JP2005253916A - 腹腔鏡手術および体外法などの小視野の開腹手術における二酸化炭素注入よるバルーン型支持鉗子 - Google Patents

腹腔鏡手術および体外法などの小視野の開腹手術における二酸化炭素注入よるバルーン型支持鉗子 Download PDF

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Abstract

【課題】現状では挿入時の直径が限られることから小さな金属性の鉗子などにより挟鉗や圧排することで目的物支持するため、本来保存すべき臓器が挫滅したり出血をきたすことが多かった。
【解決手段】この発明は、腹腔鏡で一般的に用いられる5mmや1cmの挿入孔や小開腹創より挿入しすることができ、その後に二酸化炭素を注入し膨らませるため、目的物の支持に必要な大きさや硬度のバルーンで支持することができる。これにより臓器および腫瘤を挟鉗することなく支持し視野やスペースを確保することでより出血や臓器の損傷などのリスクを軽減し手術を行うことを可能とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、医学特に外科などにおける腹腔鏡手術および体外法などの小視野の開腹手術に用いる鉗子に関する。
現在腹腔鏡において用いられている鉗子は金属性であり目的物の支持は挟鉗(はさむの意・以下挟鉗とす)や圧排することで支持していた。
認めず
しかしながら、現在までの技術によれば、金属性の鉗子などにより挟鉗や圧排を行うことにより本来保存すべき臓器が挫滅したり、また出血をきたすことが多かった。また挿入時の直径が限られることから小さな鉗子を用いらざるをえず手技が行いにくかった。そこで、この発明は、臓器および腫瘤を挟鉗することなく支持し視野やスペースを確保することでより出血や臓器の損傷などのリスクを軽減し手術を行うことを課題とする。
以上の課題を解決するために、第一発明は、腹腔鏡に用いられている鉗子の柄の部分を内部が空洞である金属性のストロー状とし、その先に球状、直方体、もしくは円錐状の風船状のバルーンをつけ対側から二酸化炭素素を注入することで目的物を支持することを特徴とする二酸化炭素注入式支持鉗子である。
また、第二発明は、球状、直方体、もしくは円錐状の風船状のバルーンに耐火加工した難燃性ポリエステルなど目的に応じた軟度のある素材を用いることにより、外筒部とともに従来より手術に用いられているトラッカールや小開腹創などより挿入し、外筒をずらし支持鉗子部分を露出し二酸化炭素素を注入しバルーンを膨張させ目的物を支持することができる。また抜気後、外筒を先端に向けてずらし支持鉗子をたたむことでトラッカール(腹腔鏡手術時用いる鉗子挿入器具・以後トラッカール)などより抜去することができる二酸化炭素注入式支持鉗子である。
第一発明または第二発明によれば挟鉗するポイントのない実質臓器や挫滅や出血のリスクの高い臓器および腫瘤を二酸化炭素素を注入しバルーンを膨張させ目的物を支持することができるため、腹腔鏡の手術のリスクを軽減しより手術が行い易くなる。
この発明の一実施形態を、図1に示す。
吸引式把持鉗子の本体1(柄)の部分は金属性であり中空のストロー型である。本体2(把持鉗子)の部分は、耐火加工した難燃性ポリエステルなど目的に応じた軟度のある素材により作製された球状、直方体、もしくは円錐状の風船状のバルーンのよる目的物支持部である。ある程度硬度のあり耐熱性の金属などのよる本体3(バルーン支持芯)をつけることで狭い間隙に挿入後二酸化炭素を注入しスペースを広げることができる。本体4(吸引接合)の部分は二酸化炭素注入器接合部と接合する。本体5(陰圧維持バルブ)は腹腔内を陰圧に保つことおよび本体柄部分を安定させるために用い、本体・柄部分、本体・外筒分いずれかに固定する。本体6(外筒)の部分は本体と共にトラッカールより挿入、挿入後外筒を後方にずらすことで把持鉗子部分を露出し、また先端側にずらすことで把持鉗子部分を格納する。
本体2(把持鉗子)の部分は、耐火加工した難燃性ポリエステルなどの軟度のある素材により作製された球状、直方体、もしくは円錐状の風船状のバルーンを抜気したたむことで外筒への格納を可能にすることで、従来より用いられているトラッカールからの挿入、抜去が可能である。
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、目的物を、挟鉗することなく支持することができるため挫滅や出血のリスクを著明に減少させ手術に必要な視野やスペースを得ることができる。従来より用いられているトラッカールからの挿入、抜去が可能であるため術中にその目的物に合った素材、大きさなど選択することもできる二酸化炭素注入によるバルーン型支持鉗子である。
「他の実施形態」
図1の実施形態では、把持鉗子部分は、球状、直方体、もしくは円錐状であったが、他の実施形態では板状、円柱状などでも良く、また線状の滑り止めを平行に複数つけることも可能である。また、透明な素材を用いることでさらに良い視野が得られる。二酸化炭素注入器接合部に二酸化炭素注入圧調整器とつけることも可能である。外筒部は取り外して使用することも可能である。
産業上の利用の可能性
この発明を示す斜視図(バルーン加圧時)である。本体4二酸化炭素注入器接合部分より加圧し本体2バルーン型支持鉗子部分のバルーンを膨らませることで、支持鉗子部分にて目的物を支持する。ある程度硬度のある耐熱性の金属などのよる本体3バルーン支持芯をつけることで狭い間隙に挿入後二酸化炭素を注入しスペースを広げることもできる。本体5陰圧維持バルブは腹腔内を陰圧に保つことおよび本体柄部分を安定させるために用い、本体・柄部分、本体・外筒いずれかに固定することとなる。 この発明を示す斜視図(挿入および抜去時)である この発明を示す側面断面図(バルーン加圧時)である。 この発明を示す側面断面図(挿入および抜去時)である。
符号の説明
1 本体・柄部分 2 バルーン型支持鉗子部分
3 バルーン支持芯 4 二酸化炭素注入器接合部接合部分
5 陰圧維持バルブ 6 外筒

Claims (3)

  1. 腹腔鏡手術および体外法などの小視野の開腹手術において二酸化炭素を注入し、臓器や腫留などの目的物を圧排や支持することで視野やスペースの確保を行い、臓器および腫瘤などの目的物を挟鉗することなく支持することを目的とする支持鉗子
  2. 耐火加工もしくは難燃性の軟度のある素材を用いることにより、二酸化炭素素を抜気することによりバルーンをたたむことで支持鉗子を従来のトラッカールや小開腹創より挿入・抜去することができる二酸化炭素注入式支持鉗子
  3. バルーン支持芯のより狭い間隙に挿入後二酸化炭素を注入しスペースを広げ目的物を圧排や支持することができる二酸化炭素注入式支持鉗子
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