JP2005249282A - 冷蔵庫 - Google Patents

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【課題】 冷却効率を向上できる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】 鉱物系潤滑油により潤滑される圧縮機2の駆動により炭化水素系の冷媒が循環して冷凍サイクルを運転する冷蔵庫1において、冷凍サイクルを構成する蒸発器5の上方に傾斜して配されるアキュームレータ6に下方から冷媒が流入するインナーパイプ6fを設け、インナーパイプ6fの下方の下面側に穴径が2.5mm〜3mmの油戻し穴6cを設けた。
【選択図】 図5

Description

本発明は、冷凍サイクルを循環する気液混合した冷媒を分離するアキュームレータを備えた冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は圧縮機と凝縮器と蒸発器と絞り装置とアキュームレータとを有している。圧縮機を駆動すると気体の冷媒が圧縮され、凝縮器で凝縮される。液化した冷媒は絞り装置を経て蒸発器で蒸発し、アキュームレータを介して圧縮機に戻る。これにより、圧縮機及び凝縮器が高温側となり、蒸発器が低温側となる冷凍サイクルが運転される。
蒸発器から流出する冷媒は気液混合状態になっており、液体の冷媒が圧縮機のシリンダに流入すると圧縮効率の低下や液圧縮による圧縮機の故障が生じる。このため、アキュームレータにより気液分離して気体の冷媒を圧縮機に導く。
特許文献1には従来の冷蔵庫のアキュームレータが開示されている。アキュームレータは密閉された容器の下端から内部に突出して冷媒が流入するインナーパイプが設けられ、上端に冷媒が流出する流出口が設けられる。気液混合した冷媒はインナーパイプから流入し、液体の冷媒が重力により容器内に貯溜されるとともに気体の冷媒が流出口から流出する。この時、ミスト状の冷媒も流出口から流出し、高温側となる圧縮機の近傍で気化して圧縮機に流入する。
冷凍サイクル内には冷媒に加えて圧縮機内の駆動機構を潤滑する潤滑油が循環している。インナーパイプからアキュームレータに流入する潤滑油はミスト状になって流出口から流出するとともに一部が容器内に貯溜される。インナーパイプの下部の周面には油戻し穴が設けられる。容器内に貯溜された潤滑油及び冷媒は油戻し穴からインナーパイプに流入し、一部がミスト状になって流出口から流出する。この動作を繰り返すことによってアキュームレータ内に多量の潤滑油及び冷媒が停留することなく冷凍サイクル内を循環するようになっている。
特許第3214221号(第1頁−第2頁、第1図)
従来冷媒として広く用いられたフロンは環境上使用が減少傾向であり、近年炭化水素系の可燃性冷媒が用いられる。しかし、フロンは比較的液密度の高い物質であり、例えば代表的なフロンであるHFC−134aと代表的な可燃性冷媒であるHC−600a(イソブタン)の−30℃における液相密度はそれぞれ1.393g/cm3と0.616g/cm3である。
アキュームレータ内で共存する潤滑油の物性や圧力など差異はあるもののの、従来のフロン冷媒用に設計された油戻し穴を通過してインナーパイプに戻すためには、HC−600aは密度が小さいためにアキュームレータ内に大量に溜める必要がある。このため、非フロン冷媒においてはアキュームレータ内に高い液位で液冷媒および潤滑油が溜まる傾向となる。
その結果、冷媒や潤滑油がアキュームレータからオーバーフローして圧縮機に流入し、圧縮機が損傷する場合が生じる。この問題を解決するために、流出口から流出する冷媒量とバランスがとれるようにアキュームレータに冷媒を流入させると、冷凍サイクルを循環する冷媒量が少なくなる。従って、冷凍サイクルを循環する冷媒量を増加して冷却効率を向上させることができず、冷媒量が少ないため冷却効率が低い問題があった。
本発明は、圧縮機の損傷を防止するとともに冷却効率を向上できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、冷凍サイクルを運転する圧縮機と、前記圧縮機に接続して冷媒を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器の後段に配される絞り装置と、前記絞り装置の後段に配されて冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器と前記圧縮機との間に配されるとともに気液分離を行うアキュームレータとを備え、冷媒とともに前記圧縮機の潤滑油を循環させる冷蔵庫において、前記アキュームレータは冷凍サイクル運転中に冷媒及び潤滑油が流入するインナーパイプを有し、前記インナーパイプの下方に穴径が2.5mm〜3mmの油戻し穴を設けたことを特徴としている。
この構成によると、圧縮機により圧縮された気体の冷媒は凝縮器で凝縮して放熱し、絞り装置を経て減圧され、蒸発器で蒸発して吸熱する。蒸発器から流出する冷媒は気液混合状態でインナーパイプを介してアキュームレータに流入し、冷媒及び潤滑油が気体またはミスト状になって圧縮機に送られる。これにより、冷媒が循環して冷凍サイクルが運転される。液状の冷媒及び潤滑油はアキュームレータに貯溜され、インナーパイプの下方に設けられた油戻し穴からインナーパイプに再度流入して一部の冷媒及び潤滑油がミスト状になって圧縮機に送られる。この時、油戻し穴の穴径を2.5mm〜3mmにしているため冷媒及び潤滑油が油戻し穴からインナーパイプに容易に流入し、アキュームレータに貯溜される冷媒及び潤滑油の量が少なくなる。油戻し穴を1個にするとより望ましく、油戻し穴を平面的に見て楕円または長円にするとよい。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記冷凍サイクルを循環する冷媒が可燃性冷媒から成ることを特徴としている。この構成によると、可燃性冷媒が循環して冷凍サイクルが運転され、アキュームレータに貯溜される可燃性冷媒を少なくすることができる。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記冷凍サイクルを循環する冷媒が炭化水素系冷媒から成るとともに、前記潤滑油が鉱物系潤滑油から成ることを特徴としている。この構成によると、炭化水素系冷媒は相溶性の高い鉱物系潤滑油に溶解してアキュームレータに貯溜され、油戻し穴からインナーパイプに流入する。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記アキュームレータは冷媒の流入側が下方で流出側が上方に配置されることを特徴としている。この構成によると、冷媒及び潤滑油は重力によりアキュームレータ内に貯溜される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記インナーパイプを鉛直方向に対して傾斜して配置し、前記油戻し穴を前記インナーパイプの下面側に設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記アキュームレータの下方に前記蒸発器を配置し、前記蒸発器を昇温して除霜する除霜手段を設けたことを特徴としている。この構成によると、圧縮機が停止され、冷媒が油戻し穴を介してアキュームレータから蒸発器に流下した状態で除霜手段により蒸発器を昇温して除霜される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記蒸発器を複数設けたことを特徴としている。この構成によると、液体の冷媒は複数の蒸発器に分岐して導かれ、各蒸発器で蒸発して気液混合状態の冷媒がアキュームレータに流入する。
本発明によると、アキュームレータに冷媒及び潤滑油が流入するインナーパイプの下方に径が2.5mm〜3mmの油戻し穴を設けたので、アキュームレータに貯溜される冷媒を容易にインナーパイプに導いて停留する冷媒を減少させることができる。従って、冷凍サイクルを循環する冷媒量を増加して冷却効率を向上させることができる。
また本発明によると、冷凍サイクルを循環する冷媒が可燃性冷媒から成るので、アキュームレータに停留する冷媒の減少によって安全性を向上させることができる。
また本発明によると、冷凍サイクルを循環する冷媒が炭化水素系冷媒から成るとともに、圧縮機の潤滑油が鉱物系潤滑油から成るので、鉱物系潤滑油に炭化水素系冷媒が溶解した液体を容易に油戻し穴からインナーパイプに導くことができる。
また本発明によると、アキュームレータは冷媒の流入側が下方で流出側が上方に配置されるので、自重により液状の冷媒を貯溜して容易に気液分離することができる。
また本発明によると、インナーパイプを鉛直方向に対して傾斜して配置し、油戻し穴をインナーパイプの下面側に設けたので、インナーパイプの流入側端部から離れて簡単に形成される油戻し穴を鉛直方向の下方に容易に配置できる。
また本発明によると、アキュームレータの下方に設置された蒸発器を除霜する除霜手段を設けた冷蔵庫において、アキュームレータに停留する冷媒が少ないため圧縮機を停止した除霜時に油戻り穴から蒸発器に流入する冷媒量が少ない。このため、除霜手段により蒸発器を昇温した際に冷媒の蒸発に使われる熱量を低減することができ、除霜効率を向上することができる。
また本発明によると、油戻し穴を1個にしたので、アキュームレータに貯溜される冷媒を容易にインナーパイプに導くことができるとともに、冷媒の逆流による圧力損失の増加を防止することができる。
また本発明によると、油戻し穴を平面的に見て楕円または長円にしたので容易に形成することができる。
また本発明によると、複数の蒸発器を有するので、アキュームレータに停留する冷媒量が少ないため冷媒の流通量の少ない高温側の蒸発器の冷媒不足による冷却能力低下を防止することができる。また、一部の蒸発器に多量に流れて未蒸発の液冷媒がアキュームレータに多量に流入しても、穴径が2.5〜3mmの油戻り穴によりインナーパイプに冷媒を導いて液冷媒が圧縮機に流入することを防止できる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は一実施形態の冷蔵庫の冷凍サイクルを示す回路図である。冷蔵庫1は気体の冷媒を圧縮して送出し、矢印Dの方向に冷媒を循環して冷凍サイクルを運転する圧縮機2を有している。冷媒として環境に対する影響の少ない炭化水素系の可燃性冷媒が用いられる。圧縮機2には凝縮器3が接続される。凝縮器3は圧縮された気体の冷媒を外気との熱交換によって凝縮する。これにより、圧縮機2及び凝縮器3が冷凍サイクルの高温側となる。
凝縮器3の後段には減圧により冷媒を気化する絞り装置4が配される。絞り装置4の後段には蒸発器5が配される。蒸発器5は更に液体の冷媒を気化する。これにより、絞り装置4及び蒸発器5が冷凍サイクルの低温側となる。
蒸発器5は冷蔵室を冷却する冷気を生成する冷蔵室蒸発器5aと、冷凍室を冷却する冷気を生成する冷凍室蒸発器5bとから成っている。絞り装置4を通過した冷媒はバルブ(不図示)によって所定の配分で分岐して冷蔵室蒸発器5a及び冷凍室蒸発器5bに送られる。これにより、冷蔵室及び冷凍室が独立に冷却されるようになっている。また、冷蔵室蒸発器5a及び冷凍室蒸発器5bをそれぞれ除霜する除霜ヒータ7(除霜手段)が設けられている。
蒸発器5と圧縮機2との間にはアキュームレータ6が配される。アキュームレータ6は冷蔵室蒸発器5a及び冷凍室蒸発器5bにそれぞれ連結されるアキュームレータ6a、6bから成っている。アキュームレータ6は蒸発器5から流出した気液混合状態の冷媒を気液分離する。これにより、液体の冷媒が圧縮機2に流入することによる圧縮効率の低下や液圧縮による圧縮機2の故障を防止する。
蒸発器5及びアキュームレータ6は冷蔵庫1の背面に配される。図2、図3、図4は蒸発器5及びアキュームレータ6の接続状態を示す背面図、上面図、側面図である。尚、これらの図において冷凍室蒸発器5bとアキュームレータ6bの接続状態を示しているが、冷凍室蒸発器5aとアキュームレータ6aの接続状態も同様になっている。
蒸発器5は冷媒が流入する流入部5eを上部に有した冷媒管5cを蛇行し、下端で上方に戻るように前後2列に形成される。冷媒管5cには多数の放熱フィン5fが設けられている。アキュームレータ6は蒸発器5の上方に設けられる。アキュームレータ6の下部は蒸発器5cの流出側に接続され、上部を圧縮機2(図1参照)に接続される。冷媒の流入部と上部の流出部とは傾斜して配置されている。
図5はアキュームレータ6の構成を示す断面図である。傾斜して配されるアキュームレータ6は筒状の容器6eの上部に冷媒が流出する流出口6dが設けられる。容器6eの下部には傾斜したインナーパイプ6fが容器6eの内部に突出して設けられる。インナーパイプ6fは容器6e内部に配される先端を開口する。
矢印Aに示すようにインナーパイプ6fの下方から気液混合状態の冷媒が流入すると、先端から吐出され(矢印B)、気体の冷媒が流出口6dから流出する。また、液体の冷媒が重力により容器6e内に貯溜される(矢印C)。これにより気液分離が行われる。尚、気体の冷媒と微細な液体の冷媒とが混合したミスト状の冷媒は流出口6dから流出し、高温となる圧縮機2の近傍で液体の冷媒が蒸発して圧縮機2に送られる。
冷凍サイクル内には冷媒に加えて圧縮機2内の駆動機構を潤滑する潤滑油が循環している。潤滑油として鉱物系潤滑油が用いられる。炭化水素系冷媒は鉱物系潤滑油と相溶性が高く潤滑油に冷媒が溶解した状態で冷凍サイクル内を循環する。インナーパイプ6fからアキュームレータ6に流入する潤滑油は冷媒とともにミスト状になって流出口6dから流出する。これにより、圧縮機2が潤滑される。また一部の潤滑油は冷媒とともに容器6e内に貯溜される。
インナーパイプ6fには下方の下面側に直径3mmの油戻し穴6cが形成される。容器6e内に貯溜される冷媒及び潤滑油は油戻し穴6cを介してインナーパイプ6fに再度流入し、ミスト状になって流出口6dから流出する。一部の冷媒及び潤滑油は容器内に再度貯溜され、油戻し穴6cを介してインナーパイプ6fに流入する。この動作が繰り返し行われる。
容器6e内に貯溜される液(冷媒及び潤滑油)はその重量による圧力によって油戻し穴6cからインナーパイプ6fに流入する。このため、油戻し穴6cからインナーパイプ6fに流入する液量は油戻し穴6cに対する液面の高さH及び穴径に依存する。そして、インナーパイプ6fから容器6eに貯留される液量と油戻し穴6cからインナーパイプ6fに流入する液量が均衡して容器6e内に一定量の液が停留する。このため、油戻し穴6cの穴径が大きいと液面の高さHが低くなり、穴径が小さいと液面の高さHが高くなる。
図6は、油戻し穴6cの穴径及び数量をパラメータとして冷凍サイクルを循環する冷媒量と冷却能力との関係を実験により得た結果を示す図である。縦軸は冷凍室の温度(単位:℃)を示しており、横軸は冷媒量(単位:g)を示している。図中、E1は直径が3mmの油戻し穴6cを1個設けた本実施形態の場合を示している。E2は直径1.4mmの油戻し穴6cを1個設けた場合を示している。E3は直径2mmの油戻し穴6cを2個設けた場合を示している。
尚、容積500Lタイプの大型冷蔵庫を用い、外気温30℃で冷蔵室温度を一定にした状態で圧縮機2を一定速度で連続運転している。冷媒は炭化水素系のイソブタン、潤滑油は鉱物系潤滑油である。
E2の場合は油戻し穴6cの穴径が小さいため、油戻し穴6cからインナーパイプ6fに流入する液量が少なくなる。このため、容器6eに停留する冷媒量が増加して冷却効率が低い。更に、冷媒量を増加して65gを超えるとオーバーフローする。
これに対して、本実施形態(E1)の場合は油戻し穴6cからインナーパイプ6fに流入する液量が多くなり、容器6eに停留する冷媒量が少ないため冷却効率を向上することができる。また、冷媒量が60g付近で冷凍室温度が極小となるため、製造工程のバラツキによって冷媒量がプラスマイナス5g程度変動しても安定した冷却能力を提供することができる。尚、冷媒量が適正量(この場合は60g)を超えるとミスト状の液冷媒が圧縮機に戻り始めるため、圧縮機のシリンダの圧縮効率が低下して冷凍室温度が上昇する。
また、E3の場合はE2の場合よりも冷却効率が向上する。しかし、E1の場合に比して油戻し穴6cの総開口面積が約12%低減しただけに過ぎないが、E1の場合よりも著しく冷却効率が低い。従って、小径の油戻し穴6cを複数設けても油戻し穴6cからインナーパイプ6fに流入する液量が少なく、冷却効率の改善効果が低い。
これは、油戻し穴6cの穴1個あたりの開口面積がE1より小さく、冷媒を含む潤滑油がインナーパイプ6fに戻る抵抗が大きいために容器6eに停留する冷媒量が増加して冷却効率が低下するからである。小径の油戻し穴6cを複数設けた場合は冷却効率の改善効果が小さく有効ではない。
図示しないが、直径が2.5mmの油戻し穴6cを1個設けた場合は本実施形態と同様に冷媒量が60g付近で冷凍室温度が極小となるとともにE1、E2よりも冷却能力が向上する。また、直径が3mmを超える油戻し穴6cを1個設けた場合は油戻し穴6cからインナーパイプ6fに流入する液による騒音が大きくなる。従って、油戻し穴6cの穴径を2.5mm以上3mm以下にすると冷却能力が高く騒音の低い冷蔵庫を得ることができる。
また、穴径が2.5mm以上3mm以下の油戻し穴6cを複数設けるとインナーパイプ6f流入した冷媒が重力により逆流して圧力損失が増加する。このため、油戻し穴6cを1個設けるとよい。尚、油戻し穴6cの穴形状を楕円や長円にしてもよい。この場合は短径及び長径を2.5mm以上3mm以下にすればよい。これにより、油戻し穴6cを平面的に見て真円に加工するよりも打ち抜きにより簡単に形成することができる。
また、油戻し穴6cはインナーパイプ6fの端部に近接すると加工が困難になる。このため、インナーパイプ6fの端部から所定の距離L(図5参照)だけ離れて形成した油戻し穴6cを傾斜したインナーパイプ6fの下面側に配置することによって油戻し穴6cの位置をより下方に配置することができる。このことによっても、容器6e内に停留する冷媒量を減少して冷却効率を向上することができる。
蒸発器5を除霜する際には圧縮機2が停止され、除霜ヒータ7が駆動される。この時、蒸発器5の上方に配されるアキュームレータ6から油戻し穴6cを介して冷媒が蒸発器5に流入する。除霜ヒータ7による熱量は除霜とともに冷媒の蒸発にも使用される。本実施形態ではアキュームレータ6に停留する冷媒量が少ないため蒸発器5に流入する冷媒が少なく、冷媒の蒸発に用いられる熱量を削減して除霜効率を向上することができる。
また、冷蔵室蒸発器5aと冷凍室蒸発器5bとを有して冷媒が分岐して流通するため、それぞれに流通する冷媒量にバラツキが生じ易い。このため、冷凍室蒸発器5bの未蒸発冷媒がアキュームレータ6bに大量に流入する場合がある。この時、冷媒と潤滑油との相溶性が高いため、液冷媒がアキュームレータ6b内の潤滑油に優先的に溶け込む。その結果、冷凍サイクルの見かけ上の冷媒循環量が減少して、冷凍室蒸発器5bよりも冷媒流通量が少ない冷蔵室蒸発器5aが冷媒不足となり冷却能力が低下する。
本実施形態では油戻り穴6cの穴径を2.5〜3mmとすることでアキュームレータ6に停留する潤滑油の量が少ない。従って、潤滑油に溶け込む冷媒の絶対量が少量となるため、冷媒循環量の減少を抑制して冷蔵室蒸発器5aの冷却能力の低下を防止することができる。
また、一方の蒸発器に冷媒が多量に流入して未蒸発の液体の冷媒が多量にアキュームレータ6に流入しても、径が2.5〜3mmの油戻り穴6cにより気体またはミスト状にして圧縮機2に送出できるため液冷媒が圧縮機2に流入することを防止できる。
は、本発明の実施形態の冷蔵庫の構成を示すブロック図である。 は、本発明の実施形態の冷蔵庫の要部を示す背面図である。 は、本発明の実施形態の冷蔵庫の要部を示す上面図である。 は、本発明の実施形態の冷蔵庫の要部を示す側面図である。 は、本発明の実施形態の冷蔵庫のアキュームレータを示す断面図である。 は、本発明の実施形態の冷蔵庫の冷媒量と冷却能力との関係を示す図である。
符号の説明
1 冷蔵庫
2 圧縮機
3 凝縮器
4 絞り装置
5 蒸発器
6、6a、6b アキュームレータ
6c 油戻り穴
6e 容器
6f インナーパイプ
7 除霜ヒータ

Claims (9)

  1. 冷凍サイクルを運転する圧縮機と、前記圧縮機に接続して冷媒を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器の後段に配される絞り装置と、前記絞り装置の後段に配されて冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器と前記圧縮機との間に配されるとともに気液分離を行うアキュームレータとを備え、冷媒とともに前記圧縮機の潤滑油を循環させる冷蔵庫において、前記アキュームレータは冷凍サイクル運転中に冷媒及び潤滑油が流入するインナーパイプを有し、前記インナーパイプの下方に穴径が2.5mm〜3mmの油戻し穴を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記冷凍サイクルを循環する冷媒が可燃性冷媒から成ることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷凍サイクルを循環する冷媒が炭化水素系冷媒から成るとともに、前記潤滑油が鉱物系潤滑油から成ることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記アキュームレータは冷媒の流入側が下方で流出側が上方に配置されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 前記インナーパイプを鉛直方向に対して傾斜して配置し、前記油戻し穴を前記インナーパイプの下面側に設けたことを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 前記アキュームレータの下方に前記蒸発器を配置し、前記蒸発器を昇温して除霜する除霜手段を設けたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の冷蔵庫。
  7. 前記油戻し穴を1個にしたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。
  8. 前記油戻し穴を平面的に見て楕円または長円にしたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の冷蔵庫。
  9. 前記蒸発器を複数設けたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の冷蔵庫。
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