JP2005244513A - データ伝送システムにおける帯域割当装置及び帯域割当方法 - Google Patents

データ伝送システムにおける帯域割当装置及び帯域割当方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基地局と複数の加入者局との間で一定帯域の無得フレームを用いて双方向データ伝送を行う際に、保証帯域が設定されている特別加入者局と、保証帯域が設定されていない一般加入者局に、より少ない格差で無線フレームの帯域割当を行う。
【解決手段】無線フレームに含まれる帯域割当可能な上下データ領域に対し、特別加入者局WT3、4、6、8に保証帯域を割り当てた後、余った共用帯域を、一般加入者局WT1、2、5、7に、単位帯域分ずつラウンドロビン方式で割り当て、ラウンドロビンによる割当が、特別加入者局WT3、4、6、8の保証帯域を超えた場合には、特別加入者局WT3、4、6、8に対しても割当を再開する。
【選択図】図7

Description

この発明は、基地局と複数の加入者局との間で時分割多元接続方式により双方向データ通信を行うデータ伝送システムにおける帯域割当装置及び帯域割当方法に関する。
対向機器から配下の全加入者局へのデータを全て受信する、ある場所に固定された1つの基地局と、それぞれが端末に接続され、他のある場所に固定された複数の加入者局との間で、一定帯域(一定長さ)の通信フレームを用い時分割多元接続方式により双方向データ通信する固定無線アクセスシステムといわれるデータ伝送システムが提案されている(特許文献1、2、3)
特許文献1には、基地局から複数の加入者局へ送信するデータ量(下りデータ量)と複数の加入者局から基地局へ送信するデータ量(上りデータ量)とに応じて、1通信フレーム中の上り回線と下り回線の帯域幅を動的に変更して、通信フレームの帯域を無駄なく効率よく使用する帯域制御方法が記載されている。
また、特許文献2には、基地局において、加入者局宛用として蓄積されているデータ量を計測した時点と、帯域を割り当てるスケジューリング時点との間に送信される可能性のある既送のデータには帯域が割り当てられないようにし、同様に、通信フレームを無駄なく効率よく使用するデータ伝送装置が記載されている。
さらに、特許文献3には、各加入者局毎に設定された保証帯域(最低保証帯域ともいう。)を把握して、各加入者局毎に優先度と保証帯域を設定し、保証帯域が設定されている加入者局(特別加入者局ともいう。)について前記通信フレーム中の帯域の割当を優先して行い、保証帯域を設定されていない加入者局(一般加入者局ともいう。)には優先された帯域割当が終了した後に余った帯域を公平に割り当てるタイムスケジューリング方法が提案されている。なお、保証帯域が設定されていない一般加入者局は、保証帯域「0」が設定された加入者局と同じ意味である。
このタイムスケジューリング方法では、第1に、加入者局に保証帯域を設定し、優先度をつける。この場合、設定する保証帯域の総和は通信フレーム中の割当可能な帯域を超えないものとする。
図9は、保証帯域の設定割当(アサインともいう。)の例を示している。この例では加入者局WT1〜WT8中、加入者局WT1、2、5、7に対しては保証帯域「0」、以下、加入者局WT3に対して保証帯域「3」、加入者局WT4に対して保証帯域「8」、加入者局WT6に対して保証帯域「4」、加入者局WT8に対して保証帯域「2」が割り当てられている。優先度は、加入者局WT4、WT6、WT3、WT8、WT1、2、5、7の保証帯域の大きい順につけられる。この例では、通信フレーム中の割当可能な帯域は、例えば46[Mbps]に設定されているものとする。
第2に、各加入者局の保証帯域と各加入者局の要求帯域をデータとして優先度の高い順に並べたテーブルを作成する。すなわち、図10に示すように、向かって左側から、加入者局WT4、6、3、8、1、2、5、7の保証帯域の大きい順に並べたテーブルが作成される。
第3に、優先度の高い順に帯域の割当を行う。この場合、保証帯域が設定されている特別加入者局は、設定されている保証帯域と特別加入者局自身が要求している要求帯域とを比較して低い方の帯域を割り当てる。
第4に、1つの加入者局への割当が終了したとき、次に優先度の高い加入者局に対して割当を行う。
以下、上記第3及び第4の手順を繰り返して割当可能な帯域がなくなるまで割当を継続する。
図10は、このようにして、優先度順に保証帯域を割り当てた結果例を示している。グラフ内数値が周回数(ラウンド数ともいう。)を示しており、1周目で、加入者局WT4、6、3、8に対して設定された保証帯域が全て割り当てられ、以下余った帯域(共用帯域という。)について、所定帯域(単位帯域ともいう。)、ここでは2[Mbps]ずつ、加入者局WT1、2、5、7に割り当てている。2周目では、加入者局WT4に帯域「8」、WT6に帯域「4」、WT3に帯域「3」、WT8、1、2に帯域「2」が割り当てられる。
図11は、さらに他の技術に係る保証帯域の割当技術を示している(特許文献4)。この図11例の割当技術では、保証帯域については、保証帯域を割り当て、余った共用帯域については、全ての加入者局WT1〜WT7で公平に割当を行っている。
特開2003−274446号公報 特開2003−234715号公報 特開2003−101574号公報 特開2003−23450号公報
ところが、特許文献3あるいは特許文献4に記載されているように、保証帯域を割り当てた後、余った共用帯域を、図10及び図11のグラフように割り当てた場合には、保証帯域と共用帯域の合計帯域が、特別加入者局と一般加入者局との間で格差が大きいという課題がある。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであって、特別加入者局に対して保証帯域はもちろんのこと、共用帯域も割り当てられ、かつ保証帯域に無関係に全加入者局でより公平感が高くなるように共用帯域を割り当てることを可能とするデータ伝送システムにおける帯域割当装置及び帯域割当方法を提供することを目的とする。
この発明の帯域割当装置は、1つの基地局と複数の加入者局間で、時分割多元接続方式により双方向データ通信を行うデータ伝送システムで用いられる一定長さの通信フレームに含まれる上下データ領域への帯域を割り当てる帯域割当装置において、保証帯域が設定されている特別加入者局と保証帯域が設定されていない一般加入者局との識別手段と、前記通信フレームに含まれる帯域割当可能な上下データ領域に対し帯域を割り当てる帯域割当手段とを有し、前記帯域割当手段は、前記通信フレームに含まれる帯域割当可能な上下データ領域に対し、前記識別手段を参照し、前記特別加入者局に保証帯域を割り当てた後、余った共用帯域を、前記一般加入者局に所定帯域分ずつラウンドロビン方式で割り当て、ラウンドロビンによる割当が、前記特別加入者局の保証帯域を超えた場合には、前記特別加入者局に対しても割当を再開することを特徴とする(請求項1記載の発明)。
この発明によれば、帯域割当手段が、通信フレームに含まれる帯域割当可能な上下データ領域に対し、識別手段を参照し、特別加入者局に保証帯域を割り当てた後、余った共用帯域を、一般加入者局に、所定帯域分ずつラウンドロビン方式で割り当て、ラウンドロビンによる割当が、特別加入者局の保証帯域を超えた場合には、特別加入者局に対しても割当を再開するようにしているので、共用帯域を全体として格差が少なくなるように割り当てられ、より公平感を高く割り当てることができる。なお、上下データ領域の帯域それぞれの帯域は、要求帯域に応じて1通信フレーム毎に変更することで、通信フレーム中の帯域使用の無駄を回避し、通信フレーム中の上下データ領域の帯域を有効に利用することができる。
さらに、加入者局毎の要求帯域を検出する要求帯域検出手段を有し、前記帯域割当手段は、前記特別加入者局に保証帯域を割り当てる際、該特別加入者局の要求帯域が、該特別加入者局の保証帯域以下であった場合には、要求帯域を割り当てた後、あるいは該特別加入者局の要求帯域が、該特別加入者局の保証帯域を超える場合には保証帯域を割り当て後、余った共用帯域を、一般加入者局に、所定帯域分ずつラウンドロビン方式で割り当て、ラウンドロビンによる割当が、前記特別加入者局への既割当帯域を超えた場合には、前記特別加入者局に対しても割当を再開することで、特別加入者局の要求帯域が保証帯域以下である場合に、その差分だけ共用帯域が大きくなるので、一般加入者局への帯域割当が増加し、データ伝送システム全体として通信フレームの帯域を無駄なく有効に利用することができる(請求項2記載の発明)。
この場合、前記保証帯域が前記上下データ領域毎に個別に設定され、全特別加入者局に設定される保証帯域の総和が、1つの通信フレームに含まれる割り当て可能な上下データ領域の帯域を超えないように設定することで、きめ細かな帯域割当及び保証帯域の確保が保証される(請求項3記載の発明)。
また、前記帯域割当手段は、前記特別加入者局に対しても割当を再開した後、帯域割当可能な上下データ領域の全てに帯域が割り当てられるまでもしくは全加入者局の要求帯域がなくなった場合全加入者局に対して所定帯域分ずつラウンドロビン方式で割り当てることで、通信フレームを全て効率よく利用することができる(請求項4記載の発明)。
また、この発明の割当方法は、1つの基地局と複数の加入者局間で、時分割多元接続方式により双方向データ通信を行うデータ伝送システムで用いられる一定長さの通信フレームに含まれる上下データ領域への帯域割当方法において、前記通信フレームに含まれる割当可能な上下データ領域に対し、保証帯域が設定されている特別加入者局に保証帯域を割り当てる保証帯域割当過程と、保証帯域を割り当てた後、余った共用帯域を、保証帯域が設定されていない一般加入者局に所定帯域分ずつラウンドロビン方式で割り当てる共用帯域第1割当過程と、ラウンドロビンによる割当が、前記特別加入者局の保証帯域を超えた場合には、前記特別加入者局に対しても割当を再開する共用帯域第2割当過程とを有することを特徴とする(請求項5記載の発明)。
この発明によれば、保証帯域割当過程により通信フレームに含まれる帯域割当可能な上下データ領域に対し、保証帯域が設定されている特別加入者局に保証帯域を割り当てた後、共用帯域第1割当過程により余った共用帯域を、保証帯域が設定されていない一般加入者局に所定帯域分ずつラウンドロビン方式で割り当て、共用帯域第2割当過程によりラウンドロビンによる割当が、特別加入者局の保証帯域を超えた場合には、特別加入者局に対しても割当を再開するようにしている。このため、共用帯域を全体として格差が少なくなるように割り当てられ、より公平感を高く割り当てることができる。なお、上下データ領域のそれぞれの帯域は、要求帯域に応じて1通信フレーム毎に変更することで、通信フレーム中の帯域使用の無駄を回避し、通信フレーム中の上下データ領域の帯域を有効に利用することができる。この場合においても、保証帯域が設定されている特別加入者局に保証帯域を割り当てる際に、特別加入者局の要求帯域が保証帯域より少ない場合には、特別加入者局に要求帯域を割り当てた後、共用帯域第1割当過程を行う。
この発明によれば、特別加入者局に対しても帯域を無駄にすることなく要求帯域に応じた帯域保証ができ、要求帯域が保証帯域を超えた場合には共用帯域が割り当てられ、かつ共用帯域を全体として格差が少なくなるように割り当てているので、保証帯域に無関係に全加入者局でより公平感が高くなるように共用帯域を割り当てることができる。
より具体的には、特別加入者局に保証されている保証帯域の合計が少ない、あるいは、一般加入者局の収容数が少ない等で共用帯域に空きが多い場合には、保証帯域が設定された特別加入者局は保証帯域以上の帯域を割り当てられることになり、また、保証帯域設定の有無に拘わらず、全加入者局(特別加入者局+一般加入者局)で公平に帯域の割当を行うことができる。さらに、加入者局数の増加等により、共用帯域が少なくなったとしても、保証帯域として設定されている特別加入者局は要求帯域(帯域要求数)に応じた保証帯域を最低保証帯域として保証できるので帯域の有効利用を図った帯域保証ができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る帯域割当装置及び帯域割当方法が適用された無線通信システム10の全体的な構成を示している。
この無線通信システム10は、複数の加入者に対して固定無線アクセスサービスを提供するP−MP(Point to Multi-Point)型として用いられる。
そして、この無線通信システム10は、基本的には、建物あるいは電柱等に固定された基地局11と、該固定された基地局11に対してそれぞれ無線回線の伝送路15を介して双方向通信が可能とされる会社内あるいは家庭内等に配される複数の加入者局21(1)〜21(3)(代表して加入者局21という。)とから構成される。
無線回線の伝送路は、基地局11のアンテナ12と、複数の加入者局21のアンテナ22(1)〜22(3)(代表してアンテナ22という。)間の無線通信を通じて確立される。
加入者局21は、それぞれパーソナルコンピュータ等の端末20(1)〜20(3)(代表して端末20という。)に有線または無線で接続されている。各端末20と各加入者局21とは一体的な構成とすることができる。一方、基地局11は、主に有線で、ネットワーク13を介して前記の端末20(1)〜20(3)のそれぞれの対向機器14(1)〜14(3)(代表して対向機器14という。)に接続されている。
各加入者局21は、無線回線及び基地局11を介してネットワーク13にアクセスすることができる。なお、ネットワーク13としては、WWW(World Wide Web)サーバ等の対向機器14に接続されたIP(Internet Protocol)網等を使用することができる。また、対向機器14としては、サーバに限らず、図示しない他の基地局を介して接続される該他の基地局の加入者局(図示していない。)も含まれる。
基地局11と複数の加入者局21との間の通信には、TDD(Time Division Duplex)/TDMA(Time Division multiple Access )方式、いわゆる時分割多元接続方式を採用する双方向のデータ通信が可能である。この場合、基地局11と複数の加入者局21との間には、共通の無線周波数、例えば26[GHz]帯が割り当てられ、使用するタイムスロットの違いにより基地局11と複数の加入者局21との間での効率的な、輻輳のない通信が可能である。
なお、基地局11と複数の加入者局21との間の通信には、TDD/TDMA方式に代替して、後述するFDD/TDMA方式を採用することができる。また、TDD/TDMA方式あるいはFDD/TDMA方式のいずれの場合においても、下り方向は、TDM(Time Division Multiplex)方式とされ、上り方向はTDMA方式とされ、いずれの場合にも時分割多元接続方式が採用される。
図2は、複数の加入者局21と基地局11との間での通信を行うためのTDD方式による無線フレーム(通信フレーム)の構成を示している。1無線フレーム(1通信フレーム)の周期は、1〜10[ms]程度のうち、固定の周期、例えば1[ms]等に選択される。1無線フレームの周期は、ハードウエア等との関係において、より短い周期あるいはより長い周期を選択することも可能である。
1無線フレームは、下り回線領域と上り回線領域とガードタイムTS16とから構成される。下り回線領域は、下りヘッダ領域TS11と下りデータ領域TS12を含む。上り回線領域は、基地局11と各加入者局21間の伝搬遅延の計測及び認証プロセスに係るコマンド等のための時間帯であるDMF(Delay Measurement Frame)領域TS13とスロット要求領域TS14と上りデータ領域TS15とを含む。
1無線フレームの下り回線領域中、下りヘッダ領域TS11は、1無線フレーム毎の受信同期信号を生成するためのプリアンブル領域TS17と、基地局番号領域TS18と、フレーム位置指定領域TS19と、DMF送信許可及び認証プロセスに係るコマンド等の制御コマンドを含むコマンド領域TS20と、スロット割当領域TS21とから構成されている。
1無線フレームの下り回線領域中、残りの下りデータ領域TS12は、複数のタイムスロットに分割されており、それぞれに、下り固定長パケット(単に、パケットともいう。)Pdが割り当てられる。各下り固定長パケットPdは、加入者局番号Pd1、隣接パケット有無情報等の制御情報Pd2、実際のデータである固定長データPd3、及び誤り検出符号Pd4から構成されている。
1無線フレームの上り回線領域中、上りデータ領域TS15は、複数のタイムスロットに分割されており、それぞれに上り固定長パケット(単に、パケットともいう。)Puが割り当てられる。各上り固定長パケットPuは、ガードタイムPu1、プリアンブルPu2、加入者局番号Pu3、隣接パケット有無情報等を含む制御情報Pu4、実際のデータである固定長データPu5、及び誤り検出符号Pu6から構成されている。
なお、上下データ領域TS12、TS15の構成は、TDD/TDMA方式とFDD/TDMA方式とで共通である。
また、1つの無線フレームを構成する上下データ領域TS12、TS15の合計タイムスロット数(帯域)は、一定であるが、スロット要求数(帯域要求)に応じて、1無線フレーム毎に、タイムスロット(帯域)を割り当てる、いわゆるスケジューリングの際に、上りデータ領域TS15及び下りデータ領域TS12のタイムスロット数(帯域)を動的に変更することができる。
1個の下り固定長パケットPdあるいは1個の上り固定長パケットPuのデータ長は、例えば64バイトあるいは128バイトに選択される。この実施形態では、128バイトに選択されている。したがって、1つのタイムスロットに割当可能は帯域は、約128[バイト]×8/10-3[SEC]≒1[Mbps]になっている。
図3は、例としての加入者局21と基地局11の構成を示す無線通信システム10を示している。なお、図3において、図1に示したアンテナ12、22及びアンテナ12、22に接続される送受信機回路(高周波回路)及びこの送受信回路に接続される変復調回路は図示していない。
加入者局21は、基本的に、変復調回路(不図示)に接続されるTDD−TDM/TDMA(TDD/TDMA)制御回路52の他、端末20に接続される通信インタフェース回路53、下り受信バッファ61、上り送信バッファ62及びパケット数計測部63を備えている。
パケット数計測部63は、各加入者局21の上り送信バッファ62に蓄積されたパケット数を1無線フレームの周期毎に周期的に計測し、これを上りスロット要求71の情報としてTDD/TDMA制御回路52に伝達する。このスロット要求71の情報は、TDD/TDMA制御回路52から図2の1無線フレームのスロット要求領域TS14の時間帯で、図3に模式的に示すように、伝送路15を通じ基地局11に通知される。
基地局(スロット割当装置)11は、基本的に、変復調回路(不図示)に接続されるTDD−TDM/TDMA(TDD/TDMA)制御回路152、ネットワーク13に接続される通信インタフェース回路153、スロット割当部(帯域割当手段)54、上り加入者局毎受信バッファ64、下り加入者局毎送信バッファ65、パケット数計測部66、及び加入者局毎保証帯域テーブル(識別手段)68を備えている。
パケット数計測部66は、下り加入者局毎送信バッファ65に蓄積された加入者局21毎のパケット数を1無線フレームの周期毎に周期的に計測し、これを下りスロット要求73としてスロット割当部54に伝達する。TDD/TDMA制御回路152は、図2の1無線フレームのスロット要求領域TS14の時間帯で通知された各加入者局21の上りスロット要求71の情報を抽出し、スロット割当部54に伝達する。
スロット割当部54は、加入者局21毎のパケット数に対応する下りスロット要求73及び上りスロット要求71の情報に基づいて、スケジューリングを行い、スロット割当72の情報を決定し、TDD/TDMA制御回路152に通知する。
各加入者局21に対する、上り方向のタイムスロットの割当(帯域割当)は、図2の1無線フレーム内のスロット割当領域TS21の時間帯において通知される。
この発明の一実施形態が適用された無線通信システム10は、基本的には、以上のように構成されるものであり、次に、この実施形態の理解を容易にするために、まず、スロット割当処理(帯域割当処理)の詳細を省略したA.概括的な全体動作を説明し、次に、B.スロット割当部54による詳細動作の順で説明する。
A.概括的な全体動作
端末20から対向機器14に対してデータを伝送しようとするとき、端末20から加入者局21に供給されるイーサフレームのようなランダムに発生する可変長のデータが、加入者局21の通信インタフェース回路53で、上り固定長パケットPuに分割される。このとき、通信インタフェース回路53で、さらに、各上り固定長パケットPuに隣接パケット有無情報等の再合成情報を含む制御情報Pu4や誤り検出符号Pu6等が付加されて、上り送信バッファ62に一旦蓄積される。
各上り固定長パケットPuは、加入者局21からの、上り送信バッファ62の蓄積量に基づく上りスロット要求(要求帯域)71に応じた基地局11からのスロット割当領域TS21の内容によりスロット(帯域)が割り当てられ、上り送信バッファ62からTTD/TDMA制御回路52、図示しないアンテナ等、及び無線回線の伝送路15を通じて送信側装置として機能する各加入者局21から送信される。なお、図3中、上りスロット要求71は、理解の便宜のため、模式的に伝送路15と並列に描いているが、実際には、無線フレーム中のスロット要求領域TS14に含まれて伝送路15を通じて伝送される。
受信側装置として機能する基地局11側で、図示しないアンテナ等、及びTDD/TDMA制御回路152を通じて受信された各上り固定長パケットPuは、一旦、上り加入者局毎受信バッファ64に格納され、制御情報Pu4等を基に、通信インタフェース回路153でパケットの欠落の有無が検出され、パケットの欠落がなかった場合には再合成され、再合成されたフレームがデータとしてネットワーク13を通じて対向機器14に出力される。
その一方、対向機器14から端末20に対してデータを伝送しようとするとき、対向機器14からネットワーク13を通じて基地局11に供給されるデータについても同様であるが、この場合、送信側装置として機能する基地局11の通信インタフェース回路153により、下り固定長パケットPdに分割され、その際、各下り固定長パケットPdに隣接パケット有無情報等の再合成情報が制御情報Pd2として付加され、下り加入者局毎送信バッファ65、TDD/TDMA制御回路152、アンテナ等、及び伝送路15を通じて受信側装置として機能する加入者局21に送信され、該加入者局21の下り受信バッファ61に一旦蓄積される。
受信され蓄積された下り固定長パケットPdは、該当する加入者局21の通信インタフェース回路53で制御情報Pd2に基づいてパケットの欠落の有無が検出され、パケットの欠落がなかった場合には再合成され端末20に伝送される。
以上の説明が、無線通信システム10の概括的な全体動作の説明である。
次に、B.図4のフローチャートを参照して基地局(スロット割当装置)11のスロット割当手段(制御手段)として機能するスロット割当部54の詳細なスロット(帯域)割当動作を説明する。
B.スロット(帯域)割当詳細動作
この場合、予め、加入者局21をインデックスとする加入者局毎保証帯域テーブル68が作成される。ここでは、例えば図9に示したように設定されているものとする。すなわち、図5に示すように、識別手段として機能する加入者局毎保証帯域テーブル68は、例えば、加入者局21を運用する加入者が、基地局11を運用する所有者・管理者に予め特別料金を支払うことで保証帯域契約がなされ、特別料金に応じた保証帯域が設定される特別加入者局21{=WT(Wireless Terminal)3:3[Mbps]、WT4:8[Mbps]、WT6:4[Mbps]、WT8:2[Mbps]}と、保証帯域は設定されていないが(換言すれば保証帯域が「0[Mbps]」に設定されている)使用を許可されている一般加入者局21{=WT1、2、5、7}とが識別可能なテーブルである。なお、加入者局毎保証帯域テーブル68には、上り保証帯域と下り保証帯域が設定されるが、スロット(帯域)割当処理は、上り下りとも同様であるので、図5に示した加入者局毎保証帯域テーブル68では、繁雑さを回避するために、下り保証帯域の設定は省略している。なお、上り保証帯域と下り保証帯域は、前記保証帯域契約等に基づき、特別加入者局毎に、異なる値に設定することができる。
そこで、まず、ステップS1において、スロット割当部54は、TDD/TDMA制御回路152から各加入者局21(WT1〜WT8)毎の上りスロット要求(要求帯域)71を取得するとともに、パケット数計測部63から各加入者局21(WT1〜WT8)毎の下りスロット要求(要求帯域)73を取得する。なお、図4に示すフローチャートの制御主体はスロット割当部54であるので、以下のステップでは、必要に応じて制御主体を省略して説明する。
次に、ステップS2において、上り保証帯域の割当処理を行う。この場合、加入者局毎保証帯域テーブル68が参照され、最初に、保証帯域が設定されている特別加入者局21(WT3、4、6、8)に割当が行われる。このとき、設定されている保証帯域と上りスロット要求71による特別加入者局21(WT3、4、6、8)の要求帯域とが比較され、少ない方の帯域が割り当てられる。
すなわち、「保証帯域≧要求帯域」の場合には、「要求帯域」を割り当てる。これにより保証されていても要求がない分を共用帯域として使用することが可能となる。また、「保証帯域<要求帯域」の場合には、「保証帯域」を割り当てる。これにより最低限保証する帯域が割り当てられる。このステップS2の処理により、特別加入者局21(WT3、4、6、8)に対し、加入者局毎保証帯域テーブル68に対応して、図9に示したように、保証帯域「3」「8」「4」「2」[Mbps]が割り当てられる。
次いで、ステップS3において、下り保証帯域の割当処理を行う。この割当処理は、上り保証帯域の割当処理と同じ処理がなされる。すなわち、加入者局毎保証帯域テーブル68が参照され、保証帯域が設定されている特別加入者局21に割当が行われる。このとき、設定されている保証帯域と下りスロット要求73による特別加入者局21への要求帯域とが比較され、少ない方の帯域が割り当てられる。
すなわち、「保証帯域≧要求帯域」の場合には、「要求帯域」を割り当てる。これにより保証されていても要求がない分を共用帯域として使用することが可能となる。また、「保証帯域<要求帯域」の場合には、「保証帯域」を割り当てる。これにより最低限保証する帯域が割り当てられる。
次いで、ステップS4において、共用帯域を算出し、上下の帯域を分配する。この場合、全データ帯域、すなわち、1つの無線フレーム中、上りデータ領域TS15のタイムスロットの数(帯域)と下りデータ領域TS12のタイムスロットの数(帯域)の合計値からステップS2とステップS3で割り当てた帯域(保証帯域又は要求帯域のいずれか少ない方の帯域)を減算した帯域が共用帯域とされる。
そして、上下のスロット要求71、73を考慮し、共用帯域を上り帯域(上りデータ領域TS15のタイムスロット数)と下り帯域(下りデータ領域TS12のタイムスロット数)とに分配する。このようにすれば、1無線フレームの長さ(帯域)は変わらないが、下り回線領域と上り回線領域の長さが、1無線フレーム毎に動的に伸縮することとなり、1無線フレームを無駄なく効率的に使用することができる。このようにして求められた上り共用帯域及び下り共用帯域に対して以下に説明するように帯域の割当が行われる。
ステップS4における上下帯域の動的な分配に関し、種々の帯域を符号W**と表示して、一例を説明すると、ステップS2、S3において上下の保証帯域を上下データ領域TS15、TS12に割り当てた後、共用帯域(Wpとする。)となる残った上下データ領域TS15、TS12の合計帯域を所定の割合(5:5、6:4、7:3等)で分配し、分配した共用帯域を上下基準帯域(上り基準帯域Wruと下り基準帯域Wrd)とする。
この上下基準帯域Wru、Wrdと、各加入者局21における上下それぞれの要求帯域の合計である上下合計要求帯域(上り合計要求帯域Wsuと下り合計要求帯域Wsd)に基づいて、共用帯域Wpを割り当てる。すなわち、上りの合計要求帯域Wsuが上り基準帯域Wruを超えかつ下りの合計要求帯域Wsdが下り基準帯域Wrdを超えていた場合(Wsu>WruかつWsd>Wrd)、あるいは上り合計要求帯域Wsuが上り基準帯域Wruを下回りかつ下りの合計要求帯域Wsdが下り基準帯域Wrdを下回っていた場合には(Wsu<WruかつWsd<Wrd)、上下の共用帯域Wpをそのまま上記上下基準帯域Wru、Wrdで分配する(共用帯域Wpが上り共用帯域Wpuと下り共用帯域Wpdから構成されるとするとWp=Wpu+Wpdとなり、この場合、Wpu=Wru、Wpd=Wrdと分配される。)。
次に、下りの合計要求帯域Wsdのみが下り基準帯域Wrdを超えていた場合(Wsd>Wrd)には上り合計要求帯域Wsuを上り共用帯域(Wpu=Wsu)とし残りの帯域(Wp−Wsu)を下り共用帯域Wpdとするように分配する。また、上りの合計要求帯域Wsuのみが上り基準帯域Wruを超えていた場合(Wsu>Wru)には下りの合計要求帯域Wsdを下り共用帯域(Wpd=Wsd)とし残りの帯域(Wp−Wsd)を上り共用帯域Wpuとするように分配する。このように、動的に分配した上下共用帯域Wpu、Wpdに対して以下に説明するように各加入者局21の帯域を割り当てる。以下、繁雑となるので、帯域を表す符号W**は、必要に応じて使用する。
まず、ステップS5において、1無線フレームの上り共用帯域の割当がラウンドロビン方式で行われる。以下、加入者局21を、必要に応じ加入者局N(Nは局番号で上述のWT番号に対応している。N=1〜8)あるいは加入者局WTN(N=1〜8)として説明する。
ステップS5aにおいて、加入者局Nに関して割当の済んでいない要求帯域(残要求帯域)が存在するか(残っているか)どうかを上りスロット要求71及びこれまでの割当結果により確認する。
要求帯域が存在する場合、ステップS5bにおいて、その加入者局Nの保証帯域(この実施形態においては、加入者局Nの保証帯域は、図9あるいは図5から分かるように、N=1→0,N=2→0,N=3→3,N=4→8,N=5→0,N=6→4,N=7→0,N=8→2である。)が割当周回数より小さいかどうかが判定され、小さい場合には、ステップS5cにおいて、所定帯域(単位帯域)分の共用帯域の割当を行う。この実施形態において、所定帯域は、上り固定長パケットPuに対応する1パケット分とされ、上りデータ領域TS15において、上り固定長パケットPuを1つ送るための1つのタイムスロットが割り当てられる。ここでは、所定帯域(単位帯域)が1[Mbps]であるものとする。
実際に、ステップS5bにおいて、1回の割当で、1単位帯域が割り当てられるので、一般加入者局の全加入者局21の割当を終了した1周目の最小割当帯域は、単位帯域「1」となり、一般加入者局21の全ての割当を終了した2周目の最小割当帯域は、単位帯域「2」となる。すなわち、周回数と最小割当帯域は同じ値になる。したがって、ステップS5bの判定では、加入者局Nが最小割当帯域、すなわち割当周回数より小さいかどうかの判定となる。
よって、ステップS5cにおいては、加入者局Nに割り当てられている帯域が最小割当帯域であった場合には1単位帯域の新たな割当を行う。すなわち、保証帯域が設定されていない一般加入者局WT1、2、5、7に対しては1単位帯域分ずつラウンドロビン方式で割り当て(共用帯域第1割当過程)、ラウンドロビンによる割当が、特別加入者局WT3、4、6、8の保証帯域を超えた場合には、特別加入者局WT3、4、6、8に対しても割当を再開する(共用帯域第2割当過程)。
次に、ステップS5dにおいて、加入者局Nの局番号をインクリメントする{次の局番号の加入者局N(N=N+1)の割当に移る。}。
ステップS5eにおいて、次に割り当てる加入者局Nの局番号が最大加入者局番号Nmax(この実施形態では、Nmax=8)を超えているかどうかが判定され、超えた場合には、ステップS5fに示すように、加入者局Nの局番号を「1」にもどす。このとき、ステップS5gにおいて、ラウンドロビンの周回数、すなわち割当周回数を1だけ増加させる(割当周回数+1)。
次に、ステップS5hにおいて、全加入者局Nの要求帯域(残要求帯域)がゼロ値になったか、もしくは割当可能な共用帯域(残共用帯域)がゼロ値になったかどうかが判定され、いずれもゼロでなかった場合には、ステップS5a以降の上り共用帯域割当が継続される。なお、ステップS5hの判定において、共用帯域の割当途中で、割当可能な共用帯域がゼロ値となった場合には、そのときの全加入者局21の残要求帯域が記憶され、記憶された残要求帯域が、次の無線フレームの共用帯域に割り当てられる。
このようにしてステップS5の上り共用帯域の割当処理が終了した後、ステップS6において、上り共用帯域の割当処理と同様に下り共用帯域の割当処理を行う。
上述したステップS5の共用帯域の割当処理について、図6、図7を参照して、より具体的に説明する。
図6に示すように、ステップS2の保証帯域の割当の終了後、ステップS5において、加入者局WT1(N=1)から順にランドロビンで共用帯域の割当を行う(白抜き数字の割当1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12の順)が、保証帯域の割り当てられている特別加入者局WT3、4、6、8に対しては、当初、この場合、割当周回数が2回までは共用帯域の割当を行わない。ただし、割当周回数3回目の「割当13」では、ラウンドロビンの周回数、換言すれば通常割当帯域(通常割当数)が、加入者局WT8の保証帯域「2」を超えるので、この「割当13」分は、保証帯域の割当を行っている特別加入者局WT8に対しても割当を再開する。
図7は、1無線フレームの上り回線領域中、上りデータ領域TS15の全タイムスロット(この実施形態では46個)に保証帯域(17個)と共用帯域(29個)を割り当てた結果を示している。保証帯域が1局の加入者局21に対する通常割当帯域を超えない限り、帯域割当が平等になっていることが分かる。なお、次の無線フレームの上りデータ領域TS15の共用帯域の割当は、加入者局WT4に保証帯域が設定されているため、加入者局WT5から、「割当1」が行われることが理解される。
図6、図7の処理を一般的に説明すれば、動的に分配した上り共用帯域Wpuに対して加入者局21の局番号順に、当該加入者局21に既に割り当てられている帯域(既割当帯域)と要求帯域(残要求帯域)を保持している全加入者局21(当該加入者局21は除く。)の中で割当(既割当帯域)が一番少ない加入者局21の帯域(既帯域割当)とを比較し、当該加入者局21に既に割り当てられている帯域の方が、一番少ない加入者局21の帯域より少ない場合には当該加入者局21に1単位帯域の割当を行い、当該加入者局21に既に割り当てられている帯域の方が、一番少ない加入者局21の帯域より多い場合には当該加入者局21に帯域の割当を行わず、次の局番の加入者局21の割当処理を行う。このようにして割当の順番が最大加入者局番の加入者局WT8に達した場合には最小加入者局番の加入者局WT1にもどって割当処理を繰り返す。また、上り合計要求帯域Wsuを全て割り当てた場合、もしくは分配された帯域を全て割り当てた場合には最後に割り当てた加入者局21の次の局番号Nを記憶し、次の通信フレームにおけるスロット割当(帯域割当)を、この記憶しておいた局番号Nの次の加入者局21から開始する。上りのスロット割当(帯域割当)が終了した後に下りの共用帯域Wpdに対して上りと同様のスロット割当(帯域割当)を行う。
以上の説明が、スロット(帯域)割当処理の詳細動作である。
なお、この実施形態はFDD方式にも適用することが可能でありFDD方式では、加入者局21では、TDD/TDMA制御回路52が、FDD−TDM/TDMA制御回路に置換され、基地局11では、TDD/TDMA制御回路152が、FDD−TDM/TDMA制御回路に置換される構成とされる(特許文献1の図10、図11)。
図8は、FDD方式の無線フレームの構成を示している。無線フレームは、図2と図8を参照すれば明らかなように、TDD方式では、下り回線と上り回線とが同一周波数を使用して、時間軸上に直列的に分割されているのに対し、FDD方式では、下り回線と上り回線に対して異なる周波数を割り当て、時間軸上は並列的に構成されている。
ここで、図8に示す下り無線フレーム中の下りデータ領域は、図2の下りデータ領域TS12に示す下り固定長パケットPdと同一の構成となっている。
同様に、図8に示す上り無線フレーム中の上りデータ領域は、図2の上りデータ領域TS15に示す上り固定長パケットPuと同一の構成となっている。
このため、FDD方式においても、TDD方式と同様に、図6のフローチャート及び図7に示すシーケンスに基づく、同様の処理を行うことができる。
以上説明したように、上述した実施形態によれば、帯域割当手段として機能するスロット割当部54が、無線フレームに含まれる帯域割当可能な上下データ領域TS12、TS15に対し、識別手段のしての加入者局毎保証帯域テーブル68を参照する。そして、特別加入者局WT3、4、6、8に保証帯域を割り当てた後、余った共用帯域を、一般加入者局WT1、2、5、7に、1単位帯域分ずつラウンドロビン方式で割り当て、ラウンドロビンによる割当が、特別加入者局WT3、4、6、8の保証帯域を超えた(一番、最初に、保証帯域割当が最小の特別加入者局WT8の保証帯域「2」を超える。)場合には、特別加入者局WT3、4、6、8に対しても割当を再開する(この実施形態では、特別加入者局WT8,3,6,4の順で割当を再開する。)ようにしているので、共用帯域を全体として格差が少なくなるように割り当てられ(図7参照)、より公平感を高く割り当てることができる。なお、上下データ領域TS12、TS15の帯域のそれぞれの帯域は、要求帯域に応じて1無線フレーム毎に変更することで、無線フレーム中の帯域使用の無駄を回避し、無線フレーム中の上下データ領域TS12、TS15の帯域を有効に利用することができる。
さらに、加入者局21毎の要求帯域を検出する要求帯域検出手段としてのパケット数計測部63、66を設けることで、スロット割当部54は、特別加入者局WT3、4、6、8に保証帯域を割り当てる際、該特別加入者局WT3、4、6、8の要求帯域が、該特別加入者局WT3、4、6、8の保証帯域以下であった場合には、要求帯域を割り当てた後、あるいは該特別加入者局WT3、4、6、8の要求帯域が、該特別加入者局WT3、4、6、8の保証帯域を超える場合には保証帯域を割り当て後、余った共用帯域を、一般加入者局WT1、2、5、7に、1単位帯域分ずつラウンドロビン方式で割り当て(共用帯域第1割当過程)、ラウンドロビンによる割当が、特別加入者局WT3、4、6、8への既割当帯域(保証帯域あるいは要求帯域のいずれか少ない方)を超えた場合には、特別加入者局WT3、4、6、8に対しても割当を再開することで(共用帯域第2割当過程)、特別加入者局WT3、4、6、8の要求帯域が保証帯域以下である場合に、その差分だけ共用帯域が大きくなるので、一般加入者局WT1、2、5、7への帯域割当が増加し、無線通信システム10全体として無線フレームの帯域を無駄なく有効に利用することができる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限らず、例えば伝送回線として無線回線ではなく、基地局と加入者局との間が光ファイバで接続された双方向光回線においても適用することができる等、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
この発明の一実施形態が適用された無線通信システムの構成図である。 TDD方式の無線フレームの構成図である。 この実施形態の加入者局と基地局の一部省略構成を示す無線通信システムのブロック図である。 タイムスロットの割当処理説明用のフローチャートである。 加入者局毎保証帯域テーブルの説明図である。 この実施形態に係る帯域割当処理の途中の状態を示す説明図である。 この実施形態に係る帯域割当処理の最終的な割当結果を示す説明図である。 FDD方式の無線フレームの構成図である。 加入者局に対する保証帯域の割当結果を示す説明図である。 従来技術に係る帯域割当処理の最終的な割当結果を示す説明図である。 他の従来技術に係る帯域割当処理の最終的な割当結果を示す説明図である。
符号の説明
10…無線通信システム 11…基地局(帯域割当装置)
21…加入者局 54…スロット割当部(帯域割当手段)
68…加入者局毎保証帯域テーブル(識別手段)
WT3、4、6、8…特別加入者局 WT1、2、5、7…一般加入者局

Claims (5)

  1. 1つの基地局と複数の加入者局間で、時分割多元接続方式により双方向データ通信を行うデータ伝送システムで用いられる一定長さの通信フレームに含まれる上下データ領域への帯域を割り当てる帯域割当装置において、
    保証帯域が設定されている特別加入者局と保証帯域が設定されていない一般加入者局との識別手段と、前記通信フレームに含まれる帯域割当可能な上下データ領域に対し帯域を割り当てる帯域割当手段とを有し、
    前記帯域割当手段は、前記通信フレームに含まれる帯域割当可能な上下データ領域に対し、前記識別手段を参照し、前記特別加入者局に保証帯域を割り当てた後、余った共用帯域を、前記一般加入者局に所定帯域分ずつラウンドロビン方式で割り当て、ラウンドロビンによる割当が、前記特別加入者局の保証帯域を超えた場合には、前記特別加入者局に対しても割当を再開する
    ことを特徴とする帯域割当装置。
  2. 請求項1記載の帯域割当装置において、
    さらに、加入者局毎の要求帯域を検出する要求帯域検出手段を有し、
    前記帯域割当手段は、前記特別加入者局に保証帯域を割り当てる際、該特別加入者局の要求帯域が、該特別加入者局の保証帯域以下であった場合には、要求帯域を割り当てた後、あるいは該特別加入者局の要求帯域が、該特別加入者局の保証帯域を超える場合には保証帯域を割り当て後、余った共用帯域を、一般加入者局に、所定帯域分ずつラウンドロビン方式で割り当て、ラウンドロビンによる割当が、前記特別加入者局への既割当帯域を超えた場合には、前記特別加入者局に対しても割当を再開する
    ことを特徴とする帯域割当装置。
  3. 請求項1または2記載の帯域割当装置において、
    前記保証帯域が前記上下データ領域毎に個別に設定され、
    全特別加入者局に設定される保証帯域の総和が、1つの通信フレームに含まれる割り当て可能な上下データ領域の帯域を超えないように設定されている
    ことを特徴とする帯域割当装置。
  4. 請求項1〜3記載の帯域割当装置において、
    前記帯域割当手段は、余った共用帯域を、前記特別加入者局に対しても割当を再開した後、帯域割当可能な上下データ領域の全てに帯域が割り当てられるまでもしくは全加入者局の要求帯域がなくなった場合全加入者局に対して所定帯域分ずつラウンドロビン方式で割り当てる
    ことを特徴とする帯域割当装置。
  5. 1つの基地局と複数の加入者局間で、時分割多元接続方式により双方向データ通信を行うデータ伝送システムで用いられる一定長さの通信フレームに含まれる上下データ領域への帯域を割り当てる帯域割当方法において、
    前記通信フレームに含まれる割当可能な上下データ領域に対し、保証帯域が設定されている特別加入者局に保証帯域を割り当てる保証帯域割当過程と、
    保証帯域を割り当てた後、余った共用帯域を、保証帯域が設定されていない一般加入者局に所定帯域分ずつラウンドロビン方式で割り当てる共用帯域第1割当過程と、
    ラウンドロビンによる割当が、前記特別加入者局の保証帯域を超えた場合には、前記特別加入者局に対しても割当を再開する共用帯域第2割当過程と
    を有することを特徴とする帯域割当方法。

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