JP2005254631A - アロマプリンタ及びそのアロマカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】画像にかえて香料を簡単に印刷できるアロマプリンタを提供する。
【解決手段】インクジェットプリンタのインクカートリッジを香料が充填されたアロマカートリッジと置き換えることで、画像にかえて香料を噴射し用紙に印刷するようにする。異なる香料をそれぞれ充填した複数のアロマカートリッジ125をインクカートリッジと交換してキャリッジ123に収納し、インクと香料を対応づけ、それぞれの色に対応する出力制御コードにより、対応する香料のアロマカートリッジから当該香料を噴射させることで、既存のインクジェットプリンタの制御回路等をそのまま利用することが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットプリンタのインクカートリッジをアロマ(香料)カートリッジと置き換えることにより香料を印刷できるアロマプリンタ及びアロマカートリッジに関する。
香りを嗅ぐことにより、人間の体や心は何らかの影響を受けるものである。特にストレスの多い現代人にとって、香りは癒しの効果を生むと考えられている。
従来、香りの出力装置としては、香料を格納した容器等から香料を直接空中に放出する方式や、香料を内包あるいは塗布したシート等の保護膜を破る方式などが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、香りと色とは深い関係にあることに注目し、芳香剤を混入した色インクを噴射させて紙に印刷する方式も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−146385号公報 特開2000−6443号公報
香りを出力する場合、出力後の消臭が容易ではなく、出力のみならず、出力と消臭の両方を考慮する必要がある。従来の香料を直接空中に出力する方式は、出力は容易であるが、匂いの消臭制御が困難であり、また、香料の香りを打ち消すための消香液等を格納した容器等を別に用意すると、装置が大がかりになる。香料を内包等したシートの保護膜を破る方式は、保護膜の破壊や選択的な香料の出力が困難である。
一方、芳香剤を混入した色インクを紙に印刷する方式は、消臭は印刷された紙を容器等に保存するか廃棄すれば解決でき、また、保護膜の破壊も不要であるが、必ず画像出力が伴い、画像と香りを選択的に出力することはできない。しかも、画像の印刷が主であるため、消臭のために印刷された紙を容器等に入れたり、廃棄したりする訳には、必ずしも出来ない不便さがある。
本発明の第1の目的は、香料の出力だけでなく消臭も容易で、しかも、画像出力にも香料出力にも使用できる、画像と香料のハイブリッド・プリンタの機能を備えたアロマプリンタ及びそのアロマカートリッジを実現することにある。
本発明は第2の目的は、既存のインクジェットプリンタの画像出力制御の機能・構造等を基本的にそのまま香料出力制御に適用できる、既存のインクジェットプリンタ利用のアロマプリンタ及びそのアロマカートリッジを実現することにある。
本発明では、インクジェットプリンタのインクカートリッジを香料が充填されたアロマカートリッジと交換することによりアロマプリンタを実現する。本アロマプリンタは、香りの異なる複数の香料をそれぞれ充填した複数のアロマカートリッジ群を備え、香料選択はインク選択制御と同様に制御可能とする。
アロマカートリッジは、インクカートリッジとは装着の互換性を保持しつつ、香料の化学的物理的特性を考慮して異なる内部構造を有する。また、アロマカートリッジにはインクカートリッジと区別できるような識別手段を設け、該識別手段により、インク出力制御とは異なる香料出力制御可能とする。さらに、アロマカートリッジには不使用時の揮発防止手段を設ける。
本発明は紙にインクのかわりに香料を噴射する方式であるので、出力はインクジェットプリンタと同様であり、消臭は香料出力された紙を容器に保存するか、廃棄すればよいので、空中に香料を吐出する方式に比べて著しく容易である。また、香料の保存性や揮発性を考慮して、いろいろな出力紙が選択できる。
一方、インクジェットプリンタと同様の出力制御方式をとったことで、利点のみならず問題点も継承される。最大の問題点は目詰まり(Clogging)問題である。しかも、香料とインクとは物理的特性も化学的特性も異なるので、簡単ではない。とくに、親水性の染料インクとは異なり、香料は疎水性、油性のものが多いので、染料インクを使用するプリンタの場合はいろいろな対策を講ずる必要があるが、これについては後述する。香料とほぼ同様な特性を持つ顔料インクを使用するインクジェットプリンタの場合は問題が少ない。顔料インクを使用するインクジェットプリンタでは、ヘッドの吐出圧を高くしてあり、例えばジェル状の材料で香料を県濁しても香料を吐出できるのみならず、保存時の香料の揮発も防止できる。
次に、本発明のアロマプリンタにおける香料出力制御の概要について説明する。一般のインクジェットプリンタにはC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)の4色インクを使用する4色系、これにLC(ライトシアン)とLM(ライトマゼンタ)を追加した6色系、さらにこれにDY(ダークイエロー)を追加した7色系があるが、ここでは6色系プリンタを例に、画像出力制御と基本的に同様に香料出力制御が可能であることを説明する。
画像出力においての基本はC,M,Y,Kの上記4色を指定することは稀であり、R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)とK(ブラック)がベースである。C,M,Y,KのインクはそれぞれR(レッド),G(グリーン),B(ブルー),W(ホワイト)の光を吸収する。パソコン等からプリンタに出力する色を指定するのに一般的な方法は、光のRGB3原色で指定する方法であるが、その中でも最も一般的なHTMLの16進6桁の表記では、<COLOR=“#RRGGBB”>と指定する。ここに、RR,GG,BBはそれぞれレッド(R),グリーン(G),ブルー(B)に対応する16進2桁のコードである。たとえば、最高輝度のR,G,Bはそれぞれ#FF0000,#00FF00,#0000FFと指定する。また、最高輝度の白は#FFFFFFであり、最高濃度の黒は#000000と指定する。
ここで注意しなければならないのは、上記指定とインクの関係である。例えばインクのシアン(C)はRの光のみを吸収してGとBを反射する。また、マゼンタ(M)インクはGを吸収してRとBを反射する。イエロー(Y)インクはBを吸収し、RとGを反射する。したがって、(R+G+B)の白色光で照明されている場合、Rの色を出すにはMとYのインクを同時に出力しなければならない。また、C=G+BなのでCの色を出力するには#00FFFFとすればよい。同様にM=R+BなのでMの色を出力するには#FFFF00とし、Y=R+GなのでYの色を出力するには#FFFF00とすればい。
つまり、C,M,Y単一のインクを出力するには、2種類の光源色を指定する。また、R,G,Bの単一の光源色を指定すると2種類のインクが出力される。また、LCとLMのインクを単独で出力するには、白色に近くするために、00のところをFFの半分の7Fとすればよい。つまり、LCは#7FFFFF,LMは#FF7FFFとする。これで6色系インク系の場合の単1インク出力と2色のインクの混合出力が可能となる。なお、黒インクを使用せずに、C,M,Yのみで黒を出力すると3色のインクが混合出力される。
6色系インクジェットプリンタにアロマカートリッジを装着した場合、上記のようなことを考慮して香料を出力制御すればよい。これにより、画像出力制御と基本的に同様に香料出力制御が可能である。例えば#00FFFFと指定するとCインクに相当するところの香料が単独で出力されるのである。
出力制御コードをまとめると次のようになる。
インク種 制御コード 対応香料種
シアン(C) 00FFFF 香料1
マゼンタ(M) FF00FF 香料2
イエロー(Y) FFFF00 香料3
ライトシアン(LC) 7FFFFF 香料4
ライトマゼンタ(LM) FF7FFF 香料5
ブラック 000000
ホワイト(W) FFFFFF
なお、出力制御コードとして16進コードのかわりにRGB(r,g,b)の形式で0≦r,g,b≦255の10進コードを用いることもある。
このようにして、各香料の単独指定ができれば、複数種の香料の出力には、画像の場合の誤差拡散法やディザ法と同等な方法を使用することで各香料の混合分散出力ができるし、嗅覚の空間的解像度は、視覚よりもはるかに低いので、香料のインタレース出力などの分散出力も可能なので、複数種香料の混合出力は容易である。
なお、ブラック(B)インクの指定コードの場合、2通りの便利な使用法がある。Bインクに相当する香料は使用せず、常にBインクを使用し、ほかのカートリッジには香料を使用すれば、白黒文書作成時に香料の同時使用が可能となる。また、逆にBインクに相当する香料のみを使用しほかのカートリッジにはカラーインクを使用すれば、カラー画像と香料の同時使用が可能となる。
このように、インクジェットプリンタのインクカートリッジをアロマカートリッジと交換することにより、画像制御方法をそのまま香料制御に利用できるが、画像出力の特性に束縛されるという問題点もある。画像の場合は光の3原色RGBとインクの3原色CMYがあり、少ない種類のデータ制御をすることで多くの色制御ができるが、香料の場合は一体いくつの基本香料があれば十分なのかはまだわかっていないので、インク数よりも多くの香料を制御する必要が生ずることがある。
この場合は、アロマカートリッジにインクではなく香料であることを示す識別手段を設けて、この情報を制御部に送ることで、香料独自の出力制御が可能となる。画像の場合、基本色数は少ないものの、階調数はRGBそれぞれ256階調も必要であるが、香料の場合は香料の種類は多いが、その強さは256通りは不要である。この特徴を利用すれば、制御部から出力部に送る情報は同じで、香料独自の制御が可能となる。
以上説明したように本発明による、アロマプリンタに及びアロマカートリッジによれば、消臭問題が少ない、画像出力と香料出力のハイブリッド化が可能、画像と同様に簡便な香料出力制御が可能等の顕著な効果がある。
図1は本発明によるアロマプリンタの一実施の形態の斜視図、図2はその機構部の断面図である。本発明によるアロマプリンタはインクジェットプリンタと基本的に同様の構成であり、ここでは6色系インクジェットプリンタの例を示している。装置本体111の内部に、主走査方向に移動可能なキャリッジ123、該キャリッジ123に搭載したヘッド124、該ヘッド124へ香料を供給するアロマカートリッジ125等で構成される印字機構部112を収納している。該装置本体111の下方部には、前方側から多数枚の用紙113を積載可能な供給カセット(あるいは給紙トレイでもよい)114を着脱自在に装着することができ、また、用紙113を手差しで給紙するための手差しと例115を開閉することができ、給紙カセット114あるいは手差しトレイ115から給送される用紙113を取り込み、印字機構部112によって、インクのかわりに香料を用紙113ら噴射したあと、後面側に装着された排紙トレイ116に排紙する。
印字機構部112は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド121と従ガイドロッド122とでキャリッジ123を主走査方向(図6で紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、このキャリッジ123には、種類の異なる各香料を吐出するヘッド124を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、香料の吐出方向を下方に向けて装着している。また、キャリッジ123には、各ヘッド124に種類の異なる各香料を供給するための各アロマカートリッジ125がインクカートリッジと交換可能に装着されている。アロマカートリッジ125については後述する。
ここで、キャリッジ123は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド121に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド122に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ123を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ127で回転駆動される駆動プーリ128と従動プーリ129との間にタイミングベルト130を張装し、このタイミングベルト130をキャリッジ123に固定して、主走査モータ127の正逆回転によりキャリッジ123が往復駆動される。一方、給紙カセット114にセットした用紙113を記録ヘッド124の下方側に搬送するために、給紙カセット114から用紙113を分離給送する給紙ローラ131及びフリクションパッド132と、用紙113を案内するガイド部材133と、給紙された用紙113を反転させて搬送する搬送ローラ134と、この搬送ローラ134の周面に押し付けられる搬送コロ135及び搬送ローラ134からの用紙113の送り出し角度を規定する先端コロ136とを設けている。搬送ローラ134は副走査モータ137によってギヤ列を介して回転駆動される。
キャリッジ123の主走査方向の移動範囲に対応して、搬送ローラ134から送り出された用紙113をヘッド124の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材139を設けている。この印写受け部材139の用紙搬送方向下流側には、用紙113を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ141、拍車142を設け、さらに用紙113を排紙トレイ116に送り出す排紙ローラ143及び拍車144と、排紙経路を形成するガイド部材145,146とを配設している。
また、キャリッジ123の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、ヘッド124の吐出不良を回復するための回復装置147を配置している。回復装置147はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ123は印字待機中にはこの回復装置147側に移動されてキャッピング手段で記録ヘッド124をキャッピングされ、吐出口部を過渦状態に保つことによりインク乾燥等による吐出不良を防止する。また、記録途中等に記録と関係しないインクを吐出することにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段で記録ヘッド124の吐出口を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。また、吸引されたインクは、本体下部に設置さわた図示しない廃インク溜に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
なお、これらの機構の一部は、アロマカートリッジを搭載し、アロマプリンタとして使用する場合には不動作とすることでもよい。
図3は、本発明によるアロマプリンタのコントローラのブロック図である。コントローラも基本的にインクジェットプリンタと同様であり、ここでも6色系インクジェットプリンタの例を示す。キャリッジ123には、各ヘッド124〜124に対応して、C,M,Y,LC,LMのインクカートリッジに置き換えて香料1〜5のアロマカートリッジが搭載されているとする。先の出力制御コード表に基づき、制御回路210において、例えば、制御コードとして#00FFFFが指定されると、駆動回路220では、Cインクに相当するヘッド124を駆動し、その結果、香料1のアロマカートリッジの香料1が単独に紙に噴射される。また、FF00FFが指定されると、Mインクに想到するところの香料2が単独で紙に噴射される。複数種の香料の出力には、画像の誤差拡散法やディザ法と同様の制御で、各香料の混合分出力が可能である。また、ブラック(B)に相当するヘッド124には、香料を使用せず、常にブラックインクを使用すれば、ブラックインクで白黒文書を紙に記録し、同時に、他のヘッド124〜124で香料の噴射が可能となる。逆にブラック(B)に相当するヘッド124にのみ、アロマカートリッジを使用し、他のヘッド124〜124に各カラーインクのカートリッジを使用すれば、カラー画像と香料の同時使用が可能となる。なお、全てのヘッド124〜124にインクカートリッジを使用すれば、本来のインクジェットプリンタとして機能することは云うまでもない。
図4に、本発明によるアロマカートリッジの一実施例の断面図を示す。アロマカートリッジ300は、容器(カートリッジ)310内にインクの変わりに香料320が充填されている以外、基本的にインクカートリッジと同様であり、容器310の上部に外気と連通する空気口330を備え、下部にはヘッドに香料320を供給する噴射口340を備え、該噴射口340には多孔質体のフィルタ350が挿入されている。図5に、アロマカートリッジ300をキャリッジ123に装着した状態を示す。ヘッド部124はピエゾ方式等により、アロマカートリッジ300内の香料(香り物質)320を用紙に対して噴射する。この種の噴出制御機構はインクジェットプリンタにおいて周知であるので、詳細は省略する。
なお、図4、図5では省略したが、アロマカートリッジ300には、不使用時の揮発防止手段として、容器310の内部に空気口330を塞ぐように、かつ、常に空気口330の方向に対して、押圧力をもつ弾性部材を設けてもよい。また、アロマカートリッジ300の適当な場所に、インクカートリッジと区別できる識別手段(例えば、識別マーク、ICタグ等)を設けてもよい。識別手段により、インク出力制御とは異なる香料出力制御が可能となる。
次に、アロマカートリッジ300に充填する香料について説明する。インクと香料は、親水性、疎水性など化学組成の違いだけでなく、比重、表面張力などの物理特性も異なるため、とくに目詰まりが問題である。試作試験の結果、単独の液体ではスピリッツ(ラム酒)のみ、混合液では、エッセンシャルオイル+エタノール、エッセンシャルオイル+界面活性剤+水が実用に供しうることが分かった。以下に実験結果を示す。
A.スピリッツ(ラム酒)のみ
香り :印刷される,持続性が短い(揮発性が高い)
目詰まり:起こしにくい
B.エッセンシャルオイル+エタノール
香り :強く印刷される,持続性が長い
目詰まり:起こしにくい
(混合液が分離しにくい)
C.エッセンシャルオイル+界面活性剤+水
香り : 強く印刷される,持続性が長い
目詰まり: オイルの量が増えると起こしやすい
実際の使用に当たっては、利用者の好み、使用目的に応じて、これらを使い分ければよい。また、香料を含ませる媒体として、ジェル状の物質は揮発、分離、目詰まりなどの問題を解決できる可能があり、これに合ったインクジェットプリンタを利用してもよい。
次に、本アロマプリンタの二、三の使用例について説明する。
<使用例1>
香りを嗅ぐことにより人間の心と身体は何らかの影響を受ける。図6に香りと作用の一般的関係を示す。また、香りと色は深い関係にあり、色が大きな役目を果たすことが知られている。図7に、図6の香りの作用と色との関係を示す。パソコン等のディスプレイ上に図6のような画面を表示し、使用者に自分の好みの香りをクリツクさせる。制御回路310に図6と図7の対応表を持たせることで、その香りの作用(鎮静系、調整系、・・・)に対応する色を決定し、その色に対応するアロマカートリッジの香料を噴射させて、自分の好みの香りを紙に出力することができる。なお、最も簡単には、パソコンやプリンタ本体に香料の選択とその濃度制御用の複数のスイッチやボタンを用意し、使用者がスイッチやボタンを押下することで、対応するアロマカートリッジの香料を噴射させることでもよい。
<使用例2>
使用者にあった香りを印刷することを目的として、アロマテラピーの概念を元に香料を自動的に選択し、使用者に適した香りを印刷する。図8にプリントまでの処理の流れを示す。ます、パソコン等のディスプレスに図9に示すような設問を表示し、使用者からクリツク等により回答させる(ステップ801)。回答結果をパソコン等で解析し、図6に示すような香りと作用の関係を元に、鎮静系、調整系、・・・、幸福系などに分類する(ステップ802)。図10に解析の様子を示す。次に、図7に示すように色と香りの作用との関係をもとに、対応するアロマトリッジの香料を使用してプリントアウトする(ステップ803)。これにより、使用者に適する香料を紙にプリントアウトすることができる。用途としては、シールにして自分の好きな所に貼る、カードに印刷して手紙の封筒やポーチなどに入れる、その他、CDのジャケットやラベルに印刷するなど、用途や使用者のアイデア次第で広がる。
<使用例3>
これは、画像に適した香りを紙に出力するものである。図11に全体の処理フローを示す。まず、対象とする画像を入力してメモリ等に格納する(ステップ1001)。次に、画像中の各色について荷重平均を求めて(ステップ1002)、画像の平均色を得る(ステップ1003)。次に、この得られた平均色と各出力色(C,M,Y,LC,LM等)との距離を計算し(ステップ1004)、一番近い出力色を決定する(ステップ1005)。そして、この決定した出力色に対応するアロマカートリッジの香料を紙に噴射する(ステップ1006)。利用例としては、シールなどにして画像に貼りつけることなどが考えられる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のアロマプリンタ及びそのアロマカートリッジは、これまで説明したきたものに限らないことは云うまでもない。
本発明のアロマプリンタの一実施例の装置本体の斜視図である。 図1の機構部の断面図である。 本発明のアロマプリンタのコントローラの全体ブロック図である。 本発明のアロマカートリッジの一実施例の断面図である。 アロマカートリッジの装着状態を示す図である。 香りと作用の関係を示す図である。 色と香りの作用との関係を示す図である。 本発明によるアロマテラピーの利用例を説明する処理フロー図である。 アロマテラピーの設問画面例を示す図である。 解析の様子を示す図である。 本発明による画像に適した香料出力の処理フロー図である。
符号の説明
123 キャリッジ
124〜124 ヘッド
210 制御回路
220 駆動回路
300 アロマカートリッジ
320 香料

Claims (10)

  1. インクジェットプリンタのインクカートリッジを香料が充填されたアロマカートリッジと置き換えることにより、画像にかえて香料を用紙に印刷可能としたことを特徴とするアロマプリンタ。
  2. 請求項1記載のアロマプリンタにおいて、異なる香料を充填した複数のアロマカートリッジを備え、インクと香料を対応付け、それぞれの色に対応する出力制御コードにより、対応する香料のアロマカートリッジから香料を出力することを特徴とするアロマプリンタ。
  3. 請求項2記載のアロマプリンタにおいて、一部をインクカートリッジとして、文字・画像印刷と香料印刷の両方を出来るようにしたことを特徴とするアロマプリンタ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアロマプリンタにおいて、アロマカートリッジがインクカートリッジと区別できる識別手段を有し、該識別手段により、インク出力制御とは異なる香料出力制御を可能とすることを特徴とするアロマプリンタ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアロマプリンタに使用されるアロマカートリッジ。
  6. 請求項5記載のアロマカートリッジにおいて、インクカートリッジと区別するための識別手段を有することを特徴とするアロマカートリッジ。
  7. 請求項5もしくは6記載のアロマカートリッジにおいて、不使用時の揮発防止手段を有することを特徴とするアロマカートリッジ。
  8. 請求項5乃至7のいずれか1項に記載のアロマカートリッジにおいて、スピリッツのみの単独の液体が充填されていることを特徴とするアロマカートリッジ。
  9. 請求項5乃至7のいずれか1項に記載のアロマカートリッジにおいて、エッセンシャルオイルとエタノールの混合液が充填されていることを特徴とするアロマカートリッジ。
  10. 請求項5乃至7のいずれか1項に記載のアロマカートリッジにおいて、エッセンシャルオイルと界面活性剤と水の混合液が充填されていることを特徴とするアロマカートリッジ。
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