JP2005233668A - 車両性能試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両試験の全自動化に対応可能な試験装置を提供する。
【解決手段】1軸ドラム2上に載せた車輪Wを回転させ車両1の性能試験を行うためのものであって、ドラム2の軸線を通る鉛直線の前後に配置した一対の位置決め部材と、前記各位置決め部材を少なくとも前後方向に移動させ、車輪を押圧できるように駆動する駆動機構5と、 前記位置決め部材と車輪Wとが所定力で押圧接触した場合にその旨を示す接触信号を出力する接触センサと、前記位置決め部材の位置を検出し位置情報として出力する位置センサと、前記駆動機構を制御し、前記各位置決め部材を、車輪の軸線を前記鉛直線上に位置付け可能な作動位置と、車輪に接触しない非作動位置との間で移動させる制御機構6とを備え、前記制御機構6が、前記接触信号が出力された時点での位置センサから得られる位置を前記作動位置として設定するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、1軸シャシダイナモメータや1軸ドラムテスタなどのように、1軸ドラム上に車輪を載せて回転させ車両の性能試験を行うための車両性能試験装置に関するものである。
1軸シャシダイナモメータには、車輪をドラムの直上に正確にかつ円滑に載置する必要があり、そのために従来、特許文献1に示されるようなセンタリング装置が用いられている。このセンタリング装置は、床面に設けたドラムを臨む開口部の前後端部から一対のローラ(位置決め部材)を斜めに突没し得るようにしたものである。そしてこのような構成により床面下から前記1対のローラが突出することによって開口部に嵌り込んだ車輪をドラムの直上に持ち上げ、前後から支えて車輪の軸線をドラムの軸線の直上に設定するとともに、その状態で車両固定具によって車両を固定した後は、前記1対のローラが車輪から離れて床面下に退くように構成してある。
ところで、このローラの進退駆動機構には、従来からエアシリンダが用いられてきたが、エアシリンダはストローク量が固定であるため、車輪の直径に応じてローラの突出量を変えたいという要請に応じることができない。もちろん、ストローク量の異なる複数のエアシリンダを並べ、それらを選択的に作動させることにより、ローラの突出量を可変にすることもできるが、構造が複雑になる上、ローラの突出量を段階的にしか変えることができないという欠点がある。そこで近時では電動シリンダを用いてローラを進退駆動するようにしたものも開発されてきている。この電動シリンダを用いたものにおいて、ローラの突出量をコントロールする場合には、例えばオペレータが車両毎にローラの突出状態を目で確認しつつ、車輪の前後からそれらローラが接触した時点で手動によりシリンダの動作を停止させるようにしている。
特開2001−116660公報
しかしながら、最近の車両性能試験においては、走行試験のみならず、車両のシャシダイナモメータへの搬送、設置をも含めた無人化乃至全自動化への要請が高まっており、その点を考慮すると、前述したセンタリング装置ではその要請を満足させることができない。すなわち、エアシリンダを用いたものでは、車両が変わった場合(車輪径が変わった場合)に対応できないという欠点があり、電動シリンダを用いたものであってもセンタリング時にオペレータが必要であるという不具合がある。
そこで本発明は、前述した不具合を一挙に解決すべく、1軸ドラムの直上に車輪を自動で設置することが可能であり、車両性能試験における全自動化にも容易に対応可能な車両性能試験装置を提供することをその主たる所期課題としたものである。
すなわち、本発明に係る車両性能試験装置は、1軸ドラム上に載せた車輪を回転させ車両の性能試験を行うためのものであって、
ドラムの軸線を通る鉛直線の前後に配置した一対の位置決め部材と、
前記各位置決め部材を少なくとも前後方向成分を含む方向に移動させ、車輪を押圧できるように駆動する駆動機構と、
前記位置決め部材と車輪とが所定力で押圧接触した場合にその旨を示す接触信号を出力する図示しない接触センサと、
前記位置決め部材の位置を検出し位置情報として出力する図示しない位置センサと、
前記駆動機構を制御し、前記各位置決め部材を、車輪の軸線を前記鉛直線上に位置付け可能な作動位置と、車輪に接触しない非作動位置との間で移動させる制御機構とを備え、
前記制御機構が、前記接触信号が出力された時点での位置センサから得られる位置を前記作動位置として設定するものであることを特徴とする。
ここで「少なくとも前後方向に」とは、例えば前斜め上方や後ろ斜め下方といった移動も含む。前後とは車両を設置したときの前後方向のことである。
このようなものであれば、接触センサからの接触信号により自動的に作動位置が設定されるため、オペレータの操作によることなく任意の径の車輪をもつ車両に対して自動センタリングを行うことができる。また、自動化する場合には、不測の問題が生じたときにそれを知らせる機能が不可欠なものとなるが、位置センサにより位置決め部材の位置情報を得ることができるので、例えば同一車両(同一形式の車両も含む)において過去に設定した作動位置情報を記憶しておき、その過去の作動位置情報と現在のものとを比較することにより、車輪空気圧の異常や試験車両の未設置や間違い等を検出することができるようになる。
具体的に上述した異常や間違い等を好適に検出するためには、試験対象となる車両によって予め定められている既定作動位置を示す既定作動位置情報と、前記作動位置調整機構で定められた作動位置を示す作動位置情報とを比較し、前記作動位置と前記既定作動位置との差分値又はその差分値が所定以上異なっている旨を示す情報である位置差分情報を出力する位置差分情報出力部をさらに備えていればよい。
既定作動位置情報を得るための好適な構成としては、車両毎の既定作動位置情報を、車両を識別するための車両識別子と対にして記憶している既定作動位置情報記憶部と、試験を行う車両の車両識別子を受け付ける車両識別子受付部と、前記車両識別子受付部で受け付けた車両識別子に基づいてその車両に対応する既定作動位置情報を前記既定作動位置情報記憶部から取得する既定作動位置情報取得部とをさらに備えているものを挙げることができる。ここで車両識別子受付部は、例えば車両の形状や車両に取り付けられたマーク、バーコード等を読み取って試験車両を自動判別する車両判別センサからの車両識別子を受け付けるものであってもよいし、オペレータが入力した車両識別子を受け付けるものであってもよい。
位置決め部材の作動位置を自在に設定できる駆動機構を簡単に実現するためには、前記駆動機構が、前記位置決め部材を作動位置と非作動位置との間で直線駆動する電動シリンダを備えていることが望ましい。またその場合には、前記接触センサが、電動シリンダを構成するモータへの供給電流の変化から接触を検知するものであり、前記位置センサが、電動シリンダを構成するモータの基準位置からの回転量を検出するエンコーダであることが好ましい。無理なく構成できるからである。
車両を設置したままドラムの調整や暖気等を行えるようにするには、前記作動位置より上方であって車輪をドラムから上方に離間させて持ち上げ得る位置である持ち上げ位置にまで前記各位置決め部材を駆動し得るように構成しておくことが望ましい。
一方、本発明に係る車両性能試験装置は、1軸ドラム上に載せた車輪を回転させ、車両の性能試験を行うためのものであって、以下の構成要素を備えたものでもよい。
すなわち、ドラムの軸線を通る鉛直線の前後にそれぞれ前後方向成分を含む方向へ移動可能に配置して、車輪を押圧できるように構成した一対の位置決め部材と、
前記各位置決め部材を、車輪の軸線を前記鉛直線上に位置決め可能な作動位置と、車輪に接触しない非作動位置との間で移動させる制御機構とを備え、制御機構が作動位置を試験対象となる車両によって予め定められている既定作動位置に設定するものである。
このようなものであれば、制御機構により、車両に応じて予め設定した作動位置に各位置決め部材を制御することができることから、オペレータを用いず、試験車両の車輪のセンタリングを自動で行うことが可能になる。
また、本発明に係る車両性能試験装置は、互いの離間距離を調整可能に設置した一対の1軸ドラム上に、前後の車輪をそれぞれ載置して回転させ車両の性能試験を行うためのものであって、
各ドラムの軸線を通る鉛直線の前後にそれぞれ配置した各一対の位置決め部材と、
前記一対の位置決め部材を少なくとも前後方向成分を含む方向にそれぞれ移動させ、車輪を押圧できるように駆動する駆動機構と、
前記駆動機構を制御し、前記一対の位置決め部材を、前記鉛直線を中心とする前後対称な位置であって車輪の軸線を前記鉛直線上に位置付け可能な作動位置と、車輪に接触しない非作動位置との間で移動させる制御機構と、
各位置決め部材と車輪との接触押圧力をそれぞれ検出する押圧力検知センサとを備え、
前記制御機構が、全ての位置決め部材を前記作動位置に位置付けた状態において、各車輪に対応する一対の押圧力検知センサから得られる押圧力の差分値又はその差分値が、所定以上異なっている旨を示す情報である押圧力差分情報を出力する押圧力差分情報出力部を備えていることを特徴とするものでもよい。
このようなものであれば、例えば4WD等の試験車両において、前後の車輪の位置決めを自動化できるうえ、試験車両のホイールベースと前後のドラム間距離が異なっている場合に、押圧力検知センサから出力される出力が異なったものとなるため、これを押圧力差分情報出力部が自動検知して出力できることとなる。
さらに、本発明に係る車両性能試験装置は、互いの離間距離を調整可能に設置した一対の1軸ドラム上に、前後の車輪をそれぞれ載置して回転させ車両の性能試験を行うためのものであって、
各ドラムの軸線を通る鉛直線の前後にそれぞれ前後方向成分を含む方向に移動可能に配置して、車輪を押圧できるように構成した各一対の位置決め部材と、
前記一対の位置決め部材を、前記鉛直線を中心とする前後対称な位置であって車輪をドラムから上方に離間させて持ち上げ得る位置である持ち上げ位置と、車輪に接触しない非作動位置との間で駆動する制御機構と、
前記一対の位置決め部材と車輪との接触押圧力をそれぞれ検出する一対の押圧力検知センサとを備えているものでもよい。
このようなものであっても、車両を持ち上げた際の前記一対の押圧力検知センサから得られる各接触押圧力を比較することで、ドラム間の距離と車両のホイルベースとが一致しているか否かを判断することができる。
より具体的には、全ての位置決め部材を持ち上げ位置に位置付け、車両を各ドラムから上方に離間させた状態において、前記一対の押圧力検知センサからそれぞれ得られる押圧力の差分値又はその差分値が所定以上異なっている旨を示す情報である押圧力差分情報を出力する押圧力差分情報出力部をさらに備えているものが望ましい。
さらに言えば、前記押圧力差分情報に基づいて、少なくとも一方のドラムを移動させ、ドラム間の距離を調整するドラム間距離調整機構を設けておけば、なお好適である。このようなものであれば、試験車両のホイルベース長に自動的にドラム間距離を合致させることができ、全自動化をより促進させることが可能になる。
このように構成した本発明によれば、1軸ドラムの直上に車輪を自動で設置することが可能になり、車両のドラム上への搬送、設置をも含めた完全無人化乃至全自動化に対応可能な車両性能試験装置を提供することができるようになる。
<第1実施形態>
以下に本発明の第1の実施形態について図1〜図7を参照して説明する。
図1に示すように本実施形態にかかる車両性能試験装置は、車両1の燃費や排気ガス成分等に係る性能を実際に路上を走行するのと略同等の条件で測定するためのシャシダイナモメータであり、ピット内に設置されたダイナモ本体(図示省略)とそのダイナモ本体に取り付けられたセンタリング装置3とを備えている。
各部を説明する。ダイナモ本体は、車両1の車輪Wを頂上部に載置させて回転する1軸ドラム2と、そのドラム2を回転可能に支持するとともに当該ドラム2への負荷を変更可能に制御する図示しない負荷装置と、床板Fを頂上部に有する枠体(図示しない)とを備えている。床板Fには、矩形状をなす開口部12がドラム2に対応する部位に唯一設けてあり、その開口部12からドラム2の頂上部を含む一定領域を下方に臨ませている。ドラム2の頂上部は前記床板Fと略同一高さに設定してある。
センタリング装置3は、ドラム2の軸線を通る鉛直線を中心として前後に対称に配置された一対の位置決め部材であるローラ4と、各ローラ4を前記開口部12の前後端部13に形成された床板Fとドラム2との隙間を通じて斜めに突没させる駆動機構5と、その駆動機構5を制御する制御機構6と、前記ローラ4と車輪Wとが所定力で押圧接触したことを検知しその旨を示す接触信号を出力する図示しない接触センサと、前記ローラ4の位置を検出し位置情報として出力する図示しない位置センサとを備えている。
ローラ4は、円柱状をなし、その長さが前記開口部12の奥行き幅よりわずかに小さいもので、その軸線がドラム2の軸線と平行になるように配置される。
駆動機構5は、前記枠体に取り付けられた基体51と、その基体51に取り付けられた電動シリンダ52と、電動シリンダ52の両側方に配置した一対のスライド部材53と、前記電動シリンダ52のロッド521の先端部及び前記スライド部材53の先端部に保持されたローラ支持体54とを備えている。基体51は板材を折り曲げて形成したチャネル状をなすもので、電動シリンダ52はその基体51の幅方向中央に取り付けてある。側方からみると、この電動シリンダ52はドラム2の斜め上方に位置するとともに、そのロッド521が前記鉛直線に向かって斜め上方に延伸し得るような姿勢で固定してある。前記一対のスライド部材53は、前記電動シリンダ52の伸縮方向と平行にスライドし得るように基体51に支持させてある。ローラ支持体54は、例えば帯状をなす中間板541とその両端部に一体に形成した軸受板542とからなるコの字型のもので、前記各軸受板542にローラ4の両端を回転可能に支持させている。前記中間板541の中央部には、電動シリンダ52のロッド521先端部が取り付けてあり、中間板541の両端部にはそれぞれ前記スライド部材53の先端部が取り付けてある。このような構成において、電動シリンダ52が伸縮することにより、前記ローラ4は、上述したように床板Fを境にして斜め上下(斜め前後)に突没する。
制御機構6は、図2に示すように、前記電動シリンダ52の動きを制御するもので、例えばCPU101、メモリ102、入出力インタフェース105、入力手段107、ディスプレイ106、ADコンバータ103、DAコンバータ104、図示しない増幅器等を備えたものである。もちろん、CPUを利用せず、ディスクリート回路で構成したものや、シーケンサ等のスイッチで構成したものでも構わない。また一体である必要はなく、例えば汎用コンピュータと専用の回路を組み合わせて構成してもよい。
前記接触センサは、図示しないが例えば各電動シリンダ52を構成するモータへの供給電流の変化から、所定以上の押圧力で車輪Wとローラ4とが接触した場合に接触信号を出力するものであり、より具体的には、モータへ電流を供給する回路中に組み込まれ、供給電流の電流値が所定以上になった場合に接触信号を出力するコンパレータ等を利用して構成してある。もちろん、その他に電動シリンダ52のロッド521に貼り付けた歪みゲージや、圧電センサ等の押圧力検知センサを用い、押圧力そのものセンシングしてソフトウェアにより所定以上の押圧力か否かを判断するようにしてもよいし、例えば、図3に示すように、駆動機構5とローラ4との間に緩衝機構543(この図では弾性体であるバネ)を介在させている場合には、ローラ4と駆動機構5とが一定距離まで接近した場合に接触信号を出力する近接センサでもよい。
前記位置センサは、図示しないが例えば各電動シリンダ52を構成するモータの基準位置からの回転量を検出するエンコーダである。その他にロッド521の突出量を直接検知するようなものでも構わない。
しかして本実施形態では、図2及び図4に示すように、制御機構6に所定のプログラムをインストールし、そのプログラムに基づいてCPUや周辺機器を共働させることにより、この制御機構が接触情報受付部61、位置情報受付部62、作動位置設定部63、位置差分情報出力部64、車両識別子受付部65、既定作動位置情報記憶部66、既定作動位置情報取得部67等として機能するようにしている。
以下にこの制御機構6の各部を詳細に説明する。
接触情報受付部61は、車輪Wの前後に配置された一対のローラ4に対応してそれぞれ設けられた前記一対の接触センサからの接触信号を受け付けるものである。
位置情報受付部62は、同じく一対のローラ4に対応して設けられた前記一対の位置センサからの位置情報を受け付けるものである。
作動位置設定部63は、前記各接触センサの両方から接触信号が出力された時点で、各位置センサから得られるローラ4の位置情報を作動位置情報として図示しない作動位置情報記憶部へ記憶させるものである。
車両識別子受付部65は、試験対象とする車両1を特定する情報でありバーコード、ICタグ又はその他の手段により定まる車両識別子を、バーコードリーダ等の車両判別センサ又は、オペレータの入力によりキーボード等の入力手段を介して受け付けるものである。
既定作動位置情報記憶部66は車両1毎又は車種毎に予め定められている既定作動位置情報を車両識別子と対にして記憶している例えばデータベース等である。
既定作動位置情報取得部67は車両識別子に基づいてその車両1に対応する既定作動位置情報を前記既定作動位置情報記憶部66から取得するものである。
位置差分情報出力部64は、車両識別子に基づいて既定作動位置情報取得部67に既定作動位置情報の問い合わせを行い、得られた既定作動位置情報と作動位置情報とに基づいた演算を行うことで作動位置と既定作動位置との差分値を出力する。具体的には例えば、入出力インターフェース105を用いて他の装置へ差分値情報を送出といったことや、その差分値が所定の範囲に含まれる場合には標準色、含まれない場合には警告色を用いてディスプレイ106に差分値情報を表示するといったことである。
なお、制御機構6には図示しない出力部を設けている。出力部は前記各情報や信号、あるいはオペレータの指示等に基づいて駆動機構5の動作を制御するための駆動信号を出力し、ロッド521の伸縮方向の選択、動作速度の設定及び動作の開始/停止等を定めるものである。
次にこの実施形態に係る車両性能試験装置を用いて車両性能試験を行う際の動作の一例を示す。
まず、オペレータが試験対象とする車両1を識別し、図示しないキーボードよりその車両識別子の入力を行う。そして車両識別子受付部65は車両識別子を受け付ける。
次に、図5に示すように、ドラム2周面と床面とに接するように車両1の車輪Wを位置させ、センタリング動作の前段階を完了する。そして、オペレータの指示に基づき、前記出力部が前記一対の駆動機構5を同期させて対称作動させ、床下の非作動位置にある各ローラ4をドラム2の頂上部の向きへスライドさせ始めることでセンタリング動作を開始する。
エンコーダは、電動シリンダのモータ軸の回転に伴い位置情報を出力する。又、車輪Wに近い側のローラ4が車輪Wの周面に接すれば、このモータの負荷が増大することで、モータへの供給電流が増加する。接触センサはこの電流が所定以上となったことを関知することで接触を感知し、接触信号を出力する。
車輪Wに接するローラ4のスライドに伴って車輪Wはドラム2の頂上部方向へ移動する。図6に示すようにこの車輪Wがドラム2の頂上部へ達すると他方のローラ4も車輪Wの他側周面に接して車輪Wを支持する。
このとき、他側の接触センサも接触を感知し接触信号を出力する。出力部は、各接触センサの両方から接触信号が出力された時点でスライド動作を停止させる。このことでセンタリング動作は完了する。
また、上記実施形態では、一対の位置決め部材の両方に接触センサが設けられた場合を示したが、これに限られず、一対の位置決め部材のどちらか片方のみに接触センサを設けても良い。
この場合、例えば、図5に示すように、ドラム2周面と床面とに接する車両1の車輪Wを位置させた状態であって、車輪Wにより近い位置決め部材にのみ、荷重を検知できる接触センサ(後述する押圧力検知センサでもよい)を設ける場合、上述のように床下の非作動位置にある、接触センサが設けられたローラ4と、他方の接触センサが設けられていないローラ4を、ドラム2の頂上部の向きへスライドさせると、作動位置に到達するまでは、接触センサが設けられたローラ4(つまり、車輪Wを押圧しているローラ4)にかかる荷重は徐々に小さくなり、作動位置に到達した時点で最小となる。作動位置をすぎても電動シリンダ52を作動させると、再び接触センサが設けられたローラ4にかかる荷重は増加する。この接触センサが設けられたローラ4にかかる最小の荷重を、接触センサにより感知することで、作動位置と定め、作動位置でスライド動作を停止させることでセンタリング動作は完了する。
また、図5に示すように、ドラム2周面と床板Fとに接するように車両1の車輪Wを位置させた状態であって、車輪Wからより離れた位置決め部材にのみに接触センサを設ける場合、両ローラ4をドラム2の頂上部の向きへスライドさせると、車輪Wと接触センサが設けられたローラ4とが接触した時点で接触信号が出力され、スライド動作を停止させる。
このことでセンタリング動作は完了する。
一方、図4に示す作動位置設定部63はその時点での一対の位置センサから得られる一対の位置情報を作動位置情報として作動位置情報記憶部へ記憶させる。
既定作動位置情報取得部67は、入力された車両識別子に基づいて既定作動位置情報記憶部66より、対応する既定作動位置情報を抽出する。位置差分情報出力部64は前記既定作動位置情報取得部67へ問い合わせた結果として得た既定作動位置情報と作動位置情報との演算を行い、その差分値を出力する。具体的には例えば、入出力インターフェース105を介してネットワークへ送出するか、又はディスプレイ106に表示することでオペレータへ通知するといったことである。
オペレータはディスプレイ106より作動位置に異常がないことを確認できた場合には、車体などを床その他に車両固定具で固定した後に一対のローラ4を非作動位置へスライドさせることで車輪Wからローラ4を分離させ、車両試験を開始する。
このようなものであれば、接触センサの接触信号により自動的に作動位置でローラ4が停止するため、任意の径の車輪Wをもつ車両1に対して自動センタリングを行い車両性能試験を開始することができる。また、位置センサより位置情報を得ることができるので、車両識別子を用いて例えば同一又は同一の種類の車両1において過去に設定した既定作動位置情報と現在の作動位置情報とを比較することにより、違いがあること、すなわちシリンダのストロークに違いが生じていることを自動検知し、車輪空気圧の異常や試験をおこなうべき車両1の未設置や間違い等を自動で検出することができるようになる。
次にこの実施形態の変形例を以下に述べる。
この変形例では、図7に示すように、ローラ4によって、車輪Wをドラム2の直上に離間する持ち上げ位置Pにまで持ち上げることができるように構成している。
まず、車輪Wがドラム2上方に載置された後、オペレータが持ち上げ位置Pにまで持ち上げるよう出力部に指示する。出力部が、オペレータの指示等に基づきローラ4をスライドを開始させ、ローラ4は、車輪Wに接した後ドラム2上方へ離間させる。
そして、例えば図7の状態となった場合には、制御機構6が、作動位置情報と予め定めた持ち上げ位置Pを示す持ち上げ位置情報とに基づき、ローラ4が持ち上げ位置Pに至ったことを判断してスライドを停止させる。
このようなものであれば、ドラム2上に車輪Wを位置させた状態で、ローラ4のスライドだけで容易にドラム2から車輪Wを離間させ、暖機運転を行うことができる。
<第2実施形態>
次に、図8を参照しながら第2の実施形態を説明する。なお、この図中、前記実施形態に対応する部材には同一の符号を付している。
ダイナモ本体は前記実施形態と同様である。
センタリング装置3のローラ4、駆動機構5、位置センサ及び制御機構6のハードウェア構成も前記実施形態と同様であるが、接触センサは備えていなくても構わない。
制御機構6の機能ブロックは図8に示すように構成してあり、その車両識別子受付部65、位置情報受付部62、既定作動位置情報取得部67、既定作動位置情報記憶部66及び図示しない出力部は前記実施形態と同様である。
図8に示す作動位置設定部63は、既定作動位置情報取得部67で取得した試験対象となる車両1の既定作動位置情報を、図示しない作動位置記憶部へ作動位置情報として記憶させるものである。
同図に示す比較部68は、位置情報と前記作動位置情報との差分を算出し、その値が零又は所定値以内となった場合に各ローラ4のスライド停止を出力部に要求するスライド停止信号を出力するものである。
以下に、本実施形態を用いて車両性能試験を行う際の動作の一例を示す。
まず、オペレータが試験対象となる車両1を識別し、図示しないキーボードよりその車両識別子の入力を行い、車両識別子受付部65は車両識別子を受け付ける。
作動位置設定部63は車両識別子に基づいて既定作動位置情報取得部67に問い合わせを行い、問い合わせの結果として得た既定作動位置情報を取得し、作動位置情報として図示しない作動位置情報記憶部へ記憶させる。そして、図5に示すようにドラム2周面と床面とに接するように車両1の車輪Wを位置させることでセンタリング動作の前段階を完了する。
次に、オペレータの指示に基づき、図示しない出力部が、前記各駆動機構5を同期させて対称に作動させて、床下の非作動位置にある各ローラ4をドラム2の頂上部の向きへスライドさせ始めることでセンタリング動作を開始する。
エンコーダは、電動シリンダのモータ軸の回転を検出して位置情報を出力する。この位置情報を位置情報受付部62が受け付け、比較部68が作動位置情報と実測した位置情報との差分を各位置情報毎に算出する。
ローラ4のスライドに伴って車輪Wはドラム2の頂上部方向へ移動し、図6に示すようにこの車輪Wがドラム2の頂上部へ達すると他方のローラ4が車輪Wの他側周面に接して車輪Wを支持する。
このとき、作動位置情報と実際の位置情報との差分が零又は所定値以内になれば、比較部68はスライド停止信号を出力する。出力部はスライド停止信号に基づいて各ローラ4のスライドを停止させることでセンタリング動作は完了する。
その後、車体1などを床その他に図示しない車両固定具で固定した後に一対のローラ4を車輪W解放位置へスライドさせて、車輪Wからローラ4を分離さ、車両試験を開始する。
このようなものであれば、制御機構6により、車両1に応じて予め設定した作動位置に各位置決め部材を制御することができることから、オペレータを用いず、試験車両の車輪Wのセンタリングを自動で行うことが可能になる。
なお、第1の実施形態同様、予め定めた持ち上げ位置Pまでスライド停止信号を出力しない構成とすることで、図7に示すように、センタリング後に暖機運転などを行う際に便宜がはかれる。
<第3実施形態>
この実施形態に係る車両性能試験装置は、図示しないが、互いの離間距離を調整可能に設置した一対の1軸ドラム2上に、前後の車輪をそれぞれ載置して回転させ車両の性能試験を行うためのものであり、4WD車両の試験に用いられる。なお、前記各実施形態に対応する部材には同一の符号を付している。このものは、第1実施形態と略同様の構成で、各ドラム2に対応させて、ローラ4や駆動機構5等をそれぞれ設けている。なお、第1実施形態のような接触センサを押圧力検知センサとして用い(もちろん専用のセンサにしても構わない)、車輪Wとローラ4との押圧接触力を検出できるように構成している。
さらにこの実施形態では、図9に示すように、前記制御機構が、押圧力情報受付部71、押圧力差分情報出力部72、比較部68を有するように構成している。
押圧力情報受付部71は、各押圧力検知センサからの押圧力情報を受け付けるものである。
押圧力差分情報出力部72は、全てのローラ4を作動位置に位置付けた状態において、各車輪Wに対応する一対の押圧力検知センサから得られる押圧力の差分値又はその差分値が、所定以上異なっている旨を示す情報である押圧力差分情報を出力するものである。
比較部68は、位置情報と作動位置情報とに基づいて差分を算出するものであり、一対の差分を算出し、その値が零又は所定値以内となった場合に、図示しない出力部が各ローラ4のスライド停止を要求するスライド停止信号を出力するように設定してある。
動作は以下の通りである。まずいずれか一方の車輪Wのセンタリングを行う。これに関しては第1実施形態通りである。このとき、第1実施形態同様、車輪空気圧の異常等を検出することができる。このとき試験車両1の前後方向をローラ4の延伸方向に対して垂直になるようにする。
次に、他の車輪Wに対し、対応するローラ4をそれぞれ作動位置に設定する。
そしてそれら一対のローラ4と車輪Wとの押圧力を自動センシングする。このとき、各押圧力が所定以上異なれば、前記押圧力差分情報出力部72が、ホイールベース異常の警告メッセージを表示する。
これに対して、例えば異常メッセージが消えるまで、ドラムの離間距離を調整するか、あるいは車両が間違っている場合には車両を代えればよい。
このようなものであれば、例えば4WD等の試験車両において、前後の車輪の位置決めを自動化できるうえ、試験車両のホイールベースと前後のドラム間距離が異なっている場合に、押圧力検知センサから出力される出力が異なったものとなるため、これを押圧力差分情報出力部が自動検知して出力できることとなる。
<第4実施形態>
次に、図10〜図14を参照しながら第3の実施形態を説明する。なお、この図中、前記実施形態に対応する部材には同一の符号を付している。
本実施形態の車両試験装置は、前輪WF用及び後輪WR用に計2つのダイナモ本体及びセンタリング装置3を備えている。
ダイナモ本体は前記実施形態と同様である。
センタリング装置3のローラ4、駆動機構5、位置センサ、及び制御機構6のハードウェア構成も前記実施形態と同様であるが、接触センサは備えていなくても構わない。また、センタリング装置3は、ローラ4が車輪Wを押圧する力を検出する図示しない押圧力検知センサを備えている。
押圧力検知センサは、ローラ4と、車輪Wとの接触押圧力をそれぞれ検出し、押圧力情報として出力するものであり、ここでは電動シリンダ52を構成するモータに供給される電流を計測する電流計である。
制御機構6の機能ブロックは図10に示すように構成してあり、その車両識別子受付部65、位置情報受付部62及び図示しない出力部は前記実施形態と同様である。
図10に示す持ち上げ位置設定部63Mは、車両識別子に基づいて既定持ち上げ位置情報取得部67Mへ既定持ち上げ位置情報の問い合わせを行い、図示しない持ち上げ位置情報記憶部へ、一対の既定持ち上げ位置情報を持ち上げ位置情報として記憶させるものである。
同図に示す比較部68は、位置情報と持ち上げ位置情報とに基づいて差分を算出するものであり、一対の差分を算出し、その値が零又は所定値以内となった場合に各ローラ4のスライド停止を要求するスライド停止信号を出力するように設定してある。
同図に示す既定持ち上げ位置情報記憶部66Mは予め存在している持ち上げ位置情報である既定持ち上げ位置情報又は持ち上げ位置を算出可能とする情報と、その関連する車両識別子とを対にして記憶している例えばデータベース等である。
既定持ち上げ位置情報取得部67Mは車両識別子に基づいて対象となる既定持ち上げ位置情報を抽出又は検索し、必要な演算を行いその結果を返す。
同図に示す押圧力情報受付部71は、車輪Wの前後に配置された一対のローラ4に対応してそれぞれ設けられた一対の押圧力検知センサが出力する押圧力情報を受け付けるものである。
同図に示す押圧力差分情報出力部72は、押圧力情報より、押圧力の差分値又はその差分値が所定以上異なっている旨を示す情報である押圧力差分情報を算出し、出力するものである。
以下に、本実施形態での車両性能試験を行う際の動作の一例を示す。
まず、図11に示すように、車輪Wがドラム2の周面と床面とに接するように予め試験対象となる車両1を配置する。
そして、オペレータが車両1を識別し、図示しないキーボードから入力した車両識別子を入力し、車両識別子受付部65が、車両識別子を受け付ける。
次に、持ち上げ位置設定部63Mが、車両識別子に基づいて既定持ち上げ位置情報取得部67Mに問い合わせを行い、問い合わせの結果として得た既定持ち上げ位置情報を取得し、持ち上げ位置情報として図示しない持ち上げ位置情報記憶部へ記憶させ、持ち上げ動作の前段階を完了する。
この状態で、オペレータの指示に基づき、図示しない出力部が、前記各駆動機構5を同時に作動させて、前輪WF又は後輪WRに接する各ローラ4をドラム2の上方へ等しい速度で同期して対称にスライドさせ始めることで持ち上げ動作を開始する。
このとき、もし、ホイールベース長とドラム間距離が一致している場合であれば、車両は図12に示す各ドラムの直上に各車輪が乗った状態となる。
スライドが開始すると、エンコーダが、電動シリンダのモータ軸の回転に伴い位置情報を出力する。また、位置情報受付部62が一対の位置情報を受け付け、比較部68が作動位置情報と位置情報との差分を各位置情報毎に算出する。
ローラ4のスライドに伴って前輪WF及び後輪WRはドラム2から離間し上方へ移動する。図13に示すようにこの車輪Wがドラム2の持ち上げ位置Pへ達すると、比較部68の算出する持ち上げ位置情報と位置情報との差分が零又は所定値以内となり、比較部68はスライド停止信号を出力する。出力部はスライド停止信号に基づいてスライドを停止させることで持ち上げ動作を完了する
このとき、前輪WF及び後輪WRにかかるそれぞれの重量は、それぞれ一対のローラ4に均等に分散される。このため、前輪WF用の一対の各押圧力検知センサは等しい接触押圧力を示す押圧力信号を出力し、それぞれの押圧力情報受付部71が押圧力情報を受け付け、押圧力差分情報出力部72の出力する押圧力差分情報は所定値以内の値を算出する。具体的には例えば、入出力インターフェース105を介してネットワークへ送出するか、又ディスプレイ106に表示することでオペレータへ通知する等といったことである。
後輪WR用のものについても同様の動作を行う。
しかし、ドラム2間の距離と試験をおこなう車両1のホイールベース長とが一致していない場合であれば、例えば図14に示すような、例えば車輪Wの一部がドラムの直上へ位置しない状態となり、前輪WF又は後輪WRを支持する少なくとも一方の一対のローラ4について、各ローラ4に分散される重量が異なるため、前輪WF用又は後輪WR用の押圧力検知センサの少なくとも一方は、互いに異なる接触押圧力を示す押圧力信号を出力しているため、少なくとも一方の押圧力差分情報出力部72は所定以上の値を示す押圧力差分情報を出力する。具体的には例えば、入出力インターフェース105を介してネットワークへ送出するか、又ディスプレイ106に表示することでオペレータへ通知する等といったことである。
このような構成であれば、試験を行う車両1をドラム2から離間させた際に、押圧力差分情報より、ドラム2間の距離と車両1のホイールベースとが一致しているか否かを判断できる。
なお、本発明は上記実施形態に限られない。
駆動機構はシリンダのように位置決め部材を直進させる物に限られず、アーム式のように回転駆動するものでもよいし、本実施形態では、車輪を斜め下方から押圧できるように駆動する駆動機構を設けたが、車輪を前後方向から真横に押圧できるようにしてもよい。
各センサや位置決め部材も前記実施形態のものに限られない、その他本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
本発明の第1の実施形態における車両性能試験装置の概略を示す模式図。 同実施形態における制御機構のハードウェア構成を示すハードウェア構成図。 同実施形態とは別の実施形態における、駆動機構とローラとの間の緩衝機構を示す部分拡大図。 本発明の第1の実施形態における制御機構の機能ブロックを示す機能ブロック図。 同実施形態のセンタリング動作の前段階完了後の車輪と車両試験装置の状態を示す部分拡大図。 同実施形態のセンタリング動作完了後の車輪と車両試験装置の状態を示す部分拡大図。 同実施形態の車両試験装置が車輪を持ち上げ位置まで持ち上げた状態を示す部分拡大図。 本発明の第2の実施形態における制御機構の機能ブロックを示す機能ブロック図。 本発明の第3の実施形態における制御機構の機能ブロックを示す機能ブロック図。 本発明の第4の実施形態における制御機構の機能ブロックを示す機能ブロック図。 同実施形態における車両と車両性能試験装置のセンタリング前の配置状態の一例を示す図。 同実施形態における車両と車両性能試験装置のセンタリング後の配置状態の一例を示す図。 同実施形態における持ち上げ位置にまで持ち上げた車両と車両性能試験装置の配置状態の一例を示す図。 同実施形態における持ち上げ位置にまで持ち上げた車両と車両性能試験装置の配置状態の一例を示す図。
符号の説明
2・・・ドラム
4・・・ローラ
5・・・駆動機構
52・・・電動シリンダ
6・・・制御機構
63・・・作動位置設定部
64・・・位置差分情報出力部
65・・・車両識別子受付部
66・・・既定作動情報記憶部
67・・・既定作動位置情報取得部
71・・・押圧力情報受付部
72・・・押圧力差分情報出力部
W・・・車輪
P・・・持ち上げ位置

Claims (10)

  1. 1軸ドラム上に載せた車輪を回転させ車両の性能試験を行うためのものであって、
    ドラムの軸線を通る鉛直線の前後に配置した一対の位置決め部材と、
    前記各位置決め部材を少なくとも前後方向に移動させ、車輪を押圧できるように駆動する駆動機構と、
    前記位置決め部材と車輪とが所定力で押圧接触した場合にその旨を示す接触信号を出力する接触センサと、
    前記位置決め部材の位置を検出する位置センサと、
    前記駆動機構を制御し、前記各位置決め部材を、車輪の軸線を前記鉛直線上に位置付け可能な作動位置と、車輪に接触しない非作動位置との間で移動させる制御機構とを備え、
    前記制御機構が、前記接触信号が出力された時点での位置センサから得られる位置を前記作動位置として設定するものであることを特徴とする車両性能試験装置。
  2. 前記制御機構が、試験対象となる車両によって予め定められている既定作動位置を示す既定作動位置情報と、実際に定められた作動位置を示す作動位置情報とを比較し、前記作動位置と前記既定作動位置との差分値又はその差分値が所定以上異なっている旨を示す情報である位置差分情報を出力する位置差分情報出力部を備えている請求項1記載の車両性能試験装置。
  3. 前記制御機構が、
    車両毎の既定作動位置情報を、車両を識別するための車両識別子と対にして記憶している既定作動位置情報記憶部と、
    試験を行う車両の車両識別子を受け付ける車両識別子受付部と、
    前記車両識別子受付部で受け付けた車両識別子に基づいてその車両に対応する既定作動位置情報を前記既定作動位置情報記憶部から取得する既定作動位置情報取得部とを備えている請求項2記載の車両性能試験装置。
  4. 前記駆動機構が、前記位置決め部材を作動位置と非作動位置との間で直線駆動する電動シリンダを備えたものであり、
    前記接触センサが、電動シリンダを構成するモータへの供給電流の変化から接触を検知するものであり、
    前記位置センサが、電動シリンダを構成するモータの基準位置からの回転量を検出するエンコーダである請求項1、2又は3記載の車両性能試験装置。
  5. 前記駆動機構が、各位置決め部材を、前記作動位置より上方であって車輪をドラムから上方に離間させて持ち上げ得る位置である持ち上げ位置にまで駆動し得るものである請求項1、2、3又は4記載の車両性能試験装置。
  6. 1軸ドラム上に載せた車輪を回転させ、車両の性能試験を行うためのものであって、
    ドラムの軸線を通る鉛直線の前後にそれぞれ配置した一対の位置決め部材と、
    前記各位置決め部材を少なくとも前後方向成分を含む方向に移動させ、車輪を押圧できるように駆動する駆動機構と、
    前記駆動機構を制御し、前記各位置決め部材を、車輪の軸線を前記鉛直線上に位置付け可能な作動位置と、車輪に接触しない非作動位置との間で移動させる制御機構とを備え、
    前記制御機構が、前記作動位置を試験対象となる車両によって予め定められている既定作動位置に設定するものであることを特徴とする車両性能試験装置。
  7. 前記制御機構が、
    前記既定作動位置を示す既定作動位置情報を、車両を識別するための車両識別子と対にして記憶している既定作動位置情報記憶部と、
    試験を行う車両の車両識別子を受け付ける車両識別子受付部と、
    前記車両識別子受付部で受け付けた車両識別子に基づいてその車両に対応する既定作動位置情報を前記既定作動位置情報記憶部から取得する既定作動位置情報取得部と、
    前記既定作動位置情報取得部で取得した既定作動位置情報の示す位置を作動位置として設定する作動位置設定部とを備えている請求項6記載の車両性能試験装置。
  8. 互いの離間距離を調整可能に設置した一対の1軸ドラム上に、前後の車輪をそれぞれ載置して回転させ車両の性能試験を行うためのものであって、
    各ドラムの軸線を通る鉛直線の前後にそれぞれ配置した各一対の位置決め部材と、
    前記一対の位置決め部材を少なくとも前後方向成分を含む方向にそれぞれ移動させ、車輪を押圧できるように駆動する駆動機構と、
    前記駆動機構を制御し、前記一対の位置決め部材を、前記鉛直線を中心とする前後対称な位置であって車輪の軸線を前記鉛直線上に位置付け可能な作動位置と、車輪に接触しない非作動位置との間で移動させる制御機構と、
    各位置決め部材と車輪との接触押圧力をそれぞれ検出する押圧力検知センサとを備え、
    前記制御機構が、全ての位置決め部材を前記作動位置に位置付けた状態において、各車輪に対応する一対の押圧力検知センサから得られる押圧力の差分値又はその差分値が、所定以上異なっている旨を示す情報である押圧力差分情報を出力する押圧力差分情報出力部を備えていることを特徴とする車両性能試験装置。
  9. 互いの離間距離を調整可能に設置した一対の1軸ドラム上に、前後の車輪をそれぞれ載置して回転させ車両の性能試験を行うためのものであって、
    各ドラムの軸線を通る鉛直線の前後にそれぞれ配置した各一対の位置決め部材と、
    前記一対の位置決め部材を少なくとも前後方向成分を含む方向にそれぞれ移動させ、車輪を押圧できるように駆動する駆動機構と、
    前記駆動機構を制御し、前記一対の位置決め部材を、前記鉛直線を中心とする前後対称な位置であって車輪をドラムから上方に離間させ得る位置である持ち上げ位置と、車輪に接触しない非作動位置との間で移動させる制御機構と、
    前記一対の位置決め部材と車輪との接触押圧力をそれぞれ検出する一対の押圧力検知センサとを備えていることを特徴とする車両性能試験装置。
  10. 前記制御機構が、全ての位置決め部材を持ち上げ位置に位置付け、車両を各ドラムから上方に離間させた状態において、前記一対の押圧力検知センサからそれぞれ得られる押圧力の差分値又はその差分値が所定以上異なっている旨を示す情報である押圧力差分情報を出力する押圧力差分情報出力部を備えていることを特徴とする請求項9記載の車両性能試験装置。
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