JP2005252766A - 伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回線の輻輳情報を負荷分散処理条件に加えることにより、トラヒックを適切に分散できるルート選択処理を可能とする技術を提供する。
【解決手段】 パケットを複数の方路へ選択的に伝送して負荷分散を行う際、受信したパケットから宛先アドレス及び送信元アドレスを抽出し、各方路から受信される制御情報に基づいて輻輳状況を検出し、この輻輳状況を示す輻輳情報を求め、前記宛先アドレス、送信元アドレス及び輻輳情報に基づいて方路を決定して該方路にパケットを出力する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ネットワークを介してパケットを転送する技術に関する。
例えば、本発明は、IPネットワーク網におけるIPパケットルーター装置のIPパケットフォワーディング処理に関する。
近年、IPパケットのトラヒックの急増に伴い、IPネットワークの拡大やネットワークリソースの効率的な活用、伝送品質の向上が要求されている。
従来の技術では、IPネットワークにおけるトラヒックの経路は、ネットワーク設計により定まっていた。従ってIPネットワーク網のトラヒックが変化し、ネットワークパス間でのバランスが崩れてくると、ネットワーク管理者によるネットワークパス見直しや、再構築の必要が生じていた。
図3に、従来のトラヒックフローの例を示す。
この図に示すIPスイッチ(ルーター)は、IPネットワークのユーザ拠点との境界に設けたエッジルータである。
ここで、ルーターαに接続された端末A,B,CからIPネットワークを介してルーターβに接続されている端末Xに対して、大量のデータ送信を実施したとする。この場合、ルーターαでは、宛先アドレス(DA:Destination Address)を用いて方路検索を行い、
接続ポートを決定する。従って同じ相手先IPアドレスへの全てのパケットが同じ経路を介してルーターβに伝送される事となる。即ち、ルーターαとルーターβ間には、複数のパスが存在するにも関らず、1本のパスに対してトラヒックが集中し、パケットの転送遅延の発生、もしくはパケットロスが発生する原因となっていた。
そして、このトラヒックの集中による問題を解決するため、同一の相手先アドレスへのパケットを複数ルートに分散して伝送する所謂負荷分散処理(Load balancing 処理)も
用いられる様になってきた。
この負荷分散処理を行ったトラヒックフローを図12に示す。図11と同様にルーターαには端末A,B,Cから端末Xに対しての大量のデータ転送が要求されている。この場合、ルーターαでは負荷分散処理が実施される為に、其々の端末A,B,Cからのパケットは、異なる経路を用いてルーターβに伝送される。つまり、複数のパスに負荷を分散して転送する事により、ネットワーク効率を高めることができる。
この負荷分散処理を実現する為には、例えば図13に示す様な構成のルーター90が用いられている。同図に示す様に従来のルーター90は、複数のルーティングテーブルを記憶した記憶部95や、ルーティングテーブルインターフェイス94、ハッシュ演算部93等からなる方路決定部を備えている。
ルーター90は、パケットを受信すると、IPヘッダ抽出部91にて宛先アドレス(DA)と送信元アドレス(SA:Source Address)を抽出し、ハッシュ演算部93へと渡す。
ハッシュ演算部93では、DA及びSAを元にハッシュ演算(例えばCRC演算)を行い、演算結果として求めたハッシュ値をルーティングテーブルインターフェイス94に送信する。該ルーティングテーブルインターフェイス94は、記憶部95のルーティングテ
ーブルを検索して前記ハッシュ値と対応する出力方路情報を求める。
ルーティングテーブルインターフェイス94により得られた出力方路情報に基づいて送信制御部96は、パケットバッファ92からのパケットを対応する送信ポート97から送信する。
本願発明に関連する先行技術として、例えば、下記の特許文献1及び2に開示される技術がある。
特開2003−218914号公報 特開平9−270801号公報
上述した技術では、入力されるパケットのDA及びSAにのみ基づいて出力方路を求めている為、選択された回線が輻輳状態にある場合も想定できる。
このため、DA及びSAのみに基づいた負荷分散処理では、選択したルートが輻輳状態であってもこの回線にパケットを送出する事になり、輻輳を助長する場合があった。
そこで本発明では、回線の輻輳情報を負荷分散処理条件に加えることにより、トラヒックを適切に分散できるルート選択処理を可能とする技術の提供を目的とする。
本発明の伝送装置は、ネットワークを介してパケットを伝送する際に複数の方路への負荷分散を行う伝送装置であって、
受信したパケットから宛先アドレス及び送信元アドレスを抽出するアドレス抽出部と、
各方路から受信される制御情報に基づいて輻輳状況を検出し、この輻輳状況を示す輻輳情報を求める輻輳検出部と、
前記宛先アドレス、送信元アドレス及び輻輳情報に基づいて方路を決定する方路決定部と、
前記方路決定部で決定した方路にパケットを出力する送信制御部とを備える。
前記方路決定部は、送信元アドレスと宛先アドレスのハッシュ値を求め、該ハッシュ値と輻輳情報とに対応した方路をルーティングテーブルから索出しても良い。
前記ルーティングテーブルは、負荷分散を行う複数の方路に対応した複数のルーティング情報をそれぞれ複数の領域に格納しており、
前記方路決定部は、該ルーティングテーブルの各領域にハッシュ値を割り当て、前記宛先アドレス及び送信元アドレスのハッシュ値と対応する領域を選択し、この選択した領域のルーティング情報から前記宛先アドレスに対応する方路を索出しても良い。
前記方路決定部が、前記輻輳情報に基づいて前記各領域のハッシュ値の割り当てを変更することにより、輻輳状態に応じて選択される領域を変えても良い。
前記方路決定部は、各方路から受信した輻輳情報に応じ、輻輳が生じている方路の前記割り当てを減らすことで、輻輳している方路へのルーティング量を減らし、負荷バランスをとっても良い。
また、前記パケットを複数の受信ポートから受信し、これと対応する複数の送信ポートから送信する場合、
前記送信制御部が、前記各送信ポートにおいてどの領域のルーティング情報に基づく方路への送信パケットがどれだけ送信されたかを示す情報である送信統計情報を前記輻輳検
出部に通知し、
前記輻輳検出部が、各受信ポートから得られる制御情報を常時又は定期的に監視し、この制御情報に基づいて負荷の高い受信ポートを求め、前記送信統計情報に基づいてこの負荷の高い受信ポートと対応する送信ポートにおいて送信量の多いパケットの方路を求め、この方路を示す情報を輻輳情報として方路決定部に通知しても良い。
前記パケットを複数の受信ポートから受信し、これと対応する複数の送信ポートから送信する場合、
前記送信制御部が、前記各送信ポートにおいてどの領域のルーティング情報に基づく方路への送信パケットがどれだけ送信されたかを示す情報である送信統計情報を前記輻輳検出部に通知し、
前記輻輳検出部が、各受信ポートから得られる制御情報を常時又は定期的に監視し、この制御情報に基づいて負荷の高い受信ポートを求め、前記送信統計情報に基づいてこの負荷の高い受信ポートと対応する送信ポートにおいて送信量の多いパケットの方路を索出したルーティングテーブルの領域を求め、この領域を示す情報を輻輳情報として方路決定部に通知し、
前記方路決定部が、この輻輳情報に示された領域の前記割り当てを減らすことで、輻輳している方路へのルーティング量を減らし、負荷バランスをとっても良い。
また、本発明の伝送方法は、
ネットワークを介してパケットを伝送する際に複数の方路への負荷分散を行う伝送装置にて運用される際、
受信したパケットから宛先アドレス及び送信元アドレスを抽出するステップと、
各方路から受信される制御情報に基づいて輻輳状況を検出し、この輻輳状況を示す輻輳情報を求めるステップと、
前記宛先アドレス、送信元アドレス及び輻輳情報に基づいて方路を決定するステップと、
前記決定した方路にパケットを出力するステップを
含む。
前記方路を決定するステップにおいて、送信元アドレスと宛先アドレスのハッシュ値を求め、該ハッシュ値と輻輳情報とに対応した方路をルーティングテーブルから索出しても良い。
また、前記伝送方法において、前記ルーティングテーブルが、負荷分散を行う複数の方路に対応した複数のルーティング情報をそれぞれ複数の領域に格納しており、前記各ルーティングテーブルの各領域にハッシュ値を割り当てておき、
前記方路を決定するステップにおいて、前記宛先アドレス及び送信元アドレスのハッシュ値と対応する領域を選択し、この選択した領域のルーティング情報から宛先アドレスに対応する方路を索出しても良い。
前記方路を決定するステップにおいて、前記輻輳情報に基づき前記各領域のハッシュ値の割り当てを変更することにより、輻輳状態に応じて選択される領域を変えても良い。
また、前記パケットを複数の受信ポートから受信し、これと対応する複数の送信ポートから送信する場合、
前記各送信ポートにおいてどの領域のルーティング情報に基づく方路への送信パケットがどれだけ送信されたかを示す情報である送信統計情報を前記輻輳検出部に通知するステップを更に備え、
前記輻輳情報を求めるステップにおいて、各受信ポートから得られる制御情報を常時又
は定期的に監視し、この制御情報に基づいて負荷の高い受信ポートを求め、前記送信統計情報に基づいてこの負荷の高い受信ポートと対応する送信ポートにおいて送信量の多いパケットの方路を求め、この方路を示す情報を輻輳情報として方路決定部に通知しても良い。
前記パケットを複数の受信ポートから受信し、これと対応する複数の送信ポートから送信する場合、
前記各送信ポートにおいてどの領域のルーティング情報に基づく方路への送信パケットがどれだけ送信されたかを示す情報である送信統計情報を前記輻輳検出部に通知するステップを更に備え、
前記輻輳情報を求めるステップにおいて、各受信ポートから得られる制御情報を常時又は定期的に監視し、この制御情報に基づいて負荷の高い受信ポートを求め、前記送信統計情報に基づいてこの負荷の高い受信ポートと対応する送信ポートにおいて送信量の多いパケットの方路を索出したルーティングテーブルの領域を求め、この領域を示す情報を輻輳情報として方路決定部に通知し、
前記方路を決定するステップにおいて、この輻輳情報に示された領域の前記割り当てを減らすことで、輻輳している方路へのルーティング量を減らし、負荷バランスをとっても良い。
また、本発明のネットワークシステムは、ネットワークを介してパケットを伝送する際に複数の方路への負荷分散を行う伝送装置をノードとして含み、
該伝送装置が、
受信したパケットから宛先アドレス及び送信元アドレスを抽出するアドレス抽出部と、
各方路から受信される制御情報に基づいて輻輳状況を検出し、この輻輳状況を示す輻輳情報を求める輻輳検出部と、
前記宛先アドレス、送信元アドレス及び輻輳情報に基づいて方路を決定する方路決定部と、
前記方路決定部で決定した方路の次のノードにパケットを出力する送信制御部とを備える。
図3は、本発明の原理説明図である。同図に示す伝送装置10は、アドレス抽出部16や、輻輳検出部25、方路決定部17、送信制御部18を備えている。
加入者側からパケットが入力されると伝送装置10は、アドレス抽出部16にて該パケットのヘッダ情報から方路検索で使用する宛先アドレス及び送信元アドレスの情報を抽出する。パケットデータとの関連付けを行う為にフローIDを付加し、方路決定部17へ通知する。伝送装置10は、方路検索結果が求まるまでの間、パケットデータを方路決定部17に渡したアドレス情報と同一のフローIDと共に、パケットバッファ6に格納させる。
方路決定部17には、負荷分散に応じたルーティング情報を格納した複数の領域を有するルーティングテーブルを記憶部5に記憶している。
輻輳検出部25は、送信制御部が送信ポート22から各方路へ出力したパケットの送信統計情報と、ポーズ監視部8が各受信ポート14にて受信される制御情報(バックプレッシャ情報)とに基づいて各方路の輻輳状況を求め、この輻輳状況に応じた輻輳情報を方路決定部17に通知する。
方路決定部17は、テーブル選択部15が、DA及びSAのハッシュ演算値と、輻輳情報とに基づいて方路検索に用いるルーティングテーブルの領域を決定し、この領域のルー
ティング情報についてDAによる方路検索を行い、当該パケットを出力する方路を決定し、この方路へ出力するための出力方路情報と前記フローIDを送信制御部18に通知する。
送信制御部18のスケジューラ24は、パケットバッファ6を介して共有メモリ23に格納されたパケットデータのうち前記フローIDと対応するパケットデータを前記出力方路情報に基づいて対応する送信ポート22から送信する。
このように本発明の構成であれば、以下の2つのポイントにより、課題解決の作用が期待できる。
(1)図3の方路決定部に示す如く、IPヘッダー情報のDA情報だけで方路検索動作を行うのではなく、DA,SAに対するハッシュ演算値を用い、複数の前記領域の中から使用する領域を選択し、この選択した領域のルーティング情報によって出力方路検索を行っている。従って、IPネットワーク上の一つのサーバーに対して、複数の端末より一斉にアクセスした場合においても、全てのパケットデータが同一のパスを使用する事を避け、複数のパスに振り分けて通信すること(負荷分散)が可能となる。
(2)方路決定部による方路検索処理は、受信ポートでのバックプレッシャ計測値と送信ポートでの送信統計情報に基づく輻輳情報によって選択される領域に基づくものであり、実際のネットワーク負荷に基づく負荷分散処理を行う事が可能となる。
本発明は、回線の輻輳情報を負荷分散処理条件に加えることにより、トラヒックを適切に分散できるルート選択処理を可能とする技術を提供できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。以下の実施の形態の構成は例示であり、本発明は実施の形態の構成に限定されない。
図1は、本発明に係る伝送装置(IPネットワークにおけるIPスイッチ、例えばルーター)を用いたネットワークシステムの概略構成図、図2はこのパケット伝送システムの機能ブロック図である。
この図に示す伝送装置10,20は、IPネットワークのユーザ拠点との境界に設けたエッジルータである。
ここで、ルーター10に接続された端末2a,2b,2cからIPネットワークを介してルーター20に接続されている端末2xに対して、大量のパケットを送信した場合について説明する。この場合、ルーター10は、従来から用いられるIPヘッダー中の宛先アドレス(DA:Destination Address)によりルーティングテーブルを検索して、送信ポー
トを決定するフォワーディング機能に加え、パケットのIPヘッダーに含まれる宛先アドレス(DA)及び送信元アドレス(SA:Source Address)に対する演算値、ならびに回線輻輳状態に基づく輻輳情報を用いて、ルーティングテーブルに含まれる複数の領域から前記検索に用いる領域を選択する機能を有する。これによりルーター10は、各回線の負荷バランスを図りながら出力方路決定を行う。
図4は、本発明に係る伝送装置10の要部説明図であり、パケットを最大8方路へ選択的に転送することにより負荷分散を行うIPフォワーディング処理部分の機能ブロックを示している。なお、伝送装置20については、伝送装置10と同一の構成であるので説明を省略する。
同図に示すように、この伝送装置10は、IPフォワーディング処理のため、テーブル検索部(方路決定部に相当)17、パケットバッファ6、ヘッダ抽出部(アドレス抽出部に相当)16、送信制御部18、受信制御部19、輻輳検出部25を備えている。
この受信制御部19は、受信バッファ13や、ポーズ監視部8を有している。
受信バッファ13−1〜13−nは、複数の受信ポート14−1〜14−nで各方路から受信したパケットをそれぞれ格納している。
ポーズ監視部8は、各方路から受信される制御情報(バックプレッシャ情報)を常時又は定期的に監視し、輻輳検出部25に通知する。例えば、輻輳が発生して滞留パケットが増えた場合、対向装置(各方路においてリンクを挟んで装置10と対向する次のノード)は、ポーズパケットを伝送装置10に送信して送信の一次停止を要求する。ポーズ監視部8は、この送信停止要求を受信する時間(フロー制御時間)・頻度をポート毎に監視して統計をとり、この制御情報に基づく情報(制御統計情報)を定期的に輻輳検出部25へと通知する。
ヘッダ抽出部16は、前記受信バッファ13を介して受信したパケットのヘッダ情報から宛先アドレス及び送信元アドレスを抽出する。
輻輳検出部25は、後述の如くポーズ監視部8からの制御統計情報と、送信制御部18からの送信統計情報とに基づいて輻輳情報を求め、この輻輳情報をテーブル検索部17に通知する。この輻輳情報は、後述の如く、領域判定部15における閾値変更情報として用いられる。
テーブル検索部17は、前記宛先アドレス、送信元アドレス及び輻輳情報に基づいて方路を決定する。このとき、テーブル検索部17のハッシュ演算部21が、送信元アドレスと宛先アドレスのハッシュ値を求め、領域判定部15がこのハッシュ値と輻輳情報とに対応した方路をルーティングテーブルから索出する。このルーティングテーブルは、記憶部5に記憶されており、負荷分散を行う方路に応じた複数のルーティング情報をそれぞれ複数(本例では8個)の領域に格納している。この複数の領域は、一つのルーティングテーブルが有する複数の領域として記憶されているものでも良いし、独立して複数のテーブルとして記憶されているものでも良い。また、この複数の領域は、物理的に特定の位置に存在するものに限らず、アドレスやラベル、格納の順序等によって一連の情報であること(どの領域の情報であるか)が特定できるように格納されたものでも良い。
領域判定部15は、この各領域に予めハッシュ値の範囲を割り当て、前記ハッシュ演算部21が求めたハッシュ値と対応する領域を選択し、この選択した領域のルーティング情報を参照して前記宛先アドレスと対応する方路を索出する。このとき、領域判定部15は、輻輳情報に基づいて前記各領域のハッシュ値の割り当てを変更することにより、輻輳状態に応じて選択される領域を変えるようにしている。これにより、輻輳状態に応じた負荷分散が行われるようにしている。例えば、輻輳が生じた方路に係る領域の割り当てを減らし、輻輳が生じていない方路に係る領域の割り当てを増やすことにより、輻輳している方路へのルーティング量を減らし、負荷バランスをとる。
パケットバッファ6は、前記テーブル検索部17でテーブル検索を行い、情報を得る間パケットを待たせる為のバッファである。
図5は、本実施形態の伝送装置によるパケット伝送の手順(伝送方法)の説明図である。
伝送装置10は、対向装置から送られたパケットを受信ポート14−1〜14−nで受信し(ステップ1、以下S1のように略記する)、これが転送対象のパケットであれば(
S2)、このパケットデータを受信バッファ13−1〜13−nに格納し(S3)、このパケットデータからIPヘッダ抽出部にてIPヘッダー情報(DA,SA)を抽出する(S4)。このとき伝送装置10は、抽出元のパケットデータとの関連付けを行う為に該IPヘッダ情報にフローIDを付加し、このIPヘッダ情報をテーブル検索部17へ通知する(S5)。また伝送装置10は、方路検索結果が求まるまでの間、抽出元のパケットデータをテーブル検索部17に渡したアドレス情報と同一のフローIDと共にパケットバッファ6に格納させる(S6)。
一方、ポーズ監視部8は、ステップ2で受信したパケットがポーズパケットか否かを監視し、ポーズパケットであれば制御統計情報を求めてテーブル検索部17に通知する(S7)。輻輳検出部25は、この制御統計情報と送信制御部からの送信統計情報とに基づいて輻輳情報を求め、テーブル検索部17に通知する(S8)。
また、テーブル検索部17のハッシュ演算部は、前記DAとSAのハッシュ値を求め、領域判定部15に通知する(S9)。領域判定部15は、このDA及びSAのハッシュ演算値と、輻輳情報とに基づいてルーティングテーブルの領域を選択する(S10)。そして、インターフェイス4を介してこの選択した領域のルーティング情報を参照し、DAによる方路検索を行い、当該パケットを出力する方路を決定し、この方路へ出力するための情報(出力方路情報)と前記ヘッダ情報に付加されていたフローIDを送信制御部18に通知する(S11)。一方、これと同時にパケットバッファ6からパケットデータが送信制御部18に入力される(S12)。
送信制御部18は、インターフェイス9を介してフローIDが一致する出力方路情報とパケットデータとを対応付けて共有メモリ23に保存する(S13)。
送信制御部18のスケジューラ11は、共有メモリ23に格納されたパケットデータを対応する出力方路情報に示される送信ポート22から送信する(S14)。このときスケジューラ11による制御は、特に限定されるものではなく、既知のスケジューラ制御(例えば、RR: Round Robin, WRR: Weighted Round Robin)を用いてパケットを送信バッファ12−1〜12−nに振り分け、送信ポート22−1〜22−nからそれぞれ送信する。
また、送信制御部18は、各送信ポートにおいてどの領域のルーティング情報に基づく方路への送信パケットがどれだけ送信されたかを示す情報である送信統計情報を求め、これを領域判定部15へ通知する(S15)。
以上説明した流れにおける主要な機能の詳細について以下で説明する。
(I)テーブル検索部の機能。
図6は、テーブル検索部17の説明図である。
記憶部5に記憶されたルーティングテーブルの各領域a1〜a8には、それぞれ負荷分散のために異ならせたルーティング情報を蓄えられており、テーブル検索部17は、この領域a1〜a8の何れかから選択的にDAに対する方路を検索する事により、出力すべき方路、即ち出力方路情報を得る事が出来る。
このテーブルを検索する為のキー情報(RAMのアドレス情報)は、領域判定部15と、IPアドレステーブル3により生成される。
IPアドレステーブル3は、IPヘッダー中の宛先アドレス(DA)と、このDAに係る出力方路情報を記憶しているルーティングテーブル上のポインタ値とを対応付けて記憶している。なお、本実施実施のIPアドレステーブル3は、CAM(Content Addressable Memory)を用いて構成している。
本実施形態のテーブル検索部17では、DAとルーティング情報のフレキシブルな関連付けを行う事ができるようにしている。
一般的には、DAに対応したポインタ値を用いてルーティングテーブルを検索する事により出力方路情報、付加ラベル情報を得るが、その場合、DAに対して1:1のルーティング情報となり、負荷分散処理ができない。
そこで、本構成では、領域判定部15での判定結果も用いて方路検索を行う。領域判定部15は、ハッシュ演算部21から宛先アドレス(DA)及び送信元アドレス(SA)のハッシュ値を受け、これに基づいて領域判定を行い、0hから7hまでの8通りの判定結果を出力する。
この領域判定部15における領域判定の仕組みを図7に示す。
図7(A)に示すように、ハッシュ演算部21では、入力される宛先アドレス(DA)32bitと送信元アドレス(SA)32bitの計64bitについて、ハッシュ演算(CRC−16演算)を行い、16bitの演算結果(0〜65535/10進)を得る。なお、本実施形態では、ハッシュ演算としてCRC−16を行い16bitの演算結果を得たが、ハッシュ演算にCRC−8等を用い、異なる精度の結果を得るようにしても良い。この精度は、負荷分散する方路数等に応じて任意に設定できる。また、演算方法としてCRC演算を用いず、SA32bitのMSBからLSBの文字の並びを逆にしたものと、DA32bitとでEORをとって32bitの値にし、更に上位16bitと下位16bitとのEORをとって16bitの値を得る等、他の演算方法を採る事も可能である。
これらの演算により得られた値は、領域判定部15にて0h〜7hのどの領域に属する値かを判定する。
この領域判定部15では、0〜65535までの値(即ち16bit)を8つの範囲Xに分割する7つの閾値A〜Gを設定(記憶)している。領域判定部15は、この7つの閾値A〜Gを、後述する送信制御部、受信制御部から通知される情報に基づいて変化させることで、この範囲Xを変更する。
領域判定部15による判定は、図7(B)の表に示す通り、ハッシュ演算部21からのハッシュ演算値が、どの範囲Xに属するかを求め、求めた範囲の判定値を出力する。即ち、ハッシュ演算値が、0以上閾値A未満であれば判定値0hを出力し、閾値A以上閾値B未満であれば1hを出力し、・・・閾値G以上65535以下であれば7hを出力する。領域判定部15は、この判定値に基づいて方路検索に用いるテーブルを選択する。例えば、判定値0h〜7hとルーティングテーブルの領域a1〜a8とがそれぞれ対応付けられている場合、即ち領域a1〜a8にそれぞれ前記ハッシュ値の範囲Xが割り当てられている場合、ハッシュ演算値と対応する領域が選択される。
本実施形態において、記憶部5のルーティングテーブルは、図10に示すようにDAに対する出力方路情報が複数の領域にそれぞれ記憶されている。例えば、あるDAに対する出力方路情報が#1−1〜#1−8の8個記憶されており、このうち#1−1が領域a1の出力方路情報、#1−2が領域a2の出力方路情報、・・・#1−8が領域a8の出力方路情報となっている。
そしてテーブル検索部17は、IPアドレステーブル3から得たDAに対するポインタ値に前記判定値を加えてアドレス情報を生成し、記憶部5のルーティングテーブルを検索してこのアドレス情報に対応する出力方路情報を得る。テーブル検索部17は、この結果得られた出力方路情報と判定値を該DAのフロー情報と共に送信制御部18に通知する。
(II)送信制御部の機能
図8に送信制御部18の構成を示す。
送信制御部18の共有メモリインターフェイス部9では、テーブル検索部17から通知されるフローIDに対応するパケットデータをパケットバッファ6から読み出し、共有メモリに書き込む。一方、該インターフェイス部9は、出力方路情報とエリア判定情報(判定値)をスケジューラ部24に通知する。通知を受けたスケジューラ部24は、既知の技術であるスケジューリング手法により対応する送信バッファ12−1〜12−nにそれぞれ、共有メモリ23のパケットデータをエリア判定情報と共に転送する。なお、大量のデータを扱う場合、この部分をクロスバースイッチ等の大規模スイッチにて構成する事も可能である。
送信バッファ12−1〜12−nは、それぞれ送信ポート22−1〜22−nに対応している。パケットデータは、この送信バッファ12−1〜12−nを介して、各ポート22−1〜22−nに出力される。また、各送信バッファ12−1〜12−nでは、パケットデータと共に通知されるエリア判定情報を終端し、送出するパケットがどの領域のルーティングテーブルの検索によるものかの統計処理を行う。各送信ポートの統計処理結果は、輻輳検出部25へと通知される。
(III)受信制御部の機能
受信制御部19では、図4に示す通り、各受信ポートにて検出される対向装置からのフロー制御時間を監視・計測するポーズ監視部8を持つ。
対向装置からは、回線が輻輳した滞留パケットが増えた場合、ポーズパケットを用いて送信の一次停止を要求してくる。ポーズ監視部8では、この送信停止要求を受信する時間・頻度をポート毎に統計をとり監視する。得られた情報は、定期的に輻輳検出部25へと通知される。
(IV)輻輳検出部における輻輳検出処理
図9に示す通り、送信制御部18は、送信パケットと共に転送されてくるエリア判定情報を元に、周期的にどのテーブル領域にてルート検索されたパケットが多いか、即ち各送信ポートにおける前記領域別のパケット数の情報(送信統計情報)を輻輳検出部25に通知する。
また、受信制御部19は、回線輻輳時に受信されるポーズパケットにより対向装置から制御されるポーズ時間を周期的に監視し、各受信ポートにおける単位時間当たりのポーズ制御発生頻度の情報(制御統計情報)を輻輳検出部25に通知する。
そして輻輳検出部25では、これら送信統計情報と制御情報とから輻輳状況を認識する。つまり、輻輳検出部25は、送信統計情報からポーズ制御発生頻度の高い受信ポートを検出すると、対応する送信ポート(同じ対向装置と接続しているポート)において送信パケット量の多い領域を求める。これによりこの領域に基づく方路に輻輳が発生していることが認識できるので、この領域を示す情報を輻輳情報としてテーブル検索部17の領域判定部15に通知する。
(V)領域判定部内での閾値処理
領域判定部15は、輻輳検出部25から輻輳情報を受信した場合、この輻輳状態に示される領域を狭めるように閾値を変更する。即ち、該領域のハッシュ値の割り当てを減らし、該領域が選択される確率を減少させる。この制御により、他の領域の割り当てが増える、即ち他の領域が選択される確率が増えることになり、輻輳した方路へのパケットが他の
方路へルーティングされる。この結果、負荷の高いポートからのパケットの送信を減らし、それ以外のポートへのパケット送信を増やすことができる。
以上のように本実施形態によれば、IPフォワーディング処理において、IPヘッダー(SA,DA)と輻輳情報を用い、回線輻輳状態を加味した複数方路へのトラヒックバランシング処理(負荷分散処理)が可能となる。
ここで言う、回線輻輳状態を加味したバランシング処理とは、各ポートに対応するネットワーク上のバックプレッシャ発生頻度監視を行い、輻輳情報をテーブル検索部にフィードバックする事によるものである。即ち、輻輳が検出されたポートへの送信を単に停止し他のポートからの送信を行うのでは無く、回線の輻輳状況に応じてテーブル検索部で輻輳回線が選択される確率を落とす事により、パケットを送信する方路を制御するものである。これにより刻々と変化する回線負荷を考慮した負荷分散処理を伴うフォワーディング処理を行う事が可能となり、ネットワークの効率的な使用(各ネットワークパス間でのトラヒックの均質化)を可能とする。これにより、IPネットワークのパフォーマンス向上に寄与するところが大きい。
従って、回線の輻輳状態監視結果情報を負荷分散処理条件に加える事により、複数のネットワークパスのトラヒック負荷を分散し、転送効率を上げつつネットワークの負荷変動に追従した柔軟なルート選択処理を行う事が可能となる。
〈その他の実施形態〉
本発明は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、以下に付記した構成であっても上述の実施形態と同様の効果が得られる。また、これらの構成要素は可能な限り組み合わせることができる。
(付記1)
ネットワークを介してパケットを伝送する際に複数の方路への負荷分散を行う伝送装置であって、
受信したパケットから宛先アドレス及び送信元アドレスを抽出するアドレス抽出部と、
各方路から受信される制御情報に基づいて輻輳状況を検出し、この輻輳状況を示す輻輳情報を求める輻輳検出部と、
前記宛先アドレス、送信元アドレス及び輻輳情報に基づいて方路を決定する方路決定部と、
前記方路決定部で決定した方路にパケットを出力する送信制御部とを備える伝送装置。(1)
(付記2)
前記方路決定部が、送信元アドレスと宛先アドレスのハッシュ値を求め、該ハッシュ値と輻輳情報とに対応した方路をルーティングテーブルから索出する付記1に記載の伝送装置。(2)
(付記3)
前記ルーティングテーブルが、負荷分散を行う複数の方路に対応した複数のルーティング情報をそれぞれ複数の領域に格納しており、
前記方路決定部が、該ルーティングテーブルの各領域にハッシュ値を割り当て、前記宛先アドレス及び送信元アドレスのハッシュ値と対応する領域を選択し、この選択した領域のルーティング情報から前記宛先アドレスに対応する方路を索出する付記2に記載の伝送
装置。(3)
(付記4)
前記方路決定部が、前記輻輳情報に基づいて前記各領域のハッシュ値の割り当てを変更することにより、輻輳状態に応じて選択される領域を変える付記3に記載の伝送装置。
(付記5)
前記方路決定部が、各方路から受信した輻輳情報に応じ、輻輳が生じている方路の前記割り当てを減らすことで、輻輳している方路へのルーティング量を減らし、負荷バランスをとる付記4に記載の伝送装置。
(付記6)
前記パケットを複数の受信ポートから受信し、これと対応する複数の送信ポートから送信する場合に、
前記送信制御部が、前記各送信ポートにおいてどの領域のルーティング情報に基づく方路への送信パケットがどれだけ送信されたかを示す情報である送信統計情報を前記輻輳検出部に通知し、
前記輻輳検出部が、各受信ポートから得られる制御情報を常時又は定期的に監視し、この制御情報に基づいて負荷の高い受信ポートを求め、前記送信統計情報に基づいてこの負荷の高い受信ポートと対応する送信ポートにおいて送信量の多いパケットの方路を求め、この方路を示す情報を輻輳情報として方路決定部に通知する付記5に記載の伝送装置。
(付記7)
前記パケットを複数の受信ポートから受信し、これと対応する複数の送信ポートから送信する場合に、
前記送信制御部が、前記各送信ポートにおいてどの領域のルーティング情報に基づく方路への送信パケットがどれだけ送信されたかを示す情報である送信統計情報を前記輻輳検出部に通知し、
前記輻輳検出部が、各受信ポートから得られる制御情報を常時又は定期的に監視し、この制御情報に基づいて負荷の高い受信ポートを求め、前記送信統計情報に基づいてこの負荷の高い受信ポートと対応する送信ポートにおいて送信量の多いパケットの方路を索出したルーティングテーブルの領域を求め、この領域を示す情報を輻輳情報として方路決定部に通知し、
前記方路決定部が、この輻輳情報に示された領域の前記割り当てを減らすことで、輻輳している方路へのルーティング量を減らし、負荷バランスをとる付記4に記載の伝送装置。
(付記8)
ネットワークを介してパケットを伝送する際に複数の方路への負荷分散を行う伝送装置にて運用される方法であって、
受信したパケットから宛先アドレス及び送信元アドレスを抽出するステップと、
各方路から受信される制御情報に基づいて輻輳状況を検出し、この輻輳状況を示す輻輳情報を求めるステップと、
前記宛先アドレス、送信元アドレス及び輻輳情報に基づいて方路を決定するステップと、
前記決定した方路にパケットを出力するステップを
含む伝送方法。(4)
(付記9)
前記方路を決定するステップにおいて、送信元アドレスと宛先アドレスのハッシュ値を
求め、該ハッシュ値と輻輳情報とに対応した方路をルーティングテーブルから索出する付記8に記載の伝送方法。
(付記10)
前記ルーティングテーブルが、負荷分散を行う複数の方路に対応した複数のルーティング情報をそれぞれ複数の領域に格納しており、前記各ルーティングテーブルの各領域にハッシュ値を割り当てておき、
前記方路を決定するステップにおいて、前記宛先アドレス及び送信元アドレスのハッシュ値と対応する領域を選択し、この選択した領域のルーティング情報から宛先アドレスに対応する方路を索出する付記9に記載の伝送方法。
(付記11)
前記方路を決定するステップにおいて、前記輻輳情報に基づき前記各領域のハッシュ値の割り当てを変更することにより、輻輳状態に応じて選択される領域を変える付記10に記載の伝送方法。
(付記12)
前記パケットを複数の受信ポートから受信し、これと対応する複数の送信ポートから送信する場合に、
前記各送信ポートにおいてどの領域のルーティング情報に基づく方路への送信パケットがどれだけ送信されたかを示す情報である送信統計情報を前記輻輳検出部に通知するステップを更に備え、
前記輻輳情報を求めるステップにおいて、各受信ポートから得られる制御情報を常時又は定期的に監視し、この制御情報に基づいて負荷の高い受信ポートを求め、前記送信統計情報に基づいてこの負荷の高い受信ポートと対応する送信ポートにおいて送信量の多いパケットの方路を求め、この方路を示す情報を輻輳情報として方路決定部に通知する付記11に記載の伝送方法。
(付記13)
前記パケットを複数の受信ポートから受信し、これと対応する複数の送信ポートから送信する場合に、
前記各送信ポートにおいてどの領域のルーティング情報に基づく方路への送信パケットがどれだけ送信されたかを示す情報である送信統計情報を前記輻輳検出部に通知するステップを更に備え、
前記輻輳情報を求めるステップにおいて、各受信ポートから得られる制御情報を常時又は定期的に監視し、この制御情報に基づいて負荷の高い受信ポートを求め、前記送信統計情報に基づいてこの負荷の高い受信ポートと対応する送信ポートにおいて送信量の多いパケットの方路を索出したルーティングテーブルの領域を求め、この領域を示す情報を輻輳情報として方路決定部に通知し、
前記方路を決定するステップにおいて、この輻輳情報に示された領域の前記割り当てを減らすことで、輻輳している方路へのルーティング量を減らし、負荷バランスをとる付記10に記載の伝送方法。
(付記14)
ネットワークを介してパケットを伝送する際に複数の方路への負荷分散を行う伝送装置をノードとして含むネットワークシステムであって、
前記伝送装置が、
受信したパケットから宛先アドレス及び送信元アドレスを抽出するアドレス抽出部と、
各方路から受信される制御情報に基づいて輻輳状況を検出し、この輻輳状況を示す輻輳情報を求める輻輳検出部と、
前記宛先アドレス、送信元アドレス及び輻輳情報に基づいて方路を決定する方路決定部と、
前記方路決定部で決定した方路の次のノードにパケットを出力する送信制御部とを備えるネットワークシステム。(5)
本発明に係るネットワークシステムの概略構成図 ネットワークシステムの機能ブロック図 本発明の原理説明図 伝送装置の機能を示すブロック図 伝送方法の説明図 テーブル検索部の説明図 領域判定部における領域判定の説明図 送信制御部の説明図 輻輳検出の説明図 ルーティングテーブルの説明図 従来のIPネットワークの説明図 従来の負荷分散処理の説明図 従来のルータの構成を示すブロック図
符号の説明
2a,2b,2c,2x 端末
3 アドレステーブル
4 インターフェイス
5 記憶部
6 パケットバッファ
8 ポーズ監視部
9 共有メモリインターフェイス部
10,20 伝送装置(ルーター)
11 スケジューラ
12(12−1〜12−n) 送信バッファ
13(13−1〜13−n) 受信バッファ
14(14−1〜14−n) 受信ポート
15 領域判定部
16 ヘッダ抽出部(アドレス抽出部)
17 テーブル検索部(方路決定部)
18 送信制御部
19 受信制御部
21 ハッシュ演算部
22(22−1〜22−n) 送信ポート
22a 送信ポート
22 送信ポート
23 共有メモリ
24 スケジューラ部
25 輻輳検出部

Claims (5)

  1. ネットワークを介してパケットを伝送する際に複数の方路への負荷分散を行う伝送装置であって、
    受信したパケットから宛先アドレス及び送信元アドレスを抽出するアドレス抽出部と、
    各方路から受信される制御情報に基づいて輻輳状況を検出し、この輻輳状況を示す輻輳情報を求める輻輳検出部と、
    前記宛先アドレス、送信元アドレス及び輻輳情報に基づいて方路を決定する方路決定部と、
    前記方路決定部で決定した方路にパケットを出力する送信制御部とを備える伝送装置。
  2. 前記方路決定部が、送信元アドレスと宛先アドレスのハッシュ値を求め、該ハッシュ値と輻輳情報とに対応した方路をルーティングテーブルから索出する請求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記ルーティングテーブルが、負荷分散を行う複数の方路に対応した複数のルーティング情報をそれぞれ複数の領域に格納しており、
    前記方路決定部が、該ルーティングテーブルの各領域にハッシュ値を割り当て、前記宛先アドレス及び送信元アドレスのハッシュ値と対応する領域を選択し、この選択した領域のルーティング情報から前記宛先アドレスに対応する方路を索出する請求項2に記載の伝送装置。
  4. ネットワークを介してパケットを伝送する際に複数の方路への負荷分散を行う伝送装置にて運用される方法であって、
    受信したパケットから宛先アドレス及び送信元アドレスを抽出するステップと、
    各方路から受信される制御情報に基づいて輻輳状況を検出し、この輻輳状況を示す輻輳情報を求めるステップと、
    前記宛先アドレス、送信元アドレス及び輻輳情報に基づいて方路を決定するステップと、
    前記決定した方路にパケットを出力するステップを
    含む伝送方法。
  5. ネットワークを介してパケットを伝送する際に複数の方路への負荷分散を行う伝送装置をノードとして含むネットワークシステムであって、
    前記伝送装置が、
    受信したパケットから宛先アドレス及び送信元アドレスを抽出するアドレス抽出部と、
    各方路から受信される制御情報に基づいて輻輳状況を検出し、この輻輳状況を示す輻輳情報を求める輻輳検出部と、
    前記宛先アドレス、送信元アドレス及び輻輳情報に基づいて方路を決定する方路決定部と、
    前記方路決定部で決定した方路の次のノードにパケットを出力する送信制御部とを備えるネットワークシステム。

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