JP2005249643A - 流量計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス不使用時に表示手段の値が増えることを防ぐと同時に、ガス使用時の積算誤差をも小さくすることを目的とする。
【解決手段】判定手段7が流量小と判断した時には、通過流量演算手段4の出力が、クリア手段11の作用により定期的にクリアされる補助積算手段10を経由して主積算手段12に加算され、判定手段7が流量大と判断した時には、通過流量演算手段4の出力が主積算手段12に直接加算される構成とすることにより、ガス不使用時に積算値が増加することを防ぐと同時に、ガス使用時の積算誤差をも小さくすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、超音波流量計や熱式流量計等のように流速を検出する方法を用いて、流体の流量を間欠的にサンプリングして流体の流量を計測する流量計測装置に関するものである。
従来、この種の流量計として、熱式フローセンサや、超音波センサを用いたものが多数提案されており、これらは、微小な流れを検出できる高感度な流量計としての特徴を備えている。
しかしながら、微小な流れを検出できる反面、高感度であるがゆえの欠点として、流体の流れがないのにもかかわらず、局所的な流れに反応して流量を検出してしまうケースがあった。特に、供給配管に大きな圧力変動が発生した場合に、この現象が顕著に現れる。そのため、検出した値をそのまま積算していくことにより、流体使用を停止しているにもかかわらず、積算流量の値が増加してしまうことがあった。
この現象を防ぐため、センサが検出した流量値を一旦、相殺バッファと呼ばれる補助の積算手段に加算する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された流量計測装置は、家庭用のガスメータのように広い計測範囲(数[L/h]〜数千[L/h])をカバーするために、大流量は、フルイディック素子の流体発振現象を圧電膜センサにより計測し、流体発振の起こりにくい小流量域は、熱式フローセンサを用いて計測する方式のものである。
図6は、特許文献1に記載された従来の流量計測装置の小流量域、すなわち、フローセンサの計測領域の計測処理内容を示す。
すなわち、フローセンサ21、換算手段22、相殺バッファ23、タイマ24、積算手段25、表示手段26で構成されている。フローセンサ21は、6秒毎に駆動されて、装置内で発生している流速に応じた電気信号を出力する。
換算手段22は、フローセンサの出力を元に、センサ駆動間隔である6秒間に装置内を通過した流量を求めて、相殺バッファ23に出力する。相殺バッファに加算された値は、1[L]に達する毎に信号を出力し、積算手段25は信号出力を受けて積算値に1[L]を加算する。そして、積算手段25の値が表示手段26で表示される。
上記構成の流量計測装置において、例えば、ガスを使用していない条件下において、大きな圧力変動が発生しているケースでは、換算手段22の出力は、大きなばらつきを持ち、瞬間的には、正の大きな値となることもあるが、逆に、負の大きな値を出力することもあり、長い時間平均すれば、0[L]に落ち着く。
しかし、一時的には、正の値に偏って出力されることもある。そのまま、放置しておけば、相殺バッファ23の内容が1[L]に達して、表示手段26の値が増加する危険性がある。
そこで、タイマ24が定期的に相殺バッファ23が保持している積算値をクリアする。この時間は例えば、次のように決定される。ガス漏れの判定基準を3[L/h]とすれば、この値を装置の検出下限流量と考える。3[L/h]の流量が発生している場合には、相殺バッファの値は20分で1[L]に達する。したがって、タイマ24の定めるクリア時間を20分より大きな値に定めれば、3[L/h]の検出も可能であると共に、ガス不使用時の積算値の増加も防ぐことができる。
特開2002−62179号公報
しかしながら、前記従来の構成では、所定時間が経過すると、相殺バッファ23の内容がクリアされてしまうので、ガス器具の使用を停止した時点で相殺バッファ23に残された値が、捨てられることになり、積算誤差が発生するという課題があった。
この現象について、図7を用いて説明する。図7は、ガス器具の瞬時流量値、相殺バッファ23の値、表示手段26の表示値の動きを示したものである。図7において、15[L/h]のガス器具を14分間使用したものとし、説明を簡単とするため、ガス器具の使用を開始した時点、時刻T0における相殺バッファ23の値、積算手段25の値が共に0Lとする。
時刻T1,T2,T3において相殺バッファの値は1[L]を超えるため、その都度、積算手段25に1[L]が加算されると同時に、相殺バッファ23はクリアされる。また、これと同時に、タイマ24は再スタートする。
そして、時刻T4で、ガス器具の使用を停止したため、T4以降、バッファ23の値は0.5[L]のまま殆ど変化しない。次いで、最後に積算流量値が増加した時点T3からクリア時間20分が経過した時刻T5において相殺バッファ23はクリアされる。T0〜T4において使用されたガスの総使用量は3.5[L]であるが、実際、積算手段25に出力された値は3[L]であり、残りの0.5[L]は捨てられてしまう。
上記のケースを含めて、ガス器具の使用を停止した時点で相殺バッファに保持されている流量は0〜1[L/h]の間の任意の値となるため、平均すると0.5[L]と考えることができる。よって、ガス器具の使用をバッファクリア時間より長い時間停止する度に、平均0.5[L]の流量が捨てられることになる。したがって、小口のガス器具を、比較的短い時間ずつ小刻みに使用するケースにおいては、相対的な誤差は無視できなくなってしまう。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ガス不使用時に積算値が増えることを防ぐと同時に、ガス使用時の積算誤差をも小さくすることを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の流量計測装置は、判定手段が流量小と判断した時には、通過流量演算手段の出力がクリア手段の作用により定期的にクリアされる補助積算手段を経由して主積算手段に出力され、判定手段が流量大と判断した時には、通過流量演算手段の出力が主積算手段に直接出力される構成としているので、流体不使用時に検出された流量はクリアされ、流体使用時に検出された流量はクリアされずに積算値として加算されていくことになる。
本発明の流量計測装置は、流体不使用時に積算値が増えることを防ぐと同時に、流体使用時の積算誤差をも小さくすることができる。
第1の発明は、流体の流量と相関のある物理量を間欠的に計測する計測手段と、前記計測手段の出力から流体流量または流速を算出する演算手段と、前記演算手段の出力から通過流量を算出する通過流量演算手段と、前記通過流量演算手段の出力を加算して積算値を算出する積算手段とを備え、前記積算手段は、前記演算手段の出力と閾値との大小比較を行い流量の大小判定を行う判定手段と、前記判定手段の判定結果が流量小の時に、前記通過流量演算手段の出力を加算して補助積算値を算出する補助積算手段と、前記判定手段の判定結果が流量大の時には、前記通過流量演算手段の出力を加算する主積算手段と、所定時間が経過する毎に前記補助積算手段の補助積算値をクリアするクリア手段を備え、前記補助積算手段は、前記補助積算値が所定の容量を越えると前記補助積算値を前記主積算手段に加算する構成とすることにより、流体の不使用時に検出された計測手段の出力は、一旦、補助積算手段に加算された後に、クリア手段によりクリアされ、ガス使用時に検出された計測手段の出力は、直接、主積算手段に出力されて積算されるので、流体の不使用時に積算値が増えることを防ぐと同時に、流体の使用時の積算誤差をも小さくすることができる。
第2の発明は、判定手段における判定閾値を想定される最小の流体使用量に応じて可変とすることにより、使用される流体流量に応じて、適切な判定値を定めることが可能となる。
第3の発明は、判定手段における判定閾値を想定される計測ばらつきに応じて可変とすることにより、設置状況に応じて、流体不使用時の不要な積算値の増加を防ぐような設定が可能となる。
第4の発明は、判定手段の判定結果が流量小から流量大に切り替わった時には、補助積算手段が補助積算値を主積算手段に加算する構成とすることにより、流量の過渡変化をも見逃さずに積算することが可能となる。
第5の発明は、クリア手段を、判定手段の判定結果が流量小に切り替わった時点を起点として所定時間の経過を判断する構成とすることにより、外乱の影響で一時的に流量が判定閾値を下回った場合であっても、その間の流量を確実に積算値に積算値に反映することができる。
第6の発明は、判定手段が、演算手段の出力が判定閾値を連続して複数回以上下回った場合に、流量小と判定する構成とすることにより、圧力変動のような大きな外乱が発生した場合であっても、流体使用時の検出流量を確実に積算流量に反映させることができる。
第7の発明は、判定手段が、演算手段の出力が判定閾値を連続して複数回以上超えた場合に、流量大と判定する構成とすることにより、圧力変動のような大きな外乱が発生した場合であっても、ガス器具不使用時の検出流量を誤って積算することを防止できる。
第8の発明は、判定手段が、演算手段の出力平均値より大小判定を行う構成とすることにより、より真値に近い値を検出できるようになるため、流量大小判定がより的確となり、正しい積算値を求めることができるようになる。
(実施の形態1)
図1〜図3に示すものは、家庭用のガスメータへの適用を想定したものであり、計測手段であるフローセンサ2が、流体流路1に配置されており、流体管路内の流速を検知して、流速に対応した電気信号を出力する。演算手段3は、フローセンサ2の出力から流体の瞬時流量を算出し、通過流量演算手段4は、演算手段3の出力から流体の通過流量を算出して、結果を積算手段5に出力する。
そして、表示手段6が積算手段5で求められた流体の積算流量を表示する。更に、積算手段5は、以下のような構成となっている。
すなわち、判定手段7は、演算手段3の出力と、設定手段8により設定された判定閾値との大小比較により流量の大小2値判定を行う。切替手段9は、判定手段5の判定結果を受けて、通過流量演算手段4で求めた流量の出力先の切替を行う。
補助積算手段10は、判定手段7の判定結果が流量小の時に通過流量演算手段4で求めた通過流量が加算され、クリア手段11は、定期的に補助積算手段10の値をクリアして、0[L]とする。主積算手段12には切替手段9以降のふたつの経路を経由した通過流量が加算される。そして、主積算手段12は、これらの値を積算し、表示手段6は、主積算手段12の内容を1[L]単位で表示する。
以上のように構成された流量計測装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、フローセンサ2の出力が通過流量に変換されるまでの動作について説明する。フローセンサ2は一定時間(例えば2秒)毎に駆動され、その時点で、流体流路内に発生している流速vをAD変換して電圧信号Eとして出力する。流速vとフローセンサ2の出力は比例関係にあり、Eがわかれば(式1)を用いて流速vを求めることができる。
v=K・E (式1)
なお、(式1)において、Kは比例定数である。流路内の流速分布が一様であるとすれば、流速と断面積Sの積を求めることにより、流体の流量を求めることができるが、実際は、流体の粘性の影響などにより、流速分布は一様ではない。したがって、流速vを瞬時流量Qsに変換するには、流速vに依存する補正係数Mを用いて(式2)で求めることができる。
Qs=M・S・v=M・S・K・E (式2)
なお、(式2)を用いて流体流量を求めているのが、演算手段3である。更に、(式2)で求めた流量にフローセンサ2の駆動間隔tを乗じることにより、t秒間の、装置内の通過流量Qiを求めることができる。
Qi=Qs・t (式3)
例えば、Qが180[L/h]であったとすれば、(式3)に値を代入し、(式4)を用いて求められる。
Qi=180[L/h]×2[s]×(1[h]/3600[s])=0.1[L]
(式4)
なお、(式3)を用いて通過流量を求めているのが、通過流量演算手段4である。
次に、積算手段5の動作・作用について説明する。判定手段7では設定手段8により設定された流量大小判定の閾値Qthと瞬時流量Qsを比較し、Qsの方が大きければ、「流量大」、Qthの方が大きければ、「流量小」と判断する。
「流量大」とは、ガス器具を使用している状態に相当し、「流量小」はガス器具の使用を停止している状態に相当する。したがって、判定閾値Qthは、ガス器具の使用有無を判断するための閾値と言い換えることができる。この判定閾値Qthは可変であり、設置時に、各家庭の状況に応じて、リモコン等の外部機器を使って、設定手段8の設定値を変更することができる。例えば、設置されているガス器具の最低流量よりも小さな値に設定しておくことにより、ガス器具の使用有無を判別できるようになる。
また、ガス器具不使用時の計測ばらつきに応じて判定閾値を変更する方式であっても良い。例えば、圧力変動がほとんど発生しないと考えられる設置条件においては、判定閾値を0[L/h]近傍の値であっても差し支えないが、大きな圧力変動が予測される設置条件においては、判定閾値を0[L/h]からできるだけ遠ざけた値に設定することにより、ガス不使用時な不要積算値を防ぐことが可能となる。
そして、判定手段7の判定結果にしたがって、切替手段9が、通過流量演算手段4の出力経路を切り替える。すなわち、判定手段5の判定結果が「流量小」であれば、通過流量演算手段4の出力は、補助積算手段10に加算され、判定手段5の判定結果が「流量大」であれば、通過流量演算手段4の出力は、主積算手段12に加算される。
補助積算手段10に加算される値は、ガス器具の使用を停止している状態に検出された値か、もしくは、ガス器具の使用流量より小さなガス漏れ時に検出された値と考えられる。ガス漏れ時に想定される下限の流量を3[L/h]とすれば、背景技術で述べたのと同様に、20分毎にクリアする構成とすれば、ガス漏れの検出は可能であると同時に、ガス不使用時の積算値の増加も防ぐことができる。よって、クリア手段11は20分毎に補助積算手段10の内容をクリアして0[L]としている。
一方、ガス器具使用時に検出された値は、主積算手段12に直接加算されるので、クリアされることなく、表示手段6の表示値に反映される。上記した、積算手段5の動作を図2を用いて説明する。
図2において、15[L/h]のガス器具を使用した場合の、主積算手段12の内容、すなわち積算流量の動きを示すものである。また、判定手段7における流量大小判定の閾値Qthは12[L/h]である。図2において、時刻T0の直前までは、瞬時流量Qsが0[L/h]であるため、「流量小」と判断され、通過流量Qiは補助積算手段10に加算される。
時刻T0において、QsはQthh=10[L/h]を超えるため、この時点から、Qiは主積算手段12に加算される。その後、積算値は増加して行き、時刻T4では3.5[L]に達する。時刻T4ガス器具の使用が停止されるため、Q1は再び主積算手段12に加算されるようになる。
ガス器具の使用停止時間は1時間であり、この間、補助積算手段12からの出力がないので、主積算手段12の値は3.5[L]のまま維持されている。そして、時刻T5から再び、ガス器具の使用が再開されるので、主積算手段12の値は3.5[L]を起点として、再び増加し始める。
時刻T0からT4、T5からT6までのトータルのガス器具の使用時間は16分であり、この間に、主積算手段12の値は4[L]増加している。T4からT5まで1時間の休止期間があるため、補助積算手段は、トータル3回クリアされることになる。しかし、ガス器具使用中に計測された通過流量は、補助積算手段10を経由せずに、直接主積算手段12に加算されるため、補助積算手段10がクリアされたとしても、積算値には影響を与えることがなく、正確な積算値を求めることができる。
ところで、流量の変化は、必ずしも図2のように急峻な変化ばかりとは限らず、立ち上がりが緩やかである場合もある。また、ガス器具使用時の流量も必ずしも、安定しているとは限らず、外乱による変化も発生する。以上のような変化の影響で、ガス流量が、閾値を下回った場合であっても、確実に、積算流量として反映させる必要がある。
したがって、このような過渡的な変化を考慮して、判定手段7の判定結果が「流量小」から「流量大」に切替わった時に、補助積算手段10に保持されている値を主積算手段12に加算し、補助積算手段10の内容をクリアする構成としている。
図3は、ガス器具の立ち上がり時および外乱発生時の積算手段5の動作を示し、ガス流量、主積算手段12の積算値(以後、単に積算値と呼ぶ)と補助積算手段10の積算値(以後、補助積算値と呼ぶ)、フローセンサ2のサンプリングタイミングを示している。また、ガス安定時の流量は15[L/h]であり、大小判定閾値Qthは12[L/h]である。
まず、器具の立ち上がり時の時刻T1および、T2の瞬時流量は、Qth未満であるため、これらの時点で求められた通過流量は、補助積算手段10に加算される。
そして、時刻T3において、流量QiがQthを超えるため、この時点の補助積算値Qx[L]は主積算手段12に加算されると共に、補助積算値はクリアされる。そして、T3で求めた通過流量とQxの和が積算値に加算される。したがって、流量立ち上がり時の過渡的な値をも積算に反映することができるようになる。
次に、T4からT5の間、外乱の影響により、一時的に、瞬時流量がQthを下回るため、この間検出された通過流量は、補助積算手段10に加算される。そして、時刻T6において、再び、流量がQthを超えるため、この時点の補助積算値Qy[L]は主積算手段12に出力されると共に、補助積算値はクリアされる。そして、T6で求めた通過流量とQyが積算値に加算される。したがって、外乱によって、一時的に閾値Qthを下回った時間帯における通過流量も確実に積算値に反映される。
なお、この時、流量Qthを下回り、「流量小」に切替わる時刻T4を補助積算手段10におけるクリア時間の計測を開始する起点としておけば、T4からT5において発生した通過流量がクリアされてしまうことがなくなるので、より正確な積算流量を求めることができるようになる。
以上のように、本発明の流量計測装置においては、判定手段7が流量小と判断した時には、通過流量Qiが、クリア手段11の作用により定期的にクリアされる補助積算手段10を経由して加算され、判定手段7が流量大と判断した時には、通過流量Qiが主積算手段10に直接加算される構成としているので、ガスの不使用時の出力のフローセンサ2の出力は、クリア手段11によりクリアされ、ガス使用時のフローセンサ2の出力は、直接、主積算手段12に加算されるので、ガス不使用時に表示手段6の値が増えることを防ぐと同時に、ガス使用時の積算誤差をも小さくすることができる。
また、判定手段7の判定閾値Qthが、設定手段8によって設定することにより可変となっているので、装置の計測設置状況に合わせて適切な閾値を定めることができるようになるので、積算値の精度をより向上させることが可能となる。特に、想定されるガス器具の最低流量の近傍で、かつ、これより小さな値に定めているので、ガス器具使用時の流量は、クリアされることがない。
また、判定手段7の判定結果が「流量小」から「流量大」に切替わった時には、補助積算手段10の積算値を主積算手段12に加算する構成としているので、流量の過渡変化をも見逃さずに積算することが可能となる。
更に、判定手段7の判定結果が「流量大」から「流量小」に切替わった時点を起点として所定時間経過した場合に、クリア手段11が補助積算手段10の積算値をクリアする構成としているので、流量が外乱によって一時的に、閾値を下回った場合であっても、その間の流量値を積算値に反映することができる。
なお、上記構成において、流量の大小判定を瞬時流量Qsを用いて行なう構成としているが、(式2)からも明らかように、流速vが定まれば、瞬時流量Qsは一意的に定まるので、流速vによって、大小判定を行なう構成であっても良い。
(実施の形態2)
図4および図5は本発明の実施の形態2における積算手段5の動作を説明するタイムチャートである。実施の形態2においては、発明の構成要素は実施の形態1と同様であり、判定手段10における流量大小判定方法のみが異なる。よって、構成要素の詳細な説明は省略する。
実施の形態1と異なるのは、圧力変動等の影響により、計測流量のばらつきが大きくなる場合を考慮して流量大小判定を1回の瞬時流量Qsだけでなく、複数回の計測結果を反映して判定するようにした点である。すなわち、判定手段7は瞬時流量Qsの値が複数回(5回)連続して、判定閾値Qthを下回った時に、「流量小」判定を行なう。
図4において、時刻T1,T2〜T3で瞬時流量Qsは判定閾値Qthを下回るが、いずれも5回連続に達しないので、継続して「流量大」と判断される。したがって、この間に検出された通過流量は引き続き主積算手段12に直接加算されることになるので、クリア手段11によってクリアされることがなくなり、正確な積算値を求めることが可能となる。
また、「流量大」判定も「流量小」判定と同様に、5回連続して、Qthを超えた場合に行なう構成となっている。すなわち、判定手段7は瞬時流量Qsの値が複数回(5回)連続して判定閾値Qthを超えた時に、「流量大」判定を行なう。
図5において、時刻T1〜T2で瞬時流量Qsが判定閾値Qthを超えているが、連続5回には達しないので、「流量小」と判断される。
したがって、検出された通過流量は、補助積算手段10に積算されることになり、クリア時間20分が経過すると、補助積算手段10の内容はクリアされることになるので、不要な積算値の増加を防ぐことが可能である。
なお、このような構成とした場合に、ガス器具の使い始めに、「流量大」と判断されるまでに遅延が発生することになるが、実施の形態1と同様に、「流量小」から「流量大」に切替わったときには、補助積算手段10の内容を主積算手段12に加算する構成としているので、遅延時間の間に補助積算手段10に加算された補助積算値は、主積算手段12の積算値に加算されるので、立ち上がりの流量も確実に積算することが可能である。
以上のように、前記実施の形態の流量計測装置は、判定手段7が、演算手段7の出力Q1が連続して複数回判定閾値を下回った時に「流量小」と判断しているので、圧力変動のような大きな外乱が発生した場合であっても、ガス器具使用時の検出流量を確実に積算流量に反映させることができる。
また、判定手段7が、演算手段7の出力Qiが連続して複数回判定閾値を超えた時に、「流量大」と判断しているので、圧力変動のような大きな外乱が発生した場合であっても、ガス器具不使用時の検出流量を誤って積算することを防止できる。
同じように、圧力変動の影響を軽減する別の方法として、流量大小判定をQiの複数回(例えば5回)平均値によって、判定する方式であっても良い。平均化することによって、より真値に近い値を検出できるようになるため、流量大小判定がより的確となり、正しい積算値を求めることができるようになる。
また、先に述べた、連続複数回による閾値判定と平均値による閾値判定を組み合わせた方式、すなわち、瞬時流量Qiの複数回平均値において判定閾値との大小判定を行い、その結果が、複数回連続した時点で、流量の大小判定を確定する構成であれば、より、大小判定精度が高められる。
本発明の流量計測装置は、流体不使用時に表示手段の値が増えることを防ぐと同時に、流体使用時の積算誤差をも小さくすることができるので、各種ガスメータ、石油、ガソリンなどの液体計測用メータ等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における流量計測装置のブロック図 同積算手段の動作を説明するタイムチャート 同積算手段の動作を説明する別のタイムチャート 本発明の実施の形態2における積算手段の動作を説明するタイムチャート 同積算手段の動作を説明する別のタイムチャート 従来の流量計測装置のブロック図 同動作説明用のタイムチャート
符号の説明
2 フローセンサ
3 演算手段
4 通過流量演算手段
5 積算手段
7 判定手段
10 補助積算手段
11 クリア手段
12 主積算手段

Claims (8)

  1. 流体の流量と相関のある物理量を間欠的に計測する計測手段と、前記計測手段の出力から流体流量または流速を算出する演算手段と、前記演算手段の出力から通過流量を算出する通過流量演算手段と、前記通過流量演算手段の出力を加算して積算値を算出する積算手段とを備え、前記積算手段は、前記演算手段の出力と閾値との大小比較を行い流量の大小判定を行う判定手段と、前記判定手段の判定結果が流量小の時に、前記通過流量演算手段の出力を加算して補助積算値を算出する補助積算手段と、前記判定手段の判定結果が流量大の時には、前記通過流量演算手段の出力を加算する主積算手段と、所定時間が経過する毎に前記補助積算手段の補助積算値をクリアするクリア手段を備え、前記補助積算手段は、前記補助積算値が所定の容量を越えると前記補助積算値を前記主積算手段に加算する構成とした流量計測装置。
  2. 判定手段における判定閾値を想定される最小の流体使用量に応じて可変とした請求項1に記載の流量計測装置。
  3. 判定手段における判定閾値を想定される計測ばらつきに応じて可変とした請求項1に記載の流量計測装置。
  4. 判定手段の判定結果が流量小から流量大に切り替わった時には、補助積算手段が補助積算値を主積算手段に加算する請求項1から3いずれか1項に記載の流量計測装置。
  5. クリア手段は、判定手段の判定結果が流量小に切り替わった時点を起点として所定時間の経過を判断する請求項4に記載の流量計測装置。
  6. 判定手段は、演算手段の出力が判定閾値を連続して複数回以上下回った場合に、流量小と判定する請求項1から5いずれか1項に記載の流量計測装置。
  7. 判定手段は、演算手段の出力が判定閾値を連続して複数回以上超えた場合に、流量大と判定する請求項1から5いずれか1項に記載の流量計測装置。
  8. 判定手段は、演算手段の出力平均値より大小判定を行う請求項1から5いずれか1項に記載の流量計測装置。
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