JP2005238555A - 集成材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造工程で仕掛品を貯蔵することがなく、また廃棄する端材を減らすことができる集成材の製造方法を提供する。
【解決手段】単板1を裁断して製品長さのラミナ2を複数形成し、これらラミナ2の被接着面に接着剤5を塗布した後にラミナ2を重ね合わせ、その重ね合わせ方向に圧締することで、集成材10を得る。ラミナ2の少なくとも1つに、単板1の裁断により生じた端材3を縦継ぎして製品長さに形成したラミナ2を用いることで、端材3を利用することができ、廃棄する端材3を減らすことができる。
【選択図】図1
【解決手段】単板1を裁断して製品長さのラミナ2を複数形成し、これらラミナ2の被接着面に接着剤5を塗布した後にラミナ2を重ね合わせ、その重ね合わせ方向に圧締することで、集成材10を得る。ラミナ2の少なくとも1つに、単板1の裁断により生じた端材3を縦継ぎして製品長さに形成したラミナ2を用いることで、端材3を利用することができ、廃棄する端材3を減らすことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、集成材の製造方法に関する。
集成材の製造方法としては、図3に示すように、アカマツ、カラマツ、モミ、エゾマツ、その他の材木からなる単板21を表面研磨してラミナ22を形成し、ラミナ22に接着剤を塗布し、接着剤25を塗布したラミナ22同士を重ね合わせて圧締するものが一般的である。圧締したラミナ22は養生後、仕掛品20として保管しておき、需要に応じて注文の長さに裁断して完成品30を出荷する。
ラミナ同士を接着する接着剤としては、ユリア樹脂系接着剤、フェノール系接着剤、ハネムーン接着剤、その他木質材料接着用に用いられる接着剤などがある。
ここで、ハネムーン接着剤とは、主剤と硬化剤とからなり、両者が接触することで急激にゲル化または硬化するものである。ハネムーン接着剤を用いてラミナ同士を接着するには、接着するラミナの対向する被接着面の一方の面に主剤を、他方の面に硬化剤を、それぞれ塗布し、塗布面同士を重ね合わせる。塗布面同士を重ね合わせるまでは接着剤が硬化することがなく、重ね合わせた後はラミナ同士を直ちに接着することができる。
ハネムーン接着剤としては、例えば、主剤をイミド樹脂、硬化剤をグリオキザールとするものがある。また、主剤をアセトアセチル基を有する高分子化合物とし、硬化剤をアルデヒド化合物、ポリエチレンイミン、またはヒドラジン化合物とするもの等がある(特許文献1参照)。
特開2000−317918号公報
従来の集成材の製造方法では、図3に示すように、あらかじめ大量生産した長尺の仕掛品20を貯蔵しておき、需要がある場合に仕掛品20を所定の大きさに裁断して完成品30を出荷するため、仕掛品20の貯蔵費用がかさんでいた。また、切り落とされた仕掛品20の端材23は再利用が困難なため、廃棄物となっており、廃棄費用がかさんでいた。
本発明の課題は、製造工程で仕掛品を貯蔵することがなく、また廃棄する端材を減らすことができる集成材の製造方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、図1に示すように、集成材の製造方法であって、単板1を裁断して製品長さのラミナ2を複数形成し、これらラミナ2の被接着面に接着剤5を塗布した後にラミナ2を重ね合わせ、その重ね合わせ方向に圧締することを特徴とする。
ここで、製品長さとは、注文された集成材10の長さである。請求項1に記載の発明によれば、単板1を裁断して製品長さのラミナ2を複数形成し、これらラミナ2の被接着面に接着剤5を塗布した後にラミナ2を重ね合わせ、その重ね合わせ方向に圧締することで集成材10を製造するため、長尺の仕掛品を貯蔵することがない。また、仕掛品の端材が出ないため、単板1を有効に利用して廃棄する端材を減らすことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の集成材の製造方法において、前記ラミナ2の少なくとも1つに、単板1の裁断により生じた端材3を縦継ぎして製品長さに形成したラミナ2を用いることを特徴とする
請求項2に記載の発明によれば、ラミナ2の少なくとも1つに、単板1の裁断により生じた端材3を縦継ぎして製品長さに形成したラミナ2を用いるため、廃棄する端材3を減らすことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の集成材の製造方法において、前記端材3を縦継ぎしたラミナ2の被接着面を研磨することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、端材3を縦継ぎして製品長さに形成したラミナ2の被接着面を研磨することで、接着しやすくするとともに、端材3の厚さの誤差を修正することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の集成材の製造方法において、単板1の裁断により生じた端材3を縦継ぎして形成した単板(板材4)を製品長さに裁断してラミナ2を形成することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、単板1の裁断により生じた端材3を縦継ぎして形成した単板(板材4)を製品長さに裁断してラミナ2を形成するため、端材3をより有効に利用することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の集成材の製造方法において、前記端材3を縦継ぎした単板(板材4)の被接着面を研磨することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、端材3を縦継ぎして製品長さに形成した単板(板材4)の被接着面を研磨することで、接着しやすくするとともに、端材3の厚さの誤差を修正することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の集成材の製造方法において、前記接着剤5として主剤と硬化剤とからなるハネムーン接着剤を用い、主剤を前記ラミナ2の対向する被接着面の一方の面に、硬化剤を他方の面にそれぞれ塗布することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、接着剤5として主剤と硬化剤とからなるハネムーン接着剤を用い、主剤を前記ラミナ2の対向する被接着面の一方の面に、硬化剤を他方の面にそれぞれ塗布するため、塗布面同士を重ね合わせるまでは接着剤5が硬化することがない。また、重ね合わせた後はラミナ2同士を直ちに接着することができるため、製造期間を短くして納期を短縮することができる。
本発明によれば、単板を製品長さに裁断して複数のラミナを形成してから、これらラミナを重ね合わせて接着し、圧締するため、長尺の仕掛品を貯蔵することがない。また、単板の裁断により生じた端材を縦継ぎしてラミナや単板として用いることができるため、廃棄する端材を減らすことができる。
また、端材を縦継ぎしたラミナまたは単板の表面を研磨することで、端材の厚さの誤差を修正することができる。
さらに、ラミナを接着する接着剤としてハネムーン接着剤を用いることで、接着作業を容易にするとともに、製造期間を短くして納期を短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1の形態として、単板1から集成材10を製造する方法を示す概略図である。
集成材10の材料となる単板1としては、アカマツ、カラマツ、モミ、エゾマツ、その他の材木を用いることができる。
集成材10の材料となる単板1としては、アカマツ、カラマツ、モミ、エゾマツ、その他の材木を用いることができる。
本発明の集成材の製造方法では、注文を受けてから製造を開始する。まず、表面が荒いと接着しにくいため、単板1の表面を研磨して滑らかにする。
単板1の表面を研磨したら、製品長さに単板1を裁断し、集成材10を構成するラミナ2を形成する。
単板1の表面を研磨したら、製品長さに単板1を裁断し、集成材10を構成するラミナ2を形成する。
単板1を裁断する際に、製品長さに足りない端材3が生じる。この端材3を集め、複数枚の端材3を縦継ぎし、板材4を形成する。縦継ぎの方法としては、パットジョイント、スカーフジョイント、フィンガージョイント等の方法があるが、その他の任意の方法も用いることができる。
端材3を縦継ぎして形成した板材4は、ラミナ2として利用することができる。また、板材4を単板1として再利用してもよい。単板1として再生する板材4は、製品長さに裁断してラミナ2を形成してもよいし、また次回注文時まで貯蔵しておいてもよい。
ラミナ2を形成したら、ラミナ2に接着剤5を塗布する。接着剤5としては、ユリア樹脂系接着剤、フェノール系接着剤、ハネムーン接着剤、その他木質材料接着用に用いられる接着剤などを用いることができるが、ハネムーン接着剤を用いることが好ましい。
ハネムーン接着剤としては、主剤をイミド樹脂、硬化剤をグリオキザールとするもの、主剤をアセトアセチル基を有する高分子化合物とし、硬化剤をアルデヒド化合物、ポリエチレンイミン、またはヒドラジン化合物とするもの等があるが、主剤と硬化剤とが接触することで急激にゲル化または硬化するものであれば、任意のものを使用することができる。
接着剤5としてハネムーン接着剤を用いる場合には、ラミナ2の対向する被接着面の一方の面に主剤を、他方の面に硬化剤を塗布する。例えばラミナ2を上下に重ね合わせる場合には、ラミナ2の上面に主剤(硬化剤)を、下面に硬化剤(主剤)を塗布する。なお集成材10の一番上に位置するラミナ2の上面、及び一番下に位置するラミナ2の下面には、いずれも塗布しない。
次いで、ラミナ2同士の水平位置を一致させて重ね合わせ、ラミナ2をその重ね合わせ方向に押圧し、圧締する。このとき、製造される集成材10の1本分のラミナ2を圧締してもよいし、複数本分のラミナ2を重ねて圧締してもよい。
ハネムーン接着剤を用いた場合には、ラミナ2は3分程度の短い圧締時間で接着される。圧締が完了したら、端部をそろえたり、再度表面研磨を行ったりして集成材10を仕上げる。このようにして製造された集成材10は、不良品の検査等を行った後に、出荷される。
以上の集成材の製造方法によれば、単板1を裁断する際に生じる端材3を縦継ぎしてラミナ2または単板1として利用するため、廃棄する端材3を減らすとともに、使用する単板1を減らすことができ、製造コストを下げることができる。
図2は本発明の第2の実施の形態を示す概略図である。第1の実施の形態では単板1の裁断を行う前に、単板1の表面研磨を行っていたが、本実施の形態では、ラミナ2に接着剤5を塗布する直前に、ラミナ2の表面研磨を行っている。単板1を裁断した端材3を縦継ぎして板材4とし、ラミナ2として利用する点は同様である。
複数の端材3を縦継ぎして1枚のラミナ2を形成する場合には、端材3がそれぞれ異なる単板1に由来するため、厚さに誤差があるが、接着剤5を塗布する直前に表面研磨を行うことで、誤差を修正することができる。
なお、第1の実施の形態と同様に、複数の端材3を縦継ぎした板材4を単板として再利用してもよい。
なお、第1の実施の形態と同様に、複数の端材3を縦継ぎした板材4を単板として再利用してもよい。
以上の実施の形態においては、圧締後、ただちに仕上げをして検査・出荷していたが、接着剤5の種類や気温・湿度によっては、圧締後、養生してもよい。また、ラミナ2を上下方向に重ねて圧締する代わりに、水平方向に圧締してもよい。その他の工程についても適宜変更可能であることはもちろんである。
1、21 単板
2、22 ラミナ
3、23 端材
4 板材
5 接着剤
10 集成材
2、22 ラミナ
3、23 端材
4 板材
5 接着剤
10 集成材
Claims (6)
- 単板を裁断して製品長さのラミナを複数形成し、これらラミナの被接着面に接着剤を塗布した後にラミナを重ね合わせ、その重ね合わせ方向に圧締することを特徴とする集成材の製造方法。
- 前記ラミナの少なくとも1つに、単板の裁断により生じた端材を縦継ぎして製品長さに形成したラミナを用いることを特徴とする請求項1に記載の集成材の製造方法。
- 前記端材を縦継ぎしたラミナの被接着面を研磨することを特徴とする請求項2に記載の集成材の製造方法。
- 単板の裁断により生じた端材を縦継ぎして形成した単板を製品長さに裁断してラミナを形成することを特徴とする請求項2または3に記載の集成材の製造方法。
- 前記端材を縦継ぎした単板の被接着面を研磨することを特徴とする請求項4に記載の集成材の製造方法。
- 前記接着剤として主剤と硬化剤とからなるハネムーン接着剤を用い、主剤を前記ラミナの対向する被接着面の一方の面に、硬化剤を他方の面にそれぞれ塗布することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の集成材の製造方法。
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JP2004049432A JP2005238555A (ja) | 2004-02-25 | 2004-02-25 | 集成材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005238555A true JP2005238555A (ja) | 2005-09-08 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103128825A (zh) * | 2013-02-22 | 2013-06-05 | 中山市港联华凯电器制品有限公司 | 一种扇叶片的生产方法 |
-
2004
- 2004-02-25 JP JP2004049432A patent/JP2005238555A/ja active Pending
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