JP2005248425A - 建設機械の非常用操作装置 - Google Patents

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Takeshi Yamaguchi
毅 山口
Tatsuo Takishita
竜夫 滝下
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Abstract

【課題】コスト高を防止し設置スペースの低減が図れる建設機械の非常用操作装置を提供する。
【解決手段】油圧ポンプ36から油圧アクチュエータ21,22,23,24、14への圧油の流れを制御するコントロールバルブ37〜41と、コントロールバルブ37〜41のパイロット圧を制御する電磁比例弁37A,37B〜41A,41Bと、操作装置30L,30R,28の操作に応じて生成した電気信号を電磁比例弁37A,37B〜41A,41Bに出力するコントローラ34とを備えた油圧ショベルに設けられる建設機械の非常用操作装置において、非常時に油圧アクチュエータ21,22,23,24、14の動作態様のうち3つ以下の動作態様が操作可能な非常操作用電気回路43を備え、この非常操作用電気回路43は、電磁弁側コネクタ54a,54b〜58a,58bに着脱可能な非常操作用コネクタ65A,65Bを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械に係わり、特に建設機械に備えられ故障発生時等に操作される建設機械の非常用操作装置に関する。
例えば、建設機械の1つである油圧ショベルは、下部走行体と、この下部走行体に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に伏仰可能に接続され、ブーム、アーム、及び作業具(例えばバケット、以下適宜、単にバケットという)を含む多関節型のフロント装置とを備えている。
これら下部走行体、上部旋回体、及びフロント装置は、この油圧ショベルに備えられた油圧駆動装置の被駆動部材を構成している。油圧駆動装置は、一般に、エンジン等の原動機と、この原動機によって駆動する少なくとも1つの油圧ポンプと、前記油圧ポンプから吐出された圧油により前記ブーム、アーム、バケットをそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、バケット用油圧シリンダ、及び前記油圧ポンプから吐出された圧油により前記下部走行体を走行させる走行用油圧モータ、及び前記油圧ポンプから吐出された圧油により前記上部旋回体を下部走行体に対し旋回させる旋回用油圧モータを含む複数の油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプからこれら複数の油圧アクチュエータへ吐出された圧油の流れをそれぞれ制御する複数のコントロールバルブと、操作者が操作する複数の操作レバーとを有している。
上記操作レバーとしては、大別して油圧パイロット方式と電気レバー方式とがある。油圧パイロット方式は、油圧源(例えばパイロットポンプ)からのパイロット元圧を操作レバーの操作量に応じて減圧弁で減圧することで操作量を油圧パイロット信号に変換するものである。電気レバー方式は、操作レバーの操作量をポテンショメータで検出し電気信号(=操作量信号)に置き換えてコントローラに出力するものである。コントローラでは、その操作量信号に応じて駆動指令信号を生成し、例えば油圧パイロット式のコントロールバルブへのパイロット圧を制御する電磁弁へと出力する。
ところで上記電気レバー方式の場合、すべてが電気的な制御となることから、例えば信号線の断線・短絡やコントローラ故障等が発生する可能性がないとはいえず、このような通常の操作が不可能となった非常時においても、安全上、必要最小限の動作ができるように何らかの非常用操作装置を確保する必要がある。
このような観点から、従来例えば、電気レバー方式の操作レバー及びポテンションメータからなる操作ボックスと、この操作ボックス近傍に配置された電源切換スイッチと、前記操作ボックスに内蔵され前記操作レバーの操作に連動して動作する非常操作スイッチとを備えた操作装置が提唱されている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、電源切換スイッチにより非常操作を選択すると、操作レバーの操作に応じて非常操作スイッチからの電気信号が電磁弁へ出力されるようになっている。
特開2000−344466号公報
しかしながら、上記従来技術には以下のような課題が存在する。
すなわち、例えばブームの上げ・下げ動作、アームのダンプ・クラウド動作、バケットのダンプ・クラウド動作、上部旋回体の左・右旋回動作を操作するための操作レバーを電気レバー方式とした油圧ショベルに上記従来技術を適用すると、これら全ての動作態様に対応する例えば8つの非常操作スイッチ及び電源切換スイッチを設置しなければならない。ところが、実際に全ての動作態様が操作不能となる故障が発生する可能性は低く、また万一全ての動作態様が操作不能となる故障が発生する場合でも必要最小限の動作さえ行えればよいという事情がある。このような観点から、従来技術のように全ての動作態様に対応する非常操作スイッチ及び電源切換スイッチを設置することは、コスト高となるだけでなく、それだけ大きな設置スペースを運転室内に確保しなければならなかった。
本発明の目的は、コスト高を防止し設置スペースの低減が図れる建設機械の非常用操作装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、油圧ポンプと、複数の油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータへの圧油の流れを制御する油圧パイロット式の複数のコントロールバルブと、このコントロールバルブへのパイロット圧を制御する複数の電磁弁と、前記油圧アクチュエータを操作するための操作装置と、この操作装置の操作に応じて生成した電気信号を前記電磁弁に出力するコントローラとを備えた建設機械に設けられる建設機械の非常用操作装置において、非常時に前記複数の油圧アクチュエータの動作態様のうち3つ以下の動作態様が操作可能な非常操作用電気回路を備え、前記電磁弁と前記コントローラとの間を電磁弁側コネクタ及びコントローラ側コネクタで着脱可能に接続し、前記非常操作用電気回路は、前記コントローラ側コネクタを取り外した状態の前記電磁弁側コネクタに着脱可能な非常操作用コネクタを有する。
例えば掘削作業等を行う場合、操作装置からの電気信号がコントローラに入力され、これに基づきコントローラにて生成された電気信号がコントローラ側コネクタ及び電磁弁側コネクタを介し電磁弁に出力される。通常時にはこうして駆動される電磁弁によって、コントロールバルブへのパイロット圧が制御され、これによって油圧ポンプから油圧アクチュエータへの圧油の流れが制御される。この結果、操作装置の操作に応じて油圧アクチュエータを駆動させることができる。
一方、信号線の断線・短絡やコントローラ故障等が発生した時に、必要最小限の動作を行わせたい場合がある。本発明においては、このような非常時に複数の油圧アクチュエータの動作態様のうち例えば3つの動作態様が操作可能な非常操作用電気回路を備えており、この非常操作用電気回路は、コントローラ側コネクタを取り外した状態の電磁弁側コネクタに着脱可能な例えば3つの非常操作用コネクタを有する。そして、所望の油圧アクチュエータの動作態様に対応する電磁弁を選択し、それら電磁弁の電磁弁側コネクタからコントローラ側コネクタを取り外し、非常操作用コネクタを接続する。これにより、非常操作用電気回路からの電気信号が非常操作用コネクタ及び電磁弁側コネクタを介し電磁弁に出力されるようになり、選択した油圧アクチュエータの必要最小限の動作を行わせることができる。
すなわち、例えば掘削作業中(例えばブーム下げ、アームダンプ、上部旋回体が左旋回の状態)の油圧ショベルにコントローラ故障等が発生した場合、ブーム上げ、アームクラウド、上部旋回体の右旋回の動作態様に対応する電磁弁を選択し、それら電磁弁の電磁弁側コネクタからコントローラ側コネクタを取り外し、非常操作用コネクタを接続する。そして、非常操作用電気回路によりブーム上げ、アームクラウド、上部旋回体の右旋回を行い、油圧ショベルが移動しやすい姿勢となって作業現場から移動させることができる。なお、さらに他の動作態様を行わせる場合には、非常操作用コネクタのつなぎ換えを行うこで対応可能である。
以上のようにして、本発明においては、通常時におけるコントローラからの信号出力と、故障時における非常操作用電気回路からの信号出力との切り替えを、電磁弁側コネクタに接続するコントローラ側コネクタ及び非常操作用コネクタのつなぎ換えによって行う。これにより、従来構造のように全ての電気レバー方式の操作装置に対応して非常操作スイッチを設ける必要がなくなる。したがって、コスト高を防止し設置スペースの低減が図れる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記非常操作用電気回路は、前記非常操作用コネクタからの電気信号出力の有無を操作する操作スイッチをさらに有する。
(3)上記(2)において、好ましくは、前記操作スイッチは、2つの前記油圧アクチュエータの動作態様のいずれか一方に切替え操作が可能な切替操作スイッチである。
本発明によれば、非常時に複数の油圧アクチュエータの動作態様のうち3つ以下の動作態様が操作可能な非常操作用電気回路を備え、この非常操作用電気回路は、コントローラ側コネクタを取り外した状態の電磁弁側コネクタに着脱可能な非常操作用コネクタを有する。そして、通常時におけるコントローラからの信号出力と、故障時における非常操作用電気回路からの信号出力との切り替えを、電磁弁側コネクタに接続するコントローラ側コネクタ及び非常操作用コネクタのつなぎ換えによって行う。これにより、従来構造のように全ての電気レバー方式の操作装置に対応して非常操作スイッチを設ける必要がなくなるので、コスト高を防止し設置スペースの低減が図れる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明が適用された小型の油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。なお、以降、油圧ショベルが図1に示す状態にて操作者が運転席に着座した場合における操作者の前側(図1中左側)、後側(図1中右側)、左側(図1中紙面に向かって手前側)、右側(図1中紙面に向かって奥側)を、単に前側、後側、左側、右側と称する。
図1において、この油圧ショベルは、走行手段としての左・右の無限軌道履体(クローラ)1L,1R(但し1Lのみ図1に図示)を備えた下部走行体2と、この下部走行体2の上部に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、この上部旋回体3の基礎下部構造をなす旋回フレーム4上に上下方向に回動可能に(俯仰可能に)取り付けられた多関節型のフロント装置5と、旋回フレーム4上に設けられたいわゆるキャノピータイプの運転室6と、旋回フレーム4上の運転室6以外の大部分を覆う上部カバー7とを備えている。
下部走行体2は、略H字形状のトラックフレーム8と、このトラックフレーム8の左・右両側の後端近傍に回転自在に支持された駆動輪9L,9R(但し9Lのみ図1に図示)と、駆動輪9L,9Rをそれぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ10L,10R(但し10Lのみ図1に図示)と、トラックフレーム8の左・右両側の前端近傍に回転自在に支持され、履帯1L,1Rを介し駆動輪9L,9Rの駆動力でそれぞれ回転される従動輪(アイドラ)11L,11R(但し11Lのみ図1に図示)と、トラックフレーム8の前方側に上下動可能に設けられ、ブレード用油圧シリンダ(図示せず)により上下動する排土用のブレード12とを備えている。また、下部走行体2の中央部に旋回台軸受(旋回輪)13が配置され、この旋回輪13の中心近傍に下部走行体2に対し旋回フレーム4を旋回させる旋回用油圧モータ14(後述の図3参照)が内蔵されている。
フロント装置5は、旋回フレーム4に上下方向に回動可能に結合されたロアブーム15と、このロアブーム15の先端部に左右方向に回動可能に結合されたアッパーブーム16と、このアッパーブーム16の先端部に左右方向に回動可能に接続されたアームシリンダブラケット17と、このアームシリンダブラケット17の先端部に上下方向に回動可能に結合されたアーム18と、このアーム18の先端部に上下方向に回動可能に結合されたバケット19と、ロアブーム15及びアームシリンダブラケット17を連結するステー20と、ロアブーム15を駆動するブーム用油圧シリンダ21と、アッパーブーム16とともにロアブーム15に左右方向に回動可能に接続されアッパーブーム16を駆動するオフセット用油圧シリンダ22と、アーム18を駆動するアーム用油圧シリンダ23と、バケット19を駆動するバケット用油圧シリンダ24とを備えている。
このように構成されたフロント装置5は、オフセット用油圧シリンダ22が伸張すると、ステー20によりアームシリンダブラケット17が常に油圧ショベルの前方を向いたままの状態でアッパーブーム16が旋回するようになっている。つまり、アームシリンダブラケット17、アーム18、及びバケット19を前方に向けた状態でアッパーブーム16を左右方向に旋回するようになっている。
運転室6は、旋回フレーム4上の左側に設けられており、操作者が着座する座席(運転席)25を備えている。図2は、この運転室6内の詳細構造を表す図1中矢印II方向から見た矢視俯瞰図である。
この図2及び前述の図1において、運転室6内の操作者が着座する座席25より前方には、左・右走行用油圧モータ11L,11Rをそれぞれ駆動し油圧ショベルの前進又は後進走行等をさせるための手でも足でも操作可能な左・右走行用操作レバー26L,26Rを備えた操作装置(図示せず)が設けられている。
左走行用操作レバー26Lのさらに左側足元部分には、オプション用油圧アクチュエータ(例えばブレーカ用油圧モータ)を駆動するためのオプション用操作ペダル27Lを備えた操作装置(図示せず)が設けられている。右走行用操作レバー26Rのさらに右側足元部分には、オフセット用油圧シリンダ22を駆動しアッパーブーム16(言い換えればフロント装置5全体)を左・右に旋回させるためのオフセット用操作ペダル27Rを備えた操作装置28(後述の図3参照)が設けられている。
座席25の左側には、左側又は右側に操作することで旋回用油圧モータ14を駆動し上部旋回体3を左側又は右側に旋回させるとともに前側又は後側に操作することでアーム用油圧シリンダ23を駆動しアーム18をダンプ又はクラウドさせる十字操作式の旋回・アーム用手動操作レバー29Lを備えた操作装置30L(後述の図3参照)と、パイロットポンプ等の油圧源からの元圧を遮断させる誤操作防止用のロックレバー31とが、左コンソールボックス32Lに設けられている。
また座席25の右側には、左側又は右側に操作することでバケット用油圧シリンダ24を駆動しバケット19をクラウド又はダンプさせるとともに前側又は後側に操作することでブーム用油圧シリンダ21を駆動しロアブーム15を下げ又は上げる十字操作式のバケット・ブーム用手動操作レバー29Rを備えた操作装置30R(後述の図3参照)と、前側又は後側に操作することで上記ブレード用油圧シリンダを駆動しブレード12を上下動させるためのブレードレバー33を備えた操作装置(図示せず)とが、右コンソールボックス32Rに設けられている。また、座席25の下側には、後述するコントローラ34(図3参照)が収納されている。
上部カバー7は、その内部に、エンジン35(後述の図3参照)、このエンジン35に駆動される油圧ポンプ36(後述の図3参照)、エンジン35の燃料を貯留する燃料タンク(図示せず)、及び油圧ポンプ36の圧油源となる作動油タンク(図示せず)等の機器を収納している。
以上説明した構成において、左・右無限軌道履帯1L,1R、上部旋回体3、ブレード12、ロアブーム15、アッパーブーム16、アーム18、及びバケット19は、この油圧ショベルに備えられた油圧駆動装置により駆動される被駆動部材を構成している。
図3は、本発明の建設機械の非常用操作装置の一実施形態を関連する上記油圧駆動装置の要部構成とともに表す回路図である。
この図3において、上記エンジン35により駆動される上記油圧ポンプ36と、この油圧ポンプ36から吐出される圧油によって駆動される上記ブーム用油圧シリンダ21、上記オフセット用油圧シリンダ22、上記アーム用油圧シリンダ23、上記バケット用油圧シリンダ24、及び上記旋回用油圧モータ14と、油圧ポンプ36からそれらブーム用油圧シリンダ21、オフセット用油圧シリンダ22、アーム用油圧シリンダ23、バケット用油圧シリンダ24、及び旋回用油圧モータ14への圧油の流れをそれぞれ制御する例えば電気−油圧変換弁タイプのブーム用コントロールバルブ37、オフセット用コントロールバルブ38、アーム用コントロールバルブ39、バケット用コントロールバルブ40、及び旋回用コントロールバルブ41を含む弁ユニット42と、アーム18の屈曲動作及び上部旋回体3の旋回動作を指示する上記十字操作式操作レバー29Lを備えた電気レバー方式の上記操作装置30Lと、ロアブーム15の上下動作及びバケット19の屈曲動作を指示する上記十字操作式操作レバー29Rを備えた電気レバー方式の上記操作装置30Rと、アッパーブーム16の旋回動作を指示する上記オフセット用操作ペダル27Rを備えた電気レバー方式の上記操作装置28と、上記コントローラ34と、非常操作用電気回路43(詳細は後述)とが設けられている。
操作装置30L,30Rは、前後方向及び左右方向に変位可能な上記十字操作式の手動操作レバー29L,29Rと、それぞれの変位を検出するレバー変位検出器(ポテンションメータ、図示せず)とを備えており、これらレバー変位検出器は手動操作レバー29L,29Rの変位方向(十字方向のいずれの方向であるか)及び変位量(操作量)をそれぞれ検出し、これに応じた操作量信号(作動指令信号)をコントローラ34に出力するようになっている。
また、操作装置28は、上記操作ペダル27Rと、その変位を検出するペダル変位検出器(ポテンションメータ、図示せず)とを備えており、このペダル変位検出器は操作ペダル27Rの変位方向及び変位量をそれぞれ検出し、これに応じた操作量信号をコントローラ34に出力するようになっている。
コントローラ34は、操作装置30L,30R,28からの操作量信号が入力され、これらに対し所定の演算処理が行われ、生成した駆動指令信号(制御信号)をそれぞれ信号線44a,44bを介しブーム用電磁比例弁37A,37B、信号線45a,45bを介しオフセット用電磁比例弁38A,38B、信号線46a,46bを介しアーム用電磁比例弁39A,39B、信号線47a,47bを介しバケット用電磁比例弁40A,40B、信号線48a,48bを介し旋回用電磁比例弁41A,41Bに出力するようになっている。
上記信号線44a,44b〜48a,48bは、コントローラ側コネクタ49a,49b〜53a,53b及び電磁弁側コネクタ54a,54b〜58a,58bで着脱可能に接続されている。なお、コントローラ側コネクタ49a,49b〜53a,53b及び電磁弁側コネクタ54a,54b〜58a,58bは、図示しないアース線が接続され、例えば2極コネクタである。
ブーム用電磁比例弁37A,37B、オフセット用電磁比例弁38A,38B、アーム用電磁比例弁39A,39B、バケット用電磁比例弁40A,40B、及び旋回用電磁比例弁41A,41Bは、それらコントローラ34からの駆動指令信号に基づき、パイロットポンプ等の油圧源からの1次パイロット圧を減圧して操作パイロット圧を生成し、それぞれ、ブーム用コントロールバルブ37のパイロット操作部37a,37b、オフセット用コントロールバルブ38のパイロット操作部38a,38b、アーム用コントロールバルブ39のパイロット操作部39a,39b、バケット用コントロールバルブ40のパイロット操作部40a,40b、及び旋回用コントロールバルブ41のパイロット操作部41a,41bへ出力し、これによってブーム用コントロールバルブ37、オフセット用コントロールバルブ38、アーム用コントロールバルブ39、バケット用コントロールバルブ40、及び旋回用コントロールバルブ41を切り換えるようになっている。
ここで、本実施形態の大きな特徴として、上記非常操作用電気回路43は、ロアブーム15の上げ・下げ動作、アッパーブーム16の左旋回・右旋回動作、アーム18のダンプ・クラウド動作、バケット19のダンプ・クラウド動作、及び上部旋回体3の左旋回・右旋回動作のうち、例えば2つの動作態様の切替え操作が可能な切替スイッチ59を有する。この切替スイッチ59は、例えば運転室6内に適宜配置された公知のトグルスイッチであり、入力側端子59aには電気配線60、ヒューズ61、電気配線62を介しバッテリ(電源)63が接続され、出力側端子59b,59cには信号線64A,64Bが接続されている。
信号線64A,64Bには、コントローラ側コネクタ49a,49b〜53a,53bを取り外した状態の電磁弁側コネクタ54a,54b〜58a,58bにそれぞれ着脱可能な、例えば2極コネクタの非常操作用コネクタ65A,65Bが設けられている。なお、非常操作用コネクタ65A,65Bは弁ユニット42近傍に配置されるように、信号線64A,64Bが引き廻され、非常操作用コネクタであることを明示する銘板が貼り付けられている。そして、非常操作用コネクタ65A,65Bが電磁弁側コネクタ54a,54b〜58a,58bのいずれか2つに接続されると、切替操作スイッチ59の切替操作により2つの電磁比例弁のいずれか一方に電気信号(駆動指令信号)を出力するようになっている。
次に、本実施形態の動作及び作用効果を以下に説明する。
例えば掘削作業等を行うために操作者が油圧ショベルのロアブーム15を上下動作させるとき、十字操作式の手動操作レバー29Lを操作すると、操作装置30Lからの操作信号に基づきコントローラ34で駆動指令信号を生成し、この駆動指令信号を電磁比例弁37A,37Bに出力し、これに応じてブーム用コントロールバルブ37のパイロット操作部37a,37bへ操作パイロット圧(2次パイロット圧)を出力する。これによってブーム用コントロールバルブ37が切り換えられ、ブ−ム用油圧シリンダ21が駆動する。
このような動作の作業中に、例えば信号線44a,44b等の断線・短絡やコントローラ34故障が発生し、正常な駆動指令信号が電磁比例弁37A,37Bに出力されなくなるような可能性が全くないとはいえない。このような非常時において、例えばロアブーム15を動作する等の必要最小限の一時的な操作を行いたい場合がある。
本実施形態の非常用操作装置においては、非常時にロアブーム15の上げ・下げ動作、アッパーブーム16の左旋回・右旋回動作、アーム18のダンプ・クラウド動作、バケット19のダンプ・クラウド動作、及び上部旋回体3の左旋回・右旋回動作のうち、2つの動作態様が操作可能な非常操作用電気回路43を備えており、この非常操作用電気回路43は、電磁弁側コネクタ54a,54b〜58a,58bにそれぞれ着脱可能な非常操作用コネクタ65A,65Bを有する。そして、ブーム用電磁比例弁37A,37Bの電磁弁側コネクタ54a,54bからコントローラ側コネクタ49a,49bを取り外して、非常操作用コネクタ65A,65Bを接続する。これにより、非常操作用電気回路43の切替操作スイッチ59の切替操作に応じて電気信号が信号線64A(又は64B、以降対応同じ)、非常操作用コネクタ65A(又は65B)、及び電磁弁側コネクタ54a(又は54b)を介し電磁比例弁37A(又は37B)に出力されるようになり、ロアブーム15の上げ(又は下げ)動作を行わせることができる。
また、例えばロアブーム15の上げ動作及びアーム23のクラウド動作の必要最小限の一時的な操作を行いたい場合には、ブーム用電磁比例弁37A及びアーム用電磁比例弁39Aの電磁弁側コネクタ54a,56aからコントローラ側コネクタ49a,51aを取り外して、非常操作用コネクタ65A,65Bを接続する(このとき、安全性を考慮して、ブーム用電磁比例弁37B及びアーム用電磁比例電磁弁39Bの電磁弁側コネクタ54b,56bからコントローラ側コネクタ49b,51bを取り外してもよい)。この場合も上述同様に、切替操作スイッチ59の操作に応じて電気信号が信号線64A(又は64B、以降対応同じ)、非常操作用コネクタ65A(又は65B)、及び電磁弁側コネクタ54a(又は56a)を介し電磁比例弁37A(又は39A)に出力されるようになり、ロアブーム15の上げ動作(又はアーム18のクラウド動作)を行わせることができる。
以上のようにして、本実施形態においては、通常時におけるコントローラ34からの信号出力と、故障時における非常操作用電気回路43からの信号出力との切り替えを、コントローラ側コネクタ49a,49b〜53a,53b及び非常操作用コネクタ65A,65Bのつなぎ換えによって行う。これにより、従来のように全ての電気レバー方式の操作装置に対応して非常操作スイッチを設ける必要がなくなるので、コスト高を防止し、設置スペースの低減が図れる。
また、通常時においては電磁弁側コネクタ54a,54b〜58a,58bにコントローラ側コネクタ49a,49b〜53a,53bが接続され、非常操作用電気回路43は電磁比例弁37A,37B〜41A,41Bに接続されないので、非常操作用電気回路43の切替操作スイッチ59による誤操作を確実に防止することができる。また、非常操作用電気回路43を電磁比例弁37A,37B〜41A,41Bに接続した場合には、切替操作スイッチ59の操作による油圧アクチュエータの動作確認を行うことで、故障原因が電気回路系(例えば操作装置30L,30R,28、コントローラ34、信号線44a,44b〜48a,48b等)か油圧回路系(例えばコントロールバルブ37〜41等)のいずれにあるかを特定できる効果もある。
なお、上記実施形態においては、非常操作用電気回路43は、1つの切替操作スイッチ59を備えた構成を例にとって説明したが、これに限られない。図4は、非常操作用電気回路の一変形例の概略構成を表す回路図である。この図4において、上記一実施形態と同等に部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。本変形例では、非常操作用電気回路43’は、ロアブーム15の上げ・下げ動作、アッパーブーム16の左旋回・右旋回動作、アーム18のダンプ・クラウド動作、バケット19のダンプ・クラウド動作、及び上部旋回体3の左旋回・右旋回動作のうち、1つの動作態様が操作可能な操作スイッチ66を有する。この操作スイッチ66は、例えば運転室6内に適宜配置した公知の入切スイッチであり、入力側端子66aには電気配線60、ヒューズ61、電気配線62を介しバッテリ63が接続され、出力側端子66bには非常操作用コネクタ65Aを備えた信号線64Aが接続されている。そして、非常操作用コネクタ65Aが電磁弁側コネクタ54a,54b〜58a,58bのいずれか1つに接続されると、操作スイッチ66の操作に応じて1つの電磁比例弁に電気信号(駆動指令信号)を出力したり出力しないようにする。このような構成の非常操作用電気回路43’においても、上記一実施形態同様の効果を得ることができる。また、非常操作用電気回路は、例えば1〜3つの上記操作スイッチ66及び上記非常操作用コネクタを備えた構成としてもよく、また例えば1つの操作スイッチ66と1つの上記切替操作スイッチ59とを組み合わせた構成としてもよい。これらの場合も、上記一実施形態同様の効果を得ることができる。
なお、以上においては、ブーム用油圧シリンダ21、オフセット用油圧シリンダ22、アーム用油圧シリンダ23、バケット用油圧シリンダ24、及び旋回用油圧シリンダ14を操作するための操作装置30L,30R,28が電気レバー方式である場合に適用した構成を説明したが、これに限られない。すなわち、例えば上記走行用油圧モータ10L,10Rまたは上記ブレード用油圧シリンダ等を操作するための操作装置が電気レバー方式である場合に、適用してもよいことは言うまでもない。
本発明の建設機械の非常用操作装置が適用された小型の油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。 図1中矢印II方向から見た矢視俯瞰図である。 本発明の建設機械の非常用操作装置の一実施形態を関連する油圧駆動装置の要部構成とともに表す回路図である。 本発明の建設機械の非常用操作装置の一変形例の概略構成を表す回路図である。
符号の説明
14 旋回用油圧モータ
21 ブーム用油圧シリンダ
22 オフセット用油圧シリンダ
23 アーム用油圧シリンダ
24 バケット用油圧シリンダ
28 操作装置
30L,30R 操作装置
34 コントローラ
36 油圧ポンプ
37 ブーム用コントロールバルブ
37A,37B ブーム用電磁比例弁
38 オフセット用コントロールバルブ
38A,38B オフセット用電磁比例弁
39 アーム用コントロールバルブ
39A,39B アーム用電磁比例弁
40 バケット用コントロールバルブ
40A,40B バケット用電磁比例弁
41 旋回用コントロールバルブ
41A,41B 旋回用電磁比例弁
43 非常操作用電気回路
49a,49b〜53a,53b コントローラ側コネクタ
54a,54b〜58a,58b 電磁弁側コネクタ
59 切替操作スイッチ
65A,65B 非常操作用コネクタ
66 操作スイッチ

Claims (3)

  1. 油圧ポンプと、複数の油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータへの圧油の流れを制御する油圧パイロット式の複数のコントロールバルブと、このコントロールバルブへのパイロット圧を制御する複数の電磁弁と、前記油圧アクチュエータを操作するための操作装置と、この操作装置の操作に応じて生成した電気信号を前記電磁弁に出力するコントローラとを備えた建設機械に設けられる建設機械の非常用操作装置において、
    非常時に前記複数の油圧アクチュエータの動作態様のうち3つ以下の動作態様が操作可能な非常操作用電気回路を備え、
    前記電磁弁と前記コントローラとの間を電磁弁側コネクタ及びコントローラ側コネクタで着脱可能に接続し、
    前記非常操作用電気回路は、前記コントローラ側コネクタを取り外した状態の前記電磁弁側コネクタに着脱可能な非常操作用コネクタを有することを特徴とする建設機械の非常用操作装置。
  2. 請求項1記載の建設機械の非常用操作装置において、前記非常操作用電気回路は、前記非常操作用コネクタからの電気信号出力の有無を操作する操作スイッチをさらに有することを特徴とする建設機械の非常用操作装置。
  3. 請求項2記載の建設機械の非常用操作装置において、前記操作スイッチは、2つの前記油圧アクチュエータの動作態様のいずれか一方に切替え操作が可能な切替操作スイッチであることを特徴とする建設機械の非常用操作装置。
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