JP2008543144A - 音響信号用装置、システム、方法 - Google Patents

音響信号用装置、システム、方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、音を受信し再生する装置、システムおよび方法に関する。方法では、音響信号は8の字の指向性パターンを有する2つの二重ダイヤフラム音響変換器10、20で受信され、音響変換器は2次元平面上で相互に垂直に指向されており、指向性パターンはそれぞれ半分ずつの指向性パターンXA、XBとYA、YBを有し、第1の信号Xと第2の信号Yは受信された信号から生成される。この方法は無指向性信号Wも生成され、このWは8の字の指向性パターンを有する2つの音響変換器10、20が第1の信号Xおよび第2の信号Yだけでなく、無指向性パターンを有する無指向性信号Wを同時に提供するように、2つの信号の半分ずつの指向性パターンXA、XBおよび/またはYA、YBを加算することにより計算され、それによってこれらの3つの生成された信号X、Y、Wの結合は、2次元平面上の所望される方向を指している指向された指向性パターンを提供することを特徴とする。本発明はさらにこの方法を実行するための装置および方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は空間の音響を記録し再生する技術に関する。
ホームシアターがさらに一般的になるにしたがって、大部分の消費者はホームシアターを有している。ホームシアターの目的はレコーディングの状態でのような確かな空間音響を再生することである。現在、装置は最も一般的には5.1型であり、これは2つの前面高声器と、1つの中央高声器と、2つの後面高声器と、低周波数音響効果のためのLFEチャンネルにより制御される1つのサブウーハを含んでいる。他のこのようなサラウンドシステムは7.1、8.1、10.2システムを含んでおり、これらの一部は通常の消費者用ではなく劇場使用専用に設計されている。しかしながらこのような5.1装置は6つのチャンネルを必要とするが高さの情報を含まない。このようなシステムでは、高声器は視聴者周辺の設計された位置に配置される。
しかしながら、元のレコーディングの状態にしたがって音を再生することは実用的には不可能であり、したがって可能な限り本物のような音を発生する音界を発生するための技術が使用されている。例えばイヤホーンによる再生では、HRTF(ヘッドに関連される伝達関数)により耳の性質をモデル化する試みがなされている。しかしながらHRTFにより変更される信号は伝統的に人工的にパンされたモノソースである。
1970年代に、空間的音響のための記録技術として設計されたアンビソニックス(Ambisonics)と呼ばれる技術が空間音響の記録と再生のために開発された。しかしながら音の記録では、アンビソニックス技術は高価である。記録において、四面体の形態で置かれ4つの隣接する心臓型のカプセルにより360゜全体の音場を受信する傾向がある音場マイクロホンが使用されなければならない。特許明細書EP 0869967 B1号は空間音響を記録することを意図するマイクロホンを開示している。それにおいて、マイクロホンは無指向性パターンを有する。この場合には、マイクロホンは堅いボールの表面に置かれなければならない。ボールの表面に置かれた幾つかのマイクロホンの間にはボールの直径の長さの距離が存在する。この距離は有害な時間差を生じさせる。
したがって本発明の目的は、音響信号を受信し再生するシステムおよび方法を提供することである。2次元または3次元の空間音響を受信および再生するように意図された音響変換器のシステムおよび方法は、簡単な構造にかかわらず、空間音響の高品質の受信または再生を行うことを可能にするような方法で行われる。本発明の目的は独立請求項で述べられている構成を特徴とするシステムおよび方法によって実現される。本発明の好ましい実施形態は従属請求項で説明されている。
本発明の1特徴は、2または3個の二重ダイヤフラム音響変換器により、異なる方向からの信号が3つの音信号としてXY平面で受信されることのできる音響変換器のシステムおよび方法を提供することである。この構造により生成される実際の2次元空間音響に対応する3個の可聴信号から、異なるn方向の信号が弁別されることができ、ここでnは例えば8である。転送または再生のために、方法およびシステムは逆に行われることもでき、その場合にはここでは8つの異なる方向からの対応する信号は3個の信号に変換されることができる。本発明の1特徴による3個の音響変換器の構造では、XYZ平面でもまた信号の受信を可能にする。XYZ平面では、Z平面は高低の情報を表し、XとYは水平面上の音響信号の情報を表している。
本発明のさらに別の特徴は1つの二重ダイヤフラム音響変換器が無指向性パターンおよび8の字パターンの両者を同時に提供するシステムおよび方法を提供することである。転送および再生のため、この方法およびシステムは逆に行われることも可能である。それ故、本発明の特徴は1つの音響変換器が無指向性パターンと8の字パターンを半分ずつにした種々の指向性パターンの組合せを受信または再生することができるシステムおよび方法に対する構成を提供することである。
本発明のさらに別の特徴は、信号X、Yおよび無指向性パターンを有する信号Wが、二重ダイヤフラム音響変換器の構造により受信される信号から、平面2次元空間音響に対して生成されるシステムおよび方法を提供することである。
本発明のさらに別の特徴は、信号X、Yおよび信号Wが、3個の二重ダイヤフラム音響変換器の構造により受信される信号から、3次元空間音響に対して生成されるシステムおよび方法を提供することである。
本発明のさらに別の特徴は、X、Y平面上の空間音響を平面の空間音響の信号X、YおよびWから再生することのできるシステムおよび方法を提供することである。
本発明のさらに別の特徴は、3次元の空間音響を平面の空間音響の信号X、Y、ZおよびWから再生することのできるシステムおよび方法の構成を提供することである。
本発明のさらに別の特徴は、ヘッドホンで再生するため信号を送信するとき、視聴者の頭の動きが考慮される本発明のシステムおよび方法に関する補助装置を再生のために提供することである。
本発明のさらに別の特徴は、装置がそれ自体を信号源の方向へ向け、予め選択された選択の基礎にしたがって信号源に追従するように、音響変換器の構造で受信された信号が監視される本発明のシステムおよび方法に関する補助装置を提供することである。
本発明のさらに別の特徴は、方向の特定部分を分離するように音響変換器の構造で受信された信号の指向性パターンが狭められることができる本発明のシステムおよび方法に関する補助装置を提供することである。
本発明の1特徴によれば、その方法は再生のため音響信号を受信するために行われる。この方法では、音響信号は8の字の指向性パターンを有する2個の二重ダイヤフラム音響変換器で受信され、指向性パターンはそれぞれ半分ずつの指向性パターンXA、XB、YA、YBを有し、それらはそれぞれ2次元平面上で相互に垂直に指向される。この後、第1の結合手段は音響変換器により受信された音響信号から第1の信号X(X=XA−XB)と第2の信号Y(Y=YA−YB)を生成し、これに加えて第2の結合手段は無指向性パターンを有する無指向性信号Wを生成し、n{X,Y}であり、Wは8の字の指向性パターンを有する2個の音響変換器が第1の信号Xおよび第2の信号Yだけでなく、無指向性パターンを有する無指向性信号Wを同時に提供するような方法で、1または2個の信号の半分ずつの指向性パターンXA、XBおよび/またはYA、YBを加算し、それによってこれらの3つの信号X、Y、Wを結合することにより計算され、2次元平面上の所望される方向を指向している指向性パターンが与えられる。
本発明の1特徴によれば、再生のため音響信号を受信するための方法が与えられる。その方法は3次元の空間で相互に垂直に指向されている8の字の指向性パターンを有する3個の二重ダイヤフラム音響変換器によって音響信号を受信し、音響変換器により受信される音響信号から第1の結合手段で第1の信号Xと、第2の信号Yと、第3の信号Zとをそれぞれ生成し、ここでZ=(ZA−ZB)であり、第2の結合手段で無指向性パターンを有する無指向性信号Wを生成するステップを含み、ここでn{X、Y、Z}であり、Wは8の字の指向性パターンを有する3個の音響変換器が第1の信号Xと、第2の信号Yと、第3の信号Zとだけではなく、無指向性パターンを有する無指向性信号Wを同時に提供するように、1または2または3個の音響変換器によって受信される信号の半分ずつの指向性パターンを加算し、それによってこれらの4個の信号X、Y、Z、Wを結合することにより計算され、3次元空間中の所望される方向を指向している指向性パターンが与えられることができる。
本発明の1特徴によれば、再生のため音響信号を受信するための方法が与えられる。その方法は、8の字パターンを有する3個の音響変換器が第1の信号Xと、第2の信号Yと、第3の信号Zとだけではなく、無指向性パターンを有する信号Wを同時に提供するような方法で、第2の結合手段で無指向性パターンを有する信号WXYZ(WXYZ=XA+XB+YA+YB+ZA+ZB)を生成するステップを含んでいる。
本発明の1特徴によれば、再生のため音響信号を受信するための方法が与えられる。その方法は、生成された第1の信号Xと無指向性信号Wとを2つの別々の合計手段により結合し、それによって第1の合計手段で第1の信号Xが無指向性信号Wに加算され、第2の合計手段により第1の信号Xが無指向性信号Wから減算され、それによって8の字の指向性パターンを有する音響変換器により受信される第1の信号Xは2つの部分Xfront、Xbackに分割され、生成された第2の信号Yと無指向性信号Wとを2つの別々の合計手段で結合し、それによって第1の合計手段により第2の信号Yが無指向性信号Wに加算され、第2の合計手段により第1の信号Yが無指向性信号Wから減算され、それによって第1の合計手段において第2の信号Yが無指向性信号Wへ加算され、第2の合計手段により、第2の信号Yが無指向性信号Wから減算され、それによって8の字の指向性パターンを有する音響変換器により受信される第2の信号Yは2つの部分Yright、Yleftに分割され、結合された信号部Xfront、Xback、Yright、Yleftの信号強度を予め定められた選択規準にしたがって別々に信号処理ブロックで処理し、指向角度の計算のための数値PX、PYを形成するために処理された信号の異なる部分Xfront、Xback、Yright、Yleftを結合し、数値PX、PYと、予め定められた選択規準にしたがって処理された音響信号の提供者の方向の角度点とに基づいて2次元平面上の指向性パターンの指向角度を計算するステップを含んでいる。
本発明の1特徴によれば、再生のため音響信号を受信するための方法が与えられる。その方法では、処理された信号の異なる部分Xfront、Xbackの結合のプロダクトは−1から+1の間の数値であり、処理された信号の異なる部分Yup、Ydownの結合のプロダクトは数値1または0を有する基準情報であり、またはその逆も可能であり、この場合、信号の異なる部分Xfront、Xbackの結合のプロダクトは数値1または0を有する基準情報であり、信号の異なる部分Yup、Ydownの結合のプロダクトは数値−1または+1の間であり、信号の異なる部分Xfront、Xbackの結合のプロダクトが−1または+1の間である数値であり、信号の異なる部分Yup、Ydownの結合のプロダクトが数値1または0を有する基準情報であるとき、指向される指向性パターンの指向角度は次式により計算される。
角度=ABS=(SIN−1(PX)+90+(PY180)
本発明の1特徴によれば、再生のため音響信号を受信するための方法が与えられる。その方法は第3の信号Zと無指向性信号Wとを2つの別々の合計手段で結合し、それによって第1の合計手段により第3の信号Zが無指向性信号Wに加算され、第2の合計手段により第3の信号Zが無指向性信号Wから減算されるステップを含んでおり、それによって8の字の指向性パターンを有する音響変換器により受信される第3の信号Zが2つの部分Zup、Zdownに分割されることができる。
本発明の1特徴によれば、再生のため音響信号を受信するための方法が与えられる。その方法は、結合された信号部分Zup、Zdownの信号強度を予め定められた選択規準にしたがって別々に信号処理ブロックで処理し、指向角度の計算のための数値PZ、PZを形成するための処理された信号の異なる部分Zup、Zdownを結合し、処理された信号の異なる部分Zup、Zdownの結合のプロダクトは−1と+1との間の数値であり、数値PZ、PZに基づいて、予め定められた選択規準にしたがって処理された音響信号の提供者の高低方向を指す指向性パターンの高低方向の指向角度を計算し、転送または再生のため指向性パターンの高低方向の指向角度にしたがって音響信号を送信するステップを含んでいる。
本発明の1特徴によれば、再生のため音響信号を受信するための方法が与えられる。その方法では、指向された指向性パターンの指向角度についての情報もまた信号の転送または再生のために送信される。
本発明の1特徴によれば、再生のため音響信号を受信するためのシステムが提供される。このシステムは8の字の指向性パターンを有する2個の二重ダイヤフラム音響変換器を具備し、指向性パターンはそれぞれ半分ずつの指向性パターンXA、XB、YA、YBを有しながら、音響変換器はそれぞれ2次元平面上で相互に垂直に指向され、このシステムはさらに、音響変換器により受信された音響信号から第1の信号X(X=XA−XB)と第2の信号Y(Y=YA−YB)を生成するための第1の結合手段を具備している。システムはさらに無指向性パターンを有する無指向性信号Wを生成するための第2の結合手段を具備し、ここでn{X,Y}であり、Wは8の字の指向性パターンを有する2個の音響変換器が第1の信号Xおよび第2の信号Yだけでなく、無指向性パターンを有する無指向性信号Wを同時に提供するような方法で、1または2個の信号の半分ずつの指向性パターンXA、XBおよび/またはYA、YBを加算し、それによってこれらの3個の信号X、Y、Wを結合することにより計算され、2次元平面上の所望される方向を指向している指向性パターンが与えられることができる。
本発明の1特徴によれば、再生のため音響信号を受信するためのシステムが提供される。このシステムは3次元の平面で相互に垂直に指向されている8の字の指向性パターンを有する3個の二重ダイヤフラム音響変換器を具備し、指向性パターンはそれぞれ半分ずつの指向性パターンXA、XB、YA、YB、ZA、ZBを有している。このシステムは音響変換器により受信される音響信号から第1の信号Xと、第2の信号Yと、第3の信号Zとをそれぞれ生成し、Z=(ZA−ZB)である第1の結合手段と、無指向性パターンを有する無指向性信号Wを生成し、n{X、Y、Z}である第2の結合手段とを具備し、Wは8の字の指向性パターンを有する3個の音響変換器が第1の信号Xと、第2の信号Yと、第3の信号Zとだけでなく、無指向性パターンを有する無指向性信号Wを同時に提供するように、1または2または3個の音響変換器によって受信される信号の半分ずつの指向性パターンを加算し、それによってこれらの4個の信号X、Y、Z、Wを結合することにより計算され、3次元空間の所望される方向を指向している指向性パターンが与えられることができる。
本発明の1特徴によれば、再生のため音響信号を受信するためのシステムが提供される。システムは、8の字パターンを有する3個の音響変換器が8の字パターンを有する第1の信号Xと、第2の信号Yと、第3の信号Zとだけでなく、無指向性パターンを有する信号Wを同時に提供するような方法で、無指向性パターンを有する信号WXYZ(WXYZ=XA+XB+YA+YB+ZA+ZB)を生成するように構成されている第2の結合手段を具備している。
本発明の1特徴によれば、再生のため音響信号を受信するためのシステムが与えられる。システムはさらに、生成された第1の信号Xと無指向性信号Wとを2つの別々の合計手段により結合するように構成された第3の合計手段を具備し、それにおいては第1の合計手段は第1の信号Xを無指向性信号Wに加算するように構成され、第2の合計手段は第1の信号Xを無指向性信号Wから減算するように構成され、それによって8の字の指向性パターンを有する音響変換器により受信される第1の信号Xは2つの部分Xfront、Xbackに分割されることができる。システムはまた、生成された第2の信号Yと無指向性信号Wを2個の別々の合計手段で結合するように構成された第4の合計手段を具備し、それにおいては第1の合計手段は第2の信号Yを無指向性信号Wに加算するように構成され、第2の合計手段は第2の信号Yを無指向性信号Wから減算し、それによって8の字の指向性パターンを有する音響変換器により受信される第2の信号Yは2つの部分Yright、Yleftに分割されることができる。システムは結合された信号部分Xfront、Xback、およびYright、Yleftの信号強度を予め定められた選択規準にしたがって処理する信号処理ブロックを有し、結合部は指向角度の計算のための数値PX、PYを計算するために処理された信号の異なる部分Xfront、Xback、およびYright、Yleftを結合する。システムでは計算ユニットは数値PX、PYに基づいて、予め定められた選択規準にしたがって処理された音響信号の提供者の方向を指す2次元平面上の指向性パターンの指向された指向角度を計算し、信号の転送または再生のため指向された指向性パターンの高低方向の指向角度にしたがって音響信号を送信する。この結合部は処理された信号部分Xfront、Xbackの結合の結果として−1から+1の間の数値と、処理された信号部分Yup、Ydownの結合の結果として数値1または0を有する基準情報を生成することができ、或いはその逆も可能であり、この場合、差信号部分Xfront、Xbackの結合のプロダクトは数値1または0を有する基準情報であり、差信号部分Yup、Ydownの結合のプロダクトは数値−1または+1の間であり、差信号部分Xfront、Xbackの結合のプロダクトが−1または+1の間である数値であり、差信号部分Yup、Ydownの結合のプロダクトが数値1または0を有する基準情報であるとき、指向される指向性パターンの指向角度は次式により計算される。
角度=ABS=(SIN−1(PX)+90+(PY180)
システムはさらに、生成された第3の信号Zと無指向性信号Wとを2個の別々の合計手段で結合するように構成されている第5の結合器を具備し、それにおいて第1の合計手段は第3の信号Zを無指向性信号Wに加算するように構成され、第2の合計手段は第3の信号Zを無指向性信号Wから減算するように構成され、それによって8の字の指向性パターンを有する音響変換器により受信される第3の信号Zは2つの部分Zup、Zdownに分割されることができ、信号処理ブロックは、結合された信号部分Zup、Zdownの信号強度を予め定められた選択規準にしたがって別々に処理するように構成されている。結合部はまた指向角度の計算のための数値PZ、PZを形成するために処理された信号の異なる部分Zup、Zdownを結合するように構成され、処理された信号の異なる部分Zup、Zdownの結合のプロダクトは−1と+1との間の数値である。計算ユニットはまた数値PZ、PZに基づいて、予め定められた選択規準にしたがって処理された音響信号の提供者の高低方向を指向された指向性パターンの高低方向の指向角度を計算し、信号の転送または再生のため指向された指向性パターンの高低方向の指向角度にしたがって音響信号を送信する。システムは指向された指向性パターンの受信された信号に基づいて音響信号の提供者の方向を指す会議マイクロホンを提供することができる。
本発明の1特徴によれば、マイクロホンのように、8の字の指向性パターンを有する2つの音響変換器が相互に関して垂直に設けられ、3つの可聴信号としてXY平面で異なる方向から信号を受信することを可能にする。第3の信号は8の字の指向性パターンを有する受信された信号から無指向性パターンを有する1つのW信号を発生することにより得られる。幾つかの例えば8つの方向の信号はアセンブリにより発生される3つの可聴信号から分離されることができる。本発明の1特徴によれば、この動作は逆に行われることができ、それによって異なる方向の対応する8つの信号は3つの信号に変換されることができる。
本発明の別の特徴によれば、マイクロホンまたはハイドロホンのように8の字の指向性パターンを有する3個の音響変換器は相互に関して垂直に設けられ、3つの可聴信号X、Y、WとしてXY平面において、4つの信号X、Y、Z、WとしてXYZ平面において異なる方向の信号の受信を可能にする。XYZ平面では、Z平面は高低情報に対応し、XとYは水平面の可聴信号情報に対応する。
さらに、本発明の特徴によれば、高声器のように、2またはその代わりに3個の音響変換器によって、異なる方向の信号のXY平面での再生を可能にする音響変換器のアセンブリが提供される。別の特徴によれば、音響変換器のアセンブリは信号の再生をXYZ平面でも可能にする。この場合1特徴によれば、高低平面(Z平面)の信号は2つの異なるエレメントで再生されることができる。
本発明の1つの付加的な特徴は、音響変換器のアセンブリを提供することであり、ここでは濾波部がアセンブリの2つの変換器に付加される。この濾波部の目的は、Z平面で音響変換器のカプセルに対する音響補正を行うことである。この濾波部を使用する目的は、約45度および90度の方向からの高い周波数の減衰を防止することである。この目的が無指向性パターン信号を生成するためにカプセルの1つを使用することであるならば、濾波部は有効である。
本発明のさらに別の特徴は1つの二重ダイヤフラム音響変換器から無指向性パターンおよび8の字パターンの両者を同時に生成するシステムおよび方法を提供することである。転送および再生のため、その方法は逆に行われることも可能である。したがって本発明の1特徴では、1つの音響変換器により、無指向性パターンと8の字パターンを半分ずつにした指向性パターンの組合せを再生するシステムおよび方法を提供することである。
本発明のさらに別の特徴は、二重ダイヤフラム音響変換器により受信される信号から信号X、Yおよび無指向性信号Wを発生するシステムおよび方法を提供することである。
本発明のさらに別の特徴は、3つの二重ダイヤフラム音響変換器により受信される信号から信号X、Y、Zおよび無指向性信号Wを発生するシステムおよび方法を提供することである。
本発明のさらに別の特徴は、X、Y平面で観察される平坦な空間音響の信号X、Yおよび無指向性信号Wから空間音響を再生するシステムおよび方法を提供することである。
本発明のさらに別の特徴は、平坦な空間音響の信号X、Y、Zおよび無指向性信号Wから空間音響を再生するシステムおよび方法を提供することである。
本発明のさらに別の特徴は、本発明による再生のための構成および方法に関連される補助装置を提供することであり、それにより信号が再生されるために送信されるとき、視聴者の頭の動きが考慮される。
本発明のさらに付加的な特徴は、分解能を改良するために受信された信号の指向性パターンを狭めるために本発明による構成および方法の信号に関連される補助装置を提供することである。
所望の音響材料は例えばモノミックス、ステレオミックス、5.1ミックスまたは他のミックスにより本発明のアセンブリで発生された記録から後に発生されることができ、それによって音響変換器のアセンブリは再生のため全ての方向から全ての音響信号を受信し転送するから、選択された数の信号は無段階で含まれることができる。本発明の特徴による実施形態は音響を受信するマイクロホンのように、方法を実行する音響変換器を提供し、異なる方向から来る信号が空間音響の再生のために記憶されることを可能にする。音響変換器は音響を再生するための高声器であってもよい。本発明によるマイクロホンまたは高声器は音響変換器部分および可聴信号処理部分を構成する。
可聴信号処理部は分離/結合部を具備し、それは結合および/または分離手段を具備することができる。マイクロホンカプセルのような音響変換器のユニットは相互にすぐ近接して位置され、したがって音は可能な限り同時に全てのカプセルに到達する。いわゆる1点配置のこのようなマイクロホンの配置は正確な方向情報の転送を可能にする。このような1点技術の使用は信号の和および差処理を可能にする。
本発明のさらに別の目的は、会議室におけるマイクロホンを提供することであり、このようなマイクロホンは、異なる方向の信号がこの方法にしたがって分離されるように、本発明の方法とその方法を実行する装置を使用する。異なる方向から受信される信号は分離され、比較され、減衰され、必要ならば、会議マイクロホンが一度に一方向の音源/話者を分離/強調することを可能にし、したがって交渉に対する受信パーティがスピーチと話者を識別することを容易にする。
本発明のさらに別の目的は、3つの変換器ユニットの使用により空間音響を提供することを可能にする高声器のような音響変換器を提供することである。空間音響は本発明の方法にしたがって信号を結合することにより与えられる。
本発明のさらに別の目的は、本発明のアセンブリで提供される実際の空間音響を再生するためのヘッドホンのような音響変換器を提供することである。空間音響は本発明による方法にしたがって信号をヘッドホン中の高声器に結合することにより提供される。ヘッドホンは視聴者の頭の動きを観察するための装置が設けられることができる。補助装置は実時間での両耳の記録を提供することを可能にし、それによって頭の動きは信号プロセッサへ供給され、その信号プロセッサはHRFT(ヘッドに関連される伝達関数)における動作の変化を計算する。
本発明の特徴によるマイクロホンの配置は、例えば会議室にマイクロホンを設けて、マイクロホンが異なる方向の信号が本発明により分離されるように、本発明の方法およびその方法を行う装置を使用することを可能にする。この場合、異なる方向から受信される信号は分離され、比較され、減衰され、必要ならば会議マイクロホンが一度に一方向の音源/話者を分離/強調することを可能にし、したがって会議で開くパーティはスピーチと話者を識別することが容易であることが認められる。マイクロホンはそれ自体は知られている二重ダイヤフラムのマイクロホンカプセルであることができ、その小さいカプセル構造は構成をコンパクトにすることを可能にする。新しい種類のカプセル構成は全ての方向からの類似の再生を可能にする。マイクロホンの再生は電気的または音響的に補正されることができる。本発明の結合配置は半分にされた2つの指向性パターンと円形を有する指向性パターンを含んだ8の字としての二重ダイヤフラムマイクロホンエレメントの同時的な使用を可能にし、これによって本発明により音源の正確な位置の決定が可能である。
本発明の1実施形態は水中の音響フィールドで使用される簡単な構造、即ちハイドロホンの音響変換器を提供する。ハイドロホンは静磁性および静電性またはピエゾ原理に従って使用されるダイヤフラムを具備することができる。本発明の実施形態によるアセンブリは例えば送信機および受信機、深度測音機の両者として適している。
本発明の特徴の実施形態によれば、3つのユニットにより空間音響を提供するための高声器のような音響変換器が提供される。信号は本発明の方法にしたがって高声器に結合される。これは5または8個の高声器が3個の高声器ユニットと置換されることを可能にする。この場合、高声器は例えば通常の円錐素子または平面のダイポール高声器であってもよい。高声器は前方向と同じ方法であるが反対の位相で後方向に放射する。この場合、XY平面の可聴信号は壁によって視聴者へ反射される。高さの方向を強調するために、Zの高低平面の信号は2つの異なるエレメントで反復されることができる。高声器のエレメントは二重ダイヤフラムであってもよく、その場合には圧力はダイヤフラム間から別々の空間、例えば容器へ導かれる。前記マイクロホンアセンブリは4つの信号を発生することができ、それらの信号は異なる比および極性で従来知られている(MS、Blumleinおよびアンビソニックス)方法により結合されることができる。アセンブリにより可能にされた構成および方法により発生される信号は前記フォーマット、特にアンビソニックスBフォーマットと互換性がある。
したがって、音響変換器のアセンブリはコンパクトなマイクロホンを実現する。2程度の少数の小さい8の字のカプセルは例えば8.1サラウンドマイクロホンを実現する。音響変換器の新しいアセンブリは1つのカプセルの構造が知られているので、有効であり、製造が容易である。新しい方法での構造の使用はカプセルの時間および伝達関数の差が最小であるので、音響的に良好に動作するサラウンドマイクロホンを可能にする。二次元または三次元のサラウンドマイクロホンは良好なダイナミック特性を有する。それは前記利点と妥協せずに十分に大きいからである。その動作では、新しい種類のシステムは周波数、位相または他の電気的補償を必要とせず、したがって音響品質は可能な限り本物に近い状態が維持される。
以下、本発明を添付図面を参照して好ましい実施形態と共に詳細に説明する。
図1の(A)は音響変換器のアセンブリの構造および配置の1実施形態を示している。アセンブリは音響信号を受信し再生するための3つの重畳された音響変換器10、20、30を具備し、その第1の音響変換器10は水平の前/後方向(ここではX座標軸の方向)で8の字の指向性パターンを有し、半分ずつの指向性パターンXA、XBを含んでいる。第2の音響変換器20は水平の右/左方向(ここではY座標軸の方向)で8の字の指向性パターンを有し、半分ずつの指向性パターンYA、YBを含んでいる。第3の音響変換器30はZ座標軸の方向で上方/下方の指向性パターンを有し、XY平面で観察されるとき円形形状を有し、半分ずつの指向性パターン(ZA、ZB)を含んでいる。このアセンブリでは、中心点は可能な限り相互に近接し、さらに可能な限り相互の重複が少なくされている。音響変換器間の角度は90度である。好ましくは音響変換器10、20、30は二重ダイヤフラムのマイクロホンカプセルであってもよく、この場合、半分ずつの指向性パターンXA、XB、YA、YB、ZA、ZBには別々のダイヤフラムにより与えられている。音響信号を受信するための本発明のアセンブリはハイドロホンを構成するために使用されることもできる。信号の再生では、音響変換器は高声器素子であってもよい。
図1の(B)は音響変換器10、20、30のアセンブリの構造および配置の別の実施形態を示している。この場合、音響変換器は各変換器の周辺の表面が他の2つのカプセルの外部表面の直ぐ近くであるように近接して位置されている。このアセンブリはマイクロホンまたは高声器のような音響変換器の回転軸間の距離を小さくし、同時にそれらの間の距離が等しくすることを可能にする。
先の実施形態では、3つの音響変換器ユニットは、マイクロホンの場合、音が可能な限り同時に全てのユニットに到着し、高声器の場合、音は可能な限り同時にユニットから転送されるように近接して組み立てられている。このような1点技術の使用では、信号は和および差を形成することが可能である。
図2の(A)および(B)は、濾波のための濾波部21、22が図1の(A)の音響変換器中に配置されている1実施形態を示している。この図面では、濾波部は最上部と最下部の音響変換器に設けられている。濾波部21、22は湾曲した形態を有し、これは音響変換器の上部に少なくとも部分的に固定されている。ここで濾波部21、22は半円形の形態であるが、その高さと湾曲の曲率とは所望される濾波または減衰特性を実現するために変更されることができる。湾曲した濾波部の外部表面rは信号を中間の音響変換器へ反射するように構成され、その内部表面はそこに衝突する信号の反射を減衰するように構成されている。減衰材料pは音響エネルギを熱エネルギへ変換する材料であってもよい。濾波部21、22の壁には信号が透過可能な開口23が設けられ、この開口は図2の(A)の上部の音響変換器に示されている。濾波部の目的は正確な音響変換器への信号の衝突を改良することであり、変換器は本発明により可能な限り近接して配置されている。
図2の(B)は図2の(A)に示されている音響変換器の濾波部の動作原理を示している部分的断面図である。信号e、f、gは中間音響変換器のカプセルk3へ反射される。信号aは最上部のカプセルk2に衝突する。信号bは図2の(A)に示されている開口23を通ってカプセルk2に衝突する。上から斜めに到着する信号dはカプセルk2から反射され、その後濾波部21の減衰材料pに衝突する。減衰材料pと反射性の外部表面rはカプセルk1の濾波部22中に示されている。
図3は1つの二重ダイヤフラムを有する音響変換器の1つのマイクロホンカプセルから無指向性パターンおよび8の字パターンを同時に得るための結合図を示している。偏極電圧入力は外部電源によりカプセルkで発生される。カプセルkは2つのダイヤフラムAとBを有し、その信号は別々に別々の増幅器(増幅器/インピーダンス変換器)(33、34)へ供給される。信号はその後結合手段31で合計され、それによって第1の信号A−Bが得られる。8の字指向性パターンを有するこの信号の電気的な外部干渉は減算を伴って消去される。図3の結合は第2の信号A+Bを得るために第2の結合手段32による信号の同時的な合計を可能にし、この第2の信号は無指向性パターンを有する。信号A,Bの合計では、信号の干渉も合計され、他方ではこの干渉は複数のマイクロホンカプセルの無指向性信号が合計されるならば減少される。2次元および3次元の実施形態では、1乃至3のカプセルの信号は恐らく無指向性信号を発生するために使用される。この構成により、2次元の空間音響はただ2つのカプセルだけで実現される。3次元の空間音響では、高さ情報を提供する第3のマイクロホンカプセルが必要とされる。
図4の(A)は二重ダイヤフラムを有する3個のカプセルから4つの信号を得るための1実施形態の結合図を示している。3個のカプセルにより与えられる信号から、全ての信号差が取られ、増幅器42、43、44で信号X、Y、Zへ増幅される。和は合計手段41により全ての信号から取られ、和はその後、他の出力に対応するように増幅器45でスケールされる。ここで合計手段41により得られた信号W3はそれが全てのカプセルと全ての方向からの信号を取るので、無指向性パターンを有する最適な信号である。増幅器42、43、44は平衡されなければならない。信号W3はまた代わりに合計とただ1つのカプセルまたは2つのカプセルの信号をスケールすることによってのみ、例えばXA+XB+ZA+ZBで計算されることもできる。
図4の(B)は二重ダイヤフラムを有する2つのカプセルから3つの信号X、Y、W2を得るための2次元の実施形態の結合図を示している。垂直方向はこの実施形態では省略されている。このような2次元の実施形態は例えばビデオカメラまたは空間音響を記録するための他の対応する装置で使用可能である。
図4の(C)は1つの二重ダイヤフラムを有する3つのカプセルから3つの信号X、YとW1を得るための1実施形態の結合図を示している。ここで、高さ方向のカプセルが存在するが、無指向性パターン信号を提供するためにのみ使用されている。例では、信号ZAとZBのみが合計されるが、さらに信号の対XA、XBおよびYA、YBの一方または両者が均等に良好に合計されることができる。
図5は左から右方向におけるユニットYの指向性パターンを示している。指向性パターンでは、正の指向性パターンの半分のYAは右側であり、負の指向性パターンの半分のYBは左側である。
図6は前から後方向におけるユニットXの指向性パターンを示している。指向性パターンでは、正の指向性パターンの半分のXAは上側であり、負の指向性パターンの半分のXBは下側である。
図7は図4の(A)の実施形態の結合にしたがって計算された無指向性信号の指向性パターンを示しており、ここでは3つの音響変換器の信号が合計されている。
図8は45度の方向における図4の(B)の実施形態の結合にしたがって計算された信号の指向性パターンを示している。図面から、計算された信号は心臓型パターンを有し、これがいわゆる配向パターンである。心臓型パターンを有するこのようなマイクロホンは与えられた方向および前記方向の側面上の音を効率的に捕捉するが、後部の無声状態から来る音を逃す。図9は270度の方向における図4の(B)の実施形態の結合にしたがって計算された信号の指向性パターンを示している。
図10はXYZ方向に信号を方向付けるための1実施形態の図を示している。図面にしたがって、帯域通過フィルタは受信される音の周波数を選択するために使用されることができる。周波数は例えば迂回する車により発生される音が除去されることができる方法で周波数制御装置により限定されることができる。帯域幅制御装置により、装置は例えばスピーチ周波数範囲の幅を通過させるように設定されることができる。
信号はその後、全波整流器により整流され、積分装置により積分される。応答制御装置は変化に対するマイクロホンの反応を制御するために使用されることができる。応答制御装置はアタック速度からなる時定数を新しい音へ調節し、現在の方向を見放す遅延を調節することができる。時定数は例えば装置の反応を突然の音、例えば突然の咳の音へ調節することに使用されることができる。
信号はその後、合計手段101で合計される。信号が前面から来るならば、信号は正である。反対に、信号が後部から来るとき信号は負である。信号は高低方向で同じように計算される。信号が上から来るとき加算の結果は正であり、下から来るとき負である。さらに装置は飽和装置を具備し、これによってー1から+1間の値が計算で得られることができる。
ここでブロックYは類似しているが、合計手段と飽和装置の代わりにこれは信号が左であるか右にあるかを決定するための比較装置を含んでいる。ここで角度計算を簡単にするためにアブラプトな決定が行われるが、これは結果の正確度を深刻に弱めない。この場合、比較装置は信号を予め定められた点で他の側面に転送する。この方向XとYアセンブリは0と360度との間の方向決定を可能にする。ブロックXとYの構造は反対に構成されることも可能であり、それによって比較装置は信号Xのブロックに位置されることに注意すべきである。
方向計算は計算ユニット105で行われる、角度は式、角度=ABS(SIN−1)PX+90+(PY180)により計算される。高さは式、高さ=(SIN−1)ZXにより計算される。さらに、計算ユニット105は方向XYウィンドウ限定制御ユニットと、Zウィンドウ限定制御ユニットを含むことができる。XYウィンドウ限定制御ユニットは例えば後部から来る全ての信号を除去するために使用されることができ、Zウィンドウ限定制御ユニットは与えられた高さ方向の方向、例えば45度を超える方向から来る信号を限定するために使用されることができる。
このアセンブリは人間の耳の動作をシミュレートする音響追跡マイクロホンの十分な正確度を有する簡単な構成を可能にする。装置は例えばビデオカメラ、会議マイクロホンなどで使用可能である。インタビュー状態および会議状態では、装置は話をしている人に追従することができる。これは高さ方向でも実現され、これは話者が異なる身長であるか、異なる高さの場所にいるときに問題である。装置の動作は再生において反対にも構成可能である。
装置は全ての方向を聴き、音が来る方向を決定し、この方向を示す。適切な設定を使用して、装置は監視のためにも使用可能である。この場合、装置は音源を追跡し、別の装置によっても使用される音源方向情報を生成できる。この場合、この方向情報は例えば監視カメラの方向を制御するために使用されることができ、1つのカメラがさらに大きいスペースを正確に監視するために使用されることを可能にする。
装置は本発明による音響変換器で記録された音を処理するために使用されることができる。装置は好ましくは映画のサウンドトラックのようなサウンドトラックの処理にも利用可能である。さらに処理することにより、異なる人の声が異なる音響チャンネルに分離されることができる。装置により発生される信号の中から、所望の方向のオブジェクトが分離されることができ、これは前記方向に関連される余分な音を除去することにより強調されることができる。したがって所定の人またはオブジェクトにより発生される音は例えば別の音響チャンネルに分離されることができる。更に行われる処理で、前記装置はマイクロホンが別の音源、例えば迂回する自動車を追跡し始めるときの状況における記録のためのオーバーライド動作を行うためにも使用されることができる。識別は強度にしたがって行われるが、幾つかの他の選択規準を使用して行われることもできる。
図11乃至図13は方向XYZにおいて図10の実施形態にしたがった装置の指向性パターンの1例である。
図14の(A)は例えば3人の人が同時に話しているときの会議の音の受信状態を示している。図14の(B)は図10の実施形態による本発明の装置140が図14の(A)の状態からただ一人の人の音を分離し強調する状態を示している。このようなマイクロホンは例えば通信会議またはビデオ会議で使用可能である。装置140は3つの信号を受信するため2または3個のマイクロホンを具備している。3つの信号は結合手段により例えば異なる方向の8つの信号に分離され、これらは例えば予め定められた規則、ボリュームに基づいて比較される。したがって、大部分の信号または最も強い信号が来る方向が識別される。信号処理は弱い信号を減衰し、選択された信号を強調する。このような場合、信号は相互から分離され、その分離は全ての参加者が別々のマイクロホンを持つ必要なく改良されることができる。
図15は本発明による音響変換器の高声器の2次元の1実施形態を示している。方向XおよびYの高声器素子151と152は相互に関して垂直に重ねられている。ここで、素子W(無指向)は上部素子153と下部素子154とに分割される。素子Wは低周波数を再生するために使用されることもできる。したがって信号処理は音響変換器が高声器のとき反対に実行されることができる。この場合、5または8個の高声器に対して意図されている信号は本発明による高声器を備えた2、3または4個の高声器素子で構成されることができる。
図16は図15の高声器が部屋に置かれている1実施形態を示している。再生される信号は多チャンネルの無線送信器により高声器アセンブリ160と、低周波数の再生を意図されているサブウーハ161へ送信される。高声器と接続して配置されている受信機はその信号を受信しそれらを再生する。図は信号が壁を経て視聴者へ反射され、したがって空間音響の印象を生成する状態を示している。低周波数を有する信号(X.1)は濾波手段(LFE)を使用することにより実施形態にしたがって受信される信号から分離され、そのLFEは低周波数を有する信号(X.1)を分離するように構成されている。低周波数信号は低周波数の再生を意図されている分離されたサブウーハ161により再生されることができる。高声器はさらに光源(図示せず)を具備することができ、それによって照明装置に使用される電力が使用されることができる。これは信号が3つのチャンネルで無線で伝送されるときに特に有効である。この場合、高声器ユニットは遠隔制御の制御を受けるための受信機ユニットを具備する。この場合、遠隔制御(図示せず)は照明と、可聴信号の強度を制御するために使用されることができる。同じ遠隔制御はまた光の制御に使用されることができる。
図17は本発明による方法の信号がヘッドホン170で与えられている実施形態を示している。本発明により発生された信号X、Y、Z、Wは信号処理ユニット173、例えば復号器で処理される。信号処理ユニット173はヘッドホン中のジャイロスコープセンサ171により受信された空間情報172を受信するように構成されている。空間情報172は所定の基準点に関する位置および傾斜情報を含んでいてもよい。多チャンネルのパンおよび方位角復号器173は両セットの情報を受信し、nチャンネル174、例えば26チャンネルと、HRFTユニット175の異なる方向の信号を発生する。測定ベースのHRFT処理の目的はヘッドホンに対する耳の性質に対応して音を発生することである。実際の空間音響を表すこれらの信号の中から、HTRFユニットは視聴者の右および左ヘッドホンへ信号右および左を発生し、この信号はヘッドホン170を経て視聴者へ空間音響を与える。この構成は視聴者に対してすぐれた空間音響を与えるだけでなく、事実上の音情景を与え、これは視聴者の頭部の動きにしたがってそれ自身を適合する。例えば視聴者が部屋の縁にいても、或いは視聴者の頭が別の方向へ向いていても、テレビジョンから聞こえるソロシンガーの歌は常に画像源が位置されている方向から聞こえる。このような音の情景はワイドスクリーン、幾つかのスクリーンまたはアイスクリーンが使用されるとき、例えばコンピュータゲームのシミュレーションの目的では特に有効である。
図18Aは信号の受信または再生の方向付けをするための本発明の1実施形態を示している。ここで信号AとBは本発明による音響変換器で受信され、そこから信号は配向補助装置へ供給される。2つのチャンネルAとBは配向補助装置180へ与えられ、そのうちの一方はAおよびBと共通するCを含んでいる。第2のチャンネルはBおよびAと共通するCを含んでいる。
信号は(A+C)から(B+C)を減算することにより第1の合計手段181で結合される。共通の信号部分Cはしたがって消去され、信号(A−B)が結合の結果として得られる。
周波数変換はその後FFT装置(高速度フーリエ変換)で行われ、ここでは変換係数は周波数ディメンションの信号を表している。信号処理では、このような周波数変換は例えば高速度フーリエ変換(FFT)アルゴリズムの使用により実行されることができる。
同時に信号(A+C)と(B+C)は第2の合計手段182において結合される。信号(A+B+2C)が結果として得られる。信号(A+B+2C)はその後、FFT装置でのように均一な狭い周波数帯域を有するデジタルSS(スペクトル減算)フィルタへ入力される。これらの周波数帯域はFFT装置から得られる情報にしたがって減衰され、それによって共通のC部分(C、C)がAおよびBから得られる。このC部分は配向を導くために使用されることができる。狭くされた指向性パターンが結果として得られ、それによって本発明による音響変換器によって与えられる2つの信号は、信号が広い指向性パターンを有する音響変換器から受信されても、方向付けされた点状の指向を行うようにこの解決方法で使用されることができる。図18Aはこの図18Aによる方法が2つの音響変換器により受信される信号のために実行されている1実施形態を示している。この方法は2つの方向、例えば方向XYの信号について図18Aにしたがって実行される。結果として得られるC部は再度、図18Aの方法ステップで処理され、それによって得られる結果はやはり方向付けされたC部である。
当業者には、技術の進歩と共に、本発明の基本的なアイディアが種々の方法で行われることができることは明白である。したがって、本発明とその実施形態は前述の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の範囲内で変化することができる。
音響変換器の構造および配置の実施形態を示す図。 濾波のための付加的な素子が図1の(A)の音響変換器に構成されている1実施形態を示す図と、その図に示されている音響変換器の付加的な素子の濾波の原理を示す断面図。 1つの二重ダイヤフラムを有するカプセルから無指向性パターンおよび8の字パターンを実現するための結合図。 3つの二重ダイヤフラムを有するカプセルから4つの信号を得るための実施形態と、2つの二重ダイヤフラムを有する2つのカプセルから3つの信号を得るための実施形態と、1つの二重ダイヤフラムを有する3つのカプセルから3つの信号を得るための実施形態のそれぞれの結合図。 左から右方向におけるYユニットの指向性パターンを示す図。 前から後方向におけるXユニットの指向性パターンを示す図。 図4の(A)の実施形態の結合にしたがって計算された無指向性パターンを示す図。 45度の方向における図4の(B)の実施形態の結合にしたがって計算された信号の指向性パターンを示す図。 270度の方向における図4の(B)の実施形態の結合にしたがって計算された信号の指向性パターンを示す図。 方向XYZに信号を配向するための1実施形態を示す図。 方向XYZにおいて図10による実施形態の図にしたがって配向された指向性パターンの1例を示す図。 方向XYZにおいて図10による実施形態の図にしたがって配向された指向性パターンの1例を示す図。 方向XYZにおいて図10による実施形態の図にしたがって配向された指向性パターンの1例を示す図。 3人の人が同時に話しているときの音を受信するための会議マイクロホンの1実施形態を示す図と、本発明の1実施形態による装置がその図の状態から一人の人の音のみを分離し強調する状態を示す図。 本発明による音響変換器の高声器の1実施形態を示す図。 図15の高声器が部屋に置かれている1実施形態を示す図。 音響変換器のヘッドホンである実施形態を示す図。 信号の受信または再生を配向するための本発明の1実施形態を示す図。 図18Aのステップがさらに受信および再生を配向するため2つの信号対に対して行われる1実施形態を示す図。

Claims (18)

  1. 8の字の指向性パターンを有する2個の二重ダイヤフラム音響変換器(10、20)によって音響信号を受信し、指向性パターンはそれぞれ半分ずつの指向性パターン(XA、XB)と(YA、YB)を有し、音響変換器はそれぞれ2次元平面上で相互に垂直に指向されており、
    第1の結合手段(31)によって、音響変換器(10、20)により受信された音響信号から第1の信号(X)(X=XA−XB)と第2の信号(Y)(Y=YA−YB)を生成するステップを含んでいる音響信号の受信方法において、
    第2の結合手段(32)によって、無指向性パターンを有する無指向性信号(W)を生成し、n{X,Y}であり、(W)は8の字の指向性パターンを有する2つの音響変換器(10、20)が第1の信号(X)および第2の信号(Y)だけでなく、無指向性パターンを有する無指向性信号(W)を同時に提供するように、1または2つの信号の半分ずつの指向性パターン(XA、XB)および/または(YA、YB)を加算することにより計算され、3つの生成された信号(X、Y、W)の結合により、2次元平面上の所望される方向を指している指向された指向性パターンを提供することが可能にされていることを特徴とする再生のため音響信号の受信方法。
  2. 8の字の指向性パターンを有する3個の二重ダイヤフラム音響変換器(10、20、30)によって音響信号を受信し、それらの音響変換器は2次元平面上で相互に垂直に指向されており、
    それらの音響変換器(10、20、30)により受信される音響信号から第1の結合手段(42、43、44)により第1の信号(X)、第2の信号(Y)、および第3の信号(Z)をそれぞれ生成し、それにおいてZ=(ZA−ZB)であり、
    第2の結合手段(32、41)により無指向性パターンを有する無指向性信号(W)を生成するステップを含み、n{X、Y、Z}であり、(W)は8の字の指向性パターンを有する3個の音響変換器(10、20、30)が第1の信号(X)、第2の信号(Y)、第3の信号(Z)だけでなく、無指向性パターンを有する無指向性信号(W)を同時に提供するような方法で、音響変換器によって受信される1、2、または3つの信号の半分ずつの指向性パターンを加算することにより計算され、4つの生成された信号(X、Y、Z、W)の結合により、3次元空間中の所望される方向を指向している指向性パターンが与えられることが可能にされることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 第2の結合手段(32、41)は、8の字パターンを有する3個の音響変換器(10、20、30)が第1の信号(X)、第2の信号(Y)、第3の信号(Z)だけでなく、無指向性パターンを有する無指向性信号(WXYZ)を同時に提供するように、無指向性パターンを有する無指向性信号(WXYZ)(WXYZ=XA+XB+YA+YB+ZA+ZB)を生成することを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 第1の生成された信号(X)と無指向性信号(W)を2つの別々の合計手段により結合し、それにおいて第1の合計手段(102)では、第1の信号(X)が無指向性信号(W)に加算され、第2の合計手段(103)では、第1の信号(X)が無指向性信号(W)から減算され、それによって8の字の指向性パターンを有する音響変換器により受信される第1の信号(X)が2つの部分(Xfront、Xback)に分割され、
    第2の生成された信号(Y)と無指向性信号(W)を2つの別々の合計手段により結合し、それにおいて第1の合計手段では第2の信号(Y)が無指向性信号(W)に加算され、第2の合計手段では第2の信号(Y)が無指向性信号(W)から減算され、それによって8の字の指向性パターンを有する音響変換器により受信される第2の信号(Y)が2つの部分(Yright、Yleft)に分割され、
    結合された信号部分(Xfront、Xback)および(Yright、Yleft)の信号強度を予め定められた選択規準にしたがって別々に信号処理ブロック(104)中で処理し、
    指向角度の計算のための数値(PX、PY)を形成するために処理された信号の異なる部分(Xfront、Xback)と(Yright、Yleft)を結合し、
    数値(PX、PY)に基づいて、予め定められた選択規準にしたがって処理された音響信号の提供者の方向を指す2次元平面上で指向された指向性パターンの指向角度を計算することを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 処理された信号の異なる部分(Xfront、Xback)の結合のプロダクトは−1から+1の間の数値であり、処理された信号の異なる部分(Yup、Ydown)の結合のプロダクトは数値1と0を有する基準情報であり、またはその逆も可能であり、この場合、信号の異なる部分(Xfront、Xback)の結合のプロダクトは数値1または0を有する基準情報であり、信号の異なる部分(Yup、Ydown)の結合のプロダクトは数値−1または+1の間であり、
    信号の部分(Xfront、Xback)の結合のプロダクトが−1と+1の間である数値であり、信号の異なる部分(Yup、Ydown)の結合のプロダクトが数値1または0を有する基準情報であるとき、指向される指向性パターンの指向角度は次式、即ち、
    角度=ABS=(SIN−1(PX)+90+(PY180)
    により計算されることを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 第1の合計手段において第3の信号(Z)が無指向性信号(W)に加算され、第2の合計手段において第3の信号(Z)が無指向性信号(W)から減算されるように2つの別々の合計手段によって第3の信号(Z)と無指向性信号(W)とが結合され、それによって8の字の指向性パターンを有する音響変換器により受信される第3の信号(Z)は2つの部分(Zup、Zdown)に分割されることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項記載の方法。
  7. 結合された信号部分(Zup、Zdown)の信号強度を予め定められた選択規準にしたがって別々に信号処理ブロック(104)において処理し、
    指向角度の計算のための数値(PZ、PZ)を形成するために処理された信号の異なる部分(Zup、Zdown)を結合し、処理された信号の異なる部分(Zup、Zdown)の結合のプロダクトは−1と+1との間の数値であり、
    数値(PZ、PZ)に基づいて、予め定められた選択規準にしたがって処理された音響信号の提供者の高低方向の角度を指す指向性パターンの高低方向の指向角度を計算し、
    転送または再生のために指向された指向性パターンの高低方向の指向角度にしたがって音響信号を送信することを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 指向された指向性パターンの指向角度についての情報もまた信号の転送または再生のために送信されることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項記載の方法。
  9. 前記予め定められた規準の1つは周波数規準であることを特徴とする請求項4乃至8のいずれか1項記載の方法。
  10. 前記予め定められた規準の1つは応答時間に関する規準であることを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項記載の方法。
  11. 再生のための音響信号受信システムにおいて、
    音響信号を受信するように構成され、8の字の指向性パターンを有し、それぞれ半分ずつの指向性パターン(XA、XB)および(YA、YB)を有しながら、2次元平面上で相互に垂直に指向されている2個の二重ダイヤフラム音響変換器(10、20)と、
    前記音響変換器(10、20)により受信された音響信号から第1の信号X(X=XA−XB)と第2の信号Y(Y=YA−YB)を生成するための第1の結合手段(42、43)とを具備し、さらに、
    無指向性パターンを有する無指向性信号(W)を生成するための第2の結合手段(32、45)を具備し、n{X,Y}であり、前記無指向性信号(W)は8の字の指向性パターンを有する2個の音響変換器(10、20)が第1(X)および第2(Y)の8の字のパターンの信号だけでなく、無指向性パターンを有する無指向性信号(W)を同時に提供するように、1または2個の信号の半分ずつの指向性パターン(XA、XB)および/または(YA、YB)を共に加算することによって計算され、3個の信号(X、Y、W)の結合により、2次元平面上の所望される方向を指向している指向性パターンを与えることを可能にされていることを特徴とする音響信号受信システム。
  12. 8の字の指向性パターンを有し3次元の空間で相互に垂直に指向され、音響信号を受信するための3個の二重ダイヤフラム音響変換器(10、20、30)を具備し、指向性パターンはそれぞれ半分ずつの指向性パターン(XA、XB)と(YA、YB)および(ZA、ZB)を有し、
    音響変換器(10、20、30)により受信される音響信号から第1の信号(X)と、第2の信号(Y)と、第3の信号(Z)とをそれぞれ生成し、第3の信号はZ=(ZA−ZB)である第1の結合手段(42、43、44)と、
    無指向性パターンを有する無指向性信号(W)を生成し、n{X、Y、Z}である第2の結合手段とを具備し、(W)は8の字の指向性パターンを有する3個の音響変換器(10、20、30)が第1の信号(X)と、第2の信号(Y)と、第3の信号(Z)とだけではなく、無指向性パターンを有する無指向性信号(W)を同時に提供するように、1または2または3個の音響変換器によって受信される信号の半分ずつの指向性パターンを共に加算することにより計算され、4個の生成された信号(X、Y、Z、W)の結合により、3次元平面の所望される方向を指向している指向性パターンを与えることが可能にされていることを特徴とする請求項11記載のシステム。
  13. 第2の結合手段(32、41、45)が、8の字の指向性パターンを有する3個の音響変換器(10、20、30)が第1(X)と、第2(Y)と、第3(Z)との8の字パターンの信号だけでなく、無指向性パターンを有する信号(W)を同時に提供するように、無指向性パターンを有する信号(WXYZ)(WXYZ=XA+XB+YA+YB+ZA+ZB)を生成するように構成されていることを特徴とする請求項12記載のシステム。
  14. 生成された第1の信号(X)と無指向性信号(W)を2つの別々の合計手段によって結合するように構成され、それにおいて第1の合計手段(102)は第1の信号(X)を無指向性信号(W)に加算し、第2の合計手段(103)は第1の信号(X)を無指向性信号(W)から減算するように構成され、それによって8の字の指向性パターンを有する音響変換器により受信される第1の信号(X)は2つの部分(Xfront、Xback)に分割される第3の合計手段(102、103)と、
    生成された第2の信号(Y)と無指向性信号(W)を2つの別々の合計手段によって結合するように構成され、それにおいて第1の合計手段は第2の信号(Y)を無指向性信号(W)に加算し、第2の合計手段は第2の信号(Y)を無指向性信号(W)から減算するように構成され、それによって8の字の指向性パターンを有する音響変換器により受信される第2の信号(Y)は2つの部分(Yright、Yleft)に分割される第4の合計手段と、
    結合された信号部分(Xfront、Xback)および(Yright、Yleft)の信号強度を予め定められた選択規準にしたがって別々に処理する信号処理ブロック(104)と、
    指向角度の計算のための数値(PX、PY)を計算するために処理された信号の異なる部分(Xfront、Xback)および(Yright、Yleft)を結合する結合部と、
    数値(PX、PY)に基づいて、予め定められた選択規準にしたがって処理された音響信号の提供者の方向を指す2次元平面上の指向性パターンの指向された指向角度を計算し、信号の転送または再生のため指向された指向性パターンの高低方向の指向角度にしたがって音響信号を送信する計算ユニット(105)とを具備することを特徴とする請求項11記載のシステム。
  15. 前記結合部(101)は信号処理された信号部分(Xfront、Xback)の結合のプロダクトとして−1と+1の間の数値を、異なる信号処理された信号部分(Yup、Ydown)の結合のプロダクトとして数値1または0を有する基準情報を提供し、或いはその逆も可能であり、それにおいて、信号の異なる部分(Xfront、Xback)の結合のプロダクトは数値1または0を有する基準情報であり、信号の異なる部分(Yup、Ydown)の結合のプロダクトは−1と+1の間の数値であり、
    信号の異なる部分(Xfront、Xback)の結合のプロダクトが−1と+1の間である数値であり、信号の異なる部分(Yup、Ydown)の結合のプロダクトが数値1または0を有する基準情報であるとき、指向される指向性パターンの指向角度は次式、即ち、
    角度=ABS=(SIN−1(PX)+90+(PY180)により計算されることを特徴とする請求項14記載のシステム。
  16. 生成された第3の信号(Z)と無指向性信号(W)を2個の別々の合計手段で結合するように構成され、それにおいて第1の合計手段は第3の信号(Z)を無指向性信号(W)に加算するように構成され、第2の合計手段は第3の信号(Z)を無指向性信号(W)から減算するように構成され、それによって8の字の指向性パターンを有する音響変換器により受信される第3の信号(Z)が2つの部分(Zup、Zdown)に分割される第5の結合器と、
    結合された信号部分(Zup、Zdown)の信号強度を予め定められた選択規準にしたがって別々に処理するように構成されている信号処理ブロック(104)と、
    指向角度の計算のための数値(PZ、PZ)を形成するために処理された信号の異なる部分(Zup、Zdown)を結合するように構成され、処理された信号の異なる部分(Zup、Zdown)の結合のプロダクトは−1と+1との間の数値である結合部(101)と、
    数値(PZ、PZ)に基づいて、予め定められた選択規準にしたがって処理された音響信号の提供者の高低方向を指向された指向性パターンの高低方向の指向角度を計算し、信号の転送または再生のため指向された指向性パターンの高低方向の指向角度にしたがって音響信号を送信するように構成されている計算ユニット(105)とを具備していることを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項記載のシステム。
  17. 構成は受信された信号に基づいて、指向された指向性パターンを音響信号の提供者の方向へ向ける会議マイクロホン(140)を有することを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項記載のシステム。
  18. 装置は請求項1記載の方法を実行することを特徴とする再生のため音響信号を受信する装置。
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