JP2005242461A - 施設案内サービス支援システム、施設案内サービス支援サーバ、及び施設案内サービス支援方法 - Google Patents

施設案内サービス支援システム、施設案内サービス支援サーバ、及び施設案内サービス支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 美術館などの施設において、来館者の位置情報及び閲覧希望時間、施設状況、他の来館者の位置情報及び最適順路、来館者の過去の来館履歴等の情報にもとづいて、来館者に最適な閲覧順序を提供する。
【解決手段】 来訪者の位置情報を施設センタサーバに送信し、当該施設センタサーバから最適順路を受信する一又は二以上の来訪者用携帯端末20と、施設の構造、施設における展示内容、及び来訪者用携帯端末から受信した位置情報を記憶する記憶部を備え、施設の構造、展示内容、及び位置情報にもとづいて、最適順路を作成し、当該最適順路を来訪者用携帯端末に送信する施設センタサーバ10と、施設センタサーバに施設状況を送信する一又は二以上の従業員用携帯端末30と、来訪者用携帯端末、施設センタサーバ、及び従業員用携帯端末を接続する通信回線とを有する施設案内サービス支援システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、美術館などの施設において、来館者の位置情報及び閲覧希望時間、施設状況、他の来館者の位置情報及び最適順路、来館者の過去の来館履歴等の情報にもとづいて、来館者に最適な閲覧順序を提供する施設案内サービス支援システム、施設案内サービス支援サーバ、及び施設案内サービス支援方法に関する。
従来、美術館や博物館などの施設においては、混雑を解消するための各種工夫がなされている。
例えば、案内掲示板などによって閲覧順序を表示するとともに、混雑しているポイントを表示することなどが行われているが、このような方法のみでは、来館者は効率的に混雑ポイントを避けることが困難であるという問題があった。
このため、施設への入場者にPDAを貸与して、混雑情報を随時提供することを可能とするのみならず、施設内のイベントなどの利用時間を予約することを可能とするシステムなどが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、施設内において人気のあるものについては、比較的空いている場合であっても、他の人気のないものと比較すると混雑している場合が多いため、このような人気を考慮した混雑情報を利用者に提供可能なシステムなども提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
これらのシステムによれば、利用者は、施設内の混雑情報を取得することができるため、この混雑情報を考慮することによって施設を効率的に利用することが可能となっている。
しかしながら、これらはいずれもテーマパークなどの大規模な施設には適するものの、美術館などに対しては必ずしも好適なものとは言えないという問題があった。
すなわち、テーマパークなどの場合、利用者は全てのアトラクションを利用するよりもむしろ、好みのアトラクションを選択的に利用する場合が多いと考えられる。一方、美術館などの場合、多くの利用者は、すべての展示品を順次閲覧する場合が多いと考えられる。
したがって、美術館などにおいては、展示品の予約といった概念は馴染まず、また人気を考慮した混雑情報の提供はテーマパークにおける場合と比較してその効果は薄いと考えられる。
このため、美術館などにおいては、むしろ来館者ごとにその状況に応じた最適な閲覧順路を提示できれば効果的である。
このような順路の案内方法に関するものとしては、例えば観光案内において、ユーザから入力された希望見学先にもとづいて、ユーザが効率よく希望見学先を回ることができる順路を決定可能な方法が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2002−359862号公報 特開2003−058922号公報 特開2002−024460号公報
しかしながら、このような順路案内方法は、様々な観光ポイントの中からユーザが見学したい場所を入力し、巡回しやすい経路を求めるものであり、観光案内に適するものではあるが、美術館などの施設には必ずしも有効に利用できるものではなかった。
すなわち、美術館への来館者は一般に、全ての展示品を閲覧するものであるため、この案内方法を適用した場合、各来館者の閲覧順路は一致してしまうこととなり、その混雑を回避可能とするものではなかった。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、美術館などの施設において、来館者の位置情報及び閲覧希望時間、施設状況、他の来館者の位置情報及び最適順路、来館者の過去の来館履歴等の情報にもとづいて、来館者に最適な閲覧順序を提供することの可能な施設案内サービス支援システム、施設案内サービス支援サーバ及びその施設案内サービス支援方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の施設案内サービス支援システムは、施設への来訪者に、当該施設を巡回するための最適な順路を提供する施設案内サービス支援システムであって、来訪者の位置情報を施設センタサーバに送信し、当該施設センタサーバから最適順路を受信する一又は二以上の来訪者用携帯端末と、施設の構造、施設における展示内容、及び来訪者用携帯端末から受信した位置情報を記憶する記憶部を備え、施設の構造、展示内容、及び位置情報にもとづいて、最適順路を作成し、当該最適順路を来訪者用携帯端末に送信する施設センタサーバと、来訪者用携帯端末及び施設センタサーバを接続する通信回線と、を有する構成としてある。
施設案内サービス支援システムをこのような構成にすれば、美術館などの施設への来訪者は、混雑をできるだけ避けて、その施設内を閲覧して回ることが可能となる。
また、本発明によれば、施設における混雑の整理や来訪者の案内を行う必要がなくなり、施設従業員の施設内案内負荷等を大幅に軽減することが可能となる。
なお、本発明において、施設センタサーバは、施設の構造、展示内容、及び一又は二以上の来訪者用携帯端末の位置情報にもとづいて、最適順路を作成しているが、これは、位置情報にもとづいてまず混雑情報を作成し、この混雑情報と、施設の構造、展示内容、及び各来館者の位置情報にもとづいて、それぞれの来訪者用携帯端末に対する最適順路を作成することをも含むものである。
また、施設センタサーバが来訪者用携帯端末から位置情報を受信するたびに、最適順路を作成することも勿論可能である。さらに、受信した位置情報が前回受信した位置情報と異なる場合にのみ最適順路を作成することも可能である。
また、本発明の施設案内サービス支援システムは、施設センタサーバが、最適順路を来訪者用携帯端末に送信した後に、来訪者用携帯端末から所定のタイミングで繰り返し位置情報を受信し、位置情報にもとづき得られた来訪者の移動経路が、最適順路からはずれている場合、最適順路を再作成して、来訪者用携帯端末に送信する構成としてある。
施設案内サービス支援システムをこのような構成にすれば、来訪者の移動経路を適宜チェックすることができ、来訪者がその最適順路からはずれてしまった場合には、再度最適順路を作成し直して、来訪者に提供することが可能となる。
このため、来訪者がうっかり最適順路からそれてしまったような場合でも、混雑にあう機会を最小限にすることが可能となる。
また、本発明の施設案内サービス支援システムは、来訪者用携帯端末が、閲覧希望時間を施設センタサーバに送信し、施設センタサーバが、来訪者用携帯端末から受信した閲覧希望時間を記憶部に記憶するとともに、施設の構造、展示内容、位置情報、及び閲覧希望時間にもとづいて、最適順路を作成する構成としてある。
施設案内サービス支援システムをこのような構成にすれば、来訪者の閲覧希望時間に応じて最適順路を組み立てることが可能となる。
ここで、「閲覧希望時間」とは、施設閲覧に割り当てる時間を意味するものである。例えば、来館者用携帯端末から閲覧希望時間として1時間が施設センタサーバに送信された場合、施設センタサーバは、1時間以内に閲覧可能な最適順路を作成することができる。
このため、閲覧時間が限られた来訪者に対しても適切な最適順路を提供することが可能となる。
また、本発明の施設案内サービス支援システムは、施設案内サービス支援システムが、施設センタサーバに施設状況を送信する一又は二以上の従業員用携帯端末を有し、施設センタサーバが、従業員用携帯端末から受信した施設状況を記憶部に記憶するとともに、施設の構造、展示内容、位置情報及び施設状況にもとづいて、最適順路を作成する構成としてある。
施設案内サービス支援システムをこのような構成にすれば、最適順路の作成にあたり、施設従業員により提供される施設内における特別な事情である施設状況を加味することが可能となる。
例えば、施設内におけるある場所が特別な事情で混雑しており、来館者用携帯端末の位置情報の分布のみによっては分からないような場合や、一時的に通行不可能になった場合などに、この情報を従業員用携帯端末から施設センタサーバに送信することにより、この場所を避けるように最適順路を作成することが可能となる。
また、本発明の施設案内サービス支援システムは、施設センタサーバが、施設の構造、展示内容、及び位置情報に加えて、他の来訪者用に作成した最適順路にもとづいて、来訪者用携帯端末に送信する最適順路を作成する構成としてある。
施設案内サービス支援システムをこのような構成にすれば、最適順路の作成にあたり、他の来訪者用に作成した最適順路を加味することができるため、他の来訪者の所定時間後の位置を推定して混雑情報を作成し、これを最適順路の作成に反映させることなどが可能となる。
このため、より一層適切に混雑を避けることの可能な最適順路を作成することができる。
また、本発明の施設案内サービス支援システムは、施設センタサーバが、来訪者用携帯端末から受信した位置情報と、施設の構造及び展示内容とを統合して当該来訪者の来訪履歴を作成するとともに、作成した来訪履歴を記憶部に記憶し、当該来訪者が再来訪した場合、記憶部から来訪履歴を抽出し、施設の構造、展示内容、位置情報及び来訪履歴にもとづいて、最適順路を作成する構成としてある。
施設案内サービス支援システムをこのような構成にすれば、来訪履歴にもとづいて、来訪者の嗜好に応じた最適順路を提供することができる。
すなわち、施設センタサーバによって、来訪者が以前に来訪した際に、閲覧した展示物やその閲覧に費やした時間等にもとづいて、来訪者が嗜好する展示品を優先的に閲覧できるように最適順路を作成することなどが可能となる。
このため、本発明によれば、来訪者個人にとっての最適順路を提供することが可能となる。
また、本発明の施設案内サービス支援サーバは、施設への来訪者に、当該施設を巡回するための最適な順路を提供する施設案内サービス支援サーバであって、施設の構造、施設における展示内容、及び一又は二以上の従業員用携帯端末から受信した施設状況を記憶するとともに、一又は二以上の来訪者用携帯端末から受信した来訪者の個人情報、位置情報、閲覧希望時間、及び作成した最適順路を、来訪者ごとに記憶し、かつ、来訪者用携帯端末から受信した位置情報と、施設の構造及び展示内容とを統合して得られた来訪者の来訪履歴を来訪者ごとに記憶する記憶部と、施設の構造、展示内容、位置情報、閲覧希望時間、施設状況、他の来訪者用に作成した最適順路、及び来訪履歴にもとづいて、最適順路を作成する最適順路作成部と、を備えた構成としてある。
施設案内サービス支援サーバをこのような構成にすれば、当該サーバに、施設の構造、施設における展示内容、来訪者の位置情報、閲覧希望時間及び来訪履歴、施設内における特別事情である施設状況、他の来訪者の最適順路を記憶することができ、これらにもとづき最適順路を作成することが可能となる。
このため、来訪者に対して、これらの情報を加味した最適な閲覧順路を提供することが可能となる。
また、本発明の施設案内サービス支援方法は、施設の構造、施設における展示内容、及び来訪者の来訪履歴を記憶する記憶部を備えた施設センタサーバが、施設を巡回するための最適順路を作成して記憶部に記憶し、一又は二以上の来訪者用携帯端末に送信する施設案内サービス支援方法であって、来訪者用携帯端末が、位置情報及び閲覧希望時間を施設センタサーバに送信し、一又は二以上の従業員用携帯端末が、施設状況を施設センタサーバに送信し、施設センタサーバが、受信した位置情報、閲覧希望時間、及び施設状況を記憶部に記憶するとともに、施設の構造、展示内容、位置情報、閲覧希望時間、施設状況、他の来訪者用に作成した最適順路、来訪履歴にもとづき最適順路を作成して、来訪者用携帯端末に送信し、来訪者用携帯端末が、所定のタイミングで繰り返し位置情報を施設センタサーバに送信し、施設センタサーバが、受信した位置情報を記憶部に記憶するとともに、位置情報にもとづき得られた来訪者の移動経路が、最適順路からはずれている場合、最適順路を再作成して、来訪者用携帯端末に送信し、かつ、来訪者用携帯端末から受信した位置情報と、施設の構造及び展示内容とを統合して当該来訪者の来訪履歴を作成するとともに、作成した来訪履歴を記憶部に記憶する方法としてある。
施設案内サービス支援方法をこのような方法にすれば、施設センタサーバは、施設の構造や施設における展示内容などの情報に加え、来訪者用携帯端末から受信する来訪者の位置情報及び閲覧希望時間、従業員用携帯端末から受信する施設状況とともに、当該来訪者の来訪履歴や既に作成済みの他の来訪者の最適順路を考慮して、当該来訪者の最適順路を作成することができる。
また、来訪者が最適順路をはずれて移動した場合には、再度同様にして最適順路を算出することができる。
このため、来訪者は、常に混雑をできるだけさけて施設内を巡回することが可能となる。
本発明によれば、施設への来訪者の来訪者用携帯端末が、施設センタサーバへ位置情報を送信することにより、施設センタサーバがこの位置情報の分布(数及びその偏り)にもとづいて、混雑情報を作成し、この混雑情報、施設の構造、及び施設における展示内容から、各来訪者用の最適順路を作成して、これをそれぞれの来訪者用携帯端末に送信することができる。
このため、来訪者は、施設を巡回するにあたり、混雑をできるだけさけることが可能となる。
また、来訪者が最適順路をはずれた場合に、最適順路を再作成することも可能となる。
さらに、来訪者は、来訪者用携帯端末から施設センタサーバへ閲覧希望時間を送信することにより、施設センタサーバは、最適順路の作成にあたり、この閲覧希望時間を加味することができ、閲覧希望時間内に巡回可能な最適順路を作成することができる。
また、施設センタサーバは、従業員用携帯端末から特別な混雑事情などである施設状況を受信して、これを最適順路の作成において加味することもできる。これによって、単に位置情報の分布のみでは把握できないような特別な事情を考慮して最適順路を作成することが可能となる。
さらに、施設センタサーバは、ある来訪者用の最適順路の作成にあたって、他の来訪者用の最適順路を加味することもできる。これによって、将来の混雑位置を推定することができるため、最適順路をより精度の高いものとすることが可能となる。
また、施設センタサーバは、ある来訪者用の最適順路の作成にあたり、その来館者の来訪履歴を加味することができる。例えば、来訪者がどの展示物の閲覧にどの程度の時間を費やしたかを考慮することによって、その来訪者の嗜好に応じた最適順路を提供することも可能となる。
そして、以上のような効果が得られる結果、施設において、混雑の整理や来訪者の案内を行う必要がなくなり、施設従業員の施設内案内負荷等を大幅に軽減することも可能となる。
以下、本発明に係る施設案内サービス支援システムの好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の実施形態に示す本発明の施設案内サービス支援システムは、プログラムに制御されたコンピュータにより動作するようになっている。コンピュータのCPUは、プログラムにもとづいてコンピュータの各構成要素に指令を送り、施設センタサーバの動作に必要となる所定の処理、例えば、施設内展示会情報の送信処理、最適順路の作成処理等を行わせる。このように、本発明の施設案内サービス支援システムにおける各処理,動作は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段により実現できるものである。
プログラムは予めROM,RAM等の記録媒体に格納され、コンピュータに実装された記録媒体から当該コンピュータにプログラムを読み込ませて実行されるが、例えば通信回線を介してコンピュータに読み込ませることもできる。
また、プログラムを格納する記録媒体は、例えば半導体メモリ,磁気ディスク,光ディスク、その他任意のコンピュータで読取り可能な任意の記録手段により構成できる。
さらに、以下の実施形態においては、施設を美術館又は博物館と想定し、来訪者を来館者と、来訪者用携帯端末を来館者用携帯端末と称している。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態の構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本実施形態の施設案内サービス支援システムの構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態の施設案内サービス支援システムにおける施設センタサーバの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の施設案内サービス支援システムは、施設センタサーバ10,来館者用携帯端末20,従業員用携帯端末30,通信回線40を有している。
施設センタサーバ10は、美術館等の施設に設置されているワークステーションやサーバ等の情報処理装置であり、本実施形態の施設案内サービス支援システムを統括制御するものである。
この施設センタサーバ10は、図2に示すように、記憶部11,処理部12を備えており、記憶部11は、施設内情報11−1,来館者情報11−2を有し、処理部12は、混雑情報作成部12−1,最適順路作成部12−2,施設案内サイト提供部12−3を有している。この記憶部11は、例えばハードディスク等により構成することができる。
施設内情報11−1としては、施設構造11a,展示内容11b,特別事情11c,混雑情報11d,サイト情報11eが記憶されている。
施設構造11aは、施設における展示場所や通路など、来訪者の順路を作成するために必要な構造データであり、例えば展示位置情報と経路情報として保有される。
展示内容11bは、施設において展示される内容を表わすものであり、例えば美術館においては絵画などを表わすものである。この展示内容11bは、施設構造11aにおける展示位置に対応させて、施設内情報11−1において保有される。
特別事情11cは、施設状況であって、従業員用携帯端末30から施設センタサーバ10へ送信される情報であり、施設内において生じている特別な事情を示すものである。この特別事情11cは、来訪者用携帯端末の特定の箇所における急激な集中をもたらすような特別な事情を示すものであり、例えば、施設内におけるある場所が特別な事情で混雑しており、来館者用携帯端末の位置情報の分布のみによっては分からないような場合や、一時的に通行が不可能な場所が生じた場合に、その位置を示すものとすることができる。
混雑情報11dは、施設センタサーバ10が、来館者用携帯端末20から受信した位置情報にもとづいて、来館者の分布、すなわち来館者用携帯端末20の位置及びその偏りから自動的に作成されるものであり、施設内における特定の位置が混雑していることを示すものである。
サイト情報11eは、施設センタサーバ10から来館者用携帯端末20及び従業員用携帯端末30にそれぞれ提供される施設内展示会情報を提供するためのサイトの情報を示すものである。施設センタサーバ10は、このサイト情報11eを用いて来館者用携帯端末20及び従業員用携帯端末30への提供サイトを構成するとともに、適宜施設内情報11−1におけるその他の情報と、来館者情報11−2における各情報をその提供サイト上に出力する。
来館者情報11−2は、来館者ごとに記憶された来館者の情報であり、所定の来館者識別情報ごとに、来館者個人情報11f,閲覧希望時間11g,来館者位置情報11h,来館者履歴情報11i,最適順路11jを有するものとすることができる。
来館者個人情報11fは、例えば氏名、連絡先等とすることができ、閲覧希望時間11gは、来館者が閲覧に使用する時間を示すものである。これらは、来館者により来館者用携帯端末20に入力された情報を施設センタサーバ10が受信して記憶するものである。
来館者位置情報11hは、来館者用携帯端末20により測定されたその来館者用携帯端末20の位置情報を示すものであり、施設センタサーバ10が来館者用携帯端末20から受信して記憶するものである。この来館者用携帯端末20による位置情報の測定については、従来公知の方法によるものとすることができ、例えばGPSを利用する方法とすることができる。
また、来館者位置情報11hを記録するにあたっては、その受信時刻を併せて記憶することが好ましい。来館者履歴情報11iをこのようなものとして、後述の来館者履歴情報11iを作成することにより、作成された来館履歴を参照することによって、来館者がどの展示物の閲覧にどの程度の時間を費やしたかを把握することが可能となるためである。
来館者履歴情報11iは、以前に来館者が当該施設を使用した際の、利用状況等を示すものであり、来館者の位置情報と展示会情報(施設構造11a,展示内容11b)を統合して記憶したものである。この情報により、例えば来館者が、来館した際に閲覧した展示物及びその展示物の閲覧に費やした時間を把握することができるため、最適順路の作成において、この来館者履歴情報11iを加味することによって、来館者の嗜好する展示物を優先的に閲覧できるように最適順路を作成することが可能となる。
最適順路11jは、施設センタサーバ10により作成された来館者ごとの最適順路を示す情報である。
処理部12は、混雑情報作成部12−1,最適順路作成部12−2,施設案内サイト提供部12−3を有しており、CPU及びメモリ等により構成することができる。
混雑情報作成部12−1は、施設センタサーバ10が、来館者用携帯端末20から受信した位置情報にもとづいて、施設におけるどの場所が混雑しているかを示す混雑情報を作成する。
この混雑情報作成部12−1は、施設構造11aにおける位置情報の数及びその偏りにもとづいて、混雑している位置を判断し、この混雑している位置についての情報を混雑情報として作成するものである。
最適順路作成部12−2は、来館者が施設を巡回するために最適な順路を作成するものである。すなわち、最適順路作成部12−2は、施設内における展示物を閲覧するために、来館者にとって最適な閲覧順路を作成する。
ここで、最適順路作成部12−2は、まず、施設構造11a及び展示内容11bを組み合わせるとともに、その来館者の来館者用携帯端末20から送信されてきた位置情報を組み合わせ、来館者が施設内の展示物をどの順序で閲覧するのが回り道等の無駄な経路を最小限に抑えることができるかを計算する。
次に、最適順路作成部12−2は、混雑情報作成部12−1により作成された混雑情報にもとづいて、閲覧に時間がかかる展示物を判定し、この展示物の閲覧を後に回すという修正を行う。また、最適順路作成部12−2は、特別事情11cにもとづいて、最適順路を修正する。例えば、特別事情11cとしてある展示物が混雑している情報が存在する場合、その展示物の閲覧を後に回すという修正を行うことができる。また、特別事情11cとして施設内におけるある場所が一時的に通行不可能になった場合、最適順路をこの場所を通過しないように修正する。
さらに、その来館者に対応する閲覧希望時間11gが、来館者情報11−2として記憶部11に登録されている場合、最適順路作成部12−2は、この閲覧希望時間11gにもとづいて、最適順路において閲覧できない順路が生じる場合には、順路から削除する展示物の候補を複数挙げて、順路候補を算出する。
このような閲覧時間についての計算を行うため、施設構造11aとして、各順路の移動に必要な標準時間をも記憶させるとともに、展示内容11bとして、各展示物の閲覧に必要な標準時間をも記憶させることが好ましい。
そして、最適順路作成部12−2は、他の来館者用に作成した最適順路11jにもとづいて、同一時間帯に多数の来館者が同一展示物の前を通過しないように計算し、順路候補の絞りこみを行う。
なお、他の来館者用に作成した最適順路11jの考慮は、その来館者の閲覧希望時間11gが登録されている場合のみならず、登録されていない場合に行うことにより、同一時間帯に多数の来館者が同一展示物の前を通過しないように最適順路を計算することも好ましい。
また、来館者による来館が2回目以降である場合には、その来館者の来館者履歴情報11iを最適順路の作成において加味することが好ましい。
例えば、閲覧希望時間11gが登録されており、全ての展示物の閲覧が行えない場合に、前回の閲覧の際に、標準時間に比較して、所定以上長い時間の閲覧を行った展示物については、その来館者が特に気に入っている展示物であると判断して、優先的に閲覧するようにし、最適順路から削除しないようにすることなどが可能である。
反対に、来館者が、今回は前回までに閲覧できなかった展示物を閲覧するために来館したものと捉えて、来館者履歴情報11iにおいて閲覧したことが記録されていない展示物を中心に最適順路を作成することも好ましい。さらに、これらのいずれの基準で最適順路を作成するかを、来館者により来館者用携帯端末20から選択入力してもらうことによって、切替え可能とすることも好ましい。
そして、最適順路作成部12−2は、算出した最適順路を施設案内サイト提供部12−3へ渡し、施設案内サイト提供部12−3は、これを来館者用携帯端末20へ送信する。これによって、来館者は、来館者用携帯端末20に表示された最適順路を参照することが可能となる。
なお、この場合、最適順路に加えて、その閲覧に要する標準時間を表示することも好ましい。
施設案内サイト提供部12−3は、来館者用携帯端末20及び従業員用携帯端末30からのアクセスに対して、それぞれに施設内展示会情報等を提供するための画面を送信する。
この施設内展示会情報としては、来館者用携帯端末20に対しては、施設構造11a,展示内容11b,混雑情報11d,最適順路11j等とすることができる。また、従業員用携帯端末30に対しては、施設構造11a,混雑情報11d等とすることができる。
さらに、施設案内サイト提供部12−3は、来館者用携帯端末20に対しては、その要求にもとづいて来館者個人情報の登録画面を送信し、入力された情報を来館者個人情報11fとして、記憶部11に記憶する。
また、施設案内サイト提供部12−3は、来館者用携帯端末20に対して、その要求にもとづいて、施設内における現在の位置情報、及び来館履歴を参照するための画面を送信する。
この施設内における現在の位置情報は、施設案内サイト提供部12−3により、施設構造11a及び来館者位置情報11hにもとづき作成することができる。また、この来館履歴は、来館者履歴情報11iから取得することができる。
来館者用携帯端末20は、来館者により使用される携帯端末であり、例えば携帯電話機、PHS、PDA等とすることができる。
この来館者用携帯端末20は、施設センタサーバ10が提供する施設案内サイトにアクセスし、施設内展示会情報等を受信して表示する。また、来館者により個人情報や閲覧希望時間の入力を受けて、これを施設センタサーバ10に送信する。さらに、位置情報を取得して、これを施設センタサーバ10に送信する。
そして、施設センタサーバ10から最適順路を受信して表示する。
従業員用携帯端末30は、施設における従業員により使用される携帯端末であり、例えば携帯電話機、PHS、PDA等とすることができる。
この従業員用携帯端末30は、施設センタサーバ10が提供する施設案内サイトにアクセスし、施設内展示会情報等を受信して表示する。また、従業者により施設状況の入力を受けて、これを施設センタサーバ10に送信する。
通信回線40は、従来公知の任意好適な公衆回線、商業回線又は専用回線を用いることができる。また施設センタサーバ10、来館者用携帯端末20、及び従業員用携帯端末30のそれぞれの間においては、同一又は別個の通信回線で構成することができる。
さらに、通信回線40は、施設センタサーバ10、来館者用携帯端末20、及び従業員用携帯端末30のそれぞれの間を、無線あるいは有線で接続可能な回線であり、例えば、公衆回線網、専用回線網、インターネット回線網及びイントラネット網により構成することができる。
次に、本実施形態の施設案内サービス支援システムにおける処理手順について、図3を参照して説明する。
同図は、本実施形態の施設案内サービス支援システムにおける処理手順を示す動作手順図である。
まず、来館者用携帯端末20が、施設センタサーバ10により提供される施設案内サイトへ通信回線を介してアクセスする(ステップ10)と、施設センタサーバ10は、施設内展示会情報を来館者用携帯端末20に送信し(ステップ11)、来館者用携帯端末20は、施設内展示会情報を表示する(ステップ12)。これによって、来館者は、施設の構造や展示会の内容、施設における混雑状況等を確認することができる。
さらに、来館者用携帯端末20は、施設案内サイトから個人情報入力画面を受信して、個人情報を入力し、これを施設センタサーバ10に送信することもできる。このとき、来館者用携帯端末20は、位置情報を取得し、個人情報と併せて施設センタサーバ10に送信する(ステップ13)。施設センタサーバ10は、受信した個人情報を来館者個人情報11fとして記憶部11に記憶するとともに、受信した位置情報を来館者位置情報11hとして記憶部11に記憶する。
次に、施設センタサーバ10は、施設構造11a、展示内容11b、混雑情報11d、及び来館者位置情報11hにもとづいて、最適順路を作成し、来館者用携帯端末20に送信する(ステップ14)。また、施設センタサーバ10は、作成した最適順路を最適順路11jとして記憶部11に記憶する。
なお、この混雑情報11dの作成タイミングは、特に限定されるものではなく、例えば5分ごとなど定期的に、あるいは来館者用携帯端末20から位置情報が送信されるたびなど随時に、作成することができる。
来館者用携帯端末20は、受信した最適順路を表示する(ステップ15)。これによって、来館者は、その位置及びタイミングに適した最適順路を参照することができ、混雑をできるだけさけて施設内の展示物の閲覧を行うことが可能となる。
さらに、来館者用携帯端末20は、定期的に又は随時に位置情報を施設センタサーバ10に送信する(ステップ16)。
施設センタサーバ10は、最適順路を作成した後に、来館者用携帯端末20から位置情報を受信すると、この位置情報と、その来館者用携帯端末20からそれまでに受信した位置情報とから来館者の移動経路を算出する。
次に、この移動経路が、その来館者用携帯端末20に前回送信した最適順路から外れたものでないかどうかを判定する(ステップ17)。
そして、来館者が、最適順路を外れた経路を移動している場合(ステップ17のYes)は、再度ステップ14からの動作を繰り返す。すなわち、施設センタサーバ10は、最適順路を再度作成して、これを来館者用携帯端末20に送信するため、来館者は、再びその位置及びその時点における最適順路にしたがって、施設内を巡回することが可能となる。
最後に、来館者による施設閲覧が終了すると、施設センタサーバ10は、その来館者についての来館履歴を来館者履歴情報11iとして記憶部11に記憶する(ステップ18)。
施設閲覧の終了の判断方法としては、特に限定されるものではないが、例えば来館者により来館者用携帯端末20に閲覧が終了したことを示す情報を入力して施設センタサーバ10に送信し、施設センタサーバ10がこの情報を受信することで、施設閲覧が終了したと判断することができる。
また、来館者用携帯端末20から施設センタサーバ10に送信される位置情報が、施設外の位置を示すものとなった場合などに、施設閲覧が終了したと判断することも可能である。
そして、施設センタサーバ10は、当該来館者についての来館者位置情報11hと展示会情報(施設構造11a,展示内容11b)を統合して来館履歴を作成する。
以上説明したように、本実施形態の施設案内サービス支援システムによれば、施設センタサーバ10は、施設構造11a、展示内容11b、混雑情報11d、及びその来館者の来館者位置情報11hにもとづいて、その来館者にとっての最適な閲覧順路を作成して来館者用携帯端末20に送信することができる。また、来館者がこの最適順路から外れた経路を移動した場合には、再度最適順路を作成し直して、これを来館者用携帯端末20に送信することができる。
このため、来館者は、来館者用携帯端末20に表示される最適順路を参照することで、できるだけ混雑を避けて施設内の展示物を閲覧することが可能となる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図4を参照して説明する。同図は、本実施形態の施設案内サービス支援システムにおける処理手順を示す動作手順図である。
本実施形態は、来館者用携帯端末20が、閲覧希望時間を施設センタサーバ10に送信し、施設センタサーバ10がこの閲覧希望時間を加味して最適順路を作成する点につき説明するものである。その他の点については、第一実施形態と同様であり、本実施形態のブロック図も図1及び図2と同様のものを用いることができる。
まず、来館者用携帯端末20が、施設センタサーバ10が提供する施設案内サイトにアクセスする動作から個人情報及び位置情報を送信するまでの動作(ステップ30〜ステップ33)については、第一実施形態における動作(ステップ10〜ステップ13)と同様である。
次に、来館者用携帯端末20は、施設案内サイトから閲覧希望時間入力画面を受信して、閲覧希望時間を入力し、これを施設センタサーバ10に送信する(ステップ34)。施設センタサーバ10は、受信した閲覧希望時間を閲覧希望時間11gとして記憶部11に記憶する。
これによって、施設センタサーバ10は、最適順路を作成するにあたって、この閲覧希望時間を加味することができる(ステップ35)。
すなわち、この閲覧希望時間内に閲覧することのできる範囲で最適順路を作成することが可能となる。その方法としては、例えば作成した最適順路を巡回するために必要な時間(以下、最適順路必要時間と称する。)が、閲覧希望時間を超えている場合に、最適順路必要時間が閲覧希望時間よりも小さくなるまで、最適順路から閲覧する展示物を削除することによって行うことができる。
以降の動作(ステップ36〜ステップ39)については、第一実施形態における動作(ステップ15〜ステップ18)と同様のものとすることができる。
以上説明したように、本実施形態の施設案内サービス支援システムによれば、施設センタサーバ10は、来館者用携帯端末20に、閲覧希望時間内に回ることのできる最適順路を送信することができ、限られた時間しか施設閲覧をすることができない来館者に対しても、適切な最適順路を提供することが可能となる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について、図5を参照して説明する。同図は、本実施形態の施設案内サービス支援システムにおける処理手順を示す動作手順図である。
本実施形態は、従業員用携帯端末30が特別事情を施設センタサーバ10に送信し、施設センタサーバ10がこの特別事情を加味して最適順路を作成する点につき説明するものである。その他の点については、第一実施形態と同様であり、本実施形態のブロック図も図1及び図2と同様のものを用いることができる。
まず、来館者用携帯端末20が、施設センタサーバ10が提供する施設案内サイトにアクセスする動作から個人情報及び位置情報を送信するまでの動作(ステップ50〜ステップ53)については、第一実施形態における動作(ステップ10〜ステップ13)と同様である。
次に、従業員用携帯端末30が、施設センタサーバ10により提供される施設案内サイトへ通信回線を介してアクセスする(ステップ54)と、施設センタサーバ10は、施設内展示会情報を従業員用携帯端末30に送信し(ステップ55)、従業員用携帯端末30は、施設内展示会情報を表示する(ステップ56)。これによって、施設における従業者は、施設の構造や展示会の内容、施設における混雑状況等を確認することができる。
さらに、従業員用携帯端末30は、施設案内サイトから特別事情入力画面を受信して、特別事情を入力し、これを施設センタサーバ10に送信することができる(ステップ57)。施設センタサーバ10は、受信した特別事情を特別事情11cとして記憶部11に記憶する。
これによって、施設センタサーバ10は、最適順路を作成するにあたって、この特別事情を加味することが可能となる(ステップ58)。
その方法としては、例えば上述したように、まず施設構造11a、展示内容11b、来館者位置情報11hにもとづいて、最も回り道などの無駄な経路をとらない最適順路を作成した後に、特別事情11cにもとづいて、最適順路を修正することができる。
以降の動作(ステップ59〜ステップ62)については、第一実施形態における動作(ステップ15〜ステップ18)と同様のものとすることができる。
以上説明したように、本実施形態の施設案内サービス支援システムによれば、従業員によって、従業員用携帯端末30から施設センタサーバ10に送信された特別事情を加味して最適順路を作成することができるため、来館者位置情報11hにもとづいて算出することのできない事情による混雑情報などについても最適順路の作成に反映させることができ、作成される最適順路の精度を高めることが可能となる。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態について、図6を参照して説明する。同図は、本実施形態の施設案内サービス支援システムにおける処理手順を示す動作手順図である。
本実施形態は、施設センタサーバ10がある来館者用の最適順路を作成するにあたり、他の来訪者用の最適順路を加味する点につき説明するものである。その他の点については、第一実施形態と同様であり、本実施形態のブロック図も図1及び図2と同様のものを用いることができる。
まず、来館者用携帯端末20が、施設センタサーバ10が提供する施設案内サイトにアクセスする動作から個人情報及び位置情報を送信するまでの動作(ステップ70〜ステップ73)については、第一実施形態における動作(ステップ10〜ステップ13)と同様である。
次に、施設センタサーバ10は、最適順路の作成対象である来館者以外の他の来訪者のために作成した最適順路11jを記憶部11から取得する(ステップ74)。
そして、施設センタサーバ10は、最適順路を作成するにあたり、他の来訪者用の最適順路を加味して作成する(ステップ75)。
すなわち、他の来訪者用の最適順路を重ね合わせることなどにより、施設内の各順路の将来の混み具合を推測することができる。このため、施設内の所定の位置における混雑すると推定される時刻に、その位置を順路としないように最適順路を作成することができる。また、上述したように、閲覧希望時間にもとづいて、最適順路から特定の展示物の閲覧順路を削除するための候補を複数挙げた場合、他の来訪者用の最適順路にもとづいて、この候補を絞り込むことも可能である。
以降の動作(ステップ76〜ステップ79)については、第一実施形態における動作(ステップ15〜ステップ18)と同様のものとすることができる。
以上説明したように、本実施形態の施設案内サービス支援システムによれば、ある来館者の最適順路を作成するにあたり、他の来訪者用の最適順路を加味して作成することができる。
このため、将来の混雑状況を考慮したより精度の高い最適順路を作成することが可能となる。
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態について、図7を参照して説明する。同図は、本実施形態の施設案内サービス支援システムにおける処理手順を示す動作手順図である。
本実施形態は、施設センタサーバ10が最適順路を作成するにあたり、その来訪者の来訪履歴を加味する点につき説明するものである。その他の点については、第一実施形態と同様であり、本実施形態のブロック図も図1及び図2と同様のものを用いることができる。
まず、来館者用携帯端末20が、施設センタサーバ10が提供する施設案内サイトにアクセスする動作から個人情報及び位置情報を送信するまでの動作(ステップ90〜ステップ93)については、第一実施形態における動作(ステップ10〜ステップ13)と同様である。
次に、施設センタサーバ10は、最適順路の作成対象である来館者についての来館履歴が、記憶部11に来館者履歴情報11iとして登録されているかどうかを検索する(ステップ94)。この検索は、来館者情報11−2における来館者識別情報をキーとして行うようにすることができる。
そして、その来館者の来館履歴が存在する場合は、これを取得し(ステップ95)、最適順路の作成にあたって加味することができる(ステップ96)。
来館履歴は、以前に来館者が当該施設を使用した際の、利用状況等を示すものであり、来館者の位置情報と展示会情報(施設構造11a,展示内容11b)を統合して作成されたものである。このため、来館履歴にもとづいて、どの展示物にどの程度の時間を費やしたかを算出することができる。
したがって、この来館履歴において、閲覧に標準よりも多い時間を使用している展示物については、優先的に閲覧するようにすることなどを可能とすることができる。また、上述したように、前回閲覧できなかった展示物を中心に最適順路を構成するようにすることもでき、これらのいずれの方法により最適順路を作成するかを来館者に選択可能とすることもできる。
以降の動作(ステップ97〜ステップ100)については、第一実施形態における動作(ステップ15〜ステップ18)と同様のものとすることができる。
以上説明したように、本実施形態の施設案内サービス支援システムによれば、最適順路の作成にあたり、来館者の来館履歴を考慮することができるため、来館者個人にとっての最適順路を作成することが可能となる。
[第六実施形態]
次に、本発明の第六実施形態について、図8を参照して説明する。同図は、本実施形態の施設案内サービス支援システムにおける処理手順を示す動作手順図である。
本実施形態は、上述した第一から第五の実施形態を組み合わせたものである。
すなわち、施設センタサーバ10は、最適順路の作成にあたり、施設構造11a、展示内容11b、来館者用携帯端末20から受信して記憶される来館者位置情報11h(ステップ113)にもとづくのみならず、来館者用携帯端末20から受信して記憶される閲覧希望時間11g(ステップ114)、従業員用携帯端末30から受信して記憶される特別事情11c(ステップ118)、最適順路の作成対象である来館者についての来館者履歴情報11i(ステップ120)、他の来訪者の最適順路11j(ステップ121)にもとづいて、作成することができる(ステップ122)。
これら以外の動作については、それぞれ第一実施形態における動作と同様である。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、本発明の施設案内サービス支援システムにおいて、第二実施形態〜第五実施形態までの各処理手順図で示したそれぞれの情報のみにもとづき最適順路を作成可能な範囲で、記憶部11に保有させる情報を削減したり、あるいはこれらの一又は二以上を組み合わせて最適順路を作成可能な範囲で、記憶部11に保有させる情報を削減するなど適宜変更することが可能である。
本発明は、美術館や博物館、水族館等の施設における案内サービスとして好適に利用することが可能である。
本発明の実施形態の施設案内サービス支援システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の施設案内サービス支援システムにおける施設センタサーバの構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態の施設案内サービス支援システムにおける処理手順を示す動作手順図である。 本発明の第二実施形態の施設案内サービス支援システムにおける処理手順を示す動作手順図である。 本発明の第三実施形態の施設案内サービス支援システムにおける処理手順を示す動作手順図である。 本発明の第四実施形態の施設案内サービス支援システムにおける処理手順を示す動作手順図である。 本発明の第五実施形態の施設案内サービス支援システムにおける処理手順を示す動作手順図である。 本発明の第六実施形態の施設案内サービス支援システムにおける処理手順を示す動作手順図である。
符号の説明
10 施設センタサーバ
11 記憶部
11−1 施設内情報
11a 施設構造
11b 展示内容
11c 特別事情
11d 混雑情報
11e サイト情報
11−2 来館者情報
11f 来館者個人情報
11g 閲覧希望時間
11h 来館者位置情報
11i 来館者履歴情報
11j 最適順路
12 処理部
12−1 混雑情報作成部
12−2 最適順路作成部
12−3 施設案内サイト提供部
20 来館者用携帯端末
30 従業員用携帯端末
40 通信回線

Claims (8)

  1. 施設への来訪者に、当該施設を巡回するための最適な順路を提供する施設案内サービス支援システムであって、
    来訪者の位置情報を施設センタサーバに送信し、当該施設センタサーバから最適順路を受信する一又は二以上の来訪者用携帯端末と、
    前記施設の構造、前記施設における展示内容、及び前記来訪者用携帯端末から受信した前記位置情報を記憶する記憶部を備え、前記施設の構造、前記展示内容、及び前記位置情報にもとづいて、最適順路を作成し、当該最適順路を前記来訪者用携帯端末に送信する施設センタサーバと、
    前記来訪者用携帯端末及び前記施設センタサーバを接続する通信回線と、を有する
    ことを特徴とする施設案内サービス支援システム。
  2. 前記施設センタサーバが、前記最適順路を前記来訪者用携帯端末に送信した後に、前記来訪者用携帯端末から所定のタイミングで繰り返し位置情報を受信し、前記位置情報にもとづき得られた来訪者の移動経路が、前記最適順路からはずれている場合、最適順路を再作成して、前記来訪者用携帯端末に送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の施設案内サービス支援システム。
  3. 前記来訪者用携帯端末が、閲覧希望時間を前記施設センタサーバに送信し、
    前記施設センタサーバが、前記来訪者用携帯端末から受信した前記閲覧希望時間を前記記憶部に記憶するとともに、前記施設の構造、前記展示内容、前記位置情報、及び前記閲覧希望時間にもとづいて、前記最適順路を作成する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の施設案内サービス支援システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の施設案内サービス支援システムが、前記施設センタサーバに施設状況を送信する一又は二以上の従業員用携帯端末を有し、
    前記施設センタサーバが、前記従業員用携帯端末から受信した前記施設状況を前記記憶部に記憶するとともに、前記施設の構造、前記展示内容、前記位置情報及び前記施設状況にもとづいて、前記最適順路を作成する
    ことを特徴とする施設案内サービス支援システム。
  5. 前記施設センタサーバが、前記施設の構造、前記展示内容、及び前記位置情報に加えて、他の来訪者用に作成した最適順路にもとづいて、前記来訪者用携帯端末に送信する前記最適順路を作成する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の施設案内サービス支援システム。
  6. 前記施設センタサーバが、前記来訪者用携帯端末から受信した位置情報と、前記施設の構造及び前記展示内容とを統合して当該来訪者の来訪履歴を作成するとともに、作成した来訪履歴を前記記憶部に記憶し、
    当該来訪者が再来訪した場合、前記記憶部から前記来訪履歴を抽出し、前記施設の構造、前記展示内容、前記位置情報及び前記来訪履歴にもとづいて、前記最適順路を作成する
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の施設案内サービス支援システム。
  7. 施設への来訪者に、当該施設を巡回するための最適な順路を提供する施設案内サービス支援サーバであって、
    前記施設の構造、前記施設における展示内容、及び一又は二以上の従業員用携帯端末から受信した施設状況を記憶するとともに、一又は二以上の来訪者用携帯端末から受信した来訪者の個人情報、位置情報、閲覧希望時間、及び作成した最適順路を、来訪者ごとに記憶し、かつ、前記来訪者用携帯端末から受信した位置情報と、前記施設の構造及び前記展示内容とを統合して得られた来訪者の来訪履歴を来訪者ごとに記憶する記憶部と、
    前記施設の構造、前記展示内容、前記位置情報、前記閲覧希望時間、前記施設状況、他の来訪者用に作成した前記最適順路、及び前記来訪履歴にもとづいて、前記最適順路を作成する最適順路作成部と、を備えた
    ことを特徴とする施設案内サービス支援サーバ。
  8. 施設の構造、前記施設における展示内容、及び来訪者の来訪履歴を記憶する記憶部を備えた施設センタサーバが、前記施設を巡回するための最適順路を作成して前記記憶部に記憶し、一又は二以上の来訪者用携帯端末に送信する施設案内サービス支援方法であって、
    前記来訪者用携帯端末が、位置情報及び閲覧希望時間を前記施設センタサーバに送信し、
    一又は二以上の従業員用携帯端末が、施設状況を前記施設センタサーバに送信し、
    前記施設センタサーバが、受信した前記位置情報、前記閲覧希望時間、及び前記施設状況を前記記憶部に記憶するとともに、前記施設の構造、前記展示内容、前記位置情報、前記閲覧希望時間、前記施設状況、他の来訪者用に作成した最適順路、前記来訪履歴にもとづき前記最適順路を作成して、前記来訪者用携帯端末に送信し、
    前記来訪者用携帯端末が、所定のタイミングで繰り返し位置情報を前記施設センタサーバに送信し、
    前記施設センタサーバが、受信した位置情報を前記記憶部に記憶するとともに、前記位置情報にもとづき得られた来訪者の移動経路が、前記最適順路からはずれている場合、最適順路を再作成して、前記来訪者用携帯端末に送信し、かつ、前記来訪者用携帯端末から受信した位置情報と、前記施設の構造及び前記展示内容とを統合して当該来訪者の来訪履歴を作成するとともに、作成した来訪履歴を前記記憶部に記憶する
    ことを特徴とする施設案内サービス支援方法。
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