JP2005252631A - 直交変調器および直交復調器の誤差補償装置 - Google Patents

直交変調器および直交復調器の誤差補償装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来提案されてきた直交変調器における同相信号と直交信号との振幅値の不均衡性および位相誤差対策においては、既知信号発生器の複雑さ、位相誤差算出の時間等に問題があった。また、直交復調器においても同様の問題があり、このため、振幅比、位相誤差を高速に算出でき、既知信号発生器も簡素化された補償装置の実現が課題となっていた。
【解決手段】本発明においては、既知信号を従来4種類であったものを3種類に低減することを可能とし、これにより既知信号発生器を簡素化すると共に位相誤差算出時間の短縮も可能とした。さらに、直交変調器用の既知信号発生器を、直交復調器における上記問題の補償用に共用する構成とすることにより、送受信系を同一装置に実装した場合の装置規模の複雑化を抑えた。
【選択図】図1




Description

本発明は、送信機に用いられる直交変調器において発生する同相信号と直交信号の振幅値の不均衡性および位相誤差を補償し、さらに、受信機に用いられる直交復調器において発生する直流(DCオフセット)成分を除去し、直交復調器において発生する同相出力信号と直交出力信号の振幅値の不均衡性および位相誤差を補償する装置に関する。
例えば携帯端末等の無線通信用端末中における直交変調器は、送信するベースバンド信号を高周波信号に変換して出力する。図16に直交変調器の構成を示す。送信する同相信号および直交信号はミキサ162ヘ入力される。また、局部発振器161より、高周波信号が発生され、ミキサ162へ入力される。但し、一方のミキサヘは入力される際、信号は90°位相器164によって位相が90°変えられる。それぞれのミキサ162において送信信号と局部発振器161からの信号が乗算され、同相信号と直交信号とが加算器163で加算され、高周波信号として出力される。
直交復調器は、受信した高周波信号をベースバンド信号に変換し、同相出力信号および直交出力信号を取り出す。図6に直交復調器の構成を示す。受信した高周波信号は二つのミキサ62ヘ入力され、一方のミキサにおいては局部発振器からの受信した高周波信号と同じ周波数を持つ信号と乗算され、他方のミキサには90°移相器64により位相が90°変えられた局部発振信号と乗算され、これら乗算された後の信号からそれぞれローパスフィルタ63によって高周波成分が除去された後、ベースバンド信号として同相出力信号および直交出力信号が出力される。
しかし、上記のミキサ162、62および90°移相器164、64はアナログ回路で構成されているため、同相出力信号および直交出力信号の振幅値を等しくすることや、90°移相器164または64において90°を正確に達成することは難しい。この時、コンスタレーション(信号空間)が歪み、誤り率特性が劣化する。また、図6の直交復調器においては局部発振器61からの信号がセルフミキシングされて生じるDCオフセット成分(直流成分)も誤り率特性を劣化させる要因となる。直交復調器において、振幅比、位相誤差およびDCオフセットを可変にした時のシンボル誤り率(SER)をそれぞれ図17、図18および図19に示す。なお、理想状態は、振幅比1、位相誤差0[degree]、DCオフセット量0の時である。変調方式はQPSK(4相位相シフト変調)とし、8倍オーバサンプリングのルートレイズドコサインフィルタを用いた。白色ガウス雑音チャネルを想定し、信号対雑音の電力比Es/No=14dBとした。このように、振幅比、位相差、DCオフセット量が理想状態から離れるにつれてSERが劣化することが分かる。
さらに、直交変調器においては振幅の不均衡性や位相誤差が発生した場合、誤り率だけでは無く、標準規格として規定されている変調精度や周波数帯域幅であるスペクトルマスクを満たさなくなる可能性もある。したがって、直交変調器および直交復調器は高い精度が要求される。しかし、アナログ回路上での高精度化は難しい。そのため、既知信号を用いて直交変調器の振幅値の不均衡性、位相誤差を推定し補償する構成・方法が、下記特許文献1に記載されている。この装置構成を図20に示す。ディジタル信号を入力とする直交変調器201に加え、既知信号発生器202、スイッチ203、振幅比・位相誤差算出器204、振幅比・位相誤差補償器205、電力値測定器206から構成される。既知信号発生器202は振幅比および位相誤差算出用の既知信号を出力する。既知信号を直交変調器201に入力し、出力信号の電力を電力測定器206で観測して振幅比および位相誤差を算出する。位相誤差は、既知信号の振幅レベルを変化させながら出力し、出力電力を最小にする既知信号を探索し算出する。
図20における既知信号発生器202の構成例を図21に示す。テーブル211、振幅レベル可変器212、ディジタル信号変換器213より構成されており、動作信号としてイネーブル信号を入力することにより既知信号をテーブル211より読み込んで、ディジタル信号変換器213によりディジタル化して出力する。但し、位相誤差算出用の既知信号は、振幅レベル可変器212によって振幅レベル値を小さなステップで変化させて出力される。振幅比・位相誤差算出器204は出力電力が最小になる既知信号を探索できた時、既知信号発生器202へ信号を送り、既知信号の出力を停止させる。以下に振幅比Gおよび位相誤差φの算出方法を示す。
直交変調器201の同相出力信号と直交出力信号の振幅比をG、位相誤差をφとすると、図16中の加算器163の出力点であるA点における送信信号S(t)は以下のように書くことができる。
S(t)=kIT(t)cosωt+kGQT(t)sin(ωt+φ)
=k{IT(t)+GQT(t)sinφ}cosωt+k{GQT(t)cosφ}sinωt (数1)
ここで、kは定数、ωは角周波数、I(t)、Q(t)は時刻tで送信された同相信号成分および直交信号成分としている。三角関数の合成式より、
S(t)=sqrt[k2{IT(t)+GQT(t)sinφ}2+k2{GQT(t)cosφ}2]
・sin[ωt+tan-1{k(IT(t)+GQT(t)sinφ)/kGQT(t)cosφ}]
=sqrt[k2{IT 2(t)+G2QT 2(t)+2GIT(t)QT(t)sinφ}]
・sin[ωt+tan-1{k(IT(t)+GQT(t)sinφ)/kGQT(t)cosφ}] (数2)
と書ける。ここでsqrtは平方根を表す。したがって、S(t)の電力値Pは以下のように書ける。
P=k2{IT 2(t)+G2QT 2(t)+2GIT(t)QT(t)sinφ} (数3)
ここで、既知信号発生器202において、下記のように同相成分が1を繰り返す既知信号ref1および直交成分が1を繰り返すref2を発生させ、直交変調器201へ入力する。
ref1 IT(t)=[1,1,1,…,1] QT(t)=[0,0,0,…,0,0]
ref2 IT(t)=[0,0,0,…,0,0] QT(t)=[1,1,1,…,1]
ref1を入力した時の平均電力値Pdc1およびref2を入力した時の平均電力値Pdc2は、
Pdc1=k2
(数4)
Pdc2=k2G2 (数5)
となる。したがって、同相出力信号と直交出力信号との振幅比Gは以下のように算出できる。
G=sqrt(Pdc2/Pdc1) (数6)
また、位相誤差は、(数3)式においてQ=1とした時に、PはIT_min=−=−Gsinφの時に最小になることから、Pが最小になる時のIT_minを求めた後、
φ=sin-1(-IT_min/G) (数7)
によってφを求めることができる。したがって、既知信号発生器202より振幅レベルを細かく変化させた既知信号を発生させていき、出力電力Pが最小になる振幅レベルをIT_minとして、(数7)から算出する。
また、同じように既知信号を用いた直交変調器の補償法が下記非特許文献1に記載されている。この装置の送信側の構成は図20と同じである。すなわち、直交変調器201に加え、既知信号発生器202、スイッチ203、振幅比・位相誤差算出器204、振幅比・位相誤差補償器205、電力値測定器206から構成される。既知信号発生器202より、4種類の既知信号を出力してそれぞれの電力を測定し振幅比および位相誤差を算出する。但し、位相誤差を算出するために必要な既知信号は、振幅比Gを算出した後に、振幅レベル可変器222において振幅比Gの値に応じた振幅レベル値に設定された後出力される。この場合の既知信号発生器202の構成を図22に示す。図20における既知信号発生器202は、テーブル221、振幅レベル可変器222、ディジタル信号変換器223より構成される。上記のように、既知信号をテーブル211より読み込んで、ディジタル信号変換器223でディジタル信号に変換して出力する。但し、位相誤差算出用の既知信号は、振幅比の情報として振幅比Gの逆数を振幅レベル可変器222によって乗じた後出力される。
この算出方法を以下に示す。図16中のA点における信号は(数1)式と同じように表すことができ、出力電力は(数3)式のように表される。振幅比Gはref1およびref2の既知信号を用いることによって(数6)式から算出する。次に、I=1、Q=1/Gを繰り返す既知信号ref3を入力した時の電力値は、
Pdc3=k2(2+2sinφ) (数8)
となる。また、I=sqrt(2)、Q=0を繰り返す既知信号ref4を入力した時の電力値は、
Pdc4=2k2 (数9)
となる。したがって、位相誤差φは、
φ=sin-1(Pdc3/Pdc4-1) (数10)
で算出できる。このように、ref1〜ref4の既知信号の電力値から振幅比および位相誤差を算出する。
第3144649号 S. A. Olson and R. E. Stengel,"LINC Imbalance Correction Using Based and Preconditioning,"IEEE RAWCON99,pp.179-182, Aug., 1999
上述の特許文献1記載の直交変調器における振幅値の不均衡性、位相誤差を補償する構成・方法では、既知信号を逐次的に変化させる振幅レベル可変器が必要なことから、既知信号発生器が複雑になる問題がある。さらに、位相誤差を求めるために既知信号を逐次的に変化させて出力電力を最小にする既知信号を探索するため、位相誤差を算出するまでの時間が大きくなる問題がある。また、非特許文献1記載の補償器構成・補償方法では、同様に振幅レベル可変器が必要であり、既知信号が複雑になる問題がある。
また、直交復調器においても、直交変調器同様に振幅値の不均衡性、位相誤差が発生する。したがって、直交変調器における振幅値の不均衡性、位相誤差を補償しても、図17、図18および図19のように誤り率が劣化する問題が生じる。
上述の問題を解決するため、本発明においては、従来の直交変調器における振幅値の不均衡性すなわち振幅比および位相誤差を補償する装置構成と方法において、3種類の既知信号を用いて直交変調器における振幅値の不均衡性、位相誤差を算出することによって既知信号発生器の複雑度を低減し、さらに高速な位相誤差の算出を可能にする。これらの既知信号を直交復調器の誤差補償に用いる既知信号と共通化することによって、直交変調器および直交復調器の振幅値の不均衡性および位相誤差を補償する構成を同一の装置に実装する場合の、既知信号発生器の複雑化を抑える。また、本発明は、上述の直交変調器の誤差補償に用いた3種類の既知信号を用いて、直交復調器におけるDCオフセット、振幅値の不均衡性、位相誤差を補償するものである。
このため、請求項1においては、同相および直交ベースバンド信号を高周波信号に変換する直交変調器を備えた送信装置において、予め定められた第1、第2、第3の既知信号を出力する既知信号発生器と、被変調波となる高周波信号の電力値を測定する電力測定器と、測定した電力値より同相信号と直交信号の振幅比および位相誤差を算出する振幅比・位相誤差算出器と、前記算出した振幅比および位相誤差を基に誤差を補償する振幅比・位相誤差補償器とを有し、同相信号がaと−a(aは定数の振幅値)を交互に繰り返し、直交信号が0を繰り返す信号の系列を第1既知信号として前記直交変調器へ入力し、前記直交変調器から出力された信号を前記電力測定器に入力して第1の電力値Pdc1を求め、前記同相信号が0を繰り返し、直交信号がaと−aを交互に繰り返す信号を第2既知信号として前記直交変調器へ入力し、前記直交変調器から出力された信号を前記電力測定器に入力して第2の電力値Pdc2を求め、同相信号がaと−aを交互に繰り返し、直交信号もaと−aを交互に繰り返す信号を第3既知信号として前記直交変調器へ入力し、前記直交変調器の出力を前記電力測定器に入力して第3の電力値Pdc3を求め、前記振幅比・位相誤差算出器において、前記第1の電力値Pdc1および前記第2の電力値Pdc2より前記振幅比Gを求め、前記第1の電力値Pdc1、前記第2の電力値Pdc2および前記第3の電力値Pdc3より位相誤差φを求め、前記振幅比・位相誤差補償器において前記振幅比Gおよび前記位相誤差φを補償する装置を規定している。
請求項2においては、予め定められた既知信号を出力する既知信号発生器と同相および直交べースバンド信号を被変調波となる高周波信号に変換する直交変調器を備えた送信装置を有し、かつ、受信した高周波信号をベースバンド信号に変換して同相信号および直交信号を出力する直交復調器を備えた受信装置において、前記送信装置の直交変調器を介して前記受信装置の直交復調器に入力された第1、第2および第3既知信号に関し、前記受信装置側においては同相信号および直交信号の振幅平均値を算出する平均値算出器と、該算出した振幅平均値からDCオフセット量を導出して信号から差し引くことによってDCオフセットを除去するDCオフセット除去器と、前記DCオフセットを除去した既知信号の振幅の二乗平均値を算出する二乗平均値算出器と、該算出した振幅の二乗平均値より同相信号と直交信号の振幅比および位相誤差を算出する振幅比・位相誤差算出器と、
該算出した前記振幅比および前記位相誤差を基に誤差を補償する振幅比・位相誤差補償器とを有し、前記既知信号発生器からの同相信号がaと−a(aは任意の定数)を交互に繰り返し、かつ等しい数で現れ、直交信号が0を繰り返す系列を前記第1既知信号とし、同相信号が0を繰り返し、直交信号がaと−aを交互に繰り返し、かつ等しい数で現れる系列を前記第2既知信号とし、同相信号および直交信号が共にaと−aを交互に繰り返し、かつ等しい数で現れる系列を第3既知信号とし、これら第1乃至第3既知信号の何れかを前記直交変調器を通して前記直交復調器に入力し、前記直交復調器からの前記同相出力信号および前記直交出力信号の平均値を前記平均値算出器により算出し、該算出値をDCオフセット量として前記DCオフセット除去器において前記受信した信号から除去し、前記第1既知信号を前記直交変調器に入力し、前記直交変調器の出力を前記直交復調器に入力し、前記直交復調器の出力を前記二乗平均値算出器において前記DCオフセット除去後の信号から得られる同相信号の二乗平均値PIdc1および直交信号の二乗平均値PQdc1を求め、同様に、前記第2既知信号に対しても、前記直交変調器および前記直交復調器を経由して前記二乗平均値算出器において前記DCオフセット除去後の信号から得られる同相信号の二乗平均値PIdc2および直交信号の二乗平均値PQdc2を求め、さらに、どうように前記第3既知信号に対しても、前記直交変調器および前記直交復調器を経由して前記二乗平均値算出器において前記DCオフセット除去後の信号から得られる同相信号の二乗平均値PIdc3および直交信号の二乗平均値PQdc3を求め、前記振幅比・位相誤差算出器において、前記二乗平均値PIdc1と前記二乗平均値PQdc1の値の大きさを比較して算出方法を決定し、前記二乗平均値PIdc1および前記二乗平均値PIdc2より定数kを求め、定数k、二乗平均値PQdc1および二乗平均値PQdc2より前記同相信号と前記直交信号の振幅比Gを求め、
定数kと、二乗平均値PIdc1または二乗平均値PIdc2の何れかと、二乗平均値PIdc3とより、もしくは、定数kと、二乗平均値PIdc1と、二乗平均値PIdc2と、二乗平均値PIdc3とより前記直交復調器に入力される受信信号の搬送波と局部発振器の信号との位相差αを求め、前記定数kと、前記振幅比Gと、前記位相差αと、二乗平均値PQdc1または二乗平均値PQdc2の何れかと二乗平均値PQdc3とより、もしくは、前記定数kと、前記振幅比Gと、前記位相差αと、二乗平均値PQdc1と、二乗平均値PQdc2と、二乗平均値PQdc3とより位相誤差φを求め、前記振幅比・位相誤差補償器において前記振幅比Gおよび前記位相誤差φを補償する装置について規定している。
請求項3においては、送信系統および受信系統を有する通信用装置において、請求項2記載の直交復調器の誤差補償装置と、送信系統から受信系統へ伝送する回路およびスイッチとを有し、前記振幅比および前記位相誤差を算出する際に前記通信用装置の送信系統中の既知信号発生器から前記既知信号を発生させ、前記スイッチを切り替えることによって前記既知信号を受信系統へ伝送し、受信系統の直交復調器誤差を補償する装置について規定している。
請求項4においては、請求項3記載の直交復調器の誤差補償装置において、前記直交変調器または前記直交復調器中の局部発振器を前記直交変調器および前記直交復調器で共有するスイッチを有し、前記直交復調器の誤差補償を行う際に前記スイッチを切り替えて前記直交変調器および前記直交復調器中のミキサヘ入力される前記局部発振器の信号を共有する装置について規定している。
請求項5においては、同相および直交ベースバンド信号を高周波信号に変換する直交変調器を備えた送信装置および、請求項1記載の前記直交変調器の誤差補償装置を備え、受信した高周波信号をベースバンド信号に変換して同相信号および直交信号を出力する前記直交復調器を備えた受信装置において、請求項2乃至請求項4の何れかに記載の直交復調器の誤差補償装置を備え、前記既知信号発生器からの既知信号を用いて、まず前記直交変調器の誤差を算出して補償し、次に前記既知信号発生器からの既知信号を用いて前記直交復調器の誤差を算出し補償する装置について規定している。
この発明によれば、3種類の既知信号を用いることによって直交変調器の同相出力信号と直交出力信号の振幅比Gおよび位相誤差φを高速に算出することができる。また、既知信号発生器を簡単化することができる。
また、この発明によれば、直交復調器において、DCオフセットを除去し、振幅比Gおよび位相誤差φを算出・補償することができる。
さらに、直交変調器および直交復調器それぞれの振幅比Gおよび位相誤差φを、共通の3種類の既知信号を用いて算出することができ、既知信号発生器の復雑化を抑えることができる。
(実施例1)
先ず、送信装置における直交変調器の振幅比・位相誤差を補償する装置の構成を示す。本実施の形態で使用する装置構成を図1に示す。すなわち、既知信号発生器11、スイッチ12、振幅比・位相誤差補償器13、振幅比・位相誤差算出器14、ディジタル信号を入力とする直交変調器15、電力測定器17より構成される。既知信号発生器11の構成は図2に示すように、テーブル21から既知信号を読み出し、その信号をディジタル信号変換部22でディジタル信号に変換して出力する。
通常の場合はスイッチ12は端子A側に接続し、データの送信を行っている。直交変調器15の誤差補償を行う場合はこれらスイッチ12を端子B側に接続する。
次に、既知信号発生器11より、3種の既知信号を出力する。第1の既知信号は同相信号が1と−1を交互に繰り返し、直交信号が0を繰り返す信号、第2の既知信号は同相信号が0を繰り返し、直交信号が1と−1を交互に繰り返す信号、第3の既知信号は同相信号が1と−1を交互に繰り返し、直交信号が1と−1を交互に繰り返す信号である。電力値測定器17において、これら第1〜第3既知信号の電力値Pdc1、Pdc2、Pdc3を測定し、振幅比・位相誤差算出器14へ伝送する。
振幅比・位相誤差算出器14では、Pdc1、Pdc2、Pdc3から振幅比Gおよび位相誤差φを算出する。この算出の手順を以下に説明する。図1は本発明による誤差補償装置13を有する直交変調装置の構成図であり、図2はこれに使用する既知信号発生器11の構成図を示すものである。上記3種類の既知信号は図2におけるテーブル21から読み出してディジタル信号変換器22で変換処理が行われた後、直交変調器15へ入力する。この3種類の既知信号はその振幅aをa=1として以下に示す第1既知信号ref1、第2既知信号ref2、第3既知信号ref3のパターンとして設定され、これを直交変調器15に入力する。
ref1 IT(t)=[1,-1,1,-1,1,…,1,-1] QT(t)=[0,0,0,…,0,0]

ref2 IT(t)=[0,0,0,…,0,0] QT(t)=[1,-1,1,-1,1,…,1,-1]

ref3 IT(t)=[1,-1,1,-1,1,…,1,-1] QT(t)=[1,-1,1,-1,1,…,1,-1]
ref1およびref2に対する電力値Pdc1,Pdc2は(数11)式および(数12)式のように書ける。
Pdc1=k2 (数11)
Pdc2=k2G2 (数12)
振幅比Gは、(数13)式から求められる。
G=sqrt(Pdc2/Pdc1) (数13)
ref3に対する電力値Pdc3は以下のように書ける。
Pdc3=k2{1+G2+2Gsinφ} (数14)
=k2+k2G2+2k2Gsinφ
=Pdc1+Pdc2+2k2Gsinφ
したがって、位相誤差φは、
φ=sin-1{(Pdc3-Pdc1-Pdc2)/(2k2G)} (数15)
によって求めることができる。
以上により得られた振幅比G、位相誤差φを基に振幅比・位相誤差補償器の設定を行い、誤差の補償を行う。
(実施例2)
次に、受信機系統における直交復調器の振幅比・位相誤差を補償する手順について、図3に示す送信系統と受信系統とを有する携帯端末における装置構成により説明する。すなわち、送信系統においては直交変調器31、既知信号発生器32およびスイッチ33を有しており、受信系統においては直交復調器34、スイッチ35、A/D変換器36、平均値算出器37、DCオフセット除去器38、二乗平均値算出器39、振幅比・位相誤差算出器310、振幅比・位相誤差補償器311を有して構成される。
通常の場合はスイッチ33および35を端子C側に接続してデータの送受信を行っている。直交復調器の誤差補償を行う場合は送信系統および受信系統におけるスイッチ33および35を端子D側に接続する。
次に、既知信号発生器32より、図2と同じ構成の既知信号発生器からの3種類の既知信号を出力する。第1の既知信号は同相信号が1と−1を交互に繰り返し、直交信号が0を繰り返す信号、第2の既知信号は同相信号が0を繰り返し、直交信号が1と−1を交互に繰り返す信号、第3の既知信号は同相信号が1と−1を交互に繰り返し、直交信号も1と−1を交互に繰り返す信号である。これらの信号を、直交変調器31、スイッチ33を通して送信系統から受信系統へ送る。
受信系統では、これらの信号を直交復調器34に通した後にA/D変換器36によりA/D変換し、平均値算出器37において振幅の平均値を算出し、DCオフセット量を導出する。第1既知信号の同相信号の平均値を算出し、この値をDCオフセット量として同相信号系列から差し引く。同様に、第2既知信号の直交信号の平均値を算出し、この算出した量をDCオフセット量として直交信号系列から差し引く。
同相、直交両信号系列におけるDCオフセットを除去した後、二乗平均値算出器39においてDCオフセットを除去した各信号系列の同相信号の二乗平均値PIdc1、PIdc2、PIdc3および直交信号の二乗平均値PQdc1、PQdc2、PQdc3を算出する。算出した各二乗平均電力値は振幅比・位相誤差算出器310へ入力される。この振幅比・位相誤差算出器310においては、定数k、同相信号と直交信号間の振幅比G、復調器内蔵の局部発振器の信号と受信信号の搬送波との位相差α、及び位相誤差φを算出する。
この振幅比・位相誤差算出器310の内部構成を図4に示す。二乗平均値PIdc1,PIdc2,PIdc3,PQdc1,PQdc2,PQdc3から振幅比Gおよび位相誤差φを算出する手順を示すものであり、以下の各種パラメータ(k,G,α,φ等)を算出する流れを示している。
振幅比・位相誤差計算では、定数k、同相信号と直交信号の振幅比G、局部発振器の信号と受信信号の搬送波との位相差α、位相誤差φを算出する。図5はこの手順を示すフローチャートで、先ず、PIdc1とPQdc1の値を比較する。PIdc1の方が大きい場合は以下の数式群でセット1(後述の数25、数26、数29、数30、数32〜数37)を使用し、逆に小さい場合はセット2(数46〜51)を使用する。本実施例ではPIdc1の方が大きいものとして、以下セット1を用いるものとする。
角周波数をω、時刻tにおいて送信された同相信号成分および直交信号成分をI(t),Q(t)とすると、送信後の信号は(数16)式で表される。但し、直交変調器15自体には振幅比G、位相誤差φは発生していないものとする。
S(t)=IT(t)cosωt+QT(t)sinωt (数16)
(数16)で与えられる信号S(t)を受信し、図6で示した構成の直交復調器を通過後の信号は、同相出力信号(数17)式および直交出力信号(数18)式で表すことができる。
IR(t)=kIT(t)cosα-kQT(t)sinα+δ (数17)
QR(t)=GkIT(t)sin(α+φ)+GkQT(t)cos(α+φ)+δ (数18)
ここで、kは定数、δ、δはDCオフセットを示す。また、Gは直交復調器における同相出力信号と直交出力信号の振幅比、αは受信した信号の搬送波と復調器内蔵の局部発振器とから出力された両信号間の位相差、φは直交復調器出力の位相誤差を示す。
ここで、送信系統の既知信号発生器32より、3種類の既知信号を送信する。第1の既知信号はI(t)が1と−1を繰り返し、Q(t)は0を繰り返す系列である。第2の既知信号はI(t)が0を繰り返し、Q(t)は1と−1を繰り返す系列である。第3の既知信号はI(t)、Q(t)ともに1と−1を繰り返す系列である。但し、各系列とも1と−1の出現回数は同じである。すなわち、

ref1 IT(t)=[1,-1,1,-1,…,1,-1] QT(t)=[0,0,0,…,0,0]

ref2 IT(t)=[0,0,0,…,0,0] QT(t)=[1,-1,1,-1,…,1,-1]

ref3 IT(t)=[1,-1,1,…,1,-1] QT(t)=[1,-1,1,-1,…,1,-1]
これらの既知信号を用いて、未知のパラメータδ、δQ、k、α、G、φを求める。
まず、ref1〜ref3はいずれも1と−1の数が等しく現れるため、同相出力信号(数17)式および直交出力信号(数18)式の平均値を算出することにより、それぞれδ、δを求めることができる。δ、δを差し引いた信号I’(t)、Q’(t)はそれぞれ(数19)式、(数20)式で表される。
I’R(t)=kIT(t)cosα-kQT(t)sinα (数19)
Q’R(t)=GkIT(t)sin(α+φ)+GkQT(t)cos(α+φ) (数20)
次に、上記既知信号の各系列を入力した時の二乗平均値を求める。ref1を入力した時のI(t)、Q(t)の二乗平均値をPIdc1、PQdc1とすると、
PIdc1=k2cos2α (数21)
PQdc1=G2k2sin2(α+φ) (数22)
となる。ref2に対するI’(t)、Q’(t)の二乗平均値をPIdc2、PQdc2は、
PIdc2=k2sin2α (数23)
PQdc2=G2k2cos2(α+φ) (数24)
となる。ref2に対するI’(t)、Q’(t)の二乗平均値をPIdc2、PQdc2は、
(数21)+(数23)=k2(cos2α+sin2α)=k2より
k2=PIdc1+PIdc2 (数25)
が導出される。また、(数22)+(数24)=G2k2(sin2(α+φ)+cos2(α+φ)=G2k2より、
G=sqrt((PQdc1+PQdc2)/k2) (数26)
が導出される。これらの式より定数kおよび振幅比Gを求めることができる。
αおよびφは以下のようにして算出する。ref3を入力した時のI’(t)、Q’(t)の二乗平均値PIdc3、PQdc3は、
PIdc3=(kcosα-ksinα)2=k2(1-sin2α) (数27)
PQdc3=(Gksin(α+φ)+Gkcos(α+φ))2=G2k2(1+sin2(α+φ)) (数28)
となる。したがって、(数27)式より、
α=1/2sin-1(1-PIdc3/k2) (数29)
と書ける。
しかし、(数29)式から2つの解が求められ、一意に解を算出することができない。しかし、(数21)式からcosの逆関数を含んだ式を導くことが出来る。
PIdc1=k2cos2α
=k2(1+cos2α)/2
∴α=1/2cos-1(2・PIdc1/k2-1) (数30)
なお、cosの逆関数を含んだ式は、(数23)式を用いても導出可能である。
PIdc2=k2sin2α
=k2(1-cos2α)/2
∴ α=1/2cos-1(1-2・PIdc2/k2) (数31)
もしくは
PIdc1-PIdc2=k2cos2α-k2sin2α
=k2cos2α
∴ α=(1/2)cos-1{(PIdc1-PIdc2)/k2} (数31’)
このように、sinおよびcosの逆関数を含んだ式が少なくとも1式ずつあれば、図7のように一意にαを求めることができる。sin−1およびcos−1の引数(それぞれAug1,Aug2)を計算して表1を基に2αが存在する象限を求める。
(数29)式および(数30)式の引数は(数32)式および(数33)式となる。
Aug1=1-PIdc3/k2 (数32)
Aug2=2・PIdc1/k2-1 (数33)
したがって、(数29)式、(数30)式(あるいは、(数31)式)によって求められた2つの解のうち、上記で求めた象限に位置する解を選択し、2分の1を乗算することによって一意にαを導出することができる。
φは、(数28)式より
φ=1/2sin-1(PQdc3/(G2k2)-1)-α (数34)
と書ける。また、(数22)式および(数24)式を用いて以下の式を導出する。
PQdc2-PQdc1=G2k2{cos2(α+φ)-sin2(α+φ)}
=G2k2cos2・(α+φ)
∴cos2・(α+φ)=(PQdc2-PQdc1)/G2k2
∴φ=1/2cos-1{(PQdc2-PQdc1)/(G2k2)}-α (数35)
もしくは(数22)式よりPQdc1=G2k2sin2(α+φ)より、
∴ φ=(1/2)cos-1{1-(2・PQdc1/G2k2)}-α (数35’)
または(数24)式より
PQdc2=G2k2cos2(α+φ)
φ=(1/2)cos-1[{(2・PQdc2)/G2k2}-1]-α (数35’’)
(数34)式および(数35)式のsin−1およびcos−1の引数は、それぞれ(数36)式、(数37)式となる。
Aug1=PQdc3/(G2k2)-1 (数36)
Aug2=(PQdc2-PQdc1)/(G2k2) (数37)
(数36)式および(数37)式を計算して表1に従って象限を決定し、φを一意に導出する。
Figure 2005252631
但し、この時、位相の表現には2通りあり、適切に設定しないと正しい計算結果が算出されない。例えば、πと−πは同一の位相を示しており、適切な表現を行う必要がある。そこで、αおよびφの計算式を2通り用意することによって、αおよびφの値の表現範囲を−90°〜90°に限定し問題解決を図る。
ここで、PIdc1とPQdc1の大小は、実際のαとφの値によって変動する。図8にφ=0°時の、αに対する領域を示す。α=−45°〜45°、135°〜225°の領域ではPIdc1の方が大きくなり、逆に、α=45°〜135°、225°〜315°の領域ではPQdc1の方が大きくなる。この領域は図9のように、φが変動するにつれてφの値だけ角度が回転する。
そこで、PIdc1≧PQdc1の場合と、PIdc1<PQdc1の場合に応じて、別々に計算を行う。PIdc1≧PQdc1の場合は、計算式(数25)〜(数37)を用いる。PIdc1<PQdc1の場合は、α=45°〜135°または225°〜315°と仮定し、基準を90°としてαの計算を行う。すなわち、α=α’+π/2を計算式(数19)式および(数20)に代入すると、
I’’R(t)=kIT(t)cos(α’+π/2)-kQT(t)sin(α’+π/2)
=-kIT(t)sinα’-kQT(t)cosα’ (数38)
Q’’R(t)=GkIT(t)sin(α’+π/2+φ)+GkQT(t)cos(α’+π/2+φ)
=GkIT(t)cos(α’+φ)-GkQT(t)sin(α’+φ) (数39)
となる。既知信号を入力した時の二乗平均値はそれぞれ
PIdc1=k2sin2α’ (数40)
PQdc1=k2G2cos2(α’+φ) (数41)
PIdc2=k2cos2α’ (数42)
PQdc2=k2G2sin2(α’+φ) (数43)
PIdc3=k2(-sinα’-cosα’)2
=k2(1+sin2α’) (数44)
PQdc3=G2k2(cos(α’+φ)-sin(α’+φ))2
=G2k2(1-sin2(α’+φ)) (数45)
と算出される。したがって、
k2=PIdc1+PIdc2 (数46)
G=sqrt((PQdc1+PQdc2)/k2) (数47)
からkおよびGを求めることができる((数25)、(数26)と同じ式)。
(数44)式より、
α’=1/2sin-1(PIdc3/k2-1) (数48)
(数40)式より、
α’=1/2cos-1(1-2・PIdc1)/k2 (数49)
(数45)式より、
φ=1/2sin-1(1-PQdc3/G2・k2)-α’ (数50)
(数41)式、(数43)式より、
φ=1/2cos-1((PQdc1-PQdc2)/G2k2)-α’ (数51)
が導出される。以下、(数48)式および(数49)式の引数からα’の象限を求め、一意にα’の値を導出することができる。同様に、(数50)式および(数51)からφを導出することができる。
なお、α、φを算出する際、象限を決定した後に、α、φともにsin−1演算、cos−1演算をそれぞれ含む式のどちらの解を用いてもαの値を求めることができる。しかし、雑音やA/D変換器の誤差の影響などによってsin−1およびcos−1演算の引数の絶対値が1を超える場合、計算ができなくなるか復素数が出力され、正しい結果が出力されなくなる。また、sin−1やcos−1演算は、引数の絶対値が大きくなるにつれて雑音や誤差による影響が大きくなり演算精度が悪化する。したがって、sin−1およびcos−1演算の引数の絶対値を比較し、小さい方の演算結果を選択する。計算式(数29)式および(数30)式を基にした時の演算過程を装置化したα算出器の装置構成を図10に示す。また、計算式(数34)式および(数35)式を基にした時のφ算出器の装置構成を図11に示す。sin−1演算回路とcos−1演算回路に入力される値の絶対値を比較し、小さい方の回路側ヘスイッチを切り替える。なお、図10および図11において、加算器101(図11では減算器111)への入力として四角で囲った数字“1”は、例えば(数30)式において括弧内の減算処理を実行する際の(2・PIdc1/k−1)減算数の“1”を示すものであり、乗算器102および除算器103(図11では除算器112)への一方の入力の同じく四角で囲った数字2は、(数30)の括弧内の乗数2と等号の直後にある分数の分母である2とを指すものである。
上記より求めたGおよびφを基に振幅比・位相誤差補償器の設定を行った後、誤差の補償を行う。
すなわち、以上の手順で受信系統の直交復調器の誤差の補償を行うためには、図3に示す構成において送信系統のスイッチ33と受信系統のスイッチ35を切り換えて直交変調器と直交復調器とを接続し、送信系統が有している既知信号発生器32の出力を受信系統に送信して、直交復調器の誤差の補償を行うことになる。
また、図3の装置において、送信系統の直交変調器または受信系統の直交復調器とが有する局部発振器を、スイッチを介して互いに共有し合う構成もある。この場合の装置構成を図12に示す。図12において、送信系統の直交変調器1201出力におけるJ点と図12における受信系統の直交復調器1202入力におけるK点とを接続している配線により上記局部発振器の共有がなされている。この場合の直交変調器を図13に、直交復調器を図14に示す。図13において、局部発振器131の出力はJ点を経由して受信系統の直交復調器1202に伝送される。この直交復調器は図14に示す構成で、直交復調器内部にスイッチ142を有しており、直交変調器からの局部発振器出力はK点を経由してスイッチ142の端子Fに入力される。通常の通信時は端子Eに接続され、直交変調器1201、直交復調器1202においてそれぞれの局部発振器131および141の信号を用いる。直交復調器の誤差算出・補償を行う際は端子F側に接続され、直交復調器において直交変調器の局部発振器の信号を用いる。
上述の本発明による直交変調器と直交復調器において局部発振器を共有する構成は送信側においてベースバンド信号を直接、高周波(RF)信号に変換するシステムに適用できる。FDD(Frequency Division Duplex)システムのように送信時と受信時で周波数が異なるシステムでは、直交変調器と直交復調器内にそれぞれ異なる周波数の信号を出力する局部発振器を有する装置がある。しかし、直交復調器の誤差算出・補償を行う場合、直交変調器と直交復調器内の局部発振器から出力される信号の周波数を等しくし、直交復調器からべースバンド信号として出力されなければならない。したがって、FDDのようなシステムでは直交復調器の誤差補償を行うことができないことになる。また、両方の局部発振器の周波数を厳密に合わせることは難しく、誤差補償時に局部発振器の周波数を変更することは現実的では無い。そこで、直交復調器の誤差補償時に、直交変調器および直交復調器において局部発振器を共有する手段を有し、一つの局部発振器からの信号を共有する本発明による構成が直交復調器の誤差補償を行う方法として有効となる。
また、図3は自端末中の送信系統から既知信号を発生させ、自端末中の直交復調器を補償する構成であるが、対向端末より発生された既知信号を用いて自端末中の直交復調器の振幅比・位相誤差を補償することが可能である。
図23は本発明による既知信号発生器を搭載した対向端末(別の端末)の構成図であり、図24は本発明による直交復調器の振幅比及び位相誤差を補償する装置を搭載した自端末の構成図である。対向端末において既知信号を発生させ送信する。自端末において送信された既知信号を受信し、直交復調器の振幅比・位相誤差を算出して、誤差の補償を行うことができる。
(実施例3)
前記実施例2において端末中に送信系統および受信系統の両系統を備える場合の、直交復調器における振幅比・位相誤差を補償する方法について述べたが、本実施例3においては直交変調器および直交復調器の補償を行う方法について説明する。この場合の装置構成を図15に示す。すなわち、送信系統および受信系統を有する通信用装置において、送信系統は既知信号発生器1501、直交変調器1502、電力値測定器1503、直交変調器用振幅比・位相誤差算出器1504、直交変調器用振幅比・位相誤差補償器1505、スイッチ1506および1507から構成され、受信系統はスイッチ1508、1512および1518、直交復調器1509、A/D変換器1510、平均値算出器1511、DCオフセット除去器1513、二乗平均値算出器1514、直交復調器用振幅比・位相誤差算出器1515、直交復調器用振幅比・位相誤差補償器1516より構成されている。
通常、対向の通信用装置と通信を行っている場合、送信系統のスイッチ1506は端子A側に、スイッチ1517は端子G側に、スイッチ1507は端子C側に、また受信系統のスイッチ1508は端子C’側に、スイッチ1512は端子Q側に、スイッチ1518は端子Y側に接続されている。送信系統の直交変調器1502の誤差補償を行う場合はスイッチ1506を端子B側に、スイッチ1517は端子H側に接続し、スイッチ1507は端子C側または端子D側の何れでも良い。また、受信系統の直交復調器1509の振幅比および位相誤差の補償を行う場合は、送信系統のスイッチ1506を端子B側に、スイッチ1517を端子G側に、スイッチ1507を端子D側に、スイッチ1508を端子D’側に接続する。DCオフセットの算出はスイッチ1518を端子X側に接続し、振幅比Gと位相誤差φを算出するときはスイッチ1518を端子Y側に、スイッチ1512は端子P側に接続する。
まず、送信系統の直交変調器1502の誤差補償を行う。実施例1で記述したように、スイッチ1506を端子B側につなげ、既知信号発生器1501から直交変調器1502へ3種類の既知信号を入力する。既知信号は前記同様とし、第1の既知信号は同相信号が1と−1を交互に繰り返し、直交信号が0を繰り返す信号、第2の既知信号は同相信号が0を繰り返し、直交信号が1と−1を交互に繰り返す信号、第3の既知信号は同相信号が1と−1を交互に繰り返し、直交信号が1と−1を交互に繰り返す信号とする。電力値測定器1503において、これら第1〜第3の既知信号の電力値Pdc1、Pdc2、Pdc3を測定し、直交変調器用振幅比・位相誤差算出器1504へ伝送する。
直交変調器用振幅比・位相誤差算出器1504では、伝送された既知信号の電力値Pdc1、Pdc2、Pdc3を用いて直交変調器1502の振幅比Gおよび位相誤差φを算出する。振幅比Gは前記(数13)式より求めることができる。
G=sqrt(Pdc2/Pdc1)
また、位相誤差φは(数15)式より求めることが出来る。
φ=sin-1{(Pdc3-Pdc1-Pdc2)/(2k2G)}
これにより求めた振幅比Gおよび位相誤差φを基に直交変調器用振幅比・位相誤差補償器1505の設定を行い、直交変調器用振幅比・位相誤差補償器1505において誤差の補償を行う。
次に、実施例2で記述したように、スイッチ1506を端子B、スイッチ1507を端子D側に接続し、上述の第1〜第3の既知信号を直交変調器1502、スイッチ1506、1507および受信系統のスイッチ1508を通して受信系統の直交復調器1509へ入力する。直交復調器1509の出力はA/D変換器1510でA/D変換され、この信号から平均値算出器1511において振幅の平均値を算出し、DCオフセット量を導出する。第1既知信号の同相信号の平均値を算出し、この値をDCオフセット量としてDCオフセット除去器1213で同相信号系列から差し引く。同様に、第2既知信号の直交信号の平均値を算出し、DCオフセット量として直交信号系列から差し引く。
次に、二乗平均値算出器においてDCオフセットを除去した各系列の同相信号の二乗平均値PIdc1、PIdc2、PIdc3および直交信号の二乗平均値PQdc1、PQdc2、PQdc3を二乗平均値算出器1514において算出する。算出した各二乗平均値は直交復調器用振幅比・位相誤差算出器1515へ入力される。
直交復調器用振幅比・位相誤差算出器1515では定数k、同相信号と直交信号の振幅比G、局部発振器の信号と受信信号の搬送波との位相差α、位相誤差φを算出する。この実施例においても、同相信号及び直交信号の電力PIdc1とPQdc1の値を比較し、前述の計算式群セット1またはセット2の選択を行うが、本実施の形態においてはPIdc1の方が大きいものとし、以下、セット1を用いる場合について説明する。
次に、前記実施例2の場合と同様に、(数25)より、kを算出する。
k2=PIdc1+PIdc2 (数25)
さらに、このkを用いて(数26)よりGを算出する。
G=sqrt((PQdc1+PQdc2)/k2) (数26)
αを求めるためには、sinの引数(数32)およびcosの引数(数33)を用いて2αが存在する象限を求める。
Aug1=1-PIdc3/k2 (数32)
Aug2=2・PIdc1/k2-1 (数33)
象限を求めた後、AugとAugの絶対値を比較し、Augの方が小さい場合は(数29)を用いて解を算出する。
α=1/2sin-1(1-PIdc3/k2) (数29)
逆に、Augの方が小さい場合は(数30)を用いて解を算出する。
α=1/2cos-1(2・PIdc2/k2-1) (数30)
sin−1およびcos−1の引数から象限を決定し、解を一意に導出する。
次にφを求める。φも同様に、sinの引数(数34)およびcosの引数(数35)を用いて、次式により2(α+φ)が存在する象限を求める。
Aug1=PQdc3/(G2k2-1) (数36)
Aug2=(PQdc2-PQdc1)/(G2k2) (数37)
象限を求めた後、AugとAugの絶対値を比較し、Augの方が小さい場合は(数34)を用いて解を算出する。
φ=1/2sin-1(PQdc3/(G2k2)-1)-α (数34)
逆に、Augの方が小さい場合は(数35)を用いて解を算出する。
φ=1/2cos-1((PQdc2-PQdc1)/(G2k2))-α (数35)
sin−1およびcos−1の引数から象限を決定し、解を一意に決定する。算出された振幅比Gおよび位相誤差φを基に直交復調器用振幅比・位相誤差補償器の設定を行い、直交復調用振幅比・位相誤差補償器において誤差の補償を行う。
実施例1における送信装置の構成図。 実施例1で用いられた既知信号発生器の構成図。 実施例2における送信系統と受信系統とを搭載した場合の装置構成図。 実施例2における振幅比・位相誤差算出器の装置構成図。 振幅比・位相誤差算出処理の手順を示すフロー図。 直交復調器の構成図。 受信信号と局部発振信号との位相差算出を説明するX−Y平面図。 位相誤差=0°の場合における同相信号と直交信号の電力値の関係を示すX−Y平面図。 位相誤差が0°でない場合における同相信号と直交信号の電力値の関係を示すX−Y平面図。 実施例2における受信信号と局部発振信号との位相差算出器の装置構成図。 実施例2における位相誤差算出器の構成図。 実施例2における送信系統と受信系統とを搭載した場合の他の装置構成図。 図12の装置構成に用いられる直交変調器の構成図。 図12の装置構成に用いられる直交復調器の構成図。 実施例3における送信系統と受信系統とを搭載した場合の装置構成図。 従来用いられてきた直交変調器構成図。 同相/直交信号間の振幅比と誤り率の関係図。 位相誤差と誤り率の関係図。 DCオフセットと誤り率の関係図。 従来の直交変調補償システムにおける送信装置の構成図。 従来の既知信号発生器の構成図。 従来の既知信号発生器の他の構成図。 従来の直交変調器補償システムに本発明を適用した場合の送信系統構成図。 従来の直交変調器補償システムに本発明を適用した場合の受信系統構成図。
符号の説明
11、32、1501、202、231:既知信号発生器
12、16、33、35、142、203、1506、1507、1508、1512、1517、1518:スイッチ
13、205、311:振幅比・位相誤差補償器
14、204、310、2401:振幅比・位相誤差算出器
15、31、1201、1502、201:直交変調器
17、1503、206:電力値測定器
21、211、221:テーブル
22、213、223:ディジタル信号変換器
34、1202、1509:直交復調器
36、1510:A/D変換器
37、1511:平均値算出器
38.1513:DCオフセット除去器
39、1514:二乗平均値算出器
61、131、141、161:局部発振器
62、162:ミキサ
63:ローパスフィルタ
64、164:90°移相器
101、111、163:加算器
102:乗算器
103、112:除算器
1504:直交変調器用振幅比・位相誤差算出器
1505:直交変調器用振幅比・位相誤差補償器
1515:直交復調器用振幅比・位相誤差算出器
1516:直交復調器用振幅比・位相誤差補償器
212、222:振幅レベル可変器








Claims (5)

  1. 同相および直交ベースバンド信号を高周波信号に変換する直交変調器を備えた送信装置において、
    予め定められた第1、第2、第3の既知信号を出力する既知信号発生器と、
    被変調波となる高周波信号の電力値を測定する電力測定器と、
    測定した電力値より同相信号と直交信号の振幅比および位相誤差を算出する振幅比・位相誤差算出器と、
    前記算出した振幅比および位相誤差を基に誤差を補償する振幅比・位相誤差補償器とを有し、
    同相信号がaと−a(aは定数の振幅値)を交互に繰り返し、直交信号が0を繰り返す信号の系列を第1既知信号として前記直交変調器へ入力し、
    前記直交変調器から出力された信号を前記電力測定器に入力して第1の電力値Pdc1を求め、
    前記同相信号が0を繰り返し、直交信号がaと−aを交互に繰り返す信号を第2既知信号として前記直交変調器へ入力し、
    前記直交変調器から出力された信号を前記電力測定器に入力して第2の電力値Pdc2を求め、
    同相信号がaと−aを交互に繰り返し、直交信号もaと−aを交互に繰り返す信号を第3既知信号として前記直交変調器へ入力し、
    前記直交変調器の出力を前記電力測定器に入力して第3の電力値Pdc3を求め、前記振幅比・位相誤差算出器において、前記第1の電力値Pdc1および前記第2の電力値Pdc2より前記振幅比Gを求め、前記第1の電力値Pdc1、前記第2の電力値Pdc2および前記第3の電力値Pdc3より位相誤差φを求め、前記振幅比・位相誤差補償器において前記振幅比Gおよび前記位相誤差φを補償することを特徴とする直交変調器の誤差補償装置。
  2. 予め定められた既知信号を出力する既知信号発生器と同相および直交べースバンド信号を被変調波となる高周波信号に変換する直交変調器を備えた送信装置を有し、
    かつ、受信した高周波信号をベースバンド信号に変換して同相信号および直交信号を出力する直交復調器を備えた受信装置において、
    前記送信装置の直交変調器を介して前記受信装置の直交復調器に入力された第1、第2および第3既知信号に関し、前記受信装置側においては同相信号および直交信号の振幅平均値を算出する平均値算出器と、
    該算出した振幅平均値からDCオフセット量を導出して信号から差し引くことによってDCオフセットを除去するDCオフセット除去器と、
    前記DCオフセットを除去した既知信号の振幅の二乗平均値を算出する二乗平均値算出器と、
    該算出した振幅の二乗平均値より同相信号と直交信号の振幅比および位相誤差を算出する振幅比・位相誤差算出器と、
    該算出した前記振幅比および前記位相誤差を基に誤差を補償する振幅比・位相誤差補償器とを有し、
    前記既知信号発生器からの同相信号がaと−a(aは任意の定数)を交互に繰り返し、かつ等しい数で現れ、直交信号が0を繰り返す系列を前記第1既知信号とし、同相信号が0を繰り返し、直交信号がaと−aを交互に繰り返し、かつ等しい数で現れる系列を前記第2既知信号とし、同相信号および直交信号が共にaと−aを交互に繰り返し、かつ等しい数で現れる系列を第3既知信号とし、これら第1乃至第3既知信号の何れかを前記直交変調器を通して前記直交復調器に入力し、前記直交復調器からの前記同相出力信号および前記直交出力信号の平均値を前記平均値算出器により算出し、該算出値をDCオフセット量として前記DCオフセット除去器において前記受信した信号から除去し、
    前記第1既知信号を前記直交変調器に入力し、前記直交変調器の出力を前記直交復調器に入力し、前記直交復調器の出力を前記二乗平均値算出器において前記DCオフセット除去後の高周波信号から得られる同相信号の二乗平均値PIdc1および直交信号の二乗平均値PQdc1を求め、
    同様に、前記第2既知信号に対しても、前記直交変調器および前記直交復調器を経由して前記二乗平均値算出器において前記DCオフセット除去後の信号から得られる同相信号の二乗平均値PIdc2および直交信号の二乗平均値PQdc2を求め、
    さらに、同様に前記第3既知信号に対しても、前記直交変調器および前記直交復調器を経由して前記二乗平均値算出器において前記DCオフセット除去後の信号から得られる同相信号の二乗平均値PIdc3および直交信号の二乗平均値PQdc3を求め、
    前記振幅比・位相誤差算出器において、前記二乗平均値PIdc1と前記二乗平均値PQdc1の値の大きさを比較して算出方法を決定し、
    前記二乗平均値PIdc1および前記二乗平均値PIdc2より定数kを求め、定数k、二乗平均値PQdc1および二乗平均値PQdc2より前記同相信号と前記直交信号の振幅比Gを求め、
    定数kと、二乗平均値PIdc1または二乗平均値PIdc2の何れかと、二乗平均値PIdc3とより、もしくは、定数kと、二乗平均値PIdc1と、二乗平均値PIdc2と、二乗平均値PIdc3とより前記直交復調器に入力される受信信号の搬送波と局部発振器の信号との位相差αを求め、前記定数kと、前記振幅比Gと、前記位相差αと、二乗平均値PQdc1または二乗平均値PQdc2の何れかと二乗平均値PQdc3とより、もしくは、前記定数kと、前記振幅比Gと、前記位相差αと、二乗平均値PQdc1と、二乗平均値PQdc2と、二乗平均値PQdc3とより位相誤差φを求め、前記振幅比・位相誤差補償器において前記振幅比Gおよび前記位相誤差φを補償することを特徴とする直交復調器の誤差補償装置。
  3. 送信系統および受信系統を有する通信用装置において、
    請求項2記載の直交復調器の誤差補償装置と、
    送信系統から受信系統へ伝送する回路およびスイッチとを有し、
    前記振幅比および前記位相誤差を算出する際に前記通信用装置の送信系統中の既知信号発生器から前記既知信号を発生させ、前記スイッチを切り替えることによって前記既知信号を受信系統へ伝送し、
    受信系統の直交復調器誤差を補償することを特徴とする直交復調器の誤差補償装置。
  4. 請求項3記載の直交復調器の誤差補償装置において、
    前記直交変調器または前記直交復調器中の局部発振器を前記直交変調器および前記直交復調器で共有するスイッチを有し、
    前記直交復調器の誤差補償を行う際に前記スイッチを切り替えて前記直交変調器および前記直交復調器中のミキサヘ入力される前記局部発振器の信号を共有することを特徴とする直交復調器の誤差補償装置。
  5. 同相および直交ベースバンド信号を高周波信号に変換する直交変調器を備えた送信装置および、請求項1記載の前記直交変調器の誤差補償装置を備え、受信した高周波信号をベースバンド信号に変換して同相信号および直交信号を出力する前記直交復調器を備えた受信装置において、
    請求項2乃至請求項4の何れかに記載の直交復調器の誤差補償装置を備え、前記既知信号発生器からの既知信号を用いて、まず前記直交変調器の誤差を算出して補償し、次に前記既知信号発生器からの既知信号を用いて前記直交復調器の誤差を算出し補償することを特徴とする直交変調器及び直交復調器の誤差補償装置。
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