JP2005235283A - 磁気テープの駆動装置および駆動方法 - Google Patents

磁気テープの駆動装置および駆動方法 Download PDF

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孝之 橋本
Norihiko Yamazaki
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Abstract

【課題】 磁気テープの駆動装置において、磁気テープ1を挟んで走行させるキャプスタン、ピンチローラ等の機械部品を不要とし、且つ安定走行させる。
【解決手段】 外周面に磁気テープ1が当接されるテープ駆動ドラム21の下部に、中心部にモータ24の回転軸が固着されたスピンドル回転部22を連結固定し、前記ドラム21の外周面に吸引口、排気口として作用する連通口26を複数個穿設し、連通口26と前記回転部22の下端面の間を連通する連通手段27、28を設け、前記回転部22の下端面に対向して、吸引領域と排気領域が区分して形成された吸引排気弁ユニット29を配設し、前記ドラム21を回転させながら、吸引領域、連通手段28、27および連通口26を介して吸引することにより磁気テープ1を吸着し、排気領域、連通手段28、27および連通口26を介して排気させて、磁気テープ1に空気を吹き付けて磁気テープ1を引き離す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電磁変換特性評価装置や、磁気記録テープシステムに用いられる磁気テープの駆動装置および駆動方法に関する。
電磁変換特性評価装置や磁気記録テープシステムにおいて、規則正しい等間隔の記録パターンテープを作成するには、磁気テープ(以下、単にテープと称することもある)を一定の速度で走行させなければならない。
従来のテープ走行駆動系はキャプスタンとピンチローラを用いてテープを挟み込んで走行させていた。従ってテープの走行精度は、回転軸の仕上げ、ベアリング等の直径の加工精度とテープを挟み込む圧接力、回転軸の摩擦、テープのスリップ、駆動モータ(キャプスタンモータ)の回転精度等で決定される。
図11は従来の電磁変換特性評価装置の一例を示し、磁気テープ1は供給リール2から送り出され、テープガイド3、テンション調整機構4を経由して記録ヘッド5に到達し、ここで記録が行われる。その後テープ走行により、記録された部分が再生ヘッド6を通過し再生アンプ7により増幅され再生信号を得る。
磁気テープ1はキャプスタン8とピンチローラー9に挟まれた状態でキャプスタンモータ10の回転速度に応じたテープ走行速度でテンション調整機構4を介してリール11に巻き取られる。図中、12は記録アンプ、13は速度測定器、14はピンチローラ加圧調整機構である。
尚、テープ安定走行の性能向上に関する各種方式は、次の特許文献1〜5に示すものが提案されている。
特開平7−57343号公報 特開平7−121938号公報 特開平11−120650号公報 特開2001−319392号公報 実開平6−52033号公報
図12は、例えば図11の装置により磁気テープに記録された磁気パターンを表している。図12において、テープ走行速度が一定でない状態で時間軸が等間隔の信号を記録しても、テープ上の記録パターンは等間隔にはならず不規則な長短に描かれる。その為、現状より更に記録密度を上げる事は困難である。
また図13は、図11の記録ヘッド5で等間隔の信号、例えば10.00MHzを記録してから再生ヘッド6で検出しスペクトラムアナライザに表示させた図である。図13において、記録した10.00MHzの波形SRよりも周波数が低い波形SPLと周波数が高い波形SPHが観察される。この様に限りなく等間隔の周波数精度が高い信号を記録しても、キャプスタンモータ10の速度変動VM、キャプスタン8とピンチローラ9のすべり具合、摩擦、回転軸の仕上げ精度、テンションの増減等によって走行ムラが発生する為に、再生信号は速度変動分を含んでしまい等間隔の波形が得られない。
図14は図11のキャプスタンモータ10の回転速度変動VMとテープ速度の変動VTの比較図である。図14において、モータの回転速度変動VMに対して実際のテープ速度VTは追従していない。そしてキャプスタンモータ10の回転精度が良い場合でもその性能は発揮できない為 更なる高密度記録の評価に支障をきたす。
また、従来から使用されているサクションロールは、シート状の物を挟み込むこと無く吸着、駆動はできるものの、送り方向に対しては、巻き取り側から剥離する為の力によって、テープへ不要な引っ張り力がかかることになる。
また、特許文献1には軸表面を硬質金属膜を形成する方法が、特許文献2にはダイヤモンドを接着する方法が各々記載されている。また、特許文献3には、時間軸が正確な基準信号をテープに記録してからその信号を再生しその信号から時間を計算し、基準時間とのずれをサーボモータで回転数を増減してテープ速度を修正する方法が記載されている。また、特許文献4にはキャプスタンの回転数を測定しモーターの速度を増減する方法が、特許文献5にはロータリーエンコーダーを取り付けてずれを検出する方法が各々記載されている。
しかし前記いずれの方法も、駆動源のモーター以降の後処理であり、キャプスタンとピンチローラー間のすべりが無視できずモーター本来の回転精度(性能)を発揮していない。また測定するテープはキャプスタンとピンチローラに挟みこまれて走行するので磁性面が損傷、歪曲、あるいは磁性材が欠落しそこから得るデータは信頼性に欠ける。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものでその目的は、磁気テープを挟み込んで走行させるキャプスタン、ピンチローラ等の機械部品を用いなくても一定速度で走行させることができる磁気テープの駆動装置および駆動方法を提供することにある。
本発明の磁気テープの駆動装置は、外周面に磁気テープが当接される円筒部を一端側に有し、該円筒部の軸心を中心として回転可能に構成された回転筒体と、前記円筒部の外周面に設けられた複数の連通口と前記回転筒体の他端面とを結ぶ連通手段と、前記回転筒体の他端面に対向して配設され、所定の吸引手段によって吸引される吸引領域と、所定の排気手段によって排気される排気領域とを有した吸排部とを備えたことを特徴としている。
また前記吸引領域は、磁気テープを所定抱き角で前記円筒部の外周面に当接させたときの磁気テープ当接領域に相当する範囲に形成され、前記排気領域は、前記磁気テープ当接領域の巻き取り側端から所定範囲の磁気テープ非当接領域に相当する範囲に形成されていることを特徴としている。
また前記吸引領域および/又は排気領域は、設定変更可能に形成されていることを特徴としている。
また前記連通手段は、前記吸引領域に対向する部位の連通手段が吸引用穴として形成され、前記排気領域に対向する部位の連通手段が排気用穴として形成されていることを特徴としている。
また前記1つの吸引用穴および1つの排気用穴の各連通口側端部は1つの連通口に連通されていることを特徴としている。
また前記吸引領域および/又は排気領域は、吸排部に固定して設けられ、該各領域の所定範囲を遮蔽する手段を有していることを特徴としている。
また前記吸引領域および/又は排気領域は、前記回転筒体の他端面に沿って移動可能に設けられていることを特徴としている。
また前記円筒部はスピンドルモータにより回転されるドラムで構成されていることを特徴としている。
また、本発明の磁気テープの駆動方法は、外周面に磁気テープが当接される円筒部を一端側に有し、該円筒部の軸心を中心として回転可能に構成された回転筒体と、前記円筒部の外周面に設けられた複数の連通口と前記回転筒体の他端面とを結ぶ連通手段と、前記回転筒体の他端面に対向して配設された吸引領域および排気領域を有した吸排部とを備え、前記吸引領域を、磁気テープを所定抱き角で前記円筒部の外周面に当接させたときの磁気テープ当接領域に相当する範囲に設定し、前記排気領域を、前記磁気テープ当接領域の巻き取り側端から所定範囲の磁気テープ非当接領域に相当する範囲に設定し、前記回転筒体の円筒部外周に、所定抱き角で磁気テープを巻き付け、前記回転筒体を所定速度で回転させ、所定の吸引手段によって、前記吸引領域、連通手段および連通口を介して、前記円筒部外周面の磁気テープ当接領域の磁気テープを吸引し、所定の排気手段によって、前記排気領域、連通手段および連通口を介して排気して、前記磁気テープ当接領域の巻き取り側端の磁気テープを引き離すことを特徴としている。
前記磁気テープの駆動装置において、回転筒体の円筒部外周に、磁気テープを、その非磁性層面が当接するように所定抱き角で巻き付け、所定の駆動手段、例えばスピンドルモータによって回転筒体を回転駆動させる。
回転筒体の連通手段と、吸排部は対向配設されているため、所定の吸引手段による吸引力によって、円筒部外周面の連通口、連通手段および吸引領域を介して吸引が行われる。このとき前記吸引領域は、磁気テープ当接領域に相当する範囲に形成されているため、該当接領域の磁気テープが前記円筒部外周面に吸着しながら、円筒部の回転にともなって走行する。
また所定の排気手段による排気力によって、排気領域、連通手段および円筒部外周面の連通口を介して排気が行われる。このとき排気領域は、磁気テープ当接領域の巻き取り側端から所定範囲の磁気テープ非当接領域に相当する範囲に形成されているため、排出された気体が、磁気テープ当接領域の巻き取り側端の磁気テープの非磁性面に吹き出され、磁性テープは容易に円筒部外周面から引き離される。
このように、回転筒体の回転中は常に、前記吸引領域、すなわち円筒部外周面の磁気テープ当接領域が吸引されるとともに、前記排気領域、すなわち磁気テープ当接領域の巻き取り側端から所定範囲の磁気テープ非当接領域が排気されるので、回転筒体の円筒部の回転速度に同期して磁気テープが走行される。
したがって、駆動手段、例えばスピンドルモータの回転速度に対して実際のテープ速度は正確に追従する。
(1)モータ(駆動手段)に直結した回転筒体により磁気テープを直接駆動走行させることができるので、モータからの伝達損失が無く、モータの回転速度に対して実際のテープ速度は正確に追従する。
(2)回転筒体の円筒部外周から磁気テープを剥離するための剥離テンションが不要となり、で極めて小さな張力で走行させる事ができ、磁気テープにダメージを与えることがない。
(3)テープ剥離を排気で行っているので、円筒部に磁気テープが巻きつく事がない為、より強い真空で吸着力を増す事ができる。
(4)キャプスタン、ピンチローラーを用いないので、磁気テープの磁性面に機械部品が接触せず、磁気テープにダメージを与えることがない。
(5)構成部品が少ないため信頼性が著しく向上する。
(6)一定速度にする為のテープ速度からのサーボが不要であるため、回路を簡略化することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。高密度薄層テープにおいては、高速、低張力でありその評価においても低張力が重要となっている。また一定の速度で走行させなければならない。本実施形態例は、従来のテープ走行系のキャプスタンとピンチローラーを削除し、モータ本来の性能を発揮させる為に、モータに付けたドラム(円筒部)で磁気テープを直接駆動する事を特徴としている。これによって磁気テープはドラム外周に吸着されて安定走行する。
図1は本実施形態例の全体構成を示しており、21は、外周面に磁気テープ1が当接される円筒形のテープ駆動ドラム(円筒部)である。テープ駆動ドラム21の下側端面にはスピンドル回転部22(回転筒体)の上側端面が連結固定され、該スピンドル回転部22の下側端面に対向してスピンドル固定部23が配設されている。
スピンドル固定部23の下部には駆動手段であるモータ24および回転速度検出用のロータリエンコーダ25が配設されている。モータ24の軸スピンドル固定部23の中心部に固着されている。
テープ駆動ドラム21の外周面には、後述する吸引口、排気口としての連通口26が複数個穿設されている。テープ駆動ドラム21の内部であって、複数の連通口26とテープ駆動ドラム21の下側端面(底面)との間には、後述する連通路としての連通手段27が設けられている。スピンドル回転部22の内部であって、両端面の間には、後述する吸引用穴、排気用穴としての連通手段28が設けられている。前記連通手段27と連通手段28は互いに連通する位置に設けられている。
前記スピンドル固定部23の内部の、前記連通手段28に対向する部位には後述する吸引排気弁ユニット(吸排部)29が設けられている。
前記テープ駆動ドラム21は図2に示すように、その外周面には複数の吸引口26a(連通口)および排気口26b(連通口)が穿設され、吸引口26aとドラム底面の間は吸引用連通路27a(連通手段)により貫通され、排気口26bとドラム底面の間は排気用連通路27b(連通手段)により貫通されている。
吸引用連通路27aは、吸引口26aからドラム底面に沿って所定距離中心側に延設された後、ドラム底面側に屈曲した形状に形成されている。排気用連通路27bは、排気口26bからドラム底面に沿って、吸引用連通路27aよりも長い距離中心側に延設された後、ドラム底面側に屈曲した形状に形成されている。
テープ駆動ドラム21の外周面、すなわち吸引口26aからの真空吸着により磁気テープ1が吸着する面は、平滑に仕上げられている。
図1のスピンドル回転部22およびスピンドル固定部23は図3のように構成されている。図3において、スピンドル回転部22の内部の外周近傍には軸方向に沿った複数の吸引用穴28a(連通手段)が貫通され、該吸引用穴28aよりも内周には軸方向に沿った複数の排気用穴28b(連通手段)が貫通されている。
スピンドル回転部22の上側端面と図2のテープ駆動ドラム21は、吸引用穴28aおよび吸引用連通路27aが連通するように、排気用穴28bおよび排気用連通路27bが連通するように、各々連結固定されている。
スピンドル固定部23の中心部には、スピンドル回転部22の底面中心部に固着されるモータ軸24aが回転自在に貫通されている。
スピンドル固定部23の、スピンドル回転部22内の吸引用穴28aに対向する部位には、吸引排気弁ユニット29を構成する、扇型の空洞領域を形成した吸引室29a(吸引領域)が設けられている。
スピンドル固定部23の、スピンドル回転部22内の排気用穴28bに対向する部位には、吸引排気弁ユニット29を構成する、扇型の空洞領域を形成した排気室29b(排気領域)が設けられている。
前記吸引室29aには吸引用配管30aの一端が接続され、前記排気室29bには排気用配管30bの一端が接続され、それら配管30a、30bの各他端は、外部に設けられた所定の吸引、排気手段(図示省略)に接続されている。
本実施形態例は、前記所定の吸引手段によりテープ駆動ドラム21の吸引口26aを吸引することにより、テープ駆動ドラム21の外周面に当接された磁気テープを吸着させ、前記所定の排気手段によりテープ駆動ドラム21の排気口26bを排気することにより、前記当接された磁気テープを引き離すものであるが、テープ駆動ドラム21の外周面の吸引範囲、排気範囲は、吸引排気弁ユニット29の吸引室29a、排気室29bによって決定している。
すなわち、モータ24によってテープ駆動ドラム21およびスピンドル回転部22を回転させている状態で、テープ駆動ドラム21の吸引口26aに連通する吸引用穴28aは、吸引室29aに対向する位置に回転移動してきたときに吸引され、それ以外の位置ではスピンドル固定部23の上部端板23Uによって吸引用穴28aが閉じられるため吸引は停止する。
また、テープ駆動ドラム21の排気口26bに連通する排気用穴28bは、排気室29bに対向する位置に回転移動してきたときに排気され、それ以外の位置ではスピンドル固定部23の上部端板23Uによって排気用穴28bが閉じられるため排気は停止する。
このため所定の吸引手段、排気手段は、その吸引力、排気力および吸引、排気のタイミングを制御する必要はなく、常時一定に駆動させておけば良い。
次に上記のように構成された装置を、電磁変換特性評価装置に適用した実施例を図4とともに説明する。図4において、図2および図11と同一部分は同一符号をもって示しており、本発明の磁気テープの駆動装置はテープ駆動ドラム21のみを図示し、他の部分は図示省略している。
磁気テープ1は供給リール2から送り出し、巻き取りは巻き取りリール11で行う。磁気テープ1は供給リール2からテンション調整機構41を経由して記録ヘッド42で記録され、その後再生ヘッド43で再生する。記録ヘッド42は例えばインダクティブを使用する。再生ヘッド43はMRヘッド(磁気抵抗効果型ヘッド)あるいは、GMRヘッドを配置して再生専用とするが、これはインダクティブの再生ヘッドでも構わない。
磁気テープ1は、本実施例では再生ヘッド43と巻き取りリール11の間の位置において、テープ駆動ドラム21の外周面に裏面(非磁性面)が当接するように所定抱き角で巻き付けられている。図中、44は幅方向テープガイド、45はテンション用吸引装置である。
図1〜図4において、いまテープ駆動ドラム21の回転出発点をA点とし、そのA点を回転角度0°とした場合、吸引領域、すなわち図3の吸引室29aの領域は、磁気テープ1がテープ駆動ドラム21に当接する範囲(抱き角で決定される範囲)、すなわち135°〜270°の範囲に設定されている。
また排気領域、すなわち図3の排気室29bの領域は、磁気テープ当接領域の巻き取り側端から所定範囲の磁気テープ非当接領域の範囲、すなわち270°〜315°の範囲に設定されている。
したがってテープ駆動ドラム21が右回転し135°の位置に達すると、吸引用配管30a、吸引室29a、吸引用穴28aおよび吸引用連通路27aを介して吸引が働き、磁気テープ1は吸引口26aに吸着し固定される。更に右回転するに従い磁気テープ1が移動(走行)する。
テープ駆動ドラム21が磁気テープ1を吸着しながら270°の点に達すると吸引が停止し、排気用配管30b、排気室29b、排気用穴28bおよび排気用連通路27bを介して排気が働く。すると排気口26bから空気が排気されて磁気テープ1の裏面(非磁性面)に当たり、その圧力により磁気テープ1はテープ駆動ドラム21の外周面から引き離される。
このように吸引と排気が順次繰り返し行われることにより磁気テープ1は送り続けられ、巻き取り側のテンション調整機構41を通って巻き取りリール11に巻き取られる。
図5は本実施例における吸引、排気のタイミングを示している。吸引は、テープ駆動ドラム21の回転角度に同期して吸引領域50aの135°付近で始まり270°付近で終了する。排気は、排気領域50bの270°付近で始まり315°付近で終了する。磁気テープ1はドラムに吸着して走行し、その速度精度はテープ駆動ドラム21を駆動するモータ24の回転精度に依存する。
図6は、本発明の装置によって磁気テープ1に記録された磁気パターンを示しており、テープ走行速度が一定となるため、時間軸が等間隔の信号を記録した場合に、記録パターンは等間隔となる。
図7は、本発明の装置を用いて、等間隔で規則的な周波数精度が高い信号、例えば、10.00MHzを記録して再生したスペクトラムアナライザーの波形である。図7によれば、波形の裾野が広がらず周波数変動も無く単一周波数の波形Sが得られることがわかる。
図8は、本発明の装置を用いた場合の、ドラム駆動用のモータ24の回転速度変動VMとテープの速度変動VTの比較図である。図8によれば、モータの速度変動VMと同等の速度変動でテープが走行していることがわかる。これはモータ24の回転精度が維持されたままテープ走行速度に転写されたものであり、これにより高密度記録の評価が可能になった。
本発明の吸引領域である吸引室29aおよび排気領域である排気室29bは、その領域範囲を任意に設定変更することができ、例えばテープ駆動ドラム21への磁気テープの抱き角に応じて設定するものである。
例えば図9のように、略180°の範囲で形成した吸引室29aaをスピンドル固定部23内に固設しておき、上部端板23Uにスライド可能に取り付けた蓋60によって吸引室29aの上部開口面を遮蔽、又は開放することによって、吸引領域の範囲を設定する。
前記蓋60は、図9のように上下2段に構成し、下側のみがスライドするものであっても良いし、また単体で構成しそれ自身をスライドさせるものであっても良い。
また前記蓋60の代わりに、吸引室29aaを所定円周長さで縦方向に切断した形状の遮蔽部材を吸引領域の設定範囲に応じて吸引室29aa内に埋め込むように構成しても良い。
尚図9は吸引領域についての応用例であるが、これは排気領域についても同様である。
さらに、スピンドル固定部23内に配設する吸引室(排気室)をスピンドル回転部22の下端面に沿って移動可能に取り付け、任意に移動することによって吸引領域、排気領域を設定変更しても良い。
また本発明の円筒部であるテープ駆動ドラムは、例えば図10の71に示すように、磁気テープが当接する外周面に設ける吸引口と排気口(連通口)を共通とし、1つの吸引用連通路27aと1つの排気用連通路27bを1つの吸排気口26abに連通させて構成しても良い。このように構成すれば、連通口の個数が少なくて済み円筒部の製作コストが低減する。
尚テープ駆動ドラム21、71(円筒部)は円筒形状であるが、スピンドル回転部22(回転筒体)の外形状は、円筒形に限らず他の形状に構成しても良い。
また前記実施例では、本発明の回転筒体を回転させる手段として、吸引排気弁ユニット29の下部に設けたモータ24を用いたが、これに限らず、テープ駆動ドラム21、71の上部側にモータを配設し、そのモータ軸を該ドラム21、71の中心部に固着して構成しても良い。
本発明は、一定の速度で磁気テープを走行させることが可能であるので、電磁変換特性評価装置以外に、例えば磁気テープのサーボライター、テープ巻き取り機、キャプスタンレスの磁気テープシステム等に適用することができ、その場合も前記と同様の優れた作用、効果を奏する。
本発明の一実施形態例の全体構成図。 本発明の要部である円筒部(テープ駆動ドラム)の一例を表し、(a)、(b)は斜視図、(c)は断面図。 本発明の要部である回転筒体および吸排部の一例を示す構成図。 本発明を電磁変換特性評価装置に適用した装置の全体構成図。 本発明の一実施形態例を表し、(a)は吸引領域、排気領域の説明図、(b)は吸引、排気のタイムチャート。 本発明の装置を用いた場合の記録パターンの一例を示す特性図。 本発明の装置を用いた場合の再生信号の一例を示す波形図。 本発明の装置を用いた場合のモータ速度変動とテープ速度変動を比較した特性図。 本発明の他の実施形態例の要部構成図。 本発明の他の実施形態例の要部構成図。 従来の電磁変換特性評価装置の一例を示す全体構成図。 従来の装置を用いた場合の記録パターンの一例を示す特性図。 従来の装置を用いた場合の再生信号の一例を示す波形図。 従来の装置を用いた場合のモータ速度変動とテープ速度変動を比較した特性図。
符号の説明
1…磁気テープ、21、71…テープ駆動ドラム、22…スピンドル回転部、23…スピンドル固定部、24…モータ、26…連通口、26a…吸引口、26b…排気口、26ab…吸排気口、27、28…連通手段、27a…吸引用連通路、27b…排気用連通路、28a…吸引用穴、28b…排気用穴、29…吸引排気弁ユニット、29a、29aa…吸引室、29b…排気室、30a…吸引用配管、30b…排気用配管、60…蓋。

Claims (18)

  1. 外周面に磁気テープが当接される円筒部を一端側に有し、該円筒部の軸心を中心として回転可能に構成された回転筒体と、
    前記円筒部の外周面に設けられた複数の連通口と前記回転筒体の他端面とを結ぶ連通手段と、
    前記回転筒体の他端面に対向して配設され、所定の吸引手段によって吸引される吸引領域と、所定の排気手段によって排気される排気領域とを有した吸排部と
    を備えたことを特徴とする磁気テープの駆動装置。
  2. 前記吸引領域は、磁気テープを所定抱き角で前記円筒部の外周面に当接させたときの磁気テープ当接領域に相当する範囲に形成され、前記排気領域は、前記磁気テープ当接領域の巻き取り側端から所定範囲の磁気テープ非当接領域に相当する範囲に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気テープの駆動装置。
  3. 前記吸引領域および/又は排気領域は、設定変更可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気テープの駆動装置。
  4. 前記吸引領域および/又は排気領域は、設定変更可能に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の磁気テープの駆動装置。
  5. 前記連通手段は、前記吸引領域に対向する部位の連通手段が吸引用穴として形成され、前記排気領域に対向する部位の連通手段が排気用穴として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気テープの駆動装置。
  6. 前記連通手段は、前記吸引領域に対向する部位の連通手段が吸引用穴として形成され、前記排気領域に対向する部位の連通手段が排気用穴として形成されていることを特徴とする請求項2に記載の磁気テープの駆動装置。
  7. 前記連通手段は、前記吸引領域に対向する部位の連通手段が吸引用穴として形成され、前記排気領域に対向する部位の連通手段が排気用穴として形成されていることを特徴とする請求項3に記載の磁気テープの駆動装置。
  8. 前記連通手段は、前記吸引領域に対向する部位の連通手段が吸引用穴として形成され、前記排気領域に対向する部位の連通手段が排気用穴として形成されていることを特徴とする請求項4に記載の磁気テープの駆動装置。
  9. 前記1つの吸引用穴および1つの排気用穴の各連通口側端部は1つの連通口に連通されていることを特徴とする請求項5に記載の磁気テープの駆動装置。
  10. 前記1つの吸引用穴および1つの排気用穴の各連通口側端部は1つの連通口に連通されていることを特徴とする請求項6に記載の磁気テープの駆動装置。
  11. 前記1つの吸引用穴および1つの排気用穴の各連通口側端部は1つの連通口に連通されていることを特徴とする請求項7に記載の磁気テープの駆動装置。
  12. 前記1つの吸引用穴および1つの排気用穴の各連通口側端部は1つの連通口に連通されていることを特徴とする請求項8に記載の磁気テープの駆動装置。
  13. 前記吸引領域および/又は排気領域は、吸排部に固定して設けられ、該各領域の所定範囲を遮蔽する手段を有していることを特徴とする請求項3に記載の磁気テープの駆動装置。
  14. 前記吸引領域および/又は排気領域は、吸排部に固定して設けられ、該各領域の所定範囲を遮蔽する手段を有していることを特徴とする請求項4に記載の磁気テープの駆動装置。
  15. 前記吸引領域および/又は排気領域は、前記回転筒体の他端面に沿って移動可能に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の磁気テープの駆動装置。
  16. 前記吸引領域および/又は排気領域は、前記回転筒体の他端面に沿って移動可能に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の磁気テープの駆動装置。
  17. 前記円筒部はスピンドルモータにより回転されるドラムで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気テープの駆動装置。
  18. 外周面に磁気テープが当接される円筒部を一端側に有し、該円筒部の軸心を中心として回転可能に構成された回転筒体と、
    前記円筒部の外周面に設けられた複数の連通口と前記回転筒体の他端面とを結ぶ連通手段と、
    前記回転筒体の他端面に対向して配設された吸引領域および排気領域を有した吸排部とを備え、
    前記吸引領域を、磁気テープを所定抱き角で前記円筒部の外周面に当接させたときの磁気テープ当接領域に相当する範囲に設定し、前記排気領域を、前記磁気テープ当接領域の巻き取り側端から所定範囲の磁気テープ非当接領域に相当する範囲に設定し、
    前記回転筒体の円筒部外周に、所定抱き角で磁気テープを巻き付け、
    前記回転筒体を所定速度で回転させ、
    所定の吸引手段によって、前記吸引領域、連通手段および連通口を介して、前記円筒部外周面の磁気テープ当接領域の磁気テープを吸引し、
    所定の排気手段によって、前記排気領域、連通手段および連通口を介して排気して、前記磁気テープ当接領域の巻き取り側端の磁気テープを引き離す
    ことを特徴とする磁気テープの駆動方法。
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