JP2005239350A - 紙葉類分離装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フィードローラに対向した分離ローラと、前記フィードローラの手前に繰出しローラを配置し、少なくとも繰出しローラの外周の一部に摩擦材料による摩擦部を設けた紙葉類分離装置において、前記繰出しローラのローラ軸にプレフィードローラを設け、このプレフィードローラの周面に摩擦材料による繰出しピンを設け、紙葉に繰出しローラの前記摩擦部が接触する前に該繰出しピンが紙葉を押しだしてフィードローラと分離ローラの接触部に突き当てることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
それに伴って紙幣分離時に分離紙幣の間隔がばらついたり、分離紙幣が斜めに搬送されるスキューをしたりするといった問題が発生し易い。
さらに、上記構成において、前記事前分離機構部は、前記繰出しローラのローラ軸にプレフィードローラを設け、このプレフィードローラの周面に摩擦材料による繰出しピンを設け、紙葉に繰出しローラの前記摩擦部が接触する前に該繰出しピンが紙葉を押しだしてフィードローラと分離ローラの接触部に突き当てることを特徴とする。
また、事前分離機構部により、紙葉を分離する際に、分離方向には分離ゲート手前で重なった紙葉が先端部によって分離し、集積方向には、斜面によって引っかからないようにしてあり、官封券のように分離時に紙葉が重なって分離する重送や紙葉が連なって分離する連鎖をおこし易い紙葉を分離ゲート手前で食い止めて分離不良を減少させることができるという効果が得られる。
図1は実施例を示す斜視図である。
図において、1はフィードローラ、2は繰出しローラであり、これらそれぞれのローラの外周の一部にはゴム等の摩擦材料による摩擦部1a、2aが設けてある。
4は搬送ガイドを兼ねる収納部後側ガイドであり、前記フィードローラ1と繰出しローラ2をガイドする。
6は搬送ガイドを兼ねる収納部前側ガイドであり、分離ローラ3をガイドしている。
前記収納部後側ガイド4および収納前側ガイド6には、ステージ5との間に紙幣がもぐり込まないように縦溝が設けられており、ステージ5からの突起物と入れ子を形成している。
つまり、紙幣Pの収納先端位置から前記接触部までの距離L1と、繰出しピン7aが紙幣Pに接触して紙幣Pの先端を前記接触部まで送る距離L2との距離が等しいか略等しくなるようにしてある。
なお、このプレフィードローラは前記繰出しローラと同様の構成でもよく、所定の位置に摩擦部2aを設けた構造でもよい。
8は事前分離機構部である。この事前分離機構部8は、収納部前側ガイド6の分離ローラ3の横に近接して対称位置に設けてあり、図8、図9に示す如く、分離方向に対してフィードローラ1と分離ローラ3の接触点よりも手前に配置されており、分離方向側に高摩擦のパッド部材8aが設けられ、フィードローラ1側の先端部8cはこのパッド部材8aより低い状態としてあり、その先端部8cに続いて集積紙幣がジャムしないようにフィードローラ1と事前分離機構部8の間隙は紙幣が通るように傾斜させた集積側斜面8bが形成してあり、その表面には合成樹脂材料を用いて紙幣をなめらかに放出できるようにしてある。
パンタグラフリンク10、11は、支点17を中心としてX字を回動可能な状態でスナップリング18により締結されており、ベースプレート9の両側に設けた支点部9aとステージ5の両側に設けた支点部5aに各リンクのポスト10a、11aが回転可能な固定軸としてスナップリング19により取り付けられており、ベースプレート9の両側に設けたスライド孔9bとステージ5の両側に設けたスライド孔5bをスライド可能な状態になるように各リンク10、11のスライドポスト10b、11bを設けスナップリング20により固定されている。
16L、16Rはステージ5を押し上げるための圧縮コイルスプリングであり、紙幣高さに影響なく繰出しローラ2に常に一定のバイアス力でしかも左右のバランスがとれるように図10に示すように左右に対称に配置され、ステージ5の重心と繰出しローラ2圧接位置の中間位置を押し付けるように配置してある。
分離動作
ステージ5が図示しないステージ駆動モータにより、ステージスプリング16L、16Rのバイアス力が開放される方向すなわち、図2に示すA方向である上昇方向にステージ5のリミッタ部を動作させて繰出しローラ2にステージ5上の紙幣Pを圧接させる。
紙幣の先端が、図13に示す如く、フィードローラ1と分離ローラ3の接触部である分離ゲート部に到達し、その後繰出しローラ2の摩擦部2aが本格的に分離繰出しを開始する。
さらに、このとき図2に示す如く、矢印あ方向に紙幣が繰出されると、重なった紙幣は事前分離機構部8の分離側斜面に設けたパッド部材8aによって剥離され、低くしてある先端部8cにより分離時に頂点にひっかかることなく送られる。したがって、官封券であっても重送繰出しを防止することができるようになる。なお、図2では分離ローラ3上に設けられた集積ローラの集積羽3aは、放射状に伸びているが、分離停止時は、分離に影響しないように渦巻き状に退避し、集積方向に回転するときには遠心力によって放射状に伸びるようになっている。
集積動作
集積動作に入ると、まず図示しないステージ駆動モータによりステージ上限リミッタを下げて図2に示す如く、集積アーム13の遮断部13aが、フォトインタラプタ15をONした状態すなわち遮断する状態からOFFした位置すなわち遮断しない位置に切り替わった直後の位置となる位置に紙幣Pがあれば、紙幣Pを載せたステージ5を、なければステージ5のみを下げて、この位置を集積ポジションとする。
このとき、紙幣Pは、フィードローラ1および分離ローラ3の接触位置を通過して事前分離機構部8の集積側斜面8bをなぞり集積アーム13の下面をなぞりながら集積紙幣Pの後方にソフトランディングするように放出され、集積アーム13の自重により紙幣のばたつきが発生しないようになっている。
以上の動作を集積すべき紙幣がなくなるまで行われ、途中フォトインタラプタ15がONした時点すなわち遮断した状態でフォトインタラプタ15がOFFする位置すなわち遮断しない位置まで図示しないステージ駆動モータによりステージ5を下げて停止し、さらに集積を繰り返すようにステージが制御される。
なお、上記実施例では、紙葉を紙幣として説明したが、証書等の金券の発行機等についても同様に仕様することができるものである。
1a 摩擦部
2 繰出しローラ
2a 摩擦部
2b ローラ軸
3 分離ローラ
4 収納部後側ガイド
4a 端部
5 ステージ
5a 支点部
5b スライド孔
6 収納部前側ガイド
7 プレフィードローラ
7 繰出しピン
8 事前分離機構部
8a パッド部材
8b 集積側斜面
8c 先端部
9 ベースプレート
10、11 パンタグラフリンク
12 ベースフレーム
13 集積アーム
13a 遮断部
13b リミッタ部
14 紙幣後端落とし機構
15 フォトインタラプタ
16L、16R 圧縮コイルスプリング
17 支点
18、19、20 スナップリング
Claims (3)
- フィードローラに対向した分離ローラと、前記フィードローラの手前に繰出しローラを配置し、少なくとも繰出しローラの外周の一部に摩擦材料による摩擦部を設けた紙葉類分離装置において、
前記繰出しローラ部に事前分離機構部を設けたことを特徴とする紙葉類分離装置。 - 請求項1において、前記事前分離機構部は、前記繰出しローラのローラ軸にプレフィードローラを設け、このプレフィードローラの周面に摩擦材料による繰出しピンを設け、紙葉に繰出しローラの前記摩擦部が接触する前に該繰出しピンが紙葉を押しだしてフィードローラと分離ローラの接触部に突き当てることを特徴とする紙葉類分離装置。
- 請求項1において、前記事前分離機構部は、分離ローラの横に近接し、分離方向に対してフィードローラと分離ローラの接触部よりも手前に配置され、分離方向側に摩擦材製のパッド部材を設け、フィードローラ側の先端部をこのパッド部材より低い状態とし、その先端部に続いてフィードローラ側に側斜面を形成したことを特徴とする紙葉類分離装置。
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