JP2005260969A - 無損失オーディオ符号化/復号化方法および装置 - Google Patents
無損失オーディオ符号化/復号化方法および装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 整数値を有する周波数領域のオーディオスプクトル信号を、周波数に応じてビットプレーン信号にマッピングする段階と、ビットプレーン別に、MSBおよびゴロムパラメータを獲得する段階と、MSBからLSBの順番に、かつ低い周波数から高い周波数の順番に符号化するビットプレーン上の2進サンプルを選択する段階と、選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインのそれぞれに対して、既に符号化されたビットプレーンの重要度を利用して、選択された2進サンプルの文脈を計算する段階と、獲得されたゴロムパラメータと計算された文脈とを利用して、確率モデルを選択する段階と、選択された確率モデルを利用して、2進サンプルを無損失符号化する段階と、を含む符号化方法。
【選択図】 図6
Description
また、本発明が達成しようとする技術的課題は、整数MDCT係数がラプラス分布を示すという仮定に関係なく、更に最適の圧縮率を提供できる無損失オーディオ復号化方法および装置を提供することにある。
オーディオ符号化において、前記FGSを提供して無損失オーディオ符号化を行うためには、前記整数化されたMDCTを利用する。特に、前記オーディオ信号の入力サンプル分布が、ラプラス分布に従えば、BPGC方式が最適の圧縮結果を示し、それは、ゴロムコードと等価的な結果を提供することが知られている。ゴロムパラメータは、下記のようなコードにより求められる。
For(L=0;(N<<L+1))<=A;L++);
このコードによりゴロムパラメータLを求められ、ゴロムコードの特性上、Lより小さいビットプレーンでは0または1が表示される確率を1/2と見ることができる。しかし、この結果は、ラプラス分布である場合には最適であるが、そうでない場合には、最適の圧縮率を提供することができない。したがって、本発明の基本概念としては、データ分布がラプラス分布であるかどうかに関らず、統計的分析を用いて文脈を利用して最適の圧縮率を提供することにある。
前記パラメータ獲得部210は、前記ビットプレーンのMSBとゴロムパラメータとを獲得する。前記2進サンプル選択部220は、MSBからLSBの順番に、低い周波数から高い周波数の順番に、符号化するビットプレーン上の2進サンプルを選択する。
前記文脈計算部230は、前記選択した2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインのそれぞれに対して、既に符号化されたビットプレーンの重要度を利用して、前記選択された2進サンプルの文脈を計算する。
前記確率モデル選択部240は、前記獲得したゴロムパラメータと、前記計算した文脈とを利用して、確率モデルを選択する。前記2進サンプル符号化部250は、前記選択した確率モデルを利用して、前記2進サンプルに対して無損失符号化を行う。
前記整数時間/周波数変換部300は、時間領域のオーディオ信号を、整数値を有する周波数領域のオーディオスペクトル信号に変換する。この変換は整数MDCTを用いて行われることが好ましい。前記スケーリング部310は、前記整数時間/周波数変換部300のオーディオ周波数信号を、損失符号化部320の入力信号と整合させる。前記整数時間/周波数変換部300の出力信号は整数で示されるので、前記損失符号化部320の入力として直接使用することができない。したがって、前記スケーリング部310を介して、損失符号化部320の入力信号として使用できるように、前記整数時間/周波数変換部300のオーディオ周波数信号を整合させる。
前記損失符号化部320は、前記スケーリングされた周波数信号に対して損失圧縮符号化を行う。この符号化はAACコア符号化器を使用して行われることが好ましい。前記エラーマッピング部330は、前記損失符号化された信号と、前記整数時間/周波数変換部300の信号との差に相当するエラーマッピングされた信号を獲得する。前記無損失符号化部340は、前記エラーマッピングされた信号に対して、文脈を利用して無損失符号化を行う。前記マルチプレクサ350は、前記無損失符号化部340の無損失符号化された信号と、前記損失符号化部320の損失符号化された信号とを多重化して、ビットストリームに生成する。
前記ビットプレーンマッピング部400は、前記エラーマッピング部のエラーマッピングされた信号を、周波数に応じてビットプレーンデータにマッピングする。前記パラメータ獲得部410は、前記ビットプレーンのMSBおよびゴロムパラメータを獲得する。前記2進サンプル選択部420は、MSBからLSBの順番に、かつ低い周波数から高い周波数の順番に、符号化するビットプレーン上の2進サンプルを選択する。前記文脈計算部430は、前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインのそれぞれに対して既に符号化されたビットプレーンの重要度を利用して、前記選択された2進サンプルの文脈を計算する。前記確率モデル選択部440は、前記獲得されたゴロムパラメータと、前記計算された文脈とを利用して、確率モデルを選択する。前記2進サンプル符号化部450は、前記選択された確率モデルを利用して、前記2進サンプルに対して無損失符号化を行なる。
まず、前記周波数領域のオーディオ信号が、ビットプレーンマッピング部200に入力すると、前記信号は、周波数に応じてビットプレーンデータにマッピングされる(600段階)。更に、ゴロムパラメータ獲得部210を通じて、ビットプレーン別に、MSBおよびゴロムパラメータを獲得する(610段階)。その後、前記2進サンプル選択部220を通じて、MSBからLSBの順番に、かつ低い周波数から高い周波数の順番に符号化されたビットプレーン上の2進サンプルを選択する(620段階)。前記選択した2進サンプルに対して、これが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインのそれぞれに対して、既に符号化されたビットプレーンの重要度を利用して、前記2進サンプル選択部220で選択された2進サンプルの文脈を計算する(630段階)。前記ゴロムパラメータ獲得部210で求めたゴロムパラメータと、前記文脈計算部230で計算された文脈とを利用して、確率モデルを選択する(640段階)。前記確率モデル選択部240で選択した確率モデルを利用して、前記2進サンプルに対して無損失符号化を行う(650段階)。
一般的に、MDCTによるスペクトル漏れ(Spectral leakage)によって、周波数軸上の隣接するサンプルに相関関係が存在する。すなわち、隣接したサンプルの値がXであれば、現行のサンプルの値がXに近い値である確率が非常に高いということである。したがって、隣接するサンプルを文脈として選択すれば、前記相関関係を利用して圧縮率向上を図ることができる。更に、ビットプレーン値は、下位サンプルの確率分布との相関関係が高いということが統計分析から分かる。したがって、周辺隣接サンプルを文脈として選択すれば、相関関係を利用して圧縮率向上を図ることができる。
以下に、文脈を計算する方式について説明する。
図8において、斜線で格子状に表示されているボックスの中にあるシンボルを符号化すると仮定する。グローバル文脈は、図8で点線からなる楕円で表示される。図9において、他の2つの形態の文脈は、ゴロム文脈(Context 1)=1、ローカル文脈(Context 2)=0と固定されている。グラフで、BPGCを利用した文脈計算においては、「1」が表示される確率が一定に維持されているのに対し、グローバル文脈を利用した文脈計算においては、文脈インデックスが大きくなるにつれて、1が表示される確率が次第に高まることが分かる。
図10において、ローカル文脈は、3つの隣接する周波数ライン上で重要度を求める。ビットパターンは、0から7までの範囲(すなわち、2進数で000、001、010、011、100、101、110、111)内で、シンボルの確率をマッピングさせる。ローカル文脈は、図10に示したように、3つのそれぞれの点線で表示された部分を利用して、既に符号化されたサンプルから現行のサンプルの確率分布を計算する。ここで、現行の符号化で1が表示される確率は、前記したように、0から7までの範囲内で、ビットパターン「0,1,1」のように3つの値によって決定される。図11において、他の2つの文脈が、ゴロム文脈(Context1)=1、グローバル文脈(Context=2)=4と固定されている場合に、ローカル文脈を利用して文脈を計算する時に「1」が表示される確率を表す。ここで、BPGCを利用する場合に、1が表示される確率は一定に固定されているのに対し、グローバル文脈を利用して文脈を計算する時は、前半では1が表示される確率がBPGCを利用する場合より高いのに対し、後半では逆に1が表示される確率がBPGCを利用する場合より低いことがわかる。
図15は、本発明の1実施形態に係る無損失オーディオ復号化装置の構成を示したブロック図であって、この装置はパラメータ獲得部1500と、サンプル選択部1510と、文脈計算部1520と、確率モデル選択部1530と、算術復号化部1540とから構成される。
前記パラメータ獲得部1500は、オーディオデータのビットストリームが入力されると、前記ビットストリームからMSBおよびゴロムパラメータを求める。前記サンプル選択部1510は、MSBからLSBの順番に、かつ低い周波数から高い周波数の順番に、復号化する2進サンプルを選択する。前記文脈計算部1520は、既に復号化されたサンプルを利用して、所定の文脈を計算し、図10に示したように、第1文脈計算部1600および第2文脈計算部1620から構成される。第1文脈計算部1600は、前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの前に存在する複数の周波数ラインにおいて、それぞれの同じ周波数ライン上の既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、それを2進化して第1文脈を計算する。第2文脈計算部1620は、前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、それぞれの同一周波数ライン上の既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記複数の周波数ラインのうち、いくつの周波数ラインが重要度を有するかの割合に所定の整数値を掛けて、整数で示した後、前記整数を利用して第2文脈を計算する。前記確率モデル選択部1530は、前記パラメータ獲得部1500のゴロムパラメータと、前記文脈計算部1520で計算された文脈とを利用して、確率モデルを選択する。前記算術復号化部1540は、前記確率モデル選択部1530で選択された確率モデルを利用して算術復号化を行う。
前記逆多重化部1700は、オーディオビットストリームが入力されると、前記オーディオビットストリームを逆多重化し、前記ビットストリームが符号化される時に使用された所定の損失符号化方式により形成された損失ビットストリームと、前記エラーデータのエラービットストリームとを抽出する。
前記損失復号化部1710は、前記逆多重化部1700で抽出された損失ビットストリームに対して、前記ビットストリームが符号化される時に使用された所定の損失符号化方式に対応する所定の損失復号化方式を用いて損失復号化を行う。前記無損失復号化部1720は、前記逆多重化部1700で抽出されたエラービットストリームに対しても、無損失符号化に対応する無損失復号化方式を用いて無損失復号化を行う。
前記オーディオ信号合成部1730は、前記復号化された損失ビットストリームとエラービットストリームとを合成して、周波数スペクトル信号に復元する。前記逆整数時間/周波数変換部1740は、前記オーディオ信号合成部1730で復元された周波数スペクトル信号を、逆整数時間/周波数変換して、時間領域のオーディオ信号に復元する。そして、前記逆時間/周波数変換部1750は、前記損失復号化部1710で復号化された周波数領域のオーディオ信号を、時間領域のオーディオ信号に復元する。それゆえ復元された信号は損失復号化された信号となる。
前記パラメータ獲得部1800は、オーディオデータのビットストリームからMSBおよびゴロムパラメータを獲得する。前記サンプル選択部1810は、MSBからLSBの順番に、かつ低い周波数から高い周波数の順番に、復号化する2進サンプルを選択する。
前記文脈計算部1820は、既に復号化されたサンプルを利用して所定の文脈を計算する。前記計算部は第1文脈計算部および第2文脈計算部から構成される。第1文脈計算部1600は、前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの前に存在する複数の周波数ラインにおいて、それぞれの同一の周波数ライン上の既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、それを2進化して第1文脈を計算する。第2文脈計算部1620は、前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、それぞれの同一の周波数ライン上の既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記複数の周波数ラインのうち、いくつの周波数ラインが重要度を有するかの割合に所定の整数値を掛けて、整数で示した後、その整数を利用して第2文脈を計算する。前記確率モデル選択部1830は、前記ゴロムパラメータと文脈を利用して、確率モデルを選択する。前記算術復号化部1840は、前記選択された確率モデルを利用して算術復号化する。
まず、オーディオデータのビットストリームがパラメータ獲得部1500に入力されると、前記オーディオデータのビットストリームからゴロムパラメータを獲得する(1900段階)。その後、サンプル選択部1510を通じて、MSBからLSBの順番に、かつ低い周波数から高い周波数の順番に、復号化する2進サンプルを選択する(1910段階)。前記サンプル選択部1510で復号化するサンプルが選択されれば、文脈計算部1520を通じて、既に復号化されたサンプルを利用して、所定の文脈を計算する(1920段階)。ここで、前記文脈は、第1文脈および第2文脈からなり、図16に示したように、第1文脈計算部1600は、前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの前に存在する複数の周波数ラインにおいて、それぞれの同一周波数ライン上の既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、それを2進化して第1文脈を計算する。そして、第2文脈計算部1620は、前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、それぞれの同一周波数ライン上の既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記複数の周波数ラインのうち、いくつの周波数ラインが重要度を有するかの割合に所定の整数値を掛けて、整数で示した後、前記整数を利用して第2文脈を計算する。その後、前記確率モデル選択部1530を通じて、前記ゴロムパラメータと、前記第1文脈および第2文脈とを利用して、確率モデルを選択する(1930段階)。前記確率モデル選択部1530で確率モデルが選択されれば、前記選択された確率モデルを利用して、前記2進サンプルに対して算術復号化を行う(1940段階)。前記1910段階ないし1940段階を、すべてのサンプルが復号化されるまで繰り返して行う(1950段階)。
損失符号化されたオーディオデータと、整数値を有する周波数領域のオーディオスペクトル信号との差をエラーデータと定義する。まず、オーディオビットストリームが、逆多重化部1700に入力されれば、前記ビットストリームを逆多重化して、所定の損失符号化を通じて生成された損失ビットストリームと、前記エラーデータのエラービットストリームとを抽出する(2000段階)。前記抽出された損失ビットストリームは、損失復号化部1710に入力されて、符号化時の損失符号化に対応する所定の損失復号化方式により損失復号化する(2010段階)。更に、前記抽出されたエラービットストリームは、無損失復号化部1720に入力されて無損失復号化が行われる(2020段階)。前記無損失復号化(2020段階)の更に詳細な過程は、図19に示したものと同一である。前記損失復号化部1710で損失復号化された損失ビットストリームと、前記無損失復号化部1720で無損失復号化されたエラービットストリームとを、オーディオ信号合成部1730に入力させて、周波数スペクトル信号に復元する(2030段階)。前記周波数スペクトル信号は、前記逆整数時間/周波数変換部1740に入力されて、時間領域のオーディオ信号に復元される(2040段階)。
Claims (57)
- 整数値を有する周波数領域のオーディオスペクトル信号を周波数に応じてビットプレーン信号にマッピングする段階と、
ビットプレーンの最上位ビットおよびゴロムパラメータを獲得する段階と、
最上位ビットから最下位ビットの順番に、かつ低い周波数から高い周波数の順番に、符号化するビットプレーン上の2進サンプルを選択する段階と、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインのそれぞれに対して、既に符号化されたビットプレーンの重要度を利用して、前記選択された2進サンプルの文脈を計算する段階と、
前記獲得されたゴロムパラメータと前記計算された文脈とを利用して、前記選択された2進サンプルの確率モデルを選択する段階と、
前記選択された確率モデルを利用して、前記2進サンプルに対して無損失符号化を行う段階と、
を含むことを特徴とする無損失オーディオ符号化方法。 - 前記重要度は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンに「1」が1つでも存在すれば「1」となり、「1」が1つも存在しなければ「0」となることを特徴とする請求項1に記載の無損失オーディオ符号化方法。 - 前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記重要度を2進化して、前記選択された2進サンプルの文脈を計算することを特徴とする請求項1に記載の無損失オーディオ符号化方法。
- 前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの前に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記複数の周波数ラインのうち、いくつの周波数ラインが重要度を有するかの割合に所定の整数値を掛けて計算される整数を、前記選択された2進サンプルの文脈値とすることを特徴とする請求項1に記載の無損失オーディオ符号化方法。
- 前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を利用して第1文脈を計算する段階と、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの前に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を利用して第2文脈を計算する段階と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の無損失オーディオ符号化方法。 - 前記ビットプレーン上の2進サンプルの一部に対して、確率0.5を用いて符号化することを特徴とする請求項1に記載の無損失オーディオ符号化方法。
- 時間領域のオーディオ信号を、整数値を有する周波数領域のオーディオスペクトル信号に変換する段階を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の無損失オーディオ符号化方法。
- (a)整数値を有する周波数領域のオーディオスペクトル信号を、スケーリングすることにより損失符号化器の入力信号として整合させる段階と、
(b)前記スケーリングされた周波数信号に対して損失符号化を行う段階と、
(c)前記損失符号化された信号と、前記整数値を有する周波数領域のオーディオスペクトル信号との差に相当するエラーマッピングされた信号を求める段階と、
(d)前記エラーマッピングされた信号が属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインのそれぞれに対して既に符号化されたビットプレーンの重要度に基づいて求めた文脈を利用することにより、前記エラーマッピングされた信号に対して無損失符号化を行う段階と、
(e)前記無損失符号化された信号と前記損失符号化された信号とを多重化して、ビットストリームを生成する段階と、
を含むことを特徴とする無損失オーディオ符号化方法。 - 前記重要度は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンに「1」が1つでも存在すれば「1」とし、「1」が1つも存在しなければ「0」とすることを特徴とする請求項8に記載の無損失オーディオ符号化方法。 - 前記(d)段階は、
(d1)前記(c)段階でエラーマッピングされた信号を、周波数に応じてビットプレーンデータにマッピングする段階と、
(d2)前記ビットプレーンの最上位ビットおよびゴロムパラメータを獲得する段階と、
(d3)最上位ビットから最下位ビットの順番に、かつ低い周波数から高い周波数の順番に、符号化するビットプレーン上の2進サンプルを選択する段階と、
(d4)前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインのそれぞれに対して、既に符号化されたビットプレーンの重要度を利用して、前記選択された2進サンプルの文脈を計算する段階と、
(d5)前記獲得されたゴロムパラメータと前記計算された文脈とを利用して、確率モデルを選択する段階と、
(d6)前記選択された確率モデルを利用して、前記2進サンプルに対して無損失符号化を行う段階と、
を含むことを特徴とする請求項8に記載の無損失オーディオ符号化方法。 - 前記(d4)段階は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記重要度を2進化して、前記選択された2進サンプルの文脈を計算することを特徴とする請求項10に記載の無損失オーディオ符号化方法。 - 前記(d4)段階は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの前に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記複数の周波数ラインのうち、いくつの周波数ラインが重要度を有するかの割合に所定の整数値を掛けて計算される整数を、前記選択された2進サンプルの文脈とすることを特徴とする請求項10に記載の無損失オーディオ符号化方法。 - 前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を利用して第1文脈を計算する段階と、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの前に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を利用して第2文脈を計算する段階と、
を含むことを特徴とする請求項10に記載の無損失オーディオ符号化方法。 - 前記ビットプレーン上の2進サンプルの一部に対して、確率0.5を用いて符号化を行うことを特徴とする請求項10に記載の無損失オーディオ符号化方法。
- 前記(a)段階の前に、時間領域のオーディオ信号を、整数値を有する周波数領域のオーディオスペクトル信号に変換する段階を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の無損失オーディオ符号化方法。
- 整数値を有する周波数領域のオーディオスプクトル信号を、周波数に応じてビットプレーンデータにマッピングするビットプレーンマッピング部と、
前記ビットプレーンの最上位ビットおよびゴロムパラメータを獲得するパラメータ獲得部と、
最上位ビットから最下位ビットの順番に、かつ低い周波数から高い周波数の順番に、符号化するビットプレーン上の2進サンプルを選択する2進サンプル選択部と、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインのそれぞれに対して、既に符号化されたビットプレーンの重要度を利用して、前記選択された2進サンプルの文脈を計算する文脈計算部と、
前記獲得されたゴロムパラメータと前記計算された文脈とを利用して、前記選択された2進サンプルの確率モデルを選択する確率モデル選択部と、
前記選択された確率モデルを利用して、前記2進サンプルに対して無損失符号化を行う2進サンプル符号化部と、
を備えることを特徴とする無損失オーディオ符号化装置。 - 前記重要度は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンに「1」が1つでも存在すれば「1」とし、「1」が1つも存在しなければ「0」とすることを特徴とする請求項16に記載の無損失オーディオ符号化装置。 - 前記文脈計算部は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記重要度を2進化して前記選択された2進サンプルの文脈を計算する第1文脈計算部と、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの前に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記複数の周波数ラインのうち、いくつの周波数ラインが重要度を有するかの割合に所定の整数値を掛けて計算される整数を、前記選択された2進サンプルの第2文脈で計算する第2文脈計算部と、
を備えることを特徴とする請求項16に記載の無損失オーディオ符号化装置。 - 時間領域のオーディオ信号を、整数値を有する周波数領域のオーディオスペクトル信号に変換する整数時間/周波数変換部を更に備えることを特徴とする請求項16に記載の無損失オーディオ復号化装置。
- 前記整数時間/周波数変換部は、整数MDCTであることを特徴とする請求項19に記載の無損失オーディオ符号化装置。
- 前記ビットプレーン上の2進サンプルの一部に対して、確率0.5を用いて符号化を行うことを特徴とする請求項16に記載の無損失オーディオ符号化装置。
- 整数値を有する周波数領域のオーディオスペクトル信号を、出力先の入力信号として整合させるスケーリング部と、
前記整合された周波数信号に対して損失符号化を行う損失符号化部と、
前記損失符号化された信号と前記整数時間/周波数変換部の信号との差を求めるエラーマッピング部と、
前記エラーマッピングされた信号を、前記エラーマッピングされた信号が属する周波数ラインの周りに存在する複数の周波数ラインのそれぞれに対して、既に符号化されたビットプレーンの重要度に基づいて求めた文脈を利用して無損失符号化する無損失符号化部と、
前記無損失符号化された信号と、前記損失符号化された信号とを多重化して、ビットストリームを生成するマルチプレクサと、
を備えることを特徴とする無損失オーディオ符号化装置。 - 前記重要度は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンに、「1」が1つでも存在すれば「1」とし、「1」が1つも存在しなければ「0」とすることを特徴とする請求項22に記載の無損失オーディオ符号化装置。 - 前記無損失符号化部は、
前記エラーマッピング部のエラーマッピングされた信号を、周波数に応じてビットプレーンデータにマッピングするビットプレーンマッピング部と、
前記ビットプレーンの最上位ビットと、ゴロムパラメータとを獲得するパラメータ獲得部と、
最上位ビットから最下位ビットの順番に、かつ低い周波数から高い周波数の順番に、符号化を行うビットプレーン上の2進サンプルを選択する2進サンプル選択部と、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインのそれぞれに対して、既に符号化されたビットプレーンの重要度を利用して、前記選択された2進サンプルの文脈を計算する文脈計算部と、
前記獲得されたゴロムパラメータと前記計算された文脈とを利用して、前記選択された2進サンプルの確率モデルを選択する確率モデル選択部と、
前記選択された確率モデルを利用して、前記2進サンプルに対して無損失符号化を行う2進サンプル符号化部と、
を備えることを特徴とする請求項22に記載の無損失オーディオ符号化装置。 - 前記文脈計算部は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記重要度を2進化して前記選択された2進サンプルの第1文脈にする第1文脈計算部と、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの前に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記複数の周波数ラインのうち、いくつの周波数ラインが重要度を有するかの割合に所定の整数値を掛けて計算される整数を、前記選択された2進サンプルの第2文脈にする第2文脈計算部と、
を備えることを特徴とする請求項24に記載の無損失オーディオ符号化装置。 - 前記2進サンプル符号化部は、前記ビットプレーン上の2進サンプルの一部に対して、確率0.5を用いて符号化を行うことを特徴とする請求項24に記載の無損失オーディオ符号化装置。
- 時間領域のオーディオ信号を、整数値を有する周波数領域のオーディオスペクトル信号に変換する整数時間/周波数変換部を更に備えることを特徴とする請求項22に記載の無損失オーディオ符号化装置。
- オーディオデータのビットストリームからゴロムパラメータを獲得する段階と、
最上位ビットから最下位ビットの順番に、かつ低い周波数から高い周波数の順番に、復号化する2進サンプルを選択するサンプル選択段階と、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインのそれぞれに対して、既に復号化されたビットプレーンの重要度を利用して、前記選択された2進サンプルの文脈を計算する文脈計算段階と、
前記ゴロムパラメータと文脈とを利用して、前記選択された2進サンプルの確率モデルを選択する確率モデル選択段階と、
前記選択された確率モデルを利用して、前記2進サンプルに対して算術復号化を行う算術復号化段階と、
すべてのサンプルが復号化されるまで、前記サンプル選択段階ないし算術復号化段階を繰り返して行う段階と、
を含むことを特徴とする無損失オーディオ復号化方法。 - 前記重要度は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンに、「1」が1つでも存在すれば「1」とし、「1」が1つも存在しなければ「0」とすることを特徴とする請求項28に記載の無損失オーディオ復号化方法。 - 前記文脈計算段階は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に復号化されたビットプレーンのサンプルの重要度を求め、前記重要度を2進化して前記選択された2進サンプルの文脈を計算することを特徴とする請求項28に記載の無損失オーディオ復号化方法。 - 前記文脈計算段階は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一の周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記複数の周波数ラインのうち、いくつの周波数ラインが重要度を有するかの割合に所定の整数値を掛けて計算される整数を、前記選択された2進サンプルの文脈にする特徴とすることを請求項28に記載の無損失オーディオ復号化方法。 - 前記文脈計算段階は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に復号化されたビットプレーンのサンプルの重要度を利用して第1文脈を計算する段階と、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの前に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に復号化されたビットプレーンのサンプルの重要度を利用して第2文脈を計算する段階と、
を含むことを特徴とする請求項28に記載の無損失オーディオ復号化方法。 - 前記選択された2進サンプルの一部に対して、確率0.5を用いて復号化することを特徴とする請求項28に記載の無損失オーディオ復号化方法。
- 符号化されたオーディオデータと、整数値を有する周波数領域のオーディオスペクトル信号との差をエラーデータとする、無損失オーディオ復号化方法であって、
(aa)オーディオビットストリームを逆多重化して、所定の方法で損失符号化された損失ビットストリームと、前記エラーデータのエラービットストリームとを抽出する段階と、
(bb)前記抽出した損失ビットストリームに対して、所定の損失復号化を行う段階と、
(cc)復号化するサンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインで既に復号化されたビットプレーンサンプルの重要度に基づいた文脈を利用して、前記抽出されたエラービットストリームに対して無損失復号化を行う段階と、
(dd)前記復号化された損失ビットストリームとエラービットストリームとを利用して、周波数スペクトル信号に復元する段階と、
を含むことを特徴とする無損失オーディオ復号化方法。 - 前記重要度は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンに「1」が1つでも存在すれば「1」とし、「1」が1つも存在しなければ「0」とすることを特徴とする請求項34に記載の無損失オーディオ復号化方法。 - 前記(cc)段階は、
(cc1)オーディオデータのビットストリームからゴロムパラメータを獲得する段階と、
(cc2)最上位ビットから最下位ビットの順番に、かつ低い周波数から高い周波数の順番に、復号化する2進サンプルを選択する段階と、
(cc3)前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインのそれぞれに対して、既に符号化されたビットプレーンの重要度を利用して、前記選択された2進サンプルの文脈を計算する段階と、
(cc4)前記ゴロムパラメータと文脈とを利用して、前記選択された2進サンプルの確率モデルを選択する段階と、
(cc5)前記選択された確率モデルを利用して算術復号化する段階と、
(cc6)すべてのサンプルが復号化されるまで、前記(cc2)段階ないし(cc5)段階を繰り返して行う段階と、
を含むことを特徴とする請求項34に記載の無損失オーディオ復号化方法。 - 前記(cc3)段階は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に復号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記重要度を2進化して、前記選択された2進サンプルの第1文脈を計算することを特徴とする請求項36に記載の無損失オーディオ復号化方法。 - 前記(cc3)段階は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの前に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記複数の周波数ラインのうち、いくつの周波数ラインが重要度を有するかの割合に所定の整数値を掛けて計算される整数を、前記選択された2進サンプルの第2文脈にすることを特徴とする請求項36に記載の無損失オーディオ復号化方法。 - 前記(cc3)段階は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記重要度を2進化して、前記選択された2進サンプルの第1文脈にする段階と、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの前に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記複数の周波数ラインのうち、いくつの周波数ラインが重要度を有するかの割合に所定の整数値を掛けて計算される整数を、前記選択された2進サンプルの第2文脈にする段階と、
を含むことを特徴とする請求項36に記載の無損失オーディオ復号化方法。 - 前記ビットプレーン上の2進サンプルの一部に対して、確率0.5を用いて復号化することを特徴とする請求項36に記載の無損失オーディオ復号化方法。
- (ee)前記周波数スペクトル信号を、逆整数時間/周波数変換して、時間領域のオーディオ信号を復元する段階を更に含むことを特徴とする請求項34に記載の無損失オーディオ復号化方法。
- オーディオデータのビットストリームからゴロムパラメータを獲得するパラメータ獲得部と、
最上位ビットから最下位ビットの順番に、かつ低い周波数から高い周波数の順番に、復号化する2進サンプルを選択するサンプル選択部と、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインのそれぞれに対して、既に復号化されたビットプレーンの重要度を利用して、前記選択された2進サンプルの文脈を計算する文脈計算部と、
前記パラメータ獲得部のゴロムパラメータと前記文脈計算部の文脈とを利用して、前記選択された2進サンプルの確率モデルを選択する確率モデル選択部と、
前記選択された確率モデルを利用して、前記2進サンプルに対して算術復号化を行う算術復号化部と、
を備えることを特徴とする無損失オーディオ復号化装置。 - 前記重要度は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンに「1」が1つでも存在すれば「1」とし、「1」が1つも存在しなければ「0」とすることを特徴とする請求項42に記載の無損失オーディオ復号化方法。 - 前記文脈計算部は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に復号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記重要度を2進化して、選択された2進サンプルの第1文脈にする第1文脈計算部と、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの前に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に復号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記複数の周波数ラインのうち、いくつの周波数ラインが重要度を有するかの割合に所定の整数値を掛けて計算される整数を、前記選択された2進サンプルの第2文脈にする第2文脈計算部と、
を備えることを特徴とする請求項42に記載の無損失オーディオ復号化装置。 - 前記ビットプレーン上の2進サンプルの一部に対して、確率0.5を用いて復号化を行うことを特徴とする請求項42に記載の無損失オーディオ復号化方法。
- 損失符号化されたオーディオデータと、整数値を有する周波数領域のオーディオスペクトル信号との差をエラーデータとする、無損失オーディオ復号化装置であって、
オーディオビットストリームを逆多重化して、損失符号化された損失ビットストリームと、前記エラーデータのエラービットストリームとを抽出する逆多重化部と、
前記抽出された損失ビットストリームを損失復号化する損失復号化部と、
前記抽出されたエラービットストリームを復号化するサンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に復号化されたビットプレーンサンプルの重要度に基づいた文脈を利用して、前記抽出された損失ビットストリームに対して無損失復号化を行う無損失復号化部と、
前記復号化された損失ビットストリームとエラービットストリームとを合成して、周波数スペクトル信号に復元するオーディオ信号合成部と、
を備えることを特徴とする無損失オーディオ復号化装置。 - 前記損失復号化部は、AAC復号化部であることを特徴とする請求項46に記載の無損失オーディオ復号化装置。
- 前記オーディオ信号合成部で復元された周波数スペクトル信号を、逆整数時間/周波数変換して、時間領域のオーディオ信号を復元する逆整数時間/周波数変換部を更に備えることを特徴とする請求項46に記載の無損失オーディオ復号化装置。
- 前記損失復号化部で復号化された周波数領域のオーディオ信号を、時間領域のオーディオ信号に復元する逆時間/周波数変換部を更に備えることを特徴とする請求項46に記載の無損失オーディオ復号化装置。
- 前記重要度は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に符号化されたビットプレーンに「1」が1つでも存在すれば「1」とし、「1」が1つも存在しなければ「0」とすることを特徴とする請求項46に記載の無損失オーディオ復号化方法。 - 前記無損失復号化部は、
オーディオデータのビットストリームからゴロムパラメータを獲得するパラメータ獲得部と、
最上位ビットから最下位ビットの順番に、かつ低い周波数から高い周波数の順番に、復号化を行う2進サンプルを選択するサンプル選択部と、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインのそれぞれに対して、既に復号化されたビットプレーンの重要度を利用して、前記選択された2進サンプルの文脈を計算する文脈計算部と、
前記ゴロムパラメータと文脈とを利用して、前記選択された2進サンプルの確率モデルを選択する確率モデル選択部と、
前記選択された確率モデルを利用して算術復号化する算術復号化部と、
を備えることを特徴とする請求項46に記載の無損失オーディオ復号化装置。 - 前記文脈計算部は、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの周辺に存在する複数の周波数ラインにおいて、同一周波数ラインごとに既に復号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記重要度を2進化して、前記選択された2進サンプルの第1文脈にする第1文脈計算部と、
前記選択された2進サンプルが属する周波数ラインの前に存在する複数の周波数ラインにおいて、同じ周波数ラインごとに既に復号化されたビットプレーンサンプルの重要度を求め、前記複数の周波数ラインのうち、いくつの周波数ラインが重要度を有するかの割合に所定の整数値を掛けて計算される整数を、前記選択された2進サンプルの第2文脈にする第2文脈計算部と、
を備えることを特徴とする請求項51に記載の無損失オーディオ復号化装置。 - 前記ビットプレーン上の2進サンプルの一部に対して、確率0.5を用いて復号化を行うことを特徴とする請求項51に記載の無損失オーディオ復号化装置。
- 請求項1に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体。
- 請求項9に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体。
- 請求項28に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体。
- 請求項34に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体。
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