JP2005243167A - テープカートリッジ及び記録再生装置 - Google Patents

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孝明 三瓶
Kengo Saito
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Abstract

【課題】 テープ識別孔やテープ識別のためのIC回路を用いずに、第1の(下位フォーマットの)テープカートリッジ用の記録再生装置への誤挿入を防止できる第2の(上位フォーマットの)テープカートリッジを提供する。
【解決手段】 第2のテープカートリッジC2のリッド9の前面部下縁に形成されている切欠き9bの高さを、第1のテープカートリッジC1用の記録再生装置のカセットホルダー150に立設されているスライダー開放突起152の高さよりも低くして、当該第1の記録再生装置へ第2のテープカートリッジC2が挿入されようとしても、リッド9の前面部にスライダー開放突起152を当接させ、当該第2のテープカートリッジC2の挿入を規制する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、例えば、記録容量の大きい上位フォーマットのテープカートリッジが、下位フォーマットのテープカートリッジ用の記録再生装置に誤って挿入されるのを防止できる誤挿入防止構造を備えたテープカートリッジ、及び、上位フォーマットのテープカートリッジと下位フォーマットのテープカートリッジの何れに対しても使用可能な記録再生装置に関する。
従来、デジタル信号を高密度で記録することができる小型軽量の磁気テープカートリッジが知られている。例えば、コンピュータのデータを記録するための、小型の磁気テープカートリッジとして、DDS(Digital Data Storage)カートリッジが知られている。
周知のように、このDDSカートリッジやDAT(Digital Audio Tape)カートリッジ等の磁気テープカートリッジは、長尺の磁気テープのそれぞれの端部を固定した上で、この磁気テープを巻装した一対のハブを、この2つのハブ間に張架された部分の磁気テープのみ露出するカートリッジケースに収容して構成される。
磁気テープには高密度の記録が行われることから、特に磁気テープに対して手指が接触することや塵埃が付着することを防止するため、カートリッジケースの密閉性を向上させる必要がある。そのため、上シェルには、磁気テープを露出する前面側を覆うためにリッドが設けられ、下シェルには、下面側を覆うためのスライダーが設けられている。
図12は、従来より公知のDDSカートリッジの一構成例を示す分解斜視図である。この種のテープカートリッジC1は、互いに結合してカートリッジケース101を形成する上シェル102と下シェル103とを有している。カートリッジケース101の内部には一対のハブ104に巻装された磁気テープ105が収納されている。
テープカートリッジC1の非使用時において、ハブ104が回転して磁気テープ105が弛まないように、ハブ104の回転を禁止するハブロック106が、下シェル103に設けられている。このハブロック106は、ハブロックスプリング107に付勢されてハブ104に設けられた歯車部と係合している。また、上シェル102には、テープカートリッジC1の非使用時において、カートリッジケース101の前方部に形成されたテープローディング用の空間部(マウス部)108に張架された磁気テープ105を保護するためのリッド109が設けられている。
下シェル103は、その略長方形状の底面103aに、テープカートリッジC1の使用時において、カートリッジケース101内にリール軸を挿入するためのリール軸挿入孔103bを有し、底面103aの左右両端は、前方に延びる張出し部103cとなっている。テープローディング用の空間部108は、左右の張出し部103cの間に形成されている。
スライダー110は、下シェル103の底面103aに下側から接してカートリッジ前後方向に摺動する。スライダー110が前方に位置するときは、下シェル103の空間部108及びリール軸挿入孔103bをスライダー110の底面110aにより防塵のため塞ぐようにしている。また、スライダー110が後方に位置するときは、下シェル103の空間部108を開放すると共に、スライダー110の底面110aに設けられた2つの孔110bが下シェル103のリール軸挿入孔103bと整列するようになっている。
スライダー110の底面110aの前方に設けた円柱状のリブ110cにはスライダーロックスプリング111が挿入され、スライダー110は、テープカートリッジC1の非使用時において、スライダーロックスプリング111の付勢によってカートリッジ前方側に位置されている。そして、下シェル103の底面103aの左右には、スライダー110の底面110aに左右一組ずつ穿設された位置決め孔110d,110eに嵌合するスライダーロック103dが一体形成されており、スライダー110の前方位置及び後方位置をそれぞれ位置決めするようになっている。
スライダー110は、テープカートリッジC1が記録再生装置に装着されたとき、図13及び図14に示す記録再生装置のカートリッジ挿入部を構成するカセットホルダー150の底面上に立設された一対のスライダーロック解除リブ151が、リッド109の前面部下縁にある一対の第1切欠き109aを通過して、スライダー110の位置決め孔110dに嵌合されているスライダーロック103dによるロック作用を解除する。そして、カセットホルダー150の底面に立設された一対のスライダー開放突起152が、リッド109の前面部下縁にある一対の第2切欠き109bを通過して、スライダー110の前面部に当接し、スライダー110をカートリッジ後方に押動する。
なお、カートリッジ後方に押動されたスライダー110は、スライダーロック103dが位置決め孔110eに嵌合することにより、その後方位置で位置決めされる。その後、リッド109が回動されて空間部108が開放されると共に、ハブロック106によるハブ104の回転規制が解除され、磁気テープ105がローディング可能な状態とされる。
ところで、このDDSフォーマットのテープカートリッジC1は、記録するデータの増大と共に、テープカートリッジもそれに合わせて記録容量を増大させる必要があり、例えば、既存のテープカートリッジC1を標準の第1のテープカートリッジとした場合、このカートリッジケース101と同サイズのカートリッジケース内により広幅の磁気テープを収容して、第1のテープカートリッジC1よりも記録容量を高めた上位フォーマットの第2のテープカートリッジを提案するとする。
従来より、DDSフォーマットのテープカートリッジにおいては、その上位フォーマットと下位フォーマットについて下位互換させることが規定されている。この場合、上位フォーマットである第2のテープカートリッジ用の記録再生装置には、下位フォーマットである第1のテープカートリッジの記録再生は可能であるが、第1のテープカートリッジ用の記録再生装置には、第2のテープカートリッジは記録できないシステムとなっている。
従って、将来提案されるであろう上位フォーマットのテープカートリッジが、既存の下位フォーマットのテープカートリッジ用の記録再生装置へ挿入されると、当該上位フォーマットのテープカートリッジの記録動作が適正に行えなくなるのは勿論、既に記録されているデータが消失するおそれもあり、更には、装着された記録再生装置にも不具合が生じる懸念があるので、上位フォーマットのテープカートリッジが下位フォーマットの記録再生装置へ挿入されることを防止する何らかの対策を施す必要がある。
この種の誤挿入防止機構としては、従来より、テープカートリッジの後方裏側に複数のテープ識別孔を設けて、これら複数のテープ識別孔の開閉状態の組合せにより磁気テープの種類を識別する方法や、テープカートリッジ側に管理情報を記録したIC回路を埋設し、記録再生装置側に読み取り装置を取り付けて、磁気テープの種類に関する情報を読み取る手段等が採用されている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献を以下に示す。特許文献1には、ケースサイズが等しく磁気テープの種類が異なる2種類のカセットをそれぞれ専用の装置で扱う記録再生装置において、家庭用のカセットが業務用のカセット記録再生装置に誤挿入されるのを防止する技術が開示されている。また、特許文献2には、2種類のカセットを同一の記録再生装置で使用するための技術について開示されている。
特開平8−50772号公報 特開平6−162752号公報
しかしながら、DDSフォーマットのテープカートリッジのテープ識別孔は、現状3個で合計8通りの識別しかできず、既に4世代のフォーマットとDATカートリッジの商品群において識別に余裕がない状況にある。
また、識別孔を新設する空間的な余裕もカートリッジケースには存在しない。一方、テープカートリッジ内にテープ識別のためのIC回路を埋設する方法は確かに有効な手段ではあるが、誤ってIC回路を破損した場合等においては、テープ種類の識別は不可能となってしまう。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、テープ識別孔やテープ識別のためのIC回路を用いずに、下位フォーマットのテープカートリッジ用の記録再生装置への誤挿入を防止できる上位フォーマットのテープカートリッジ、及び、下位フォーマットのテープカートリッジをも記録再生可能な上位フォーマットのテープカートリッジ用の記録再生装置を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明のテープカートリッジは、磁気テープを収納したカートリッジケースと、カートリッジケースの前方部に形成されたテープローディング用の空間部と、この空間部の前部を開閉するリッドと、カートリッジケースの下面に対してスライド自在に取り付けられ空間部の下部を開閉するスライダーとを備え、リッドの下縁には、記録再生装置のカートリッジ挿入部に立設されスライダーを開放位置へ押動するためのスライダー開放突起が通過する切欠きが形成されたテープカートリッジであり、標準とする第1のテープカートリッジ用の第1の記録再生装置に対して非互換とされる第2のテープカートリッジであって、第1のテープカートリッジのリッド下縁部に形成された切欠きは、第1の記録再生装置のカートリッジ挿入部に立設されたスライダー開放突起が通過できる高さに形成されているのに対し、第2のテープカートリッジのリッド下縁部に形成された切欠きは、第1の記録再生装置のカートリッジ挿入部に立設されたスライダー開放突起の通過を阻止できる高さに形成されることによって、当該カートリッジ挿入部への第2のテープカートリッジの誤挿入が防止される構造とされている。
この構成により、第1のテープカートリッジ用の記録再生装置へ当該第2のテープカートリッジを挿入しようとしても、カートリッジ挿入部に立設されたスライダー開放突起がリッド下縁の切欠きを通過することなくリッドに当接し、カートリッジのそれ以上の進入を規制して、ユーザーに対して異種フォーマットのテープカートリッジの誤挿入を認識させることができる。
また、本発明の記録再生装置は、磁気テープを収納したカートリッジケースと、このカートリッジケースの前方部に形成されたテープローディング用の空間部と、この空間部の前部を開閉するリッドと、カートリッジケースの下面に対してスライド自在に取り付けられ空間部の下部を開閉するスライダーとを備えたテープカートリッジが挿入されるカートリッジ挿入部を備え、リッドの下縁に形成された切欠きを通過してスライダーを開放位置へ押動するスライダー開放突起がカートリッジ挿入部に立設された記録再生装置であり、標準とする第1のテープカートリッジよりも記録容量の大きい第2のテープカートリッジ用の記録再生装置であって、第2のテープカートリッジのリッド下縁に形成された切欠きは、第1のテープカートリッジのリッド下縁に形成された切欠きよりも低く形成されており、スライダー開放突起は、第1,第2のテープカートリッジのいずれの前記切欠きをも通過できる高さとされている。
この構成により、当該第2のテープカートリッジ用の記録再生装置は、下位フォーマットである第1のテープカートリッジをも挿入可能となり、下位互換性を満足することができる。
以上述べたように、本発明のテープカートリッジによれば、これよりも下位のフォーマットのテープカートリッジ用記録再生装置に対して、テープ識別孔やテープ識別用のIC回路を用いることなく誤挿入防止対策を講じることができる。これにより、カートリッジの構成に大幅な改変を伴うことなく、常に適正に異種フォーマット用の記録再生装置への誤挿入を防止することができる。
また、本発明の記録再生装置によれば、上述した構成の本発明に係るテープカートリッジは勿論、これより下位のテープカートリッジに対しても適応させることができる構成とされているので、下位互換に対する要求を満足することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図4は、本発明の実施の形態によるテープカートリッジC2であり、このテープカートリッジC2は、先に図12を参照して説明したテープカートリッジC1よりもフォーマット的に上位の高記録容量の第2のテープカートリッジに相当する。
ここで、図1はテープカートリッジC2の一構成例を示す分解斜視図、図2はテープカートリッジC2の上シェルを取り外して見たときの平面図、図3は同斜視図、図4は上シェル側の構成の分解斜視図である。
テープカートリッジC2は、互いに結合してカートリッジケース1を形成する上シェル2と下シェル3とを有している。カートリッジケース1の内部には、一対のハブ4に巻装された長尺の磁気テープ5が収納されている(図1において磁気テープ5の図示は省略されている)。磁気テープ5は、ハブ4に対してクランパ4aを介して固着されている。
ここで、この第2のテープカートリッジC2における磁気テープ5は、上述の第1のテープカートリッジC1における磁気テープ105よりも幅広に形成されることによって、テープカートリッジC1よりも高い記録容量を備えている。広幅の磁気テープ5を収容するために、本実施の形態のテープカートリッジC2は、上シェル2、下シェル3及びハブロック6の各々の厚さ寸法をテープカートリッジC1のそれらよりも薄肉化すると共に、スライダー10を金属製として、カートリッジ全体の厚さ及び強度を同等としながら、カートリッジ内部空間(磁気テープ収納空間)の高さ寸法を大きくしている。
これにより、例えば、第1のテープカートリッジC1の磁気テープ105が3.81mmのテープ幅で150mの長さを有するフォーマット(DDS4)であれば、記録容量がノーマルモードで20GB(圧縮時40GB)であるのに対し、同じテープ長でテープ幅6.35mm(1/4インチ)の磁気テープ5を備えた当該第2のテープカートリッジC2の記録容量は、ノーマルモードで32GB(圧縮時64GB)に高めることができる。
さて、このテープカートリッジC2の非使用時において、ハブ4が回転して磁気テープ5が弛まないように、ハブ4の回転を禁止するハブロック6が、上シェル2に設けられている。このハブロック6は、ハブロックスプリング7に付勢されてハブ4に設けられた歯車部と係合している。
ハブロックスプリング7は、図4に示すように、上シェル2の底面2aの前方略中央部に立設されたボス2bに装着され、このハブロックスプリング7の付勢力によりハブロック6をハブ4側へ付勢すると共に、これらハブロックスプリング7とハブ4との間でハブロック6を保持している。
なお、上シェル2の左右の張出し部2cには、磁気テープ5の始端と終端を検知する検知光の光路となるプリズム12が、例えば超音波溶着等により接合されている。
下シェル3は、その略長方形状の底面3aに、テープカートリッジC2の使用時において、カートリッジケース1内にリール軸を挿入するためのリール軸挿入孔3bを有し、底面3aの左右両端は、前方に延びる張出し部3cとなっている。テープローディング用の空間部8は、左右の張出し部3cの間に形成されている。
また、上シェル2には、テープカートリッジC2の非使用時において、カートリッジケース1の前方部に形成されたテープローディング用の空間部(マウス部)8に張架された磁気テープ5を保護するためのリッド9が設けられている。
スライダー10は、下シェル3の底面3aに下側から接してカートリッジ前後方向に摺動する。スライダー10が前方に位置するときは、下シェル3の空間部8及びリール軸挿入孔3bをスライダー10の底面10aにより防塵のため塞ぐようにしている。また、スライダー10が後方に位置するときは、下シェル3の空間部8を開放すると共に、スライダー10の底面10aに設けられた2つの孔10bが下シェル3のリール軸挿入孔3bと整列するようになっている。
スライダー10は、金属板をプレス加工して形成されている。そして、下シェル3の底面3aの前端に立設された円柱状のリブ3eと、スライダー10の前端略中央部に折り曲げ形成された係止部10cとの間に、スライダースプリング11を設けることにより、スライダー10をカートリッジ前方位置へ付勢している。
図5及び図6は、テープカートリッジC2と、その記録再生装置のカートリッジ挿入部を構成するカセットホルダー50との関係を示す平面図及び側断面図である。カセットホルダー50の底面の左右には、リッド9の下縁の形成された一対の第1切欠き9aと、スライダー10の底部下面に形成された一対の凹所10d(図1)とを通過する一対の凸状部51が設けられている。なお、凹所10dの形成位置に対応して、下シェル3の底部にはニゲ3dが形成されている。
また、カセットホルダー50の前端には、リッド9下縁の第1切欠き9aよりも内方側に形成された一対の第2切欠き9bを通過する一対のスライダー開放突起52が設けられている。これにより、テープカートリッジC2がその記録再生装置に装着されたとき、図7に示すように、カセットホルダー50の底面上に立設された一対のスライダー開放突起52が、リッド9の前面部下縁にある一対の第2切欠き9bを通過して、スライダー10の前面部に当接し、スライダー10がカートリッジ後方に押動されるようになっている。
なお、スライダー10がカートリッジ後方に押動されると、下シェル3のリール軸挿入孔3bとスライダー10の孔10bとが整列してハブ4にリール軸が挿入可能とされると共に、リッド109が回動されて空間部108が開放され、ハブロック6によるハブ4の回転規制が解除され、磁気テープ5がローディング可能な状態とされる。
ここで、図8は、第1,第2のテープカートリッジC1,C2の各々の正面図であり、Aは第1のテープカートリッジC1、Bは第2のテープカートリッジC2をそれぞれ示している。第2のテープカートリッジC2のリッド9の第1切欠き9a及び第2切欠き9bは、第1のテープカートリッジC1のリッド109の第1切欠き109a及び第2切欠き109bの形成位置に、それぞれ対応している。
図8Aに示す第1のテープカートリッジC1のリッド109の前面部下縁の第1切欠き109aは、カートリッジ基準面よりも低く当該基準面から0.4mm以下、第2切欠き109bの高さ寸法はカートリッジ基準面よりも高く当該基準面から0.9mm以上と規格の上においてそれぞれ規定されている。これに合わせて、第1のテープカートリッジC1用の記録再生装置のカセットホルダー150では、スライダーロック解除リブ151及びスライダー開放突起152の高さ寸法が定められている。
そこで、本実施の形態の第2のテープカートリッジC2においては、リッド9の前面部下縁の第1切欠き9aは、第1のテープカートリッジC1における第1切欠き109aと同等の高さ寸法に設定する一方、第2切欠き9bの高さ寸法は、第1のテープカートリッジC1における第2切欠き109bよりも低くし、具体的には、第1のテープカートリッジC1用の記録再生装置のカセットホルダー150におけるスライダー開放突起152の高さ寸法よりも低くし、例えば、カートリッジ基準面よりも0.4mm以下の範囲内で低く設定し、第1切欠き9aと同等の高さ寸法としている。これに合わせて、第2のテープカートリッジC2用の記録再生装置のカセットホルダー50では、凸状部51及びスライダー開放突起52の高さ寸法が定められている。
以上の構成により、下位フォーマットである第1のテープカートリッジC1用の記録再生装置へ、上位フォーマットである第2のテープカートリッジC2が挿入される場合、図9に示すように、カセットホルダー150のスライダーロック解除リブ151はリッド9の第1切欠き9aを通過するものの、スライダー開放突起151はリッド9の第2切欠き9bよりも高く形成されているので、当該スライダー開放突起151はリッド9の前面部に当接して第2切欠き9bの通過を阻止されると共に、第2のテープカートリッジC2のそれ以上の進入が規制される。
これに対して、第2のテープカートリッジC2用の記録再生装置へ、第1のテープカートリッジC1が挿入される場合は、図10に示すように、カセットホルダー50の凸状部51はリッド109の第1切欠き109aを通過し、また、スライダー開放突起51はリッド109の第2切欠き109bよりも低く形成されているので、当該スライダー開放突起52は第2切欠き109bを通過することができる。これにより、第1のテープカートリッジC1は、凸状部51によるスライダーロックが解除されると共に、スライダー開放突起52によるスライダー110の開放動作が行われ、記録再生動作が可能となる。
以上のように、本実施の形態のテープカートリッジC2によれば、これよりもフォーマット的に下位の第1のテープカートリッジC1用の記録再生装置へ挿入しようとしても、当該記録再生装置のカセットホルダー150におけるスライダー開放突起152によりカートリッジの進入が規制され、ユーザーに対して異種フォーマットカートリッジの誤挿入を認識させることができる。
また、本実施の形態のテープカートリッジC2用の記録再生装置によれば、テープカートリッジC2だけでなく、これよりもフォーマット的に下位の第1のテープカートリッジC1の挿入をも許容することができる。
以上の作用を図11に示す。図11は、第1,第2のテープカートリッジC1,C2とこれら各々の記録再生装置との相関を示しており、○は挿入可能、×は挿入不可能をそれぞれ示している。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の実施の形態では、第1,第2のテープカートリッジC1,C2をそれぞれ異なる構成としたが、これらを同一の構成とし、リッド前面部下縁の第2切欠きの高さ寸法のみを異ならせるようにしてもよい。
また、以上の実施の形態では、第2のテープカートリッジC2のリッド9の第1,第2の切欠き9a,9bをそれぞれ同一の高さ寸法に設定した例を説明したが、これに限らず、第2切欠き9bの高さ寸法を第1切欠き9aの高さ寸法よりも大きく又は小さくしてもよい。
本発明の実施の形態による上位フォーマットの第2のテープカートリッジC2の構成の一例を示す分解斜視図である。 テープカートリッジC2の上シェルを取り外して見たときの平面図である。 同斜視図である。 上シェル2の分解斜視図である。 テープカートリッジC2とカセットホルダー50との関係を示す平面図である。 同側断面図である。 同斜視図である。 テープカートリッジのリッド前面部の図であり、Aは下位フォーマットの第1のテープカートリッジC1、Bは上位フォーマットの第2のテープカートリッジC2をそれぞれ示している。 第1のテープカートリッジ用の記録再生装置(カセットホルダー150)に対する第2のテープカートリッジC2の挿入例を示す斜視図である。 第2のテープカートリッジ用の記録再生装置(カセットホルダー50)に対する第1のテープカートリッジC1の挿入例を示す斜視図である。 第1,第2のテープカートリッジとこれらの記録再生装置との間の挿入の可否を示す一覧図である。 従来の第1のテープカートリッジC1の構成の一例を示す分解斜視図である。 テープカートリッジC1とカセットホルダー150との関係を示す斜視図である。 同要部の斜視図である。
符号の説明
1…カートリッジケース、2…上シェル、3…下シェル、4…ハブ、5…磁気テープ、6…ハブロック、8…空間部、9…リッド、9a…第1切欠き、9b…第2切欠き、10…スライダー、50…カセットホルダー、51…凸状部、52…スライダー開放突起、C1…(下位フォーマットの)第1のテープカートリッジ、2…(上位フォーマットの)第2のテープカートリッジ。

Claims (6)

  1. 磁気テープを収納したカートリッジケースと、前記カートリッジケースの前方部に形成されたテープローディング用の空間部と、前記空間部の前部を開閉するリッドと、前記カートリッジケースの下面に対してスライド自在に取り付けられ前記空間部の下部を開閉するスライダーとを備え、前記リッドの下縁には、記録再生装置のカートリッジ挿入部に立設され前記スライダーを開放位置へ押動するためのスライダー開放突起が通過する切欠きが形成されたテープカートリッジであり、標準とする第1のテープカートリッジ用の第1の記録再生装置に対して非互換とされる第2のテープカートリッジであって、
    前記第1のテープカートリッジのリッド下縁部に形成された切欠きは、前記第1の記録再生装置のカートリッジ挿入部に立設されたスライダー開放突起が通過できる高さに形成されているのに対し、
    前記第2のテープカートリッジのリッド下縁部に形成された切欠きは、前記第1の記録再生装置のカートリッジ挿入部に立設されたスライダー開放突起の通過を阻止できる高さに形成されることによって前記カートリッジ挿入部の誤挿入が防止される
    ことを特徴とするテープカートリッジ。
  2. 前記第2のテープカートリッジは、前記第1のテープカートリッジよりも記録容量が大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
  3. 前記第2のテープカートリッジの磁気テープは、前記第1のテープカートリッジの磁気テープよりも幅広に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
  4. 前記第2のテープカートリッジのスライダーは、金属材料で形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
  5. 前記第2のテープカートリッジのカートリッジケースは、前記第1のテープカートリッジのカートリッジケースよりも薄肉に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
  6. 磁気テープを収納したカートリッジケースと、前記カートリッジケースの前方部に形成されたテープローディング用の空間部と、前記空間部の前部を開閉するリッドと、前記カートリッジケースの下面に対してスライド自在に取り付けられ前記空間部の下部を開閉するスライダーとを備えたテープカートリッジが挿入されるカートリッジ挿入部を備え、
    前記リッドの下縁に形成された切欠きを通過して前記スライダーを開放位置へ押動するスライダー開放突起が、前記カートリッジ挿入部に立設された記録再生装置であり、標準とする第1のテープカートリッジよりも記録容量の大きい第2のテープカートリッジ用の記録再生装置であって、
    前記第2のテープカートリッジのリッド下縁に形成された切欠きは、前記第1のテープカートリッジのリッド下縁に形成された切欠きよりも低く形成されており、
    前記スライダー開放突起は、前記第1,第2のテープカートリッジのいずれの前記切欠きをも通過できる高さとされている
    ことを特徴とする記録再生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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