JP2005249452A - リニアエンコーダ、画像読取装置及び画像記録装置 - Google Patents

リニアエンコーダ、画像読取装置及び画像記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ラインセンサを用いたリニアエンコーダにおいて、ヘッドとスケールの相対的な位置ずれ、角度ずれによる測定誤差を補正する。
【解決手段】 移動位置検知用の傾斜パターンに加えて移動方向に平行な線からなる補正パターンをスケール上に形成し、傾斜パターンの検知により検知された位置を補正パターンの検知により得られた情報を用いて補正する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像記録装置や画像読取装置において用いられる高精度リニアエンコーダの技術に関する。
画像読取装置や画像記録装置では、画像情報を担持する媒体と読取ヘッドあるいは画像が記録される媒体と書込ヘッドとを相対的に移動させて走査し、読取や書込が行われるが、高解像度で画像を処理するには、移動位置及び移動速度を高精度で検知し、移動制御を行う技術が必要である。
このために、ミクロンオーダーやサブミクロンオーダーの精度及び分解能を持つエンコーダが必要になる。
特許文献1、2では、回転方向に対して傾斜した多数の線からなるパターンを円盤に形成し、円盤の半径方向に配置されたラインセンサで該パターンを検知するロータリーエンコーダが提案されている。
このロータリーエンコーダでは、円盤の回転に従って、傾斜した線の像がラインセンサ上をライン方向に移動するので、円盤の回転角度が画素単位の分解能で検知され、
高分解能の回転検知を行うことが可能となる。
また、特許文献2では、このようなロータリーエンコーダにおいて問題となる円盤の偏心による精度の低下を防止することが提案されている。
更に、特許文献3には、ストライプパターンとコードパターンからなるスケールパターンに対して所定角度傾けて配置された撮像素子によりスケールパターンを読み取って絶対位置を検知する絶対位置検知装置が開示されている。
特開平9−163104号公報 特開平10−281811号公報 特開平6−249676号公報
リニアエンコーダは、移動体の一次元移動、すなわち、所定の軌道に沿った移動を検知し、移動量、移動速度、基準位置からの絶対位置等を検知するものであるが、リニアエンコーダに特許文献1、2に記載されている技術を用いた場合に、ラインセンサとパターンとの位置関係の変動による測定誤差が生ずるという問題がある。これを図1により説明する。
パターンが形成されたスケール1が、図1(a)から図1(b)の1aで示すように、移動方向Yに直角な方向にΔだけずれた場合に、図1(c)に示すように、傾斜した直線の像は、L1からL3のようにラインセンサ2上を移動する。xで示すこの移動は、L1からL2のように、スケール1の走行方向、すなわち、yで示す移動としてラインセンサ2により検知される。このように、yで示す移動とxで示す移動とが同等な移動として検知され、測定誤差を生ずる。
スケール1が図1(d)の1から1aで示すように、角度αだけ傾いた場合に、ラインセンサ2への光の入射位置はラインセンサ2上でf1からf2の位置に変位する。
図1(d)では、紙面に直角な方向がスケール1の走行方向であるが、入射位置のf1からf2への変位は、図1(c)の場合と同様に、スケール1の走行方向の移動として、ランセンサ2により検知され、測定誤差を生ずる。
更に、図1(e)のように、スケール1が板面に直角な方向、すなわち、図の上下に変位した場合にも、ラインセンサ3への光の入射位置がf1からf2に変位して測定誤差を生ずる。
特許文献2に記載されている誤差補正では、リニアエンコーダにおいて生ずるこのような誤差を補正することができない。
画像読取装置では、像情報を担持する媒体と読取ヘッドとの直線上の相対移動を高精度で制御する必要があり、また、画像記録装置では、画像が記録される媒体と書込ヘッドとの直線上の移動を高精度で制御する必要がある。
このために、画像読取装置や画像記録装置には、高精度のリニアエンコーダが必要であり、前記に説明した理由から特許文献1、2に記載されたロータリーエンコーダの技術を画像読取装置、画像記録装置に適用することが困難である。
また、特許文献3の方法では、絶対位置を検知するコードパターンを読み取り、処理するために、複雑な制御が必要であり、コストが高くなるという問題や二次元CCDを用いるために、位置検知の周期が遅くなることで、搬送制御の周期が遅くなり、搬送精度が低くなるという問題がある。
本発明は、傾斜パターンを用いることにより、高分解能の位置検出を可能とするとともに、前記に説明した測定誤差を十分に補正し、高精度のリニアエンコーダ、かかるリニアエンコーダを備えた画像読取装置及び画像記録装置を提供することを目的とする。
前記の本発明の目的は、下記の発明により達成される。
1.
移動方向に対して傾斜した複数本の線からなる傾斜パターンを有するスケールと、
該スケールを照射する光源と、
前記スケール上のパターンを読み取るラインセンサと、
前記ラインセンサの出力を処理して位置変化を検出する処理手段と、
を有し、前記スケールと前記ラインセンサとを相対的に移動させて、移動を検知するリニアエンコーダにおいて、
前記スケール上に補正パターンを設け、前記処理手段において、前記傾斜パターンの検出位置を前記補正パターンの検出位置で補正することを特徴とするリニアエンコーダ。
2.
前記補正パターンは、前記傾斜パターンと所定角度を持って配置された1本以上の線からなることを特徴とする前記1に記載のリニアエンコーダ。
3.
前記スケールと前記ラインセンサとの間に前記傾斜パターン及び前記補正パターンの像を前記ラインセンサ上に結像する結像光学系を設けたことを特徴とする前記1又は前記2に記載のリニアエンコーダ。
4.
前記処理手段は、前記ラインセンサの読取周期毎に、前回の読取周期で検出された位置と今回の読取周期で検出された位置との差である位置変位量を検出することを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載のリニアエンコーダ。
5.
前記処理手段は、前記位置変位量に基づいて、90°の位相差を持ったAB相のパルス信号を作成するABパルス作成手段を有することを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載のリニアエンコーダ。
6.
前記処理手段は、前記位置変位量と前記読取周期とから前記スケールの移動速度を演算し、該移動速度の信号を出力することを特徴とする前記4に記載のリニアエンコーダ。
7.
前記傾斜パターンの前記移動方向における繰り返し周期をDとしたとき、前記傾斜パターンは次の条件を満足するように配置されたことを特徴とする前記1〜6のいずれか1項に記載のリニアエンコーダ、
D>2×Vmax×T0
ただし、Vmaxは、前記移動における最大移動速度、T0は前記ラインセンサの読取周期である。
8.
前記傾斜パターンと前記移動方向に直角な方向とに対する前記傾斜パターンの傾きθが次の条件を満足することを特徴とする前記1〜7のいずれか1項に記載のリニアエンコーダ、
θ≦tan-1(B×G/S)
ただし、Bは設定された所望の分解能、Gは読取倍率、Sは前記ラインセンサの1画素のサイズである。
9.
画像情報を担持する媒体を保持する保持部と、
前記媒体を照射する光を発生する読取光源及び前記媒体上の画像を読み取る読取手段を有する画像読取部と、前記保持部又は前記画像読取部を直線移動させる搬送手段と、
前記搬送手段を駆動制御する制御手段と、
前記保持部又は前記画像読取部の移動を検知する前記1〜8のいずれか1項に記載のリニアエンコーダを有し、
前記制御手段は、前記リニアエンコーダの出力に基づいて前記搬送手段を制御することを特徴とする画像読取装置。
10.
画像情報が記録される媒体を保持する保持部と、
前記媒体に画像を書き込む書込手段と、
前記保持部又は前記書込手段を直線移動させる搬送手段と、
前記搬送手段を駆動制御する制御手段と、
前記保持部又は前記書込手段の移動を検知する前記1〜8のいずれか1項に記載のリニアエンコーダを有し、
前記制御手段は、前記リニアエンコーダの出力に基づいて前記搬送手段を制御することを特徴とする画像記録装置。
11.
前記媒体として、輝尽性蛍光体が用いられ、前記スケールを照射する前記光源として、前記輝尽性蛍光体の励起波長と異なる波長の光を発光するものが用いられたことを特徴とする前記9に記載の画像読取装置。
12.
前記媒体として、感光材料が用いられ、前記スケールを照射する前記光源として、前記感光材料が実質的に感度を有しない光を発光するものが用いられたことを特徴とする前記10に記載の画像記録装置。
請求項1〜8のいずれかに記載の発明により、スケール取付時の位置ずれ、角度ずれ、スケールとラインセンサとの相対移動をガイドする直線ガイドのヨーイング、ローリングによる角度ずれ、スケールとランセンサとの間の距離のずれ、前記相対移動方向に直角な幅手方向の位置ずれ等による検知誤差が良好に補正され、前記相対移動方向の位置変化を精度良く検知することができる。
請求項2の発明により、簡単な計算式により、位置ずれや角度ずれを補正して精度のよい位置変化を検知することができる。
請求項3の発明により、スケール上のパターンがラインセンサ上に結像されるので、光源から照射される光の光軸が多少変動してもパターンを読み取ることが出来るために、精度と読み取りの安定性が向上する。
請求項4の発明により、リニアエンコーダから位置変化量の検出値を出力することができるので、リニアエンコーダに接続される機器における処理が簡単になり、コストダウンができる。
請求項5の発明では、一般のエンコーダの出力として使用される90°位相差を持ったAB相信号を出力するので、搬送制御及び位置決め制御において用いられているエンコーダを、単に本発明のリニアエンコーダに置き換えることができ、インタフェース等の変更なしで、制御装置の性能アップ等が可能となる。
請求項6の発明では、移動速度の信号を出力するので、エンコーダに接続される機器内での信号処理が簡単にできる。また、精度よく速度演算を行えるため、高精度の搬送制御に利用することができる。
請求項7又は8の発明より、高い信頼性を持ったエンコーダが実現される。
請求項9の発明により、高い信頼度と高い安定性を持った高性能の画像読取装置が実現される。
請求項10の発明により、高い信頼度と高い安定性を持った、高画質の画像を記録する画像記録装置が実現される。
請求項11又は12の発明により、リニアエンコーダの光源による感光材料のカブリの発生を良好に防止することができる。
図2は本発明の実施の形態に係るリニアエンコーダの例を示す。
スケール11に光源13からの光LBを入射させ、反射光をラインセンサ12で受光する。14はスケール11上のパターンをラインセンサ12に結像する結像光学系であり、例えば、マクロレンズやテレセントリックレンズ等の結像レンズを用いることができる。なお、図2(a)は結像光学系14を用いた例であり、図2(b)は結像光学系14を用いない例である。
図2(a)の例では、結像光学系14により、スケール11の像をラインセンサ12上に結像しているので、光源13に拡散光源を用いることが可能であり、発光ダイオード(LED)、蛍光灯等のライン光源、面光源、半導体レーザ等を用いることができる。
図2(b)の例では、光源13が光ビームLBを出射し、スケール11で正反射し、反射光をラインセンサ12で受光するものであり、この例では、光源13には、コヒーレント光を出力するレーザが用いられる。レーザとしては、半導体レーザ、ガスレーザ、固体レーザが挙げられる。
図2(a)、(b)、(e)は反射型であり、スケール11の反射光をラインセンサ12で受光する。図2(c)(d)は透過型であり、スケール11の透過光をラインセンサ12で受光する。なお、図2(e)では、ハーフミラー15を用いて、スケール11の反射光をラインセンサ12に入射させているが、この構成でも図2(a)と同様に結像レンズを用いることができる。
光源13及びラインセンサ12からなるヘッド10に対してスケール11を矢印Y方向に移動させるか又はヘッド10をスケール11に対してY’方向に移動させることにより、移動体としてのヘッド10又はスケール11の移動が検知される。
なお、ヘッド10には、結像光学系14及びハーフミラー15が含まれる。
前記に説明したように、リニアエンコーダでは、ヘッドとスケールとが相対的に移動し、ヘッド又はスケールの移動が検知されるが、以下においては、スケールが移動しその移動を検知する型のリニアエンコーダを例に説明する。
図3はスケール11の一例の詳細を示す。
スケール11には、移動方向Yに直交する方向Xに対して角度θ傾いた多数の傾斜線からなる傾斜パターン211〜21n及び移動方向Yに平行で傾斜パターンに対して90°−θ傾いてスケール11の両端に形成された2本の基準線からなる補正パターン221、222が形成される。
ラインセンサ12は点線で示すように、スケール11に対して方向Xに平行な位置関係で、傾斜パターン211〜21n及び補正パターン221、222を読み取る。
従って、ラインセンサ12上には、傾斜パターン21nの像f4及び補正パターンの像f3、f5が図4に示すように、投影され、ラインセンサ12を構成する画素121〜12mにより傾斜パターン及び補正パターンが読み取られる。
図5は本発明の実施の形態に係るリニアエンコーダにおける読取処理手段のブロック図である。
31は図2におけるラインセンサ12を構成するラインセンサであり、ラインCCD又はラインホトダイオードアレイからなる。32はラインセンサ31のアナログ出力S1をデジタル化するコンパレータ、33はラインセンサ31を駆動するクロックS2(図6における信号S2a、S2b)を作成するクロック作成部、34は図3の補正パターン221を検出した信号S3のエッジ(立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジ)を検出するエッジ検知部、35は図3の傾斜パターン211〜21nを検出した信号S3のエッジを検出するエッジ検出部、36は図3の補正パターン222を検出した信号S3のエッジを検出するエッジ検出部、37は補正パターン221のエッジ信号S4から補正パターン221の中心位置(後に説明)を演算し、位置信号を出力する中心位置演算部、38は傾斜パターン211〜21nのエッジ信号35から傾斜パターン211〜21nの中心位置(後に説明)を演算し位置信号Xsを出力する中心位置演算部、39は補正パターン222のエッジ信号S4から補正パターン222の中心位置(後に説明)を演算し、位置信号X2を出力する中心位置演算部、40は位置信号X1、X2及びXsからスケール11の移動位置を演算する移動位置演算部、41は前回読取周期の移動位置を記憶する位置情報保持部、42はk番目(今回)の読取周期により得られたスケール11の移動位置と前回読取周期、すなわち、k−1番目の読取周期により得られたスケール11の移動位置から、スケール11の移動量、移動速度、基準位置からの絶対位置等を演算する演算部である。
図5に示すリニアエンコーダの作動を図6に示す信号を用いて説明する。
制御クロックS2a、S2bにより駆動されて作動するラインセンサ31は、図6のアナログ信号S1を出力する。アナログ信号S1には、補正パターン221、222を検出した矩形パルスS11、S13及び傾斜パターン21nを検出した台形パルスS12が含まれる。制御クロックS2aはラインCCDのスタート信号であり、制御クロックS2bはラインCCDの画素クロックである。
アナログ信号S1をコンパレータ32で処理することにより、デジタル信号S3が作成され、デジタル信号S3には、補正パターン221、222を検出した矩形パルスS31、S33及び傾斜パターン21nを検出した矩形パルスS32が含まれる。なお、補正パターン221、222では図4のf3、f5に示すように、ラインセンサ31の各画素をそのエッジが直角によぎるので、図示のように矩形パルスS11、S13が出力されるが、傾斜パターン211〜21nでは、そのエッジが図4に示すように、斜めによぎるので、台形パルスS13が出力される。
エッジ検出部34、35、36は、矩形パルスS31、S32、S33のエッジを検出するが、このエッジ検出とは、図6(b)に示すように、制御クロックS2bの画素クロックに同期して矩形パルスPSの立ち上がりエッジFE及び立ち下がりエッジREの画素位置を検出する検出処理である。
中心位置演算部37、38、39は、図6(b)における立ち上がりエッジFE、立ち下がりエッジREの画素位置をそれぞれfe、reとすると、(re+fe)/2を演算して、パルスの中心位置pcを求める。X1、X2、Xsはこのようにして求められた信号S31、S33、S32の画素位置信号である。
なお、傾斜パターン211〜21n及び補正パターン221、222は精密に管理された幅で形成されるので、前記のように中心位置を各線の位置とする代わりに、立ち上がりエッジFEのみにより各線の位置を求めることも可能である。例えば、立ち上がりエッジFEの位置feに一定の値を加えて線位置をすることができる。
また、中心位置を演算せずに、立ち上がりエッジFEと立ち下がりエッジREを用いて位置を求めることもできる。
k番目の読取周期で検出されるスケール11の位置は、次の式1、2を用いた演算により移動位置演算部40において求められる。
Figure 2005249452
Figure 2005249452
式1においてL0は補正パターン221、222間の真の幅(図3に参照)、すなわち、測定誤差を含まない一定の値、Qはパターンの傾きθ、読取倍率及び画素サイズによって決まる係数である。
式1から明らかなように、傾斜パターンの位置は、補正パターン221、222の位置により補正される。例えば、スケール11のX方向のずれにより、矩形パルスS32の位置Xsが変化した場合にも、ずれによる補正は、矩形パルスS31、S32の位置X1、X2により補正されて、スケール11のY方向の移動による傾斜パターンの移動のみが検出される。
式1の代わりに、近似式である次の式3を用いて、位置変位量を検知することもできる。
Figure 2005249452
また、前回の読取周期、すなわち、k−1番目の読取周期からk番目の読取周期の間におけるスケールの移動速度V(k)は、ラインセンサの読取周期をT0とすると、次の式4
V(k)={P(k)−P(k−1)}/T0・・・・・4
により求められ、この演算は、演算部42における演算により求められる。
なお、補正パターンを用いた位置検出において簡略化した補正として、1本の補正パターンを用いることも可能である。
すなわち、式1におけるX1−X2に代えて一定値L0を用いることも可能である。
また、1本の補正パターンを用い、補正パターンの幅及び傾斜パターンの幅を用いて補正してもよい。
移動速度Vを求める式4では周期T0を用いたが、速度Vをより精度よく求めるにはk番目の読取周期における傾斜パターンの検出位置とk−1番目の読取周期における傾斜パターンの検出位置とを用いて周期T0を補正した時間Tを用いることが好ましい。
時間Tは次の式5で表される。
T=T0+{P(k)−P(k−1)}×tck/Q・・・・・5
式5において、T0はラインセンサの読取周期であり、走査周波数の逆数である。また、Qは前記式1で定義した係数である。P(k)は今回、すなわち、k番目の読取周期により検出された位置、P(k−1)は前回、すなわち、k−1番目の読取周期により検出されの位置、tckはラインセンサの1画素の読取時間である。
式5における第2項は、前回の読取周期における傾斜パターンの検出位置と今回の読取周期における傾斜パターンの検出位置との違いにより生ずる時間差からなる補正である。
本実施の形態に係るリニアエンコーダの出力から一般のサーボモータ等を制御するための制御信号を作成することができる。
このような制御信号は、移動量、移動の方向(正方向か負方向か)の情報を担持するものであり、位相差90°を持ったA相、B相の信号からなるが、位置変位量ΔP(k)に基づいて、A、B相のパルス信号を作成することができる。
図7は本発明の実施の形態に係るリニアエンコーダによって得られる90°の位相差を持ったA、B相信号の作成方法を示す。
図7(a)に示すように、周期T0毎に位置変位量ΔPが移動位置演算部40で算出される。
図7(b)に示すAB相信号作成手段40aは、位置変位量ΔPに基づいて図7(a)に示すように基準クロックからAB相信号を作成する。
AB相信号は、移動位置変位量ΔP(k)に対応した変化点を持つ信号である。
図示の例では、ΔP(k−1)が3の変位量である場合、A相信号が1→0、0→0、0→1に変化する信号であり、B相信号が1→1、1→0、0→0に変化する信号である。また、ΔP(k)が2の変位量である場合に、A相信号が1→1、1→0に変化する信号であり、B相信号が0→1、1→1に変化する信号である。
スケールの移動が正方向か負方向かによって、AB相信号の出力の変化方向を切り換える。
図3における傾斜パターンピッチD、すなわち、傾斜パターン211〜21nの間隔を過度に狭くすると、正しく位置の変化量が求められなくなる。
このために、次の式6を満足するように傾斜パターンピッチDを設定することが好ましい。
D>2×Vmax×T0・・・・・6
Vmaxはスケール11の最大移動速度、T0はラインセンサの読取周期である。
そして、D≧3×Vmax×T0であることが特に好ましい。
また、傾斜パターンの傾き、すなわち、図3における傾斜パターン211〜21nの傾きθ、に関しては、次の式7を満足することが好ましい。
θ≦tan-1(B×G/S)・・・・・7
式7は、設計目標値としての分解能の範囲内で、安定した作動を確保するための好ましい条件を表す。式7において、Bは必要な分解能、Gはスケール11をラインセンサ12で読み取る読取倍率、Sは図4に示すようにラインセンサ12(ラインセンサ31)の画素の画素サイズで、ラインセンサ12としてCCDを用いた場合、CCDの画素サイズ(主走査方向の画素サイズ)である。
傾斜角度が前記式で表される限度よりも大きくなると、所望の分解能、精度を得ることが困難になる。
さらに、読取精度を確保し、安定した読取を行うためには、次のような構成を採ることが好ましい。
(1)パターン部の信号と、非パターン部の信号が所定レベルとなるように、ラインセンサ31の出力に対して、一定レベルの電圧を加減するオフセット補正及び/又はラインセンサ31の出力の増幅率を調整するゲイン補正をかける。
(2)パターン部の信号の振幅と、非パターン部の信号振幅とを適正に分離するために、コンパレータ32のスレショールドレベルを調整する。例えば、スレショールドレベルをパターン部の信号と非パターン部の信号それぞれの中央値とする。
スレショールドレベルを得る方法としては、1ライン又は複数ラインの信号の平均値に一定のゲインを乗じてスレショールドレベルとする方法もある。
(3)ラインセンサ31を構成するラインセンサ素子として、1ライン又は複数ラインを有するラインセンサ素子を用いることができる。例えば、カラー複写機用のBGRのCCDにおいて、光源の波長に合わせたラインを使用する。
複数ラインのラインセンサ素子を用いる場合には、複数ラインを使用してもよいし、複数ラインのうちの1ラインを使用することも可能である。
千鳥配置の2ラインラインセンサの1ラインを用いる場合には、1画素飛びに画素が抜けて配置されているために、分解能が2分の1になるので、分解能の低下に対応して、傾斜パターンを構成する傾斜線の傾き、すなわち、図3における角度θを調整することが好ましく、分解能が2分の1になったときは、それに対応して傾斜パターンの傾きを小さくする。
(4)図3に示した傾斜パターンは傾斜パターン211〜21nがスケール11の移動方向(方向Y)に重複しないように配置されたものであるが、複数の線がY方向に関して重複するパターン配置とすることも可能であり、精度を上げる上で好ましい。
このような傾斜パターンの配置では、1回の読取周期で複数本の傾斜パターンが検知される。
その場合、各傾斜パターンの位置として、各傾斜パターンの検出信号から得られた位置情報Xs1、Xs2・・・Xsiを元に求めた位置変位量ΔPiを平均化した値、すなわち、(ΔPs1+ΔPs2+・・・・ΔPsi)/iを用いる方法がある。このような平均値を用いることにより、測定精度が更に向上する。
さらに、前記のように平均化する場合に、最大値及び又は最小値の極値を除外した中央値を用いて平均化することにより、更に精度を向上することができる。これらの演算は前記に説明した処理回路で行ってもよいし、CPUを用いて行ってもよい。
図8〜12は前記に説明したリニアエンコーダを備えた本発明実施の形態に係る画像読取装置を示す。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図8は本実施の形態による放射線画像読取装置の側面図、図9は図8の放射線画像読取装置の要部斜視図、図10は図8の放射線画像読取装置の部分側面図、図11は図9の放射線画像読取装置のリニアモータを示す要部平面図、図12は図8の放射線画像読取装置の振動減衰機構を示す側面図、である。
図8の画像読取装置は、放射線画像の情報を担持する媒体としての蓄積性蛍光体シートから画像情報を読み取る放射線画像読取装置であり、フロント板110とバック板120(図10)とから構成されるカセッテ111を搬送し、バック板120(図10)に固定された蓄積性蛍光体シート(以下、「輝尽性蛍光体シート」ともいう。)128(図10)から放射線画像情報を読み取るものである。カセッテ111のバック板120(図10)は、その取り付け両側の一部分に鉄などで構成された強磁性体部を有する。なお、図8では、カセッテ111は半切サイズのカセッテを想定しているが、これに限定されるものではない。
図8に示すように、放射線画像読取装置は、放射線画像撮影が行われたカセッテ111を矢印A1の方向に挿入口113へ挿入する。このとき、カセッテ111のフロント板110側が斜め下側を向くように挿入するが、フロント板110側に蓄積性蛍光体シートが向いている。カセッテ111が挿入口113に挿入されると、カセッテ検出センサ(図示省略)によってカセッテ111の存在が認識され、挿入口113に配置されている幅寄せ手段147によって、カセッテが挿入口113のセンターへ幅寄せされる。
次に、挿入ローラ142を動作させてカセッテ111を点線aに沿って矢印A2の方向に搬送し装置本体112の中へ取り込む。カセッテ111を搬送する搬送機構140は、挿入ローラ142の動作時には点線aの位置に待機しており、挿入口113から挿入ローラ142によって搬入されるカセッテ111を受け取る。搬送機構140に沿って動作する昇降台402上のカセッテグリップ402a(図10)がカセッテ111の下端をキャッチすると、昇降台402は搬送機構140に沿って矢印A2の方向へカセッテ111を搬送し、カセッテ受け取り位置で停止するように制御される。
次に、カセッテ111のロックが解除され、ロックOFF状態に移行すると、搬送機構140が矢印A3の方向へ回転移動して待避位置(例えば点線bの位置)で停止する。この操作により、バック板120とフロント板110を完全に分離する。このとき、図10のように、搬送機構140が待避位置で停止する。フロント板110をバック板120から十分な角度で待避させることで、バック板120が副走査動作したときに、バック板120とフロント板110が干渉することを防止できる。
図8〜図10のように、媒体を保持する保持部としての副走査部150は、フレーム(図示省略)に固定され鉛直方向に延びた直線状の副走査レール151と、副走査レール151に可動部152a、152bにより鉛直方向に移動可能に支持される副走査移動板153と、副走査移動板153に設けられバック板120を吸着し固定するラバーマグネット154と、を備え、副走査移動板153がリニアモータ453(図9)により鉛直方向に移動するようになっている。
バック板120は、フロント板110から完全に分離されると、バック板120の強磁性体部がラバーマグネット154に吸着されるため、副走査部150側に移行してから、副走査部150により矢印A4の方向(上方向)ヘ副走査レール151に沿って副走査方向Hに搬送される。かかる副走査が行われながら、輝尽性蛍光体シート128が読取部160のレーザ走査ユニット161から射出されるレーザ光Bによって副走査方向Hと垂直な方向(図8の紙面垂直方向)に読取周期されるように構成されている。
図8のように、読取部160は、レーザ走査ユニット161に加えて、レーザ光の照射により輝尽性蛍光体シート128から発生した輝尽光を光ガイド162を介して集光する光電変換素子等で構成される集光管163を備える。
輝尽性蛍光体シート128にレーザ光が作用すると、輝尽性蛍光体シート128に蓄積された放射線エネルギーに比例した輝尽光(画像情報)が放出され、この輝尽光が光ガイド162を通って集光管163に集められる。集光管163の端面に設けられたフォトマルチプラーヤー等の光電変換素子により、集光された輝尽光を電気信号に変換する。電気信号に変換された輝尽光は、画像データとして所定の信号処理を施された後に、装置本体112から通信ケーブルを介して、操作端末や画像記憶装置、画像表示装置、ドライイメージャなどの画像出力装置(何れも図示省略)へ出力される。なお、読取部160は、輝尽性蛍光体シート128から画像情報を読み取る手段であれば、本実施の形態以外の構成でもよいことは勿論である。
また、画像データの取り込み開始時期は、バック板120の上端を図8のセンサ190で検出することで決定されることが好ましい。センサ190は、バック板120が存在しないときは、レーザ光Bを受けて所定の強度を持つ信号を出力し続けるが、バック板120の上端がレーザ光Bを阻止する位置まで移動すると、センサ190から出力される電気信号の信号強度が低下するので、バック板120の上端を検出することが可能となる。
輝尽性蛍光体シート128から画像情報の読取りが完了すると、リニアモータ453(図9)によりバック板120が矢印A5の方向(下方向)へ搬送を開始する。バック板120が矢印A5の方向へ搬送されている間、消去ランプ164から消去光Cが発光され、輝尽性蛍光体シート128に残存する画像情報を消去する。消去ランプ164としては、ハロゲンランプ、高輝度蛍光灯、LEDアレイなどが使用できる。
バック板120がラバーマグネット154に移行した位置まで下降すると、副走査部150によるバック板120の移動が停止する。バック板120が移行位置で停止すると、待避位置に待避していた搬送機構140が、再び図8の点線cの位置まで回転移動し、バック板120とフロント板110を合体させる。バック板120とフロント板110が合体すると、昇降台402内に収納されていた図10のロックピン402cが上昇し、フロント板110の挿入穴にロックピン402cの先端が挿入されることで、ロックOFF状態にあったカセッテ111にロックがかかり、ロックON状態に移行し、バック板120とフロント板110が分離不可能な状態となる。カセッテ111がロックON状態に移行すると、ロックピン402cが下降し、再び昇降台402内に収納される。
バック板120とフロント板110との合体が完了すると、搬送機構140は再び図8の矢印A6の方向に点線bの位置まで回転移動することでラバーマグネット154からバック板120を引き剥がす。このように、ラバーマグネット154からバック板120を引き剥がす動作が、回転移動を伴って行われるので、平行移動で引き剥がす場合に比べて小さな力で、バック板120(カセッテ111)をラバーマグネット154から引き剥がすことが可能である。
搬送機構140が点線bの位置で停止すると、グリップ爪403aによるフロント板110の固定状態が解除され、カセッテ111が搬送機構140上を搬送可能な状態となる。フロント板110の固定状態が解除されると、昇降台402は搬送機構140に沿って排出口114の矢印A7の方向へカセッテ111を搬送し、カセッテ111を排出ローラ143へ受け渡す。排出ローラ143は、カセッテ111を受け取ると、カセッテ111が排出口114へ完全に排出されるまで排出動作を行う。カセッテ111が排出口114へ完全に排出されると、搬送機構140は、矢印A6の方向に点線aの位置まで回転移動して停止し、次のカセッテ111を受け取り可能な状態へと移行する。
次に、上述の副走査部150について図8〜図6を参照して更に説明する。図9に示すように、副走査部150は、輝尽性蛍光体シート128の副走査を行うために副走査移動板153を鉛直方向である副走査方向Hに移動させる移動機構400を備える。
図9の媒体を搬送する搬送手段としての移動機構400は、副走査移動板153を副走査レール151に沿って鉛直方向に駆動し副走査するリニアモータ453と、鉛直方向に延びるように副走査移動板153に設けられ副走査移動板153の位置や速度等を検出するリニアエンコーダ454と、副走査移動板153とベルト440を介して連結された釣り合い重り460と、を備える。
図9,図11のように、リニアモータ453は、フレーム(図示省略)に固定されるとともに長尺のレール状形状を有したコ字状断面部材の内面の対向する2面に鉛直方向に延びて設けられた一対のマグネットヨーク453aと、一対のマグネットヨーク453aの間に離れて非接触で位置するとともに副走査移動板153に取付部453cを介して取り付けられた可動コイル453bと、を備える。
リニアエンコーダ454は、フレーム(図示省略)に固定され副走査方向Hと平行に(鉛直方向に)延びたスケール454aと、スケール454aと対向するように設けられ、副走査板153と一体に移動するラインセンサ454b及び光源454cを有し、副走査移動板153の位置や速度などを検出できる。
リニアエンコーダ454には、図2〜8に示し、前記に説明したリニアエンコーダが用いられる。なお、リニアエンコーダ454の光源454cには、輝尽性蛍光体シート128の励起波長と異なる波長の光を発光するものが好ましい。
図13のように、リニアエンコーダ454によって検出された副走査移動板153の移動位置及び速度に基づいてドライバ453dがリニアモータ453の可動コイル453bに流す電流を制御し、副走査移動板153を等速に副走査方向Hに移動させることができるようになっている。
また、釣り合い重り460は、フレーム(図示省略)に固定され鉛直方向に延びる一対のガイド410に沿って可動し、釣り合い重り460の質量は、副走査移動板153と、副走査移動板153とともに可動する検出素子454a、可動コイル453b、可動部152a、152b等の各部材との合計質量とほぼ等しい質量となっている。釣り合い重り460が、副走査移動板153と各部材との合計質量とほぼ等しいので、装置電源オフ時等に、リニアモータ453の可動コイル453bへの通電が停止しても、副走査移動板153側と釣り合い、副走査移動板153が自重で落下することがなく、副走査移動板153の落下による損傷を未然に防止できる。
また、副走査移動板153と釣り合い重り460との間にはベルト440に従動する従動プーリ459,470が配置されており、副走査移動板153が上方に移動すれば、釣り合い重り460が下方に移動し、釣り合い重り460と副走査移動板153の移動方向は反対になる。
図9,図12に示すように、従動プーリ470と釣り合い重り460との間に移動中のベルト440の振動を減衰するための振動減衰機構500が設けられている。振動減衰機構500は、回転軸505に回転自在に設けられたローラ501と、ローラ501を付勢してローラ501がベルト440を移動方向の略直角方向に押し付けるように軸507と軸504との間に設けられた引っ張りばね502と、軸507と回転軸505とが取り付けられかつフレーム(図示省略)に回転自在に保持されている支点軸503を中心に支点軸503を中心に回動可能なようにローラ501の両側に設けられた回動部材506と、を有する。これらの回動部材506等は一体のユニットとして回動自在に保持されている。引っ張りばね502は、常時、回動部材506を支点軸503を中心に回動させローラ501を回動方向Rに付勢しベルト440に押し付けている。
振動減衰機構500によれば、ベルト440が移動中に何らかの原因で振動しても、ローラ501が回動方向Rに付勢された状態でベルト440を常時押しているので、ベルトの振動に応じて回動方向R、R’に回動しながらベルト440の振動を吸収し、ベルト440の振動を減衰させることができ、副走査移動板153の振動の増幅を防止する。これにより、ベルト440が安定して移動することができるので、副走査移動板153が輝尽性蛍光体シート128とともに安定して移動できる。
なお、引っ張りばね502の引っ張り力は、ベルト440の張力に合わせ、適宜、選択される。引っ張りばね502の引っ張り力の調整は、ばね定数を変更することで行ってもよく、また、軸504の取り付け位置を変更してもよい。また、振動減衰機構500は、ベルト440の押し付け方向が図9と反対方向になるように配置してもよく、また、副走査移動板153と従動プーリ459との間や従動プーリ459と従動プーリ470との間に配置してもよく、また、これらの位置に複数個の組み合わせで配置してもよい。
また、図9のように、釣り合い重り460とベルト440との結合部464には、ベルト440の進行方向に対し、略直角方向に自由に回転できる回転機構を設けている。そのため、ベルト440の往復曲げ運動が生じても、破断がない。また、進行方向と略垂直な軸に対し回転可能であるので、ガイド410とベルト440との相対位置関係が、進行方向に対し平行でなくても、べルト440の捻れが発生せず、読み取り動作中におけるべルト440の復元衝撃で画像むらを発生することもない。また、副走査移動板153とベルト440との結合部においても、同様な構成にすることにより、一層効果がある。
次に、副走査部150の上記移動機構400の動作を説明する。上述のように、カセッテ111のバック板20がフロント板110から分離しラバーマグネット154に吸着された図8,図10のような状態で、図13のドライバ453dがリニアモータ453の可動コイル453bに通電を開始すると、リニアモータ453のマグネットヨーク453aと可動コイル453bとの作用により副走査移動板153が輝尽性蛍光体シート128を固定したバック板120とともに図8の方向A4に副走査レール151に沿って移動する。そして、図8のセンサ90がバック板120の上端を検出すると、読取部160のレーザ走査ユニット161から射出されるレーザ光Bで輝尽性蛍光体シート128を副走査方向Hと垂直な方向に読取周期を始める。
リニアモータ453はリニアエンコーダ454の位置・速度検出に基づいて副走査移動板153を等速に移動させるように制御されることにより、副走査移動板153が鉛直方向に副走査しながら読取周期が行われて放射線画像の読み取りが行われる。輝尽性蛍光体シート128のほぼ全面で読取周期が終了し画像読み取りが終わると、リニアモータ453の制御で副走査移動板153が図8の方向A5に移動し、この移動の間に消去部164からの消去光Cを輝尽性蛍光体シート128に照射して残存画像を消去する。
上述のようにして画像読み取りの終了した輝尽性蛍光体シート128は、上述したように、バック板120とフロント板110が合体してからカセッテ111に再収納され、カセッテ111が排出口114へと排出される。
以上のように副走査部150を移動させる移動機構400によれば、リニアモータ453は、従来のようなボールねじ等による構成とは異なり、副走査移動板153を介して輝尽性蛍光体シート128を精密に駆動するので、副走査方向Hにおける送りむらを抑制でき送り精度が良好であり、輝尽性蛍光体シート128を精度よく副走査できる。このため、輝尽性蛍光体シート128をレーザ光で安定かつ確実に走査でき、画像情報を安定かつ確実に読み取り、画像むらの少ない良好な画像を得ることができる。また、医療分野における医療診断のための放射線画像は高画質を要求されるが、この医療診断画像に適する良好な画像を得ることができる。特に、例えば10mm/秒以下の低速搬送で副走査を行う場合は、送り精度が非常に良好となり、画像むらの少ない良好な医療診断画像を得ることができる。
また、リニアモータ453を鉛直方向の駆動のために用いる場合、装置電源がオフ状態になると、リニアモータへの通電がなくなり、可動コイル453b側を保持することができなくなるが、副走査移動板153に釣り合い重り460を連結しているので、装置電源がオフしてリニアモータ453が作動しないときに副走査移動板153が重力で不測に移動してしまうことがなく、また、ベルト440が適度な張力を保つことができるので、副走査移動板153が安定して移動できる。
なお、ベルトにブレーキ機構等を装備する等で、上述の重力による移動を防止することも考えられる。
また、副走査移動板153と釣り合い重り460とがべルト440を介して移動方向に振動することにより副走査移動板153の送りむらが悪化し、その結果、画像むらとなって医療診断画像に支障を来すおそれがあったが、副走査移動板153と釣り合い重り460との間にベルト440の振動減衰機構500が設けられ、副走査方向Hにおける送りむらが低減されるので、輝尽性蛍光体シート128を一層精度よく副走査できる。
なお、消去部164は、図8よりも上方に位置してもよく、輝尽性蛍光プレートを読み取り時に下方に移動させ、消去時に上方に移動させるようにしてもよく、また、消去部164による消去は画像の読み取り直後に開始するようにしてもよい。
また、べルト440は、ステンレス鋼等の金属べルト、金属ワイヤー、樹脂ベルトなどを使用して、1個または複数個の組み合わせて並列に掛ける構成でもよい。
ベルト440は、副走査方向Hの中心線上に1本、または前記中心線上に対して線対称位置に複数配置してもよいが、組み立て工程を考慮すると、べルトを1本のみで構成した場合は、複数のべルトを並列に構成したものと比較して、組み立て時間が少なくなることは勿論であり、また複数のべルト間での部品精度や組み立て上の誤差などによって起こり得る悪影響を考慮する必要が実質的になくなり、部品精度および組み立て精度の要求を緩和することができるので、好ましい。
また、釣り合い重り460のガイド410は、副走査方向Hの中心線上に1本、または前記中心線上に対して線対称位置に複数配置してもよいが、組み立て工程を考慮すると、直動ガイドの数が少ないほうが平行度調整にかかる時間を少なくすることができるため好ましい。さらに、ガイドを1本のみ配置した場合は、複数のガイド間の平行度調整を実質的に行う必要が無くなるためにより好ましい。
また、バック板120は、副走査移動板153の移動方向(鉛直方向)に沿った副走査移動板153の平面の中心線に関して線対称に位置するように副走査移動板153に図9のように保持されている。即ち、バック板120及び副走査移動板153の移動方向(鉛直方向)に沿った平面の各中心線が一致するようにバック板120が副走査移動板153に保持されている。また、副走査移動板153を案内する副走査レール151の上下移動方向の中心線がバック板120と副走査移動板153との組み合わせ体の重心(本実施の形態では、副走査移動板153は左右対称形状であるため、副走査移動板153の鉛直方向における中心線上)を通過するように構成することにより、重量バランスが良い状態で副走査移動板153及びバック板120を副走査レール151に沿って案内できるため好ましい。
図14は、図8〜13に示した画像読取装置に用いることが出来るリニアモータ453の他の例を示す。図3に示す例では、棒状に連結された多数の磁石素子453eを筒453f内に収納し、筒453fの外側に、可動部を構成するコイル453bを嵌合してリニアモータ453を構成している。コイル453bに電流を供給することにより、コイル453bを矢印A8で示すように往復移動させることができる。
図14に示すリニアモータ453は、可動部がモータの駆動部により案内されるので、モータ自身で高精度の移動を確保することが出来るという特徴を有する。
図8〜13により、本発明のリニアエンコーダを画像読取装置に適用した例を説明したが、本発明のリニアエンコーダは画像記録装置に適用可能である。
図8〜13により、媒体を垂直方向に搬送する機構の画像読取装置を説明したが、媒体を水平方向に搬送する構成とすることも可能である。
すなわち、ハロゲン化銀塩感光材料、有機銀塩感光材料、電子写真感光材料等感光材料やインクジェットペーパ等の記録材料を搬送し、走査書込を行う画像記録装置において、記録材料の搬送制御に前記に説明した本発明のリニアエンコーダを用いることができる。
記録材料として感光材料を用いる画像記録装置においては、リニアエンコーダに用いる光源による感光材料のカブリを防止するために、感光材料が実質的に感度を有しない、すなわち、感度を有しないか又は画像に問題とならない程度に十分に感度が低い波長の光を発生する光源をリニアエンコーダの光源として用いることが好ましい。
ハロゲン化銀塩感光材料、有機銀塩感光材料等の高感度感光材料を用いる画像記録装置においては、赤外線光源を用いることが好ましい。
リニアエンコーダにおける測定誤差を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るリニアエンコーダの例を示す図である。 スケールの一例の詳細を示す図である。 ラインセンサを示す図である。 本発明の実施の形態の処理回路のブロック図である。 ラインセンサの出力信号を示す図である。 本発明の実施の形態に係るリニアエンコーダによって得られる90°の位相差を持ったA、B相の制御信号を示す図である。 本実施の形態による放射線画像読取装置の側面図である。 図8の放射線画像読取装置の要部斜視図である。 図8の放射線画像読取装置の部分側面図である。 図9の放射線画像読取装置のリニアモータを示す要部平面図である。 図8の放射線画像読取装置の振動減衰機構を示す側面図である。 リニアモータの制御系を示すブロック図である。 リニアモータの一例を示す図である。
符号の説明
1、11、31 スケール
2、12 ラインセンサ
3、13 光源
211、212、213、21n 傾斜パターン
221、222 補正パターン
32 コンパレータ
33 クロック作成部
34、35、36 エッジ検出部
37、38、39 中心位置演算部
40 移動位置演算部
41 位置情報保持部
42 演算部

Claims (12)

  1. 移動方向に対して傾斜した複数本の線からなる傾斜パターンを有するスケールと、
    該スケールを照射する光源と、
    前記スケール上のパターンを読み取るラインセンサと、
    前記ラインセンサの出力を処理して位置変化を検出する処理手段と、
    を有し、前記スケールと前記ラインセンサとを相対的に移動させて、移動を検知するリニアエンコーダにおいて、
    前記スケール上に補正パターンを設け、前記処理手段において、前記傾斜パターンの検出位置を前記補正パターンの検出位置で補正することを特徴とするリニアエンコーダ。
  2. 前記補正パターンは、前記傾斜パターンと所定角度を持って配置された1本以上の線からなることを特徴とする請求項1に記載のリニアエンコーダ。
  3. 前記スケールと前記ラインセンサとの間に前記傾斜パターン及び前記補正パターンの像を前記ラインセンサ上に結像する結像光学系を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリニアエンコーダ。
  4. 前記処理手段は、前記ラインセンサの読取周期毎に、前回の読取周期で検出された位置と今回の読取周期で検出された位置との差である位置変位量を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のリニアエンコーダ。
  5. 前記処理手段は、前記位置変位量に基づいて、90°の位相差を持ったAB相のパルス信号を作成するABパルス作成手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のリニアエンコーダ。
  6. 前記処理手段は、前記位置変位量と前記読取周期とから前記スケールの移動速度を演算し、該移動速度の信号を出力することを特徴とする請求項4に記載のリニアエンコーダ。
  7. 前記傾斜パターンの前記移動方向における繰り返し周期をDとしたとき、前記傾斜パターンは次の条件を満足するように配置されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のリニアエンコーダ、
    D>2×Vmax×T0
    ただし、Vmaxは、前記移動における最大移動速度、T0は前記ラインセンサの読取周期である。
  8. 前記傾斜パターンと前記移動方向に直角な方向とに対する前記傾斜パターンの傾きθが次の条件を満足することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のリニアエンコーダ、
    θ≦tan-1(B×G/S)
    ただし、Bは設定された所望の分解能、Gは読取倍率、Sは前記ラインセンサの1画素のサイズである。
  9. 画像情報を担持する媒体を保持する保持部と、
    前記媒体を照射する光を発生する読取光源及び前記媒体上の画像を読み取る読取手段を有する画像読取部と、前記保持部又は前記画像読取部を直線移動させる搬送手段と、
    前記搬送手段を駆動制御する制御手段と、
    前記保持部又は前記画像読取部の移動を検知する請求項1〜8のいずれか1項に記載のリニアエンコーダを有し、
    前記制御手段は、前記リニアエンコーダの出力に基づいて前記搬送手段を制御することを特徴とする画像読取装置。
  10. 画像情報が記録される媒体を保持する保持部と、
    前記媒体に画像を書き込む書込手段と、
    前記保持部又は前記書込手段を直線移動させる搬送手段と、
    前記搬送手段を駆動制御する制御手段と、
    前記保持部又は前記書込手段の移動を検知する請求項1〜8のいずれか1項に記載のリニアエンコーダを有し、
    前記制御手段は、前記リニアエンコーダの出力に基づいて前記搬送手段を制御することを特徴とする画像記録装置。
  11. 前記媒体として、輝尽性蛍光体が用いられ、前記スケールを照射する前記光源として、前記輝尽性蛍光体の励起波長と異なる波長の光を発光するものが用いられたことを特徴とする請求項9に記載の画像読取装置。
  12. 前記媒体として、感光材料が用いられ、前記スケールを照射する前記光源として、前記感光材料が実質的に感度を有しない光を発光するものが用いられたことを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置。
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