JP2005232592A - 粉末冶金用鉄基混合粉 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アトマイズ純鉄粉と表面に好ましくは粒径20〜100μmの銅粉を部分拡散化して付着させたアトマイズ鉄粉とからなる鉄基粉末と、黒鉛粉末と、あるいはさらに切削性改善用粉末と、さらに遊離潤滑剤と、を含み、黒鉛粉末と切削性改善用粉末とを鉄基粉末表面に結合剤により固着させ、見掛け密度が3.1Mg/m3以上とする。鉄基粉末は、少なくとも、鉄基粉末全量に対し、粒径45μm未満の粒子を18.5質量%以下、粒径75μm以上150μm未満の粒子を46質量%以上、粒径150μm以上180μm未満の粒子を10質量%未満、粒径180μm以上の粒子を0.5質量%以下、を含む粒度分布を有する粉末とする。なお、黒鉛粉末は、付着度が85%以上となるように、鉄基粉末表面に固着することが好ましい。
【選択図】なし
Description
一方、最近では、地球環境保全という観点から、自動車等の燃費低減が要望され、車両の軽量化が図られている。このような傾向に呼応して、自動車部品においても部品の小型化が指向されている。このため、部品にかかる応力が高くなる傾向にあり、高い強度を有する部品が要望されるようになってきた。鉄基焼結部品では、同一成分であれば密度が高いほど高い強度を有するため、原料粉としての鉄基混合粉に優れた圧縮性を有することが要望されている。圧縮性の観点からは、鉄基粉末としてアトマイズ鉄粉が還元鉄粉より優れているが、しかしアトマイズ鉄粉には充填性に劣るという問題が残されていた。
(1)鉄基粉末と、黒鉛粉末と、あるいはさらに切削性改善用粉末と、さらに遊離潤滑剤と、を含み、前記黒鉛粉末と前記切削性改善用粉末とが前記鉄基粉末表面に結合剤により固着された鉄基混合粉であって、前記鉄基粉末が、アトマイズ純鉄粉と表面に銅粉を部分拡散化して付着させたアトマイズ鉄粉とからなり、粒径45μm未満の粒子を18.5質量%以下、粒径75μm以上150μm未満の粒子を46質量%以上、粒径150μm以上180μm未満の粒子を10質量%未満、粒径180μm以上の粒子を0.5質量%以下、を含む粒度分布を有することを特徴とする粉末冶金用鉄基混合粉。
(2)(1)において、銅を、0.5〜30質量%含有することを特徴とする粉末冶金用鉄基混合粉。
(3)(1)または(2)において、前記銅粉を、粒径20〜100μmの銅粉とすることを特徴とする粉末冶金用鉄基混合粉。
(4)(1)ないし(3)のいずれかにおいて、前記黒鉛粉末の付着度が85%以上であることを特徴とする粉末冶金用鉄基混合粉。
(5)(1)ないし(4)のいずれかにおいて、前記結合剤の添加量が、前記鉄基粉末と黒鉛粉末と切削性改善用粉末との合計量100重量部に対し、0.1〜1.0重量部であることを特徴とする粉末冶金用鉄基混合粉。
(6)(5)において、前記結合剤が、ステアリン酸、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、ステアリン酸アミドとエチレンビスステアリン酸アミドとの溶融混合物およびエチレンビスステアリン酸アミドのうちから選ばれた1種または2種以上であることを特徴とする粉末冶金用鉄基混合粉。
(7)(5)において、前記結合剤が、オレイン酸、スピンドル油、タービン油のうちから選ばれた1種または2種以上とステアリン酸亜鉛との加熱溶融物であることを特徴とする粉末冶金用鉄基混合粉。
(8)(1)ないし(7)のいずれかにおいて、前記遊離潤滑剤の含有量が、前記鉄基粉末と黒鉛粉末と切削性改善用粉末との合計量100重量部に対し、0.1〜0.5重量部であることを特徴とする粉末冶金用鉄基混合粉。
(9)(8)において、前記遊離潤滑剤が、熱可塑性樹脂粉、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸リチウムのうちから選ばれた1種以上を含み、あるいはさらにステアリン酸、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、ステアリン酸アミドとエチレンビスステアリン酸アミドとの溶融混合物、エチレンビスステアリン酸アミド、分子量1万以下のポリエチレン、およびエチレンビスステアリン酸アミドと分子量1万以下のポリエチレンとの溶融混合物のうちから選ばれた1種または2種以上を含むことを特徴とする粉末冶金用鉄基混合物。
(10)(9)において、前記熱可塑性樹脂粉が、単量体であるアクリル酸エステル、メタクリル酸エステルおよび芳香族ビニル化合物のうちから選ばれた少なくとも1種を前記熱可塑性樹脂粉全量に対し50質量%以上含有し、かつ一次平均粒径が0.03〜5μm、凝集平均粒径が5〜50μm、溶液比粘度法で測定した平均分子量が3万〜500万の熱可塑性樹脂粉であることを特徴とする粉末冶金用鉄基混合物。
本発明で使用する鉄基粉末は、アトマイズ純鉄粉と、アトマイズ純鉄粉表面に銅粉を部分拡散化して付着させたアトマイズ鉄粉との混合粉を使用する。アトマイズ純鉄粉を使用することにより、鉄基混合粉の圧縮性が向上する。銅粉を拡散付着させていないアトマイズ純鉄粉の好適な混合量は、鉄基粉末全体に対して、99質量%以下であるが、特に50〜90質量%混合することが好ましい。本発明で主として使用するアトマイズ純鉄粉は、溶湯から水アトマイズ法で製造された、C:0.3質量%未満、O:0.3〜0.9質量%を含む水アトマイズ純鉄粉とすることが好ましい。鉄粉中のC含有量が0.3質量%以上では、仕上還元処理後に得られる鉄粉の圧縮性が低下する。また、O含有量が0.3質量%未満では、銅粉の部分拡散化熱処理時にCuの拡散が促進され固溶硬化して鉄粉の圧縮性が低下する。アトマイズ純鉄粉のC、O以外の不可避的不純物としては、0.2質量%以下のSi、0.2質量%以下のMn、0.01質量%以下のP、0.01質量%以下のSが許容できる。
銅粉を、アトマイズ純鉄粉の表面に部分拡散化して付着させるには、好ましくは粒径20〜100μmの銅粉を、アトマイズままの純鉄粉に、混合し混合粉としたうえで、熱処理を施しアトマイズ純鉄粉表面に銅粉を部分拡散させる方法が好ましい。付着させる銅粉の粒径が20μm未満では、部分拡散化付着させたのち施される仕上還元熱処理中に鉄粉粒子中に拡散するCu量が増加し、鉄基混合粉の圧縮性が低下する。一方、粒径が100μmを超えて大きくなると、拡散付着が不十分となり、鉄基混合粉の充填性が低下する原因となる。銅粉の平均粒径としては、篩分級により得られた粒度分布を基に質量規準の積算分率50%における粒径を採用した。銅粉は純銅粉(電解銅粉、アトマイズ銅粉、これらをさらに粉砕あるいは造粒したもの)でもよいが、1質量%以下の混入元素は許容される。
銅粉の部分拡散化付着熱処理としては、特開昭53−92306号公報に記載された2回熱処理を行う方法でもよいが、還元雰囲気中、好ましくは水素ガスを含むガス雰囲気中で、昇温速度:20〜150℃/min、熱処理温度:820〜1000℃とする熱処理を行う方法が好ましい。この方法によれば、1回の熱処理で銅粉の部分拡散化付着が可能となり、経済的にも有利となる。
本発明の混合粉製造で使用する鉄基粉末は、上記した粒度分布を有し、かつ見掛け密度が2.85Mg/m3以上、好ましくは2.90Mg/m3以上の鉄粉とする。これにより、圧縮性と充填性を兼ね備えた鉄基混合粉となる。見掛け密度が2.85Mg/m3未満では、鉄基混合粉の充填性が大きく低下する。なお、見掛け密度は、日本粉末冶金工業会規格JPMA P06−1992に準拠して測定する。使用する鉄基粉末は、例えば市販のアトマイズ純鉄粉や、解砕された銅粉の部分拡散化熱処理を施されたアトマイズ鉄粉、篩で分級したのち、上記した粒度分布となるように配合することが好ましい。
また、熱可塑性樹脂粉は、単量体であるアクリル酸エステル、メタクリル酸エステルおよび芳香族ビニル化合物のうちから選ばれた少なくとも1種を、熱可塑性樹脂粉全量に対し50質量%以上含有し重合したものとすることが好ましい。なお、単量体は、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルおよび芳香族ビニル化合物のうちの1種を単独、あるいは2種以上組み合わせても、いずれでもよい。
また、上記した3種の単量体のうちの少なくとも1種の単量体に、共重合可能な他の単量体を、上記した3種の単量体全量に対し、50質量%未満添加して、熱可塑性樹脂粉としたものを遊離潤滑剤として使用してもよい。
アクリル酸、メタクリル酸、2−エチルアクリル酸、クロトン酸、ケイ皮酸などの不飽和モノカルボン酸;
マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、シトラコン酸、クロロマレイン酸等の不飽和ジカルボン酸やその無水物;
マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノブチル、フマル酸モノメチル、フマル酸モノエチル、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノエチル、イタコン酸モノブチル等の不飽和ジカルボン酸のモノエステルやその誘導体;
グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジル−p−ビニルベンゾエート、メチルグリシジルイタコネート、エチルグリシジルマレエート、グリシジルビニルスルホネート等のクリシジルエーテル類;
ブタジエンモノオキシド、ビニルシクロヘキセンモノオキシド、5,6−エポキシヘキセン、2−メチル−5,6−エポキシヘキセン等のエポキシドオレフィン類;
アアクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル類;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ミリスチン酸ビニル、オレイン酸ビニル、安息香酸ビニル等のビニルエステル類;
ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、シクロペンタジエン等の共役ジエン系化合物;
1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン等の非共役ジエン系化合物;
を挙げることができる。
架橋性単量体としては、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ブチレングリコールジアクリレート、ブチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパンアクリレート、トリメチロールプロパンジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート、オリゴキシエチレンジアクリレート、オリゴキシエチレンジメタクリレート、さらにはジビニルベンゼン等の芳香族ジビニル単量体、トリメリット酸トリアクリル、トリアニルイソシアネート等を用いることができる。
本発明でいう、一次平均粒径とは図2に示すように、熱可塑性樹脂粉の個々の粒子(一次粒子1)の粒径3の平均値を意味する。また、凝集平均粒径とは、一次粒子1が凝集して形成する凝集粒子2の粒径4の平均値を意味する。一次平均粒径は、走査型電子顕微鏡で凝集粒子を観察し、撮像した写真から、凝集粒子を形成している一次粒子50個以上の径(一次粒径)を実測し、平均したものである。また、凝集平均粒径は、同様に走査型電子顕微鏡で凝集粒子を観察し撮像した写真から、凝集粒子50個程度について粒径を測定し平均した値である。
熱可塑性樹脂粉の凝集平均粒径は、5〜50μmとすることが好ましい。凝集平均粒径が5μm未満では、鉄基混合粉の流動性、ホッパ排出性が低下する。一方、50μmを超えて大きくなると、焼結体の引張強さが従来品より低下する。なお、凝集平均粒径は、10〜40μmとすることがより好ましい。
さらに、熱可塑性樹脂粉の溶液比粘度法で測定した平均分子量は3万〜500万の範囲内とすることが好ましい。平均分子量が3万未満では、鉄基混合粉の製造コストが高くなる。一方、平均分子量が500万超えでは、鉄基混合粉の流動性とホッパ排出性が従来品より低下する。
微細懸濁重合法としては、ラジカル重合開始剤として油溶性開始剤を用い、重合開始前に単量体油滴の粒径を均質化処理して予め調節し、均質分散重合させる方法が好適である。
ベンゾイルパーオキサイド、ジー3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、ジラウロイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類;
ジイソプロピルパーオキシジカ−ボネート、ジーsec−ブチルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート等のパーオキシジカーボネート類;
t−ブチルパーオシキピバレート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート等のパーオキシエステル類;
アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキサイド、ジサクシニックアッシドパーオキサイド等の有機過酸化物;
2,2´−アゾビスイソブチロニトリル、2,2´−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、2,2´−アゾビスジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物;
などを使用することができる。
なお、微細懸濁重合法の実施に際しては、通常、界面活性剤や分散剤が用いられる。
界面活性剤としては、例えば、
ラウリル硫酸エステルナトリウム、ミリスチル硫酸エステルナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩類;
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム等のアルキルアリールスルホン酸塩類;
ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸エステル塩類;
ラウリン酸アンモニウム、ステアリン酸カリウム等の脂肪酸塩類;
ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩類;
ポリオキシエチレンアルキルアリール硫酸エステル塩類;
ドデシルジフェニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤類;
ソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等のソルビタンエステル類;
ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類等のノニオン性界面活性剤類;
セチルピリジニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド等のカチオン性界面活性剤;
などを挙げることができる。
これらの界面活性剤や分散剤は、1種を単独でも、あるいは2種以上を組み合わせて用いても良い。その使用量は、通常、使用単量体100重量部当り、0.05〜5重量部、好ましくは0.2〜4重量部の範囲で適宜選択することができる。
まず、アトマイズ純鉄粉と、アトマイズ純鉄粉表面に銅粉を部分拡散化して付着させたアトマイズ鉄粉とからなり、上記したような粒度分布を有する鉄基粉末に、黒鉛粉末あるいはさらに切削性改善用粉末と、さらに結合剤を、鉄基粉末、黒鉛粉末および切削性改善用粉末の合計量100重量部に対して、0.1〜1.0重量部配合して混合し、混合物とする。結合剤としては、ステアリン酸、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、ステアリン酸アミドとエチレンビスステアリン酸アミドとの溶融混合物およびエチレンビスステアリン酸アミドのうちから選ばれた1種または2種以上とすることが好ましい。
鉄基粉末の表面に黒鉛粉末あるいはさらに切削性改善用粉末を固着した一次混合物に、さらに潤滑剤を、鉄基粉末、黒鉛粉末および切削性改善用粉末の合計量100重量部に対し、0.1〜0.5重量部添加しさらに混合(二次混合)し、鉄基混合粉とすることが好ましい。二次混合の温度は、添加する潤滑剤の最低の融点未満とすることが好ましい。なお、より好ましくは室温である。二次混合で添加した潤滑剤は遊離潤滑剤となり、鉄基粉末等とは結合せず遊離状態で混合粉中に存在する。二次混合で添加する潤滑剤としては、上記した熱可塑性樹脂粉、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸リチウムのうちから選ばれた1種または2種以上を必ず含み、必要に応じて、ステアリン酸、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、ステアリン酸アミドとエチレンビスステアリン酸アミドとの溶融混合物、エチレンビスステアリン酸アミド、分子量1万以下のポリエチレン、エチレンビスステアリン酸アミドと分子量1万以下のポリエチレンとの溶融混合物、のうちから選ばれた1種または2種以上を含む潤滑剤とすることが好ましい。
(1)アトマイズ純鉄粉と、アトマイズ純鉄粉表面に銅粉を部分拡散化して付着させたアトマイズ鉄粉とからなり、上記したような粒度分布を有する鉄基粉末に、黒鉛粉末あるいはさらに切削性改善用粉末とを加えて、さらに液状の結合剤をスプレー噴霧したのち混合して一次混合物とする。液状の結合剤としては、オレイン酸、スピンドル油、タービン油のうちの1種または2種以上を用いることが好ましい。
(2)これら一次混合物に、ステアリン酸亜鉛を添加し、混合して二次混合物とする。ステアリン酸亜鉛の添加量は、オレイン酸、スピンドル油、タービン油のうちの1種または2種以上との合計量で、鉄基粉末、黒鉛粉末および切削性改善用粉末の合計量100重量部に対して、0.1〜1.0重量部の範囲とする。
(3)その二次混合物を、110〜150℃に加熱しながら混合する。この加熱により、少なくともステアリン酸亜鉛とオレイン酸、スピンドル油、タービン油のうちの1種以上が加熱溶融する。ついで、この二次混合物を冷却することにより、鉄基粉末の表面に黒鉛粉末あるいはさらに切削性改善用粉末が強固に付着する。
(4)鉄基粉末の表面に黒鉛粉末あるいはさらに切削性改善用粉末を固着した二次混合物に、さらに潤滑剤を添加して、三次混合して、鉄基混合粉とする。三次混合の温度は、添加する潤滑剤の融点のうちの最低値未満とすることが好ましい。なお、より好ましくは室温である。また、添加する潤滑剤の量は、鉄基粉末、黒鉛粉末および切削性改善用粉末の合計量100重量部に対して、0.1〜0.5重量部とすることが好ましい。三次混合時に添加した潤滑剤は、鉄基粉末等とは結合せず遊離状態で存在する、遊離潤滑剤となる。三次混合で添加する潤滑剤としては、上記した熱可塑性樹脂粉、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸リチウムのうちから選ばれた1種または2種以上を必ず含み、必要に応じて、ステアリン酸、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、ステアリン酸アミドとエチレンビスステアリン酸アミドとの溶融混合物、エチレンビスステアリン酸アミド、分子量1万以下のポリエチレン、エチレンビスステアリン酸アミドと分子量1万以下のポリエチレンとの溶融混合物、のうちから選ばれた1種または2種以上を含む潤滑剤とすることが好ましい。
本発明の鉄基混合粉は、一般の粉末冶金における工法を適用して、機械部品の製造に供することができる。具体的には、本発明の鉄基混合粉を、金型に充填し圧縮成形したのち、必要に応じてサイジングを行い、焼結し、焼結体とする。焼結後さらに浸炭焼入れ、光輝焼入れ、高周波焼入れ等の熱処理を施し、製品(機械部品等)とする。
表1に示すNo.1〜No.4のアトマイズ純鉄粉(水アトマイズまま未還元)に、表1に示す種類、粒径の異なるNo.イ〜No.ヘの銅粉を表1に示す混合量添加し、混合して混合粉とした。ついでこれら混合粉に、銅粉の部分拡散化付着熱処理を施し、ついで、解砕、分級し、表2に示す粒度分布、見掛け密度を有する、表面に銅粉が部分拡散化付着したアトマイズ鉄粉No.1〜No.7とした。なお、粒度分布は、日本粉末冶金工業会規格JPMA P02−1992規定のふるい分布法を用いた。見掛け密度は日本粉末冶金工業会規格JPMA P06−1992に準拠して測定した。部分拡散化付着熱処理は、得られた上記混合粉をH2雰囲気の熱処理炉に装入し、昇温速度:50℃/minで昇温し、880℃で1h間保持する熱処理とした。
表7に示す配合量のオレイン酸、スピンドル油、タービン油のうちの1種をスプレー噴霧したのち、混合する一次混合を行った。なお、鉄基混合粉No.16(従来例)では、鉄基粉末として銅粉が表面に部分拡散化付着した鉄系粉末を使用しない鉄基粉末No.N(アトマイズ純鉄粉のみ)を用い、鉄基粉末に黒鉛粉末、さらに銅粉(電解銅粉:平均粒径23μm)を添加した。また、鉄基混合粉No.22およびNo.23においては、黒鉛粉末の添加量を変えると共に、切削性改善用粉末を添加した。いずれの場合も、各粉末の含有率は表7に示した値に従い、また、鉄基粉末、合金用粉末および切削性改善用粉末の合計は1000gとした。
引き続き、二次混合物を混合しながら85℃以下に冷却した。さらに40℃まで冷却した後、遊離潤滑剤となる、表7に示す種類、量の潤滑剤を添加し、均一になるように三次混合したのち、加熱混合機から排出し、鉄基混合粉とした。なお、三次混合時に添加した熱可塑性樹脂粉の記号と種類との関係は表5に、組成、重合法、一次平均粒径、凝集平均粒径および平均分子量とともに示す。また、熱可塑性樹脂粉、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸リチウム以外の遊離潤滑剤の記号と種類の関係を表6に示す。
(1)黒鉛粉末の付着度
鉄基混合粉に含まれる黒鉛粉の偏析程度を示す尺度として、黒鉛粉末の付着度を測定した。得られた鉄基混合粉を篩分けし、100メッシュ(目開き:150μm)の篩を通過し、200メッシュ(目開き:75μm)の篩を通過しない粉について、炭素の定量分析を行った。また、得られた鉄基混合粉全体の炭素の定量分析も行った。これらの結果から、下記に定義される黒鉛粉末の付着度を用いて、偏析性を評価した。この値が大きいほど、鉄基混合粉での黒鉛粉末の偏析が小さいことを意味する。
(2)銅粉の付着度(銅付着度)
鉄基混合粉を篩分けし、 325 メッシュ(目開き:45μm)の篩を通過する粉について、銅の定量分析を行った。また、篩分け前の、鉄基混合粉全体の銅の定量分析も行った。これらの結果から、下記に定義される銅粉の付着度を評価した。この値が小さく1に近いほど、鉄基粉末への銅粉の付着が強固であることを意味する。
(3)見掛け密度
得られた鉄基粉末混合粉の見掛け密度は、日本粉末冶金工業会規格JPMA P06−1992に準拠して測定した。
図1にその配置を模式的に示す装置を用いて、得られた鉄基混合粉の充填性を調査した。鉄基混合粉150gを充填した粉箱(大きさ:100×60×20mm)を、200mm/sの速度で金型方向に移動させ、t=0.5mmのキャビテイ(長さ60×深さ60mm)を有する金型の真上で停止させ、1s間保持し、鉄基混合粉を金型に充填したのち200mm/sの速度で後退させた。充填後、480MPaの圧力で成形し成形体とした。なお、同一鉄基混合粉で10個の成形体を作製した。
得られた鉄基混合粉を、直径25mmφ×高さ20mmのタブレットに圧力490MPaで成形し、成形体とした。これら成形体の密度(圧粉密度)を測定し、圧縮性を評価した。
得られた結果を表8に示す。
充填値が小さく充填性が劣化して、成形体の重量ばらつきが大きくなっている。鉄基粉末として、表面に銅粉を部分拡散化付着した鉄粉を使用しない従来例(鉄基混合粉No.16)は、充填値が低く充鎮性が低下し、特に成形体の質量ばらつきが大きくなっている。
表4に示す鉄基粉末990gと、黒鉛粉末(平均粒径23μm)10gと、表9に示す種類、量の結合剤とを加熱混合機に装入して十分に混合し、さらに、混合を続けながら、表8に示す一次混合加熱温度に加熱する一次混合を行った。引き続き、混合しながら、一次混合物を85℃以下に冷却した。さらに、40℃まで冷却した後、遊離粉末となる、表9に示す種類、量の潤滑剤を添加し、均一になるように二次混合したのち、加熱混合機から排出し、鉄基混合粉を得た。なお、鉄基混合粉No.2−16(従来例)では、鉄基粉末を銅粉が表面に部分拡散化付着したアトマイズ鉄粉を使用しない鉄基粉末No.N(アトマイズ純鉄粉のみ)とし、この鉄基粉末No.N970gに,黒鉛粉末10gと、さらに銅粉(電解銅粉:平均粒径23μm)20gを添加し、一次混合した。
なお、二次混合時に添加した熱可塑性樹脂粉の記号と種類との関係は表5に、組成、重合方法、一次粒径、凝集粒径および平均分子量とともに示す。また、熱可塑性樹脂粉、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸リチウム以外の遊離潤滑剤の記号と種類の関係を表6に示す。
得られた結果を表10に示す。
充填値が小さくなり充填性が劣化し、成形体の質量ばらつきが大きくなっている。
(実施例3)
実施例1の鉄基混合粉No.1,20,16および実施例2の鉄基混合粉No.2−1およびNo.2−16について、それぞれ1トンを製造した。各々の混合粉を用いた粉末冶金法により、図3Aおよび図3Bに示す形状の、厚さ10mmの平歯車を連続で1000個製造した(寸法の単位はmm)。図3Aの歯部は略記形式で示したが、基準ピッチ円径(一点鎖線で示された基準ピッチ円の直径)38mm,歯先径40mm,歯数38個(モジュール=1)の歯である。なお歯形はインボリュート歯形とした。
2 凝集粒子
3 一次粒子の粒径
4 凝集粒子の粒径
5 平歯車
Claims (10)
- 鉄基粉末と、黒鉛粉末と、あるいはさらに切削性改善用粉末と、さらに遊離潤滑剤と、を含み、前記黒鉛粉末と前記切削性改善用粉末とが前記鉄基粉末表面に結合剤により固着された鉄基混合粉であって、前記鉄基粉末が、アトマイズ純鉄粉と表面に銅粉を部分拡散化して付着させたアトマイズ鉄粉とからなり、粒径45μm未満の粒子を18.5質量%以下、粒径75μm以上150μm未満の粒子を46質量%以上、粒径150μm以上180μm未満の粒子を10質量%未満、粒径180μm以上の粒子を0.5質量%以下、を含む粒度分布を有することを特徴とする粉末冶金用鉄基混合粉。
- 銅を、0.5〜30質量%含有することを特徴とする請求項1に記載の粉末冶金用鉄基混合粉。
- 前記銅粉を、粒径20〜100μmの銅粉とすることを特徴とする請求項1または2に記載の粉末冶金用鉄基混合粉。
- 前記黒鉛粉末の付着度が85%以上であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の粉末冶金用鉄基混合粉。
- 前記結合剤の添加量が、前記鉄基粉末と黒鉛粉末と切削性改善用粉末との合計量100重量部に対し、0.1〜1.0重量部であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の粉末冶金用鉄基混合粉。
- 前記結合剤が、ステアリン酸、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、ステアリン酸アミドとエチレンビスステアリン酸アミドとの溶融混合物およびエチレンビスステアリン酸アミドのうちから選ばれた1種または2種以上であることを特徴とする請求項5に記載の粉末冶金用鉄基混合粉。
- 前記結合剤が、オレイン酸、スピンドル油、タービン油のうちから選ばれた1種または2種以上とステアリン酸亜鉛との加熱溶融物であることを特徴とする請求項5に記載の粉末冶金用鉄基混合粉。
- 前記遊離潤滑剤の添加量が、前記鉄基粉末と黒鉛粉末と切削性改善用粉末との合計量100重量部に対し、0.1〜0.5重量部であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の粉末冶金用鉄基混合粉。
- 前記遊離潤滑剤が、熱可塑性樹脂粉、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸リチウムのうちから選ばれた1種以上を含み、あるいはさらにステアリン酸、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、ステアリン酸アミドとエチレンビスステアリン酸アミドとの溶融混合物、エチレンビスステアリン酸アミド、分子量1万以下のポリエチレン、およびエチレンビスステアリン酸アミドと分子量1万以下のポリエチレンとの溶融混合物のうちから選ばれた1種または2種以上を含むことを特徴とする請求項8に記載の粉末冶金用鉄基混合物。
- 前記熱可塑性樹脂粉が、単量体であるアクリル酸エステル、メタクリル酸エステルおよび芳香族ビニル化合物のうちから選ばれた少なくとも1種を前記熱可塑性樹脂粉全量に対し50質量%以上含有し、かつ一次平均粒径が0.03〜5μm、凝集平均粒径が5〜50μm、溶液比粘度法で測定した平均分子量が3万〜500万の熱可塑性樹脂粉であることを特徴とする請求項9に記載の粉末冶金用鉄基混合物。
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