JP2005249721A - 圧力検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ハウジング内に収納されたセンシング部に、受圧ダイアフラムからハウジングのパイプ部に収納されている棒状の圧力伝達部材を介して圧力を印加するようにした圧力検出装置において、圧力伝達部材の長さ、径や材質を変えることなく、圧力伝達部材の共振周波数を変化させる。
【解決手段】 ハウジング10のうちセンシング部20の収納部位から突出するパイプ部10cの突出先端部の開口部10dには受圧ダイアフラム13が溶接され、一端部がセンシング部20側、他端部が受圧ダイアフラム23側にそれぞれ位置するように、パイプ部10c内に圧力伝達部材80が収納されてなる圧力検出装置において、圧力伝達部材80は、その少なくとも一部が中空形状となっている。
【選択図】 図1
【解決手段】 ハウジング10のうちセンシング部20の収納部位から突出するパイプ部10cの突出先端部の開口部10dには受圧ダイアフラム13が溶接され、一端部がセンシング部20側、他端部が受圧ダイアフラム23側にそれぞれ位置するように、パイプ部10c内に圧力伝達部材80が収納されてなる圧力検出装置において、圧力伝達部材80は、その少なくとも一部が中空形状となっている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ハウジング内に収納されたセンシング部に、受圧ダイアフラムからハウジングのパイプ部に収納されている棒状の圧力伝達部材を介して圧力を印加するようにした圧力検出装置に関する。
従来の一般的なこの種の圧力検出装置は、圧力に応じた信号を出力するセンシング部をハウジングに収納するとともに、このセンシング部に圧力を伝達するための棒状の圧力伝達部材をハウジング内に収納したものである。センシング部としては歪みゲージなどが採用される(たとえば、特許文献1参照)。
ここで、ハウジングにおいては、センシング部の収納部位からパイプ状をなして突出するパイプ部が備えられており、このパイプ部の突出先端部の開口部には、当該開口部を遮蔽するように受圧ダイアフラムが溶接されて固定されている。
そして、圧力伝達部材は、一端部がセンシング部側に位置し他端部が受圧ダイアフラム側に位置するように、ハウジングのパイプ部内に収納されるようになっている。こうして、受圧ダイアフラムが受けた圧力を圧力伝達部材を介してセンシング部に伝達することにより圧力の検出を行うようにしている。
特開平5−34231号公報
ところで、このような棒状の圧力伝達部材を有する圧力検出装置は、エンジンの燃焼室内の圧力(筒内圧)を検出する燃焼圧センサなどに適用される。この場合、ハウジングのパイプ部をエンジンブロックの取付穴に挿入する。そのため、パイプ部すなわち圧力伝達部材は、長いものが必要となる。
しかしながら、このように圧力伝達部材を長くすると、圧力伝達部材の重量が大きくなり、結果、圧力伝達部材の共振周波数が、燃焼のノッキングの振動周波数と重なって圧力伝達部材が共振を起こし、ノッキング信号が圧力伝達部材の共振によるノイズに埋まってしまい、ノッキングを計測することができないという問題があった。
単純には、圧力伝達部材の材質を変更することで圧力伝達部材の共振周波数を大きくすることが考えられるが、圧力伝達部材を収納するハウジングなどの外部材との熱膨張の差により、圧力伝達部材に熱応力が加わり、不要な出力が発生するという問題があり、実現は困難である。
また、圧力伝達部材の長さや径(太さ)を変えることにより、圧力伝達部材の共振周波数を変化させることも考えられるが、このような圧力伝達部材のサイズの変更は、圧力検出装置の仕様を変更してしまうことになるため、これも実現は困難である。
そこで、本発明は上記問題に鑑み、ハウジング内に収納されたセンシング部に、受圧ダイアフラムからハウジングのパイプ部に収納されている棒状の圧力伝達部材を介して圧力を印加するようにした圧力検出装置において、圧力伝達部材の長さ、径や材質を変えることなく、圧力伝達部材の共振周波数を変化させることを目的とする。
本発明者は、圧力伝達部材の共振周波数fは、圧力伝達部材の質量をm、圧力伝達部材のばね定数をkとすると、次の数式1で表されることに着目した。
(数1)
f=(1/2π)・(k/m)1/2
そこで、この数式1から、圧力伝達部材の長さ、径や材質を変えることなく、圧力伝達部材の軽量化を図ることにより、圧力伝達部材の共振周波数を変化させることを考えた。本発明は、この点に着目して創出されたものである。
f=(1/2π)・(k/m)1/2
そこで、この数式1から、圧力伝達部材の長さ、径や材質を変えることなく、圧力伝達部材の軽量化を図ることにより、圧力伝達部材の共振周波数を変化させることを考えた。本発明は、この点に着目して創出されたものである。
すなわち、請求項1に記載の発明では、ハウジング(10)と、ハウジング(10)に収納され、圧力に応じた信号を出力するセンシング部(20)と、ハウジング(10)のうちセンシング部(20)の収納部位から突出するパイプ状をなすパイプ部(10c)と、パイプ部(10c)の突出先端部の開口部(10d)に対して当該開口部(10d)を遮蔽するように溶接されて固定された受圧ダイアフラム(13)と、パイプ部(10c)内に、一端部がセンシング部(20)側に位置し他端部が受圧ダイアフラム(13)側に位置するように収納された棒状の圧力伝達部材(80)とを備え、受圧ダイアフラム(13)が受けた圧力を圧力伝達部材(80)を介してセンシング部(20)に伝達することにより圧力の検出を行うようにした圧力検出装置において、圧力伝達部材(80)として、少なくとも一部が中空形状となっているものを用いることを特徴としている。
従来では、圧力伝達部材は中身が詰まったものすなわち中実であったのに対し、本発明のように、圧力伝達部材(80)の少なくとも一部が中空形状であるものを用いることにより、圧力伝達部材(80)の長さ、径や材質を変えることなく、圧力伝達部材(80)の軽量化が図れる。その結果、本発明によれば、圧力伝達部材(80)の共振周波数を変化させることができる。
ここで、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の圧力検出装置において、圧力伝達部材(80)の一端部が中空形状となっており、圧力伝達部材(80)の一端部は球状部材(91)を介してセンシング部(20)に接触していることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の圧力検出装置において、圧力伝達部材(80)の他端部が中空形状となっており、圧力伝達部材(80)の他端部は球状部材(92)を介して受圧ダイアフラム(13)に接触していることを特徴としている。
このように圧力伝達部材(80)の端部が中空形状である場合、この中空形状の端部が、センシング部(20)や受圧ダイアフラム(13)に接触するときに、接触状態が安定しないが、球状部材(91、92)を介して接触するようにすれば、接触状態が安定するため、好ましい。
また、請求項4に記載の発明のように、請求項1〜請求項3に記載の圧力検出装置において、センシング部(20)は、一端側が開口部(22)、他端側がダイアフラム(23)である中空筒状の金属ステム(21)と、この金属ステム(21)のダイアフラム(23)の表面に設けられた歪みゲージ(30)とからなるものにできる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る圧力検出装置100の概略断面構成を示す図である。
この圧力検出装置100は、用途限定するものではないが、ハウジング10のパイプ部10cを被測定体としてのたとえば自動車のエンジンブロックにおける取付穴にネジ結合して取り付けられ、燃焼室内の圧力(筒内圧)を検出するセンサとして適用したものとできる。
ハウジング10は、円筒状の第1の分割部10aとこの第1の分割部10aよりも細いパイプ部10cを有する第2の分割部10bとからなり、これら両分割部10a、10bは、切削や冷間鍛造等により加工された金属製のものである。
たとえば、ハウジング10すなわち両分割部10a、10bはステンレスなどから構成されるもので、第1の分割部10aの端部を第2の分割部10bに設けられた拡径部に圧入することにより、両分割部10a、10bは一体に固定されている。
なお、ハウジング10における各分割部10a、10bは圧入により互いに固定されているもの以外にも、たとえば、溶接や接着あるいはネジ結合などにより、互いに固定されたものであってもよい。
ハウジング10におけるパイプ部10cの外周面には、被測定体としての上記エンジンブロックにネジ結合可能なネジ部11が形成されている。ここで、ハウジング10のパイプ部10cは、当該エンジンブロックに形成されたネジ穴に挿入され、ネジ部11を介して取り付けられる。
ハウジング10における第1の分割部10aの内部には、圧力に応じた信号を出力するセンシング部20が取り付けられており、それにより、センシング部20は、ハウジング10に収納されている。
ここでは、センシング部20は、一端側が開口部22、他端側がダイアフラム23である中空筒状の金属ステム21と、この金属ステム21のダイアフラム23の表面にガラス溶着などによって設けられた歪みゲージ30とからなる。
金属ステム21は、中空円筒形状に加工された金属製の部材であり、ハウジング10における第1の分割部10aの中空部に圧入されて固定されている。なお、本実施形態において、金属ステム21はハウジング10に対してネジ結合されるものであってもよい。
ここでは、図1に示されるように、金属ステム21は、第1の分割部10aにおける第2の分割部10bとの圧入部側の端部寄りに、金属ステム21の開口部22を位置させ、第1の分割部10aにおける第2の分割部10bとの圧入部側の端部とは反対側の端部寄りに、金属ステム21のダイアフラム23を位置させている。
この歪みゲージ30は、たとえば、ブリッジ回路などが形成されたシリコン半導体チップなどからなるもので、圧力によって金属ステム21のダイアフラム23が変形したとき、この変形に応じた抵抗値変化を電気信号に変換して出力する機能する。そして、これら金属ステム21のダイアフラム23および歪みゲージ30が、圧力検出装置100の基本性能を左右する。
ここで、金属ステム21を構成する金属材料には、高圧を受けることから高強度であること、及び、Si半導体などからなる歪みゲージ30を低融点ガラスにより接合することなどのため、低熱膨張係数であることが求められ、具体的には、Fe、Ni、CoまたはFe、Niを主体とし、析出強化材料としてTi、Nb、Alまたは、Ti、Nbが加えられた材料を選定し、プレス、切削や冷間鍛造などにより形成できる。
また、ハウジング10の内部において、金属ステム21のダイアフラム23の外周には、セラミック基板などからなる第1の回路基板40が設けられている。そして、歪みゲージ30と第1の回路基板40とは、アルミニウム(Al)などからなるボンディングワイヤ42により結線され、電気的に接続されている。
また、第1の回路基板40における歪みゲージ30とのワイヤボンディング面には、たとえばセラミック基板などからなる第2の回路基板50が対向して配置されている。この第2の回路基板50における第1の回路基板40との対向面には、ICチップ44が接着されて搭載されている。
このICチップ44は、歪みゲージ30からの出力を増幅したり調整したりするための回路が形成されたものであり、第2の回路基板50とはボンディングワイヤ42を介して電気的に接続されている。そして、これら第1および第2の回路基板40、50は、両回路基板40、50間に介在するスプリング45により電気的に接続されている。
ここで、スプリング45は導電性の弾性体であり、たとえば、第1および第2の回路基板40、50の一方にろう付けやはんだ付けされ、他方には接触することによって、両回路基板40、50の導通が実現されている。
また、第2の回路基板50における第1の回路基板40側とは反対側の面には、ターミナル61を有するコネクタケース70が設けられている。コネクタケース70はPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂などからなるもので、ターミナル61はコネクタケース70にインサート成形などにより一体化されている。
そして、ターミナル61と第2の回路基板50とは導電性接続部材63を介して電気的に接続されている。この導電性接続部材63としては、たとえばゴム中に導電性のピンが異方性を持って多数配列されたもの、あるいは、スプリング、あるいは、導電性接着剤などを採用することができる。
また、ハウジング10の端部12をコネクタケース70にかしめることにより、コネクタケース70とハウジング10とは一体に固定されている。そして、ターミナル61は自動車のECUなどへ配線部材を介して電気的に接続可能となっている。
一方、図1に示されるように、ハウジング10全体でみると、ハウジング10における第2の分割部10bに設けられているパイプ部10cは、センシング部20の収納部位からパイプ状をなして突出するものとなっている。
そして、このパイプ部10cの突出先端部の開口部10dには、当該開口部10dを遮蔽するように、金属製の受圧ダイアフラム13が溶接されて固定されている。具体的に、受圧ダイアフラム13はステンレスなどからなるものにできる。
また、パイプ部10c内には、一端部がセンシング部20側に位置し他端部が受圧ダイアフラム13側に位置するように金属製棒状の圧力伝達部材80が収納されている。この圧力伝達部材80は、少なくとも一部が中空形状となっているものである。
本例では、圧力伝達部材80は、たとえばステンレスなどからなるものであり、一端部から他端部の間のすべてすなわち全部が中空のパイプ状になっている。このような中空パイプ状の圧力伝達部材80は押し出し加工などにより容易に形成することができる。
ここで、圧力伝達部材80の一端部は、センシング部20としての金属ステム21の開口部22から金属ステム21内へ挿入され、金属ステム21のダイアフラム23に荷重を与えた状態で接触している。一方、圧力伝達部材80の他端部は受圧ダイアフラム13に荷重を与えた状態で接触している。
そして、図1に示される例では、好ましい形態として、中空形状となっている圧力伝達部材80の一端部は、球状の球状部材91を介して金属ステム21のダイアフラム23に接触し、中空形状となっている圧力伝達部材80の他端部は、球状の球状部材92を介して受圧ダイアフラム13に接触している。
これら球状部材91、92は、たとえばステンレスなどからなる鋼球などにより構成されたものである。こうして、受圧ダイアフラム13が受けた圧力は、球状部材91、92および圧力伝達部材80を介してセンシング部20に伝達され、圧力の検出が行われるようになっている。
かかる構成を有する圧力検出装置100の組付方法の一例について、述べる。まず、歪みゲージ30が接合された金属ステム21を、ハウジング10における第1の分割部10aに圧入して固定する。
次に、第1の回路基板40を金属ステム21の外周に配置し、第1の回路基板40と歪みゲージ30との間をボンディングワイヤ42により結線する。そして、第1の回路基板40と、ICチップ44がワイヤボンド実装された第2の回路基板50とをスプリング45を介して接続する。
続いて、コネクタケース70をハウジング10における第1の分割部10aに組み付け、ハウジング10の端部12をかしめることにより、コネクタケース70とハウジング10における第1の分割部10aとを固定する。それとともに、ターミナル61と第2の回路基板50とを導電性接続部材63を介して接続する。
こうして、センシング部20および両回路基板40、50が設けられた第1の分割部10aと、コネクタケース70とが一体に組み付けられる。また、一方で、ハウジング10における第2の分割部10bにおけるパイプ部10cの開口部10dにおいて、受圧ダイアフラム13を溶接して固定する。
次に、金属ステム21の開口部から球状部材91を投入して圧力伝達部材80の一端部を金属ステム21の開口部から挿入するとともに、パイプ部材10c内へ球状部材92を投入して圧力伝達部材80の他端部をパイプ部10cに挿入する。
そして、この状態で、ハウジング10における第1の分割部10aと第2の分割部10bとを圧入させることで、一体化する。こうして、上記図1に示される圧力検出装置100が完成する。
かかる圧力検出装置100は、ハウジング10のネジ部11を介して、被測定体としての上記エンジンブロックに形成されたネジ穴に取り付けられることによって、当該エンジンブロックに接続固定される。
そして、燃焼室220内の圧力(筒内圧)が、図1中の矢印Yに示されるように、受圧ダイアフラム13に印加されると、圧力伝達部材80を介してセンシング部20に伝達される。
すると、その圧力によって金属ステム21のダイアフラム23が変形し、この変形を歪みゲージ30により電気信号に変換し、圧力検出を行うようにしている。そして、歪みゲージ30からの信号は、ICチップ44にて処理され、ターミナル61から外部へ出力される。
ところで、本実施形態の圧力検出装置100は、ハウジング10と、ハウジング10に収納され、圧力に応じた信号を出力するセンシング部20と、ハウジング10のうちセンシング部20の収納部位から突出するパイプ状をなすパイプ部10cと、パイプ部10cの突出先端部の開口部10dに対して当該開口部10dを遮蔽するように溶接されて固定された受圧ダイアフラム13と、パイプ部10c内に、一端部がセンシング部20側に位置し他端部が受圧ダイアフラム13側に位置するように収納された棒状の圧力伝達部材80とを備え、受圧ダイアフラム13が受けた圧力を圧力伝達部材80を介してセンシング部20に伝達することにより圧力の検出を行うようにしたものである。
そして、このような圧力検出装置100において、本実施形態では、圧力伝達部材80として、その少なくとも一部が中空形状となっているものを用いた構成としたことを特徴としている。
従来では、圧力伝達部材は中身が詰まったものすなわち中実であったのに対し、本実施形態の圧力検出装置100のように、圧力伝達部材80として、その少なくとも一部が中空形状となっているものを用いることにより、圧力伝達部材80の長さ、径(太さ)や材質を変えることなく、圧力伝達部材80の軽量化が図れる。
その結果、本実施形態によれば、上記した数式1に示されるような共振周波数の関係から、圧力伝達部材80の共振周波数を大きくすることができる。
そして、本実施形態の圧力検出装置100を燃焼圧センサに適用した場合、圧力伝達部材80の共振周波数が、燃焼のノッキングの振動周波数と重なって圧力伝達部材80が共振を起こすことを抑制し、ノッキング信号を適切に計測することができるようになる。
ここで、上述したように、好ましい形態として、本圧力検出装置100において、圧力伝達部材80の一端部が中空形状となっている場合に、圧力伝達部材80の一端部を、球状部材91を介してセンシング部20に接触させている。また、圧力伝達部材80の他端部が中空形状となっている場合に、圧力伝達部材80の他端部を、球状部材92を介して受圧ダイアフラム13に接触させている。
このように圧力伝達部材80の端部が中空形状である場合、この中空形状の端部が、センシング部20や受圧ダイアフラム13に接触するときに、接触状態が安定しないが、これら球状部材91、92を介して接触するようにすれば、接触状態が安定するため、好ましい。
また、本実施形態では、上述したように、センシング部20は、一端側が開口部22、他端側がダイアフラム23である中空筒状の金属ステム21と、この金属ステム21のダイアフラム23の表面に設けられた歪みゲージ30とからなるものとしており、適切な圧力検出を可能としている。
[変形例]
上記図1に示した圧力検出装置100では、圧力伝達部材80は全部が中空のパイプ状になっているものであったが、本実施形態では、圧力伝達部材80としては、その一部が中空形状であってもよい。要するに、圧力伝達部材80としては、少なくとも一部が中空形状であるものが用いられていればよい。
上記図1に示した圧力検出装置100では、圧力伝達部材80は全部が中空のパイプ状になっているものであったが、本実施形態では、圧力伝達部材80としては、その一部が中空形状であってもよい。要するに、圧力伝達部材80としては、少なくとも一部が中空形状であるものが用いられていればよい。
つまり、圧力伝達部材80として、中空部と中身が詰まっている中実部とが接合されたものや、中空部の一部に圧力伝達部材80を構成する材質あるいは当該材質と同程度の共振周波数を有する異種材質を詰めたものなどを採用してもよい。
そのような一部が中空形状である圧力伝達部材80の種々の例を図2(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に示す。これらの圧力伝達部材80は、中空パイプ80aに中実棒80bを挿入し、その挿入部にて両者80a、80bを溶接したり、ろう付けしたりすることなどにより接合固定したものである。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態に示される圧力検出装置100においては、ハウジング10は、ハウジング10におけるセンシング部20の取り付け部位と受圧ダイアフラム13の固定部位との間で第1の分割部10aと第2の分割部10bとに分割され、これら各分割部10a、10bが組み付けられて一体化されたものとなっているが、ハウジング10は単一の成形体であってもよい。
なお、上記実施形態に示される圧力検出装置100においては、ハウジング10は、ハウジング10におけるセンシング部20の取り付け部位と受圧ダイアフラム13の固定部位との間で第1の分割部10aと第2の分割部10bとに分割され、これら各分割部10a、10bが組み付けられて一体化されたものとなっているが、ハウジング10は単一の成形体であってもよい。
また、センシング部としては、上述した金属ステム21と歪みゲージ30とから構成されるものに限定されるものではなく、圧力伝達部材80から受けた圧力に応じた信号を出力するものであれば、かまわない。
要するに、本発明は、パイプ部10cを有するハウジング10にセンシング部20を取り付け、パイプ部10cの突出先端部の開口部10dに受圧ダイアフラム13を溶接し、パイプ部10c内に、一端部がセンシング部20側に位置し他端部が受圧ダイアフラム13側に位置するように、棒状の圧力伝達部材80を収納してなる圧力検出装置において、圧力伝達部材80として、その少なくとも一部を中空形状としたものを用いることを要部とするものであり、それ以外の部分については適宜設計変更が可能である。
また、本発明の圧力検出装置は、上述したような燃焼室内の圧力(筒内圧)を検出する燃焼圧センサとして適用されることに限定されないことはもちろんである。
10……ハウジング、10c…ハウジングにおけるパイプ部、
10d…パイプ部の突出先端部の開口部、13…受圧ダイアフラム、
20…センシング部、21…金属ステム、22…金属ステムの開口部、
23…金属ステムのダイアフラム、30…歪みゲージ、80…圧力伝達部材、
91、92…球状部材。
10d…パイプ部の突出先端部の開口部、13…受圧ダイアフラム、
20…センシング部、21…金属ステム、22…金属ステムの開口部、
23…金属ステムのダイアフラム、30…歪みゲージ、80…圧力伝達部材、
91、92…球状部材。
Claims (4)
- ハウジング(10)と、
前記ハウジング(10)に収納され、圧力に応じた信号を出力するセンシング部(20)と、
前記ハウジング(10)のうち前記センシング部(20)の収納部位から突出するパイプ状をなすパイプ部(10c)と、
前記パイプ部(10c)の突出先端部の開口部(10d)に対して当該開口部(10d)を遮蔽するように溶接されて固定された受圧ダイアフラム(13)と、
前記パイプ部(10c)内に、一端部が前記センシング部(20)側に位置し他端部が前記受圧ダイアフラム(13)側に位置するように収納された棒状の圧力伝達部材(80)とを備え、
前記受圧ダイアフラム(13)が受けた圧力を前記圧力伝達部材(80)を介して前記センシング部(20)に伝達することにより圧力の検出を行うようにした圧力検出装置において、
前記圧力伝達部材(80)として、少なくとも一部が中空形状となっているものを用いることを特徴とする圧力検出装置。 - 前記圧力伝達部材(80)の一端部が中空形状となっており、前記圧力伝達部材(80)の一端部は球状部材(91)を介して前記センシング部(20)に接触していることを特徴とする請求項1に記載の圧力検出装置。
- 前記圧力伝達部材(80)の他端部が中空形状となっており、前記圧力伝達部材(80)の他端部は球状部材(92)を介して前記受圧ダイアフラム(13)に接触していることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力検出装置。
- 前記センシング部(20)は、一端側が開口部(22)、他端側がダイアフラム(23)である中空筒状の金属ステム(21)と、この金属ステム(21)の前記ダイアフラム(23)の表面に設けられた歪みゲージ(30)とからなるものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の圧力検出装置。
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2004
- 2004-03-08 JP JP2004063934A patent/JP2005249721A/ja not_active Withdrawn
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