JP2005241739A - 光源装置及びこれを用いたプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ロッドインテグレータ等の光学部品を設けるまでもなく均一で高輝度の光源光を液晶ライトバルブ等の任意形状の対象に供給することができる光源装置を提供すること。
【解決手段】 照明装置を構成するLEDパッケージ21fが、矩形の開口OPを有するカバー・ミラー65cを射出側に備えるので、ミラー部材63やカバー・ミラー65c等の働きによって、LED素子21hからの発光光を開口OPに導いて通過させることができ、発光光をLEDパッケージ21f外にロスなく射出させることができる。また、選択的反射部65bやミラー部材63、正面透過部65a等の働きによって、LED素子21hからの発光光をLEDパッケージ21fの正面方向に高輝度で出力することができる。よって、液晶ライトバルブを均一かつ高効率で照明することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 照明装置を構成するLEDパッケージ21fが、矩形の開口OPを有するカバー・ミラー65cを射出側に備えるので、ミラー部材63やカバー・ミラー65c等の働きによって、LED素子21hからの発光光を開口OPに導いて通過させることができ、発光光をLEDパッケージ21f外にロスなく射出させることができる。また、選択的反射部65bやミラー部材63、正面透過部65a等の働きによって、LED素子21hからの発光光をLEDパッケージ21fの正面方向に高輝度で出力することができる。よって、液晶ライトバルブを均一かつ高効率で照明することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、液晶ライトバルブその他の光変調装置を照明等するための光源装置、及びこれを照明装置として組み込んだプロジェクタに関する。
LED光源として、モールド樹脂の前方界面に、発光光を直接外部に射出させるレンズ状の直接出射領域と、当該直接出射領域の周囲に発光光を全反射させる全反射領域とを設けたものが存在する(特許文献1,2参照)。このようなLED光源では、発光素子から正面方向に射出された発光光は、直接出射領域を通過して正面側に射出される。また、発光素子から斜め方向に射出して全反射領域で反射された発光光は、モールド樹脂の背面に形成された凹面鏡で再度反射されて集光されつつ全反射領域を通過して正面側に射出される。
特開2002−94129号公報
特開2002−134793号公報
しかし、上記のようなLED光源から射出される光源光は、円形断面となっており、これを例えば矩形画像を投射するプロジェクタの光源として用いようとした場合、ロッドインテグレータ、集光レンズ等の光学部品によって光源光を効率的に回収しつつ均一化して矩形の液晶ライトバルブを照明する必要がある。
そこで、本発明は、ロッドインテグレータ、集光レンズ等の光学部品を設けるまでもなく均一で高輝度の光源光を液晶ライトバルブ等の任意形状の対象に供給することができる光源装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記のような光源装置を組み込んだプロジェクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る光源装置は、(a)発光素子の光軸に沿った正面前方に射出される発光光を透過させる正面透過部と、発光素子の斜め前方に射出される発光光を全反射条件を利用して後方に反射する選択的反射部とを有する樹脂封止部材と、(b)発光素子の側方及び後方の少なくとも一方に配置されるとともに、選択的反射部で全反射された発光素子からの発光光を前側に折り返すように反射する回収用反射部材と、(c)発光素子からの発光光を樹脂封止部材外に射出させる際の光射出領域の輪郭を所定形状に制限する射出制限手段とを備える。
上記光源装置では、射出制限手段が発光素子からの発光光を樹脂封止部材外に射出させる際の光射出領域の輪郭を所定形状に制限するので、光源装置からの射出光をそのまま直接的に或いは投影によって間接的に対象に照射することで、対象の形状にかかわらず対象を無駄なく照明することができる。この際、回収用反射部材が、選択的反射部で全反射された発光素子からの発光光を前側に折り返すように反射するので、斜め前方に射出される発光光は選択的反射部及び回収用反射部材で反射されて選択的反射部を通過させることができる。なお、発光素子から正面前方に射出される発光光は正面透過部を経てそのまま直進する。これにより、発光素子からの発光光は、光射出領域から正面方向に効率よく射出される。
本発明の具体的態様では、上記光源装置において、射出制限手段が、回収用反射部材と協動して発光素子からの発光光を反射することによって、発光素子からの発光光を前側に導く補助反射部材であり、光射出領域に対応する開口を有する。この場合、発光素子からの発光光を補助反射部材での反射によってロスなく光射出領域である開口に導くことができる。
本発明の別の具体的態様では、補助反射部材の開口が、被照射対象の外形形状に相似な所定形状を有し、選択的反射部が、当該開口を覆うように設けられている。この場合、選択的反射部等を利用して発光素子の正面方向に配置された被照射対象をその輪郭に応じて効率的に照明することができる。
本発明のさらに別の具体的態様では、回収用反射部材が、選択的反射部で全反射された発光光を前方に反射する凹面ミラーである。この場合、発光素子からの発光光を所望の発散角にして選択的反射部を透過させることができる。なお、正面透過部の表面形状等の設定によって発光素子から正面に射出する発光光も所望の発散角にすることができる。
本発明のさらに別の具体的態様では、回収用反射部材が、円形の輪郭を有する凹面ミラーであり、補助反射部材は、凹面ミラーと同一径を有するとともに開口を中央に有する凹面又は凸面の湾曲ミラーである。この場合、回収用反射部材の曲率等を考慮して選択的反射部を透過する発光光の発散角を一定範囲で調整することができる。
本発明のさらに別の具体的態様では、回収用反射部材が、円形の輪郭を有する凹面ミラーであり、補助反射部材は、凹面ミラーと同一径を有するとともに開口を中央に有する円形の平面ミラーである。この場合、樹脂封止部材の表面を平坦にして開口を有する平面ミラーで覆うだけの簡単な構造で効率的な光源を実現することができる。
本発明のさらに別の具体的態様では、回収用反射部材が、円形の輪郭を有する凹面ミラーであり、補助反射部材が、凹面ミラーと同一径を有するとともに開口を中央に有し、複数の段差を設けた階段状のミラーである。この場合、非連続面である階段状のミラーによって、選択的反射部を透過する発光光の状態を調整することができる。
本発明のさらに別の具体的態様では、樹脂封止部材が、開口を光軸方向に延長した形状に対応する側面を有し、補助反射部材が、樹脂封止部材の側面上に形成したミラーである。この場合、樹脂封止部材自体の形状を被照射対象に適合させて、樹脂封止部材の側面上にミラーを形成するでだけで、発光素子の正面方向に配置された被照射対象を効率的に照明することができる。
また、本発明に係るプロジェクタは、(a)上述した光源装置からの発光光を照明光として射出する照明装置と、(b)照明装置からの照明光によって照明される光変調装置と、(c)光変調装置で変調された像光を投射する投射光学系とを備える。
上記プロジェクタでは、光変調装置を照明するため、照明装置が上述の光源装置を備えることによって光源光を射出する。ここで、光源装置は、対象である光変調装置の形状にかかわらず光変調装置を無駄なく照明することがでできる。つまり、ロッドインテグレータ、集光レンズ等の光学部品を設けるまでもなく、均一で高輝度の光源光によって液晶ライトバルブ等の光変調装置を照明することができ、簡易な構造によって高画質の画像を投射することができる。
また、本発明に係る別のプロジェクタは、(a)各色ごとに設けた上述の光源装置からの各色の発光光を各色の照明光としてそれぞれ射出する各色の照明装置と、(b)各色の照明装置からの各色の照明光によってそれぞれ照明される各色の光変調装置と、(c)各色の光変調装置で変調された各色の像光を合成して射出する光合成光学系と、(d)光合成光学系を経て合成された像光を投射する投射光学系とを備える。
上記プロジェクタでは、各色の光変調装置を照明するため、各色の照明装置が上述の光源装置を備えることによって各色の光源光を射出する。ここで、各光源装置は、対応する光変調装置の形状にかかわらず光変調装置を無駄なく照明することができる。つまり、ロッドインテグレータ、集光レンズ等の光学部品を設けるまでもなく、均一で高輝度の光源光によって液晶ライトバルブ等の光変調装置を照明することができ、簡易な構造によって高画質の画像を投射することができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの構造を概念的に説明するブロック図である。このプロジェクタ10は、照明装置20と、像形成部30と、投射レンズ40と、制御装置50とを備える。
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの構造を概念的に説明するブロック図である。このプロジェクタ10は、照明装置20と、像形成部30と、投射レンズ40と、制御装置50とを備える。
照明装置20は、LEDパッケージ21fを支持基板21g上に取り付けた光源装置からなる。このLEDパッケージ21fは、支持基板21gを介して光源駆動装置27から電力の供給を受けており、発光装置として、光源光である白色光を発生する。LEDパッケージ21fからの白色光は、そのまま照明光ILとして、このLEDパッケージ21fに対向配置された像形成部30の液晶ライトバルブ31に入射する。これにより、液晶ライトバルブ31に設けた矩形の被照射領域が均一な分布の白色光によって照明される。
図2(a)は、LEDパッケージ21fの上部の側方断面図であり、図2(b)は、同LEDパッケージ21fの平面図である。図示したLEDパッケージ21fの上部は、樹脂封止部材である上部樹脂封止体65からなり、断面を上向きにした略半球状の外観を有する。上部樹脂封止体65の底部には、円形輪郭の凹面鏡であるミラー部材63が固定されており、このミラー部材63の中央開口の前方に、LED素子21hが内蔵された状態で固定されている。
上部樹脂封止体65の頂部には、ドーム状の突起である正面透過部65aと、正面透過部65aの周囲に形成された矩形輪郭の選択的反射部65bと、選択的反射部65bのさらに周囲に形成された補助反射部材である円形輪郭のカバー・ミラー65cとが形成されている。このうち、正面透過部65aは、その突起形状がレンズとして作用し、LED素子21hの光軸OAに沿った正面前方に射出される発光光をコリメートした状態或いは所望の広がり角(発散角)でLEDパッケージ21f外部に射出させる。次の選択的反射部65bの内角は、LED素子21hからの直接の入射光に対して全反射条件を満たすようになっている。つまり、選択的反射部65bは、LED素子21hの光軸OAに対して傾いた斜め前方に射出される発光光を後方に反射することによって上部樹脂封止体65内に戻すミラーとして機能する。なお、選択的反射部65bは、上部樹脂封止体65の屈折率を適当に調節することによって単なる平坦面として形成することもできるが、上部樹脂封止体65上面を被覆する高屈折率層から形成することもできる。最後のカバー・ミラー65cは、LED素子21hから直接的又は間接的に入射する発光光を完全に反射する射出制限手段である。つまり、カバー・ミラー65cは、上部樹脂封止体65外に発光光を射出させる際の光射出領域の輪郭を、選択的反射部65bの矩形の輪郭形状に対応するものに制限することができる。このため、カバー・ミラー65cは、選択的反射部65bすなわち光射出領域の形状に対応させた開口OPを有しており、この開口OPは、液晶ライトバルブ31の有効画像領域である被照射領域の形状と相似な矩形形状を有している。
背面のミラー部材63は、回収用反射部材であり、LED素子21hの側方及び後方を囲むように配置されている。このミラー部材63は、選択的反射部65bで全反射されたLED素子21hからの発光光を正面前方に折り返すように反射することより、この発光光を選択的反射部65bをコリメートした状態或いは所望の広がり角で透過させ、光軸OAに略沿った状態でLEDパッケージ21f外に射出させる。また、ミラー部材63は、選択的反射部65bだけでなく、その外側のカバー・ミラー65cで完全に反射された発光光も前方に折り返すように反射する。つまり、ミラー部材63とカバー・ミラー65cとの協働によって、LED素子21hからの発光光を漏れなく選択的反射部65bに導いて透過させることができ、LED素子21hからの発光光をLEDパッケージ21f外にロスなく射出させることができる。以上から明らかなように、選択的反射部65bを通過してLEDパッケージ21f外に射出される照明光ILや、正面透過部65aを通過する照明光ILは、光軸OAに沿って概ね平行でほとんど発散しない高輝度の光束となっている。
LED素子21hは、固体光源チップSCと、これを支持するリードフレームLFとからなる。固体光源チップSCは、RGBの3色を発光する3つの発光領域からなるものであってもよいが、B色を発光するものとすることもできる。後者のようにB色を発光するものとした場合、固体光源チップSC周辺の封止樹脂を単なる透明樹脂ではなく、B色を黄色光(すなわちR光やG光)に変換する蛍光体を含有する樹脂とする。
図1に戻って、像形成部30は、光透過型の光変調装置である液晶ライトバルブ31からなり、素子駆動装置38に駆動されて照明光の偏光方向を画素単位で切替えることにより、照明装置21からの均一な照明光ILを2次元的に変調する。ここで、液晶ライトバルブ31は、画素ごとに適当な配列でカラーフィルタを形成したものであり、白色の照明光ILからカラー画像を形成することができる。なお、液晶ライトバルブ31の入射側には、その入射面に対向して第1偏光フィルタ36aが配置されており、液晶ライトバルブ31を特定方向の偏光成分によって照明することができる。また、液晶ライトバルブ31の射出側には、その射出面に対向して第2偏光フィルタ36bが配置されており、液晶ライトバルブ31を通過した特定方向に直交する方向の偏光成分のみを読み出すことができる。
投射レンズ40は、投射光学系として、像形成部30から射出した偏調光である像光をスクリーン(不図示)に適当な拡大率で投影する。つまり、プロジェクタ10によって、液晶ライトバルブ31によって形成されたカラー画像が、動画又は静止画としてスクリーン上に投射される。
以下、図1に示すプロジェクタ10の動作について説明する。照明装置20に設けたLEDパッケージ21fからの照明光ILは、対向する液晶ライトバルブ31に入射する。液晶ライトバルブ31は、外部からの画像信号に応じて動作する素子駆動装置38によって変調されて2次元的屈折率分布を有しており、照明光ILを2次元空間的に画素単位で変調する。このように、液晶ライトバルブ31で変調された照明光ILすなわちカラーの像光は、投射レンズ40に入射してスクリーンに投影される。この場合、照明装置20を構成するLEDパッケージ21fが、矩形の開口OPを有するカバー・ミラー65cを射出側に設けているので、ミラー部材63やカバー・ミラー65c等の働きによって、LED素子21hからの発光光を開口OPに導いて通過させることができ、発光光をLEDパッケージ21f外にロスなく射出させることができる。また、選択的反射部65bやミラー部材63、正面透過部65a等の働きによって、LED素子21hからの発光光をLEDパッケージ21fの正面方向に高輝度で出力することができる。よって、液晶ライトバルブ31を均一かつ高効率で照明することができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態に係るプロジェクタについて説明する。第2実施形態のプロジェクタは、第1実施形態のプロジェクタを変形したものであるので、共通分についての説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
以下、本発明の第2実施形態に係るプロジェクタについて説明する。第2実施形態のプロジェクタは、第1実施形態のプロジェクタを変形したものであるので、共通分についての説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図3(a)は、第2実施形態のプロジェクタに組み込まれるLEDパッケージの第1例の部分断面を示し、図3(b)は、第2実施形態のプロジェクタに組み込まれるLEDパッケージの第2例の部分断面を示す。なお、両図3(a)、3(b)は、図2に相当するパッケージ上部を部分的に表したものである。
図3(a)において、LEDパッケージ121fは、LED素子21h(図2(a)参照)を内蔵するとともに背面にミラー部材63を形成した上部樹脂封止体65からなる。上部樹脂封止体65の頂部には、正面透過部(不図示)の周囲に形成された選択的反射部65bのほかに、この選択的反射部65bに対応する矩形の開口OPを中央に有する円形輪郭のカバー・ミラー165cが形成されている。このカバー・ミラー165cは、階段状の断面を有するとともに、複数の内側に傾斜する輪帯ミラーMEからなり、LED素子から直接的又は間接的に入射する発光光を分割して所望の角度方向に反射する。このカバー・ミラー165cにより、発光光を上部樹脂封止体65を介してLEDパッケージ121f外に射出させる際の光射出領域の輪郭を、選択的反射部65bの輪郭形状(図1の液晶ライトバルブ31の被照射領域に対応)に制限することができる。
図3(b)に示すLEDパッケージ221fも、LED素子21h(図2(a)参照)を内蔵するとともに背面にミラー部材63を形成した上部樹脂封止体65からなる。上部樹脂封止体65の頂部には、選択的反射部65bのほかに、この選択的反射部65bに対応する矩形の開口OPを中央に有する円形輪郭のカバー・ミラー265cが形成されている。このカバー・ミラー265cも、階段状の断面を有する複数の輪帯ミラーMEからなり、LED素子から直接的又は間接的に入射する発光光を分割して所望の角度方向に反射する。ただし、このカバー・ミラー265cを構成する輪帯ミラーMEは、図3(a)の場合とは逆向きで外側に傾斜している。このカバー・ミラー265cによっても、発光光を上部樹脂封止体65を介してLEDパッケージ221f外に射出させる際の光射出領域の輪郭を、選択的反射部65bの輪郭形状(図1の液晶ライトバルブ31の被照射領域に対応)に制限することができる。
〔第3実施形態〕
図4(a)は、第3実施形態のプロジェクタに組み込まれるLEDパッケージの第1例の部分断面を示し、図4(b)は、第3実施形態のプロジェクタに組み込まれるLEDパッケージの第2例の部分断面を示す。なお、両図4(a)、4(b)は、図2に相当するパッケージ上部を部分的に表したものである。
図4(a)は、第3実施形態のプロジェクタに組み込まれるLEDパッケージの第1例の部分断面を示し、図4(b)は、第3実施形態のプロジェクタに組み込まれるLEDパッケージの第2例の部分断面を示す。なお、両図4(a)、4(b)は、図2に相当するパッケージ上部を部分的に表したものである。
図4(a)において、LEDパッケージ321fは、LED素子21h(図2(a)参照)を内蔵するとともに背面にミラー部材63を形成した上部樹脂封止体65からなる。上部樹脂封止体65の頂部には、正面透過部(不図示)の周囲に形成された選択的反射部65bのほかに、この選択的反射部65bに対応する矩形の開口OPを中央に有する円形輪郭のカバー・ミラー365cが形成されている。このカバー・ミラー365cは、内側に向けて凸に湾曲したミラーであり、LED素子から直接的又は間接的に入射する発光光を発散させつつ所望の角度方向に反射する。このカバー・ミラー365cにより、発光光を上部樹脂封止体65を介してLEDパッケージ321f外に射出させる際の光射出領域の輪郭を、選択的反射部65bの輪郭形状(図1の液晶ライトバルブ31の被照射領域に対応)に制限することができる。
図4(b)に示すLEDパッケージ421fも、LED素子21h(図2(a)参照)を内蔵するとともに背面にミラー部材63を形成した上部樹脂封止体65からなる。上部樹脂封止体65の頂部には、選択的反射部65bのほかに、この選択的反射部65bに対応する矩形の開口OPを中央に有する円形輪郭のカバー・ミラー465cが形成されている。このカバー・ミラー465cも、湾曲したミラーであり、LED素子から直接的又は間接的に入射する発光光を所望の角度方向に反射する。ただし、このカバー・ミラー465cは、図4(a)の場合とは逆に凹に湾曲しており、反射光を発散させる。このカバー・ミラー465cによっても、発光光を上部樹脂封止体65を介してLEDパッケージ421f外に射出させる際の光射出領域の輪郭を、選択的反射部65bの輪郭形状(図1の液晶ライトバルブ31の被照射領域に対応)に制限することができる。
〔第4実施形態〕
図5(a)は、第4実施形態のプロジェクタに組み込まれるLEDパッケージの平面図であり、図5(b)は、図5(a)に示すLEDパッケージの部分断面である。
図5(a)は、第4実施形態のプロジェクタに組み込まれるLEDパッケージの平面図であり、図5(b)は、図5(a)に示すLEDパッケージの部分断面である。
LEDパッケージ521fは、LED素子21hを内蔵するとともに背面にミラー部材63を形成した上部樹脂封止体565からなる。上部樹脂封止体565は、図5(a)の紙面に垂直な光軸方向に延びる角柱状の外形を有し、矩形の頂部には、正面透過部65a及び選択的反射部65bが形成されている。また、上部樹脂封止体565の周囲の4側面565fには、矩形輪郭のカバー・ミラー565cが形成されている。このカバー・ミラー565cは、上部樹脂封止体565の内部から側面565fに入射する発光光を反射するとともに、選択的反射部65bの形状に対応する矩形の開口OPに入射する発光光を通過させる。このカバー・ミラー565cにより、発光光をLEDパッケージ521f外に射出させる際の光射出領域の輪郭を、選択的反射部65bの輪郭形状(図1の液晶ライトバルブ31の被照射領域に対応)に制限することができる。
〔第5実施形態〕
図6は、第5実施形態に係るプロジェクタの構造を概念的に説明するブロック図である。このプロジェクタ610は、照明装置620と、像形成部630と、投射レンズ40と、制御装置50とを備える。ここで、照明装置620は、B光照明装置21と、G光照明装置23と、R光照明装置25と、光源駆動装置27とを有する。また、像形成部630は、透過型の光変調装置である3つの液晶ライトバルブ31B,31G,31Rと、光合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム37と、各液晶ライトバルブ31B,31G,31Rに駆動信号を出力する素子駆動装置38とを有する。
図6は、第5実施形態に係るプロジェクタの構造を概念的に説明するブロック図である。このプロジェクタ610は、照明装置620と、像形成部630と、投射レンズ40と、制御装置50とを備える。ここで、照明装置620は、B光照明装置21と、G光照明装置23と、R光照明装置25と、光源駆動装置27とを有する。また、像形成部630は、透過型の光変調装置である3つの液晶ライトバルブ31B,31G,31Rと、光合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム37と、各液晶ライトバルブ31B,31G,31Rに駆動信号を出力する素子駆動装置38とを有する。
B光照明装置21は、LEDパッケージ621fと、支持基板21gとからなる。LEDパッケージ621fは、第1実施形態で説明したLEDパッケージ21fと同様の構造を有するが、LEDパッケージ21fと異なり、B光を発生するLED素子を内蔵している。LEDパッケージ621fからのB色の光源光LBは、そのまま照明光として、このLEDパッケージ621fに対向配置された液晶ライトバルブ31Bに入射する。これにより、液晶ライトバルブ31Bに設けた矩形の被照射領域が均一な分布の光源光LBによって照明される。
G光照明装置23は、LEDパッケージ623fと、支持基板23gとからなる。LEDパッケージ623fも、B光用のLEDパッケージ621fと同様の構造を有するが、LEDパッケージ621fと異なり、G光を発生するLED素子を内蔵している。LEDパッケージ623fからのG色の光源光LGは、そのまま照明光として、このLEDパッケージ623fに対向配置された液晶ライトバルブ31Gに入射する。これにより、液晶ライトバルブ31Gに設けた矩形の被照射領域が均一な分布の光源光LGによって照明される。
R光照明装置25は、LEDパッケージ625fと、支持基板25gとからなる。LEDパッケージ625fも、B光用のLEDパッケージ621fと同様の構造を有するが、LEDパッケージ621fと異なり、R光を発生するLED素子を内蔵している。LEDパッケージ625fからのR色の光源光LRは、そのまま照明光として、このLEDパッケージ625fに対向配置された液晶ライトバルブ31Rに入射する。これにより、液晶ライトバルブ31Rに設けた矩形の被照射領域が均一な分布の光源光LRによって照明される。
各液晶ライトバルブ31B,31G,31Rは、素子駆動装置38に駆動されて照明光の偏光方向を画素単位で切替えることにより、各液晶ライトバルブ31B,31G,31Rに入射した各色光照明装置21,23,25からの照明光をそれぞれ2次元的に変調する。なお、各液晶ライトバルブ31B,31G,31Rの入射側には、その入射面に対向して第1偏光フィルタ36aが配置されており、各液晶ライトバルブ31B,31G,31Rを特定方向の偏光成分によって照明することができる。また、各液晶ライトバルブ31B,31G,31Rの射出側には、その射出面に対向して第2偏光フィルタ36bが配置されており、各液晶ライトバルブ31B,31G,31Rを通過した特定方向に直交する方向の偏光成分のみを読み出すことができる。これら液晶ライトバルブ31B,31G,31Rを通過してそれぞれ2次元的に変調された各色の像光は、クロスダイクロイックプリズム37で合成されて、その一側面から射出する。
投射レンズ40は、投射光学系として、クロスダイクロイックプリズム37から射出した合成光の像をスクリーン(不図示)に適当な拡大率で投影する。つまり、プロジェクタ10によって、各液晶ライトバルブ31B,31G,31Rに形成された各色B,G,Rの画像を合成したカラー画像が、動画又は静止画としてスクリーン上に投射される。
本実施形態においても、照明装置620を構成する各LEDパッケージ621f,623f,625fが、図2(a),図2(b)等に示す矩形の開口OPを有するカバー・ミラー65cを射出側に備えるので、光源光LB,LG,LRをLEDパッケージ21f外にロスなく射出させることができる。また、図2(b)等に示す選択的反射部65bやミラー部材63等の働きによって、光源光LB,LG,LRをLEDパッケージ21fの正面方向に高輝度で出力することができる。よって、各液晶ライトバルブ31B,31G,31Rを均一かつ高効率で照明することができ、簡単かつ安価な照明装置620によって高画質のカラー画像を投射することができる。
なお、上記第5実施形態において、LEDパッケージ621f,623f,625fは、第2〜第4実施形態として図3〜図5に示すLEDパッケージ151f〜521fと同様の構造を有するものに置き換えることができる。
以上、実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記第1〜5実施形態等の照明装置20,620において、複数のLEDパッケージ21f,121f,221f,321f,421f,521f,621f,623f,625fを支持基板21g等の上に傾きを調節しつつ固定することにより、これらのLEDパッケージ21f〜521f,621f〜625fに対向する液晶ライトバルブ31等を数倍以上の高輝度で照明することができる。
また、上記各実施形態では、照明装置20,620によって液晶ライトバルブ31B,31G,31Rを照明しているが、かかる照明装置20,620によってデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)を照明することもできる。
10…プロジェクタ、 20…照明装置、 21f…パッケージ、 21g…支持基板、 21h…LED素子、 23…光照明装置、 27…光源駆動装置、 30…像形成部、 31…液晶ライトバルブ、 36a…第1偏光フィルタ、 36b…第2偏光フィルタ、 38…素子駆動装置、 40…投射レンズ、 50…制御装置、 63…ミラー部材、 65…上部樹脂封止体、 65a…正面透過部、 65b…選択的反射部、 65c…カバー・ミラー
Claims (10)
- 発光素子の光軸に沿った正面前方に射出される発光光を透過させる正面透過部と、前記発光素子の斜め前方に射出される発光光を全反射条件を利用して後方に反射する選択的反射部とを有する樹脂封止部材と、
前記発光素子の側方及び後方の少なくとも一方に配置されるとともに、前記選択的反射部で全反射された前記発光素子からの発光光を前側に折り返すように反射する回収用反射部材と、
前記発光素子からの発光光を前記樹脂封止部材外に射出させる際の光射出領域の輪郭を所定形状に制限する射出制限手段と
を備える光源装置。 - 前記射出制限手段は、前記回収用反射部材と協動して前記発光素子からの発光光を反射することによって、前記発光素子からの発光光を前側に導く補助反射部材であり、前記光射出領域に対応する開口を有することを特徴とする請求項1記載の光源装置。
- 前記補助反射部材の前記開口は、被照射対象の外形形状に相似な前記所定形状を有し、前記選択的反射部は、当該開口を覆うように設けられていることを特徴とする請求項2記載の光源装置。
- 前記回収用反射部材は、前記選択的反射部で全反射された発光光を前方に反射する凹面ミラーであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項記載の光源装置。
- 前記回収用反射部材は、円形の輪郭を有する凹面ミラーであり、前記補助反射部材は、前記凹面ミラーと同一径を有するとともに前記開口を中央に有する円形の平面ミラーであることを特徴とする請求項3記載の光源装置。
- 前記回収用反射部材は、円形の輪郭を有する凹面ミラーであり、前記補助反射部材は、前記凹面ミラーと同一径を有するとともに前記開口を中央に有し、複数の段差を設けた階段状のミラーであることを特徴とする請求項3記載の光源装置。
- 前記回収用反射部材は、円形の輪郭を有する凹面ミラーであり、前記補助反射部材は、前記凹面ミラーと同一径を有するとともに前記開口を中央に有する凹面又は凸面の湾曲ミラーであることを特徴とする請求項3記載の光源装置。
- 前記樹脂封止部材は、前記開口を光軸方向に延長した形状に対応する側面を有し、前記補助反射部材は、前記樹脂封止部材の前記側面上に形成したミラーであることを特徴とする請求項3記載の光源装置。
- 請求項1から請求項8のいずれか一項記載の光源装置からの発光光を照明光として射出する照明装置と、
前記照明装置からの照明光によって照明される光変調装置と、
前記光変調装置で変調された像光を投射する投射光学系と
を備えるプロジェクタ。 - 各色ごとに設けた請求項1から請求項8のいずれか一項記載の光源装置からの各色の発光光を各色の照明光としてそれぞれ射出する各色の照明装置と、
前記各色の照明装置からの各色の照明光によってそれぞれ照明される各色の光変調装置と、
前記各色の光変調装置で変調された各色の像光を合成して射出する光合成光学系と、
前記光合成光学系を経て合成された像光を投射する投射光学系と
を備えるプロジェクタ。
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---|---|---|---|
JP2004048022A JP2005241739A (ja) | 2004-02-24 | 2004-02-24 | 光源装置及びこれを用いたプロジェクタ |
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CN101852975A (zh) * | 2010-05-17 | 2010-10-06 | 苏州佳世达光电有限公司 | 投影机 |
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-
2004
- 2004-02-24 JP JP2004048022A patent/JP2005241739A/ja not_active Withdrawn
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