JP2005247071A - ロールベールの持上運搬装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動力を使用しないで、簡単な構造でロールベールを持ち上げて運搬する。
【解決手段】持上運搬装置は、先端部に保持部2を、後端部に取っ手部3を、中間の下方に車輪4を配設しているフレーム1を備え、車輪4の車軸6を中心として、取っ手部3と保持部2とを上下に傾動される。保持部2は、ロールベール30を保持部2に出し入れさせる保持アーム7を開口部に傾動できるように設けている。保持アーム7は、抱込アーム7Aと排出アーム7Bとを備え、駆動部材8を介してレバー9で駆動される。持上運搬装置は、抱込アーム7Aを保持部2の内側方向に傾動させて、ロールベール30を保持部2に取り込み、ロールベール30を保持する状態で車輪4で移動し、取っ手部3を降下させてロールベール30を持ち上げ、レバー9を駆動して、排出アーム7Bを保持部2の内側から外側方向に傾動させて、保持部2のロールベール30を排出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、牧草をロール状に加工したロールベールを運搬することに加えて、これを持ち上げてトラック等に搭載するのに便利なロールベールの持上運搬装置に関する。
牧草をロール状に加工したロールベールは、小さいものであっても10kg〜30kgの重量がある。このように重いロールベールを積み下ろし又は運搬するための装置は開発されている(特許文献1及び2参照)。
特開2003−200775号公報 特開2003−2108号公報
特許文献1には、ロールベールを積み下ろしする装置が記載される。この装置は、キャタピラー(登録商標)で移動するラッピングマシンの機体に、ロールベールの積み込みアームを設けている。積み込みアームは、支点軸を連結して、略直立な姿勢から略水平な姿勢となる間を傾動できるようにしている。積み込みアームの先端側には、ロールベールの周面を前方から抱える把持部材を設け、基端側には、ロールベールの周面を後方から抱える把持部材を設け、中間部位には立て降ろしユニットを設けている。
また、引用文献2には、ロールベーラから排出されるロールベールを湿田に落とさずに受け取って積載し、圃場に排出されたロールベールを拾い上げて積載し、トラックとの間でのロールベール の移動を簡便に行うことができるロールベールの運搬車を記載している。このロールベールの運搬車は、上下に移動して傾動する受け部でロールベールを下から受け取り、これを上昇させてロールベールの定位置に保持して運送する。
これ等の公報に記載されるロールベールの持上運搬装置は、ロールベールを積み下ろし、あるいは所定の位置に保持して輸送できるが、全体の構造が極めて複雑であるために相当に高価な装置となる。
以上の装置のような複雑で高価な装置ではなく、たとえば、小さいロールベールを放牧地や農家内で運搬でき、また、ロールベールをトラック等に楽に搭載できる持上運搬装置が開発されると極めて便利に使用できる。本発明は、このことを実現することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、極めて簡単な構造で安価に製造できると共に、動力を使用しないでロールベールを持ち上げてトラック等に搭載し、あるいはロールベールを持ち上げて運搬することもできるロールベールの持上運搬装置を提供することにある。
また本発明の他の大切な目的は、大型の装置を搬入できない不便な場所においても使用でき、さらに労力を要することなく便利に使用できるロールベールの持上運搬装置を提供することにある。
本発明のロールベールの持上運搬装置は、先端部にロールベール30を保持する保持部2を有すると共に、後端部に手で握ることができる取っ手部3を有し、取っ手部3と保持部2との中間に移動用の車輪4を設けているフレーム1を備えている。フレーム1は、取っ手部3と保持部2の両方を地面から浮かせる状態で移動できるように、取っ手部3と保持部2とを通過する水平ラインよりも下方に車輪4を配設している。車輪4は、フレーム1の両側に平行な姿勢で設けている。フレーム1は、車輪4の車軸6を中心として、取っ手部3と保持部2とをバランスさせて上下に傾動できるようにしている。保持部2は、前方又は下方を開口すると共に、ロールベール30を保持部2に出し入れさせる保持アーム7を開口部に傾動できるように設けている。この保持アーム7は、駆動部材8を介して取っ手部3側に設けているレバー9に連結して、レバー9で駆動されるようにしている。保持アーム7は、ロールベール30を外部から保持部2に取り込む抱込アーム7Aと、保持部2のロールベール30を外部に排出する排出アーム7Bとを備えている。保持アーム7は、抱込アーム7Aが排出アーム7Bの前方に位置するように、抱込アーム7Aと排出アーム7Bの間をフレーム1に傾動できるように連結している。この持上運搬装置は、抱込アーム7Aと排出アーム7Bの間にロールベール30を挿入する状態で、抱込アーム7Aを保持部2の内側方向に傾動させて、ロールベール30を保持部2に取り込み、保持部2でロールベール30を保持する状態で車輪4で移動し、かつ取っ手部3を降下させて保持部2を上昇させてロールベール30を持ち上げ、レバー9を駆動して、排出アーム7Bを保持部2の内側から外側方向に傾動させて、保持部2のロールベール30を排出する。
本発明のロールベールの持上運搬装置は、抱込アーム7Aの先端にコロ16を設けることができる。本発明のロールベールの持上運搬装置は、排出アーム7Bの先端にコロ16を設けることができる。本発明のロールベールの持上運搬装置は、保持アーム7の全体形状をく字状として、中間の折曲部をフレーム1に傾動できるように連結することができる。さらに、本発明のロールベールの持上運搬装置は、レバー9にバネを連結して、保持アーム7がロールベール30を保持部2に引き込む位置にレバー9をバネで保持することができる。さらにまた、本発明のロールベールの持上運搬装置は、車輪4から取っ手部3までの距離を、車輪4から保持部2までよりも長くすることができる。
本発明のロールベールの持上運搬装置は、極めて簡単な構造で安価に製造できると共に、動力を使用しないでロールベールを持ち上げてトラック等に搭載し、あるいはロールベールを持ち上げて運搬することができる。それは、本発明の持上運搬装置が、先端部に保持部を、後端部に取っ手部を設けているフレームの中間の下方に車輪を配設すると共に、保持部にロールベールを出し入れさせる保持アームを傾動できるように設けて、この保持アームをレバーで駆動するようにしているからである。保持アームは、ロールベールを保持部に取り込む抱込アームと、保持部のロールベールを排出する排出アームとを備えており、抱込アームと排出アームの間をフレームに傾動できるように連結している。したがって、この持上運搬装置は、抱込アームと排出アームの間にロールベールを挿入する状態で、抱込アームを保持部の内側方向に傾動させて、ロールベールを保持部に取り込み、また、レバーを駆動して、排出アームを保持部の内側から外側方向に傾動させて、保持部のロールベールを排出できる。さらに、保持部でロールベールを保持する状態で、車輪の車軸を中心として取っ手部と保持部とをバランスできるので、ロールベールを楽に持ち上げてトラック等に搭載し、あるいはロールベールを持ち上げて運搬できる。
さらに、本発明のロールベールの持上運搬装置は、作業者が人力で操作してロールベールを持ち上げ、また運搬できるので、大型の装置を搬入できない不便な場所においても便利に使用できる特長がある。とくに、持上運搬装置のフレームは、車輪の車軸を中心として、取っ手部と保持部とをバランスさせて上下に傾動できるようにしているので、テコの原理により、労力を要することなくロールベールを楽に持ち上げてトラック等に搭載できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのロールベールの持上運搬装置を例示するものであって、本発明は持上運搬装置を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
本発明のロールベールの持上運搬装置を、図1ないし図9に示す。図1は持上運搬装置の斜視図を、図2は側面図を、図3は平面図をそれぞれ示している。さらに、図4ないし図9は、本発明の持上運搬装置がロールベールを持ち上げて、トラックの荷台に搭載する工程を示している。これらの図に示すロールベールの持上運搬装置は、先端部にロールベール30を保持する保持部2を、後端部に手で握ることができる取っ手部3を有し、取っ手部3と保持部2との中間に移動用の車輪4を設けているフレーム1を備える。
フレーム1は、図2に示すように、取っ手部3と保持部2の両方を地面から浮かせる状態で移動できるように、取っ手部3と保持部2とを通過する水平ラインよりも下方に車輪4を配設している。図のフレーム1は、く字状に折曲している2本の金属パイプ10を平行に配設して、中間の折曲部に車輪4を連結している。すなわち、車輪4を連結している中間部分から、先端に向かって上り勾配に傾斜して先端に保持部2を連結している。また、中間部分から後端に向かっても上り勾配に傾斜して、後端部を取っ手部3としている。
さらに、図の持上運搬装置は、中間に車輪枠5に連結している。車輪枠5は、2本の金属パイプ10を連結すると共に、車輪4をしっかりと金属パイプ10に連結する。車輪枠5は、縦枠と横枠を四角形に連結したものである。車輪枠5の幅は、2本の金属パイプ10の間隔よりも広く、縦枠が金属パイプ10の外側に突出するようにしている。車輪枠5は、溶接やネジ止等の構造で横枠を2本の金属パイプ10に固定して、両金属パイプ10を連結している。車輪枠5の縦枠と金属パイプ10との間には車輪4の車軸6の両端を連結している。この取付構造は、車輪4の車軸6の両側を支持するので、車輪4をしっかりとフレーム1に連結できる。ただし、車輪は、片側を金属パイプに回転できるように連結する、すなわち片側支持の構造とすることもできる。片側支持構造である車輪は、必ずしも車輪枠の縦枠を車輪の外側に設ける必要はなく、車軸を車輪の内側で支持する構造とすることができる。また、車輪は、図示しないが、径を大きくすることもできる。この車輪には、たとえば、自転車の車輪のように、スポークホイールを備える車輪が使用できる。このように、径の大きな車輪を備える持上運搬装置は、軽く移動できる特長がある。
フレーム1は、両側に平行な姿勢で設けられた車輪4の車軸6を中心として、取っ手部3と保持部2とをバランスさせて上下に傾動される。さらに、図に示すフレーム1は、先端の保持部2にロールベール30を保持した状態で、後端の取っ手部3を押し下げてロールベール30を持ち上げやすくするために、取っ手部3に重り22を設けている。図のフレーム1は、両方の取っ手部3に重り22を固定している。このように、取っ手部3に重り22を設けるフレーム3は、保持部2のロールベール30を楽に持ち上げできる。重り22の重量は、好ましくは、保持部2にロールベール30を保持する状態と、保持しない状態の両方の状態において、取っ手部3と保持部2とをバランスさせて楽に移送できる重量に設定される。取っ手部3に設ける重り22は、たとえば、保持部2にロールベール30を保持しない状態では、重心がフレーム1の取っ手部3側に位置して、保持部2にロールベール30を保持する状態では、重心がフレーム1の保持部2側に位置するように、その重量と固定位置とを調整する。
さらに、図のフレーム1は、保持部2と金属パイプ10の後端部とを補強パイプ11で連結している。補強パイプ11は、く字状の金属パイプ10の曲げ強度を向上する。とくに、図7に示すように、先端の保持部2にロールベール30を保持し、後端の取っ手部3を押し下げてロールベール30を持ち上げて移送するとき、あるいは図8に示すように、取っ手部3をさらに押し下げて、上昇する保持部2でロールベール30を持ち上げるときに、金属パイプ10が曲がるのを有効に防止する。補強パイプ11は、その後端を、2本の金属パイプ10を横に連結している横パイプ12に溶接等の構造で連結し、先端を分岐パイプ13に溶接等の構造で連結している。分岐パイプ13は、その両端を保持部2に連結している。
フレーム1は、金属パイプで製作して軽くて強靭な構造にできる。とくに、アルミニウムパイプやマグネシウムパイプを使用して軽く、強靭な構造にできる。ただ、フレームは、必ずしも金属パイプとする必要はない。金属やプラスチック等の細長い棒状のもので製作することもできる。
保持部2は、前方又は下方を開口すると共に、ロールベール30を保持部2に出し入れさせる保持アーム7を開口部に傾動できるように設けている。図の保持部2は、各々の金属パイプ10の先端に湾曲パイプ14を固定している。この湾曲パイプ14は、上下の両端を互いに連結パイプ15で連結して、全体を枠形状としている。湾曲パイプ14は、保持部2に保持するロールベール30に沿う曲率半径で湾曲している。図の保持部2は、前方と下方の一部を開口して、ロールベール30をスムーズに保持部2に案内できるようにしている。保持部は、前方のみを開口し、あるいは下方のみを開口して、保持アームによりロールベールを抱え込むようにして内部に入れることもできる。
保持アーム7は、駆動部材8を介して取っ手部3側に設けているレバー9に連結しており、レバー9で駆動される。この保持アーム7は、ロールベール30を外部から保持部2に抱き込む抱込アーム7Aと、保持部2のロールベール30を外部に排出する排出アーム7Bとを備えている。抱込アーム7Aと排出アーム7Bは、その先端にコロ16を設けている。この保持アーム7は、抱込アーム7Aと排出アーム7Bの先端に連結しているコロ16が、ロールベール30の両側に位置するように、保持アーム7の中間を湾曲している。保持アーム7は、中間を保持部2に傾動できるように連結している。図の保持アーム7は、1本のロッドで抱込アーム7Aと排出アーム7Bを構成している。ただし、本発明の持上運搬装置は、抱込アームと排出アームを別々の部材で構成して、抱込アームと排出アームをレバーで傾動する構造とすることもできる。
保持アーム7は、抱込アーム7Aが排出アーム7Bの前方に位置するように、抱込アーム7Aと排出アーム7Bの間を、回転軸17を介して保持部2に傾動できるように連結している。保持アーム7は、回転軸17が水平でフレーム1の横方向を向く姿勢として、垂直面内で傾動できるように保持部2に連結される。
保持アーム7を傾動させるレバー9は、取っ手部3の近傍に配設している。図の持上運搬装置は、横パイプ12と補強パイプ11との連結部分にレバー9を連結している。レバー9は、上端を前後に移動できるように、垂直面内で傾動できるように補強パイプ11に連結している。レバー9は、図6に示すように取っ手部3を持ち上げてロールベール30を保持部2に抱き込むときと、図9に示すように、取っ手部3を降下させて、ロールベール30を保持部2から排出するときに駆動される。したがって、取っ手部3でフレーム1をこれらの位置として、操作できる位置にレバー9を配設する。
レバー9は、先端を傾動できるようにフレーム1に連結している。図に示すレバー9は、回転軸18を介して補強パイプ11に連結している。回転軸18は、水平で横方向を向く姿勢で、レバー9を前後に垂直面内で回動させる。図の持上運搬装置は、一対の対向する姿勢の垂直プレート19を固定し、この垂直プレート19の間に、レバー9を垂直面内で回動できるように回転軸18を介して連結している。回転軸18は、その両端を垂直プレート19に固定している。レバー9は、この回転軸18を回転できるように挿通している。図のレバー9は、中間に引張バネ20を連結している。引張バネ20は、レバー9を引っ張って、レバー9を垂直姿勢(図1と図4の位置)と、水平姿勢(図2と図7の位置)に保持する。引張バネ20は、レバー9の後端を越える位置であって、回転軸18よりも下方に連結されて、レバー9を図1と図2の位置に停止させる。
図の駆動部材8は、金属製のパイプや型鋼等の金属ロッドで構成されるリンクである。リンクである駆動部材8は、その先端を、保持アーム7に固定している傾動アーム21の先端に連結すると共に、その後端をレバー9の中間に連結している。保持アーム7は、上方に突出して傾動アーム21を固定して、この傾動アーム21の先端に駆動部材8の先端を連結している。このリンク機構は、図6に示すように、レバー9が前方に倒れて水平な姿勢となる状態では、図10に示すように、抱込アーム7Aがロールベール30を保持部2に抱き込みする姿勢となる。また、図9に示すように、レバー9を水平な姿勢から垂直な姿勢とする方向に傾動させると、図11に示すように、排出アーム7Bによりロールベール30を保持部2から排出する。
ただ、本発明の持上運搬装置は、リンク機構を以上の構造に特定しない。たとえば、図示しないが、傾動アームを図に示す方向から反対に下方に突出して、これに駆動部材であるリンクを連結することもできる。このリンク機構は、レバーを手前に引いて、抱込アームでロールベールを保持部に抱き込み、また、レバーを前方に押して、排出アームでロールベールを保持部から排出する。さらに図示しないが、レバーの中間を傾動できるようにフレームに連結して、下方に突出する突出端に駆動部材であるリンクを連結しても、図に示す持上運搬装置とは反対にレバーを傾動して、ロールベールを保持部に抱き込み、または保持部から排出できる。したがって、本発明は、レバーで保持アームを回動させるリンク機構を図に示す機構には特定しない。レバーを傾動して、保持アームを垂直面内で回動できる全ての機構とすることができる。
さらに、リンク機構は、駆動部材にワイヤー等の線材を使用することもできる。図12のリンク機構は、保持アーム7とレバー9とを連結する駆動部材8を、2本の線材23と回動プレート24と駆動ロッド25とで構成している。このリンク機構は、レバー9と回動プレート24とを前後に離した位置に、互いに平行の姿勢となるように配置すると共に、これらを2本の線材23で連結している。レバー9と回動プレート24は、中間を回動できるようにフレームに連結すると共に、この連結点26よりも上方に突出する突出部同士を第1の線材23Aで連結し、連結点26より下方に突出する突出部同士を第2の線材23Bで連結している。さらに、回動プレート24の上端には、駆動ロッド25の一端を連結しており、この駆動ロッド25の他端を保持アーム7に固定した傾動アーム21に連結している。
この構造のリンク機構は、図の矢印Aで示すように、レバー9を水平方向に傾動させると、第2の線材23Bが回動プレート24を水平方向に傾動させて、駆動ロッド25を矢印Bで示す方向に押し出して、ロールベールを抱き込む方向に保持アーム7を傾動させる。また、レバー9を水平方向から垂直方向に傾動させると、第1の線材23Aが回動プレート24を垂直方向に傾動させて、駆動ロッド25を矢印Bで示す方向と反対の方向に引っ張って、ロールベールを排出する方向に保持アーム7を傾動させる。
さらに、この構造のリンク機構は、図12と図13に示すように、レバー9を前方に傾動した姿勢に保持するロック機構27を設けて、ロールベールを保持部2に抱き込んだ状態に保持できる。これらの図に示すロック機構27は、レバー9の先端部に設けたロックレバー28にロックピン29を連結しており、このロックピン29をガイドプレート31に開口したロック孔32に挿通してレバー9を前方位置にロックする構造としている。ガイドプレート31は、図示しないが、フレームに固定されており、前後に開口したスリット孔33に沿ってレバー9を移動できるようにしている。ロック孔32は、図13に示すように、スリット孔33の先端の側部に開口している。ただ、ロック機構は、図14の平面図に示すように、ガイドプレート31に開口するスリット孔33の先端をL字状に折曲させてロック部34を設け、このロック部34にレバー9のロッド部を引っかけてレバー9を前方位置に保持することもできる。さらに、このロック機構は、図示しないが、レバーを弾性体等でロック部の方向に付勢することによって、ロック部に係止したレバーのロック状態が不意に解除されるのを防止できる。
さらに、駆動部材は、図示しないが、ワイヤー等の線材のみで構成することもできる。この持上運搬装置は、保持アームとレバーとを2本の線材で連結して、保持アームをロールベールの抱き込み方向と排出方向とに傾動できる。この構造は、たとえば、レバーの中間を傾動できるようにフレームに連結し、この連結点よりも上方に突出する突出部と下方に突出する突出部とにそれぞれ線材を連結する。第1の線材は、一端を、抱込アームあるいは保持アームに固定している傾動アームの先端に、他端をレバーの上部に連結し、第2の線材は、一端を排出アームに、他端をレバーの下部に連結する。この構造の持上運搬装置は、レバーを前方に押して水平方向に倒すように傾動させると、第2の線材が排出アームを後方に引っ張って保持アームを傾動させて、抱込アームでロールベールを保持部に抱き込みする。反対に、レバーを水平な姿勢から垂直な姿勢とする方向に傾動させると、第1の線材が傾動アームを後方に引っ張って保持アームを傾動させて、排出アームによりロールベールを保持部から排出する。さらに、保持アームを2本の線材で駆動する持上運搬装置は、2本のレバーを設けて、保持アームをロールベールの抱き込み方向に傾動する第2の線材と、保持アームをロールベールの排出方向に傾動する第1の線材とを別々に駆動することもできる。
さらにまた、駆動部材を線材とする持上運搬装置は、保持アームとレバーとを1本の線材で連結して、保持アームをロールベールの抱き込み方向と排出方向とに傾動させることもできる。この構造は、保持アームが常にロールベールの抱き込み方向あるいは排出方向に付勢されるように、弾性体を介して保持アームをフレームに連結する。この持上運搬装置は、たとえば、保持アームを弾性体で常にロールベールの抱き込み方向に付勢する構造として、線材の一端を、保持アームに固定している傾動アームの先端に連結し、他端をレバーの中間に連結する。この持上運搬装置は、レバーを操作しない状態では、弾性体が保持アームをロールベールの抱き込み方向に傾動させる。さらに、レバーを水平な姿勢から垂直な姿勢とする方向に傾動させると、線材が傾動アームを後方に引っ張って保持アームをロールベールの排出方向に傾動させる。また、これとは反対に、保持アームを弾性体で常にロールベールの排出方向に付勢すると共に、保持アームに連結した線材をレバーで引っ張って、保持アームをロールベールの抱き込み方向に傾動させることもできる。
以上の図に示す持上運搬装置は、以下のようにしてロールベール30を持ち上げてトラック等に搭載し、あるいはロールベール30を持ち上げて運搬する。
(1) 図4に示すように、保持部2の開口部をロールベール30に接近させる。持上運搬装置は、ロールベール30の中心軸がフレーム1に対して横方向となるように、保持部2をロールベール30に接近させる。この状態で、保持アーム7はロールベール30の上方に位置する。
(2) 図5に示すように、取っ手部3を持ち上げて、保持アーム7を降下させて、抱込アーム7Aと排出アーム7Bの間にロールベール30を挿入させる。
(3) 抱込アーム7Aと排出アーム7Bの間にロールベール30を挿入した状態で、図5の矢印Aで示すように、持上運搬装置を押し進めながら、ロールベール30を保持部2の内部に案内するように、フレーム1を傾けて保持部2を下方に押し付ける。このとき、排出アーム7Bがロールベール30によって矢印Bで示す方向に押されて保持アーム7が傾動する。
(4) 保持アーム7が、ロールベール30を抱き込む方向に傾動されると、駆動部材8であるリンクを介してレバー9が、図6の矢印Aで示す方向に傾動される。傾動されるレバー9は引張バネ20によって水平方向に付勢されるので、保持アーム7もロールベール30を抱き込む方向に付勢されて、図6の矢印Bで示すように、抱込アーム7Aがロールベール30を抱き込む方向に傾動する。
この状態で、抱込アーム7Aは、保持部2の前面に位置して、ロールベール30を保持部2に抱き込んだ状態となる。また、水平姿勢となったレバー9は、引張バネ20に引っ張られてこの位置に停止されるので、保持アーム7も、ロールベール30を保持部2に抱き込んだ状態に保持される。
(5) 図7に示すように、取っ手部3を降下させて保持部2のロールベール30を地面から浮かせる。この状態で、取っ手部3で押し、あるいは引っ張って、ロールベール30を浮かせる状態で移動させる。
(6) 図8に示すように、取っ手部3を降下して、保持部2のロールベール30を上昇させてトラック等の荷台の上に移動させる。
(7) 図9に示すように、水平姿勢のレバー9を引っ張って垂直姿勢にすると、排出アーム7Bがロールベール30を保持部2から排出して、トラックの荷台等に移動させる。
以上の方法は、ロールベール30を保持部2に抱き込むときに、レバー9を操作することなく、フレーム1をロールベール30の方向に押し付けて保持アーム7を保持部2の内側方向に傾動させている。ただ、本発明の持上運搬装置は、抱込アーム7Aと排出アーム7Bの間にロールベール30を挿入させた状態で、レバー9を前方に倒して、すなわち、レバー9を操作して保持アーム7の抱込アーム7Aでロールベール30を保持部2に抱き込むこともできる。
本発明の一実施例にかかるロールベールの持上運搬装置の斜視図である。 図1に示す持上運搬装置がロールベールを持ち上げる状態を示す側面図である。 図2に示す持上運搬装置の平面図である。 本発明の一実施例にかかる持上運搬装置がロールベールを保持部に保持する工程を示す斜視図である。 本発明の一実施例にかかる持上運搬装置がロールベールを保持部に保持する工程を示す斜視図である。 本発明の一実施例にかかる持上運搬装置がロールベールを保持部に保持する工程を示す斜視図である。 本発明の一実施例にかかる持上運搬装置がロールベールをトラックに搭載する工程を示す斜視図である。 本発明の一実施例にかかる持上運搬装置がロールベールをトラックに搭載する工程を示す斜視図である。 本発明の一実施例にかかる持上運搬装置がロールベールをトラックに搭載する工程を示す斜視図である。 図6に示す持上運搬装置がロールベールを保持部に保持する状態を示す拡大側面図である。 図9に示す持上運搬装置がロールベールを保持部から排出する状態を示す拡大側面図である。 本発明の他の実施例にかかる持上運搬装置のリンク機構を示す側面図である。 図12に示す持上運搬装置のロック機構を示す平面図である。 ロック機構の他の一例を示す平面図である。
符号の説明
1…フレーム
2…保持部
3…取っ手部
4…車輪
5…車輪枠
6…車軸
7…保持アーム 7A…抱込アーム 7B…排出アーム
8…駆動部材
9…レバー
10…金属パイプ
11…補強パイプ
12…横パイプ
13…分岐パイプ
14…湾曲パイプ
15…連結パイプ
16…コロ
17…回転軸
18…回転軸
19…垂直プレート
20…引張バネ
21…傾動アーム
22…重り
23…線材 23A…第1の線材 23B…第2の線材
24…回動プレート
25…駆動ロッド
26…連結点
27…ロック機構
28…ロックレバー
29…ロックピン
30…ロールベール
31…ガイドプレート
32…ロック孔
33…スリット孔
34…ロック部

Claims (6)

  1. 先端部にロールベール(30)を保持する保持部(2)を有し、後端部に手で握ることができる取っ手部(3)を有し、取っ手部(3)と保持部(2)との中間に移動用の車輪(4)を設けているフレーム(1)を備えるロールベールの持上運搬装置であって、
    フレーム(1)は、取っ手部(3)と保持部(2)の両方を地面から浮かせる状態で移動できるように、取っ手部(3)と保持部(2)とを通過する水平ラインよりも下方に車輪(4)を配設しており、さらに、車輪(4)はフレーム(1)の両側に平行な姿勢で設けられて、車輪(4)の車軸(6)を中心としてフレーム(1)は取っ手部(3)と保持部(2)とをバランスさせて上下に傾動できるようにしており、
    さらに、保持部(2)は前方又は下方を開口すると共に、ロールベール(30)を保持部(2)に出し入れさせる保持アーム(7)を開口部に傾動できるように設けており、この保持アーム(7)は駆動部材(8)を介して取っ手部(3)側に設けているレバー(9)に連結して、レバー(9)で駆動されるようにしており、
    保持アーム(7)は、ロールベール(30)を外部から保持部(2)に取り込む抱込アーム(7A)と、保持部(2)のロールベール(30)を外部に排出する排出アーム(7B)とを備えており、抱込アーム(7A)が排出アーム(7B)の前方に位置するように、抱込アーム(7A)と排出アーム(7B)の間をフレーム(1)に傾動できるように連結しており、
    抱込アーム(7A)と排出アーム(7B)の間にロールベール(30)を挿入する状態で、抱込アーム(7A)を保持部(2)の内側方向に傾動させて、ロールベール(30)を保持部(2)に取り込み、保持部(2)でロールベール(30)を保持する状態で車輪(4)で移動し、かつ取っ手部(3)を降下させて保持部(2)を上昇させてロールベール(30)を持ち上げ、レバー(9)を駆動して、排出アーム(7B)を保持部(2)の内側から外側方向に傾動させて、保持部(2)のロールベール(30)を排出するようにしてなるロールベールの持上運搬装置。
  2. 抱込アーム(7A)の先端にコロ(16)を設けている請求項1に記載されるロールベールの持上運搬装置。
  3. 排出アーム(7B)の先端にコロ(16)を設けている請求項1に記載されるロールベールの持上運搬装置。
  4. 保持アーム(7)の全体形状がく字状で、中間の折曲部をフレーム(1)に傾動できるように連結している請求項1に記載されるロールベールの持上運搬装置。
  5. レバー(9)にバネを連結しており、このバネが、保持アーム(7)がロールベール(30)を保持部(2)に引き込む位置にレバー(9)を保持する請求項1に記載されるロールベールの持上運搬装置。
  6. 車輪(4)から取っ手部(3)までの距離が、車輪(4)から保持部(2)までよりも長い請求項1に記載されるロールベールの持上運搬装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104554353A (zh) * 2014-12-22 2015-04-29 芜湖鑫泰铜业有限公司 一种运输用牛头车
KR102281254B1 (ko) * 2020-07-13 2021-07-22 박우용 볏짚이송장치

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