JP2005250900A - オブジェクトの管理方法、システム、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】オブジェクトとAPI通信の復旧をプラットフォームとサービスアプリケーションで連携して実施することによりサービス処理を救済できるようにする。
【解決手段】アプリケーションプログラムインタフェースを有するプラットフォームがイベント毎に生成した第1のオブジェクトと、イベント毎にアプリケーションが生成した第2のオブジェクトとがソフトウェアバスを介して通信することによりイベントを処理するシステムにおけるオブジェクトの管理方法において、ソフトウェアバスを介して第1、第2のオブジェクトが互いを参照するために必要な第1、第2のオブジェクト参照情報を含む保存情報を記憶手段に記憶する記憶ステップと、第1、第2のオブジェクトの少なくともいずれかの消滅に応じ、イベントの処理を継続するために必要なオブジェクトを再生する再生ステップと、ソフトウェアバスを介した通信を記憶手段の保存情報を用いて復旧する復旧ステップとを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は通信システムに好適であり、OpenAPIを搭載するプラットフォームと、OpenAPIを利用するサービスアプリケーションとの間がソフトウェアバスにより結合されたコンピュータシステムにおいて、プロセスの消滅および再起動またはクラスタ切替に応じてオブジェクトを復旧し、オブジェクト間通信を再開するためのオブジェクト管理方法、システム、およびプログラムに関する。
OpenAPIのようなアプリケーションプログラムインタフェース(API)を有するプラットフォームと、このAPIを使用するサービスアプリケーションとがソフトウェアバスを介して結合され、分散システム環境におけるオブジェクト間のメッセージ交換技術を利用し、プラットフォームのAPIにおいて生成されたオブジェクトとサービスアプリケーションのオブジェクトとがソフトウェアバスを介してオブジェクト間通信を行えるように構成されたシステムが知られている。このようなシステム構成はIPネットワークをベースとした種々の電話サービスにも応用されるようになり、いわゆるVoIP(Voice Over IP)やIPセントレックス(Centrex)として知られる。ユーザに提供する新たなサービスを構築するにあたり、呼処理のような基本的な制御がOpenAPIを通じて統一化されることは、開発コスト等を含む多大なメリットがある。
このようなシステムにおいて、種々の障害への耐性を高め、堅牢にサービスを提供し続けることができるような仕組みを備えることが必要とされるが、従来では次のような問題がある。例えば、プラットフォーム側のプロセスが単独で再起動した場合、プロセス起動や呼生起により生成されたプラットフォーム側のオブジェクトが消滅するが、該オブジェクトを再生する情報を保持していないために、再起動後にサービスアプリケーション側で管理しているオブジェクトとの差分が発生し、サービスの続行ができなくなる。サービスアプリケーション側でプロセスが再起動した場合も同様であり、消滅したオブジェクトに関して差分が生じてしまう。一方、呼を処理する現用系と予備系から構成された制御装置間のクラスタ切替においても、現用系のプラットフォームおよびサービスアプリケーションで管理しているオブジェクトに対応するものが予備系のプラットフォームおよびサービスアプリケーションに不存在となり、サービスを続行できなくなる。これらのケースにおけるオブジェクトの扱いに関してOpenAPIではなんら言及されていない(例えば非特許文献1を参照)。
したがって、上記のような問題があることから、従来、プロセス再起動等によるオブジェクトの初期設定においてはサービスを非救済とする他なかった。なお、オブジェクトの集合によりアプリケーションが構成され、これら一連のオブジェクトにより呼接続が実現される電子交換機が例えば下記特許文献1に記載されている。同特許文献1においては呼処理の初期設定についても記載されているが、上記問題の解決策とはならない。
特許第2854957号
ETSI ES 202 915−3 V1.2.1 (2003−08)
上記のようにOpenAPIを搭載するプラットフォームと、OpenAPIを使用するサービスアプリケーションソフトウェアとの間がソフトウェアバスで結合されたシステムにおいて、これらプラットフォームまたはサービスアプリケーションのプロセスが消滅し、再起動した際に、それぞれのプロセスで管理している呼情報を有するオブジェクトが消滅すると、通話中呼に関する呼の制御を行えないという問題がある。いわゆるVoIP(Voice Over IP)やIPセントレックス(Centrex)の様なサービスでは、サービスの継続が必要であり、そのためにはオブジェクトの再生ならびにオブジェクト間API通信の復旧が必須である。
本発明はかかる事情を考慮してなされたものであり、オブジェクトとAPI通信の復旧をプラットフォームとサービスアプリケーションで連携して実施することにより、サービス処理を救済することができるオブジェクト間通信におけるオブジェクトの管理方法、システム、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一観点に係るオブジェクトの管理方法は、アプリケーションプログラムインタフェースを有するプラットフォームがイベント毎に生成した第1のオブジェクトと、前記イベント毎にアプリケーションが生成した第2のオブジェクトとがソフトウェアバスを介して通信することにより前記呼を処理するシステムにおけるオブジェクトの管理方法において、前記ソフトウェアバスを介して前記第1、第2のオブジェクトが互いを参照するために必要な第1、第2のオブジェクト参照情報を含む保存情報を記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記第1、第2のオブジェクトの少なくともいずれかの消滅に応じ、前記呼の処理を継続するために必要なオブジェクトを再生する再生ステップと、前記ソフトウェアバスを介した通信を前記記憶手段の保存情報を用いて復旧する復旧ステップとを具備するオブジェクトの管理方法である。
本発明によれば、OpenAPIを搭載し、OpenAPIを使用するソフトウェア間をソフトウェアバスで結合しているシステムにてプロセス再起動の際のサービス継続に必要な情報とそれを保持するオブジェクトに関するオブジェクトとAPI通信の復旧をプラットフォームとサービスアプリケーションで連携して実施することにより、サービス処理を救済することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明が適用された一実施形態に係るシステムを示すブロック図である。このシステムは、現用系の制御装置10と予備系の制御装置20とを同図のようにクラスタ切り替え部50を介して切り替えて運用可能な通信システムであって、ネットワーク40に接続されている。ネットワーク40は例えばIPネットワークをベースにした電話ネットワークであり、例えばIP電話機1,2…nが接続される。制御装置10,20は例えばキャリヤまたはサービスプロバイダ等に設置され、IP電話サービス、IPセントレックスサービスおよびその他種々のサービスを提供する。あるいは制御装置10,20は例えば企業や自治体等の構内に設置され、PBX(Private Branch Exchange)を提供する。なお、これら実施形態はあくまで一例であって他の通信システムに本発明を適用することができる。また、図1に示す本実施形態の構成についても当業者に自明な範囲で種々変形することができる。例えば、図1のような現用系と予備系を有するクラスタ構成を採らない制御装置に本発明を適用することもできる。
現用系の制御装置10は、本実施形態ではIP電話サービスに係る呼処理を担う装置であって、プラットフォーム呼処理機能部100と、サービスアプリケーション呼処理機能部110とを有する。図1には示さないが、プラットフォーム呼処理機能部100はオペレーティングシステム(OS)をベースにして実現される。このようなプラットフォーム呼処理機能部100ならびにサービスアプリケーション呼処理機能部110はいずれもコンピュータプログラムの形態とすることができ、本発明についてもコンピュータプログラムとして実施することができる。
プラットフォーム呼処理機能部100と、サービスアプリケーション呼処理機能部110とは、ソフトウェアバス120を介して通信可能に構成される。ここで、ソフトウェアバス120を介した通信とは、アプリケーションプロセスとプラットフォーム側プロセスとの間のオブジェクト間通信(あるいはAPI通信)のことである。プラットフォーム呼処理機能部100は、図1に示すように呼制御/プロトコル部101と、OpenAPI102とを有する。本明細書に記載の「OpenAPI」とは「Open Application Program Interface」の略称であり、ソフトウェアバスを介して実現されるオブジェクト間通信の方式に沿うように規定される。ソフトウェアバスとしては、例えばCORBA(Common Object Request Broker Architecture)等の分散技術に基づくものが想定される。OpenAPI102では、このようなソフトウェアバス120を介してサービスアプリケーション呼処理機能部110とのオブジェクト間通信を行えるよう、該サービスアプリケーション呼処理機能部110に対するインタフェースを提供する。
図2はオブジェクトデータの一例を示す図である。プラットフォーム呼処理機能部100では、呼の生起毎に生成されるオブジェクトと、呼毎に生成されたオブジェクトを管理するための少なくとも一つのオブジェクトとが存在する。本明細書では前者のオブジェクトをCallオブジェクトと称し、後者のオブジェクトをCallCntMngと称する。図2(a)はCallオブジェクトとCallCntMngオブジェクトとの間の関係を示している。すなわち図2(a)に示すように、生成された一つの呼に対応する一つのCallオブジェクトのデータ(1022オブジェクトデータ)は、呼識別子、呼情報、このCallオブジェクトにリモートからもアクセス可能とさせるCallオブジェクトの参照情報(1022オブジェクト参照情報)、およびサービスアプリケーション呼処理機能部110においてこのCallオブジェクトに対応するAppCallオブジェクトにアクセス可能とさせるためのAppCallオブジェクト参照情報(1102オブジェクト参照情報)を有する。一方、CallCntMngオブジェクトのデータ(1021)は、このCallCntMngオブジェクトの参照情報(1021オブジェクト参照情報)と、サービスアプリケーション呼処理機能部110においてこのCallCntMngオブジェクトに対応するAppCallCntMngオブジェクトの参照情報(1101オブジェクト参照情報)とを有する。また、全ての呼について、呼識別子、呼情報、およびCallオブジェクトを示すポインタ(1022オブジェクトのポインタ)を有する。
サービスアプリケーション呼処理機能部110においても同様に、呼毎に生成されるオブジェクトと、該オブジェクトを管理するためのオブジェクトとが存在する。本明細書では前者のオブジェクトをAppCallオブジェクトと称し、後者のオブジェクトをAppCallCntMngオブジェクトと称する。図2(b)はAppCallオブジェクトとAppCallCntMngオブジェクトとの間の関係を示している。データ構造の詳細については、同図から分かるように、プラットフォーム呼処理機能部100のものと対応している。
プラットフォーム呼処理機能部100のオブジェクトとサービスアプリケーション呼処理機能部110のオブジェクトとが通信を行えるためには、これらのオブジェクトについての参照情報がソフトウェアバス120に登録されている必要がある。該ソフトウェアバス120に登録された各々のオブジェクトの参照情報は、ソフトウェアバス120を通じて取得することができ、サービスアプリケーション呼処理機能部110およびプラットフォーム呼処理機能部100のOpenAPI102のそれぞれの内部で管理される。
図3はソフトウェアバスにおけるオブジェクト参照情報の管理テーブルの構成例を示す図である。ソフトウェアバス120は、該ソフトウェアバス120に登録されたオブジェクトとオブジェクトの参照情報とを図3に示すような管理テーブル1201で管理する。サービスアプリケーションのオブジェクト(例えばオブジェクト1102)がプラットフォームのオブジェクト(例えばオブジェクト1022)と通信する場合、ソフトウェアバス120において、図3の管理テーブル1201をオブジェクト参照情報(例えばオブジェクト参照情報2)で検査(ルックアップ)すると、プラットフォームで生成された複数のオブジェクトのうち該当するもの(この例ではオブジェクト2)が特定される。
逆に、プラットフォームからサービスアプリケーションに対して通信を開始する場合においても、同様にサービスアプリケーションで生成されたオブジェクトのオブジェクト参照情報から該当オブジェクトを特定し、そのオブジェクトにイベントを通知することができる。
現用系の制御装置10は以上のように構成される。一方、予備系の制御装置20は現用系の制御装置10と対で設けられるのであり、図1からも分かるように現用系の制御装置10と実質的に等価な構成を有する。このような予備系の制御装置20は、現用系の制御装置10に障害等が発生した際に、クラスタ切替の働きによって駆動され、代替で運用される。予備系の制御装置20へのクラスタ切替が発生した場合、使用されるソフトウェアバスはソフトウェアバス220になるが、該ソフトウェアバス220が提供する機能は上記ソフトウェアバス120と同じである。なお、ネットワーク40を介して接続されたソフトウェアバス120とソフトウェアバス220とでそれぞれ管理されるオブジェクト参照情報は、これらの間においてもオブジェクトを一意に特定できるようにユニークでなければならない。
図4は、本実施形態のシステムにおける基本動作手順の一例としてのコールバックの処理手順を示すシーケンス図である。コールバックの呼処理自体については公知であり、本発明が主眼とするものではないから概略的に説明する。この処理手順は、外部からの呼設定要求(イベント)に応じてコールバックを登録するステップS1と、コールバックのために本実施形態のシステムから外部に対して呼設定を要求するステップS2とを有する。これらステップS1、S2の後に実際の通信が開始される。この通信中に、本発明に係る情報保存処理ステップS3、S4および情報削除処理ステップS6、7が実行される。
まず上記ステップS1について説明する。外部において呼が発生すると、呼制御/プロトコル部101側に呼設定イベントが発生し、CallCntMngオブジェクトに該イベントが通知される。この呼設定イベント通知に応じてCallCntMngオブジェクトはCallオブジェクトを生成する。Callオブジェクトをソフトウェアバス120に登録することで、CallCntMngオブジェクトはCallオブジェクトのオブジェクト参照情報を取得する。次に、生成されたCallオブジェクトに対する呼識別子をCallCntMngオブジェクトの処理の中で払い出し、図2に示したようにCallオブジェクトと呼識別子とを関連付けることで呼毎にオブジェクトを管理する。ここで、「呼識別子を払い出す」とは、既に払い出された他の識別子と重複しない識別子を新規に生成し又は所定の選択候補のなかから選択することである。次にCallCntMngオブジェクトは、呼制御の対象であるCallオブジェクトのオブジェクト参照情報、呼識別子等のパラメータ設定した呼処理イベントをAppCallCntMngオブジェクトに通知する。AppCallCntMngオブジェクトはAppCallオブジェクトを生成し、Callと同様に該オブジェクトをソフトウェアバス120に登録し、必要なオブジェクト参照情報を取得する。また、コールバック登録により、Callオブジェクトは対応するAppCallオブジェクトの参照情報を取得して保持する。
呼に対応するオブジェクトが登録され、オブジェクト参照情報が適切に取得保持された後は、通信相手先のオブジェクトの参照情報をソフトウェアバス120に渡すことにより、該当するオブジェクトが特定され、すなわちCall,CallCntMng,AppCall,AppCallCntMng間でオブジェクト間通信が行われる。
本実施形態では、現用系プロセス復旧ならびにクラスタ切替に伴うプロセスの再起動が発生した場合であっても、サービスを中断することなく継続できるように、現用系の制御装置10のプラットフォーム呼処理機能部100およびサービスアプリケーション呼処理機能部110では、通信中の呼に関してステップS3およびステップS4を実行する。ステップS3では、サービスアプリケーション側のオブジェクトについて、復旧に必要な情報を記憶装置30に保存する。ステップS4では、プラットフォーム側のオブジェクトについて、復旧に必要な情報を記憶装置30に保存する。なお、呼が切断された場合(例えばステップS5の呼解放通知)は、ステップS6,S7において保存データを記憶装置30から削除する。
図5は記憶装置30に保存するデータの構造を示す図である。図5に示すように、保存データは、そのオブジェクトで管理する呼情報やソフトウェアバス120を介してAPI通信を行うためのオブジェクトと対応づけられる1021,1101オブジェクトのオブジェクト参照情報、1021、1101オブジェクトがそれぞれ保持している呼識別子をキーとしたオブジェクト間の連携情報、ならびに、1022,1102オブジェクトに保持している呼識別子、呼情報、1022,1102オブジェクトのオブジェクト参照情報である。
上述したように、ソフトウェアバス120は、呼処理イベント通知したオブジェクトと該オブジェクトの参照情報との関係を図3に示すようなテーブルで管理している。サービスアプリケーション呼処理機能部110がプラットフォーム呼処理機能部100のOpenAPI102のオブジェクトと通信する場合、ソフトウェアバス120は、プラットフォーム呼処理機能部100で生成されたオブジェクトのオブジェクト参照情報から図3の管理テーブル1201からオブジェクトを特定する。また、プラットフォーム呼処理機能部100のOpenAPI102側からサービスアプリケーション呼処理機能部110との通信が開始される場合においても、アプリケーションと同様にサービスアプリケーション呼処理機能部110で生成されたオブジェクトのオブジェクト参照情報から該当オブジェクトを特定し、そのオブジェクトにイベントを通知する。
以下、図6〜図8を参照し、プラットフォーム呼処理機能部がプロセス再起動する場合、サービスアプリケーション呼処理機能部がプロセス再起動する場合、および現用系と予備系との間でクラスタ切替する場合のそれぞれについて、本実施形態の処理手順を説明する。
図6は、現用系の制御装置10においてプラットフォーム呼処理機能部100のプロセスが再起動した際の処理手順を示す図である。図4の呼処理シーケンス例で説明したように、通信中に遷移した呼に関する1021,1022オブジェクトが図5に示したデータ構造に従って記憶装置30に保存される(ステップS101;プラットフォーム管理対象呼情報・オブジェクト情報保存)。1101,1102オブジェクトについても同様に保存される(ステップS102;サービスアプリケーション管理対象呼情報・オブジェクト情報保存)。
ここで、プラットフォーム呼処理機能部100がプロセスを再起動する場合(ステップS103)、通信中に遷移した呼に関連する1021,1022オブジェクトの保存データを記憶装置30から読み出す(ステップS104;プラットフォーム管理対象呼情報・オブジェクト情報取得)。これにより得られた情報を元に、プラットフォーム呼処理機能部100のOpenAPI102で管理する1021,1022オブジェクトを再生成し復旧する(ステップS105)。その後、復旧したオブジェクトを図3に示したソフトウェアバス120の管理テーブル1201に再登録し(ステップS106;プラットフォーム管理対象オブジェクト登録)、サービスアプリケーション呼処理機能部110とのAPI通信を復旧する(ステップS107)。
以上の処理手順によれば、プラットフォーム呼処理機能部100がプロセスを再起動する場合であっても、プラットフォーム呼処理機能部100内のオブジェクトが記憶装置30の保存データに基づいて再生され、ソフトウェアバス120に再登録されることから、ソフトウェアバス120を介したオブジェクト間通信(API通信)を復旧でき、サービスが中断されることがない。したがって、システムの堅牢性、可用性を向上できる。
図7は、現用系の制御装置10においてサービスアプリケーション呼処理機能部110のプロセスが再起動した際の処理手順を示す図である。図4の呼処理シーケンス例で説明したように、通信中に遷移した呼に関する1021,1022オブジェクトが図5に示したデータ構造に従って記憶装置30に保存される(ステップS201;プラットフォーム管理対象呼情報・オブジェクト情報保存)。1101,1102オブジェクトについても同様に保存される(ステップS202;サービスアプリケーション管理対象呼情報・オブジェクト情報保存)。
ここで、サービスアプリケーション呼処理機能部110がプロセスを再起動する場合(ステップS203)、1101,1102オブジェクトの保存データを記憶装置30から読み出す(ステップS204;サービスアプリケーション管理対象呼情報・オブジェクト情報取得)。これにより得られた情報を元に、サービスアプリケーション呼処理機能部110で管理する1101,1022オブジェクトを再生成し復旧する(ステップS205)。その後、復旧したオブジェクトを図3に示したソフトウェアバス120の管理テーブル1201に再登録し(ステップS206;サービスアプリケーション管理対象オブジェクト登録)、プラットフォーム呼処理機能部100とのAPI通信を復旧する(ステップS207)。
以上の処理手順によれば、サービスアプリケーション呼処理機能部110がプロセスを再起動する場合であっても、サービスアプリケーション呼処理機能部110内のオブジェクトが記憶装置30の保存データに基づいて再生され、ソフトウェアバス120に再登録されることから、ソフトウェアバス120を介したオブジェクト間通信(API通信)を復旧でき、サービスが中断されることがない。したがって、システムの堅牢性、可用性を向上できる。
図8は、現用系の制御装置10から予備系の制御装置20へクラスタ切替が発生した際の処理手順を示す図である。現用系の制御装置10において、図2の呼処理シーケンス例のように通信中に遷移した呼に関する1021,1022オブジェクトが図5に示したデータ構造に従って記憶装置30に保存される(ステップS301;プラットフォーム管理対象呼情報・オブジェクト情報保存)。1101,1102オブジェクトについても同様に保存される(ステップS302;サービスアプリケーション管理対象呼情報・オブジェクト情報保存)。
ここで、現用系の制御装置10から予備系の制御装置20へクラスタ切替が発生した場合(ステップS303)、予備系の制御装置20のプラットフォーム呼処理機能部200とサービスアプリケーション呼処理機能部210では、まず1021,1022オブジェクトの保存データを記憶装置30から読み出す(ステップS304;プラットフォーム管理対象呼情報・オブジェクト情報取得)。次に、1101,1102オブジェクトの保存データを取得し、記憶装置30から読み出す(ステップS305;サービスアプリケーション管理対象呼情報・オブジェクト情報取得)。
これにより得られた情報を元に、予備系制御装置20のプラットフォーム呼処理機能部200のOpenAPI202とサービスアプリケーション呼処理機能部210が管理する1021,1022,1101,1102オブジェクトをそれぞれ再生成する(ステップS306)。その後、復旧した1021,1022,1101,1102オブジェクトに対応するオブジェクト参照情報を新規にソフトウェアバス220から取得するため、これらオブジェクトを図3に示したものと同様のソフトウェアバス220のオブジェクトとオブジェクト参照情報との対応テーブルに再登録する(ステップS307;プラットフォーム管理対象オブジェクト登録およびオブジェクト参照情報取得,ステップS308;サービスアプリケーション管理対象オブジェクト登録およびオブジェクト参照情報取得)。
次に、ステップS309において、プラットフォーム呼処理機能部200のOpenAPI202で管理している1021,1022オブジェクトの参照情報とサービスアプリケーション呼処理機能部210で管理している1101,1102オブジェクトの参照情報とを互いに交換したのち、ステップS310においてAPI通信を復旧する。
以上の処理手順によれば、現用系の制御装置10と予備系の制御装置20との間でクラスタ切替が発生した場合であっても、これら現用系の制御装置10と予備系の制御装置20との間で必要なオブジェクトが記憶装置30の保存データに基づいて再生され、該当するソフトウェアバス120(あるいは220)に再登録されることから、ソフトウェアバス120(あるいは220)を介したオブジェクト間通信(API通信)を復旧でき、サービスが中断されることがない。したがって、システムの堅牢性、可用性を向上できる。
なお、以上の実施形態は、サービスアプリケーションとプラットフォームとが同一制御装置上で動作するクラスタ構成をとる形態として説明したが、シングル構成の形態や、サービスアプリケーションとプラットフォームとが制御装置として分離する形態においても、自明な変形を行って本発明を適用可能であることは言うまでもない。また、通信中の呼を処理する場合について説明したが、他の状態の呼処理や、呼処理以外の処理を有するオブジェクトに対しても同様に本発明に従って処理できることは勿論である。
また、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明が適用された一実施形態に係るシステムを示すブロック図 オブジェクトデータの一例を示す図 ソフトウェアバスにおけるオブジェクト参照情報の管理テーブルの構成例を示す図 実施形態のシステムにおける基本動作手順の一例としてのコールバックの処理手順を示すシーケンス図 記憶装置に保存するデータの構造を示す図 現用系の制御装置においてプラットフォーム呼処理機能部のプロセスが再起動した際の処理手順を示す図 現用系の制御装置においてサービスアプリケーション呼処理機能部のプロセスが再起動した際の処理手順を示す図 現用系の制御装置から予備系の制御装置へクラスタ切替が発生した際の処理手順を示す図
符号の説明
1〜n…IP電話機、10…現用系の制御装置、20…予備系の制御装置、30…記憶装置、40…IPネットワーク、50…クラスタ切替部

Claims (9)

  1. アプリケーションプログラムインタフェースを有するプラットフォームがイベント毎に生成した第1のオブジェクトと、前記イベント毎にアプリケーションが生成した第2のオブジェクトとがソフトウェアバスを介して通信することにより前記イベントを処理するシステムにおけるオブジェクトの管理方法において、
    前記ソフトウェアバスを介して前記第1、第2のオブジェクトが互いを参照するために必要な第1、第2のオブジェクト参照情報を含む保存情報を記憶手段に記憶する記憶ステップと、
    前記第1、第2のオブジェクトの少なくともいずれかの消滅に応じ、前記イベントの処理を継続するために必要なオブジェクトを再生する再生ステップと、
    前記ソフトウェアバスを介した通信を前記記憶手段の保存情報を用いて復旧する復旧ステップとを具備するオブジェクトの管理方法。
  2. 前記ソフトウェアバスは、前記第1、第2のオブジェクトと前記第1、第2のオブジェクト参照情報とを対応付けて記憶するテーブルを有し、
    前記復旧ステップは、前記再生したオブジェクトのオブジェクト参照情報を前記テーブルに再登録するステップを具備する請求項1に記載のオブジェクトの管理方法。
  3. 第1のクラスタを第2のクラスタに切り替える切替ステップと、
    前記第1のクラスタに存在する前記第1、第2のオブジェクトを前記第2のクラスタにおいて再生するステップと、
    前記第1のクラスタにおけるソフトウェアバスを介した通信を、前記記憶手段の保存情報を用いて前記第2のクラスタにおいて復旧するステップとを具備する請求項1または2に記載のオブジェクトの管理方法。
  4. アプリケーションプログラムインタフェースを有し、イベント毎に第1のオブジェクトを生成するプラットフォームと、
    前記イベント毎に第2のオブジェクトを生成するアプリケーションと、
    前記プラットフォームにおいて生成された第1のオブジェクトと前記アプリケーションにおいて生成された第2のオブジェクトとが通信するためのソフトウェアバスと、
    前記ソフトウェアバスを介して前記第1、第2のオブジェクトが互いを参照するために必要な第1、第2のオブジェクト参照情報を含む保存情報を記憶する記憶手段と、
    前記第1、第2のオブジェクトの少なくともいずれかの消滅に応じ、イベントの処理を継続するために必要なオブジェクトを再生する再生手段と、
    前記ソフトウェアバスを介した通信を前記記憶手段の保存情報を用いて復旧する復旧手段とを具備するシステム。
  5. 前記ソフトウェアバスは、前記第1、第2のオブジェクトと前記第1、第2のオブジェクト参照情報とを対応付けて記憶するテーブルを有し、
    前記復旧手段は、前記再生したオブジェクトのオブジェクト参照情報を前記テーブルに再登録する手段を具備する請求項4に記載のシステム。
  6. 第1のクラスタを第2のクラスタに切り替える切替手段と、
    前記第1のクラスタに存在する前記第1、第2のオブジェクトを前記第2のクラスタにおいて再生する手段と、
    前記第1のクラスタにおけるソフトウェアバスを介した通信を、前記記憶手段の保存情報を用いて前記第2のクラスタにおいて復旧する手段とを具備する請求項5または6に記載のシステム。
  7. アプリケーションプログラムインタフェースを有するプラットフォームがイベント毎に生成した第1のオブジェクトと、前記イベント毎にアプリケーションが生成した第2のオブジェクトとがソフトウェアバスを介して通信することにより前記イベントを処理するシステムにおいてオブジェクトを管理するプログラムであって、
    前記ソフトウェアバスを介して前記第1、第2のオブジェクトが互いを参照するために必要な第1、第2のオブジェクト参照情報を含む保存情報を記憶手段に記憶する記憶手順と、
    前記第1、第2のオブジェクトの少なくともいずれかの消滅に応じ、前記イベントの処理を継続するために必要なオブジェクトを再生する再生ステップと、
    前記ソフトウェアバスを介した通信を前記記憶手段の保存情報を用いて復旧する復旧手順とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 前記ソフトウェアバスは、前記第1、第2のオブジェクトと前記第1、第2のオブジェクト参照情報とを対応付けて記憶するテーブルを有し、
    前記復旧手順は、前記再生したオブジェクトのオブジェクト参照情報を前記テーブルに再登録する手順を具備する請求項7に記載のプログラム。
  9. 第1のクラスタを第2のクラスタに切り替える切替手順と、
    前記第1のクラスタに存在する前記第1、第2のオブジェクトを前記第2のクラスタにおいて再生する手順と、
    前記第1のクラスタにおけるソフトウェアバスを介した通信を、前記記憶手段の保存情報を用いて前記第2のクラスタにおいて復旧する手順とを具備する請求項7または8に記載のプログラム。
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JP2008210214A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 情報処理装置、通信制御処理関数追加方法、及び、通信制御処理関数追加プログラム

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JP2008210214A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 情報処理装置、通信制御処理関数追加方法、及び、通信制御処理関数追加プログラム

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