JP2005256482A - キースイッチシステム、ピン取付治具、および施錠システム - Google Patents

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Ikuo Matsukawa
郁雄 松川
Yutaka Nozaki
豊 野崎
Norio Iwakiri
憲雄 岩切
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Abstract

【課題】キースイッチシステムの設置場所で、錠装置と鍵装置との相互関係を使用者が任意に設定することを可能にする。
【解決手段】錠装置4は、開錠位置と施錠位置との間を反復動作可能に設けられる作動器と、作動器が開錠位置にあることを検知して信号を出力する検知器と、鍵装置係合用の錠側係合器と、錠側係合器と作動器とを前記反復動作方向に連結する連結器とを備える。鍵装置5は、錠側係合器に反復動作方向に係合する鍵側係合器を備える。錠側係合器と鍵側係合器とは、相互係合形態を複数有し、これら複数の相互係合形態の中から任意の一つを選択して設定可能である。連結器は、錠側係合器と鍵側係合器とが相互係合する状態において選択的に錠側係合器と作動器とを連結する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、産業機械が設置される部屋の出入口に設けられて作業者の出入りを管理する装置に好適に用いることができるシステムに関する。
産業ロボット等の産業機械は、その作業中において作業領域に作業者が入り込んだ場合、非常に危険である。このような理由から、産業機械は、他の領域から隔離された稼動室内に設置されることが多い。この場合、安全性を高めるために、稼動室の扉が施錠された状態において選択的に産業機械が稼動するように、通電制御することが実施される。
しかしながら、稼動室で作業者が作業中に誤って施錠された場合、産業機械が誤稼動して作業者を危険に晒してしまう。このような危険を未然に防ぐために、扉施錠装置とは別に、稼動室にキースイッチシステムを設けることが実施される。
キースイッチシステムは、錠装置と、この錠装置を開錠可能な鍵装置とを備えており、稼動室の外側に配置される。通常、鍵装置が錠装置に連結されることでキースイッチシステムは施錠状態となっており、この状態では、産業機械への通電が許容される。もちろん通電は、扉が施錠されていることをもう一つの条件にして実施される。
稼動室での作業を行う場合、作業者は、まず、キースイッチシステムにおいて、鍵装置により錠装置を開錠する。制御装置は、キースイッチシステムから開錠信号を受信したことを受けて扉施錠装置を開錠可能とする。そのうえで作業者は、開錠に用いた鍵装置を携帯して扉施錠装置を開錠して扉を開き、稼動室に入室する。その際、扉施錠装置とキースイッチシステムとは、それぞれ開錠信号を制御装置に出力する。制御装置は、両開錠信号を受信したことを受けて産業装置への通電を停止する。これにより、作業者は、産業機械が稼動停止となった状態で稼動室内に入室して安全に作業を実施する。その際、誤って扉が施錠されることで、扉施錠装置から施錠信号が出力されたとしても、制御装置は、キースイッチシステムから施錠信号を受信していないために、作業者が作業中であると判断して産業機械への通電停止を継続する。
このようなキースイッチシステムにおいては、複数のシステムで同一の鍵装置が共用可能な場合、鍵装置を携帯する作業者が稼動室で作業中に、扉施錠装置を施錠したうえで他のキースイッチシステムの鍵装置を用いて第3者がキースイッチシステムを誤施錠することが可能となる。このような誤施錠は、産業機械の稼動が再開した作業室内に作業者を閉じ込めることになる。そのため、このような誤施錠を防止する対策が必要となる。
上記誤施錠を防止するためには、錠装置と鍵装置との相互係合関係を、各キースイッチシステム毎に異ならせればよい。(特許文献1、2参照)
特許3260724号 特許3272691号
しかしながら、錠装置と鍵装置との相互係合関係を異ならせる従来の構成には、専用の工作機械を用いた切削作業等を実施することで、錠や鍵の構造を調整する必要があるために製造現場では実施可能ではあるものの、設置場所において、使用者が実施することは困難であった。
本発明はキースイッチシステムにおいて、開錠/施錠状態を示す信号を出力する錠装置と、前記錠装置を開錠させる鍵装置とを備える。前記錠装置は、開錠位置と施錠位置との間を反復動作可能に設けられる作動器と、前記作動器が開錠位置にあることを検知して前記信号を出力する検知器と、鍵装置係合用の錠側係合器と、前記錠側係合器と前記作動器とを前記反復動作方向に連結する連結器とを備える。前記鍵装置は、前記錠側係合器に前記反復動作方向に係合する鍵側係合器を備える。前記錠側係合器と前記鍵側係合器とは、相互係合形態を複数有するとともに、これら複数の相互係合形態の中から任意の一つを選択して設定可能である。前記連結器は、前記錠側係合器と前記鍵側係合器とが相互係合する状態において選択的に前記錠側係合器と前記作動器とを連結する。
これにより本発明は、錠装置と鍵装置との間の相互係合形態を、使用者が任意に設定することが可能となり、その分、キースイッチシステムの利便性が高まる。
錠装置と鍵装置との間の相互係合形態の変更構成例としては、次のものがある。
前記錠側係合器と前記鍵側係合器との一方には、他方に向かって突出する複数の係合ピンが着脱自在に設けられる。前記錠側係合器と前記鍵側係合器との他方には、全ての前記係合ピンの配置位置と対向する位置に、前記係合ピンが挿入可能かつ閉塞可能に収納凹部が設けられる。そして、1以上の任意の数の前記係合ピンを、当該係合ピンの配置列内の任意の位置に設けるとともに、これら係合ピンに対向する前合収納凹部を開状態に、その他の前記収納凹部を塞状態とする。前記連結器は、開状態の全ての前記収納凹部に前記係合ピンが挿入された状態において選択的に前記錠側係合器と前記作動器とを連結する。
本発明は、前記収納凹部を閉塞する閉塞ピンを、当該収納凹部に着脱自在に設けるとともに、前記係合ピンに対向する前記収納凹部以外の収納凹部に前記閉塞ピンを設けることで当該収納凹部を選択的に塞状態にするのが好ましい。そうすれば、係合ピンとの係合に用いない収納凹部に係合ピンが誤って挿入されることが防止される。
本発明において連結器の構成としては、例えば、次のようにすることができる。前記収納凹部の全ての底部に、前記係合ピンの先端または前記閉塞ピンの底部に係合する受動器を設ける。前記連結器は、全ての前記受動器に前記係合ピンの先端または前記閉塞ピンの底部が当接する状態において選択的に前記錠側係合器と前記作動器とを連結する。
また、本発明の具体的な構成としては次のようなものがある。前記係合ピンと前記閉塞ピンとを軸長の異なる略同径の棒状体から構成する。前記錠側係合器と前記鍵側係合器との一方に、他方に向かって突出するとともに弾性を有する複数の第1の係合突起を設ける。これら第1の係合突起の間に、前記係合ピンを着脱可能に装着する装着凹部を形成する。前記錠側係合器と前記鍵側係合器との他方に、一方に向かって突出するとともに弾性を有する複数の第2の係合突起を設ける。これら第2の係合突起の間に前記収納凹部を形成する。
このような構成とした場合、次の構成とするのが好ましい。前記係合ピンは、軸方向異なる位置に、それぞれ前記第1の係合突起に係合する第1,第2の係合凹部を備える。前記第1の係合凹部は、当該第1の係合凹部で前記第1の係合突起に係合した前記係合ピンが鍵錠連結状態で前記収納凹部の底部の受動器に当接するピン軸方向位置に設けられる。前記第2の係合凹部は、当該第2の係合凹部で前記第1の係合突起に係合した前記係合ピンが鍵錠連結状態で前記収納凹部内の閉塞ピンに当接するピン軸方向位置に設けられる。前記係合ピンは、各収納凹部における前記閉塞ピンの有無により、鍵錠連結状態において、前記第1の係合凹部と前記第2の係合凹部とのいずれの係合凹部を介して前記収納凹部に係合するかが決定されるものとする。そうすれば、次のようにして相互係合形態は、錠装置と鍵装置との一方から他方に転写される。すなわち、任意の収納凹部に閉塞ピンを設けることで所定の相互係合形態を設定した状態で、錠装置を鍵装置に連結すれば、その相互係合形態は錠装置と鍵装置との一方(収納凹部設置側)から他方に転写されることになる。
閉塞ピンや係合ピンを錠装置や鍵装置に装着する際には、次の治具を用いればよい。このピン取付治具は、本願発明のキースイッチシステムにおける前記収納凹部の一つまたは前記装着凹部の一つに個別に対向可能な径を有する治具棒を有する。治具棒の先端に、治具棒軸方向外側に突出する一対の拡開突起を設ける。前記拡開突起は、前記第1の係合突起の対向隙間または第2の係合突起の対向隙間より若干大きい幅を有するともとに、その先端に先細りのテーパを有する。さらに、両拡開突起の間に、前記係合ピンまたは前記閉塞ピンが収納可能な仮収納凹部を形成する。
本発明のキースイッチシステムは例えば次のようにしてシステム構成するのが好ましい。まず、このキースイッチシステムを一つないし複数の入退室対象者が存在する施錠対象室の扉外側に前記入退室対象者数に合致する数だけ配置する。さらに一つ以上の前記キースイッチシステムから開錠を示す前記信号が出力される状態において開錠状態と判断する。一方、全てのキースイッチシステムから施錠を示す前記信号が出力される状態において施錠状態と判断する制御器を設ける。そして、前記キースイッチシステムそれぞれは各入退室対象者に一体一に対応付けされているとともに、各キースイッチシステムを構成する前記錠側係合器と前記鍵側係合器との間の前記相互係合形態をキースイッチシステム毎に個別に設定する。このシステム構成の具体的な使用形態は次のようになる。前記入退室対象者が前記施錠対象室に入室する際には、当該入退室対象者に対応付けされた前記キースイッチシステムの前記鍵装置を前記錠装置から分離させて当該入退室対象者に携帯させ、退室する際には、当該入退室対象者が携帯する前記鍵装置を前記錠装置に結合させる。
本発明によれば、キースイッチシステムの設置場所において、錠装置と鍵装置との相互係合関係を、使用者が任意にしかも容易に設定することが可能となり、その分、キースイッチシステムを設置する際の利便性を低下させることなく、誤動作(他のキースイッチシステムの錠装置を用いた誤動作)を防止することが可能となる。
図1は、本発明の最良の実施形態に係る施錠システム1の構成図である。この施錠システム1は、産業用ロボット等の産業機械Aが設置された施錠対象室Bの施錠管理を行うシステムであって、キースイッチシステム2と制御器3とを備える。施錠対象室Bは、入退室対象者が出入りするための開閉扉Cを備える。
キースイッチシステム2は、開閉扉C近傍の施錠対象室Bの外側の壁面に設けられる。キースイッチシステム2は、入退室対象者の人数と同数設けられる。本実施の形態では、3人の入退室対象者が設定されており、キースイッチシステム2は、入退室対象者に合わせて3個設けられる。本実施形態では、3個あるキースイッチシステム2それぞれに21〜3の符号を個別に付している。
各キースイッチシステム21〜3は、図2に示すように、錠装置4と鍵装置5とを備える。錠装置4は開錠/施錠状態を示す施錠状態信号を出力する機能を有する。鍵装置5は、錠装置4を開錠させる機能を有する。錠装置4と鍵装置5とは、一対一に対応可能な構成を有する。具体的には、錠装置4と鍵装置5とは、施錠/開錠形態(相互係合形態)を複数有しており、これら複数の施錠/開錠形態の中から任意の一つを選択して設定可能である。これにより、錠装置4と鍵装置5とは、互いに一対一に対応する関係を構築し得る。なお、キースイッチシステム2は、扉Cのロックを制御するスイッチシステムであって、扉Cが開けられた状態において選択的に鍵装置5から錠装置4を抜き取ることが可能な構成となっている。キースイッチシステム2においても、錠装置4は開錠/施錠状態を示す施錠状態信号を出力する機能を有する。鍵装置5は、錠装置4を開錠させる機能を有する。キースイッチシステム2も、開錠/施錠状態を示す施錠状態信号を出力する機能を有し、錠装置4と鍵装置5とは、一対一に対応可能な構成を有する。
制御器3は、キースイッチシステム21〜4の施錠状態に応じて、産業機械Aに対する電力供給を制御する装置であり、全てのキースイッチシステム21〜4が施錠状態になったときに限って産業機械Aに電力を供給する。このような電力制御を行うため本実施形態では、例えば、次のように構成される。まず、上述した施錠状態信号は施錠時にのみ所定電圧の電気信号を出力する信号形態とされる。各錠装置4は互いに直列に接続され、その接続両端が制御器3に連結接続される。これにより、全ての錠装置4が施錠状態となった際において限定的に制御器3に施錠状態信号が入力される。制御器3は、全ての錠装置4が施錠状態になったことを受けて限定的に産業機械Aに電力を供給する制御を実施する。
次に、各キースイッチシステム21〜4の構成を、図2〜図12を参照して説明する。錠装置4は、スイッチ本体6とスイッチヘッド7とを有する。スイッチ本体6は図8に示すように、内部に切換スイッチ8を内蔵する。切換スイッチ8は開錠/施錠状態を示す信号を出力する検知器として機能する。切換スイッチ8は押圧を受けて信号を切り換える受動スイッチピン8aを備える。受動スイッチピン8aはスイッチ本体6の上面6aから外部に突出する。
スイッチヘッド7は、図3,図7等に示すように、回転方向両端に設けた開錠位置と施錠位置との間を反復して回転動作可能に設けられる作動器9と、鍵装置5と係合する錠側係合器10と、錠側係合器10と作動器9とをその反復回転動作方向に切断/連結自在に連結する連結器11とを備える。作動器9と錠側係合器10と連結器11とは、一体化されて矩形箱を形成するケース12,13の内部に収納される。
連結器11は、複数の受動器15を備える。本実施形態では、受動器15は合計8個設けられる。各受動器15は一端側に狭幅部15aを有する板材から構成されており、他端側には当接ピン15bが設けられる。当接ピン15bは受動器15の厚み方向に沿って起立配置される。
作動器9は短尺円筒形状を有しており、その軸方向をケース対向方向に一致させて両ケース12,13の内部に収納される。作動器9は回転自在に両ケース12,13の内部に収納される。作動器9のケース13側端面に受動器収納凹部16が形成される。受動器収納凹部16は、受動器15の数と同数設けられる。受動器収納凹部16は、作動器9のケース13側端面にその周方向沿って等間隔(45°間隔)に配置される。受動器収納凹部16は、受動器15の平面形状と同等の平面形状を有する。さらに作動板収納凹部16は、狭幅部15aが径方向外側に配置され、当接ピン15bが径方向内側に配置される向きに形成される。さらにまた、各受動器収納凹部16は、収納する受動器15の狭幅部15aの先端が作動器9の周面に一致する位置に配置される。受動器収納凹部16の深さ寸法は受動器15より若干大きく設定される。作動器9のケース13側端面の周縁に環状段部17が形成される。環状段部17の作動器軸方向寸法(段の深さ寸法)は、受動器収納凹部16の深さ寸法より短寸に設定される。環状段部17の作動器径方向寸法(段の幅寸法)は、狭幅部15aの長さ寸法より短寸に設定される。受動器収納凹部16の底部には、図示しない押し戻しバネが設けられる。
受動器15は、当接ピン15bを作動器9の軸方向前方に突出させた状態で作動板収納凹部16に収納配置される。受動器15は、受動器収納凹部16において上述した押し戻しバネにより凹部開口側に弾性付勢される。
錠側係合器10は、作動器9より若干短径(狭幅部15aが露出する程度)の円板18と閉塞ピン19とを有する。錠側係合器10は挿通孔10aを備える。挿通孔10aは当接ピン15bが貫通する大きさを備えており、当接ピン15bと対峙する位置に設けられる。錠側係合器10の一面に第2の係合突起10bが設けられる。第2の係合突起10bは各挿通孔10a毎に設けられる。第2の係合突起10bは、弾性を有する一対のリブ10c,10cから構成される。リブ10c,10cは、錠側係合器10と同一の樹脂から構成されており、一体に成形される。対を為すリブ10c,10cどうしは各挿通孔10aを囲んでその軸方向外側で互いに対峙する。各リブ10c,10cの間には、当接ピン15bが挿通可能な収納凹部10dが形成される。リブ10c,10cの先端には係合凸部10eが設けられる。係合凸部10eはリブ10c,10cの対向方向に沿って内向きに突出する。対向するリブ10c,10cそれぞれに設けられた係合凸部10eは、互いに対向する位置に設けられる。
錠側係合器10は、当接ピン15bを各挿通孔10aに挿通させることで、受動器15に装着される。装着された状態で錠側係合器10は作動器9の端面に面着する状態となるが、この状態では、当接ピン15bの先端は係合凸部10eに当接せず、したがって当接ピン15bは係合凸部10eにより押圧されない。
錠側係合器10は、第1の円筒ホルダ20により覆われる。第1の円筒ホルダ20は、若干径の小さい円筒形状を有する。第1の円筒ホルダ20は、その軸方向に沿って貫通する貫通孔20aを複数有する。各貫通孔20aは、各第2の係合突起10bが収納可能な大きさを有しており、第2の係合突起10bの数に対応して同数(8個)設けられる。貫通孔20aは、各第2の係合突起10bが個別に収納可能なように、第1の円筒ホルダ20の周方向に沿って等間隔に配置される。このように構成された第1の円筒ホルダ20が、各貫通孔20aに第2の係合突起10bを収納した状態で作動器9の端面に配置される。
閉塞ピン19は、図4に示すように、収納凹部10dに収納可能な直径の円柱形状を有する。閉塞ピン19の軸方向中途部に、第3の係合凹部19aが設けられる。第3の係合凹部19aは、閉塞ピン19の全周にわたって形成される。第3の係合凹部19aは、収納凹部10dに閉塞ピン19が収納された状態で錠側係合器10の係合凸部10eと係合する形状を有しており、収納凹部10dに閉塞ピン19が収納された状態では、錠側係合器10の係合凸部10eに第3の係合凹部19aが係合する。この状態になると閉塞ピン19の先端は当接ピン15bを押圧し、これにより受動器15は、受動器収納凹部16内に押し込まれる。その際の受動器押し込み量は、受動器15の表面15cが環状段部17の軸方向端面17aと面一となる量とされる。このようにして装着される閉塞ピン19により収納凹部10dは閉塞される。
閉塞ピン19は、全ての収納凹部10dに装着されものではなく、任意の数の収納凹部10dに装着される。閉塞ピン19の装着は使用者により任意に設定可能である。閉塞ピン19の装着については後述する。
ケース12は、作動器9を回転可能に装着する大きさ有しており、受動器15や錠側係合器10を装着した作動器9はケース12に回転自在に取り付けられる。
ケース13は、図3に示すように、作動器9と第1の円筒ホルダ20とが貫通する貫通孔13aを有する。貫通孔13aは、第1の円筒ホルダ20より若干大径の第1の貫通孔部13bと、作動器9とほぼ同径の第2の貫通孔部13cとを有する。第1の貫通孔部13bと第2の貫通孔部13cとの間に係合段部13dを有する。係合段部13dは、環状段部17に対応して形成される。係合段部13dには係合切欠13eが形成される。係合切欠13eは、受動器15に対応して形成されており、受動器15と同数、係合段部13dの周方向に等間隔に配置される。係合切欠13eは受動器15の狭幅部15aが収納可能な形状を有する。第1の貫通孔部13bは、図2に示すように、位置合わせ用のキー溝13fを有する。キー溝13fは、第1の貫通孔部13bの内周面に軸方向に沿って形成される。
ケース13がケース12に装着された状態では、作動器9と第1の円筒ホルダ20とは、それぞれ第1の貫通孔部13bと第2の貫通孔部13cとに収納配置される。さらには、環状段部17上に位置する受動器15の狭幅部15aは、係合切欠13eに収納される。一方、閉塞ピン19により環状段部17から受動器収納凹部16の奥側に押し込まれた狭幅部15aは、係合切欠13e内に収納されることなく、係合段部13dに位置する。作動器9は、複数ある受動器15の狭幅部15aの一部が係合切欠13eに係合することで、回転不能となってケース12,13内に収納される。
作動器9の裏面9aには、図8に示すように、係合凸部9bが設けられる。係合凸部9bは、ケース13からケース12に向かって突出する。ケース12の内部には作動板21が収納される。作動板21は上端部21aと下端部21bとを有しており、側面視L型形状をしている。上端部21aには、ト型の係合凹部21cが形成される。係合凹部21cは係合凸部9bに係合しており、作動器9が反復回転運動すると、係合凸部9bに係合する係合凹部21cを介して、その回転運動が伝動されて、作動板21は反復して上下動する。スイッチヘッド7がスイッチ本体6に装着された状態において、作動板21の下端部21bは切換スイッチ8の受動スイッチピン8aに当接する。作動板21が反復して上下動すると、下端部21bに当接する受動スイッチピン8aは、下端部21bが下降する毎に切換スイッチ8を入り切り切換えする。
次に、鍵装置5を説明する。鍵装置5は、図10,図12に示すように、錠装置4に係合する錠側係合器40と把持部41とを有する。錠側係合器40は、上述した円板18とほぼ同径の円板42と係合ピン43とを有する。円板42は挿通孔42aを備える。挿通孔42aは係合ピン43が貫通する大きさを備えており、第2の係合突起10bと同数(本実施形態では8個)設けられる。挿通孔42aは、円板42の周方向に沿って等間隔に離間して配置される。円板42の一面に第1の係合突起42bが設けられる。第1の係合突起42bは各挿通孔42a毎に設けられる。第1の係合突起42bは、弾性を有する一対のリブ42c,40cから構成される。リブ42c,42cは、円板42と同一の樹脂から構成されており、一体に成形される。対を為すリブ42c,42cどうしは円板42上において対峙する。各リブ42c,42cの間には、係合ピン43が挿通可能な装着凹部42dを有する。リブ42c,42cの先端には係合凸部42eが設けられる。係合凸部42deはリブ42c,42cの対向方向に沿って内向きに突出する。対向するリブ42c,42cそれぞれに設けられた係合凸部42e,42eは、互いに対向する位置に設けられる。
第1の係合突起42bの先端は、第2の円筒ホルダ44により覆われる。第2の円筒ホルダ44は、円板42と同径でかつ厚肉の円板形状を有する。第2の円筒ホルダ44は、その軸方向に沿って貫通する貫通孔44aを複数有する。各貫通孔44aは、各第1の係合突起42bの先端が収納可能な大きさを有しており、第1の係合突起42bの数に対応して同数(8個)設けられる。貫通孔44aは、各第1の係合突起42bが個別に収納可能なように、第2の円筒ホルダ44の周方向に沿って等間隔に配置される。このような構成された第2の円筒ホルダ44が、各貫通孔44aに第1の係合突起42bを収納した状態で鍵側係合器40の内部に配置される。鍵側係合器40は外筒45により覆われる。外筒45は円板42,第2の円筒ホルダ44より若干大径であって円板42,第2の円筒ホルダ44に同軸配置される。外筒45は、第1の貫通孔部13bと第1の円筒ホルダ20との間に形成される隙間に入る径と厚みを有する。外筒45の外周面には、キー凸条45aが形成される。キー凸条45aは、キー溝13fが挿通される大きさを有する。外筒45は第1の円筒ホルダ20に外嵌されるが、キー凸条45aとキー溝13fとの係合により、外嵌時におれる外筒45の向きが規制される。
係合ピン43は、装着凹部42cに収納可能な直径であって、閉塞ピン19と同径の円柱形状を有する。係合ピン43の軸方向中途部に、第1の係合凹部43aが設けられる。第1の係合凹部43aは、係合ピン43の全周にわたって形成される。第1の係合凹部43aは、装着凹部42dに係合ピン43が収納された状態で円板42の係合凸部42eと係合する形状を有しており、装着凹部42dに係合ピン43が収納された状態では円板42の係合凸部42eに第1の係合凹部43aが係合する。
係合ピン43は、全ての装着凹部42dに装着されるものではなく、任意の数の装着凹部42dに装着される。係合ピン43の装着は使用者により任意に設定可能である。ただし、係合ピン43は、閉塞ピン19によって閉塞されることなく、開状態となった錠装置4の収納凹部10dに対応して設けられる。
係合ピン43と閉塞ピン19との装着について説明する。係合ピン43の鍵装置5への取り付けと、閉塞ピン19の錠装置4への取り付けは、図5に示す治具30を用いて行われる。治具30は、装着凹部42dや収納凹部10dの一つに個別に対向可能な径を有する治具棒31と、治具棒31の先端に設けられて治具棒軸方向外側に突出する一対の拡開突起32,32とを備える。拡開突起32,32は、第1の係合突起42bや第2の係合突起10bの対向隙間より若干大きい幅を有する。拡開突起32,32の先端には先細りのテーパ33を有する。さらに、拡開突起32,32の間には、係合ピン43や閉塞ピン19が収納可能な仮収納凹部34を有する。
係合ピン43や閉塞ピン19は、仮収納凹部34に仮収納される。この状態で、治具30の拡開突起32,32が任意の装着凹部42dや収納凹部10dに挿入される。その際、拡開突起32,32がリブ(10c,10c),(リブ42c,42c)の隙間に挿入されることで、テーパ33によって(リブ10c,10c),(リブ42c,42c)が押し広げられて、係合凸部42eや係合凸部10eの離間間隔が広がる。この状態で治具30から係合ピン43や閉塞ピン19が装着凹部42dや収納凹部10d内に挿入される。係合ピン43や閉塞ピン19は自重落下により装着凹部42dや収納凹部10d内に挿入される。係合ピン43や閉塞ピン19の挿入が終了すると、装着凹部42dや収納凹部10dから治具30が抜き取られる。すると、係合凸部42eや係合凸部10eが第1の係合凹部43aや第3の係合凹部19aに係合して係合ピン43や閉塞ピン19が装着凹部42dや収納凹部10dに収納配置される。このようにして係合ピン43と閉塞ピン19とを収納凹部10dや装着凹部42dの任意の位置に配置する。その際、係合ピン43と閉塞ピン19とは次の規則に基づいて配置される。すなわち、任意の錠装置4の任意の収納凹部10dを閉塞ピン19で閉塞することで塞状態とし、残余の収納凹部10dを開状態とする。このとき、この錠装置4と対をなす鍵装置5の装着凹部42dにおいて、開状態の収納凹部10dに対向する装着凹部42dに係合ピン43を装着する。これにより対をなす錠装置4と鍵装置5とにおいて、相互係合状態を同一に設定する。なお、本実施形態の構成では、対をなす錠装置4と鍵装置5とにおいて、複数の相互係合状態を設定することが可能であるが、上述した設定方法を実施することで、対となる各錠装置4と鍵装置5とで互いに同一となる任意の相互係合状態を設定することができる。本実施形態では、収納凹部10dや装着凹部42dをそれぞれ8個設けている。そのため、収納凹部10dの塞状態/開状態を切り換えるとともに、装着凹部42dに係合ピン43を選択的に装着することで、2=256通りの相互係合状態が設定可能である。ただし、実務上、収納凹部10dの全てが塞状態となった相互係合状態と、収納凹部10dの全てが開状態となった相互係合状態となった相互係合状態とは使用不可能である。そのため、本実施形態では、実際は、256−2=254通りの相互係合形態を設定することが可能である。
なお、円筒形状の錠装置4(第1の円筒ホルダ20)と鍵装置5(第2の円筒ホルダ44)との周方向の位置合わせは外筒45のキー凸条45aとキー溝13fとの係合により行う。
次に、同一の相互係合状態に設定されて対をなす錠装置4に鍵装置5を装着した際の動作を説明する。この場合、キー溝13fにキー凸条45aを係合させて向きを合わせた状態で第1の貫通孔部13bと第1の円筒ホルダ20との間の隙間に外筒45が挿入される。すると、錠装置4の開状態の収納凹部10dに選択的に鍵装置5の係合ピン43が挿入する。開状態の収納凹部10dに挿入した係合ピン43の先端は当接ピン15bを押し下げる。そのため、受動器15は受動器15の受動器収納凹部16の奥側、すなわち、第2の貫通孔部13c側に移動し、狭幅部15aは係合切欠13eとの係合状態を脱する。このとき、予め閉塞ピン19により閉塞されて塞状態を維持している収納凹部10dでは、閉塞ピン19により当接ピン15bが押し下げられた状態を維持している。そのため、受動器15は受動器15の受動器収納凹部16の奥側、すなわち、第2の貫通孔部13c側に移動して、狭幅部15aは係合切欠13eとの係合状態を脱した状態となっている。したがって、任意の錠装置4にその錠装置4に対応する鍵装置5が係合すれば、錠装置4においてすべての係合切欠13eと狭幅部15aとの係合状態が消滅する。これにより、鍵装置5(外筒45)と錠装置4(第1の円筒ホルダ20と作動器9)とは一体となって回転可能となる。この状態で鍵装置5の操作者が鍵装置5を回転させることで、作動器9を回転させる。すると、作動器9の係合凸部9bに係合する作動板21が下降して切換スイッチ8の受動スイッチピン8aを押し下げて開錠/施錠状態を示す信号を切り換える。
ここで、総合係合状態が一致しない鍵装置5を錠装置4に装着した場合、
・塞状態の収納凹部10d(閉塞ピン19)に係合ピン43が当接する、
・開状態の全ての収納凹部10dが係合ピン43によって係合状態に移行しない、
という状態となる。そのため、錠装置4は開錠状態とならず、鍵装置5(外筒45)と錠装置4(第1の円筒ホルダ20と作動器9)とは回転一体とはならない。
本実施形態の施錠システム1では、3人の入退室対象者に対応して、その入退室対象者数に合致する数だけキースイッチシステム21〜3を施錠システム1に設ける。制御器3は、一つ以上のキースイッチシステム21〜3から開錠を示す信号が出力される状態において開錠状態と判断する一方、全てのキースイッチシステム21〜3から施錠を示す信号が出力される状態において施錠状態と判断する。
このような施錠システム1において、各キースイッチシステム21〜3それぞれの鍵装置5を入退室対象者に一体一に対応付けされて設定する。さらには、各キースイッチシステム21〜3を構成する錠側係合器10と鍵側係合器40との間の相互係合形態はキースイッチシステム21〜3毎に個別に設定する。この状態で入退室対象者が施錠対象室Bに入室する際には、各入退室対象者に対応付けされたキースイッチシステム21〜4の鍵装置5を錠装置4から分離させて当該入退室対象者に携帯させる。作業が終了して退室する際には、各入退室対象者が携帯する鍵装置5を対応する錠装置4に結合させる。制御器3は、全ての入退室対象者の退室が終了して全ての錠装置4に鍵装置5が結合されたことを受けて、施錠対象室Bでの作業が終了したと判断する。さらに、最後に退室した入退室対象者が開閉扉Cを閉じるとともにキースイッチシステム2を施錠すると、制御器3は全ての入退室者の退室が完了して開閉扉Cが閉じられたと判断して産業機械Aに対する通電を再開する。これにより、産業機械Aが動作中の施錠対象室Bに入退室者が閉じ込められる、という不具合が生じなくなる。しかも、各錠装置4には、相互係合形態が一対一に対応する鍵装置5が設けられるため、錠装置4に他の鍵装置5を結合させて誤開錠させることはできない。
上述した実施の形態では、錠装置4に収納凹部10dを設け、鍵装置5に係合ピン43を設けたが、逆に、錠装置4に係合ピン43を設け、鍵装置5に収納凹部10dを設けてもよい。
上述した実施の形態では、相互係合形態の設定者が、錠装置4における収納凹部10dの塞状態設定形態を観察して、その塞状態設定形態に合致するように、係合ピン43を任意の装着凹部42dに装着していた。しかしながら、その係合ピン43の設定形態と、収納凹部10dの塞状態設定形態とは、互いに鏡面対称となるため、その設定には多少とも熟練を要する。このような係合ピン43の設定作業を自動化するためには次のようにすればよい。
図13に示すように、係合ピン43’の軸方向中途部に、第2の係合凹部43bを設ける。第2の係合凹部43bの構造は、図11における係合ピン43の第1の係合凹部43aと同様である。第2の係合凹部43bの形成位置は次のように設定される。第2の係合凹部43bが係合凸部42eに係合した状態において、収納凹部10dを閉塞している閉塞ピン19の先端に係合ピン43の先端が当接するように、第2の係合凹部43bの形成位置は設定される。また、第1の係合凹部43a’の構造も若干変更する。この場合、第1の係合凹部43a’は、係合凸部42eと係合したのち、強い力が加わると、第2の係合突起42b側に移動可能な形状とする。具体的には、第1の係合凹部43a’の第2の係合凹部側端面に、係合凸部42eの乗り上げ用のテーパ面50を形成する。
このような係合ピン43’を用いた鍵装置5の相互係合形態の設定作業を説明する。まず、鍵装置5の全ての装着凹部42dに係合ピン43’を装着する。その際、係合ピン43’の第1の係合凹部43aが係合凸部42eに係合する係合形態とする。この状態で、鍵装置5を錠装置4に装着する。すると、閉塞ピン19により塞状態とされた収納凹部10dに対向する係合ピン43’は、閉塞ピン19に当接して押し込まれる。これにより、係合凸部42eは、第1の係合凹部43a’との係合状態が解消されて、第2の係合凹部43bと係合する。これに対して、閉塞ピン19が設けられておらず開状態とされた収納凹部10dに対向する係合ピン43’では、第1の係合凹部43a’と係合凸部42eとの係合状態が維持される。
このようにして、閉塞ピン19の有無に応じて、係合凸部42eに係合する係合凹部が、自動的に第1の係合凹部43a’から第2の係合凹部43bに変更される。これにより、収納凹部10dにおける閉塞ピン19の有無が装着凹部42dに転写される。
なお、第1の係合凹部43a’で係合凸部42eに係合する係合ピン43は、受動器15の当接ピン15bに当接するため、錠装置4の開錠動作の一部を行う機能を維持する。一方、第2の係合凹部43bで係合凸部42eに係合する係合ピン43は、閉塞ピン19に当接する位置の長さしか有さなくなるため、錠装置4の開錠を行う機能を発揮しなくなる。
本発明の一実施形態の施錠システムの構成を示す図である。 実施の形態の錠装置と鍵装置との外観構造を示す斜視図である。 錠装置のスイッチヘッドの構造を示す分解斜視図である。 閉塞ピンの構造を示す平面図である。 治具の構造を示す平面図である。 錠装置の構造を示す斜視図である。 錠装置の内部構造を示す斜視図である。 錠装置の内部構造を示す分解斜視図である。 錠装置のスイッチヘッドの構造を示す斜視図である。 鍵装置の構造を示す斜視図である。 係合ピンの構造を示す平面図である。 鍵装置の内部構造を示す斜視図である。 係合ピンの変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 施錠システム 2 キースイッチシステム 3 制御器 4 錠装置
5 鍵装置 6 スイッチ本体 6a 上面
7 スイッチヘッド 8 切換スイッチ 8a 受動スイッチピン
9 作動器 9a 裏面 9b 係合凸部
10 錠側係合器 10a 挿通孔 10b 第2の係合突起
10c リブ 10d 収納凹部 10e 係合凸部
11 連結器 12,13 ケース 12a 装着孔
13a 貫通孔 13b 第1の貫通孔部 13c 第2貫通孔部
13d 係合段部 13e 係合切欠 13f キー溝
15 受動器 15a 狭幅部 15b 当接ピン
15c 表面 16 受動器収納凹部 17 環状段部
17a 軸方向端面 18 円板 19 閉塞ピン
19a 第3の係合凹部 20第1の円筒ホルダ 20a貫通孔
21作動板 21a 上端部 21b 下端部
21c 係合凹部 30 治具 31 治具棒
32 拡開突起 33 テーパ 34 仮収納凹部
40 鍵側係合器 41 把持部 42 円板
42a 挿通孔 42b 第1の係合突起 42c リブ
42d 装着凹部 42e 係合凸部 43 係合ピン
43a 第1の係合凹部 43b 第2の係合凹部 44 第2円筒ホルダ
44a 貫通孔 45 外筒 45a キー凸条
A 産業機械 B 施錠対象室 C 開閉扉

Claims (8)

  1. 開錠/施錠状態を示す信号を出力する錠装置と、前記錠装置を開錠させる鍵装置とを備え、
    前記錠装置は、開錠位置と施錠位置との間を反復動作可能に設けられる作動器と、前記作動器が開錠位置にあることを検知して前記信号を出力する検知器と、鍵装置係合用の錠側係合器と、前記錠側係合器と前記作動器とを前記反復動作方向に連結する連結器とを備え、
    前記鍵装置は、前記錠側係合器に前記反復動作方向に係合する鍵側係合器を備え、
    前記錠側係合器と前記鍵側係合器とは、相互係合形態を複数有するとともに、これら複数の相互係合形態の中から任意の一つを選択して設定可能であり、
    前記連結器は、前記錠側係合器と前記鍵側係合器とが相互係合する状態において選択的に前記錠側係合器と前記作動器とを連結する、
    ことを特徴とするキースイッチシステム。
  2. 請求項1に記載のキースイッチシステムにおいて、
    前記錠側係合器と前記鍵側係合器との一方には、他方に向かって突出する複数の係合ピンが着脱自在に設けられ、
    前記錠側係合器と前記鍵側係合器との他方には、全ての前記係合ピンの配置位置と対向する位置に、前記係合ピンが挿入可能かつ閉塞可能に収納凹部が設けられ、
    かつ、1以上の任意の数の前記係合ピンを、当該係合ピンの配置列内の任意の位置に設けるとともに、これら係合ピンに対向する前合収納凹部を開状態に、その他の前記収納凹部を塞状態とし、
    前記連結器は、開状態の全ての前記収納凹部に前記係合ピンが挿入された状態において選択的に前記錠側係合器と前記作動器とを連結する、ことを特徴とするキースイッチシステム。
  3. 請求項2に記載のキースイッチシステムにおいて、
    前記収納凹部を閉塞する閉塞ピンを、当該収納凹部に着脱自在に設けるとともに、前記係合ピンに対向する前記収納凹部以外の収納凹部に前記閉塞ピンを設けることで当該収納凹部を選択的に塞状態にする、ことを特徴とするキースイッチシステム。
  4. 請求項3に記載のキースイッチシステムにおいて、
    前記連結器は、前記収納凹部の全ての底部に、前記係合ピンの先端または前記閉塞ピンの底部に係合する受動器を有しており、
    前記連結器は、前記受動器のすべてに前記係合ピンの先端または前記閉塞ピンの底部が当接する状態において選択的に前記錠側係合器と前記作動器とを連結する、ことを特徴とするキースイッチシステム。
  5. 請求項4に記載のキースイッチシステムにおいて、
    前記係合ピンと前記閉塞ピンとを軸長の異なる略同径の棒状体から構成し、
    前記錠側係合器と前記鍵側係合器との一方に、他方に向かって突出するとともに弾性を有する複数の第1の係合突起を設け、これら第1の係合突起の間に、前記係合ピンを着脱可能に装着する装着凹部を形成し、
    前記錠側係合器と前記鍵側係合器との他方に、一方に向かって突出するとともに弾性を有する複数の第2の係合突起を設け、これら第2の係合突起の間に前記収納凹部を形成する、
    ことを特徴とするキースイッチシステム。
  6. 請求項5に記載のキースイッチシステムにおいて、
    前記係合ピンは、軸方向異なる位置に、それぞれ前記第1の係合突起に係合する第1,第2の係合凹部を備え、
    前記第1の係合凹部は、当該第1の係合凹部で前記第1の係合突起に係合した前記係合ピンが鍵錠連結状態で前記収納凹部底部の受動器に当接するピン軸方向位置に設けられ、
    前記第2の係合凹部は、当該第2の係合凹部で前記第1の係合突起に係合した前記係合ピンが鍵錠連結状態で前記収納凹部内の閉塞ピンに当接するピン軸方向位置に設けられ、
    前記係合ピンは、各収納凹部における前記閉塞ピンの有無により、鍵錠連結状態において前記第1の係合凹部と前記第2の係合凹部とのいずれの係合凹部を介して前記収納凹部に係合するかが決定されるものである、
    ことを特徴とするキースイッチシステム。
  7. 請求項5に記載のキースイッチシステムにおける前記収納凹部の一つまたは前記装着凹部の一つに個別に対向可能な径を有する治具棒と、
    前記治具棒の先端に設けられて治具棒軸方向外側に突出する一対の拡開突起とを備え、
    前記拡開突起は、前記第1の係合突起の対向隙間または第2の係合突起の対向隙間より若干大きい幅を有するともとに、その先端に先細りのテーパを設け、かつ、両拡開突起の間に、前記係合ピンまたは前記閉塞ピンが収納可能な仮収納凹部を有する、
    ことを特徴とするピン取付治具。
  8. 一つないし複数の入退室対象者が存在する施錠対象室の扉外側に前記入退室対象者数に合致する数だけ配置される請求項1ないし7のいずれかに記載のキースイッチシステムと、
    一つ以上の前記キースイッチシステムから開錠を示す前記信号が出力される状態において開錠状態と判断する一方、全てのキースイッチシステムから施錠を示す前記信号が出力される状態において施錠状態と判断する制御器と、
    を備え、
    前記キースイッチシステムそれぞれは各入退室対象者に一体一に対応付けされているとともに、各キースイッチシステムを構成する前記錠側係合器と前記鍵側係合器との間の前記相互係合形態はキースイッチシステム毎に個別に設定されており、
    前記入退室対象者が前記施錠対象室に入室する際には、当該入退室対象者に対応付けされた前記キースイッチシステムの前記鍵装置を前記錠装置から分離させて当該入退室対象者に携帯させ、退室する際には、当該入退室対象者が携帯する前記鍵装置を前記錠装置に結合させる、
    ことを特徴とする施錠システム。
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