JP2005244664A - 音配信装置およびその方法、音再生装置、バイノーラルシステム、バイノーラル音響配信装置およびその方法、バイノーラル音響再生装置、記録媒体作成装置およびその方法、画像配信装置、画像表示装置 - Google Patents

音配信装置およびその方法、音再生装置、バイノーラルシステム、バイノーラル音響配信装置およびその方法、バイノーラル音響再生装置、記録媒体作成装置およびその方法、画像配信装置、画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のダミーヘッドの中から所望のダミーヘッドで集音された音響信号を選択的に再生することが可能な音声配信装置およびその方法、音声再生装置を得ること。
【解決手段】それぞれ異なる条件で音源4の発した音を同時に集音して音響信号を生成する複数の集音部2xと、音声再生装置から送信される、集音部2xで生成された複数の音響信号を選択するための選択情報を受信する送受信部1と、送受信部1で受信した選択情報に基づいて集音部2xで集音された複数の音響信号から1または複数の音響信号を選択する選択部6と、選択部6で選択された音響信号を送信する送受信部1と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、集音された音響信号を遠隔地で再生する音配信装置およびその方法、音再生装置、バイノーラルシステム、バイノーラル音響配信装置およびその方法、画像表示装置、画像配信方法、バイノーラル音響再生装置、記録媒体作成装置およびその方法に関するものである。
従来、コンサート等の公演を自宅等の会場以外の場所で視聴する場合は、会場に設置されたマイク等によって録音された信号をCD(Compact Disc)等を介して視聴していた。このCD等に収録された音響信号はステレオや5.1チャンネルでの再生に限られ、臨場感のある再生であるとはいえなかった。
臨場感のある再生を可能にする方法として、人間の頭部形状をした人形の両耳部に1対の集音装置(マイクロホン)を設置したダミーヘッドで音を集音し、スピーカやヘッドホンによって再生する方法がある。
非特許文献1に記載のバイノーラル音場再生系は、音源と受聴者の相対位置で決まる単純な両耳遅延を与えることによってモデルを作成し、基礎となるHRTF(head-related transfer function)との定位精度を比較している。
浜田晴夫,「バイノーラル音場再生系について」,日本音響学会誌,日本音響学会,1992年,第48巻,4号,P250‐252
しかしながら上記従来のバイノーラル再生系においては、1つの条件でダミーヘッドは音を集音するため、トランスオーラル再生装置やバイノーラル再生装置は必ずしも受聴者の要望に応じた音響再生ができなかった。また、予めトランスオーラル再生装置が基礎となるHRTFの情報を取得していなければならないため、複数のトランスオーラル再生装置で迅速に音響再生を行うことが困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の音響信号の中からユーザが要求する音響信号を提供することが可能な音配信装置およびその方法、音再生装置、記録媒体作成装置およびその方法を得ることを目的とする。
また、音響信号とともにダミーヘッドの形状に関する情報を提供することが可能なバイノーラルシステム、バイノーラル音響配信装置およびその方法、バイノーラル音響再生装置、記録媒体作成装置およびその方法を得ることを目的とする。
また、ユーザの鑑賞条件に対応した画像信号を提供することが可能な画像配信装置、画像表示装置、記録媒体作成装置およびその方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、それぞれ異なる条件で音源の発した音を同時に集音して音響信号を生成する複数の集音部と、音配信要求元の端末から送信される、前記集音部で生成された複数の音響信号を選択するための選択情報を受信する受信部と、前記受信部で受信した前記選択情報に基づいて前記集音部で集音された複数の音響信号から1または複数の音響信号を選択する選択部と、前記選択部で選択された音響信号を送信する送信部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項11にかかる発明は、人間の頭部形状をしたダミーヘッドの両耳部に備えられた2つの集音部によって音源からの音を集音して音響信号を生成し送信するバイノーラル集音装置と、前記集音装置からの音響信号をネットワークを介して受信しヘッドホンで再生するバイノーラル再生装置とからなるバイノーラルシステムにおいて、前記バイノーラル集音装置は、前記集音部で集音された音響信号ととともに、集音に使用したダミーヘッドの形状に関する情報を前記再生装置に送信し、前記再生装置は、前記ヘッドホンで再生される音を受聴する受聴者の頭部形状に関する情報と、前記ダミーヘッドの形状に関する情報とに基づいて前記音響信号の補正内容を決定する信号補正部と、を備えることを特徴とする。
また、請求項17にかかる発明は、それぞれ撮像対象の異なる範囲を同時に撮像して画像信号を生成する複数の撮像部と、画像配信要求元の端末から送られる該端末の使用者の頭部が向いている方向に関する情報に基づいて、複数の撮像部で撮像された画像信号から1または複数の画像信号を選択する選択部と、前記選択部で選択された画像信号を送信する送信部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、異なる条件で音を同時に集音しているので、受聴者が遠隔地にいる場合であっても、受聴者の環境等に応じた音声の再生や受聴者の所望の条件で集音された音声の再生を行うことができるという効果を奏する。
また、バイノーラル集音を行う際、集音する音響信号とともに集音に使用したダミーヘッドの形状に関する情報を送信や記録しているので、受聴者は自身の頭部形状に関する情報とダミーヘッドの形状に関する情報に基づいて音響信号を補正することができる。したがって、受聴者毎に自身の頭部形状に応じた補正が行われた音響信号の再生を行うことができるという効果を奏する。
また、画像の観覧者の頭部が向いている方向に関する情報に基づいて撮像された複数の画像信号から画像信号を選択して合成しているので、観覧者の頭部の向いている方向に応じた画像の再生を行うことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる音声配信装置およびその方法、音声再生装置、バイノーラルシステム、バイノーラル音響配信装置およびその方法、バイノーラル音響再生装置、記録媒体作成装置およびその方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる音響再生装置の構成を示すブロック図であり、図2は、図1に示す音響再生装置を含んだ音響配信システムの構成を示すシステム構成図である。図2において、音響配信システム100は、音源4、音響配信装置50、ネットワーク5、1〜複数の音響再生装置10からなる。
音響配信装置50は、ネットワーク5を介して音源4からの音を複数の音響再生装置10に送る装置であり、送受信部1、選択部6、複数のダミーヘッド2xを備えている。なお、本実施の形態においては、音響配信装置50が複数のダミーヘッド2xを備える構成として説明するが、複数のダミーヘッド2xに限られず、音響配信装置50がマイク等の単一の集音装置を複数備える構成としてもよい。
ダミーヘッド2xは、人間の頭部の形状をしており、ダミーヘッド2xの両耳部にマイクロホン等の1対の集音部3L,3Rを備えている。なお、ダミーヘッド2xは、コンサート会場、スタジアム、劇場等にいる人間が音源4を受聴する位置であって、この人間が音源4を受聴する際に向く方向(音源4に対して正面方向)に設置されている。これによって、ダミーヘッド2xは人間が音源4を聞いているのと同様の環境で音を集音することが可能となる。
ダミーヘッド2xは、コンサート会場等において、前方の席、後方の席、中央付近の席等、種々の場所に配置しておく。また、ダミーヘッド2xを配置する高さも大人が立って音源4を聞く高さ、大人が座って音源4を聞く高さ、子供が立って音源4を聞く高さ、子供が座って音源4を聞く高さ等複数種類用意しておく。さらに、ダミーヘッド2xの頭部形状も男性用、女性用、子供用等、複数種類配置しておく。
集音部3Lは、ダミーヘッド2xの左耳の位置に配置されており、ダミーヘッド2xの位置に人間がいた場合に、人間が左耳で聞き取る音を音響信号(ディジタル信号)として集音する。集音部3Rは、ダミーヘッド2xの右耳の位置に配置されており、ダミーヘッド2xの位置に人間がいた場合に、人間が右耳で聞き取る音を音響信号として集音する。
送受信部1は、ダミーヘッド2xの集音部3L,3Rからの音響信号を選択部6を介して受信する。また、送受信部1は、音響再生装置10が再生する音を受聴する受聴者が希望する席やダミーヘッド2xの形状等に関する情報等を受信し、これを選択部6に送る。そして、受聴者が希望した位置に設置されたダミーヘッド2xの音響信号や受聴者が希望した形状のダミーヘッド2xの音響信号が、これを希望した受聴者の音響再生装置10にネットワーク5を介して送られる。
なお、受聴者から受聴者の頭部形状に関する情報が送られてきた場合は、この頭部形状に最も近い形状のダミーヘッド2xで集音された音響信号が受聴者に送られるものとする。また、複数の音響再生装置10から同一のダミーヘッド2xが希望された場合は、このダミーヘッド2xからの音響信号が複数の音響再生装置10に送られることとなる。
音源4からダミーヘッド2x、選択部6、送受信部1、ネットワーク5を介して音響再生装置10へ送られる音響信号は、リアルタイムで送られるものとする。また、送受信部1と音響再生装置10は、ネットワークを介して接続する構成に限られず、送受信部1と各音響再生装置10を直接接続する構成としてもよい。
選択部6は、送受信部1から送られる受聴者が希望する席や受聴者の頭部形状に関する情報(希望するダミーヘッド2xの形状)等に基づいて、複数のダミーヘッド2xの中から1つのダミーヘッド2xを選択し、選択したダミーヘッド2xからの音響信号を送受信部1に送る。選択部6が選択するダミーヘッド2xは、受聴者が要求してきた席、位置、ダミーヘッドの形状に関する情報に基づいて、選択されるものとする。選択したダミーヘッド2xからの音響信号は、送受信部1から受聴者の音響再生装置10に送られる。なお、受聴者が複数のダミーヘッド2xによって集音された音響信号を要求してきた場合は複数のダミーヘッド2xによって集音された音響信号を送信するものとする。
音源4は、ダミーヘッド2xによって集音される音(音楽、会話、コンサートホールでの歓声等全ての音を含む)の出力元である。なお、音源4は、複数個備えられた構成としてもよい。
音響再生装置10は、送受信部1から送られる音響信号を受信して、この音響信号を再生出力する装置であり、送受信部18、ヘッドホン17L,17R、設定部16からなる。なお、本実施の形態においては音響再生装置10がヘッドホン17L,17Rを備えるバイノーラル再生系の音響再生装置の場合について説明するが、音響再生装置10がヘッドホン17L,17Rの代わりにスピーカを備えるトランスオーラル再生系の音響再生装置であってもよい。
設定部16は、受聴者が希望するコンサート会場等における席の位置、ダミーヘッド2xが設置される高さ、ダミーヘッド2xの形状を設定するためのものであり、設定部16で設定された席の位置等に関する情報は、送受信部18に送られる。なお、受聴者の頭部形状を設定する場合は、受聴者の性別、頭の大きさ、形状、髪型等を設定部16に入力することにより行う。
送受信部18は、ネットワーク5と接続され、送受信部1からダミーヘッド2xで集音された音響信号を受信し、ヘッドホン17に送る。また、送受信部18は、設定部16で設定された席の位置等に関する情報を、ネットワーク5、送受信部1を介して選択部6に送る。
なお、選択部6から各音響再生装置10に、コンサート会場等において選択可能なダミーヘッド2x(選択可能な席、高さ、頭部形状)の情報を予め送っておき、各音響再生装置10の使用者が希望するダミーヘッド2xを選択するようにしてもよい。
つぎに、このような音響配信システムの音響再生方法について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。音の受聴者は、コンサート会場等で希望する席の位置、ダミーヘッド2xの高さ、ダミーヘッド2xの形状に関する情報を設定部16に設定する(ステップS110)。
設定部16に設定された希望する席の位置、ダミーヘッドの高さ、ダミーヘッド2xの形状に関する情報は、送受信部18に送られ、ネットワーク5、送受信部1を介して選択部6に送られる(ステップS120)。
音源4からの音は、種々の位置、高さに配置された種々の形状をしたダミーヘッド2xの集音部3L,3Rによって集音する(ステップS130)。このとき、各ダミーヘッド2xは、音源4の正面に向けられており、ダミーヘッド2xの位置に受聴者(人間)がいたとした時に、受聴者の左耳で聞く音を集音部3Lで集音し、受聴者の右耳で聞く音を集音部3Rで集音する。
選択部6は、受聴者が希望した席の位置、ダミーヘッド2xの高さに配置されているダミーヘッド2xであって、受聴者が希望する形状のダミーヘッド2xを選択する(ステップS140)。
そして、選択部6はこの選択したダミーヘッド2xからの音響信号を送受信部1に送る。送受信部1は、受聴者からの希望に応じて選択されたダミーヘッド2xが集音した音響信号を、希望を要求した受聴者の音響再生装置10にリアルタイムで送る(ステップS150)。このとき、送受信部1は、同時に複数の音響再生装置10に同じ音響信号を送ってもよい。音響再生装置10に送られた音響信号は、送受信部18によって受信され、ヘッドホン17L,17Rから音として出力される(ステップS160)。
このように、第1の実施の形態によれば、音源4からの種々の席および高さ、種々の頭部形状からなる複数のダミーヘッド2xを設置しているので、種々の条件でダミーヘッド2xは音源4からの音を集音することができる。したがって、音響再生装置10は、受聴者が希望した位置で受聴者の頭部形状に近いダミーヘッド2xによって集音された音源4からの音を再生することが可能となる。
(第2の実施の形態)
図4〜6を用いてこの発明の第2の実施の形態について説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態にかかる音響再生装置の構成を示すブロック図であり、図5は、図4に示す音響再生装置を含んだ音響配信システムの構成を示すシステム構成図である。本実施の形態においては、例えば4つのダミーヘッドをそれぞれ音源4に対して異なる方向で配置させる。なお、以下の説明では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
図5において、音響配信システム101は、音源4、音響配信装置60、ネットワーク5、1〜複数の音響再生装置20からなり、音響配信装置60は、4つのダミーヘッド2a〜2d、算出部68、送受信部1、音響信号合成部66を備えている。
音響配信装置60が備える4つのダミーヘッド2a〜2dは、それぞれ音源4に対して90度ずつ方向を変えて異なる方向を向いている。ダミーヘッド2aは、音源4に対して正面を向いており、人間がダミーヘッド2aの位置で音源4に対して正面を向いた場合に聞くことができる音を集音部3L,3Rが集音する。ここで集音された音は音響信号Al,Arとして音響信号合成部66に送られる。
ダミーヘッド2cは、音源4に対して真後ろを向いており、人間がダミーヘッド2cの位置で音源4に対して真後ろを向いた場合に聞くことができる音を集音部3L,3Rが集音する。ここで集音された音は音響信号Bl,Brとして音響信号合成部66に送られる。
ダミーヘッド2bは、ダミーヘッド2bの左側に音源4が位置する方向を向いており、人間がダミーヘッド2bの位置で人間の左側に音源4が位置する方向を向いた場合に聞くことができる音を集音部3L,3Rが集音する。ここで集音された音は音響信号Cl,Crとして音響信号合成部66に送られる。
ダミーヘッド2dは、ダミーヘッド2dの右側に音源4が位置する方向を向いており、人間がダミーヘッド2bの位置で人間の右側に音源4が位置する方向を向いた場合に聞くことができる音を集音部3L,3Rが集音する。ここで集音された音は音響信号Dl,Drとして音響信号合成部66に送られる。
音響信号合成部66は、ダミーヘッド2a〜2dの各集音部3L,3Rが集音した音の音響信号Al,Ar〜Dl,Drを受信し、算出部68の算出結果に基づいて音響信号Al,Ar〜Dl,Drの中から所定の音響信号を選択して合成する。そして、合成した音響信号は、音響信号Tl,Trとして送受信部1、ネットワーク5を介して音響再生装置20に送られる。
送受信部1は、音響再生装置20からネットワーク5を介して、受聴者の頭部が基準となる位置に対して向いている方向に関する情報(以下、頭部方向情報という)をリアルタイムで受信し、これを算出部68に送る。また、送受信部1は、音響信号合成部66によって合成された音響信号Tl,Trをネットワーク5を介してリアルタイムで音響再生装置20に送る。
算出部68は、送受信部1から頭部方向情報を受信し、この情報に基づいて音響再生装置20に送るべき音響信号Tl,Trを算出する。例えば、受聴者が基準となる位置に対して正面を向いている場合は、受聴者がヘッドホン17L,17Rを介して自分の正面から音が聞こえるような音響信号Al,Arを音響信号Tl,Trとして算出する。また、受聴者の左側が基準となる位置になる方向を向いている場合は、受聴者がヘッドホン17L,17Rを介して自分の左方向から音が聞こえるような音響信号Bl,Brを音響信号Tl,Trとして算出する。
さらに、受聴者の左側が基準となる位置になる方向と、受聴者の正面が基準となる位置になる方向の中間方向を向いている場合は、例えば音響信号Al,Arの半分と音響信号Bl,Brの半分を合成したものを、この中間方向から音が聞こえるような音響信号Tl,Trとして算出する。なお、音響信号Tl,Trの合成は、受聴者の向いている方向に応じて、音響信号Al,Ar〜Dl,Drを用いて任意に行うことができるものとする。なお、送受信部1と音響再生装置20は、ネットワークを介して接続する構成に限られず、送受信部1と各音響再生装置20を直接接続する構成としてもよい。
図4に示すように、音響再生装置20は、送受信部18、方向認識部21、ヘッドホン17L,17Rからなる。送受信部18は、ネットワーク5を介して送受信部1から音響信号Tl,Trを受信し、これをヘッドホン17L,17Rに送る。また、送受信部18は、方向認識部21によって得られた頭部方向情報を音響配信装置60に送信する。
方向認識部21は、受聴者の頭部が基準となる位置に対して向いている方向を検出する。受聴者が向いている方向を検出するため、受聴者の頭部方向に対して基準となる位置を受聴者が予め設定しておく。そして、例えばヘッドホン17L,17Rに角度センサ(図示せず)を設置しておき、角度センサからの情報を方向認識部21が受けることによって
予め設定しておいた基準となる位置に対して受聴者の頭部がどの方向を向いているかを検出する。
なお、基準となる位置は、受聴者が自由に設定変更可能とする。方向認識部21によって検出された受聴者が向いている方向の情報は頭部方向情報として送受信部18、ネットワーク5を介して音響配信装置60の送受信部1に送られる。
つぎに、このような音響配信システムの音響再生方法について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。音響配信装置60は、音源4からの音を4つのダミーヘッド2a〜2dの夫々の集音部3L,3Rによって集音する(ステップS210)。このとき、ダミーヘッド2aは音源4に対して正面を向いており、ダミーヘッド2cは音源4に対して真後ろを向いている。さらに、ダミーヘッド2bはダミーヘッド2bの左側に音源4が位置する方向を向いており、ダミーヘッド2dはダミーヘッド2dの右側に音源4が位置する方向を向いている。
夫々の集音部3L,3Rで集音された音は、音響信号Al,Ar〜Dl,Drとして
音響信号合成部66に送られる(ステップS220)。このとき、音響再生装置20においては、方向認識部21がヘッドホン17L,17Rが備える角度センサからの情報と予め設定しておいた基準となる位置の情報によって、受聴者の頭部が向いている方向を検出し、(ステップS230)、これを頭部方向情報として送受信部18、ネットワーク5を介して音響配信装置60の送受信部1に送る(ステップS240)。算出部68は、送受信部1から頭部方向情報を受信し、この情報に基づいて音響再生装置20に送るべき音響信号Tl,Trを算出する(ステップS250)。
算出部68での算出結果は音響信号合成部66に送られ、音響信号合成部66は算出部68での算出結果に基づいて集音部3L,3Rで集音された音響信号Al,Ar〜Dl,Drの中から所定の音響信号を選択して音響信号Tl,Trを合成する(ステップS260)。合成した音響信号Tl,Trは、送信部7、ネットワーク5を介して音響再生装置20に送られる(ステップS270)。
音響再生装置20に送られた音響信号Tl,Trは、送受信部18によって受信され、ヘッドホン17L,17Rに送られる。送受信部18から送られた音響信号Tl,Trはヘッドホン17L,17Rで音として出力され(ステップS280)、音響再生装置20の使用者(受聴者)はこの音を受聴する。
受聴者が音を受聴している際、方向認識部71は受聴者の頭部が向いている方向を確認し続けている。受聴者が頭部の方向を変えると(ステップS290でYesの場合)、方向認識部21はその方向を検出し(ステップS230)、頭部方向情報として送受信部、ネットワーク5を介して音響配信装置60の送受信部1に送られる(ステップS240)。
以下、同様に受聴者が向いている方向に応じて出力すべき音響信号Tl,Trが算出部68で算出され(ステップS250)、音響信号合成部66において音響信号Tl,Trが合成される(ステップS260)。そして、この音響信号Tl,Trが音響再生装置20に送られて(ステップS270)、ヘッドホン17L,17Rで音が出力される(ステップS280)。
一方、受聴者が音を受聴している際に、頭部の方向を変えなければ(ステップS290でNoの場合)、このまま音響信号合成部66で選択、合成された音響信号Tl,Trが音としてヘッドホン17L,17Rで出力され続けることとなる。このように、受聴者が音を受聴している間は、音響信号合成部66において受聴者の頭部が向いている方向に追従して、音響信号Tl,Trが合成される。
なお、ステップS230〜S290の動作は音響再生装置20毎に行われるものとし、各音響再生装置20へは、自らの送受信部18が送信した頭部方向情報に対応した音響信号Tl,Trが音響配信装置60から送られるものとする。
なお、本実施の形態においては、4つのダミーヘッド2a〜2dで音源4からの音を集音することとしたが、ダミーヘッドは4つに限られず、例えば8つのダミーヘッドで集音する構成としてもよい。ダミーヘッドが4つの場合、各ダミーヘッド2a〜2dは、それぞれ音源4に対して90度ずつ方向を変えて異なる方向を向かせて配置していたが、ダミーヘッドが8つの場合、各ダミーヘッドは、それぞれ音源4に対して45度ずつ方向を変えて異なる方向を向かせて配置する。
また、本実施の形態においては、音源4に対して4つのダミーヘッド2a〜2dを一組設置する構成としたが、4つのダミーヘッド2a〜2dを種々の高さに複数組設置する構成としてもよい。この場合、種々の高さに設置された複数組のダミーヘッド2a〜2dが集音した複数組の音響信号Al,Ar〜Dl,Drが送受信部1、ネットワーク5、送受信部を介してヘッドホン17L,17Rに送られる。また、ヘッドホン17L,17Rには受聴者の頭部の高さを検知するセンサを設置しておく。そして、受聴者の頭部の高さに応じて、音響信号合成部66からヘッドホン17L,17Rに送るべき音響信号Tl,Trを複数組の音響信号Al,Ar〜Dl,Drから選択して合成すればよい。
なお、本実施の形態においては、音響配信装置60が算出部68を備える構成としたが、音響再生装置20が算出部68を備える構成としてもよい。この場合、音響再生装置20の送受信部18から算出部68の算出結果(音響信号Tl,Trに関する情報)がネットワーク5、送受信部1を介して音響信号合成部66に送られる。
このように、第2の実施の形態によれば、4つのダミーヘッド2a〜2dが音源4に対して異なる方向を向いて設置されているので、音源4からの音を4つの方向から集音することができる。また、音響再生装置20の方向認識部21は、受聴者が向いている方向を検出し、音響信号合成部66は受聴者が向いている方向に対応した音響信号を選択して合成することができる。したがって、音響再生装置20は受聴者が向いている方向に追従した音を再生することが可能となる。
(第3の実施の形態)
図7および図8を用いてこの発明の第3の実施の形態について説明する。図7は、本発明の第3の実施の形態にかかる媒体作成装置の構成を説明するための図である。
なお、以下の説明では、上述した第1および第2の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
媒体作成装置85は、1〜複数のダミーヘッドD1〜ダミーヘッドDn(nは自然数)、記録部91からなる。1〜複数のダミーヘッドD1〜ダミーヘッドDnは、実施の形態1および実施の形態2で説明したダミーヘッド2xおよびダミーヘッド2a〜2dと同様に集音部3L,3Rを備えた構造をしており、種々の形状で種々の位置や方向に配置される。
ダミーヘッドD1〜Dnはダミーヘッド2xのように、コンサート会場等において、前方の席、後方の席、中央付近の席等、種々の場所に配置しておく。また、ダミーヘッド2xを配置する高さも大人が立って音源4を聞く高さ、大人が座って音源4を聞く高さ、子供が立って音源4を聞く高さ、子供が座って音源4を聞く高さ等複数種類用意しておく。さらに、ダミーヘッド2xの頭部形状も男性用、女性用、子供用等、複数種類配置しておく。さらに、ダミーヘッドD1〜Dnはダミーヘッド2a〜2dのように、音源4に対してそれぞれ所定の角度ずつ方向を変えて異なる方向を向かせて配置する。
記録部91は、ダミーヘッドD1〜Dnで集音された音響信号S1〜SnをCD(Compact Disc)等の記録媒体92に記録する機能を有している。また、記録媒体92へは音響信号S1〜Snが集音された際の集音条件E1〜Enも記録されるものとする。集音条件E1〜Enは、例えば、集音をしたダミーヘッドD1〜Dnの形状、ダミーヘッドD1〜Dnの音源4に対する位置、ダミーヘッドD1〜Dnの音源4に対する向き等が含まれる。
なお、集音条件E1〜Enの記録媒体92への記録は、記録部91が各ダミーヘッドD1〜Dnに集音条件E1〜Enを要求することによって行ってもよいし、各ダミーヘッドD1〜Dnから記録部91に集音条件E1〜Enを提供することによって行ってもよい。
また、1つの記録媒体92に複数の音響信号S1〜Snとこれに対応する集音条件E1〜Enを記録させるようにしてもよいし、1つの記録媒体92には1つの音響信号とこれに対応する1つの集音条件のみを記録させるようにしてもよい。
つぎに、このような媒体記録装置の媒体記録方法について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。各ダミーヘッドD1〜Dnは、音源4からの音を音響信号S1〜Snとして集音し(ステップS310)、この音響信号S1〜Snを記録部91に送る。そして、記録部91は音響信号S1〜Snを記録媒体92に記録させる(ステップS320)。このとき、音響信号S1〜Snを集音した各ダミーヘッドD1〜Dnの集音条件E1〜Enを、記録部91によって記録媒体92に記録させる(ステップS330)。
なお、本実施の形態においては、各ダミーヘッドD1〜Dnが音源4からの音を集音した後に、集音条件E1〜Enを記録媒体92に記録することとしたが、各ダミーヘッドD1〜Dnが音源4からの音を集音する前に、集音条件E1〜Enを記録媒体92に記録するようにしてもよい。
また、記録部91が音響信号S1〜Snや集音条件E1〜Enを一時的に保留しておき、必要に応じて音響信号S1〜Snや集音条件E1〜Enを記録媒体92に記録させるようにしてもよい。
このように、第3の実施の形態によれば、媒体作成装置85が音響信号S1〜Snとともに集音条件E1〜Enを記録媒体92に記録させることとしたので、記録媒体92の音響信号S1〜Snを音として受聴する受聴者は、自らの希望に応じた集音条件で集音された音響信号を選択的に出力させることができる。また、記録媒体92から音響信号S1〜Snを出力させる際、集音条件E1〜Enに基づいた音響信号S1〜Snの補正を行うことが可能となる。
(第4の実施の形態)
図9〜11を用いてこの発明の第4の実施の形態について説明する。図9は、本発明の第4の実施の形態にかかる音響再生装置の構成を示すブロック図であり、図10は、図9に示す音響再生装置を含んだ音響配信システムの構成を示すシステム構成図である。なお、以下の説明では、上述した第1〜第3の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
図10において、音響配信システム200は、音源4、音響配信装置70、ネットワーク5、1〜複数の音響再生装置30からなる。本実施の形態においては、音響再生装置30が選択部39を備えている。
音響配信装置70は、ネットワーク5を介して音源4からの音を複数の音響再生装置30に送る装置であり、送信部7、複数のダミーヘッド2xを備えている。なお、本実施の形態においては、音響配信装置70が複数のダミーヘッド2xを備える構成として説明するが、複数のダミーヘッド2xに限られず、音響配信装置70がマイク等の単一の集音装置を複数備える構成としてもよい。
送信部7は、ダミーヘッド2xの集音部3L,3Rからの音響信号を受信し、ネットワーク5を介して音響再生装置30に送る。なお、送信部7は、音響信号を複数の音響再生装置30に対して同時に送ることができる。
音源4からダミーヘッド2x、送信部7、ネットワーク5を介して音響再生装置30へ送られる音響信号は、リアルタイムで送られるものとする。また、送信部7と音響再生装置30は、ネットワークを介して接続する構成に限られず、送信部7と各音響再生装置30を直接接続する構成としてもよい。
音響再生装置30は、送受信部1から送られる複数の音響信号を受信して、この音響信号の中から1つの音響信号を選択して出力する装置であり、受信部38、選択部39、ヘッドホン17L,17R、設定部16からなる。なお、本実施の形態においては音響再生装置30がヘッドホン17L,17Rを備えるバイノーラル再生系の音響再生装置の場合について説明するが、音響再生装置30がヘッドホン17L,17Rの代わりにスピーカを備えるトランスオーラル再生系の音響再生装置であってもよい。
受信部38は、ネットワーク5と接続され、送信部7から複数のダミーヘッド2xで集音された複数の音響信号を受信し、選択部39に送る。設定部16は、受聴者が希望するコンサート会場等における席の位置、ダミーヘッド2xが設置される高さ、ダミーヘッド2xの形状を設定するためのものであり、設定部16で設定された席の位置等に関する情報は、選択部39に送られる。
選択部39は、設定部16で設定した受聴者が希望する席や受聴者の頭部形状に関する情報(希望するダミーヘッド2xの形状)等に基づいて、送信部7から送られる複数のダミーヘッド2xで集音された複数の音響信号の中から1つのダミーヘッド2xで集音された音響信号を選択する。そして、選択部39で選択された1つのダミーヘッド2xからの音響信号は、ヘッドホン17L,17Rに送られる。
つぎに、このような音響配信システムの音響再生方法について、図11のフローチャートを参照しながら説明する。音の受聴者は、コンサート会場等で希望する席の位置、ダミーヘッド2xの高さ、ダミーヘッド2xの形状に関する情報を設定部16に設定する(ステップS410)。
設定部16に設定された希望する席の位置、ダミーヘッドの高さ、ダミーヘッド2xの形状に関する情報は、選択部39に送られる(ステップS420)。音源4からの音は、種々の位置、高さに配置された種々の形状をしたダミーヘッド2xの集音部3L,3Rによって集音する(ステップS430)。このとき、各ダミーヘッド2xは、音源4の正面に向けられており、ダミーヘッド2xの位置に受聴者(人間)がいたとした時に、受聴者の左耳で聞く音を集音部3Lで集音し、受聴者の右耳で聞く音を集音部3Rで集音する。
複数のダミーヘッドで集音された複数の音響信号は、送信部7、ネットワーク5、受信部38を介して選択部39に送られる(ステップS440)。このとき、送信部7は、同時に複数の音響再生装置30に同じ音響信号を送ってもよい。
選択部39は、受信部38から送られてきた複数の音響信号の中から、設定部16で設定された席の位置、高さに配置されているダミーヘッド2xであって、受聴者が希望する形状のダミーヘッド2xの音響信号を選択する(ステップS450)。
そして、選択部39はこの選択したダミーヘッド2xからの音響信号をヘッドホン17L,17Rに送り(ステップS460)、ヘッドホン17L,17Rはこの音響信号を音として出力する(ステップS470)。
なお、本実施の形態においては、音響配信装置70から音響信号を受信して音響再生装置30で音を再生させる構成としたが、CD等の記録媒体から音響信号を取得して音響再生装置30で音を再生させる構成としてもよい。
このように、第4の実施の形態によれば、音響再生装置30が選択部39を備えているので、音響再生装置30が音響配信装置70に受聴者が希望する席の位置や高さ、ダミーヘッド2xの形状の情報を送信する必要がない。したがって、簡易なシステム構成で受聴者が希望した位置で受聴者の頭部形状に近いダミーヘッド2xによって集音された音源4からの音を再生することが可能となる。
(第5の実施の形態)
図12〜14を用いてこの発明の第5の実施の形態について説明する。図12は、本発明の第5の実施の形態にかかる音響再生装置の構成を示すブロック図であり、図13は、図12に示す音響再生装置を含んだ音響配信システムの構成を説明するための図である。なお、以下の説明では、上述した第1〜第4の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
図13において、音響配信システム201は、音源4、音響配信装置80、ネットワーク5、1〜複数の音響再生装置40からなり、音響配信装置70は、4つのダミーヘッド2a〜2d、送信部7を備えている。本実施の形態においては、音響再生装置40が音響信号合成部46を備える。
音響配信装置80が備える4つのダミーヘッド2a〜2dで集音された音は音響信号Al,Ar〜Dl,Drとして送信部7に送られる。送信部7は、ダミーヘッド2a〜2dの集音部3L,3Rからの音響信号Al,Ar〜Dl,Drを受信し、この音響信号Al,Ar〜Dl,Drをネットワーク5を介してリアルタイムで音響再生装置40送る。なお、送信部7と音響再生装置40は、ネットワークを介して接続する構成に限られず、送信部7と各音響再生装置40を直接接続する構成としてもよい。
図12に示すように、音響再生装置40は、受信部38、方向認識部21、算出部42、音響信号合成部23、ヘッドホン17L,17Rからなる。受信部38は、4つのダミーヘッド2a〜2dから音響信号Al,Ar〜Dl,Drを受信し、音響信号合成部46に送る。ダミーヘッド2aからは音響信号Al,Arを受信し、ダミーヘッド2bからは音響信号Bl,Brを受信する。ダミーヘッド2cからは音響信号Cl,Crを受信し、ダミーヘッド2dからは音響信号Dl,Drを受信する。
算出部42は、方向認識部21から頭部方向情報を受信し、この情報に基づいてヘッドホン17L,17に送るべき音響信号Tl,Trを算出する。音響信号合成部46は、算出部42での算出結果に基づいて受信部38からの音響信号Al,Ar〜Dl,Drの中から所定の音響信号を選択し、所定の合成をした後音響信号Tl,Trとしてヘッドホン17L,17Rに送る。
つぎに、このような音響配信システムの音響再生方法について、図14のフローチャートを参照しながら説明する。音響配信装置70は、音源4からの音を4つのダミーヘッド2a〜2dの夫々の集音部3L,3Rによって集音する(ステップS510)。夫々の集音部3L,3Rで集音された音は、音響信号Al,Ar〜Dl,Drとして送信部7に送られ、送信部7はこの音響信号Al,Ar〜Dl,Drを音響再生装置40に送る(ステップS520)。
音響再生装置40に送られた音響信号Tl,Trは、受信部38によって受信され、音響信号合成部46に送られる(ステップS530)。このとき、方向認識部21は、ヘッドホン17L,17Rが備える角度センサからの情報と予め設定しておいた基準となる位置の情報によって、受聴者の頭部が向いている方向を検出し、(ステップS540)、これを頭部方向情報として算出部42に送る(ステップS550)。
算出部42は、送信部7から頭部方向情報を受信し、この情報に基づいて音響再生装置40に送るべき音響信号Tl,Trを算出する(ステップS560)。算出部42での算出結果(音響信号Tl,Tr)は音響信号合成部46に送られ、音響信号合成部46は算出部42での算出結果に基づいて集音部3L,3Rで集音された音響信号Al,Ar〜Dl,Drの中から所定の音響信号を選択して音響信号Tl,Trを合成する(ステップS570)。合成した音響信号Tl,Trは、ヘッドホン17L,17Rに送られる。ヘッドホン17L,17Rに送られた音響信号Tl,Trは音として出力され(ステップS580)、音響再生装置40の使用者(受聴者)はこの音を受聴する。
受聴者が音を受聴している際、方向認識部21は受聴者の頭部が向いている方向を確認し続けている。受聴者が頭部の方向を変えると(ステップS590でYesの場合)、方向認識部21はその方向を検出し(ステップS540)、頭部方向情報として算出部42に送る(ステップS550)。
以下、同様に受聴者が向いている方向に応じて出力すべき音響信号Tl,Trが算出部42で算出され(ステップS560)、音響信号合成部46において音響信号Tl,Trが合成される(ステップS570)。そして、この音響信号Tl,Trがヘッドホン17L,17Rに送られて、ヘッドホン17L,17Rで音が出力される(ステップS580)。
一方、受聴者が音を受聴している際に、頭部の方向を変えなければ(ステップS590でNoの場合)、このまま音響信号合成部46で選択、合成された音響信号Tl,Trが音としてヘッドホン17L,17Rで出力され続けることとなる。このように、受聴者が音を受聴している間は、音響信号合成部46において受聴者の頭部が向いている方向に追従して、音響信号Tl,Trが合成される。
なお、本実施の形態においては、4つのダミーヘッド2a〜2dで音源4からの音を集音することとしたが、ダミーヘッドは4つに限られず、例えば8つのダミーヘッドで集音する構成としてもよい。ダミーヘッドが4つの場合、各ダミーヘッド2a〜2dは、それぞれ音源4に対して90度ずつ方向を変えて異なる方向を向かせて配置していたが、ダミーヘッドが8つの場合、各ダミーヘッドは、それぞれ音源4に対して45度ずつ方向を変えて異なる方向を向かせて配置する。
また、本実施の形態においては、音源4に対して4つのダミーヘッド2a〜2dを一組設置する構成としたが、4つのダミーヘッド2a〜2dを種々の高さに複数組設置する構成としてもよい。この場合、種々の高さに設置された複数組のダミーヘッド2a〜2dが集音した複数組の音響信号Al,Ar〜Dl,Drが送信部7、ネットワーク5、送受信部を介してヘッドホン17L,17Rに送られる。また、ヘッドホン17L,17Rには受聴者の頭部の高さを検知するセンサを設置しておく。そして、受聴者の頭部の高さに応じて、音響信号合成部66からヘッドホン17L,17Rに送るべき音響信号Tl,Trを複数組の音響信号Al,Ar〜Dl,Drから選択して合成すればよい。
なお、本実施の形態においては、音響配信装置80から音響信号を受信して音響再生装置40で音を再生させる構成としたが、CD等の記録媒体から音響信号を取得して音響再生装置40で音を再生させる構成としてもよい。
このように、第5の実施の形態によれば、音響再生装置40が音響信号合成部46を備えているので、音響再生装置40が音響配信装置80に頭部方向情報を送信する必要がない。したがって、簡易なシステム構成で音響再生装置40は受聴者が向いている方向に追従した音を再生することが可能となる。
(第6の実施の形態)
図15〜18を用いてこの発明の第6の実施の形態について説明する。図15は、本発明の第6の実施の形態にかかるバイノーラル再生装置の構成を示すブロック図であり、図16は、図15に示すバイノーラル再生装置を含んだバイノーラルシステムの構成を示すシステム構成図である。なお、以下の説明では、上述した第1〜第5の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
図16において、バイノーラルシステム300は、音源4、音響配信装置320、ネットワーク5、1〜複数のバイノーラル再生装置310からなる。バイノーラル再生装置310は、送信部7からリアルタイムで送られる音響信号を受信して、この音響信号を後述するヘッドホン17L,17Rでリアルタイム再生する装置である。
ダミーヘッド2xと受聴者の身体的特徴である頭部形状等の違いからダミーヘッド2xの位置で実際に音源からの音を聞く場合と、ヘッドホン17L,17Rを介して音を聞く場合とで耳の中で聞こえる音に違いが生ずる。この音の違いを音響信号の補正によって軽減させるため、音響信号をダミーヘッド2xからバイノーラル再生装置310に送る際、送信部7は頭部伝達関数として例えばダミーヘッド2xの形状等に関する情報(以下、ダミーヘッド情報という)もデータ化してバイノーラル再生装置310に送る。
図15に示すように、バイノーラル再生装置310は、受信部38、頭部形状補正部318、ヘッドホン17L,17R、設定部316からなる。受信部38は、ネットワーク5と接続され、送信部7からの音響信号、ダミーヘッド情報を受信し、頭部形状補正部58に送る。
設定部316は、受聴者の頭部形状に関する情報を設定するためのものであり、受聴者の頭部形状に関する情報は頭部形状補正部318に送られる。頭部形状補正部318は、ダミーヘッド2xによって集音される音と受聴者が実際に受聴する音の違いを補正するため、ダミーヘッド情報と受聴者の頭部形状に関する情報を比較して、音響信号の補正を行う。ヘッドホン17L,17Rは、頭部形状補正部318から送られる補正された音響信号を音として出力する。
つぎに、バイノーラルシステム300による音響信号の補正について説明する。図17は、バイノーラルシステムによる音響信号の集音、補正、再生を説明するための図である。ダミーヘッド2xの集音部3L,3Rで集音された音は、音響信号として送信部7、ネットワーク5、受信部38を介して頭部形状補正部318に送られる。送信部7は予めダミーヘッド情報を持っているものとし、ダミーヘッド情報もデータ化してバイノーラル再生装置310に送っている。
受聴者31の頭部形状に関する情報は予め受聴者31が持っているものとし、予め設定部316を介して頭部形状補正部318に設定しておく。頭部形状補正部318は、ダミーヘッド情報と受聴者の頭部形状に関する情報を比較し、ダミーヘッド2xの集音部3L,3Rで集音された音とヘッドホン17L,17Rを介して受聴者が聞く音が同じになるよう音響信号を補正する。このとき、受聴者31がヘッドホン17L,17Rを装着することによって引き起こされる、集音された音と受聴する音の違いを補正してもよい。そして、補正の行われた音響信号はヘッドホン17L,17Rから出力され、受聴者31は音を受聴することとなる。
つぎに、このようなバイノーラルシステム300の音響再生方法について、図18のフローチャートを参照しながら説明する。バイノーラル再生装置310の使用者(音の受聴者31)は、ダミーヘッド2xから送られてくる信号を補正するため、設定部316を介して頭部形状補正部318に受聴者31の頭部形状に関する情報を設定する(ステップS610)。
音源4からの音は、ダミーヘッド2xの集音部3L,3Rによって集音される(ステップS620)。このとき、ダミーヘッド2xは、音源4の正面に向けられており、ダミーヘッド2xの位置に受聴者がいたとした時に、受聴者の左耳で聞く音を集音部3Lで集音し、受聴者の右耳で聞く音を集音部3Rで集音する。
集音部3L,3Rで集音された音は、音響信号として送信部7に送信される。送信部7は、この音響信号とダミーヘッド情報をネットワーク5を介してバイノーラル再生装置310にリアルタイムで送る(ステップS630)。このとき、送信部7は、同時に複数のバイノーラル再生装置310に同じ音響信号とダミーヘッド情報を送ることも可能である。バイノーラル再生装置310に送られた音響信号とダミーヘッド情報は、受信部38によって受信され、頭部形状補正部318に送られる(ステップS640)。
頭部形状補正部318は、予め設定しておいた受聴者31の頭部形状に関する情報と受信部38からのダミーヘッド情報を比較する。そして、頭部形状補正部318は、ダミーヘッド2xの集音部3L,3Rで集音された音とヘッドホン17L,17Rを介して受聴者が聞く音が同じになるよう受信部52からの音響信号を補正する(ステップS650)。補正の行われた音響信号はヘッドホン17L,17Rから音として出力され(ステップS660)、受聴者はこの音を受聴する。
なお、複数人で行う電話会議等に本実施の形態のバイノーラルシステム300を用いてもよい。この場合、電話会議の参加者毎に一組のバイノーラル再生装置310と音響配信装置320を設置しておく。そして、自分以外の参加者の音はバイノーラル再生装置310のヘッドホン17L,17Rから受聴し、自分の音は自分の音響配信装置320のダミーヘッド2xを介して自分以外の参加者のバイノーラル再生装置310に送ればよい。なお、一つの場所に複数人の参加者がいる場合は、ダミーヘッド2xをこの複数人の参加者で共有してもよい。
なお、本実施の形態においては、バイノーラル再生装置310は、音響配信装置320から音響信号とダミーヘッド情報を受信する構成としたが、バイノーラル再生装置310は、CD等の記録媒体から音響信号とダミーヘッド情報を取得する構成としてもよい。
このように、第6の実施の形態によれば、送信部7からは、音響信号とともにダミーヘッド情報もバイノーラル再生装置310に送られるので、バイノーラル再生装置310はダミーヘッド2xと受聴者31の頭部形状の違いによって引き起こされる集音部3L,3Rでの音と受聴者31に到達する音の違いを補正することが可能となる。したがって、バイノーラル再生装置310は受聴者の頭部形状に応じた臨場感のある音響再生をすることが可能となる。
(第7の実施の形態)
図19および図20を用いてこの発明の第7の実施の形態について説明する。図19は、本発明の第7の実施の形態にかかる媒体作成装置の構成を説明するための図である。
なお、以下の説明では、上述した第1〜第6の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
媒体作成装置95は、ダミーヘッド97、記録部196からなる。ダミーヘッド97は、実施の形態1および実施の形態2で説明したダミーヘッド2xおよびダミーヘッド2a〜2dと同様に集音部3L,3Rを備えた構造をしている。
ダミーヘッド97はダミーヘッドの形状に関するダミーヘッド情報を有している。記録部196は、ダミーヘッド97で集音された音響信号をCD(Compact Disc)等の記録媒体92に記録する機能を有している。また、記録媒体92へは音響信号を集音したダミーヘッド97のダミーヘッド情報も記録されるものとする。
なお、ダミーヘッド情報の記録媒体92への記録は、記録部196がダミーヘッド97にダミーヘッド情報を要求することによって行ってもよいし、ダミーヘッド97から記録部196にダミーヘッド情報を提供することによって行ってもよい。
また、1つの記録媒体92に複数の音響信号とこれに対応するダミーヘッド情報を記録させるようにしてもよいし、1つの記録媒体92には1つの音響信号とこれに対応する1つのダミーヘッド情報のみを記録させるようにしてもよい。
つぎに、このような媒体記録装置の媒体記録方法について、図20のフローチャートを参照しながら説明する。ダミーヘッド97は、音源4からの音を音響信号として集音し(ステップS710)、この音響信号を記録部196に送る。そして、記録部196は音響信号を記録媒体92に記録させる(ステップS720)。このとき、音響信号を集音したダミーヘッドのダミーヘッド情報を、記録部196によって記録媒体92に記録させる(ステップS730)。
なお、本実施の形態においては、ダミーヘッド97が音源4からの音を集音した後に、ダミーヘッド情報を記録媒体92に記録することとしたが、ダミーヘッド97が音源4からの音を集音する前に、ダミーヘッド情報を記録媒体92に記録するようにしてもよい。また、記録部196が音響信号やダミーヘッド情報を一時的に保留しておき、必要に応じて音響信号とダミーヘッド情報を記録媒体92に記録させるようにしてもよい。
このように、第7の実施の形態によれば、媒体作成装置95が音響信号とともにダミーヘッド情報を記録媒体92に記録させることとしたので、記録媒体92の音響信号を音として受聴する受聴者は、音を受聴する際ダミーヘッド情報に基づいて自らの頭部形状に応じた音響信号の補正を行うことが可能となる。
(第8の実施の形態)
図21〜24を用いてこの発明の第8の実施の形態について説明する。本実施の形態においては、複数のカメラで静止画像や動画を撮像する。図21は本発明の第8の実施の形態にかかる画像表示装置の構成を示すブロック図であり、図22は図21に示す画像表示装置を含んだ画像表示システムの構成を説明するための図であり、図23は図21に示す画像表示装置の一例を示す図である。
なお、以下の説明では、上述した第1の実施の形態〜第7の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。本実施の形態では複数のカメラが静止画像を撮像する場合について説明するが、撮像される対象は動画であってもよい。また、静止画像や動画は音を含むものであってもよいし、音を含まないものであってもよい。
図22において、画像表示システム400は、3つのカメラ9a〜9c、撮像対象19、送信部8を備える画像配信装置35、ネットワーク5、複数の画像表示装置90からなる。
カメラ9a〜9cは、所定の角度ずつ方向を変えて異なる方向を撮像する。カメラ9bは、正面方向を撮像し、カメラ9aは左方向を撮像し、カメラ9cは右方向を撮像する。また、カメラ9a〜9cで撮像する静止画像は結合することによって撮像対象19を連続した一体の画像として表示できるよう撮像する。撮像対象19は、例えば絵画等であり、カメラ9a〜9cによって撮像される。
送信部8は、カメラ9a〜9cと接続されており、カメラ9a〜9cが撮像した画像をネットワーク5を介して複数の画像表示装置90に送る。カメラ9aが撮像した画像を画像信号(ディジタル信号)Paとし、カメラ9bが撮像した画像を画像信号Pbとし、カメラ9cが撮像した画像を画像信号Pcとする。画像表示装置90は、カメラ9a〜9cで撮像された画像を表示する。
なお、カメラ9a〜9cから送信部8、ネットワーク5を介して画像表示装置90へ送られる画像信号Pa〜Pcは、リアルタイムで送られるものとする。また、送信部8と画像表示装置90は、ネットワーク5を介して接続する構成に限られず、送信部8と画像表示装置90を直接接続する構成としてもよい。
図21に示すように、画像表示装置90は、受信部94、方向認識部71、算出部99、信号選択部93、表示部195からなる。受信部94は、カメラ9aからは画像信号Paを受信し、カメラ9bからは画像信号Pbを受信し、カメラ9cからは画像信号Pcを受信して信号選択部93に送る。
算出部99は、視聴者(鑑賞者)が向いている方向に応じて表示部195に送るべき画像信号を算出する。例えば、視聴者が基準となる位置に対して正面を向いている場合は、表示部195に送るべき画像信号として、カメラ9bによって撮像対象19の中央部分を撮像した画像の画像信号Pbを算出する。
また、視聴者が左方向または右方向を向いた場合は、画像信号Pa〜Pbから、視聴者が向いた方向に応じた画像信号を算出する。この場合、カメラ9bによって撮像対象19の中央部分を撮像した画像、カメラ9aによって撮像対象19の左部分を撮像した画像、カメラ9cによって撮像対象19の右部分を撮像した画像を所定の割合ずつ合成することによって1つの画像を表示させることとなる。例えば、カメラ9bによって撮像した画像の左半分と、カメラ9aによって撮像した画像の右半分を合成して1つの画像を表示する。
信号選択部93は、算出部99での算出結果に基づいて受信部94から所定の画像信号を選択し、所定の合成をした後表示部195に送る。表示部195は、頭部から顔面を覆うように装着される頭部装着型の映像表示機能を有しており、信号選択部93で選択、合成された画像信号を画像として映し出す。
図23は、表示部の一例を表した図である。表示部195は、例えばゴーグル形状をしており、左眼用の液晶ディスプレイ96L、右眼用の液晶ディスプレイ96R、画像を映し出すための光学系等からなる。表示部195の使用者は、この表示部195を頭部に装着することによって画像を両眼で認識することが可能となる。
つぎに、このような画像表示システムの画像表示方法について、図24のフローチャートを参照しながら説明する。撮像対象19は、3つのカメラ9a〜9cによって撮像される(ステップS810)。このとき、カメラ9bは撮像対象19の中央部分を撮像し、カメラ9aは撮像対象19の左側部分を撮像し、カメラ9cは撮像対象19の右側部分を撮像している。これにより、3つのカメラ9a〜9cは撮像対象19の全範囲を撮像している。
夫々のカメラ9a〜9cで撮像された画像は、画像信号Pa〜Pcとして送信部8に送信される。送信部8は、この画像信号Pa〜Pcをネットワーク5を介して画像表示装置90にリアルタイムで送る(ステップS820)。このとき、送信部8は、同時に複数の画像表示装置90に画像信号Pa〜Pcを送ることも可能である。画像表示装置90に送られた画像信号Pa〜Pcは、受信部94によって受信され、信号選択部93に送られる(ステップS830)。
ヘッドホン17L,17Rが備える角度センサが、基準となる位置に対する受聴者の向いている方向に応じた信号を方向認識部71に送る。これにより、方向認識部71は、受聴者が向いている方向を検出し(ステップS840)、算出部99に送る。
算出部99は、方向認識部71において検出された視聴者の向いている方向に応じて表示部195で出力されるべき画像信号を算出し(ステップS850)、これを信号選択部93に送る。
信号選択部93は、算出部99の算出結果に基づいて、画像信号Pa〜Pcの中から必要な画像信号を選択して合成し(ステップS860)、表示部195に送る。信号選択部93から送られた画像信号は表示部195によって映し出され(ステップS870)、画像表示装置90の使用者(視聴者)はこの画像を視聴する。
視聴者が画像を視聴している際、方向認識部71は視聴者が向いている方向を確認し続けている。視聴者が頭部の方向を変えると(ステップS880でYesの場合)、方向認識部71はその方向を検出する(ステップS840)。以下、同様に視聴者が向いている方向に応じて出力すべき音響信号を算出し(ステップS850)、信号選択部93においてこの画像信号を選択して合成する。
一方、視聴者が画像を視聴している際に、頭部の方向を変えなければ、このまま信号選択部93で選択、合成された音響信号を表示部195に送り続けることとなる。このように、視聴者が画像を視聴している間は、信号選択部93において視聴者が向いている方向に追従して、画像信号が選択、合成される。
なお、3つのカメラ9a〜9cは1つの場所に設置される構成に限られず、第1の実施の形態で説明したダミーヘッド2xのように種々の席や高さに配置する構成としてもよい。この場合、画像配信装置35がどの席や高さに配置されたカメラ9a〜9cで撮像された画像を画像表示装置90に送信するかを選択してもよいし、画像表示装置90がどの席や高さに配置されたカメラ9a〜9cで撮像された画像を表示するかを選択してもよい。
なお、本実施の形態においては、3つのカメラ9a〜9cで撮像対象19を撮像することとしたが、撮像対象19を撮像するカメラは3つに限られず、2つまたは4つ以上のカメラで撮像対象を撮像する構成としてもよい。
なお、本実施の形態においてはカメラ9a〜9cを横方向に並べて配置する構成としたが、縦方向または縦横の両方向に並べて配置する構成としてもよい。さらに、動画を撮像する場合であって撮像対象19が移動する場合は、この移動に伴ってカメラ9a〜9cを移動させてもよい。カメラ9a〜9cを移動する場合であっても、各カメラ9a〜9cで撮像する静止画像は結合することによって撮像対象19を連続した一体の画像として表示できるよう撮像する。また、表示部195は、画像表示装置90から独立した構成としてもよい。
なお、本実施の形態においては、カメラ9a〜9cで撮像した画像をリアルタイムで画像表示装置90に送り、表示することとしたが、撮像した画像はリアルタイムで送信、表示することに限られず、撮像した画像の画像信号をDVD(Digital Video Disk)等の記録媒体に保存するようにしてもよい。この場合、画像信号とともにこの画像信号を撮像した条件に関する情報も記録媒体に記録させる。そして、記録媒体に保存した画像信号とこの画像信号を撮像した条件に関する情報を画像表示装置90の受信部94に入力する。これにより、画像表示装置90は画像信号を撮像した条件に関する情報と算出部99の算出結果に基づいて画像信号を選択、合成して表示することとなる。
また、本実施の形態においては画像表示装置90が信号選択部93を備える構成としたが、実施の形態1の図2で示した音響配信装置50の選択部6のように、配信側の装置である画像配信装置35が信号選択部93に対応する機能を備える構成としてもよい。
このように、第8の実施の形態によれば、3つのカメラ9a〜9cが異なる方向を向いて設置されているので、広範囲(広角度)に位置するに撮像対象19を分割して撮像することができる。また、画像表示装置90の方向認識部71は、視聴者が向いている方向を検出し、信号選択部93は視聴者が向いている方向に対応した画像信号を選択して合成することができる。したがって、撮像対象19が広範囲に位置する場合であっても、視聴者が向いている方向に対応した画像を表示することが可能となる。
以上のように、本発明にかかる音声配信装置およびその方法、音声再生装置、バイノーラルシステム、バイノーラル音響配信装置およびその方法、バイノーラル音響再生装置、記録媒体作成装置およびその方法は、受聴者毎に音の選択や補正が可能な再生装置に適している。
本発明の第1の実施の形態にかかる音響再生装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す音響再生装置を含んだ音響配信システムの構成を示すシステム構成図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる音響配信システムの音響再生方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかる音響再生装置の構成を示すブロック図である。 図4に示す音響再生装置を含んだ音響配信システムの構成を示すシステム構成図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる音響配信システムの音響再生方法を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態にかかる媒体作成装置の構成を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる媒体記録装置の媒体記録方法を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態にかかる音響再生装置の構成を示すブロック図である。 図9に示す音響再生装置を含んだ音響配信システムの構成を示すシステム構成図である。 本発明の第4の実施の形態にかかる音響配信システムの音響再生方法を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態にかかる音響再生装置の構成を示すブロック図である。 図12に示す音響再生装置を含んだ音響配信システムの構成を説明するための図である。 本発明の第5の実施の形態にかかる音響配信システムの音響再生方法を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態にかかるバイノーラル再生装置の構成を示すブロック図である。 図15に示すバイノーラル再生装置を含んだバイノーラルシステムの構成を示すシステム構成図である。 バイノーラルシステムによる音響信号の集音、補正、再生を説明するための図である。 本発明の第6の実施の形態にかかるバイノーラルシステム300の音響再生方法を示すフローチャートである。 本発明の第7の実施の形態にかかる媒体作成装置の構成を説明するための図である。 本発明の第7の実施の形態にかかる媒体記録装置の媒体記録方法を示すフローチャートである。 本発明の第8の実施の形態にかかる画像表示装置の構成を示すブロック図である。 図21に示す画像表示装置を含んだ画像表示システムの構成を説明するための図である。 図21に示す画像表示装置の一例を示す図である。 本発明の第8の実施の形態にかかる画像表示システムの画像表示方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1 送受信部
2a〜2d,2x ダミーヘッド
3L,3R 集音部
4 音源
5 ネットワーク
6 選択部
7,8 送信部
9a〜9c カメラ
10 音響再生装置
16 設定部
17L,17R ヘッドホン
18 送受信部
19 撮像対象
20,30,40,50 音響再生装置
21 方向認識部
23 音響信号合成部
31 受聴者
35 画像配信装置
38 受信部
39 選択部
42,68,99 算出部
46 音響信号合成部
52 受信部
58 頭部形状補正部
60,70,80 音響配信装置
66 音響信号合成部
71 方向認識部
85 媒体作成装置
90 画像表示装置
91 記録部
92 記録媒体
93 信号選択部
94 受信部
195 表示部
95 媒体作成装置
96L,96R 液晶ディスプレイ
97 ダミーヘッド
100,101,200,201 音響配信システム
196 記録部
300 バイノーラルシステム
310 バイノーラル再生装置
316 設定部
318 頭部形状補正部
320 音響配信装置
400 画像表示システム
Al,Ar〜Dl,Dr 音響信号
Dn ダミーヘッド
E1 集音条件
Pa〜Pc 画像信号
S1,Tl,Tr 音響信号

Claims (20)

  1. 音源の発した音を、それぞれ異なる条件で集音して音響信号に変換する複数の集音部と、
    音配信要求元の端末から送信される、前記集音部で得られた複数の音響信号を選択するための選択情報を受信する受信部と、
    前記複数の音響信号から、前記選択情報に基づいて1または複数の音響信号を選択する選択部と、
    前記選択部で選択された音響信号を、音配信要求元の端末へ送信する配信部と、
    を備えたことを特徴とする音配信装置。
  2. 前記集音部の各々は、それぞれ種類の異なる頭部形状のダミーヘッドを有しており、
    前記選択部は、前記選択情報に含まれるダミーヘッドの形状を示す情報に基づいて音響信号を選択することを特徴とする請求項1に記載の音配信装置。
  3. 前記集音部の各々は、それぞれ音源に対して複数の異なる位置および/または方向に配置されるマイクロホンを有しており、
    前記選択部は、前記選択情報に含まれるマイクロホンの位置および/または方向を示す情報に基づいて音響信号を選択することを特徴とする請求項1または2に記載の音配信装置。
  4. 前記選択部は、前記選択情報に含まれる音配信要求元の端末の使用者の頭部が向いている方向に関する情報に基づいて音響信号を選択することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の音配信装置。
  5. 音源の発した音を、それぞれ異なる条件で集音し変換された音響信号を取得する音響信号取得部と、
    前記音取得部で取得された音響信号から1または複数の音響信号を選択する選択部と、
    前記選択部で選択された音響信号を音として再生する音再生部と、
    を備えることを特徴とする音再生装置。
  6. 前記選択部は、前記複数の音響信号から選択される音響信号を、音再生装置の使用者の入力設定によって決定することを特徴とする請求項5に記載の音再生装置。
  7. 音再生装置の使用者の頭部が向いている方向を検出する方向検出部をさらに備え、
    前記選択部は、前記検出部での検出結果に基づいて、前記複数の音響信号から選択される音響信号を決定することを特徴とする請求項5に記載の音再生装置。
  8. 音源の発した音を、それぞれ異なる条件で集音して音響信号に変換する集音ステップと、
    音配信要求元の端末から送信される、前記音響信号を選択するための選択情報を受信する受信ステップと、
    前記選択情報に基づいて前記音響信号から1または複数の音響信号を選択する選択ステップと、
    選択した1または複数の音響信号を送信する送信ステップと、
    を含むことを特徴とする音配信方法。
  9. 音源の発した音を、それぞれ異なる条件で集音して音響信号に変換する複数の集音部と、
    前記音響信号毎に、前記音響信号および前記音響信号に変換された音が集音された条件に関する情報を記録媒体に記録させる音記録部と、
    を備えることを特徴とする記録媒体作成装置。
  10. 音源の発した音を、それぞれ異なる条件で集音して音響信号に変換する集音ステップと、
    前記音響信号毎に、前記音響信号および前記音響信号に変換された音が集音された条件に関する情報を記録媒体に記録させる音記録ステップと、
    を含むことを特徴とする記録媒体作成方法。
  11. 人間の頭部形状をしたダミーヘッドの両耳部に備えられた2つの集音部によって音源からの音を集音して音響信号に変換し送信するバイノーラル集音装置と、前記集音装置からの音響信号をネットワークを介して受信しヘッドホンで音として再生するバイノーラル再生装置とからなるバイノーラルシステムにおいて、
    前記バイノーラル集音装置は、前記集音部で得られた音響信号ととともに、集音に使用したダミーヘッドの形状に関する情報を前記再生装置に送信し、
    前記再生装置は、前記ヘッドホンで再生される音を受聴する受聴者の頭部形状に関する情報と、前記ダミーヘッドの形状に関する情報とに基づいて前記音響信号の補正内容を決定する信号補正部と、を備えることを特徴とするバイノーラルシステム。
  12. 人間の頭部形状をしたダミーヘッドの両耳部に備えられた2つの集音部によって音源からの音を集音して音響信号に変換し送信するバイノーラル音響配信方法において、
    前記音響信号ととともに、集音に使用したダミーヘッドの形状に関する情報を音響信号の配信要求元の端末に送信するステップを含むことを特徴とするバイノーラル音響配信方法。
  13. 人間の頭部形状をしたダミーヘッドの両耳部に備えられた2つの集音部によって音源からの音を集音して音響信号に変換し送信するバイノーラル音響配信装置において、
    前記集音部で得られた音響信号ととともに、集音に使用したダミーヘッドの形状に関する情報を音響信号の配信要求元の端末に送信する送信部を備えることを特徴とするバイノーラル音響配信装置。
  14. 人間の頭部形状をしたダミーヘッドの両耳部に備えられた2つの集音部によって音源からの音を集音し変換された音響信号をヘッドホンで音として再生するバイノーラル音響再生装置において、
    前記ヘッドホンで再生される音を受聴する受聴者の頭部形状に関する情報と、前記ダミーヘッドの形状に関する情報とに基づいて前記音響信号の補正内容を決定する信号補正部を備えることを特徴とするバイノーラル音響再生装置。
  15. 人間の頭部形状をしたダミーヘッドの両耳部に備えられた2つの集音部によって音源からの音を集音して音響信号に変換し記録媒体に記録させる記録媒体作成装置において、
    前記音響信号ととともに集音に使用したダミーヘッドの形状に関する情報を記録媒体に記録させる記録部を備えることを特徴とする記録媒体作成装置。
  16. 人間の頭部形状をしたダミーヘッドの両耳部に備えられた2つの集音部によって音源からの音を集音して音響信号に変換し記録媒体に記録させる記録媒体作成方法において、
    前記音響信号ととともに集音に使用したダミーヘッドの形状に関する情報を記録媒体に記録させるステップを含むことを特徴とする記録媒体作成方法。
  17. 撮像対象の、それぞれ異なる範囲の画像を撮像して画像信号に変換する複数の撮像部と、
    画像配信要求元の端末から送られる該端末の使用者の頭部が向いている方向に関する情報に基づいて、前記撮像部で得られた画像信号から1または複数の画像信号を選択する選択部と、
    前記選択部で選択された画像信号を送信する送信部と、
    を備えたことを特徴とする画像配信装置。
  18. 撮像対象の、それぞれ異なる範囲の画像を撮像して変換された画像信号を取得する画像信号取得部と、
    画像の鑑賞者の頭部が向いている方向に関する情報に基づいて、前記取得部で得られた画像信号から1または複数の画像信号を選択する選択部と、
    前記選択部で選択された画像信号を画像として表示する画像表示部と、
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  19. 撮像対象の、それぞれ異なる範囲の画像を撮像して画像信号に変換する複数の撮像部と、
    前記画像信号とともに、前記画像信号に変換された画像が撮像された条件に関する情報を記録媒体に記録させる画像記録部と、
    を備えることを特徴とする記録媒体作成装置。
  20. 撮像対象の、それぞれ異なる範囲の画像を撮像して画像信号に変換する画像信号生成ステップと、
    前記画像信号とともに、前記画像信号に変換された画像が撮像された条件に関する情報を記録媒体に記録させる画像記録ステップと、
    を備えることを特徴とする記録媒体作成方法。
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