JP2005238202A - 液抜き方法、液抜きシステム及びアタッチメント - Google Patents

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Abstract

【課題】 変圧器の容器内に収容したPCB含有絶縁油等の液の液抜きに際し、液が周囲に飛散もしくは拡散することを防止し、環境保護や作業者の安全を確保する。
【解決手段】 閉鎖型の容器2に収容した液2aを抜き出す際に、内側に押圧したときのみ開くゲート部42を有するキャップ状のアタッチメント40を前記容器2の液面より上部の外面に接着剤または粘着剤で固定し、ドリル14をその先端で前記ゲート42を押圧しながらアタッチメント40内に挿入し、ドリル14を回転して前記外面に貫通孔を形成し、次にドリル14をアタッチメント40から引き抜き、液抜き管19をその先端で前記ゲート42を押圧しながらアタッチメント40から容器2内に挿入し、該液抜き管19で容器2内部の液2aを抜き出す。
【選択図】 図2

Description

本発明は 閉鎖型の容器に収容した液体の液抜き方法、液抜きシステム及び液抜き方法に用いるアタッチメントに関する。
変圧器やコンデンサ等の電気機器は容器にコアを収容し、その容器内に絶縁油を充填して構成される。かなり以前に電気絶縁性の高い絶縁油としてポリ塩化ビフェニール(PCB)を添加したもの(以下、PCB含有絶縁油という。)が広く普及した。しかし周知のようにPCBは環境汚染物質であることが分かりその使用が禁止されてから久しい。
そのためPCB絶縁油を容器内に充填した電気機器の生産は中止され、既に生産し設置されているものは設備更新に際して順次回収している。回収された電気機器は解体に際して充填されているPCB含有絶縁油を注意深く回収する必要がある。一般的な解体作業は、先ず容器の底部に設けられているドレン弁を開け、流出するPCB含有絶縁油を回収容器に回収し、その後容器やコアを解体する方法である。
しかし屋外で長年使用されてきた電気機器の容器は、その外側がかなり錆びているものや、さらに腐食が進んでいるものが多い。そのような容器のドレン弁は固着して開けることが不可能で、無理に開けようと回転すると弁体等が破損してPCB含有絶縁油が周囲に噴出するおそれがあった。
そこで従来から、ドレン弁を利用したPCB含有絶縁油の回収が困難な電気機器、またはドレン弁のない電気機器については、容器の底部にドリル等の工具で孔を開け、そこからPCB含有絶縁油を流出させて回収容器に回収している。しかし工具で孔を開ける際には、容器内のヘッド圧によりPCB含有絶縁油の一部が飛散して周囲の環境および作業者へのPCB汚染を起こすこともあった。
上記のような問題は、周囲に漏洩すると危険な化学成分を含む液体を収容した容器の解体においても同様である。
そこで本発明はこのような環境汚染や危険性を有する液体を収容した容器の液抜きにおける問題を解決することを課題とし、そのための新しい液抜き方法、液抜きシステム及び該液抜き方法に用いるアタッチメントを提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明に係る液抜き方法は、閉鎖型の容器に収容した液の液抜き方法である。そして本方法は、開閉自在なゲート部を有するキャップ状のアタッチメントを前記容器の液面より上部の外面に固定し、そのゲートを開放してドリルをアタッチメント内に挿入し、ドリルを回転して前記外面に貫通孔を形成し、次にドリルをアタッチメントから引き抜き、液抜き管をアタッチメントから容器内に挿入し、該液抜き管で容器内部の液を抜き出すことを特徴とする(請求項1)。
さらには、上記方法において、内側に押圧したときのみ開くゲート部を有するキャップ状のアタッチメントを前記容器の液面より上部の外面に固定し、ドリルをその先端で前記ゲートを押圧しながらアタッチメント内に挿入し、ドリルを回転して前記外面に貫通孔を形成し、次にドリルをアタッチメントから引き抜き、液抜き管をその先端で前記ゲートを押圧しながらアタッチメントから容器内に挿入し、該液抜き管で容器内部の液を抜き出すことができる。(請求項2)。
上記液抜き方法において、前記容器内の液抜きをした液抜き管を利用して洗浄液を容器に供給し、容器内を洗浄することができる(請求項3)。
上記いずれかの液抜き方法は、変圧器の容器内に収容したPCB含有絶縁油の液抜きに好ましく適用できる(請求項4)。
また、前記課題を解決する本発明に係る液抜きシステムは、閉鎖型の容器に収容した液の液抜きシステムであって、前記容器を支持する支持台と、ドリル装置と、液抜き装置と、それらドリル装置と液抜き装置を横移動自在に支持する支持体と、内側に押圧したときのみ開くゲート部を有するキャップ状のアタッチメントを備えている。そして前記ドリル装置は昇降自在のドリルを有し、前記液抜き装置は昇降自在の液抜き管を有し、前記アタッチメントは前記容器の液面より上部の外面に固定された状態でそのゲート部を通して前記ドリルまたは液抜き管を挿入できるように構成したことを特徴とする(請求項5)。
上記液抜きシステムにおいて、前記ドリルの先端部にゲートを有する筒体をドリル14に対して相対的にスライド自在に支持し、ドリルを下降させたときには、筒体が前記アタッチメントに当接することによりドリル先端でゲート部が開き、ドリルを上昇したときには、筒体が前記アタッチメントから離反することによりゲート部が閉じるように構成できる(請求項6)。
上記いずれかの液抜きシステムにおいて、前記ドリル装置と液抜き装置を共通の本体に支持し、その本体を前記支持体に横移動自在に支持し、液抜き装置を構成する液抜き管はその中間部から先端部までを回転筒で構成し、回転筒は本体に昇降自在に設けた回転昇降体により回転駆動すると共にその先端部にドリル装置を構成するドリルを設け、そのドリルの近傍の回転筒に流通孔を形成することができる(請求項7)。
さらに、上記いずれかの液抜きシステムにおいて、前記容器を支持する支持台を傾斜自在とすることができる(請求項8)。
さらに、前記課題を解決する本発明に係るアタッチメントは、前記のいずれかの液抜き方法に用いられ、キャップ状に形成された本体と、その本体に設けたゲート部を備え、そのゲート部は本体の内側に押圧したときのみ開くように構成されていることを特徴とする(請求項9)。
本発明に係る液抜き方法によれば、容器の液面より上部の外面に貫通孔を形成し、その孔を利用して容器内の液を上方から抜き出すようにしたので、抜き出しに際して液が周囲に漏洩することがなく、危険な液であっても環境や作業者への汚染の恐れがない。また貫通孔の形成や液体抜きを前記ゲート付きのアタッチメントを通して行うので、貫通孔の形成時または液抜き時において、容器内の液もしくはその蒸気が周囲へ飛散または拡散することを防止できる。さらに前記アタッチメントを用いることにより、貫通孔形成用のドリル及び液抜き管の姿勢を安定化できる。
上記液抜き方法において、前記のように液抜きを行った液抜き管で洗浄液を容器に供給して容器の内部を洗浄すると、容器内に僅かに残留する液体も十分に除去できる。このような洗浄を行うことにより、後工程でその容器を解体する際に残留液が周囲に飛散若しくは拡散するような恐れがなくなる。また液抜き管を利用して洗浄液を供給するので、洗浄液供給管を別個に設ける必要がなくシステム構成が簡単になる。
上記いずれかの液抜き方法は、前記のように変圧器の容器内に収容したPCB含有絶縁油の液抜きに好ましく適用できる。そして前記アタッチメントを用いて貫通孔形成およびPCB含有絶縁油の抜き出しを行うと、揮発性を有するPCB含有絶縁油の漏洩およびPCB蒸気の拡散を防止できる。
また、本発明に係る液抜きシステムを使用することにより、上記液抜き方法を好適に実施できる。さらに前記のようにドリルの先端部にゲートを有する筒体をスライド自在に支持するように構成した場合には、貫通孔を開けた後にドリルを上昇した際に、前記ゲートが閉じることにより、ドリル先端部から液が滴下して周囲に飛散することを回避できる。
さらに、前記のようにドリル装置と液抜き装置を共通の本体で支持し、その本体を前記支持体に対し横移動自在に支持するように構成した場合には、装置を小型軽量化できると共に、先端にドリルを設けた液抜き管を1回昇降操作するだけで貫通孔の形成と液抜きを実施できるので、液抜き処理に費やす時間を大幅に短縮できる。
上記いずれかの液抜きシステムにおいて、前記容器を支持する支持台を傾斜自在とすることにより、液抜き操作の終わりに近い時点で容器を傾け、底部に残留する液量を効率よく抜き出すことができる。
さらに、本発明に係るアタッチメントは前記液抜き方法に好適に使用できる。
次に図面により本発明を実施する最良の形態を説明する。図1は本発明の液抜き方法を実施するシステムの説明図である。図1は容器内にPCB含有絶縁油を充填した変圧器に本発明の液抜きシステムを適用した例であるが、他の有害または危険性を有する液体を収容した容器についても同様に適用できる。
本液抜きシステムは変圧器1の容器2を支持する支持台3と、ドリル装置4と、液抜き装置5を主要部分として構成される。支持台3は例えばコンクリート製床に形成したピット6に設置され、変圧器1を支持する上板7と、上板7の下方を支持する2本の支柱8(紙面直交方向に配置されている)と、上板7の下方を回転自在に支持する2本のジャッキ装置9を備えており、2本の支柱8の底部はピットの床に回動自在に固定される。そして各ジャッキ装置9の駆動操作はコンピュータ装置、表示装置、操作スイッチ等を備えた操作部10からの操作信号によって行われる。
ドリル装置4はフレームで構成した支持体11に横移動自在に支持される。このドリル装置4は昇降駆動部を設けた本体12と、本体12に連結した回転駆動部13と、回転駆動部13によって回転するドリル14を有する。なお本体に設けた昇降駆動部はラックピニオン機構やシリンダなどにより構成することができる。そしてこれら昇降機構や回転駆動部13の駆動は操作部10からの操作信号によって行われる。
ドリル装置4の本体12はLMガイド機構または車輪などの移動部15により支持体11に横方向自在に支持される。この移動部15は本体12に収容された駆動部(図示せず)により駆動され、その駆動操作は操作部10からの操作信号によって行われる。また所望によりドリル装置4を図1の紙面と直交する方向にも水平自在とすることができる。その場合には前記移動部15の上にそれと直交方向に移動する別の移動部を設ける。なおドリル14の先端部には所望によりゲートを有する筒体17がスライド自在に支持されるが、その具体的な構造は後述する。
液抜き装置5もドリル装置4と同様に支持体11に横移動自在に支持される。液抜き装置5は昇降駆動部(図示せず)を収容した本体20と、本体20に連結した昇降体18と、昇降体18に連結した液抜き管19を有している。本体20はLMガイド機構または車輪などの移動部21により支持体11に横方向移動が自在に支持される。
本体20に設けた昇降駆動部はラックピニオン機構やシリンダなどの昇降機構により構成することができ、その駆動操作は操作部10からの操作信号によって行われる。なお所望により液抜き装置5を紙面と直交する方向にも水平移動自在とすることができる。その場合には前記移動部21の上にそれと直交方向に移動する別の移動部を設ける。
液抜き管19の上端にはホースなどの可撓性を有する配管22が接続される。配管22は電磁式の開閉弁23、24、電磁式の3方切換弁25およびポンプ26を設けた液回収管27に接続され、液回収管27の先端は液回収タンク28に連通する。さらに配管22には電磁式の開閉弁29とポンプ30を設けた洗浄液供給管31が接続され、洗浄液供給管31の先端は洗浄液タンク34に連通する。
図2に示すアタッチメント40の本体41には、窒素ガス等の不活性ガスを供給するパージ管35が接続され、そのパージ管35に図1に示す電磁式の開閉弁36が設けられる。例えば容器2の内部に爆発性ガスが存在している場合、貫通孔を開けた際に内部のガスが本体41内に漏洩するが、パージ管35から本体41内に不活性ガスを注入することにより、その防爆対策を施すことができる。
さらにアタッチメント40の本体41(図2)には液体排出管37が接続され、液体排出管37の先端は前記液体回収タンク28(図1)に連通する。例えば容器2の内部にPCB蒸気が充満してその内圧が大気圧より高い場合、貫通孔を開けた際に内圧でPCB含有絶縁油が本体41内に噴出することがあるが、このように液体排出管37を本体41に接続するとその噴出したPCB含有絶縁油を外部に漏洩させずに液体回収タンク28に回収できる。
図2は図1に示すドリル14と筒体17部分の拡大図である。ドリル14の先端にドリル刃14aが形成され、ドリル14の途中にストッパ14bが設けられる。そしてストッパ14bに筒体17の上端部が係止される。筒体17の下部の断面は拡大され、その拡大部の内側にバネ付きの弁板からなるゲート部17aが設けられる。
ゲート部17aの弁板はドリル14で下方に押圧されていないときはバネの張力で図28(a)のような水平状態、すなわち上部の開口が閉じた状態になっているが、弁板がドリル14で下方に押圧されると点線のように回動し、図2(b)のような垂直状態、すなわち上部の開口が開いた状態になる。
一方、容器2にはPCB含有絶縁油である液2aが充填されるが、その液面より上方に位置する外面、具体的には容器2の蓋部2bにアタッチメント40が接着剤40bや粘着剤等により固定される。なおアタッチメント40は用済み後に取り外して再使用できる。アタッチメント40はキャップ状の本体41と、その本体41に設けたバネ付きの弁板からなるゲート部42を有する。本体41の上縁には外側に延長する環状の鍔体43が形成され、その鍔体43の上面で図2(b)のように下降した筒体17の下縁を支持するようになっている。また本体41の側壁を通して前記パージ管35および液体排出管37の先端が連通する。
ゲート部42の弁板はドリル14で下方に押圧されていないときはバネの張力で図2(a)のような水平状態、すなわち上部の開口が閉じた状態になっているが、弁板がドリル14で下方に押圧されると点線のように回動し、図2(b)のような垂直状態、すなわち上部の開口が開いた状態になってドリル14の先端部が本体41の内部に進入する。
次に変圧器1の容器2にドリル装置4で貫通孔を形成する方法を説明する。先ず図1において、上板7を水平状態とした支持台3上に変圧器1を載置する。次に、図2に示す液抜き用貫通孔を形成する蓋部2bの位置にアタッチメント40を接着剤40bや粘着剤(図2(a))で固定する。さらに所望によりベント用(空気抜きまたは空気進入用)の貫通孔を形成する位置に別のアタッチメント40(図示せず)を同様な方法で固定する。
次に操作部10から移動操作信号をドリル装置4に出力し、その移動部15を駆動してドリル装置4を前記液抜き用貫通孔の形成位置に固定したアタッチメント40の上方まで移動する(図2(a))。次に操作部10から下降操作信号をドリル装置4に出力し、その昇降駆動部を駆動してドリル14を下降する。すると図2(a)(b)に示すように、ドリル14の先端部にスライド自在に設けた筒体17がドリル14と共に下降するが、筒体17の下縁がアタッチメント40に設けた鍔体43に当接した後は図2(b)のようにドリル14のみが下降していく。
ドリル14が下降すると、先ず筒体17に設けたゲート部17aがドリル14の先端で下方に押圧されて開き、更に下降するとドリル14の先端でアタッチメントの40のゲート部42が下方に押圧されて開き、最後にドリル14の先端は蓋体2bの上面に当接する。次に操作部10から回転操作信号をドリル装置4に出力し、その回転駆動部13を駆動してドリル14を回転する。そしてドリル14を回転しながら下降させることにより、図2(b)に示すように容器2の蓋体2bに液抜き用の貫通孔が形成される。
蓋体2bに液抜き用の貫通孔が形成したことを確認したら、次に操作部10から上昇操作信号をドリル装置4に出力し、その昇降駆動部を駆動してドリル14を上昇する。そしてドリル14が図2(a)の位置まで上昇したら、操作部10から上昇停止信号および回転停止信号をドリル装置4に出力し、ドリル14の上昇および回転を停止することにより液抜き用の貫通孔の形成操作が完了する。
なおドリル14の上昇の際に、ドリル14の先端がアタッチメント40のゲート部42を通過すると、ドリル14により押圧されていたゲート部42がそのバネの復帰力により閉じる。さらにドリル14の先端が筒体17のゲート部17aを通過すると、ドリル14により押圧されていたゲート部17aがそのバネの復帰力により閉じる。最後にドリル14のストッパ14bが筒体17の上端部に当接すると、ドリル14と共に筒体17も上昇してアタッチメント40から離反する。次に同様な操作により蓋部2bにベント用の貫通孔を形成し、最後に操作部10から移動操作信号をドリル装置4に出力し、ドリル装置4を元の位置に復帰する。
次に前記のように形成した貫通孔を利用して液抜きを行う方法を説明する。先ず図1において、操作部10から移動操作信号を液抜き装置5に出力し、その移動部21を駆動して前記液抜き用の貫通孔を形成したアタッチメント40の上方に液抜き装置5を移動する。次に操作部10から下降操作信号を液抜き装置5に出力し、その昇降体18を駆動して液抜き管19を下降する。
液抜き管19の先端がアタッチメント40のゲート部42に達すると、ゲート部42は押圧され下方(内側)に開く。さらに液抜き管19が下降すると、液抜き用の貫通孔を通過して容器2の液中に達する。図3にこの状態を示す。
次に、操作部10から液抜き操作信号を出力し、図1に示すポンプ26を運転し、開閉弁23,24を開け、3方切換弁25を駆動してそのポートの連通をa−c間からa−b間に切り換える。すると容器2の液2aはポンプ26により汲み上げられ、液抜き管19から液回収管27を経由して液回収タンク28に回収される。なお、ベント用の貫通孔を設けた場合には、その貫通孔から外気が吸入され、内部が負圧になるのを効果的に防止できる。
液抜きを続けると容器2の液2aのレベルは次第に低下する。液2aのレベルが容器2の底部付近に達すると液抜きが不十分になる場合があるので、その場合には容器2を適当な角度に傾斜させてからさらに液抜きを行う。それには操作部10から傾斜操作信号を支持台3のジャッキ装置9に出力し、ジャッキ装置9を駆動して支持台3を水平状態から所定の角度に傾斜させる。そして液抜き操作が完了したことを確認したら、操作部10から液抜き停止信号を出力し、開閉弁23,24を閉じ、3方切換弁25のポートの連通をポートa−c間に戻す。
次に液抜き操作が完了した容器2の洗浄方法を説明する。先ず操作部10から洗浄液供給操作信号を出力し、図1に示すポンプ30を運転し、開閉弁29を開ける。すると洗浄液タンク34の洗浄液がポンプ30により汲み上げられ、洗浄液供給管31から液抜き管19を経由して容器2内に供給される。容器2内に洗浄液が充填されたら操作部10から洗浄液停止信号を出力し、ポンプ30を停止し、開閉弁29を閉じて洗浄液の供給を停止する。
洗浄液の供給を停止した後、その状態で容器2を暫く静止し、または支持台3を前記のように傾斜−水平間で移動させて揺する。次に所定時間経過したら操作部10から洗浄液回収操作信号を出力し、ポンプ26を運転し、開閉弁23を開ける。すると容器2の洗浄液はポンプ26により汲み上げられ、液抜き管19から液回収管27を経由して洗浄液タンク34に回収される。これら操作により1回の洗浄操作が完了するが、必要に応じて同じ容器2に対して同様の洗浄操作を適当な回数繰り返す。
図4は本発明の液抜き方法に使用するドリル装置および液抜き装置の他の例を示す部分断面図である。本実施形態ではドリル装置4と液抜き装置5が共通の本体50に支持され、本体50は移動部51を介して支持体11に横移動自在に支持される。本体50には昇降回転駆動部(図示せず)が設けられ、その昇降回転駆動部に昇降回転体52が連結される。そして液抜き装置5を構成する液抜き管19は、その中間部から先端部までを回転筒53で構成し、回転筒53は昇降回転体52によって回転駆動される。
回転筒53の先端部にドリル装置4を構成するドリル14が設けられ、ドリル14近傍の回転筒53にその側壁を貫通する流通孔54が設けられている。さらに回転筒53の先端部には筒体17がスライド自在に設けられ、筒体17の中間部にバネ付きの弁板からなるゲート部17aが設けられる。さらに回転筒53の中間部にはストッパ53aが設けられ、そのストッパ53aに筒体17の上端部が係止される。
図5は図4に示す昇降回転体52の拡大断面図である。昇降回転体52はケース55と、ケース55内に配置された軸受部56およびプーリ57を備えている。軸受部56は液抜き管19の端部に設けた上部材58と、プーリ57の上側に設けた下部材59と、それらで上下を支持された軸受60を有し、上部材58にはシールを確保するために環状のパッキン61が装着される。プーリ57には本体50(図4参照)の昇降回転駆動部における回転プーリに連結するエンドレスな回転ベルト62が懸回され、その回転ベルト62の回転により回転筒53のみが回転駆動される。
図4に示す実施形態は図2の例と同様に、容器2の蓋部2bにアタッチメント40が接着剤や粘着剤で固定され、そのアタッチメント40を利用して貫通孔の形成および液抜きを行う。なおこのアタッチメント40は上下方向に並列した2つのゲート部42,42aを備えており、下側のゲート部42の構造および作用は図2の例と同じである。一方、上側のゲート部42aはバネを有さず、代わりに弁板の端部に連結した駆動突起42bを有している。このアタッチメント40は二重のゲート部を有するので、貫通孔形成や液抜き操作の過程で液体や蒸気の外部飛散や拡散をより効果的に防止できる。
次に図4の装置により容器2への貫通孔形成と液抜き操作について説明する。先ず操作部10から下降操作信号を本体50に出力し、昇降回転体52を下降駆動する。ドリル14の先端部に設けた筒体17の下縁がアタッチメント40の駆動突起42bを押し下げると、上側のゲート部42aが上方に回動して開き、さらにその脇をドリル14が下降して先端が下側のゲート部42を押圧すると、ゲート部42が下方に開く。
次に操作部10から回転操作信号を出力し、回転筒53を回転する。すると回転筒53の先端部に設けたドリル14の回転により容器2の蓋部2bに貫通孔が形成される。なお図4の実施形態ではアタッチメント40に吸引口40aを設け、その吸引口40aと本体50に設けた塵埃袋と吸引ブロワを備えた吸引部(図示せず)をホース等の配管40cで接続している。そして貫通孔の形成に際して発生する細かい切削屑を本体50に吸引してアタッチメント40の本体41内に切削屑が滞留しないようにしている。
貫通孔の形成が完了したら、操作部10から回転停止信号を出力し、回転筒53の回転を停止する。次に操作部10から液抜き操作信号を出力し、図1の例と同様な液抜き操作を行う。なお容器2内の液2aは回転筒53に設けた流通孔54からその内部に吸引され、回転筒53に連通した液抜き管19を経由して配管22に汲み出される。なお、その後の処理は図1の例に準じる。
また、本発明は上記実施の形態に限定されるものでは勿論なく、例えばアタッチメント40や筒体17のゲート部42、17aは他の方法により開閉してもよい。一例としてそのゲート部に電磁式のアクチュエータを取付け、電気信号により開閉することも可能である。
本発明の液抜き方法および液抜きシステムはPCB含有絶縁油を収容した変圧器の容器等の液抜きに利用できる。また本発明のアタッチメントは前記液抜き方法に利用できる。
本発明の液抜き方法を実施するシステムの説明図。 図1に示すドリル14と筒体17部分の拡大図。 図1の装置を用いて液抜きしている状態を説明する図。 本発明の液抜き方法に使用するドリル装置および液抜き装置の他の例を示す部分断面図。 図4に示す昇降回転体52の拡大断面図。
符号の説明
1 変圧器
2 容器
2a 液
2b 蓋部
3 支持台
4 ドリル装置
5 液抜き装置
6 ピット
7 上板
8 支柱
9 ジャッキ装置
10 操作部
11 支持体
12 本体
13 回転駆動部
14 ドリル
14a ドリル刃
14b ストッパ
15 移動部
17 筒体
17a ゲート部
18 昇降体
19 液抜き管
20 本体
21 移動部
22 配管
23,24 開閉弁
25 3方切換弁
26 ポンプ
27 液回収管
28 液回収タンク
29 開閉弁
30 ポンプ
31 洗浄液供給管
34 洗浄液タンク
35 パージ管
36 開閉弁
37 液体排出管
40 アタッチメント
40a 吸引口
40b 接着剤
40c 配管
41 本体
42,42a ゲート部
42b 駆動突起
43 鍔体
50 本体
51 移動部
52 昇降回転体
53 回転筒
53a ストッパ
54 流通孔
55 ケース
56 軸受部
57 プーリ
58 上部材
59 下部材
60 軸受
61 パッキン
62 回転ベルト

Claims (9)

  1. 閉鎖型の容器2に収容した液2aの液抜き方法において、
    開閉自在なゲート部42を有するキャップ状のアタッチメント40を前記容器2の液面より上部の外面に固定し、
    そのゲート部42を開放してドリル14をアタッチメント40内に挿入し、ドリル14を回転して前記外面に貫通孔を形成し、
    次にドリル14をアタッチメント40から引き抜き、液抜き管19をアタッチメント40から容器2内に挿入し、該液抜き管19で容器2内部の液2aを抜き出すことを特徴とする液抜き方法。
  2. 閉鎖型の容器2に収容した液2aの液抜き方法において、
    外力が加わったときのみ開くゲート部42を有するキャップ状のアタッチメント40を前記容器2の液面より上部の外面に固定し、
    ドリル14をその先端で前記ゲート42を押圧しながらアタッチメント40内に挿入し、ドリル14を回転して前記外面に貫通孔を形成し、
    次にドリル14をアタッチメント40から引き抜き、液抜き管19をその先端で前記ゲート42を押圧しながらアタッチメント40から容器2内に挿入し、該液抜き管19で容器2内部の液2aを抜き出すことを特徴とする液抜き方法。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記容器2内の液抜きをした液抜き管19から洗浄液を容器2に供給し、容器2内を洗浄することを特徴とする液抜き方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、
    前記容器2は変圧器1の容器であり、前記液2aは容器2内に収容したPCB含有絶縁油であることを特徴とする液抜き方法。
  5. 閉鎖型の容器2に収容した液2aの液抜きシステムにおいて、
    前記容器2を支持する支持台3と、ドリル装置4と、液抜き装置5と、それらドリル装置4と液抜き装置5を横移動自在に支持する支持体11と、
    外力を加えたときのみ開くゲート部42を有するキャップ状のアタッチメント40を備え、
    前記ドリル装置4は昇降自在のドリル14を有し、前記液抜き装置5は昇降自在の液抜き管19を有し、前記アタッチメント40は前記容器2の液面より上部の外面に固定された状態でそのゲート部42を通して前記ドリル14または液抜き管19を挿入できるように構成されていることを特徴とする液抜きシステム。
  6. 請求項5において、
    前記ドリル14の先端部にゲート17aを有する筒体17がドリル4に対して相対的にスライド自在に支持され、ドリル14を下降させたときには、筒体17が前記アタッチメント40に当接することによりドリル先端でゲート部42が開き、ドリル14を上昇したときには、筒体17が前記アタッチメント40から離反してゲート部42が閉じるように構成されていることを特徴とする液抜きシステム。
  7. 請求項5または6において、
    前記ドリル装置4と液抜き装置5は共通の本体50に支持され、本体50は前記支持体11に横移動自在に支持され、液抜き装置5を構成する液抜き管19はその中間部から先端部までが回転筒53で構成され、該回転筒53は本体50に昇降自在に設けた昇降回転体52により回転駆動されると共にその先端部にドリル装置4を構成するドリル14が設けられ、そのドリル14の近傍の回転筒53に流通孔54が形成されていることを特徴とする液抜きシステム。
  8. 請求項5ないし7のいずれかにおいて、
    前記容器2を支持する支持台3は傾斜自在とされていることを特徴とする液抜きシステム。
  9. 請求項1ないし4に記載のいずれかの方法に使用されるアタッチメント40であって、キャップ状の本体41と、該本体41に設けたゲート部42を備え、前記ゲート部42は本体41の内側に押圧したときのみ開くように構成されていることを特徴とするアタッチメント。
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