏面と直交した状態、すなわち、カム17c,17cの角度0となる外周部分がタッチパネル表示器151aの裏面に当接した状態では、角度0の直前となる最も回転中心から距離がある外周部分がタッチパネル表示器151aのケーシング15eの裏面のカム用孔(図示略)に入り込む。これにより、裏面のカム用孔の真上の近傍に、カム17c,17cの段差の下側となる角度0の最も回転中心に近い外周部分が当接することが可能となる。
この状態が、タッチパネル表示器151aの上部が最も低くされた状態で、タッチパネル表示器151aの角度が最も水平に近い状態となる。
また、この状態から傾斜角度を大きくする方向に回転すると、タッチパネル表示器151aの裏面に当接するカム17c,17cの外周面がカム17c,17cの回転中心から遠くなることで、タッチパネル表示器151aの上部が押し上げられてタッチパネル表示器151aの傾斜角度が大きくなる。そして、図8に示すように、タッチパネル表示器151aの裏面に当接するカム17c,17cの外周面からカム17c,17cの回転中心までの距離が最大となる回転角度より僅かに手前の回転角度において、タッチパネル表示器151aのケーシング15eの段差部15oが情報表示装置取付部材151bの上表面壁182の表示器取付開口部181の上側となる内側縁部下側に当接し、タッチパネル表示器151aの上部が、それ以上、上方に移動できない状態となる。
仮想遊技球表示器154は、図8及び図11に示すように、複数(例えば、5個程度)の発光手段としてのLED154hを備えたLED基板154bと、LED154h上を覆うレンズ154cを備えたカバー部材154aとを有する。
前記LED154hは、LEDである発行素子の周囲を囲む透光部材であるレンズの大きさが、ほぼ遊技球の大きさとなるものである。なお、この例において、レンズの形状は、半球状、円錐台状もしくは釣り鐘状であり、底面の径が遊技球の径にほぼ等しいものとなっている。また、1つのレンズ内に色の異なるLED素子が3つもしくは2つ配置され、各LED154hが複数色に発光可能となっていても良い(所謂三色LEDを用いても良い)。また、複数のLED154hは、LED基板154b上に互いに近接もしくは接触した状態で一列に並べて配置されている。
カバー部材154aは、その上下方向の中央部がLED基板154b上に一列に並んだ複数のLED154hを一体に覆う透明で光学素子として機能するレンズ154cとなっており、レンズ154cの上側が上取付部材154e、レンズ154cの下側が下取付部材154fとなっている。そして、上取付部材154eは、上構成部19の前面壁191の右側で、かつ、前面壁191の仮想遊技球開口部18bの上方となる裏面に形成されたボス19h(図10に図示)にビス止めされるビス止め部154gを有する。
また、下取付部材154fは、表示器取付部18の上表面壁182の裏面に沿って配置されるとともに、上表面壁182の裏面に形成された支持係合部18cに係合して左右及び下への移動が規制された状態に係合している。
また、カバー部材154aのレンズ154cの裏面側には、LED基板154bを取り付けるためのLED取付部154iが設けられ、LED取付部154iに設けられた、図示しないボスに、LED基板154b中央部のネジ孔を介してビスを螺合して締結することにより、カバー部材154aにLED基板154bが取り付けられている。
また、仮想遊技球表示器154は、表示器取付部18に取り付けた状態で、レンズ154cに覆われるとともに一列に並んだ複数のLED154hが横長の仮想遊技球開口部18bから露出し、複数のLED154hが左右方向に沿って一列に並んだ状態となる。
また、仮想遊技球表示器154のタッチパネル表示ユニット151(前面操作ユニット150)における取付位置は、前から見てタッチパネル表示器151aの右側となる。また、封入球式遊技機100においては、遊技盤1の下側において、右下側の発射位置から左上側に向かって遊技球が発射されるようになっており、仮想遊技球表示器154は、前面操作ユニット150の遊技球の発射側に配置されている。
そして、仮想遊技球表示器154は、上述の複数のLED154hを遊技者が保有する遊技球に見立てて表示を行う。例えば、遊技球が発射される度に減少する様子や入賞により増加する様子を、一列に並んだ複数のLED154hをタイミングをずらして順次点灯させたり消灯させたり点滅させたりすることで、一列に並んだLED154hに沿って光が左右方向に移動するような表現が可能であり、これを遊技球が流動している状態に見立てることができる
また、持球数の残数が減少し、LED154hの数以下となった場合は、仮想遊技球表示器154においては、点灯するLED154hの数と、持球数とを等しくする。すなわち、例えば、LED154hが5個の場合に、持球数が5個となった段階で、LED154hを全部点灯した状態とし、次いで、遊技球の発射に伴って持球数が1個減る度に1個のLED154hを消灯することにより、持球数が残り僅かであることと、現在の持球数を報知する。なお、上述のように仮想遊技球表示器154は、前面操作ユニット150において遊技球の発射側となる右側に配置されており、遊技球を循環使用しないパチンコ遊技機において、上皿の発射装置(発射位置)に遊技球が導入される側となる右端部に対応する位置に仮想遊技球表示器154が配置されていることになる。
従って、遊技者は、仮想遊技球表示器154において、上述のように1つずつ遊技球が減少するようにLED154hが消灯していく様子(左側のLED154hから右側に順次消灯する様子)と、封入球式でないパチンコ遊技機において、持球が残り少なくなって上皿の右端にだけ遊技球がある状態で、遊技球が発射に伴って減少する様子とを重ね合わせて考えることができる。これにより、仮想遊技球表示器154における上述の表示が持球数が残り僅かであることを示していることを、特に説明しなくても、遊技者が直感的に認識することができる。
従って、封入球式遊技機100は、底面が遊技球とほぼ同じ大きさの概略半球状(円錐台状、釣り鐘状等を含む)のLED154hを複数個左右方向一列に並設した仮想遊技球表示器154を、前記情報表示装置となるタッチパネル表示ユニット151の(発射位置側の)側方(すなわち、右側部)に設け、遊技球が発射位置に送られた場合に、前記LED154hから発光される光が側方(左右方向)に移動するように作動させるようになっている。
すなわち、封入球式遊技機100は、前記発射位置への送球に関連して、遊技者に遊技球が移動したように仮想的に見せる仮想遊技球表示手段(仮想遊技球表示器154)を設け、前記仮想遊技球表示手段は、径が遊技球とほぼ同じ大きさのレンズを有する発光手段としてのLED154h,…を複数個左右方向一列に並設した構造を有する。
次に、以上のような封入球式遊技機100の制御系について図12の制御ブロック図を参照して説明する。
封入球式遊技機100の制御系としては、上述の遊技の進行を制御する遊技制御装置21(メイン制御装置)と、この遊技制御装置21の制御下で各種の演出に関する制御を行う演出制御装置51(サブ制御装置)と、遊技制御装置21の制御下で、持球数(遊技球数)の演算や、タッチパネル表示ユニット151(タッチパネル表示器151a)の表示制御(タッチパネルディスプレイ制御部15cの制御)等を行うとともに、仮想遊技球表示器154及び外部アピール装飾ランプ11等の制御を行う枠制御装置83と、枠制御装置83の制御下で発射装置61の制御等を行う発射制御装置63aとを備える。なお、これら制御系の装置や、その他の装置に電力を供給する電源供給装置72が備えられ、電源供給装置72は、停電時等の外部からの電力の供給が停止した際に、少なくとも揮発性のメモリに記憶されたデータの消失を防止するためにバックアップ電源73を備える。
このうち遊技制御装置21は、CPU、RAM、ROM等を有する遊技用マイクロコンピュータ、入出力I/F、クロック(発振器)等により構成され、パチンコ遊技機において周知のものであり、特図や普図の変動表示ゲームに関連する各種乱数値なども生成している。各種乱数値には、特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数値、普図変動表示ゲームの当たり判定用乱数値などが含まれ、特図や普図の変動表示ゲームの当たり、外れ等のゲームの結果を決定している。
また、遊技制御装置21には、入出力I/Fを介して各入賞口センサ8a、ゲートセンサ6a、始動口センサ9b、カウントセンサ5b、V入賞センサ5cが接続され、これらセンサからの遊技球の検出信号が入力されるようになっている。そして、入賞口センサ8a、始動口センサ9b、カウントセンサ5b等の各種入賞口、入賞装置に設けられたセンサからの入力に基づき賞球が発生することになるが、封入球式遊技機100においては、封入球式以外のパチンコ遊技機において、賞球としての遊技球の払い出しを制御する排出制御装置に代えて、賞球に関する情報が枠制御装置83に出力されるようになっており、枠制御装置83においては、賞球に関する情報に基づいて、持球数に賞球数を加算する演算処理が行われるようになっている。また、遊技制御装置21においては、ゲートセンサ6a、始動口センサ9b、V入賞センサ5cから入力される信号に基づいて、特図及び普図の変動表示ゲームの進行の制御が行われる。
また、遊技制御装置21には、入出力I/Fを介して普電ソレノイド9a、大入賞口ソレノイド5aが接続されて制御されるようになっており、特図や付図の変動表示ゲームの結果に基づいて、特別変動入賞装置5や普通変動入賞装置9の開閉が制御される。
演出制御装置51は、遊技制御装置21からの演出コマンドに基づいて、変動表示装置4に識別情報による特図変動表示ゲームを含む各種の演出表示や、その他の各種情報表示などを行わせる表示制御を行う。
演出制御装置51は、CPU、ROM、RAMを備えた演出用マイクロコンピュータや、ビデオ制御用の各種ICを備え、遊技制御装置21における特図の変動表示ゲームの進行の制御に基づいて、変動表示装置4において特図の変動表示ゲームの表示や、それに伴う演出表示の制御を行う。
また、演出制御装置51は、上述のように遊技制御装置21からの指令に基づき、スピーカ13,13(スピーカ155は、演出制御装置51の制御の元に枠制御装置83で駆動制御される)による発音動作などを制御したり、遊技盤1前面(各種役物を含む)に設けられた装飾用のLED類等を含む装飾ランプ15の点灯及び消灯を制御したりする。なお、サイドランプ12,12は、演出制御装置51に制御されるものとしても良いし、演出制御装置51の制御下で枠制御装置83が制御するものとしても良い。
枠制御装置83は、CPU84a、RAM84b、ROM84c等を有するマイクロコンピュータ84、入出力I/F85、クロック(発振器)86等により構成されている。なお、枠制御装置83は、実際には、第1枠制御基板81で構成される制御装置と、第1枠制御基板81で構成される制御装置の制御下で制御を行う第2枠制御基板82で構成される制御装置とからなるが、ここでは、説明を簡単にするために、第1枠制御基板81と第2枠制御基板82とから一つの枠制御装置83が構成されているものとして説明する。
このうち、CPU84aは、制御部、演算部を備え、各種演算・制御を行うものであり、球送りセンサ246から入力される遊技球の発射に関する情報や、遊技制御装置21から入力される遊技球の賞球に関する情報等から遊技者が遊技に使用可能な遊技球数のデータである持球数情報を算出したり、算出された持球数の情報に基づいて、タッチパネル表示ユニット151に持球数を数値としてデジタル表示する制御や、外部アピール装飾ランプ11及び仮想遊技球表示器154におけるLED等の電気的発光源の点灯・消灯・発光色の変更等の制御を行う。
RAM84bは、各種フラグ、各種タイマ、各種カウンタ等の記憶領域を有するとともに、CPU84aの作業領域等を備えている。
ROM84cには、上述の持球数等の遊技球の発射に関する制御を行うためのプログラムや、遊技球を循環使用する際の各種制御を行うためのプログラムや、タッチパネル表示ユニット151、外部アピール装飾ランプ11及び仮想遊技球表示器154の制御を行うプログラム等や、これらのプログラム等で使用されるデータ等が記憶されている。
また、入出力I/F85には、図示しないローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、遊技制御装置21、演出制御装置51、タッチパネル表示151a(のタッチパネル15a)、球送りセンサ246、ファール球センサ253、回収球センサ212、球不足検出センサ264、貯留球検出センサ262a、ガラス枠開放検出センサ142等が接続されており、これらからの各種信号が入力されている。そして、これら各種信号は、該入出力I/F85により中継されて、CPU84aに対し出力されている。
さらに、入出力I/F85には、CPU84aから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力I/F85により中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、発射制御装置63a、タッチパネル表示ユニット151(のLCDパネル15a)、外部アピール装飾ランプ11、仮想遊技球表示器154、スピーカ155、補充ソレノイド263、エラー表示器14などに出力されている。
また、枠制御装置83のマイクロコンピュータ84は、入出力I/F85を介して図示しない通信装置と接続され遊技店のコンピュータシステムである管理装置90と接続され、従来遊技制御装置21の通信装置が外部端子を介して行っていた各種信号の出力を枠制御装置83が行うとともに、管理装置90からの情報を入力可能となっている。すなわち、枠制御装置83から管理装置90に送信される特図変動表示ゲームのスタート、大当たり、大当たり後に確率変動を伴う大当たり、入球、出球等の情報が出力されるとともに、例えば、会員の情報、他の遊技機の情報等が管理装置90から枠制御装置83に入力可能となっている。
以上のような枠制御装置83は、賞球に関する情報や、球送りセンサ246の信号に基づく遊技球の発射の情報や、ファール球センサ253の信号に基づくファール球の情報、回収球センサ212の信号に基づく入球の情報に基づいて、持球数等の各種遊技球数に関する情報を算出し、持球数に基づいて発射制御装置63aを介して遊技球の発射を制御する。また、枠制御装置83は、算出された各種遊技球数の情報に基づいて、タッチパネル表示器151aや、外部アピール装飾ランプ11、仮想遊技球表示器154等への表示の制御を行う。なお、タッチパネル表示器151aの表示の制御においては、上述の変動表示ゲームに関する情報や、管理装置90から入力された情報等の表示も行われる。
また、枠制御装置83は、持球数の情報に基づいて、発射制御装置63aを介して、持球数が0より大きい場合に遊技球の発射を許可し、持球数が0の場合に遊技球の発射を禁止するようになっている。
また、枠制御装置83は、持球数の情報と球送りセンサ246からの信号とに基づいて、外部アピール装飾ランプ11を制御するとともに、持球数の情報と球送りセンサ246からの信号とタッチパネル表示器151aからの信号とに基づいて、仮想遊技球表示器154を制御する。
なお、図12において、枠制御装置83には入出力インタフェース85を介して、枠制御装置83に信号を入力可能に第1及び第2マイクロスイッチ753,757が接続され、制御可能に第1及び第2電動モータ752,756及び球見せLED707が接続されているが、これは後述の第2実施形態の構成であり、第2実施形態では、仮想遊技球表示器154に代えて、第2実施形態の仮想遊技球表示器700の第1及び第2マイクロスイッチ753,757、第1及び第2電動モータ752,756及び球見せLED707が枠制御装置83に接続される。
発射制御装置63aは、図示しないCPU、RAM、ROM等を備えたマイクロコンピュータを備え、図示しない入出力I/Fを介して、前面操作ユニット150のタッチセンサ152(タッチセンサ)及び発射スライドボリューム153が接続されるとともに、球送りソレノイド244、送風ファン420、発射装置61(のモータのドライバ)が接続されている。
発射制御装置63aは、発射スライドボリューム153の操作レバー156の操作に基づく信号レベルにより、発射装置61における遊技球の発射勢を制御するとともに、タッチセンサ152において、遊技者の手が検出され、かつ、上述の持球数が0より大きい場合に、発射装置61を制御して所定の時間間隔毎に遊技球を順次発射する制御を行う。また、発射制御装置63aは、発射装置61による遊技球の発射のタイミングに合わせて、球送りソレノイド244を作動させて、封入球循環ユニット200から発射装置61に遊技球を供給する制御を行う。
また、発射制御装置63aは、付着物除去手段400の送風ファン420の制御も行うようになっており、例えば、発射装置61による遊技球の発射が停止されている場合(タッチセンサ152から信号が入力している場合)に、送風ファン420を停止し、発射装置61により遊技球が所定時間毎に発射されている場合には、送風ファン420を作動させるようになっている。これにより、遊技球の発射が停止していることにより、待機流路221の付着物除去手段400の位置で停止した状態となった遊技球に送風ファン420が人口風を当てた状態のままとなるのを防止し、送風ファン420の耐用期間の延長と電力消費の低減を図っている。
以上のような封入球式遊技機100では、持球数が1以上の状態で、タッチセンサ152に遊技者が手を触れると、発射制御装置63aは、所定の時間間隔(例えば、60/100秒毎)毎に、球送りソレノイド244を駆動して球送り装置240により循環経路220の待機流路221から供給流路245を経て発射レール62上の発射位置に遊技球を送り、次いで、遊技球は発射位置に到達した後のタイミングで発射スライドボリューム153の操作レバー156の操作に基づくボリュームに対応する発射勢で発射装置61が遊技球を発射する。発射された遊技球は、遊技領域1a内を流下して入賞の機会を得る遊技を行うことになり、各種入賞口に入賞した遊技球は、遊技領域1aから遊技盤1の裏面側に導出され、各入賞口センサ8a、始動口センサ9b、カウントセンサ5bに検出された後に、セーフ球として封入球循環ユニット200の回収部材210に回収される。
また、入賞せずに遊技領域1aを流下した遊技球は、下側のガイドレール2に設けられた切欠部から遊技領域1aの下方に流下して封入球循環ユニット200の回収部材210に回収される。そして、回収されたセーフ球及びアウト球は、回収球センサ212に検出され、回収球数としてカウントされる。なお、回収球数は、発射球数(発射位置に送られた級数)からファール球数を減算した数に対応し、例えば、チェックに用いられる。
また、発射されたのにもかかわらず遊技に供されなかったファール球は、ファール球回収口251から封入球循環ユニット200内に回収されて、ファール球センサ253に検出される。そして、回収されたセーフ球、アウト球、ファール球は循環経路は封入球循環ユニット200に回収された後に循環経路220の待機流路221に至り、再び、球送り装置240により発射位置に送られて遊技領域1aに発射されるように封入球式遊技機100内を循環する。
そして、上述のように球送り装置240により送られて供給流路245を通過する遊技球が球送りセンサ246により検出され、待機流路221から発射位置に送られる遊技球の検出を示す信号が枠制御装置83に送られる。そして、枠制御装置83は、球送りセンサ246の検出信号の入力に基づいて、持球数を1だけ減算する。
なお、ファール球センサ253から枠制御装置83にファール球の検出を示す信号が入力した場合に、枠制御装置83において持球数に1加算する処理が行われる。
また、各入賞口センサ8a、始動口センサ9b、カウントセンサ5bのいずれかから枠制御装置83に入賞した遊技球の検出を示す信号が入力した場合に、枠制御装置83は、各センサ(各入賞)に対応した賞球数を持球数に加算する。
そして、枠制御装置83は、持球数に基づいて外部アピール装飾ランプ11の制御を行う。
外部アピール装飾ランプ11,…(以下、ランプと略す)は、赤、青、緑の三色LEDが複数個入った半球状の透光部材(レンズ(ランプ球))を有するものであり、この例において、ランプ11,…が5つ設けられており、三色LEDの各色の発光の強弱により、各ランプ11,…は、多数色の発光が可能となっている。
そして、ランプ11,…においては、持球数が1000個未満の場合に全消灯した状態とされ、持球数が1000〜1999個の場合に、左端の1番目のランプ11が緑色に点灯し、持球数が2000〜3999個の場合に、左端から1番目と2番目の2つのランプ11,11が黄色に点灯し、持球数が4000個〜5999個の場合に、1番目〜3番目までの3つのランプ11,…が青色に点灯し、持球数が6000〜7999個の場合に、1番目〜4番目までの4つのランプ11,…が紫色に点灯し、持球数が8000〜9999個の場合に、1番目〜5番目までの5つ(全て)のランプ11,…が水色に点灯するようになっている。すなわち、持球数が1000個から2000個程度増加する毎に点灯するランプ11,…が増加するとともに、ランプ11,…の発光色が変更されるようになっている。上述の各色に点灯していないランプ11,…は、消灯状態とされている。
また、持球数が10000個以上となった際には、持球数が10000〜11999個の場合に、左端の1番目のランプ11がレインボー色に点灯し、残りの4つのランプ11が白色に点灯する。なお、ここでレインボー色とは、虹のようにグラデーションを有すような表示で、複数の三色LEDで発光色を例えば時間的に変化させることで行われるものである。例えば、レインボー色は、三色LEDの各色のLED素子の輝度を個別に調整することで、7色の発光を可能とするとともに、7色の発光色を所定の短時間毎に順次変更して一色ずつ発光させていくこと7色に変化する発光を行うようにしたものでも良い。
そして、持球数が12000〜13999個の場合に、左端から1番目と2番目との2つのランプ11,11がレインボー色に点灯し、残りの3つのランプ11が白色に点灯し、持球数が14000〜15999個の場合に、1番目〜3番目までの3つのランプ11,…がレインボー色に点灯し、残りの2つのランプ11が白色に点灯し、持球数が16000〜17999個の場合に、1番目〜4番目までの4つのランプ11,…がレインボー色に点灯し、残りの1つのランプ11が白色に点灯し、持球数が14000〜15999個の場合に、全てのランプ11,…がレインボー色に点灯する。そして、持球数が20000個以上の場合には、全てのランプ11,…がレインボー色に点灯するとともに、発光色の変動のタイミングをランプ11,…の並び順にずらすことにより、発光色がランプ11,…間に渡って移動するように表示する。
なお、ランプ11,11は、持球数が多くなった場合の表示だけに用いるのではなく、変動表示ゲームの演出に用いるものとしても良く、例えば、変動表示ゲームで通常大当り及び確変大当りとなった場合に、上述の持球数が20000個以上となった場合と同様にレインボー色に点灯するとともに色が移動する表示を行っても良い。また、通常大当りの場合は、7色ではなく3色の発光色を移動するように表示させることで、通常大当りと確変大当りとで異なる演出としても良い。
また、ランプ11,11を警告、報知等の目的に利用しても良く、例えば、ガラス枠140が開放された際に、ガラス枠140の開放を検知するガラス枠開放検出センサ142から枠制御装置83にガラス枠140の開放を示す信号が入力された場合や、不正、エラー等を検出する検出手段を設けた場合にこれら検出手段から枠制御装置83に不正やエラーを示す信号が入力された場合や、上述のタッチパネル表示ユニット151から上述の呼出ボタンの押下を示す信号が枠制御装置83に入力された場合などに、上述の持球数の報知や変動表示ゲームの演出を行う場合のランプ11,11の点灯状態と異なるように点灯、例えば、全てのランプ11,11を赤色に点灯して、上述の各場合を報知、警告するものとしても良い。
また、タッチパネル表示ユニット151における持球数の数値のデジタル表示においても、ランプ11,11に対応した表示が行われるように枠制御装置83に制御されており、持球数が0〜999個までは、数値が白色表示され、1000〜1999個で緑色表示、2000〜3999で黄色表示、4000〜5999で青色表示、6000〜7999で紫色表示、8000〜9999で水色表示、10000〜19999でレインボー色表示、20000以上でレインボー色表示でかつ色が数値の桁方向で移動する表示を行うようになっている。
一方、仮想遊技球表示器154においては、5つのLED154hが左右一列に配置されるとともに、各LED154hは、遊技球と同様の径のレンズを備えており、持球数が10個以上において、遊技球が発射されている場合には、枠制御装置83に球送りセンサ246から信号が入力するタイミングもしくは持球数が1減少するタイミング、すなわち、遊技球が発射位置に送られるタイミングに関連して横一列に並んだLED154h,…で光が1個移動するような表示が行われる。
例えば、全てのLED154hが点灯した状態で、上述のタイミング毎に左端のLED154hから右端のLED154hに向かって、1つずつLED154hを点滅させ、右端のLED154hが点滅したら、再び、左端のLED154hのLED154hを点滅させることを繰り返すようにしている。
なお、LED154hの列を遊技球が発射位置に送られることに関連するタイミングで、LED154h1個分ずつ光が移動するように見えるようにLED154hの点灯と消灯とを制御できるものならば、上述の制御に限られるものではなく、5つのうちの4つのLED154hを点灯させるとともに、消灯する1つのLED154hを上述のタイミング毎に右隣のLED154hに変更し、右端のLED154hが消灯した後に、上述のタイミングで左端のLED154hを消灯させて、再び、消灯するLED154hを上述のタイミング毎に右隣のLED154hに変更することを繰り返すものとしても良いし、点灯するLED154hと消灯するLED154hを逆にしても良い。
そして、仮想遊技球表示器154は、ランプ11,…が主に持球数が多い際に持球数を報知するようになっていたのに対して、仮想遊技球表示器154は、持球数が少なくなった場合に、遊技者に持球数が減少し、すぐに持球数が0となって遊技球が発射できない状態となることを報知するようになっている。
例えば、遊技球数が10個からLED154h,…の個数より1つ多い6個までは、上述のような光が左右方向に移動するようにLED154h,…の点灯や消灯を制御することなく、ランダムに近い状態で各LED154hを点滅させるとともに、全てのLED154hの全点灯と全消灯とを混ぜるような制御を行うことで、仮想遊技球表示器154に遊技者の注意を向けるとともに、遊技者に持球数が少なくなったことを示唆するようになっている。
そして、持球数がさらに減って持球数と仮想遊技球表示器154のLED154h数(レンズ数)とが一緒となった場合、この例では、持球数が5個となった場合に、全てのLED154hが点灯し、持球数が4個となった場合に、左端のLED154hが1つ消灯(残り4つ点灯)し、持球数が3個となった場合に、左端からLED154hが2つ消灯(残り3つ点灯)し、持球数が2個となった場合に、左端からLED154hが3つ消灯(残り2つ点灯)し、持球数が1個となった場合に、左端からLED154hが4つ消灯(残り1つ点灯)し、持球数が0個となった場合に、LED154hが全消灯する。
この場合に、LED154h,…は、持球数が減るタイミングで1つのLED154hが消灯することになり、持球数の1つの減少、すなわち、1つの遊技球が発射位置に送られることに関連するタイミングで、LED154hを消灯するようになっている。そして、上述のように仮想遊技球表示器154に遊技者の注意を向けるような表示を行った後に、持球数とLED154h,…の個数とが同じになった段階で、持球数が1つ減少する毎にLED154h,…を減少することで、点灯しているLED154hの数と持球数が等しくなり、遊技者は、仮想遊技球表示器154を見ることにより、直感的に現在の持球数を認識することができる。
また、仮想遊技球表示器154においては、遊技価値情報の遊技媒体数への変換による持球数の増加、すなわち、球貸しによる持球数が増加した場合に、全消灯した後に右端から順次LED154hを1個ずつ点灯する制御が例えば、所定回数だけ繰り返し行われ(1回だけでも良い)、遊技球の増加を仮想的に再現するようになっている。なお、この遊技球を増加するようにみせる仮想遊技球表示器154の制御は、変換操作手段となるタッチパネル表示ユニット151において、表示された球貸しボタンもしくは再プレイボタンを遊技者が指で押すことにより、タッチパネル表示ユニット151から枠制御装置83に遊技価値情報を遊技媒体数に変換する指示となる信号が入力した場合に行われる。
また、仮想遊技球表示器154は、持球数に関する表示以外の表示を行っても良く、例えば、タッチパネル表示ユニット151において休憩ボタンが押され、遊技者が離席中の場合には、仮想遊技球表示器154においてLED154hの全点灯と全消灯が短時間で繰り返す(点滅)表示が行われ、タッチパネル表示ユニット151において遊技終了ボタンが押され、封入球式遊技機100が空き台となった場合には、仮想遊技球表示器154においてLED154hが全点灯した状態から順次1個ずつ消灯する制御が繰り返し行われる。
これにより、遊技者がいない封入球式遊技機100が空き台なのか休憩中なのかを容易に判断することができる。
なお、仮想遊技球表示器154においても、外部アピール装飾ランプ11,…と同様の三色LEDを用いて、点灯、消灯以外に持球数に対応して発光色を変更するものとしても良いし、点灯、消灯の制御に変えて発光色を変更すること、例えば、点灯を青の発光色に代え、消灯を赤の発光色に代えて、上述のような持球数を示す表示を行っても良い。
以上のように、この第1実施形態の封入球式遊技機100は、遊技機本体内に所定数封入した遊技球を、発射位置から遊技領域1aに発射して遊技を行う一方、遊技を終えた遊技球を回収して発射位置に導いて遊技球を循環使用する循環経路220を備え、前記循環経路220には、前記発射位置へ遊技球を一個宛送球する球送り装置240と、前記球送り装置240により発射位置に送られる遊技球を待機させる待機流路221とを備え、遊技者の保有する持球数により遊技可能になり、前記発射により持球数から減算処理し、遊技球の入賞により持球数に加算処理するものであり、前記発射位置への送球に関連して、遊技者に遊技球が移動したように仮想的に見せる仮想遊技球表示手段(仮想遊技球表示器154)を設け、前記仮想遊技球表示手段は、径が遊技球とほぼ同じ大きさのレンズを有する発光手段としてのLED154h,…を複数個左右方向一列に並設した構造を有する。
従って、遊技球が移動しているように仮想的に見せる仮想遊技球表示器154として、仮想的に遊技球と見なせるレンズを備えた複数のLED154h,…を左右方向に一列に並び設けたので、LED154h,…の点灯状態により、遊技球の左右方向への移動を仮想的に表現することができる。例えば、LED154h,…を全部消灯した状態から並び順で順次点灯させたり、LED154h,…を並び順で順次点滅させたり、LED154h,…を全点灯した状態から並び順で順次消灯させたりすることで、仮想の遊技球としての光が移動しているように見せることができる。
ここで、LED154h,…のレンズが遊技球とほぼ同様の大きさの円形(丸)に見えることから、遊技者は、仮想遊技球表示器154が遊技球の移動を表現していることを直感的に認識することができる。
そして、LED154h,…を並び順に順次点滅させることで、遊技球が移動している状態を仮想的に表現することができる。従って、遊技球の発射タイミングに対応してLED154h,…の光が遊技球1個分移動するようにLEDの点灯及び消灯を制御することで、遊技球が発射毎に移動している状態を仮想的に表現することができる。
また、点灯状態から並び順にLED154h,…を順次消灯した場合には、遊技球が減少している状態を仮想的に表現することができる。すなわち、上皿に数個残った遊技球が1個ずつ発射位置に送られる毎に、上皿上の遊技球がなくなる状態を仮想的に表現することができる。ここで、持球数が減少し、LED154h,…の数と等しくなった際に、LED154h,…を全て点灯し、待機流路の遊技球が送り部材により発射位置に送られること(もしくは遊技球の発射)に関連して持球数が減少する度に、LED154h,…を1個ずつ並び順に消灯することで、残り僅かな持球数が減少し、持球数がなくなりそうなことと、持球数の値とを遊技者に直感的に認識させることができる。
次ぎに本発明の第2実施形態の封入球式遊技機100について図13〜図20を参照して説明する。なお、第1実施形態の封入球式遊技機100と、第2実施形態の封入球式遊技機100との違いは、第1実施形態の仮想遊技球表示器154における仮想的な遊技球の移動がLED154hで再現されており実際には移動しないものであったのに対して、第2実施形態の仮想遊技球表示器700における仮想的な遊技球が透明もしくは半透明の球7で再現されており実際に移動するものであることである。
従って、第2実施形態の封入球式遊技機100の構成は、仮想遊技球表示器700に関する構成を除いて第1実施形態の封入球式遊技機100と同様の構成となっており、仮想遊技球表示器700に関する構成以外の説明を省略する。
そして、仮想遊技球表示器700は、第1の実施例と同様に仮想遊技球表示器700が設置されるタッチパネル表示ユニット151の情報表示装置取付部材151bの図13、図14に示す表示器取付部18において、タッチパネル表示器151aの右側に設置される。
なお、第2実施形態の仮想遊技球表示器700は、球7,…の搬送機構等を有することから仮想遊技球表示器154より大きなものとなっており、図13,14に示すように、情報表示装置取付部材151bの表示器取付部18においては、第1実施形態に比較して、表示器取付開口部181、すなわち、タッチパネル表示器151aの取付位置が左にずらされ、表示器取付部18の情報表示器18の右側となる仮想遊技球表示器700の取付領域が広くされている。
また、表示器取付部18の上表面壁182には、上表面壁182の裏面側に設置される仮想遊技球表示器700内を循環移動する球7,…を視認可能とする窓部としての仮想遊技球開口部18bが形成されている。なお、仮想遊技球開口部18bは、第1実施形態に比較して僅かに長く形成されており、転動する複数の球7,…の移動を見やすいようになっている。
また、仮想遊技球開口部18bには、仮想遊技球表示器700内の球7,…の視認性を向上するためのレンズ部材18kが嵌め込まれている。
そして、上表面壁182の裏面には、外観が薄い箱状の仮想遊技球表示器700を上表面壁182と直交する方向に固定するための底部固定リブ18mと、左右の上部固定リブ18n,18nが設けられている。
底部固定リブ18mは、略水平に後方に延出し、上表面壁182に略直交する仮想遊技球表示器700の底部の前縁部に当接し、仮想遊技球表示器700を下から支持し、左右の上部固定リブ18n、18nは、仮想遊技球表示器700の上面の左右の円弧板状となった部分の後縁部に当接して、仮想遊技球表示器700の位置を決めている。
また、上述のように仮想遊技球表示器700が底部固定リブ18mと、左右の上部固定リブ18n,18nとにより位置決めされるとともに支持された状態で、両端部が上表面壁182に接合された細板状(帯状)の固定具18pにより上表面壁182に固定されている。
なお、表示器取付部18は、以上のようにタッチパネル表示器151aの取付位置と、仮想遊技球開口部18bの形状と、仮想遊技球表示器700の取付構造とが第1実施形態と異なる以外は、第1実施形態と同様の構成となっている。
図15から図20に示すように、仮想遊技球表示器700は、上下に重なった状態で直線状の球7,…の流路となる上側流路710と下側流路720との上下2つの流路を有するとともに、左右に円弧状(半円状)の球7の搬送路となる下搬送路730と上搬送路740とからなる環状の仮想遊技球循環路770を有し、全体が遊技球の径より厚い略楕円状でトラック(競争路)に似た形状を有するとともに透明な合成樹脂で形成されている。
なお、円弧状の下搬送路730の方が円弧状の上搬送路740よりも円弧の径が小さくされており、トラックとは僅かに異なる形状となっている。
そして、仮想遊技球循環路770においては、上側流路710と下側流路720とが右の下搬送路730と左の上搬送路740との間に配置されている。そして、上側流路710は、上搬送路740から下搬送路730に向かって下り傾斜し、球7を上搬送路740から下搬送路730に向かって流下させるようになっている。下側流路720は、上側流路710とは、逆に、下搬送路730から上搬送路740に向かって下り傾斜し、球7を下搬送路730から上搬送路740に向かって流下させるようになっている。
下搬送路730は、上側流路710の下流側端部から下側流路720の上流側端部に球7,…を搬送するが、この際に、上側流路710の下流側の端部から下側流路720の上流側端部に球7が自由に流下してしまうの制限し、上側流路710から下側流路720への球7の移動を制御可能としている。
上搬送路740は、下側流路720の下流側の端部から上側流路710の上流側端部に球7を上昇させて搬送するようになっている。
従って、仮想遊技球循環路770内の球7は、上側流路710の上流側端部から下流側端部に流下し、次いで、上側流路710の下流側端部から下搬送路730により下側流路720の上流側端部に搬送され、次いで、下側流路720の上流側端部から下流側端部に流下し、次いで、下側流路720の下流側端部から上搬送路740により上側流路710の上流側端部に搬送されることになり、仮想遊技球表示器700内を周回するように循環可能となっている。
従って、第2実施形態の封入球式遊技機100は、前記発射位置への送球に関連して、遊技者に遊技球が移動したように仮想的に見せる仮想遊技球表示手段(仮想遊技球表示器700)を設け、前記仮想遊技球表示手段は、前記循環経路とは別に球を封入して循環させる仮想遊技球循環路からなり、前記仮想遊技球循環路が臨み、球の移動を視認可能な窓部としての仮想遊技球開口部18bを当該遊技機前面側に設けている。
前記仮想遊技球表示手段は、透明または半透明の球7,…を複数封入した略楕円状で、前記仮想遊技球開口部18bに臨み一側に下り傾斜した上側流路710と、前記上側流路710を流下した球を下方に搬送する下搬送路730と、前記下搬送路730に連通して前記上側流路710の下方に位置し、前記上側流路710の傾斜方向とは反対方向に下り傾斜した下側流路720と、前記下側流路720に流下した球を前記上側流路710の上流側に搬送する上搬送路740とからなる。
仮想遊技球表示器700内に封入されて仮想遊技球循環路770を循環する球7,…は、例えば、ガラス球からなるもので、無色もしくは有色透明となっているとともに遊技球とほぼ同じ径となっている。なお、球7,…は、透明である必要はなく、例えば、半透明、すなわち、透光性を有するものならば良い。また、球7,…は、ガラスに限られるものではなく、透光性を有するものならば合成樹脂やその他の素材からなっていても良い。また、この例においては、仮想遊技球表示器700内に所定数として6個の球7,…が封入されるが、前記仮想遊技球開口部18bから全体が一度に視認可能な球7,…の数は上側流路710上の所定数としての4個とされている。なお、この例では、後述するように下搬送路730に必ず2個の球7,7が保持されるので、全部で球7,…が6個となる。
また、仮想遊技球循環路770には、所定数(6個)以上の球7,…を封入可能であり、上側流路710から球7,…を全て下搬送路730、下側流路720、上搬送路740等に送って、視認可能な上側流路710上の球を上側流路710上から排出し、仮想遊技球開口部18bから球7,…が見えない状態とすることも可能となっている。
そして、仮想遊技球表示器700は、略楕円状の外周を構成する外周壁部702と底部703とからなる有底筒状の本体部704と、本体部704の蓋となって仮想遊技球表示器700の開口を閉塞する蓋部705とを備え、これらの内部が仮想遊技球循環路770となっている。
外周壁部702は、下搬送路730の外周となる右の半円状部分と、上搬送路740の外周となる左の半円状部分と、これらの間の上側流路の710外周となる上の直線部分及び下側流路720の外周となる下の直線部分とから上述の略楕円状に形成されている。なお、上述のように上搬送路740側の半円部分の方が、下搬送路730の半円部分より径が大きいので、上下の直線部分は平行とはなっておらず、上搬送路740から下搬送路730側に向かうにつれて上下の直線部分の間隔が狭まるようになっている。
従って、外周壁部702は、左の半円部分の中心と右の半円部分の中心とを同じ高さ位置に配置(水平に配置)すると、上の直線部分は左から右、すなわち、上搬送路740から下搬送路730に向かって下り傾斜し、下の直線部分は右から左、すなわち、下搬送路730から上搬送路740に向かって下り傾斜している。
また、外周壁部702は、仮想遊技球表示器700の仮想遊技球となる球7の径より僅かに広い幅を有し、外周壁部702が略楕円の筒状となっている。そして、外周壁部702は、少なくとも上側流路710の外周となる上面部分が透明となっている必要がある。なお、仮想遊技球表示器700は、それを構成する部材が合成樹脂からなるとともに、上述のように少なくとも一部が内部の球7を視認可能とするように透明となっている必要があるが、成型上の都合により全体を透明な合成樹脂からなるものとしても良いし、一部を不透明な合成樹脂からなるものとしても良い。
なお、上側流路710上の球だけを視認可能とするため、すなわち、下側流路720等の球7,…を見えないようにする上では、外周壁部702だけもしくは外周壁部702の上面側だけを透明とし、他の部材を不透明とすることが好ましい。しかし、後述するように上側流路710の底面に発光源としての球見せLED707,…が設けられ、球見せLED707,…の発光により、上側流路710の底面より下側の視界が底面の光の反射等により遮られるので、ほぼ全体に透明な合成樹脂を使用しても上側流路710上の球707,…以外のものが視認される可能性が低い。従って、仮想遊技球表示器700の全体もしくは本体部704を透明な同一の合成樹脂材料で一体成型することで、部品点数の減少やコストの低減を図ることができる。
底部703は、外周壁部702に対応する略楕円(トラック)状に形成された板体であり、外周壁部702の背面側の開口を閉塞した状態となっている。
また、底部703には、上側流路710の底面を構成する上側流路底板706と、下側流路720の天井面を構成する下側流路天板708とを備えるとともに上側流路710を底面側から照らす球見せLED707を備えた光源基板709を有する。
上側流路底板706は、外周壁部702の上部の直線部分に対して球7の径より僅かに長い距離をあけて平行に設けられている。また、上側流路底板706は、球7より僅かに広い幅を有し、底部703から直角に立設されている。そして、外周壁部の上部の直線部分と、上側流路底板706との間の空間が上側流路710となる。
また、上側流路底板706には、4つの光源孔711,…が設けられている。光源孔711,…は、互いに球7の径とほぼ同じ間隔をあけて、上側流路710の球7の流下方向に沿って一列にならんで配置されている。また、光源孔711,…は、上側流路710の幅方向の中央部に設けられている。この光源孔711,…には、上側流路底板706の下側から上述の球見せLED707が上側に露出するようになっている。
下側流路天板708は、上側流路底板706の下側で、外周壁部702の下部の直線部分に対して球7の径より僅かに長い距離をあけて平行に設けられている。また、下側流路天板708は、球7より僅かに広い幅を有し、底部703から直角に立設されている。
また、下側流路天板708は、その左端部及び右端部に基板支持部721,722が上に向かって突出するように設けられている。なお、基板支持部721,722は、後述の第1及び第2搬送回転体751,755に接触しないように、左の基板支持部721が第2搬送回転体755の回転中心を中心とする円弧状に形成され、右の基板支持部722が第1搬送回転体751の回転中心を中心とす円弧状に形成されている。
また、基板支持部721,722は、その上端部が上側流路底板706の下面から等距離の位置に配置されている。そして、基板支持部721,722上には、左右両端部を基板支持部721,722に支持された状態で、上側流路底板706と平行に光源基板709が固定されている。
光源基板709には、前記光源孔711,…に対応して球7の径とほぼ同様の間隔を互いにあけて、上述の視認可能な所定数の球7に対応して4個の球見せLED707,…が一列に配設されたものである。そして、光源基板709は、上側流路底板706の下側に上述のように基板支持部721,722に支持されている。そして、光源基板709の各球見せLED707,…が上側流路底板706の光源基板709,…に1対1で対応して挿入されている。なお、図12に示すように、光源基板709の球見せLED707,…は、入出力インタフェース85を介して枠制御装置83に接続され、光源基板709の球見せLED707,…の点灯、消灯、点滅等は、枠制御装置83により制御される。また、上側流路710の上側流路底板706上に球7,…がある状態は、球7,…にその下側から球見せLED707,…の光が照射され、照射された光が球7,…を通って拡散される。従って、遊技者は、仮想遊技球開口部18bを介して発光源の光を拡散した状態の球7,…を視認することができる。すなわち、遊技者は、発光源に照らされて光輝く球7,…を見ることができる。
従って、第2実施形態の封入球式遊技機100の仮想遊技球表示器700は、前記上側流路710の流下面に沿って複数設けられた発光源(球見せLED707,…)を有し、上側流路710に整列した所定数の球7,…の移動を視認可能なようにして、球見せLED707,…の光が球7,…により拡散されるようにしている。
前記蓋部705は、底部703と同様の形状を有し、本体部704の開口部に着脱自在に嵌合している。
また、仮想遊技球表示器700の底部703には、下搬送路730で球7を搬送する第1搬送手段となる第1搬送回転体751を駆動する第1駆動源となる第1電動モータ752と、上搬送路740で球7を搬送する第2搬送手段となる第2搬送回転体755を駆動する第2駆動源となる第2電動モータ756と、下搬送路730から第1搬送回転体751により下側流路720の上流側端部に搬送された球7を検出する第1検出手段となる第1マイクロスイッチ753と、上搬送路740から第2搬送回転体755により上側流路710の上流側端部に搬送された球7を検出する第2検出手段となる第2マイクロスイッチ757とが設けられている。
そして、仮想遊技球表示器700の底部703の下搬送路730側の半円部分と、上搬送路740側の半円部分とには、回転軸754,758をそれぞれの前記半円を形成する円の中心部に直交させるようにそれぞれ第1及び第2電動モータ752,756が固定されている。また、第1及び第2電動モータ752,756は、底部703の裏面側(外側)に固定され、第1及び第2電動モータ752,756の回転軸754,758は、底部703を直交するように貫通して本体部704内に突出している。
また、回転軸754,758には、スプロケット(歯車)状の第1及び第2搬送回転体751,755が取り付けられている。第1搬送回転体751は、径が上搬送路740より小さい下搬送路730に配置され、第1電動モータ752の回転軸754に固定されて回転軸754と一体に回転可能となっている。また、第1搬送回転体751は、その外周に等間隔に4つの歯761,…が設けられて上述のようにスプロケット状となっている。また、第1搬送回転体751において、歯761,…の頂部同士の間は円弧状の谷となっており、谷の内面が球7の外周に沿った形状となっている。すなわち、円弧状の谷の円弧となる円の径は、球7の径より僅かに大きなものとなっている。
そして、第1搬送回転体751の谷の最も低い部分(回転中心に最も近い部分)と、外周壁部702の下搬送路730側の半円部分の内面との間の最短距離は、球7の径より僅かに長いものとされている。また、歯761の頂部と、外周壁部702の下搬送路730側の半円部分の内面との間の最短距離は、球7の径より短いものとされている。
従って、第1電動モータ751を作動させて第1搬送回転体751を回転させた際に、下搬送路730の上部に球があると、歯761が球を支持した状態で下搬送路730の下側に搬送するようになっている。なお、上述のように下搬送路730においては、球7を搬送しなくても下搬送路730の上部から下部に球7が流下可能となるが、第1搬送回転体751の歯761,…の頂部と外周壁部702の内面との最短距離が球7の径より短いことにより、第1搬送回転体751が停止している状態では、球7,…の下搬送路730の上部から下部への球7,…の流下が阻止され、第1搬送回転体751が時計回りに回転した場合に球7,…が下搬送路730の上部から下部へ移動可能となる。従って、第1搬送回転体751は、下搬送路730において、上側流路710から下側流路720への球7の移動の許可と禁止とを制御するものとなっている。
第2搬送回転体755は、径が下搬送路730より大きい上搬送路740に配置され、第2電動モータ756の回転軸758に固定されて回転軸758と一体に回転可能となっている。また、第2搬送回転体755は、その外周に等間隔に6つの歯762,…が設けられて上述のようにスプロケット状となっている。また、第2搬送回転体755において、歯762,…の頂部同士の間は円弧状の谷となっており、谷の内面が球7の外周に沿った形状となっている。すなわち、円弧状の谷の円弧となる円の径は、球7の径より僅かに大きなものとなっている。
そして、第2搬送回転体755の谷の最も低い部分(回転中心に最も近い部分)と、外周壁部702の上搬送路740側の半円部分の内面との間の最短距離は、球7の径より僅かに長いものとされている。また、歯761の頂部と、外周壁部702の上搬送路740側の半円部分の内面との間の最短距離は、球7の径より短いものとされている。
従って、第2電動モータ756を作動させて第2搬送回転体755を回転させた際に、上搬送路740の下部に球があると、歯762が球を押し上げて上搬送路740の上側に搬送するようになっている。
そして、図12のブロック図に示すように、第1及び第2電動モータ751,755(のドライブ回路)は、入出力インタフェース85を介して、枠制御装置83に接続されており、その作動及び停止が枠制御装置83に制御されている。
従って、第2実施形態の封入球式遊技機100の仮想遊技球表示器700は、前記下搬送路730において球7,…を搬送する第1搬送手段(第1搬送回転体751)を駆動する第1駆動源(第1電動モータ752)と、前記上搬送路740において球7,…を搬送する第2搬送手段(第2搬送回転体755)を駆動する第2駆動源(第2電動モータ756)とを有している。
第1及び第2マイクロスイッチ753,757は、球7が接触した場合に信号を出力する接触式(機械式)センサであり、底部703の外面側から内面に球7の接触部分を貫通させて、底部の内面側に前記接触部分を突出させるように底部703の外面に取り付けられている。なお、仮想遊技球表示器700は、表示器取付部18の斜めに配置された上表面壁182に対してほぼ直角に配置されことから、仮想遊技球表示器700も斜めに配置される。また、仮想遊技球表示器700の底部703の外面側に第1及び第2電動モータ752,756が取り付けられることから、配線等のし易さやメンテナンス性を考慮して底部703は、封入球式遊技機100の前後方向の後側(裏面側)を向いた状態となり、第1及び第2マイクロスイッチ753,757も配線等のし易さから底部703側に取り付けらる。
そして、斜めとなった仮想遊技球表示器700において、裏面側となる底部703は、対向する蓋部705に対して上側となり、球7は、蓋部705側に接触した状態で仮想遊技球表示器700内を循環する。従って、第1及び第2マイクロスイッチ753,757の接触部分は、仮想遊技球表示器700内を循環する球7に接触するように突出している必要がある。なお、第1及び第2マイクロスイッチ753,757の接触部分は、球7の接触により球7から離れる方向に変位可能なので、球7の移動を妨げることがない。また、底部703が上述のように上側となるので、球7が第1及び第2マイクロスイッチ753,757に乗り上げることもなく、球7をスムーズに移動させることが可能となる。
第1マイクロスイッチ753は、底部703の下側流路720の下搬送路730側端部となり、かつ、下側流路720の上下(外周壁部702下部と下側流路天板708と)の中央より僅かに下となる位置に設置され、下搬送路730を通って下側流路720の上流側端部に至る遊技球の上下の中央部に接触するようになっている。
第2マイクロスイッチ753は、底部703の上側流路710の上搬送路740側端部となり、かつ、上側流路710の上下(外周壁部702上部と上側流路底板706と)の中央より僅かに下となる位置に設置され、上搬送路740を通って上側流路710の上流側端部に至る遊技球の上下の中央部に接触するようになっている。
また、第1及び第2マイクロスイッチ753は、入出力インタフェース85を介して枠制御装置83に接続され、球7を検出した場合に出力する信号が枠制御装置83に入力されるようになっている。
なお、第1及び第2マイクロスイッチ753,757は、第1及び第2搬送手段となる第1及び第2搬送回転体751,755により球7,…が搬送されたことを確認するためのものであり、1個の球7,…が搬送された場合や、所定数の球7,…が搬送された場合に、第1及び第2搬送回転体751,752の第1及び第2駆動源となる第1及び第2電動モータ752,756の停止を制御するためのものである。
従って、第2実施形態の仮想遊技球表示器700の仮想遊技球循環路770は、前記下搬送路730から下側流路720に流入する球7,…を検出する第1球検出手段(第1マイクロスイッチ753)と、前記上搬送路740から上側流路710に流入する球7,…を検出する第2球検出手段(第2マイクロスイッチ757)とを備えている。
なお、球7を検出する検出手段(センサ)としては、機械式等の接触式のセンサに限られるものではなく、光学式等の非接触式のセンサを用いるものとしても良いが、球7を透明とした場合に、光学式のセンサにおける検出感度が低下する可能性があり、この例では接触式のセンサを用いるものとした。言うまでもなく、球7を半透明とした場合や、透明な球7でも十分に検出可能な場合には、光学式センサを用いても良い。
また、第1電動モータ752,756として、ステッピングモータやサーボモータ等の回転角度、回転数、回転速度等を制御可能なモータを用いることにより、必ずしも、第1及び第2マイクロスイッチ753,757がなくても、後述するような球7,…の移動の制御が可能である。なお、仮想遊技球表示器700では、上側流路710及び下側流路720で球7,…が自由流下するので、上搬送路及び下搬送路の入口側で、第1及び第2搬送回転体751,755に接触した球7,…が撥ねてしまうと、予め設定された角度だけ第1及び第2搬送回転体751,755を回転しても球7,…が正常に搬送されず、誤作動する可能性があり、第1及び第2マイクロスイッチ753,757等のように球7,…を検出する手段があることが好ましい。
また、第1及び第2マイクロスイッチ753,757を設けた場合には、第1及び第2電動モータ752,756として、ステッピングモータやサーボモータ等の回転角度、回転数、回転速度等を制御可能なモータではなく、安価なモータを使用することができ、第1及び第2マイクロスイッチ753,757を設けるものとしても、コストの低減を図ることができる。
次ぎに、持球数等に基づく仮想遊技球表示器700の動作及び制御について説明する。
まず、仮想遊技球表示器700においては、後述する遊技終了時に、図18(A)に示すように、球7,…が遊技者から視認可能となる上側流路710に球7,…が無い状態とされ、かつ、上搬送路740から下側流路720に渡って4個の球7,…が配置され、下側流路720に2個の球が保持された状態とされる。従って、基本的に、封入球式遊技機100の電源切断時及び起動時においては、上述の図18(A)に示す状態で球7,…が配置されていることになる。
なお、仮想遊技球表示器700においては、上述のように6個の球7,…が封入されるとともに、上側流路710及び下側流路720にそれぞれ最大4個の球7,…を配置可能となっている。また、下搬送路730に2個の球7,…を保持可能で、上搬送路740に4個の球7,…を保持可能となっている。なお、ここで保持とは、外周壁部702内面と第1及び第2搬送回転体751,755の外周の谷部分との間に球7,…を挟んだ状態のことである。
また、この例では、仮想遊技球表示器700を設置する際に、上述の図18(A)に示す状態のように、下搬送路730の第1搬送回転体751に2個の球を保持した状態とし、以下の動作において、常時、下搬送路730の第1搬送回転体751に2個の球を保持した状態を維持するようにする。
そして、遊技開始時において、遊技者が遊技価値情報や管理装置90に記憶された遊技価値情報を読出すための情報を記憶したカード等の記憶媒体を球貸機(サンド装置)に挿入することや、遊技者が球貸機への現金を投入すること等に基づいて、封入球式遊技機100に遊技価値情報を入力した後に、上述のように、遊技者がタッチパネル表示ユニット151において、球貸しボタンや再プレイボタンを押下すると、タッチパネル表示ユニット151から枠制御装置83に遊技価値情報を遊技媒体数に変換することを示す信号が入力され、枠制御装置83において遊技価値情報が遊技媒体数に変換されるとともに持球数に加算される。
この際に、枠制御装置83は、上述の信号の入力、すなわち、遊技価値情報を遊技媒体数に変換する操作に基づいて、以下のように、仮想遊技球表示器700を制御する。
この場合に、図18(A)に示すように、上搬送路740から下側流路720に4個、下搬送路730に2個の球7,…が配置されている状態で、枠制御装置83は、第1電動モータ752を停止して第1搬送回転体751を停止した状態に保持し、第2電動モータ756を作動させて第2搬送回転体755を回転させる。
これにより、図18(B)に示すように、球7,…が上搬送路740で第2搬送回転体755により上側流路710に搬送される。搬送された球7,…は、上側流路710の上流側端部を通過した際に、第2マイクロスイッチ757に検出され、第2マイクロスイッチ757から枠制御装置83に球7,…を検出したことを示す信号が入力する。
枠制御装置83は、第2マイクロスイッチ757からの信号の入力回数をカウントし、カウント値が所定数の4となった場合に、第2電動モータ756を停止する。
上述のカウント値が4となった場合には、図19(A)に示すように、下搬送路730から上側流路710に4個の球7,…が搬送され、上側流路710に全体が視認可能となる最大数の4個の球7,…配置された状態となる。なお、この際に、下搬送路730には2個の球7,…が保持された状態に維持される。また、枠制御装置83は、カウント値が4となった場合に、カウント値をクリアして0とする。
また、枠制御装置83は、上述の遊技価値情報を遊技媒体数に変換する操作のタイミングに基づき、球見せLED707,…を全て点灯させるとともに、所定時間(例えば、上述のように四個の球が搬送される時間)、もしくは、上述のカウント値が4となるまで、4個の球見せLED707,…を1個ずつ並び順に左から右に順次点灯しては消灯することを繰り返し、次いで、全ての球見せLED707,…を点灯した状態に保持するように制御する。
以上の仮想遊技球表示器700の動作により、遊技開始時に、球貸しにより上皿に球が補給された状態を仮想的に再現することができる。また、球7,…は、球見せLED707,…により下から光を照射されて、光を拡散した状態となる。すなわち、球7,…が発光したような状態に見せることができる。また、球見せLED707,…を光が移動するように点滅することで、遊技球の移動を示唆することができる。
遊技中に持球数が所定数としての10個より多い場合(11個以上の場合)について説明する。
枠制御装置83は、遊技者が遊技球の発射操作をしていない状態、すなわち、球送り装置240の球送りセンサ246が待機流路221から発射位置に送られる遊技球を検知していない状態では、上述の図19(A)に示すように、4個の球7,…が遊技者から視認可能となるように上側流路710で停止した状態を保持する。
そして、遊技者が遊技球の発射操作を行うことにより、球送りセンサ246から遊技球を検出したことを示す信号が枠制御装置83に入力すると、枠制御装置83は、第1及び第2電動モータ752,756を作動させて第1及び第2搬送回転体751,755を回転させる。次いで、枠制御装置83は、第1マイクロスイッチ753から球7,…の検出信号が入力されると第1電動モータ752を停止し、かつ、第2マイクロスイッチ757から球7,…の検出信号が入力されると第2電動モータ756を停止する。
この制御により、仮想遊技球表示器700においては、図19(A)に示すように、上側流路710に4個の球7,…が配置された状態から、下搬送路730において第1搬送回転体751により球7,…が下側流路720の上流側端部に搬送される。そして、搬送された球7,…は、第1マイクロスイッチ753に検出され、これにより第1搬送回転体751の回転が停止する。これにより、上側流路710の4個の球7,…のうちの右端の1個が右側の下搬送路730に移動し、ほとんど視認できない状態となるとともに、上側流路710に残る3個の球7,…は、球7一個分だけ右に移動する。
一方、下側流路720に搬送された球7,…は、下側流路720の傾斜により上流側端部から下流側端部に流下し、上搬送路740に至る。上搬送路740では、第2搬送回転体755が回転しており、球7,…が上搬送路740から上側流路710の上流側端部に搬送される。これにより、3個の球7,…が配置された上側流路710の上流側から1個の球7が流入し、上側流路710に4個の球7,…が配置された状態となる。
そして、搬送された球7,…は、第2マイクロスイッチ757に検出され、これにより第2搬送回転体755の回転が停止し、次ぎの球送りセンサ246からの信号の入力があるまで、上側流路710に4個の球7,…が配置された状態が維持される。また、上述の処理の間、球見せLED707,…は、全部点灯した状態に維持され、かつ、下搬送路730では、球7,…が1個入れ替えられるが、保持される球7、…の総数は2個に維持される。
従って、第2実施形態において、前記循環経路220は、前記発射位置に送球される遊技球を検出する球送り検出手段(球送りセンサ246)を第1実施形態と同様に備え、前記球送りセンサ246が遊技球を検出すると、第1電動モータ752を前記第1マイクロスイッチ753が球7,…を検出するまで駆動させ、かつ、第2電動モータ756を前記第2マイクロスイッチ757が球を検出するまで駆動させ、上側流路710に連なって整列された複数の球7,…を球7一個分下流側に移動させるようにしている。
そして、遊技者が遊技球の発射操作をしている間には、所定時間毎に球送りセンサ246から枠制御装置83に遊技球の検出を示す信号が入力されることになり、所定時間毎に上述の動作が繰り返されることになる。これにより、仮想遊技球表示器700は、上皿の右端側で一列に集束して、遊技球の発射毎(発射位置への移動毎)に遊技球1個分の距離だけ移動する状態を仮想的に再現することができる。なお、球送りセンサ246からの信号の入力タイミングは、遊技球が待機流路221から発射位置に送られるタイミングであるが、このタイミングの直後に遊技球は発射されることになるとともに、持球数が上述のように1減算されることになるので、前記タイミングを遊技球の発射のタイミングや持球数が1減少するタイミングとしても良い。
次ぎに、持球数が所定数としての11以上の場合に、上述のようにタッチパネル表示ユニット151から遊技価値情報を遊技媒体数に変換することを示す信号が枠制御装置83に入力した場合を説明する。なお、後述するようにう持球数が視認される最大数としての4以上の場合も11以上の場合と同様の処理となる。
この場合には、図19(A)に示すように、上側流路710に4個の球7,…が配置された状態なので、まず、枠制御装置83は、第2電動モータ756を停止して第2搬送回転体752を停止した状態に保持し、第1電動モータ752を作動させて第2搬送回転体751を回転させる。
これにより、図19(B)に示すように、球7,…が下搬送路730で第1搬送回転体751により下側流路720に搬送される。搬送された球7,…は、下側流路720の上流側端部を通過した際に、第1マイクロスイッチ753に検出され、第1マイクロスイッチ753から枠制御装置83に球7,…を検出したことを示す信号が入力する。
枠制御装置83は、第1マイクロスイッチ753からの信号の入力回数をカウントし、カウント値が所定数の4となった場合に、第2電動モータ756を停止する。
上述のカウント値が4となった場合には、図18(A)に示すように、下搬送路730から下側流路720に4個の球7,…が搬送され、下側流路720側に4個の球7,…配置された状態となる。なお、この際に、下搬送路730には2個の球7,…が保持された状態に維持される。また、枠制御装置83は、カウント値が4となった場合に、カウント値をクリアして0とする。
この状態は、上述の遊技開始時と同様の状態となるので、続いて、遊技開始時に遊技価値情報を遊技媒体数に変換した場合と同様の処理を行い、図19(A)に示すように、4個の球が視認可能に上側流路710に配置された状態とする。
従って、第2実施形態において、封入球式遊技機100は、遊技者が保有する遊技価値情報を持球数に変換する操作を行う変換操作手段(タッチパネル表示ユニット151)を第1実施形態と同様に備え、タッチパネル表示ユニット151により遊技価値情報が持球数(遊技媒体数)に変換された場合に、前記第1電動モータ752を前記第1マイクロスイッチ753が所定数の球7,…を検出するまで駆動し、その後、前記第2電動モータ756を前記第2マイクロスイッチ757が所定数の球を検出するまで駆動するようにしている。
なお、球見せLED707,…は、第1電動モータ752の回転開始時から第2電動モータ756の回転終了時まで遊技開始時と同様に4個の球見せLED707,…を1個ずつ並び順に左から右に順次点灯しては消灯することを繰り返すように制御される。
次ぎに、持球数が10個以下から5個以上の場合の枠制御装置83による仮想遊技球表示器700の制御を説明する。
この場合の第1及び第2電動モータ752,756の枠制御装置83による制御は、持球数が11個以上の場合と同様に行われる。
一方、球見せLED707,…の枠制御装置83による制御においては、持球数が11個以上の場合に球見せLED707,…を点灯していたのに対して、持球数が10以下の場合に球見せLED707,…を全て点滅させて、遊技者に持球数が少なくなったことに対して注意を喚起するようになっている。
すなわち、第2実施形態の封入球式遊技機100においては、遊技者の持球数が所定数(例えば、10)以下になった場合に、球見せLED707,…(発光源)を点滅させるようにしている。
次ぎに、持球数が4個以下となった場合の枠制御装置83による仮想遊技球表示器700の制御を説明する。
球見せLED707,…については、持球数が10以下の状態では、上述のように全て点滅状態とする。
そして、第1及び第2電動モータ752,756の制御においては、持球数が5個から4個になる際に、球送りセンサ246からの信号の入力のタイミングにより、上述のように上側流路710において、球7,…が4個から3個になった後に再び4個となり、持球数が4の状態で、球7,…上述のように図19(A)に示すように、下搬送路730に球7,…が2個保持され、上側流路710に視認可能に球7,…が4個配置され、視認可能な球7,…が持球数と同じ4個となる。
この状態で、球送りセンサ246から遊技球の検出を示す信号が枠制御装置83に入力すると、枠制御装置83は、持球数を1減算して3とするとともに、第2電動モータ756を停止した状態として第2搬送回転体755を停止した状態に保持し、かつ、第1電動モータ752を作動させて第1搬送回転体751を回転させて下搬送路730において球7,…を下側流路720に搬送する。そして、1個の球7,…が下側流路720の上流側端部に搬送され、第1マイクロスイッチ753から球7,…を検出したことを示す信号が枠制御装置83に入力した際に、第2電動モータ752を停止し、第1搬送回転体751の回転を止める。これにより、図19(B)に示すように、上側流路710上の球7,…が1個減少するとともに、上側流路710上に残った3個の球7,…が球7の一個分だけ右に移動し、視認可能な球7,…の数が持球数と同じ3個となる。
以下、球送りセンサ246からの信号の入力の度に同様の制御を行うことで、持球数が1減算される度に、上側流路710上で視認可能な球7,…数が1減少し、持球数が32となった場合に、図20(A)に示すように、上側流路710上で視認可能な球7,…数が2個となり、持球数が1となった場合に、図20(B)に示すように、上側流路710上で視認可能な球7,…数が1個となり、持球数が0となった場合に、図18(A)に示すように、上側流路710上で視認可能な球7,…数が0個となる。
従って、封入球式遊技機100は、遊技者の持球数が、前記上側流路の上面から視認可能な球の所定数以下となった場合に、前記球送りセンサ246が遊技球を検出すると、前記第2電動モータ756を停止した状態に保持し、前記第1電動モータ756を前記第1マイクロスイッチ753が球7,…を検出するまで駆動させ、前記上側流路710に連なって整列された球7,…を球1個分下流側に移動することにより球1個分減少させる。
そして、遊技者は、持球数が少なくなった場合に遊技を終了するか、もしくは、遊技価値情報を遊技媒体数に変換して、持球数を増やすことになる。この変換動作の際の枠制御装置83における仮想遊技球表示器700の制御において、持球数が4以上の場合には、上述の持球数が11以上の場合と同様の制御となる。
また、持球数が0の場合は、上側流路710の視認可能な球7,…が0となり、上述の開始時における遊技価値情報の遊技媒体数への変換操作時の仮想遊技球表示器700の制御と同様の制御となる。
また、持球数が1〜3の場合、すなわち、上側流路710の視認可能な球7,…の数が1〜3の場合には、上側流路710の球7,…を一旦排出してから、持球数0の場合、すなわち、上述の開始時における遊技価値情報の遊技媒体数への変換操作時の仮想遊技球表示器700の制御と同様の制御を行うことになる。
なお、上側流路710の視認可能な球7,…の数が1〜3の状態で、上側流路710の球7,…を排出する際に、視認可能な球7、…が3個の場合には、第2電動モータ752を停止した状態で第1電動モータ752を作動させて第1搬送回転体751を回転させて、上側流路710の球7,…を下搬送路で下側流路720に向けて搬送開始し、下側流路720の上流側端部の第1マイクロスイッチ753が搬送された球7,…を3回検出した場合に、第1電動モータ752を停止して第1搬送回転体751による搬送を停止する
。以下同様に、持球数が2の場合には、第1マイクロスイッチ753による球7,…検出のカウント値が2となった場合に第1電動モータ752を停止し、持球数が1の場合には、第1マイクロスイッチ753による球7,…検出のカウント値が1となった場合に第1電動モータ752を停止する。
なお、上側流路710上に残った視認可能な球7,…の数は、例えば、球送りセンサ246からの信号の入力毎に上述のように上側流路710の球を下搬送路730で下側流路720に1個ずつ搬送した際に、第1マイクロスイッチ7753からの入力信号をカウントすることにより判定し、カウント値が1〜3の状態で、カウント値が4となるように、上側流路710に残った球7,7を下側流路に搬送するようにしても良い。
このような制御とすることにより、常に、下搬送路730に2個の球7,…を保持した状態とすることができる。
なお、賞球により、持球数が3以下の状態から4以上となった場合にも、同様に制御するものとしても良いし、例えば、単純に第2搬送回転体755を回転させて下側流路720にある球7,…を全て上側流路710に搬送するものとしても良い。
以上のように、仮想遊技球表示器700を制御することにより、第1実施例の仮想遊技球表示器154と同様に、遊技球の発射に対応して持球数が減少することを仮想的に表現することができるとともに、特に持球数が僅かとなった場合に、持球数と仮想遊技球表示器700で視認可能な球7,…の個数とが等しくなり、持球数がなくなりそうなことを遊技者に容易に認識させるとともに、持球数のデジタル表示を見なくても、正確な持球数を遊技者が把握することができる。また、第2実施例の仮想遊技球表示器700は、実際に球7,…を移動させることで、上皿の右端部上に遊技球の移動を再現しているので、第1実施例より直感的かつリアルに遊技球の移動を再現することができる。
以下に、下搬送路730に2個の球7,…(下搬送路に保持可能な最大数の球7,…)を常に保持する理由を説明する。
仮想遊技球表示器700においては、4個の球7,…(視認可能な最大数の球7,…:上側流路710に配置可能な最大数の球7,…)を視認可能に上側流路710に配置可能となっているので、仮想遊技球表示器700には、最低4個の球7,…を封入すれば良いことになる。しかし、下搬送路の第1搬送回転体751は、2個の球7,…(下搬送路に保持される最大数の球7,…)が保持されるようになっている。
従って、上述のように球送り装置240により待機流路221から発射位置に遊技球が送られるタイミングに関連して、上側流路710の4個球7,…のうちの下流側の1個の球7,…を送り出して、上流側から1個の球7,…を流入させる制御とする場合に、球7,…が4個しかないと、上側流路710の球7,…を下搬送路730から下側流路720に搬送する際に、下搬送路730に2個保持されてしまい、上側流路710に4個の球7,…を配置することができなくなってしまう。
以上のことから、仮想遊技球表示器700には、視認可能な球7,…の最大数に下搬送路に保持される球7,…の最大数を加算した数である6個以上の球7,…が封入されている必要がある。
ここで、仮想遊技球表示器700に6個の球7,…が封入された状態で、上側流路710に配置可能な球7,…の最大数が4で、上搬送路740の上側流路710側端部及び下搬送路730の上側流路710側端部を含めても球7,…を5個しか配置できない場合に、下搬送路730において保持されている球7,…が0個で、第1電動モータ752を停止して、第2電動モータ756だけを回転させると、全ての球7,…(6個の球7,…)が上側流路710に搬送されることになるが、上側流路710に全ての球7,…を配置することはできず、第2搬送回転体755が、例えば、6個目の球7,…を無理に上側流路710に押し込もうとして、第2電動モータを停止させてしまう可能性が生じてしまう。なお、この実施の形態では、第1及び第2マイクロスイッチ753,755を用いて、一度に移動させる球7,…の最大数が4個に制限されているので、上述のような状態が発生することはない。
また、上述のように下搬送路730に保持可能な最大数の球7,…を保持しておくようにすることで、第1及び第2マイクロスイッチ753,755なしで、仮想遊技球表示器700の制御を行うことが容易となる。
以下に、第1及び第2電動モータ752,756をステッピングモータとして、第1及び第2マイクロスイッチ753,755なしで、仮想遊技球表示器700の制御を行う場合について説明する。なお、以下の説明において、球7,…の搬送パターンは、上述の搬送パターンと同様であり、制御の異なる部分だけを説明する。
上述のように仮想遊技球表示器700を設置する際に、下搬送路730に2個の球7,…をセットする。
そして、下搬送路730で球7,…を上側流路710から下側流路720に搬送する場合には、上述の第1マイクロスイッチ753で球7,…の搬送を確認する代わりに、保持可能な最大数の球7,…を保持した下搬送路730の第1搬送回転体751を、球7,…を保持する谷(歯761)の数に対応した角度で回転させる。
すなわち、1個の球7,…を搬送する場合に、第1搬送回転体751の一周となる角度(360°)を谷(歯761)数で割った角度αだけ、第1搬送回転体751を回転する。 また、複数の球7,…を搬送する場合には、第1搬送回転体751を前記角度αに搬送する球7,…の個数を乗算した角度で回転させるか、前記角度αの回転を搬送する球7,…の個数だけ繰り返す。
なお、第1搬送回転体751を回転させる際には、上側流路710に必ず球7,…がある必要がある。ここでは、上側流路710に4個の球7,7があるものとする。なお、第1搬送回転体751が2個の球7,…を保持した状態で、第2搬送回転体755をある程度の時間回転した状態に保持すれば、下側流路720上の球7,…は、全て、上側流路710に搬送されるので、いつでも、上側流路710に四個の球7,…が有る状態とすることができる。
また、球送りセンサ246からの信号の入力毎に、上搬送路740において第2搬送回転体755により1個の球7,…を搬送する場合には、上述の搬送パターンにおいては、図19(A)に示すように、上搬送路740に球7,…無い状態から図19に示すように、下搬送路730から1個の球7,…が下側流路720を流下して、上搬送路740に至ることになり、1個以上の球を搬送できない状態となっているので、第2搬送回転体755を回転させておくことで、1個の球7,…を搬送することができる。従って、持球数4個以上で、遊技球を順次発射している状態では、第2搬送回転体755を回転させたままとしておけばよく、持球数3となった場合に、第2搬送回転体755を停止すれば良い。
また、図18(A)に示すように、第1搬送回転体751により4個の球7,…が下側流路720に搬送された後に、第2搬送回転体755で4個の球7,…を上側流路710に搬送する場合にも、4個の球7,…を搬送するのに十分な時間だけ第2搬送回転体755を回転させるように制御すれば良い。
以上のような第2実施形態の封入球式遊技機100は、第1実施例の封入球式遊技機100と同様に、本体内に所定数封入した遊技球を発射位置から遊技領域1aに発射して遊技を行う一方、遊技を終えた遊技球を回収して発射位置に導いて遊技球を循環使用する循環経路220を備え、前記循環経路220には、前記発射位置へ遊技球を一個宛送球する球送り装置240と、前記球送り装置240により発射位置に送られる遊技球を待機させる待機流路221とを備え、遊技者の保有する持球数により遊技可能になり、前記発射により持球数から減算処理し、遊技球の入賞により持球数に加算処理するものである。
そして、第2実施形態の封入球式遊技機100は、前記発射位置への送球に関連して、遊技者に遊技球が移動したように仮想的に見せる仮想遊技球表示手段(仮想遊技球表示器700)を設け、前記仮想遊技球表示手段は、前記循環経路220とは別に球7,…を封入して循環させる仮想遊技球循環路770からなり、前記仮想遊技球循環路770が臨み、球7,…の移動を視認可能な窓部(仮想遊技球開口部18b)を当該遊技機前面側に設けている。
従って、遊技球が移動しているように仮想的に見せる仮想遊技球表示器700として、前記循環経路220とは別に球7,…が内部を循環する仮想遊技球循環路770を有し、仮想遊技球循環路770内の球7,…の移動を視認可能な仮想遊技球開口部18bを当該遊技機前面側に設けたので、仮想遊技球循環路770内に球7,…を循環させることで遊技球の移動を仮想的に表現することができる。
また、仮想遊技球循環路770内の一部だけを遊技者に視認可能とし、仮想遊技球循環路770内の遊技者に視認可能な部分に存在する球7,…の数を増減できるようにすることも可能である。
従って、第1実施形態に記載の発明のLED154hの光の移動により遊技球の移動及び増減を仮想的に表現した場合と同様の作用効果を得ることができるとともに、仮想遊技球となる球7,…を実際に移動及び増減させることで、よりリアルで遊技者に実感させやすいように遊技球の移動及び増減を仮想的に表現することができる。
また、前記仮想遊技球循環路は、透明または半透明の球7,…を複数封入した略楕円状で、前記窓部(仮想遊技球開口部18b)に臨み一側に下り傾斜した上側流路710と、前記上側流路710を流下した球を下方に搬送する下搬送路730と、前記下搬送路730に連通して前記上側流路710の下方に位置し、前記上側流路710の傾斜方向とは反対方向に下り傾斜した下側流路720と、前記下側流路720に流下した球を前記上側流路710の上流側に搬送する上搬送路740とからなり、前記下搬送路730において球7,…を搬送する第1搬送手段(第1搬送回転体751)を駆動する第1駆動源(第1電動モータ752)と、前記上搬送路740において球7,…を搬送する第2搬送手段(第2搬送回転体755)を駆動する第2駆動源(第2電動モータ756)と、前記上側流路710の流下面に沿って複数設けられた発光源(球見せLED707,…)とからなり、前記上側流路710に整列した所定数の球7,…の移動が視認可能なようにして、前記発光源の光が球7,…により拡散されるようにしている。
従って、仮想遊技球循環路770において、球7,…は、上側流路710の傾斜上側から傾斜にしたがって流下して上側流路710の傾斜下側で下搬送路730により下側流路720の傾斜上側に搬送される。そして、下側流路720の傾斜上側に搬送された球7,…は、下側流路720の傾斜に従って下側流路720の傾斜下側の上搬送路740に至り、上搬送路740で上側流路710に送られる。これにより、仮想遊技球循環路770内を球が周回するように循環可能となっている。
また、前記仮想遊技球開口部18bに臨み遊技者に視認可能な上側流路710の流下面(上側流路底板706)に複数の発光源(球見せLED707,…)を設け、球7,…を透明もしくは半透明とし、球見せLED707,…の光が球7,…により拡散されるようにしたので、仮想的な遊技球となる球7,…を照明するとともに発光したように見せることができる。これにより、仮想遊技球表示器700に対しての遊技者の視認性を向上するとともに仮想遊技球表示器700を目立たせて、仮想遊技球表示器700に遊技者の注意を向けさせることができる。さらに、球7,…が光を拡散しながら移動することで、仮想遊技球表示器700を封入球式遊技機100の装飾部材として活用することができる。従って、封入球式遊技機100の意匠性を向上し、遊技する遊技機を選択している遊技者に対して仮想遊技球表示器700を有する封入球式遊技機100に注意を向けさせて、遊技者に選択される可能性を高めることができる。
また、仮想遊技球循環路770が、前記下搬送路730において球7,…を搬送する第1搬送手段(第1搬送回転体751)を駆動する第1駆動源(第1及び第2電動モータ752)と、前記上搬送路740において球7,…を搬送する第2搬送手段(第2搬送回転体755)を駆動する第2駆動源(第2電動モータ756)とを備えているので、第1搬送回転体751と第2搬送回転体755とを互いに独立して別個に動作させることができる。
下搬送路730の第1搬送回転体751を駆動する第1及び第2電動モータ752を停止した状態で、上搬送路740の第2搬送回転体755を駆動する第2電動モータ756を作動させると、下側流路720にある球7,…が上搬送路740において第2搬送回転体755により上側流路710に移動するが、上側流路710上の球7,…は、第1搬送回転体751が停止しているので、下搬送路730から下側流路720に至ることなく、上側流路710に留まった状態となる。従って、遊技者に視認される上側流路710において、第1搬送回転体751が球7,…を搬送するたびに仮想遊技球となる球7,…が増加することになり、上皿上の遊技球の増加を仮想的に表現することができる。
また、上搬送路740の第2搬送回転体755を駆動する第2電動モータ756を停止した状態で、下搬送路730の第1搬送回転体751を駆動する第1及び第2電動モータ752を作動させると、上側流路710にある球7,…が下搬送路730において第1搬送回転体751により下側流路720に移動するが、下側流路720上の球7,…は、第2搬送回転体755が停止しているので、上搬送路740から上側流路710に至ることなく、下側流路720に留まった状態となる。従って、遊技者に窓部となる仮想遊技球開口部18bを介して視認される上側流路710において、第1搬送回転体751が球を搬送するたびに仮想遊技球となる球7,…が減少することになり、遊技球の減少を仮想的に表現することができる。
すなわち、上側流路710の球を下側流路720に搬送する第1搬送回転体751と、下側流路720の球を上側流路710に搬送する第2搬送回転体755とがあることにより、複数の球7,…を仮想遊技球循環路770で循環させるだけではなく、上側流路710上に滞留する視認可能な球7,…の数を増減させることができる。
また、前記循環経路220は、前記発射位置に送球される遊技球を検出する球送り検出手段(球送りセンサ246)を備え、前記仮想遊技球循環路770は、前記下搬送路730から下側流路720に流入する球7,…を検出する第1球検出手段(第1マイクロスイッチ753)と、前記上搬送路740から上側流路710に流入する球7,…を検出する第2球検出手段(第2マイクロスイッチ757)とを備え、前記球送りセンサ246が遊技球を検出すると、前記第1電動モータ752を前記第1マイクロスイッチ753が球7,…を検出するまで駆動させ、かつ、前記第2電動モータ756を前記第2マイクロスイッチ757が球を検出するまで駆動させ、前記上側流路710に連なって整列された複数の球7,…を球7一個分下流側に移動させるようにしている。
従って、球送りセンサ246が遊技球を検出するタイミング、すなわち、球送り装置240が発射位置に遊技球を送るタイミングで、第1マイクロスイッチ753により下搬送路730から下側流路720に流入する球7,…が検出されるまで第1電動モータ752を駆動させて第1搬送回転体751により球7,…を搬送させることで、上側流路710の下搬送路730側(下流側)の球7,…が1個下側流路720に搬送される。
また、第2マイクロスイッチ757により上搬送路740から上側流路710に流入する球7,…が検出されるまで第2電動モータ756を駆動させて第2搬送回転体755により球を搬送させることで、上側流路710の上搬送路740側(上流側)に下側流路720から球7,…が1個搬送される。従って、上述のように球7,…が仮想遊技球循環路770を循環することから、上側流路710においては、球送り装置240が発射位置に遊技球を送るたびに下流側に球7,…が1個分の距離だけ移動するとともに下流側の球7,…が1個下側流路720に搬送され、かつ、上流側に球7,…が1個補給される。
このような上側流路710での球7,…の移動は、上述の上皿の遊技球が発射位置に送られる側の端部において、遊技球が一列になるように集束され、ほぼ一列となった遊技球が遊技球の発射に対応して1個ずつ発射位置に送られて移動する様を仮想的に再現している。従って、遊技者は、仮想遊技球表示器700を見ることにより、直感的に遊技球の発射による持球数の減少を実感することができる。
また、前記循環経路220は、前記発射位置に送球される遊技球を検出する球送りセンサ246を備え、前記仮想遊技球循環路770は、前記下搬送路730から下側流路720に流入する球7,…を検出する第1マイクロスイッチ753と、前記上搬送路740から上側流路710に流入する球7,…を検出する第2マイクロスイッチ757とを備え、遊技者の持球数が、前記上側流路710の上面から視認可能な球7,…の所定数以下となった場合に、前記球送りセンサ246が遊技球を検出すると、前記第2電動モータ756を停止した状態に保持し、前記第1駆動源を前記第1検出手段が球を検出するまで駆動させ、前記上側流路に連なって整列された球を球1個分下流側に移動することにより球1個分減少させるようにしている。
従って、球送りセンサ246が遊技球を検出するタイミング、すなわち、球送り装置24が発射位置に遊技球を送るタイミングで、第1マイクロスイッチ753により下搬送路730から下側流路720に流入する球7,…が検出されるまで第1電動モータ752を駆動させて第1搬送回転体751により球7,…を搬送させることで、上側流路710の下搬送路730側の球7,…が1個下側流路720に搬送される。
この際に、第2電動モータ756は駆動せず、第2搬送回転体755が停止した状態となっているので、上側流路710においては、その傾斜下側の下搬送路730において、球7,…が1個下側流路720側に送られて、上側流路710においては、球7,…が1個減少するとともに、下側流路720に搬送された球7,…の傾斜上側に有った複数もしくは1個の球7,…が球7一個分だけ下に移動する。また、第2搬送回転体755(第2電動モータ756)が停止しているので、上搬送路740において、上側流路710の傾斜上側(上流側)に球7,…が搬送されて補給されることなく、上述のように上側流路710の球7,…は減少した状態となる。また、上側流路710に球7,…が1つとなった状態で、第1搬送回転体751に球7,…が搬送されると、遊技者に視認可能な上側流路710から球7,…がなくなった状態となる。
すなわち、上側流路710においては、球送り装置240が発射位置に遊技球を送るたびに、下流側の球7,…が1個下側流路720側に搬送されて球7,…が1個減少するとともに、残りの球7,…が下流側に1個分の距離だけ移動する。
このような上側流路710での球7,…の移動と減少は、上皿の遊技球が発射位置に送られる側の端部において、残り僅かな遊技球がほぼ一列となった状態で、遊技球の発射に対応して遊技球が1個ずつ発射位置に送られて、残り僅かな遊技球がさらに減少していく様を仮想的に再現している。
従って、遊技者は、仮想遊技球表示器700を見ることにより、直感的に遊技球の発射による持球数の減少を実感することができる。
また、持球数の値が、上側流路710に配置される所定の球の数(例えば、遊技者から視認可能な上側流路に配置可能な最大の玉数)と等しくなった状態で、上述のように上側流路710上の球を遊技球が発射位置に送られるタイミング(遊技球が発射位置に送られるタイミングに関連する遊技球の発射のタイミングでも可)で減少させるようにすれば、同じく遊技球が発射位置に送られるタイミングで減少する持球数と上側流路710上の球7,…の数とが一致することになる。このように制御して球7,…の搬送を行うことにより、遊技者は、視認可能な上側流路710の球7,…の数により、持球数を認識することができる。すなわち、数字による表示よりも実際の球7,…の数として持球数を表示することにより、より実感しやすい状態で持球数を遊技者に知らせることができる。
また、封入球式遊技機100においては、遊技者の持球数が所定数以下になった場合に、前記球見せLED707,…を点滅させるようにしている。
従って、持球数が所定数より多い場合には、球見せLED707,…を点灯した状態に保ち、持球数が所定数となった以降、持球数が増えて所定数より多くなるまで、球見せLED707,…を点滅させるようにすることができる。このようにすれば、球見せLED707,…が点滅することにより、持球数が少なくなったことを遊技者に認識させることができる。
また、球見せLED707,…を点滅させることで遊技者の注意を仮想遊技球表示器700に向けさせた後に、上述のように持球数に対応して上側流路710上の球7,…の数を減少させるようにすれば、さらに効果的に遊技者に持球数が残り少ないことを認識させることができる。
また、封入球式遊技機100は、遊技者が保有する遊技価値情報を持球数に変換する操作を行う変換操作手段(タッチパネル表示ユニット151)を備え、タッチパネル表示ユニット151により遊技価値情報が持球数(遊技媒体数)に変換された場合には、前記第1電動モータ752を前記第1マイクロスイッチ753が所定数の球7,…を検出するまで駆動し、その後、前記第2電動モータ756を前記第2マイクロスイッチ757が所定数の球を検出するまで駆動するようにしている。
ここで、所定数の球7,…とは、例えば、通常時、上側流路710に滞留する球7,…の数であってもよいし、上側流路710に配置可能な球7,…の最大数であっても良いし、最大数以下の所定数であっても良いが、少なくとも2以上で、4,5個以上であることが好ましい。
従って、例えば、現金を投入すること等により発生した遊技価値情報を持球数に変換すること、すなわち、変換される遊技価値情報に対応する遊技媒体数を持球数に加算することにより、持球数が短時間で大きく増加した場合に、仮想遊技球表示器700で以下のことが行われる。
すなわち、前記第1電動モータ752を前記第1マイクロスイッチ753が所定数の球7,…を検出するまで駆動することにより、上側流路710にある球7,…が所定数だけ下側流路720側に送られて上側流路710上の球7,…が所定数だけ減少する。ここで、例えば、所定数が上側流路710上の球7,…の数に等しければ、上側流路710上の球7,…が全て下側流路に搬送され、上側流路710上から球7,…がなくなる。
次ぎに、前記第2電動モータ756を前記第2マイクロスイッチ757が所定数の球7,…を検出するまで駆動することにより、下側流路720から所定数の球7,…が上側流路710に搬送され、上側流路710において、所定数の球7,…が減少した後に所定数の球7,…が補充された状態となる。
これは、通常の遊技機における上皿の遊技球が残り少なくなった後に、現金もしくはカード等の記憶媒体に記憶された遊技価値情報に基づいて遊技球を借りた際に、遊技球が払い出されて上皿の遊技球数が増加したことを仮想的に再現している。このような仮想遊技球表示器700による表示により、遊技価値情報を遊技球に変換したことにより、持球数が増加したことを遊技者に実感させることができる。
なお、本発明の封入球式遊技機100は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
さらに、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態のガラス枠を開放した封入球式遊技機を示す斜視図である。 ガラス枠を閉鎖した状態の封入球式遊技機を示す斜視図である。 封入球式遊技機の背面図である。 封入球式遊技機の封入球循環ユニットを示す斜視図である。 封入球循環ユニットを示す背面図である。 封入球循環ユニットの前壁部材の内面を示す図である。 封入球循環ユニットを示す分解斜視図である。 封入球式遊技機の第1実施形態のタッチパネル表示ユニットを示す分解斜視図である。 第1実施形態のタッチパネル表示ユニットを示す断面図である。 第1実施形態のタッチパネル表示ユニットの背面側を示す斜視図である。 第1実施形態のタッチパネル表示ユニットの情報表示装置取付部材の背面側を示す斜視図である。 封入球式遊技機の制御系を示すブロック図である。 第2実施形態のタッチパネル表示ユニットの情報表示装置取付部材の正面図である。 第2実施形態のタッチパネル表示ユニットの情報表示装置取付部材の背面図である。 第2実施形態のタッチパネル表示ユニットの仮想遊技球表示器の分解斜視図である。 第2実施形態の仮想遊技球表示器の本体部を示す図面である。 第2実施形態の仮想遊技球表示器の背面側を示す斜視図である。 第2実施形態の仮想遊技球表示器における球の循環を説明するための図面である。 第2実施形態の仮想遊技球表示器における球の循環を説明するための図面である。 第2実施形態の仮想遊技球表示器における球の循環を説明するための図面である。
符号の説明
1 遊技盤
1a 遊技領域
100 封入球式遊技機
151 タッチパネル表示ユニット(変換操作手段)
154 仮想遊技球表示器(仮想遊技球表示手段)
154h LED
220 循環経路
221 待機経路
240 球送り装置
246 球送りセンサ(球送り検出手段)
7 球
700 仮想遊技球表示器(仮想遊技球表示手段)
707 球見せLED(発光源)
710 上側流路
720 下側流路
730 下搬送路
740 上搬送路
751 第1搬送回転体(第1搬送手段)
752 第1電動モータ(第1駆動源)
753 第1マイクロスイッチ(第1球検出手段)
755 第2搬送回転体(第2搬送手段)
756 第2電動モータ(第2駆動源)
757 第2マイクロスイッチ(第2球検出手段)
770 仮想遊技球循環路

Claims (7)

  1. 遊技機本体内に所定数封入した遊技球を、発射位置から遊技領域に発射して遊技を行う一方、遊技を終えた遊技球を回収して発射位置に導いて遊技球を循環使用する循環経路を備え、
    前記循環経路には、
    前記発射位置へ遊技球を一個宛送球する球送り装置と、
    前記球送り装置により発射位置に送られる遊技球を待機させる待機流路と、
    を備え、
    遊技者の保有する持球数により遊技可能になり、前記発射により持球数から減算処理し、遊技球の入賞により持球数に加算処理する封入球式遊技機において、
    前記発射位置への送球に関連して、遊技者に遊技球が移動したように仮想的に見せる仮想遊技球表示手段を設け、
    前記仮想遊技球表示手段は、径が遊技球とほぼ同じ大きさのレンズを有する発光手段を複数個左右方向一列に並設したことを特徴とする封入球式遊技機。
  2. 遊技機本体内に所定数封入した遊技球を発射位置から遊技領域に発射して遊技を行う一方、遊技を終えた遊技球を回収して発射位置に導いて遊技球を循環使用する循環経路を備え、
    前記循環経路には、
    前記発射位置へ遊技球を一個宛送球する球送り装置と、
    前記球送り装置により発射位置に送られる遊技球を待機させる待機流路と、
    を備え、
    遊技者の保有する持球数により遊技可能になり、前記発射により持球数から減算処理し、遊技球の入賞により持球数に加算処理する封入球式遊技機において、
    前記発射位置への送球に関連して、遊技者に遊技球が移動したように仮想的に見せる仮想遊技球表示手段を設け、
    前記仮想遊技球表示手段は、前記循環経路とは別に球を封入して循環させる仮想遊技球循環路からなり、
    前記仮想遊技球循環路が臨み、球の移動を視認可能な窓部を当該遊技機前面側に設けたことを特徴とする封入球式遊技機。
  3. 前記仮想遊技球循環路は、
    透明または半透明の球を複数封入した略楕円状で、前記窓部に臨み一側に下り傾斜した上側流路と、前記上側流路を流下した球を下方に搬送する下搬送路と、前記下搬送路に連通して前記上側流路の下方に位置し、前記上側流路の傾斜方向とは反対方向に下り傾斜した下側流路と、前記下側流路に流下した球を前記上側流路の上流側に搬送する上搬送路と、からなり、
    前記下搬送路において球を搬送する第1搬送手段を駆動する第1駆動源と、
    前記上搬送路において球を搬送する第2搬送手段を駆動する第2駆動源と、
    前記上側流路の流下面に沿って複数設けられた発光源と、
    を備え、
    前記上側流路に整列した所定数の球の移動を視認可能なようにして、前記発光源の光が球により拡散されるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の封入球式遊技機。
  4. 前記循環経路は、前記発射位置に送球される遊技球を検出する球送り検出手段を備え、
    前記仮想遊技球循環路は、
    前記下搬送路から下側流路に流入する球を検出する第1球検出手段と、
    前記上搬送路から上側流路に流入する球を検出する第2球検出手段と、
    を備え、
    前記球送り検出手段が遊技球を検出すると、前記第1駆動源を前記第1検出手段が球を検出するまで駆動させ、かつ、前記第2駆動源を前記第2球検出手段が球を検出するまで駆動させ、前記上側流路に連なって整列された複数の球を球1個分下流側に移動させるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の封入球式遊技機。
  5. 前記循環経路は、前記発射位置に送球される遊技球を検出する球送り検出手段を備え、
    前記仮想遊技球循環路は、
    前記下搬送路から下側流路に流入する球を検出する第1球検出手段と、
    前記上搬送路から上側流路に流入する球を検出する第2球検出手段と、
    を備え、
    遊技者の持球数が、前記上側流路の上面から視認可能な球の所定数以下となった場合に、前記球送り検出手段が遊技球を検出すると、前記第2駆動源を停止した状態に保持し、前記第1駆動源を前記第1検出手段が球を検出するまで駆動させ、前記上側流路に連なって整列された球を球1個分下流側に移動することにより球1個分減少させるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の封入球式遊技機。
  6. 遊技者の持球数が所定数以下になった場合に、前記発光源を点滅させるようにしたことを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載の封入球式遊技機。
  7. 遊技者が保有する遊技価値情報を持球数に変換する操作を行う変換操作手段を備え、変換操作手段により遊技価値情報が持球数に変換された場合には、前記第1駆動源を前記第1球検出手段が所定数の球を検出するまで駆動し、その後、前記第2駆動源を前記第2球検出手段が所定数の球を検出するまで駆動するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の封入球式遊技機。
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