JP2005253641A - 診断支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】医用画像に基づく診断を行う際に所望の参考医用画像を容易に入手し得る診断支援システムを提供する。
【解決手段】診断支援システムは、格納手段(12)と、この格納手段に構築された医用画像データベース(図2)と、この医用画像データベースから所望の医用画像データを検索する検索手段(ステップ1205、1206;図15)と、この検索手段によって検索された医用画像データに基づいてその医用画像を表示するモニタ手段(14)と、このモニタ手段での医用画像の表示を切り替えるための画像表示切替手段(26C、26D;ステップ1211、1212、1213、1214)とを具備して成る。
【選択図】 図1
【解決手段】診断支援システムは、格納手段(12)と、この格納手段に構築された医用画像データベース(図2)と、この医用画像データベースから所望の医用画像データを検索する検索手段(ステップ1205、1206;図15)と、この検索手段によって検索された医用画像データに基づいてその医用画像を表示するモニタ手段(14)と、このモニタ手段での医用画像の表示を切り替えるための画像表示切替手段(26C、26D;ステップ1211、1212、1213、1214)とを具備して成る。
【選択図】 図1
Description
本発明は一般的には画像提示システム及び画像提示方法に関し、一層詳しくは、患者の医用画像に基づいて診断する際に参考医用画像を提示するための診断支援システム及び診断方法に関する。
今日、医療分野では種々の医用画像、例えば、X線CT画像、MRI画像、X線画像、標本画像、組織画像等が診断のために用いられる。このような医用画像に基づく診断のためには、当該患者以外の医用画像が比較のために屡々参照される。このため病院や診療所等の医療機関では、過去の種々の医用画像が適宜分類されてライブラリとして保管される。従って、医用画像に基づく診断時、医者には必要に応じて該ライブラリから参考医用画像を選出して取り寄せるという作業が課せられ、このような作業は比較的面倒なものである。
また、医用画像がX線画像フィルム、画像フィルムやMR画像フィルム等の透過性医用画像である場合には、そのような透過性医用画像を詳細に観察するために該透過性医用画像を背後から照明するシャアカステンが用いられなければならないが、シャアカステンは通常は固定位置に設置されているので、透過性医用画像に基づく診断についてはシャアカステンの設置場所でしか行い得ないという場所的な制約を受けることになる。
従って、本発明の目的は、医用画像に基づく診断を行う際に所望の参考医用画像を容易に入手し得る診断支援システム及び診断支援方法を提供することである。更に、本発明はそのような診断支援方法を実行するためのプログラムを格納した記憶媒体を提供することも目的とする。
本発明の第1の局面によれば、診断支援システムが提供され、この診断支援システムは、格納手段と、この格納手段に構築されかつ多数の診断用参考医用画像データから成る医用画像データベースと、この医用画像データベースから所望の診断用参考医用画像データを検索する検索手段と、この検索手段によって検索された診断用参考医用画像データに基づいてその診断用参考医用画像を表示するモニタ手段と、このモニタ手段での診断用参考医用画像の表示を切り替えるための画像表示切替手段とを具備して成る。
本発明による診断支援システムは、更に、診断すべき患者の医用画像データを取り込むための医用画像データ取込手段と、この医用画像データ取込手段で取り込まれた医用画像データに基づいてその医用画像をモニタ手段で表示させる患者医用画像表示手段とを具備し得る。
好ましくは、本発明による診断支援システムにおいては、モニタ手段の表示画面に少なくとも2枚以上の医用画像を同時に表示させるために該表示画面を少なくとも2つに分割に分割する表示画面分割手段が設けられる。
本発明による診断支援システムにおいては、医用画像データベースには個々の患者毎に一連の診断用参考医用画像データが格納されると共に該一連の診断用参考医用画像データに対してその患者情報データが付与されてもよく、この場合には、モニタ手段での診断用参考医用画像の表示時にその患者情報データを必要に応じて該モニタ手段に表示させる患者情報表示手段が設けられる。
本発明による診断支援システムにおいては、医用画像データベースには個々の医用画像データに対してその画像情報データが付与されてもよく、この場合には、モニタ手段での診断用参考医用画像の表示時にその画像情報データを必要に応じて該モニタ手段に表示させる画像情報表示手段が設けられる。
本発明による診断支援システムにおいては、モニタ手段に表示された診断用参考医用画像が一連のスライス画像データから構成される医用画像であるときに、好ましくは、該一連のスライス医用画像データから三次元医用画像データを作成してその三次元医用画像データに基づく三次元医用画像を診断用参考医用画像としてモニタ手段に必要に応じて表示させる三次元医用画像作成/表示手段が設けられる。
本発明による診断支援システムにおいては、モニタ手段に表示された診断用参考医用画像が一連のスライス画像データから構成される医用画像であるときに、好ましくは、該一連のスライス医用画像データから三次元医用画像データが予め作成されて格納手段に格納され、該三次元画像データに基づく三次元医用画像をモニタ手段に必要に応じて表示させるための三次元医用画像表示手段が設けられる。
本発明の第2の局面にれば、診断支援方法が提供され、この診断支援方法は、格納手段に構築されかつ多数の診断用参考医用画像データから成る医用画像データベースから所望の診断用参考医用画像データを検索する検索段階と、この検索段階で検索された診断用参考医用画像データに基づいてその診断用参考医用画像をモニタ手段に順次表示させる段階と、モニタ手段での診断用参考医用画像の表示を必要に応じて切り替える画像表示切替段階とを包含する。
本発明による診断支援方法は、更に、診断すべき患者の医用画像データを取り込む医用画像データ取込段階と、この医用画像データ取込段階で取り込まれた医用画像データに基づいてその医用画像をモニタ手段で表示させる患者医用画像表示処理段階とを包含し得る。
好ましくは、本発明による診断支援方法においては、モニタ手段の表示画面に少なくとも2枚以上の医用画像を同時に表示させるために該表示画面を少なくとも2つに分割に分割する表示画面分割段階が包含される。
本発明による診断支援方法においては、医用画像データベースには個々の患者毎に一連の診断用参考医用画像データが格納されると共に該一連の診断用参考医用画像データに対してその患者情報データが付与されてもよく、この場合には、モニタ手段での診断用参考医用画像の表示時にその患者情報データを必要に応じて該モニタ手段に表示させる患者情報表示段階が包含される。
本発明による診断支援方法においては、医用画像データベースには個々の診断用参考医用画像データに対してその画像情報データが付与されてもよく、この場合には、モニタ手段での診断用参考医用画像の表示時にその画像情報データを必要に応じて該モニタ手段に表示させる画像情報表示段階が包含される。
本発明による診断支援方法においては、モニタ手段に表示された診断用参考医用画像が一連のスライス画像データから構成される医用画像であるときに、好ましくは、該一連のスライス医用画像データから三次元医用画像データを作成してその三次元医用画像データに基づく三次元医用画像を診断用参考医用画像としてモニタ手段に必要に応じて表示させる三次元医用画像作成/表示段階が包含される。
本発明による診断支援方法においては、モニタ手段に表示された診断用参考医用画像が一連のスライス画像データから構成される医用画像であるときに、好ましくは、該一連のスライス医用画像データから三次元医用画像データが予め作成されて格納手段に格納され、この場合には、該三次元画像データに基づく三次元医用画像をモニタ手段に必要に応じて表示させるための三次元医用画像表示段階が包含される。
本発明の第3の局面によれば、上述したような診断支援方法を実行させるためのプログラムを格納した記憶媒体が提供される。
次に、添付図面を参照して、本発明による診断支援システムの一実施形態について説明する。
図1を参照すると、本発明による診断支援システムの一実施形態が概略的に示されている。同図に示すように、診断支援システムはパーソナルコンピュータ10と、ハードディスク装置12と、モニタ装置14とを具備する。なお、図1では、ハードディスク装置12は便宜的にパーソナルコンピュータ10の外部に図示されているが、このハードディスク装置12自体はパーソナルコンピュータ10に内蔵されているものである。
周知のように、パーソナルコンピュータ10はマイクロコンピュータから成り、該マイクロコンピュータには中央演算処理ユニット(CPU)と、種々のプログラムや定数等を格納する読出し専用メモリ(ROM)と、CPUの動作時に一時的なデータを格納する書込み読出し自在なメモリ(RAM)と、入出力インタフェース回路(I/O)等が設けられる。また、パーソナルコンピュータ10には外部入力装置としてキーボード16及びマウス18が接続され、これら外部入力装置(16、18)を介して種々の指令信号やデータ等がパーソナルコンピュータ10に入力されるようになっている。更に、パーソナルコンピュータ10にはフロッピーディスクドライバ、CD−ROMドライバ及びDVDドライバが内蔵されている。
パーソナルコンピュータ10内のハードディスク装置12には後述するように医用画像データベースが構築されると共に本発明による診断支援システムの一部を構成する診断支援プログラム等が格納される。なお、本実施形態では、診断支援プログラムについては、Windows(登録商標)のOS(Operation System)に基づいて作成されている。本発明による診断支援システムでは、後で詳しく説明するように、医用画像データベースから所望の医用画像データを読み出し、それら医用画像データに基づいて医用画像がモニタ装置14に表示されるようになっている。
図1に示すように、パーソナルコンピュータ10にはフィルムデジタイザ20やスライドスキャナ22が周辺機器として必要に応じて接続されるようになっている。フィルムデジタイザ20は例えばアナログX線医用画像フィルム、アナログX線CT画像フィルム及びアナログMRI等をデジタル医用画像としてパーソナルコンピュータ10に取り込むために使用され、またスライドスキャナ22はアナログ医用スライドをデジタル医用画像としてパーソナルコンピュータ10に取り込むために使用される。パーソナルコンピュータ10に取り込まれた種々のデジタル医用画像はそこで適宜処理された後にハードディスク装置12に構築された医用画像データベースに加えられ得る。
ハードディスク装置12に構築された医用画像データベースでは、医用画像データは個々の患者毎に所定のフォーマットに従って纏めて格納されている。図2を参照すると、医用画像データベースに医用画像データを格納するためのフォーマットが概念的かつ概略的に例示される。同図から明らかなように、本実施形態では、各フォーマットにはヘッダー領域HDと画像格納領域ISとが設けられ、ヘッダー領域HDは第1の区分領域及び第2の区分領域に分けられ、画像格納領域ISは第1、第2、第3及び第4の区分領域に分けられる。
図2に例示するように、ヘッダー領域HDの第1の区分領域には、患者を特定するための個人情報データ、例えば患者名(TT)、患者ID番号(FT00001)、年齢(71)、性別(M)、検査日(1998.8.22)、病名分類項目(肺扁平上皮癌)、病名(肺癌)、組成(左肺)、部位(左下葉)及び症例重要度(B)が書き込まれ、またヘッダー領域HDの第2の区分領域には、この患者の病気に対する患者所見データが書き込まれる。なお、症例重要度とは当該症例が病理学的及び臨床医学的に見て症例としての重要度を評価したものであり、本実施形態では、重要度の高い順にA、B及びCにランク分けされる。一方、画像格納領域ISには、例えば、その第1、第2、第3及び第4の区分領域のそれぞれにはX線CT画像データ、X線画像データ、標本画像データ及び組織画像データが格納され、個々の画像データにはその画像データを特定するための画像ID番号データ及び画像情報データが付加される。本実施形態では、X線CT画像データ及びX線画像データについてはDICOM形式(Digital Imaging and Communications in Medicine)とされ、標本画像データ及び組織画像データについては或いはJPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)形式等とされる。。なお、画像格納領域ISの第1の区分領域にはX線CT画像データの代わりにMRI画像データが格納されてもよい。
図3を参照すると、パーソナルコンピュータ10のハードディスク装置12に格納された診断支援プログラムが立ち上げられた際のモニタ装置14の初期画面が示され、同図から明らかなように、該初期画面にはWindows(登録商標)のOSに基づくメニューバー24及びツールバー26が表示される。周知のように、メニューバー24上には終了ボタン24Aが用意され、この終了ボタン24Aがマウス18の操作によりクリックされると、診断支援プログラムは閉じられる。また、ツールバー26には、診断支援プログラムに特有なボタンとして、画像提示モード選択ボタン26A、画像検索モード選択ボタン26Bと、画像切替ボタン26C及び26D、画像表示領域分割ボタン26E、三次元画像作成ボタン26F、患者情報ボタン26G及び画像情報ボタン26H等が用意されるが、各ボタンの機能については必要に応じてその都度説明することにする。
なお、以下の記載では、説明の便宜上、モニタ装置14の表示画面上に表示されたボタンをマウス18の操作によりクリックするということについては単にクリックするという表現を使用し、マウス18についていちいち言及しないこととする。
図3に示す初期画面にはハードディスク装置12に構築されたデータベースにアクセスするためのツール表示領域28が含まれ、このツール表示領域28はツールバー26の直下に配置される。ツール表示領域28にはデータベース(DB)読込ボタン28A、検索ボタン28B及びクリアボタン28Cが設けられる。また、ツール表示領域28には種々の検索データ入力窓枠、即ち“患者名”の付された患者名入力窓枠、“患者ID”の付された患者ID番号入力窓枠、“年齢”の付された年齢入力窓枠、“性別”の付された性別入力窓枠、“検査日”の付された検査日入力窓枠、“病名分類項目”の付された病名分類項目入力窓枠、“病名選択”の付された病名入力窓枠、“組成”の付された組成入力窓枠、“部位”の付された部位入力窓枠及び“症例重要度”の付された症例重要度入力窓枠も設けられる。更に、ツール表示領域28には患者データ表示領域28Dも含まれる。
図3に示すように、モニタ装置14の初期画面には画像表示領域30及びサムネイル画像表示領域32とが含まれ、これら双方の領域はツール表示領域28の直下に配置される。画像表示領域30にはツールバー34及び表示条件バー36が設けられる。ツールバー34には画像回転ボタン34A及び34B並びに倍率変更ボタン34C及び34D等が用意されるが、これらボタンの機能については後で詳しく説明する。また、表示条件バー36には表示窓枠36A、36B、36C及び36D等が用意されるが、これら表示窓枠の機能についても後で詳しく説明する。
ツール表示領域28上のDB読込ボタン28Aがクリックされると、モニタ装置14の初期画面は図4に示すような画面に切り換わる。即ち、DB読込ボタン28Aのクリック操作により、ハードディスク装置12内の医用画像データベースから個々の患者情報データが読み出されて患者データ表示領域28Dに表示される。即ち、患者データ表示領域28Dには個々の患者を特定する種々の情報が患者ID番号順に表示される。図4に示す患者データ表示領域28Dの例では、患者ID番号FT00001で特定される患者が反転表示で選択されており、このとき当該患者(反転表示)に係わる医用画像データのすべてが医用画像データベースから読み出され、それら医用画像データは間引き処理を受けた後にサムネイル画像としてサムネイル画像表示領域32に表示される。なお、すべてのサムネイル画像をサムネイル画像表示領域32に表示できないときには、該サムネイル画像表示領域32にはスクロールバー32Aが現れ、このスクロールバー32Aをマウス18の操作により移動させることにより、すべてのサムネイル画像をサムネイル画像表示領域32に表示させることができる。
患者データ表示領域28Dでの反転表示はマウス18の操作によりシフトさせることが可能であり、もし患者ID番号FT00002で特定される患者が反転表示で選択されると、サムネイル画像表示領域32に表示されたサムネイル画像は患者ID番号FT00002の患者に係わるものに置き換えられる。また、図4に示すように、患者データ表示領域28Dにはスクロールバー28Eが表示され、このスクロールバー28Eをマウス18の操作により移動させることにより、すべての患者データを患者データ表示領域28Dに表示させることができる。
DB読込ボタン28Aのクリック操作により医用画像データベースにアクセスした後、ツール表示領域28上の検索データ入力窓枠に検索データを入力し、その検索条件に適合した特定の患者データだけを患者データ表示領域28Dに表示することも可能である。例えば、“患者名”の付された患者名入力窓枠に患者名をキーボード16の操作によって入力した後に検索ボタン28Bをクリックすると、該患者の患者データが患者データ表示領域28Dに表示されると共にその患者に係わるすべての医用画像がサムネイル画像としてサムネイル画像表示領域32に表示される。このような検索表示は患者ID番号を“患者ID”の付された患者ID番号入力窓枠に入力することによっても同様に行うことができる。
また、患者の年齢を検索データとして患者データを検索することも可能であり、この場合には、“年齢”の付された年齢入力窓枠に年齢の検索範囲を入力することにより、該検索範囲に含まれるすべての患者データを患者データ表示領域28Dに表示させることができる。例えば、年齢入力窓枠に“70”と“75”をキーボード16の操作によって入力された後に検索ボタン28Bをクリックすると、年齢70才から年齢75才までのすべての患者データが患者データ表示領域28Dに表示され、このとき該患者データ表示領域28Dの最上段に表示された患者データが反転表示され、その患者に係わるすべての医用画像がサムネイル画像としてサムネイル画像表示領域32に表示される。上述した場合と同様に、この場合にも患者データ表示領域28Dでの反転表示をマウス18の操作によりシフトさせて所望の患者を選択することにより、その選択された患者の係わるすべてのサムネイル画像がサムネイル画像表示領域32に表示され得る。
更に、患者の検査日を検索データとして患者データを検索することも可能であり、この場合には、“検査日”の付された検査日入力窓枠に検査日の検索範囲を入力することにより、該検索範囲に含まれるすべての患者データを患者データ表示領域28Dに表示させることができる。例えば、検査日入力窓枠に“1995.02.10”と“1999.02.09”をキーボード16の操作によって入力された後に検索ボタン28Aをクリックすると、1995年2月10日から1999年2月9日までに検査されたすべての患者データが患者データ表示領域28Dに表示され、このときも該患者データ表示領域28Dの最上段に表示された患者データが反転表示され、その患者に係わるすべての医用画像がサムネイル画像としてサムネイル画像表示領域32に表示される。また、年齢検索の場合と同様に、患者データ表示領域28Dでの反転表示をシフトさせて所望の患者を選択することにより、その選択された患者の係わるすべてのサムネイル画像がサムネイル画像表示領域32に表示され得る。
上述した年齢検索及び検査日検索のいつずれ一方若しくは双方に性別データ検索、病名分類項目データ検索、病名データ検索、組成データ検索、部位データ検索並びに症例重要度データ検索のうちの少なくとも1つを組み合わせて検索を行うことも可能であり、これにより所望の患者データを速やかに医用画像データベースから探し出すことが可能である。勿論、この場合には、“性別”の付された性別入力窓枠、“病名分類項目”の付された病名分類項目入力窓枠、“病名選択”の付された病名入力窓枠、“組成”の付された組成入力窓枠、“部位”の付された部位入力窓枠及び“症例重要度”の付された症例重要度入力窓枠のそれぞれに性別データ(FまたはM)、病名分類項目データ(例えば肺扁平上皮癌)、病名データ(例えば肺癌)、組成データ(例えば左肺)、部位データ(例えば左下葉)並びに症例重要度データ(例えばB)が必要に応じて入力される。なお、クリアボタン28Cがクリックされると、ツール表示領域28上の種々の検索データ入力窓枠に入力された検索データはすべてクリアされる。
患者データ表示領域28D及びサムネイル画像表示領域32のそれぞれに図4に例示するように患者データ及びサムネイル画像が表示された後に、サムネイル画像の1つがマウス18の操作によってサムネイル画像表示領域32から画像表示領域30内にドラッグされると、該サムネイル画像に対応する医用画像データが医用画像データベースから読み出され、その医用画像データに基づく医用画像が図5に例示されるように画像表示領域30に表示される。
ここで、ツールバー26上の画像提示モード選択ボタン26Aがクリックされると、図6に示すように、モニタ装置14の表示画面からはツール表示領域28及びサムネイル表示領域32が排除されて画像表示領域30は図6に示すように拡大表示される。また、ツールバー26上の画像検索モード選択ボタン26Bがクリックされると、画像表示領域30は図5に示すような縮小表示に戻される。要するに、診断支援プログラムの立上げ時にモニタ装置14に表示される初期画面では、画像検索モードが選択されることになる。
本実施形態では、画像表示領域30に表示された医用画像を回転表示させることが可能であり、このような回転表示のために上述の画像回転ボタン34A及び34Bが用いられる。即ち、画像回転ボタン34Aがクリックされる度毎に、画像表示領域30に表示された医用画像は反時計回りに90度ずつ回転させられ、画像回転ボタン34Bがクリックされる度毎に、画像表示領域30に表示された医用画像は時計回りに90度ずつ回転させられる。また、画像表示領域30に表示された医用画像の倍率を変更させることも可能であり、このような倍率変更のために、上述の倍率変更ボタン34C及び34Dが用いられる。即ち、倍率変更ボタン34Cがクリックされる度毎に、画像表示領域30での医用画像の表示倍率は所定の倍率で増大させられ、倍率変更ボタン34Dがクリックされる度毎に、画像表示領域30での医用画像の表示倍率は所定の倍率で縮小させられる。
一方、本実施形態では、画像表示領域30に表示された医用画像の表示条件を変えることが可能であり、このたような目的のために上述の表示窓枠36A、36B、36C及び36Dが用いられる。
例えば、画像表示領域30にX線医用画像或いはX線CT画像(MRI画像)が表示されたとき、表示窓枠36A及び36Bのそれぞれには濃度階調幅即ちウインド幅値(WW)及びウインドレベル値(WL)が表示される。X線医用画像或いはX線CT画像(MRI画像)が画像表示領域30に表示されているとき、表示窓枠36A及び36B内のウインド幅値及びウインドレベル値については、例えばキーボード16やマウス18を用いて適宜変更することが可能であり、これによりX線医用画像或いはX線CT画像(MRI画像)に含まれる特定の組織画像(例えば、骨組織画像、血管組織画像等)を鮮明に表示させることができる。
表示窓枠36Cには画像表示領域30に現に表示されている医用画像の倍率(Scale)が表示され、この倍率表示は上述の倍率変更ボタン34C及び34Dのクリック操作により変動させられる。
表示窓枠36Dは表示条件選択窓枠として機能し、本実施形態では、表示条件選択窓枠36Dには、そのスクロールバー36dをマウス18でクッリク操作することにより数値“1”、“2”及び“3”のうちのいずれか1つが選択表示され得るようになっており、画像表示領域30には後述するように医用画像が選択表示された数値(“1”、“2”、“3”)に対応した表示条件で表示される。なお、初期設定では、表示条件選択窓枠36Dには常に数値“1”が選択表示される。
サムネイル画像表示領域32から画像表示領域30内に複数の医用画像を順次ドラッグすることにより、該画像表示領域30に複数の医用画像を積み重ね合わせたような態様で蓄積させることが可能であり、それら医用画像の表示切替については上述の画像切替ボタン26C及び26Dを用いて行うことが可能である。即ち、画像切替ボタン26Cがクリックされる度毎に医用画像は重ね合わせ順とは逆方向に医用画像の切替が行われ、画像切替ボタン26Dがクリックされる度毎に医用画像は重ね合わせ順の方向に医用画像の切替が行われる。例えば、画像表示領域30に3枚分の医用画像が順次重ね合わされ、かつ画像表示領域30には3番目の医用画像が表示されているとすると、画像切替ボタン26Cのクリック操作により画像表示領域30の表示医用画像は3番目の医用画像から2番目の医用画像に切り替えられ、次いで画像切替ボタン26Dのクリック操作が行われると、画像表示領域30の表示医用画像は2番目の医用画像から3番目の医用画像に切り替えられることになる。
また、画像表示領域30には複数枚の医用画像を同時に表示させることも可能である。このような複数枚の医用画像の同時表示のためには、先ず、上述の画像表示領域分割ボタン26Eをクリックして、モニタ装置14の表示画面上に図7に示すような配置選択ダイアログ38を表示させることが必要である。本実施形態では、画像表示領域30には最大3枚の医用画像が同時に表示できるようになっており、これら医用画像の配置の形態を決定するために配置選択ダイアログ38が使用される。なお、配置選択ダイアログ38の表示位置についてはマウス18によるドラッグ操作で任意に変えることができる。
配置選択ダイアログ38には画像表示領域30に3枚以下の医用画像をどのような配置で表示するかを選択するために9つの配置選択ボタン38A、38B、38C、38D、38E、38F、38G、38H及び38Iが設けられる。配置選択ボタン38Aは画像表示領域30に1枚の医用画像を表示するために使用されるものであり、配置選択ボタン38B及び38Cは画像表示領域30に2枚の医用画像を表示するために使用されるものであり、配置選択ボタン38Dないし38Iは画像表示領域30に3枚の医用画像を表示するために使用されるものである。
図7から明らかなように、配置選択ボタン38Aを除くその他の配置選択ボタン(38Aないし38I)の各々には、複数の医用画像を配置する際に画像表示領域30をどのような態様で分割するか視覚的に認識し得るように分割線が示されている。即ち、配置選択ボタン38Bは画像表示領域30を左右方向に二分割するために使用され、配置選択ボタン38Cは画像表示領域30を上下方向に二分割するために使用され、配置選択ボタン38Dは画像表示領域30を上下方向に二分割してその上方分割領域を更に左右方向に二分割するために使用され、配置選択ボタン38Eは画像表示領域30を上下方向に二分割してその下方分割領域を更に左右方向に二分割するために使用され、配置選択ボタン38Fは画像表示領域30を左右方向に二分割してその左方分割領域を更に上下方向に二分割するために使用され、配置選択ボタン38Gは画像表示領域30を左右方向に二分割してその右方分割領域を更に上下方向に二分割するために使用され、配置選択ボタン38Hは画像表示領域30を上下方向に三分割するために使用され、配置選択ボタン38Iは画像表示領域30を左右方向に三分割するために使用される。
例えば、配置選択ボタン38Bがクリックされると、画像表示領域30を左右方向に二分割する表示態様が選択されたことになり、その後にOKボタン38Jがクリックされると、配置選択ダイアログ38が閉じられると共に画像表示領域30は図8に示すように画像表示領域部分30A及び30Bに二分割され、画像表示領域部分30A及び30Bには画像表示領域30と同様にツールバー34及び表示条件バー36が設けられる。次いで、所望のサムネイル画像がサムネイル画像表示領域32から画像表示領域部分30A及び30Bのそれぞれにマウス18の操作によってドラッグされると、画像表示領域部分30A及び30Bのそれぞれには、図9に示すように、ドラッグされたサムネイル画像に対応した医用画像が表示される。このとき2枚の医用画像は画像表示領域30に同時に表示される1組の医用画像を構成することになる。また、配置選択ボタン38D、38E、38F、38G、38H及び38Iのいずれか1つがクリックされた場合には、画像表示領域30は3つの医用画像表示領域部分に分割させられ、それら医用画像表示領域部分に同様な態様で医用画像を表示させることが可能である。勿論、この場合も3枚の医用画像は画像表示領域30に同時に表示される1組の医用画像を構成することになる。
先に述べたように、ハードディスク装置12内に構築された医用画像データベースにはX線CT画像データ(或いはMRI画像データ)が含まれる。周知のように、X線CT画像は一連のスライス画像データから成り、、このような一連のスライス画像データには三次元画像情報が含まれている。本実施形態では、上述した診断支援プログラムにはX線CT画像データを処理して三次元画像を作成する三次元画像作成プログラムも含まれ、この三次元画像作成プログラムによりX線CT画像を三次元画像として表示することが可能であり、そのような三次元画像の表示のために、上述の三次元画像作成ボタン26Fが用いられる。なお、MRI医用画像データについても一連のスライス画像データから成り、MRI医用画像を同様な態様で三次元画像として表示することが可能である。
詳述すると、画像表示領域30にX線CT画像が表示されている状態で三次元画像作成ボタン26Fがクリックされると、画像表示領域30上に現に表示されたX線CT画像に係わる複数のX線CT画像の画像データが医用画像データベースから読み出され、次いでそれらX線CT画像データの二次元画素データ(pixel)から三次元画素データ(voxel)が生成され、これにより該三次元画素データに基づく三次元医用画像が画像表示領域30に表示される。即ち、画像表示領域30に二次元画素データに基づいて表示されていたX線CT画像は三次元画素データに基づく三次元医用画像に置き換えられる。
本実施形態では、三次元画像作成ボタン26Fのクリック操作により三次元画像作成プログラムを動作させてX線CT画像データの二次元画素データから三次元画素データが生成されているが、三次元画素データについては前もって作成して医用画像データベースに格納していてもよい。このような場合、画像表示領域30にX線CT医用画像が表示されている状態で三次元画像作成ボタン26Fがクリックされると、そのX線CT画像に対応した三次元画素データが医用画像データベースから読み出され、これにより画像表示領域30でのX線CT医用画像の表示がその三次元医用画像の表示に切り替えられる。
また、本実施形態では、画像表示領域30に医用画像が表示されているとき、その医用画像についての患者情報データや画像情報データを見ることが可能であり、このような文字情報データを見るために、上述の患者情報ボタン26G及び画像情報ボタン26Hが用いられる。
患者情報ボタン26Gがクリックされると、モニタ装置14の表示画面には図10に示すような患者情報ダイアログ40が現れる。患者情報ダイアログ40には画像表示領域30に表示された医用画像に係わる患者を特定するための患者情報データが医用画像データベースの該当ヘッダー領域HDの第1の区分領域(図2)から読み出されて表示される。また、図10に示すように、患者情報ダイアログ40には“患者プロフィール”欄、“コメント”欄及び“所見”欄が設けられ、これら欄には医用画像データベースの該当ヘッダー領域HDの第2の区分領域(図2)から読み出された患者所見データが表示される。なお、図10の例では、患者所見データには患者プロフィール情報は含まれていないので、“患者プロフィール”欄には何も表示されていない。患者情報ダイアログ40には終了ボタン40Aが設けられ、この終了ボタン40Aがクリックされると、患者情報ダイアログ40は閉じられる。
画像情報ボタン26Hがクリックされると、モニタ装置14の表示画面には図11に示すような画像情報ダイアログ42が現れる。画像情報ダイアログ42には、図11に例示するように、画像表示領域30に表示された医用画像に係わる患者を特定するための患者情報データとして患者名データ“TT”及び患者ID番号データ“FT00001”が医用画像データベースの該当ヘッダー領域HDの第1の区分領域(図2)から読み出されて表示される。また、画像情報ダイアログ42には画像表示領域30に表示された医用画像に関する画像情報データが医用画像データベースの画像格納領域ISの該当区分領域(第1、第2、第3或いは第4の区分領域)から読み出されて表示される。
図11から明らかなように、画像情報データには“検査日”、“画像種別”“画像ID”、“Image番号”、“Serial番号”及び“表示順”が含まれ、また画像情報データには当該医用画像の画像ID番号データを登録した画像ファイルの保管場所も含まれる。更に、画像情報データには、当該医用画像の“記録密度”、その階調度を表す“ダイナミックレンジ”及びその“取得日”が含まれ、当該医用画像がX線画像の場合には、画像情報データには“X線管電圧”及び“X線管電流”も含まれる。
画像情報データには当該医用画像の表示する際の条件も含まれ、本実施形態では、図11に“表示条件1”、“表示条件2”及び“表示条件3”として示すように最大3つの表示条件が用意される。図11に例示するように、各表示条件には、“ラベル”項目、“位置”項目、“WW”項目、“WL”及び“方向”項目が用意される。“ラベル”項目には画像表示領域30に表示されるべき当該医用画像の表示範囲(例えば単純写真全体像)が表示され、“位置”項目(例えば-100:-110)には該表示範囲の原点座標が表示され、“領域”項目には該表示範囲での垂直方向及び水平方向の画素数(例えば2034:2034)が表示される。また、当該医用画像がX線画像或いはX線CT画像である場合には、“WW”項目及び“WL”項目にはそれぞれウインド幅値(例えば3951)及びウインドレベル値(例えば2604)が表示される。また、“方向”項目には当該医用画像の回転角度が表示されるが、図11の例では画像の回転角度はゼロとされる。
上述したように、表示条件バー36上の表示条件選択窓枠36Dには、そのスクロールバー36dをマウス18でクッリク操作することにより数値“1”、“2”及び“3”のうちのいずれか1つが選択表示され得るようになっており、これら数値“1”、“2”及び“3”は上述の“表示条件1”、“表示条件2”及び“表示条件3”のそれぞれに対応する。即ち、表示条件選択窓枠36Dで数値“1”が選択されると、画像表示領域30には医用画像が“表示条件1”で表示され、表示条件選択窓枠36Dで数値“2”が選択されると、画像表示領域30には医用画像が“表示条件1”で表示される。
図11に示すように、画像情報データには、更に、当該医用画像の“画像タイトル”、当該医用画像の“中分類”及び“小分類”及び当該医用画像の“画像重要度”も含まれる。また、画像情報データには当該医用画像についての所見も含まれ、この所見は同図に例示するように“コメント”の付された所見表示窓部42Aに表示される。所見のすべてが所見表示窓部42Aに表示され得ないときには、所見表示窓部42Aにはスクロールバー42Bが現れ、このスクロールバー42Bをマウス18で操作することにより、所見のすべてを見ることができる。なお、画像情報ダイアログ42には終了ボタン42Cが設けられ、この終了ボタン70Cがクリックされると、画像情報ダイアログ42は閉じられる。
以上のような患者情報ダイヤログ40及び画像情報ダイアログ42に表示される種々の情報は画像表示領域30に表示された医用画像を医学的に的確に解析する際に重要な手掛かりと成り得るものである。
上述で述べたような診断支援システムを用いて、或る患者に対して、その医用画像に基づく診断を行うときには2つのケースが考えられる。
先ず、第1のケースとして、当該患者の医用画像がデジタルデータ化されずに医用画像写真や医用画像フィルムとして入手されるケースを考えるられる。このような場合には、画像表示領域30には医用画像データベースから検索されて選出された所望の医用画像だけが参考医用画像として表示される。その後、当該患者の医用画像に基づく診断が画像表示領域30の参考医用画像を参照しつつ下されることになる。
一方、第2のケースとして、当該患者の医用画像がデジタルデータ化されてフロッピーディスクやCD−ROMディスク等の記憶媒体に記録された形態で入手されるケースが考えられる。このような場合には、先ず、かかる記録媒体から当該患者の医用画像データが読み出され、それら医用画像データは間引き処理を受けた後にサムネイル画像としてサムネイル画像表示領域32に表示された後に、上述の場合と同じ手順でそれらサムネイル画像が画像表示領域30に表示される。続いて、医用画像データベースに対する検索が行われて所望の医用画像が参考医用画像として画像表示領域30に表示されることになる。その後、当該患者の医用画像と参考医用画像とを画像表示領域30上で見比べつつ当該患者の医用画像に基づく診断が下されることになる。
なお、上述の第1のケースでも、当該患者の医用画像写真や医用画像フィルムについては、図1に示すようなフィルムデジタイザ20やスライドスキャナ22或いはイメージスキャナ等の周辺機器を用いてデジタル画像データとしてパーソナルコンピュータ10に取り込むことが可能であり、この場合には、第2のケースと同様な態様で診断を行うことができる。
上述したように、本実施形態では、X線医用画像を表示する際のウインド幅値(WW)及びウインドレベル値(WL)については表示条件選択窓枠36Dを用いて変更し得るようになっているが、マウス18の操作によりウインド幅値(WW)及びウインドレベル値(WL)を任意に変更することも可能である。詳述すると、マウス18の中央ボタン18A(図1)を押下した状態で例えば右方に移動させると、ウインド幅(WW)値は増大し、逆に左方に移動させると、ウインド幅(WW)値は減少するようになっている。また、マウス18の中央ボタン18A(図1)を押下した状態で例えば前方に移動させると、ウインドレベル値(WL)は増大し、逆に後方に移動させると、ウインドレベル値(WL)は減少するようになっている。従って、診断中、X線医用画像については、所望の組織が鮮明に表示されるようにウインド幅値(WW)及びウインドレベル値(WL)を調節することができる。
本発明による診断支援プログラム及び医用画像データベースをCD−ROMディスクやDVDディスクにロードした場合には、医用画像に基づく診断についてはパーソナルコンピュータが置かれている場所であればどこでも行うことができる。
図12及び図13を参照すると、パーソナルコンピュータ10で実行される画像提示処理ルーチンのフローチャートが示され、この画像提示処理ルーチンの実行は診断支援プログラムの立上げと同時に開始される。なお、先に述べたように、診断支援プログラム立上げ時にはモニタ装置14には図3に示すような初期画面が表示されている。
先ず、ステップ1201では、DB読込ボタン28Aがクリックされたか否かが監視される。DB読込ボタン28Aのクリック操作が確認されると、ステップ1202に進み、ハードディスク装置12内の医用画像データベースから画像データ等の読込処理が実行される。即ち、医用画像データベースから個々の患者の医用画像データが所見データ等の文字情報データと共に患者ID番号順に読み出される。次いで、ステップ1203では、DB読込指示フラグFDBが“0”から“1”に書き換えられる。DB読込指示フラグFDBはDB読込ボタン28Aのクリック操作により医用画像データベースにアクセスしたか否かを指示するフラグであり、FDB=0のとき、医用画像データベースに対するアクセスが成されていないことを指示し、FDB=1のとき、医用画像データベースに対するアクセスが既になされていることを指示する。勿論、診断支援プログラムの立上げ時では、DB読込指示フラグFDBは“0”に初期化されている。なお、本実施形態では、医用画像データベースに対する検索処理についてはDB読込ボタン28Aのクリック操作後にのみ可能とされている。ステップ1204では、画像表示処理が実行されるが、これについては図14に示す画像表示処理ルーチンを参照して後で詳しく説明する。
ステップ1201でDB読込ボタン28Aのクリック操作が確認されないとき、或いはステップ1204で画像表示処理が完了したとき、ステップ1205に進み、そこで検索割込があったか否かが監視される。即ち、ツール表示領域36に設けられた種々の検索データ入力窓枠のいずれか1つが検索データに対して入力可能状態となったか否かが監視される。例えば、“患者名”の付された患者名入力窓枠がマウス18のクリック操作により該患者名入力窓枠内でカーソル(縦線)が点滅させられたとき、或いは“病名分類項目”の付された病名分類項目入力窓枠のメニュー表示スクロールバーがクリックされたとき、検索割込があったと判断される。ステップ1204で検索割込が確認されると、ステップ1205に進み、そこで検索処理が実行されるが、これについては図15に示す検索処理ルーチンを参照して後で詳しく説明する。
ステップ1205で検索割込が確認されないとき、或いはステップ1206で検索処理が完了したとき、ステップ1207に進み、そこで画像提示モード選択ボタン26Aがクリックされたか否かが監視される。画像提示選択ボタン26Aのクリック操作が確認されると、ステップ1208に進み、そこで画像表示領域30の拡大表示処理が行われる。即ち、図5に示すように縮小表示されていた画像表示領域30は図6に示すように拡大され、これによりモニタ装置14の表示画面からはツール表示領域28及びサムネイル画像表示領域32が排除される。
ステップ1207で画像提示モード選択ボタン26Aのクリック操作が確認されないとき、或いはステップ1208で拡大表示処理が完了したとき、ステップ1209に進み、そこで画像検索モード選択ボタン26Bがクリックされたか否かが監視される。画像検索モード選択ボタン26Bのクリック操作が確認されると、ステップ1210に進み、そこで画像表示領域30の縮小表示処理が行われる。即ち、図6に示すように拡大表示されていた画像表示領域30は図5に示すように縮小され、これによりモニタ装置14の表示画面にはツール表示領域28及びサムネイル画像表示領域32が表示される。
ステップ1209で画像検索モード選択ボタン26Bのクリック操作が確認されないとき、或いはステップ1210で縮小表示処理が完了したとき、ステップ1211に進み、そこで画像切替ボタン26Cがクリックされたか否かが監視される。画像切替ボタン26Cのクリック操作が確認されると、ステップ1212に進み、そこで画像切替処理が行われる。即ち、上述したように、画像切替ボタン26Cのクリック操作時には、画像表示領域30の表示医用画像の切替が医用画像の重合わせ順とは逆方向に行われる。
ステップ1209で画像切替ボタン26Cのクリック操作が確認されないとき、或いはステップ1212で画像切替処理が完了したとき、ステップ1213に進み、そこで画像切替ボタン26Dがクリックされたか否かが監視される。画像切替ボタン26Dのクリック操作が確認されると、ステップ1214に進み、そこで画像切替処理が行われる。即ち、上述したように、画像切替ボタン26Dのクリック操作時には、画像表示領域30の表示医用画像の切替が医用画像の重合わせ順の方向に行われる。
ステップ1213で画像切替ボタン26Dのクリック操作が確認されないとき、或いはステップ1214で画像切替処理が完了したとき、ステップ1215に進み、そこで三次元画像作成ボタン26Fがクリックされたか否かが監視される。三次元画像作成ボタン26Fのクリック操作が確認されると、ステップ1216に進み、そこで画像表示領域30に現に表示されている医用画像がX線CT画像であるか否かが判断される。画像表示領域30に現に表示されている医用画像がX線CT画像でないとき、ステップ1217に進み、そこでエラーメッセージが表示される。即ち、エラー表示ダイアログ(図示されない)がモニタ装置14の表示画面に現れ、そこには例えば「該当医用画像は三次元表示はできません」というような旨のエラーメッセージが表示される。次いで、ステップ1218では、エラー表示解除が行われたか否かが監視される。即ち、上述のエラー表示ダイアログの表示解除ボタンがクリックされたか否かが監視され、該表示解除ボタンのクリックが確認されると、ステップ1201に戻り、同様な処理が繰り返される。
一方、ステップ1216で画像表示領域30に現に表示されている医用画像がX線CT画像であると判断されたとき、ステップ1219に進み、そこで三次元画像作成処理が行われる。即ち、上述した三次元画像作成プログラムに基づいて当該X線CT画像データが処理され、これにより画像表示領域30上には該X線CT画像が三次元画像として表示される。なお、X線CT画像データの二次元画素データから三次元画素データが前もって生成され、その三次元画素データが医用画像データベースに格納されている場合には、ステップ1219では、医用画像データベースからの三次元画像データの読出しが行われる。
ステップ1215で三次元画像作成ボタン26Fのクリック操作が確認されないとき、或いはステップ1219で三次元画像作成処理が完了したとき、ステップ1220に進み、そこでスクロールバー36dがクリックされたか否かが監視される。スクロールバー36dのクリック操作が確認されると、ステップ1221に進み、そこで表示条件選択処理が実行される。即ち、画像表示領域30上に現に表示されている医用画像はスクロールバー36dのクッリク操作により表示条件選択窓枠36Dに選択表示された数値に対応した表示条件で表示し直される。例えば、医用画像が表示条件“1”(図11)に基づいて画像表示領域30に表示されているとき、表示条件選択窓枠36Dに数値“2”が選択表示されると、該医用画像の表示は“表示条件2”(図11)に基づくものとなる。
ステップ1220でスクロールバー36dのクリック操作が確認されないとき、或いはステップ1221で表示条件選択処理が完了したとき、ステップ1222に進み、そこで患者情報ボタン26Gがクリックされたか否かが監視される。患者情報ボタン26Gのクリック操作が確認されると、ステップ1223に進み、患者情報ダイアログ表示処理が行われ、これにより図10に示すような患者情報ダイアログ40がモニタ装置14に表示される。
ステップ1222で患者情報ボタン26Gのクリック操作が確認されないとき、或いはステップ1223で患者情報ダイアログ表示処理が完了したとき、ステップ1224に進み、そこで画像情報ボタン26Hがクリックされたか否かが監視される。画像情報ボタン26Hのクリック操作が確認されると、ステップ1225に進み、画像情報ダイアログ表示処理が行われ、これにより図11に示すような患者情報ダイアログ40がモニタ装置14に表示される。
ステップ1224で画像情報ボタン26Hのクリック操作が確認されないとき、或いはステップ1225で画像情報ダイアログ表示処理が完了したとき、ステップ1226に進み、そこで患者画像データの読込が指令されたか否かが監視される。例えば、診断すべき患者の医用画像データがフロッピーディスクやCD−ROMディスク等の記憶媒体から読み込まれる場合には、フロッピーディスクドライバやCD−ROMドライバを始動させる指令が例えばマウス18の操作により成されたか否かが監視され、また図1に示すようなフィルムデジタイザ20やスライドスキャナ22或いはイメージスキャナ等の周辺機器から当該患者の医用画像データが読み込まれる場合には周辺機器を始動させる指令が例えばマウス18の操作により成されたか否かが監視される。患者画像データの読込指令が確認されると、ステップ1227に進み、そこで患者画像表示処理が実行されるが、これについては図16に示す患者画像表示処理ルーチンを参照して後で詳しく説明する。
ステップ1226で患者画像データの読込開始が確認されないとき、或いはステップ1227で患者画像表示処理が完了したとき、ステップ1228に進み、そこでその他のボタン或いはスクロールバーがクリックされたか否かが監視される。その他のボタン或いはスクロールバーのクリック操作が確認されると、ステップ1229に進み、そこでその他のボタン或いはスクロールバーに対応した処理が実行される。要するに、モニタ装置14の表示画面には本発明に直接関係しない種々のボタン或いはスクロールバーが表示されているが、それらボタン或いはスクロールバーのクリック操作に基づく処理がステップ1228及び1229で代表されている。
ステップ1228でその他のボタン或いはスクロールバーのクリック操作が確認されないとき、或いはステップ1229でその他のボタン或いはスクロールバーの対応処理が完了したとき、ステップ1230に進み、そこで終了ボタン24Aがクリックされたか否かが監視される。終了ボタン24Aのクリック操作が確認されないとき、ステップ1201に戻り、上述した種々のボタン或いはスクロールバーのクリック操作が再び監視され、クリック操作されたボタンに対応した処理がその都度実行される。
ステップ1230で終了ボタン24Aのクリック操作が確認されると、ステップ1231に進み、そこで終了処理が実行された後、本ルーチンの実行が終了すると共に診断支援プログラムが閉じられる。
図14を参照すると、図12及び図13の画像提示処理ルーチンのステップ1204でサブルーチンとして実行される画像表示処理ルーチンのフローチャートが示される。
ステップ1401では、医用画像データベースから読み出された患者データが患者データ表示領域28Dに患者ID番号順に表示されると共にその先頭患者データが反転表示される。ステップ1402では、反転表示患者データの医用画像データが医用画像データベースから読み出された後に間引き処理されてサムネイル画像データとされ、次いでステップ1403でそれらサムネイル画像データに基づいてサムネイル画像がサムネイル画像表示領域32に表示される。
ステップ1404でのサムネイル画像表示処理後、ステップ1404に進み、そこで画像表示領域分割ボタン26Eがクリックされたか否かが監視される。画像表示領域分割ボタン26Eのクリック操作が確認されると、ステップ1405に進み、そこで配置選択ダイアログ表示処理が行われる。即ち、モニタ装置14には図7に示すような配置選択ダイアログ38が表示される。次いで、ステップ1406では、配置選択ダイアログ36を用いて画像表示領域30に最大3枚の医用画像をどのような態様で配置させるべきかの配置選択処理が実行される。
ステップ1404で画像表示領域分割ボタン26Eのクリック操作が確認されないとき、或いはステップ1406で配置選択処理が完了したとき、ステップ1407に進み、そこでサムネイル画像表示領域32上のサムネイル画像に対して、マウス18によるドラッグ操作が開始されたか否かが監視される。即ち、先に述べたように、個々のサムネイル画像に対応した医用画像を画像表示領域30に表示させるためには、該サムネイル画像をサムネイル画像表示領域32から画像表示領域30までドラッグすることが必要であり、そのドラッグ操作の開始がステップ1407で監視される。
ステップ1407で画像ドラッグ操作の開始が確認されると、ステップ1408に進み、そこでドラッグ操作が終了したか否かが監視される。ドラッグ操作の終了が確認されると、ステップ1409に進み、そこでドラッグ操作が適正に行われたか否かが判断される。ドラッグ操作が適正に行われたとき、ステップ1410に進み、そこで当該サムネイル画像に対応した医用画像が画像表示領域30に表示される。一方、ドラッグ操作が適正に行われなかったとき、例えばドラッグ操作が画像表示領域30から外れた個所で終了したときには、ドラッグ操作はエラーとされ、ステップ1409からステップ1407に戻る。この場合には、所望のサムネイル画像を画像表示領域30に表示させるためには、該サムネイル画像のドラッグ操作を再び行うことが必要である。
ステップ1407で画像ドラッグ操作の開始が確認されないとき、ステップ1411に進み、患者データ表示領域28D上の患者データのいずれかがマウス18によりクリックされたか否かが監視される。患者データのクリック操作が確認されると、ステップ1412に進み、そこで該患者データの反転表示シフト処理が行われる。即ち、反転表示がクリック操作された患者データにシフトされる。次いで、ステップ1402に戻り、同様な処理が繰り返される。要するに、患者データ表示領域28D上の患者データのいずれかが反転表示により選択されると、その患者データの医用画像がサムネイル化されてサムネイル画像表示領域32に表示され、そのうちのいずれかのサムネイル画像が画像表示領域30にドラッグされると、そのサムネイル画像に対応した医用画像が画像表示領域30に表示されることになる。
ステップ1411で患者データのクリック操作が確認されないとき、ステップ1413に進み、そこでモニタ装置14の表示画面上のいずれかのボタン或いはスクロールバーがクリックされたか否かが監視され、該ボタン或いはスクロールバーのクリック操作が確認されると、そのボタン或いはスクロールバーに対応した処理を実行するために、図12及び13のメインルーチン即ち画像提示処理ルーチンのステップ1204に進む。一方、ステップ1410でモニタ装置14の表示画面上のいずれかのボタン或いはスクロールバーのクリック操作が確認されないときには、ステップ1407に戻る。要するに、モニタ装置14の表示画面上のいずれかのボタン或いはスクロールバーのクリック操作が確認されない限り、図14の画像表示処理ルーチンの実行が続けられる。
図15を参照すると、図12及び図13の画像提示処理ルーチンのステップ1206でサブルーチンとして実行される検索処理ルーチンのフローチャートが示される。
ステップ1501では、オペレータによりキーボード16を通して検索データがツール表示領域28に設けられた種々の検索データ入力窓枠に入力されたか否かが監視される。例えば、ステップ1501で“患者名”の付された患者名入力窓枠に対する患者名の入力が確認されると、ステップ1502に進み、そこで入力患者名が該患者名入力窓枠に表示される。
ステップ1501で検索データの入力が確認されないとき、或いはステップ1502で入力検索データ(患者名)の表示が完了した後、ステップ1503に進み、そこでモニタ装置14の表示画面上のいずれかのボタン或いはスクロールバーがクリックされたか否かが監視される。ステップ1503でモニタ装置14の表示画面上のいずれかのボタン或いはスクロールバーのクリック操作が確認された場合には、該ボタン或いはスクロールバーに対応した処理を実行するために、図12及び図13のメインルーチン即ち画像処理ルーチンのステップ1207に進む。
ステップ1503でモニタ装置14の表示画面上のいずれかのボタン或いはスクロールバーのクリック操作が確認されない場合には、ステップ1504に進み、そこでクリアボタン28Cがクリックされたか否かが監視される。クリアボタン28Cのクリック操作が確認されないときには、ステップ1505に進み、そこで検索ボタン28Aがクリックされたか否かが監視される。検索ボタン28Aのクリック操作が確認されないとき、ステップ1501に戻る。また、ステップ1504でクリアボタン28Cのクリック操作が確認されたときは、ステップ1506に進み、そこで入力検索データに対するクリア処理が行われ、その後ステップ1501に戻る。要するに、モニタ装置14の表示画面上のいずれかのボタン或いはスクロールバーがクリックさない限り、検索データの入力に対して待機状態となり、検索データが入力される度毎にその入力検索データが該当検索データ入力窓枠に表示される(ステップ1502)。
ステップ1505で検索ボタン28Aのクリック操作が確認されると、ステップ1507に進み、そこでDB読込指示フラグFDBが“1”であるか“0”であるかが判断される。FDB=0であるとき、即ち医用画像データベースに対するアクセスが未だなされていないとき、ステップ1508に進み、そこでエラーメッセージが表示される。即ち、エラー表示ダイアログ(図示されない)がモニタ装置14の表示画面に現れ、そこには例えば「BD(データベース)読込を行ってください」というような旨のエラーメッセージが表示される。次いで、ステップ1509では、エラー表示解除が行われたか否かが監視される。即ち、エラー表示ダイアログ上の表示解除ボタンがクリックされたか否かが監視され、該表示解除ボタンのクリックが確認されると、ステップ1501に戻り、同様な処理が繰り返される。
ステップ1507でFDB=1であるとき、即ち医用画像データベースに対するアクセスが完了しているとき、ステップ1510に進み、そこで入力検索データに基づく検索処理が実行される。即ち、入力検索データ即ち検索条件に合致する医用画像データが医用画像データベース内にあるか否かについて検索が行われる。次いで、ステップ1511では、その検索結果が判断される。検索結果として、検索データ(検索条件)に合致した医用画像データが無いと判断されたときには、ステップ1512に進み、そこでエラーメッセージが表示される。即ち、検索結果エラーダイアログ(図示されない)がモニタ装置14の表示画面に現れ、そこには例えば「該当する医用画像はありません」というような旨のエラーメッセージが表示される。次いで、ステップ1513では、検索結果エラーダイアログ上の表示解除ボタンがクリックされたか否かが監視され、該表示解除ボタンのクリックが確認されると、ステップ1501に戻り、同様な処理が繰り返される。
ステップ1511で検索データ(検索条件)に合致した医用画像データがあると判断されたときには、ステップ1514に進み、そこでハードディスク装置12内の医用画像データベースからの画像データの読込処理が実行される。即ち、検索データ(検索条件)に合致した医用画像データが医用画像データベースから所見データ等の文字情報データと共に患者ID番号順に読み出される。次いで、ステップ1515では、既に説明した画像表示処理(図14に示す画像表示処理ルーチン)が実行され、その後ステップ1207に進む。
図16を参照すると、図12及び図13の画像提示処理ルーチンのステップ1227でサブルーチンとして実行される患者画像表示処理ルーチンのフローチャートが示される。
ステップ1601では、患者画像データがフロッピーディスクやCD−ROMディスク等の記憶媒体から読み込まれるか或いは図1に示すようなフィルムデジタイザ20やスライドスキャナ22或いはイメージスキャナ等の周辺機器から読み込まれた後に間引き処理されてサムネイル画像データとされ、次いでステップ1602でそれらサムネイル画像データに基づいてサムネイル画像がサムネイル画像表示領域32に表示される。
ステップ1602でのサムネイル画像表示処理後、ステップ1603に進み、そこで画像表示領域分割ボタン26Eがクリックされたか否かが監視される。画像表示領域分割ボタン26Eのクリック操作が確認されると、ステップ1604に進み、そこで配置選択ダイアログ表示処理が行われる。即ち、モニタ装置14には図7に示すような配置選択ダイアログ38が表示される。次いで、ステップ1605では、配置選択ダイアログ36を用いて画像表示領域30に最大3枚の医用画像をどのような態様で配置させるべきかの配置選択処理が実行される。
ステップ1603で画像表示領域分割ボタン26Eのクリック操作が確認されないとき、或いはステップ1605で配置選択処理が完了したとき、ステップ1606に進み、そこでサムネイル画像表示領域32上のサムネイル画像に対して、マウス18によるドラッグ操作が開始されたか否かが監視される。即ち、先に述べたように、個々のサムネイル画像に対応した医用画像を画像表示領域30に表示させるためには、該サムネイル画像をサムネイル画像表示領域32から画像表示領域30までドラッグすることが必要であり、そのドラッグ操作の開始がステップ1606で監視される。
ステップ1406で画像ドラッグ操作の開始が確認されると、ステップ1607に進み、そこでドラッグ操作が終了したか否かが監視される。ドラッグ操作の終了が確認されると、ステップ1608に進み、そこでドラッグ操作が適正に行われたか否かが判断される。ドラッグ操作が適正に行われたとき、ステップ1609に進み、そこで当該サムネイル画像に対応した医用画像が画像表示領域30に表示される。一方、ドラッグ操作が適正に行われなかったとき、例えばドラッグ操作が画像表示領域30から外れた個所で終了したときには、ドラッグ操作はエラーとされ、ステップ1608からステップ1606に戻る。この場合には、所望のサムネイル画像を画像表示領域30に表示させるためには、該サムネイル画像のドラッグ操作を再び行うことが必要である。
ステップ1606で画像ドラッグ操作の開始が確認されないとき、ステップ1610に進み、モニタ装置14の表示画面上のいずれかのボタン或いはスクロールバーがクリックされたか否かが監視され、該ボタン或いはスクロールバーのクリック操作が確認されると、そのボタン或いはスクロールバーに対応した処理を実行するために、図12及び13のメインルーチン即ち画像提示処理ルーチンのステップ1228に進む。一方、ステップ1610でモニタ装置14の表示画面上のいずれかのボタン或いはスクロールバーのクリック操作が確認されないときには、ステップ1603に戻る。要するに、モニタ装置14の表示画面上のいずれかのボタン或いはスクロールバーのクリック操作が確認されない限り、図16の患者画像表示処理ルーチンの実行が続けられる。
10:パーソナルコンピュータ
12:外部記憶装置(ハードディスク装置)
14:モニタ装置
16:キーボード
18:マウス
20:フィルムデジタイザ
22:スライドスキャナ
24:メニューバー
24A:終了ボタン
26:ツールバー
26A:画像提示モード選択ボタン
26B:画像検索モード選択ボタン
26C・26D:画像切替ボタン
26E:画像表示領域分割ボタン
26F:三次元画像作成ボタン
26G:患者情報ボタン
26H:画像情報ボタン
28:ツール表示領域
28A:データベース(DB)読込ボタン
28B:検索ボタン
28C:クリアボタン
30:画像表示領域
32:サムネイル画像表示
34:ツールバー
34A・34B:画像回転ボタン
34C・34D:倍率変更ボタン
36:表示条件バー
36A・36B・36C・36D:表示窓枠
38:配置選択ダイアログ
40:患者情報ダイアログ
42:画像情報ダイアログ
12:外部記憶装置(ハードディスク装置)
14:モニタ装置
16:キーボード
18:マウス
20:フィルムデジタイザ
22:スライドスキャナ
24:メニューバー
24A:終了ボタン
26:ツールバー
26A:画像提示モード選択ボタン
26B:画像検索モード選択ボタン
26C・26D:画像切替ボタン
26E:画像表示領域分割ボタン
26F:三次元画像作成ボタン
26G:患者情報ボタン
26H:画像情報ボタン
28:ツール表示領域
28A:データベース(DB)読込ボタン
28B:検索ボタン
28C:クリアボタン
30:画像表示領域
32:サムネイル画像表示
34:ツールバー
34A・34B:画像回転ボタン
34C・34D:倍率変更ボタン
36:表示条件バー
36A・36B・36C・36D:表示窓枠
38:配置選択ダイアログ
40:患者情報ダイアログ
42:画像情報ダイアログ
Claims (15)
- 格納手段と、
前記格納手段に構築されかつ多数の診断用参考医用画像データから成る医用画像データベースと、
前記医用画像データベースから所望の診断用参考医用画像データを検索する検索手段と、
前記検索手段によって検索された診断用参考医用画像データに基づいてその診断用参考医用画像を表示するモニタ手段と、
前記モニタ手段での診断用参考医用画像の表示を切り替えるための画像表示切替手段とを具備して成る診断支援システム。 - 請求項1に記載の診断支援システムにおいて、更に、診断すべき患者の医用画像データを取り込むための医用画像データ取込手段と、この医用画像データ取込手段で取り込まれた医用画像データに基づいてその医用画像を前記モニタ手段で表示させる患者医用画像表示手段とが設けられることを特徴とする診断支援システム。
- 請求項1または2に記載の診断支援システムにおいて、更に、前記モニタ手段の表示画面に少なくとも2枚以上の医用画像を同時に表示させるために該表示画面を少なくとも2つに分割に分割する表示画面分割手段が設けられることを特徴とする診断支援システム。
- 請求項1から3までのいずれか1項に記載の診断支援システムにおいて、前記医用画像データベースには個々の患者毎に一連の診断用参考医用画像データが格納されると共に該一連の診断用参考医用画像データに対してその患者情報データが付与されており、更に、前記モニタ手段での診断用参考医用画像の表示時にその患者情報データを必要に応じて該モニタ手段に表示させる患者情報表示手段が設けられることを特徴とする診断支援システム。
- 請求項1から3までのいずれか1項に記載の診断支援システムにおいて、前記医用画像データベースには個々の医用画像データに対してその画像情報データが付与されており、更に、前記モニタ手段での診断用参考医用画像の表示時にその画像情報データを必要に応じて該モニタ手段に表示させる画像情報表示手段が設けられることを特徴とする診断支援システム。
- 請求項1から5までのいずれか1項に記載の診断支援システムにおいて、前記モニタ手段に表示された診断用参考医用画像が一連のスライス画像データから構成される医用画像であるときに、該一連のスライス医用画像データから三次元医用画像データを作成してその三次元医用画像データに基づく三次元医用画像を診断用参考医用画像として前記モニタ手段に必要に応じて表示させる三次元医用画像作成/表示手段が設けられることを特徴とする診断支援システム。
- 請求項1から5までのいずれか1項に記載の診断支援システムにおいて、前記モニタ手段に表示された診断用参考医用画像が一連のスライス画像データから構成される医用画像であるときに、該一連のスライス医用画像データから三次元医用画像データが予め作成されて前記格納手段に格納され、該三次元画像データに基づく三次元医用画像を前記モニタ手段に必要に応じて表示させるための三次元医用画像表示手段が設けられることを特徴とする診断支援システム。
- 格納手段に構築されかつ多数の診断用参考医用画像データから成る医用画像データベースから所望の診断用参考医用画像データを検索する検索段階と、
前記検索段階で検索された診断用参考医用画像データに基づいてその診断用参考医用画像をモニタ手段に順次表示させる段階と、
前記モニタ手段での診断用参考医用画像の表示を必要に応じて切り替える画像表示切替段階とを包含する診断支援方法。 - 請求項8に記載の診断支援方法において、更に、診断すべき患者の医用画像データを取り込む医用画像データ取込段階と、この医用画像データ取込段階で取り込まれた医用画像データに基づいてその医用画像を前記モニタ手段で表示させる患者医用画像表示処理段階とが包含されることを特徴とする診断支援方法。
- 請求項8または9に記載の診断支援方法において、更に、前記モニタ手段の表示画面に少なくとも2枚以上の医用画像を同時に表示させるために該表示画面を少なくとも2つに分割に分割する表示画面分割段階が包含されることを特徴とする診断支援方法。
- 請求項8から10までのいずれか1項に記載の診断支援方法において、前記医用画像データベースには個々の患者毎に一連の診断用参考医用画像データが格納されると共に該一連の診断用参考医用画像データに対してその患者情報データが付与されており、更に、前記モニタ手段での診断用参考医用画像の表示時にその患者情報データを必要に応じて該モニタ手段に表示させる患者情報表示段階が包含されることを特徴とする診断支援方法。
- 請求項8から11までのいずれか1項に記載の診断支援方法において、前記医用画像データベースには個々の診断用参考医用画像データに対してその画像情報データが付与されており、更に、前記モニタ手段での診断用参考医用画像の表示時にその画像情報データを必要に応じて該モニタ手段に表示させる画像情報表示段階が包含されることを特徴とする診断支援方法。
- 請求項8から12までのいずれか1項に記載の診断支援方法において、前記モニタ手段に表示された診断用参考医用画像が一連のスライス画像データから構成される医用画像であるときに、該一連のスライス医用画像データから三次元医用画像データを作成してその三次元医用画像データに基づく三次元医用画像を診断用参考医用画像として前記モニタ手段に必要に応じて表示させる三次元医用画像作成/表示段階が包含されることを特徴とする診断支援方法。
- 請求項8から12までのいずれか1項に記載の診断支援方法において、前記モニタ手段に表示された診断用参考医用画像が一連のスライス画像データから構成される医用画像であるときに、該一連のスライス医用画像データから三次元医用画像データが予め作成されて前記格納手段に格納され、該三次元画像データに基づく三次元医用画像を前記モニタ手段に必要に応じて表示させるための三次元医用画像表示段階が包含されることを特徴とする診断支援方法。
- 請求項8から12までのいずれか1項に記載の診断支援方法を実行させるためのプログラムを格納した記憶媒体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004068379A JP2005253641A (ja) | 2004-03-11 | 2004-03-11 | 診断支援システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004068379A JP2005253641A (ja) | 2004-03-11 | 2004-03-11 | 診断支援システム |
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-
2004
- 2004-03-11 JP JP2004068379A patent/JP2005253641A/ja active Pending
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