JP2005238289A - 鍛造成形品質予測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 金型の3次元設計形状データと実際に製作された実金型との間に製造誤差等による形状の差異が発生してもこれが予測結果と鍛造成形品との差異の原因となることのない鍛造成形品質予測システムを提供する。
【解決手段】 製品に対応した金型を用いて被加工物5を鍛造成形する場合に得られるべき鍛造成形品の品質を事前に予測する鍛造成形品質予測システムにおいて、上記製品に対応するように製作された実金型2b,3bの表面形状を計測して得た実測金型形状データに基づいて鍛造シュミレーションをして上記鍛造成形品の品質を予測する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えばエンジン内部の駆動部品を鍛造で成形する場合の鍛造成形品の品質を事前に予測するようにした鍛造成形品質予測システムに関する。
近年、上述のエンジン内駆動部品等の製造において鍛造加工の活用が進められている。これらの部品については高い形状精度と強度が要求され、さらに近年では開発期間の短縮化がますます要請されている。
そこで鍛造工程においても鍛造成形品の品質を事前に予測する、いわゆるシミュレーション技術が適用されつつある。この種のシミュレーション技術を適用した鍛造成形品質予測システムとして、従来例えば、鍛造工程に応じて設計された鍛造型を用いて鍛造シミュレーションしてその成形性を予測するようにしたもの(例えば特許文献1参照)、あるいは設計された鍛造型の成形性の良否を鍛造シミュレーションによってチェックし、材料の未充満等の不具合が生じるような場合にはその鍛造型は不適であるとしてその設計を見直し、適と判定された場合は実際に鍛造型を製作して量産に入るようにしたもの(例えば特許文献2参照)がある。
特開2002−1475号公報 特開平06−328180号公報
しかし上記従来の鍛造成形品質予測システムでは、予測結果と実際に得られた鍛造成形品との間に差異が生じる場合がある。これは以下の点に原因があるものと考えられる。即ち、上記従来システムでは、鍛造用金型の3次元設計形状データと成形条件データ等に基づいて被加工物の材料流れその他の物理状態をシミュレーションし、鍛造成形品の品質を予測するようにしている(図2参照)。しかし、金型の3次元設計形状データと実際に製作された実金型との間には製造誤差等による形状の差異が発生しており、これが上述の予測結果と鍛造成形品とが異なる原因の1つとなっていると考えられる。特に、金型の製造においては、3次元設計形状データにより必ずしも全ての部分が指示されている訳ではなく、形状データの存在しない部分も存在し、そこは金型製造者の経験に任されているので、上述の差異が生じ易い。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであり、金型の3次元設計形状データと実際に製作された実金型との間に製造誤差等による形状の差異が発生してもこれが予測結果と鍛造成形品との差異の原因となることのない鍛造成形品質予測システムを提供することを課題としている。
請求項1の発明は、製品に対応した金型を用いて被加工物を鍛造成形する場合に得られるべき鍛造成形品の品質を事前に予測する鍛造成形品質予測システムにおいて、上記製品に対応するように製作された実金型の表面形状を計測して得た実測金型形状データに基づいて鍛造シュミレーションをして上記鍛造成形品の品質を予測することを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1において、上記実測金型形状データが、上記製品に対応するように製作された実金型の表面形状をスキャニング(走査)して得られた測定点群を3次元形状化して作成されたものであることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、上記実金型の表面と上記鍛造成形品の表面とが接触すると予測される部分は品質良好と判断され、上記両表面が接触しないと予測される部分は品質不良と判断されることを特徴としている。
ここで本発明において、鍛造成形品の品質を予測するとは、実測金型形状データと、例えば前素材形状データ,材料名,材質,打撃力,加圧力,加圧速度,潤滑条件等の成形条件データに基づいて鍛造シュミレーションで材料の流れを予測し、該材料流れ予測に基づいて、材料の巻き込み等の成形欠陥が発生するか否か(成形欠陥の解析)、金型形状の転写精度がどの程度となるか(成形精度の解析)、あるいは成形中の金型に生じる応力がどの程度となるか(金型寿命の解析)等を予測することを意味している。
請求項1の発明によれば、製品に対応するように製作された実金型の表面形状を計測して得た実測金型形状データ、例えば請求項2の発明のように上記実金型の表面形状をスキャニングして得られた測定点群を3次元形状化したものに基づいて鍛造シュミレーションをして上記鍛造成形品の品質を予測するようにしたので、金型の3次元設計形状データと実際に製作された実金型との間に製造誤差等による形状の差異が発生していてもこれが上述の予測結果と鍛造成形品との差異の原因となるのを回避でき、予測精度を高めることができる。
また上記予測に基づいて実金型に造り込んだ良好な金型仕様を定量化できるので、この金型仕様を類似部品の鍛造用金型にも応用でき、鍛造成形品質を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、上記実金型の表面と上記鍛造成形品の表面とが接触すると予測される部分は品質良好と判断し、上記両表面が接触しないと予測される部分は品質不良と判断するようにしたので、鍛造成形品質の良否予測を容易確実に行なうことができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に沿って説明する。
図1〜図5は本発明の一実施形態による鍛造成形品質予測システムを説明するための図であり、図1は変速機構の平面展開図、図2は鍛造工程のフローチャート、図3は鍛造装置の模式図、図4,図5は予測結果を説明するための模式図である。
図1において、10は本実施形態システムが適用される鍛造部品としてのメイン軸11,ドライブ軸14を有する自動二輪車用エンジンの変速機構を示す。この変速機構10は、不図示のクランク軸で回転駆動される上記メイン軸11に装着された変速ギヤ群12と上記ドライブ軸14に装着された変速ギヤ群13とを噛合させた構成となっている。
上記メイン軸11,ドライブ軸14は、上記変速ギヤ群12,13が軸方向に移動可能にスプライン嵌合しているスプライン部11bを有する。またメイン軸11には一速ギヤ11aが一体形成されている。上記スプライン部11bは図4,図5に示すように、歯底面11cと歯先面11dをインボリュート形状の歯面11eで連結したいわゆるインボリュートスプラインで構成されている。なお、上記歯面11eが上記変速ギヤ群12,13の軸芯部に形成されたスプライン孔の歯面に当接して駆動トルクを伝達する。
上記メイン軸11を製造するための鍛造工程は、図2に示す手順で実行される。即ち、最終製品としての上記メイン軸11の図面又は形状データが設計工程において決定される(ステップS1)と、このデータに例えば研削等の加工代を加味することにより鍛造完成品の図面又は形状データが決定され(ステップS2)、さらに該鍛造完成品の図面又は形状データに基づいてそれを作るための金型が設計される(ステップS3)。なおこの金型設計での図面又は形状データにおいては、例えば微少なコーナ部のつなぎR等のような機能上特に規定する必要のない形状については表現されていないのが通例である。
上記金型設計に基づいて金型が実際に製作される(ステップS4)。図3に示すように、この実際に製作された実金型1は通常、上型2と下型3とからなり、該上型2,下型3はそれぞれ型枠2a,3a内に複数の型本体2b,3bを配置固定した構造を有する。上記上型2,下型3はプレス装置4にセットされ、このプレス装置4により上型2と下型3とで被加工物5を圧縮,打撃する鍛造成形が行なわれ(ステップS5)、これにより鍛造完成品(現物)が製造される(ステップS6)。なお、被加工物5は前工程で丸棒を図示形状に荒鍛造したものであり、これにはスプライン加工は施されていない。
そして本実施形態における鍛造成形品質予測システムでは、上記ステップS4において製作された実金型1の各金型本体2b,3bの型表面形状が3次元粗さ計でスキャニングされ、その結果得られた測定点群を3次元形状化して作成された実測3次元形状データを元に市販のソフト(例えばScientific Forming Technologies 社の「DEFORM-3D 」により鍛造シミュレーションが行なわれる。より具体的には、上記実測3次元形状データと、前素材形状データ,材料名,材質,打撃力,加圧力,加圧速度,潤滑条件等の各種の成形条件データに基づいて、材料の流れ方向が予測され、これに基づいて巻き込み等の成形欠陥、金型形状の転写精度、あるいは成形中の金型応力等が予測(評価)される。
なお、上記型表面形状のスキャンニングには、いわゆる形状測定機であれば何れを用いても良く、例えば光学式形状測定機(カメラ,レーザー),CTスキャナ等が使用できる。
上記予測の具体例を図4,図5に基づいて説明する。図4は、上記実金型1を用いた場合の予測結果を、図5は比較のために採用された別の実金型を用いた場合の予測結果を示す。なお図4,図5は、図3に示す被加工物5の上部5aの鍛造初期部分における予測結果を示す。
図4,図5中、黒点のある部分は金型の表面と被加工物の表面とが接触していることを、つまり金型の該黒点部分は被加工物の材料流れに効果的に寄与しており、欠陥が生じないと判断されることを示している。また黒点の無い部分は金型の表面と被加工物の表面とが接触していないことを、つまり金型の黒点の無い部分は被加工物の材料流れに寄与しておらず、欠陥が生じると判断されることを示している。
即ち、図4は欠陥の生じない良好な予測例を、図5は欠陥の生じる不良の予測例を示している。図4においては、駆動力を伝達する歯面11e上には上記黒点が満遍なく位置しており、金型の表面と歯面11eとが良好に接触すると予測されていることを示している。曲線Pは、実際に鍛造されたメイン軸11の歯面11eの表面形状を計測した結果を示しており、この曲線Pが目標としているインボリュート曲線Poに略沿っていることが判る。
一方、図5においては、駆動力を伝達する歯面11e上に上記黒点の無い部分dがあり、該部分dでは金型の表面と歯面とが接触しないと予測されていることを示す。曲線P′は、実際に鍛造されたメイン軸11の歯面11eの表面形状を計測した結果を示しており、この曲線P′が目標とするインボリュート曲線Poから凹んだり突出したりしていることが判る。
このように本実施形態では、実金型形状の測定結果を元に鍛造品質をシミュレーションするようにしているので、実金型の表面形状の誤差を考慮した詳細なシミュレーションを行なうことができ、予測精度を向上できる。
また実金型に造り込んだ良好な金型仕様を定量化できるので、この金型仕様を類似部品の鍛造用金型にも応用でき、鍛造成形品質を向上させることができる。 なお、本発明は、上記のような変速機構のメイン軸やドライブ軸のスプライン部の鍛造ばかりでなく、鍛造で成形されるピストン,クランク軸,歯車などの他のエンジン関連部品や、その他あらゆる鍛造品の成形品質予測に利用できる。
本発明の一実施形態システムが適用される鍛造成形品としてのメイン軸を備えた変速機構の平面展開図である。 上記実施形態の鍛造工程のフローチャートである。 上記実施形態の鍛造装置の模式図である。 上記実施形態の予測結果を説明するための模式図である。 上記実施形態の予測結果を説明するための模式図である。
符号の説明
2b,3b 実金型
5 被加工物
11 メイン軸(製品)

Claims (3)

  1. 製品に対応した金型を用いて被加工物を鍛造成形する場合に得られるべき鍛造成形品の品質を事前に予測する鍛造成形品質予測システムにおいて、上記製品に対応するように製作された実金型の表面形状を計測して得た実測金型形状データに基づいて鍛造シュミレーションをして上記鍛造成形品の品質を予測することを特徴とする鍛造成形品質予測システム。
  2. 請求項1において、上記実測金型形状データが、上記製品に対応するように製作された実金型の表面形状をスキャニング(走査)して得られた測定点群を3次元形状化して作成されたものであることを特徴とする鍛造成形品質予測システム。
  3. 請求項1又は2において、上記実金型の表面と上記鍛造成形品の表面とが接触すると予測される部分は品質良好と判断され、上記両表面が接触しないと予測される部分は品質不良と判断されることを特徴とする鍛造成形品質予測システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011221898A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Toyota Motor Corp 型摩耗予測装置及び生産管理システム
JP2017006970A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 日立金属株式会社 鍛造型設計支援装置および鍛造型設計支援方法

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