JP2005236520A - ディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】 ユーザに違和感を与えることなく輝度降下による消費電力低減を図ることができるディスプレイ装置を提供する。
【構成】 電源オン時には画面を輝度Aで表示する。輝度Aは輝度値の設定等によって決まる。最終的に保持する輝度を輝度Aよりも低い輝度Bとする。輝度差はA−Bで表され、輝度低減率は、(A−B)/Aで表される。また、輝度降下維持時間をTとすると、輝度降下傾きは、 tanθ=(A−B)/Tで表される。輝度低減率及び輝度降下維持時間Tは、人間の目の特性上、輝度変化が認識されない程度のものとする。前記輝度低減率及び輝度降下維持時間Tに従って輝度を自動的に低下させ、輝度降下維持時間T後に得られる輝度Bを保持する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、テレビジョン受信機等に利用されるディスプレイ装置に関する。
テレビ放送受信機の消費電力を低減する技術の一つとして、画面の輝度を低くする技術が提案されている。例えば、予め受信機に「エコノミーモード」や「省エネモード」といったモードを設けておき、リモートコントローラや受信機本体の所定ボタンをユーザが操作すると、受信機において前記モードが選択されて輝度を低くする処理を実行する技術、或いは、受信機に照度センサーを設けておき、この照度センサーにて検出される室内の明るさに基づいて輝度を自動調整する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−42849号公報
しかしながら、上述した「エコノミーモード」や「省エネモード」を設ける技術では、モード切り替えで輝度が急変するために違和感が生じる。また、照度センサーを用いる方法では、受信機が暗い部屋に置かれる場合には有効であるが、明るい部屋では輝度が低くなることもなく、消費電力の低減が実現できないという不満がある。
この発明は、上記の事情に鑑み、ユーザに違和感を与えることなく輝度低減による消費電力低減を図ることができるディスプレイ装置を提供することを目的とする。
この発明のディスプレイ装置は、上記の課題を解決するために、輝度調整機能を備えたディスプレイ装置において、時間経過を測定する手段と、電源オン時の画面を第1輝度で表示し、人間の目の特性上、輝度変化が認識されない程度に設定された輝度低減率及び輝度降下維持時間で輝度を徐々に低下させ、前記輝度降下維持時間後に得られる第2輝度を保持する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
上記の構成によれば、ユーザに違和感を与えることなく輝度降下による消費電力低減を図ることができる。
上記構成において、第1輝度が可変であり、選択された第1輝度に対して同一の輝度低減率及び輝度降下維持時間が適用される構成としてもよい。また、第2輝度が一定とされる構成としてもよい。また、前記輝度降下維持時間が一定とされる構成としてもよい。
また、上記構成において、輝度低減率と輝度降下維持時間と第1輝度と第2輝度の少なくとも一つが変更可能に構成されていてもよい。ユーザ操作に基づいて、輝度低減率と輝度降下維持時間と第1輝度と第2輝度の少なくとも一つが変更される構成としてもよい。また、当該装置の設置場所の明るさを検出するセンサーを備え、検出された明るさに基づいて、輝度低減率と輝度降下維持時間と第1輝度と第2輝度の少なくとも一つが変更される構成としてもよい。また、受信した放送を表示する放送受信装置として構成され、受信したディジタル放送波から番組情報を取得し、前記番組情報のなかの番組ジャンル情報に基づいて、輝度低減率と輝度降下維持時間と第2輝度の少なくとも一つが変更される構成としてもよい。
また、これらの構成において、電源OFF時点の輝度値をメモリに保持する手段を備え、前記制御手段は、電源OFF時から所定短時間内に再び電源がONされたと判断したときには、第1輝度として電源OFF時点の輝度値を採用して輝度低下処理を続行するように構成されていてもよい。
この発明によれば、ユーザに違和感を与えることなく輝度降下による消費電力低減を図ることができるという効果を奏する。
以下、この発明の実施形態のディスプレイ装置を図1乃至図5に基づいて説明するが、ここでは地上波ディジタル放送及び地上波アナログ放送の両方を受信する放送受信装置として利用される場合を例示している。
図1は地上波ディジタル放送と地上波アナログ放送の両方を受信する放送受信装置30を示したブロック図である。
図1において、地上波アンテナ1は地上放送波を受信し、受信信号を地上波ディジタルチューナ2および地上波アナログチューナ4に与える。各チューナは、選局処理回路やミキサ(混合器)などを備えて成る。ミキサは希望チャンネルの信号と局部発振信号とを混合して中間周波数信号を生成する。局部発振信号を生成する回路は例えば印加電圧によって容量が変化する可変容量ダイオード等を備えて成り、ミキサから一定の中間周波数の信号が出力されるように、希望チャンネルの周波数に対応させて変化させた局部発振信号を生成する。選局処理回路は、各チャンネルに対応した印加電圧(同調電圧)のデータをメモリから受け取り、図示しないD/A変換器によって上記データをアナログ信号化(電圧化)して可変容量ダイオードに与える。
地上波ディジタルチューナ2は、上述した選局処理により、映像・音声データを含む高周波ディジタル変調信号のうちから特定周波数の信号を取り出すことになる。更に、地上波ディジタルチューナ2は、逆インタリーブ回路、誤り訂正回路、復調回路などを備えることにより、選択したディジタル変調信号を復調してトランスポート・ストリームを出力する。
デマルチプレクサ(DEMUX)6は、地上波ディジタルチューナ2から受け取ったトランスポート・ストリームを、MPEG2(Moving Picture Experts Group2)のビデオストリーム、オーディオストリーム、およびPSI/SI(Program Specific Information/Service Information)に分離復号する。デマルチプレクサ6は、ビデオストリームとオーディオストリームをAVデコーダ7に供給し、PSI/SIに含まれる番組情報(番組名、番組開始時間、番組継続時間、ジャンル情報等)等をメインCPU18に供給する。なお、前述のごとく、トランスポート・ストリームには複数のチャンネルが多重化されており、このなかから任意のチャンネルを選択するための処理は、前記PSI/SIから任意のチャンネルがトランスポート・ストリーム中でどのパケットIDで多重化されているかといったデータを取り出すことで可能となる。
AVデコーダ7は、ビデオストリームに対してデコードを行うビデオデコーダ、及びオーディオストリームに対してデコードを行うオーディオデコーダを備える。ビデオデコーダは、入力された可変長符号を復号して量子化係数や動きベクトルを求め、逆DCT変換や動きベクトルに基づく動き補償制御などを行う。オーディオデコーダは、入力された符号化信号を復号して音声データを生成する。デコードにより生成された映像データは映像処理回路8に出力され、音声データは音声処理回路9に出力される。
映像処理回路8はAVデコーダ7から映像データを受け取り、D/A変換を行って映像信号を生成する。音声処理回路9はAVデコーダ7から出力された音声データを受け取り、D/A変換を行ってアナログ音声信号を生成する。
映像音声処理部5は、地上波アナログチューナ4から供給された受信信号を復調して映像信号及び音声信号を生成する。
OSD(オンスクリーンディスプレイ)回路15は、メインCPU18から出力指示された文字情報のビットマップデータに基づく映像信号を加算器16又は加算器17に出力する。加算器16及び加算器17は前記ビットマップデータに基づく映像信号を受信映像信号に組み込み、この映像信号をドライブ回路10に供給する。OSD回路15により、メニュー画面や各種設定画面などの表示が行えることになる。
CRT11はドライブ回路10から供給された映像信号(R,G,B信号及び垂直・水平同期信号)により映像表示を行う。また、スピーカ12は音声信号を入力して音声出力を行う。また、ドライブ回路10は、輝度信号制御部25からの輝度制御信号によってCRT11の画面輝度を変化させる。
メインCPU18は、地上波ディジタルチューナ2に対する選局や有局チャンネルサーチ等の制御、メモリ(RAM、ROM、EEPROM等)13における情報の書込/読出の制御、デマルチプレクサ6に対する制御、AVデコーダ7に対する制御、OSD回路15に対する制御、サブCPU21に対する指令などを行うようになっている。また、メインCPU18は、電源ON指令を受けてからの経過時間計測及び電源OFF指令を受けてからの経過時間計測を時間計測部26に指示する。そして、この時間計測部26から返される経過時間に基づいて輝度低減のための演算処理を実行する。演算結果である輝度値は輝度信号制御部25に与えられる。
リモコン送信機19は、当該放送受信装置30に指令を送出するための送信機である。このリモコン送信機19に設けられた図示しないキーを操作すると、そのキーに対応した指令を意味する信号光(リモコン信号)が図示しない発光部から送出される。リモコン受光器20は、前記信号光を受光し、これを電気信号に変換してサブCPU21に与える。
サブCPU21は、上記リモコン送信機19によるリモートコントロール信号や図示しない操作部のキー操作による信号を入力してメインCPU18に通知する処理等を行う。
次に、メインCPU18による輝度低減処理について図2乃至図5を参照しつつ説明していく。
輝度低減処理の基本形態を図2に示す。電源オン時には、画面を第1輝度(以下、輝度Aと称する)で表示する。輝度Aはユーザによる輝度値の設定等によって決まる。最終的に保持する輝度を輝度Aよりも低い第2輝度(以下、輝度Bと称する:A>B)とする。輝度差はA−Bで表され、輝度低減率は、(A−B)/Aで表される。また、輝度降下維持時間をTとすると、輝度降下傾きは、 tanθ=(A−B)/Tで表される。輝度低減率及び輝度降下維持時間Tは、人間の目の特性上、輝度変化が認識されない程度のものとし、実験的に求めることができる。電源ON後の経過時間(t)の計測は時間計測部26によって行う。t秒後の輝度は、A−(A−B)×t/Tとなり、かかる演算処理をCPU18が行う。なお、輝度降下変化を直線にしているが、曲線的変化或いは段階的変化を採用してもよい。
図3では、電源オン時の輝度Aをユーザーが設定できる場合を想定しており、ユーザーが輝度A、輝度A′、輝度A″のどれを設定しても輝度低減率は一定とされる。すなわち、(A−B)/A=(A′−B′)/A′=(A″−B″)/A″とされる処理例を示している。また、輝度降下維持時間Tも一定である。
図4では、輝度降下維持時間Tの経過後に保持される輝度Bをユーザが設定できる場合を示している。輝度降下維持時間Tは一定としているので輝度低減率は一定ではない。すなわち、ユーザーは輝度B、輝度B′、輝度B″のいずれかを設定することができ、それぞれの場合の輝度低減率は、(A−B)/A<(A′−B′)/A′<(A″−B″)/A″のいずれかとなる。また、輝度降下傾きは(A−B)/T<(A′−B′)/T<(A″−B″)/Tのいずれかとなる。別言すれば、輝度低減率をユーザが設定できる構成ともいえる。ユーザは輝度Bの値そのものを設定する必要はなく、例えば、メニュー画面の設定画面において、「低消費電力効果 小」、「低消費電力効果 中」、「低消費電力効果 大」のいずれかを選択すればよいようにしている。勿論、リモコン送信機19に設けられた専用或いは共用のボタン操作で選択できるようにしてもよい。
図5では、輝度降下維持時間Tをユーザーが設定できる場合を示している。具体的には、ユーザーがT、T′、T″のいずれかを選択し、且つどの時間Tを選択しても、一定の輝度Bが保持される制御例を示している。輝度降下維持時間Tを変えることにより、消費電力の低減効果も変わる。ユーザは輝度降下維持時間Tの値そのものを設定する必要はなく、例えば、メニュー画面の設定画面において、「低消費電力効果 小」、「低消費電力効果 中」、「低消費電力効果 大」のいずれかを選択すればよいようにしている。勿論、リモコン送信機19に設けられた専用或いは共用のボタン操作で選択できるようにしてもよい。
なお、上記実施例では、輝度A、輝度B、輝度降下維持時間T、輝度低減率のいずれかをユーザ操作で設定(変更)できる例を示したが、これに限らず、受信装置30の設置場所の明るさを検出する照度センサーを備え、検出された部屋の明るさに基づいて、輝度A、輝度B、輝度降下維持時間T、輝度低減率の少なくとも一つが変更されるように構成してもよい。例えば、部屋が中程度の明るさであると判定されている場合には、図3のF2(或いは、図4のG2、図5のH2)を選択し、明るいと判定されている場合には、図3のF1(或いは、図4のG1、図5のH1)を選択し、暗いと判定されている場合には、図3のF3(或いは、図4G3、図5のH3)を選択すること等が挙げられる。
また、受信装置30は、現在視聴中の番組が映画番組(暗い画像であることが多い)か或いはスポーツ番組(明るい画像であることが多い)かといったことをジャンル情報によって判断することができる。そこで、受信装置30は、前記番組ジャンル情報に基づいて、輝度B、輝度降下維持時間T、輝度低減率の少なくとも一つを変更することとしてもよい。例えば、現在視聴中の番組が映画番組であると判定したときは、暗い画像を更に暗くするのは望ましくないとして輝度Bを高めに設定し(例えば、図4のG1を採用する)、スポーツ番組であると判定したときは、暗い画像にしてもよいとして輝度Bを低めに設定する(例えば、図4のG3を採用する)。また、電源ONからジャンル判定までの間、輝度Aを維持することとしてもよい。勿論、ジャンル情報に基づく輝度制御内容としては、上述したものに限られない。
また、上記実施例では、CRT11の輝度調節機能を利用して輝度低下処理を実行したが、映像処理回路8において映像信号の輝度信号を加工することで表示映像の輝度低下処理を実現してもよいものである。CRT11に代えて液晶パネルを用いる場合、輝度信号を加工しても各画素の遮光量が変化するだけでバックライトの輝度(供給電力)が低下するわけではない。従って、液晶パネルを用いる場合は液晶パネルの輝度調節機能を利用して輝度低下処理を実行するのがよい。その他、プラズマディスプレイやフィールドエミッションディスプレイ等を用いる場合にも本願発明を適用することができる。また、上記実施例ではディスプレイが放送受信装置として構成された場合を例示したが、これに限るものではない。
ここで、ユーザが誤って電源をOFFし、直ちに電源ON操作をすることがある。この場合の電源ON時の輝度は予め設定された輝度Aとしてもよい。その一方、以下のごとく処理を行ってもよい。
例えば、輝度降下維持時間T(例えば、10分間)中において、電源OFF後に直ちに(例えば、3秒以内)電源ONされたときは、輝度低下処理を続行することとしてもよい。具体的には、CPU3が電源OFF時点の輝度値をメモリ13に保持する。そして、再び電源ONされるまでの時間を時間計測部26によって計測する。計測された時間が例えば3秒以内であれば、前記メモリ13から電源OFF時点の輝度値を読み出し、この輝度値を基準に輝度降下傾きを適用して徐々に輝度を低下させればよい。3秒経過しているのであれば、本来の輝度Aを基準に輝度降下傾きを適用すればよい。また、輝度降下維持時間Tの経過後において、電源OFF後に直ちに(例えば、3秒以内)電源ONされたとき、輝度Bを採用することとしてもよい。
この発明の実施形態の放送受信装置として構成されたディスプレイ装置を示したブロック図である。 輝度低下処理を示した説明図である。 輝度低下処理を示した説明図である。 輝度低下処理を示した説明図である。 輝度低下処理を示した説明図である。
符号の説明
1 アンテナ
2 地上波ディジタルチューナ
4 地上波アナログチューナ
5 アナログ映像音声処理部
6 デマルチプレクサ(DEMUX)
7 AVデコーダ
15 OSD回路
18 メインCPU
21 サブCPU
25 輝度信号制御部
26 時間計測部

Claims (9)

  1. 輝度調整機能を備えたディスプレイ装置において、時間経過を測定する手段と、電源オン時の画面を第1輝度で表示し、人間の目の特性上、輝度変化が認識されない程度に設定された輝度低減率及び輝度降下維持時間で輝度を徐々に低下させ、前記輝度降下維持時間後に得られる第2輝度を保持する制御手段と、を備えたことを特徴とするディスプレイ装置。
  2. 請求項1に記載のディスプレイ装置において、第1輝度が可変であり、選択された第1輝度に対して同一の輝度低減率及び輝度降下維持時間が適用されることを特徴とするディスプレイ装置。
  3. 請求項1に記載のディスプレイ装置において、第2輝度が一定とされたことを特徴とするディスプレイ装置。
  4. 請求項1に記載のディスプレイ装置において、前記輝度降下維持時間が一定とされたことを特徴とするディスプレイ装置。
  5. 請求項1に記載のディスプレイ装置において、輝度低減率と輝度降下維持時間と第1輝度と第2輝度の少なくとも一つが変更可能に構成されたことを特徴とするディスプレイ装置。
  6. 請求項1に記載のディスプレイ装置において、ユーザ操作に基づいて、輝度低減率と輝度降下維持時間と第1輝度と第2輝度の少なくとも一つが変更されることを特徴とするディスプレイ装置。
  7. 請求項1に記載のディスプレイ装置において、当該装置の設置場所の明るさを検出するセンサーを備え、検出された明るさに基づいて、輝度低減率と輝度降下維持時間と第1輝度と第2輝度の少なくとも一つが変更されることを特徴とするディスプレイ装置。
  8. 請求項1に記載のディスプレイ装置において、受信した放送を表示する放送受信装置として構成され、受信したディジタル放送波から番組情報を取得し、前記番組情報のなかの番組ジャンル情報に基づいて、輝度低減率と輝度降下維持時間と第2輝度の少なくとも一つが変更されることを特徴とするディスプレイ装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のディスプレイ装置において、電源OFF時点の輝度値をメモリに保持する手段を備え、前記制御手段は、電源OFF時から所定短時間内に再び電源がONされたと判断したときには、第1輝度として電源OFF時点の輝度値を採用して輝度低下処理を続行するように構成されたことを特徴とするディスプレイ装置。
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