JP2005245499A - ミルクフォーマー及びそれを備えたコーヒー飲料製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ミルクフォーマーに蒸気を供給する蒸発ボイラ入口部のパイプ内面へのスケールの付着・堆積を抑制することができるミルクフォーマーを提供する。
【解決手段】 ミルクを保冷するミルク保冷庫82と、所定温度の湯を貯溜する湯タンク11と、湯タンク11から湯を排出させる電磁ポンプ63と、ポンプ63からの湯を用いて蒸気を生成する蒸気ボイラ64と、ボイラ64により生成された蒸気によりミルク保冷庫82からミルクを吸引すると共に、空気を吸引し、吸引ミルクと吸引空気とを混合してミルクフォームを生成するミルカー65とを備えたミルクフォーマー61において、ポンプ63とボイラ64との間に、開弁して外部に連通する蒸気電磁弁68を設け、電磁弁68は、開弁した状態と、一定圧力以上にて外部に連通する状態とに通電制御される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、蒸気を用いてミルクフォームを製造するミルクフォーマー及びこれを用いたコーヒー飲料製造装置に関するものである。
従来のコーヒー飲料製造装置は、所定の粒度に粉砕されたコーヒー豆の挽き豆を耐圧構造とされた抽出室に供給し、この挽き豆にポンプで加圧した所定の高温の湯を通過させることによってコーヒー液を抽出する。通常、挽き豆の抽出時に高温の湯を使用することでコーヒー成分の溶出が促進され、更に係る湯を加圧して供給することで、挽き豆の組織内に湯が浸透し、濃いコーヒー液、即ちエスプレッソコーヒーが得られる。
また、最近では、上記コーヒー飲料製造装置により製造されたコーヒー液にミルクフォームを添えることにより、カプチーノなどのコーヒー飲料の提供が行われる場合がある。そこで、当該コーヒー飲料製造装置にミルクフォームを製造するミルクフォーマーが搭載されているコーヒー飲料製造装置が提案されている。従来のコーヒー飲料製造装置では、粉ミルクと湯を混合してクリームを作成し、これをコーヒー抽出機で抽出したコーヒー液に添えていた。しかし、飲料品質の向上に伴って、生乳からミルクフォームを製造するミルクフォーマーが提案されている。
このミルクフォーマーは、コーヒー抽出機にミルクを供給する際に、ミルクと空気とを混合し、ミルクを泡立てた状態(エアレーション)でコーヒー抽出機に供給するためのものである。ミルクフォーマーにおいて用いられるミルクは、当該ミルクの長時間保存を可能とするため、冷却装置で冷却されている。そのため、ミルクをそのままコーヒー抽出機に供給すると、コーヒー抽出機内のコーヒー液の温度を低下させ、味覚や触感を損なうこととなる。そこで、冷却保存されたミルクは、コーヒー抽出機に供給する際に蒸気発生器や蒸気供給器で発生された蒸気を用いてミルクパックなどのミルク貯蔵器からのミルクを空気と混合し、泡立て、蒸気処理されたミルクの混合物、即ちミルクフォームをコーヒー抽出機に供給する装置が提案されている(特許文献1参照。)。
また、上記以外にも、特許文献2に示すように蒸気供給器からポンプによりミルクを強制的に混合部へ供給することによりミルクと空気の混合を行うものや、特許文献3に示すように霧吹き器の原理を応用し、ミルク供給口に負圧を生じさせることで、ミルクを吸引し、吸引したミルクを蒸気で温め、更に泡状のミルクフォームとして吐出するものも提案されている。
特開平6−22856号公報 特開2000−157231号公報 特開平6−189854号公報
しかしながら、従来のミルクフォーマーでは、ミルクフォームの抽出をある程度行うと、蒸気発生器を構成するボイラの入口部のパイプ内面にスケール(カルキ)が付着する問題がある。これは、ポンプの運転終了後にボイラの入口部のパイプ内に残留した水が蒸発と乾燥を繰り返すことにより生じるものであり、当該スケールが付着した状態で継続してミルクフォームの抽出を行うと、ボイラの入口部のパイプ内にスケールが堆積し、最終的にはパイプを閉塞してしまう。特に、ボイラは、ステンレスパイプをアルミで鋳込んで構成しているため、当該ボイラに温水が供給されると、アルミブロックから熱を受け、水蒸気となり、スチームノズルから吐出される。しかし、ポンプが停止すると、ボイラの入口部まで温水が残留したままとなる。これにより、ポンプ停止時には、常に、ボイラの入口部に水面が形成されるため、集中的にスケールが付着していた。そのため、ボイラによる蒸気発生量の減少や蒸気の発生が不可能となり、適切なミルクフォームが形成できないという問題がある。
そこで、係るスケールの付着・堆積を防止するため、従来では、定期的に湯タンク内にスケール除去剤を添加し、ポンプによりボイラに湯を送出し、スケール除去の作業を行っていた。しかし、作業終了後には、湯タンク内の湯の入れ替えが必要となり、作業が煩雑となる問題があった。
そこで、スケールの発生原因となるカルシウムやマグネシウムなどの硬度成分やシリカを除去した後の湯を蒸気生成に用いることが考えられるが、これら硬度成分やシリカの除去には、イオン交換樹脂を使用した高価な浄水器が必要となり、また、係る浄水器には、フィルタ交換が必要となるため、コストパフォーマンス上、適切でないという問題があった。
本発明のミルクフォーマーは、ミルクを保冷するミルク保冷庫と、所定温度の湯を貯溜する湯タンクと、該湯タンクから湯を排出させるポンプと、該ポンプからの湯を用いて蒸気を生成するボイラと、該ボイラにより生成された蒸気によりミルク保冷庫からミルクを吸引すると共に、空気を吸引し、当該吸引ミルクと吸引空気とを混合してミルクフォームを生成するミルカーとを備えたものであって、ポンプとボイラとの間に、開弁して外部に連通する電磁弁を設け、該電磁弁は、開弁した状態と、一定圧力以上にて外部に連通する状態とに通電制御されるものである。
請求項2の発明のミルクフォーマーは、上記発明において、ポンプの運転が終了した後、所定時間経過後、一定時間電磁弁を開弁するものである。
請求項3の発明のコーヒー飲料製造装置は、上記各発明のミルクフォーマーを備え、所定粒度に粉砕されたコーヒー豆の挽き豆をコーヒー抽出機に供給し、湯タンクから湯をコーヒー抽出機に供給してコーヒー液を抽出すると共に、ミルカーにて生成されたミルクフォームをコーヒー抽出機にて抽出されたコーヒー液に添加可能とされているものである。
本発明によれば、ミルクを保冷するミルク保冷庫と、所定温度の湯を貯溜する湯タンクと、該湯タンクから湯を排出させるポンプと、該ポンプからの湯を用いて蒸気を生成するボイラと、該ボイラにより生成された蒸気によりミルク保冷庫からミルクを吸引すると共に、空気を吸引し、当該吸引ミルクと吸引空気とを混合してミルクフォームを生成するミルカーとを備えたミルクフォーマーにおいて、ポンプとボイラとの間に、開弁して外部に連通する電磁弁を設け、該電磁弁は、開弁した状態と、一定圧力以上にて外部に連通する状態とに通電制御されるので、ポンプとボイラとの間に異常な圧力が負荷される不都合が生じた場合であっても、当該電磁弁が一定圧力以上にて外部に開放するため、迅速に異常圧力に対応することができる。これにより、安全性の向上を図ることができるようになる。
請求項2の発明によれば、上記発明において、ポンプの運転が終了した後、所定時間経過後、一定時間電磁弁を開弁するので、ボイラ入口部のパイプ内に残留する水を、内部の残存圧力で外部に排出することができるようになる。これにより、ボイラ入口部のパイプ内に残留する水の蒸発と乾燥の繰り返しにより生じるスケール(カルキ)の付着及び堆積を抑制することができるようになる。
これにより、スケール除去のメンテナンス作業性を簡素化することができ、使用性の向上を図ることができるようになる。また、ポンプの運転終了後、電磁弁を開放することで、ボイラ内の圧力を排出することができ、ミルカーへのミルク供給の切れを良くすることができるようになる。
請求項3の発明によれば、上記各発明のミルクフォーマーを備え、所定粒度に粉砕されたコーヒー豆の挽き豆をコーヒー抽出機に供給し、前記湯タンクから湯を前記コーヒー抽出機に供給してコーヒー液を抽出すると共に、前記ミルカーにて生成されたミルクフォームを前記コーヒー抽出機にて抽出されたコーヒー液に添加可能とされているので、一台の装置にてコーヒー液に上質なミルクフォームを抽出することができるようになる。
本発明は、従来の技術的課題を解決するために、ミルクフォーマーに蒸気を供給する蒸発ボイラ入口部のパイプ内面へのスケールの付着・堆積を抑制することができるミルクフォーマーを提供する。以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明のコーヒー飲料製造装置1の正面図、図2のコーヒー飲料製造装置1の側面図、図3はコーヒー飲料製造装置1の内部概略構成図をそれぞれ示している。
本実施例は、本発明のミルクフォーマー61を備えたコーヒー飲料製造装置1であり、前面にコーヒー液を排出するコーヒー液ノズル2と、ミルクフォームを排出するミルクフォームノズル3とを一体に備えたノズル部材4を備えた本体6により構成されている。そして、このノズル部材4の下方には、抽出されたコーヒー液を受容するカップを載置するカップ支持台7が設けられている。尚、図1中、5は排出する飲料の種類を選択する複数の飲料選択ボタンであり、8はコーヒー液の抽出に使用された残滓を受容すると共に、前方に引出自在に設けられた残滓受容部であり、9はコーヒー豆を収容する豆貯蔵容器である。
ここで、図3を参照してコーヒー飲料製造装置1の内部構成について説明する。本実施例のコーヒー飲料製造装置1は、本体6内に、湯タンク11と、湯タンク11の底部に取り付けられたポンプ(ギヤポンプ)12と、コーヒー抽出機13と、詳細は後述するミルクフォーマー61を備えている。湯タンク11は、数リットルの飲料水を貯水可能とするタンクであり、内部には、貯水された飲料水を例えば+97℃に加熱保温する図示しないヒータが設けられている。また、湯タンク11の底部に設けられたポンプ12は、湯タンク11内の湯を加圧して排出するポンプであり、このポンプ12の排出口には、流量計14と、詳細は後述する給湯側電磁弁15とが順次介設された給湯側配管16が接続されており、この給湯側配管16の他端には、コーヒー抽出機13が接続されている。
そして、この給湯側配管16には、流量計14と給湯側電磁弁15との間に位置して循環経路を構成する循環用電磁弁17を備えた循環用配管18が接続されており、この循環用配管18の他端は、湯タンク11に接続されている。更に、循環用配管18には、循環用電磁弁17と湯タンク11との間に位置してポンプ12とを接続するバイパス配管19が接続されている。このバイパス配管19には、ポンプ12内の湯を湯タンク11に還流するためのリリーフ弁21が設けられている。
また、この給湯側配管16には、給湯側電磁弁15とコーヒー抽出機13との間に位置して一端が外部に開放された湯排出用配管26が接続されている。この湯排出用配管26には、コーヒー抽出機13や後述する抽出側配管24内の残液等を外部に排出を制御するための残液リリーフ弁27が設けられている。
他方、コーヒー抽出機13の上方には、前記豆貯蔵容器9が設置される。この豆貯蔵容器9の下方には、豆貯蔵容器9に貯蔵されたコーヒー豆を高速回転する図示しない粉砕刃によって所定の粒度にまで粉砕するコーヒーミル22が設けられており、更に、このコーヒーミル22の下方には、当該コーヒーミルにおいて粉砕されたコーヒー粉をコーヒー抽出機13内に収容するためのシュート23が設けられている。そして、このコーヒー抽出機13の下部には、コーヒー液の抽出経路を構成する抽出側配管24が接続され、この抽出側配管24には、抽出されたコーヒー液の排出を制御する抽出電磁弁25が介設されている。この抽出電磁弁25の下流側の抽出側配管24には、前記コーヒー液ノズル2が接続されている。これにより、カップ支持台7に配置された図示しないカップにコーヒー液を注入可能としている。
尚、カップには、コーヒー液の注入と共に購買者の要望により砂糖やクリームが注入されるが、これらの供給系統については図示及び説明を省略する。また、コーヒーミル22からシュート23に挽き豆を供給する際、計量器により計量が行われるが、これらについても図示を省略する。
次に、図4を参照してコーヒー抽出機13の構成について説明する。コーヒー抽出機13は、コーヒーミル22からシュート23を介して供給される挽き豆を収容するシリンダー31と、このシリンダー31に挿脱自在とされるピストン32と、このピストン32を駆動するピストン駆動モータ33と、当該モータ33とピストン32を連結するトルク伝達部34とを備え、これらシリンダー31と、ピストン32と、ピストン駆動モータ33と、トルク伝達部34とによりシリンダーユニットDを構成している。また、コーヒー抽出機13は、シリンダーユニットD全体を所定の角度に傾斜させるためのユニット駆動モータ35と、シリンダーユニットDが傾斜した際にシリンダー31の上面開口を閉塞する蓋部材36と、この蓋部材36をユニット駆動モータ35を駆動源としてシリンダー31に係合させるギヤ37とを備える。尚、このギヤ37は回転軸37Aにより軸支されている。また、蓋部材36は、該蓋部材36に形成された図示しない貫通孔を介して、前記給湯側配管16を挿入可能な構成とされており、シリンダー31の底面開口には、トルク伝達部34を介して前記抽出側配管24が接続されている。尚、図4中、Wはシュート23の下部に設けられたワイパーである。
次に、図5を参照して給湯側電磁弁15及び抽出側電磁弁25の構成について説明する。図5は、電磁弁15又は25の長手方向の断面図を示している。尚、給湯側電磁弁15及び抽出側電磁弁25は、同様の構成であるため、以下、給湯側電磁弁15を例に挙げて説明する。給湯側電磁弁15は、流通方向(図5では上下方向)に開口する本体41と、該本体41の内部に収容される弁体42と、本体41の上流側(図5では下側)の開口部に設けられる上流側保持部材43と、本体41の下流側(図5では上側)の開口部に設けられる下流側保持部材44と、通電により弁体42の開閉を制御するコイル45と、このコイル45を本体41に固定する第1の固定具46と、第2の固定具47とから構成される。
上流側保持部材43は、内部に小径部43Aと、弁体42の収納部43Bを形成し、これら小径部43A及び収納部43Bは、弁体42の離接によって開閉される開口48が形成される隔壁部43Cにより区画される。弁体42の上流側保持部材43側端部は、保持部材43の開口48を被覆可能な寸法に形成されていると共に、側面は、当該保持部材43の内径よりも所定寸法だけ小さく形成されている。そして、上流側保持部材43内に位置する弁体42の側面には、孔49が形成されている。更に、この弁体42の下流側保持部材44側には、一端が下流側保持部材44に固定されると共に、当該弁体42を開口48側に付勢するスプリング(付勢部材)50が設けられている。尚、このスプリング50により、電磁弁15内に浸入したコーヒー液を所定圧力以上となるように調整する調整機構を構成するものとする。
そして、上流側保持部材43及び下流側保持部材44の本体41側の端部には、それぞれ外方に延出したフランジが形成されており、第1の固定具46及び第2の固定具47に予め形成された係合孔に内方から挿入することにより係止可能とされている。そして、これら第1の固定具46及び第2の固定具47が、ネジ51、51により螺合されることにより、給湯側電磁弁15が組立られる。そして、本実施例では、給湯側電磁弁15の上流側保持部材43の端部開口には、流量計14側に接続された給湯側配管16が接続され、下流側保持部材44の端部開口には、コーヒー抽出機13側に接続された給湯側配管16が接続される。尚、抽出側電磁弁16も当該給湯側電磁弁15と同様に構成されると共に、本実施例では、抽出側電磁弁16の上流側保持部材43の端部開口には、コーヒー抽出機13側に接続された抽出側配管24が接続され、下流側保持部材44の端部開口には、コーヒー液ノズル2側に接続された抽出側配管24が接続される。
また、本実施例のコーヒー飲料製造装置1は、図示しない制御装置を備えており、この制御装置は、プログラムやデータを記憶するメモリ、クロック信号を生成するタイマ、前記クロック信号及び前記プログラムに基づいて動作するCPUを備えている。更に、この制御装置の入力側には、流量計14などが接続されていると共に、出力側には、前記ポンプ12、給湯側電磁弁15、循環用電磁弁17、リリーフ弁21、抽出側電磁弁25、残液リリーフ弁27、ピストン駆動モータ33、ユニット駆動モータ35、コイル45や後述する温度センサなどが接続され、当該制御装置の出力に基づき制御されるものとする。
次に、前記ミルクフォーマー61の構成について説明する。本実施例のミルクフォーマー61は、湯供給配管62と、電磁ポンプ63と、蒸気ボイラ64と、ミルカー65とを備えている。湯供給配管62は、湯タンク11と電磁ポンプ63を接続する湯供給配管62Aと、電磁ポンプ63と蒸気ボイラ64を接続する湯供給配管62B及び62Cと、蒸気ボイラ64と詳細は後述するミルカ−65を接続する湯供給配管62Dとから構成される。電磁ポンプ63と蒸気ボイラ64との間に位置する湯供給配管62B及び62Cは、例えばシリコンチューブにて構成されており、これら湯供給配管62B及び62Cは、分岐配管67を介して接続される。この分岐配管67には、上記給湯側電磁弁15と同様に構成される蒸気電磁弁68が設けられる。尚、この蒸気電磁弁68は、上流側保持部材43の端部開口が、湯供給配管62に接続された分岐配管67が接続され、下流側保持部材44の端部開口が、外部に開放された図示しない配管に接続されるものとする。
蒸気ボイラ64は、内部に図示しないヒータを備え、湯タンク11から湯供給配管62A、電磁ポンプ63、湯供給配管62B及び62Cを介して供給された湯を例えば約+170℃に加熱し、蒸気を生成し、ミルカー65へ蒸気を供給するものである。また、蒸気ボイラ64には図示しない温度センサが設けられており、この温度センサの検出に基づいて設定した蒸気温度となるように前記制御装置により温度制御が行われる。更にまた、この蒸気ボイラ64の下流側からミルカー65までを構成する湯供給配管62Dには、蒸気ボイラ64からの熱の漏洩を抑制するための図示しない保温チューブが外装されているものとする。
次に、図6乃至図11を参照してミルカー65の構造について説明する。図6はミルカー65及び各部品の側面図、図7は洗浄ピン95と空気吸込キャップ81を示す図、図8は従来の洗浄ピン120と空気吸込キャップ81を示す図、図9は本体71の平面図、図10はミルカー65の平面図、図11は図10の断面図、図12は図11の分解図、図13はミルカーキャップ84の平面図を示している。ミルカー65は、略円筒状の本体71により構成されており、この本体71の側面には、中心よりも左右どちらか一方に偏重すると共に、当該本体71の内部に突出した吐出部72が一体に形成され、本体71の底面には、本体71内にて生成されたミルクフォームを排出する前記ミルクフォームノズル(排出部)3が一体に形成される。
吐出部72は、左右に開口した略円筒状を呈しており、本体71に接続される側とは反対側の端部には、蒸気ボイラ64の下流側に位置する湯供給配管62Dの端部が図6に示すような蒸気ノズル74を介して接続される。この蒸気ノズル74は、内部に左右に連通した蒸気通路が形成され、一端には蒸気を吐出部72に吐出する小穴74Aが形成されると共に、側面には、吐出部72の内壁及び湯供給配管62Dとの接続を密着するためOリング74Bが設けられている。
吐出部72の下面には、吐出部72内部に連通したミルク吸込ノズル75が接続されていると共に、吐出部72の上面には、ミルク吸込ノズル75と対向する箇所に、同じく吐出部72内部に連通した空気吸込ノズル76が接続されている。
ミルク吸込ノズル75には、一端が、詳細は後述するミルク保冷庫82に収納されるミルクパック83内に挿入されるミルク吸引チューブ77が接続される。尚、このミルク吸引チューブ77のミルクパック83側の端部(先端)には、重り部材78が設けられている。この重り部材78は、ミルクパック83の下部にまでミルク吸引チューブ77を沈めるため、本実施例では、約20gの質量とする。また、この重り部材78は、底面から側面に渡って切欠78Aが形成されており、ミルクパック83の底面に残留したミルクをも容易に吸引可能な構成とされている。
空気吸込ノズル76には、空気吸込チューブ79が接続されると共に、この空気吸込チューブ79の他端開口には、空気吸込キャップ81が着脱自在に取り付けられる。この空気吸込キャップ81は、先端に小穴81Aが形成された筒状部材であり、この小穴81A周囲には、チューブ79側に対向する方向に突出した周壁81Bが形成されていると共に、先端近傍には、外方に突出したフランジ81Cが形成されている。これにより、空気吸込ノズル76は、一度に少量の空気を吸い込むことが可能となる。また、空気吸込キャップ81は、小穴81A近傍に周壁81Bが形成されていることから、洗浄等により空気吸込キャップ81を手指で触った場合であっても、直接小穴81Aに触れ、小さなゴミなどを詰め込み、閉塞させる不都合を回避することができる。また、フランジ81Cが形成されていることから容易に取り扱うことが可能となる。
尚、この空気吸込キャップ81の小穴81Aの詰まりの洗浄には、図7に示すような洗浄ピン95を用いる。この洗浄ピン95は、樹脂製の柄部95Aと、この柄部95Aから突出する金属製のピン部95Bとから構成され、このピン部95Bの基部は、柄部95Aと一体に形成された薄皮部95Cにより被覆されている。この薄皮部95Cは、ピン部95Bの先端に向かうに従って徐々に薄くなるよう形成されている。尚、図8は従来の洗浄ピン120を示す図であり、係る従来の洗浄ピン120は、樹脂製の柄部120Aに直接金属製のピン部120Bが設けられる構成とされている。
これにより、本発明の洗浄ピン95により空気吸込キャップ81の小穴81Aの詰まりを洗浄した際に、ピン部95Bの基部に応力がかかっても、ピン部95Bの基部を柄部95Aと一体に形成された薄皮部95Cにより保持することができる。そのため、従来のようにピン部120Bの基部に何も補強がされていない場合と比して、耐久性の向上を図ることができ、ピン部95Bが折れるなどの不都合を回避することができるようになる。これにより、空気吸込キャップ81の小穴81Aの洗浄中にピン部95Bが折れてしまうことによる誤飲事故の発生を防止することができるようになる。
尚、本実施例における洗浄ピン95は、上述したように薄皮部95Cは、ピン部95Bの先端に向かうに従って徐々に薄くなるよう形成されているので、より一層ピン部95Bの基部の耐久性の向上を図ることができる。
一方、ミルカー65の吐出部72が本体71内に接続される側の端部は、図9に示すように当該吐出部72の端部開口72Aが本体71の内壁に沿って形成される。この開口72Aの縁部であって、本体71内に突出している突出部72Bは、本体71の内周面と略同心円弧状を呈する湾曲部72Cが形成されると共に、湾曲部72Cの端部(開口72Aとは反対側)から本体71の内壁に渡って指向部72Dが形成されている。
更に、本体71の底面中央部に形成されたミルクフォームノズル3内には、図9に示すようにミルクと空気の混合物であるミルクフォームの吐出方向に指向して当該ノズル3内を仕切ると共に、吐出部72と略平行に形成された仕切部材3Aが形成される。本実施例では、仕切部材3Aの上端は本体71の底面の高さと略同一とされるように形成される。尚、当該仕切部材3Aの上端は、本体71の底面の高さよりも低くてもよいものとする。
また、本体71の上面開口縁には、図12に示すように外側に突出する2つの被嵌合部71A、71Bが形成されている。これらは対向する位置に形成されていると共に、本実施例では、一方の被嵌合部71Aは、他方の被嵌合部71Bよりも小さく形成されている。そして、係る本体71の上面開口には、図11及び図12に示すように本体71内方に突出した突出部84Aが形成されるミルカーキャップ84が着脱自在に閉塞されるものとする。突出部84Aの周面にはOリング84Bが設けられる。
また、このミルカーキャップ84の周縁部には、本体71の上面開口縁に形成される被嵌合部71A、71Bの下側に嵌合する嵌合部84C、84Dが形成されている。これら嵌合部84C、84Dは対向する位置に形成されていると共に、本実施例では、一方の被嵌合部84Cは、他方の被嵌合部84Dよりも小さく形成されており、嵌合部84Cが本体71の被嵌合部71Aに嵌合し、嵌合部84Dが本体71の被嵌合部71Bの嵌合する構成とされている。更に、このミルカーキャップ84の上面には、本体71に取り付けられた際に、本体71の吐出部72に形成される空気吸込ノズル76を退避する切欠84Eが形成されている。
これにより、本体71の被嵌合部71A、71Bと、ミルカーキャップ84の嵌合部84C、84Dを少許ずらした状態で、本体71の上面開口をミルカーキャップ84にて被覆し、ミルカーキャップ84を回動させ、各被嵌合部71A、71Bを各嵌合部84C、84Dに嵌合させることで、簡単な操作にて確実に本体71にミルカーキャップ84を密着して取り付けることが可能となる。尚、このとき、ミルカーキャップ84には、本体71の吐出部72に形成される空気吸込ノズル76を退避するための切欠84Eが形成されているため、本体71に取り付ける際のミルカーキャップ84の位置決めを容易に行うことができる。また、ミルカーキャップ84に形成される切欠84Eにより、本体71に形成される空気吸込ノズル76を避けることができるため、空気吸込ノズル76がミルカーキャップ84の取り付けの邪魔になる不都合を回避することができる。
一方、前記ミルク保冷庫82は、図14に示すように上面に開口を有し、内部に市販のミルクパック83を収納可能な本体82Aと、本体82の上面開口をヒンジ部材82Bにより開閉自在に閉塞する蓋82Cとから構成されている。この本体82の上面開口縁部には、蓋82Cを閉塞した状態で、ミルクパック83に挿入される前記ミルク吸引チューブ77を外部に引き出すための切欠82Dが形成されている。そして、この本体82は、内壁に図示しない断熱材が設けられていると共に、本体82内には、図示しない冷却装置が配設されており、収納されるミルクパック83を冷却可能としている。
以上の構成により、ミルクフォーマー61の動作について説明する。ミルクの供給が要求される飲料の飲料選択ボタン5が操作された際に、前記制御装置の出力により、電磁ポンプ63が所定時間、例えば約10秒間、運転される。これにより、湯タンク11内の湯が湯供給配管62A、62B、62C内に排出され、排出された湯は蒸気ボイラ64に浸入する。ここで、湯タンク11内に貯溜される湯の温度は、上記コーヒー抽出機13で用いるのに適した温度、例えば+97℃に設定されるため、蒸気ボイラ64には、この約100℃に近い温度の湯水が供給される。蒸気ボイラ64内に供給された湯は当該蒸気ボイラ64により、更に加熱され、ミルクフォーマー61に適した温度、例えば+170℃にまで昇温され蒸気とされる。蒸気ボイラ64からの蒸気の排出は、電磁ポンプ63の運転終了後も、既に蒸気ボイラ64内に供給された湯水が蒸気に変換される例えば約7秒間も、行われる。
尚、本実施例では、制御装置は、電磁ポンプ63の運転が終了した後、所定時間、例えば約5秒経過後、一定時間、例えば約2秒間分岐配管67に接続される蒸気電磁弁68に通電を行い、該蒸気電磁弁68を開弁とする。これにより、蒸気ボイラ64の入口部のパイプ内に残留する湯水を、蒸気ボイラ64内の水蒸気の圧力で排出することができる。
そのため、蒸気ボイラ64の入口部のパイプ内に残留する水の蒸発と乾燥の繰り返しにより集中的に付着・堆積するスケール(カルキ)の発生を抑制することができるようになる。これにより、格別なスケール除去のメンテナンス作業を簡素化することができ、使用性の向上を図ることができるようになる。
電磁ポンプ63の運転が終了した直後に蒸気電磁弁68を開放すると圧力が高すぎるために勢いよく水蒸気が吐出されて危険であるので、本発明では、電磁ポンプ63の運転が終了した後、所定時間経過させ、ある程度圧力を低下させた後、蒸気電磁弁68を開弁するものである。それにより、危険も回避できると共に、水も排出することができる。
そして、上述したように蒸気ボイラ64により生成された蒸気は、該蒸気ボイラ64の下流側に接続された湯供給配管62D及び蒸気ノズル74を介してミルカー65の吐出部72内に噴射される。ここで、蒸気が吐出部72内のミルク吸込ノズル75及び空気吸込ノズル76の近傍を通過する際に、吐出部72内に負圧が生じ、ミルク吸込ノズル75からは、ミルクパック83内のミルクがミルク吸引チューブ77を介して吐出部72内に吸い込まれ、空気吸込ノズル76からは、外部の空気が空気吸込キャップ81及び空気吸込チューブ79を介して吐出部72内に吸い込まれる。
そして、吐出部72内を通過する蒸気によって吐出部72内に吸引されたミルク(吸引ミルク)と空気(吸引空気)は、吐出部72の内壁に沿ってミルカー65の本体71内に吐出される。尚、このとき、吐出部72内を通過する蒸気は、制御装置によって電磁ポンプ63の運転が終了した後、所定時間経過後、一定時間蒸気電磁弁68に通電を行い、開弁されることで、上述した如く蒸気ボイラ64内の圧力を排出することができるため、ミルカー65へのミルク供給の切れを良くすることができるようになる。そして、本体71内に吐出されたミルクと空気は、蒸気の圧力により、本体内壁71内に沿って旋回する。この旋回により、ミルクと空気とが混合され、泡立てられた状態となり、本体71の底面に形成されたミルクフォームノズル3から吐出され、当該ノズル3の下方に載置されたカップなどに供給される。
ここで、本実施例のミルカー65は、吐出部72が本体71内に突出して形成されているため、吐出部72の端部開口72Aから本体71内に吐出されたミルクと空気は、初め本体71の内壁に沿って旋回し、更に、混合されたミルクと空気の一部が突出部72Bの湾曲部72Cに沿って更に旋回することにより、本体72内における回転が促進される。これにより、本体72内においてミルクと空気の混合により形成されるミルクフォームの旋回時間を十分に確保することができるようになる。そのため、ミルクと空気の撹拌を十分に行うことができ、きめ細かな上質のミルクフォームを生成することができるようになる。
また、本体71内を旋回するミルクフォームの一部は、突出部72Bの指向部72Dに衝突し、本体71の中央に指向される。これにより、ミルクフォームのミルクフォームノズル3からの排出を促進することができ、上質のミルクフォームを短時間で生成し、円滑に排出することができるようになる。
更にまた、ミルクフォームノズル3内には、混合物の吐出方向に指向して当該ノズル3内を仕切る仕切部材3Aが形成されているため、従来の如く本体72内において生成されたミルクフォームがミルクフォームノズル3内において旋回しながら落下する不都合を回避することができるため、ノズル3内に落下したミルクフォームを真っ直ぐに落下させることができる。これにより、排出までの所要時間を短縮することができる。そのため、より一層よい状態でミルクフォームをカップなどに排出することができ、提供するミルクフォームの品質の向上を図ることができるようになる。
また、本実施例では、ミルカー65の本体71の上面開口を閉塞するミルカーキャップ84は、詳細は上述したように被嵌合部71A、71Bと嵌合部84C、84Dの嵌合により確実に本体71に取り付けることができる。そのため、本体71内に加わる圧力などにより、ミルカーキャップ84が本体71から緩み、若しくは、浮き上がることで、ミルクフォーム形成時に本体71内に余分な空気が侵入する不都合を回避することができる。そのため、水蒸気と空気とミルクの混合比を安定させることができ、これによっても、良質のミルクフォームを製造することが可能となる。
尚、上述した如きミルカー65への蒸気供給時において、メンテナンスの不良などにより蒸気ノズル74などにカルキが固着し、ノズル74内を閉塞する場合がある。かかる場合には、蒸気ノズル74と電磁ポンプ63との間に異常な圧力が負荷されることとなるが、本実施例では、電磁ポンプ63と蒸気ボイラ64との間に給湯側電磁弁15と同様に構成される蒸気電磁弁68が設けられていることから、当該蒸気電磁弁68が非通電状態とされていても一定圧力以上にて外部に連通するため、当該異常な圧力が外部に開放される。これにより、ミルクフォーマー61の安全性を向上させることができるようになる。
次に、本実施例のコーヒー飲料製造装置1の動作について説明する。尚、飲料選択ボタン5の操作が行われる前は、何れの電磁弁も非通電とされ、閉鎖若しくは、一定圧力以上にて湯の流通を許容する状態とされているものとする。先ず初めに、作業者が、本体6に設けられた飲料選択ボタン5の内、何れかのボタン5を操作することにより、制御装置に抽出開始入力が行われる。これにより、制御装置は、循環用電磁弁17を開放し、所定時間、本実施例では4秒間、ポンプ12の低速運転を行う配管昇温工程を実行する。これにより、湯タンク11内の湯がポンプ12により給湯側配管16を介して循環経路を構成する循環用電磁弁17及び循環用配管18に送出される。そして、ポンプ12と給湯側電磁弁15との間に位置する給湯側配管16内に滞溜する湯は循環用電磁弁17を介して循環用配管18に圧送され、湯タンク11に戻される。これにより、湯タンク11から供給される約+90℃乃至+95℃の高温の湯でポンプ12と給湯側電磁弁15との間に位置する給湯側配管16の昇温を行うことができる。
上記配管昇温工程が開始してから上記所定時間経過後に、制御装置は、ポンプ12の運転を停止し、次いで循環用電磁弁17を閉鎖し、配管昇温工程を終了する。尚、この場合において、本実施例では、循環用電磁弁17に隣接して給湯側配管16に介設される給湯側電磁弁15は、上述した如く非通電とされ、一定圧力以上にて湯の流通を許容する状態とされていることから、循環用電磁弁17が開閉状態から閉鎖される状態に移行した際に生じる配管16内の圧力変化によるショックを当該給湯側電磁弁15に設けられたスプリング50にて緩衝することができる。これにより、給湯側電磁弁15の損傷を未然に回避することができると共に、当該電磁弁15の耐久性の向上を図ることができるようになる。
一方、コーヒー抽出機13は、前回のコーヒー液の供給工程の終了後に次回の抽出準備工程が行われている。即ち、抽出準備工程では、先ず、制御装置は、図15に示すようにコーヒー抽出機13のシリンダー31を直立した状態とし、予め豆貯蔵容器9内のコーヒー豆をコーヒーミル22において粉砕し、挽き豆Pとした状態で、シュート23を介してシリンダー31内に供給する。その後、挽き豆Pの供給が終了した時点で、制御装置は、図16に示すようにピストン駆動モータ33に通電してギヤ37を駆動し作動させ、シリンダーユニットDの全体を下端を中心として下方(矢印の方向)に回動させ、シリンダー31を所定の角度に傾斜させる。その後、制御装置は、図17に示すように蓋部材36でシリンダー31の上端開口を密封する。このとき、制御装置は、シリンダーユニットDの傾斜に同期して蓋部材36を下降させ、シリンダー31内に挿入し、ピストン駆動モータ33の駆動を停止する。このとき、ギヤ37は図15の状態から180°回転した位置で停止しているものとする。更に、制御装置は、図18に示すようにピストン駆動モータ33を作動させ、トルク伝達部34を介してピストン32を押し上げ、シリンダー31内の挽き豆Pを圧縮する。
そして、この状態で、制御装置は、コーヒー液抽出工程に移行し、供給側電磁弁15を開放すると共にポンプ12を駆動する。これにより、0.3MPaの圧力で約+90℃乃至+95℃に加熱された高温の湯がシリンダー31に供給される。
その後、制御装置は、キャップ36で密封されたシリンダー31に高温且つ加圧された湯が給湯側配管16を介して供給され、圧縮された挽き豆Pからコーヒー液が抽出される。このとき、シリンダー31内には、高温高圧の湯が供給されるため、抽出初期からコーヒー成分を十分に溶出した濃いコーヒー液を抽出することが可能となる。
そして、コーヒー抽出機13のシリンダー31にて抽出されたコーヒー液は、抽出側配管24及び抽出側電磁弁25を介してコーヒー液ノズル2に排出される。ここで、抽出側電磁弁25は、制御装置により、一定圧力、例えば0.3MPa以上にてコーヒー液の流通を許容する状態とすることにより、抽出されるコーヒー液に一定圧力、本実施例では、ポンプ12にて0.3MPaの圧力が加えられており、シリンダー31において膨潤した挽き豆Pにより更に圧力が加えられることから、実際には0.4MPa以上の圧力を加えることができるようになる。これにより、コーヒー液の液面上にきめ細かい良質な泡を生成することができると共に、濃い芳醇な味と香りのコーヒー液を得ることができ、コーヒー液の品質の向上を図ることができるようになる。
尚、上記給湯側電磁弁15及び抽出側電磁弁25は、上述した如くコイル45への通電/非通電により、電磁弁の開弁状態と、一定の圧力以上にて湯の流通を許容する状態とすることが可能となり、容易に本発明を実現することができる。尚、電磁弁にて許容する圧力は、スプリング50を調整することにより、任意に変更することができる。
また、給湯側配管16を介してシリンダー31に湯を供給する直前に、制御装置は、ポンプ12を所定時間作動させ、ポンプ12内の温度が低下した湯をバイパス管19及びリリーフ弁21を介して湯タンク11に戻し、新たに高温の湯を給湯側配管16に圧送する動作を行う。そして、制御装置は、ポンプ12内の湯の交換を終了した時点で、ポンプ12を一旦停止し、リリーフ弁21を閉鎖する。リリーフ弁21を閉鎖した状態で、給湯側配管16からシリンダー13に給湯を行うことにより、より高温且つ高圧の湯を供給することができる。
そして、カップなどにコーヒー液の抽出を行っている際に、制御装置により電磁ポンプ63に通電を行うことにより、ミルクフォーマー61を詳細は上述した如く作動させることが可能となり、抽出されたコーヒー液の上面に泡立てられたミルクを注ぐことができる。
その後、制御装置は、コーヒー液の抽出終了後に、ポンプ12の駆動を停止し、抽出滓廃棄行程に移行する。当該工程では、制御装置は、図19に示すようにピストン駆動モータ33を駆動してピストン32を更に上昇させ、このピストン32の上昇動作に基づいて抽出滓をパッキングすることにより滓中のコーヒー液を絞る。これにより、シリンダー31内のコーヒー液は抽出側配管24に送られると共に、挽き豆Pは圧縮される。
その後、制御装置は、ピストン駆動モータ33を逆回転し、図20に示すようにピストン34を押し下げ、給湯側配管16中の湯の一部と、抽出側配管24中のコーヒー液がシリンダー31内に吸い込まれる。ここで、制御装置は、抽出側電磁弁25及び残液リリーフ弁27を開放することから、抽出側配管24やコーヒー抽出機13と残液リリーフ弁27管の給湯側配管16内が大気に開放され、給湯側配管16内に残留した残液が湯排出用配管26より外部に排出される。これにより、抽出側配管24内の残液の流通を容易とすることができ、当該残液を効率的に処理することができるようになる。そのため、次回のコーヒー液の抽出時に、前回の抽出時の残液が混入し、品質の低下を招く不都合を回避することができるようになる。尚、この場合において、制御装置は、給湯側電磁弁15を一定の圧力以上にて湯の流通を許容する状態とすることで、従来の逆止弁の如く湯の逆流を防止することができる。
その後、制御装置は、モータ35及びギヤ37を作動させ、図21に示すように蓋部材36をシリンダー31の上端開口から離間させる。更に、制御装置は、ピストン駆動モータ33を作動させ、ピストン32を再び押し上げる。これにより、挽き豆Pの抽出滓がシリンダー31下部から押し上げられる。更に、制御装置は、図22に示すようにモータ35及びギヤ37を作動させ、シリンダーユニットDを上方(矢印の方向)に回動させ、シリンダー31を直立状態とする。この回転により、シリンダー31から押し出されていた抽出滓は、シュート23の下部に設けられるワイパーWにより掻き落とされ、前記残滓受容部8に落下し、廃棄される。その後、制御装置は、抽出滓の廃棄後、ピストン駆動モータ33を逆転駆動してピストン32を下降させることによって1回の販売動作を終了する。
以上の構成により、本実施例によれば、コーヒー抽出機13の下流側に設けられた抽出側電磁弁25によって一定圧力、0.3MPa以上のコーヒー液の流通のみを許容することにより、抽出の初期から上面にきめ細かな良質な泡を形成することができるエスプレッソコーヒーをカップに供給することができるようになる。これにより、味覚的にも視覚的にも質の向上を図ることが可能となる。
また、本実施例では、コーヒー液の圧力調整としてニードル弁や逆止弁、更には圧力センサを用いていないため、従来に比して著しく構造を簡素化することができ、コストの削減を図ることができるようになる。
本実施例のコーヒー飲料製造装置の正面図である。 コーヒー飲料製造装置の側面図である。 コーヒー飲料製造装置の内部概略構成図である。 コーヒー抽出機の内部構成図である。 給湯側電磁弁及び抽出側電磁弁の断面図である。 ミルカー及び各部品の側面図である。 洗浄ピン及び空気吸込キャップを示す図である。 従来の洗浄ピン及び空気吸込キャップを示す図である。 ミルカー本体の平面図である。 ミルカーの平面図である。 図10の断面図である。 図11の分解図である。 ミルカーキャップの平面図である。 ミルク保冷庫の側面図である。 コーヒー抽出機の動作を示す説明図である。 コーヒー抽出機の動作を示す説明図である。 コーヒー抽出機の動作を示す説明図である。 コーヒー抽出機の動作を示す説明図である。 コーヒー抽出機の動作を示す説明図である。 コーヒー抽出機の動作を示す説明図である。 コーヒー抽出機の動作を示す説明図である。 コーヒー抽出機の動作を示す説明図である。
符号の説明
1 コーヒー飲料製造装置
2 コーヒー液ノズル
3 ミルクフォームノズル
4 ノズル部材
5 飲料選択ボタン
6 本体
11 湯タンク
12 ポンプ
13 コーヒー抽出機
61 ミルクフォーマー
62、62A、62B、62C、62D 湯供給配管
63 電磁ポンプ
64 蒸気ボイラ
65 ミルカー
67 分岐配管
68 蒸気電磁弁
71 本体
71A、71B 被嵌合部
72 吐出部
74 蒸気ノズル
74A 小穴
75 ミルク吸込ノズル
76 空気吸込ノズル
77 ミルク吸引チューブ
81 空気吸込キャップ
81A 小穴
82 ミルク保冷庫
83 ミルクパック
84 ミルカーキャップ
84A 突出部
84C、84D 嵌合部
95 洗浄ピン
95A 柄部
95B ピン部
95C 薄皮部

Claims (3)

  1. ミルクを保冷するミルク保冷庫と、所定温度の湯を貯溜する湯タンクと、該湯タンクから前記湯を排出させるポンプと、該ポンプからの湯を用いて蒸気を生成するボイラと、該ボイラにより生成された蒸気により前記ミルク保冷庫からミルクを吸引すると共に、空気を吸引し、当該吸引ミルクと吸引空気とを混合してミルクフォームを生成するミルカーとを備えたミルクフォーマーにおいて、
    前記ポンプとボイラとの間に、開弁して外部に連通する電磁弁を設け、該電磁弁は、開弁した状態と、一定圧力以上にて外部に連通する状態とに通電制御されることを特徴とするミルクフォーマー。
  2. 前記ポンプの運転が終了した後、所定時間経過後、一定時間前記電磁弁を開弁することを特徴とする請求項1のミルクフォーマー。
  3. 請求項1又は請求項2のミルクフォーマーを備え、所定粒度に粉砕されたコーヒー豆の挽き豆をコーヒー抽出機に供給し、前記湯タンクから湯を前記コーヒー抽出機に供給してコーヒー液を抽出すると共に、前記ミルカーにて生成されたミルクフォームを前記コーヒー抽出機にて抽出されたコーヒー液に添加可能とされていることを特徴とするコーヒー飲料製造装置。
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