JP2005236077A - 電子機器及びその筐体 - Google Patents

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美博 風間
Masahiro Takano
匡弘 高野
Akihiro Tomita
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Abstract

【課題】 外観上シャープなデザインを維持しつつ、ユーザ等の使い勝手に支障をきたさない筐体と、その筐体に回路等を収容した電子機器を提供する。
【解決手段】 本発明の筐体4においては、前面パネル6の第1上面部62に対し、前面部61、第1左側面部63及び第1右側面部64が略直交しておりシャープな形状を実現している。また、本体ケース5は金属板を曲げ加工して形成されてその隅部88が丸みを帯びたR形状となっているが、前面パネル6の角部69が本体ケース5の隅部88よりも外方に突出してこれを覆い隠すように配置されるため、筐体4全体としてシャープなデザインが維持される。また、前面パネル6の後端部に、その角部69から本体ケース5の隅部88に当接する突き当て部70にかけて内方に傾斜するテーパ71が形成され、その角部69の周辺が滑らかにされているため、その使い勝手を良くすることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、内部に回路を収容するための筐体、及びその筐体を備えた電子機器に関する。
一般に、オーディオ機器等の電子機器の筐体は、制御回路や各種スイッチ機構等の機能部品を収容するための箱状の本体ケースと、その本体ケースの前面開口部を覆うように取り付けられる前面パネルとから構成されている(例えば特許文献1)。
この筐体の本体ケースは、一般に、内部の制御回路等から発せられる輻射熱を遮蔽するために金属ケースとなっており、また、前面パネルは、各スイッチ機構の操作部を露出させる複数の孔が設けられた操作面を一体成形するために、樹脂製のパネルとなっている。
ところで、このような筐体のデザインは市場においてその電子機器の売れ行きを大きく左右するため、例えば前面パネルを正面からみたときにシャープになるようなデザインを施すことが行われたりする。図10はこのようなデザインが施されたマイクロコンポの筐体の概略構成を表す分解斜視図である。
同図に示すように、このマイクロコンポの筐体110は、金属板を曲げ加工して構成した側壁を有する箱状の本体ケース120と、その本体ケース120の前面開口部121を閉塞するように取り付けられる樹脂製の前面パネル130とから構成される。本体ケース120は、その4つの角部122が曲げ加工のためにR形状となっているのに対し、前面パネル130は、筐体110の全体が前方からシャープにみえるように、本体ケース120の外形よりもやや大きく、かつその角部132が略直角のエッジ状に形成されている。
図11は前面パネル130の形状を表す説明図であり、同図(A)はその平面図であり、同図(B)はそのD部拡大図である。同図に示す例では、例えば前面パネル130の後端に、デザインの都合上僅かに内方へ小さくなる段差が設けられており、その段差部133の後端面のやや内側にガイド用のリブ134が形成されるとともに、その後端面のリブ134の外側に本体ケース120の先端を当接させる当接面135が形成されている。
図12は本体ケース120と前面パネル130との接続部の構造を表す説明図であり、同図(A)はその接続部の様子を斜め後方からみた部分斜視図であり、同図(B)はそのE方向からみた部分側面図であり、同図(C)はそのF方向からみた部分背面図である。
これらの図に示すように、前面パネル130が本体ケース120の前面開口部121を完全に覆うとともに、その上面部136と側面部137とが略直交するように形成されているため、筐体110全体を前方からみてシャープなデザインが維持される。
特開平8−17177号公報
しかしながら、上述のようにシャープなデザインを維持するために、前面パネル130の後端部には本体ケース120のやや外側で角部138が露出する。このため、筐体110を運搬したり移動させたりする際に、この角部138の大きさによっては作業者又はユーザの身体に傷をつけてしまうことが懸念される。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、外観上シャープなデザインを維持しつつ、ユーザ等の使い勝手に支障をきたさない筐体と、その筐体に回路等を収容した電子機器を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、電子機器の回路を内部に収容する筐体において、少なくとも、前面部と、当該前面部の上端側に連続的に形成され当該前面部と略直交する第1上面部と、前記前面部の左端側と前記第1上面部の左端側とから連続的に形成され各面と略直交する第1左側面部と、前記前面部の右端側と前記第1上面部の右端側とから連続的に形成され各面と略直交する第1右側面部とを有し、前記第1左側面部、前記第1上面部、及び前記第1右側面部の各後端部は、前記前面部と略平行な平面上に配される樹脂製の前面パネルと、金属板の一部が屈曲されることにより形成され、少なくとも、前記前面パネルの第1上面部に平行な第2上面部と、前記第1左側面部に平行な第2左側面部と、前記第1右側面部に平行な第2右側面部とを有し、前記第2上面部、前記第2左側面部、及び前記第2右側面部の各前端部は、前記前面部と略平行な平面上に配され、前記前面パネルの前記第1左側面部、前記第1上面部、及び前記第1右側面部の各後端部に当接されることにより、前記前面パネルと一体となって内部の前記回路を覆うように設けられる金属ケースと、を備え、前記第1左側面部、前記第1上面部、及び前記第1右側面部により形成される前記前面パネルの後端部に形成される角部は、前記第2左側面部、前記第2上面部、及び前記第2右側面部により形成される、前記金属ケースの前記前端部の角部に対向する位置に配される隅部よりも外方に突出し、前記前面パネルの後端部は、前記前面パネルの前記隅部よりも外方に突出する前記角部から、前記金属ケースの隅部に当接する突き当て部にかけて内方に傾斜するテーパが形成されていることを特徴とする筐体が提供される。
このような筐体においては、第1上面部に対して、前面部、第1左側面部、第1右側面部がそれぞれ連続的に略直交してシャープな形状の前面パネルが構成される。一方、金属ケースは金属板の一部を屈曲して形成されるためにその隅部に丸みを有するが、前面パネルの後端部に形成される角部が金属ケースの隅部よりも外方に突出しているため、筐体を前方からみたときには前面パネルによって金属ケースが覆い隠される。その結果、筐体全体として前方からみたときにシャープなデザインが維持される。
そして、前面パネルの後端部には、その角部から金属ケースの隅部に当接する突き当て部にかけて内方に傾斜するテーパが形成されているため、その角部を滑らかにすることができる。
本発明の筐体によれば、前面パネルの第1上面部に対して前面部、第1左側面部、第1右側面部が略直交し、さらに、その前面パネルの角部が金属ケースの隅部よりも外方に突出しているため、筐体全体としてシャープなデザインが維持される。
また、前面パネルの後端部に、その角部から金属ケースの隅部に当接する突き当て部にかけて内方に傾斜するテーパが形成されてその角部周辺が滑らかにされているため、その角部がユーザ等の身体に当たっても傷つけることがなく、その使い勝手を良くすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態は、本発明をマイクロコンポ(電子機器)の筐体に適用したものである。図1は当該マイクロコンポの外観を表す斜視図であり、図2は当該マイクロコンポの装置本体の外観を表す正面図である。
図1に示すように、マイクロコンポ1は、オーディオ処理を行う装置本体2と、その左右両側にそれぞれ配置されて音声出力を行うスピーカ3とから構成されている。
図2に示すように、装置本体2には、コンパクトディスク(CD)の再生が行われるディスクプレーヤ部12、テープカセットの記録再生が行われるカセットプレーヤ部13、内蔵のチューナ部14、装置の動作状態等を表示するディスプレイ部15等が設けられている。
装置本体2を構成する筐体4の操作面には、ディスクプレーヤ部12、カセットプレーヤ部13及びチューナ部14の各種操作を行う複数の操作部が露出して設けられ、筐体4内には、各操作部の操作を検知する複数のスイッチ機構が設けられている。同図の例では、ディスクプレーヤ部12の操作部として、CDを挿入するディスクスロット21に隣接したエジェクトボタン22、再生/一時停止ボタン23及び停止ボタン24が設けられ、カセットプレーヤ部13の操作部として、テープカセットを挿入するカセットデッキ31の近傍の操作面に、エジェクトボタン32、再生ボタン33、停止ボタン34、一時停止ボタン35及び録音ボタン36が設けられている。また、ディスクプレーヤ部12とカセットプレーヤ部13の間の操作面には、チューナ部14の操作部としてチューナ/バンドボタン41が設けられ、全体的な操作部として、ジョグダイヤル42、電源ボタン43、ボリュームダイヤル44、BASS調整ダイヤル45、TREBLE調整ダイヤル46などが設けられている。ここで、ジョグダイヤル42は、ジョグ式スイッチのスイッチ機構を構成する操作部であり、カセットプレーヤ部13の動作モードとなっているときには、早送り/巻き戻し動作を行うように機能し、チューナ部14の動作モードとなっているときには、チューニング周波数の設定動作を行うように機能する。このジョグダイヤル42は、その中立位置から図の時計回り又は反時計回りに所定角度(20〜30°程度)回転操作することによって、早送り/巻き戻し動作の開始及びその送り速度の調整を行うことができ、また、チューニング周波数を連続的に上下させることができるようになっている。
次に、マイクロコンポ1の制御部の電気的構成について説明する。図3は当該電気的構成の概略を表すブロック図である。
同図に示すように、マイクロコンポ1の制御部は、マイコン51を中心に構成されており、電源回路52から供給された電源電圧を受けて動作する。この電源回路52は、ACコンセントプラグから交流電源電圧を取り込み、整流、平滑、DC−DCコンバート処理等を行って所定の直流動作電源電圧を生成して各部に出力する。
マイコン51は、上述した各種ボタンや各種ダイヤル等からなる操作部53からの入力に従って所定の動作プログラムに基づいた演算処理を行い、ディスクプレーヤ部12、カセットプレーヤ部13及びチューナ部14等に制御信号を出力する。各部の動作状態は、マイコン51から表示データを受け取った表示ドライバ59がドライブ信号を出力することでディスプレイ部15に表示される。
ディスクプレーヤ部12のディスクドライブ54(メカデッキ)は、ディスクスロット21に挿入されたCDをスピンドルモータにより回転駆動させ、同時にディスク記録面にレーザ照射を行って、その反射光情報から得られる再生データ(再生RF信号)を出力する。
ディスクドライブ54から出力された再生データは、再生デコード部55でEFM復調処理、エラー検出/訂正処理等が施されてデジタル音声信号となり、さらにD/A変換されてL,Rの2チャンネルのアナログ音声信号として出力される。出力されたアナログ音声信号はファンクション切換部56に出力される。
チューナ部14は、図示しないアンテナから取り込まれたAM/FMの受信放送電波に、同調、中間周波増幅、検波等の処理を行って受信音声信号を出力する。出力された受信音声信号はファンクション切換部56に出力される。
カセットプレーヤ部13のカセットデッキ31にカセットテープが挿入されると、録音/再生回路57が、その録音、再生等の処理を実行する。録音/再生回路57から出力された再生信号はファンクション切換部56に出力される。
ファンクション切換部56は、マイコン51からの指令信号に基づいて、ディスクプレーヤ部12、カセットプレーヤ部13及びチューナ部14のいずれかの動作モードへの切換処理を行い、その動作モードの音声信号をオーディオ処理部58に出力する。オーディオ処理部58に入力された音声信号は、ここで増幅、イコライジング処理等が行われ、スピーカ3を介して音声として出力される。
次に、本実施の形態の装置本体を構成する筐体の構造について説明する。図4は筐体の概略構成を表す分解斜視図であり、図5は筐体を構成する前面パネルの斜め後方からみた概略構成を表す斜視図である。
図4に示すように、装置本体2の筐体4は、制御回路等の各種機能部品を収容する箱状の本体ケース5と、その前面開口部を閉塞するように取り付けられる樹脂製の前面パネル6とから構成されている。
前面パネル6は、樹脂材を一体成形することにより形成され、図4及び図5に示すように、上記各種ボタンや各種ダイヤルをその操作面に露出させる複数の孔を有する前面部61と、前面部61の上端側に連続的に形成され、前面部61と略直交する第1上面部62と、前面部61の左端側と第1上面部62の左端側とから連続的に形成され各面と略直交する第1左側面部63と、前面部61の右端側と第1上面部62の右端側とから連続的に形成され各面と略直交する第1右側面部64と、前面部61,第1左側面部63及び第1右側面部64の各下端側から連続的に形成され各面と略直交する第1底面部65とを有する。このように、前面部61に対して第1上面部62,第1左側面部63及び第1右側面部64が略直交するように形成されているため、各面の接続部がシャープなデザインに構成されている。
図6は前面パネル6の構造を表す説明図であり、同図(A)は前面パネル6の上半部の構造を表す背面図であり、同図(B)はそのA部拡大図である。また、図7は前面パネル6の構造を表す説明図であり、同図(A)は前面パネル6の平面図であり、同図(B)はそのB部拡大図である。
これらの図に示すように、第1上面部62、第1左側面部63、及び第1右側面部64の各後端部には、僅かに内方へ小さくなる段差が設けられており、その段差部66の後端面のやや内側にガイド用のリブ67が形成されるとともに、その後端面のリブ67の外側に本体ケース5の先端を当接させる当接面68が形成されている。すなわち、前面パネル6は本体ケース5よりも大きくなっており、この当接面68は前面部61と略平行な平面上に配され、その当接面68の外形線68aが本体ケース5の前端部の外周縁の形状(図6(B)中に二点差線で示す)にほぼ一致するように構成されている。
第1左側面部63、第1上面部62、及び第1右側面部64により形成される前面パネルの後端部に形成される角部69は、本体ケース5が当接した際にその角部69に対向する位置に配される本体ケース5の隅部88よりも外方に突出し、前面パネル6の後端部には、その角部69から本体ケース5の隅部88に当接する突き当て部70にかけて内方に傾斜するテーパ71が形成されている。
このテーパ71は、角部69の先端から突き当て部70にかけて形成される第1テーパ部73と、その第1テーパ部73の両側で角部69の周辺から突き当て部70周辺にかけて形成される第2テーパ部74とから形成されている。第1テーパ部73は、円錐の側面のように形成され、その円弧状を呈する縦断面(当接面68に平行な断面)の外形線の曲率半径が、角部69から突き当て部70にかけて(つまり後方に向かって)徐々に大きくなり、その突き当て部70における曲率半径が本体ケース5の隅部88の曲率半径に略一致するように形成されている。一方、第2テーパ部74は、段差部66の当接面68の外周縁に向かって一定の角度で傾斜するように形成されている。
一方、本体ケース5は、図4に示すように、上記前面パネル6の第1上面部62に平行な第2上面部82と、第1左側面部63に平行な第2左側面部83と、第1右側面部64に平行な第2右側面部84と、第1底面部65に平行な第2底面部85と、前面部61に平行な背面部86とを有する。この本体ケース5は、例えば長板状の金属板の数箇所を曲げ加工してその端部を溶接するなどして第2上面部82、第2左側面部83、第2右側面部84及び第2底面部85を形成し、このとき形成された枠体の後端部に板状の背面部86を溶接などにより接合して形成される。
これら第2上面部82、第2左側面部83、第2右側面部84及び第2底面部85の各前端部は、前面パネル6の前面部61と略平行な平面上に配され、前面パネル6の第1上面部62、第1左側面部63、第1右側面部64及び第1底面部65の各後端部に当接されることにより、前面パネル6と一体となって内部の回路を覆うように設けられる。このとき、前面パネル6が本体ケース5の前面開口部87を完全に覆うため、筐体4全体の前方からみてシャープなデザインが維持される。
次に、前面パネル6の製造方法の主要部について説明する。図8は前面パネル6の射出成形工程の様子を表す説明図であり、同図(A)は射出成形用金型において前面パネル6の主要部が位置する断面の構成図であり、同図(B)はそのC部拡大図である。
前面パネル6は、予め作製された射出成形用金型90に樹脂材を充填させて成形される。同図(A)に示すように、この射出成形用金型90は、前面パネル6の前面側を形成するための第1金型91と、前面パネル6の背面側を形成する第2金型92とから構成され、第1金型91には射出用孔93が貫通して形成されている。そして、この射出用孔93を介して、外部から導入した樹脂材を第1金型91と第2金型92とにより囲まれるチャンバに充填できるように構成されている。
同図(B)に示すように、第2金型92の成形面は、上述した前面パネル6のテーパ71を形成するためにこれと相補形状になっており、第1金型91と第2金型92とのパーティングライン94(金型の接触面)が、図中点線にて示す平面上にある前面パネル6と本体ケース5との接触面から離れた位置に設定されている。すなわち、第2金型92は、パーティングライン94から第1金型91と離れる側に内方に傾斜するテーパ面成形部95と、そのテーパ面成形部95の先端に連続してパーティングライン94に平行な当接面形成部96とを有する。このテーパ面成形部95によりテーパ71が形成され、当接面形成部96により当接面68が形成される。さらに、当接面形成部96の内側には、上述したガイド用のリブ67を形成するためのリブ形成溝97を有する。
そして、同図(A)に示すように、このように構成された第1金型91と第2金型92とを組み付けて構成した射出成形用金型90に対し、射出用孔93を介して樹脂材を射出することによって前面パネル6の概形を形成できるようになっている。
以上に説明したように、本実施の形態のマイクロコンポ1の筐体4においては、前面パネル6の第1上面部62に対し、前面部61、第1左側面部63及び第1右側面部64が略直交しておりシャープな形状を実現している。また、本体ケース5は金属板を曲げ加工して形成されるためにその隅部88が丸みを帯びたR形状となっているが、前面パネル6の角部69が本体ケース5の隅部88よりも外方に突出してこれを覆い隠すように配置されるため、筐体4全体としてシャープなデザインが維持される。
また、前面パネル6の後端部に、その角部69から本体ケース5の隅部88に当接する突き当て部70にかけて内方に傾斜するテーパ71が形成され、その角部69の周辺が滑らかにされているため、ユーザ等の身体に当たっても傷つけることがなく、その使い勝手を良くすることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はその特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内での変化変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記実施の形態では、テーパ71を前面パネル6の角部69周辺の小さな範囲にのみ形成した例を示したが、そのテーパ71を前面パネル6の後端の周囲に沿って大きな範囲で連続的に形成し、そのテーパ71と、少なくとも前面パネル6の第1上面部62、第1左側面部63及び第1右側面部64と、本体ケース5の第2上面部82、第2左側面部83及び第2右側面部84とが、略連続的な平面を形成するように構成してもよい。
また、上記実施の形態では、テーパ71を、円錐形状の第1テーパ部73と、その第1テーパ部73の両側のフラット形状の第2テーパ部74とから構成した例を示したが、それ以外のテーパ形状に形成することも可能である。図9はそのテーパの他の構成例を表す説明図であり、図9(A)は図6(B)に相当する拡大図であり、図9(B)はこのテーパを有する前面パネルと本体ケースとの接続部の様子を表す部分側面図である。
これらの図に示すように、この前面パネルの段差部211の隅部212を直角な形状とし、その前面パネル206の角部69から本体ケース5の隅部88に当接する突き当て部270にかけて内方に傾斜するテーパ271を形成してもよい。同図の例では、テーパ271が、平面状の第1テーパ部273及び第2テーパ部274から構成され、これら第1テーパ部273及び第2テーパ部274によって角錐の隣接する2辺の一部が構成されるような形状になっている。
また、上記実施の形態では、本体ケース5を、長板状の金属板の数箇所を曲げ加工して第2上面部82、第2左側面部83、第2右側面部84及び第2底面部85を一体的に形成した例を示したが、例えば長板状の金属板をコ字状に曲げ加工して第2上面部、第2左側面部及び第2右側面部を成形し、これを別途平板状のシャーシとして形成した第2底面部に接合するようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、本発明の筐体が適用される電子機器としてマイクロコンポを例に挙げたが、その他のオーディオ機器やコンピュータ機器など、シャープな形状の前面パネルと金属板を曲げ成形した本体ケースとを備えた筐体が用いられる電子機器であれば、同様に適用できることはもちろんである。
第1の実施の形態にかかる筐体を備えた電子機器の外観を表す斜視図である。 電子機器の装置本体の外観を表す正面図である。 電子機器の電気的構成を表すブロック図である。 筐体の概略構成を表す分解斜視図である。 筐体を構成する前面パネルの斜め後方からみた概略構成を表す斜視図である。 前面パネルの構造を表す説明図である。 前面パネルの構造を表す説明図である。 前面パネルの射出成形工程の様子を表す説明図である。 テーパの他の構成例を表す説明図である。 従来の電子機器の筐体の概略構成を表す分解斜視図である。 従来の前面パネルの形状を表す説明図である。 従来の本体ケースと前面パネルとの接続部の構造を表す説明図である。
符号の説明
1……マイクロコンポ、4……筐体、5……本体ケース、6,206……前面パネル、51……マイコン、53……操作部、61……前面部、62……第1上面部、63……第1左側面部、64……第1右側面部、65……第1底面部、66,211……段差部、67……リブ、68……当接面、69……角部、70,270……突き当て部、71,271……テーパ、82……第2上面部、83……第2左側面部、84……第2右側面部、85……第2底面部、86……背面部、87……前面開口部、88……隅部、90……射出成形用金型、94……パーティングライン、95……テーパ面成形部、96……当接面形成部、97……リブ形成溝

Claims (12)

  1. 電子機器の回路を内部に収容する筐体において、
    少なくとも、前面部と、当該前面部の上端側に連続的に形成され当該前面部と略直交する第1上面部と、前記前面部の左端側と前記第1上面部の左端側とから連続的に形成され各面と略直交する第1左側面部と、前記前面部の右端側と前記第1上面部の右端側とから連続的に形成され各面と略直交する第1右側面部とを有し、前記第1左側面部、前記第1上面部、及び前記第1右側面部の各後端部は、前記前面部と略平行な平面上に配される樹脂製の前面パネルと、
    金属板の一部が屈曲されることにより形成され、少なくとも、前記前面パネルの第1上面部に平行な第2上面部と、前記第1左側面部に平行な第2左側面部と、前記第1右側面部に平行な第2右側面部とを有し、前記第2上面部、前記第2左側面部、及び前記第2右側面部の各前端部は、前記前面部と略平行な平面上に配され、前記前面パネルの前記第1左側面部、前記第1上面部、及び前記第1右側面部の各後端部に当接されることにより、前記前面パネルと一体となって内部の前記回路を覆うように設けられる金属ケースと、
    を備え、
    前記第1左側面部、前記第1上面部、及び前記第1右側面部により形成される前記前面パネルの後端部に形成される角部は、前記第2左側面部、前記第2上面部、及び前記第2右側面部により形成される、前記金属ケースの前記前端部の角部に対向する位置に配される隅部よりも外方に突出し、前記前面パネルの後端部は、前記前面パネルの前記隅部よりも外方に突出する前記角部から、前記金属ケースの隅部に当接する突き当て部にかけて内方に傾斜するテーパが形成されていることを特徴とする筐体。
  2. 前記前面パネルの後端部の角部に形成される前記テーパは、角錐形状であることを特徴とする請求項1記載の筐体。
  3. 前記前面パネルの後端部の角部に形成される前記テーパは、円錐形状であることを特徴とする請求項1記載の筐体。
  4. 前記前面パネルの後端部の角部に形成される前記テーパは、前記角部から前記突き当て部にかけて曲率半径が徐々に大きくなるように形成されることを特徴とする請求項3記載の筐体。
  5. 前記テーパの前記突き当て部における曲率半径は、前記金属ケースの隅部の曲率半径に略一致していることを特徴とする請求項4記載の筐体。
  6. 前記第1上面部、前記第1左側面部、及び前記第1右側面部と、前記テーパと、前記第2上面部、前記第2左側面部、及び前記第2右側面部とが、略連続的な平面を形成していることを特徴とする請求項1記載の筐体。
  7. 回路と、
    少なくとも、前面部と、当該前面部の上端側に連続的に形成され当該前面部と略直交する第1上面部と、前記前面部の左端側と前記第1上面部の左端側とから連続的に形成され各面と略直交する第1左側面部と、前記前面部の右端側と前記第1上面部の右端側とから連続的に形成され各面と略直交する第1右側面部とを有し、前記第1左側面部、前記第1上面部、及び前記第1右側面部の各後端部は、前記前面部と略平行な平面上に配される樹脂製の前面パネルと、金属板の一部が屈曲されることにより形成され、少なくとも、前記前面パネルの第1上面部に平行な第2上面部と、前記第1左側面部に平行な第2左側面部と、前記第1右側面部に平行な第2右側面部とを有し、前記第2上面部、前記第2左側面部、及び前記第2右側面部の各前端部は、前記前面部と略平行な平面上に配され、前記前面パネルの前記第1左側面部、前記第1上面部、及び前記第1右側面部の各後端部に当接されることにより、前記前面パネルと一体となって内部の前記回路を覆うように設けられる金属ケースと、を備え、前記第1左側面部、前記第1上面部、及び前記第1右側面部により形成される前記前面パネルの後端部に形成される角部は、前記第2左側面部、前記第2上面部、及び前記第2右側面部により形成される、前記金属ケースの前記前端部の角部に対向する位置に配される隅部よりも外方に突出し、前記前面パネルの後端部は、前記前面パネルの前記隅部よりも外方に突出する前記角部から、前記金属ケースの隅部に当接する突き当て部にかけて内方に傾斜するテーパが形成されていることを特徴とする筐体と、
    を備える電子機器。
  8. 前記前面パネルの後端部の角部に形成される前記テーパは角錐形状であることを特徴とする請求項7記載の電子機器。
  9. 前記前面パネルの後端部の角部に形成される前記テーパは円錐形状であることを特徴とする請求項7記載の電子機器。
  10. 前記前面パネルの後端部の角部に形成される前記テーパは前記角部から前記突き当て部にかけて曲率半径が徐々に大きくなるように形成されることを特徴とする請求項9記載の電子機器。
  11. 前記テーパの前記突き当て部における曲率半径は、前記金属ケースの隅部の曲率半径に略一致していることを特徴とする請求項10記載の電子機器。
  12. 前記第1上面部、前記第1左側面部、及び前記第1右側面部と、前記テーパと、前記第2上面部、前記第2左側面部、及び前記第2右側面部とが、略連続的な平面を形成していることを特徴とする請求項7記載の電子機器。
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