JP2005241775A - Ledを用いたキー表示装置、及びパイロットランプ、及びそれにより構成される機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ひとつの透過部で複数の表示状態が提供できる表示装置を提供する。
【解決手段】 色毎に透過率の異なる複数領域を有し、一方の色の光には前面透過し他方の色の光には不透過領域が現れる表示装置を提供する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、複写機やファクシミリ装置等の複写動作・通信動作の開始を指示するためのスタートキー、または、プリンターの印字動作・デジカメ等の撮影の可/不可の状態を表示するパイロットランプ等々、点灯色により各種情報を表示する表示装置、及びそれにより構成される装置に関するものである。
図16、図17は従来例を示す図である。
前記の図は従来例である特許文献1「キー表示装置」を示す図であり、図16はその対象となるキーのキートップを示し、図17はそのキーの内部構成を示す図である。図中100はスタートキー、101はキートップ、104はスタートを表す図記号であり、102・103はその図記号を構成するの部分、105は赤色LED、106は緑色LEDを示す。
同従来例では、ファクシミリ装置が電源投入直後でありウォームアップ未完了であれば、スタートマーク104が赤色に着色表示され、ウォームアップが完了すれば、スタートマーク104が緑色に着色表示される。ウォームアップが完了した時点で、動作モードが標準モードであればスタートマーク104は緑色表示とされたままであるが、標準モード以外のモードであれば赤色表示と緑色表示が交互に繰り返されるが、または、緑色表示がブリンクされる。この際、スタートキー101の背面に配置された緑色LED106と赤色LED105の光は透明部材や半透明部材で構成されるスタートマーク104を通して観察される。
特開平8−016934号公報
前記のとおり、従来例においては緑色LEDと赤色LEDの光の点灯/点滅により装置の状態を知らせるものである。
一方、日本人男性の約5%はいわゆる「赤緑色弱・赤緑色盲」と呼ばれる赤と緑色の差が分かりづらい、もしくは分からない色弱・色盲の人々である。このような人々にとっては、上記のように「緑色の光」と「赤色の光」を区別し、装置の状態を確認することは難しい。
赤と緑の区別が可能ではある「赤緑色弱」では、対象が大きな面積であれば赤と緑の区別ができるものの、対象がこのような装置にありがちなように小さな面積であると赤と緑色の判断は難しく、装置の状態を即時に判断することは困難であり、装置の操作にも不都合が伴う。
また、実際には緑色LEDと赤色LEDの出力や、人間の視感度の違いにより、緑色LEDと赤色LEDの輝度は異なり、「赤緑色弱・赤緑色盲」であっても、輝度の差によって、LEDの色の差を推測することが可能な場合もあるが、「どちらが赤で、どちらが緑色」かの判断はまでは難しい。
このように「赤緑色弱・赤緑色盲」にとって、色で装置の状態を判別することは困難であるため、色による判別をあきらめる場合や、色によって判別ができるような機能になっていることすら知らないことも多い。
また、正常な色覚を持つ操作者であっても、前記のようにキー上に浮かび上がる図記号・文字等の色が緑色の場合と赤色の場合と変わっていることに気づいていない場合が非常に多い。また一方では、色の変化は認識していても、緑色と赤色のどちらが「操作可能な状態」なのか、感覚的に理解できない場合もある。
本発明請求項1においては、2色以上のLEDの切り替えによって装置の状態を知らせる表示において、前記LEDと装置の状態を表示する表示面表面の間に、前記2色以上の光に対して分光透過率の異なるエリアにより構成されるフィルターを有することを特徴とする。
このことにより、LEDの点灯色が異なる際には、異なるパターンが浮かび上がり、ユーザー男性の20人に約1人である「赤緑色弱・赤緑色盲」のユーザーが装置の状態を知ることが出来ると同時に、「赤緑色弱・赤緑色盲」でないユーザーにとっても状態が識別しやすい装置を実現することができる。
本発明の請求項2においては、所定の動作の開始を指示する動作開始指示入力キーに、前記動作が開始可能であるか否かを表示する表示手段を備えたキー表示装置において、2色以上のLEDの切り替えによって装置の状態を知らせる機能を有し、前記LEDと装置の状態を表示する表示面表面の間に、前記2色以上の光に対して分光透過率の異なるエリアにより構成されるフィルターを有することを特徴とする。
このことにより、LEDの点灯色が異なる際には「赤緑色弱・赤緑色盲」のユーザーが装置の状態を知ることが出来ると同時に、「赤緑色弱・赤緑色盲」でないユーザーにとっても状態が識別しやすい装置を実現することができる。
本発明の請求項3においては、請求項1・2において、2色以上のLEDに対する分光透過率の異なるエリアの、前記2色以上のLEDに対する透過率は10%以上異なることを特徴とする。
本発明の請求項4においては、第1の色の光と第2の色の光のそれぞれを透過させることで前記第1の色の光による表示と前記第2の色の光による表示とを行う透過部を有する表示装置において、
前記透過部は第1の領域と第2の領域とを有し、
前記第1の領域は前記第1の色の光と前記第2の色の光に対して透過であり、
前記第2の領域は前記第1の色の光には透過であるが前記第2の色の光は不透過であり、
前記透過部は前記第2の色の光を透過させることで像表示を行うことを特徴とする表示装置である。
より装置状態の変化が明瞭に認識でき、「赤緑色弱・赤緑色盲」のユーザーにも、「赤緑色弱・赤緑色盲」でないユーザーにとっても状態が識別しやすい装置を実現することができる。
また同じ透過領域で発光色を変えるだけで異なる表示状態を発現できる表示装置を提供できる。
(実施例1)
図1から図11はそれぞれ、本発明の実施例1を説明する図である。
図1は表示部分の構成を示し、1は操作パネル面、2はスタートキー、3は図記号部分、4はフィルター、5は緑色LED、6は赤色LEDを示す。
図2はフィルター4の詳細を示す図で、7はフィルターの赤色光に対するの分光透過率が高い部分、8はフィルター4の赤色光に対するの分光透過率が低い部分を示す。
図3は本実施例のファクシミリ装置を示し、MPU(マイクロプロセシングユニット)11、キー入力制御部12、表示制御部13、スキャナ制御部14、プリンタ制御部15、通信制御部16、ROM(リードオンリメモリ)17、及びRAM(ランダムアクセスメモリ)18によって構成され、これら各構成要素は内部バス19を介して相互に接続されている。また、上記スキャナ制御部14とプリンタ制御部15とは画像データバス20により接続されている。
図4は、本ファクシミリ装置の操作パネルの概略構成をし、21は電源スイッチ、22は画像データの送信等の動作開始を指示するためのスタートキー、23は送信相手の電話番号などを入力するためのテンキー群、24は画像データの変倍機能等の編集機能を実行するための各種設定を行うための設定キー群、25は各種メッセージを表示するためのディスプレイである。
図5、図6は図4のスタートキー22の詳細を示す平面図であり、同図において、26はスタートキーのキートップを示し、図5の27は緑色LED点灯時、図6の28は赤色LED点灯時のスタートマークの状態を示し、27、28は光線を透過する部材からなる。
図7は本実施例のファクシミリ装置の動作を表す図であり、ROM17(図3)に格納された制御プログラムに基づき、MPUが行う制御処理を示すフローチャートであり、S1〜S5は制御ステップを示す。
図8はフィルターの分光透過率を示す図で、30は赤色の分光透過率が高い部分の分光透過率、31は赤色の分光透過率が低い部分の分光透過率の例を示す図である。
図9は人間の網膜の錐体細胞の分光感度特性と原色光波長を示し、32はL錐体の分光感度、33はM錐体の分光感度、34はS錐体の分光感度、35はR(赤色)原色光、36はG(緑色)原色光、37はB(青色)原色光を示す。
〔装置の動作に関して〕
次に本実施例の装置の動作を図4・5・6・7を用いて説明する。
まず、本ファクシミリ装置に電源が投入されると、図4のディスプレイ25において、本ファクシミリ装置の動作モードが標準モードに設定されると共に、動作モードが標準モードであることが表示される(図7ステップS1)。
次に、本ファクシミリ装置各部がすべてウォームアップされて装置の動作開始準備が完了したか否か判断され(S2)、完了していなければ、ディスプレイ15に「お待ちください」というメッセージを表示する(S3)。このときスタートキー22のキートップ26は赤色LED6が発光し(図6)、スタートマーク部3が動作開始不能であることを示す赤色の着色表示とされる。
前記ステップS2で動作開始準備が完了すれば、ディスプレイ25における前記「お待ちください」のメッセージは消去され(S4)、装置が動作開始可能状態でありかつ動作モードが標準モードであることを表示するために、スタートキー22のキートップ26においては赤色LED6の代わりに緑色LED5が発光して、スタートマーク部3が緑色の着色表示(図5)とされ(S5)、処理を終了する。
図3のMPU11は、図4の操作パネル上に設けられた各種操作キー24により入力された操作情報に基づいて、前記ROM17に格納されたプログラムにより本実施例装置全体の動作を制御する。前記各制御部12〜16は各々ワンチップマイコンからなり、各々、操作情報の入力制御、前記操作パネル上における表示制御、不図示のスキャナ部における画像データ読取制御、不図示のプリンタ部における印刷制御、画像データの送受信のための通信制御をお行う。
ROM17はMPU11が行う前記制御処理のためのプログラム等を格納する。RAM18は、前記スキャナ部により読み取られた画像データや電話回線を介して相手側装置から受信した画像データおよび前記操作情報等を一時記憶する。
また上記では、電源投入時の動作のみに触れたが、本発明は他の2色以上のLEDを点灯/点滅により危機の状態を知らせる動作にも適用されるものとする。
例えば、本ファクシミリ装置の動作開始準備完了後に、図4の操作パネルにおいてキー操作が行われる場合について触れる。
図4の操作パネル上で、キー入力があったか否かを検知、いずれかのキーが操作されると、キー操作により本ファクシミリ装置の動作モードが標準モード以外のモードに変化したか否かを判断、変化していない場合には、スタートキー22における表示を緑色の着色表示のままとして、標準モードである旨の表示を継続する。変化した場合、すなわち例えば編集機能を実行する編集モードに変化したときには、スタートマーク部22において赤色の着色表示と緑色の着色表示とを交互に繰り返すか、または、緑色の着色表示をブリンクして、装置が動作開始可能状態であり、かつ動作モードが標準モード以外のモードである旨の表示を行う。このように処理が終了すると、スタートキー22が押下された否かを判断して、押下されれば処理を終了し、押下されば初期の入力待ち状態へと戻る。
このようにスタートマーク部22において、赤色の着色表示と緑色の着色表示とを交互に繰り返すか、または、緑色の着色表示をブリンクすることにより、スタートキー22に装置が動作開始可能でありかつ装置の動作モードが標準モード以外のモードであることに気が付かずに誤って画像データの送信指示を行うことを防止することができる。
また、上記実施例では動作の開始を指示するキーをスタートキーとして説明したが、この名称に限られず所定の動作の開始を実行するキーであればよい。
〔「赤緑色弱・赤緑色盲」について〕
ここで「赤緑色弱・赤緑色盲」について触れる。
日本人男性の約5%(女性は0.2%)、つまり男性の20人に1人はいわゆる「赤緑色弱・赤緑色盲」と呼ばれる赤と緑色の差が分かりづらい、もしくは分からないような色弱・色盲の人々である。日常生活において、色覚異常を抱えていることは外見では分からないが、本人は成長の過程での色覚テストや、周囲の人々との意見の相違により「赤緑色弱・赤緑色盲」を自覚しており、必要のない限り強いて色覚異常であることを他人に公表しない場合が多いため、該当者が多いにもかかわらず顕在化しにくい。また「色覚異常」と表現されつつも、その該当者の多さは「異常」と表現するには人口に対する比率は非常に高く、実態としては「遺伝タイプの一つ」と考えるべきかもしれない。このような多数の「赤緑色弱・赤緑色盲」の人々にとって、上記のように「緑色の光」と「赤色の光」を区別し、装置の状態を確認することは難しい。
図9では人間の網膜にある錐体の分光感度特性と原色光の概念を示している。
人間の可視域は一般的に光の波長400nmから700nmあたりとされ、正常な色覚をもつ場合であっても、この可視域には若干の個人差がある。色の識別は、光の色を感じる網膜を経て、その色情報を伝達する神経系を介し、大脳の視覚領で認識するに至るが、この際それぞれの機能の働き具合により色弁別の個人差が生じる。
人間の網膜には光を感じる杆体(かんたい)細胞と錐体(すいたい)細胞が存在する。杆体細胞は視野が広く、主に暗い場合に使用し、色弁別はできない。色を感じるのは、主に明るい場合に使用する錐体細胞であり、視野が狭い。この錐体には、L錐体・M錐体・S錐体の3種類があり、その分光感度は、L錐体32はピーク波長565nm(黄色)辺りで最も数が多く、M錐体33はピーク波長545nm(黄緑)辺り、S錐体34はピーク波長440nm(紫)辺りで数が最も少ない錐体細胞である。この3種類の錐体細胞による信号を比較することにより、図中のR(赤色)原色光35、G(緑色)原色光36、B(青色)原色光37なども認識可能となる。
ただし「赤緑色弱、赤緑色盲」の場合、L錐体32かM錐体33のどちらの機能が著しく弱いか、機能していない状態であるため、L錐体32とM錐体33からの信号を比較することが困難になる。そのため、L錐体32とM錐体33からの信号を比較することで色の弁別をする緑色と赤色の色成分の弁別が非常に難しくなる。これにより「赤緑色弱・赤緑色盲」といった現象が現れる。
このような現象は、緑色の原色と赤色の原色に対してのみ起こるのではない。日常、我々の周囲の自然に存在する色には、ほとんど原色は存在せず、おおかたは複合色である。よって、緑色と赤色辺りの波長成分が同等含まれるような色についても弁別が難しくなり、
例えば、赤紫の花と深緑の葉といった組み合わせも、花と葉を識別するのは難しい。
本提案で対象とする色の光源はLEDである。LED(発光ダイオード)は半導体チップであり、通電することによりP−N接合荷による少数キャリアの注入・再結合によりエレクトロルミネッセンスが生じて発光される。このときの発光波長は発光材料に依存し、特定の波長に対する半値幅の極めて狭い「単色光」が実現される。その例としては、635nm(赤色)、560nm(緑色)などのLEDが挙げられる。
このように色の純度の高い赤色と緑色のLEDの光束を観察する場合、「赤緑色弱・赤緑色盲」である観察者にとって当然、色の弁別を行うことは難しく、時には色の差は全く分からない。よって「赤緑色弱・赤緑色盲」である場合、スタートマークが緑色や赤色に着色表示され、色によって装置の状態が分かるようになっていても、それを認識することは非常に難しい。
また、赤色と緑色の区別が不可能ではない「赤緑色弱」では、観察対象が大きな面積であれば赤色と緑色の区別ができるものの、一般的に小さな面積である装置表示部分を観察する際には赤色と緑色の判断は難しく、装置の状態を即時に判断することは困難であり、装置の操作にも不都合が伴う。
また、実際には緑色LEDと赤色LEDの出力や、LEDの光束が透過する窓部分の分光透過率や、人間の視感度の違いにより、緑色LEDと赤色LEDの輝度は異なって見えるはずで、「赤緑色弱・赤緑色盲」であっても、表示色の明度差によってLEDの色の差を推測することが可能な場合もあるが、「どちらが赤で、どちらが緑色」かの判断までは難しい。
〔フィルター4について〕
次にスタートキーのキートップ2近傍に設けられた、フィルター4について述べる。
キートップ2の図記号部分3は透明、または半透明な窓状になっており、図1に示すとおり、キートップ背面に配置される緑色LED5や赤色LED6が点灯すると、LEDの光束は図記号の形状をなす窓3により略拡散透過され、フィルター4を介してキートップ面に達し、図記号がLEDの色に着色表示されたように観察される。
ここで、前記フィルター4は図2に示すように、赤色の分光透過率が高い部分7と赤色の分光透過率が低い部分8によりパターンが構成されているものとし、それぞれの分光透過率特性は図8の分光透過率特性の例に示すとおりである。フィルター4の7の部分の分光透過率特性はグラフ中の特性30のように、緑色LED辺りの波長と同等に赤色LED辺りの波長まで高い透過率を有し、フィルターの8の部分の分光透過率特性は特性31のように緑色LED辺りの波長は高い透過率を有するのに対し、赤色LED辺りの波長では透過率が低い。このことにより、緑色LED5が点灯する際にはキートップ2上の図記号(スタートマーク)3が図5に示すように緑色に着色表示され、赤色LED6が点灯する際には図記号3は図6に示すように図記号にフィルターの7・8部分(図2)で形成されるパターンが浮かび上がる。
このことにより、緑色と赤色の弁別が難しい「赤緑色弱・赤緑色盲」のユーザーであっても、点灯色の違いを認識することができる。また、正常な色覚を持つユーザーであっても、異なる色のLEDが点灯していることを認識しやすくなり、赤色LED点灯時に適切なパターンが浮かび上がることで、注意を喚起することも可能である。
また、前記フィルター4の7・8の部分で構成されるパターンは、本実施例では対象はスタートマーク(斜め線と縦線で構成)であったため、図2のように線の認識しやすい横線パターンとしたが、状況に応じた分かりやすいパターンで良いものとする。例えば、図10(a)のような図記号に対して、図10(b)のように左上から右下へつながる線のパターン(一般的に禁止の意味合いのあるスラッシュ。元々は「NO」の「N」の真ん中の斜め線の意)としたり、図11(a)のようなパイロットランプに対して、図11(b)のように「×」マークとすることで「禁止」を意味させることが可能である。
また波長については、例えば、波長560nmの緑色LED、波長635nmの赤色LEDを使用し、フィルター4の7部分は波長560nmと波長635nmに対する透過率が90%、フィルター4の8の部分は波長560nmに対する透過率が95%、波長635nmに対する透過率が20%というように構成すれば、適切な系が実現される。
本発明において光透過の状態と不透過の状態とは相対的に区別されるものである。分光透過率が低いという表現が不透過を意味する。透過状態の領域(例えば図2の符号7)と不透過状態の領域(例えば図2の符号8)との間では透過率差が10%以上あることが好ましい。というのも人間が透過不透過を視覚的に区別出来るためには透過率差で10%以上あることが好ましいからである。
またフィルター4については、キートップ2の上面もしくは下面に近接して配置しても良いし、キートップ部材に所定の分光透過率を有する塗装を施しても良い。また、キートップ自体を異なる2つ以上の分光透過率部材でパターンをなすように形成しても良い。また、LEDの光束を光ファイバー他の導光部材により導光する場合は、LED近傍や導光部材近傍にフィルターを設けても、導光部材じたいにフィルター機能を持たせても良い。
昨今の超高齢化に伴い高齢者への対応や、障害者への対応の必要性が認識されつつあり、「バリアフリー」「ユニバーサルデザイン」等々が話題にされている。一方この「赤緑色弱・赤緑色盲」に該当する人々は、健常者として生活しているがゆえに日常的に様々な「バリア」に直面している。ただし、困難が生じていても、人口比率からも最も大きなバリアの1つであるのにもかかわらず、顕在化しにくいがために無視されているのが現状である。本発明により、「赤緑色弱・赤緑色盲」である使用者が装置を操作する際はもちろん、「赤緑色弱・赤緑色盲」ではない使用者に対しても、装置の状態の確認・変化の認知を促すことができ、より多くのユーザーに装置の状態を明確に表示する装置の実現が可能となる。
(実施例2)
図12、13は本発明の適用対象となる機器の例で、図12は複写機の全体、図13はは複写機の操作パネルの例を示す。また図13中の40はコピー動作等の動作を開始するスタートキー、41は動作の実行状態やメモリの状態を示す表示部分、42はエラーを知らせる表示部分、43は電源状態の表示部分である。41、42、43は各々、背面にLEDを有し、単色のLEDの点灯や、場合によっては2色以上のLEDの点灯により装置の状況を表示する。
本実施例においては、実施例1と同様にスタートキー40のキートップのスタートマークをLED着色表示や、41・42・43といった表示で2色以上のLEDの点灯による装置表示を行う際、前記2色以上の光に対して分光透過率の異なるエリアにより構成されるフィルターを有するし、点灯色の違いを色のみでなく、パターンで認識できるようにした。
このことにより、複写機においてもより多くのユーザーに装置の状態を明確に表示する装置の実現が可能とする。
(実施例3)
図14は第3の実施例のカメラ(特にデジタルカメラ)を示し、50は撮影時の合焦点状態や露出確認状態を知らせるランプ部分である。通常、シャッターの半押しを行うなどして、焦点を合わせや露出の調整を実行し、撮影に対して適切な設定が完了するまでは赤色表示がされ、各設定が完了して良好な撮影ができる状態になったところで緑色となる。
本実施例においても、実施例1・2と同様にパイロットランプのLED表示で2色以上のLEDの点灯(特に緑色と赤色)による装置表示を行う際、前記2色以上の光に対して分光透過率の異なるエリアにより構成されるフィルターを有するし、点灯色の違いを色のみでなく、パターンで認識できるようにする。このことにより、より多くのユーザーに装置の状態を明確に表示する装置の実現が可能となる。
(実施例4)
図15は第4の実施例のプリンター(特にインクジェットプリンター)を示し、60は装置の状態(例えば、準備中・印刷可能な状態・印刷中・エラー等)を知らせるランプ部分である。
本実施例においても、実施例1・2・3と同様にパイロットランプのLED表示で2色以上のLEDの点灯による装置表示を行う際、前記2色以上の光に対して分光透過率の異なるエリアにより構成されるフィルターを有するし、点灯色の違いを色のみでなく、パターンで認識できるようにする。このことにより、より多くのユーザーに装置の状態を明確に表示する装置の実現が可能となる。
現在の社会は、赤色と緑色の識別のできないと内容が理解できないような文書・表示他ウェブなど氾濫しており、「赤と緑の区別ができるのが当たり前」ということが暗黙の常識となっている。そして、赤色と緑色のLEDの切り替えによって装置の状態や他の情報を表示する機器もまた、非常に多い。この一方では、人口の約5%をも占める多数の人々がこの「暗黙の常識」のために、日常社会生活の一部に支障をきたし、また精神的にも負担を被っている。
本発明では、2色以上のLED(特に赤色と緑色)の切り替えによって装置の状態を知らせる表示において、前記LEDと装置の状態を表示する表示面表面の間に、前記2色以上の光に対して10%以上分光透過率の異なるエリアにより構成されるフィルターを設けることを特徴とする。LEDが赤色と緑色の場合、赤色点灯時にパターンが明瞭に浮かび上がるようにすることで、容易に注意を喚起することができる。
従来、このように便利であるはずの機器が、表示が分かりづらいがためにかえって「赤緑色弱・赤緑色盲」と一般的な色覚を持つ人との間に「バリア」を生じさせている。本発明により、このような「バリア」を軽減し、「赤緑色弱・赤緑色弱」であるがための精神的な負担・諦めを緩和することとなりえる。このような表示を備えた機器の考案・普及により、「赤緑色弱・赤緑色盲」の人々が社会の中で当然可能であるべき日常生活を容易とし、正常な社会生活を円滑にする。
また一方では「色のみによる状態表示」は通常目立たないために、一般的な色覚を持つ人であっても、認識することが非常にしくい。本発明によればそういった人にもわかりやすい、つまりは「色弱・色盲」でない人にも有益である「ユニバーサルデザイン」の思想に合致した製品の実現が可能である。
また様々な「バリア」が散在する昨今において、このような機器を提供することにより、提供する企業自体も「バリア」を取り払う姿勢のある「ユニバーサルデザイン」を目指す企業としての姿勢をアピールし、社会的有意に立つことも可能となる。
第1実施例を示す図 第1実施例を示す図 第1実施例を示す図 第1実施例を示す図 第1実施例を示す図 第1実施例を示す図 第1実施例を示す図 第1実施例を示す図 第1実施例を示す図 第1実施例を示す図 第1実施例を示す図 第2実施例を示す図 第2実施例を示す図 第3実施例を示す図 第4実施例を示す図 従来例を示す図 従来例を示す図
符号の説明
1 操作パネル面
2 スタートキー
3 図記号部分
4 フィルター((a)外観(b)一部拡大図)
5 緑色LED
6 赤色LED
7 フィルター(赤色の分光透過率が高い部分)
8 フィルター(赤色の分光透過率が低い部分)
11 MPU(マイクロプロセシングユニット)
12 キー入力制御部
13 表示制御部
14 スキャナ制御部
15 プリンタ制御部
16 通信制御部
17 ROM(リードオンリメモリ)
18 RAM(ランダムアクセスメモリ)
19 内部バス
20 画像データバス
21 電源スイッチ
22 スタートキー
23 テンキー群
24 各種設定キー群
25 ディスプレイ
26 スタートキー
27 スタートキー(緑色LED点灯時)
28 スタートキー(赤色LED点灯時)
30 フィルター分光透過率(赤色の分光透過率が高い部分)
31 フィルター分光透過率(赤色の分光透過率が低い部分)
32 L錐体の分光感度
33 M錐体の分光感度
34 S錐体の分光感度
35 R原色光
36 G原色光
37 B原色光
40 スタートキー(複写機)
41 実行状態・メモリ状態表示部
42 エラー表示部
43 電源状態表示部
50 パイロットランプ(デジタルカメラ)
60 パイロットランプ(プリンター)
100 スタートキー
101 キートップ
102 スタートマーク(一部)
103 スタートマーク(一部)
104 スタートマーク
105 赤色LED
106 緑色LED

Claims (4)

  1. 2色以上のLEDの切り替えによって装置の状態を知らせる表示において、前記LEDと装置の状態を表示する表示面表面の間に、前記2色以上の光に対して分光透過率の異なるエリアにより構成されるフィルターを有することを特徴とする表示装置、及びそれにより構成される機器。
  2. 所定の動作の開始を指示する動作開始指示入力キーに、前記動作が開始可能であるか否かを表示する表示手段を備えたキー表示装置において、2色以上のLEDの切り替えによって装置の状態を知らせる機能を有し、前記LEDと装置の状態を表示する表示面表面の間に、前記2色以上の光に対して分光透過率の異なるエリアにより構成されるフィルターを有することを特徴とするキー表示装置、及びパイロットランプ、及びそれにより構成される機器。
  3. 前記請求項において、2色以上のLEDに対する分光透過率の異なるエリアの、前記2色以上のLEDに対する透過率は10%以上異なることを特徴とする表示装置、及びそれにより構成される機器。
  4. 第1の色の光と第2の色の光のそれぞれを透過させることで前記第1の色の光による表示と前記第2の色の光による表示とを行う透過部を有する表示装置において、
    前記透過部は第1の領域と第2の領域とを有し、
    前記第1の領域は前記第1の色の光と前記第2の色の光に対して透過であり、
    前記第2の領域は前記第1の色の光には透過であるが前記第2の色の光は不透過であり、
    前記透過部は前記第2の色の光を透過させることで像表示を行うことを特徴とする表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011222712A (ja) * 2010-04-08 2011-11-04 Seiwa Electric Mfg Co Ltd 光源装置
JP2014151516A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Casio Electronics Co Ltd 画像形成装置
JP2016181308A (ja) * 2016-07-22 2016-10-13 シャープ株式会社 数値入力装置及びそれを備える画像処理装置

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