JP2005252206A - ウエハ洗浄装置 - Google Patents

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勝弥 奥村
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幸生 小澤
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Abstract

【課題】 ウエハ表面の所定部分のみを洗浄することができるウエハ洗浄装置を提供すること。
【解決手段】 ウエハ洗浄装置10は、ウエハ20を吸着・保持する吸着プレート21と、吸着プレート21に保持されたウエハ20を回転させるDDモータ22と、ウエハ20に接触してウエハ20を洗浄するスポンジ30と、スポンジ30を超音波振動させる円筒型圧電素子32と、円筒型圧電素子32を保持する素子ホルダ33と、素子ホルダ33とウエハ20とを水平(X軸)方向に相対移動させるX軸スライダ37と、素子ホルダ33とウエハ20とを鉛直(Z軸)方向に相対移動させるZ軸スライダ38とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ウエハの表面を洗浄するウエハ洗浄装置に関する。さらに詳細には、ウエハ上における所定部分(ピンポイント)の洗浄を行うことができるウエハ洗浄装置に関するものである。
半導体製造工程においては、各工程における処理が終了するごとにウエハの洗浄が行われている。そして、半導体デバイスの微細化と高集積化が進むに従って、ウエハの表面汚染が、製造歩留まりやデバイス特性・信頼性に与える影響はますます大きくなっている。このため、ウエハ表面をいかに清浄に保つかが非常に重要になっている。
そして、ウエハの洗浄としては、現在、スクラブ洗浄や超音波洗浄などが行われている。ここで、スクラブ洗浄は、特開2002−353183号などに開示されている洗浄装置によって行われている。この種の洗浄装置では、ウエハを保持して回転させながら、ウエハ表面に回転ブラシを接触させることにより、ウエハ表面から不純物や微粒子を除去するようになっている。
一方、超音波洗浄は、例えば、特開2000−58493号などに開示されている洗浄装置によって行われている。この種の洗浄装置では、洗浄槽にウエハを入れて、洗浄槽内の洗浄液に20〜1500kHzの超音波振動を与えることにより、ウエハ表面から不純物や微粒子を除去するようになっている。
特開2002−353183号公報(第2〜3頁、第1図) 特開2000−58493号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、上記した従来の洗浄装置では、ウエハの表面全体を洗浄することはできるが、ウエハの所定部分のみを洗浄することはできなかった。このため、ウエハの表面汚染が激しい部分のみを集中的に洗浄することができなかった。したがって、汚染の激しい部分がウエハの表面に局所的に存在する場合であっても、その汚染部分を洗浄するためにウエハ全面を洗浄する必要があった。つまり、汚染部分以外は洗浄の必要がないにもかかわらず洗浄されていたのである。このようなことから、ウエハの所定部分のみを洗浄することができる洗浄装置の実現が要望されていた。
そこで、本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、ウエハ表面の所定部分のみを洗浄することができるウエハ洗浄装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係るウエハ洗浄装置は、ウエハの表面を洗浄するウエハ洗浄装置において、ウエハを保持するウエハ保持手段と、ウエハに接触してウエハを洗浄する洗浄部材と、前記洗浄部材が取り付けられるとともに、前記洗浄部材を超音波振動させる圧電素子と、前記圧電素子を保持する保持部材と、前記洗浄部材を前記ウエハ保持手段に保持されたウエハの所定位置へ移動させるために、前記保持部材と前記ウエハ保持手段に保持されたウエハとを相対的に駆動する駆動機構と、を有することを特徴とするものである。
このウエハ洗浄装置では、ウエハ保持手段に保持されたウエハの表面が洗浄部材によってスクラブ洗浄される。ここで、洗浄部材は圧電素子の取り付けられ、圧電素子は保持部材に保持されている。そして、駆動機構により、保持部材とウエハ保持手段に保持されたウエハとは、相対移動が可能とされている。これにより、ウエハの所定位置に洗浄部材を接触させることができる。そして、圧電素子に電圧を印加して、その位置で洗浄部材を超音波振動させる。これにより、ウエハの所定部分のみを確実に洗浄することができる。
また、洗浄位置、つまりウエハに対する洗浄部材の位置は、駆動機構により自在に変更することができる。このため、ウエハの所定部分のみならず、ウエハ全面を洗浄することもできる。
特に、ウエハ全面を洗浄する場合には、前記保持手段は、複数の前記圧電素子を保持していることが望ましい。これにより、効率よく洗浄することができ、洗浄時間を短縮することができるからである。
なお、洗浄部材は、洗浄液を含浸することができ、ウエハを傷つけない素材であれば何でもよい。例えば、スポンジや不織布などを洗浄部材として使用することができる。
本発明に係るウエハ洗浄装置においては、前記圧電素子は、上下運動を伴いながら回転するように動くことにより前記洗浄部材を超音波振動させることが望ましい。
このように洗浄部材を超音波振動させることにより、洗浄効率が向上するので洗浄時間を短縮することができるからである。また、ウエハにトレンチが形成されているような場合、そのトレンチの中の異物も除去することができるからである。
また、本発明に係るウエハ洗浄装置においては、前記圧電素子は、円筒形状の振動子と、その振動子の外周面に設けられた複数の電極と、を備えていることが望ましい。そして、本発明に係るウエハ洗浄装置においては、前記複数の電極に対してそれぞれ独立に電圧を印加する電圧印加制御手段を有することがより好ましい。
こうすることにより、圧電素子の各電極に対して独立に電圧を印加することができるので、例えば、1つの電極に対して電圧を印加すると、その電極の方向へ倒れ込むように振動子がたわむ。次に、隣り合う電極に対して電圧を印加すると、その電極方向に振動子が倒れ込むようにたわむ。そして、順次、電圧を印加する電極を切り替えることにより、振動子が倒れ込む方向も切り替わり、振動子は上下運動を伴いながら回転運動を行う。つまり、上下運動を伴いながら回転するように圧電素子の動作を制御することができるのである。
また、本発明に係るウエハ洗浄装置においては、前記駆動機構は、前記ウエハ保持手段に保持されたウエハを回転させる回転手段と、前記保持部材と前記ウエハ保持手段に保持されたウエハとを水平方向に相対移動させる第1のスライダと、前記保持部材と前記ウエハ保持手段に保持されたウエハとを鉛直方向に相対移動させる第2のスライダと、を有することが望ましい。
このウエハ洗浄装置では、第1スライダおよび第2スライダにより、保持部材とウエハ保持手段に保持されたウエハとを水平方向および鉛直方向に相対移動させることができる。また、回転手段により、ウエハ保持手段に保持されたウエハを回転させることができる。したがって、第1スライダ、第2スライダ、および回転手段により、ウエハの所定位置に洗浄部材を接触させることができる。
また、本発明に係るウエハ洗浄装置においては、前記第1スライダおよび第2スライダは、前記ウエハ保持手段にウエハが保持されて配置される領域外に設けられていることが望ましい。これにより、第1スライダおよび第2スライダから発生するパーティクルなどがウエハに付着することを防止することができるからである。
さらに、本発明に係るウエハ洗浄装置においては、前記第1スライダは、10mm/s以下の速度で移動することが望ましい。もしくは、第1スライダの背面に排気口を設けてパーティクルを吸引するようにしてもよい。これにより、第1スライダからパーティクルが発生しない、もしくは、第1スライダからパーティクルが発生してもウエハ上に飛散しないからである。
本発明に係るウエハ洗浄装置によれば、駆動機構の動作により、ウエハの所定位置に洗浄部材を接触させて、圧電素子により洗浄部材を超音波振動させるので、ウエハ上の所定部分のみを洗浄することができる。
以下、本発明のウエハ洗浄装置を具体化した最も好適な実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。そこで、実施の形態に係るウエハ洗浄装置の概略構成を図1〜図3に示す。図1は、実施の形態に係るウエハ洗浄装置の概略構成を示す平面図である。図2は、実施の形態に係るウエハ洗浄装置の概略構成を示す正面図である。図3は、実施の形態に係るウエハ洗浄装置の概略構成を示す側面図である。
本実施の形態に係るウエハ洗浄装置10は、ウエハ20を保持して回転させるウエハ保持・回転機構部11と、ウエハ20を洗浄するスポンジ30を移動させるスポンジ移動機構部12と、を備えている。さらに、ウエハ洗浄装置10は、これら保持・回転機後部11およびスポンジ移動機構部12の動作を制御するための制御部13を備えている。これにより、ウエハ洗浄装置10では、制御部13によって保持・回転機構部11とスポンジ移動機構部12の動作が制御されることにより、ウエハ20の所定部分のみをスポンジ30で洗浄することができるようになっている。
ウエハ保持・回転機構部11には、ウエハ20を吸着して保持する吸着プレート21と、この吸着プレート21を回転させるDDモータ22とが備わっている。これにより、吸着プレート21に吸着保持されたウエハ20を回転させることができるようになっている。なお、DDモータ22の回転駆動は、制御部13によって制御されるようになっている。
一方、スポンジ移動機構部12には、洗浄部35と、洗浄部35に接続されたアーム36と、洗浄部35を移動させるX軸スライダ37およびZ軸スライダ38とが備わっている。そして、洗浄部35が接続されていないアーム36の他端がZ軸スライダ38に接続され、Z軸スライダ38がX軸スライダ37に固定されている。これにより、X軸スライダ37およびZ軸スライダ38の動作により、アーム37を介して洗浄部35が、X軸方向およびZ軸方向(図2参照)に移動するようになっている。なお、洗浄部35は、アーム37に対して着脱可能になっている。
X軸スライダ37は、電動スライダであり、ベース50に立設された2本のアングル部材51,51に固定されたスライドベース52に取り付けられている。このスライドベース52は、吸着プレート21に保持されたウエハ20に対し平行になるように固定されている。これにより、X軸スライダ37は、制御部13からの信号によって水平方向(X軸方向)に移動するようになっている。
また、Z軸スライダ38は、アーム36を鉛直方向(Z軸方向)に移動させるようになっている。本実施の形態では、Z軸スライダ38として、マイクロメータを使用している。もちろん、Z軸スライダとして、電動スライダを使用することもできる。
ここで、X軸スライダ37およびZ軸スライダ38の駆動に伴い、ウエハ20へパーティクルが飛散するおそれがある。そこで、本実施の形態では、図1あるいは図3に示すように、X軸スライダ37およびZ軸スライダ38を、ウエハ20の配置領域外(平面視した場合にX軸スライダ37およびZ軸スライダ38がウエハ20に重ならない位置(図1参照))に設置している。これにより、X軸スライダ37およびZ軸スライダ38の駆動に伴うウエハ20へのパーティクルの飛散を防止することができる。
上記のようにX軸スライダ37およびZ軸スライダ38を設置しても、X軸スライダ37を高速で駆動すると、X軸スライダ37の駆動に伴ってウエハ20へパーティクルが飛散する可能性もある。そこで、X軸スライダ37の速度とウエハ20へのパーティクルの飛散との関係を調べた。その結果を図4に示す。なお、パーティクルの測定位置は、図4(a)に示す4箇所(A,B,C,D)であり、計測対象パーティクルの粒径は0.1μm以上である。
図4(b)から明らかなように、X軸スライダ37の速度を10mm/s以下にすることにより、X軸スライダ37の駆動に伴うウエハ20へのパーティクルの飛散を確実に防止することができる。このため、X軸スライダ37は、10mm/s以下の速度で駆動されるようになっている。なお、本実施の形態では、X軸スライダ37は、5mm/sの速度で駆動されるようになっている。
そして、ウエハ洗浄装置10では、X軸スライダ37、Z軸スライダ38、およびDDモータ22の動作を制御することにより、吸着プレート21に保持されたウエハ20の所定の位置に、洗浄部35を移動させることができるようになっている。その後、その位置で洗浄部35によりウエハ20の洗浄を行うことにより、ウエハ20の所定部分のみを洗浄することができるのである。
ここで、ウエハ20の洗浄を行う洗浄部35について、図5を参照しながら詳細に説明する。図5は洗浄部の概略構成を示す正面図である。洗浄部35には、スポンジ30と、スポンジホルダ31と、円筒型圧電素子32と、素子ホルダ33とが備わっている。スポンジ30は、洗浄液Wを含んだ状態でウエハ20に接触・振動してウエハ20を洗浄するものである。このスポンジ30は、円筒型圧電素子32の先端に固定されたスポンジホルダ31に保持されている。これにより、スポンジ30は、円筒型圧電素子32によって超音波振動させられるようになっている。そして、円筒型圧電素子32の他端は、素子ホルダ33に保持・固定されている。なお、素子ホルダ33がアーム36の先端に取り付けられている。
ここで、円筒型圧電素子32は、スポンジ30が上下運動を伴って回転運動(以下、この運動を「皿まし運動」という)するようにスポンジ30を超音波振動させるものである。この円筒型圧電素子32は、図6および図7に示すように、円筒形状の振動子40の外周面に4つの電極41,42,43,44を有している。なお、図6は、円筒型圧電素子32の斜視図である。図7は、円筒型圧電素子32の平面図である。
各電極41〜44は、それぞれ駆動回路14(図1参照)に接続されており、制御部13(図1参照)からの信号に基づいて駆動回路14により互いに独立して電圧が印加されるようになっている。これにより、振動子40が皿まし運動をするようになっている。この皿回し運動を実現させるために、本実施の形態では、図8に示すような矩形波を各電極41〜44に対して入力するようになっている。なお、図8において、波形EXP−Aが電極41に印加されるものである。波形EXP−Bが電極43に印加されるものである。波形SHE−Aが電極42に印加されるものである。波形SHE−Bが電極44に印加されるものである。
ここで、図8に示すような矩形波を各電極41〜44に対して入力した場合における振動子40の動作イメージを図9に示す。なお、図9では、図8に示す各時刻における振動子40の状態を示している。まず、電極41〜44のすべてに電圧が印加されていない状態、すなわち停止状態では、振動子40のどの部分も伸縮しない。
そして、時刻t0においては、電極41,44にマイナス電位の電圧が印加されるので、振動子40の部分A,Dが縮む。その一方、電極42,43にはプラス電位の電圧が印加されるので、振動子40の部分B,Cが伸びる。このため、振動子40は、図中に示す矢印Y0の方向(12時の方向)へと倒れ込む。また、時刻t1においても、時刻t0と同様の電圧印加状態であるから、振動子40の部分A,Dが縮み、振動子40の部分B,Cが伸びる。このため、振動子40は、図中に示す矢印Y1の方向(12時の方向)へと倒れ込む。
時刻t2においては、電極41,42にマイナス電位の電圧が印加されるので、振動子40の部分A,Bが縮む。その一方、電極43,44にプラス電位の電圧が印加されるので、振動子40の部分C,Dが伸びる。このため、振動子40は、図中に示す矢印Y2の方向(3時の方向)へと倒れ込む。また、時刻t3においても、時刻t2と同様の電圧印加状態であるから、振動子40の部分A,Bが縮み、振動子40の部分C,Dが伸びる。このため、振動子40は、図中に矢印Y3の方向(3時の方向)へと倒れ込む。
時刻t4においては、電極42,43にマイナス電位の電圧が印加されるので、振動子40の部分B,Cが縮む。その一方、電極41,44にプラス電位の電圧が印加されるので、振動子40の部分A,Dが伸びる。このため、振動子40は、図中に示す矢印Y4の方向(6時の方向)へと倒れ込む。また、時刻t5においても、時刻t4と同様の電圧印加状態であるから、振動子40の部分B,Cが縮み、振動子40の部分A,Dが伸びる。このため、振動子40は、図中に矢印Y5の方向(6時の方向)へと倒れ込む。さらに、時刻t6においても、時刻t4および時刻t5と同様の電圧印加状態であるから、振動子40の部分B,Cが縮み、振動子40の部分A,Dが伸びる。このため、振動子40は、図中に矢印Y6の方向(6時の方向)へと倒れ込む。
時刻t7においては、電極43,44にマイナス電位の電圧が印加されるので、振動子40の部分C,Dが縮む。その一方、電極41,42にプラス電位の電圧が印加されるので、振動子40の部分A,Bが伸びる。このため、振動子40は、図中に示す矢印Y7の方向(9時の方向)へと倒れ込む。
そして、時刻t8(t0)においては、電極41,44にマイナス電位の電圧が印加されるので、振動子40の部分A,Dが縮む。その一方、電極42,43にはプラス電位の電圧が印加されるので、振動子40の部分B,Cが伸びる。このため、振動子40は、図中に示す矢印Y8の方向(12時の方向)へと倒れ込む。
その後、上記した動作が繰り返し行われる。これにより、振動子40は、順に、12時の方向、3時の方向、6時の方向、9時の方向、再び12時の方向へと倒れ込む。そして、これらの方向への倒れ込みの動作が連続的に行われるので、振動子40は上下運動を伴いながら時計回りの回転運動を行う。これにより、スポンジホルダ31を介して円筒型圧電素子32に接続されたスポンジ30が皿回し運動を行うように超音波振動する。このようにスポンジ30を超音波振動させることにより、ウエハ20の表面を効率よく洗浄することができる。また、スポンジ30は、皿回し運動を行うように超音波振動するので、ウエハ20にトレンチが形成されていた場合にはそのトレンチ内も確実に洗浄することができる。
なお、本実施の形態における素子ホルダ33は、1つの円筒型圧電素子32を保持したものであるが、図10に示すように、複数の円筒型圧電素子32が保持された素子ホルダ33aをアーム36に取り付けることもできる。このようにすることにより、ウエハ20の広範囲を洗浄する場合に洗浄時間を短縮することができる。つまり、ウエハ20の洗浄範囲に応じて、アーム36に取り付ける素子ホルダ(円筒型圧電素子の数)を決定するればよい。なお、図10に示す素子ホルダ33aは、5つの円筒型圧電素子32を一列分として、2列分合計10個の円筒型圧電素子32を千鳥状に配置したものである。
次に、上記の構成を有するウエハ洗浄装置10の動作について説明する。まず、洗浄対象であるウエハ20を吸着プレート21に載置し吸着させる。これにより、ウエハ20は吸着プレート21上に水平に保持される。そうすると、スポンジ30をウエハ20の洗浄部分に位置させるために、制御部13からの信号がX軸スライダ37およびDDモータ22にそれぞれ入力される。これにより、X軸スライダ37およびDDモータが駆動され、スポンジ30の位置とウエハ20の洗浄部分とが一致する。そして、ウエハ20の洗浄部分近辺に洗浄液Wが滴下される。
その後、Z軸スライダ38を操作してスポンジ30をウエハ20に接触させる。このとき、滴下された洗浄液Wの一部は、スポンジ30内にしみ込む。そして、制御部13からの信号によりX軸スライダ37がX軸方向において往復運動を行う。この往復運動を行う範囲(距離)は、洗浄範囲に応じて決定される。また、往復運動を行う際のX軸スライダ37の速度は、本実施の形態では5mm/sに設定されている。このようにX軸スライダ37が往復運動を行うことにより、スポンジ30によってウエハ20の洗浄部分が洗浄される。
さらに、X軸スライダ37の往復運動が開始されるのと同時に、駆動回路14から円筒型圧電素子32に電圧が印加される。これにより、円筒型圧電素子32によってスポンジ30が皿回し運動を伴うように超音波振動させられる。かくして、スポンジ30は、ウエハ20の洗浄部分を、皿回し運動を伴うように超音波振動しながら往復運動する。その結果、ウエハ20の局部的な汚染を効率よく除去することができる。
ここで、X軸スライダ37をX軸方向において往復運動させるだけでも、時間をかければウエハ20を洗浄することができると考えられる。そこで、発明者らは、X軸スライダ37をX軸方向において往復運動させるだけで洗浄する場合と、それにスポンジ30を皿回し運動を伴うように超音波振動させて洗浄する場合とにおける洗浄後のウエハの状態、洗浄時間を調べるために洗浄試験を行った。
そこで、この洗浄試験の手順などについて説明する。まず、図11および図12に示すように、トレンチ60が形成されたウエハにスラリー(洗浄対象)61を塗布し乾燥させたものを準備する。図11は、スラリーを塗布したウエハの状態を模式的に示す図である。図12は、図11に示すウエハの部分断面図である。なお、トレンチ60は、100μm間隔で形成されており、その幅は10μm、深さは10μmである。
そして、スラリーが塗布されたウエハを吸着プレート21に吸着させる。その後、ウエハの洗浄を行う。この洗浄は、上記した2つの方法で行った。つまり、X軸スライダ37のみ駆動させる洗浄と、Z軸スライダ37および円筒型圧電素子32を駆動させる洗浄である。そして、洗浄後に洗浄部分を観察して洗浄度合いを評価した。
そこで、それぞれの洗浄方法により洗浄した後におけるウエハの状態を図13〜図16に示す。図13は、X軸スライダ37のみ駆動させて洗浄した後のウエハの状態を模式的に示す図である。図14は、図13に示すウエハの部分断面図である。図15は、X軸スライダ37および円筒型圧電素子32を駆動させて洗浄した後のウエハの状態を模式的に示す図である。図16は、図15に示すウエハの部分断面図である。また、X軸スライダ37は、5mm/sの速度で10mmの往復運動を75回繰り返すように制御され、円筒型圧電素子32は100V、5kHzで駆動される。この洗浄試験では、X軸スライダ37が往復4秒で75回往復するから洗浄時間は5分である。
図13および図14から明らかなように、X軸スライダ37のみ駆動させて洗浄した場合には、洗浄時間5分ではウエハの表面からスラリー61を完全に除去することができなかった。また、トレンチ60内のスラリー61も除去することができなかった。これらのことから、X軸スライダ37のみ駆動させるだけでは十分な洗浄を行うことができないとがわかる。
一方、本実施の形態に係るウエハ洗浄装置10で行われる洗浄、つまり、X軸スライダ37および円筒型圧電素子32を駆動させて洗浄する場合には、図15および図16から明らかなように、ウエハの表面から完全にスラリー61が除去された。また、トレンチ60内のスラリー61も完全に除去された。これらのことから、円筒型圧電素子32を駆動させて洗浄することにより、ウエハ表面を効率よく洗浄することができることが実証された。また、円筒型圧電素子32を駆動させて洗浄することにより、トレンチ60内も洗浄することができることが実証された。
以上、詳細に説明したように本実施の形態に係るウエハ洗浄装置10では、X軸スライダ37、Z軸スライダ38、およびDDモータ22によって、洗浄部35に備わるスポンジ30がウエハ20の所定部分に接触させられる。そして、その状態でX軸スライダ37によりスポンジ30がX軸方向において往復運動させられる。これと同時に、円筒型圧電素子32によってスポンジ30は皿回し運動をするように超音波振動させられる。このため、ウエハ洗浄装置10では、ウエハ20の所定部分のみを効率よく洗浄することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、ウエハ保持手段として、吸着プレートを使用しているが、ウエハ周辺に配置されてウエハを保持しかつ回転させる複数の回転ローラを使用することもできる。このような回転ローラを使用する場合には、ウエハ保持手段と回転手段とが一体となる。
また、上記した実施の形態では、ウエハ20とスポンジ30との相対移動(X軸方向およびZ軸方向)をスポンジ30側を移動させて実現しているが、これに限らず、ウエハ20側を移動させてもよい。また、DDモータ22により、ウエハ20とスポンジ30とを相対移動させているが、DDモータ22の代わりに、ウエハ20とスポンジ30とをX軸と直交する軸(Y軸)方向へ相対移動させる機構を設けてもよい。
実施の形態に係るウエハ洗浄装置の概略構成を示す平面図である。 実施の形態に係るウエハ洗浄装置の概略構成を示す正面図である。 実施の形態に係るウエハ洗浄装置の概略構成を示す側面図である。 X軸スライダの速度とウエハへのパーティクル飛散との関係を説明するための図であり、(a)は測定位置を説明するものであり、(b)は測定結果を示すものである。 洗浄部の概略構成を示す正面図である。 円筒型圧電素子の斜視図である。 円筒型圧電素子の平面図である。 円筒型圧電素子の各電極に対して印加する入力波形の一例を示す図である。 図8に示す矩形波を円筒型圧電素子の各電極に対して印加した場合における振動子の動作イメージを説明するための説明図である。 素子ホルダの変形例を説明する説明図である。 スラリーを塗布したウエハの状態を模式的に示す図である。 図11に示すウエハの部分断面図である。 X軸スライダ37のみ駆動させて洗浄した後のウエハの状態を模式的に示す図である。 図13に示すウエハの部分断面図である。 X軸スライダ37および円筒型圧電素子32を駆動させて洗浄した後のウエハの状態を模式的に示す図である。 図15に示すウエハの部分断面図である。
符号の説明
10 ウエハ洗浄装置
11 ウエハ保持・回転機構部
12 スポンジ移動機構部
13 制御部
14 駆動回路
20 ウエハ
21 吸着プレート
22 DDモータ
30 スポンジ
32 円筒型圧電素子
37 X軸スライダ
38 Z軸スライダ

Claims (7)

  1. ウエハの表面を洗浄するウエハ洗浄装置において、
    ウエハを保持するウエハ保持手段と、
    ウエハに接触してウエハを洗浄する洗浄部材と、
    前記洗浄部材が取り付けられるとともに、前記洗浄部材を超音波振動させる圧電素子と、
    前記圧電素子を保持する保持部材と、
    前記洗浄部材を前記ウエハ保持手段に保持されたウエハの所定位置へ移動させるために、前記保持部材と前記ウエハ保持手段に保持されたウエハとを相対的に駆動する駆動機構と、
    を有することを特徴とするウエハ洗浄装置。
  2. 請求項1に記載するウエハ洗浄装置において、
    前記圧電素子は、上下運動を伴いながら回転するように動くことにより前記洗浄部材を超音波振動させることを特徴とするウエハ洗浄装置。
  3. 請求項1に記載するウエハ洗浄装置において、
    前記圧電素子は、
    円筒形状の振動子と、
    その振動子の外周面に設けられた複数の電極と、
    を備えていることを特徴とするウエハ洗浄装置。
  4. 請求項2に記載するウエハ洗浄装置において、
    前記複数の電極に対してそれぞれ独立に電圧を印加する電圧印加制御手段を有することを特徴とするウエハ洗浄装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載するウエハ洗浄装置において、
    前記駆動機構は、
    前記ウエハ保持手段に保持されたウエハを回転させる回転手段と、
    前記保持部材と前記ウエハ保持手段に保持されたウエハとを水平方向に相対移動させる第1のスライダと、
    前記保持部材と前記ウエハ保持手段に保持されたウエハとを鉛直方向に相対移動させる第2のスライダと、
    を有することを特徴とするウエハ洗浄装置。
  6. 請求項5に記載するウエハ洗浄装置において、
    前記第1スライダおよび第2スライダは、前記ウエハ保持手段にウエハが保持されて配置される領域外に設けられていることを特徴とするウエハ洗浄装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載するウエハ洗浄装置において、
    前記保持手段は、複数の前記圧電素子を保持していることを特徴とするウエハ洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104851827A (zh) * 2015-05-19 2015-08-19 华北电力大学(保定) 一种半导体硅片清洗釜

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