JP2005251821A - 半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 長期信頼性を有する高出力の半導体レーザ及びその製造方法を提供する
【解決手段】
n型のGaAs基板101上に、n型AlGaAsクラッド層102と、レーザ活性層103と、p型AlGaAsクラッド層104と、p型GaAsコンタクト層105とを積層させ、クラッド層104を、エッチングにより、中央のリッジ部104aと平面部104bとからなるリッジストライプ形状に形成した半導体レーザ100において、注入された電流の広がりを抑えるために、n型ドーパントの選択拡散により、リッジ部104aの側壁の一部及び平面部104bの一部に領域104cを形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】
n型のGaAs基板101上に、n型AlGaAsクラッド層102と、レーザ活性層103と、p型AlGaAsクラッド層104と、p型GaAsコンタクト層105とを積層させ、クラッド層104を、エッチングにより、中央のリッジ部104aと平面部104bとからなるリッジストライプ形状に形成した半導体レーザ100において、注入された電流の広がりを抑えるために、n型ドーパントの選択拡散により、リッジ部104aの側壁の一部及び平面部104bの一部に領域104cを形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、リッジ導波路を持つ半導体レーザおよびその製造方法に関するものである。
図3は、従来の半導体レーザの概略斜視外観図である(下記、特許文献1を参照。)。同図に示すように、従来の半導体レーザ200は、n型のGaAs基板201上に、順次、第1の半導体層であるn型AlGaAsクラッド層202と、第2の半導体層であるレーザ活性層203と、第3の半導体層であるp型AlGaAsクラッド層204と、p型GaAsコンタクト層205とを積層させた積層構造からなる。
クラッド層202は、エネルギーギャップが1.67eVであるAl組成20%のAlGaAs結晶(n型)で形成され、クラッド層204は、エネルギーギャップが1.67eVであるAl組成20%のAlGaAs結晶(P型)で形成されている。また、レーザ活性層203は、エネルギーギャップが1.27eVであるAlGaAs/InGaAsの歪量子井戸層とAlGaAs結晶のガイド層とからなる。
さらに、レーザ発振にあたって、注入電流を幅の狭いストライプ状領域に限定するため、クラッド層204は、エッチングにより、中央のリッジ部204aと当該リッジ部204aの両側の平面部204bとからなるリッジストライプ形状に形成されている。
ここで、注入された電流が、p型AlGaAsクラッド層204の層に沿った方向へ広がること(電流広がり)を抑えるために、高抵抗領域204cがクラッド層204内に設けられている。
なお、注入電流Iの層に沿った方向への広がりとは、図3で説明すれば、注入電流Iがコンタクト層205からクラッド層204の中を積層方向へ流れる際に、クラッド層204において、層に平行な方向(平面部204bに向かって流れる方向)へ向かって広がることをいう。
この高抵抗領域204cは、水素によるp型ドーパントのキャリア補償の効果により実現されている。高抵抗領域204cを設けて電流広がりを抑えることにより、光強度分布の広い高次モードのゲインが抑えられ、高次モードが発振閾値に達する電流値を高めることができる。
これにより、基本横モードと高次横モードとの相互作用で発生すると考えられるキンクが生じる出力(単峰性の光出射パタン:基本横モードで発振する最大光出力)を高めることが可能となっている。また、上述する効果により、シングルモードファイバを通して大きな光出力を取り出すことが可能となる。
一方、上記高抵抗領域の形成に用いる水素は、300℃程度の比較的低い温度で再分布が起こることが報告されている(上記、非特許文献1,2を参照。)。
すなわち、連続してレーザ発振をさせた場合、ストライプ部の温度が上昇するため、長期間の使用においては水素が再分布により当初設けた高抵抗領域から徐々に移動し、高抵抗領域が解消されてしまうおそれがある。この結果、キンクレベルが低下するという長期信頼性の問題が生ずる。
図4は、従来の半導体レーザについてエージング試験を行った場合のキンクフリー出力の変化を示す図である。試験は、水素を用いて作製した高抵抗領域を有する半導体レーザについて、50℃の環境下において一定の光出力(300mW)でのエージング試験を行い、3つの半導体レーザについて試験した。なお、同図では、キンクフリー出力を初期値(エージング0時間)に対する割合で示してある。同図から分かるように、キンクフリー出力は100時間以内で大きく変化しており、長期信頼性において問題を有する。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、長期信頼性を有する高出力の半導体レーザ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明に係る半導体レーザは、
少なくとも、第1の導電型を有する第1の半導体層と、前記第1の半導体層よりもエネルギーギャップが小さく屈折率の大きい第2の半導体層と、第2の導電型を有し、かつ前記第2の半導体層よりもエネルギーギャップが大きく屈折率の小さい第3の半導体層とが積層された構造を持ち、
前記第3の半導体層がリッジ部と当該リッジ部の両側の平面部とから構成されるリッジストライプ形状であり、
前記第3の半導体層を積層方向に電流が流れる半導体レーザであって、層に沿った方向への前記電流の広がりを抑えるために、前記第3の半導体層内に前記第2の導電型と反対の導電型の領域を設けたことを特徴とする半導体レーザである。
少なくとも、第1の導電型を有する第1の半導体層と、前記第1の半導体層よりもエネルギーギャップが小さく屈折率の大きい第2の半導体層と、第2の導電型を有し、かつ前記第2の半導体層よりもエネルギーギャップが大きく屈折率の小さい第3の半導体層とが積層された構造を持ち、
前記第3の半導体層がリッジ部と当該リッジ部の両側の平面部とから構成されるリッジストライプ形状であり、
前記第3の半導体層を積層方向に電流が流れる半導体レーザであって、層に沿った方向への前記電流の広がりを抑えるために、前記第3の半導体層内に前記第2の導電型と反対の導電型の領域を設けたことを特徴とする半導体レーザである。
第3の半導体層内に、p-n-p接合あるいはn-p-n接合を形成して、p-n接合ダイオードの逆方向特性を反映させることにより、層に沿った方向(半導体の積層方向と垂直な方向)への電流広がりを抑える。第3の半導体層内に設けられる第2の導電型と反対の導電型の領域を形成するためには、通常の半導体層の成長に用いられる温度(約750℃)に対して安定なドーパントを使用することができる。当該ドーパントを使用して、レーザの連続発振による温度上昇に対しても、長期信頼性を確保する。
また、上記半導体レーザにおいて、
前記リッジ部の少なくとも一方の側壁の少なくとも一部の領域、または、少なくとも一方の前記平面部における少なくとも一部の領域、の少なくとも一方に、前記反対の導電型の領域を設けたことを特徴とする半導体レーザである。
前記リッジ部の少なくとも一方の側壁の少なくとも一部の領域、または、少なくとも一方の前記平面部における少なくとも一部の領域、の少なくとも一方に、前記反対の導電型の領域を設けたことを特徴とする半導体レーザである。
反対の導電型は、中央のリッジ部における両側の側壁部と、当該リッジ部の両側に位置する平面部とからなる領域の少なくとも一部に設ければよい。当該領域は、電流広がりが生じる領域であり、例えば、一方の側壁や一方の平面部に設けることでも、設けた方向への電流広がりを防ぐことができる。
また、上記半導体レーザにおいて、
前記反対の導電型の領域は、ドーパントの拡散により形成されることを特徴とする半導体レーザである。
前記反対の導電型の領域は、ドーパントの拡散により形成されることを特徴とする半導体レーザである。
また、上記半導体レーザにおいて、
前記反対の導電型の領域は、ドーパントのイオン打ち込みにより形成されることを特徴とする半導体レーザである。
前記反対の導電型の領域は、ドーパントのイオン打ち込みにより形成されることを特徴とする半導体レーザである。
上記課題を解決する本発明に係る半導体レーザの製造方法は、
少なくとも、第1の導電型を有する第1の半導体層と、前記第1の半導体層よりもエネルギーギャップが小さく屈折率の大きい第2の半導体層と、第2の導電型を有し、かつ前記第2の半導体層よりもエネルギーギャップが大きく屈折率の小さいリッジストライプ状の第3の半導体層とが積層された構造を持ち、前記第3の半導体層を積層方向に電流が流れる際に、層に沿った方向への前記電流の広がりを抑えるための、前記第2の導電型と反対の導電型の領域を、前記第3の半導体層内に有する半導体レーザの製造方法であって、
前記第3の半導体層をリッジストライプ形状に形成した後、前記反対の導電型の領域を形成することを特徴とする半導体レーザの製造方法である。
少なくとも、第1の導電型を有する第1の半導体層と、前記第1の半導体層よりもエネルギーギャップが小さく屈折率の大きい第2の半導体層と、第2の導電型を有し、かつ前記第2の半導体層よりもエネルギーギャップが大きく屈折率の小さいリッジストライプ状の第3の半導体層とが積層された構造を持ち、前記第3の半導体層を積層方向に電流が流れる際に、層に沿った方向への前記電流の広がりを抑えるための、前記第2の導電型と反対の導電型の領域を、前記第3の半導体層内に有する半導体レーザの製造方法であって、
前記第3の半導体層をリッジストライプ形状に形成した後、前記反対の導電型の領域を形成することを特徴とする半導体レーザの製造方法である。
上記課題を解決する本発明に係る半導体レーザの製造方法は、
少なくとも、第1の導電型を有する第1の半導体層と、前記第1の半導体層よりもエネルギーギャップが小さく屈折率の大きい第2の半導体層と、第2の導電型を有し、かつ前記第2の半導体層よりもエネルギーギャップが大きく屈折率の小さいリッジストライプ状の第3の半導体層とが積層された構造を持ち、前記第3の半導体層を積層方向に電流が流れる際に、層に沿った方向への前記電流の広がりを抑えるための、前記第2の導電型と反対の導電型の領域を、前記第3の半導体層内に有する半導体レーザの製造方法であって、
前記反対の導電型の領域を形成した後、前記第3の半導体層をリッジストライプ形状に形成することを特徴とする半導体レーザの製造方法である。
少なくとも、第1の導電型を有する第1の半導体層と、前記第1の半導体層よりもエネルギーギャップが小さく屈折率の大きい第2の半導体層と、第2の導電型を有し、かつ前記第2の半導体層よりもエネルギーギャップが大きく屈折率の小さいリッジストライプ状の第3の半導体層とが積層された構造を持ち、前記第3の半導体層を積層方向に電流が流れる際に、層に沿った方向への前記電流の広がりを抑えるための、前記第2の導電型と反対の導電型の領域を、前記第3の半導体層内に有する半導体レーザの製造方法であって、
前記反対の導電型の領域を形成した後、前記第3の半導体層をリッジストライプ形状に形成することを特徴とする半導体レーザの製造方法である。
また、上記半導体レーザの製造方法において、
前記反対の導電型の領域は、ドーパントの拡散により形成することを特徴とする半導体レーザの製造方法である。
前記反対の導電型の領域は、ドーパントの拡散により形成することを特徴とする半導体レーザの製造方法である。
また、上記半導体レーザの製造方法において、
前記反対の導電型の領域は、ドーパントのイオン打ち込みにより形成することを特徴とする半導体レーザの製造方法である。
前記反対の導電型の領域は、ドーパントのイオン打ち込みにより形成することを特徴とする半導体レーザの製造方法である。
上記本発明に係る半導体レーザによれば、温度に対して安定なドーパントの拡散やイオン注入を用いてリッジ型ストライプ構造にp-n-p接合構造又はn-p-n接合構造を導入することにより、注入キャリアをリッジストライプのリッジ部に集中させ、長期間に亘って安定に層に沿った方向への電流の広がりを抑えることができる。
この結果、高次モードの発振を高い電流領域まで抑えることが可能となり、高いキンクレベル、かつ高信頼性の半導体レーザを実現することができる。また、本発明に係る半導体レ−ザにシングルモードファイバを結合させた場合には、当該ファイバから得られる安定なファイバ出力領域を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて例示的に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る半導体レーザの概略外観図である。
同図に示すように、半導体レーザ100は、n型のGaAs基板101上に、順次、第1の半導体層であるn型AlGaAsクラッド層102と、第2の半導体層であるレーザ活性層103と、第3の半導体層であるp型AlGaAsクラッド層104と、p型GaAsコンタクト層105とを積層させた積層構造からなる。なお、符号108は両端の光共振器反射面であり(図1では一方のみ図示)、ここで光を反射させレ−ザを発振させる。
クラッド層102は、エネルギーギャップが1.67eVであるAl組成20%のAlGaAs結晶(n型)で形成され、クラッド層104は、エネルギーギャップが1.67eVであるAl組成20%のAlGaAs結晶(P型)で形成されている。また、レーザ活性層103は、エネルギーギャップが1.27eVであるAlGaAs/InGaAsの歪量子井戸層とAlGaAs結晶のガイド層とからなる。
さらに、レーザ発振にあたって、注入電流を幅の狭いストライプ状領域に限定するため、クラッド層104は、エッチングにより、中央のリッジ部104aと当該リッジ部104aの両側の平面部104bとからなるリッジストライプ形状に形成されている。本実施形態では、リッジ部104aの両側壁部がテーパ状となっている。
ここで、レーザ光を得る方法としては、コンタクト層105に電流を注入し、レーザ活性層103で発生する光をクラッド層102及びクラッド層104との屈折率の差によりリッジストライプに沿った方向に導波させ、両端の光共振器反射面108で光を反射させることによりレーザを発振し、前記反射面108からレーザ光を放射させる。この放射されたレ−ザ光は図1に示していないシングルモードファイバと結合させてファイバ出力のかたちで取り出され、実用に供する。
ここで、注入された電流が、p型AlGaAsクラッド層104の層に沿った方向へ広がること(電流広がり)を抑えるために、n型ドーパントの選択拡散により形成された領域104cが、クラッド層104におけるリッジ部104aの側壁(テーパ状となった領域)の一部及び平面部104bの一部に設けられている。
なお、領域104cは、リッジ側壁のすべて(すなわち、テーパ状領域すべて)に形成してもよい。また、領域104cの幅(図面における左右方向の長さ)は、通常のパタン形成精度以上の幅でよい。すなわち、好ましくは1μm以上であり、より好ましくは2μm以上である。領域104cを所定の幅に形成することにより、電流広がりの抑制力を高める。
n型ドーパントの拡散の深さについては、拡散フロントがレーザ活性層103に限りなく近いことが望ましいが、平面部104bの厚さの7割以上の深さであれば有効である。
ここで、n型拡散領域の深さが、活性層103に達した場合、n型拡散領域での光の吸収損失が大きくなり、閾値電流の増大やスロープ効率の低下など、レーザ特性に対して悪影響がでるおそれがある。このおそれをなくすためには、拡散の深さをクラッド層104内に留めることが必要である。
拡散により導入されるn型ドーパントの量としては、p型のキャリア濃度を補償してn型に反転させる必要があるため、少なくともp型キャリア濃度を超えるn型キャリア濃度の得られるドーピング量が必要である。
一方、n型ドーパントの量が多すぎた場合、n型拡散領域での光の吸収損失が大きくなり、上述するのと同様に、閾値電流の増大やスロープ効率の低下など、レーザ特性に対して悪影響がでるおそれがある。このおそれをなくすためには、n型ドーパント量の上限を5×1018/cm3、より好ましくは2×1018/cm3程度にする必要がある。
n型のドーパントとしては、例えばシリコン、イオウ、セレン、スズ等が挙げられる。
このn型ドーパントの拡散領域104cを設けることにより、AlGaAsクラッド層104の中にp-n-pの接合(電流広がりに沿って、リッジ部104aのp型−n型拡散領域104c−平面部104bにおける残されたp型)が形成され、p−n接合の逆方向電流−電圧特性(n型拡散領域104cから平面部104bにおける残されたp型へは電流は流れにくい)のために、P型GaAsコンタクト層105からの電流がp型AlGaAsクラッド層104の層に沿った方向へ広がること(電流広がり)を抑えることができる。
この結果、光強度分布の横広がりの大きい高次モードのゲインが低く抑えられるために、高注入電流域まで高次モードの発生を抑えることができ、基本横モードで発振する光出力の高い(キンク出力の高い)半導体レーザとすることができる。
図2は、本実施形態に係る半導体レーザについてエージング試験を行った場合のキンクフリー出力の変化を示す図である。試験は、n型ドーパントの拡散領域104cを有する半導体レーザについて、50℃の環境下において一定の光出力(300mW)のエージング試験を行い、3つの半導体レーザについて試験した。なお、同図では、キンクフリー出力を初期値(エージング0時間)に対する割合で示してある。
本実施形態に係る半導体レーザにおいて用いられるn型のドーパントは、約750℃の通常のエピ成長で用いられているシリコン、イオウ、セレン、スズ等であるため、約100℃以下の光出力一定のエージング試験で再分布がおこることはない。
したがって、エージング試験に対するキンクフリー出力の変化については、図2に示すように長時間に亘って変化することはなく、長期信頼性に優れた半導体レーザを実現することができる。
本実施形態では、n型ドーパントの拡散によりn型領域を形成したが、n型ドーパントのイオン打ち込みによりn型領域を形成する方法を用いることもできる。
この場合のn型領域の配置、キャリア濃度等は拡散の場合と同様であるが、イオン打ち込み層が活性層103に達した場合、活性層103が劣化しLD特性が劣化する。このように、イオン打ち込みによる方法では、活性層103へのダメージのおそれがあるため、n型領域はクラッド層104内に限られることが重要である。
イオン打ち込みのために有用なドーパントとしては、原子サイズが小さく、深いn型領域を形成できるという観点から、シリコンが有効であるが、イオウ、セレン等も使用することができる。
また、本実施形態では、エッチングによりリッジストライプを形成した後、n型領域の形成を行ったが、n型領域を形成した後、エッチングでリッジストライプを形成しても同様の効果が得られる。
さらに、本実施形態では、GaAs材料系の半導体について説明したが、他にInP系、GaN系等の材料系についても同様の効果が得られる。
また、本実施形態ではテーパ状のリッジ部を有する半導体レーザについて説明したが、リッジ部の両側壁部が積層面に対してほぼ垂直となる形状を有する半導体レーザにも適用することができる。
100 半導体レーザ
101 n型のGaAs基板
102 n型のAlGaAsクラッド層
103 レーザ活性層
104 p型のAlGaAsクラッド層
104a リッジ部
104b 平面部
104c n型ドーパントの拡散領域
105 p型のGaAsコンタクト層
108 光共振器反射面
I 注入電流の層に沿った方向への広がり(横広がり)
200 半導体レーザ
201 n型のGaAs基板
202 n型のAlGaAsクラッド層
203 レーザ活性層
204 p型のAlGaAsクラッド層
204a リッジ部
204b 平面部
204c 高抵抗領域
205 p型のGaAsコンタクト層
208 光共振器反射面
101 n型のGaAs基板
102 n型のAlGaAsクラッド層
103 レーザ活性層
104 p型のAlGaAsクラッド層
104a リッジ部
104b 平面部
104c n型ドーパントの拡散領域
105 p型のGaAsコンタクト層
108 光共振器反射面
I 注入電流の層に沿った方向への広がり(横広がり)
200 半導体レーザ
201 n型のGaAs基板
202 n型のAlGaAsクラッド層
203 レーザ活性層
204 p型のAlGaAsクラッド層
204a リッジ部
204b 平面部
204c 高抵抗領域
205 p型のGaAsコンタクト層
208 光共振器反射面
Claims (8)
- 少なくとも、第1の導電型を有する第1の半導体層と、前記第1の半導体層よりもエネルギーギャップが小さく屈折率の大きい第2の半導体層と、第2の導電型を有し、かつ前記第2の半導体層よりもエネルギーギャップが大きく屈折率の小さい第3の半導体層とが積層された構造を持ち、
前記第3の半導体層がリッジ部と当該リッジ部の両側の平面部とから構成されるリッジストライプ形状であり、
前記第3の半導体層を積層方向に電流が流れる半導体レーザであって、層に沿った方向への前記電流の広がりを抑えるために、前記第3の半導体層内に前記第2の導電型と反対の導電型の領域を設けたことを特徴とする半導体レーザ。 - 請求項1に記載する半導体レーザにおいて、
前記リッジ部の少なくとも一方の側壁の少なくとも一部の領域、または、少なくとも一方の前記平面部における少なくとも一部の領域、の少なくとも一方に、前記反対の導電型の領域を設けたことを特徴とする半導体レーザ。 - 請求項1又は2に記載する半導体レーザにおいて、
前記反対の導電型の領域は、ドーパントの拡散により形成されることを特徴とする半導体レーザ。 - 請求項1又は2に記載する半導体レーザにおいて、
前記反対の導電型の領域は、ドーパントのイオン打ち込みにより形成されることを特徴とする半導体レーザ。 - 少なくとも、第1の導電型を有する第1の半導体層と、前記第1の半導体層よりもエネルギーギャップが小さく屈折率の大きい第2の半導体層と、第2の導電型を有し、かつ前記第2の半導体層よりもエネルギーギャップが大きく屈折率の小さいリッジストライプ状の第3の半導体層とが積層された構造を持ち、前記第3の半導体層を積層方向に電流が流れる際に、層に沿った方向への前記電流の広がりを抑えるための、前記第2の導電型と反対の導電型の領域を、前記第3の半導体層内に有する半導体レーザの製造方法であって、
前記第3の半導体層をリッジストライプ形状に形成した後、前記反対の導電型の領域を形成することを特徴とする半導体レーザの製造方法。 - 少なくとも、第1の導電型を有する第1の半導体層と、前記第1の半導体層よりもエネルギーギャップが小さく屈折率の大きい第2の半導体層と、第2の導電型を有し、かつ前記第2の半導体層よりもエネルギーギャップが大きく屈折率の小さいリッジストライプ状の第3の半導体層とが積層された構造を持ち、前記第3の半導体層を積層方向に電流が流れる際に、層に沿った方向への前記電流の広がりを抑えるための、前記第2の導電型と反対の導電型の領域を、前記第3の半導体層内に有する半導体レーザの製造方法であって、
前記反対の導電型の領域を形成した後、前記第3の半導体層をリッジストライプ形状に形成することを特徴とする半導体レーザの製造方法。 - 請求項5又は6に記載する半導体レーザの製造方法において、
前記反対の導電型の領域は、ドーパントの拡散により形成することを特徴とする半導体レーザの製造方法。 - 請求項5又は6に記載する半導体レーザの製造方法において、
前記反対の導電型の領域は、ドーパントのイオン打ち込みにより形成することを特徴とする半導体レーザの製造方法。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070605 |