JP2005255589A - 1,3−ジケトン類の製造方法 - Google Patents

1,3−ジケトン類の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 出発物質の環構造及びその置換基を保つことができる、1,3-ジケトン類の簡便な製造方法の提供。
【解決手段】
スカンジウム塩存在下、環化合物(2)とジケトン(3)とを反応させ、1,3−ジケトン類(1)を得る。
【化1】
Figure 2005255589

[式中、A1及びA2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基であり、A3は、水酸基、置換基を有していてもよいC1〜C10アシルオキシ基等であり、P環基は、置換基を有していてもよい、酸素含有環基である。]
【選択図】なし

Description

本発明は、1,3−ジケトン類の製造方法に関する。
1,3-ジケトン類は、ジケトン部位にさまざまな官能基を導入することが可能であることから、その有用性が知られている。特に、2位の炭素がグリコシル化された1,3−ジケトン誘導体は、抗ウイルス活性、抗HIV活性などの重要な生理活性を示すC-ヌクレオシド誘導体をはじめ、さまざまなC-グリコシドを合成するための有用な中間体となることが期待されている。
これまでに、1,3-ジケトン誘導体のC-グリコシル化法としては、(1)グルカールを糖供与体とするものが報告されている(非特許文献1:J. Chem. Soc., Chem. Commun., 1983, 68、非特許文献2:J. Org. Chem., 54, 1890 (1989))。また、(2)塩基性水溶液中、無保護の糖と環状ジケトンとの反応により、対応するC-グリコシルドが得られる報告がある(非特許文献3:Aust. J. Chem., 55, 147-154 (2002))。
上記(1)のグルカールを糖供与体とするものについては、具体的には、パラジウム触媒の作用により発生するπ-アリルパラジウム種Aに対して、1,3-ジケトンまたはそのアニオンを攻撃させる方法や(下記反応式(1)で示される、非特許文献1、非特許文献2)、BF3・OEt2を触媒として用いる方法(下記反応式(2)で示される、非特許文献1)が報告されている。
Figure 2005255589
しかしながら、上記手法では、糖からグルカールを合成するためにより多くの工程数を要するという問題があった。また、生成物であるC-グリコシドでは、元の糖の水酸基のうちの二つが欠落してしまうため、元となる糖の構造を保ったC-グリコシドを得ることができなかった。
他方、上記(2)の手法では、唯一、シクロペンタン-1,3-ジオンのC-グリコシドの合成を達成しているのみであり(下記反応式(3)で示される)、その収率も極めて低かった。
Figure 2005255589
そこで、元となる糖の構造を保つことができ、かつ収率が高い1,3-ジケトンのC-グリコシドの製造方法が望まれていた。
J. Chem. Soc., Chem. Commun., 1983, 68 J. Org. Chem., 54, 1890 (1989) Aust. J. Chem., 55, 147-154 (2002)
本発明は、出発物質の環構造及びその置換基を保つことができる、1,3-ジケトン類の簡便な製造方法を提供することを目的とする。
本発明では、下記式(1)で示される1,3−ジケトン類の製造方法であって、
Figure 2005255589
[式中、A1及びA2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基であり、P環基は、置換基を有していてもよい、酸素含有環基である。]
スカンジウム塩存在下、下記式(2)で示される環化合物と、
Figure 2005255589
[式中、P環基は、上記意味を有する。A3は、水酸基、置換基を有していてもよいC1〜C10アシルオキシ基、置換基を有していてもよいC1〜C10アルコキシ基、置換基を有していてもよいC6〜C10アリールオキシ基、又はハロゲン原子である。]
下記式(3)で示されるジケトンと
Figure 2005255589
[式中、A1及びA2は、上記意味を有する。]を反応させることを特徴とする、1,3−ジケトン類の製造方法が提供される。
本発明において、スカンジウム塩が、トリ(トリフラート)スカンジウムであることが好ましい。
また、本発明において、P環基が、下記式(4a)で示される6員環基、
Figure 2005255589
[式中、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C10アルコキシ基、置換基を有していてもよいC6〜C10アリールオキシ基、置換基を有していてもよいC1〜C10アシルオキシ基、アジド基又は置換基を有していてもよいアミノ基であり、R1、R2及びR9は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子又は置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基である。]
又は、下記式(4b)で示される5員環基
Figure 2005255589
[式中、R13、R14、R15及びR16は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C10アルコキシ基、置換基を有していてもよいC6〜C10アリールオキシ基、置換基を有していてもよいC1〜C10アシルオキシ基、アジド基又は置換基を有していてもよいアミノ基であり、R11、R12及びR17は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子又は置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基である。]
であることが好ましい。
また、本発明において、A1及びA2が、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、C1〜C10アルキル基、又はC6〜C10アリール基であることが好ましい。
本発明により、出発物質の環構造及びその置換基を保つことができる、1,3-ジケトン類の簡便な製造方法が提供される。しかも、反応に必要なスカンジウム塩の量を触媒量とすることができる。
本発明では、スカンジウム塩存在下、下記式(2)で示される環化合物と下記式(3)で示されるジケトンとを反応させることを特徴とする、下記式(1)で示される1,3−ジケトン類の製造方法が提供される。
Figure 2005255589
[式中、A1、A2、A3及びP環基は、上記の意味を有する。]
本発明にかかる1,3−ジケトン類の製造方法では、下記式(1)で示される1,3−ジケトン類が製造される。
Figure 2005255589
上記式(1)中、A1及びA2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基である。
本明細書において、「C1〜C10炭化水素基」の炭化水素基は、飽和若しくは不飽和の非環式であってもよいし、飽和若しくは不飽和の環式であってもよい。C1〜C10炭化水素基が非環式の場合には、線状でもよいし、枝分かれでもよい。「C1〜C10炭化水素基」には、C1〜C10アルキル基、C2〜C10アルケニル基、C2〜C10アルキニル基、C4〜C10アルキルジエニル基、C6〜C10アリール基、C7〜C10アルキルアリール基、C7〜C10アリールアルキル基、C4〜C10シクロアルキル基、C4〜C10シクロアルケニル基、(C3〜C6シクロアルキル)C1〜C4アルキル基などが含まれる。
本明細書において、「C1〜C10アルキル基」は、C1〜C6アルキル基であることが好ましい。アルキル基の例としては、制限するわけではないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等を挙げることができる。
本明細書において、「C2〜C10アルケニル基」は、C2〜C6アルケニル基であることが好ましい。アルケニル基の例としては、制限するわけではないが、ビニル、アリル、プロペニル、イソプロペニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチルアリル、2−ブテニル等を挙げることができる。
本明細書において、「C2〜C10アルキニル基」は、C2〜C6アルキニル基であることが好ましい。アルキニル基の例としては、制限するわけではないが、エチニル、プロピニル、ブチニル等を挙げることができる。
本明細書において、「C4〜C10アルキルジエニル基」は、C4〜C6アルキルジエニル基であることが好ましい。アルキルジエニル基の例としては、制限するわけではないが、1,3−ブタジエニル等を挙げることができる。
本明細書において、「C6〜C10アリール基」の例としては、制限するわけではないが、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、インデニル等を挙げることができる。
本明細書において、「C7〜C10アルキルアリール基」の例としては、制限するわけではないが、o−トリル、m−トリル、p−トリル、2,3−キシリル、2,4−キシリル、2,5−キシリル、o−クメニル、m−クメニル、p−クメニル、メシチル等を挙げることができる。
本明細書において、「C7〜C10アリールアルキル基」の例としては、制限するわけではないが、ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェニルペンチル等を挙げることができる。
本明細書において、「C4〜C10シクロアルキル基」の例としては、制限するわけではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等を挙げることができる。
本明細書において、「C4〜C10シクロアルケニル基」の例としては、制限するわけではないが、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル等を挙げることができる。
本発明において、A1及びA2で示される「C1〜C10炭化水素基」には、置換基が導入されていてもよい。この置換基としては、例えば、C1〜C10炭化水素基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、フェニル、ナフチル、インデニル、トリル、キシリル、ベンジル等)、C1〜C10アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等)、C6〜C12アリールオキシ基(例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキシ、ビフェニルオキシ等)、アミノ基、水酸基、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)又はシリル基などを挙げることができる。この場合、置換基は、置換可能な位置に1個以上導入されていてもよく、好ましくは1個〜4個導入されていてもよい。置換基数が2個以上である場合、各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
本発明において、A1及びA2が、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、C1〜C10アルキル基又はC6〜C10アリール基であることが好ましく、C1〜C6アルキル基又はフェニル基であることがより好ましい。
上記式(1)中、P環基は、置換基を有していてもよい、酸素含有環基である。
本明細書において、「酸素含有環基」としては、酸を含む5員〜6員環基を挙げることができる。具体的には、フラン、オキソラン、ピラン、又はオキサンから任意の水素原子を除いて形成される1価基を挙げることができる。
本発明において、P環基で示される「酸素含有環基」には、置換基が導入されていてもよい。この置換基としては、例えば、置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、フェニル、ナフチル、インデニル、トリル、キシリル、ベンジル等)、置換基を有していてもよいC1〜C10アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等)、置換基を有していてもよいC6〜C12アリールオキシ基(例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキシ、ビフェニルオキシ等)、置換基を有していてもよいC1〜C10アシル基(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ベンゾイル等)、置換基を有していてもよいC1〜C10アシルオキシ基(例えば、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、バレリルオキシ、イソバレリルオキシ、ベンゾイルオキシ)、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)又はシリル基などを挙げることができる。この場合、置換基は、置換可能な位置に1個以上導入されていてもよく、好ましくは1個〜4個導入されていてもよい。置換基数が2個以上である場合、各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
本発明において、P環基は、置換基を有していてもよいオキソラン、置換基を有していてもよいオキサン、置換基を有していてもよいフラン又は置換基を有していてもよいピランから任意の水素原子を除いて形成される1価基であることが好ましく、P環基がフラノース誘導体の2位の水素原子を除いて形成される1価基、又はピラノース誘導体の2位の水素原子を除いて形成される1価基であることがより好ましい。
本発明において、P環基で示される「酸素含有環基」に導入される置換基として例示される「C1〜C10炭化水素基」、「C1〜C10アルコキシ基」、「C6〜C12アリールオキシ基」、「C1〜C10アシル基」、「C1〜C10アシルオキシ基」、「アミノ基」;P環基として例示された「オキソラン」、「オキサン」、「フラン」、「ピラン」には、置換基が導入されていてもよい。この置換基としては、例えば、C1〜C10炭化水素基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、フェニル、ナフチル、インデニル、トリル、キシリル、ベンジル等)、C1〜C10アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等)、C6〜C12アリールオキシ基(例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキシ、ビフェニルオキシ等)、アミノ基、水酸基、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)又はシリル基などを挙げることができる。この場合、置換基は、置換可能な位置に1個以上導入されていてもよく、好ましくは1個〜4個導入されていてもよい。置換基数が2個以上である場合、各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
本発明において、P環基が、ピラノース誘導体の2位の水素原子を除いて形成される1価基であるとは、P環基が、下記式(4a)で示される6員環基であることを意味する。
Figure 2005255589
上記式中、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C10アルコキシ基、置換基を有していてもよいC6〜C10アリールオキシ基、置換基を有していてもよいC1〜C10アシルオキシ基、アジド基又は置換基を有していてもよいアミノ基であり、R1、R2及びR9は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子又は置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基である。
本明細書において、「C1〜C10アルコキシ基」は、C1〜C6アルコキシ基であることが好ましく、C1〜C4アルコキシ基であることが更に好ましい。アルコキシ基の例としては、制限するわけではないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ等がある。
本明細書において、「C6〜C10アリールオキシ基」の例としては、制限するわけではないが、フェニルオキシ、ナフチルオキシ等を挙げることができる。
本明細書において、「C1〜C10アシルオキシ基」は、C1〜C10アルキルカルボニルオキシ、C6〜C12アリールカルボニルオキシ、モノ−C1〜C4アルキルフェニルカルボニルオキシ、ジ−C1〜C3アルキルフェニルカルボニルオキシ、フェニル−C1〜C4アルキルカルボニルオキシ等を挙げることができ、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、バレリルオキシ、イソバレリルオキシ、ベンゾイルオキシ、メチルベンゾイルオキシ、ジメチルベンゾイルオキシ、メチルエチルベンゾイルオキシ、ジエチルベンゾイルオキシ、ベンジルカルボニルオキシであることが好ましい。
本発明において、R3、R4、R5、R6、R7及びR8で示される「C1〜C10炭化水素基」、「C1〜C10アルコキシ基」、「C6〜C10アリールオキシ基」、「C1〜C10アシルオキシ基」、「アミノ基」、R1、R2及びR9で示される「C1〜C10炭化水素基」には、置換基が導入されていてもよい。この置換基としては、例えば、C1〜C10炭化水素基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、フェニル、ナフチル、インデニル、トリル、キシリル、ベンジル等)、C1〜C10アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等)、C6〜C12アリールオキシ基(例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキシ、ビフェニルオキシ等)、C1〜C10アシルオキシ基(例えば、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、バレリルオキシ、イソバレリルオキシ、ベンゾイルオキシ)、アミノ基、水酸基、アジド基、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)又はシリル基などを挙げることができる。この場合、置換基は、置換可能な位置に1個以上導入されていてもよく、好ましくは1個〜4個導入されていてもよい。置換基数が2個以上である場合、各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
本明細書において、「置換基を有していてもよいアミノ基」の例としては、制限するわけではないが、アミノ、ジメチルアミノ、メチルアミノ、メチルフェニルアミノ、フェニルアミノ等がある。
本発明において、P環基が上記式(4a)で示される6員環基である場合には、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、水素原子、C1〜C10炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C10アルコキシ基、C1〜C10アシルオキシ基又はC6〜C10アリールオキシ基であることが好ましく、水素原子、C1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、フェニル−C1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アシルオキシ基又はフェニルオキシ基であることがより好ましく、水素原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、フェニルオキシ基、ベンジルオキシ基、アセトキシ基であることが更に好ましい。
また、R1、R2及びR9は、水素原子、又は、C1〜C6アルコキシ基若しくはC1〜C6アシルオキシ基等の置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基であることが好ましく、水素原子、C1〜C6アルキル基、C6〜C10アリール基、C1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキル基、C1〜C6アシルオキシ基−C1〜C6アルキル基であることがより好ましく、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フェニル基、又はナフチル基であることが更に好ましい。
本発明において、P環基が、フラノース誘導体の2位の水素原子を除いて形成される1価基であるとは、P環基が下記式(4b)で示される5員環基であることを意味する。
Figure 2005255589
上記式中、R13、R14、R15及びR16は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C10アルコキシ基、置換基を有していてもよいC6〜C10アリールオキシ基、置換基を有していてもよいC1〜C10アシルオキシ基、アジド基又は置換基を有していてもよいアミノ基であり、R11、R12及びR17は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子又は置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基である。
本発明において、R13、R14、R15及びR16で示される「C1〜C10炭化水素基」、「C1〜C10アルコキシ基」、「C6〜C10アリールオキシ基」、「C1〜C10アシルオキシ基」、「アミノ基」、R11、R12及びR17で示される「C1〜C10炭化水素基」には、置換基が導入されていてもよい。この置換基としては、例えば、C1〜C10炭化水素基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、フェニル、ナフチル、インデニル、トリル、キシリル、ベンジル等)、C1〜C10アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等)、C6〜C12アリールオキシ基(例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキシ、ビフェニルオキシ等)、C1〜C10アシルオキシ基(例えば、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、バレリルオキシ、イソバレリルオキシ、ベンゾイルオキシ)、アミノ基、水酸基、アジド基、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)又はシリル基などを挙げることができる。この場合、置換基は、置換可能な位置に1個以上導入されていてもよく、好ましくは1個〜4個導入されていてもよい。置換基数が2個以上である場合、各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
本発明において、P環基が上記式(4b)で示される5員環基である場合には、R13、R14、R15及びR16は、水素原子、C1〜C10炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C10アルコキシ基、C1〜C10アシルオキシ基、又はC6〜C10アリールオキシ基であることが好ましく、水素原子、C1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、フェニル−C1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アシルオキシ基又はフェニルオキシ基であることがより好ましく、水素原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、フェニルオキシ基、ベンジルオキシ基、アセトキシ基であることが更に好ましい。
また、R11、R12及びR17は、水素原子、又は、C1〜C6アルコキシ基若しくはC1〜C6アシルオキシ基等の置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基であることが好ましく、水素原子、C1〜C6アルキル基、C6〜C10アリール基、C1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキル基、C1〜C6アシルオキシ基−C1〜C6アルキル基であることがより好ましく、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フェニル基、又はナフチル基であることが更に好ましい。
本発明にかかる1,3−ジケトン類の製造方法では、下記式(2)で示される環化合物を用いる。
Figure 2005255589
[式中、P環基は、上記の意味を有する。]
上記式(2)中、A3は、水酸基、置換基を有していてもよいC1〜C10アシルオキシ基、置換基を有していてもよいC1〜C10アルコキシ基、置換基を有していてもよいC6〜C10アリールオキシ基、又はハロゲン原子である。
本明細書において、「C1〜C10アシルオキシ基」は、C1〜C10アルキルカルボニルオキシ、C6〜C10アリールカルボニルオキシ、モノ−C1〜C4アルキルフェニルカルボニルオキシ、ジ−C1〜C3アルキルフェニルカルボニルオキシ、フェニル−C1〜C4アルキルカルボニルオキシ等を挙げることができ、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、バレリルオキシ、イソバレリルオキシ、ベンゾイルオキシ、メチルベンゾイルオキシ、ジメチルベンゾイルオキシ、メチルエチルベンゾイルオキシ、ジエチルベンゾイルオキシ、ベンジルカルボニルオキシであることが好ましい。
本発明において、A3で示される「C1〜C10アシルオキシ基」、「C1〜C10アルコキシ基」、「C6〜C10アリールオキシ基」には、置換基が導入されていてもよい。この置換基としては、例えば、C1〜C10炭化水素基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、フェニル、ナフチル、インデニル、トリル、キシリル、ベンジル等)、C1〜C10アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等)、C6〜C12アリールオキシ基(例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキシ、ビフェニルオキシ等)、アミノ基、水酸基、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)又はシリル基などを挙げることができる。この場合、置換基は、置換可能な位置に1個以上導入されていてもよく、好ましくは1個〜4個導入されていてもよい。置換基数が2個以上である場合、各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
本発明において、A3は、ハロゲン原子等の置換基を有していてもよいC1〜C10アシルオキシ基、ハロゲン原子等の置換基を有していてもよいC1〜C10アルコキシ基、ハロゲン原子であることが好ましく、A3がC1〜C4アシルオキシ基、モノハロゲノ−C1〜C4アシルオキシ基、又はジハロゲノ−C1〜C4アシルオキシ基であることがより好ましく、A3がアセトキシ、ベンゾイルオキシ、モノクロロアセトキシ、又はジクロロアセトキシであることが更に好ましい。
本発明にかかる1,3−ジケトン類の製造方法では、上記式(2)で示される環化合物と下記式(3)で示されるジケトンとを反応させる。
Figure 2005255589
[式中、A1及びA2は、上記意味を有する。]
本発明において、上記式(3)で示されるジケトンの量は、上記式(2)で示される環化合物1モルに対して、1モル〜10モルであることが好ましく、1.5モル〜3モルであることがより好ましく、約2モルであることが特に好ましい。
本発明において、上記式(2)で示される環化合物と上記式(3)で示されるジケトンとの反応は、スカンジウム塩存在下で行う。
本発明において、スカンジウム塩としては、スカンジウムと、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、塩酸、硫酸等との塩を挙げることができ、トリ(トリフラート)スカンジウムを特に好ましく挙げることができる。
本発明において、用いられるスカンジウム塩の量は触媒量とすることができる。例えば、用いられるスカンジウム塩の量は、上記式(2)で示される環化合物1モルに対して、0.001モル〜1モルであることが好ましく、0.01モル〜0.5モルであることがより好ましく、0.1モル〜0.3モルであることが更に好ましい。
本発明において、典型的には、スカンジウム塩及び上記式(3)で示されるジケトンとの溶液に、上記式(2)で示される環化合物の溶液を加え、昇温させることにより上記式(1)で示される1,3−ジケトン類が得られる。
本発明にかかる反応において、昇温前の温度は、好ましくは−50℃〜0℃の範囲であり、より好ましくは約−40〜約−20℃の範囲である。また、昇温後の温度は、好ましくは0℃〜50℃の範囲であり、より好ましくは約15〜約35℃の範囲である。
本発明において、圧力は、常圧であることが好ましい。
本発明において、溶媒としては、スカンジウム塩、上記式(2)で示される環化合物、及び上記式(3)で示されるジケトンを溶解することができる溶媒が好ましい。溶媒は、脂肪族又は芳香族の有機溶媒が用いられる。テトラヒドロフラン又はジエチルエーテルのようなエーテル系溶媒;ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素;o−ジクロロベンゼンのようなハロゲン化芳香族炭化水素;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素が用いられ、ジクロロメタン又は1,2-ジクロロエタンを用いることが特に好ましい。
本発明で得られる1,3-ジケトン類には多様な化学変換を施すことが可能であり、きわめて有用な合成ユニットである。この反応で合成できるC-グリコシドの1,3-ジケトン部分に各種の変換を施すことにより、さまざまなC-グリコシドへと誘導できることが期待される。
例えば、下記に示すような天然C-ヌクレオシド類およびその合成アナログには、抗ウイルス性、抗HIV活性を示す化合物が種々知られている。
Figure 2005255589
他方、本発明で得られる1,3-ジケトン類をヒドラジン類とエタノール溶液中で反応させることにより、ジケトン部分の変換が立体特異的に進行し、対応するピラゾール誘導体を得ることができる。
Figure 2005255589
したがって、本発明により得られる1,3-ジケトン類は、上記に示すようなC-ヌクレオシド類及びその合成アナログの合成中間体として利用できると期待され、その産業上の利用可能性は甚大であると考えられる。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。ただし、本発明は、下記の実施例に制限されるものではない。
原料である糖誘導体は常法に従って合成した。その他の試薬は、市販のものをそのまま用いた。
1H NMRスペクトルは、JEOLラムダ400分光計を用いた。
Figure 2005255589
[式中、「BnO」は、ベンジルオキシ基を意味する。以下同様である。]
下記表1に示されるスキームに従って表題化合物を得た。具体的には、Sc(OTf)3(7.8 mg, 16 μmol)、ドライアライト(Drierite)(登録商標)(210mg)、アセチルアセトン(12.7 mg, 0.13 mmol)の1,2-ジクロロエタン溶液(3.5 ml)に-30℃にて表1に示されるアセチル化糖 (29.8 mg, 0.063 mmol)の1,2-ジクロロエタン溶液 (1.5 ml)を加えた。25℃まで昇温後 (18 h)、反応液に飽和NaHCO3溶液を加えた。セライト濾過後、酢酸エチルで抽出を行い、飽和食塩水で洗浄し、Na2SO4を用いて乾燥した.溶媒を留去し、シリカゲルプレパラティブTLC (ヘキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製し、無色オイル状の表題化合物を28.2 mg (87%)得た。
1H-NMR (CDCl3) 1.12 (d, 2.25H, J = 6.6 Hz), 1.23 (d, 0.75H, J = 6.6 Hz), 2.23 (s, 2.25H), 2.29 (s, 0.75H), 2.21 (s, 3H), 3.49 (q, 0.75H, J = 6.6 Hz), 3.53 (q, 0.25H, J = 6.6 Hz), 3.58-3.80 (m, 3H), 3.86-4.18 (m, 2H), 4.45 (d, 0.75H, J = 10.7 Hz), 4.49 (d, 0.25H, J = 10.7 Hz), 4.57-4.85 (m, 3H), 4.90-5.08 (m, 2H), 7.11-7.46 (m, 15H)
Figure 2005255589
下記表1に示されるアセチル化糖を用いて、実施例1と同様の手順で表題化合物を得た。収率58%。
1H-NMR (CDCl3)
1.25 (d, 3H, J = 6.3 Hz), 1.78 (s, 3H), 2.22 (s, 3H), 3.29 (dq, 1H, J = 6.3, 9.2 Hz), 3.60 (t, 1H, J = 9.2 Hz), 3.67 (dd, 1H, J = 2.4, 9.2 Hz), 3.94 (d, 1H, J = 2.4 Hz), 3.95 (d, 1H, J = 9.5 Hz), 4.10 (d, 1H, J = 9.5 Hz), 4.49 (d, 1H, J = 12.0 Hz), 4.66 (d, 1H, J = 11.0 Hz), 4.76 (d, 1H, J = 11.6 Hz), 4.82 (d, 1H, J = 11.6 Hz), 4.92 (d, 1H, J = 11.0 Hz), 4.98 (d, 1H, J = 12.0 Hz), 7.18-7.45 (m, 15H)
Figure 2005255589
下記表1に示されるアセチル化糖を用いて、実施例1と同様の手順で表題化合物を得た。
α-アノマー、収率45%。
1H-NMR (CDCl3)
1.98 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 3.46 (dd, 1H, J = 3.7, 10.9 Hz), 3.53 (dd, 1H, J = 3.7, 10.9 Hz), 4.04 (t, 1H, J = 5.2 Hz), 4.10-4.20 (m, 2H), 4.32 (d, 1H, J = 11.1 Hz), 4.38 (d, 1H, J = 10.6 Hz), 4.45 (d, 1H, J = 12.3 Hz), 4.53 (d, 1H, J = 12.3 Hz), 4.58 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.63 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.68 (d, 1H, J = 11.1 Hz), 4.85 (dd, 1H, J = 5.2, 10.6 Hz), 7.10-7.43 (m, 15H)
β-アノマー、収率45%。
1H-NMR (CDCl3)
2.12 (s, 3H), 2.21 (s, 3H), 3.43 (dd, 1H, J = 3.8, 10.7 Hz), 3.49 (dd, 1H, J = 3.8, 10.7 Hz), 3.67-3.73 (m, 2H), 3.91 (t, 1H, J = 4.9 Hz), 4.19 (q, 1H, J = 3.8 Hz), 4.40-4.56 (m, 6H), 4.71 (dd, 1H, J = 5.4 9.6 Hz), 7.05-7.45 (m, 15H)
Figure 2005255589
下記表1に示されるアセチル化糖を用いて、実施例1と同様の手順で表題化合物を得た。収率24%。
1H-NMR (CDCl3)
2.02 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 3.48 (dd, 1H, J = 6.8, 10.0 Hz), 3.57 (dd, 1H, J = 5.5, 10.0 Hz), 3.97 (d, 1H , J = 2.8 Hz), 4.03-4.15 (m, 2H), 4.19 (d, 1H, J = 11.2 Hz), 4.38 (d, 1H, J = 11.2 Hz), 4.46-4.61 (m, 5H), 4.70 (dd, 1H, J = 4.4, 10.4 Hz), 7.11-7.53 (m, 15H)
Figure 2005255589
下記表1に示されるアセチル化糖を用いて、実施例1と同様の手順で表題化合物を得た。収率45%。
1H-NMR (CDCl3)
1.13 (D, 3H, J = 6.0 HZ), 2.03 (S, 3H), 2.29 (S, 3H), 3.62-3.72 (M, 1H), 3.87-4.02 (M, 2H), 4.10 (D, 1H, J = 4.4 HZ), 4.19 (D, 1H, J = 10.4 HZ), 4.23 (D, 1H, J = 11.2 HZ), 4.31-4.62 (M, 6H), 7.15-7.53 (M, 15H)
下記表1に、実施例1〜5までの出発物質、生成物、収率及びスキームを示す。
Figure 2005255589
Figure 2005255589
下記表2に示されるジケトンを用いて、実施例1と同様の手順で表題化合物を得た。収率90%。
1H-NMR (CDCl3)
[1.02 (d, J = 6.3 Hz), 1.15 (d, J = 6.3 Hz), 1.26 (d, J = 6.3 Hz), 3H], [1.98 (s), 2.21 (s), 2.25 (s), 3H], 3.48-3.60 (m, 1H), 3.63-4.00 (m, 4H), 4.18-4.42 (m, 2H), 4.53-5.23 (m, 5H), 6.83-6.95 (m, 1H), 7.04-7.18 (m, 2H), 7.18-7.59 (m, 15H), 7.81-7.99 (m, 2H)
Figure 2005255589
下記表2に示されるジケトンを用いて、実施例1と同様の手順で表題化合物を得た。収率70%。
1H-NMR (CDCl3)
1.00 (d, 3H, J = 6.5 Hz), 3.55 (q, 1H, J = 6.5 Hz), 3.66 (d, 1H, J = 2.4 Hz), 3.74 (dd, 1H, J = 2.4, 9.4 Hz), 4.04 (t, 1H, J = 9.4 Hz), 4.24 (d, 1H, J = 11.5 Hz), 4.58 (dd, 1H, J = 8.1, 9.4 Hz), 4.61 (d, 1H, J = 11.7 Hz), 4.63 (d, 1H, J = 11.7 Hz), 4.71 (d, 1H, J = 11.7 Hz), 4.87 (d, 1H, J = 11.5 Hz), 4.97 (d, 1H, J = 11.7 Hz), 5.44 (d, 1H, J = 8.1 Hz), 6.84 (d, 2H, J = 8.3 Hz), 7.037.13 (m, 3H), 7.24-7.50 (m, 16H), 7.80 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 7.86 (d, 2H, J = 8.6 Hz)
実施例1、6及び7の出発物質、生成物、収率及びスキームを示す。
Figure 2005255589
応用例1(ピラゾール誘導体の合成)
Figure 2005255589
実施例3で得られたβ−アノマー(16.6 mg, 33 μmol)のエタノール溶液 (5 ml)に1M ヒドラジンのTHF溶液 (0.17 ml, 0.17 mmol)を加えた。5時間加熱還流後.溶媒を留去し、シリカゲルプレパラティブTLC (CH2Cl2/MeOH=10/1)にて精製し、無色オイル状の表題化合物を15.6 mg (95%)得た。
1H-NMR (CDCl3)
2.23 (S, 6H), 3.62 (DD, 1H, J = 3.4, 11.0 HZ), 3.77 (DD, 1H, J = 2.2, 11.0 HZ), 3.92 (DD, 1H, J = 3.0, 3.5 HZ), 4.23 (DD, 1H, J = 3.5, 8.8 HZ), 4.24 (D, 1H, J = 11.7 HZ), 4.30 (D, 1H, J = 11.7 HZ), 4.31 (DDD, 1H, J = 2.2, 3.4, 8.8 HZ), 4.37 (D, 1H, J = 12.1 HZ), 4.51 (D, 1H, J = 12.4 HZ), 4.55 (D, 1H, J = 12.1 HZ), 4.60 (D, 1H, J = 12.4 HZ), 5.04 (D, 1H, J = 3.0 HZ), 7.05-7.38(M, 15H)
応用例2(ピラゾール誘導体の合成)
Figure 2005255589
化合物4β(R1 = R2 = CH3)
実施例3で得られたα−アノマー(14.0 mg, 28 μmol)のエタノール溶液 (5 ml)に1M ヒドラジンのTHF溶液 (0.14 ml, 0.14 mmol)を加える。5時間加熱還流後.溶媒を留去し、シリカゲルプレパラティブTLC (CH2Cl2/MeOH=10/1)にて精製し、無色オイル状の表題化合物を14.3 mg (定量的)得た。
1H-NMR (CDCl3)
2.17 (S, 6H), 3.54 (DD, 1H, J = 4.2, 10.2 HZ), 3.58 (DD, 1H, J = 4.2, 10.2 HZ), 3.91 (DD, 1H, J = 6.1, 8.3 HZ), 3.99 (DD, 1H, J = 3.4, 6.1 HZ), 4.21 (DDD, 1H, J = 3.4, 4.2, 4.2 HZ), 4.40 (D, 1H, J = 12.2 HZ), 4.47 (D, 1H, J = 12.2 HZ), 4.48 (D, 1H, J = 12.2 HZ), 4.54 (D, 1H, J = 12.2 HZ), 4.63 (D, 1H, J = 12.2 HZ), 4.69 (D, 1H, J = 12.2 HZ), 4.90 (D, 1H, J = 8.3 HZ), 7.07-7.40(M, 15H)
応用例1及び2の反応スキームを下記に示す。
Figure 2005255589
[式中、R1 = R2 = CH3]


Claims (4)

  1. 下記式(1)で示される1,3−ジケトン類の製造方法であって、
    Figure 2005255589
    [式中、A1及びA2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基であり、
    P環基は、置換基を有していてもよい、酸素含有環基である。]
    スカンジウム塩存在下、下記式(2)で示される環化合物と、
    Figure 2005255589
    [式中、P環基は、上記意味を有する。
    3は、水酸基、置換基を有していてもよいC1〜C10アシルオキシ基、置換基を有していてもよいC1〜C10アルコキシ基、置換基を有していてもよいC6〜C10アリールオキシ基、又はハロゲン原子である。]
    下記式(3)で示されるジケトンと
    Figure 2005255589
    [式中、A1及びA2は、上記意味を有する。]
    を反応させることを特徴とする、1,3−ジケトン類の製造方法。
  2. スカンジウム塩が、トリ(トリフラート)スカンジウムである、請求項1に記載の1,3−ジケトン類の製造方法。
  3. P環基が、下記式(4a)で示される6員環基、
    Figure 2005255589
    [式中、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C10アルコキシ基、置換基を有していてもよいC6〜C10アリールオキシ基、置換基を有していてもよいC1〜C10アシルオキシ基、アジド基又は置換基を有していてもよいアミノ基であり、
    1、R2及びR9は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子又は置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基である。]
    又は、下記式(4b)で示される5員環基
    Figure 2005255589
    [式中、R13、R14、R15及びR16は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C10アルコキシ基、置換基を有していてもよいC6〜C10アリールオキシ基、置換基を有していてもよいC1〜C10アシルオキシ基、アジド基又は置換基を有していてもよいアミノ基であり、
    11、R12及びR17は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子又は置換基を有していてもよいC1〜C10炭化水素基である。]
    である、請求項1又は2に記載の1,3−ジケトン類の製造方法。
  4. 1及びA2が、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、C1〜C10アルキル基、又はC6〜C10アリール基である、請求項1〜3のいずれかに記載の1,3−ジケトン類の製造方法。

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