JP2016046699A - 画像音声入出力システム - Google Patents

画像音声入出力システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016046699A
JP2016046699A JP2014170222A JP2014170222A JP2016046699A JP 2016046699 A JP2016046699 A JP 2016046699A JP 2014170222 A JP2014170222 A JP 2014170222A JP 2014170222 A JP2014170222 A JP 2014170222A JP 2016046699 A JP2016046699 A JP 2016046699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
signal acquisition
output
microphone
acquisition unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014170222A
Other languages
English (en)
Inventor
正吾 沼倉
Shogo Numakura
正吾 沼倉
義仁 後藤
Yoshihito Goto
義仁 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Genetec Corp
Original Assignee
Genetec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Genetec Corp filed Critical Genetec Corp
Priority to JP2014170222A priority Critical patent/JP2016046699A/ja
Publication of JP2016046699A publication Critical patent/JP2016046699A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stereophonic Arrangements (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Headphones And Earphones (AREA)

Abstract

【課題】 視聴者の鑑賞姿勢に応じた画像や音声を出力する画像音声入出力システムを提供する。【解決手段】 画像音声入出力システム1は、2以上のカメラを有する画像信号取得部10と、3以上のマイクを有する音声信号取得部30と、視聴者の頭部の向きを検知する方向検知部と、画像信号取得部10で撮影された画像を表示する画像出力部77と、音声信号取得部30で録音された音声を出力する音声出力部79とを有する出力部70とを備える。方向検知部で得られた角度情報に基づいて、2以上のカメラで撮影された画像の中から、画像出力部77で出力させる画像を調整する表示調整や、3以上のマイクで録音された音声の中から、音声出力部79で出力させる音声を調整する出力音源調整が行われ、画像信号取得部10のカメラのそれぞれは、音声信号取得部30のマイクのうちの2つのマイクの間に配置される。【選択図】図10

Description

本発明は、視聴者の頭部の向きに応じて出力する画像や音声を調整する画像音声入出力システムに関する。
特許文献1などで、バイノーラルマイクを使い、ユーザーの鑑賞条件に対応した音響システムが提案されている。
特開2005−244644号公報
しかしながら、画像信号を取得する装置と音声信号を取得する装置は独立しており、位置関係などは考慮されていない。
したがって本発明の目的は、画像信号を取得する装置と音声信号を取得する装置の位置関係を考慮し、視聴者の鑑賞姿勢に応じた画像や音声を出力する画像音声入出力システムを提供することである。
本発明に係る画像音声入出力システムは、2以上のカメラを有する画像信号取得部と、3以上のマイクを有する音声信号取得部と、視聴者の頭部の向きを検知する方向検知部と、画像信号取得部で撮影された画像を表示する画像出力部と、音声信号取得部で録音された音声を出力する音声出力部とを有する出力部とを備え、方向検知部で得られた角度情報に基づいて、2以上のカメラで撮影された画像の中から、画像出力部で出力させる画像を調整する表示調整や、3以上のマイクで録音された音声の中から、音声出力部で出力させる音声を調整する出力音源調整が行われ、画像信号取得部のカメラのそれぞれは、音声信号取得部のマイクのうちの2つのマイクの間に配置される、若しくは音声信号取得部が、画像信号取得部の下方に取り付けられる。
視聴者の頭部の向きに応じて、複数のカメラで撮影された画像の中で表示させる画像や、複数のマイクで録音された音声の中で再生させる音声が調整されるので、視聴者の頭部が向いた方向で見た景色に近いものや、当該頭部が向いた方向で聞いた音声に近いものを視聴することが可能になる。
画像信号取得部と音声信号取得部が、被写体から殆ど同じ距離の位置にあるため、実際の人間が見聞きする感覚に近い状態で、画像信号や音声信号を取得することが可能になり、これを視聴者の鑑賞姿勢に応じて出力することが可能になる。
好ましくは、画像信号取得部と音声信号取得部は、略球形状の本体から放射状に取り付けられた筒形状物のそれぞれにカメラ若しくは指向性マイクが設けられたもので構成され、画像信号取得部は、前方に2以上、後方に1以上、カメラを有し、画像信号取得部のカメラのそれぞれは、撮像面の法線方向が異なるように配置され、音声信号取得部のマイクのそれぞれは、振動板の向きが異なる様に配置され、画像信号取得部のカメラのそれぞれは、3以上のマイクのうちの2つのマイクの間に配置され、2つのマイクで録音された音声と、2つのマイクの間に配置されたカメラで得られた画像の組み合わせを使って、表示調整や出力音源調整が行われる。
実際の目と耳の配置に近いカメラマイクセットを使って得られた画像や音声を再生するので、実際の人間が見聞きする感覚に近い状態で、画像信号や音声信号を取得することが可能になり、これを視聴者の鑑賞姿勢に応じて出力することが可能になる。
画像信号取得部と音声信号取得部とが同じ筐体(本体)に取り付けられるので、これらが別に構成される形態に比べて、当該筐体(本体)を被写体の正面に向ける位置合わせを容易に行えるメリットがある。
また、好ましくは、画像信号取得部は、前方を撮影する第1カメラと、第1カメラの背面に配置され、後方を撮影する第2カメラとを有し、画像出力部は、第1カメラで得られた第1画像と、第2カメラで得られた第2画像における一部の領域を表示するものであり、表示調整は、第1画像と第2画像における一部の領域の位置を調整するものであり、第1カメラと前記第2カメラは、150度以上の画角を有するものであり、音声信号取得部は、画像信号取得部の下方に取り付けられる。
視聴者の頭部の向きに応じて、第1画像や第2画像の中で表示させる領域や、複数のマイクで録音された音声の中で再生させる音声が調整されるので、視聴者の頭部が向いた方向で見た景色に近いものや、当該頭部が向いた方向で聞いた音声に近いものを視聴することが可能になる。
たとえば、コンサート会場でステージが正面になるように画像信号取得部の第1カメラや音声信号取得部を配置して、録画録音を行った場合には、当該コンサート会場に居なかった視聴者も、当該コンサート会場の臨場感を味わいながら、画像や音声を視聴することが可能になる。
画像信号取得部は、音声信号取得部の上方に配置されるため、第1カメラや第2カメラで得られる画像に、音声信号取得部の映り込みは少ないし、映り込みがあったとしても、第1画像や第2画像の下方なので、他の方向に比べて、視聴の際に視聴者が向く可能性が少なく、視聴者が映り込んだ音声信号取得部の存在に気づきにくい。
また、画像信号取得部と音声信号取得部とが上下に取り付けられるので、これらが別に構成される形態に比べて、第1カメラや、特定のマイクを被写体に向ける位置合わせを容易に行えるメリットがある。
画角が広いカメラで撮影された画像(第1画像や第2画像)を用い、2つ(第1画像と第2画像)の元画像から画像出力部で表示する画像を抜き出すので、視聴者の頭部の向きの変化に応じて画像を切り替える際の画像の切れ目を感じにくい状態で視聴させることが出来る。
さらに好ましくは、音声信号取得部は、3以上のマイクとして、右耳用の無指向性マイクと耳殻と、左耳用の無指向性マイクと耳殻を有し、バイノーラルマイクを構成するマイクセットが3以上、1つのダミーヘッドに設けられる。
さらに好ましくは、マイクセットのうち、少なくとも1つは、第1カメラの被写体がある方向を向いた時の人間の耳殻の位置や向きと略同じになるように配置され、マイクセットのうち、少なくとも1つは、被写体がある方向から左右方向にずれた方向を向いた時の人間の耳殻の位置や向きと略同じになるように配置され、マイクセットのうち、少なくとも1つは、被写体がある方向から上下方向にずれた方向を向いた時の人間の耳殻の位置や向きと略同じになるように配置され、方向検知部は、ヨーイング角度とピッチング角度を検出するセンサーを有し、方向検知部で検出されたヨーイング角度やピッチング角度に基づいて、表示調整や出力音源調整が行われる。
ヨーイング角度だけでなくピッチング角度も考慮されるため、視聴者の頭部を上下方向に傾けた場合にも、その向きに応じた画像や音声を提供することが出来る。
また、好ましくは、音声信号取得部は、略球形状の本体から放射状に取り付けられた筒形状物に振動板が設けられた指向性マイクが設けられたもので構成され、音声信号取得部のマイクのそれぞれは、振動板の向きが異なる様に配置される。
耳殻と無指向性マイクで構成されるバイノーラルマイクと比べて構造が単純で、多くの指向性マイクをダミーヘッドに相当する本体に取り付け、様々な方向に向けた指向性マイクからの音声を取得することが可能になる。
さらに好ましくは、音声信号取得部は、右用のマイクと左用のマイクで構成されたマイクセットが複数設けられ、複数のマイクセットのうちで、1のマイクセットを構成する右用のマイクと、他のマイクセットを構成する左用のマイクが共用される。
共用しない形態に比べて、多くのマイクセットを構成することが可能になる。
また、好ましくは、画像信号取得部は、右目用画像信号取得装置と左目用画像信号取得装置が設けられ、画像出力部は、視聴者の目と対向する位置に配置され、右目用画像信号取得装置で得られた画像が、視聴者の右目と対向する位置に配置された右目用画像出力装置に表示され、左目用画像信号取得装置で得られた画像が、視聴者の左目と対向する位置に配置された左目用画像出力装置に表示される。
画像出力部の右目用の画像と左目用の画像を異なるものにして、立体的な画像を画像出力装置で表示させることが可能になる。
さらに好ましくは、右目用画像信号取得装置と、左目用画像信号取得装置は、間隔が調整可能な台の上に取り付けられ、台の下方に音声信号取得部が配置される。
また、好ましくは、方向検知部は、ヨーイング角度とピッチング角度とローリング角度を検出するセンサーを有し、方向検知部で検出されたヨーイング角度とピッチング角度とローリング角度に基づいて、表示調整や出力音源調整が行われる。
ヨーイング角度だけでなくピッチング角度とローリング角度も考慮されるため、視聴者の頭部を上下方向に傾けたり前後方向の軸周りに傾けたりした場合にも、その向きに応じた画像や音声を提供することが出来る。
また、好ましくは、画像出力部は、視聴者の眼と対向する位置に配置され、音声出力部は、視聴者の耳と対向する位置に配置され、画像出力部には、初期設定スイッチが設けられ、初期設定スイッチの操作後に、方向検知部で検出された角度情報に基づいて、表示調整や出力音源調整が行われる。
さらに好ましくは、方向検知部は、ピッチング角度を検出するセンサーを有し、ピッチング角度の情報に基づいて、方向検知部が水平状態にあることを、画像出力部を介した画像若しくは音声出力部を介した音声で出力し、水平状態にある場合に初期設定スイッチが操作された後に、方向検知部で検出された角度情報に基づいて、表示調整や出力音源調整が行われる。
また、好ましくは、出力音源調整では、3以上のマイクのうち、複数のマイクで録音された音声を合成したものが、音声出力部で出力され、音声の合成におけるマイクの選択や、選択されたマイクで録音された音声の出力度合の調整は、方向検知部で検出された角度情報に基づいて行われる。
異なる方向に向いた複数のマイクで得られた音声信号のミキシングで音声出力するので、頭部の向きに合わせて音声信号出力における音の切れ目(音源の切り替え時に音が途切れること)を感じにくい状態で、視聴させることが出来る。
以上のように本発明によれば、画像信号を取得する装置と音声信号を取得する装置の位置関係を考慮し、視聴者の鑑賞姿勢に応じた画像や音声を出力する画像音声入出力システムを提供することができる。
本実施形態における画像音声入出力システムで、バイノーラルマイクを使った形態(第1実施形態)の斜視図である。 本実施形態における画像音声入出力システムの構成図である。 第1画像の例である。 第2画像の例である。 第1画像の一部(一定領域)を抜き出したもので、画像出力部で表示される画像の例である。 第1変換テーブルの例である。 本実施形態における画像音声入出力システムで、右目用と左目用の2つの画像信号取得装置が台に備えられた形態の斜視図である。 本実施形態における画像音声入出力システムで、バイノーラルマイクに代えて、複数の指向性マイクを用いた形態(第2実施形態)の斜視図である。 第2変換テーブルの例である。 本実施形態における画像音声入出力システムで、複数の指向性マイクと、マイクの間にカメラが配置された形態(第3実施形態)の斜視図である。 第3変換テーブルの例である。
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。本実施形態における画像音声入出力システム1は、画像信号取得部10、音声信号取得部30、制御部50、出力部70を備える(第1実施形態、図1〜図7参照)。
画像信号取得部10、音声信号取得部30、出力部70のそれぞれと制御部50との間は、有線接続であってもよいし、無線LANやBluetooth(登録商標)のように、無線接続であってもよいし、インターネット接続が経由される形態であってもよい。
画像信号取得部10と音声信号取得部30と制御部50は、画像や音声を取得する対象(被写体)がある場所に設置される。出力部70は、画像や音声を取得する対象とは別の場所に居る視聴者に装着したり当該視聴者の近くに配置したりする。制御部50は、出力部70と通信が可能である限り、画像や音声を取得する対象がある場所に設置されたままでも良いし、出力部70と一緒に持ち運びする形態であってもよい。
ただし、画像信号取得部10で得られた画像信号、音声信号取得部30で得られた音声信号を持ち運び可能な記録媒体に記録し、当該記録媒体を出力部70で再生する形態であってもよい。この場合、制御部50の一部の機能(後述する表示調整や出力音源調整)は、出力部70に内蔵され、制御部50と出力部70の間の通信は不要になる。
画像信号取得部10は、広い画角(少なくとも150度以上で、略180度の画角を有するのが望ましい)の画像を取得するカメラを前後方向に2台有し、第1実施形態では、魚眼レンズを有する第1カメラ11が前方に向けて配置され、第1カメラ11の背面に配置され、同様の魚眼レンズを有する第2カメラ12が後方に向けて配置される。第1カメラ11で得られた第1画像(前方の動画画像、図3参照)と、第2カメラ12で得られた第2画像(後方の動画画像、図4参照)とで、画像信号取得部10の周囲の略全域の画像情報を取得することが可能になる。
後述する出力部70の画像出力部77は、第1画像と第2画像の中から、方向検知部71で得られた角度情報に対応する位置を含む一定領域(図3の点線領域)の画像を表示する。すなわち、角度情報に基づいて、第1画像と第2画像における一部の領域で、画像出力部で表示させる領域を調整する表示調整が行われる。
音声信号取得部30は、画像信号取得部10の略下方に取り付けられ、人の頭と同等の大きさを有する略球形状のダミーヘッド31に、右耳用と左耳用のそれぞれが無指向性マイクと耳殻形状物で構成されたバイノーラルマイクが、耳殻の方向が異なるように複数設けられたものである。すなわち、1つのダミーヘッド31に異なる方向を向く耳殻を含むバイノーラルマイクが複数設けられる。
第1実施形態では、右耳用の無指向性マイクと耳殻と、左耳用の無指向性マイクと耳殻とのセットをマイクセットPとし、マイクセットPが9組(第1マイクセットP〜第9マイクセットP)がダミーヘッド31に設けられた形態を示すが、マイクセットPの数はこれに限るものではない。
それぞれのマイクセットにおける右耳用の耳殻と左耳用の耳殻は、ダミーヘッド31の縦軸で、略線対称の位置関係になるように、すなわち高さ方向の位置が略同じになるように、取り付けられる。
図1は、第1マイクセットP、第4マイクセットP、第7マイクセットPは、右耳用と左耳用の両方が図示され、第2マイクセットP、第5マイクセットP、第8マイクセットPは、右耳用のものが図示され、左耳用のものがダミーヘッド31の後方に隠れ、第3マイクセットP、第6マイクセットP、第9マイクセットPは、左耳用のものが図示され、右耳用のものがダミーヘッド31の後方に隠れた状態を示す。
第1マイクセットP〜第9マイクセットPの耳殻は、それぞれが異なる方向を向くように配置される。
第1実施形態では、第6マイクセットPの耳殻は、水平方向で正面(第1カメラ11の被写体がある方向)を向いた時の人間の耳殻の位置や向きと略同じになるように配置され、第4マイクセットPや第5マイクセットPの耳殻は、水平方向で正面と異なる方向(正面から左右方向にずれた方向)を向いた時の人間の耳殻の位置や向きと略同じになるように配置される。
第1マイクセットP〜第3マイクセットP、第7マイクセットP〜第9マイクセットPの耳殻は、水平方向から上下のいずれかに傾斜した方向(正面から上下方向にずれた方向)を向いた時の人間の耳殻の方向と略同じになるように配置される。
後述する出力部70の音声出力部79は、複数のマイクセットP(第1マイクセットP〜第9マイクセットP)で録音された音声の中から、方向検知部71で得られた角度情報に対応する方向に近い方向に向けられたマイクセットPで得られた音声を出力する。すなわち、角度情報に基づいて、複数のマイクセットPで録音された音声(音源)の中から、音声出力部79で出力させる音声を選択したりその出力を調整したりする出力音源調整が行われる。
画像信号取得部10で撮影された第1画像と第2画像と、音声信号取得部30の複数のマイクセットPで録音された音声信号は、制御部50の内部若しくは外部に設けられた記録装置に記録される。
制御部50は、第1画像と第2画像の中から、出力部70の方向検知部71で得られた向きに関する情報(角度情報)に対応する位置を特定し、当該位置を含む一定領域の画像を出力部70に送信する。
画角が広いカメラで撮影された画像(第1画像や第2画像)を用い、2つ(第1画像と第2画像)の元画像から画像出力部77で表示する画像を抜き出すので、視聴者の頭部の向きの変化に応じて画像を切り替える際の画像の切れ目を感じにくい状態で視聴させることが出来る。
制御部50は、マイクセットごとの向きに関する情報に対応する頭部の角度情報(ヨーイング(yawing)角度、ピッチング(pitching)角度)の関係を示す第1変換テーブルT1を記録しておく。
第nマイクセットP(nは1〜9の整数)を使って録音した音声が、視聴者の頭部を水平方向で且つ正面を向いた初期状態からヨーイング角度θだけ左右方向に回転し、ピッチング角度φだけ上下方向に回転した状態で音声を聴いたのと同等のものになるように、第1変換テーブルT1が設定される(図6参照)。
第1実施形態では、水平方向で正面を向いた時の人間の耳殻の位置や向きと略同じになるように配置された第6マイクセットPに対応するヨーイング角度θとピッチング角度φは、ともに0度に設定される。
第1変換テーブルT1を用いて、制御部50は、方向検知部71で得られた向きに関する情報(角度情報)に対応するマイクセットPを特定する。
また、制御部50は、複数のマイクセットPで録音された音声の中から、出力部70の方向検知部71で得られた向きに関する情報(角度情報)に対応する方向に近い方向に向けられたマイクセットで得られた音声を出力部70に送信する。
出力部70は、方向検知部71、初期設定スイッチ73、ズームスイッチ75、画像出力部77、音声出力部79を有する。
また、このほかに、出力部70は、画像出力部77の輝度等を調整したり、音声出力部79の音量を調整したりする調整スイッチ(不図示)が設けられる形態であってもよい。
方向検知部71は、視聴者の頭部に取り付けられ、加速度センサーもしくは角速度センサーなどで構成され、視聴者の頭部のヨーイング角度とピッチング角度を検出し、視聴者の(頭部の)向きに関する情報(角度情報)として、制御部50に出力する。
初期設定スイッチ73は、視聴者の頭部の向きの初期設定のために使用され、初期設定スイッチ73が操作された時点で、視聴者が水平方向で正面を向いているとして、正面視した場合の画像(第1画像の中心部を含む一定領域の画像(図5参照))を画像出力部77で出力させ、正面視した場合の耳殻に相当するマイクセット(第6マイクセットP)で録音された音声を音声出力部79で出力させる。
具体的には、第6マイクセットPの左耳用の耳殻(図1で図示されている)やマイクを介して録音された音声は、音声出力部79の左用音声出力装置(図1で図示されている)に出力され、第6マイクセットPの右耳用の耳殻(図1でダミーヘッド31に隠れている)やマイクを介して録音された音声は、音声出力部79の右用音声出力装置(図1で視聴者に隠れている)に出力される。
ただし、方向検知部71におけるピッチング角度の検出により、水平方向を向いているかどうかが自動判別出来る場合は、画像出力部77を介した画像若しくは、音声出力部79を介した音声で、水平方向を向いている状態を知らせ、初期設定スイッチ73の操作を促す形態であってもよい。
具体的には、ピッチング角度の情報に基づいて、方向検知部71が水平状態にあるかどうかが判断され、水平状態にあることを、画像出力部77を介した画像に出力する、若しくは音声出力部79を介した音声で出力し、当該出力が行われている間に、初期設定スイッチ73が操作されると、初期設定スイッチ73の操作が有効になる。水平方向を機械で検知出来るため、初期設定を正確かつ容易に行えるメリットがある。
初期設定スイッチ73の操作後は、制御部50は、方向検知部71からの角度情報に基づいて、画像出力部77で出力させる画像の位置や、音声出力部79で出力させる音声を変化させる(表示調整や出力音源調整が開始される)。
視聴者が水平方向で、左方向に頭部を動かした場合は、第1画像の中心部から左方向にずれた位置を含む一定領域の画像(第1画像で欠落した部分は第2画像の一部を合成したもの)を画像出力部77で出力させ、第4マイクセットPで録音された音声(若しくは、第6マイクセットPと第4マイクセットPで録音された音声をヨーイング角度に応じてミキシングさせたもの)を音声出力部79で出力させる。
視聴者が正面を向き、且つ前方斜め上方向に頭部を動かした場合は、第1画像の中心部から上方向にずれた位置を含む一定領域の画像を画像出力部77で出力させ、第3マイクセットPで録音された音声(若しくは、第6マイクセットPと第3マイクセットPで録音された音声をピッチング角度に応じてミキシングさせたもの)を音声出力部79で出力させる。
視聴者が真後ろに頭部を動かした場合は、第2画像の中心部を含む一定領域の画像を画像出力部77で出力させ、第5マイクセットPで録音された音声を音声出力部79で出力させる。
次に、ヨーイング角度に応じたミキシング(複数のマイクで録音された音声の合成)について説明する。
制御部50は、第1マイクセットP〜第9マイクセットPに対応するヨーイング角度θ〜θのうち、方向検知部71からの角度情報(ヨーイング角度θ)に近い2以上のマイクセットを特定する(方向検知部71で検出された角度情報に基づくマイクの選択)。
制御部50は、特定したマイクセットそれぞれに対応するヨーイング角度と、検出したヨーイング角度θとの差異の絶対値に応じた比率で、右用と左用のそれぞれについて、特定したマイクセットで録音された音声の出力度合を調整する。すなわち、方向検知部71で検出された角度情報に基づいて、選択されたマイクセットで録音された音声の出力度合の調整が行われる。
たとえば、特定したマイクセットが第4マイクセットPと第6マイクセットPであり(検出したヨーイング角度θが、第4マイクセットPのヨーイング角度θと第6マイクセットPのヨーイング角度θに近い値であり)、検出したヨーイング角度θと第4マイクセットPに対応するヨーイング角度θとの差異の絶対値が、当該ヨーイング角度θと第6マイクセットPに対応するヨーイング角度θとの差異の絶対値よりも小さい場合には、第4マイクセットPで録音した音声を強めに、第6マイクセットPで録音した音声を弱めにして、音声出力部79で出力させる。
ピッチング角度に応じたミキシングも同様で、ヨーイング角度に応じたミキシングとピッチング角度に応じたミキシングの両方が行われる場合には、4以上のマイクセットPで録音された音声を使って音声出力が行われる。
ズームスイッチ75は、第1画像と第2画像の中から画像出力部77で表示するために抜出する一定領域の広さを調整するために使用され、ズームスイッチ75の一方に操作すると、角度情報に対応する位置を含む一定領域の広さが狭められ(ズームイン)、他方に操作すると、角度情報に対応する位置を含む一定領域の広さが広げられる(ズームアウト)。
画像出力部77で表示する領域の縦横比に合わせた矩形形状を、歪曲収差の補正を行わないで、そのまま当該一定領域として取り出しし、画像出力部77に表示させる形態であってもよいが、当該矩形形状を含み当該矩形状よりも広めの領域について、第1カメラ11や第2カメラ12のレンズ特性を考慮して、歪曲収差を補正し、補正後の画像の中から当該矩形形状領域を当該一定領域として取り出しし、画像出力部77に表示させる形態であってもよい。
画像出力部77は、制御部50から画像信号に基づいて、表示調整後の画像を出力し、音声出力部79は、制御部50からの音声信号に基づいて、出力音源調整後の音声を出力する。
画像出力部77を視聴者の眼と対向する位置に配置されるヘッドマウントディスプレイの形態とし、音声出力部79を視聴者の耳と対向する位置に配置されるヘッドホンの形態とし、ヘッドマウントディスプレイの形態の画像出力部77に、初期設定スイッチ73とズームスイッチ75と音声出力部79とが取り付けられ、方向検知部71が内蔵される形が望ましい(図1参照)。
ただし、画像出力部77は、視聴者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイの形態であってもよいが、視聴者の体から離れた位置に配置するモニター装置の形態であってもよい。この場合でも、方向検知部71は、視聴者の頭部に取り付けられるのが望ましいが、後述するリモートコントローラー(不図示)など別体構成であってもよい。初期設定スイッチ73やズームスイッチ75や調整スイッチは、視聴者の頭部に取り付けられる形態でも良いし、リモートコントローラー(不図示)に設けられる形態でもよい。
また、音声出力部79は、視聴者の耳に取り付けるヘッドホンやイヤホンの形態であってもよいし、視聴者の体から離れた位置に配置するスピーカー装置の形態であってもよい。
なお、画像出力部77がヘッドマウントディスプレイの形態である場合には、画像信号取得部10として右目用と左目用の2台(右目用画像信号取得装置10a、左目用画像信号取得装置10b)を用意し、右目用画像信号取得装置10aで得られた画像が、視聴者の右目と対向する位置に配置された右目用画像出力装置77aに表示され、左目用画像信号取得装置10bで得られた画像が、視聴者の左目と対向する位置に配置された左目用画像出力装置77bに表示される形態であってもよい(図7参照)。
画像出力部77の右目用の画像と左目用の画像を異なるものにして、立体的な画像を画像出力装置(77a、77b)で表示させることが可能になる。
この場合、右目用画像信号取得装置10aと左目用画像信号取得装置10bのステレオベース(2台のカメラのレンズの中心位置の間隔)d1は、65mm程度が望ましいが、被写体の大きさや視聴者の両眼間隔の個人差に応じて、立体感の程度を調整出来るように、ステレオベースd1が調整可能な台13の上に、右目用画像信号取得装置10aと左目用画像信号取得装置10bが取り付けられる形態であってもよい。
第1実施形態では、視聴者の頭部の向きに応じて、第1画像や第2画像の中で表示させる領域や、方向が異なる複数のマイクセットで録音された音声の中で再生させる音声が調整されるので、視聴者の頭部が向いた方向で見た景色に近いものや、当該頭部が向いた方向で聞いた音声に近いものを視聴することが可能になる。
たとえば、コンサート会場でステージが正面になるように画像信号取得部10の第1カメラ11や音声信号取得部30を配置して、録画録音を行った場合には、当該コンサート会場に居なかった視聴者も、当該コンサート会場の臨場感を味わいながら、画像や音声を視聴することが可能になる。
特に、ヨーイング角度θだけでなくピッチング角度φも考慮されるため、視聴者の頭部を上下方向に傾けた場合にも、その向きに応じた画像や音声を提供することが出来る。
また、耳殻が異なる方向に向いた複数のマイクセットで得られた音声信号のミキシングで音声出力するので、頭部の向きに合わせて音声信号出力における音の切れ目(音源の切り替え時に音が途切れること)を感じにくい状態で、視聴させることが出来る。
画像信号取得部10は、音声信号取得部30の上方に配置されるため、第1カメラ11や第2カメラ12で得られる画像に、音声信号取得部30の映り込みは少ないし、映り込みがあったとしても、第1画像や第2画像の下方なので、他の方向に比べて、視聴の際に視聴者が向く可能性が少なく、視聴者が映り込んだ音声信号取得部30の存在に気づきにくい。
また、画像信号取得部10と音声信号取得部30が、被写体から殆ど同じ距離の位置にあるため、実際の人間が見聞きする感覚に近い状態で、画像信号や音声信号を取得することが可能になり、これを視聴者の鑑賞姿勢に応じて出力することが可能になる。
また、画像信号取得部10と音声信号取得部30とが上下に取り付けられるので、これらが別に構成される形態に比べて、第1カメラ11や、特定のマイクセットP(第1実施形態では、第6マイクセットP)を被写体の正面に向ける位置合わせを容易に行えるメリットがある。
音声信号取得部30は、図1のようにバイノーラルマイクを複数組設けた形態であってもよいし、指向性マイクを複数設けた形態であってもよい(第2実施形態、図8参照)。
図8の音声信号取得部30は、略球形状の本体から放射状に取り付けられた筒形状物のそれぞれに振動板が設けられて指向性マイクを構成する形態を示す。
具体的には、図8の音声信号取得部30は、N組のマイクセットP〜P(2つの指向性マイクの組み合わせ、Nは2以上の自然数)が設けられた形態を示す。
N組のマイクセットP〜Pは、それぞれの指向性マイクの振動板の向き(法線方向)が異なる様に配置される。
耳殻と無指向性マイクで構成されるバイノーラルマイクと比べて構造が単純で、多くの指向性マイクをダミーヘッド31に相当する本体に取り付け、様々な方向に向けた指向性マイクからの音声を取得することが可能になる。
この場合も、第1変換テーブルT1と同様に、それぞれのマイクセットPが対応する角度情報を示す第2変換テーブルT2が設けられる。第1変換テーブルT1同様に、角度情報として、ヨーイング角度θやピッチング角度φの関係だけでも良いが、これらに加えてローリング角度ξの関係も示す形態であってもよい(図9参照)。
すなわち、それぞれのマイクセットPを構成する2つのマイクは、振動板の高さ方向の位置が同じものの組み合わせだけでなく、振動板の高さ方向の位置が異なる2つのマイクの組み合わせが用意される。
指向性マイクのマイクセットPそれぞれについて、最適なヨーイング角度θやピッチング角度φとローリング角度ξが実験で求められ、これに基づいて第2変換テーブルT2が決定される。
具体的には、第nマイクセットP(nは1〜Nの整数)を使って録音した音声が、視聴者の頭部を水平方向で且つ正面を向いた初期状態からヨーイング角度θだけ左右方向に回転し、ピッチング角度φだけ上下方向に回転し、ローリング角度ξだけ前後方向の軸周りに回転した状態で音声を聴いたのと同等のものになるように、第2変換テーブルT2が設定される。
第1マイクセットPは、水平方向で正面を向いた時の人間の耳殻の位置や向きと略同じになるように配置され、第1マイクセットPに対応するヨーイング角度θとピッチング角度φとローリング角度ξは、ともに0度に設定される。
ローリング角度ξを考慮して出力音源を調整する場合には、ローリング角度ξに応じて、画像出力で抜き出しする一定領域もローリング角度ξだけ回転させる形態であってもよい。
これにより、視聴者の頭部の向きに応じて、第1画像や第2画像の中で表示させる領域や、方向が異なる複数のマイクセットで録音された音声の中で再生させる音声を調整するので、視聴者の頭部が向いた方向で見た景色に近いものや、当該頭部が向いた方向で音声を聞いた場合の音声に近いものを視聴することが可能になる。
特に、ヨーイング角度θだけでなくピッチング角度φとローリング角度ξも考慮されるため、視聴者の頭部を上下方向に傾けたり前後方向の軸周りに傾けたりした場合にも、その向きに応じた画像や音声を提供することが出来る。
なお、図1に示すバイノーラルマイクのマイクセットを複数設けた形態でも、ローリング角度ξを考慮し、右用のマイクと左用のマイクの高さ方向の位置が異なるマイクセットをダミーヘッド31に設ける形態であってもよい。
また、第2実施形態では、1対のマイクセットが複数設けられ、方向検知部71からの角度情報に基づいて、当該複数のマイクセットで録音された音声の中から、音声出力する音源を変化させる形態を説明したが、振動板の方向が異なる3以上のマイクを設け、方向検知部71からの情報に基づいて、当該3以上のマイクで録音された音声の中から、音声出力する音源を変化させる形態であってもよい。
例えば、第2実施形態では、1のマイクセットのマイクが、他のマイクセットのマイクと共用される形態、例えば、第1マイクセットPの右用マイクが、第2マイクセットPの左用マイクとして用いられる形態であってもよい。この場合、共用しない形態に比べて、多くのマイクセットを構成することが可能になる。
また、画像信号取得部10が、音声信号取得部30の上方に配置される形態を説明したが、同じ筐体(本体)に画像信号取得部10のカメラと音声信号取得部30のマイクが配置される形態であってもよい(第3実施形態、図10参照)。
第3実施形態における画像信号取得部10と音声信号取得部30は、略球形状の本体から放射状に取り付けられた筒形状物のそれぞれにカメラ若しくは指向性マイクが設けられる。
具体的には、画像信号取得部10と音声信号取得部30として、M組のカメラマイクセットQ〜Q(2つの指向性マイクとその間に設けられたカメラの組み合わせ、Mは3以上の自然数)が設けられる。
カメラマイクセットQは、前方に2以上、後方に1以上設けられる。
カメラは、1つのカメラで、右目用と左目用の画像を共用する形態であってもよいし、2つのカメラを1組として、右目用と左目用の画像を別々にして、立体感がある画像を出力する形態であってもよい。
M組のカメラマイクセットQ〜Qは、それぞれのカメラの向き(撮像面の法線方向)が異なる様に、且つそれぞれの指向性マイクの振動板の向き(法線方向)が異なる様に配置される。
この場合も、第1変換テーブルT1と同様に、それぞれのカメラマイクセットQが対応する角度情報を示す第3変換テーブルT3が設けられる。第1変換テーブルT1同様に、角度情報として、ヨーイング角度θやピッチング角度φの関係だけでも良いが、これらに加えてローリング角度ξの関係も示す形態であってもよい(図11参照)。
カメラと指向性マイクのカメラマイクセットQそれぞれについて、最適なヨーイング角度θやピッチング角度φとローリング角度ξが実験で求められ、これに基づいて第3変換テーブルT3が決定される。
第1カメラマイクセットQのマイクは、水平方向で正面を向いた時の人間の耳殻の位置や向きと略同じになるように配置され、カメラは、当該マイクの間に配置され、第1カメラマイクセットQに対応するヨーイング角度θとピッチング角度φとローリング角度ξは、ともに0度に設定される。
第mカメラマイクセットQ(mは1〜Mの整数)のカメラを使って撮影して得られた画像が、視聴者の頭部を水平方向で且つ正面を向いた初期状態からヨーイング角度θだけ左右方向に回転し、ピッチング角度φだけ上下方向に回転し、ローリング角度ξだけ前後方向の軸周りに回転した状態で、見た画像と同等のものになるように、且つ第mカメラマイクセットQのマイクセットを使って録音した音声が、視聴者の頭部を水平方向で且つ正面を向いた初期状態からヨーイング角度θだけ左右方向に回転し、ピッチング角度φだけ上下方向に回転し、ローリング角度ξだけ前後方向の軸周りに回転した状態で音声を聴いたのと同等のものになるように、第3変換テーブルT3が設定される。
2つのマイクで録音された音声と、当該2つのマイクの間に配置されたカメラで得られた画像の組み合わせを使って、すなわちM組のカメラマイクセットQ〜Qのいずれかで得られた音声と画像を使って、表示調整や出力音源調整が行われる。
具体的には、第3変換テーブルT3を用いて、制御部50は、方向検知部71で得られた向きに関する情報(角度情報)に対応するカメラマイクセットQを特定する。
また、制御部50は、複数のカメラマイクセットQで録音された音声の中から、出力部70の方向検知部71で得られた向きに関する情報(角度情報)に対応する方向に近い方向に向けられたカメラマイクセットで得られた画像と音声を出力部70に送信する。
これにより、視聴者の頭部の向きに応じて、方向が異なる複数のカメラで撮影された画像の中で表示させる画像や、方向が異なる複数のマイクセットで録音された音声の中で再生させる音声を調整するので、視聴者の頭部が向いた方向で見た景色に近いものや、当該頭部が向いた方向で聞いた音声に近いものを視聴することが可能になる。
特に、実際の目と耳の配置に近いカメラマイクセットQを使って得られた画像や音声を再生するので、実際の人間が見聞きする感覚に近い状態で、画像信号や音声信号を取得することが可能になり、これを視聴者の鑑賞姿勢に応じて出力することが可能になる。
複数組(少なくとも3組以上)のカメラマイクセットを使って得られた画像を出力するため、多くのカメラマイクセットを設ければ、第1カメラ11と第2カメラ12を用いた形態に比べて、狭い画角の画像を取得するカメラを用いることが出来、歪曲収差が少ない画像を表示させることが可能になる。
また、画像信号取得部10と音声信号取得部30とが同じ筐体(本体)に取り付けられるので、これらが別に構成される形態に比べて、当該筐体(本体)を被写体の正面に向ける位置合わせを容易に行えるメリットがある。
なお、第3実施形態では、1のカメラマイクセットのマイクが、他のカメラマイクセットのマイクと共用される形態、例えば、第1カメラマイクセットQの右用マイクが、第2カメラマイクセットQの左用マイクとして用いられる形態であってもよい。この場合、共用しない形態に比べて、多くのカメラマイクセットを構成することが可能になる。
1 画像音声入出力システム
10 画像信号取得部
10a 右目用画像信号取得部
10b 左目用画像信号取得部
11 第1カメラ
12 第2カメラ
13 台
30 音声信号取得部
31 ダミーヘッド
50 制御部
70 出力部
71 方向検知部
73 初期設定スイッチ
75 ズームスイッチ
77 画像出力部
77a 右目用画像出力装置
77b 左目用画像出力装置
79 音声出力部
d1 ステレオベース
〜P 第1マイクセット〜第Nマイクセット
〜Q 第1カメラマイクセット〜第Mカメラマイクセット
T1〜T3 第1変換テーブル〜第3変換テーブル

Claims (13)

  1. 2以上のカメラを有する画像信号取得部と、
    3以上のマイクを有する音声信号取得部と、
    視聴者の頭部の向きを検知する方向検知部と、前記画像信号取得部で撮影された画像を表示する画像出力部と、前記音声信号取得部で録音された音声を出力する音声出力部とを有する出力部とを備え、
    前記方向検知部で得られた角度情報に基づいて、前記2以上のカメラで撮影された画像の中から、前記画像出力部で出力させる画像を調整する表示調整や、前記3以上のマイクで録音された音声の中から、前記音声出力部で出力させる音声を調整する出力音源調整が行われ、
    前記画像信号取得部のカメラのそれぞれは、前記音声信号取得部のマイクのうちの2つのマイクの間に配置される、若しくは前記音声信号取得部が、前記画像信号取得部の下方に取り付けられることを特徴とする画像音声入出力システム。
  2. 前記画像信号取得部と前記音声信号取得部は、略球形状の本体から放射状に取り付けられた筒形状物のそれぞれにカメラ若しくは指向性マイクが設けられたもので構成され、
    前記画像信号取得部は、前方に2以上、後方に1以上、カメラを有し、
    前記画像信号取得部のカメラのそれぞれは、撮像面の法線方向が異なるように配置され、
    前記音声信号取得部のマイクのそれぞれは、振動板の向きが異なる様に配置され、
    前記画像信号取得部のカメラのそれぞれは、前記3以上のマイクのうちの2つのマイクの間に配置され、
    前記2つのマイクで録音された音声と、前記2つのマイクの間に配置されたカメラで得られた画像の組み合わせを使って、前記表示調整や前記出力音源調整が行われることを特徴とする請求項1に記載の画像音声入出力システム。
  3. 前記画像信号取得部は、前方を撮影する第1カメラと、前記第1カメラの背面に配置され、後方を撮影する第2カメラとを有し、
    前記画像出力部は、前記第1カメラで得られた第1画像と、前記第2カメラで得られた第2画像における一部の領域を表示するものであり、
    前記表示調整は、前記第1画像と前記第2画像における前記一部の領域の位置を調整するものであり、
    前記第1カメラと前記第2カメラは、150度以上の画角を有するものであり、
    前記音声信号取得部は、前記画像信号取得部の下方に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の画像音声入出力システム。
  4. 前記音声信号取得部は、前記3以上のマイクとして、右耳用の無指向性マイクと耳殻と、左耳用の無指向性マイクと耳殻を有し、バイノーラルマイクを構成するマイクセットが3以上、1つのダミーヘッドに設けられることを特徴とする請求項3に記載の画像音声入出力システム。
  5. 前記マイクセットのうち、少なくとも1つは、前記第1カメラの被写体がある方向を向いた時の人間の耳殻の位置や向きと略同じになるように配置され、
    前記マイクセットのうち、少なくとも1つは、前記被写体がある方向から左右方向にずれた方向を向いた時の人間の耳殻の位置や向きと略同じになるように配置され、
    前記マイクセットのうち、少なくとも1つは、前記被写体がある方向から上下方向にずれた方向を向いた時の人間の耳殻の位置や向きと略同じになるように配置され、
    前記方向検知部は、ヨーイング角度とピッチング角度を検出するセンサーを有し、
    前記方向検知部で検出されたヨーイング角度やピッチング角度に基づいて、前記表示調整や前記出力音源調整が行われることを特徴とする請求項4に記載の画像音声入出力システム。
  6. 前記音声信号取得部は、略球形状の本体から放射状に取り付けられた筒形状物に振動板が設けられた指向性マイクが設けられたもので構成され、
    前記音声信号取得部のマイクのそれぞれは、振動板の向きが異なる様に配置されることを特徴とする請求項3に記載の画像音声入出力システム。
  7. 前記音声信号取得部は、右用のマイクと左用のマイクで構成されたマイクセットが複数設けられ、前記複数のマイクセットのうちで、1のマイクセットを構成する右用のマイクと、他のマイクセットを構成する左用のマイクが共用されることを特徴とする請求項6に記載の画像音声入出力システム。
  8. 前記画像信号取得部は、右目用画像信号取得装置と左目用画像信号取得装置が設けられ、
    前記画像出力部は、視聴者の目と対向する位置に配置され、前記右目用画像信号取得装置で得られた画像が、視聴者の右目と対向する位置に配置された右目用画像出力装置に表示され、前記左目用画像信号取得装置で得られた画像が、視聴者の左目と対向する位置に配置された左目用画像出力装置に表示されることを特徴とする請求項3に記載の画像音声入出力システム。
  9. 前記右目用画像信号取得装置と、前記左目用画像信号取得装置は、間隔が調整可能な台の上に取り付けられ、前記台の下方に前記音声信号取得部が配置されることを特徴とする請求項8に記載の画像音声入出力システム。
  10. 前記方向検知部は、ヨーイング角度とピッチング角度とローリング角度を検出するセンサーを有し、
    前記方向検知部で検出されたヨーイング角度とピッチング角度とローリング角度に基づいて、前記表示調整や前記出力音源調整が行われることを特徴とする請求項1に記載の画像音声入出力システム。
  11. 前記画像出力部は、視聴者の眼と対向する位置に配置され、
    前記音声出力部は、視聴者の耳と対向する位置に配置され、
    前記画像出力部には、初期設定スイッチが設けられ、
    前記初期設定スイッチの操作後に、前記方向検知部で検出された角度情報に基づいて、前記表示調整や前記出力音源調整が行われることを特徴とする請求項1に記載の画像音声入出力システム。
  12. 前記方向検知部は、ピッチング角度を検出するセンサーを有し、
    前記ピッチング角度の情報に基づいて、前記方向検知部が水平状態にあることを、前記画像出力部を介した画像若しくは前記音声出力部を介した音声で出力し、前記水平状態にある場合に前記初期設定スイッチが操作された後に、前記方向検知部で検出された角度情報に基づいて、前記表示調整や前記出力音源調整が行われることを特徴とする請求項11に記載の画像音声入出力システム。
  13. 前記出力音源調整では、前記3以上のマイクのうち、複数のマイクで録音された音声を合成したものが、前記音声出力部で出力され、
    前記音声の合成におけるマイクの選択や、選択されたマイクで録音された音声の出力度合の調整は、前記方向検知部で検出された角度情報に基づいて行われることを特徴とする請求項1に記載の画像音声入出力システム。
JP2014170222A 2014-08-25 2014-08-25 画像音声入出力システム Pending JP2016046699A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014170222A JP2016046699A (ja) 2014-08-25 2014-08-25 画像音声入出力システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014170222A JP2016046699A (ja) 2014-08-25 2014-08-25 画像音声入出力システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016046699A true JP2016046699A (ja) 2016-04-04

Family

ID=55636865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014170222A Pending JP2016046699A (ja) 2014-08-25 2014-08-25 画像音声入出力システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016046699A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017143406A (ja) * 2016-02-10 2017-08-17 日本電信電話株式会社 バイノーラル音生成装置、マイクロホンアレイ、バイノーラル音生成方法、プログラム
JP2018005526A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 株式会社リコー 情報処理装置、及びプログラム
JP2019013765A (ja) * 2018-08-09 2019-01-31 株式会社カプコン 映像音声処理プログラム及びゲーム装置
WO2019065447A1 (ja) * 2017-09-29 2019-04-04 Kddi株式会社 音響信号のミキシング装置及びコンピュータ可読記憶媒体
US11228708B2 (en) 2017-03-16 2022-01-18 Ricoh Company, Ltd. Image pickup apparatus and image pickup system
JP2022527708A (ja) * 2019-03-25 2022-06-03 華為技術有限公司 画像処理方法およびヘッドマウントディスプレイデバイス

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017143406A (ja) * 2016-02-10 2017-08-17 日本電信電話株式会社 バイノーラル音生成装置、マイクロホンアレイ、バイノーラル音生成方法、プログラム
JP2018005526A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 株式会社リコー 情報処理装置、及びプログラム
US11228708B2 (en) 2017-03-16 2022-01-18 Ricoh Company, Ltd. Image pickup apparatus and image pickup system
WO2019065447A1 (ja) * 2017-09-29 2019-04-04 Kddi株式会社 音響信号のミキシング装置及びコンピュータ可読記憶媒体
JP2019068210A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 Kddi株式会社 音響信号のミキシング装置及びプログラム
US10951984B2 (en) 2017-09-29 2021-03-16 Kddi Corporation Acoustic signal mixing device and computer-readable storage medium
JP2019013765A (ja) * 2018-08-09 2019-01-31 株式会社カプコン 映像音声処理プログラム及びゲーム装置
JP2022527708A (ja) * 2019-03-25 2022-06-03 華為技術有限公司 画像処理方法およびヘッドマウントディスプレイデバイス
JP7408678B2 (ja) 2019-03-25 2024-01-05 華為技術有限公司 画像処理方法およびヘッドマウントディスプレイデバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7118121B2 (ja) 空間化オーディオを用いた複合現実システム
US8823782B2 (en) Remote control with integrated position, viewer identification and optical and audio test
JP2016046699A (ja) 画像音声入出力システム
US20110157327A1 (en) 3d audio delivery accompanying 3d display supported by viewer/listener position and orientation tracking
JP6565903B2 (ja) 情報再生装置及び情報再生方法
US10681276B2 (en) Virtual reality video processing to compensate for movement of a camera during capture
US20220109822A1 (en) Multi-sensor camera systems, devices, and methods for providing image pan, tilt, and zoom functionality
JP2015149634A (ja) 画像表示装置および方法
WO2011002729A1 (en) Method and apparatus for improved matching of auditory space to visual space in video viewing applications
JP2015149633A (ja) 撮像装置および方法
CA2933704A1 (en) Systems and methods for producing panoramic and stereoscopic videos
JP6580516B2 (ja) 処理装置および画像決定方法
JP6538003B2 (ja) アクチュエータ装置
CN111970626A (zh) 录音方法和装置、录音系统和存储介质
US20130243201A1 (en) Efficient control of sound field rotation in binaural spatial sound
JP2016010010A (ja) 音声入出力機能付き撮像装置およびテレビ会議システム
Maempel The virtual concert hall—A research tool for the experimental investigation of audiovisual room perception
JP2019013765A (ja) 映像音声処理プログラム及びゲーム装置
JP2018026701A (ja) 録音装置、映像音声処理プログラム及びゲーム装置
JP4955718B2 (ja) 立体表示制御装置、立体表示システムおよび立体表示制御方法
JP6600186B2 (ja) 情報処理装置、制御方法およびプログラム
JP6921204B2 (ja) 情報処理装置および画像出力方法
WO2014060598A2 (en) Sensing systems, associated methods and apparatus
JP6518620B2 (ja) 位相差増幅装置
JP2018006822A (ja) 音声出力システム及び音声出力方法