JP5277201B2 - 建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械に係わり、特に、ロックレバー及びロック弁を備えた建設機械の油圧駆動装置に関する。
建設機械の一つである油圧ショベルは、例えば、下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に俯仰可能に設けられ、ブーム、アーム、及びバケットを含む多関節型の作業機とを備えている。この油圧ショベルの油圧駆動装置は、例えば、エンジン等の原動機によって駆動するメインポンプ及びパイロットポンプと、メインポンプから複数の油圧アクチュエータ(詳細には、例えば旋回用油圧モータ、ブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、及びバケット用油圧シリンダ等)への圧油の流れをそれぞれ制御する複数の油圧パイロット式の方向切換弁と、パイロットポンプの吐出圧を元圧として操作手段(詳細には、例えば操作レバー)の操作方向及び操作量に応じてパイロット圧を生成し、このパイロット圧を対応する方向切換弁に出力してその方向切換弁を切換えるパイロット弁(減圧弁)とを備えている。
また、誤操作防止を目的とし、乗降口に設けられロック解除位置(詳細には、運転者の乗降を妨げる下降位置)とロック位置(詳細には、運転者の乗降を許容する上昇位置)に操作されるゲートロックレバーと、パイロットポンプの吐出油路とパイロット弁の一次側油路との間に介装され、ゲートロックレバーの操作位置等に応じて切換わるロック弁(電磁弁)とを備えたものが提唱されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の従来技術では、例えば運転室がチルトダウンした状態にあってゲートロックレバーがロック位置にある場合に、ロック弁は、パイロットポンプの吐出油路とパイロット弁の一次側油路との連通を遮断する。これにより、パイロットポンプの吐出圧がパイロット弁に供給されず、操作手段が不意に操作されてもパイロット圧が生成されないので、油圧アクチュエータが作動しないようになっている。一方、例えば運転室がチルトダウンした状態にあってゲートロックレバーがロック解除位置にある場合に、ロック弁は、パイロットポンプの吐出油路とパイロット弁の一次側油路とを連通する。これにより、パイロットポンプの吐出圧がパイロット弁に供給され、これを元圧として操作手段の操作に応じたパイロット圧が生成されるので、油圧アクチュエータが作動するようになっている。なお、特許文献1には記載されていないものの、パイロットポンプの吐出油路と作動油タンクとの間で接続された圧抜き油路にはパイロットリリーフ弁が設けられており、パイロットポンプの最高吐出圧を規定するようになっている。
特開2005−207065号公報
油圧ショベルにおいては、様々な理由で上部旋回体内の機器レイアウトの検討が行われている。そして、特に、ミニショベル(すなわち、運転質量6トン未満の油圧ショベル)であって後方超小旋回型や超小旋回型と呼ばれるものにおいては、上部旋回体の水平方向寸法が制限されて機器の設置スペースが限られているため、機器レイアウトの自由度を高めることが重要となっている。機器レイアウトの自由度を高める方法の一つとしては、パイロットポンプをメインポンプと別体として別置きにする方法が考えられる。しかし、このパイロットポンプの配置については、一般的に、作動油タンクの油面とほぼ同じ高さとするか若しくは低くしなければならないという制約が生じる。何故なら、パイロットポンプを作動油タンクの油面より高く配置した場合、パイロットポンプの停止時にパイロットポンプやその接続配管にエアが生じてしまい、パイロットポンプの駆動時にエアが油と共にパイロット弁やパイロットリリーフ弁等に供給されて、操作性の不具合や騒音の発生等が生じるからである。このような理由からパイロットポンプの配置には制約が生じており、機器レイアウトの自由度の点で改善の余地があった。
本発明は、上記事柄に鑑みてなされたものであり、パイロットポンプやその接続配管のエア抜きを行うことができ、これによって機器レイアウトの自由度を高めることができる建設機械の油圧駆動装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、作動油を貯える作動油タンクと、前記作動油タンクに接続されたメインポンプと、前記メインポンプから油圧アクチュエータへの圧油の流れを制御する油圧パイロット式の方向切換弁と、前記作動油タンク内の油面より高くなるように配置され、前記作動油タンクに接続されたパイロットポンプと、前記パイロットポンプの吐出圧を元圧として操作手段の操作に応じてパイロット圧を生成し、このパイロット圧を前記方向切換弁に出力して前記方向切換弁を切換えるパイロット弁と、前記パイロットポンプの吐出油路と前記パイロット弁の一次側油路との間に介装されたロック弁と、乗降口に設けられロック解除位置とロック位置に操作されるロックレバーとを備え、前記ロック弁は、前記ロックレバーがロック解除位置にある場合に、前記パイロットポンプの吐出油路と前記パイロット弁の一次側油路とを連通し、前記ロックレバーがロック位置にある場合に、前記パイロットポンプの吐出油路を遮断する建設機械の油圧駆動装置において、前記パイロットポンプの吐出油路と前記作動油タンクとの間で接続されたエア抜き用油路と、前記エア抜き用油路に介装されたエア抜き弁とを備え、前記エア抜き弁は、前記ロックレバーがロック解除位置にある場合に、前記エア抜き用油路を遮断し、前記ロックレバーがロック位置にある場合に、前記エア抜き用油路を連通する。
一般的に、エンジン等の原動機を起動する際は、安全性を高めるために、ロックレバーをロック位置とすることが推奨されているか、若しくは、ロックレバーがロック位置でなければ原動機が起動しないように構成されている。そして、ロックレバーがロック位置にあれば、ロック弁がパイロットポンプの吐出油路を遮断するので、パイロットポンプの吐出圧がパイロット弁に供給されず、操作手段が不意に操作されてもパイロット圧が生成されないので、油圧アクチュエータが作動しない。また、本発明においては、ロックレバーがロック位置にあれば、エア抜き弁がエア抜き油路を連通するので、この状態で原動機を起動してパイロットポンプが始動すれば、パイロットポンプの停止時にパイロットポンプやその接続配管に生じたエアを、油と共にエア抜き用油路を経てタンクに流出させることができる。すなわち、パイロットポンプを作動油タンクの油面より高く配置したために、パイロットポンプの停止時にパイロットポンプやその接続配管にエアが生じたとしても、そのエアを抜くことができる。したがって、パイロットポンプやその接続配管に生じたエアが油と共にパイロット弁やパイロットリリーフ弁等に供給されるのを防止することができ、操作性の不具合や騒音の発生等を防止することができる。以上のように本発明においては、パイロットポンプやその接続配管のエア抜きを行うことができ、これによってパイロットポンプを作動油タンクの油面より高く配置した場合の問題を解決することができ、機器レイアウトの自由度を高めることができる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記パイロットポンプの吐出油路と前記作動油タンクとの間で接続された圧抜き用油路と、前記圧抜き用油路に介装され、前記パイロットポンプの最高吐出圧を規定するパイロットリリーフ弁とを備え、前記エア抜き用油路は、前記パイロットポンプの吐出油路における前記圧抜き用油路の接続点より上流側で接続される。
本発明の適用対象であるミニショベルの構造を表す左側面図である。 本発明の適用対象であるミニショベルの構造を表す平面図である。 本発明の一実施形態における上部旋回体内の機器レイアウトを表す図であり、前方左側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態における上部旋回体内の機器レイアウトを表す図であり、後方右側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態における上部旋回体内の機器レイアウトを表す右側面図である。 本発明の一実施形態における上部旋回体内の機器レイアウトを表す図であり、前方右側から見た部分拡大斜視図である。 本発明の一実施形態における油圧駆動装置のうちブーム及びバケットの駆動に係わる構成を表す油圧回路図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の適用対象であるミニショベルの構造を表す左側面図である。図2は、本発明の適用対象であるミニショベルの構造を表す平面図である(但し、スイングポスト及びフロント作業機を取外した状態を示している)。なお、以降、ミニショベルが図1に示す状態にて運転者が運転席に着座した場合における運転者の前側(図1中左側)、後側(図1中右側)、左側(図1中紙面に向かって手前側)、右側(図1中紙面に向かって奥側)を、単に前側、後側、左側、右側と称する。
図1及び図2において、ミニショベルは、クローラ式の下部走行体1と、この下部走行体1上に旋回可能に設けた上部旋回体2と、この上部旋回体2の前部にスイングポスト3を介し連結され、上下方向に回動可能(俯仰可能)に設けたフロント作業機4とを備えている。このミニショベルは、後方超小旋回型と呼ばれるものであって、上部旋回体2の後端部の旋回半径が下部走行体1の幅寸法にほぼ収まるように構成されている。
下部走行体1は、上方から見て略H字形状のトラックフレーム5と、このトラックフレーム5の左右両側の後端近傍に回転可能に支持された左右の駆動輪6と、トラックフレーム5の左右両側の前端近傍に回転可能に支持された左右の従動輪(アイドラ)7と、左右の駆動輪6と従動輪7とで掛けまわされた左右の履帯(クローラ)8とを備えており、左右の走行用油圧モータ(図示せず)により左右の駆動輪6が回転するようになっている。
トラックフレーム5の前側には排土用のブレード9が上下動可能に設けられており、このブレード9はブレード用油圧シリンダ(図示せず)により上下動するようになっている。
トラックフレーム5の中央部には旋回輪10が設けられ、この旋回輪10を介し上部旋回体2が旋回可能に設けられており、上部旋回体2は旋回用油圧モータ(図示せず)により旋回するようになっている。
スイングポスト3は、上部旋回体2の前部(詳細には、後述する旋回フレーム17のブラケット部17b)に水平方向に回動可能に設けられ、スイング用油圧シリンダ(図示せず)により水平方向に回動するようになっている。これにより、フロント作業機4が左右にスイングするようになっている。
フロント作業機4は、スイングポスト3に上下方向に回動可能に連結されたブーム11と、このブーム11に上下方向に回動可能に連結されたアーム12と、このアーム12に上下方向に回動可能に連結されたバケット(アタッチメント)13とを備えている。ブーム11、アーム12、及びバケット13は、ブーム用油圧シリンダ14、アーム用油圧シリンダ15、及びバケット用油圧シリンダ16により上下方向に回動するようになっている。
上部旋回体2は、旋回フレーム17と、この旋回フレーム17上の前側に設けられ運転者の足場となるフロアプレート18と、このフロアプレート18の前側に位置するように旋回フレーム17上に設けられたレバースタンド19と、フロアプレート18の後側に位置するように旋回フレーム17上の後側に設けられ、エンジン20等の機器を収納するとともに運転台の役割もはたすエンジンカバー21と、このエンジンカバー21上に設けられた運転席22と、左スカートカバー23A及び右スカートカバー23B(後述の図3参照)とを備えている。フロアプレート18上にはフロアマット24が敷設されている。
旋回フレーム17は、例えば鋳物で形成されており、支持構造体をなすフレーム部17aと、このフレーム部17aの前端側に形成されたブラケット部17bと、フレーム部17aの後端側に形成されたカウンタウェイト部17cとで構成されている。カウンタウェイト部17cは、フロント作業機4との重量バランスをとるためのものである。
エンジンカバー21は、その後側がヒンジ機構(図示せず)を介し旋回フレーム17のカウンタウェイト部17cに取付けられており、上下方向に回動可能としている。そして、エンジンカバー21を開いた状態(後述の図3参照)では、エンジン20等の機器のメンテナンス作業が行えるようになっている。
レバースタンド19の上部には、前側又は後側に操作することで左の駆動輪6を前方向又は後方向に回転させる左走行用操作レバー25Aと、前側又は後側に操作することで右の駆動輪6を前方向又は後方向に回転させる右走行用操作レバー25Bとが設けられている。また、左走行用操作レバー25Aの左側には、前側又は後側に操作することでアーム12をダンプ又はクラウドさせ、左側又は右側に操作すること上部旋回体2を左側又は右側に旋回させる十字操作式のアーム・旋回用操作レバー26Aを有する操作装置27A(詳細は後述)が設けられている。また、右走行用操作レバー25Bの右側には、前側又は後側に操作することでブーム11を下げ又は上げさせ、左側又は右側に操作することバケット13をクラウド又はダンプさせる十字操作式のブーム・バケット用操作レバー26Bを有する操作装置27B(図示せず、詳細は後述)が設けられている。
また、レバースタンド19の右側には、ブレード9を上下動させるブレード用操作レバー28が設けられている。また、レバースタンド19の右側下部には、スイングポスト3(言い換えれば、フロント作業機4)を左右にスイングさせるスイング用操作ペダル29が設けられている。また、レバースタンド19の左側下部には、オプション用油圧アクチュエータが組込まれたアタッチメント(図示せず)をバケット13に代えて取付けた場合に、そのアタッチメントを駆動させるオプション用操作ペダル30が設けられている。
また、レバースタンド19の左右両側(言い換えれば、乗降口)には、ロック解除位置(詳細には、運転者の乗降を妨げる下降位置)とロック位置(詳細には、図1で示すように、運転者の乗降を許容する上昇位置)に回動操作されるロックレバー31A,31Bが設けられており、ロックレバー31A,31Bは互いに連結されて連動している。そして、ロックレバー31A,31Bがロック解除位置にある場合に接点が開き状態、ロック位置にある場合に閉じ状態となるロックスイッチ32(後述の図7参照)が設けられている。
レバースタンド19内には、上述した左走行用油圧モータ、右走行用油圧モータ、ブレート用油圧シリンダ、旋回用油圧モータ、スイング用油圧シリンダ、ブーム用油圧シリンダ14、アーム用油圧シリンダ15、バケット用油圧シリンダ16、及びオプション用油圧アクチュエータへの圧油の流れをそれぞれ制御する左走行用方向切換弁33a(図示せず)、右走行用方向切換弁33b(図示せず)、ブレード用方向切換弁33c(図示せず)、旋回用方向切換弁33d(図示せず)、スイング用方向切換弁33e(図示せず)、ブーム用方向切換弁33f(後述の図7参照)、アーム用方向切換弁33g(図示せず)、バケット用方向切換弁33h(後述の図7参照)、及びオプション用方向切換弁33i(図示せず)からなる弁ユニット33が収納されている。そして、左走行用操作レバー25A、右走行用操作レバー25B、ブレード用操作レバー28、スイング用操作ペダル29、及びオプション用操作ペダル30は、左走行用方向切換弁、右走行用方向切換弁、ブレード用方向切換弁、スイング用方向切換弁、及びオプション用方向切換弁とそれぞれ機械的に連結されており、それらの操作に応じて対応する方向切換弁が切換えられて対応する油圧アクチュエータが作動するようになっている。
次に、本発明の一実施形態における上部旋回体2内の機器レイアウトを、図3〜6を用いて説明する。図3は、前方左側から見た斜視図である(但し、便宜上、ロックレバー31A,31Bを図示していない)。図4及び図5は、後方右側から見た斜視図及び右側面図であり、フロアプレート18、レバースタンド19、エンジンカバー21、及びスカートカバー23A,23Bを取外した状態を示している。図6は、右前方側から見た部分拡大斜視図であり、フロアプレート18、エンジンカバー21、及びスカートカバー23Bを取外した状態を示している。なお、図3では、後述する熱交換器及びバッテリ等を図示しており、図4及び図5では、便宜上、それらを図示していない。
これら図3〜図6において、エンジン20は、旋回フレーム17上の後側に左右方向に延在するように横置き状態で配置されており、4つの防振マウント等を介し支持されている。エンジン20の左側の出力軸には、動力伝達機構(詳細には、プーリやベルト等で構成されたもの)を介してオルタネータ34の入力軸や冷却ファン35の回転軸が接続されている(図4等参照)。冷却ファン35のさらに左側には熱交換器36(詳細には、ラジエータやオイルクーラ)が配置されている(図3参照)。旋回フレーム17上の熱交換器36の前側には、エンジン20の燃料を貯える燃料タンク37が設けられている(図3参照)。この燃料タンク37は、その全体を図示しないものの、大部分がフロアプレート18の下側に収納されている。
エンジン20の右側の出力軸には、メインポンプ38の入力軸が同軸接続されている(図4〜図6参照)。旋回フレーム17上のメインポンプ38の前側には、作動油を貯える作動油タンク39が設けられている(図4〜図6参照)。この作動油タンク39は、その大部分がフロアプレート18の下側に収納されている。なお、メインポンプ38は、作動油タンク39内の油面高さHとほぼ同じ高さに配置されている(図5参照)。また、メインポンプ38の上側にはバッテリ40が配置されている(図3及び図6参照)。
ここで本実施形態の特徴の一つとして、パイロットポンプ41は、メインポンプ38と別体としてエンジン20の左側に配置されており、その入力軸が上述した動力伝達機構を介しエンジン20の出力軸に接続されている(図4及び図5参照)。また、パイロットポンプ41は、作動油タンク39内の油面高さHより高くなるように配置されている(図5参照)。そのため、パイロットポンプ41の停止時に、パイロットポンプ41やその接続配管にエアが生じてしまう。そこで、本実施形態の油圧駆動装置は、パイロットポンプ41やその接続配管のエア抜きが行えるような構成としている。以下、詳細を説明する。
図7は、本実施形態における油圧駆動装置のうちブーム11及びバケット13の駆動に係わる構成を表す油圧回路図である。
この図7において、油圧駆動装置は、エンジン20(原動機)と、このエンジン20によって駆動するメインポンプ38及びパイロットポンプ41と、メインポンプ38からブーム用油圧シリンダ14及びバケット用油圧シリンダ16への圧油の流れをそれぞれ制御する油圧パイロット式のブーム用方向切換弁33f及びバケット用方向切換弁33hと、ブーム・バケット用操作レバー26Bを有する操作装置27Bとを備えている。
メインポンプ38及びパイロットポンプ41は作動油タンク39に接続されており、作動油タンク39には、内部圧力を調整する呼吸弁(圧力調整弁)42が設けられている。
操作装置27Bは、操作レバー26Bと、この操作レバー26Bの中立位置から前側の操作量に応じてパイロットポンプ41の吐出圧(元圧)を減圧してパイロット圧を生成するパイロット弁(減圧弁)43Aと、操作レバー26Bの中立位置から後側の操作量に応じてパイロットポンプ41の吐出圧(元圧)を減圧してパイロット圧を生成するパイロット弁(減圧弁)43Bと、操作レバー26Bの中立位置から左側の操作量に応じてパイロットポンプ41の吐出圧(元圧)を減圧してパイロット圧を生成するパイロット弁(減圧弁)44Aと、操作レバー26Bの中立位置から右側の操作量に応じてパイロットポンプ41の吐出圧(元圧)を減圧してパイロット圧を生成するパイロット弁(減圧弁)44Bとを有している。
そして、例えば操作レバー26Bを前側に操作すると、その操作量に応じてパイロット弁43Aで生成されたパイロット圧がブーム用方向切換弁33fの受圧部45aへ出力され、これによってブーム用方向切換弁33fが図中下側の切換位置に切換えられる。一方、操作レバー26Bを後側に操作すると、その操作量に応じてパイロット弁43Bで生成された操パイロット圧がブーム用方向切換弁の受圧部45bへ出力され、これによってブーム用方向切換弁33fが図中上側の切換位置に切換えられるようになっている。
また、例えば操作レバー26Bを左側に操作すると、その操作量に応じてパイロット弁44Aで生成されたパイロット圧がバケット用方向切換弁33hの受圧部46aへ出力され、これによってバケット用方向切換弁33hが図中上側の切換位置に切換えられる。一方、操作レバー26Bを右側に操作すると、その操作量に応じてパイロット弁44Bで生成された操パイロット圧がバケット用方向切換弁33hの受圧部46bへ出力され、これによってバケット用方向切換弁33hが図中下側の切換位置に切換えられるようになっている。
なお、アーム12の駆動及び上部旋回体3の旋回に係わる構成も同様であり、操作装置27Aは、上述した操作レバー装置27Bと同様、2対のパイロット弁(図示せず)を有している。
パイロットポンプ41の吐出油路47とパイロット弁43A,43B,44A,44B等の一次側油路48との間にはロック弁(電磁弁)49が介装されている。ロック弁49のソレノイド部は、ロックスイッチ32及びバッテリ40と直列接続されている。また、パイロットポンプ41の吐出油路47から分岐接続されて作動油タンク39に接続された圧抜き用油路50と、この圧抜き用油路50に介装されたパイロットリリーフ弁51とが設けられており、パイロットリリーフ弁51は、パイロットポンプ41の最高吐出圧を規定するようになっている。
そして、例えばロックレバー31A,31Bがロック位置(上昇位置)にある場合は、ロックスイッチ32の接点が開き状態となって、ロック弁49が図中左側の切換位置となり、パイロットポンプ41の吐出油路47を遮断するとともに、パイロット弁43A,43B,44A,44B等の一次側油路48と作動油タンク39とを連通する。一方、例えばロックレバー31A,31Bがロック解除位置(下降位置)にある場合は、ロックスイッチ32の接点が閉じ状態となって、ロック弁49が図中右側の切換位置となり、パイロットポンプ41の吐出油路47とパイロット弁43A,43B,44A,44B等の一次側油路48とを連通するようになっている。
また、本実施形態の最も大きな特徴として、パイロットポンプ41の吐出油路47における圧抜き用油路50の接続点(分岐点)より上流側かつフィルタ52より下流側で分岐接続され作動油タンク39に接続されたエア抜き用油路53と、このエア抜き用油路53に介装されたエア抜き弁(電磁弁)54とが設けられている。エア抜き弁54のソレノイド部は、ロック弁49のソレノイド部と並列接続されている。そして、例えばロックレバー31A,31Bがロック位置(上昇位置)にある場合は、ロックスイッチ32の接点が開き状態となって、エア抜き弁54が図中左側の切換位置となり、エア抜き用油路53を連通する。一方、例えばロックレバー31A,31Bがロック解除位置(下降位置)にある場合は、ロックスイッチ32の接点が閉じ状態となって、エア抜き弁54が図中右側の切換位置となり、エア抜き用油路53を遮断するようになっている。
本実施形態の動作及び作用効果を説明する。
運転者がミニショベルに搭乗する際は、ロックレバー31A,31Bがロック位置(詳細には、図1で示すように、運転者の乗降を許容する上昇位置)にあり、運転者がキースイッチを操作してエンジン20を起動する際は、安全性を考慮して、ロックレバー31A,31Bをロック位置のままとする。そして、ロックレバー31A,31Bがロック位置にあれば、ロック弁49がパイロットポンプ41の吐出油路47を遮断するので、パイロットポンプ41の吐出圧がパイロット弁43A,43B,44A,44B等に供給されず、操作レバーが不意に操作されてもパイロット圧が生成されないので、油圧アクチュエータが作動しない。また、エア抜き弁54がエア抜き油路53を連通するので、この状態でエンジン20を起動してパイロットポンプ41が始動すれば、パイロットポンプ41の停止時にパイロットポンプ41やその接続配管に生じたエアを、油と共にエア抜き用油路53を経てタンク39に流出させることができる。すなわち、パイロットポンプ41を作動油タンク39の油面より高く配置したために、パイロットポンプ41の停止時にパイロットポンプ41やその接続配管にエアが生じたとしても、そのエアを抜くことができる。したがって、パイロットポンプ41やその接続配管に生じたエアが油と共にパイロット弁43A,43B,44A,44B等やパイロットリリーフ弁51等に供給されるのを防止することができ、操作性の不具合や騒音の発生等を防止することができる。
以上のように本実施形態においては、パイロットポンプ41やその接続配管のエア抜きを行うことができ、これによってパイロットポンプ41を作動油タンクの油面より高く配置した場合の問題を解決することができ、機器レイアウトの自由度を高めることができる。
なお、上記一実施形態においては、ロック弁49及びエア抜き弁54は、電磁操作式である場合を例にとって説明したが、これに限られず、例えば機械操作式等としてもよい。また、上記一実施形態においては、ロック弁49及びエア抜き弁54は、ロックレバー31A,31Bの操作位置のみによって切換えられる場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えばエンジンカバー21が通常の回動位置(詳細には、図1で示すように、運転者が運転席22に着座可能な回動位置)にあるか否かを検出する検出器を設け、このエンジンカバー21の回動位置及びロックレバー31A,31Bの操作位置に応じて切換えられるようにしてもよい。具体的には、例えばエンジンカバー21が通常の回動位置にあってロックレバー31A,31Bがロック解除位置にある場合に、ロック弁49がパイロットポンプ41の吐出油路47とパイロット弁43A,43B,44A,44B等の一次側油路48とを連通し、エア抜き弁54がエア抜き用油路53を遮断する。一方、例えばエンジンカバー21が通常の回動位置にないかロックレバー31A,31Bがロック位置にあるかいずれかの場合に、ロック弁49がパイロットポンプ41の吐出油路47を遮断し、エア抜き弁54がエア抜き用油路53を連通する。このような変形例においても、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記一実施形態においては、操作装置27A,27Bは、操作レバーの操作方向及び操作量に応じてパイロット圧を生成するパイロット弁を備えた場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、操作装置27A,27Bは、例えば、操作レバーの操作方向及び操作量に応じて電気操作信号を出力する変位検出器を備えてもよい。この場合には、操作装置27A,27Bからの電気操作信号に応じて制御信号を生成するコントローラと、このコントローラからの制御信号に応じてパイロット圧を生成するパイロット弁(電磁弁)とを備えた構成とすればよい。このような変形例においても、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記一実施形態においては、特に説明しなかったが、図示しないエンジンコントローラ(エンジン制御手段)は、ロックレバー31A,31Bがロック位置でなければエンジン20を起動できないように制御してもよい。また、上記一実施形態においては、メインポンプ38及びパイロットポンプ41を駆動する原動機として、エンジン20を備えた場合を例にとって説明したが、これに限られず、例えば電動モータ等を備えてもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
なお、以上においては、本発明の適用対象としてミニショベルを例にとって説明したが、これに限られず、例えば中型や大型の油圧ショベルに適用してもよい。また、油圧ショベル以外の建設機械に適用してもよい。
14 ブーム用油圧シリンダ
15 アーム用油圧シリンダ
16 バケット用油圧シリンダ
26A アーム・旋回用操作レバー
26B ブーム・バケット用操作レバー
31A,31B ロックレバー
33d 旋回用方向切換弁
33f ブーム用方向切換弁
33g アーム用方向切換弁
33h バケット用方向切換弁
38 メインポンプ
39 作動油タンク
41 パイロットポンプ
43A,43B パイロット弁
44A,44B パイロット弁
47 パイロットポンプの吐出油路
48 パイロット弁の一次側油路
49 ロック弁
50 圧抜き用油路
51 パイロットリリーフ弁
53 エア抜き用油路
54 エア抜き弁

Claims (2)

  1. 作動油を貯える作動油タンクと、前記作動油タンクに接続されたメインポンプと、前記メインポンプから油圧アクチュエータへの圧油の流れを制御する油圧パイロット式の方向切換弁と、前記作動油タンク内の油面より高くなるように配置され、前記作動油タンクに接続されたパイロットポンプと、前記パイロットポンプの吐出圧を元圧として操作手段の操作に応じてパイロット圧を生成し、このパイロット圧を前記方向切換弁に出力して前記方向切換弁を切換えるパイロット弁と、前記パイロットポンプの吐出油路と前記パイロット弁の一次側油路との間に介装されたロック弁と、乗降口に設けられロック解除位置とロック位置に操作されるロックレバーとを備え、
    前記ロック弁は、前記ロックレバーがロック解除位置にある場合に、前記パイロットポンプの吐出油路と前記パイロット弁の一次側油路とを連通し、前記ロックレバーがロック位置にある場合に、前記パイロットポンプの吐出油路を遮断する建設機械の油圧駆動装置において、
    前記パイロットポンプの吐出油路と前記作動油タンクとの間で接続されたエア抜き用油路と、
    前記エア抜き用油路に介装されたエア抜き弁とを備え、
    前記エア抜き弁は、前記ロックレバーがロック解除位置にある場合に、前記エア抜き用油路を遮断し、前記ロックレバーがロック位置にある場合に、前記エア抜き用油路を連通することを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  2. 請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記パイロットポンプの吐出油路と前記作動油タンクとの間で接続された圧抜き用油路と、
    前記圧抜き用油路に介装され、前記パイロットポンプの最高吐出圧を規定するパイロットリリーフ弁とを備え、
    前記エア抜き用油路は、前記パイロットポンプの吐出油路における前記圧抜き用油路の接続点より上流側で接続されたことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
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